JP2004050758A

JP2004050758A - ポータブルプリンタ

Info

Publication number: JP2004050758A
Application number: JP2002214300A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Otsuki; 大槻　康雄
Original assignee: Sato Corp
Current assignee: Sato Corp
Priority date: 2002-07-23
Filing date: 2002-07-23
Publication date: 2004-02-19

Abstract

【課題】無線インタフェースを搭載するポータブルプリンタの効率的なアンテナ収納及び性能の安定化を実現する。
【解決手段】無線制御基板１０１には同軸ケーブル接続コネクタ１０２が設けられ、アンテナホルダ１０４上にはアンテナ整合基板１０５が設けられ、アンテナ整合基板１０５の信号端子とＧＮＤ端子間にアンテナ１０３がループ状に接続形成され、アンテナ１０３はアンテナホルダ１０４にセットされ、固定される。アンテナ整合基板１０５と一方の端部が接続された同軸ケーブル１０６の他方の端部は無線制御基板１０１の同軸ケーブル接続コネクタ１０２に接続され、無線制御基板１０１とアンテナホルダ１０４とは、位置決め部１１４を無線制御基板１０１に接着剤等により接着することにより、一体化される。一体化された無線制御基板１０１とアンテナホルダ１０４はポータブルプリンタ１００の実装スペースである収納部１０７に収納される。
【選択図】　　　図４

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポータブルプリンタに関し、特に、微弱な電波によってデータの送受信を行うための微弱無線インタフェースを搭載するポータブルプリンタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、例えば、電池駆動のポータブルプリンタにおいて、微弱電波で通信を行う微弱無線インタフェースを搭載する場合、アンテナを無線制御基板から所定の距離だけ離れた位置に実装していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の電池駆動のポータブルプリンタにおいて、微弱無線インタフェースを搭載する場合、アンテナを無線制御基板から所定の距離だけ離れた位置に実装するため、アンテナと無線制御基板間を接続する同軸ケーブルを比較的長い所定の距離だけ引き回す必要があった。このため、ポータブルプリンタの筐体内に効率的にアンテナを収納することができないという問題があった。
【０００４】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、アンテナと無線制御基板とを近接して配置し、さらに一体化することにより小型化を図り、ポータブルプリンタの筐体内の実装スペースを有効活用することができるようにするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載のポータブルプリンタは、電波によって他の機器との間で通信を行うポータブルプリンタであって、アンテナと、アンテナを固定するアンテナホルダと、アンテナと同軸ケーブルで接続するための同軸ケーブル接続コネクタを有する電子回路基板とを備え、アンテナホルダと電子回路基板とは一体化され、アンテナと電子回路基板とは同軸ケーブル接続コネクタを介して同軸ケーブルにより接続されることを特徴とする。
また、アンテナは、ループ状に形成され、アンテナホルダおよび電子回路基板の形状は、アンテナの形状に対応して円形とすることができる。
また、アンテナと電子回路基板との間の距離は一定に保たれるようにすることができる。
また、アンテナホルダに開口部を形成することができる。
また、所定の印字データを所定の用紙に印字する印字手段と、所定の用紙を保持し、印字手段に供給する供給軸と、用紙および供給軸を収容する収容手段をさらに備え、一体化されたアンテナホルダと電子回路基板とは、収容手段の用紙に隣接する空きスペースに収容されるようにすることができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明のポータブルプリンタの一実施の形態の構成例を示している。
同図に示すように、ポータブルプリンタ１００は、各部を制御する制御部１０と、用紙１に印字を行うサーマルヘッド（以下では、適宜単にヘッドと記載する）５と、制御部１０の制御により駆動されるステッピングモータ７と、ギア８を介して伝達されるステッピングモータ７の回転駆動力によって回転し、後述する供給軸２にセットされた用紙１を搬送するとともに、用紙１をサーマルヘッド５に押圧するプラテンローラ（以下では、適宜単にプラテンと記載する）６と、用紙１を回転自在に支持する供給軸２と、用紙１をサーマルヘッド５に案内する案内ローラ３と、所定の光を出射する発光部と、発光部から出射された光の用紙１からの反射光を受光し、受光した光の強度（単位時間当たりの受光量）に対応する電気信号を出力する受光部とからなり、用紙１の裏面の側に発光部と受光部を配し、用紙１の裏面に印刷等によって形成されたアイマーク（黒の矩形のマーク）を、受光部の受光量に基づいて検出するピッチセンサ９とを備えている。
【０００７】
図２は、図１の実施の形態の電気的な構成例を示すブロック図である。同図に示すように、制御部１０は、所定の制御プログラムを記憶するＲＯＭ（ｒｅａｄｏｎｌｙ　ｍｅｍｏｒｙ）１２と、ＲＯＭ１２に記憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制御するＣＰＵ（ｃｅｎｔｒａｌ　ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　ｕｎｉｔ）１１と、ＣＰＵ１１が動作する上で必要となる各種データを記憶するＲＡＭ（ｒａｎｄｏｍ　ａｃｃｅｓｓ　ｍｅｍｏｒｙ）１３と、電源がオフされても保持しておきたい各種データを記憶するＥＥＰＲＯＭ（ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ　ｅｒａｓａｂｌｅ　ａｎｄ　ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　ｒｅａｄ　ｏｎｌｙ　ｍｅｍｏｒｙ）２１と、ステッピングモータ７にパルス信号を供給し、ステッピングモータ７を回転させるモータ制御部１４と、ＣＰＵ１１から供給される印字すべき文字、図形、およびバーコードなどの印字データに対応する制御信号を生成し、サーマルヘッド５に供給し、印字動作を行わせるヘッド制御部１５と、ＣＰＵ１１の制御下、ピッチセンサ９の発光部を制御し、光を出射させるとともに、受光部から出力される電気信号を受け取り、ディジタルのデータに変換してピッチ検出データとしてＣＰＵ１１に供給するセンサ制御部１６と、無線インタフェース部１７と、インタフェース２０とを備えている。また、制御部１０には、各種データやコマンドを入力するための入力部１８と、入力部１８から入力された入力データや、各種情報を表示するための表示部１９とがインタフェース２０を介して接続されている。入力部１８より入力された入力データは、インタフェース２０を介してＣＰＵ１１に供給され、表示部１９に表示される各種情報に対応する表示データは、インタフェース２０を介してＣＰＵ１１より供給されるようになっている。また、無線インタフェース部１７を介して、無線により、外部のパーソナルコンピュータ（ＰＣ）２００等の各種機器との間で、各種データやコマンドの送受信を行うことができるようになっている。
【０００８】
図３は、図２の無線インタフェース部１７を構成する無線制御基板１０１とアンテナホルダ１０４の詳細な構成例を示す平面図である。同図に示すように、無線インタフェース部１７は、無線制御基板（電子回路基板）１０１と、同軸ケーブル接続コネクタ１０２と、無線制御基板１０１をＣＰＵ１１に接続するコネクタ１１０と、データの送受信を制御する送受信制御部１１１と、アンテナ１０３と、後述するアンテナ整合基板１０５が設けられ、アンテナ固定部１１２が固着されるアンテナホルダ１０４と、アンテナ１０３をアンテナホルダ１０４に固定するアンテナ固定部１１２と、アンテナ整合基板１０５と、アンテナ整合基板１０５と同軸ケーブル接続コネクタ１０２とを接続する同軸ケーブル１０６と、アンテナホルダ１０４の裏面（アンテナ１０３等が配置される面の反対側の面）に設けられ、アンテナホルダ１０４を無線制御基板１０１に固定するための位置決め部１１４とから構成され、アンテナホルダ１０４のほぼ中央付近に開口部１１３が設けられている。
【０００９】
図３（Ａ）は、無線制御基板１０１と、無線制御基板１０１上に形成された同軸ケーブル接続コネクタ１０２と、コネクタ１１０と、送受信制御部１１１と、同軸ケーブル接続コネクタ１０２に一端が接続される同軸ケーブル１０６の一部を示す平面図である。図３（Ｂ）は、アンテナホルダ１０４と、アンテナホルダ１０４上（表面）に形成されたアンテナ整合基板１０５と、アンテナ整合基板１０５に接続形成されたループ状のアンテナ１０３と、アンテナ１０３をアンテナホルダ１０４に固定するアンテナ固定部１１２と、アンテナ整合基板１０５に一端が接続される同軸ケーブル１０６と、裏面に設けられた位置決め部１１４とを示す平面図である。図３（Ｂ）のアンテナホルダ１０４は、図３（Ａ）の無線制御基板１０１の上に重ねて配置される。
【００１０】
図４は、図３の無線制御基板１０１とアンテナホルダ１０４の右側面図であり、図３（Ａ）の無線制御基板１０１と図３（Ｂ）のアンテナホルダ１０４が重ね合わされて、階層構造をなしている状態を示している。図４（Ａ）は、無線制御基板１０１とアンテナホルダ１０４とを重ね合わせる前の状態を示し、図４（Ｂ）は、無線制御基板１０１とアンテナホルダ１０４とを重ね合わせた状態を示している。
【００１１】
無線制御基板１０１は、アンテナ１０３を介してＰＣ２００等の機器との間で行う通信を制御するようになっている。アンテナ整合基板１０５は、アンテナ１０３を介して送信する電波の周波数、および受信する電波の周波数を設定するようになっている。
【００１２】
無線制御基板１０１には、データの送受信を制御する送受信制御部１１１等の電子回路と、アンテナ整合基板１０５からの同軸ケーブル１０６を接続するための同軸ケーブル接続コネクタ１０２と、無線制御基板１０１をＣＰＵ１１に接続するためのコネクタ１１０等が設けられている。
【００１３】
アンテナホルダ１０４上には、電子回路からなるアンテナ整合基板１０５が設けられ、アンテナ整合基板１０５に設けられた信号端子１０８とグランド（ＧＮＤ）端子１０９間に、アンテナ１０３がループ状に接続形成され、アンテナ１０３は、アンテナ固定部１１２によってアンテナホルダ１０４に固定される。
【００１４】
アンテナ整合基板１０５と一方の端部が接続された同軸ケーブル１０６の他方の端部は、無線制御基板１０１の同軸ケーブル接続コネクタ１０２に接続される。無線制御基板１０１とアンテナホルダ１０４とは、位置決め部１１４を無線制御基板１０１に接着剤等により接着することにより、一体化される。一体化された無線制御基板１０１とアンテナホルダ１０４とは、ポータブルプリンタ１００の実装スペースである収納部１０７に収納される。
【００１５】
このように、アンテナ１０３をアンテナ固定部１１２を介してアンテナホルダ１０４に固定し、アンテナホルダ１０４上にアンテナ整合基板１０５を形成し、アンテナホルダ１０４と無線制御基板１０１とを一体化させることにより、アンテナ１０３と無線制御基板１０１とを近接させることができるので、同軸ケーブル１０６を引き回すルートを固定化することができる。また、アンテナホルダ１０４に送受信制御部１１１の形状に嵌合する位置決め部１１４を設けたので、容易にアンテナホルダ１０４と無線制御基板１０１を位置決めすることができ、アンテナ特性のバラツキを抑制することができる。
【００１６】
これにより、従来のように、アンテナ１０３と無線制御基板１０１とを接続するために同軸ケーブルを長く引き回す必要がなくなり、アンテナ１０３を効率的に収納することが可能となる。また、アンテナ１０３と無線制御基板１０１とを近接して配置し、アンテナ１０３をアンテナホルダ１０４に固定し、アンテナホルダ１０４上にアンテナ整合基板１０５を形成し、アンテナホルダ１０４と無線制御基板１０１とを一体化させることにより、無線インタフェース部１７を小型化することができる。
【００１７】
また、図５に示すように、ポータブルプリンタ１００の用紙１を収納する収納部１０７の形状が円筒形である場合、一体化されたアンテナホルダ１０４と無線制御基板１０１とを含む円筒形の無線インタフェース部１７を、円筒形の収納部１０７内に収納された用紙１に隣接する空きスペースに収納することができる。
このように、無線インタフェース部１７の形状をポータブルプリンタ１００の空きスペースの形状に合わせることにより、空きスペースを効率的に活用することができる。さらに、供給軸２の軸心部である突出部（図示せず）を回避するようにアンテナホルダ１０４に開口部１１３を形成したので、一体化された無線インタフェース部１７をさらに小型化することができる。
【００１８】
本実施の形態は以上のように構成したので、次のような効果を奏する。第１の効果は、無線インタフェース部１７を小型化することができるので、ポータブルプリンタ１００の筐体内の実装スペースを有効活用することが可能となることである。
【００１９】
第２の効果は、アンテナ１０３を固定し、アンテナ１０３が接続されるアンテナ整合基板１０５が形成されるアンテナホルダ１０４と、無線制御基板１０１とを一体化することにより、アンテナ整合基板１０５から無線制御基板１０１に同軸ケーブル１０６を引き回すルートを固定化することができ、機器性能の安定化を実現することができることである。
【００２０】
第３の効果は、アンテナ１０３を固定し、アンテナ１０３が接続されるアンテナ整合基板１０５が形成されるアンテナホルダ１０４と、無線制御基板１０１とを一体化することにより、無線インタフェース部１７のポータブルプリンタ１００の筐体内への組み込み時、および取り外し時において、アンテナ１０３と無線制御基板１０１の位置関係を一定に保つことができるため、アンテナ特性のバラツキを抑制することができることである。
【００２１】
第４の効果は、無線インタフェース部１７の形状をポータブルプリンタ１００の空きスペースの形状に合わせることにより、空きスペースの有効活用を可能とし、ポータブルプリンタ１００をさらに小型化することができる。
【００２２】
なお、上記実施の形態においては、本発明をポータブルプリンタに適用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他のプリンタにも本発明を適用することができる。
【００２３】
また、上記実施の形態の構成および動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。
【００２４】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係るポータブルプリンタによれば、アンテナを固定するアンテナホルダと、アンテナと同軸ケーブルで接続するための同軸ケーブル接続コネクタを有する電子回路基板とは一体化され、アンテナと電子回路基板とは同軸ケーブル接続コネクタを介して同軸ケーブルにより接続されるようにしたので、一体化した無線インタフェース部を小型化してポータブルプリンタの実装スペースを有効活用するとともに、アンテナと電子回路基板の位置関係を一定に保つことができるため、アンテナ特性のバラツキを抑制することができる。さらに、同軸ケーブルを引き回すルートを固定化することができ、機器性能の安定化を実現することができる。
また、アンテナをループ状に形成すれば、アンテナホルダおよび電子回路基板の形状を、アンテナの形状に対応して円形や楕円形にすることにより、ポータブルプリンタの筐体内の実装スペースを、その形状に合わせて有効活用することができる。
また、アンテナと電子回路基板との間の距離が一定に保たれるようにすれば、アンテナ特性のバラツキを抑制することができる。
また、所定の印字データを所定の用紙に印字する印字手段と、所定の用紙を保持し、印字手段に供給する供給軸と、用紙および供給軸を収容する収容手段をさらに備え、一体化されたアンテナホルダと電子回路基板とは、収容手段の用紙に隣接する空きスペースに収容されるようにすれば、ポータブルプリンタの筐体内の空きスペースを有効活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のポータブルプリンタの一実施の形態の構成例を示す図である。
【図２】図１の制御部の構成例を示すブロック図である。
【図３】図２の無線インタフェース部の構成例を示す平面図である。
【図４】図３の無線インタフェース部の階層構造を示す右側面図である。
【図５】ポータブルプリンタの収納部の用紙に隣接した空きスペースに無線インタフェース部を収納する様子を示す図である。
【符号の説明】
１　用紙
２　供給軸
３　案内ローラ
５　サーマルヘッド
６　プラテンローラ
７　ステッピングモータ
８　ギア
９　ピッチセンサ
１０　制御部
１１　ＣＰＵ
１２　ＲＯＭ
１３　ＲＡＭ
１４　モータ制御部
１５　ヘッド制御部
１６　センサ制御部
１７　無線インタフェース部
１８　入力部
１９　表示部
２０　インタフェース
２１　ＥＥＰＲＯＭ
１００　ポータブルプリンタ
１０１　無線制御基板
１０２　同軸ケーブル接続コネクタ
１０３　アンテナ
１０４　アンテナホルダ
１０５　アンテナ整合基板
１０６　同軸ケーブル
１０７　収納部
１０８　信号端子
１０９　ＧＮＤ端子
１１０　コネクタ
１１１　送受信制御部
１１２　アンテナ固定部
１１３　開口部
１１４　位置決め部
２００　ＰＣ

Claims

電波によって他の機器との間で通信を行うポータブルプリンタであって、
アンテナと、
前記アンテナを固定するアンテナホルダと、
前記アンテナと同軸ケーブルで接続するための同軸ケーブル接続コネクタを有する電子回路基板と
を備え、
前記アンテナホルダと前記電子回路基板とは一体化され、前記アンテナと前記電子回路基板とは前記同軸ケーブル接続コネクタを介して前記同軸ケーブルにより接続される
ことを特徴とするポータブルプリンタ。
前記アンテナは、ループ状に形成される
ことを特徴とする請求項１に記載のポータブルプリンタ。
前記アンテナと前記電子回路基板との間の距離は一定に保たれる
ことを特徴とする請求項１または２に記載のポータブルプリンタ。
前記アンテナホルダに開口部を形成した
ことを特徴とする請求項１，２、または３に記載のポータブルプリンタ。
所定の印字データを所定の用紙に印字する印字手段と、
所定の用紙を保持し、前記印字手段に供給する供給軸と、
前記用紙および前記供給軸を収容する収容手段をさらに備え、
一体化された前記アンテナホルダと前記電子回路基板とは、前記収容手段の前記用紙に隣接する空きスペースに収容される
ことを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載のポータブルプリンタ。