JP2004050392A - 基板分割装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】切断した基板を安全かつ容易に回収することができる基板分割装置を提供する。
【解決手段】下刃ベース26上に立設された下刃30の上に基板1を位置決めして載置し、下刃30の上方に対向して配置された上刃32を基板1の上から下刃32に突き合せて基板1を切断する基板分割装置において、下刃ベース26上に切断後の基板を下側から押し上げて下刃30の上方に回収する基板回収テーブル36を設ける。これにより、簡単かつ安全に切断された基板を回収することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】下刃ベース26上に立設された下刃30の上に基板1を位置決めして載置し、下刃30の上方に対向して配置された上刃32を基板1の上から下刃32に突き合せて基板1を切断する基板分割装置において、下刃ベース26上に切断後の基板を下側から押し上げて下刃30の上方に回収する基板回収テーブル36を設ける。これにより、簡単かつ安全に切断された基板を回収することができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は基板分割装置に係り、特にプリント基板に形成されたミシン目を上刃と下刃で切断する基板分割装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表面実装型の回路部品を構成するプリント基板の製造においては、一枚の大面積の基板上にミシン目によって複数の区画を形成し、各区画内に回路部品を実装した後、基板をミシン目に沿って切断することにより、一度に多数個の基板を製造する方式が多く採用されている。このような基板分割装置については、各種の先行技術が開示されている。たとえば、特開平6−238595号公報には、基板載置台の上に載置された基板を挟んで上下に対向して配置された上刃と下刃で基板を分割線に沿って切断するとともに、基板端縁に生じる不要な基板端板を折り曲げて除去する構成の基板分割装置が示されている。また、実開平5−76050号公報には、基板を保持する保持板をバネの付勢力で昇降自在に支持し、切断後の基板端板を下刃から自動的に浮上させる構成の基板分割装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、基板分割装置において、切断された基板及び基板端板の回収は、作業者が手作業で行なっており、この際、作業者は下刃による傷害等に十分に注意をして基板及び基板端板を回収しなければならなかった。
【0004】
この点、実開平5−56050号公報の基板分割装置では、切断された基板端板をバネの付勢力で下刃から自動的に浮上させているため、基板端板は比較的安全に回収できるが、基板は下刃の上に残されたままになるため、基板の回収には注意を要するという欠点がある。
【0005】
また、実開平5−56050号公報の基板分割装置では、基板を保持板上に載置する際、保持板に形成された位置決めピンに基板に形成されたピン穴を通しており、回収する際、この位置決めピンから保持板を抜いて回収しなければならないため、作業性が悪いという欠点がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、切断した基板を安全かつ容易に回収することができる基板分割装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、ベース上に立設された位置決めピンに基板に形成されたピン穴を通して該基板を前記ベース上に立設された下刃の上に位置決めして載置し、該下刃の上方に対向して配置された上刃を前記基板の上から前記下刃に突き合せて前記基板を所定の分割線に沿って切断する基板分割装置において、前記ベース上に切断後の基板を下側から押し上げて前記下刃及び位置決めピンから離脱させる昇降自在な基板回収テーブルを備えたことを特徴とする基板分割装置を提供する。
【0008】
本発明によれば、下刃と上刃を突き合せて切断された基板は、下側から上昇する基板回収テーブルに押し上げられて下刃及び位置決めピンから離脱される。これにより、簡単かつ安全に切断された基板を回収することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る基板分割装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0010】
図1は本発明に係る基板分割装置の一実施形態を示す斜視図である。この基板分割装置10は、たとえば図2に示される基板1の分割に適用すべく構成されている。
【0011】
図2に示す基板1には、分割線としてミシン目2が形成されており、このミシン目2に沿って基板1を切断することにより、基板1は1組の基板3A、3Bと、2つの捨て基板4A、4Bとに分割される。基板分割装置10はミシン目2の連結部2a、2a、…を上刃と下刃で切断して基板1を分割する。なお、基板1のコーナー部二箇所には、ピン穴5、5が形成されており、このピン穴5、5を用いて基板1の位置決めが行われる。
【0012】
図1に示すように、基板分割装置10の躯体は、装置本体12と、装置本体12の背面に立設された背面壁14と、背面壁14の上端から手前側に延設された天板16とで構成されている。
【0013】
装置本体12の上面にはステージ18が形成されおり、ステージ18と天板16との間には一対のガイドポスト20、20が垂直に立設されている。このガイドポスト20、20には、昇降プレート22が摺動自在に支持されている。昇降プレート22の上面には、天板16の上面に設けられた上刃駆動シリンダ24のロッド24aが連結されており、昇降プレート22は、この上刃駆動シリンダ24に駆動されてステージ18の上方を垂直に上下動する。
【0014】
ステージ18の上面には、下刃ベース26が設けられており、昇降プレート22の下面には、下刃ベース26に対向するように上刃ベース28が設けられている。この下刃ベース26と上刃ベース28には、それぞれ下刃30、30、…と上刃32、32、…が取り付けられている。
【0015】
下刃30と上刃32は、それぞれ上下で対をなして配置されており、その刃先が互いに対向するように配置されている。この下刃30と上刃32は、基板1に形成されたミシン目2に沿って配設されており、そのミシン目2の連結部2a、2a、…の位置に対応するように配置されている。
【0016】
下刃ベース26上には、基板1を所定位置に位置決めするための位置決めピン34、34が垂直に立設されており、基板1は、この位置決めピン34、34にピン穴5、5を通して下刃30、30の上にセットされる。そして、下刃30、30、…上にセットされた基板1は、図3に示すように、そのミシン目2の連結部2a、2a、…が下刃30、30、…の上に載置される。
【0017】
また、図4に示すように、下刃ベース26上には、基板回収テーブル36が設けられており、下刃ベース26上に立設された下刃30及び位置決めピン34は、この基板回収テーブル36の対応する位置に形成された貫通穴38、38、…を通されている。この基板回収テーブル36は、下面に一対のガイドロッド40、40が垂直に連結されており、各ガイドロッド40、40は、下刃ベース26及びステージ18に設けられたブッシュ44A、44Bに摺動自在に支持されている。また、この基板回収テーブル36の下面には、ステージ18に設けられたテーブル駆動シリンダ46のロッド46aが下刃ベース26及びステージ18に形成された貫通穴48A、48Bを通して連結されており、基板回収テーブル36は、このテーブル駆動シリンダ46に駆動されて垂直に上下動する。
【0018】
ここで、この基板回収テーブル36は、テーブル駆動シリンダ46に駆動されることにより、図5(a)に示す「テーブル待機位置」と図5(d)に示す「回収位置」との間を上下動し、回収位置において、その上面が下刃30及び位置決めピン34の先端よりも高い位置に位置する。切断後の基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bは、この基板回収テーブル36がテーブル待機位置から回収位置に上昇する過程で基板回収テーブル36に下側から押し上げられて下刃30及び位置決めピン34から離脱される。
【0019】
なお、図1に示すように、テーブル駆動シリンダ46の駆動は、装置本体12の足元に設置されたフットスイッチ50を介して行なわれる。テーブル駆動シリンダ46は、このフットスイッチ50を1度踏むことにより、ロッド46aが伸張され、更にもう一度踏むことにより、ロッド46aが収縮される。そして、このテーブル駆動シリンダ46のロッド46aが伸張されることにより、図5(a)〜(d)に示すように、基板回収テーブル36が所定のテーブル待機位置から回収位置まで上昇し、収縮されることによりテーブル待機位置に復帰する。
【0020】
また、上刃駆動シリンダ24の駆動は、ステージ18上に設けられた一対の上刃駆動スイッチ52A、52Bを介して行なわれる。上刃駆動シリンダ24は、この一対の上刃駆動スイッチ52A、52Bを同時に押すことによりロッド24aが伸縮される。そして、この上刃駆動シリンダ24のロッド24aが伸縮されることにより、図5(a)〜(d)に示すように、上刃32が所定の上刃待機位置から切断位置まで下降し、再び上刃待機位置に復帰する。上刃32は上刃待機位置まで下降することにより、対向して配置された下刃30に突き合わされ、これにより基板1のミシン目2の連結部2a、2a、…が切断される。
【0021】
前記のごとく構成された本実施の形態の基板分割装置10を用いた基板1の分割作業は、次のように実施される。
【0022】
まず、図5(a)に示すように、分割対象の基板1を下刃30の上にセットする。この際、基板1は、基板1に形成されたピン穴5を下刃ベース26上に立設された位置決めピン34に通して下刃30上にセットする。これにより、基板1に形成されたミシン目2の連結部2aが、対応する下刃30の上に載置される。なお、この際、上刃32は所定の上刃待機位置に待機しており、基板回収テーブル36はテーブル待機位置に待機している。
【0023】
次に、作業者はステージ18上に設けられた一対の上刃駆動スイッチ52A、52Bを両手で同時に押す。これにより、上刃駆動シリンダ24が駆動され、図5(b)に示すように、上刃32が切断位置まで下降して下刃30に突き合わされる。これにより、基板1のミシン目2の連結部2a、2a、…が切断される。
【0024】
下刃30に突き合わされて基板1のミシン目2の連結部2a、2a、…を切断した上刃32は、図5(c)に示すように、再び上刃駆動シリンダ24に駆動された上刃待機位置に復帰する。これにより、基板1の切断が完了する。
【0025】
上刃32が上刃待機位置に復帰したところで、次に、作業者は装置本体12の足元に設置されたフットスイッチ50を踏む。このフットスイッチ50が1度踏まれると、テーブル駆動シリンダ46のロッド46aが伸張され、更にもう一度踏むことにより、ロッド46aが収縮される。そして、このテーブル駆動シリンダ46のロッド46aが伸張されることにより、図5(d)に示すように、基板回収テーブル36が回収位置まで上昇する。切断された基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bは、この上昇する基板回収テーブル36に下から押し上げられて下刃30及び位置決めピン34から離脱される。
【0026】
作業者は、この基板回収テーブル36上に載置された基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bを基板回収テーブル36から回収する。この際、基板回収テーブル36は、下刃30及び位置決めピン34の先端よりも上方に位置しているため、安全かつ簡単に基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bを回収することができる。
【0027】
基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bの回収後、作業者は再び装置本体12の足元に設置されたフットスイッチ50を踏む。これにより、テーブル駆動シリンダ46のロッド46aが収縮され、回収位置に位置していた基板回収テーブル36が、図5(a)に示すテーブル待機位置に復帰する。
【0028】
以上一連の工程で一枚の基板1の切断処理が完了する。2枚目以降の基板も同様の手順で処理する。
【0029】
以上のように、本実施の形態の基板分割装置10によれば、切断後の基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bが基板回収テーブル36によって下刃30及び位置決めピン34から離脱されるため、基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bを安全かつ簡単に回収することができる。これにより、効率よく基板の分割作業を実施することができる。
【0030】
なお、本実施の形態では、基板回収テーブル36をテーブル駆動シリンダ46で駆動することにより、自動で上下動させるように構成しているが、手動で上下動させるように構成してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、切断された基板が、基板の下方から上昇する基板回収テーブルに押し上げられて下刃及び位置決めピンから離脱されるので、下刃による傷害や位置決めピンからの抜き取り等を気にかけることなく、簡単かつ安全に切断された基板を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板分割装置の一実施形態を示す斜視図
【図2】基板の構成を示す平面図
【図3】基板回収テーブルの構成を示す平面図
【図4】基板分割装置の要部の構成を示す部分断面図
【図5】基板分割装置の作用を説明する説明図
【符号の説明】
1…基板、2…ミシン目、2a…連結部、3A、3B…基板、4A、4B…捨て基板、5…ピン穴、10…基板分割装置、12…装置本体、14…背面壁、16…天板、18…ステージ、20…ガイドポスト、22…昇降プレート、24…上刃駆動シリンダ、24a…ロッド、26…下刃ベース、28…上刃ベース、30…下刃、32…上刃、34…位置決めピン、36…基板回収テーブル、38…貫通穴、40…ガイドロッド、44A、44B…ブッシュ、46…テーブル駆動シリンダ、46a…ロッド、48A、48B…貫通穴、50…フットスイッチ、52A、52B…上刃駆動スイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は基板分割装置に係り、特にプリント基板に形成されたミシン目を上刃と下刃で切断する基板分割装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表面実装型の回路部品を構成するプリント基板の製造においては、一枚の大面積の基板上にミシン目によって複数の区画を形成し、各区画内に回路部品を実装した後、基板をミシン目に沿って切断することにより、一度に多数個の基板を製造する方式が多く採用されている。このような基板分割装置については、各種の先行技術が開示されている。たとえば、特開平6−238595号公報には、基板載置台の上に載置された基板を挟んで上下に対向して配置された上刃と下刃で基板を分割線に沿って切断するとともに、基板端縁に生じる不要な基板端板を折り曲げて除去する構成の基板分割装置が示されている。また、実開平5−76050号公報には、基板を保持する保持板をバネの付勢力で昇降自在に支持し、切断後の基板端板を下刃から自動的に浮上させる構成の基板分割装置が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、基板分割装置において、切断された基板及び基板端板の回収は、作業者が手作業で行なっており、この際、作業者は下刃による傷害等に十分に注意をして基板及び基板端板を回収しなければならなかった。
【0004】
この点、実開平5−56050号公報の基板分割装置では、切断された基板端板をバネの付勢力で下刃から自動的に浮上させているため、基板端板は比較的安全に回収できるが、基板は下刃の上に残されたままになるため、基板の回収には注意を要するという欠点がある。
【0005】
また、実開平5−56050号公報の基板分割装置では、基板を保持板上に載置する際、保持板に形成された位置決めピンに基板に形成されたピン穴を通しており、回収する際、この位置決めピンから保持板を抜いて回収しなければならないため、作業性が悪いという欠点がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、切断した基板を安全かつ容易に回収することができる基板分割装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、ベース上に立設された位置決めピンに基板に形成されたピン穴を通して該基板を前記ベース上に立設された下刃の上に位置決めして載置し、該下刃の上方に対向して配置された上刃を前記基板の上から前記下刃に突き合せて前記基板を所定の分割線に沿って切断する基板分割装置において、前記ベース上に切断後の基板を下側から押し上げて前記下刃及び位置決めピンから離脱させる昇降自在な基板回収テーブルを備えたことを特徴とする基板分割装置を提供する。
【0008】
本発明によれば、下刃と上刃を突き合せて切断された基板は、下側から上昇する基板回収テーブルに押し上げられて下刃及び位置決めピンから離脱される。これにより、簡単かつ安全に切断された基板を回収することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る基板分割装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0010】
図1は本発明に係る基板分割装置の一実施形態を示す斜視図である。この基板分割装置10は、たとえば図2に示される基板1の分割に適用すべく構成されている。
【0011】
図2に示す基板1には、分割線としてミシン目2が形成されており、このミシン目2に沿って基板1を切断することにより、基板1は1組の基板3A、3Bと、2つの捨て基板4A、4Bとに分割される。基板分割装置10はミシン目2の連結部2a、2a、…を上刃と下刃で切断して基板1を分割する。なお、基板1のコーナー部二箇所には、ピン穴5、5が形成されており、このピン穴5、5を用いて基板1の位置決めが行われる。
【0012】
図1に示すように、基板分割装置10の躯体は、装置本体12と、装置本体12の背面に立設された背面壁14と、背面壁14の上端から手前側に延設された天板16とで構成されている。
【0013】
装置本体12の上面にはステージ18が形成されおり、ステージ18と天板16との間には一対のガイドポスト20、20が垂直に立設されている。このガイドポスト20、20には、昇降プレート22が摺動自在に支持されている。昇降プレート22の上面には、天板16の上面に設けられた上刃駆動シリンダ24のロッド24aが連結されており、昇降プレート22は、この上刃駆動シリンダ24に駆動されてステージ18の上方を垂直に上下動する。
【0014】
ステージ18の上面には、下刃ベース26が設けられており、昇降プレート22の下面には、下刃ベース26に対向するように上刃ベース28が設けられている。この下刃ベース26と上刃ベース28には、それぞれ下刃30、30、…と上刃32、32、…が取り付けられている。
【0015】
下刃30と上刃32は、それぞれ上下で対をなして配置されており、その刃先が互いに対向するように配置されている。この下刃30と上刃32は、基板1に形成されたミシン目2に沿って配設されており、そのミシン目2の連結部2a、2a、…の位置に対応するように配置されている。
【0016】
下刃ベース26上には、基板1を所定位置に位置決めするための位置決めピン34、34が垂直に立設されており、基板1は、この位置決めピン34、34にピン穴5、5を通して下刃30、30の上にセットされる。そして、下刃30、30、…上にセットされた基板1は、図3に示すように、そのミシン目2の連結部2a、2a、…が下刃30、30、…の上に載置される。
【0017】
また、図4に示すように、下刃ベース26上には、基板回収テーブル36が設けられており、下刃ベース26上に立設された下刃30及び位置決めピン34は、この基板回収テーブル36の対応する位置に形成された貫通穴38、38、…を通されている。この基板回収テーブル36は、下面に一対のガイドロッド40、40が垂直に連結されており、各ガイドロッド40、40は、下刃ベース26及びステージ18に設けられたブッシュ44A、44Bに摺動自在に支持されている。また、この基板回収テーブル36の下面には、ステージ18に設けられたテーブル駆動シリンダ46のロッド46aが下刃ベース26及びステージ18に形成された貫通穴48A、48Bを通して連結されており、基板回収テーブル36は、このテーブル駆動シリンダ46に駆動されて垂直に上下動する。
【0018】
ここで、この基板回収テーブル36は、テーブル駆動シリンダ46に駆動されることにより、図5(a)に示す「テーブル待機位置」と図5(d)に示す「回収位置」との間を上下動し、回収位置において、その上面が下刃30及び位置決めピン34の先端よりも高い位置に位置する。切断後の基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bは、この基板回収テーブル36がテーブル待機位置から回収位置に上昇する過程で基板回収テーブル36に下側から押し上げられて下刃30及び位置決めピン34から離脱される。
【0019】
なお、図1に示すように、テーブル駆動シリンダ46の駆動は、装置本体12の足元に設置されたフットスイッチ50を介して行なわれる。テーブル駆動シリンダ46は、このフットスイッチ50を1度踏むことにより、ロッド46aが伸張され、更にもう一度踏むことにより、ロッド46aが収縮される。そして、このテーブル駆動シリンダ46のロッド46aが伸張されることにより、図5(a)〜(d)に示すように、基板回収テーブル36が所定のテーブル待機位置から回収位置まで上昇し、収縮されることによりテーブル待機位置に復帰する。
【0020】
また、上刃駆動シリンダ24の駆動は、ステージ18上に設けられた一対の上刃駆動スイッチ52A、52Bを介して行なわれる。上刃駆動シリンダ24は、この一対の上刃駆動スイッチ52A、52Bを同時に押すことによりロッド24aが伸縮される。そして、この上刃駆動シリンダ24のロッド24aが伸縮されることにより、図5(a)〜(d)に示すように、上刃32が所定の上刃待機位置から切断位置まで下降し、再び上刃待機位置に復帰する。上刃32は上刃待機位置まで下降することにより、対向して配置された下刃30に突き合わされ、これにより基板1のミシン目2の連結部2a、2a、…が切断される。
【0021】
前記のごとく構成された本実施の形態の基板分割装置10を用いた基板1の分割作業は、次のように実施される。
【0022】
まず、図5(a)に示すように、分割対象の基板1を下刃30の上にセットする。この際、基板1は、基板1に形成されたピン穴5を下刃ベース26上に立設された位置決めピン34に通して下刃30上にセットする。これにより、基板1に形成されたミシン目2の連結部2aが、対応する下刃30の上に載置される。なお、この際、上刃32は所定の上刃待機位置に待機しており、基板回収テーブル36はテーブル待機位置に待機している。
【0023】
次に、作業者はステージ18上に設けられた一対の上刃駆動スイッチ52A、52Bを両手で同時に押す。これにより、上刃駆動シリンダ24が駆動され、図5(b)に示すように、上刃32が切断位置まで下降して下刃30に突き合わされる。これにより、基板1のミシン目2の連結部2a、2a、…が切断される。
【0024】
下刃30に突き合わされて基板1のミシン目2の連結部2a、2a、…を切断した上刃32は、図5(c)に示すように、再び上刃駆動シリンダ24に駆動された上刃待機位置に復帰する。これにより、基板1の切断が完了する。
【0025】
上刃32が上刃待機位置に復帰したところで、次に、作業者は装置本体12の足元に設置されたフットスイッチ50を踏む。このフットスイッチ50が1度踏まれると、テーブル駆動シリンダ46のロッド46aが伸張され、更にもう一度踏むことにより、ロッド46aが収縮される。そして、このテーブル駆動シリンダ46のロッド46aが伸張されることにより、図5(d)に示すように、基板回収テーブル36が回収位置まで上昇する。切断された基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bは、この上昇する基板回収テーブル36に下から押し上げられて下刃30及び位置決めピン34から離脱される。
【0026】
作業者は、この基板回収テーブル36上に載置された基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bを基板回収テーブル36から回収する。この際、基板回収テーブル36は、下刃30及び位置決めピン34の先端よりも上方に位置しているため、安全かつ簡単に基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bを回収することができる。
【0027】
基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bの回収後、作業者は再び装置本体12の足元に設置されたフットスイッチ50を踏む。これにより、テーブル駆動シリンダ46のロッド46aが収縮され、回収位置に位置していた基板回収テーブル36が、図5(a)に示すテーブル待機位置に復帰する。
【0028】
以上一連の工程で一枚の基板1の切断処理が完了する。2枚目以降の基板も同様の手順で処理する。
【0029】
以上のように、本実施の形態の基板分割装置10によれば、切断後の基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bが基板回収テーブル36によって下刃30及び位置決めピン34から離脱されるため、基板3A、3B及び捨て基板4A、4Bを安全かつ簡単に回収することができる。これにより、効率よく基板の分割作業を実施することができる。
【0030】
なお、本実施の形態では、基板回収テーブル36をテーブル駆動シリンダ46で駆動することにより、自動で上下動させるように構成しているが、手動で上下動させるように構成してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、切断された基板が、基板の下方から上昇する基板回収テーブルに押し上げられて下刃及び位置決めピンから離脱されるので、下刃による傷害や位置決めピンからの抜き取り等を気にかけることなく、簡単かつ安全に切断された基板を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板分割装置の一実施形態を示す斜視図
【図2】基板の構成を示す平面図
【図3】基板回収テーブルの構成を示す平面図
【図4】基板分割装置の要部の構成を示す部分断面図
【図5】基板分割装置の作用を説明する説明図
【符号の説明】
1…基板、2…ミシン目、2a…連結部、3A、3B…基板、4A、4B…捨て基板、5…ピン穴、10…基板分割装置、12…装置本体、14…背面壁、16…天板、18…ステージ、20…ガイドポスト、22…昇降プレート、24…上刃駆動シリンダ、24a…ロッド、26…下刃ベース、28…上刃ベース、30…下刃、32…上刃、34…位置決めピン、36…基板回収テーブル、38…貫通穴、40…ガイドロッド、44A、44B…ブッシュ、46…テーブル駆動シリンダ、46a…ロッド、48A、48B…貫通穴、50…フットスイッチ、52A、52B…上刃駆動スイッチ
Claims (1)
- ベース上に立設された位置決めピンに基板に形成されたピン穴を通して該基板を前記ベース上に立設された下刃の上に位置決めして載置し、該下刃の上方に対向して配置された上刃を前記基板の上から前記下刃に突き合せて前記基板を所定の分割線に沿って切断する基板分割装置において、
前記ベース上に切断後の基板を下側から押し上げて前記下刃及び位置決めピンから離脱させる昇降自在な基板回収テーブルを備えたことを特徴とする基板分割装置。
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