JP2004049745A - 両方向引出用スライドレールおよび両方向引出付き収納装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構成部材数が少なく、組立が容易な両方向引出用スライドレール、それを備えた両方向引出付き収納装置の提供。
【解決手段】第1の走行レール5、第2の走行レール6、第1の走行ローラ7および第2の走行ローラ8を含む固定側レール部材2と、長手方向に沿って両方向に移動可能に該固定側レール部材に係合する、第3の走行レール13,第4の走行レール14,第3の走行ローラ15および第4の走行ローラ16を含む移動側レール部材3とからなる両方向引出用スライドレール1。
【選択図】 図1
【解決手段】第1の走行レール5、第2の走行レール6、第1の走行ローラ7および第2の走行ローラ8を含む固定側レール部材2と、長手方向に沿って両方向に移動可能に該固定側レール部材に係合する、第3の走行レール13,第4の走行レール14,第3の走行ローラ15および第4の走行ローラ16を含む移動側レール部材3とからなる両方向引出用スライドレール1。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両方向引出用スライドレールおよびそれを備えた両方向引出付き収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、両方向に引出が可能なスライドレールとして、特開2000−342365号公報に開示されたスライドレールが提案されている。
この従来のスライドレールは、固定側アウターメンバーと、これに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、固定側アウターメンバーと移動側アウターメンバー間に嵌挿自在に設けられたインナーメンバーと、固定側アウターメンバーとインナーメンバー間に設けられた内側リテーナと、インナーメンバーと移動側アウターメンバー間に設けられた外側リテーナと、固定側アウターメンバーとインナーメンバー間で内側リテーナに回転自在に保持された多数のボールと、インナーメンバーと移動側アウターメンバー間で外側リテーナに回転自在に保持されたボールと、インナーメンバーの前後端部に設けられた突出防止ストッパーとを備えて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のスライドレールは、固定側アウターメンバーと移動側アウターメンバーの間に、インナーメンバーと、内側リテーナと、外側リテーナとを挟み込んだ構造になっており、構成部材数が多く必要であり、製造コストが増加する問題があった。また、多くの構成部材を用いて組み立てるために、組立時作業が煩雑で多くの手間を要するため、製作コストも増加する問題があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、構成部材数が少なく、組立が容易な両方向引出用スライドレール、それを備えた両方向引出付き収納装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、固定側レール部材と、長手方向に沿って両方向に移動可能に該固定側レール部材に係合する移動側レール部材とからなり、前記固定側レール部材は、レール部材本体と、該レール部材本体の一面側にそれぞれ長手方向に沿って平行に突設された第1、第2の走行レールと、該第1の走行レールの一端部側と第2の走行レールの他端部側に隣接してレール部材本体に取り付けられた第1,第2の走行ローラとを含み、前記移動側レール部材は、レール部材本体と、該レール部材本体の一面側にそれぞれ長手方向に沿って平行に突設された第3、第4の走行レールと、該第3の走行レールの一端部側と第4の走行レールの他端部側に隣接してレール部材本体に取り付けられた第3,第4の走行ローラとを含み、前記固定側レール部材の一面側と前記移動側レール部材の一面側とを対向させた状態で組み合わせ、固定側レール部材に対して移動側レール部材を長手方向に沿う両方向のいずれか一方向に向けて移動させる時、前記第1または第2の走行ローラが前記第3または第4の走行レールに沿って走行し、前記第3または第4の走行ローラが前記第1または第2の走行レールに沿って走行し、固定側レール部材に対して移動側レール部材を中立位置とした時、前記第1〜第4の走行ローラの少なくとも1つが、それと接する走行レールの長手方向終端から外れて移動停止状態となるように構成されたことを特徴とする両方向引出用スライドレールを提供する。
また本発明は、前記両方向引出用スライドレールの固定側レール部材を左右に対をなすように固定配置した収納装置本体と、前記両方向引出用スライドレールの移動側レール部材を左右に固定した引出とを含むことを特徴とする両方向引出付き収納装置を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を参照して説明する。
図1は、本発明による両方向引出用スライドレールの一実施形態を示す図である。この両方向引出用スライドレール1は、固定側レール部材2と、長手方向に沿って両方向に移動可能に該固定側レール部材2に係合する移動側レール部材3とからなっている。なお、この両方向引出用スライドレール1は、引出を取り付ける際に収納装置本体側の左右に離間配置される1対のうちの一方であり、対をなす他方の両方向引出用スライドレールの固定側レール部材2及び移動側レール部材3はレールやローラの配置は以下に例示するそれらと対称状態としてもよいし同一であってもよい。
【0007】
固定側レール部材2は、炭素鋼やステンレス鋼などの金属からなる長板状の固定側レール部材本体4と、該固定側レール部材本体4の一面側にそれぞれ長手方向に沿って平行に突設された第1の走行レール5及び第2の走行レール6と、該第1の走行レール5の一端部側に隣接して固定側レール部材本体4に取り付けられた第1の走行ローラ7と、第2の走行レール6の他端部側に隣接して固定側レール部材本体4に取り付けられた第2の走行ローラ8と、該第1の走行レール5と第2の走行レール6との間にそれらと平行に突設された補助レール9と、固定側レール部材本体4の幅方向両端を折曲して形成されたカバー部10,11とから構成されている。第1,第2の走行ローラ7,8は合成樹脂で形成される。
【0008】
移動側レール部材3は、炭素鋼やステンレス鋼などの金属からなる長板状の移動側レール部材本体12と、該移動側レール部材本体12の一面側にそれぞれ長手方向に沿って平行に突設された第3の走行レール13及び第4の走行レール14と、該第3の走行レール13の一端部側に隣接して移動側レール部材本体12に取り付けられた第3の走行ローラ15と、第2の走行レール14の他端部側に隣接して移動側レール部材本体12に取り付けられた第4の走行ローラ16と、前記第3の走行レール13の中央よりも第3の走行ローラ15側の位置に設けられたストッパーとなる第1のネジ17と、前記第4の走行レール14の中央よりも第4の走行ローラ16側の位置に設けられたストッパーとなる第2のネジ18とからなっている。第3,第4の走行ローラ7,8は合成樹脂で形成される。
【0009】
第1の走行レール5は、一端部側に第1の走行ローラ7が設けられる切欠が形成され、また他端部側には、両方向引出用スライドレール1の中立状態時、第3の走行ローラ15が落ち込むための切欠が形成されている。
第2の走行レール6は、他端部側に第2の走行ローラ8が設けられる切欠が形成され、また一端部側には、両方向引出用スライドレール1の中立状態時、第4の走行ローラ16が落ち込むための切欠が形成されている。
補助レール9は、第1の走行ローラ7との間に第3の走行ローラ15が走行可能な間隔をおいて第1、第2の走行レール5,6間に設けられている。
第3の走行レール13は、一端部側に第3の走行ローラ15が設けられる切欠が形成され、また他端部側には、両方向引出用スライドレール1の中立状態時、第1の走行ローラ7の上部が嵌り込むための切欠が形成されている。
第4の走行レール14は、他端部側に第4の走行ローラ16が設けられる切欠が形成され、また一端部側には、両方向引出用スライドレール1の中立状態時、第2の走行ローラ8の上部が嵌り込むための切欠が形成されている。
【0010】
図2は、本実施形態による両方向引出用スライドレール1の中立位置(図2(a))、固定側レール部材2に対して移動側レール部材3を一方向側に移動させた状態(図2(b))、および固定側レール部材2に対して移動側レール部材3を他方向側に移動させた状態(図2(c))において、第1〜第4の走行レールおよび第1〜第4の走行ローラの位置関係を説明するための図である。
【0011】
(中立状態(移動停止状態))
中立状態にあっては、図2(a)に示すように、固定側の第1の走行レール5の他端部側の切欠に、移動側の第3の走行ローラ15が落ち込み、固定側の第2の走行レール6の一端部側の切欠に、移動側の第4の走行ローラ16が落ち込み、固定側の第1の走行ローラ7の上部が移動側の第3の走行ローラ15の切欠に嵌り込み、かつ固定側の第2の走行ローラ8の上部が移動側の第4の走行レール14の切欠に嵌り込んでいる。この中立状態(移動停止状態)にあっては、各走行ローラが走行レール端部の切欠に落ち込むか嵌り込んでいるため、移動側レール部材3を長手方向に沿う両方向のいずれかの方向に引っ張るまでは、この中立状態が維持される。
【0012】
(一方向への移動)
上記中立状態から、移動側レール部材3を長手方向に沿う一方向に向けて引っ張ると、第1の走行ローラ7に移動側の第3の走行レール13が接すると共に、移動側の第3の走行ローラ15が固定側の第1の走行レール5と補助レール9との間に入り、これら第1の走行ローラ7と第3の走行ローラ15がそれぞれ接する走行レールをスムーズに走行する。この一方向への移動は、第3の走行レール13に設けられた第1のネジ17に第1の走行ローラ7が当接するまで可能であり、第1のネジ17に第1の走行ローラ7が当接した時点で移動が停止される。
【0013】
(他方向への移動)
上記中立状態から移動側レール部材3を長手方向に沿う他方向(上記一方向と反対)に向けて引っ張ると、第2の走行ローラ8に移動側の第4の走行レール14が接すると共に、移動側の第4の走行ローラ16が固定側の第2の走行レール6に接し、これら第2の走行ローラ8と第4の走行ローラ16がそれぞれ接する走行レールをスムーズに走行する。この他方向への移動は、第4の走行レール14に設けられた第2のネジ18に第2の走行ローラ8が当接するまで可能であり、第2のネジ18に第2の走行ローラ7が当接した時点で移動が停止される。
【0014】
この両方向引出用スライドレール1は、簡単な構造でありながら、固定側レール部材2に対して移動側レール部材3を長手方向に沿って両方向に移動させることができ、両方向引出用スライドレール1を安価に提供できる。
【0015】
図3は、上述した両方向引出用スライドレール1を用いた両方向引出付き収納装置を例示する図である。この両方向引出付き収納装置20は、それぞれの下端に走行用車輪23が取り付けられた垂直な四本の脚部24と、それらを垂直に支持するための上台25、下台26及び中台27とからなる収納装置本体21と、上台25下に固定された左右一対の固定側レール部材2に係合される移動側レール部材3を左右に固定した引出22とからなっている。なお、中台27や下台26上に、同様の引出22を多段に配置すること、または引出22を左右に並べて配置するように構成することもできる。
【0016】
この両方向引出付き収納装置20は、上記両方向引出用スライドレール1を用いたものなので、前後に開閉可能な利便性に優れた引出を有する構造を安価に提供することができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構造でありながら、固定側レール部材に対して移動側レール部材を長手方向に沿って両方向に移動させることができ、両方向引出用スライドレールを安価に提供できる。
また本発明によれば、前後に開閉可能な利便性に優れた引出を有する構造を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両方向引出用スライドレールの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同じ両方向引出用スライドレールの走行レールと走行ローラとの関係を説明するための正面図である。
【図3】同じ両方向引出用スライドレールを用いた両方向引出付き収納装置を例示する斜視図である。
【符号の説明】
1 両方向引出用スライドレール
2 固定側レール部材
3 移動側レール部材
4 固定側レール部材本体
5 第1の走行レール
6 第2の走行レール
7 第1の走行ローラ
8 第2の走行ローラ
12 移動側レール部材本体
13 第3の走行レール
14 第4の走行レール
15 第3の走行ローラ
16 第4の走行ローラ
20 両方向引出付き収納装置
21 収納装置本体
22 引出
【発明の属する技術分野】
本発明は、両方向引出用スライドレールおよびそれを備えた両方向引出付き収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、両方向に引出が可能なスライドレールとして、特開2000−342365号公報に開示されたスライドレールが提案されている。
この従来のスライドレールは、固定側アウターメンバーと、これに対向して設けられた移動側アウターメンバーと、固定側アウターメンバーと移動側アウターメンバー間に嵌挿自在に設けられたインナーメンバーと、固定側アウターメンバーとインナーメンバー間に設けられた内側リテーナと、インナーメンバーと移動側アウターメンバー間に設けられた外側リテーナと、固定側アウターメンバーとインナーメンバー間で内側リテーナに回転自在に保持された多数のボールと、インナーメンバーと移動側アウターメンバー間で外側リテーナに回転自在に保持されたボールと、インナーメンバーの前後端部に設けられた突出防止ストッパーとを備えて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のスライドレールは、固定側アウターメンバーと移動側アウターメンバーの間に、インナーメンバーと、内側リテーナと、外側リテーナとを挟み込んだ構造になっており、構成部材数が多く必要であり、製造コストが増加する問題があった。また、多くの構成部材を用いて組み立てるために、組立時作業が煩雑で多くの手間を要するため、製作コストも増加する問題があった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、構成部材数が少なく、組立が容易な両方向引出用スライドレール、それを備えた両方向引出付き収納装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、固定側レール部材と、長手方向に沿って両方向に移動可能に該固定側レール部材に係合する移動側レール部材とからなり、前記固定側レール部材は、レール部材本体と、該レール部材本体の一面側にそれぞれ長手方向に沿って平行に突設された第1、第2の走行レールと、該第1の走行レールの一端部側と第2の走行レールの他端部側に隣接してレール部材本体に取り付けられた第1,第2の走行ローラとを含み、前記移動側レール部材は、レール部材本体と、該レール部材本体の一面側にそれぞれ長手方向に沿って平行に突設された第3、第4の走行レールと、該第3の走行レールの一端部側と第4の走行レールの他端部側に隣接してレール部材本体に取り付けられた第3,第4の走行ローラとを含み、前記固定側レール部材の一面側と前記移動側レール部材の一面側とを対向させた状態で組み合わせ、固定側レール部材に対して移動側レール部材を長手方向に沿う両方向のいずれか一方向に向けて移動させる時、前記第1または第2の走行ローラが前記第3または第4の走行レールに沿って走行し、前記第3または第4の走行ローラが前記第1または第2の走行レールに沿って走行し、固定側レール部材に対して移動側レール部材を中立位置とした時、前記第1〜第4の走行ローラの少なくとも1つが、それと接する走行レールの長手方向終端から外れて移動停止状態となるように構成されたことを特徴とする両方向引出用スライドレールを提供する。
また本発明は、前記両方向引出用スライドレールの固定側レール部材を左右に対をなすように固定配置した収納装置本体と、前記両方向引出用スライドレールの移動側レール部材を左右に固定した引出とを含むことを特徴とする両方向引出付き収納装置を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を参照して説明する。
図1は、本発明による両方向引出用スライドレールの一実施形態を示す図である。この両方向引出用スライドレール1は、固定側レール部材2と、長手方向に沿って両方向に移動可能に該固定側レール部材2に係合する移動側レール部材3とからなっている。なお、この両方向引出用スライドレール1は、引出を取り付ける際に収納装置本体側の左右に離間配置される1対のうちの一方であり、対をなす他方の両方向引出用スライドレールの固定側レール部材2及び移動側レール部材3はレールやローラの配置は以下に例示するそれらと対称状態としてもよいし同一であってもよい。
【0007】
固定側レール部材2は、炭素鋼やステンレス鋼などの金属からなる長板状の固定側レール部材本体4と、該固定側レール部材本体4の一面側にそれぞれ長手方向に沿って平行に突設された第1の走行レール5及び第2の走行レール6と、該第1の走行レール5の一端部側に隣接して固定側レール部材本体4に取り付けられた第1の走行ローラ7と、第2の走行レール6の他端部側に隣接して固定側レール部材本体4に取り付けられた第2の走行ローラ8と、該第1の走行レール5と第2の走行レール6との間にそれらと平行に突設された補助レール9と、固定側レール部材本体4の幅方向両端を折曲して形成されたカバー部10,11とから構成されている。第1,第2の走行ローラ7,8は合成樹脂で形成される。
【0008】
移動側レール部材3は、炭素鋼やステンレス鋼などの金属からなる長板状の移動側レール部材本体12と、該移動側レール部材本体12の一面側にそれぞれ長手方向に沿って平行に突設された第3の走行レール13及び第4の走行レール14と、該第3の走行レール13の一端部側に隣接して移動側レール部材本体12に取り付けられた第3の走行ローラ15と、第2の走行レール14の他端部側に隣接して移動側レール部材本体12に取り付けられた第4の走行ローラ16と、前記第3の走行レール13の中央よりも第3の走行ローラ15側の位置に設けられたストッパーとなる第1のネジ17と、前記第4の走行レール14の中央よりも第4の走行ローラ16側の位置に設けられたストッパーとなる第2のネジ18とからなっている。第3,第4の走行ローラ7,8は合成樹脂で形成される。
【0009】
第1の走行レール5は、一端部側に第1の走行ローラ7が設けられる切欠が形成され、また他端部側には、両方向引出用スライドレール1の中立状態時、第3の走行ローラ15が落ち込むための切欠が形成されている。
第2の走行レール6は、他端部側に第2の走行ローラ8が設けられる切欠が形成され、また一端部側には、両方向引出用スライドレール1の中立状態時、第4の走行ローラ16が落ち込むための切欠が形成されている。
補助レール9は、第1の走行ローラ7との間に第3の走行ローラ15が走行可能な間隔をおいて第1、第2の走行レール5,6間に設けられている。
第3の走行レール13は、一端部側に第3の走行ローラ15が設けられる切欠が形成され、また他端部側には、両方向引出用スライドレール1の中立状態時、第1の走行ローラ7の上部が嵌り込むための切欠が形成されている。
第4の走行レール14は、他端部側に第4の走行ローラ16が設けられる切欠が形成され、また一端部側には、両方向引出用スライドレール1の中立状態時、第2の走行ローラ8の上部が嵌り込むための切欠が形成されている。
【0010】
図2は、本実施形態による両方向引出用スライドレール1の中立位置(図2(a))、固定側レール部材2に対して移動側レール部材3を一方向側に移動させた状態(図2(b))、および固定側レール部材2に対して移動側レール部材3を他方向側に移動させた状態(図2(c))において、第1〜第4の走行レールおよび第1〜第4の走行ローラの位置関係を説明するための図である。
【0011】
(中立状態(移動停止状態))
中立状態にあっては、図2(a)に示すように、固定側の第1の走行レール5の他端部側の切欠に、移動側の第3の走行ローラ15が落ち込み、固定側の第2の走行レール6の一端部側の切欠に、移動側の第4の走行ローラ16が落ち込み、固定側の第1の走行ローラ7の上部が移動側の第3の走行ローラ15の切欠に嵌り込み、かつ固定側の第2の走行ローラ8の上部が移動側の第4の走行レール14の切欠に嵌り込んでいる。この中立状態(移動停止状態)にあっては、各走行ローラが走行レール端部の切欠に落ち込むか嵌り込んでいるため、移動側レール部材3を長手方向に沿う両方向のいずれかの方向に引っ張るまでは、この中立状態が維持される。
【0012】
(一方向への移動)
上記中立状態から、移動側レール部材3を長手方向に沿う一方向に向けて引っ張ると、第1の走行ローラ7に移動側の第3の走行レール13が接すると共に、移動側の第3の走行ローラ15が固定側の第1の走行レール5と補助レール9との間に入り、これら第1の走行ローラ7と第3の走行ローラ15がそれぞれ接する走行レールをスムーズに走行する。この一方向への移動は、第3の走行レール13に設けられた第1のネジ17に第1の走行ローラ7が当接するまで可能であり、第1のネジ17に第1の走行ローラ7が当接した時点で移動が停止される。
【0013】
(他方向への移動)
上記中立状態から移動側レール部材3を長手方向に沿う他方向(上記一方向と反対)に向けて引っ張ると、第2の走行ローラ8に移動側の第4の走行レール14が接すると共に、移動側の第4の走行ローラ16が固定側の第2の走行レール6に接し、これら第2の走行ローラ8と第4の走行ローラ16がそれぞれ接する走行レールをスムーズに走行する。この他方向への移動は、第4の走行レール14に設けられた第2のネジ18に第2の走行ローラ8が当接するまで可能であり、第2のネジ18に第2の走行ローラ7が当接した時点で移動が停止される。
【0014】
この両方向引出用スライドレール1は、簡単な構造でありながら、固定側レール部材2に対して移動側レール部材3を長手方向に沿って両方向に移動させることができ、両方向引出用スライドレール1を安価に提供できる。
【0015】
図3は、上述した両方向引出用スライドレール1を用いた両方向引出付き収納装置を例示する図である。この両方向引出付き収納装置20は、それぞれの下端に走行用車輪23が取り付けられた垂直な四本の脚部24と、それらを垂直に支持するための上台25、下台26及び中台27とからなる収納装置本体21と、上台25下に固定された左右一対の固定側レール部材2に係合される移動側レール部材3を左右に固定した引出22とからなっている。なお、中台27や下台26上に、同様の引出22を多段に配置すること、または引出22を左右に並べて配置するように構成することもできる。
【0016】
この両方向引出付き収納装置20は、上記両方向引出用スライドレール1を用いたものなので、前後に開閉可能な利便性に優れた引出を有する構造を安価に提供することができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構造でありながら、固定側レール部材に対して移動側レール部材を長手方向に沿って両方向に移動させることができ、両方向引出用スライドレールを安価に提供できる。
また本発明によれば、前後に開閉可能な利便性に優れた引出を有する構造を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の両方向引出用スライドレールの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同じ両方向引出用スライドレールの走行レールと走行ローラとの関係を説明するための正面図である。
【図3】同じ両方向引出用スライドレールを用いた両方向引出付き収納装置を例示する斜視図である。
【符号の説明】
1 両方向引出用スライドレール
2 固定側レール部材
3 移動側レール部材
4 固定側レール部材本体
5 第1の走行レール
6 第2の走行レール
7 第1の走行ローラ
8 第2の走行ローラ
12 移動側レール部材本体
13 第3の走行レール
14 第4の走行レール
15 第3の走行ローラ
16 第4の走行ローラ
20 両方向引出付き収納装置
21 収納装置本体
22 引出
Claims (2)
- 固定側レール部材と、長手方向に沿って両方向に移動可能に該固定側レール部材に係合する移動側レール部材とからなり、
前記固定側レール部材は、レール部材本体と、該レール部材本体の一面側にそれぞれ長手方向に沿って平行に突設された第1、第2の走行レールと、該第1の走行レールの一端部側と第2の走行レールの他端部側に隣接してレール部材本体に取り付けられた第1,第2の走行ローラとを含み、
前記移動側レール部材は、レール部材本体と、該レール部材本体の一面側にそれぞれ長手方向に沿って平行に突設された第3、第4の走行レールと、該第3の走行レールの一端部側と第4の走行レールの他端部側に隣接してレール部材本体に取り付けられた第3,第4の走行ローラとを含み、
前記固定側レール部材の一面側と前記移動側レール部材の一面側とを対向させた状態で組み合わせ、固定側レール部材に対して移動側レール部材を長手方向に沿う両方向のいずれか一方向に向けて移動させる時、前記第1または第2の走行ローラが前記第3または第4の走行レールに沿って走行し、前記第3または第4の走行ローラが前記第1または第2の走行レールに沿って走行し、
固定側レール部材に対して移動側レール部材を中立位置とした時、前記第1〜第4の走行ローラの少なくとも1つが、それと接する走行レールの長手方向終端から外れて移動停止状態となるように構成されたことを特徴とする両方向引出用スライドレール。 - 請求項1記載の両方向引出用スライドレールの固定側レール部材を左右に対をなすように固定配置した収納装置本体と、請求項1記載の両方向引出用スライドレールの移動側レール部材を左右に固定した引出とを含むことを特徴とする両方向引出付き収納装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002214379A JP2004049745A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 両方向引出用スライドレールおよび両方向引出付き収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002214379A JP2004049745A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 両方向引出用スライドレールおよび両方向引出付き収納装置 |
Publications (1)
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JP2002214379A Withdrawn JP2004049745A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 両方向引出用スライドレールおよび両方向引出付き収納装置 |
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JP (1) | JP2004049745A (ja) |
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2002
- 2002-07-23 JP JP2002214379A patent/JP2004049745A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051004 |