JP2004049669A - Mri装置およびmri装置における画像表示方法 - Google Patents

Mri装置およびmri装置における画像表示方法 Download PDF

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福島 豊
Naoyuki Takabayashi
高林 直之
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Abstract

【課題】MRI画像データを表示する際の階調設定を短時間に行い、画像観側時における操作者の負担を低減する。
【解決手段】被検体の所定の部位において各種撮影方式のもとに複数枚のMRI画像を得るMRI装置であって、画像再構成によって生成される画像データとその付帯情報の撮影方式を記憶する画像データ記憶回路29と、複数の撮影方式における所望階調パラメータが予め記憶されている階調テーブル記憶回路31と、前記画像データ記憶回路29に保存されている画像データと撮影方式を読み出し、前記階調テーブル記憶回路31に記憶されている前記撮影方式に対応する階調パラメータに基づいて前記画像データの階調設定を行う階調設定回路32と、この階調設定された画像を表示する表示部21を有している。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はMRI装置に係り、異なる撮影方式によって得られる画像データに対して、良好な階調性を有した画像表示を短時間にて行うことが可能なMRI装置、およびMRI装置における画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴イメージング法は、静磁場中に置かれた被検体組織の原子核スピンに対して、そのラーモア周波数をもつ高周波信号で励起し、この励起に伴って発生する磁気共鳴信号から画像を再構成する画像診断法である。
【0003】
今日のMRI画像は、16ビット以上の画像データから生成されており、この画像を20dB〜30dBのダイナミックレンジを有する通常のモニタに表示する場合には、臨床診断上重要な部位における画像データが良好な階調のもとで表示されるように画像データの信号強度にウインドウを設定し、その信号強度における表示範囲を制限しなくてはならない。
【0004】
具体的には、画像の明るさを決定するウインドウレベル(WL)や画像のコントラストを決定するウインドウ幅(WW)の設定が最も一般的に行われている。すなわち、操作者はモニタ上に表示される画像を観察しながら、画像階調を決定する上記2つのパラメータを手動にて変更することによって表示画像の階調に関する最適化を行ってきた。しかしながら、MRI装置においては、被検者一人当たりの撮影画像枚数は膨大な量となるため、上記のような階調の最適化方法は操作者の大きな負担となっていた。
【0005】
このような問題点を解決するために、特開2000−99688号公報では記録媒体に保存されている多数の画像データを複数回繰り返して表示する際に、最初の画像観測時に最適な階調を有した画像を表示するために設定したWLやWWを装置内の記憶回路に保存し、2回目以降の画像観察においては、保存したWLやWWを用いて画像表示を行う方法が提案されている。この方法によれば、同一画像データを複数回観察する場合、面倒な階調設定を毎回繰り返す必要が無いため操作者の負担を軽減させることができる。
【0006】
また、特開平11−66295号公報では複数の階調パラメータ(例えばWLとWW)に基づいて画像データの信号強度にウインドウを設定してモニタ上に表示する場合に、それぞれの階調パラメータにおいて複数の値を設定し、異なる値のWWおよびWLについての複数の組み合わせをタップ値として形成する方法が提案されている。この方法によれば、操作者はタップ値を1つ選択することによって最適なWWとWLの組み合わせが選択できるため、操作者は従来のような煩雑な操作から開放される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、MRI装置を用いた画像診断においては、一般に、被検者の一つの診断部位に対し複数の撮影方式(シリーズ)を用いて撮影を行い、これらの撮影によって得られる多くの画像を用いて総合的に診断を行う。例えば頭部のMRI診断における撮影方式として、T2強調のFSE(fast spin echo)法やT1強調のSE(spin echo)法や3次元MRアンギオ、さらにはEPI(echo planar imaging)法などがあり、このような撮影方式において順次MR信号の収集を行い、さらにこのMR信号を再構成して複数枚のMRI画像データを生成する。上記画像データが生成されたならば、各画像データに対して最適な表示条件すなわち階調条件が設定され、これらの画像データはMRI画像としてモニタ上に表示される。
【0008】
この場合、画像データの階調性は被検者や診断部位に依存するのみならず、同一被検体の同一部位の撮影においても選択される撮影方式によって大幅に異なる。従って、最適な階調性を有した画像を観測するには、それぞれの撮影方式に対して独立な階調設定が要求される。
【0009】
このようなMRI画像の観測において、特開2000−99688号公報の方法では、同じ画像を複数回にわたって観測する場合に、2回目以降の階調調整が容易となることにあり、MRI診断のように画像表示を画像生成に引き続いて行う場合には大きな効果が得られない問題がある。また、特開平11−66295号公報の方法では、手動による階調調節が相変わらず残存しており、撮影方式を順次変更させて得られる多くの画像データに対して画像階調の設定を行いながら短時間で観測を行う通常のMRI診断においては最適な方法とは言えない問題がある。
【0010】
本発明は、上記の問題点に対してなされたものであり、その目的は異なる撮影方式において得られる画像データを表示する際に、ほぼ最適な階調条件が自動的に設定可能なMRI装置およびMRI装置における画像表示方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のMRI装置は、被検体の所定の部位において各種撮影方式のもとにMRI画像を得るMRI装置であって、所定の撮影方式によって生成されるMRI画像データが記憶される画像データ記憶手段と、前記各種撮影方式における所望の階調パラメータが予め記憶されている階調パラメータ記憶手段と、前記画像データ記憶手段から読み出した前記MRI画像データに対して、当該MRI画像データの生成に用いた撮影方式に対応する前記階調パラメータを前記階調パラメータ記憶手段から読み出して、その階調パラメータに基づいて階調設定を行う階調設定手段と、前記階調設定手段によって階調設定された前記MRI画像データを表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】
また、請求項2に係る本発明のMRI装置は、被検体の所定に部位において各種撮影方式のもとに複数枚のMRI画像を得るMRI装置であって、所定の撮影方式によって生成されるMRI画像データが記憶される画像データ記憶手段と、前記各種撮影方式における所望の階調パラメータが予め記憶されている階調パラメータ記憶手段と、この階調パラメータ記憶手段に記憶されている前記階調パラメータの値を更新する階調パラメータ更新手段と、前記画像データ記憶手段から読み出した前記MRI画像データに対して、当該MRI画像データの生成に用いた撮影方式に対応する更新後の階調パラメータを前記階調パラメータ更新手段から読み出して、その更新後の階調パラメータに基づいて階調設定を行う階調設定手段と、前記階調設定手段によって階調設定された前記MRI画像データを表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
したがって本発明によれば、MRI画像診断のように被検者の一つの診断部位に対し複数の撮影方式を用いて撮影を行う場合においても、それぞれの撮影方式単位で最適な階調の設定が容易に行うことができ、画像観側時における操作者の負担の低減が軽減され、検査のスループットも向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について説明する。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1〜図7を用いて、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は磁気共鳴映像装置(MRI装置)全体の概略構成を示すブロック図であり、図2は画像階調設定部とその周辺部のブロック図を示す。
【0016】
このMRI装置は、磁場を発生させる静磁場発生部1および勾配磁場発生部2と、RFパルス信号を送受信する送受信部3と、システム全体の制御を行う制御部4と、画像再構成とMR信号およびMRI画像データの保存を行う画像生成部5と、画像の階調を自動的に設定する画像階調設定部6と、被検体11を載せる寝台8と、入力部22および表示部21を備える。
【0017】
静磁場発生部1は、例えば超電導磁石である主磁石13と、この主磁石13に電流を供給する静磁場電源26とを備え、被検体11の周囲に強力な静磁場を形成する。
【0018】
勾配磁場発生部2は互いに直交するX、Y及びZ軸方向の勾配磁場コイル14と、これらのコイル14に電流を供給する勾配磁場電源25を備える。
【0019】
勾配磁場電源25には、制御部4のシーケンス制御回路24によって勾配磁場制御信号が供給され、被検体11が置かれた空間の符号化が行われる。すなわち、この信号に基づいて勾配磁場電源25からX,Y,Z軸勾配磁場コイル14に供給されるパルス電流を制御することにより、X,Y,Z軸方向の勾配磁場は合成され、互いに直交するスライス選択勾配磁場Gs、位相エンコード勾配磁場Ge、および読み出し(周波数エンコード)勾配磁場Grを任意に設定することが可能となる。なお各方向の勾配磁場Gs、Ge、Grは静磁場に重畳され被検体11に加えられる。
【0020】
送受信部3は、被検体11にRFパルスを照射するための照射コイル15およびMR信号を受信し信号検出するための受信コイル16と、これらコイル15、16に接続される送信器17および受信器18が備えられている。ただし照射コイル15と受信コイル16は分離される場合もある。これらのコイルは、サイズの異なる複数のコイルの中から被検体11の撮影部位の大きさに応じて最適なコイルが選択される。但し、このコイルはサイズに伴って受信感度が変化するため、最適な階調パラメータを選択する場合に使用コイルの種類は重要な入力情報の1つとなる。
【0021】
この送信器17は、制御部4のシーケンス制御回路24によって制御される。そして、この送信器17から発生される主磁石13の静磁場強度によって決定される磁気共鳴周波数と同じ周波数をもち、選択励起波形で変調されたRFパルス電流によって照射コイル15を駆動し、被検体11にRFパルスを照射する。受信器18は、受信コイル16からMR信号として受信した信号に対して中間周波変換、位相検波、さらにはフィルタリングなどの信号処理を行った後、A/D変換を行う。
【0022】
制御部4は、主制御回路23と、シーケンス制御回路24とを備えている。また、主制御回路23は図示しないCPUと記憶回路を備え、装置全体を統括して制御する機能を有している。この記憶回路には入力部22から入力される患者IDや撮影部位さらには使用コイルの種類を含むスタディ情報が一旦記憶され、これらの情報に基づいてシーケンス制御回路24に撮影方式に対応したパルスシーケンスの情報(例えば勾配磁場コイル14や照射コイル15に印加するパルス電流の強度、印加時間、印加タイミングなどに関する情報)を送る機能を有している。
【0023】
シーケンス制御回路24は、図示しないCPUと記憶回路を備えており、主制御回路23から送られてきたパルスシーケンス情報を一旦記憶し、この情報にしたがって勾配磁場電源25、送信器17、受信器18を制御する。
【0024】
画像生成部5は、高速演算回路19と、MR信号記憶回路28と、画像データ記憶回路29を備えている。高速演算回路19は受信器18から送られてくるMR信号に対して、2次元フーリエ変換を行って実空間のMRI画像データに再構成する。
【0025】
MR信号記憶回路28は、受信器18によって中間周波変換、位相検波、さらにはA/D変換されたMR信号を記憶する。一方、画像データ記憶回路29は、MR信号記憶回路28に一旦蓄えられたMR信号を用い、2次元のフーリエ変換を施すことによって得られる再構成画像、すなわちMRI画像を保存するための記憶回路であり、各々の被検者の診断部位において撮影される一連のMRI画像データが記憶される領域が確保されている。この被検者の撮影部位や使用コイルさらには操作者を単位として区分される記憶領域は、さらにMRI撮影において設定される複数の撮影方式を単位としてさらに細分化される。このとき、各撮影方式において得られる複数枚のMRI画像データが細分化された記憶領域のそれぞれに保存される。また、これらそれぞれのMRI画像データの記憶領域には、撮影部位や使用コイルさらには撮影方式の情報が付帯情報として一体化されて記憶される。
【0026】
寝台8は、被検体11を体軸方向に移動させることが可能であり、主磁石13の開口部に挿入可能な構造になっている。
【0027】
入力部22は、操作卓上に各種のスイッチやキーボード、マウスなどが備えられており、操作者により操作者IDや患者IDの入力、撮影方式の選択、撮影部位やその撮影に使用するコイルの選択、撮影の開始や機構部の移動などの指示が行われる。これらの各種信号は主制御回路23を介して各ユニットに送られる。一方、マウスは表示部21のCRTモニタの表示に対して対話操作を行う入力デバイスとして用いられ、例えば操作者が自動設定された画像の階調を変更したい場合には、微調整を行うための入力デバイスとして用いられる。
【0028】
表示部21は、CRTモニタを備え、画像生成部5の画像データ記憶回路29において再構成して得られたMRI画像データを主制御回路23を介してMRI画像として表示する。また、CRTモニタには各種指示信号の入力領域、撮影方式や撮影部位および使用コイルの選択領域、操作者IDあるいは被検者IDの入力領域などから構成される入力用画面が表示でき、画像データ生成あるいは画像階調設定の前段階で種々の設定が入力部22のマウスやキーボードを用いて行うことができる。
【0029】
本実施の形態では、さらに画像データ記憶回路29に保存されるMRI画像データを表示部21に表示する際に、画像の階調を設定する画像階調設定部6を備えている。この画像階調設定部6は、図2に示すように階調テーブル記憶回路31と、階調設定回路32とを有している。
【0030】
図2において、階調テーブル記憶回路31は、各種撮影方式に対応した最適なウインドウレベル(WL)やウインドウ幅(WW)などの階調パラメータをテーブル形式で保存しており、これらのテーブルは操作者や撮影部位さらには使用コイル別に分類されている。
【0031】
また、階調設定回路32は、図示しないCPUと記憶回路を備え、画像データ記憶回路29の所望のMRI画像データを表示部21に表示する際に、このMRI画像データとその付帯情報である撮影方式情報を読み出し、この撮影方式情報と、入力部22から入力される操作者情報および撮影部位や使用コイル情報に基づいて階調テーブル記憶回路31から最適な階調パラメータ(WL,WW)を選択する。次いで、上記MRI画像データにこれらの最適階調パラメータを用いて画像階調の設定を行う。
【0032】
以下に、図1〜図7を用いて第1の実施の形態の動作について説明する。図3は本発明の第1の実施の形態におけるMRI画像データの生成手順のフローチャートを示す。
【0033】
操作者は撮影に先立ち、操作者IDや被検者IDの入力と撮影部位および使用コイルの選択を入力部22から行う。例えば、頭部のMRI撮影が必要な被検者に対しては、撮影部位として頭部の情報と、この頭部撮影に用いるコイルの情報を入力部22から入力し、主制御回路23の記憶回路に記憶する(ステップS1)。さらに、この撮影部位および使用コイルに対して撮影方式の選択とその順序の設定を行う。
【0034】
図4に、頭部MRI撮影における撮影方式とその順序の一例を示す。頭部MRI撮影の撮影方式としては、一般にT2強調のFSE(fast spin echo)法、T1強調のSE(spin echo)法、3次元MRアンギオ、EPI(echo planar imaging)法などがあるが、ここでは図4に示すように(1)T2強調FSE、(2)T1強調SE、(3)3次元MRアンギオ、(4)EPIの順序での撮影方式の設定が操作者によって入力部22から行われる(ステップS2)。
【0035】
操作者は撮影部位や使用コイルさらには撮影方式を設定した後、MRI撮影開始のコマンド信号を入力部22から入力してMRI撮影を開始する(ステップS3)。
【0036】
主制御回路23は入力部22から送られた上記の4つの撮影方式の情報を受け、記憶回路に一旦記憶する。この主制御回路23は最初の撮影方式(n=1)であるFSE―T2Wの情報を、例えばN枚のマルチスライス撮影を可能とするパルスシーケンスの情報(勾配磁場コイル14や照射コイル15に印加するパルス電流の強度、印加時間、印加タイミングなどに関する情報)に変換し、シーケンス制御回路24に送る。さらに、シーケンス制御回路24は勾配磁場電源25、送信器17および受信器18に対してマルチスライスFSEパルスシーケンス制御信号を送る。
【0037】
このパルスシーケンス制御信号に基づいて勾配磁場電源25は3つの傾斜磁場コイル14に供給するパルス電流を設定し、このパルス電流波形はスライス、位相エンコード、読み出しの各方向の勾配磁場強度を設定する。同様にして、送信器17は上記パルスシーケンス制御信号に基づいて照射コイル15に供給するRFパルスの周波数および位相を設定する。
【0038】
次に、制御部4のシーケンス制御回路24の制御信号は勾配磁場発生部2を構成する3つの勾配磁場電源25を駆動し、勾配磁場電源25は勾配磁場コイル14に対してパルス電流を供給する。一方、シーケンス制御回路24の制御に基づいて送受信部3の送信器17は照射コイル15に対してRFパルス電流を供給する。
【0039】
このRFパルス電流は主磁石13の静磁場強度によって決定される磁気共鳴周波数と同じ周波数をもち選択励起波形で変調されている。送信器17は照射コイル15に対してRFパルス電流を供給することにより、照射コイル15は被検体11に対してRFパルスを照射し、このRFパルスの照射によって被検体11の体内で発生するスピンエコー信号を、送受信部3の受信コイル16はMR信号として受信する。
【0040】
受信器18はこのMR信号に対して中間周波変換や位相検波さらにはフィルタリングなどの信号処理を行った後A/D変換し、さらに画像生成部5のMR信号記憶回路28において周波数空間の生データのまま保存する(ステップS4)。
【0041】
MR信号記憶回路28の周波数空間に配列されたMR信号に対して、画像生成部5の高速演算回路19は2次元フーリエ変換による画像再構成を行い(ステップS5)、得られるFSE撮影方式によるN枚のマルチスライス画像データを画像データ記憶回路29に保存する(ステップS6)。なお、このとき画像データ記憶回路29には再構成によって得られる画像データとともに操作者ID、被検者ID、撮影部位(頭部)、使用コイルさらには撮影方式(FSE―T2W)などの付帯情報が保存される。
【0042】
FSE―T2WによるN枚分のMRI撮影が終了すると、主制御回路23は2番目の撮影方式(n=2)であるSE―T1Wの情報を、N枚のマルチスライス撮影のパルスシーケンスの情報に変換し、シーケンス制御回路24に送る(ステップS7)。さらにシーケンス制御回路24は勾配磁場電源25や送信器17あるいは受信器18に対してマルチスライスSEパルスシーケンス制御信号を送る。以下はFSE―T2Wの場合と同様にして、SE―T1Wによって得られるMR信号を用いて高速演算回路19はN枚のマルチスライス画像を再構成し、これらの画像を画像データ記憶回路29に保存する。同様にして、3次元MRアンギオ(n=3)やEPI(n=4)の各撮影方式において得られたMRデータに対しても高速演算回路19は各々N枚のマルチスライス画像を再構成し、これらの画像を画像データ記憶回路29に保存して頭部MRI撮影を終了する(ステップS8)。
【0043】
次に、画像データ記憶回路29に保存された画像データに対して最適な階調パラメータを用いて階調設定し表示部21に表示する。ステップS1〜ステップS8によって生成したMRI画像データを表示部21において表示する場合、既に述べたように16ビット以上の広いダイナミックレンジを有した画像データを20dB〜30dBの狭いダイナミックレンジの通常モニタに表示するため、特に、臨床診断で重要な部位が良好な階調で表示されるようにMRI画像データの信号強度にウインドウを設定しなくはならない。
【0044】
図5は画像階調特性を示した図であり、横軸は画像データ記憶回路29に記憶されている、例えば16ビットから構成されるMRI画像データの信号強度を、また、縦軸は表示部21のCRTモニタに表示される輝度値を、それぞれ%表示で示す。この図では、画像データの16ビットのダイナミックレンジのうち、α2%のウインドウレベル(WL)を中心にα1〜α3のウインドウ幅(WW)の範囲がCRTモニタに表示される。従って、WLを小さくすると画像全体が明るくなり、特に信号強度の弱い範囲の詳細観測に好適となる。また、WWを小さくすることによって、この範囲に含まれる信号強度の画像を詳細に観測することが可能となる。
【0045】
画像データのモニタ上での表示における最適なWLやWWは撮影部位や使用コイルさらには撮影方式によって異なり、また操作者にも依存する。本実施の形態では過去に蓄積された臨床データを分析することによって撮影部位別あるいは使用コイル別に各撮影方式における最適なWLやWWを統計的に予め求め、画像階調設定部6の階調テーブル記憶回路31に階調テーブルとして保存する。また、操作者の好みによって最適なWLやWWが異なる場合には、さらに操作者別に上記の階調テーブルを作成し、階調テーブル記憶回路31に保存する。なお、以下では過去の臨床経験から定めた最適WLおよび最適WWをそれぞれWL’、WW’で示す。
【0046】
図6は階調テーブルの一例を示したものであり、この階調テーブルは撮影部位および使用コイルが単位となって構成されている。撮影部位としては頭部、頚部、肺部、腹部などがある。例えば撮影部位が頭部の場合には、この頭部撮影に使用されるq種のコイル(HEAD1〜HEADq)別に、通常用いられるT2強調のFSE(FSE−T2W)、T1強調のSE(SE−T1)、3次元MRアンギオ(MRA−3D)、EPIなどの各撮影方式に対するWL’とWW’が階調テーブル記憶回路31に保存される。また操作者によってWL’およびWW’に差異がある場合には、この図に示すように撮影部位と使用コイルを単位とした階調テーブルをさらに操作者別に備える。
【0047】
このように撮影部位単位および使用コイル単位で各撮影方式におけるWL’やWW’が予め保存される階調テーブルを用いた画像階調の設定手順を図2および図7を用いて説明する。図7は、第1の実施の形態における画像階調設定の手順を示すフローチャートである。
【0048】
例えば、コイルHEAD1を使用した頭部MRI撮影において、FSE−T2W、SE−T1W、MRA−3D、EPIの4つの撮影方式による画像データの生成が完了したならば(図3のステップS8)、操作者は入力部22から画像表示開始の指示を行う。(ステップS11)。この指示信号を受けた主制御回路23は表示部21のCRTモニタに入力用の画面を形成し、操作者はこの画面を参照しながら入力部22のマウスやキーボードを用いて操作者IDの入力や撮影部位および使用コイルの選択を行う(ステップS12)。
【0049】
画像階調設定部6の階調設定回路32は、操作者IDの入力信号と撮影部位および使用コイルの選択信号を主制御回路23を介して受信して図示しない記憶回路に一旦保存した後、この操作者ID情報と撮影部位および使用コイルの情報に基づいて、階調テーブル記憶回路31に保存されている複数の階調テーブルのうちの1つのテーブルを選択する(ステップS13)。
【0050】
次に、操作者は入力部22より画像階調設定の開始を指示する信号を入力し(ステップS14)、階調設定回路32は主制御回路23を介して送られるこの指示信号に従って画像データ記憶回路29に保存されている画像データを読み出す。この場合、画像データの読み出し順序について入力部22からとくに指示がない場合は、画像データが生成された順番、すなわちFSE−T2W、SE−T1W、MRA−3D、EPIの順に各撮影方式によって得られた画像データが順次読み出される。
【0051】
階調設定回路32は、まずFSE−T2Wの撮影方式によって撮影されるN枚の画像データの中から最初の画像データとその付帯情報である撮影方式情報を画像データ記憶回路29から読み出し、図示しない記憶回路に一旦保存する(ステップS15〜ステップS16)。さらに階調設定回路32は、この撮影方式情報に対応する最適なWL(WL’1)と最適なWW(WW’1)を既にステップS13において選択された階調テーブル記憶回路31のテーブルから読み出し、記憶回路に保存する(ステップS17)。
【0052】
次いで、これらのWL’1とWW’1を用いて既に保存済みの画像データに対して階調設定のための変換処理を行い(ステップS18)、主制御回路23を介して表示部21に表示する(ステップS19)。
【0053】
上記手順によってFSE−T2Wの最初の画像データの階調設定と表示が終了したならば、同様の手順によってFSE−T2Wの第2〜第Nの画像についても階調設定とCRTモニタへの画像表示を行う。但し、この場合WL’1およびWW’1は最初の画像データに用いたものを共通に用いることが可能である。
【0054】
FSE−T2WによるN枚の画像データの階調設定と画像表示が終了したならば、引き続きSE−T1Wによって得られた画像データに対する階調設定が行われる。この場合もSE−T1WのN枚の画像データに対して共通の最適WL(WL’2)と最適WW(WW’2)が階調テーブル記憶回路31から新たに読み出され、このWL’2およびWW’2に基づいて階調設定が行われて表示部21に表示される。
【0055】
撮影方式MRA−3DやEPIのそれぞれのN枚の画像データについても同様に、階調テーブル31から読み出される各々のWL’3,WL’4およびWW’3、WW’4を用いて階調設定が行われる。
【0056】
以上述べた本実施の形態によれば、MRI画像診断のように被検者の一つの診断部位に対し複数の撮影方式を用いて撮影を行い、この撮影によって得られる多くの画像から総合的に診断を行う場合においても、撮影方式単位で最適な階調設定が自動的に行うことが可能となるため、画像観側時における操作者の負担が低減できる。
【0057】
また、本実施の形態よれば、画像階調の最適設定に要する時間が大幅に短縮するため、画像データの生成から画像表示後のフィルム印刷までのスループットが向上する。
【0058】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態について図8〜図9を用いて説明する。但し、図8は本実施の形態における画像階調設定部7とその周辺部のブロック図を、また図9は階調設定手順のフローチャートを示す。本実施の形態における画像階調設定部7は、第1の実施の形態の画像階調設定部6に対してさらに階調変更回路33が追加されている。この階調変更回路33は、階調設定回路32にて画像の階調が設定されて表示部21に表示される画像に対して階調の変更を行うための回路であり、操作者によって入力部22から入力される階調パラメータの増減指示信号をウインドウレベル変更量(±ΔWL)あるいはウインドウ幅変更量(±ΔWW)に変換して階調設定回路32に供給する。
【0059】
この第2の実施の形態におけるMRI画像データの生成手順は図3に示した第1の実施の形態と同様であるため、その説明は省略し、以下では画像階調の設定手順についてのみ説明する。
【0060】
図3のステップS8において、例えば頭部MRI撮影のFSE−T2W、SE−T1W、MRA−3D、EPIの4つの撮影方式による画像撮影が終了したならば、操作者は入力部22において画像表示開始の指示信号を入力する。(ステップS31)。主制御回路23は、この指示信号を受けて表示部21のCRTモニタに入力用の画面を表示し、操作者はこの入力用画面を参照しながら入力部22よりキーボードとマウスを用いて操作者IDの入力と撮影部位および使用コイルの選択を行う(ステップS32)。入力された操作者IDと撮影部位および使用コイルの情報は、主制御回路23を介して階調設定回路32の図示しない記憶回路に一旦保存され、階調設定回路32はこれら操作者IDと撮影部位および使用コイルの情報に基づいて、階調テーブル記憶回路31に保存されている複数の階調テーブルの中から所定のテーブルを選択する(ステップS33)。
【0061】
次に、階調設定回路32は操作者が入力部22より入力する画像階調の設定指示信号(ステップS34)に従って、画像データ記憶回路29に保存されているFSE−T2Wの撮影方式によるN枚の画像データの中から最初の画像データとその付帯情報である撮影方式を読み出し、図示しない記憶回路に一旦保存する(ステップS35)。さらに階調設定回路32は、この撮影方式情報に対応するWL’1とWW’1を既にステップS33において選択された階調テーブル記憶回路31のテーブルから読み出し、記憶回路に保存する(ステップS36)。
【0062】
次いで、これらのWL’1およびWW’1を用い、既に保存済みの画像データに対して階調設定のための変換処理を行い(ステップS37)、主制御回路23を介して表示部21に表示する(ステップS38)。
【0063】
操作者は表示部21のCRTモニタに表示された画像を観測し(ステップS39)、上記手順によって自動設定された画像の階調が適当と判断した場合は階調設定を終了し、この表示画像を用いて診断を行う(ステップS40)。一方、画像の階調が不適当であり、階調パラメータ値の変更が必要と判断した場合には、入力部22において階調変更指示信号を入力(ステップS41)した後、CRTモニタ上に表示されるWL増減領域やWW増減領域を入力部22のマウスを用いてクリックする。このとき発生するWLあるいはWWの増減信号は主制御回路23を介して階調変更回路33に供給される(ステップS42)。階調変更回路33は入力部から送られてくる例えばパルス列を計測し、WLの増減量(±ΔWL1)、WWの増減量(±ΔWW1)に変換される。
【0064】
階調設定回路32は階調変更回路33より上記±ΔWL1および±ΔWW1を読み出し、既に階調テーブル記憶回路31より読み出されているWL’およびWW’に加算する(ステップS43)。次に、この新しい階調設定値WL’1±ΔWL1、WW’1±ΔWW1を用いて再度階調設定のための処理を行い(ステップS44)、その結果を主制御回路23を介して表示部21に表示する(ステップS45)。
【0065】
操作者は、このとき表示された画像を観測し(ステップS46)、設定された階調が未だ不充分と判断した場合にはステップS42に戻り、再度マウスを用いてWWやWLの増減を繰り返す。一方、設定された階調が十分な場合には階調設定を終了し(ステップS47)、このときの最終的な設定値WL’1±ΔWL1およびWW’1±ΔWW1を記憶設定回路32の記憶回路に保存されている画像データに対して付帯情報として付加する。また、この画像の観測が終了した時点で、上記WL1±ΔWL1およびWW1±ΔWW1を付加したまま画像データ記憶回路29に保存し、さらにWL’1±ΔWL1およびWW’1±ΔWW1は階調設定回路32の記憶回路にも保存する。
【0066】
上記の手順によってFSE−T2Wの最初の画像データの表示と観測が終了したならば、同様の手順によってFSE−T2Wの第2〜第Nの画像についても階調設定回路32の記憶回路に保存されたWL’1±ΔWL1およびWW’1±ΔWW1を用いて階調設定を行い、CRTモニタに表示する。すなわち、この場合の階調設定にはFSE−T2Wの最初の画像データの階調設定で最終的に用いられたWL’1±ΔWL1およびWW’1±ΔWW1が用いられる。
【0067】
FSE−T2Wにおいて得られたN枚の画像データの階調設定と画像表示が終了したならば、引き続きSE−T1Wにおいて得られたN枚の画像データの階調設定と画像表示が行われる。この場合もSE−T1Wの最初の画像データの階調設定時に階調設定回路32はSE−T1WのWL’2,WW’2を新たに階調テーブル記憶回路31から読み出し、このWL’2およびWW’2に基づいてSE−T1Wの画像データに対する階調設定を行う。そして、この階調設定後に表示した画像の階調が適当でない場合は、FSE−T2Wの場合と同様に階調設定値の変更を行い、この変更後の設定値を用いて第1〜第NのSE−T1W画像データの階調設定が行われる。
【0068】
撮影方式MRA−3DやEPIの各々N枚の画像データについても同様な手順によって階調設定した後表示部21において表示される。
【0069】
以上述べた本実施の形態によれば、同一の撮影方式によって得られる複数枚の画像データにおいて、最初の画像データに対する階調の自動設定が適当でない場合には操作者による微調整を加えることによって最適化が可能となり、さらにこの微調整後の新しい階調設定値を用いて2枚目以降の画像データに対する階調設定が可能となる。この微調整は各撮影方式によって得られる複数枚の画像データのうち、最初の画像データに対して必要に応じて行えばよいため、操作者にあまり負担を与えることなく、常に最適な状態での階調設定が可能となる。
【0070】
以上、本発明の実施の形態について述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは無く、変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では画像データの階調設定において操作者IDの入力と、撮影部位および使用コイルを入力することによって階調テーブルを選択したが、画像データ生成時の操作者と画像表示時の操作者が同一ならば、ステップS1にて入力した操作者ID情報や撮影部位情報さらには使用コイル情報はそれぞれの画像データの付帯情報として付加することができる。従って、各画像データの階調を設定する場合に撮影方式情報と同様に操作者ID情報や撮影部位情報さらには使用コイル情報を画像データから読み出し、これらの値に基づいて階調テーブル記憶回路31からWL’やWW’を読み出してもよい。
【0071】
また特定の撮影方式による画像データのみの表示、あるいは撮影時とは異なる順序で表示することも可能である。この場合は、例えばステップS32の撮影部位および使用コイルの選択時に撮影方式の選択や順序の設定を同時に行うことによって可能となる。
【0072】
さらに、上記の実施の形態では操作者や撮影部位さらには使用コイルを単位とした階調テーブルを備えたが、これに限定されない。例えばMR信号収集時の受信コイルの種類など、他の撮影条件を単位とした階調テーブルを備えてもよい。
【0073】
また、上記説明では頭部MRI撮影における4つの撮影方式を例に実施の形態を説明したが、他の撮影部位あるいは他の撮影方式においても有効である。
【0074】
また、上記の実施の形態では、それぞれのMRI画像データの記憶領域に、撮影部位や使用コイルさらには撮影方式の情報が付帯情報として一体化されて記憶され、これらの情報に基づいて、階調テーブル記憶回路31に保存されている複数の階調テーブルのうちの1つのテーブルを選択するように構成したが、これに加え、撮影方式毎に得られるMRI画像の枚数(上記実施の形態ではNで示されている)を付帯情報として記憶し、この枚数別に複数の階調テーブルのうちの1つのテーブルを選択可能な構成にしてもよい。またさらに、MRI画像データの画素数(Matrix数)、MRI画像データが示す被検体の撮影領域(FOV)、およびMRI画像データを得る際のTR、TE等を付帯情報として記憶し、これらの情報毎に複数の階調テーブルのうちの1つのテーブルを選択可能な構成してもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、MRI画像診断のように被検者の一つの診断部位に対し複数の撮影方式を用いて撮影を行う場合においても、それぞれの撮影方式単位で最適な階調の設定が容易に行うことが可能となるため、画像観側時における操作者の負担の軽減と、MRI検査におけるスループットの向上が可能なMRI装置およびMRI装置における画像表示方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態および第2の実施の形態におけるMRI装置全体の概略構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における画像階調設定部の構成を示す図。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるMRI画像データの生成手順のフローチャートを示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における頭部MRI撮影の撮影方式と撮影順序を示す図。
【図5】本発明における画像階調特性を示す図。
【図6】本発明における階調テーブルの一例を示す図。
【図7】本発明の第1の実施の形態における画像階調設定手順のフローチャート。
【図8】本発明の第2の実施の形態における画像階調設定部の構成を示す図。
【図9】本発明の第2の実施の形態における画像階調設定手順のフローチャート。
【符号の説明】
1…静磁場発生部
2…勾配磁場発生部
3…送受信部
4…制御部
5…画像生成部
6…画像階調設定部
21…表示部
22…入力部
23…主制御回路
29…画像データ記憶回路
31…階調テーブル記憶回路
32…階調設定回路

Claims (14)

  1. 被検体の所定の部位において各種撮影方式のもとにMRI画像データを生成するMRI装置であって、
    所定の撮影方式によって生成されるMRI画像データが記憶される画像データ記憶手段と、
    前記各種撮影方式における所望の階調パラメータが記憶されている階調パラメータ記憶手段と、
    前記画像データ記憶手段から読み出した前記MRI画像データに対して、当該MRI画像データの生成に用いた撮影方式に対応する前記階調パラメータを前記階調パラメータ記憶手段から読み出して、その階調パラメータに基づいて階調設定を行う階調設定手段と、
    前記階調設定手段によって階調設定された前記MRI画像データを表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするMRI装置。
  2. 被検体の所定に部位において各種撮影方式のもとにMRI画像データを生成するMRI装置であって、
    所定の撮影方式によって生成されるMRI画像データが記憶される画像データ記憶手段と、
    前記各種撮影方式における所望の階調パラメータが記憶されている階調パラメータ記憶手段と、
    この階調パラメータ記憶手段に記憶されている前記階調パラメータの値を更新する階調パラメータ更新手段と、
    前記画像データ記憶手段から読み出した前記MRI画像データに対して、当該MRI画像データの生成に用いた撮影方式に対応する更新後の階調パラメータを前記階調パラメータ更新手段から読み出して、その更新後の階調パラメータに基づいて階調設定を行う階調設定手段と、
    前記階調設定手段によって階調設定された前記MRI画像データを表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするMRI装置。
  3. 前記画像データ記憶手段には、前記MRI画像データとこのMRI画像データの付帯情報が記憶されていることを特徴とする請求項1または2記載のMRI装置。
  4. 前記MRI画像データの付帯情報として、操作者情報、被検者情報、撮影部位、撮影方式、およびこれらの撮影に使用されるコイルに関する情報の少なくともいずれか1つが記憶されていることを特徴とする請求項3記載のMRI装置。
  5. 前記階調設定手段は、前記画像データ記憶手段に記憶された前記MRI画像データを前記表示手段によって表示する際に、前記MRI画像データの信号強度に対しウインドウレベルとウインドウ幅の少なくともいずれかを設定することを特徴とする請求項1または2記載のMRI装置。
  6. 前記階調設定手段は、同一の撮影方式によって生成される複数枚のMRI画像データに対してほぼ同一の階調パラメータを用いて階調設定することを特徴とする請求項1または2記載のMRI装置。
  7. 前記階調パラメータ更新手段は、前記階調パラメータ記憶手段に記憶された前記階調パラメータの値を増減するための入力手段を備えていることを特徴とする請求項2記載のMRI装置。
  8. 前記階調パラメータ更新手段は、前記所定の撮影方式によって連続して得られる複数のMRI画像データのうち、前記表示手段によって最初に表示されるMRI画像データに対して階調設定を行うことを特徴とする請求項6または7記載のMRI装置。
  9. 前記階調パラメータ記憶手段には、撮影部位別に各種撮影方式に対する階調パラメータが記憶されていることを特徴とする請求項1または2記載のMRI装置。
  10. 前記階調パラメータ記憶手段には、使用コイルの種類別に各種撮影方式に対する階調パラメータが記憶されていることを特徴とする請求項1または2記載のMRI装置。
  11. 前記階調パラメータ記憶手段には、操作者別に各種撮影方式に対する階調パラメータが記憶されていることを特徴とする請求項1または2記載のMRI装置。
  12. 被検体の所定の部位において各種撮影方式のもとにMRI画像データを生成するMRI装置であって、
    所定の撮影方式、使用コイルおよび撮影方式によって生成されるMRI画像データが記憶される画像データ記憶手段と、
    前記各種撮影方式における所望の階調パラメータが記憶されている階調パラメータ記憶手段と、
    前記画像データ記憶手段から読み出した前記MRI画像データに対して、当該MRI画像データの生成に用いた撮影方式に対応する前記階調パラメータを前記階調パラメータ記憶手段から読み出して、その階調パラメータに基づいて前記MRI画像データの信号強度に対しウインドウレベルとウインドウ幅の少なくともいずれかの設定を行う階調設定手段と、
    前記階調設定手段によって階調設定された前記MRI画像データを表示する表示手段とを
    備えたことを特徴とするMRI装置。
  13. 被検体の所定の部位において各種撮影方式のもとにMRI画像データを生成するステップと、
    このMRI画像データを画像データ記憶手段に記憶するステップと、
    前記画像データ記憶手段から前記MRI画像データを読み出すステップと、
    各種撮影方式に対応する所望の階調パラメータが予め記憶されている階調パラメータ記憶手段から前記読み出されたMRI画像データの生成に用いた撮影方式に対応する階調パラメータを読み出すステップと、
    この階調パラメータを用いて前記読み出されたMRI画像データの階調設定を行うステップと、
    この階調設定された前記MRI画像データを表示するステップとを
    有することを特徴とするMRI装置における画像表示方法。
  14. 被検体の所定の部位において各種撮影方式のもとにMRI画像データを生成するステップと、
    このMRI画像データを画像データ記憶手段に記憶するステップと、
    前記画像データ記憶手段から前記MRI画像データを読み出すステップと、
    各種撮影方式に対応する所望の階調パラメータが記憶されている階調パラメータ記憶手段から前記読み出されたMRI画像データの生成に用いた撮影方式に対応する階調パラメータを読み出すステップと、
    この読み出した階調パラメータの値を更新して新しい階調パラメータを設定するステップと、
    この新しい階調パラメータを用いて前記読み出されたMRI画像データの階調設定を行うステップと、
    この階調設定された前記MRI画像データを表示するステップとを
    有したことを特徴とするMRI装置における画像表示方法。
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