JP4073269B2 - Mri装置及び画像のww/wlの設定方法 - Google Patents
Mri装置及び画像のww/wlの設定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4073269B2 JP4073269B2 JP2002218637A JP2002218637A JP4073269B2 JP 4073269 B2 JP4073269 B2 JP 4073269B2 JP 2002218637 A JP2002218637 A JP 2002218637A JP 2002218637 A JP2002218637 A JP 2002218637A JP 4073269 B2 JP4073269 B2 JP 4073269B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- setting
- equation
- target image
- quadratic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 19
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 21
- 238000002595 magnetic resonance imaging Methods 0.000 description 21
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 10
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 10
- 230000006870 function Effects 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 4
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 4
- 238000001208 nuclear magnetic resonance pulse sequence Methods 0.000 description 4
- 230000009471 action Effects 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 3
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
- 206010006322 Breath holding Diseases 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 210000000056 organ Anatomy 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/74—Details of notification to user or communication with user or patient ; user input means
- A61B5/742—Details of notification to user or communication with user or patient ; user input means using visual displays
- A61B5/7445—Display arrangements, e.g. multiple display units
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/74—Details of notification to user or communication with user or patient ; user input means
- A61B5/742—Details of notification to user or communication with user or patient ; user input means using visual displays
- A61B5/7435—Displaying user selection data, e.g. icons in a graphical user interface
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T5/00—Image enhancement or restoration
- G06T5/90—Dynamic range modification of images or parts thereof
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T2207/00—Indexing scheme for image analysis or image enhancement
- G06T2207/10—Image acquisition modality
- G06T2207/10016—Video; Image sequence
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T2207/00—Indexing scheme for image analysis or image enhancement
- G06T2207/10—Image acquisition modality
- G06T2207/10072—Tomographic images
- G06T2207/10088—Magnetic resonance imaging [MRI]
-
- G—PHYSICS
- G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
- G06T—IMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
- G06T2207/00—Indexing scheme for image analysis or image enhancement
- G06T2207/20—Special algorithmic details
- G06T2207/20048—Transform domain processing
- G06T2207/20056—Discrete and fast Fourier transform, [DFT, FFT]
-
- G—PHYSICS
- G16—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
- G16H—HEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
- G16H30/00—ICT specially adapted for the handling or processing of medical images
- G16H30/20—ICT specially adapted for the handling or processing of medical images for handling medical images, e.g. DICOM, HL7 or PACS
-
- G—PHYSICS
- G16—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
- G16H—HEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
- G16H30/00—ICT specially adapted for the handling or processing of medical images
- G16H30/40—ICT specially adapted for the handling or processing of medical images for processing medical images, e.g. editing
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Public Health (AREA)
- Pathology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Surgery (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Human Computer Interaction (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体内に存在する原子核スピンの磁気共鳴現象を利用して被検体内の画像を得るMRI(磁気共鳴イメージング)装置及び画像のWW(ウィンドウ幅)/WL(ウィンドウレベル)の設定方法にかかり、とくに、マルチスライス撮影等で得られる表示画像のWW/WLを、そのスライス位置を変数とする高次方程式を元に設定するMRI装置及び画像のWW/WLの設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴イメージングは、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生するFID(自由誘導減衰)信号やエコー信号から被検体内の画像を得る手法である。この磁気共鳴イメージングは、とくに、被検体の解剖学的な断層像を非侵襲的に得る手法として極めて有効である。
【0003】
このような磁気共鳴イメージングの分野において、マルチスライス撮影等で得られる画像の各画素値は、CT装置で得られる画像のCT値とは異なり、画像内の被写体のボリュームや内容物(臓器)の影響を強く受けるため、同一の撮影条件で収集したものであっても、画像毎に変動して異なった値となる。
【0004】
そこで、得られた複数枚の画像は、その診断目的とする部分が容易に観察できるように、表示ウィンドウの設定により画素の濃淡値(例えば、表示器の表示階調が256階調の場合には0(暗)〜255(明))が決められる。表示ウィンドウの設定は、濃淡値の中心の値になる画素値、すなわちウィンドウレベル(Window Level:以下、「WL」と呼ぶ)と、濃淡値に変換される画素値の幅、すなわちウィンドウ幅(Window Width:以下、「WW」と呼ぶ)との各調整・設定によって行なわれる。WL/WWの各調整・設定は、マルチスライス撮影等で得られる画像の場合、1スライス毎又は複数スライス(グループ)毎に行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来例のMRI装置では、マルチスライス撮影等で得られる全ての画像に対し、各スライス毎に個別にWW/WLを調整したり、あるいは複数のスライスを1グループとして全体のスライスを複数のグループに分け、その各グループ単位で同一のWW/WLを持つように調整する等のステップ状に調整したりする必要があった。
【0006】
従って、WW/WLを画像単位で設定する場合は、スライス枚数×2(WL/WW)の変数を扱う必要があるため、その枚数に比例して設定に多くの時間がかかり、またグループ単位でステップ状に設定・調整する場合は、設定に要する時間は短縮されるものの、画像単位の場合と比べ、きめ細かな設定・調整ができず、WW/WLの調整が最適の状態とならない場合もある等、いずれの場合も不都合があった。
【0007】
本発明は、このような従来の事情を考慮になされたもので、得られた各画像のWW/WLの設定・調整の時間を短縮すると共に、きめ細かな設定で各画像のWW/WLの調整を最適にすることができるMRI装置及び画像のWW/WLの設定方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、マルチスライス撮影等で得られる各画像の画素値がそのスライス間で連続性をもつという事実を前提として、各画像のWL/WWを、そのスライス位置を変数とする高次方程式に置き換えて調整・設定するものである。
【0009】
本発明における高次方程式の最も簡単な例として、二次方程式を例示できる。二次方程式の場合、表示画像のWL/WWは、例えば次式で表現される。
【数1】
WL=AL×(P−BL)2+CL
WW=AW×(P−BW)2+CW
ここで、Pは表示画像のスライス位置、AL、BL、CL、AW、BW、CWは係数をそれぞれ示す。
【0010】
この二次方程式を用いれば、3画像を選択しそのWL/WWを調整・設定することにより上記二次方程式の各係数を決定し、その各係数が決定された二次方程式に基づいて他の画像のWL/WWを一括して推定することができる。
【0011】
すなわち、上記二次方程式の各係数AL、BL、CL、AW、BW、CWは、得られた対象画像の内、スライス位置の異なる任意の3画像を、所定のユーザーインターフェースを用いた操作者のアクション(マウス操作等)又はあらかじめ設定された選択条件(例えば、スライス方向の両端部2箇所及び中心部1箇所の計3箇所等)により選択し、そのWL/WWを調整・設定することにより算出される。これで算出された二次方程式に基づいて、他の表示画像のWL/WWが設定され、その条件で表示器上に表示される。
【0012】
また、上記二次方程式を用いる場合には、各係数を直接設定するためのユーザーインターフェースを設けることができる。これによれば、各係数を直接設定することにより、表示画像のWL/WWを確認しながら一括して設定することができる。
【0013】
上記の例は、二次方程式の場合であるが、三次以上の高次方程式の場合も同様に適用可能である。
【0014】
従って、従来法では、スライス枚数×2(WL/WW)の変数を取り扱うのに対し、本発明では、高次方程式の係数×2(WL/WW)の変数を扱うことになり、調整する変数の絶対数を減らすことができる。従って、単純な操作で、全ての画像のWL/WWを設定する手段を提供することができる。
【0015】
本発明は、このような着想の元に完成されたものである。
【0016】
本発明に係る画像のWW/WLの設定方法は、MRI装置により得られた複数スライスの対象画像に対してその画面表示の際のWW(ウィンドウ幅)及びWL(ウィンドウレベル)を設定する方法であって、前記対象画像の内の任意の複数スライスの対象画像を選択するステップと、選択された選択画像のWW及びWLを設定するステップと、前記選択画像で設定されたWW及びWLから、WW及びWLの二次方程式又は三次方程式を求めるステップと、前記二次方程式又は三次方程式に基づいて前記対象画像の内の残りの対象画像のWW及びWLを決定するステップと、を備えることを特徴とする方法である。
【0017】
本発明に係る画像のWW/WLの設定方法は、前記二次方程式又は三次方程式の所定係数を変更可能に設定し、この係数設定値に基づいて前記対象画像のWW及びWLを一括して決定するステップをさらに備えることができる。
【0018】
また、本発明に係るMRI装置は、複数スライスの対象画像に対してその画面表示の際のWW(ウィンドウ幅)及びWL(ウィンドウレベル)を設定する処理手段を有するものであって、前記処理手段は、前記対象画像の内の任意の複数スライスの対象画像を選択する手段と、選択された選択画像のWW及びWLを設定する手段と、前記選択画像で設定されたWW及びWLから、WW及びWLの二次方程式又は三次方程式を求める手段と、前記二次方程式又は三次方程式に基づいて前記対象画像の内の残りの対象画像のWW及びWLを決定する手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0019】
本発明に係るMRI装置において、前記処理手段は、前記二次方程式又は三次方程式の所定係数を変更可能に設定し、この係数設定値に基づいて前記対象画像のWW及びWLを一括して決定する手段をさらに備えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るMRI装置及び画像のWW(ウィンドウ幅)/WL(ウィンドウレベル)の設定方法の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0021】
図1に本実施形態に係るMRI(磁気共鳴イメージング)装置の概略構成を示す。このMRI装置は、被検体Pを載せる寝台部と、静磁場を発生させる静磁場発生部と、静磁場に位置情報を付加するための傾斜磁場発生部と、高周波信号を送受信する送受信部と、システム全体のコントロール及び画像再構成を担う制御・演算部とを備えている。
【0022】
静磁場発生部は、図1に示す例では、例えば超電導方式の磁石1と、この磁石1に電流を供給する静磁場電源2とを備え、被検体Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空間)の軸方向(Z軸方向)に静磁場H0を発生させる。なお、この磁石部にはシムコイル14が設けられている。このシムコイル14には、後述するコントローラの制御下で、シムコイル電源15から静磁場均一化のための電流が供給される。寝台部は、被検体Pを載せた天板を磁石1の開口部に退避可能に挿入できる。
【0023】
傾斜磁場発生部は、図1に示す例では、例えば磁石1に組み込まれた傾斜磁場コイルユニット3を備える。この傾斜磁場コイルユニット3は、図示に示す如く、互いに直交するX、Y、Z軸方向の傾斜磁場を発生させるための3組(種類)のx、y、zコイル3x〜3zと、このx、y、zコイル3x〜3zに電流を供給する傾斜磁場電源4とを備える。
【0024】
この傾斜磁場電源4は、後述するシーケンサ5の制御のもと、x,y,zコイル3x〜3zに傾斜磁場を発生させるためのパルス電流を供給する。傾斜磁場電源4からx、y、zコイル3x〜3zに供給されるパルス電流を制御することにより、物理軸としての3軸であるX、Y、Z方向の傾斜磁場を合成して、論理軸としてのスライス方向傾斜磁場GS、位相エンコード方向傾斜磁場GE、および読出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場GRの各方向を任意に設定・変更することができる。スライス方向、位相エンコード方向、および読出し方向の各傾斜磁場は静磁場H0に重畳される。
【0025】
送受信部は、図1に示す例では、例えば磁石1内の撮影空間にて被検体Pの近傍に配設されるRFコイル7と、このコイル7に接続された送信器8T及び受信器8Rとを備える。この送信器8T及び受信器8Rは、後述するシーケンサ5の制御のもとで、磁気共鳴(MR)現象を起こさせるためのラーモア周波数のRF電流パルスをRFコイル7に供給する一方、RFコイル7が受信した高周波のMR信号を受信し、各種の信号処理を施して、対応するデジタル信号を形成するようになっている。
【0026】
制御・演算部は、図1に示す例では、シーケンサ(シーケンスコントローラとも呼ばれる)5、ホスト計算機6、演算ユニット10、記憶ユニット11、表示器12、および入力器13を備える。
【0027】
この内、ホスト計算機6は、シーケンサ5のほか、演算ユニット10、記憶ユニット11、および表示器12を含む装置全体の動作を統括する機能を有するとともに、スキャン計画時のユーザーインターフェースの機能も果たす。つまり、ホスト計算機6は、記憶したソフトウエアの手順に基づき、オペレータが指令した情報を受け付け、この情報に基づくスキャンシーケンス情報をシーケンサ5に指令する対話式のユーザーインターフェースを、表示器12及び入力器13と共に提供するようになっている。
【0028】
シーケンサ5は、CPUおよびメモリを備え、ホスト計算機6から送られてきたパルスシーケンス情報を記憶し、このパルスシーケンス情報にしたがって傾斜磁場電源4、送信器8T、受信器8Rの一連の動作を制御する。また、このシーケンサ5は、受信器8RからのMR信号のデジタルデータを一旦入力して、再構成処理を行う演算ユニット10にそのデータを転送する。ここでのパルスシーケンス情報とは、一連のパルスシーケンスに従い傾斜磁場電源4、送信器8Rおよび受信器8Tを動作させるために必要な全ての情報であり、例えばx,y,zコイル3x〜3zに印加するパルス電流の強度、印加時間、印加タイミングなどに関する情報を含む。
【0029】
演算ユニット10は、入力する生データの読み込み、画像のフーリエ空間(k空間または周波数空間とも呼ばれる)への生データの配置、データのアベレージング処理、生データを実空間データに再構成する再構成処理(例えば二次元または3次元のフーリエ変換処理)、3次元画像データから二次元画像データを生成するためにMIP(最大値投影)処理等を適宜な順番で行うようになっている。
【0030】
記憶ユニット11は、生データおよび再構成画像データのみならず、演算処理の過程で生成される各種のデータを一時的に保管することができる。表示器12は画像を表示する。また、術者は入力器13を介して所望のスキャン条件、スキャンシーケンス、画像処理法など、撮影条件を指定する上で必要な情報をホスト計算機6に入力できるようになっている。
【0031】
上記制御・演算部のその他の要素として、図1に示す例では、音声発生器16、および、ECGセンサ17、ECGユニット18が設けられている。音声発生器16は、シーケンサ5またはホスト計算機6からの指示に応答して、患者(被検体)に息止めのための音声メッセージを発生する。また、ECGセンサ17およびECGユニット18は患者の心電図信号を検出してシーケンサ5に出力するようになっており、これにより心電同期撮影を行うことができる。
【0032】
ここで、本実施形態に係る画像のWW/WLの設定方法を図2及び図3に基づいて説明する。
【0033】
この方法は、前述した通り、MRI装置のマルチスライス撮影等で得られる各画像の画素値がそのスライス間で連続性をもつという事実を前提として、各画像のWL/WWを、そのスライス位置を変数とする高次方程式に置き換えて調整・設定することを骨子とするもので、図1に示す例では、ホスト計算機6の処理を通して表示器12及び入力器13と共に提供されるユーザーインターフェースの機能によって実現される。
【0034】
本実施形態では、上記高次方程式の例として、例えば、次の(1)式及び(2)式で定義される二次方程式を仮定する。
【数2】
WL=AL×(P−BL)2+CL ……(1)
WW=AW×(P−BW)2+CW ……(2)
上記(1)式及び(2)式において、Pは、表示画像のスライス位置、AL、BL、CL、AW、BW、CWは、係数をそれぞれ示す。
【0035】
まず、上記二次方程式を仮定した方法の一例として、任意の3画像から他のWW/WLを推定する場合を図2及び図3に基づいて説明する。図2は概要図、図3は処理フローをそれぞれ示す。
【0036】
この場合、図2に示すように上記MRI装置による撮影で得られた各スライス位置P(図2の例ではP1〜P8)の対象画像IM(図2の例ではIM1〜IM8)が表示器12上に表示される。この対象画像IMの表示に際し、各WW/WL(図2中の例ではWW1/WL1〜WW8/WL8)が設定される。このWW/WL設定に際し、上記ユーザーインターフェースを通して、ホスト計算機6により、図3に示す処理が実行される。
【0037】
図3において、まず、対象画像IMの内の任意の3画像(図2に示す例では3画像IM2、IM5、及びIM7)が選択され、その3画像の各WW/WLが調整、設定される(ステップS1)。この操作は、操作者が、表示器12上の対象画像IM1〜IM8を見ながら、入力器13を操作するマウス操作等のアクションにより行なわれる。
【0038】
次いで、上記のような操作者のアクションにより任意の3画像の各WW/WLが設定されると、その値に応じて、上記(1)式及び(2)式の各係数AL、BL、CL、AW、BW、CWが算出され、スライス位置Pを変数とするWW/WLの二次方程式が求められる(ステップS2)。図2に示す例では、選択された3画像IM2、IM5、及びIM7に関して、各WL2、WL5、及びWL7により上記(1)式中の係数AL、BL、CLが、また各WW2、WW5、及びWW7により上記(1)式中の係数AW、BW、CWがそれぞれ算出される。
【0039】
次いで、上記で計算されたWW/WLの二次方程式に基づいて、他の画像のWW/WLが設定され、そのWW/WLの設定条件で表示器12上に画像表示される(ステップS3)。図2に示す例では、非選択の5画像IM1、IM3、IM4、IM6、及びIM8に関して、WW1/WL1、WW3/WL3、WW4/WL4、WW6/WL6、及びWW8/WL8が設定される。
【0040】
従って、本実施形態によれば、任意の3画像のWW/WLより求まる二次方程式から他の画像のWW/WLを一括して設定できるため、1スライス毎又は複数スライス(グループ)毎に設定していた従来法の場合と比べると、調整する変数の絶対数を減らすことができ、より簡便な操作で全てのWL/WWを設定することができる。この設定値は、高次方程式で規定される精度で求まるため、従来法と比べると、きめ細かなものとなる。
【0041】
なお、本実施形態では、二次方程式の場合を例示してあるが、本発明はこれに限らず三次以上の高次方程式の場合でも適用可能である。また、任意の3画像を操作者の手動操作で選択する場合を説明しているが、本発明はこれに限らず、予め設定された選択条件(例えば、スライス方向の両端部2箇所及び中心部1箇所の計3箇所等)で3画像を自動で選択することも可能である。
【0042】
また、本実施形態では、画像のWW/WLを設定するためのユーザーインターフェースは、MRI装置に一体に設けてあるが、その他、画像表示・画像処理用のワークステーションやPC(パーソナルコンピュータ)等の処理装置に設けても良い。
【0043】
次に、上記実施形態の変形例を図4及び図5に基づいて説明する。図4は概要図、図5は処理フローをそれぞれ示す。
【0044】
この変形例では、上記MRI装置の構成に加え、ホスト計算機6の処理により表示器12及び入力器(本例ではマウスを含む)13と共に提供されるユーザーインターフェースの機能に、二次方程式(前述した(1)式及び(2)式)の各係数(前述のAL、BL、CL、AW、BW、CW)を直接設定する機能を追加し、これにより各画像のWW/WLを一括して設定するものである。
【0045】
この場合、図4に示すように上記MRI装置による撮影で得られた所定スライス位置P(図4中の例ではP11〜P19)の対象画像(図4中の例でIM11〜IM19)が所定の表示形式(図4中の例では3枚(横:水平方向)×3枚(縦:垂直方向))で表示器12上に表示される(図4中の表示画面A1参照)。この対象画像の表示に際し、各WW/WLが設定される。このWW/WL設定に際し、上記ユーザーインターフェースを通して、ホスト計算機6により、図5に示す処理が実行される。
【0046】
図5において、まず、上記ユーザーインターフェースを通した操作者の操作により、二次方程式の係数の内の所望の係数(1つ又は複数の係数)とマウス操作(水平方向移動及び垂直方向移動)との対応付けの設定が行なわれる(ステップS11)。この設定は、図4に示す例では、表示器12上の操作画面A2を見ながら、マウス操作の水平方向移動及び垂直方向移動に対応付ける二次方程式の各係数AL、BL、CL、AW、BW、CWを選択、指定する操作により行なわれる(図4に示す操作画面A4中の選択画面A3、A4において白四角が非選択の場合、黒四角が選択した場合をそれぞれ示す)。この例では、二次方程式の各係数の内、係数AL、BLがマウス操作の水平方向移動に、また係数AWがマウス操作の垂直方向移動にそれぞれ対応付けられている。
【0047】
次いで、表示器12上の対象画像を見ながら、入力器13のマウスを上下方向a及び左右方向bに動かすことにより、その移動方向及び移動量に応じて上記で対応付けた二次方程式の係数を変化させる。図4に示す例では、マウスを上下方向aに動かすと、上記のマウス操作の垂直方向移動に対応させた二次方程式の係数AL、BLが変化し、マウスを左右方向bに動かすと、上記のマウス操作の水平方向移動に対応させた二次方程式の係数AWが変化する(図4中の表示器上に表示されない部分B1中のグラフ参照)。このように二次方程式の係数を変化させることにより、当該係数が再計算される(ステップS22)。
【0048】
次いで、再計算された係数の二次方程式に基づいて、対象画像のWW/WLを計算し、そのWW/WLの表示条件で画像を表示器上に表示する(ステップS23)。その後、マウス操作に対応させる上記二次方程式の係数を変更する場合には、同様の処理が繰り返し行なわれる(ステップS24)。
【0049】
従って、この変形例によれば、上記(1)式及び(2)式中の各係数AL、BL、CL、AW、BW、CWを調整、設定する機能を追加したため、この機能により直接、二次方程式の係数を設定してその二次方程式に基づいて各画像のWW/WLを求めることができ、より簡便に調整することができる。
【0050】
なお、本発明は、代表的に例示した上述の実施形態及びその変形例に限定されるものではなく、当業者であれば、特許請求の範囲の記載内容に基づき、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の態様に変形、変更することができる。これらの変更、変形例も本発明の権利範囲に属するものである。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、得られた各画像のWW/WLの設定・調整の時間を短縮すると共に、きめ細かな設定で各画像のWW/WLの調整を最適にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るMRI装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】 二次方程式を仮定して3画像から他の画像のWW/WLを推定する場合を説明する図。
【図3】 図2に示す場合の処理手順の概略を示すフローチャート。
【図4】 二次方程式を仮定して係数を直接変更することによりWW/WLを推定する場合を説明する図。
【図5】 図4に示す場合の処理手順の概略を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 磁石
2 静磁場電源
3 傾斜磁場コイルユニット
4 傾斜磁場電源
5 シーケンサ
6 ホスト計算機(ユーザーインターフェース)
7 RFコイル
8T 送信器
8R 受信器
10 演算ユニット
11 記憶ユニット
12 表示器(ユーザーインターフェース)
13 入力器(ユーザーインターフェース)
17 ECGセンサ
18 ECGユニット
WW ウィンドウ幅
WL ウィンドウレベル
IM 対象画像
P スライス位置
AL、BL、CL WLの二次方程式の係数
AW、BW、CW WWの二次方程式の係数
Claims (4)
- MRI装置により得られた複数スライスの対象画像に対してその画面表示の際のWW(ウィンドウ幅)及びWL(ウィンドウレベル)を設定する方法であって、
前記対象画像の内の任意の複数スライスの対象画像を選択するステップと、
選択された選択画像のWW及びWLを設定するステップと、
前記選択画像で設定されたWW及びWLから、WW及びWLの二次方程式又は三次方程式を求めるステップと、
前記二次方程式又は三次方程式に基づいて前記対象画像の内の残りの対象画像のWW及びWLを決定するステップと、を備えることを特徴とする画像のWW/WLの設定方法。 - 前記二次方程式又は三次方程式の所定係数を変更可能に設定し、この係数設定値に基づいて前記対象画像のWW及びWLを一括して決定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の画像のWW/WLの設定方法。
- 複数スライスの対象画像に対してその画面表示の際のWW(ウィンドウ幅)及びWL(ウィンドウレベル)を設定する処理手段を有するMRI装置であって、
前記処理手段は、
前記対象画像の内の任意の複数スライスの対象画像を選択する手段と、
選択された選択画像のWW及びWLを設定する手段と、
前記選択画像で設定されたWW及びWLから、WW及びWLの二次方程式又は三次方程式を求める手段と、
前記二次方程式又は三次方程式に基づいて前記対象画像の内の残りの対象画像のWW及びWLを決定する手段とを備えたことを特徴とするMRI装置。 - 前記処理手段は、前記二次方程式又は三次方程式の所定係数を変更可能に設定し、この係数設定値に基づいて前記対象画像のWW及びWLを一括して決定する手段をさらに備えた請求項3記載のMRI装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002218637A JP4073269B2 (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | Mri装置及び画像のww/wlの設定方法 |
US10/627,963 US20040165758A1 (en) | 2002-07-26 | 2003-07-28 | MRI apparatus and method for adjusting MR image display parameters |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002218637A JP4073269B2 (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | Mri装置及び画像のww/wlの設定方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004057389A JP2004057389A (ja) | 2004-02-26 |
JP2004057389A5 JP2004057389A5 (ja) | 2005-10-27 |
JP4073269B2 true JP4073269B2 (ja) | 2008-04-09 |
Family
ID=31939767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002218637A Expired - Fee Related JP4073269B2 (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | Mri装置及び画像のww/wlの設定方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20040165758A1 (ja) |
JP (1) | JP4073269B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007517542A (ja) * | 2003-11-28 | 2007-07-05 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 多数の属性を持つ画像を表示するシステム |
JP5000976B2 (ja) * | 2005-12-08 | 2012-08-15 | 株式会社日立メディコ | 画像処理装置、磁気共鳴イメージング装置及び画像処理方法 |
JP2007275312A (ja) * | 2006-04-06 | 2007-10-25 | Terarikon Inc | 解析プロトコルに基づいた前処理装置を備える三次元画像表示装置 |
US8553967B2 (en) * | 2007-06-29 | 2013-10-08 | General Electric Company | System and method for a digital X-ray radiographic tomosynthesis user interface |
US8320647B2 (en) * | 2007-11-20 | 2012-11-27 | Olea Medical | Method and system for processing multiple series of biological images obtained from a patient |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4384312A (en) * | 1981-07-29 | 1983-05-17 | Tecumseh Products Company | Line break protection for multispeed motor |
US5305204A (en) * | 1989-07-19 | 1994-04-19 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Digital image display apparatus with automatic window level and window width adjustment |
US5261050A (en) * | 1990-07-27 | 1993-11-09 | Eastman Kodak Company | Apparatus for processing a digital image for window width, level and curve shape |
US5900732A (en) * | 1996-11-04 | 1999-05-04 | Mayo Foundation For Medical Education And Research | Automatic windowing method for MR images |
US6175643B1 (en) * | 1997-12-18 | 2001-01-16 | Siemens Corporate Research, Inc. | Neural network based auto-windowing system for MR images |
-
2002
- 2002-07-26 JP JP2002218637A patent/JP4073269B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-07-28 US US10/627,963 patent/US20040165758A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20040165758A1 (en) | 2004-08-26 |
JP2004057389A (ja) | 2004-02-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4129375B2 (ja) | 医用画像診断装置および画像領域指定支援方法 | |
US7949170B2 (en) | Image processing method, image processing device, computer aided detection, and method for filtering along the time axis | |
KR101722354B1 (ko) | 자기 공명 촬영을 위한 방법 | |
US8111070B2 (en) | Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging method | |
JP2006255189A (ja) | 磁気共鳴映像装置 | |
JP2005125099A (ja) | 断層撮影イメージングシステム用の標準測定プロトコルの作成方法、コンピュータプログラム製品および断層撮影イメージングシステム内に実際対象物の撮像範囲を位置決めする計画方法 | |
US10185008B2 (en) | Medical imaging examination apparatus and operating method | |
DE102014219778B4 (de) | Betrieb eines bildgebenden medizinischen Untersuchungsgeräts mit einer Mehrzahl an Teilsystemen | |
JP2001321357A (ja) | 磁気共鳴イメージングを透視モードおよび診断モード間で移行する装置および方法 | |
US20160091587A1 (en) | Medical imaging apparatus having multiple subsystems, and operating method therefor | |
US10168407B2 (en) | Medical imaging apparatus having multiple subsystems, and operating method therefor | |
JP2015525601A (ja) | 磁気共鳴システム及び磁気共鳴方法 | |
US20180064403A1 (en) | Medical image diagnostic apparatus | |
JPS6311146A (ja) | 画像診断装置 | |
US20170227621A1 (en) | Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging method | |
JP4073269B2 (ja) | Mri装置及び画像のww/wlの設定方法 | |
US10509089B2 (en) | Method and magnetic resonance apparatus to acquire trace-weighted magnetic resonance data with anisotropic diffusion directions | |
JP2001187038A (ja) | 磁気共鳴スペクトロスコピー装置、関心領域の位置決め方法、及び記録媒体 | |
JP5377838B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
JP2018175741A (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 | |
US10288709B2 (en) | Medical imaging examination apparatus having multiple sub-systems and method for the operation thereof | |
JP2003052668A (ja) | 核スピントモグラフィ装置及びその作動方法 | |
JP2004049669A (ja) | Mri装置およびmri装置における画像表示方法 | |
US10345404B2 (en) | Magnetic resonance imaging apparatus and RF coil apparatus | |
JP6866548B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050714 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050714 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070410 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070529 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070724 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080122 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110201 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120201 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130201 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140201 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |