JP2004049158A - 食品粉付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】無駄なスペースをとることなくコンパクトでありながら食品表面に粉体を満遍なく効率的に打粉することができる食品粉付装置を提供する。
【解決手段】コンベア1のベルト10に配列された食品Fに対して、その搬送方向に沿って、無端走行手段2に複数のブラシ3を列状に取り付ける。ベルト10とブラシ3の列との間には、フレームに立設した複数の固定部材5が設けられている。ブラシ3が無端走行手段2により移動していくと、ブラシ3に植設された線条体31が固定部材5に接触して湾曲し跳ね返り動作を行う。ブラシ3に粉体を供給して線条体31の跳ね返り動作を利用して粉体を食品Fに向かって飛散させることで、表面に満遍なく打粉することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】コンベア1のベルト10に配列された食品Fに対して、その搬送方向に沿って、無端走行手段2に複数のブラシ3を列状に取り付ける。ベルト10とブラシ3の列との間には、フレームに立設した複数の固定部材5が設けられている。ブラシ3が無端走行手段2により移動していくと、ブラシ3に植設された線条体31が固定部材5に接触して湾曲し跳ね返り動作を行う。ブラシ3に粉体を供給して線条体31の跳ね返り動作を利用して粉体を食品Fに向かって飛散させることで、表面に満遍なく打粉することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品粉付装置、より詳しくは、食品の表面に所望の粉体を満遍なく効率的に付着させることができる食品粉付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品の表面に粉体を付着させる粉付作業に関する技術としては、例えば、特開平9−23862号公報に記載のものがあった。この装置は、食品を搬送する搬送ベルトの両側に回転ハケを対向して立設すると共に、この回転ハケに接触して係止部材を設け、この係止部材に係止されたハケの跳ね返りを利用して粉体を飛散させて食品表面に粉体を打粉するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この装置は、専らハケの回転運動を利用していたので、係止部材に対するハケの接触角度が一定で、粉付すべき食品に応じて粉体の飛散状態を適宜に調節することができなかった。また、このようにハケの接触角度が一定であると、粉体の飛散範囲が限定されることになる。したがって、個々の食品に対して飛散範囲内と飛散範囲外で打粉のムラが生じやすくなる。こうしたムラを避けるためには、食品に粉体を少しずつ打粉して行く必要があり、そのため回転ハケを複数配列せざるを得ず、無駄なスペースが多くなるとともに、装置が大型化してしまう難点があった。
【0004】
本発明は、従来の粉付装置に上記のような難点があったことに鑑みて為されたもので、無駄なスペースをとることなくコンパクトでありながら食品表面に粉体を満遍なく効率的に打粉することができる食品粉付装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る食品粉付装置は、食品の表面に粉体を付着させる食品粉付装置であって、複数の前記食品を配列して一方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送経路に沿ってその両側に配列されるとともに前記搬送経路に向かって多数の線条体が植設された複数のブラシと、前記ブラシを前記搬送経路に沿って移動させる移動手段と、前記搬送経路とその両側の前記ブラシの列との間に配設されるとともに前記線条体に接触する位置に固定された複数の固定部材と、前記ブラシに粉体を供給する供給手段とを備えたことを特徴とする。さらに、前記移動手段は、前記搬送経路の両側にそれぞれ配設されるとともに複数の回転部材の間に架設されて連続走行する無端走行手段からなり、前記複数のブラシは、前記無端走行手段の外周に取り付けられていることを特徴とする。さらに、前記ブラシの列が前記搬送経路に対して上下に傾斜していることを特徴とする。さらに、前記ブラシが取付角度を調節可能な取付部材を介して前記移動手段に設けられていることを特徴とする。
【0006】
本発明に係る食品粉付装置は、上記のような構成を有することで、食品の搬送経路に沿って配列された複数のブラシから粉体が飛散して食品に少しずつ打粉を行うことができ、満遍なく食品表面に粉体を付着させることが可能である。すなわち、複数のブラシは、移動手段により移動する際複数の固定部材に複数のブラシの線条体が接触してほぼ同時に跳ね返り動作が行われる。その際、粉体の飛散範囲が食品の搬送方向に沿った帯状になり、また、食品の搬送経路の両側から飛散した粉体が食品の上で互い衝突してより均一な状態になるため、いわば飛散した粉体のトンネルの中を食品が搬送されていくことになり、トンネルを抜ける間に食品には少しずつ打粉が行われていき、食品に満遍なく粉体が付着することになる。
【0007】
また、連続走行する無端走行手段に複数のブラシを設けることで、限られた数のブラシでも搬送経路の両側にブラシを連続して移動させることができ、連続して粉体を飛散させることが可能となる。また、設置スペースをコンパクトにすることもできる。
【0008】
そして、ブラシの列が前記搬送経路に対して上下に傾斜して配置されていると、食品の下から上まで満遍なく粉体が行き渡るため、複雑な形状の食品でも均一に打粉を行うことが可能となる。また、取付角度を調節可能な取付部材を介して複数のブラシを無端走行手段に設ければ、固定部材に対する各ブラシの線条体の接触角度を適宜に変更することが可能となり、食品の形状や大きさに応じて粉体の飛散状態を各ブラシ毎に簡単に調節することで、よりきめ細かな打粉を行うことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。なお、図1は本発明に係る食品粉付装置の一部省略平面図、図2は同装置の部分断面側面図、図3は本発明に係る実施変形例の食品粉付装置の一部省略平面図である。
【0010】
図中、符号1で指示するものは、粉付対象の団塊状の食品F(大福餅)を搬送するコンベアである。本実施形態では、食品Fが戴置されたベルト10を移動させて食品Fを搬送するベルトコンベアを使用している。
【0011】
図中、符号2で指示するものは、上記コンベア1の両側に配設された一対の無端走行手段である。各無端走行手段2は、フレーム20に軸設された一対の回転部材としてのスプロケット21・21間に架設されたチェーン22で構成されており、フレーム20に固定されたモータ23により片方のスプロケット21を駆動してチェーン22を一方向へ連続走行させる。なお、この無端走行手段2として、複数のタイミングプーリ間に架設されたタイミングベルトを使用しても良い。
【0012】
図中、符号3で指示するものは、上記無端走行手段2のチェーン22の外周に配設された複数のブラシである。このブラシ3は、所定長さのナイロン繊維の線条体31が多数本、ベース30に埴設されて構成されており、各ブラシ3のベース30とチェーン22とが着脱自在にネジ固定されている。各ブラシ3がチェーン22に装着された際に、食品Fの搬送経路であるベルト10に面するブラシ3の線条体31は、食品Fの搬送経路に向かうようになっている。なお、このブラシ3の多数本の線条体31は必ずしも全てが同じ長さ、太さ、材質である必要はなく、種類の異なる線条体31が混合したブラシ3を使用しても良い。また、図中、符号32で指示するものは、フレーム20に固定され、連続走行するブラシ3を囲うカバーである。
【0013】
図中、符号4で指示するものは、上記ブラシ3に粉体を上方から落下供給する粉体供給手段である。この粉体供給手段4は、図2に示すようにホッパ40に収容された粉体をホッパ40の下部に設けた網材41から落下させる。即ち、ホッパ40内に設けた図示しない回転ブラシで網材41の内面を払拭して網材41から定量の粉体を落下供給する。本実施形態では、後述する複数の固定部材5の立設位置近傍に粉体を供給する位置に粉体供給手段4の網材41が設けられている。
【0014】
図中、符号5で指示するものは、ベルト10とブラシ3の列との間においてフレーム20に立設されて、上記ブラシ3の線条体31と接触する固定部材である。本実施形態では、コンベア1の両側に計4対の丸棒材から成る固定部材5を配置している。この固定部材5によって、ブラシ3が食品Fの搬送経路に沿って移動する際にその線条体31が固定部材5に接触しブラシ3の移動に伴い線条体31が徐々に湾曲する。そして、湾曲した線条体31は、ブラシ3がさらに移動すると固定部材5から離脱して跳ね返る。この跳ね返り動作を利用して粉体を飛散させる。
【0015】
しかして、本実施形態の食品粉付装置は、粉体供給手段4を作動させてブラシ3に粉体を供給しながら、無端走行手段2を連続走行させて複数のブラシ3を一方向に走行させれば、複数の固定部材5の立設位置において複数のブラシ3の線条体31が湾曲して跳ね返り動作を同時に行うようになり、これらの跳ね返り動作により、いわばトンネル状に粉体が飛散している状態となる。コンベア1で搬送される食品Fは、このトンネル状に飛散した粉体の中を抜けていく間にその表面に粉体を満遍なく付着させることができるのである。なお、本実施形態では、コンベア1の両側に配設された一対の無端走行手段2のうちの一方を、コンベア対向面においてコンベア1の搬送方向と同方向に走行させ、他方をコンベア1の搬送方向と逆方向に走行させているが、両側の無端走行手段2を共にコンベア1の搬送方向と同方向または逆方向に走行させるようにしても勿論良い。
【0016】
このように、本実施形態の食品粉付装置は、連続走行する無端走行手段2に複数のブラシ3を設けることで複数のブラシ3を食品Fの搬送経路に沿って移動させて、複数の固定部材5によって複数のブラシ3の線条体31を湾曲させて、その跳ね返り動作を利用して食品Fに打粉するようにしているので、無端走行手段2のコンベア1に対向する領域において複数箇所で食品Fに少しずつ打粉することができ、食品表面に粉体を満遍なく付着させることができる。
【0017】
上記実施形態では、ブラシ3の列は、ベルト10の両側にベルト10に沿ってほぼ水平に配置されているが、ブラシ3の列を上下に傾斜させてもよい。例えば、無端走行手段2全体をベルト10に対して一方のスプロケット21を上方に、他方のスプロケット21を下方に移動させて傾斜させる。このように傾斜させると、ブラシ3は、他方のスプロケット21では食品Fの下部を中心に粉体を飛散させ、一方のスプロケット21へ移動するに従い徐々に食品Fの上部に粉体を飛散させることができる。したがって、左右方向に凹凸のある形状の食品に対しても、凹凸に関わりなく満遍なく粉体を付着させることができる。
【0018】
また、上記実施形態では、無端走行手段2の外周に複数のブラシ3を直接固定しているが、図3に示すように、複数のブラシ3を、取付角度を調節可能な取付部材6を介して無端走行手段2に設けることもできる。このことで、固定部材5に対するブラシ3の線条体31の接触角度を適宜に変更することが可能となり、食品Fに応じて粉体の飛散状態を簡単に調節することが可能となる。図3に示す取付部材6は、一端が互いに軸支された一対の板材61・61と、これら板材61・61の他端側の間隔を変更する調節ネジ62とから構成されており、一方の板材61がブラシ3のベース30に固定され、他方の板材61が無端走行手段2に固定されている。この調節ネジ62のネジ込み具合によって板材61・61の角度を変更して、ブラシ3の走行方向に対する角度を調節する。
【0019】
以上のように、ブラシ3の列の配置や各ブラシ3の取付角度は、食品Fに応じて適宜設定することができ、上述した例に限定されない。例えば、無端走行手段2に対する各ブラシ3の水平傾斜角度を変更しても良く、食品Fに対する各無端走行手段2の距離を変更しても良い。更にまた、無端走行手段2を食品Fの上方に配設しても良い。粉付すべき食品Fに応じて種々の設計変更が可能である。
【0020】
また、上記実施形態では、移動手段として無端走行手段を用い、無端走行手段にブラシを取り付けて移動させているが、複数のブラシを列状に取り付けて搬送方向に往復揺動させるようにしてもよい。移動手段として往復揺動手段を用いれば、設置スペースをさらに小さくすることができ、より装置のコンパクト化を図ることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上に説明したとおり、本発明に係る食品粉付装置にあっては、食品の搬送経路に沿って配列された複数のブラシから粉体が飛散して食品に少しずつ打粉を行うことができ、満遍なく食品表面に粉体を付着させることが可能である。すなわち、複数のブラシは、移動手段により移動する際複数の固定部材に複数のブラシの線条体が接触してほぼ同時に跳ね返り動作が行われる。その際、粉体の飛散範囲が食品の搬送方向に沿った帯状になり、また、食品の搬送経路の両側から飛散した粉体が食品の上で互い衝突してより均一な状態になるため、いわば飛散した粉体のトンネルの中を食品が搬送されていくことになり、トンネルを抜ける間に食品には少しずつ打粉が行われていき、食品に満遍なく粉体が付着することになる。
【0022】
また、連続走行する無端走行手段に複数のブラシを設けることで、限られた数のブラシでも搬送経路の両側にブラシを連続して移動させることができ、連続して粉体を飛散させることが可能となる。また、設置スペースをコンパクトにすることもできる。
【0023】
そして、ブラシの列が前記搬送経路に対して上下に傾斜して配置されていると、食品の下から上まで満遍なく粉体が行き渡るため、複雑な形状の食品でも均一に打粉を行うことが可能となる。また、取付角度を調節可能な取付部材を介して複数のブラシを無端走行手段に設ければ、固定部材に対する各ブラシの線条体の接触角度を適宜に変更することが可能となり、食品の形状や大きさに応じて粉体の飛散状態を各ブラシ毎に簡単に調節することで、よりきめ細かな打粉を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る食品粉付装置の一部省略平面図である。
【図2】同装置の部分断面側面図である。
【図3】本発明に係る実施変形例の食品粉付装置の一部省略平面図である。
【符号の説明】
F 食品
1 コンベア
10 ベルト
2 無端走行手段
20 フレーム
21 スプロケット
22 チェーン
23 モータ
3 ブラシ
30 ベース
31 線条体
32 カバー
4 粉体供給手段
40 ホッパ
41 網材
5 固定部材
6 取付部材
61 板材
62 調節ネジ
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品粉付装置、より詳しくは、食品の表面に所望の粉体を満遍なく効率的に付着させることができる食品粉付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品の表面に粉体を付着させる粉付作業に関する技術としては、例えば、特開平9−23862号公報に記載のものがあった。この装置は、食品を搬送する搬送ベルトの両側に回転ハケを対向して立設すると共に、この回転ハケに接触して係止部材を設け、この係止部材に係止されたハケの跳ね返りを利用して粉体を飛散させて食品表面に粉体を打粉するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この装置は、専らハケの回転運動を利用していたので、係止部材に対するハケの接触角度が一定で、粉付すべき食品に応じて粉体の飛散状態を適宜に調節することができなかった。また、このようにハケの接触角度が一定であると、粉体の飛散範囲が限定されることになる。したがって、個々の食品に対して飛散範囲内と飛散範囲外で打粉のムラが生じやすくなる。こうしたムラを避けるためには、食品に粉体を少しずつ打粉して行く必要があり、そのため回転ハケを複数配列せざるを得ず、無駄なスペースが多くなるとともに、装置が大型化してしまう難点があった。
【0004】
本発明は、従来の粉付装置に上記のような難点があったことに鑑みて為されたもので、無駄なスペースをとることなくコンパクトでありながら食品表面に粉体を満遍なく効率的に打粉することができる食品粉付装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る食品粉付装置は、食品の表面に粉体を付着させる食品粉付装置であって、複数の前記食品を配列して一方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送経路に沿ってその両側に配列されるとともに前記搬送経路に向かって多数の線条体が植設された複数のブラシと、前記ブラシを前記搬送経路に沿って移動させる移動手段と、前記搬送経路とその両側の前記ブラシの列との間に配設されるとともに前記線条体に接触する位置に固定された複数の固定部材と、前記ブラシに粉体を供給する供給手段とを備えたことを特徴とする。さらに、前記移動手段は、前記搬送経路の両側にそれぞれ配設されるとともに複数の回転部材の間に架設されて連続走行する無端走行手段からなり、前記複数のブラシは、前記無端走行手段の外周に取り付けられていることを特徴とする。さらに、前記ブラシの列が前記搬送経路に対して上下に傾斜していることを特徴とする。さらに、前記ブラシが取付角度を調節可能な取付部材を介して前記移動手段に設けられていることを特徴とする。
【0006】
本発明に係る食品粉付装置は、上記のような構成を有することで、食品の搬送経路に沿って配列された複数のブラシから粉体が飛散して食品に少しずつ打粉を行うことができ、満遍なく食品表面に粉体を付着させることが可能である。すなわち、複数のブラシは、移動手段により移動する際複数の固定部材に複数のブラシの線条体が接触してほぼ同時に跳ね返り動作が行われる。その際、粉体の飛散範囲が食品の搬送方向に沿った帯状になり、また、食品の搬送経路の両側から飛散した粉体が食品の上で互い衝突してより均一な状態になるため、いわば飛散した粉体のトンネルの中を食品が搬送されていくことになり、トンネルを抜ける間に食品には少しずつ打粉が行われていき、食品に満遍なく粉体が付着することになる。
【0007】
また、連続走行する無端走行手段に複数のブラシを設けることで、限られた数のブラシでも搬送経路の両側にブラシを連続して移動させることができ、連続して粉体を飛散させることが可能となる。また、設置スペースをコンパクトにすることもできる。
【0008】
そして、ブラシの列が前記搬送経路に対して上下に傾斜して配置されていると、食品の下から上まで満遍なく粉体が行き渡るため、複雑な形状の食品でも均一に打粉を行うことが可能となる。また、取付角度を調節可能な取付部材を介して複数のブラシを無端走行手段に設ければ、固定部材に対する各ブラシの線条体の接触角度を適宜に変更することが可能となり、食品の形状や大きさに応じて粉体の飛散状態を各ブラシ毎に簡単に調節することで、よりきめ細かな打粉を行うことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。なお、図1は本発明に係る食品粉付装置の一部省略平面図、図2は同装置の部分断面側面図、図3は本発明に係る実施変形例の食品粉付装置の一部省略平面図である。
【0010】
図中、符号1で指示するものは、粉付対象の団塊状の食品F(大福餅)を搬送するコンベアである。本実施形態では、食品Fが戴置されたベルト10を移動させて食品Fを搬送するベルトコンベアを使用している。
【0011】
図中、符号2で指示するものは、上記コンベア1の両側に配設された一対の無端走行手段である。各無端走行手段2は、フレーム20に軸設された一対の回転部材としてのスプロケット21・21間に架設されたチェーン22で構成されており、フレーム20に固定されたモータ23により片方のスプロケット21を駆動してチェーン22を一方向へ連続走行させる。なお、この無端走行手段2として、複数のタイミングプーリ間に架設されたタイミングベルトを使用しても良い。
【0012】
図中、符号3で指示するものは、上記無端走行手段2のチェーン22の外周に配設された複数のブラシである。このブラシ3は、所定長さのナイロン繊維の線条体31が多数本、ベース30に埴設されて構成されており、各ブラシ3のベース30とチェーン22とが着脱自在にネジ固定されている。各ブラシ3がチェーン22に装着された際に、食品Fの搬送経路であるベルト10に面するブラシ3の線条体31は、食品Fの搬送経路に向かうようになっている。なお、このブラシ3の多数本の線条体31は必ずしも全てが同じ長さ、太さ、材質である必要はなく、種類の異なる線条体31が混合したブラシ3を使用しても良い。また、図中、符号32で指示するものは、フレーム20に固定され、連続走行するブラシ3を囲うカバーである。
【0013】
図中、符号4で指示するものは、上記ブラシ3に粉体を上方から落下供給する粉体供給手段である。この粉体供給手段4は、図2に示すようにホッパ40に収容された粉体をホッパ40の下部に設けた網材41から落下させる。即ち、ホッパ40内に設けた図示しない回転ブラシで網材41の内面を払拭して網材41から定量の粉体を落下供給する。本実施形態では、後述する複数の固定部材5の立設位置近傍に粉体を供給する位置に粉体供給手段4の網材41が設けられている。
【0014】
図中、符号5で指示するものは、ベルト10とブラシ3の列との間においてフレーム20に立設されて、上記ブラシ3の線条体31と接触する固定部材である。本実施形態では、コンベア1の両側に計4対の丸棒材から成る固定部材5を配置している。この固定部材5によって、ブラシ3が食品Fの搬送経路に沿って移動する際にその線条体31が固定部材5に接触しブラシ3の移動に伴い線条体31が徐々に湾曲する。そして、湾曲した線条体31は、ブラシ3がさらに移動すると固定部材5から離脱して跳ね返る。この跳ね返り動作を利用して粉体を飛散させる。
【0015】
しかして、本実施形態の食品粉付装置は、粉体供給手段4を作動させてブラシ3に粉体を供給しながら、無端走行手段2を連続走行させて複数のブラシ3を一方向に走行させれば、複数の固定部材5の立設位置において複数のブラシ3の線条体31が湾曲して跳ね返り動作を同時に行うようになり、これらの跳ね返り動作により、いわばトンネル状に粉体が飛散している状態となる。コンベア1で搬送される食品Fは、このトンネル状に飛散した粉体の中を抜けていく間にその表面に粉体を満遍なく付着させることができるのである。なお、本実施形態では、コンベア1の両側に配設された一対の無端走行手段2のうちの一方を、コンベア対向面においてコンベア1の搬送方向と同方向に走行させ、他方をコンベア1の搬送方向と逆方向に走行させているが、両側の無端走行手段2を共にコンベア1の搬送方向と同方向または逆方向に走行させるようにしても勿論良い。
【0016】
このように、本実施形態の食品粉付装置は、連続走行する無端走行手段2に複数のブラシ3を設けることで複数のブラシ3を食品Fの搬送経路に沿って移動させて、複数の固定部材5によって複数のブラシ3の線条体31を湾曲させて、その跳ね返り動作を利用して食品Fに打粉するようにしているので、無端走行手段2のコンベア1に対向する領域において複数箇所で食品Fに少しずつ打粉することができ、食品表面に粉体を満遍なく付着させることができる。
【0017】
上記実施形態では、ブラシ3の列は、ベルト10の両側にベルト10に沿ってほぼ水平に配置されているが、ブラシ3の列を上下に傾斜させてもよい。例えば、無端走行手段2全体をベルト10に対して一方のスプロケット21を上方に、他方のスプロケット21を下方に移動させて傾斜させる。このように傾斜させると、ブラシ3は、他方のスプロケット21では食品Fの下部を中心に粉体を飛散させ、一方のスプロケット21へ移動するに従い徐々に食品Fの上部に粉体を飛散させることができる。したがって、左右方向に凹凸のある形状の食品に対しても、凹凸に関わりなく満遍なく粉体を付着させることができる。
【0018】
また、上記実施形態では、無端走行手段2の外周に複数のブラシ3を直接固定しているが、図3に示すように、複数のブラシ3を、取付角度を調節可能な取付部材6を介して無端走行手段2に設けることもできる。このことで、固定部材5に対するブラシ3の線条体31の接触角度を適宜に変更することが可能となり、食品Fに応じて粉体の飛散状態を簡単に調節することが可能となる。図3に示す取付部材6は、一端が互いに軸支された一対の板材61・61と、これら板材61・61の他端側の間隔を変更する調節ネジ62とから構成されており、一方の板材61がブラシ3のベース30に固定され、他方の板材61が無端走行手段2に固定されている。この調節ネジ62のネジ込み具合によって板材61・61の角度を変更して、ブラシ3の走行方向に対する角度を調節する。
【0019】
以上のように、ブラシ3の列の配置や各ブラシ3の取付角度は、食品Fに応じて適宜設定することができ、上述した例に限定されない。例えば、無端走行手段2に対する各ブラシ3の水平傾斜角度を変更しても良く、食品Fに対する各無端走行手段2の距離を変更しても良い。更にまた、無端走行手段2を食品Fの上方に配設しても良い。粉付すべき食品Fに応じて種々の設計変更が可能である。
【0020】
また、上記実施形態では、移動手段として無端走行手段を用い、無端走行手段にブラシを取り付けて移動させているが、複数のブラシを列状に取り付けて搬送方向に往復揺動させるようにしてもよい。移動手段として往復揺動手段を用いれば、設置スペースをさらに小さくすることができ、より装置のコンパクト化を図ることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上に説明したとおり、本発明に係る食品粉付装置にあっては、食品の搬送経路に沿って配列された複数のブラシから粉体が飛散して食品に少しずつ打粉を行うことができ、満遍なく食品表面に粉体を付着させることが可能である。すなわち、複数のブラシは、移動手段により移動する際複数の固定部材に複数のブラシの線条体が接触してほぼ同時に跳ね返り動作が行われる。その際、粉体の飛散範囲が食品の搬送方向に沿った帯状になり、また、食品の搬送経路の両側から飛散した粉体が食品の上で互い衝突してより均一な状態になるため、いわば飛散した粉体のトンネルの中を食品が搬送されていくことになり、トンネルを抜ける間に食品には少しずつ打粉が行われていき、食品に満遍なく粉体が付着することになる。
【0022】
また、連続走行する無端走行手段に複数のブラシを設けることで、限られた数のブラシでも搬送経路の両側にブラシを連続して移動させることができ、連続して粉体を飛散させることが可能となる。また、設置スペースをコンパクトにすることもできる。
【0023】
そして、ブラシの列が前記搬送経路に対して上下に傾斜して配置されていると、食品の下から上まで満遍なく粉体が行き渡るため、複雑な形状の食品でも均一に打粉を行うことが可能となる。また、取付角度を調節可能な取付部材を介して複数のブラシを無端走行手段に設ければ、固定部材に対する各ブラシの線条体の接触角度を適宜に変更することが可能となり、食品の形状や大きさに応じて粉体の飛散状態を各ブラシ毎に簡単に調節することで、よりきめ細かな打粉を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る食品粉付装置の一部省略平面図である。
【図2】同装置の部分断面側面図である。
【図3】本発明に係る実施変形例の食品粉付装置の一部省略平面図である。
【符号の説明】
F 食品
1 コンベア
10 ベルト
2 無端走行手段
20 フレーム
21 スプロケット
22 チェーン
23 モータ
3 ブラシ
30 ベース
31 線条体
32 カバー
4 粉体供給手段
40 ホッパ
41 網材
5 固定部材
6 取付部材
61 板材
62 調節ネジ
Claims (4)
- 食品の表面に粉体を付着させる食品粉付装置であって、複数の前記食品を配列して一方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送経路に沿ってその両側に列状に配列されるとともに前記搬送経路に向かって多数の線条体が植設された複数のブラシと、前記ブラシを前記搬送経路に沿って移動させる移動手段と、前記搬送経路とその両側の前記ブラシの列との間に配設されるとともに前記線条体に接触する位置に固定された複数の固定部材と、前記ブラシに粉体を供給する供給手段とを備えたことを特徴とする食品粉付装置。
- 前記移動手段は、前記搬送経路の両側にそれぞれ配設されるとともに複数の回転部材の間に架設されて連続走行する無端走行手段からなり、前記複数のブラシは、前記無端走行手段の外周に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の食品粉付装置。
- 前記ブラシの列が前記搬送経路に対して上下に傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の食品粉付装置。
- 前記ブラシが取付角度を調節可能な取付部材を介して前記移動手段に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の食品粉付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002213555A JP2004049158A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 食品粉付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002213555A JP2004049158A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 食品粉付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004049158A true JP2004049158A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31936119
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002213555A Pending JP2004049158A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 食品粉付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004049158A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021090396A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 株式会社ロッテ | 散粉装置 |
-
2002
- 2002-07-23 JP JP2002213555A patent/JP2004049158A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021090396A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 株式会社ロッテ | 散粉装置 |
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