JP2004048510A - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信側が送信側に対して送信データの受信不可の通知を送信するファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】受信側の通信制御部9およびNCU部10が発信者番号通知による発信者番号を受けその番号を記憶し、システム制御部3が自機の状態としてファクシミリ受信不可の状態のとき、呼び出し信号に対して応答せず回線断とし、その後、ファクシミリ受信不可のメッセージを予めシステム制御部3のRAMまたは画像メモリ6に登録されている定型メッセージを用いて、発信者番号通知により取得した番号に対して、通信制御部9およびNCU部10がファクシミリ受信不可のメッセージを送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】受信側の通信制御部9およびNCU部10が発信者番号通知による発信者番号を受けその番号を記憶し、システム制御部3が自機の状態としてファクシミリ受信不可の状態のとき、呼び出し信号に対して応答せず回線断とし、その後、ファクシミリ受信不可のメッセージを予めシステム制御部3のRAMまたは画像メモリ6に登録されている定型メッセージを用いて、発信者番号通知により取得した番号に対して、通信制御部9およびNCU部10がファクシミリ受信不可のメッセージを送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はファクシミリ装置に関し、特に受信側が送信側に受信不可の通知を明示するためのファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子メールなどインターネットを用いた技術の普及によりファクシミリ装置を利用する機会が減ってきているが、ファクシミリ装置は確実にイメージ情報を伝えたい相手先に伝達する手段として活用され続けている。
ファクシミリ装置は、その利便性の向上から、送信するイメージ情報を一端ファクシミリ装置に読み込み、その後(もしくは読み込みと並行して)ファクシミリ送信を行うといったメモリ送信機能が広く用いられている。ここで、ファクシミリ送信を行う操作者は、ファクシミリ送信を行うイメージ情報を読み込ませた後は、ファクシミリ装置から離れてしまい、ファクシミリ送信が正常に終了したかをその場に待機して確認することはほとんど無い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで確実に相手にイメージ情報を送信するためにファクシミリ装置を用いる利用者にとって、相手先の受信側ファクシミリ装置が異常などで受信できない(メモリー受信もできない)場合に於いて、その内容を知ることができない。仮に、送信側ファクシミリ装置にてエラーレポート等を出力してその内容を解析したとしても、単に相手先の受信側ファクシミリと接続できなかった旨や、回線を切断された旨の情報しか取れないのが現状である。これでは、相手先の受信側ファクシミリ装置が故障しているなどの内容が解らないため、クレームをつけることもしづらく、また再度送信しても同じ結果となり、伝えたいイメージ情報をファクシミリ送信できないといった欠点があった。
本発明では上記の欠点を解消することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を解決するため、請求項1に記載の発明は、送信前に送信するファクシミリ装置の番号を受信側に通知する発信者番号通知サービス機能と、送信するイメージ情報を一端ファクシミリ装置に読み込み、その後ファクシミリ送信を行うメモリ受信機能を持つファクシミリ装置であって、送信データを入力する操作部と、LEDの点灯やLCD表示などの表示装置への表示や、ブザーなどの鳴動を行う表示・操作部と、ファクシミリ装置としての基本プログラムを格納し、各部の制御をおこなうシステム制御部と、符号化された生データの圧縮および圧縮された圧縮データの伸張および変倍処理や生データにてデータの加工を行い、TTIの埋め込みなどを行う画像処理部と、画像メモリとして受信した複数の受信メッセージデータおよび送信する複数の送信メッセージデータをファイルとして蓄積する画像メモリと、感熱記録素子に直接的に、あるいは普通記録紙にインクシートを介して間接的に画像を記録する書き込み部と、原稿を走査して原稿のイメージを読みとる読みとり部と、一般公衆網(PSTN)と接続し、回線の閉結(直流ループ)や、呼び出し信号(リンギング)の検出をおこなうNCU部と、NCU(Network Control Unit)部を制御し、加入電話回線PSTN網と接続し、相手側通信端末との通信の制御を行う通信制御部と、ファクシミリ装置の各部を結ぶバスであるシステムバスとを有し、受信側の通信制御部およびNCU部が発信者番号通知による発信者番号を受けその番号を記憶し、システム制御部が自機の状態としてファクシミリ受信不可の状態のとき、呼び出し信号に対して応答せず回線断とし、その後、ファクシミリ受信不可のメッセージを予めシステム制御部のRAMまたは画像メモリに登録されている定型メッセージを用いて、発信者番号通知により取得した番号に対して、通信制御部およびNCU部がファクシミリ受信不可のメッセージを送信することを特徴とする。
【0005】
請求項1の発明では、受信側ファクシミリ装置の利用者によっては、受信不可を記載したメッセージの内容表現について、送信側ファクシミリ装置の利用者に悪いイメージを与え、利益を損なうといった問題点がある。
そこで請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、受信者が操作部、表示・通知部をもちいて受信不可を記載したメッセージを任意に作成し、システム制御部のRAMまたは画像メモリに登録する機能を有し、ファクシミリ受信不可のときに、その登録した受信不可を記載したメッセージを通信制御部およびNCU部により送信側に送信することを特徴とする。
【0006】
請求項1、2の発明では、受信側ファクシミリ装置の異常状態を送信側が知ることはできるが、問題なくファクシミリ送信が行える状態(ファクシミリ受信不可が解除された状態)になったのかを知ることができなく、電話での問い合わせや、別のファクシミリ番号への送信などをする必要があった。
そこで請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、ファクシミリ装置が受信可能になった場合に、ファクシミリ装置が予めシステム制御部のRAMまたは画像メモリに登録されている受信可能の定型メッセージを通信制御部およびNCU部により発信者番号通知により取得した番号に対して送信することを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明では、受信側ファクシミリ装置の利用者によっては、受信可を記載したメッセージの内容表現について、送信側ファクシミリ装置の利用者に悪いイメージを与え、利益を損なうといった問題点がある。
そこで請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、受信者が操作部、表示・通知部をもちいて受信可を記載したメッセージを任意に作成し、システム制御部のRAMまたは画像メモリに登録する機能を有し、ファクシミリ受信不可の状態から受信可の状態となったときに、その登録した受信可を記載したメッセージを通信制御部およびNCU部により送信側に送信することを特徴とする。
【0008】
請求項1から4の何れかの発明では、送信側ファクシミリ装置を限定することなく、受信不可のメッセージ、受信可のメッセージを送信するため、不要と判断できる送信側に対しても、メッセージを送信してしまうといった問題がある。
そこで請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れかに記載の発明において、システム制御部が発信者番号通知による発信者番号判別機能を有し、判別条件に一致した宛先に対してのみメッセージを送信することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0010】
[実施例の構成]
本発明のシステム構成について図1に示し、各ブロックの説明を書きに示す。
【0011】
“操作部1”は、”システムバス4”を介して”システム制御部3”とのデータのやり取りを行い、”操作部1”の各種キー入力により入力されたデータを”システム制御部3”に渡す制御を行う。操作部1としては、メカニカルキーやタッチパネルキーが挙げられる。操作部1には、ファクシミリ送信時に選択番号を入力するテンキー、ファクシミリ送信時の一連の操作にて使用するスタートキー、ストップキー、リダイヤルキー、ワンタッチキー、短縮番号を選択するための短縮キーなどがあり、また電話帳や、メッセージ内容を登録するための、アルファベットキー、カナキー、漢字変換キーなどがある。キー数削減のため、1つの物理的キーに複数の意味を持たせることも可能とする。
【0012】
”表示・通知部2”は、”システム制御部3”より指示を受け、LEDの点灯やLCD表示などの表示装置への表示や、ブザーなどの鳴動を行う。LCDは、キャラクタ表示タイプの他、ドットマトリクスタイプを用いることもでき、また操作機能も合わせたタッチパネル式表示部を用いることもできる。
【0013】
”システム制御部3”は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Randam Access Memory)等を有し、ROM内にはファクシミリ装置としての基本プログラムや本発明のプログラムが格納されている。プログラムが膨大になる場合には、ROMのほかに磁気ディスク装置などを搭載しプログラムを格納することも可能であり、後に説明する”画像メモリ部6”として磁気ディスク装置を用いる場合には共通化することも可能である。”システム制御部3”はROM内のプログラムに従ってファクシミリ各部を制御し、本発明の機能を実行する。また”通信制御部9”の制御や、時計機能、画像メモリ6に蓄積するメッセージデータを管理するファイル管理機能を持つ。また、電話帳情報などの電源が切れた場合でも保持する必要のある情報は、電源が切れた場合でも情報を保持できるバッテリーバックアップメモリや不揮発性メモリに保存される。バッテリーバックアップに使用するバッテリーとしては、リチウム1次電池や充電が可能なリチウム2次電池、ニッカド2次電池などを用い、RAMへの電源供給を電源断時にも行える様にして情報を保持する。ROMにおいてはキャラクタ情報などフォントデータを格納する領域を持ち、先のROMと同一のROMにて構成することも可能である。
【0014】
”システムバス4”は、システムを結ぶバスである。
【0015】
”画像処理部5”は、符号化された生データの圧縮、及び、圧縮された圧縮データの伸張、及び、変倍処理や生データにてデータの加工を行う。また、TTIの埋め込みなどを行う。ここでは画像処理部をシステムバスに接続した1つのブロックとしているが、“通信制御部9”、“書き込み部7”、“読み取り部8”にそれぞれ独立して持っていても良い。
【0016】
”画像メモリ部6”としては、たとえば磁気ディスク装置が利用され、画像メモリとしては受信した複数の受信メッセージデータ、送信する複数の送信メッセージデータをファイルとして蓄積する。画像メモリとしては、磁気ディスク装置に限定されるものではなく、基盤に実装されるRAMモジュールや、カードスロットに挿入されるメモリカードなどがあげられる。
【0017】
”書き込み部7”としては、たとえば、サーマル素子を利用したサーマル記録装置が使用されており、”書き込み部7”のページメモリに蓄積された生データを受け取り、感熱記録素子に直接、あるいは、普通記録紙にインクシートを介して間接的に画像を記録する。なお、書き込み部としては、サーマル記録装置に限定されるものではなく、電子写真方式、インクジェット方式、トナージェット方式など、記録紙にイメージを記録できるものであって良い。また、ページメモリを有し、”システム制御部3”にて書き込み指定された、”画像メモリ6”にある画像ファイルをページごとにページメモリに蓄積し、順次書き込み装置部に転送する。またここに伸張処理を行う画像処理機能を付加するならば、うけとるデータは圧縮データとなり、”書き込み部7”にて伸張し生データとし印刷出力することができる。
【0018】
”読み取り装置8”としては、たとえばCCD(Charge Coupled Device )を利用したイメージスキャナが利用されており、”読み取り装置8”は原稿を走査して原稿のイメージを読みとる。そして、読みとられたイメージを2値化し生データとし、さらに、原稿読みとり時の、縮小、拡大などの変倍、線密度変換等も行う。
【0019】
”通信制御部9”は、”NCU(Network Control Unit)部10”を制御し、加入電話回線PSTN網と接続し、相手側通信端末との通信の制御を行う。また、”通信制御部9”は、モデムを有しており、相手側通信端末より受信した受信データ(変調されている)を復調したり、逆に、送信時の送信データを変調し送信したりする。また、”NCU部10”にて検出されたリンギング電圧のパルスの検出や、DTMF信号の検出、トーン信号の検出、送信時の発呼、発信者番号通知サービス手順の制御および情報等受信を行う。
【0020】
”NCU部10”は、一般公衆網(PSTN)と接続し、回線の閉結(直流ループ)や、呼び出し信号(リンギング)の検出をおこなう。また外付け電話器を接続する接続部をもつ。
【0021】
[実施例の動作の説明]
つぎに実施例の動作処理について説明する。
本発明のファクシミリ装置では、発信者番号通知サービス機能として、発信電話番号受信機能を持つ。以下通常の発信者番号通知サービスによる発信者番号情報の受信と、通話(ファクシミリ通信)までの一般的なフローを図2を用いて説明する。
【0022】
回線の極性が反転し加入者線交換機側からの情報受信端末起動信号(CAR)を受信する(S2−1)。
この情報受信端末起動信号に対して、1次応答信号を加入者線交換機に返す(S2−2)。1次応答信号は、直流ループを閉結することにより行う。
加入者線交換機からの、情報等(MODEM信号)を受信する(S2−3)(なお、1次応答信号に時間(6秒以上)がかかった場合には、加入者線交換機から情報等が送られてこなくなり、発信者番号通知サービス機能が無い端末と認識され、通常の呼び出し信号が送出される)。
この情報等を受信した確認として、受信完了通知信号を送出する(S2−4)。受信完了通知信号は、直流ループを解放することにより行う。
加入者線交換機からの、呼び出し信号を受信する(S2−5)。
この呼び出し信号に対して、2次応答信号を加入者線交換機に返す(S2―6)。
2次応答信号は、直流ループを閉結することにより行う。
この後、ファクシミリ通信(通話)状態となり、ファクシミリ通信手順に従って通信を行う(S2−7)。
通信終了後は、直流ループを解放(回線断)する。
【0023】
請求項1の発明に対応する実施例として図3のフロー図を用い説明する。
発信者番号通知サービスフローにて説明した呼び出し信号受信まで(S3−1〜S3−5)の動作の説明に於いては、図2のS2−1〜S2−5までのそれと同じ動作である。
呼び出し信号を受けた本発明のファクシミリ装置は(S3−5)、自機の状態からファクシミリ受信が可能かどうかの判別を行う(S3−6)。
ファクシミリ受信不可の要因としては、代行受信機能を持たない(受信時に使用する画像メモリ6の容量が小さい)場合は、(1)用紙がない、(2)トナーが無い、(3)用紙がつまっていてる、(4)装置のカバー等が開いている、(5)コピーをしている、などがある。また代行受信機能を持つ場合には、通常は上記内容にて代行受信が可能であるため、画像メモリ6の残容量が無くなった場合にファクシミリ受信不可となる。また、設定により、(1)用紙がない、(2)トナーが無い、(3)用紙がつまっていてる、(4)装置のカバー等が開いている、(5)コピーをしている、のいずれかの場合に於いて代行受信を不可にする設定も可能である。
ファクシミリ受信不可の場合は、加入者交換機側からの呼び出し信号には応答せず、呼び出し信号の終了を待つ(S3−7)。
その後、ファクシミリ受信不可のメッセージを、受信した発信者番号情報に対してファクシミリ送信する(S3−8)。
ファクシミリ受信不可のメッセージは、図4にあるように、定型文に対して、予めファクシミリ装置に登録するCSI情報を埋め込むことにより、相手側(送信側)ファクシミリ装置に対してどこに対するファクシミリ送信が受信不可となっているのかを特定する情報とする。その他定型文に埋め込むことができる情報としては、TTI、RTIなどのファクシミリ装置に登録する情報や、ファクシミリ装置が持つ日時情報を付加することも可能である。この場合、CSI、TTI、RTIの様に、初期設定時に設定する以外は固定である情報を用いる場合には、メッセージ情報を、予めファクシミリ送信に仕様できる圧縮形式に圧縮して蓄積することができる。また時計情報の様に変動する情報を用いる場合などには、メッセージ送信の都度、メッセージ情報を作成し蓄積することもできる。これらメッセージ情報は、システム制御部3のRAMもしくは画像メモリ6に蓄積され、システム制御部3にて管理される。
ファクシミリ受信可の場合は、加入者交換機側からの呼び出し信号に対して2次応答信号を加入者線交換機に返す(S3−9)。
その後、ファクシミリ通信(通話)状態となり、ファクシミリ通信手順に従って通信を行う(S3−10)。
【0024】
請求項2の発明に対応する実施例として図3のフロー図を用い説明する。
ここでの実施例のフローは図3を用いて説明したそれと同様である。
このとき、ファクシミリ受信不可のメッセージは図5にあるように、操作部1、表示・通知部2を用いて任意に作成することができる。これらメッセージ情報は、システム制御部3のRAMもしくは画像メモリ6に蓄積され、システム制御部3にて管理される。
【0025】
請求項3の発明に対応する実施例として図6のフロー図を用い説明する。
ファクシミリ受信不可のメッセージを送信側ファクシミリ装置に対して送信するフローは図3のS3−1〜S3−8までのそれと同じである。ここでは、ファクシミリ装置が受信可となったときの動作について説明する。
ファクシミリ受信不可となったファクシミリ装置において、自機の状態を監視する(S6−1)。
ここで、ファクシミリ受信不可要因が取り除かれた場合、ファクシミリ受信不可のメッセージをファクシミリ送信した相手先に対して、ファクシミリ受信可のメッセージを、受信した発信者番号情報に対してファクシミリ送信する(S6−2)。
ファクシミリ受信可のメッセージは、図7にあるように、定型文に対して、予めファクシミリ装置に登録するCSI情報を埋め込むことにより、相手側(送信側)ファクシミリ装置に対してどこに対するファクシミリ送信が受信可となったかを特定する情報とする。またこのメッセージは、システム制御部3のRAMもしくは画像メモリ6に蓄積される。
【0026】
請求項4の発明に対応する実施例として図6のフロー図を用い説明する。
ここでの実施例のフローは図6を用いて説明したそれと同じである。
ファクシミリ受信可のメッセージは図8にあるように、操作部1、表示・通知部2を用いて任意に作成することができる。これらメッセージ情報は、システム制御部3のRAMもしくは画像メモリ6に蓄積され、システム制御部3にて管理される。
【0027】
請求項5の発明に対応する実施例として図9のフロー図を用い説明する。
呼び出し信号を受信してからファクシミリ受信の可否を判別するフロー(S9−1〜S9−6)までの説明は図3のS3−1〜S3−6までのそれと同じ動作である。
呼び出し信号を受信し(S9−5)、ファクシミリ受信の可否判断で受信不可となった場合(S9−6)、呼び出し信号の終了を検出する(S9−7)。
呼び出し信号の終了を検出後、ファクシミリ受信不可のメッセージを、受信した発信者番号情報に対してファクシミリ送信する宛先であるかの判別を行う(S9−8)。この判別方法は、組合せにより選択することが可能であり、下記のようなものが上げられる。
・予め登録された発信者番号に対して受信不可のメッセージを送信する。
・予め登録された発信者番号以外に対して受信不可のメッセージを送信する。
・送信側ファクシミリ装置の再発呼、もしくは操作者の再送により、予め設定されて規定回数以上の呼び出し(発信者番号検出)があった発信者番号に対して、メッセージを送信する。
・既に受信不可のメッセージを送信した発信者番号以外の発信者番号に対してメッセージを送信する。
その後、ファクシミリ受信不可のメッセージを、判別にて選択された発信者番号情報に対してファクシミリ送信する(S9−9)。
また図9には記載しなかったが、受信不可要因が取り除かれた場合、受信可のメッセージを、判別にて選択された発信者番号情報に対してファクシミリ送信する。
一方、ファクシミリ受信の可否判断で受信可の場合は、加入者交換機側からの呼び出し信号に対して2次応答信号を加入者線交換機に返す(S9−10)。
その後、ファクシミリ通信(通話)状態となり、ファクシミリ通信手順に従って通信を行う(S9−11)。
【0028】
【発明の効果】
以上に述べたことから本発明の内容を実施すれば以下のような効果が得られる。
送信側において、ファクシミリ送信を行ったにも関わらず送信できない場合、なぜ送信できないのかを送信側のファクシミリでは知ることができなく、送信側ファクシミリ装置にてエラーレポート等のレポートを出力した場合に於いても相手端末回線断程度の情報しか得ることができないと言った課題に対して請求項1に対応する発明では、受信側(本発明)のファクシミリ装置から受信不可の理由を記載したメッセージが、受信側ファクシミリ装置から送信側ファクシミリ装置に対してファクシミリ通信にて通知され、送信側がその理由を知ることができる。
【0029】
請求項2に対応する発明では、受信不可を記載するメッセージを任意に作成できるので、ファクシミリ使用者の使用環境に応じたメッセージを作成することができる。
【0030】
請求項3に対応する発明では、送信側において、ファクシミリ送信を行ったにも関わらず送信できない場合において、受信側ファクシミリが受信可能となり、ファクシミリ送信が可能となったことを知ることができる。
【0031】
請求項4に対応する発明では、受信可を記載するメッセージを任意に作成できるので、ファクシミリ使用者の使用環境に応じたメッセージを作成することができる。
【0032】
請求項5に対応する発明では、受信不可のメッセージ、受信可のメッセージを送信する送信者側ファクシミリ装置を限定することができ、不要なメッセージ送信による通信費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置のブロック図である。
【図2】発信番号通知のフローチャートである。
【図3】受信側のファクシミリ装置が受信不可の通知を送信側のファクシミリ装置に通知するフローチャートである。
【図4】受信不可のメッセージの例である。
【図5】任意に作成した受信不可のメッセージの例である。
【図6】受信側のファクシミリ装置が受信可能の通知を送信側のファクシミリ装置に通知するフローチャートである。
【図7】受信可能のメッセージの例である。
【図8】任意に作成した受信可能のメッセージの例である。
【図9】受信側のファクシミリ装置が受信不可の通知を送信する送信者側のファクシミリを判別するフローチャートである。
【符号の説明】
1 操作部
2 表示・通知部
3 システム制御部
4 システムバス
5 画像処理部
6 画像メモリ
7 書き込み部
8 読みとり部
9 通信制御部
10 NCU部
【発明の属する技術分野】
本発明はファクシミリ装置に関し、特に受信側が送信側に受信不可の通知を明示するためのファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子メールなどインターネットを用いた技術の普及によりファクシミリ装置を利用する機会が減ってきているが、ファクシミリ装置は確実にイメージ情報を伝えたい相手先に伝達する手段として活用され続けている。
ファクシミリ装置は、その利便性の向上から、送信するイメージ情報を一端ファクシミリ装置に読み込み、その後(もしくは読み込みと並行して)ファクシミリ送信を行うといったメモリ送信機能が広く用いられている。ここで、ファクシミリ送信を行う操作者は、ファクシミリ送信を行うイメージ情報を読み込ませた後は、ファクシミリ装置から離れてしまい、ファクシミリ送信が正常に終了したかをその場に待機して確認することはほとんど無い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで確実に相手にイメージ情報を送信するためにファクシミリ装置を用いる利用者にとって、相手先の受信側ファクシミリ装置が異常などで受信できない(メモリー受信もできない)場合に於いて、その内容を知ることができない。仮に、送信側ファクシミリ装置にてエラーレポート等を出力してその内容を解析したとしても、単に相手先の受信側ファクシミリと接続できなかった旨や、回線を切断された旨の情報しか取れないのが現状である。これでは、相手先の受信側ファクシミリ装置が故障しているなどの内容が解らないため、クレームをつけることもしづらく、また再度送信しても同じ結果となり、伝えたいイメージ情報をファクシミリ送信できないといった欠点があった。
本発明では上記の欠点を解消することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を解決するため、請求項1に記載の発明は、送信前に送信するファクシミリ装置の番号を受信側に通知する発信者番号通知サービス機能と、送信するイメージ情報を一端ファクシミリ装置に読み込み、その後ファクシミリ送信を行うメモリ受信機能を持つファクシミリ装置であって、送信データを入力する操作部と、LEDの点灯やLCD表示などの表示装置への表示や、ブザーなどの鳴動を行う表示・操作部と、ファクシミリ装置としての基本プログラムを格納し、各部の制御をおこなうシステム制御部と、符号化された生データの圧縮および圧縮された圧縮データの伸張および変倍処理や生データにてデータの加工を行い、TTIの埋め込みなどを行う画像処理部と、画像メモリとして受信した複数の受信メッセージデータおよび送信する複数の送信メッセージデータをファイルとして蓄積する画像メモリと、感熱記録素子に直接的に、あるいは普通記録紙にインクシートを介して間接的に画像を記録する書き込み部と、原稿を走査して原稿のイメージを読みとる読みとり部と、一般公衆網(PSTN)と接続し、回線の閉結(直流ループ)や、呼び出し信号(リンギング)の検出をおこなうNCU部と、NCU(Network Control Unit)部を制御し、加入電話回線PSTN網と接続し、相手側通信端末との通信の制御を行う通信制御部と、ファクシミリ装置の各部を結ぶバスであるシステムバスとを有し、受信側の通信制御部およびNCU部が発信者番号通知による発信者番号を受けその番号を記憶し、システム制御部が自機の状態としてファクシミリ受信不可の状態のとき、呼び出し信号に対して応答せず回線断とし、その後、ファクシミリ受信不可のメッセージを予めシステム制御部のRAMまたは画像メモリに登録されている定型メッセージを用いて、発信者番号通知により取得した番号に対して、通信制御部およびNCU部がファクシミリ受信不可のメッセージを送信することを特徴とする。
【0005】
請求項1の発明では、受信側ファクシミリ装置の利用者によっては、受信不可を記載したメッセージの内容表現について、送信側ファクシミリ装置の利用者に悪いイメージを与え、利益を損なうといった問題点がある。
そこで請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、受信者が操作部、表示・通知部をもちいて受信不可を記載したメッセージを任意に作成し、システム制御部のRAMまたは画像メモリに登録する機能を有し、ファクシミリ受信不可のときに、その登録した受信不可を記載したメッセージを通信制御部およびNCU部により送信側に送信することを特徴とする。
【0006】
請求項1、2の発明では、受信側ファクシミリ装置の異常状態を送信側が知ることはできるが、問題なくファクシミリ送信が行える状態(ファクシミリ受信不可が解除された状態)になったのかを知ることができなく、電話での問い合わせや、別のファクシミリ番号への送信などをする必要があった。
そこで請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、ファクシミリ装置が受信可能になった場合に、ファクシミリ装置が予めシステム制御部のRAMまたは画像メモリに登録されている受信可能の定型メッセージを通信制御部およびNCU部により発信者番号通知により取得した番号に対して送信することを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明では、受信側ファクシミリ装置の利用者によっては、受信可を記載したメッセージの内容表現について、送信側ファクシミリ装置の利用者に悪いイメージを与え、利益を損なうといった問題点がある。
そこで請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、受信者が操作部、表示・通知部をもちいて受信可を記載したメッセージを任意に作成し、システム制御部のRAMまたは画像メモリに登録する機能を有し、ファクシミリ受信不可の状態から受信可の状態となったときに、その登録した受信可を記載したメッセージを通信制御部およびNCU部により送信側に送信することを特徴とする。
【0008】
請求項1から4の何れかの発明では、送信側ファクシミリ装置を限定することなく、受信不可のメッセージ、受信可のメッセージを送信するため、不要と判断できる送信側に対しても、メッセージを送信してしまうといった問題がある。
そこで請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れかに記載の発明において、システム制御部が発信者番号通知による発信者番号判別機能を有し、判別条件に一致した宛先に対してのみメッセージを送信することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0010】
[実施例の構成]
本発明のシステム構成について図1に示し、各ブロックの説明を書きに示す。
【0011】
“操作部1”は、”システムバス4”を介して”システム制御部3”とのデータのやり取りを行い、”操作部1”の各種キー入力により入力されたデータを”システム制御部3”に渡す制御を行う。操作部1としては、メカニカルキーやタッチパネルキーが挙げられる。操作部1には、ファクシミリ送信時に選択番号を入力するテンキー、ファクシミリ送信時の一連の操作にて使用するスタートキー、ストップキー、リダイヤルキー、ワンタッチキー、短縮番号を選択するための短縮キーなどがあり、また電話帳や、メッセージ内容を登録するための、アルファベットキー、カナキー、漢字変換キーなどがある。キー数削減のため、1つの物理的キーに複数の意味を持たせることも可能とする。
【0012】
”表示・通知部2”は、”システム制御部3”より指示を受け、LEDの点灯やLCD表示などの表示装置への表示や、ブザーなどの鳴動を行う。LCDは、キャラクタ表示タイプの他、ドットマトリクスタイプを用いることもでき、また操作機能も合わせたタッチパネル式表示部を用いることもできる。
【0013】
”システム制御部3”は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Randam Access Memory)等を有し、ROM内にはファクシミリ装置としての基本プログラムや本発明のプログラムが格納されている。プログラムが膨大になる場合には、ROMのほかに磁気ディスク装置などを搭載しプログラムを格納することも可能であり、後に説明する”画像メモリ部6”として磁気ディスク装置を用いる場合には共通化することも可能である。”システム制御部3”はROM内のプログラムに従ってファクシミリ各部を制御し、本発明の機能を実行する。また”通信制御部9”の制御や、時計機能、画像メモリ6に蓄積するメッセージデータを管理するファイル管理機能を持つ。また、電話帳情報などの電源が切れた場合でも保持する必要のある情報は、電源が切れた場合でも情報を保持できるバッテリーバックアップメモリや不揮発性メモリに保存される。バッテリーバックアップに使用するバッテリーとしては、リチウム1次電池や充電が可能なリチウム2次電池、ニッカド2次電池などを用い、RAMへの電源供給を電源断時にも行える様にして情報を保持する。ROMにおいてはキャラクタ情報などフォントデータを格納する領域を持ち、先のROMと同一のROMにて構成することも可能である。
【0014】
”システムバス4”は、システムを結ぶバスである。
【0015】
”画像処理部5”は、符号化された生データの圧縮、及び、圧縮された圧縮データの伸張、及び、変倍処理や生データにてデータの加工を行う。また、TTIの埋め込みなどを行う。ここでは画像処理部をシステムバスに接続した1つのブロックとしているが、“通信制御部9”、“書き込み部7”、“読み取り部8”にそれぞれ独立して持っていても良い。
【0016】
”画像メモリ部6”としては、たとえば磁気ディスク装置が利用され、画像メモリとしては受信した複数の受信メッセージデータ、送信する複数の送信メッセージデータをファイルとして蓄積する。画像メモリとしては、磁気ディスク装置に限定されるものではなく、基盤に実装されるRAMモジュールや、カードスロットに挿入されるメモリカードなどがあげられる。
【0017】
”書き込み部7”としては、たとえば、サーマル素子を利用したサーマル記録装置が使用されており、”書き込み部7”のページメモリに蓄積された生データを受け取り、感熱記録素子に直接、あるいは、普通記録紙にインクシートを介して間接的に画像を記録する。なお、書き込み部としては、サーマル記録装置に限定されるものではなく、電子写真方式、インクジェット方式、トナージェット方式など、記録紙にイメージを記録できるものであって良い。また、ページメモリを有し、”システム制御部3”にて書き込み指定された、”画像メモリ6”にある画像ファイルをページごとにページメモリに蓄積し、順次書き込み装置部に転送する。またここに伸張処理を行う画像処理機能を付加するならば、うけとるデータは圧縮データとなり、”書き込み部7”にて伸張し生データとし印刷出力することができる。
【0018】
”読み取り装置8”としては、たとえばCCD(Charge Coupled Device )を利用したイメージスキャナが利用されており、”読み取り装置8”は原稿を走査して原稿のイメージを読みとる。そして、読みとられたイメージを2値化し生データとし、さらに、原稿読みとり時の、縮小、拡大などの変倍、線密度変換等も行う。
【0019】
”通信制御部9”は、”NCU(Network Control Unit)部10”を制御し、加入電話回線PSTN網と接続し、相手側通信端末との通信の制御を行う。また、”通信制御部9”は、モデムを有しており、相手側通信端末より受信した受信データ(変調されている)を復調したり、逆に、送信時の送信データを変調し送信したりする。また、”NCU部10”にて検出されたリンギング電圧のパルスの検出や、DTMF信号の検出、トーン信号の検出、送信時の発呼、発信者番号通知サービス手順の制御および情報等受信を行う。
【0020】
”NCU部10”は、一般公衆網(PSTN)と接続し、回線の閉結(直流ループ)や、呼び出し信号(リンギング)の検出をおこなう。また外付け電話器を接続する接続部をもつ。
【0021】
[実施例の動作の説明]
つぎに実施例の動作処理について説明する。
本発明のファクシミリ装置では、発信者番号通知サービス機能として、発信電話番号受信機能を持つ。以下通常の発信者番号通知サービスによる発信者番号情報の受信と、通話(ファクシミリ通信)までの一般的なフローを図2を用いて説明する。
【0022】
回線の極性が反転し加入者線交換機側からの情報受信端末起動信号(CAR)を受信する(S2−1)。
この情報受信端末起動信号に対して、1次応答信号を加入者線交換機に返す(S2−2)。1次応答信号は、直流ループを閉結することにより行う。
加入者線交換機からの、情報等(MODEM信号)を受信する(S2−3)(なお、1次応答信号に時間(6秒以上)がかかった場合には、加入者線交換機から情報等が送られてこなくなり、発信者番号通知サービス機能が無い端末と認識され、通常の呼び出し信号が送出される)。
この情報等を受信した確認として、受信完了通知信号を送出する(S2−4)。受信完了通知信号は、直流ループを解放することにより行う。
加入者線交換機からの、呼び出し信号を受信する(S2−5)。
この呼び出し信号に対して、2次応答信号を加入者線交換機に返す(S2―6)。
2次応答信号は、直流ループを閉結することにより行う。
この後、ファクシミリ通信(通話)状態となり、ファクシミリ通信手順に従って通信を行う(S2−7)。
通信終了後は、直流ループを解放(回線断)する。
【0023】
請求項1の発明に対応する実施例として図3のフロー図を用い説明する。
発信者番号通知サービスフローにて説明した呼び出し信号受信まで(S3−1〜S3−5)の動作の説明に於いては、図2のS2−1〜S2−5までのそれと同じ動作である。
呼び出し信号を受けた本発明のファクシミリ装置は(S3−5)、自機の状態からファクシミリ受信が可能かどうかの判別を行う(S3−6)。
ファクシミリ受信不可の要因としては、代行受信機能を持たない(受信時に使用する画像メモリ6の容量が小さい)場合は、(1)用紙がない、(2)トナーが無い、(3)用紙がつまっていてる、(4)装置のカバー等が開いている、(5)コピーをしている、などがある。また代行受信機能を持つ場合には、通常は上記内容にて代行受信が可能であるため、画像メモリ6の残容量が無くなった場合にファクシミリ受信不可となる。また、設定により、(1)用紙がない、(2)トナーが無い、(3)用紙がつまっていてる、(4)装置のカバー等が開いている、(5)コピーをしている、のいずれかの場合に於いて代行受信を不可にする設定も可能である。
ファクシミリ受信不可の場合は、加入者交換機側からの呼び出し信号には応答せず、呼び出し信号の終了を待つ(S3−7)。
その後、ファクシミリ受信不可のメッセージを、受信した発信者番号情報に対してファクシミリ送信する(S3−8)。
ファクシミリ受信不可のメッセージは、図4にあるように、定型文に対して、予めファクシミリ装置に登録するCSI情報を埋め込むことにより、相手側(送信側)ファクシミリ装置に対してどこに対するファクシミリ送信が受信不可となっているのかを特定する情報とする。その他定型文に埋め込むことができる情報としては、TTI、RTIなどのファクシミリ装置に登録する情報や、ファクシミリ装置が持つ日時情報を付加することも可能である。この場合、CSI、TTI、RTIの様に、初期設定時に設定する以外は固定である情報を用いる場合には、メッセージ情報を、予めファクシミリ送信に仕様できる圧縮形式に圧縮して蓄積することができる。また時計情報の様に変動する情報を用いる場合などには、メッセージ送信の都度、メッセージ情報を作成し蓄積することもできる。これらメッセージ情報は、システム制御部3のRAMもしくは画像メモリ6に蓄積され、システム制御部3にて管理される。
ファクシミリ受信可の場合は、加入者交換機側からの呼び出し信号に対して2次応答信号を加入者線交換機に返す(S3−9)。
その後、ファクシミリ通信(通話)状態となり、ファクシミリ通信手順に従って通信を行う(S3−10)。
【0024】
請求項2の発明に対応する実施例として図3のフロー図を用い説明する。
ここでの実施例のフローは図3を用いて説明したそれと同様である。
このとき、ファクシミリ受信不可のメッセージは図5にあるように、操作部1、表示・通知部2を用いて任意に作成することができる。これらメッセージ情報は、システム制御部3のRAMもしくは画像メモリ6に蓄積され、システム制御部3にて管理される。
【0025】
請求項3の発明に対応する実施例として図6のフロー図を用い説明する。
ファクシミリ受信不可のメッセージを送信側ファクシミリ装置に対して送信するフローは図3のS3−1〜S3−8までのそれと同じである。ここでは、ファクシミリ装置が受信可となったときの動作について説明する。
ファクシミリ受信不可となったファクシミリ装置において、自機の状態を監視する(S6−1)。
ここで、ファクシミリ受信不可要因が取り除かれた場合、ファクシミリ受信不可のメッセージをファクシミリ送信した相手先に対して、ファクシミリ受信可のメッセージを、受信した発信者番号情報に対してファクシミリ送信する(S6−2)。
ファクシミリ受信可のメッセージは、図7にあるように、定型文に対して、予めファクシミリ装置に登録するCSI情報を埋め込むことにより、相手側(送信側)ファクシミリ装置に対してどこに対するファクシミリ送信が受信可となったかを特定する情報とする。またこのメッセージは、システム制御部3のRAMもしくは画像メモリ6に蓄積される。
【0026】
請求項4の発明に対応する実施例として図6のフロー図を用い説明する。
ここでの実施例のフローは図6を用いて説明したそれと同じである。
ファクシミリ受信可のメッセージは図8にあるように、操作部1、表示・通知部2を用いて任意に作成することができる。これらメッセージ情報は、システム制御部3のRAMもしくは画像メモリ6に蓄積され、システム制御部3にて管理される。
【0027】
請求項5の発明に対応する実施例として図9のフロー図を用い説明する。
呼び出し信号を受信してからファクシミリ受信の可否を判別するフロー(S9−1〜S9−6)までの説明は図3のS3−1〜S3−6までのそれと同じ動作である。
呼び出し信号を受信し(S9−5)、ファクシミリ受信の可否判断で受信不可となった場合(S9−6)、呼び出し信号の終了を検出する(S9−7)。
呼び出し信号の終了を検出後、ファクシミリ受信不可のメッセージを、受信した発信者番号情報に対してファクシミリ送信する宛先であるかの判別を行う(S9−8)。この判別方法は、組合せにより選択することが可能であり、下記のようなものが上げられる。
・予め登録された発信者番号に対して受信不可のメッセージを送信する。
・予め登録された発信者番号以外に対して受信不可のメッセージを送信する。
・送信側ファクシミリ装置の再発呼、もしくは操作者の再送により、予め設定されて規定回数以上の呼び出し(発信者番号検出)があった発信者番号に対して、メッセージを送信する。
・既に受信不可のメッセージを送信した発信者番号以外の発信者番号に対してメッセージを送信する。
その後、ファクシミリ受信不可のメッセージを、判別にて選択された発信者番号情報に対してファクシミリ送信する(S9−9)。
また図9には記載しなかったが、受信不可要因が取り除かれた場合、受信可のメッセージを、判別にて選択された発信者番号情報に対してファクシミリ送信する。
一方、ファクシミリ受信の可否判断で受信可の場合は、加入者交換機側からの呼び出し信号に対して2次応答信号を加入者線交換機に返す(S9−10)。
その後、ファクシミリ通信(通話)状態となり、ファクシミリ通信手順に従って通信を行う(S9−11)。
【0028】
【発明の効果】
以上に述べたことから本発明の内容を実施すれば以下のような効果が得られる。
送信側において、ファクシミリ送信を行ったにも関わらず送信できない場合、なぜ送信できないのかを送信側のファクシミリでは知ることができなく、送信側ファクシミリ装置にてエラーレポート等のレポートを出力した場合に於いても相手端末回線断程度の情報しか得ることができないと言った課題に対して請求項1に対応する発明では、受信側(本発明)のファクシミリ装置から受信不可の理由を記載したメッセージが、受信側ファクシミリ装置から送信側ファクシミリ装置に対してファクシミリ通信にて通知され、送信側がその理由を知ることができる。
【0029】
請求項2に対応する発明では、受信不可を記載するメッセージを任意に作成できるので、ファクシミリ使用者の使用環境に応じたメッセージを作成することができる。
【0030】
請求項3に対応する発明では、送信側において、ファクシミリ送信を行ったにも関わらず送信できない場合において、受信側ファクシミリが受信可能となり、ファクシミリ送信が可能となったことを知ることができる。
【0031】
請求項4に対応する発明では、受信可を記載するメッセージを任意に作成できるので、ファクシミリ使用者の使用環境に応じたメッセージを作成することができる。
【0032】
請求項5に対応する発明では、受信不可のメッセージ、受信可のメッセージを送信する送信者側ファクシミリ装置を限定することができ、不要なメッセージ送信による通信費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置のブロック図である。
【図2】発信番号通知のフローチャートである。
【図3】受信側のファクシミリ装置が受信不可の通知を送信側のファクシミリ装置に通知するフローチャートである。
【図4】受信不可のメッセージの例である。
【図5】任意に作成した受信不可のメッセージの例である。
【図6】受信側のファクシミリ装置が受信可能の通知を送信側のファクシミリ装置に通知するフローチャートである。
【図7】受信可能のメッセージの例である。
【図8】任意に作成した受信可能のメッセージの例である。
【図9】受信側のファクシミリ装置が受信不可の通知を送信する送信者側のファクシミリを判別するフローチャートである。
【符号の説明】
1 操作部
2 表示・通知部
3 システム制御部
4 システムバス
5 画像処理部
6 画像メモリ
7 書き込み部
8 読みとり部
9 通信制御部
10 NCU部
Claims (5)
- 送信前に送信するファクシミリ装置の番号を受信側に通知する発信者番号通知サービス機能と、送信するイメージ情報を一端ファクシミリ装置に読み込み、その後ファクシミリ送信を行うメモリ受信機能を持つファクシミリ装置であって、
送信データを入力する操作部と、LEDの点灯やLCD表示などの表示装置への表示や、ブザーなどの鳴動を行う表示・操作部と、
ファクシミリ装置としての基本プログラムを格納し、各部の制御をおこなうシステム制御部と、
符号化された生データの圧縮および圧縮された圧縮データの伸張および変倍処理や生データにてデータの加工を行い、TTIの埋め込みなどを行う画像処理部と、
画像メモリとして受信した複数の受信メッセージデータおよび送信する複数の送信メッセージデータをファイルとして蓄積する画像メモリと、
感熱記録素子に直接的に、あるいは普通記録紙にインクシートを介して間接的に画像を記録する書き込み部と、
原稿を走査して原稿のイメージを読みとる読みとり部と、
一般公衆網(PSTN)と接続し、回線の閉結(直流ループ)や、呼び出し信号(リンギング)の検出をおこなうNCU部と、
前記NCU(Network Control Unit)部を制御し、加入電話回線PSTN網と接続し、相手側通信端末との通信の制御を行う通信制御部と、
前記ファクシミリ装置の各部を結ぶバスであるシステムバスとを有し、
受信側の前記通信制御部および前記NCU部が発信者番号通知による発信者番号を受けその番号を記憶し、前記システム制御部が自機の状態としてファクシミリ受信不可の状態のとき、呼び出し信号に対して応答せず回線断とし、その後、ファクシミリ受信不可のメッセージを予め前記システム制御部のRAMまたは前記画像メモリに登録されている定型メッセージを用いて、発信者番号通知により取得した番号に対して、前記通信制御部および前記NCU部がファクシミリ受信不可のメッセージを送信することを特徴とするファクシミリ装置。 - 受信者が前記操作部、前記表示・通知部をもちいて受信不可を記載したメッセージを任意に作成し、前記システム制御部のRAMまたは前記画像メモリに登録する機能を有し、ファクシミリ受信不可のときに、その登録した受信不可を記載したメッセージを前記通信制御部および前記NCU部により送信側に送信することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
- ファクシミリ装置が受信可能になった場合に、ファクシミリ装置が予め前記システム制御部のRAMまたは前記画像メモリに登録されている受信可能の定型メッセージを前記通信制御部および前記NCU部により発信者番号通知により取得した番号に対して送信することを特徴とする請求項1または2に記載のファクシミリ装置。
- 受信者が前記操作部、前記表示・通知部をもちいて受信可を記載したメッセージを任意に作成し、前記システム制御部のRAMまたは前記画像メモリに登録する機能を有し、ファクシミリ受信不可の状態から受信可の状態となったときに、その登録した受信可を記載したメッセージを前記通信制御部および前記NCU部により送信側に送信することを特徴とする請求項3に記載のファクシミリ装置。
- 前記システム制御部が発信者番号通知による発信者番号判別機能を有し、判別条件に一致した宛先に対してのみメッセージを送信することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のファクシミリ装置。
Priority Applications (1)
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2002
- 2002-07-12 JP JP2002204883A patent/JP2004048510A/ja active Pending
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