JP2004048442A - 通信路に応じた等化処理を行う無線受信装置および無線受信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送信装置が送信する変調信号を、白色化フィルタ2が通信路を介して受信し、この受信した信号から変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除いた信号を出力し、また通信路推定回路3が白色化フィルタ2の出力する信号のARモデルを推定する。また、波形等化フィルタ1が、送信装置が送信する変調信号を、通信路を介して受信し、通信路推定回路3が推定するARモデルの係数に基づいて、受信した信号から通信路の特性を取り除いた信号を出力する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信路の特性に応じた等化処理を行う無線受信装置および無線受信方法に関するもので、スペクトラム拡散通信等の広帯域通信に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、CDMA(Code Division Multiple Access)に代表されるスペクトラム拡散通信に代表されるような、信号の周波数スペクトルを広帯域に拡散するための変調を行う無線通信方式が広く利用されている。
【0003】
このような、広帯域に拡散した信号を無線伝送する場合、多重通信路(マルチパス)を経て届いた信号が互いに干渉するという、マルチパスフェージングによる信号の劣化を抑える必要がある。なぜなら、広帯域の信号は狭帯域の信号よりも占有する周波数帯域域幅が広いため、マルチパスフェージングにより生じる周波数選択性(各周波数の振幅、位相変動が一様でない状態)の影響を受けやすいからである。
【0004】
したがって、信号の周波数スペクトルを広帯域に拡散するための変調を行う無線通信、すなわち広帯域通信において高品質の通信を実現するには、周波数選択性の原因となる通信路の特性を推定し、これに基づいて、適応フィルタによって受信信号から通信路の特性を除去する、すなわち等化処理を施すことが要求される。
【0005】
通常、適応フィルタによる等化処理を行うには、既知の信号と、この既知の信号が通信路を経ることで変化した信号との比較を行い、この比較結果に基づいて受信信号の等化処理を行う。この既知信号としては、無線信号の同期を確立するために無線信号に付加されるプリアンブル信号を用いることがほとんどである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、プリアンブル信号を既知信号として等化処理を行う適応フィルタでは、プリアンブル信号以外の信号に対しても、このプリアンブル信号に最適化された等化処理が行われる。この場合、通信路の特性が短時間に変動するような場合には、プリアンブル信号に最適化された等化処理が、それ以外の信号にとっては適した等化処理でなくなってしまい、通信の品質が劣化するという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みて、無線通信において既知信号を用いることなく通信路の特性に応じた等化処理を行うことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための、請求項1に記載の発明は、信号を変調して無線信号として送信する送信装置が送信する変調信号を受信する無線受信装置であって、この受信した信号から変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除いた信号を出力する第1のフィルタと、第1のフィルタの出力する信号のARモデルを推定する通信路推定手段と、通信路推定手段が推定するARモデルの係数に基づいて、受信した変調信号から通信路の特性を取り除いた信号を出力する第2のフィルタと、を備えた無線受信装置である。
【0009】
これによって、第1のフィルタが、受信装置が受信した変調信号からこの変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除いた信号を出力し、また通信路推定手段が第1のフィルタの出力する信号のARモデルを推定する。このARモデルは変調信号の周波数特性の特徴が除去された信号に関するものであるから、通信路の特性についてのARモデルである。また、第2のフィルタが、通信路推定手段が推定するARモデルの係数に基づいて、受信装置が受信した変調信号から通信路の特性を取り除いた信号を出力するので、無線通信において、送信装置が送信し、通信路を介して受信された信号から通信路の特性を取り除くことができるので、既知信号を用いることなく通信路の特性に応じた通信路周波数特性の除去、すなわち等化処理を行うことができる。
【0010】
なお、変調信号が有する周波数特性の特徴とは、変調信号が有する周波数領域の振幅および位相の不均一性のことである。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の無線受信装置において、第1のフィルタの出力する信号を受信して蓄えるバッファを備え、通信路推定手段は、バッファの蓄える信号のARモデルを推定することにより、第1のフィルタの出力する信号のARモデルを推定することを特徴とする。
【0012】
これによって、第1のフィルタが、受信装置が受信する変調信号からこの変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除いた信号を出力し、またバッファが第1のフィルタの出力する信号を受信して蓄え、通信路推定手段がこのバッファの蓄える信号のARモデルを推定する。このARモデルは変調信号の周波数特性の特徴が除去された信号に関するものであるから、通信路の特性についてのARモデルである。また、第2のフィルタが、通信路推定手段が推定するARモデルの係数に基づいて、受信装置が受信した変調信号から通信路の特性を取り除いた信号を出力するので、無線通信において、送信装置が送信し、通信路を介して受信された信号から通信路の特性を取り除くことができるので、既知信号を用いることなく通信路の特性に応じた等化処理を行うことができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の無線受信装置において、第1のフィルタは、非再帰形フィルタであることを特徴とする。
【0014】
このように非再帰形フィルタを使用することによって、通信路推定手段が推定したARモデルの係数をこのフィルタの係数としてそのまま使用することができるようになる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の無線受信装置において、第1のフィルタは、あらかじめ変調信号を通信路を介さないで受信した場合の理想的な信号から推定されるARモデルの係数に基づいて、受信した変調信号からこの変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除いた信号を出力するようになっていることを特徴とする。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の無線受信装置において、推定されるARモデルの次数は、AIC基準で決定される最適次数よりも小さいことを特徴とする。
【0017】
また、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の無線受信装置において、推定されるARモデルの次数は、FPE基準で決定される最適次数よりも小さいことを特徴とする。
【0018】
また、請求項7に記載の発明は、請求項4ないし6のいずれか1つに記載の無線受信装置において、推定されるARモデルの係数を設定する係数設定手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
これによって、第1のフィルタは係数を変更することにより、異なる性質を有する変調信号の周波数特性の特徴を取り除くことができるようになる。
【0020】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の無線受信装置において、係数設定手段は、ARモデルの係数を複数種類保存するようになっており、また、当該無線受信装置の無線受信に用いる復調方式が切り替わることの通知を受信することに基づいて、保存している複数のARモデルの係数のうち1つを選び、これを推定されるARモデルの係数として設定することを特徴とする。
【0021】
これによって、第1のフィルタは変調方式の変更に基づいてすみやかに係数を変更することにより、変調信号の周波数特性の特徴を取り除くことができるようになる。
【0022】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の無線受信装置において、通信路推定手段が推定する通信路の特性のARモデルの係数を保存するための係数メモリを備え、第2のフィルタは、当該無線受信装置の受信が途絶えた後に受信が再開されるときには、係数メモリが保存しているARモデルの係数に基づいて、受信した信号から通信路の特性を取り除いた信号を出力することを特徴とする。
【0023】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか1つに記載の無線受信装置において、当該無線通信装置の受信する変調信号を遅延させて第2のフィルタに出力する遅延手段を備え、遅延手段は、通信路推定手段がARモデルを推定する対象の信号が、推定されたARモデルに基づいて第2のフィルタが通信路の特性を取り除く対象の信号と同期するように、変調信号を遅延させることを特徴とする。
【0024】
このようにすることで、遅延手段によって第2のフィルタが受信する信号が、第2のフィルタが受信した信号から通信路の特性を取り除いた信号を出力するするときに基づくARモデルの係数を通信路推定手段によって推定された第1のフィルタの出力する信号と同期するので、等化処理の精度が向上する。
【0025】
また、請求項11に記載の発明は、信号を変調して送信する送信装置が送信する変調信号を、通信路を介して受信し、この受信した信号から変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除くステップと、この周波数特性の特徴が取り除かれた信号のARモデルを推定するステップと、送信装置が送信する変調信号を、通信路を介して受信し、通信路推定手段が推定するARモデルの係数を用いて、受信した信号から通信路の特性を取り除いた信号を出力するステップと、を備えた無線受信方法である。
【0026】
また、請求項12に記載の発明は、信号を変調して送信する送信装置が送信する変調信号を、通信路を介して受信し、この受信した信号から変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除くステップと、変調信号が有する周波数特性の特徴が取り除かれた信号を蓄えるステップと、蓄えた信号のARモデルを推定するステップと、送信装置が送信する変調信号を、通信路を介して受信し、通信路推定手段が推定するARモデルの係数を用いて、受信した信号から通信路の特性を取り除いた信号を出力するステップと、からなる無線受信方法である。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線受信装置10の構成を示すものである。無線受信装置10は、波形等化フィルタ1、白色化フィルタ2、通信路推定回路3、およびバッファ4を有している。
【0028】
白色化フィルタ2は、図示しない送信装置がベースバンド信号を変調して送信する変調信号を、図示しないアンテナおよびA/D変換器等を介して、デジタル信号として受信し、この受信した信号から変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除いて出力するものである。なお、変調信号が有する周波数特性の特徴とは、変調信号が有する周波数領域の振幅および位相の不均一性のことである。
【0029】
この白色化フィルタ2の構成を図2に示す。白色化フィルタ2は、遅延回路21、乗算器22、加算器23、およびフィルタ係数を保持する回路である係数保持回路24を有する。この白色化フィルタ2は、入力された信号をn個の遅延回路21で順次0回からn回遅延し、またi回(0≦i≦n)遅延された信号のそれぞれを乗算器22に出力する。乗算器22はこの出力に、接続されている係数保持回路24が保持するフィルタ係数ai(0≦i≦n、a0=1)を乗じて加算器23に出力する。そして加算器23で加算されたそれぞれの乗算器22の出力がバッファ4に出力される。このような非再帰形の白色化フィルタ2は、システム関数(伝達関数)が1+a1z−1+…anz−nのフィルタとなることが知られている。すなわち、白色化フィルタ2は、入力された信号に対して1+a1z−1+…anz−nの特徴を付加する非再帰形フィルタとして機能する。
【0030】
係数保持回路24が保持するフィルタ係数aiの値は、送信装置が送信する変調信号の逆特性の周波数特性を白色化フィルタ2が有するように、設計時にあらかじめ決定しておく。具体的には、送信装置からの変調信号を通信路を介さずに受信した場合の、理想的な受信信号の複数(N個)のサンプルについてのARモデルの逆特性を白色化フィルタ2が有するようにする。
【0031】
ARモデルとは、自己回帰モデルとも呼ばれる、等時間間隔で計測された時系列データ(x1、x2、…)に対して、現在の値を過去のデータ値の線形和として、以下の式のように表すものである。
【0032】
【数1】
xt=b1xt−1+b2xt−2+…+bnxt−n
この線形和の係数がb1、b2、…、bnとなるn次のARモデルのシステム関数HREF(z)は、HREF(z)=1/(1+b1z−1+…bnz−n)となることが知られている。したがって、HREF(z)=1/(1+b1z−1+…bnz−n)の逆数1+b1z−1+…bnz−nが、白色化フィルタ2のシステム関数となるようにフィルタ係数aiを設定することで、白色化フィルタ2はこのARモデルの逆特性を有するようになる。図2に示したような非再帰形フィルタにおいては、bi=aiと設定すればよい。
【0033】
あからじめ行う理想的な受信信号のサンプルのARモデルの推定の手法としては、周知の方法であるLevinson−Durbinの算法を用いる。Levinson−Durbinの算法は、π0=r0、a0 (0)=1を初期値とし、以降、
【0034】
【数2】
am (m)=−(Σai (m−1)rm−i)/πm−1 (Σはi=0からm−1までの足し合わせ)、
【0035】
【数3】
ai (m)=ai (m−1)+am (m)am−i (m−1) (i=1,2,…、m−1)、
【0036】
【数4】
πm=(1−[am (m)]2)πm−1、
をm=1、2,…において逐次計算する事で、次数nのARモデルの係数ai n(i=1、2、…、n)を求める算法である。ここでriは、N個のサンプルデータxi(i=0、1、…、N−1)の平均値をxiから差し引いた値Xiを用いて、計算式ri=(1/N)ΣXk+iXk (Σはk=0からN−1−iまでの足し合わせ)、によって求められたもの、すなわちN個のサンプルデータの平均値からのずれの相関関数である。
【0037】
本実施形態においては、この推定における計算の過程で得られた値を元にサンプル値に対して必要十分な(最大)次数を判断し、この次数に達するまで逐次次数を上げて係数を求めていく。この必要十分な次数を求める基準としては、AIC基準を参照する。AIC基準は、ln(πm)+(2m)/Nを最小にするmを最適な次数とする、赤池の情報量基準とも呼ばれるものである。なお、後述する通信路推定回路3が行うARモデルの推定も、上記した推定と同様に行われる。ただし、白色化フィルタ2の係数を設定するためのARモデルでは、この基準による最適値よりも次数を小さく設定しても、AIC基準の半分前後の次数よりも大きければ、ARモデルの推定精度が大きく悪化することはないため、本実施形態ではAIC基準の半分程度を次数とする。これによって、ARモデルの推定のための計算量を減らすことができる。
【0038】
バッファ4は、白色化フィルタ2の出力を受信して複数サンプル分蓄えるものである。蓄えるサンプル数は、本実施形態においては10nである(nは波形等化フィルタ1の係数の数)。このバッファは、FIFO型のバッファであり、白色化フィルタ2から新たに1サンプルを受信する毎に、蓄えているもののうちから最も古いサンプルを消去するようになっている。
【0039】
波形等化フィルタ1は、入力を外部からの変調信号とし、出力を外部へ送出する、白色化フィルタ2とほぼ同等の非再帰形フィルタである。図3にこの波形等化フィルタ1の構成を示し、図2と同様の要素については同一の符号を付す。この波形等化フィルタ1が白色化フィルタ2と異なる部分は、係数保持回路24の保持するフィルタ係数が可変である点である。
【0040】
通信路推定回路3は、図示しないROMとCPUを有し、このCPUがROMからソフトウェアを読み出して実行することで作動するマイクロコンピュータを有する。この通信路推定回路3のCPUは、入力としてバッファ4に蓄えられているデータをまとめて読みとり、また出力として波形等化フィルタ1の係数保持回路24のそれぞれに信号を送出し、係数保持回路24が保持する数値を変更させるようになっている。またこの通信路推定回路3は、時間経過を自動的にカウントするタイマ(図示せず)を有しており、これを使用することによって経過時間を計測するようになっている。この通信路推定回路3は、受信装置10の外部から電力供給を受けることによって作動を開始する。
【0041】
図4に、この通信路推定回路3が作動を開始して以降のCPUの処理のフローチャートを示し、この図により通信路推定回路3の作動を説明する。まず通信路推定回路3への電力供給がオンとなると、CPUはタイマの計測時間tを0に初期化する(ステップ205)。そしてタイマが所定の時間t1ミリ秒をカウントしたかを判定し(ステップ210)、カウントするまで現在の状態を維持する。この時間t1は、1サンプルを送信するのにかかる時間、すなわちサンプルレート(ミリ秒/サンプル)よりも大きく、バッファ4が蓄えることのできる最大サンプル数にサンプル伝送レート(ミリ秒/サンプル)を乗じたものよりも小さいミリ秒数として設定される。
【0042】
タイマが時間t1をカウントすると、CPUはバッファ4に蓄えられている信号をまとめて読みとり(ステップ215)、これらをサンプル値として読みとった信号のARモデルを上述したようにLevinson−Durbinの算法によって推定する(ステップ220)。バッファ4を使用することによって、複数のサンプルを使用してARモデルを推定することができるので、精度の良い推定を行うことができる。
【0043】
ARモデルを推定すると、次にこのARモデルの係数を波形等化フィルタ1の係数保持回路24に保持させるための信号を、波形等化フィルタ1に出力する(ステップ225)。すなわち、波形等化フィルタ1において、i回遅延されたデータとaiとが乗算器22によって乗算されるように、各係数保持回路24の値が設定されるように、係数保持回路24に信号を出力する。
【0044】
そして、タイマをt=0に初期化し(ステップ230)、再びステップ210の時間経過判定に戻る。
【0045】
このような作動におけるステップ210〜230のループ処理により、通信路推定回路3はバッファ4の内容を定期的に読みとり、読みとった信号のARモデルを推定し、推定したARモデルの係数のそれぞれを、電圧信号として波形等化フィルタ1に出力する。
【0046】
上記したような受信装置10の構成要素の作動により、白色化フィルタ2が、送信装置が送信する変調信号を、通信路を介して受信し、この受信した信号から変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除いた信号を出力し、またバッファ4が白色化フィルタ2の出力する信号を受信して蓄え、通信路推定回路3がこのバッファ4の蓄える信号のARモデルを推定し、また波形等化フィルタ1が、上記した変調信号を通信路を介して受信し、この通信路推定回路3が推定するARモデルの係数に基づいて、受信した信号から通信路の特性を取り除いた信号を出力するので、無線通信において、送信装置が送信し、通信路を介して受信された信号から通信路の特性を取り除くことができる。したがって、既知信号を用いることなく通信路の特性に応じた通信路周波数特性の除去、すなわち等化処理を行うことができる。
【0047】
ここで、白色化フィルタ2のフィルタ係数を設定するために推定するARモデルの次数が、AIC基準で求めた最適値の半分程度の次数であっても十分推定精度を保てることを示す。
【0048】
このために、本発明者は、最適値を次数としてフィルタ係数を決定した白色化フィルタ2と、最適値の半分を次数としてフィルタ係数を決定した白色化フィルタ2を使用した場合に、通信路推定回路3の推定にどの程度の差が出るかの比較を行った。
【0049】
図5は、発明者の計算機シミュレーションによって設定された、第1の遅延波と第2の遅延波を生み出す1つの多重伝搬路モデルにおいて、上記の2種類の白色化フィルタ2で変調波の特徴の除去を行い、その白色化フィルタ2の出力を用いて通信路推定回路3が導出した遅延波の推定値を示す表である。この表中、推定値1が最適値を次数とする白色化フィルタ2を使用した場合のものであり、推定値2が最適値の半分を次数とする白色化フィルタ2を使用した場合のものである。設定値と推定値1との違いは、第1遅延波の電力、第2遅延波の電力共に2dB程度である。それに比して、推定値1と推定値2との違いは、第1の遅延波の電力、第2遅延波の電力の両方について0.1dB程度しかない。
【0050】
したがって、ARモデルの次数をAIC基準による最適値の半分程度にしても、それによる精度の悪化は十分小さいとすることができる。
【0051】
(第2実施形態)
図6に、本発明の第2実施形態に係る受信装置10の構成を示し、図1と同様の要素については同一の符号を付す。本実施形態の受信装置10が第1実施形態の受信装置10と異なる部分は、本実施形態においては波形等化フィルタ1の前段に遅延回路6が存在することである。
【0052】
遅延回路6は、シフトレジスタ等から成り、受信した信号を遅延させたのち波形等化フィルタ1に送信するものである。遅延のタイミングはあらかじめ設定されている。このタイミングの設定は、通信路推定回路3が図4のステップ225でARモデルを推定するときにバッファ4から読み出して用いた信号(以下推定用信号と記す)と、この推定されたARモデルに基づいて波形等価フィルタ1が通信路の特性を取り除く対象の信号とが同期するように設定する。すなわち、波形等化フィルタ1において、受信する信号が推定用信号の一部になっているように設定する。具体的には、通信路推定回路3の推定の処理にかかる時間をαミリ秒とすると、遅延の時間はt1+αにすれば上記の同期が実現する。
【0053】
このようにすることで、第1実施形態に記載の効果に加え、波形等化フィルタ1が等化処理を行う対象のデータと、その等化処理を行うために用いる信号とが同期するので、例えば急激に通信路の環境が変化するような場合においても、精度のよい等化処理を行うことができる。
【0054】
(第3実施形態)
図7に、本発明の第3実施形態に係る受信装置10の構成を示し、図1と同様の要素については同一の符号を付す。本実施形態の受信装置10が第1実施形態の受信装置10と異なる部分は、本実施形態においては、白色化フィルタ2のフィルタ係数が計数設定回路5によって設定されるようになっていることである。
【0055】
白色化フィルタ2は、本実施形態においては、第1実施形態において波形等化フィルタ1の説明として示した図3と同様の構成となる。ただし、係数保持回路24は通信路推定回路3からではなく、計数設定回路5から信号を受信することによりフィルタ係数の変更を行うようになっている。
【0056】
計数設定回路5は、図示しないROM、EPROM、およびCPUから成り、このCPUがROMに保存されているソフトウェアを読み出して実行することによって作動を行う。
【0057】
EPROMは、外部から書き換えを行うことが可能な不揮発性のメモリから成る。このEPROMは白色化フィルタ2が用いるためのフィルタ係数を保存するようになっており、外部からこのフィルタ係数の書き換えがあるとCPUに割り込み信号を出力するようになっている。
【0058】
計数設定回路5のCPUは、入力としてEPROMの内容を読み出し、また出力として白色化フィルタ2の係数保持回路24に信号を送出するようになっている。また、EPROMから割り込み信号を受信することによってROMに保存されたソフトウェアの処理を開始する。
【0059】
図8に、EPROMが外部から書き換えられ、それによってCPUが割り込み信号を検知して以降のCPUの処理をフローチャートとして示す。この図により計数設定回路5の作動を説明する。EPROMから割り込みを受信すると、CPUはEPROMからフィルタ係数を読み出し(ステップ710)、これに基づいて白色化フィルタ2の係数保持回路24のそれぞれに信号を出力し、これら係数保持回路24の有する値を当該フィルタ係数に変更させる(ステップ720)。そしてCPUは処理を終了する。
【0060】
このような計数設定回路5の作動によって、第1実施形態の効果に加え、白色化フィルタ2のフィルタ係数が変更可能となる。例えば、1つの受信装置10を別の通信用途に用いようとするときには、この計数設定回路5によって白色化フィルタ2のフィルタ係数を変更することで、それぞれの通信用途に応じた変調信号を白色化することができるようになる。
【0061】
(第4実施形態)
図9に、本発明の第4実施形態に係る受信装置10の構成を示し、図7と同様の要素については同一の符号を付す。本実施形態の受信装置10が第3実施形態の受信装置10と構成において異なる部分は、本実施形態においては、受信装置10が複数の変調方式の信号を受信できるようになっており、計数設定回路5が変調方式制御装置11から変調方式切り替え信号を受信するようになっていることである。
【0062】
変調方式制御装置11は、受信装置10の外部にあり、受信装置10を含む図示しない通信装置全体の内部にある。この通信装置は、複数の変調方式による通信が可能なものであり、変調方式制御装置11は、この通信装置の通信の変調方式が変化することと、その新たな変調方式とを検知し、それによってこの新たな変調方式を計数設定回路5に通知するものである。
【0063】
計数設定回路5はマイクロコンピュータである。以下、本実施形態における計数設定回路5について、第3実施形態における計数設定回路5との違いを中心に説明する。
【0064】
計数設定回路5が有するEPROMは、白色化フィルタ2が用いるためのフィルタ係数を複数種類保存している。それぞれのフィルタ係数は、OFDM、QPSK、16QAM等の1つの変調方式における変調信号の周波数特性を除去するためのフィルタ係数である。またEPROMは、保存されているフィルタ係数が対応する変調方式の識別子と、当該フィルタ係数を格納している領域の先頭アドレスとの対応からなるリストを保存している。図10に、このリストの一例を示す。この図中においては、変調方式の識別子は文字列となっている。このリストを参照することで、例えばOFDMに対応するフィルタ係数は0x2300番地から格納されていることがわかる。
【0065】
計数設定回路5のCPUは、入力としてEPROMの内容を読み出し、また出力として白色化フィルタ2の係数保持回路24に信号を送出するようになっている。また、変調方式制御装置11から新たな変調方式の通知を受信することによってROMに保存されたソフトウェアの処理を開始する。
【0066】
図11に、通信装置の変調方式が変わり、変調方式制御装置11から新たな変調方式の通知を受信して以降のCPUの処理をフローチャートとして示す。この図により計数設定回路5の作動を説明する。通知の信号を受信すると、CPUはEPROMからリストを読み出す(ステップ910)。そして、この読み出したリストを参照し、通知を受けた通信方式に対応するアドレスを取得する(ステップ920)。そして、EPROMの当該アドレスからフィルタ係数を読み出し(ステップ930)、これに基づいて白色化フィルタ2の係数保持回路24のそれぞれに信号を出力し、これら係数保持回路24の有する値を当該フィルタ係数に変更させる(ステップ940)。そしてCPUは処理を終了する。
【0067】
このような計数設定回路5の作動によって、第3実施施形態の効果に加え、変調方式の変更に対応して瞬時に白色化フィルタ2のフィルタ係数が変更可能となる。
【0068】
(第5実施形態)
図12に、本発明の第5実施形態に係る受信装置10の構成を示し、図7と同様の要素については同一の符号を付す。本実施形態の受信装置10が第3実施形態の受信装置10と構成において異なる部分は、本実施形態においては、受信装置10が係数メモリ7を有していることである。
【0069】
係数メモリ7は不揮発性のメモリであり、通信路推定回路3のCPUからフィルタ係数の書き込み、読み出しが行えるようになっている。
【0070】
図13に、本実施形態における通信路推定回路3のCPUの作動を開始して以降の処理をフローチャートで示し、図4と同様の処理には同一のステップ番号を付す。以下、本実施形態におけるこのCPUの処理が、図4に示した通信路推定回路3のCPUの処理と異なる部分を説明する。このCPUは作動を開始すると係数メモリ7からフィルタ係数を読み出し(ステップ203)、読み出した係数を波形等化フィルタ1の係数保持回路24に保持させるための信号を、波形等化フィルタ1に出力する(ステップ204)。また、ステップ225で、推定したARモデルの係数(すなわちフィルタ係数)を波形等化フィルタ1の係数保持回路24に保持させるための信号を、波形等化フィルタ1に出力した後、このフィルタ係数を係数メモリ7に書き込む。
【0071】
このような作動の特徴を有する通信路推定回路3のCPUの作動により、通信路推定回路3はARモデルを推定してフィルタ係数を新たなものにする度に係数メモリ7にそのフィルタ係数を書き込むので、通信路推定回路3が通信が完了する等の理由による電源オフで作動を停止した場合、係数メモリ7には作動停止直前のフィルタ係数が保存されることになる。そして、後に電源オンで作動を開始したとき、係数メモリ7に記録されているフィルタ係数を読み出して、その係数を使用するよう波形等化フィルタ1に信号を出力する。これによって、第3実施形態の効果に加え、通信特性の変化が少ない通信システムにおいて、再び通信路推定回路3のARモデル推定を待つことなく、通信開始時から波形等化フィルタ1のフィルタ係数が最適値に近いものになる。
【0072】
ただし、係数メモリ7への書き込みはフィルタ係数が更新される度に行われる必要はない。すなわち、フィルタ係数が複数回更新されると、最新のフィルタ係数を係数メモリ7に保存するようになっていてもよい。
【0073】
なお、本発明の各実施形態において、白色化フィルタ2は第1のフィルタに相当し、波形等化フィルタ1は第2のフィルタに相当する。なお、白色化フィルタ2は非再帰形フィルタであるが、これは再帰形フィルタによって構成されていてもよい。
【0074】
また、通信路推定回路3は通信路推定手段に、係数設定回路5は係数設定手段に、遅延回路6は遅延手段に相当する。
【0075】
また、図4に示した通信路推定回路3の作動において、ステップ220のARモデルを推定するアルゴリズムとしては、Levinson−Durbinの算法に代えて最大エントロピー法を用いてもよい。また、推定するARモデルの次数の基準としては、AIC基準に代えてFPE基準を用いてもよい。なお、FPE基準は、πm(N+m+1)/(N−m−1)を最小にするmを最適なARモデルの次数とする基準である。
【0076】
なお、波形等化フィルタ1および白色化フィルタ2のそれぞれに設定できるARモデルの次数は、それぞれが有する係数の数、すなわち乗算器22および係数保持回路24の数より大きく設定することはできない。これら波形等化フィルタ1および白色化フィルタ2の有する係数の数は固定とすることも、ハードウェア構成がプログラマブルな回路を用いて可変とすることも考えられるが、固定にする場合、その数を予め決定しておく必要がある。白色化フィルタ2における係数の数の決定では、用いる変調方式が予めわかっているので、その変調方式において適切(必要十分)となるARモデルの次数に数を合わせておけばよい。また、用いる変調方式が複数あれば、その中で適切なARモデルの次数が最も高いものに数を合わせておけばよい。波形等化フィルタ1における係数の数の決定では、通信路の特性によって必要なARモデルの次数が異なるため、実験データ等により必要となる次数を推測し、それに数を合わせることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る無線受信装置10の構成を示す図である。
【図2】白色化フィルタ2の構成を示す図である。
【図3】波形等化フィルタ1の構成を示す図である。
【図4】通信路推定回路3のCPUの処理を示すフローチャートである。
【図5】異なる次数の2つの白色化フィルタ2を用いた場合の、それぞれの間の推定精度の違いを示す図表である。
【図6】第2実施形態に係る受信装置10の構成を示す図である。
【図7】第3実施形態に係る受信装置10の構成を示す図である。
【図8】第3実施形態に係る計数設定回路5のCPUが割り込み信号を検知して以降のCPUの処理のフローチャートである。
【図9】第4実施形態に係る受信装置10の構成を示す図である。
【図10】変調方式の識別子と、フィルタ係数を格納している領域の先頭アドレスとの対応からなるリストを示す図表である。
【図11】第4実施形態に係る計数設定回路5のCPUが新たな変調方式の通知を受信して以降のCPUの処理のフローチャートである。
【図12】第5実施形態に係る受信装置10の構成を示す図である。
【図13】第5実施形態に係る通信路推定回路3のCPUの処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…波形等化フィルタ、2…白色化フィルタ、3…通信路推定手段、
4…バッファ、5…係数設定手段、6…遅延手段、7…係数メモリ、
10…受信装置、11…変調方式制御装置、21…遅延回路、22…乗算器、
23…加算器、24…係数保持回路。
Claims (12)
- 信号を変調して無線信号として送信する送信装置が送信する変調信号を受信する無線受信装置であって、
この受信した信号から前記変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除いた信号を出力する第1のフィルタと、
前記第1のフィルタの出力する信号のARモデルを推定する通信路推定手段と、
前記通信路推定手段が推定する前記ARモデルの係数に基づいて、前記受信した変調信号から前記通信路の特性を取り除いた信号を出力する第2のフィルタと、を備えた無線受信装置。 - 前記第1のフィルタの出力する信号を受信して蓄えるバッファを備え、
前記通信路推定手段は、前記バッファの蓄える信号のARモデルを推定することにより、前記第1のフィルタの出力する信号のARモデルを推定することを特徴とする請求項1に記載の無線受信装置。 - 前記第1のフィルタは、非再帰形フィルタであることを特徴とする請求項1または2に記載の無線受信装置。
- 前記第1のフィルタは、あらかじめ変調信号を通信路を介さないで受信した場合の理想的な信号から推定されるARモデルの係数に基づいて、前記受信した変調信号からこの変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除いた信号を出力するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の無線受信装置。
- 前記推定される前記ARモデルの次数は、AIC基準で決定される最適次数よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の無線受信装置。
- 前記推定される前記ARモデルの次数は、FPE基準で決定される最適次数よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の無線受信装置。
- 前記推定されるARモデルの係数を設定する係数設定手段を備えたことを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1つに記載の無線受信装置。
- 前記係数設定手段は、前記ARモデルの係数を複数種類保存するようになっており、また、当該無線受信装置の無線受信に用いる復調方式が切り替わることの通知を受信することに基づいて、保存している前記複数のARモデルの係数のうち1つを選び、これを前記推定されるARモデルの係数として設定することを特徴とする請求項7に記載の無線受信装置。
- 前記通信路推定手段が推定する通信路の特性のARモデルの係数を保存するための係数メモリを備え、
前記第2のフィルタは、当該無線受信装置の受信が途絶えた後に受信が再開されるときには、前記係数メモリが保存しているARモデルの係数に基づいて、受信した信号から前記通信路の特性を取り除いた信号を出力することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の無線受信装置。 - 当該無線通信装置の受信する変調信号を遅延させて前記第2のフィルタに出力する遅延手段を備え、
前記遅延手段は、前記通信路推定手段がARモデルを推定する対象の信号が、前記推定されたARモデルに基づいて前記第2のフィルタが前記通信路の特性を取り除く対象の信号と同期するように、前記変調信号を遅延させることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の無線受信装置。 - 信号を変調して送信する送信装置が送信する変調信号を、通信路を介して受信し、この受信した信号から前記変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除くステップと、
この周波数特性の特徴が取り除かれた信号のARモデルを推定するステップと、
前記送信装置が送信する変調信号を、前記通信路を介して受信し、前記通信路推定手段が推定する前記ARモデルの係数を用いて、受信した信号から前記通信路の特性を取り除いた信号を出力するステップと、を備えた無線受信方法。 - 信号を変調して送信する送信装置が送信する変調信号を、通信路を介して受信し、この受信した信号から前記変調信号が有する周波数特性の特徴を取り除くステップと、
前記変調信号が有する周波数特性の特徴が取り除かれた信号を蓄えるステップと、
前記蓄えた信号のARモデルを推定するステップと、
前記送信装置が送信する変調信号を、前記通信路を介して受信し、前記通信路推定手段が推定する前記ARモデルの係数を用いて、受信した信号から前記通信路の特性を取り除いた信号を出力するステップと、からなる無線受信方法。
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