JP2004046590A - 契約書保管装置、システム及びその方法 - Google Patents

契約書保管装置、システム及びその方法 Download PDF

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Katsuya Yokomura
横村 克也
Yoshinori Honda
本多 義則
Yoshinobu Tanigawa
谷川 嘉伸
Hirokazu Aoshima
青島 弘和
Toshiyuki Moritsu
森津 俊之
Takao Yoda
余田 隆夫
Kazuya Okochi
大河内 一弥
Kiyoshi Tachiki
立木 清
Shosuke Tanaka
田中 祥介
Minoru Kaneko
金子 稔
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ACOM Co Ltd
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Abstract

【課題】契約の締結、契約の解約を保証して、電子契約書の保管を行う。
【解決手段】契約申込情報を通信網を介して契約受付サーバに送信し、前記契約受付サーバから契約書情報を受信する契約申込クライアント200と、前記クライアント200から通信網を介して申込情報を受信し、前記契約申込情報から契約書情報を生成し、契約書情報を前記クライアントに送信する契約受付サーバ210と、前記クライアント200と前記契約受付サーバ210との間の通信メッセージを取得して、前記通信メッセージに電子署名を付与し、前記通信メッセージと前記電子署名とを格納する契約書保管サーバ230とを備える。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、契約書保管装置、システム及びその方法に係り、特に、通信網上で行われる電子商取引等において生成される契約書を、契約の締結、解約の事実をも保証しつつ保管する契約書保管装置、システム及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子データの保管に関する従来技術として、例えば、特開平11−143361号公報等に記載された技術が知られている。この従来技術は、電子データを改ざんや消去から守って安全に、かつ、電子データの法的証拠能力を維持する形式で保管することを目的とするものである。そして、この従来技術は、電子データ保管装置に、電子データを格納する手段と、保管される電子データに対する改ざんの有無を検出するための認証情報を作成する手段と、電子データの外部への出力にあたって認証情報を添付して出力する手段とを備え構成されている。この従来技術における電子データ保管装置は、その仕様が定められた条件を満足すると判定されて認定装置によって認定されるか、または、電子データ保管装置での相互認証が行われた後に、電子データの保管を行うようにしている。
【0003】
また、他の従来技術として、例えば、特開2001−337600に記載された技術が知られている。この従来技術は、電子データの改ざん、消去の防止及び検知を可能にすると共に、保管の履歴を検証可能として電子データの原本性を確保しつつ電子データの保管を行うことを目的とするものである。そして、この従来技術は、電子データ保管の履歴を管理する履歴管理装置と、履歴に対する改ざんを検知する手段及び前期履歴が最新の履歴であることを検証する手段を有する履歴検証装置とを備えて電子的なデータを保管、管理するシステムである。このシステムにおいて、履歴管理装置は、個々の履歴が改ざんされていないことを確認する手段と、履歴の時系列の関係が改ざんされていないことを検証するための認証子を作成し検証するための手段とを有する。また、履歴検証装置は、最新の履歴の検証子を内部に保管し、内部の検証子と、履歴テーブルの最新の履歴の認証子が一致するか否かを検証する手段とを有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術は、認証情報や履歴検証機能を備えることにより、保管された電子データの改ざん防止、検知を可能としようとしているが、契約書等の電子文書が二者間で締結、解約する文書であるとした場合に、以下のような問題点を有している。
【0005】
(1)保管の事実のみを保証することができるが、契約の締結の保証を行うことができない。すなわち、従来技術は、認証情報や認証子を用いて、保管された電子文書の原本性の保証や検証を行い、また、保管の履歴情報を用いて、保管の事実のみを保証するものであるが、その電子文書の成立や、契約書の締結までを保証することができない。
【0006】
(2)契約解約時に電子契約書を契約受付者から契約申込者に返却したとしても、契約受付者に電子契約書が残っている可能性があり、契約申込者に電子契約書を返却しただけでは契約解約を保証できない。現実の世界において、契約受付者から契約申込者へ契約書を返却することにより、契約の解約を保証することがある。しかし、契約書を電子化した契約書(以下、電子契約書)の場合、電子文書の複製が容易であるので、電子契約書を契約書申込者に渡したとしても、契約受付者に残っている可能性があり、契約解約を保証することができない。
【0007】
(3)契約の締結において契約受付者に不正行為があった場合に、その不正行為を発見することができない。従来技術は、保管した履歴情報を残しているが、履歴情報だけでは、契約受付者に不正行為があったとしても、不正行為があったことを発見することができない。
【0008】
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、契約の締結、契約の解約を保証することを可能にし、かつ、電子契約書の締結において契約受付者に不正行為があった場合に、その不正行為を発見することを可能とした契約書保管装置、システム及びその方法を提供することにある。
【0009】
【発明が解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、契約書保管装置を契約申込クライアントと契約受付サーバとの間での契約の締結または契約の解約のための通信網を介する通信メッセージを取得する手段と、前記取得した通信メッセージに電子署名を付与する手段と、前記取得した通信メッセージ及び前記電子署名を格納する手段と備えて構成したことにより達成される。
【0010】
すなわち、本発明は、契約書申込者と契約受付者との間で締結された電子契約書を契約書保管サーバに格納し、また、契約が結ばれるまでに至った、契約書申込者の契約申込クライアントと契約受付者の契約受付サーバの通信メッセージをも契約保管サーバに格納することにより、格納された電子契約書の成立の証拠を残すことができる。更に、電子契約書と前記電子契約書の締結に至った通信メッセージとを格納するときに、前記電子契約書、前記通信メッセージに契約書保管サーバの管理者の署名を付与することにより、電子契約書と通信メッセージの改ざんの防止を図ることができ、契約書保管者が第三者となって格納していたものということが証明でき、電子契約書の証拠性を高めることができる。契約解約についても同様である。
【0011】
また、前記目的は、通信網を介して契約受付サーバに契約申込情報または契約の解約情報を送信する手段、及び、前記契約受付サーバから契約書情報または契約解約書情報を受信する手段を備える契約申込クライアントと、前記契約申込クライアントから通信網を介して契約申込情報または契約解約情報を受信する手段、前記契約申込情報または契約解約情報から契約書情報または契約解約書情報を生成する手段、及び、前記契約書情報または契約解約書情報を前記契約申込クライアントに送信する手段を備える契約受付サーバと、前述した契約書保管装置とを通信網を介して接続して契約書保管システムを構成することにより達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による契約書保管装置、システム及び方法の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施形態による契約書保管システムの基本的な処理動作を説明するフローチャート、図2は本発明の一実施形態による契約書保管システムの概略構成を示すブロック図である。図2において、200はクライアント、201、215は入出力機能、202は署名検証機能、203、211、231は制御機能、204、214、235は通信機能、205、223、239はデータバス、206、212、236はDB、210は契約受付サーバ、213は署名付与機能、216はユーザ認証機能、217は約款表示同意確認機能、218は申込受付機能、219は契約内容審査機能、220は審査結果送信機能、221は契約書表示承認確認機能、222は契約書送付受取確認機能、230は契約書保管サーバ、232はクライアント−サーバ間通信メッセージ監視機能、233は通信メッセージ記憶判定機能、234は契約ログ・契約書記憶機能、237は署名付加機能、238は契約ログ・契約書検証機能、240は通信網、241はユーザ認証機能である。
【0014】
本発明の実施形態による契約書保管システムは、契約申込情報を通信網を介して契約受付サーバに送信し、契約受付サーバから契約書情報を受信する契約申込クライアント200と、前記契約申込クライアントから通信網を介して申込情報を受信し、実施形態した契約申込情報から契約書情報を生成して、その契約書情報を前記契約申込クライアントに送信する契約受付サーバ210と、前記契約申込クライアントと前記契約受付サーバとの間の通信メッセージを取得し、取得した通信メッセージに電子署名を付与し、前記通信メッセージと前記電子署名とを格納保管する契約書保管装置としての契約書保管サーバ230とが通信網240に接続されて構成されている。
【0015】
そして、図2に示すように、本発明の実施形態による契約書保管システムは、契約締結と保管とを行うため、クライアント200に6個の機能、契約受付サーバ210に13個の機能、契約書保管装置としての契約書保管サーバ230に10個の機能を備えており、各サーバ、クライアント内のハードウェア及びハードを制御するプログラムによってそれらの機能が動作する。
【0016】
契約申込の入力受付や、契約書の検証依頼の入力受付等を行うクライアント200は、契約申込や契約書の検証依頼受付、契約書や契約書の検証結果表示等のクライアント200のユーザインターフェイスとなる第1の機能である入出力機能201と、契約受付サーバ210や契約書保管サーバ230で付与された署名を検証する第2の機能である署名検証機能202と、データバス205を介して、入出力機能201、署名検証機能203、通信機能204、DB206を制御する第3の機能である制御機能205と、クライアント200が通信網240を介して、契約受付サーバ210、契約書保管サーバ230との間での通信を行う第4の機能である通信機能204と、クライアント200内の各機能間のデータ通信路としての第5の機能であるデータバス205と、クライアント200内の情報を格納する第6の機能であるDB206とを備えて構成される。
【0017】
契約受付サーバ210は、クライアント200から契約申込受付、約款文書送信、契約書の承諾確認、クライアント200への契約書案送信、契約書保管サーバ230への契約書保管依頼等を行う。そして、契約受付サーバ210は、データバス223を介して、DB212、署名付与機能213、通信機能214、入出力機能215、ユーザ認証機能216、約款表示同意確認機能217、申込受付機能218、契約内容審査機能219、審査結果送信機能220、契約書表示承認確認機能221、契約書送付受取機能222を制御する第1の機能である制御機能211と、契約受付サーバ210内で格納するデータを格納する第2の機能であるDB212と、約款文書、契約書案及び契約書などに署名を付与する第3の機能である署名付与機能213と、契約受付サーバ210が通信網240を介してクライアント200、契約書保管サーバ230との間の通信を行う第4の機能である通信機能214と、契約内容の表示、契約内容の承認受付、契約書保管サーバ230への契約書検証依頼受付、契約書保管サーバ230の契約書検証結果表示等の契約受付サーバ210のユーザインターフェイスとなる第5の機能である入出力機能215とを備える。
【0018】
契約受付サーバ210は、また、契約受付サーバ210のアクセス権を格納するユーザを認証する第6の機能であるユーザ認証機能216と、クライアント200に約款文書を送信し、クライアント200で約款文書をすべて表示したときに約款同意確認ボタンをアクティブにし、クライアント200で入力された約款同意を受け付ける第7の機能である約款表示同意確認機能217と、クライアント200に契約申込の書式フォーマットを送信し、クライアント200で入力された契約申込情報を受け付ける第8の機能である申込受付機能218と、申込受付機能で受信した契約申込情報を入出力機能215に表示を依頼し、入出力機能215で入力された審査結果情報を受け付ける第9の機能である契約内容審査機能219と、契約内容審査機能219で入力された審査結果情報を電子メールで送信できる情報にフォーマット変換し、電子メールなどで審査結果情報をクライアント200に送信する第10の機能である審査結果送信機能220とを備える。
【0019】
契約受付サーバ210は、さらに、クライアント200に前記契約申込情報から生成した契約書案を送信し、クライアント200で入力された前記契約書案の承認結果情報を受け付ける第11の機能である契約書表示承認確認機能221と、契約書表示承認確認機能221で承認された契約書に、署名付与機能213で生成された署名を付与し、クライアント200に送信し、クライアント200で入力された、前記契約書を受け取ったことを意味する契約書受取情報を受信する第12の機能である契約書送付受取確認機能222と、契約受付サーバ210内の各機能間のデータ通信路としての第13の機能であるデータバス223とを備える。
【0020】
契約書保管サーバ230は、クライアント200と契約受付サーバ210間の通信を傍受し、契約書の申込情報から契約書の締結に至るまでの通信情報と、契約書を取得し、前記取得した通信情報と契約書とに署名を付与して保管し、また、締結された契約書に対して真正性を検証する。そして、契約書保管サーバ230は、データバス239を介して、クライアント−サーバ間通信メッセージ監視機能232、通信メッセージ記憶判定機能233、契約ログ・契約書記憶機能234、通信機能235、DB236、署名付与機能237、契約ログ・契約書検証機能238、ユーザ認証機能241を制御する第1の機能である制御機能231と、クライアント200と契約受付サーバ210との間の通信メッセージを取得し監視する第2の機能であるクライアント−サーバ間通信メッセージ監視機能232と、クライアント−サーバ間通信メッセージ監視機能232で監視している通信メッセ−ジから契約の申込、締結及び契約書情報等を判定する第3の機能である通信メッセージ記憶判定機能233とを備えている。
【0021】
契約書保管サーバ230は、さらに、通信メッセージ記憶判定機能で判定された通信メッセージや契約書などを署名付与機能237で生成された署名を付与し、DB236に前記通信メッセージと前記契約書と前記署名などの格納を依頼する第4の機能である契約ログ・契約書記憶機能234と、契約書保管サーバ230が通信網240を介して、クライアント200、契約受付サーバ210との間の通信を行う第5の機能である通信機能235と、契約書保管サーバ230内で格納するデータを格納する第6の機能であるDB236と、DB236に格納する情報に署名を付与する第7の機能である署名付与機能237と、DB236に格納された通信メッセージや契約書の真正性を検証する第8の機能である契約ログ・契約書検証機能238と、契約書保管サーバ230内の各機能間のデータ通信路としての第9の機能であるデータバス239と、契約書保管サーバ230のアクセス権を格納するユーザを認証する第10の機能であるユーザ認証機能241とを備えている。
【0022】
次に、本発明の実施形態による契約書保管システムの各機能の詳細と動作とを説明する前に、本発明の実施形態で取り扱う契約書保管のための使用する各種の情報について説明する。
【0023】
図3は会員情報のレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を説明する図である。会員情報は、本発明の実施形態による契約書保管システムにクライアント200を介して交わされた契約書の保管を依頼する会員の情報であり、契約受付サーバ210のDB212と、契約書保管サーバ230のDB236とに格納される。
【0024】
契約受付サーバ210のDB212に格納される会員情報は、図3(a)に示すように、契約受付サーバ会員情報3aであり、会員ID情報31と、パスワード32とにより構成される。また、契約書保管サーバ230のDB236に格納される会員情報は、図3(b)に示すように、契約書保管サーバ会員情報3bであり、会員ID33と、パスワード34とにより構成される。
【0025】
図4は契約申込情報Aのレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を説明する図である。図4に示すように、契約申込情報A4は、案件番号41、申込者名42、住所43、年収44、融資金額45、振込口座番号46により構成される。この契約申込情報A4は、契約受付サーバ210のDB212に格納される。
【0026】
図5は契約申込情報Bのレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を説明する図である。図5に示すように、契約申込情報B5は、案件番号51と、メールアドレス52とにより構成される。この契約申込情報B5はは、契約受付サーバ210のDB212に格納される。
【0027】
図6は契約承認情報のレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を説明する図である。図6に示すように、契約承認情報6は、案件番号61と、承認結果62とにより構成される。この契約承認情報6は、契約受付サーバ210のDB212に格納される。
【0028】
図7はログ情報及びログ署名情報のレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を説明する図である。ログ情報7aは、図7(a)に示すように、案件番号71、ログ番号72、ログ発生月日73、ログ発生時刻74、ログ種別75、通信マシンアドレスA76、通信マシンアドレスB77により構成される。なお、通信マシンアドレスA76、通信マシンアドレスB77は、説明している実施形態の場合、それぞれ、クライアント200のアドレス、契約受付サーバ210のアドレスである。ログ署名情報7bは、図7(b)に示すように、ログ番号78と、署名79とにより構成される。ログ情報7aとログ署名情報7bとは、契約書保管サーバ230のDB236に格納される。
【0029】
図8は契約書情報及び契約書署名情報のレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を示す図である。契約書情報8aは、図8(a)に示すように、案件番号81、契約者名82、住所83、年収84、融資金額85、振込口座番号86により構成される。また、契約書署名情報8bは、図8(b)に示すように、案件番号87と、署名88とにより構成される。契約書情報8aと契約書署名情報8bとは、契約書保管サーバ230のDB236に格納される。
【0030】
次に、図1に示すフローを参照して、本発明の実施形態での処理の概要について説明する。図1に示すように、クライアント200は、ステップ111、ステップ115を実行し、契約受付サーバ210は、ステップ112、ステップ113、ステップ114を実行する。また、契約書保管サーバ230は、ステップ116、ステップ117、ステップ118を実行する。
【0031】
(1)まず、クライアント200は、契約の申込を受け付け、契約申込者から入力された契約申込情報を契約受付サーバ210に送信する(ステップ111)。
【0032】
(2)契約受付サーバ210は、ステップ111の処理でクライアント200から送信された契約申込情報を受信し、受信した契約申込情報を契約受付サーバ210内のDB212に格納する(ステップ112)。
【0033】
(3)ステップ112の処理でDB212に格納された契約申込情報を表示し、申込内容を審査する審査者から承認の可否の情報を受け付け、契約申込情報を基に契約書情報を作成し、クライアント200に生成した契約書情報を送信する(ステップ113、114)。
【0034】
(4)クライアント200は、ステップ114の処理で、契約受付サーバ210から送信されてきた契約書情報を受信表示し、契約申込者からの受取を意味する受取確認情報を受け付け、前記受取確認情報を契約受付サーバ210に送信する(ステップ115)。
【0035】
(5)一方、契約書保管サーバ230は、ステップ111とステップ112との処理で送受信されたクライアント200と契約受付サーバ210との間の通信メッセージを取得し、その通信メッセージを契約書保管サーバ230のDB236へ署名を付与して格納する(ステップ116)。
【0036】
(6)次に、契約書保管サーバ230は、ステップ114とステップ115との処理で送受信されたクライアント200と契約受付サーバ210との間の通信メッセージと契約書情報とを取得し、それらを契約書保管サーバ230のDB236へ署名を付与して格納する(ステップ117)。
【0037】
(7)さらに、契約書保管サーバ230は、ステップ115の処理でクライアント200のDB206に格納された契約書情報や、ステップ116及びステップ117で契約保管サーバ230のDB236に格納された通信メッセージと契約書情報とに対して、改ざん等がないことを検証し、通信メッセージと契約書情報とに対して改ざん等が発生していれば、改ざんされていることを表示する(ステップ118)。
【0038】
図9は図1におけるステップ111、ステップ112での処理の詳細を説明するフローチャート、図15は図9の処理でクライアント200に表示される契約申込受付画面の例を示す図であり、次に、これについて説明する。
【0039】
(1)クライアント200は、入出力機能201から会員ID情報とパスワード情報とを受け付けるための画面の要求を受け付け、会員ID情報とパスワード情報とを受け付ける画面の要求を契約受付サーバ210に送信する。また、クライアント200は、契約受付サーバ210から会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面を受信し、入出力機能201に会員ID情報とパスワード情報とを受け付ける画面を表示し、入出力機能201から会員ID情報とパスワード情報を受け付け、受け付けた会員ID情報とパスワード情報とを契約受付サーバ210に送信する。例えば、図3(a)に示したように、会員ID情報として「0001」、パスワード情報として「aaa」を契約受付サーバ210に送信する。その後、クライアント200は、契約受付サーバ201から会員ID情報とパスワード情報とに基づく認証結果画面を受け取り、入出力機能201に表示する。入出力機能201は、入力機能として、例えば、マウスやキーボード等を使用することができ、また、出力機能として、例えば、ディスプレイを想定している。また、ディスプレイ上に表示するプログラムとしては、例えば、Webブラウザであってよい(ステップ911)。
【0040】
(2)契約受付サーバ210は、クライアント200から受信した会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面の送信要求により、会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面を送信し、クライアント200から受信した、会員ID情報とパスワード情報とに基づいて、DB212の契約受付サーバ会員情報3aから会員IDをキーとして対応するパスワード情報を読み込む。そして、読み込まれたパスワード情報がこのステップの処理でクライアント200から受信したパスワード情報に一致した場合、後述するステップ912へ処理を進める。また、読み込まれたパスワード情報がこのステップでクライアント200から受信したパスワード情報に一致しない場合、契約受付サーバ210は、パスワード情報が間違っている旨の画面をクライアント200に送信する。例えば、会員ID情報として「0001」で契約受付サーバ会員情報3aを検索し、パスワード情報として「aaa」を読み込み、クライアント200から受信したパスワード情報が「aaa」であれば、処理をステップ912に進める。なお、ここでの処理において、クライアント200と契約受付サーバ210との間の通信は、通信網240を介して行われるが、通信網240としては、例えば、インターネットであってよく、また、契約受付サーバ210からクライアント200に情報を送信するプログラムとしては、例えば、Webサーバであってよい(ステップ921)。
【0041】
(3)クライアント200は、入出力機能201から約款の同意の意思を確認する画面の表示要求を受け付け、前記要求を契約受付サーバ210に送信し、契約受付サーバ210から受信した約款の同意の意識確認を行う画面を入出力装置201に表示する。前記画面は、約款情報を入出力機能201に全て表示した場合に、「同意」または「同意しない」の意思を受け付けるプッシュボタンがアクティブにされて表示される。クライアント200は、前記プッシュボタンで「同意」を受け付けた場合、「同意」という同意情報を契約受付サーバ210に送信する。また、クライアント200は、前記プッシュボタンで「同意しない」を受け付けた場合、「同意しない」という同意情報を契約受付サーバ210に送信し、契約受付サーバ210から申込を受け付けることができない旨の画面を受信し、入出力機能201に表示する(ステップ912)。
【0042】
(4)契約受付サーバ210は、クライアント200から約款の同意の意思を確認する画面の送信要求を受信した場合、前記確認のための画面をクライアント200へ送信し、クライアント200から同意情報を受信する。契約受付サーバ210は、同意情報が「同意」の場合、後述のステップ913に処理を進め、同意情報が「同意しない」の場合、申込を受け付けることができない旨の画面をクライアント200に送信する(ステップ922)。
【0043】
(5)クライアント200は、契約の申込を受け付ける画面の送信要求を入出力機能201から受け付け、前記入出力機能から受け付けた前記契約の申込を受け付ける画面の送信要求を契約受付サーバ210に送信し、契約受付サーバ210から前記画面を受信して、その画面を入出力機能201に表示する。そして、クライアント200は、入出力機能201から契約申込情報を受け付け、契約受付情報を契約受付サーバ210に送信する。ここでのステップでクライアント200に表示される契約申込受付画面の例を図15に示している。契約申込受付画面は、図15に示すように、画面枠またはウィンドウ1500内に、「申込書」のラベル1501、「Hローン会社(乙) 御中」のラベル1502、「お申込者(甲)」のラベル1503、「名前:」のラベル1504、「住所:」のラベル1505、「年収:」のラベル1506、「メールアドレス:」のラベル1507、「商品名:」のラベル1508、「値段(融資金額)」のラベル1509、契約申込者名を表示するエリア1510、契約申込者の属性情報として住所情報を表示するエリア1511、契約申込者の属性情報として年収情報を表示するエリア1512、属性情報としてメールアドレス情報を表示するエリア1513、商品名を表示するエリア1514、値段を表示するエリア1515、契約申込者の「契約申込」という意味の指示を受け付けるプッシュボタン1516が表示されて構成される(ステップ913)。
【0044】
(6)契約受付サーバ210は、クライアント200からの契約の申込を受け付ける画面の送信要求を受信し、その申込を受け付ける画面をクライアント200に送信して、クライアント200からの契約申込情報を受信する。そして、契約受付サーバ210は、受信した前記契約申込情報に対して識別番号として付番する。以下、この番号を案件番号と呼ぶ。契約受付サーバ210は、前記契約情報と前記案件番号とをDB212に、図4〜図6により説明した契約申込情報A4、契約申込情報B5、及び、契約承認情報6として格納する。例えば、クライアント200から受け付けた契約申込情報が「日立太郎、神奈川県、500万円、20万円、1234567、abc@hitachi.co.jp」であった場合に、案件番号として「1」を付番し、「1、日立太郎、神奈川県、500万円、20万円、1234567」を契約申込情報A4として格納し、「abc@hitachi.co.jp」を契約申込情報B5として格納し、案件番号「1」を契約承認情報6に格納する。本発明の実施形態では、契約申込情報を契約申込情報A4と契約申込情報B5との2つに分けているが、これらは1つのファイルで実現してもよい(ステップ923)。
【0045】
図10は図1におけるステップ113での処理の詳細を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0046】
(1)契約受付サーバ210は、入出力機能215から会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面の表示要求を受け付け、前記画面を入出力機能215に表示し、前記画面で受け付けた会員ID情報とパスワード情報とに基づいて、DB212の図3に示した契約受付サーバ会員情報3aの会員ID31をキーとして、パスワード32を読み込む。例えば、会員ID情報が「0002」であった場合、パスワード情報として「bbb」を読み込む。このパスワード情報が前記入力された会員ID情報に対応するパスワード情報に一致した場合、後述のステップ1012へ処理を進め、前記入力された会員ID情報とパスワード情報とが対応していない場合、会員ID情報とパスワード情報とが異なっている旨の画面を入出力機能215に表示する(ステップ1011)。
【0047】
(2)ステップ1011でパスワードが一致していた場合、契約受付サーバ210は、申し込まれた契約申込情報に対して承認情報を受け付ける画面の表示要求を入出力機能215から受け付けて、前記要求に対する前記画面を表示し、DB212から契約承認情報6の承認結果がNULLの案件番号を読み込み、前記案件番号に基づいて、契約申込情報A4と契約申込情報B5を読み込み、入出力機能215に表示する。そして、契約受付サーバ210は、入出力機能215から入力される承認結果情報を受け付ける(ステップ1012)。
【0048】
(3)契約受付サーバ210は、前述のステップ1012で受け付けた承認情報が「承認する」であるか「承認しない」であるかを案件番号に対応させて、DB212の図6に示した契約承認情報6の承認結果62に格納する(ステップ1013)。
【0049】
図11は図1におけるステップ114、ステップ115での処理の詳細を説明するフローチャート、図16はこの処理でクライアント200の入出力機能201に表示される契約書案承認受付画面の例を示す図、図17はこの処理でクライアント200の入出力機能201に表示される契約書受け取り画面の例を示す図であり、次に、これについて説明する。
【0050】
(1)契約受付サーバ210は、DB212の契約承認情報6を読み込み、読み込んだ契約承認情報に基づき、承認結果の内容を記載した電子メールの文書を生成し、DB212の契約申込情報5Bからメールアドレスを読み込み、前記メールアドレスへ前記電子メールを送信する(ステップ1121)。
【0051】
(2)クライアント200は、入出力機能201に電子メールの到着の旨を示す情報を表示し、入出力機能201から電子メール表示要求を受け付け、その要求に基づいて、電子メールの内容を入出力機能201に表示する(ステップ1111)。
【0052】
(3)クライアント200は、入出力機能201から会員ID情報とパスワード情報とを受け付けるための画面の要求を受け付け、会員ID情報とパスワード情報とを受け付ける画面の要求を契約受付サーバ210に送信する。そして、クライアント200は、契約受付サーバ210から会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面を受信し、入出力機能201に会員ID情報とパスワード情報とを受け付ける画面を表示し、入出力機能201から会員ID情報とパスワード情報とを受け付け、受け付けた会員ID情報とパスワード情報とを契約受付サーバ210に送信する。例えば、会員ID情報として「0001」、パスワード情報として「aaa」を契約受付サーバ210に送信する。その後、クライアントは、契約受付サーバ201から会員ID情報とパスワード情報とに基づく認証結果画面を受け取り、入出力機能201に表示する(ステップ1112)。
【0053】
(4)契約受付サーバ210は、クライアント200から受信した、会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面の送信要求により、会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面を送信する。契約受付サーバ210は、次に、クライアント200から受信した、会員ID情報とパスワード情報とに基づいて、DB212の契約受付サーバ会員情報3Aから会員IDをキーとして対応するパスワード情報を読み込む。読み込まれたパスワード情報が、このステップでクライアント200から受信したパスワード情報に一致した場合、契約受付サーバ210は、後述のステップ1123へ処理を進める。例えば、会員ID情報として「0001」で契約受付サーバ会員情報3aを検索し、パスワード情報として「aaa」を読み込み、クライアント200から受信したパスワード情報が「aaa」であれば、処理をステップ1123に進める。また、読み込まれたパスワード情報がこのステップでクライアント200から受信したパスワード情報に一致しなかった場合、契約受付サーバ210は、パスワード情報が間違っている旨の画面をクライアント200に送信する(ステップ1122)。
【0054】
(5)契約受付サーバ210は、DB212の図8に示した契約書情報8aから契約書案の承認を受け付ける画面を生成し、クライアント200へ前記契約書案承認受付画面を送信し、クライアント200から契約書案の承認結果情報を受信した場合、後述のステップ1124へ処理を進める(ステップ1123)。
【0055】
(6)クライアント200は、契約受付サーバ210から前記契約書案承認受付画面を受信して入出力機能201に表示し、入出力機能201から承認結果の情報を受け付けて、その前記承認結果情報を契約受付サーバ210に送信する。このステップでクライアント200の入出力機能201に表示される契約書案承認受付画面例を図16に示している。図16に示すように、契約書案承認受付画面は、画面枠またはウィンドウ1600内に、「契約書(案)」のラベル1601、「契約書(甲)とHローン会社(乙)は下記のように契約を結びます」のラベル1602、「契約者(甲)」のラベル1603、「名前:」のラベル1604、「住所:」のラベル1605、「年収:」のラベル1606、「メールアドレス:」のラベル1607、「商品名:」のラベル1608、「値段(融資金額)」のラベル1609、契約申込者名を表示するエリア1610、契約申込者の属性情報として住所情報を表示するエリア1611、契約申込者の属性情報として年収情報を表示するエリア1612、契約申込者の属性情報としてメールアドレス情報を表示するエリア1613、商品名を表示するエリア1614、値段を表示するエリア1615、「承認」という意味の指示を受け付けるプッシュボタン1616が表示されて構成される(ステップ1113)。
【0056】
(7)契約受付サーバ210は、ステップ1123で契約書案に承認する情報を受信した場合、DB212の図8に示した契約書情報8aを基に署名を作成し、契約書署名情報8b内の対応する署名88の欄に格納する。署名の作成方法は、セキュリテ技術としてよく知られた技術であるので、ここでの説明を省略する(ステップ1124)。
【0057】
(8)契約受付サーバ210は、DB212の契約書情報8aと契約書署名情報8bとを読み込み、クライアント200へ前記契約書情報と前記契約書署名情報とを送信し、クライアント200から「受け取り」プッシュボタンが押された情報を受信する(ステップ1125)。
【0058】
(9)クライアント200は、契約書受付サーバ210から受信した前記契約書情報と前記契約書署名情報とを入出力機能201に表示し、入出力機能201から「受け取り」プッシュボタンが押された場合、前記契約書情報をDB206の契約書情報8aに格納し、「受け取り」プッシュボタンが押されたことを契約受付サーバ210に送信する。このステップでクライアント200の入出力機能201に表示される契約書受け取り画面の例を図17に示している。契約書受け取り画面は、図17に示すように、画面枠またはウィンドウ1700内に、「契約書」のラベル1701、「契約書(甲)とHローン会社(乙)は下記のように契約を結びます」のラベル1702、「契約者(甲)」のラベル1703、「名前:」のラベル1704、「住所:」のラベル1705、「年収:」のラベル1706、「メールアドレス:」のラベル1707、「商品名:」のラベル1708、「値段(融資金額)」のラベル1709、契約申込者名を表示するエリア1710、契約申込者の属性情報として住所情報を表示するエリア1711、契約申込者の属性情報として年収情報を表示するエリア1712、契約申込者の属性情報としてメールアドレス情報を表示するエリア1713、商品名を表示するエリア1714、値段を表示するエリア1715、「受け取り」という意味の指示を受け付けるプッシュボタン1716、契約書に改ざんがないことを示すマーク1717が表示されて構成される(ステップ1114)。
【0059】
図12は図1におけるステップ116、ステップ117での処理の詳細を説明するフローチャート、図18はこの処理でクライアント200の入出力機能201に表示される通信メッセージを取得する旨を示す画面の例を示す図であり、次に、これについて説明する。
【0060】
(1)契約書保管サーバ230は、通信網240上の通信を監視し、前述で説明したステップ911〜ステップ913、ステップ921〜ステップ923でクライアント200と契約書受付サーバ210との間で送受信される通信メッセージと、ステップ1111〜ステップ1114、ステップ1121〜ステップ1125でクライアント200と契約書受付サーバ210との間で送受信される通信メッセージと、ステップ1111〜ステップ1114、ステップ1121〜ステップ1125でクライアント200と契約書受付サーバ210との間で送受信される契約書を取得する。このステップを実行するに当たって、契約書保管サーバ230は、通信メッセージを取得する旨をクライアント200の入出力機能201に送信して表示させる。この場合に、クライアント200の入出力機能201に表示される画面例を図18に示している。通信メッセージを取得する旨を示す画面は、図18に示すように、画面枠またはウィンドウ1800内に、「通信記録同意画面」のラベル1801、通信を記録することを同意していただくための主旨を記載した文書のラベル1802、「通信先:Hローン会社」のラベル1803、「保管者:契約書保管者」のラベル1804、「同意」という意味の指示を受け付けるプッシュボタン1805、「同意しない」という意味の指示を受け付けるプッシュボタン1806が表示されて構成される(ステップ1201)。
【0061】
(2)契約書保管サーバ230は、ステップ1201で取得した通信メッセージを記憶すべきか否かをを判断する。記憶する通信メッセージは、契約申込時の通信メッセージ、契約書案承認時の通信メッセージ、契約書受取時のメッセージであり、これらを判別して、メッセージを記憶するか否かを判断する(ステップ1202)。
【0062】
(3)契約書保管サーバ230は、ステップ1202でメッセージを記憶すると判断した場合、後述のステップ1204へ処理を進め、メッセージを記憶しないと判断した場合、ステップ1201からの処理に戻って通信メッセージの取得を続ける(ステップ1203)。
【0063】
(4)契約書保管サーバ230は、ステップ1201で取得し、ステップ1202で記憶すると判断した通信メッセージに署名を付与して、それらをDB236の図7に示したログ情報7aとログ署名情報7bとに格納する(ステップ1204)。
【0064】
(5)また、契約書保管サーバ230は、ステップ1201で取得し、ステップ1202で記憶すると判断した契約書に署名を付与して、それらをDB236の契約書情報8aと契約書署名情報8bとに格納する(ステップ1205)。
【0065】
図13は図1におけるステップ118での契約受付サーバからの契約書検証要求による検証処理の詳細を説明するフローチャート、図19はこの処理で契約書受付サーバ210の入出力機能215に表示される検証結果画面の例を示す図であり、次に、これについて説明する。
【0066】
(1)契約書受付サーバ210は、入出力機能215から会員ID情報とパスワード情報とを受け付けるための画面の要求を受け付け、会員ID情報とパスワード情報とを受け付ける画面の要求を契約書保管サーバ230に送信する。次に、契約書受付サーバ210は、契約書保管サーバ230から会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面を受信し、入出力機能215に会員ID情報とパスワード情報とを受け付ける画面を表示して、入出力機能215から会員ID情報とパスワード情報とを受け付け、会員ID情報とパスワード情報とを契約書保管サーバ230に送信する。例えば、会員ID情報として「000a」、パスワード情報として「111」を契約書保管サーバ230に送信する。その後、契約書受付サーバ210は、契約書保管サーバ230から会員ID情報とパスワード情報とに基づく認証結果画面を受け取り、入出力機能215に表示する(ステップ1311)。
【0067】
(2)契約書保管サーバ230は、契約受付サーバ210から受信した会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面の送信要求により、会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面を送信する。そして、契約書保管サーバ230は、契約受付サーバ210から受信した、会員ID情報とパスワード情報とに基づいて、DB236の契約書保管サーバ会員情報3bから会員IDをキーとして対応するパスワード情報を読み込む。読み込まれたパスワード情報がこのステップで契約受付サーバ210から受信したパスワード情報に一致した場合、ステップ1312へ処理を進める。例えば、会員ID情報として「000a」により契約書保管サーバ会員情報3bを検索し、パスワード情報として「111」を読み込み、契約受付サーバ210から受信したパスワード情報が「111」であれば、処理をステップ1312に進める。読み込まれたパスワード情報がこのステップで契約受付サーバ210から受信したパスワード情報に一致しない場合、契約書保管サーバ230は、パスワード情報が間違っている旨の画面を契約受付サーバ210に送信する(ステップ1321)。
【0068】
(3)契約受付サーバ210は、入出力機能215から真正性を検証したい契約書を検索ための画面の要求を受け付け、前記契約書を検索ための画面の要求を契約書保管サーバ230へ送信し、契約書保管サーバ230から前記画面を受信して、それを入出力機能215に表示する。次に、契約受付サーバ210は、入出力機能215に表示された前記画面から契約書を検索するための検索情報を受け付けて、受け付けた検索情報を契約書保管サーバ230に送信する(ステップ1312)。
【0069】
(4)契約書保管サーバ230は、契約受付サーバ210から真正性を検証したい契約書を検索ための画面の要求を受信し、前記画面を契約受付サーバ210に送信し、契約受付サーバ210から契約書を検索するための検索情報を受信する(ステップ1322)。
【0070】
(5)契約書保管サーバ230は、ステップ1322で受信した検索情報を用いて、DB236の契約書情報8aから契約書情報を検索する。例えば、検索情報が「案件番号:1」と「契約者名:日立太郎」とであった場合、「住所:神奈川県、年収:500万円、融資金額:20万円、振込口座番号:1234567」が検索された契約書情報となる。また、前述の検索情報に対して、DB236の契約書情報8aの複数のレコードがヒットした場合、検索情報としては、複数個の結果が返される(ステップ1323)。
【0071】
(6)契約書保管サーバ230は、ステップ1323で検索された契約書情報を契約受付サーバ210に送信し、契約受付サーバ210から検証する契約書の選択情報を受信する(ステップ1324)。
【0072】
(7)契約受付サーバ210は、契約書保管サーバから送信された契約書情報を入出力機能215に表示し、入出力機能215から検証したい契約書の選択情報を受け付け、受け付けた選択情報を契約書保管サーバ230に送信する(ステップ1313)。
【0073】
(8)契約書保管サーバ230は、契約受付サーバ210から受信した選択情報に対応した契約書情報に対して真正性の検証を行う。真正性の検証は、DB236に格納されたログ情報7a、ログ署名情報7b、DB236の契約書情報8a、契約書署名情報8bを用いて契約書が締結されたログの真正性と契約書の真正性とを検証することにより行われる。署名から電子文書を検証する方法は、セキュリティの技術としてよく知られたものであるので、ここではその説明を省略する。その後、契約書保管サーバ230は、検証された結果を契約受付サーバ210に送信する(ステップ1325、1236)。
【0074】
(9)契約受付サーバ210は、契約書保管サーバ230から送信された検証結果を入出力機能215に表示する。このステップで入出力機能215に表示される検証結果画面の例を図19に示している。検証結果に問題のない場合の検証結果画面は、図19(a)に示すように、画面枠またはウィンドウ1900内に、「検証結果」のラベル1901、「案件番号:」のラベル1902、「検証した契約書に問題はございません。」のラベル1903、「OK」という意味の指示を受け付けるプッシュボタン1904、案件番号を表示するエリア1905が表示されて構成される。また、検証結果に問題のある場合の検証結果画面は、図19(b)に示すように、画面枠またはウィンドウ1910内に、「検証結果」のラベル1911、「案件番号:」のラベル1912、「検証した契約書に問題があります。」のラベル1913、「OK」という意味の指示を受け付けるプッシュボタン1914、案件番号を表示するエリア1915が表示されて構成される(ステップ1314)。
【0075】
図14は図1におけるステップ118でのクライアントからの契約書検証要求による検証処理の詳細を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0076】
(1)クライアント200は、入出力機能201から会員ID情報とパスワード情報とを受け付けるための画面の要求を受け付け、会員ID情報とパスワード情報を受け付ける画面の要求を契約書保管サーバ230に送信する。そして、クライアント200は、契約書保管サーバ230から会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面を受信し、入出力機能201に会員ID情報とパスワード情報とを受け付ける画面を表示し、入出力機能201から会員ID情報とパスワード情報とを受け付けて、会員ID情報とパスワード情報とを契約書保管サーバ230に送信する。例えば、会員ID情報として「000a」、パスワード情報として「111」を契約書保管サーバ230に送信する。その後、クライアント200は、契約書保管サーバ230から会員ID情報とパスワード情報とに基づく認証結果画面を受け取り、入出力機能201に表示する(ステップ1411)。
【0077】
(2)契約書保管サーバ230は、クライアント200から受信した会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面の送信要求により、会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面を送信する。そして、契約書保管サーバ230は、クライアント200から受信した会員ID情報とパスワード情報とに基づいて、DB236の契約書保管サーバ会員情報3bから会員IDをキーとして対応するパスワード情報を読み込む。読み込まれたパスワード情報がこのステップでクライアント200から受信したパスワード情報に一致した場合、ステップ1412へ処理を進める。例えば、会員ID情報として「000a」で契約書保管サーバ会員情報3bを検索し、パスワード情報として「111」を読み込み、契約受付サーバ210から受信したパスワード情報が「111」であれば、処理がステップ1412に進められる。また、読み込まれたパスワード情報がこのステップでクライアント200から受信したパスワード情報に一致しない場合、契約書保管サーバ230は、パスワード情報が間違っている旨の画面をクライアント200に送信する(ステップ1421)。
【0078】
(3)クライアント200は、入出力機能201からアップロードすることによって契約書の検証依頼を受け付ける画面の要求を受け付けて、入出力機能201で受け付けた前記画面の要求を契約書保管サーバ230に送信し、契約書保管サーバ230から前記画面を受信し、入出力機能201に表示する。次に、クライアント200は、入出力機能201に表示した前記画面でアップロード検証の要求指示を受け付け、アップロード検証をする契約書情報をDB206の契約書情報8aから読み込み、前記要求指示と前記契約書情報とを契約書保管サーバ230に送信する(ステップ1412)。
【0079】
(4)契約書保管サーバ230は、クライアント200からアップロードすることによって契約書の検証依頼を受け付ける画面の要求を受信し、その画面をクライアント200に送信して、クライアント200からアップロード検証指示と、契約書情報とを受信する(ステップ1422)。
【0080】
(5)契約書保管サーバ230は、受信した契約書情報の案件情報を基に、DB236の契約書署名情報8bから署名情報を検索して検証を行い、検証結果をクライアント200に送信する(ステップ1423、1424)。
【0081】
(6)クライアント200は、契約書保管サーバ230から受信した検証結果を入出力機能201に表示する。入出力機能201に表示される画面は、前述したステップ1314での図19に示した画面と同様になる(ステップ1413)。
【0082】
前述までで、本発明の実施形態により、契約の締結の事実をも保証して、契約により作成された契約書の保管するまでの処理動作について説明したが、次に、契約について、解約の事実を保証して解約を行う場合の処理について説明する。
【0083】
解約を行うためのシステム構成は、図2に示したものと同様でよい。そして、この場合、クライアント200は、契約解約申込情報を通信網を介して契約受付サーバに送信し、前記契約受付サーバから契約解約書情報を受信する機能を備えればよく、また、契約受付サーバ210は、申込クライアント200から通信網を介して契約解約申込情報を受信し、この契約解約申込情報から契約解約書情報を生成し、前記契約解約書情報を前記クライアント200に送信する機能を備えればよい。また、契約書保管サーバ230は、前記クライアント200と前記契約受付サーバ210との間の通信メッセージを取得し、前記通信メッセージに電子署名を付与し、前記通信メッセージと前記電子署名とを格納する機能を備えればよい。
【0084】
契約の解約を行う場合にも、前述までで説明した装置やファイル等を用いるが、解約のために新たなファイルを使用する必要があり、まず、ここで使用するファイルのデータ例について説明する。
【0085】
図20は契約書解約情報及び契約解約書署名情報のレコード構成とその各レコードに対応するデータとの例を説明する図である。
【0086】
契約解約書情報20aは、図20(a)に示すように、案件番号2001、契約者名2002、住所2003、年収2004、融資金額2005、振込口座番号2006により構成される。また、契約解約書署名情報20bは、図20(b)に示すように、案件番号2007、署名2008により構成される。これらの契約解約書情報20aと契約解約書署名情報20bとは、契約書保管サーバ230のDB236に格納される。
【0087】
図21は本発明の一実施形態による契約書保管システムの契約解約時処理動作を説明するフローチャート、図22はこの処理でクライアント200の入出力機能201に表示される契約解約書の画面例を示す図であり、次に、これについて説明する。
【0088】
(1)クライアント200は、入出力機能201から会員ID情報とパスワード情報とを受け付けるための画面の要求を受け付け、会員ID情報とパスワード情報とを受け付ける画面の要求を契約受付サーバ210に送信する。その後、クライアント200は、契約受付サーバ210から会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面を受信し、入出力機能201に会員ID情報とパスワード情報とを受け付ける画面を表示して、入出力機能201から会員ID情報とパスワード情報とを受け付ける。そして、クライアント200は、入出力機能201から受け付けた会員ID情報とパスワード情報とを契約受付サーバ210に送信する(ステップ2111)。
【0089】
(2)契約受付サーバ210は、クライアント200から受信した会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面の送信要求により、会員ID情報とパスワード情報との入力を受け付ける画面をクライアント200に送信する。その後、契約受付サーバ210は、クライアント200から受信した会員ID情報とパスワード情報とに基づいて、DB212の契約受付サーバ会員情報3aから会員IDをキーとして対応するパスワード情報を読み込む。読み込まれたパスワード情報がこのステップでクライアント200から受信したパスワード情報に一致した場合、後述のステップ2112へ処理を進める。読み込まれたパスワード情報がこのステップでクライアント200から受信したパスワード情報に一致しない場合、契約受付サーバ210は、パスワード情報が間違っている旨の画面をクライアント200に送信する(ステップ2121)。
【0090】
(3)クライアント200は、入出力機能201から契約の解約指示を受け付ける。そして、クライアント200は、入出力機能201から解約の指示があった場合、契約の解約指示と解約する契約書の案件番号とを契約受付サーバ200に送信する(ステップ2112)。
【0091】
(4)契約受付サーバ210は、クライアント200から契約の解約指示を受け付ける。そして、契約受付サーバ210は、クライアント200から解約の指示を受信した場合、受信した解約する契約の案件番号を基に、DB212の契約書情報8aから契約書情報を読み込んで、解約審査のため、契約書情報を入出力機能215に表示する。そして、契約受付サーバ210は、入出力機能215から審査に基づく解約の可否の指示を受け付ける(ステップ2122、2123)。
【0092】
(5)ステップ2123で契約の解約可能との指示を受け付けた場合、契約受付サーバ210は、契約書情報から契約解約書情報を作成する。すなわち、契約受付サーバ210は、DB212の契約書情報8aから契約書解約情報20aを作成し、契約解約書情報20aから署名を作成して、前記署名を契約解約書署名情報20bに格納する。このステップでは、契約解約情報20a、契約解約書署名情報20bは、契約受付サーバ210に格納されるが、契約書解約情報20a、契約解約書署名情報20bは、契約書保管サーバ230のDB236にコピーして格納されてもよい(ステップ2124)。
【0093】
(6)契約受付サーバ210は、DB212の契約解約書情報20aと契約解約書署名情報20bとから契約解約書情報と契約解約書署名情報とを読み出し、クライアント200へ送信し、クライアント200から契約解約書の受け取り情報を受信する(ステップ2125)。
【0094】
(7)クライアント200は、契約受付サーバ210から受信した契約解約書情報と契約解約書署名情報とを入出力装置201に表示し、入出力装置201から受け取り情報を受け付け、入出力機能201から受け取り情報が入力された場合に、契約解約書の受け取り情報を契約受付サーバに送信し、契約解約書情報20aと契約解約書署名情報20bとをDB206に格納する。但し、これらの情報は、DB206に格納しなくてもいい。このステップでクライアント200の入出力機能201に表示される契約解約書の画面例を図22に示している。契約解約書画面は、図22に示すように、画面枠またはウィンドウ2200内に、「契約解約書」のラベル2201、「契約書(甲)とHローン会社(乙)は下記のように契約を解約します」のラベル2202、「契約解約者(甲)」のラベル2203、「名前:」のラベル2204、「住所:」のラベル2205、「年収:」のラベル2206、「メールアドレス:」のラベル2207、「商品名:」のラベル2208、「値段(融資金額)」のラベル2209、契約解約者名を表示するエリア2210、契約解約者の属性情報として住所情報を表示するエリア2211、契約解約者の属性情報として年収情報を表示するエリア2212、契約解約者の属性情報としてメールアドレス情報を表示するエリア2213、商品名を表示するエリア2214、値段を表示するエリア2215、「受け取り」という意味の指示を受け付けるプッシュボタン2216、契約解約書に改ざんをしていないことを示すマーク2217が表示されて構成される。
【0095】
次に、契約書に対する不正操作を発見する手段を備えた本発明の他の実施形態について説明する。ここで説明する他の実施形態においても、前述までに説明した実施形態で用いた装置やファイル等が用いられる。
【0096】
図23は本発明の他の実施形態による契約書保管システムの概略構成を示すブロック図である。図23において、242は入出力機能であり、他の符号は図2の場合と同一である。
【0097】
図23に示す本発明の他の実施形態は、図2に示したシステムにおける契約書保管サーバ230に入出力機能242を追加した構成であり、他の機能構成は、全て図2に示す実施形態の場合と同様である。また、この実施形態で用いるファイルも、前述までに説明した実施形態の場合と同様である。
【0098】
図24は本発明の他の実施形態において、契約書保管サーバによる申込受付側の契約に対する不正操作を発見する処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。この処理フローは、契約申込クライアントと契約受付サーバとの間で通信される通信メッセージを、契約書情報交換前の通信メッセージと契約書情報交換時の通信メッセージとに分け、前記契約書情報交換前通信メッセージと、前記契約書情報交換時通信メッセージとの有無を調べることにより、申込受付側の契約に対する不正操作を発見する処理フローである。
【0099】
(1)契約書保管サーバ230は、入出力装置242からユーザIDとパスワードとの入力を受け付け、入出力装置242からユーザIDとパスワードとが入力された場合、DB236の契約書保管サーバ会員情報3bを照会し、契約書保管サーバの会員であるか否かを認証し、ユーザでなかった場合、ここでの処理を中止する(ステップ2411)。
【0100】
(2)ステップ2411の処理で、入出力装置242からの入力が契約書保管サーバの会員であった場合、契約書保管サーバ230は、DB236のログ情報7aから案件番号をキーとして、ログ種別75に「申込ログ」として格納された契約申し込みログ情報を検索し、また、DB236のログ情報7aから案件番号をキーとして、ログ種別75に「契約書交換ログ」として格納された契約書交換ログ情報を検索する(ステップ2412、2413)。
【0101】
(3)ステップ2412の処理でログ情報を検索できた契約申し込みログ情報があるか否か、ステップ2413の処理でログ情報が検索できた契約書交換ログ情報があるか否かをチェックする。そして、契約書保管サーバ230は、ステップ2412、2413の処理での検索の結果、ログ情報があれば、入出力機能242へ契約の事実がある旨の画面を表示し、また、ログ情報がない場合、入出力機能242へ契約の事実がない旨の画面を表示する(ステップ2414〜2416)。
【0102】
前述した例は、契約書情報交換前の通信メッセージの存在がなく、契約書情報交換時の通信メッセージが存在する場合に、契約申込のない契約が存在したことになるため、契約受付サーバを管理している契約者受付者が不正をしたことになるという考えに基づくものである。
【0103】
図25は本発明の他の実施形態において、契約書保管サーバによる申込受付側の契約に対する不正操作を発見する処理動作の他の例を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。この処理フローは、契約書保管装置において、契約申込クライアントと契約受付サーバとの間で通信される通信メッセージを、契約書情報交換前の通信メッセージと契約書情報交換時の通信メッセージとに分け、予め設定された管理テーブルに基づいて、前記契約書情報交換前通信メッセージと、前記契約書情報交換時通信メッセージとを比較することにより、申込受付側の契約に対する不正操作を発見する処理フローである。
【0104】
(1)契約書保管サーバ230は、入出力装置242からユーザIDとパスワードとの入力を受け付け、入出力装置242からユーザIDとパスワードとが入力された場合、DB236の契約書保管サーバ会員情報3bを照会し、契約書保管サーバの会員であるか否かを認証し、ユーザでなかった場合、ここでの処理を中止する(ステップ2511)。
【0105】
(2)次に、契約書保管サーバ230は、DB236の契約申込情報4から案件番号をキーに、申込者名42、住所43、年収44、融資金額45、振込口座番号46をアクセスし、また、DB236の契約書情報8aから案件番号をキー契約者名82、住所83、年収84、融資金額85、振込口座番号86をアクセスする(ステップ2512、2513)。
【0106】
(3)契約書保管サーバ230は、ステップ2512でアクセスした契約申込情報と、ステップ2513でアクセスした契約書情報との各項目を比較し、比較した結果、各項目に格納されている情報に違いがなければ入出力機能242へ契約の改ざんの事実がない旨の画面を表示し、また、各項目に格納されている情報に違いがあった場合、入出力機能242へ契約の改ざんの事実がある可能性があることの旨の画面を表示する(ステップ2514〜2516)。
【0107】
ここで説明した例は、契約申込時のデータと契約書の作成時のデータとを比較することにより、契約書の改ざんなどの契約書データへの不正操作を発見することができるものである。その理由は、申込時の申込者の名前や、住所、金額等が、生成された契約書にそのまま転記されている必要があるためである。
【0108】
図26は本発明の他の実施形態において、契約書保管サーバによる申込受付側の契約に対する不正操作を発見する処理動作のさらに他の例を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。この処理フローは、契約書保管装置において、契約申込クライアントと契約受付サーバとの間で通信される通信メッセージを格納すると共に、通信メッセージが発生した時刻を格納し、前記発生時刻を検証することにより、申込受付側の契約に対する不正操作を発見する処理フローである。
【0109】
(1)契約書保管サーバ230は、入出力装置242からユーザIDとパスワードとの入力を受け付け、入出力装置242からユーザIDとパスワードとが入力された場合、DB236の契約書保管サーバ会員情報3bを照会し、契約書保管サーバの会員であるか否かを認証し、ユーザでなかった場合、ここでの処理を中止する(ステップ2611)。
【0110】
(2)次に、契約書保管サーバ230は、DB236のログ情報7aから案件番号をキーに、ログ発生月日73、ログ発生時刻74をアクセスし、アクセスしたログ情報の開始と終了とがある一定時間内に収まっているか否かを判定する(ステップ2612、2613)。
【0111】
(3)ステップ2613の判定で、ステップ2612の処理でアクセスしたログ情報の開始と終了とがある一定時間内に収まっていた場合、入出力機能242へ契約に不正操作がない旨の画面を表示し、ログ情報の開始と終了とがある一定時間内に収まっていなかった場合、入出力機能242へ契約に不正操作がある可能性がある旨の画面を表示する(ステップ2614、2615)。
【0112】
前述した例は、契約申込開始時から契約申込終了時までの時間、または、契約交換開始時から契約書交換終了時までの時間がある一定の時間内に収まる必要があり、前述の時間間隔が長いことが、不正操作が行われた可能性があることになるという考えに基づくものである。
【0113】
この例において、契約申込開始時から契約申込終了時までには、通常、複数の通信メッセージが予め定められた順序でやり取りされるので、取得したメッセージの発生時刻が、複数の通信メッセージのそれぞれが予め定められた時刻順に取得されたか否かにより不正操作が行われた可能性があるか否かを検証するようにすることもできる。
【0114】
前述した本発明の実施形態による各処理は、処理プログラムとして構成することができ、この処理プログラムは、HD、DAT、FD、MO、DVD−ROM、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することができる。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、契約の締結、契約の解約を保証して、契約書の保管を行うことができ、かつ、電子契約書の締結において契約受付者に不正行為があった場合に、その不正行為を発見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による契約書保管システムの基本的な処理動作を説明するフローチャートである。
【図2】本発明の一実施形態による契約書保管システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】会員情報のレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を説明する図である。
【図4】契約申込情報Aのレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を説明する図である。
【図5】契約申込情報Bのレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を説明する図である。
【図6】契約承認情報のレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を説明する図である。
【図7】ログ情報及びログ署名情報のレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を説明する図である。
【図8】契約書情報及び契約書署名情報のレコード構成とその各レコードに対応するデータとの一例を示す図である。
【図9】図1におけるステップ111、112での処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図10】図1におけるステップ113での処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図11】図1におけるステップ114、115での処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図12】図1におけるステップ116、117での処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図13】図1におけるステップ118での契約受付サーバからの契約書検証要求による検証処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図14】図1におけるステップ118でのクライアントからの契約書検証要求による検証処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図15】図9の処理でクライアントの入出力機能に表示される契約申込受付画面の例を示す図である。
【図16】図11の処理でクライアントの入出力機能に表示される契約書案承認受付画面の例を示す図である。
【図17】図11の処理でクライアントの入出力機能に表示される契約書受け取り画面の例を示す図である。
【図18】図12の処理でクライアントの入出力機能に表示される通信メッセージを取得する旨を示す画面の例を示す図である。
【図19】図13の処理で契約書受付サーバの入出力機能に表示される検証結果画面の例を示す図である。
【図20】契約書解約情報及び契約解約書署名情報のレコード構成とその各レコードに対応するデータとの例を説明する図である。
【図21】本発明の一実施形態による契約書保管システムの契約解約時処理動作を説明するフローチャートである。
【図22】図21の処理でクライアントの入出力機能に表示される契約解約書の画面例を示す図である。
【図23】本発明の他の実施形態による契約書保管システムの概略構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の他の実施形態において、契約書保管サーバによる申込受付側の契約に対する不正操作を発見する処理動作を説明するフローチャートである。
【図25】本発明の他の実施形態において、契約書保管サーバによる申込受付側の契約に対する不正操作を発見する処理動作の他の例を説明するフローチャートである。
【図26】本発明の他の実施形態において、契約書保管サーバによる申込受付側の契約に対する不正操作を発見する処理動作のさらに他の例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
200 クライアント
201、215、242 入出力機能
202 署名検証機能
203、211、231 制御機能
204、214、235 通信機能
205、223、239 データバス
206、212、236 DB
210 契約受付サーバ
213 署名付与機能
216 ユーザ認証機能
217 約款表示同意確認機能
218 申込受付機能
219 契約内容審査機能
220 審査結果送信機能
221 契約書表示承認確認機能
222 契約書送付受取確認機能
230 契約書保管サーバ
232 クライアント−サーバ間通信メッセージ監視機能
233 通信メッセージ記憶判定機能
234 契約ログ・契約書記憶機能
237 署名付加機能
238 契約ログ・契約書検証機能
240 通信網
241 ユーザ認証機能

Claims (9)

  1. 契約申込クライアントと契約受付サーバとの間での契約の締結または契約の解約のための通信網を介する通信メッセージを取得する手段と、前記取得した通信メッセージに電子署名を付与する手段と、前記取得した通信メッセージ及び前記電子署名を格納する手段と備えたことを特徴とする契約書保管装置。
  2. 前記契約申込クライアントと前記契約受付サーバとの間で通信される通信メッセージを、契約書情報交換前の通信メッセージと契約書情報交換時の通信メッセージとに分け、前記契約書情報交換前通信メッセージと、前記契約書情報交換時通信メッセージとの有無を調べることにより、申込受付側の契約に対する不正操作を発見する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の契約書保管装置。
  3. 前記契約申込クライアントと前記契約受付サーバとの間で通信される通信メッセージを、契約書情報交換前の通信メッセージと契約書情報交換時の通信メッセージとに分け、予め設定された管理テーブルの情報に基づいて、前記契約書情報交換前通信メッセージと、前記契約書情報交換時通信メッセージとを比較することにより、申込受付側の契約に対する不正操作を発見する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の契約書保管装置。
  4. 前記契約申込クライアントと前記契約受付サーバとの間で通信される通信メッセージを格納すると共に、通信メッセージが発生した時刻を格納し、前記発生時刻を検証することにより、申込受付側の契約に対する不正操作を発見する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の契約書保管装置。
  5. 前記発生時刻の検証は、複数の通信メッセージのそれぞれが予め定められた時刻順に取得されたか否かにより行われることを特徴とする請求項4記載の契約書保管装置。
  6. 契約申込クライアントと契約受付サーバとの間での契約の締結または契約の解約のための通信網を介する通信メッセージの取得の際に、通信メッセージ取得に対する同意確認画面を契約申込クライアントに送信する手段と、前記同意確認画面の情報を全て送信し終わった後に、同意意思の入力を受け付け可能とする手段と具備えたことを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1記載の契約書保管装置。
  7. 通信網を介して契約受付サーバに契約申込情報または契約の解約情報を送信する手段、及び、前記契約受付サーバから契約書情報または契約解約書情報を受信する手段を備える契約申込クライアントと、前記契約申込クライアントから通信網を介して契約申込情報または契約解約情報を受信する手段、前記契約申込情報または契約解約情報から契約書情報または契約解約書情報を生成する手段、及び、前記契約書情報または契約解約書情報を前記契約申込クライアントに送信する手段を備える契約受付サーバと、請求項1ないし6のうちいずれか1記載の契約書保管装置とが通信網を介して接続されて構成されたことを特徴とする契約書保管システム。
  8. 契約申込クライアントと契約受付サーバとの間での契約の締結または契約の解約のための通信網を介する通信メッセージを取得し、取得した通信メッセージに電子署名を付与し、前記取得した通信メッセージ及び前記電子署名を格納しておくことを特徴とする契約書保管方法。
  9. 前記契約申込クライアントと前記契約受付サーバとの間で通信される通信メッセージを、契約書情報交換前の通信メッセージと契約書情報交換時の通信メッセージとに分け、前記契約書情報交換前通信メッセージと、前記契約書情報交換時通信メッセージとの有無を調べて、申込受付側の契約に対する不正操作を発見することを特徴とする請求項8記載の契約書保管方法。
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