JP2004045638A - 情報表示方法及び装置 - Google Patents

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Yoshiyuki Okuma
大熊 喜之
▲つる▼ 浩二
Koji Tsuru
Yoshimitsu Otani
大谷 佳光
Yasuhiro Nagai
永井 靖浩
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Abstract

【課題】情報(特に個人情報)を煩雑な操作なくして必要な情報を必要な際にのみ表示し、不要となったら自動的に消せる、情報表示方法及び装置の提供。
【解決手段】表示面11、12を複数具備した情報表示手段1において、情報を表示するに当たり、表示面11、12毎に表示期間を異なる様に設定することにより、時の経過に伴い、当該設定された表示面12の表示期間を越えると表示面12に表示された情報が自動的に消える一方、他の表示面11における表示は継続維持する、という特徴的構成手法の採用。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交通系、金融系、流通系、公共系、通信系、その他のサービス系において利用に供されるICカード、情報機器その他の情報表示装置及び該情報表示装置を用いた個人情報管理システムに係る情報表示方法及び装置に関するものである。
【0002】
なお、本明細書中においては、「情報表示装置」なる語句は、ICカード情報表示器、表示機能付ICカード、個人情報を具備する情報機器といった、表示機能付ICカード又は情報機器の何れかの類を包含する総称である。
【0003】
【従来の技術】
従来、ICカード内のメモリに格納されたサービスに関する情報、個人の情報を見る為には、ICカードと通信しその情報を読み出し表示する為の外部端末が必要であった。
【0004】
かかる外部端末は、ICカードと通信を行う為の通信インタフェース、ユーザからの指示を受ける為の入力インタフェース、結果をユーザに示す為の出力インタフェース、そしてかかる複数のインタフェースなどを制御する為の制御装置を備えていた。
そして、かかる外部端末は、街角にて各種サービスを提供するキオスク端末、公衆電話などの街角端末、ワレット、ビューアと呼ばれる携帯情報器などに該当する。
【0005】
ところで、表示素子の技術進歩に伴い、カードに表示素子を埋め込んだ表示(機能)付ICカードも登場しつつある。
これは、外部インタフェース、ICチップといった従来のICカードの構成要素に加えて、表示素子を内蔵し、ICチップから当該表示素子を制御する物である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、街角端末は、設置される場所が限定されるので、ユーザはICカード内の情報を見る為にその街角端末を探す必要があり、利便性・即時性を欠くという問題があった。
【0007】
また、ユーザが持つ表示器は、常にカードと一緒に携帯できる為、ユーザが望むときにカード内の情報を見ることは可能ではあるものの、従来の表示器は、電池、入力手段、カード制御手段を搭載する必要があるので、コスト、メンテナンスといった点に問題があった。
【0008】
更には、かかる街角端末、表示器においては、ユーザがカードを街角端末や表示器と接続し、これらの機器を操作し、表示内容を切り替える必要があった。その為に、例えば券面にプリペイド残高などが印刷されている従来のカードに比べて、カード内の情報を得るには煩雑な操作が必要であった。
【0009】
一方、従来の表示付ICカードにおいては、街角端末や表示器に接続し、かかる機器から動作電力を受けると共に、表示する為の情報を受信し、表示内容を変更することはできるものの、例えば、ユーザの医療情報などプライバシーに関わる情報は、医者などの特定の者以外に見せたくない情報であるので、使うときのみ表示させ、使い終わったら表示を消す必要があったところ、かかる表示付ICカードの場合においても、消す為には街角端末や表示器を操作する必要があった。
【0010】
かように、従来においては、カード内の情報を煩雑な操作なしで、必要な情報を必要なときにのみ表示し、不要になったら消すという考え自体は存在しなかった。
【0011】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は以下の通りである。
即ち、本発明の第1の目的は、情報(特に個人情報)を煩雑な操作なくして必要な情報を必要な際にのみ表示し、不要となったら自動に消せる、情報表示方法及び装置を提供することにある。
【0012】
本発明の第2の目的は、特に個人情報の内、個人のプライバシーに関わる情報を保護できる、情報表示方法及び装置を提供することにある。
【0013】
本発明の第3の目的は、ユーザにとって利便性・即時性を減殺しない、情報表示方法及び装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲における各請求項の記載から自ずと明らかとなろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明方法は、上記課題の解決に当たり、表示面を複数具備した情報表示手段において、情報を表示するに当たり、当該表示面毎に表示期間が異なる様に設定することにより、時の経過に伴い、当該設定された一表示面の表示期間を越えると当該一表示面に表示された情報が自動的に消える一方、他の一以上の表示面における表示は依然継続維持する、という特徴的構成手法を講じる。
【0016】
本発明装置は、上記課題の解決に当たり、表示する情報の種別に応じて異なる期間表示する表示面を複数具備し、時の経過に伴い、設定された一表示面における表示期間を越えると当該一表示面に表示された情報を自動的に消し、他の一以上の表示面における表示については継続する様に構成された、という特徴的構成手段を講じる。
【0017】
更に、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法又は手段を採用することにより、上記目的を達成するようになされる。
【0018】
本発明方法の第1の特徴は、表示面を複数具備した情報表示手段において、情報を表示する方法により、当該表示面毎に表示期間が異なる様に設定することにより、時の経過に伴い、当該設定された一表示面の表示期間を越えると当該一表示面に表示された情報が自動的に消える一方、他の一以上の表示面における表示は継続維持してなる、情報表示方法の構成採用にある。
【0019】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記方法が、前記情報表示手段に対する外部からの電力供給が停止したことを契機として、経過する時を測ってなる、情報表示方法の構成採用にある。
【0020】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記方法が、前記情報表示手段の外部と通信を行って取得した情報を表示してなる、情報表示方法の構成採用にある。
【0021】
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の第3の特徴における前記方法が、前記取得した際に、何れの表示面に表示するかについての表示面番号情報をも当該表示する情報毎に受取り、該表示面番号情報に該当する表示面に表示してなる、情報表示方法の構成採用にある。
【0022】
本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記方法が、前記情報表示手段内部のメモリ手段に保持した情報を表示してなる、情報表示方法の構成採用にある。
【0023】
本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方法の第5の特徴における前記方法が、前記メモリ手段に保持された情報の種類に応じて表示面の選択を自動的に行い、当該選択された表示面に表示してなる、情報表示方法の構成採用にある。
【0024】
本発明方法の第7の特徴は、上記本発明方法の第6の特徴における前記選択が、前記情報を保持する前記メモリ手段における情報ファイルのID番号と表示面番号との対応表に基いて行われてなる、情報表示方法の構成採用にある。
【0025】
本発明装置の第1の特徴は、情報を表示する装置であって、当該表示する情報の種別に応じて異なる期間表示する表示面を複数具備し、時の経過に伴い、設定された表示期間を越えると表示面に表示された情報を自動的に消す一表示面と、当該一表示面以外の表示面における表示については依然継続する他の一以上の表示面とで構成されてなる、情報表示装置の構成採用にある。
【0026】
本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記装置が、当該装置に対する外部からの電力供給が停止したことを契機として、その後の経過する時の計測を開始する手段を有してなる、情報表示装置の構成採用にある。
【0027】
本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装置の第1又は第2の特徴における前記装置が、前記表示する情報を格納するメモリ手段をも具備してなる、情報表示装置の構成採用にある。
【0028】
本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装置の第3の特徴における前記メモリ手段が、前記表示する情報を格納すべく情報ファイルに関するID番号毎に区分され、当該ID番号と、表示する表示面を指定する表示面番号とを関連付ける対応表をも格納してなる、情報表示装置の構成採用にある。
【0029】
本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記装置が、前記表示する情報を取得すべく外部と通信を行う通信手段をも具備してなる、情報表示装置の構成採用にある。
【0030】
本発明装置の第6の特徴は、上記本発明装置の第5の特徴における前記通信手段が、外部と情報又は命令のやり取りを行うアンテナと共に、当該やり取りに供される変復調部、符号化部をも具備してなる、情報表示装置の構成採用にある。
【0031】
本発明装置の第7の特徴は、上記本発明装置の第6の特徴における前記装置が、前記アンテナにより外部から電磁波を受けて動作電力を得る整流回路をも具備してなる、情報表示装置の構成採用にある。
【0032】
本発明装置の第8の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の特徴における前記装置が、表示機能付ICカード又は情報機器の何れかの類である、情報表示装置の構成採用にある。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、装置例及び方法例につき該当図面を参照して説明する。
【0034】
(装置例)
図1は本発明の一実施形態である、情報表示装置の外観模式図である。
【0035】
同図において、1は情報表示装置、11、12は、電力供給なしに設定された期間表示を継続する表示面であって、表示面11と表示面12においてはその継続時間(表示期間)が異なる構成である。ここでは、表示面11は表示期間Xの間、表示面12は表示期間Yの間表示を継続するものとする(尚、X、Yは、X>Yを満たす任意の期間である。)。
【0036】
ここで、表示期間については、情報表示装置1の外部からの電力供給が停止したことを契機として時の経過に伴い、その計測が開始される。
なお、図1においては、表示面は二面であるが、別に複数あればよい(尚、複数の領域に区分でき、各領域毎にその表示を継続する期間が異なる複数の領域に区分される一面であっても、先の「表示面」が各「領域」に該当対応するわけであって、本発明はこれをも包含するものである。)。
【0037】
また、情報表示装置1においては、内部にメモリ手段を具備し表示される情報を格納する場合と、外部から表示される情報を取得する場合とが考えられ、後者の場合にはその取得の為の通信手段が必要となる。
【0038】
また、その通信手段として、外部と情報又は命令のやり取りを行うアンテナと共に、当該やり取りに供される変復調部、符号化部をも具備しており、当該アンテナにより外部から電磁波を受けて動作電力を得る整流回路などを具備してもよいが必須ではない(接触式による通信手段、電力供給手段でもよい。)。詳細については、後述する実施例にて説明する。
【0039】
(方法例)
本発明の一実施形態である情報表示方法は、情報表示装置1(尚、表示を継続する期間が異なる複数の表示面(又は表示領域(尚、以下、表示面で説明する。)を内蔵した手段であれば、その構成は問わない。)において、複数の表示面11、12を用いて、見る機会が多くしかも(又は)プライバシーに関わらない情報は長い期間表示面11に表示させる一方、見る機会が少なくしかも(又は)プライバシーに関わる情報は短い期間しか表示しない表示面12に表示させる、というものである。
【0040】
ここで、表示面11、12に表示される情報は、情報表示装置1の外部と通信を行って取得した情報の場合と、情報表示装置1内部のメモリ手段に保持した情報の場合とが考えられ、またその双方を組合せも可能である。
その際に、情報毎に何れの表示面に表示するのか(即ち、表示面11に表示するのか、表示面12に表示するのか)取決め若しくはその設計方針は、様々な態様が考えられる。
【0041】
例えば、情報表示装置1内部のメモリ手段に保持した情報を表示する場合には、その保持されたメモリ手段に、何れの表示面に表示するかを示す手がかりとなる情報(表示面番号情報、メモリ手段においてその表示される情報を格納する場所を示す情報ファイルのID番号など)も格納しておき、その手がかりとなる情報を元にして表示面を決定する態様が考えられる(尚、情報ファイルのID番号の場合には、そのID番号と表示面の番号とを対応付ける対応表が別途必要となる。)。
【0042】
一方、情報表示装置1に先の通信手段を具備しておき外部から表示される情報を取得する場合には、その取得する際に、何れの表示面に表示するかを示す表示面番号情報をも表示される情報毎に受取り、その受取った表示面番号情報に従って表示する態様が考えられる。
【0043】
かかる構成を採用することにより、表示面11、12に表示された情報を消すという操作をユーザに要請することなく、プライバシーに関する情報のみを所定の期間後に自動的に消すことができる。
【0044】
もって、個人の情報、利用できるサービス内容といった、情報表示装置1などに格納された情報の一部を確認する表示機能につき、見たいときに表示でき、不要となったときに消え、軽くてハンディな、しかも使用が煩雑でない情報表示装置(表示機能付ICカード又は情報機器の何れかの類)を提供することができ、延いては、ユーザの利便性を高く維持しつつ、しかも安心して該当のサービスを享有することができる環境を実現することができる。
【0045】
【実施例】
ここで、前述した装置例及び方法例を具体的に説明する為に実施例を挙げる。
【0046】
(実施例1)
本発明に係る実施例1を図面につき説明する。
なお、実施例2も同様、情報表示装置1は(エネルギー供給源としての)電池を内蔵せず、外部から与えられた電磁波から電力を受けると同時にその電磁波の発信側と通信を行うことを前提として、また、本実施例1においては、上位装置が情報表示装置1の表示面11、12を制御して表示させる場合を説明する。
【0047】
<情報表示装置の具体的構成>
図2は情報表示装置の実施例であり、(a)は情報表示装置の内部を部分的に示した模式図、(b)は情報表示装置の機能ブロック図である。
かかる図において、1、11、12は前述同様であるが、表示面11、12はそれぞれ、X=2年とした表示面、Y=1日とした表示面である。
【0048】
13は、アンテナ14が受けた信号から動作電力と外部の装置(端末)との送受信するデータ(情報・命令)とを抽出・変換するRF回路131(前述の変調部、符号化部もこれに内蔵される。)と、CPU132と、RAM133と、EEPROM134と、ROM135と、表示面11、表示面12を制御する表示制御回路136(例えば、既に述べたX,Yの値は、この表示制御回路136に設定され、この表示制御回路136で表示の維持・消去がなされる構成である。)と、電源回路137(前述の整流回路もこれに内蔵される。)とから構成され、情報表示装置1に実装された制御回路であり、14は外部のリーダライタなどの機器から電磁波を受けるアンテナである。
【0049】
<情報表示装置のメモリの論理構成>
図3(a)、(b)は、情報表示装置1における不揮発性メモリ(EEPROM134)、揮発性メモリ(RAM133)の論理構成図である。
【0050】
ここで、不揮発性メモリ(EEPROM134a)の論理構成としては、▲1▼ファイルにアクセスする為に必要となる鍵(ファイル用アクセス鍵)と、▲2▼情報をレコード構造で格納した情報ファイルと、▲3▼表示面アクセス制御情報とで構成され、揮発性メモリ(RAM133a)の論理構成としては、鍵の照合状態を示す照合状態メモリとして構成される。
【0051】
照合状態メモリは、ファイルアクセス用鍵を用いて照合が成功した場合に限り「照合済み」とし、それ以外の場合においては「未照合」とする。
情報ファイルは、読出し時、書込み時の其々について、照合が必要となるかを示すアクセス権に関する情報を持ち、「照合要」の場合には照合状態メモリが「照合済み」の場合に限り、読出し、書込みを行える関係にある。
表示面アクセス権制御情報は、表示面11,12毎に書換時に照合が必要か否かを示す情報をもつ。
【0052】
なお、ファイルアクセス用鍵及び情報ファイルは其々個別のIDを持っており、アクセス時には当該IDにより指定する構成とする。また、今までの説明から当然のことであるが、不揮発性メモリであるEEPROM134aに格納される、ファイルアクセス用鍵、情報ファイル、表示面アクセス権制御情報については、電力供給がなくなっても情報は保持される一方、揮発性メモリであるRAM133aに格納される照合情報メモリは電力供給されなくなると、情報はゼロクリアされる。
【0053】
<ROMに格納されるプログラム>
ところで、ROM135には、▲1▼外部の装置から電磁波を使用して相互に通信を行う機能、▲2▼外部の装置からの読出し命令を受けて、内部の情報ファイルの内容を返信する機能、▲3▼外部の装置からの書込み命令を受けて、内部の情報ファイルの内容を書換える機能、▲4▼外部の装置から、表示させたい情報及び表示させたい表示面番号を含む命令を受け取り、指定された情報を指定された表示画に表示する機能。
【0054】
▲5▼外部の装置から、暗証番号などユーザや一部の者しか知らない情報を含む照合命令を受取り、当該情報と内部の鍵の内容(情報)とを比較し、一致すれば照合状態メモリを「照合済み」にし、不一致であれば「未照合」とし、成功したか否かを返信する機能、▲6▼各情報ファイルに読出し時又は書込み時に照合が必要と指定された場合、照合状態メモリの内容が「照合済み」の場合に限り、外部の装置からの読出し又は書込みの命令を実行する機能。
【0055】
▲7▼各表示面に書換時に照合が必要と指定された場合、照合状態メモリの内容が「照合済み」の場合に限り、各表示面を書換える表示命令を実行する機能、▲8▼表示面11に表示させる際に、表示書換命令で受取った情報を表示済み領域の下に追加して表示させる(なお、その際表示できる領域がない場合には、表示できる領域が確保できるまで表示済み領域を最上部の情報から順に消しながらスクロールした後に、空いた下部の領域に表示する)機能。
【0056】
▲9▼表示面12に表示させる際には、表示書換命令を受取ると、既に表示されている情報を全てクリアしてから、当該受取った情報を表示する機能。
以上の各機能を手順化更にプログラム化して格納される。
【0057】
<情報表示装置を、医療用個人情報及び運転免許情報の管理用携帯機器として使用した事案での不揮発性メモリの構造>
ここで、医療用個人情報及び運転免許情報の管理用携帯機器として、情報表示装置1を使用する事案において、以下説明を続ける。
図4は、図3(a)に示した不揮発性メモリのEEPROM134aの構成を当該事案に適用した構成図である。
【0058】
ID=1のファイルアクセス用鍵には、その内容として「0123」が格納される。
ID=2の情報ファイルは、従来保険証なる紙面に印刷された情報の一部でかつ最低限の保険情報のみ(例えば保険者番号、氏名、交付年月日、保険組合名称がレコード順に)格納される、医療用一般情報ファイル(別名、保険用一般情報ファイル)であり、読出時には照合不要で、書込時には照合必要である、という情報が付されている
【0059】
ID=3の情報ファイルは、医療に関するプライバシー情報が(例えば生年月日、血液型、身長、体重、アレルギー、カルテがレコード順に)格納さる、医療用プライバシー情報ファイル(別名、保険用プライバシー情報ファイル)であり、読出時、書込時何れも照合必要である、という情報が付されている。
【0060】
ID=4の情報ファイルは、従来運転免許証なる紙面(又はそれに準じた物)に印刷された情報の一部でかつ最低限の免許情報のみ(例えば免許番号、有効期限、免許種類、条件などがレコード順に)格納される、免許用一般情報ファイルであり、読出時には照合不要で、書込時には照合必要である、という情報が付されている。
【0061】
ID=5の情報ファイルは、免許情報に関するプライバシー情報が(例えば本籍、住所、交付年月日、残り点数、最新の違反情報がレコード順に)格納され、免許用プライバシー情報ファイルであり、読出時、書込時何れも照合必要である、という情報が付されている。
表示面アクセス制御情報は、表示面11、表示面12共に書換える為に照合は必要であると設定されていることを示す。
【0062】
<情報表示装置への登録に供されるシステム>
ここで、情報表示装置1への情報の登録に供されるシステムにつき説明する。図5は、かかるシステムの構成概念図である。図5中において、2は当該システム、21は情報登録端末、22はユーザID及び暗証番号を入力する為のテンキー(一般には入力手段)、23は情報表示装置1と通信する為のリーダライタ、24は情報表示装置1所有者の情報を保持するテータベースである。
【0063】
なお、図においては、前述の事案に則して、データベース24を、情報表示装置1所有者の保険情報を保持するデータベース(保険用データベース)24aと免許情報を保持するデータベース(免許用データベース)24bとしている。
【0064】
図6(a)、(b)は、保険用データベース24a、免許用データベース24bのデータベースの構造である。
【0065】
図6の通り、保健用データベース24aには、ユーザ毎に、鍵ID、個人情報(保険者番号、氏名、保険組合名称、交付年月日、生年月日、血液型、身長、体重、アレルギー、(最新)カルテ)が蓄積されており、免許用データベース24bには、ユーザ毎に、鍵ID、個人情報(免許(証)番号、有効期限、種類、条件など、本籍、住所、交付情報、発行情報、残り点数、違反情報)が、それぞれ蓄積されている。
【0066】
ここで、「保険者番号」、「免許番号」とは、何れも、情報表示装置1所有者であるユーザを識別する為の番号でかつユーザ毎にユニークな番号であり、「鍵ID」とは、情報表示装置1にアクセスする為の鍵IDである。なお、個人情報には、実施例1においては、其々情報表示装置1に格納すべきフィルID及び表示すべき表示面を示す表示面番号が含まれている(なお、図の表示面番号は、表示面の符号の1桁目にて対応する。以下同様。)。
【0067】
<情報登録端末による情報表示装置への情報の書込み及び情報の表示手順>
図7は、情報表示装置の表示面の時間的な変化を、(a)変化前、(b)変化後として示した模式図であり、図8乃至10は当該手順による、不揮発性メモリの論理構成につき、図8が初期状態で、図9、10がその順にそれに続く状態である(なお、図8乃至10においては、表示面アクセス制御情報は省略してある。)。
【0068】
ST1−1として、電磁波を出しているリーダライタ23に情報表示装置1を近づける。
ST1−2として、情報表示装置1が電磁波を受け、活性化する。
ST1−3として、情報登録端末21と情報表示装置1との間において通信を確立する。
【0069】
ST1−4として、情報登録端末21上にて、情報表示装置1所有者であるユーザが保険情報の登録を指示する。
ST1−5として、ユーザによりテンキー22へ保険番号(「0123456789」)及び暗号番号(「0123」)が入力される。
【0070】
ST1−6として、情報登録端末21は、入力された保険番号に基いて保険用データベース24aを検索して、当該ユーザの鍵IDを取り出し、鍵IDにて指定されたID(ID=1)(照合対象となる一方を格納したファイルID)と入力された暗証番号を付加した照合命令を、リーダライタ23を介して情報表示装置1に送信する。
【0071】
ST1−7として、情報表示装置1は、内部に格納しているID=1の鍵ファイルの内容(「0123」)と照合命令に付された暗証番号(「0123」)が等しい(又は照合成功となる関係を満たした(尚、以下同様。))場合に、照合状態メモリを「照合済み」状態に変更し、リーダライタ23を介して、情報登録端末21に正常終了を送信する。
【0072】
ST1−8として、情報登録端末21は、正常終了の送信を受けて、ユーザが指定した保険番号を用いて保険用データベース24aを検索し、当該ユーザの個人情報を読み出し、保険情報データベース24aにて指定されたファイルID毎に、当該指定に従い(医療用)一般情報ファイル又は(医療用)プライバシー情報ファイルへの書込み命令を、情報表示装置1に送信する。
【0073】
ST1−9として、情報表示装置1は、指定されたファイルIDの(医療用)一般情報ファイル及びプライバシー情報ファイルの書込みのアクセス権が照合要であること、及び照合状態メモリが「照合済み」であることを、順に確認した後に、送信されてきた情報を指定された(医療用)一般情報ファイル又はプライバシー情報ファイルの何れかに書込み、正常終了を情報登録端末21に返す。
【0074】
ST1−10として、情報登録端末21は入力された保険番号を用いて(保険用)データベース24aを検索して、該当するユーザの個人情報を読出し、当該個人情報の名称を付加して、保険用データベース24aにて指定された表示面番号に従い、その個人情報毎に、表示面11、表示面12の何れかに表示させる命令を、(その表示面番号と共に)情報表示装置1に送信する。
【0075】
ST1−11として、情報表示装置1は表示面11、12に関するアクセス権制御情報から、指定された表示面番号の表示面の書換に照合が必要であること、及び照合状態メモリが「照合済み」であることを確認して、送信されてきた情報毎に指定された表示面11又は表示面12の何れかに表示させる。
このST1−11が終了した段階での、情報表示装置1の表示面11、12の様子を示したのが図7(a)であり、情報ファイル状況を示したのが、図9である。
【0076】
ST1−12として、ユーザにより表示面11、12に表示された情報について確認がされた後に、保険情報と同様の要領にて免許情報についてもST1−4乃至ST1−11を行い(その要領については保険情報の場合に準じる。)、免許情報を登録する。
【0077】
当該登録が終了した段階での、情報表示装置1の表示面11、12の様子を示したのが図7(b)であり、情報ファイル状況を示したのが、図10である。かかる図の様に、表示面11には保健情報と免許情報(何れも一般情報)とが表示され、表示面12には免許プライバシー情報が表示されていることになる。
【0078】
以上のST1−1乃至ST1−12を経ることにより、情報登録端末21による情報表示装置1への情報の書込み及び情報の表示手順が終了することになる。
その終了以後、外部から表示画11に対する表示書換命令を受信しない限り、表示面11に表示されている情報は、期間X(例えば二年)経過しないと消えないことになる。また、表示面12に表示されている情報についても、期間Y(例えば一日)の時間が経過すると自動的に消えることになる。
【0079】
かかる手順により、情報表示装置1を初期化することにより、個人情報につき、常に表示しておきたい情報と、見たいときだけ表示させたい情報とを表示面を使分けて表示することができるようになる。
【0080】
<医療行為を受ける場面を前提とした活用手順>
ここで、医療行為を受ける場合を前提として情報表示装置1を活用する手順につき説明する。
図11はその際使用に供される医師端末システムである。この医師端末システム3は、基本的には図5に示したシステム(図11では、医師端末31、テンキー32、リーダライタ33、(保険用)データベース34)にキーボード35なる入力手段を追加したものである。
【0081】
ここで、情報表示装置1にプライバシー情報を書込み表示させる手順につき説明する。
ST2−1として、患者である情報表示装置1所有者は、電磁波を出している医師端末システム3のリーダライタ33上に、情報表示装置1を置く。
ST2−2として、情報表示装置1が電磁波を受け活性化する。
ST2−3として、リーダライタ33と情報表示装置1との間で通信が確立する。
【0082】
ST2−4として、情報表示装置1所有者がテンキー32に暗証番号(「0123」)を入力する。
ST2−5として、医師端末システム3はリーダライタ33を通じて、情報表示装置1に、鍵ID=1(暗証番号を照合する為に用いる鍵の格納場所たるID番号)、当該暗証番号とを含む照合命令を送信する。
【0083】
ST2−6として、情報表示装置1は、不揮発性メモリであるEEPROM134に格納されているID=1の鍵ファイルの内容(「0123」)と送信されてきた暗証番号とが等しいことを確認し、照合状態メモリに、鍵IDが「1」の欄の照合状態を「照合済み」とすると共に、リーダライタ33に対して正常終了を返す。
【0084】
ST2−7として、医師の指示を受けて、医師端末31は、リーダライタ33を介して情報表示装置1に対してプライバシー情報ファイル(ID=3)を読出す命令を送信する。
ST2−8として、情報表示装置1は、プライバシー情報ファイルのアクセス権から、読出時に照合が必要であることを確認して、更に照合状態メモリが「照合済み」であることを確認し、プライバシー情報ファイル(ID=3)の内容を医師端末31に送信する。
【0085】
ST2−9として、医師端末31は、受信したプライバシー情報ファイル(ID=3)の内容を端末画面31aに表示する。医師はその端末画面31aに表示された内容を参照しながら診断を行い、カルテと処方箋(図ではカルテ)の情報をキーボード35、テンキー32を用いて医師端末31に入力し、情報表示装置1への書込みを指示する。
【0086】
ST2−10として、医師端末31は、入力されたカルテと処方箋の情報を情報表示装置1のプライバシー情報ファイル(ID=3)のレコード「7」に書込み命令を送る。
【0087】
ST2−11として、情報表示装置1は、書込み命令を受信すると、プライバシー情報ファイルのアクセス権から書込み時に照合が必要であることを確認し、更に照合済みであることを確認して、プライバシー情報ファイルを書換えた上で、正常終了を返す。
ST2−12として、医師端末31は、プライバシー情報を表示面12に表示する為、表示面12を指定して、表示書換命令を情報表示装置1に送信する。
【0088】
ST2−13として、情報表示装置1は、表示書換命令を受けると、表示用アクセス権から書換に照合が必要であることを確認して、更に照合状態メモリが「照合済み」であることを確認した後に、指定された表示面12に送られきた情報を表示する。
【0089】
以上のST2−1乃至ST2−13の各手順を踏むことにより、情報表示装置1所有者は、診療終了後、薬局に当該情報表示装置1を提示して、医師の処方箋を伝えることができ、しかも、期間Y(例えば一日)経過すると自動的に表示画12から表示されている情報が消えることになる。
【0090】
免許情報についても同じ要領である。
以上の手順を踏むことにより、情報表示装置1の所有者の意向(前述の場合には暗証番号の入力)に応じて、情報表示装置1内のプライバシー情報を表示させ、情報表示装置1のメモリを読み出す特別な装置がない環境においても、個人情報を確認することができると共に、特別な操作なしに期間Y(例えば一日)経過すれば、その表示を消すことができる。
【0091】
これにより、プライバシー情報を保持し、多くの場所で活用される可能性の高いカード類(例えば住民カードの類などの公共機関発行のIDカード)として利用することができる。
【0092】
以上の説明においては、個人がもつ情報表示装置1に個人情報を保持している構成とするも、別の情報機器、ICカードの装置類に情報を保持し、外部装置がかかる装置類から当該情報を読み出し、当該読み出した情報を情報表示装置1に送信して表示させることも可能である。
【0093】
(実施例2)
実施例2として、実施例1と異なり、情報表示装置1自身が内部に格納された情報を選別して、表示面11、12に表示させる場合を挙げて説明する。
実施例2においても、情報表示装置1の機能構成図は図2(実施例1)と同一である。以下、相違点に重点をおいて説明する。
【0094】
<情報表示装置のメモリの論理構成>
図12(a)は不揮発性メモリであるEEPROM、(b)は揮発性メモリであるRAMの情報表示装置1内部のメモリの論理構成図である。
【0095】
図12(a)の如く、EEPROM134fのメモリは、鍵ID、情報ファイル、ファイルと表示面とを対応付ける表(対応表)でもって論理構成され、同図(b)の如くRAM133bのメモリは、照合状態メモリでもって論理構成される。ここで、ファイルと表示面とを対応付ける表(「対応表」)は、ここで指定するファイルIDの情報ファイルが書換えられた際に、対応して指定する表示面番号の表示面を指定されたファイルIDの情報ファイルの内容で書換えられることを示している。
【0096】
それ以外の構成要素は、後述するように情報ファイルの構成における各レコードには、内容の前にその意味を示す「名称」が含まれるという点を除いて、実施例1の図3と同一である。
【0097】
<ROMに格納されるプログラム>
ROM135には、▲1▼外部の装置から電磁波を使用して相互に通信を行う機能、▲2▼外部の装置からの情報ファイルIDを含む読出し命令を受信し、指定された情報ファイルの内容を返信する機能、▲3▼外部の装置からの情報ファイルID及び情報を含む書込み命令を受信し、指定された情報ファイルの内容を書換える機能、▲4▼対応表に保持されている情報ファイルを変更したときには、対応する表示面を書換える機能。
【0098】
▲5▼内部の鍵と照合し、その結果を照合状態メモリに保存し、成功したか否かを返信する機能、▲6▼各情報ファイルに読出し時又は書込み時に照合が必要と指定された場合、照合状態メモリの内容が「照合済み」の場合に限り、外部の装置からの読出し又は書込みの命令を実行する機能。
【0099】
▲7▼表示面11に表示させる際に、表示書換命令で受取った情報を表示済み領域の下に追加して表示させる(なお、その際表示できる領域がない場合には、表示できる領域が確保できるまで表示済み領域を最上部の情報から順に消しながらスクロールした後に、空いた下部の領域に表示する)機能、▲9▼表示面12に表示させる際には、表示書換命令を受取ると、既に表示されている情報を全てクリアしてから、当該受取った情報を表示する機能、を手順化更にプログラム化して格納される。
【0100】
<医療用個人情報及び運転免許情報の管理用携帯機器として使用した事案での不揮発性メモリの構造>
ここで、実施例1と同様、医療用個人情報及び運転免許情報の管理用携帯機器として情報表示装置1を使用する事案において、説明する。
図13は、不揮発性メモリであるEEPROMの構成図である。
【0101】
図13は、実施例1での図4に相当するものであり、異なるのは、各レコードには内容の前にその意味を示す「名称」が含まれている点(この「名称」は、表示させるときに使用される。)、医療用(又は保険用)一般情報ファイル(ID=2)及び免許用一般情報ファイル(ID=4)が表示面11に、医療用(又は保険用)プライバシー情報ファイル(ID=3)及び免許用一般情報ファイル(ID=5)が表示面12に対応することを示す「ファイルと表示面の対応表」が、図4の場合の「表示面アクセス制御情報」に対応している点の二点である。
【0102】
<情報表示装置への登録・表示手順>
ここで、情報表示装置1に登録(書込み)、表示させる方法について実施例1と同様に説明する。
【0103】
その際用いられるシステムは、実施例1と同様、図5に示した類のシステムを用いるものの、異なるのは、そのデータベース24の構成の点である。
図14(a)(b)は、実施例2におけるデータベースの構成図である。
実施例1と異なる点は、表示すべき表示面を示す表示面番号を含まない点である。
【0104】
図15乃至17は、情報登録端末21により情報表示装置1に情報を書込み、表示させる時系列の一場面における不揮発性メモリの論理構成図で(図面では、「ファイルと表示面の対応表」については省略してある。)、図15は初期状態の論理構成図である。手順としては、実施例1におけるST1−1乃至ST1−8は基本的には同一であるので、その手順をST3−1乃至ST3−8とし、ST3−9以降を、ここでは説明する。
【0105】
ST3−9として、情報表示装置1は保険用データベース24a’にて指定されたファイルIDの(医療用)一般情報ファイル及びプライバシー情報ファイルの書込みアクセス権が照合要であることを確認して、照合状態メモリが「照合済み」であることを確認した後に、送られてきた情報を、当該指定された(医療用)一般情報ファイル又はプライバシー情報ファイルの何れか(内容の個所)に書込み、正常終了を返す。
【0106】
ST3−10として、情報表示装置1は、対応表(ファイルと表示面の対応表)において、保険用データベース24a’にて指定された(医療用)一般情報ファイル及びプライバシー情報ファイルが書換えられたことを確認し、それぞれのファイルの名称部及び内容部を、(対応表においてファイルIDに対応する)指定された表示面11、12に表示させる。
このST3−10の手順を踏んだ後の表示面は図7(a)の様に実施例1と同一となり、また、そのときのファイル構造は図16のようになる。
【0107】
ST3−11として、ユーザは表示面11、12に表示された情報を確認の上、保険情報と同様の要領でもって免許情報についてもST3−4乃至ST3−10の手順を踏むことにより、免許情報を登録することができる。その結果の表示面への表示は実施例1の図7(b)と同様になり、また、そのときのファイル構造は図17の様になる。
【0108】
以上のST3−1乃至ST3−11の手順を踏むことにより、情報登録端末21に情報表示装置1の表示面11、12を意識させることなく、表示面11、12に情報を表示することができる。
【0109】
<医療行為を受ける場面を前提とした活用手順>
ここで、実施例1と同様に、情報表示装置1を用いて医療行為を受ける場面を前提として説明する。その際、利用に供されるシステムは実施例1と同様、図11と同一のシステムである。以下、本情報表示装置1にプライバシー情報を書込み、当該書込んだプライバシー情報を表示させる手順をST4−1乃至ST4−12として説明するも、ST4−1乃至4−8についてはそれぞれST2−1乃至ST2−8と同一であるので、ST4−9以降について説明する。
【0110】
ST4−9として、医師端末31は、受信したプライバシー情報の内容を端末画面31aに表示し、医師は当該表示されたプライバシー情報を参照しながら診断を行い、カルテ及び処方箋の内容(情報)を医師端末31にキーボード35などを用いて入力し、情報表示装置1への書込みを指示する。
【0111】
ST4−10として、医師端末31は、入力されたカルテ及び処方箋の内容(情報)を、情報表示装置1のプライバシー情報ファイル(ID=3)のレコード「7」を指定して、名称(「”カルテ”」)を付加して、情報表示装置1に書込み命令を送る。
【0112】
ST4−11として、情報表示装置1は、書込み命令を受けると、(医療用)プライバシー情報ファイル(ID=3)のアクセス権から書込時に照合が必要であることを確認し、照合状態メモリが「照合済み」であることを確認した後に、プライバシー情報ファイルを書換、正常終了を返す。
【0113】
ST4−12として、情報表示装置1は、ファイルと表示面との対応表に指定されたプライバシー情報ファイル(ID=3)が書換えられたことを確認し、当該プライバシー情報ファイルの内容を、当該対応表により指定された表示面12に表示させる。
【0114】
このST4−12の手順を踏んだ情報表示装置1をその所持者が診療終了後、薬局に提示することにより、医師の処方箋を伝えることが可能となる。そして、期間Y(例えば一日)が経過すると、自動的に表示面12に表示されていた情報は消えていることになる。
【0115】
免許情報を活用する場合も実施例1と同様、ここで説明したことに準じる。
以上、説明した様に、医師端末31に、情報表示装置1の表示面に表示される情報を持たせることなくして、情報表示装置1の表示面11、12を書換えることが可能となる。
【0116】
以上、本発明の実施の形態として装置例及び方法例を更に、それを具体的に説明する為に実施例を説明したものの、本発明の目的を達し下記する効果を奏する範囲において適宜変更して実施可能である。
【0117】
即ち、情報表示装置は、非接触式で外部から電力供給を受ける形態としたものの、電気的に外部の装置と接触させて電力供給を受ける形態としてもよい(尚、時の経過をカウントする点に何等かの修正を加えれば、例えば、表示面に表示を開始させたときから起算するなどとすることにより、内部にエネルギー供給源−電池、太陽電池−を具備させてもよい。)。
【0118】
同様のことは通信形態についてもいえ、外部の装置と電気的に接触し、直接行う形態であっても構わない。
また、情報表示装置は、ワンチップ構成として、いわばカード形状でも構わない。
【0119】
更に、外部の装置から暗証番号を入力する構成としたものの、情報表示装置そのものに入力手段を具備し、当該入力手段から暗証番号やらパスワードを入力する形態でも構わない。
なお再度述べるが、表示面は二面構成で説明したが、別に三面以上あっても構わないし、表示寿命についても一例として二年、一日としたももの、別にこれに限るのではなく、また、数ヶ月、数時間としても構わない。
【0120】
【発明の効果】
本発明によれば、個人情報や利用できるサービス内容など情報表示装置(情報機器、カード)に格納した情報を確認するに当たり、情報を安全に表示し、使用が煩雑でなく利便性に富む装置、手法を提供することができ、ユーザにとっては、使い勝手いがよく、安心してサービスを享受することができる環境を実現できるなどの極めて優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である、情報表示装置の外観模式図である。
【図2】情報表示装置の実施例で、(a)は内部部分模式図、(b)は機能ブロック構成図である。
【図3】実施例1における情報表示装置の不揮発性メモリ(EEPROM)、揮発性メモリ(RAM)の基本的な論理構成図であり、(a)は不揮発性メモリ、(b)揮発性メモリの各倫理構成図である。
【図4】図3(a)に示した不揮発性メモリのEEPROM134aの構成を、医療用個人情報及び運転免許情報の管理用携帯機器として情報表示装置を適用した事案に適用した構成図である。
【図5】本発明の一実施形態である情報表示装置への情報の登録に際して利用に供される情報登録用端末システムの構成図である。
【図6】実施例1における情報登録用端末システムのデータベースの内容で、(a)、(b)はその一例としての、保険用データベース、免許用データベースに関するデータベースの内容を示したテーブルである。
【図7】実施例における情報表示装置の表示面の時系列での変化の様子を示したものであり、(a)は変化前、(b)は変化後の各様子である。
【図8】情報登録端末による情報表示装置への情報の書込み及び表示手順による、不揮発性メモリの論理構成についての、実施例1の初期段階である。
【図9】情報登録端末による情報表示装置への情報の書込み及び表示手順による、不揮発性メモリの論理構成についての、図8に続く段階である。
【図10】情報登録端末による情報表示装置への情報の書込み及び表示手順による、不揮発性メモリの論理構成についての、図9に続く段階である。
【図11】医療行為を受ける場面を前提として、使用に供される医療端末システムの構成図である。
【図12】実施例2における情報表示装置のメモリの基本的な論理構成図であり、(a)は不揮発性メモリ、(b)揮発性メモリの倫理構成図である。
【図13】図12(a)に示した不揮発性メモリのEEPROM134eの構成を、医療用個人情報及び運転免許情報の管理用携帯機器として情報表示装置を適用した事案に適用した構成図である。
【図14】実施例2における情報登録用端末システムのデータベースの内容で、(a)、(b)はその一例としての、保険用データベース、免許用データベースに関するデータベースの内容を示したテーブルである。
【図15】情報登録端末による情報表示装置への情報の書込み及び表示手順による、不揮発性メモリの論理構成についての、実施例2の初期段階である。
【図16】情報登録端末による情報表示装置への情報の書込み及び表示手順による、不揮発性メモリの論理構成についての、図15に続く段階である。
【図17】情報登録端末による情報表示装置への情報の書込み及び表示手順による、不揮発性メモリの論理構成についての、図16に続く段階である。
【符号の説明】
1…情報表示装置
11、12…表示面
13…制御回路
131…RF回路
132…CPU
133、133a、133b…RAM
134、134a、134b、134c、134d、134e、134f、134g、134h、134i、134j…EEPROM
135…ROM
136…表示制御回路
137…電源回路
14…アンテナ
2…情報登録端末システム
21…情報登録端末
22…テンキー
23…リーダライタ
24a、24b、24a’、24b’…データベース
3…医療端末システム
31…医療端末
31a…端末画面
32…テンキー
33…リーダライタ
34…データベース
35…キーボード

Claims (15)

  1. 表示面を複数具備した情報表示手段により情報を表示する方法であって、
    当該表示面毎に表示期間が異なる様に設定することにより、
    時の経過に伴い、当該設定された一表示面の表示期間を越えると当該一表示面に表示された情報が自動的に消える一方、他の一以上の表示面における表示は継続維持する、
    ことを特徴とする情報表示方法。
  2. 前記方法は、
    前記情報表示手段に対する外部からの電力供給が停止したことを契機として、経過する時を測る、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示方法。
  3. 前記方法は、
    前記情報表示手段の外部と通信を行って取得した情報を表示する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示方法。
  4. 前記方法は、
    前記取得した際に、何れの表示面に表示するかについての表示面番号情報をも当該表示する情報毎に受取り、該表示面番号情報に該当する表示面に表示する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報表示方法。
  5. 前記方法は、
    前記情報表示手段内部のメモリ手段に保持した情報を表示する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示方法。
  6. 前記方法は、
    前記メモリ手段に保持された情報の種類に応じて表示面の選択を自動的に行い、当該選択された表示面に表示する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報表示方法。
  7. 前記選択は、
    前記情報を保持する前記メモリ手段内における情報ファイルのID番号と表示面番号との対応表に基いて行われる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報表示方法。
  8. 情報を表示する装置であって、
    当該表示する情報の種別に応じて異なる期間表示する表示面を複数具備し、
    時の経過に伴い、設定された表示期間を越えると表示面に表示された情報を自動的に消す一表示面と、当該一表示面以外の表示面における表示については依然継続する他の一以上の表示面とで構成された、
    ことを特徴とする情報表示装置。
  9. 前記装置は、
    当該装置に対する外部からの電力供給が停止したことを契機として、その後の経過する時の測定を開始する手段を有する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報表示装置。
  10. 前記装置は、
    前記表示する情報を格納するメモリ手段をも具備する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の情報表示装置。
  11. 前記メモリ手段は、
    前記表示する情報を格納すべく情報ファイルに関するID番号毎に区分され、当該ID番号と、表示する表示面を指定する表示面番号とを関連付ける対応表をも格納する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報表示装置。
  12. 前記装置は、
    前記表示する情報を取得すべく外部と通信を行う通信手段をも具備する、
    ことを特徴とする請求項8、9、10又は11に記載の情報表示装置。
  13. 前記通信手段は、
    外部と情報又は命令のやり取りを行うアンテナと共に、当該やり取りに供される変復調部、符号化部をも具備する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の情報表示装置。
  14. 前記装置は、
    前記アンテナにより外部から電磁波を受けて動作電力を得る整流回路をも具備する、
    ことを特徴とする請求項13に記載の情報表示装置。
  15. 前記装置は、
    表示機能付ICカード又は情報機器の何れかの類である、
    ことを特徴とする請求項8、9、10、11、12、13又は14に記載の情報表示装置。
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