JP2004318649A - 診療予約システム及び診療予約方法と診療予約プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】医療機関情報と患者の固有情報をICカードに格納し、通信端末を使用してネット上で診療予約する。
【解決手段】上記課題達成のため、書き替え可能な記録部を有し、前記記録部の少なくとも一部に患者の固有情報が記録された電子化診察券と、前記電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)と、医療機関内に設けられ、患者の要請に基いて患者の固有情報を読み取り、診療及び診療予約に必要な医療機関情報を前記電子化診察券に記録するための医療機関内端末と、前記、医療機関内端末、患者通信端末に接続され、患者通信端末からの要請に基いて診療予約を受付ける医療情報管理サーバーとを有する診療予約システム及び診療予約方法と診療予約プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】上記課題達成のため、書き替え可能な記録部を有し、前記記録部の少なくとも一部に患者の固有情報が記録された電子化診察券と、前記電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)と、医療機関内に設けられ、患者の要請に基いて患者の固有情報を読み取り、診療及び診療予約に必要な医療機関情報を前記電子化診察券に記録するための医療機関内端末と、前記、医療機関内端末、患者通信端末に接続され、患者通信端末からの要請に基いて診療予約を受付ける医療情報管理サーバーとを有する診療予約システム及び診療予約方法と診療予約プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を含む診療業務を電子化した診療予約システム、及び診療予約方法と、診療予約プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙の処方箋に替えて電子化診察券に記録した処方箋IDの導入で、処方箋の電子的伝送をを可能とするとともに診察予約を含む医療サービス業務を電子化し、医療業務の効率化、迅速化、適格化を図った医療サービス提供システム及び医療サービス提供プログラム及び医療サービス提供プログラムを記録した記録媒体が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、患者に電子化診察券を発行し、電子化診察券を用いて予約、診療、検査、医療処置、院内調剤、薬剤の払い出し、会計処理などを患者IDで管理して行ない、高信頼性の医療サービス環境を実現し、高齢者にも優しい医療業務を実現する医療機関内情報処理システム及び方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1に記載の技術は、電子化した診察券と、処方された処方箋をID化することにより診察券情報と処方箋を1対1の関係に築き、処方箋等の処理業務を効率化することをねらったものである。
また、特許文献2に記載の技術は、診察券を電子化することにより、医療機関内情報処理システムを提供するものでインターネットを想定した予約システムを想定したものではない。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−245162号公報
【特許文献2】
特開2002−269230号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、医療機関情報と患者の固有情報をICカードに格納し、通信端末を使用してネット上で診療予約することによって、ユーザー、医療機関双方の予約に関する負担を軽減し、医療機関の業務効率を高める診療予約システム及び診療予約方法と診療予約プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題の目的を達成するために本発明の診療予約システムの請求項1に記載の発明は、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を含む診療業務を電子化した診療予約システムであって、書き替え可能な記録部を有し、前記記録部の少なくとも一部に患者の固有情報が記録された電子化診察券と、前記電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)と、医療機関内に設けられ、患者の要請に基いて患者の固有情報を読み取り、診療及び診療予約に必要な医療機関情報を前記電子化診察券に記録するための医療機関内端末と、前記、医療機関内端末、患者通信端末に接続され、患者通信端末からの要請に基いて診療予約を受付ける医療情報管理サーバーと、を有することを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を含む診療業務を電子化した請求項1に記載の診療予約システムを使って診療予約を行なう診療予約方法であって、電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)の表示手段と入力手段によって、電子化診察券の情報記録部の空きエリアが確認され、医療機関内端末の表示手段と入力手段と保管手段によって患者の固有情報、医療機関情報を含む診察券情報が入力、保管され、前記診察券情報は、医療機関内端末の暗号化手段によって暗号化され、医療機関内端末の診察券情報書き込み手段によって復号鍵と共に電子化診察券の情報記録部の空きエリアに書き込まれ、電子化診察券が発行され、診療予約情報は、前記患者通信端末の表示手段と入力手段によって、医療情報管理サーバーから配信された診療予約画面に入力され、患者通信端末に接続された前記電子化診察券に記録された診察券情報と前記入力された診療予約情報は、患者通信端末の送信手段によって医療情報管理サーバーに送信され、医療情報管理サーバーに受信された診療予約情報は、登録された患者からのものであることが確認され、医療情報管理サーバーの予約手段によって予約手続が行なわれ、予約受付が終了すると診療予約済情報が医療情報管理サーバーの送信手段によって、患者通信端末に送信され、患者通信端末に受信された診療予約済情報は、患者通信端末の表示手段と入力手段によって、接続された電子化診察券に書き込まれることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を含む診療業務を電子化した請求項1に記載の診療予約システムを実行する診療予約プログラムであって、電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)の表示手段と入力手段によって、電子化診察券の情報記録部の空きエリアが確認され、医療機関内端末の表示手段と入力手段と保管手段によって患者の固有情報、医療機関情報を含む診察券情報が入力、保管され、前記診察券情報は、医療機関内端末の暗号化手段によって暗号化され、医療機関内端末の診察券情報書き込み手段によって復号鍵と共に電子化診察券の情報記録部の空きエリアに書き込まれて電子化診察券が発行され、診療予約情報は、前記患者通信端末の表示手段と入力手段によって、医療情報管理サーバーから配信された診療予約画面に入力され、患者通信端末に接続された電子化診察券に記録された診察券情報と前記入力された診療予約情報は、患者通信端末の送信手段によって医療情報管理サーバーに送信され、医療情報管理サーバーに受信された診療予約情報は、登録された患者からのものであることが確認され、医療情報管理サーバーの予約手段によって予約手続が行なわれ、予約受付が終了すると診療予約済情報が医療情報管理サーバーの送信手段によって、患者通信端末に送信され、患者通信端末に受信された診療予約済情報は、患者通信端末の表示手段と入力手段によって、接続された電子化診察券に書き込まれることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、電子化診察券は、所持者固有の情報が表示されたUIMカードであることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、電子化診察券には1以上の医療機関情報が記録されていることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を含む医療サービスを提供するプログラムを記録した記録媒体であって、請求項3に記載の医療サービス提供プログラムを記録したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、診療予約システム及び診療予約方法と診療予約プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体について説明する。
図1は、本発明の診療予約システムの全体構成の一実施形態について説明するための図、図2は、電子化診察券に搭載されたICチップの内部の構成の一実施形態について説明するためのブロック図、図3は、UIMカードの接続端子実装面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明するための平面図、図4は、図3に示すUIMカードの裏面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明するための平面図、図5は、電子化診察券の発行を行なう電子化診察券発行フロー図、図6は、電子化診察券によって診療予約を行なう診療予約フロー図、である。
【0013】
図1を参照して、本発明の診療予約システムの全体構成の一実施形態について説明する。
医療機関(A)5の医療情報管理サーバー51、医療機関(B)6の医療情報管理サーバー61は、インターネットを介して患者の携帯端末2、患者端末3に接続されている。
また、医療機関(A)5の医療情報管理サーバー51、医療機関(B)6の医療情報管理サーバー61には、それぞれの医療機関内に設置されている複数の医療機関内端末52、62に接続されている。
医療機関内端末は、それぞれの医療機関の受付端末の場合や、診察室に設置されている医師端末の場合がある。
【0014】
患者の携帯端末2には、図1に示すような電子化診察券1が接続されて使用される。図では、電子化診察券1は、UIM(User Identity Micromodule)カードとして図示されている。
UIMカードは、加入者の情報や短縮ダイヤルなどの情報を書き込み、個人情報を管理するICカードで、欧州規格の携帯電話に搭載されているSIMカード(Subscriber Identity Module)の次世代版カードである。
【0015】
本発明の診療予約システムの特徴の一つは、電子化診察券1(以下ICカードともいう。)が例えば、携帯電話のような通信機能を有する携帯端末に接続されて使用されることによって、どこからでも、何時でも診療予約が可能となることである。
携帯端末は、電話機能とメール機能を有し、医療機関の医療情報管理サーバーを介して、それぞれの医療機関内の受付端末や、診察室に設置されている医師端末などの医療機関内端末と情報の交信を行うことができる。
この特徴を利用して、通信可能な場所から診療を受けたい医療機関の予約状況を確認して診療予約を行なうことが可能になる。
また、デスクトップ型のパーソナルコンピュータや、ノート型のパーソナルコンピュータなどの患者端末3には、ICカードリーダーライタ30が接続されており、前記UIMカードや、クレジットカードサイズのICカードが接続可能になっている。また、患者端末のキーボードにICカード用コネクタが内蔵されている場合は、このコネクタにICカードを接続して使用することができる。
患者端末がノート型の端末の場合は、PCMCIAカード接続部にUIMカード内蔵のPCカードを接続して使用することができる。
【0016】
電子化診察券1の実行プログラムは、ICカード診察券システムが利用可能な医療機関によって発行される医療機関専用カードに記録される場合や、患者が所持するUIMカードを含むICカードに相乗りの形で記録される場合がある。
前者の何れのカードの場合も、複数の医療機関の診療予約情報を一枚のICカードに記録して使用することができる。
【0017】
図1に示すプログラム記録媒体は、CDROM、DVD、フレキシブルディスク、磁気記録テープ、メモリカードなどであるが、このプログラム記録媒体には、本発明の診療予約システムを実行させるためのプログラムが格納されている。
このプログラム記録媒体をメインとなるコンピュータに組み込んで、実行プログラムとして本発明の診療予約システムで運用される構成機器にダウンロード、または、インストールする。
また、医療機関を訪れた初診の患者のICカードに対して、予約などのシステムを利用できるように、関連する予約情報を含む医療機関情報書き込みプログラムを医療機関内端末に書込む。
医療機関内端末は、ICカードが使用される患者端末の機種は何であるかによってICカードに書き込むプログラムを選択する。
また、ICカードが携帯端末で使用される場合は、その携帯端末の機種は何であるかによってICカードに書き込むプログラムを選択する。
【0018】
図2を参照して、電子化診察券に搭載されたICチップ10の内部の構成の一実施形態について説明する。
ICカードには、ICカードが接続される装置例えば、携帯電話、PDAなどの携帯端末や、パーソナルコンピュータなどの患者端末のリーダライタの接点と、接触方式で接続される接触型ICカードと、アンテナを介して無線方式によって接続される非接触型ICカードがある。
本発明で使用されるICカードは、上記接触型ICカード、非接触型ICカード何れでも、システムを構成する周辺機器に対応していればよい。
【0019】
ICチップ10の内部は、インターフェイス(IF)回路101、CPU102、RAM103、ROM104、EEPROM105が図のように接続されて構成されている。
外部装置接続端子を介して入力された情報は、IF回路101を経由して、中央演算装置であるCPU102に送信され、読み取り専用メモリ、ROM104に記録されたプログラムによって、電気的消去可能読出し書込みROMであるEEPROM105の所定のファイルに記録された内容を読出しにゆく。ランダムアクセスメモリであるRAM103は、情報の編集などを必要とする場合に作業場として使用される。
ICカードに搭載されているEEPROMは、2〜64Kバイトの記憶容量を有し、EEPROMにはデータの他に制御プログラムを書き込んで使用することもできる。
【0020】
EEPROM105には複数のファイルが格納され、それぞれのファイルには、保険証情報、医療機関情報、暗号鍵情報などの情報が記録され、保管される。
前述の医療機関専用ICカード以外のICカードに相乗りで診療予約情報を書き込む場合は、EEPROM105内に専用ファイルを作成し、医療予約システム実行プログラムを書き込む。このように、例えば、住民基本台帳カードや、社員証カードや、その他の企業、団体が発行したICカードの情報記録エリアの空きエリアに前記診療予約情報などを記録する場合は、プログラムなど大きな記録エリアを必要とするために事前にそのカードの発行母体の了解を得る。
【0021】
また、EEPROM105に暗号鍵を整理して保管する場合は、専用ファイルを作成し、ICチップの外部に読出し禁止を意味するコードを付して保管、管理する。
例えば、医療情報管理サーバーとの情報の交信にあたっては専用プログラムによって、前述のファイルから医療情報管理サーバーとの間で取り交わした共通鍵を呼び出し、診療予約情報を前述のRAMで暗号化しCPU102の制御で、ICカードが装着されている携帯端末に送信する。
【0022】
医療機関で作る団体が発行する医療機関専用のICカードを使用する場合は、カードを利用するためのプロググラムは、ROM104に書き込むことができ、情報記録のためのエリアについて余裕を持って使用することができる。
【0023】
図3を参照して、UIMカードの接続端子実装面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明する。
UIMカードは、大きさが15mm×25mm、厚さ0.8mm程度の小型ICカードで、接触型、及び接触型非接触型両用カードの場合は、図のように外部装置との接続用端子(以下外部端子という。)を備えている。外部端子の裏側にはICチップが封止樹脂などによって固定されており外部端子の図の区画された部分がICチップの各接続端子部分とワイヤで接続されている。前記接触型非接触型両用カードの場合は、更にUIMカード内に形成されたアンテナコイル(図示せず)がICチップのアンテナ端子に接続されている。
図3のようにUIMカード1の外部端子が形成されている面は、余白エリアが少ないために、表示する情報も例えば、保険証番号などの患者固有情報13や所持者の顔画像情報12などがプリントされて使用される。
【0024】
図4を参照して、UIMカードの裏面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明する。図4に示す実施の形態は、UIMカードが医療機関専用カードの場合である。
図4に示すUIMカードの裏面は、図3に示す外部端子が形成されている側の逆側である。この面には、印刷によるデザインや、カードの発行主体の情報や、カードの名称などが表示されており、外部端子形成側に比較するとプリントエリアが広い。
そのために、例えば、図のようにUIMカード1の名称11、患者固有情報13、例えば患者の保険証番号や、氏名、年齢(生年月日)、有効期間、他住所、血液型などをプリントして表示することができる。
顔画像12は、縮小してプリントすることができ、また前述の固有情報の一部に重ねて表示することも可能である。
これらの固有情報は、プリントの際に他人の情報と入れ違いにならないように、表裏に分散させないようにしてプリントする。
【0025】
図5を参照して電子化診察券の発行手順について説明する。
まず最初のステップ(以下Sと記載する)で電子化診察券の発行を希望する患者は、患者端末のICカードリーダライターにUIMカードを接続する(S1)。携帯端末の場合は携帯端末のUIMカード接続部にUIMカードを装着する。
次に、保険証情報を入力する(S2)。保険証情報の入力は医療機関で入力する場合もあり、保険情報が記録されている保険証を持参する。
UIMカードを患者端末から取り出す(S3)。
【0026】
患者は、医療機関の窓口に電子化診察券の発行を申請する(S4)。
電子化診察券の発行が許可された(S5)ら、発行申請書の指示にしたがって必要な患者の固有情報を記入する(S6)。患者の固有情報とは、例えば、住所、氏名、年齢(生年月日)、性別、電話番号、保険証番号などである。
医療機関側は、必要な医療機関情報を記入する(S7)。医療機関情報とは、例えば、医療機関コード(メールアドレス)、電話番号、予約申請コード、患者コード、登録日時などである。
医療機関は、患者コードを申請書に付与する(S8)。
申請書に記入された診察券情報を確認し、医療機関内端末に入力する(S9)。
入力された診察券情報は、共通鍵で暗号化する(S10)。共通鍵の代りに公開鍵暗号方式の秘密鍵を使用することもできる。
次に、患者からUIMカードを受取り(▲1▼)、UIMカードリーダライタに接続する(S11)。
UIMカードに暗号化された診察券情報を書き込み、診察券情報を復号するための復号鍵(共通鍵または、公開鍵)を所定のコードを付して書き込む(S12)。
所定事項が書き込まれたUIMカードは、医療機関内端末から排出される(S13)。診療予約資格の取得手続を終了する(S14)。
医療機関内端末の入力画面は電子フォーム仕様となっており患者が診療予約の際に予約情報を改竄している場合はチェック可能なようになっている。
【0027】
図6を参照して、診療予約手順について説明する。
医療機関は、医療情報管理サーバーを立ち上げ(S31)、医療予約画面を配信する(S32)。
診療予約を希望する患者は、患者端末のUIMカードリーダライターにUIMカード(電子化診察券)を接続する(S21)。
携帯端末の場合は携帯端末のUIMカード接続部にUIMカードを装着する。
次に、患者端末、または携帯端末の画面によって医療機関の医療情報管理サーバーにアクセスする(S22)。
診療予約画面を表示する(S23)。予約画面には、その時点における予約状況が表示されており、予約する患者は自分の都合に合わせて予約することができる。
診療予約情報を入力する(S24)。診療予約の画面には、病状を記入する欄が設けられており、現在の症状について画面の案内にしたがって入力して行く。
患者端末、または携帯端末は、送信情報を事前に取得している暗号鍵(共通鍵、または公開鍵で暗号化し、暗号化診療予約情報を送信する(▲2▼)(S25)。
【0028】
医療機関の医療情報管理サーバーは、患者端末、または携帯端末から送信された診療予約情報を受信し(S33)、暗号化された情報を共通鍵または、秘密鍵によって復号し予約手続を行なう(S34)。
予約手続を完了すると、予約処理を終了した旨の予約処理済情報を患者の通信端末に送信する▲3▼(S35)。送信情報は受診の際に使用された鍵を使用して暗号化する。
患者端末、または患者の携帯端末は、予約処理済情報を受診し▲3▼、例えば、予約コードなどを日付などと共にUIMカード(電子化診察券)に記録し、診療予約手続を終了する(S26)。
【0029】
【発明の効果】
本発明の1つである、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を行なう診療予約システムにおいて、書き替え可能な記録部を有し、前記記録部の少なくとも一部に患者の固有情報が記録された電子化診察券と、前記電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)と、医療機関内に設けられ、患者の要請に基いて患者の固有情報を読み取り、診療及び診療予約に必要な医療機関情報を前記電子化診察券に記録するための医療機関内端末と、前記、医療機関内端末、患者通信端末に接続され、患者通信端末からの要請に基いて診療予約を受付ける医療情報管理サーバーとを有するシステムとすることによって、
1)ICカードの電子化診察券には、診察券情報の他に保険証情報などの固有情報を格納でき、しかも複数の診察券情報が格納できるために従来のように複数の診察券を所持する必要がない。
2)また、ICカード(UIMカード)の電子化診察券には、診察券情報の他に保険証情報などの固有情報を格納できるため、ネット経由で診察券情報を変更(更新)することができる。
3)また、ICカードの電子化診察券には、保険証情報などの固有情報や顔写真などを表示することができるため診察券の不正使用を防止することができる。
4)また、ネット経由で診療予約が可能なため、予約を希望する患者はインターネット画面で空き状況を確認し、24時間いつでも予約を入れることができる。
一方、医療機関側も予約のために人を張り付ける必要がない。
5)医療機関側は、インターネットにより事前に患者の症状を把握できるために、万全の処置、対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の診療予約システムの全体構成の一実施形態について説明するための図である。
【図2】電子化診察券に搭載されたICチップの内部の構成の一実施形態について説明するためのブロック図である。
【図3】UIMカードの接続端子実装面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明するための平面図である。
【図4】図3に示すUIMカードの裏面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明するための平面図である。
【図5】電子化診察券の発行を行なう電子化診察券発行フロー図である。
【図6】電子化診察券によって診療予約を行なう診療予約フロー図である。
【符号の説明】
1 電子化診察券(ICカード)
2 形態端末(携帯電話)
3 患者端末
4 プログラム記録媒体
5 医療機関(A)
6 医療機関(B)
10 ICチップ
11 UIMカードの名称
12 顔画像情報
13 患者固有情報
30 ICカードリーダライター
51 医療機関(A)の医療情報管理サーバー
52 医療機関(A)の医療機関内端末
61 医療機関(B)の医療情報管理サーバー
62 医療機関(B)の医療機関内端末
101 インターフェイス
102 CPU
103 RAM
104 ROM
105 EEPROM
【産業上の利用分野】
本発明は、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を含む診療業務を電子化した診療予約システム、及び診療予約方法と、診療予約プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙の処方箋に替えて電子化診察券に記録した処方箋IDの導入で、処方箋の電子的伝送をを可能とするとともに診察予約を含む医療サービス業務を電子化し、医療業務の効率化、迅速化、適格化を図った医療サービス提供システム及び医療サービス提供プログラム及び医療サービス提供プログラムを記録した記録媒体が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、患者に電子化診察券を発行し、電子化診察券を用いて予約、診療、検査、医療処置、院内調剤、薬剤の払い出し、会計処理などを患者IDで管理して行ない、高信頼性の医療サービス環境を実現し、高齢者にも優しい医療業務を実現する医療機関内情報処理システム及び方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1に記載の技術は、電子化した診察券と、処方された処方箋をID化することにより診察券情報と処方箋を1対1の関係に築き、処方箋等の処理業務を効率化することをねらったものである。
また、特許文献2に記載の技術は、診察券を電子化することにより、医療機関内情報処理システムを提供するものでインターネットを想定した予約システムを想定したものではない。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−245162号公報
【特許文献2】
特開2002−269230号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、医療機関情報と患者の固有情報をICカードに格納し、通信端末を使用してネット上で診療予約することによって、ユーザー、医療機関双方の予約に関する負担を軽減し、医療機関の業務効率を高める診療予約システム及び診療予約方法と診療予約プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題の目的を達成するために本発明の診療予約システムの請求項1に記載の発明は、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を含む診療業務を電子化した診療予約システムであって、書き替え可能な記録部を有し、前記記録部の少なくとも一部に患者の固有情報が記録された電子化診察券と、前記電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)と、医療機関内に設けられ、患者の要請に基いて患者の固有情報を読み取り、診療及び診療予約に必要な医療機関情報を前記電子化診察券に記録するための医療機関内端末と、前記、医療機関内端末、患者通信端末に接続され、患者通信端末からの要請に基いて診療予約を受付ける医療情報管理サーバーと、を有することを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を含む診療業務を電子化した請求項1に記載の診療予約システムを使って診療予約を行なう診療予約方法であって、電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)の表示手段と入力手段によって、電子化診察券の情報記録部の空きエリアが確認され、医療機関内端末の表示手段と入力手段と保管手段によって患者の固有情報、医療機関情報を含む診察券情報が入力、保管され、前記診察券情報は、医療機関内端末の暗号化手段によって暗号化され、医療機関内端末の診察券情報書き込み手段によって復号鍵と共に電子化診察券の情報記録部の空きエリアに書き込まれ、電子化診察券が発行され、診療予約情報は、前記患者通信端末の表示手段と入力手段によって、医療情報管理サーバーから配信された診療予約画面に入力され、患者通信端末に接続された前記電子化診察券に記録された診察券情報と前記入力された診療予約情報は、患者通信端末の送信手段によって医療情報管理サーバーに送信され、医療情報管理サーバーに受信された診療予約情報は、登録された患者からのものであることが確認され、医療情報管理サーバーの予約手段によって予約手続が行なわれ、予約受付が終了すると診療予約済情報が医療情報管理サーバーの送信手段によって、患者通信端末に送信され、患者通信端末に受信された診療予約済情報は、患者通信端末の表示手段と入力手段によって、接続された電子化診察券に書き込まれることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を含む診療業務を電子化した請求項1に記載の診療予約システムを実行する診療予約プログラムであって、電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)の表示手段と入力手段によって、電子化診察券の情報記録部の空きエリアが確認され、医療機関内端末の表示手段と入力手段と保管手段によって患者の固有情報、医療機関情報を含む診察券情報が入力、保管され、前記診察券情報は、医療機関内端末の暗号化手段によって暗号化され、医療機関内端末の診察券情報書き込み手段によって復号鍵と共に電子化診察券の情報記録部の空きエリアに書き込まれて電子化診察券が発行され、診療予約情報は、前記患者通信端末の表示手段と入力手段によって、医療情報管理サーバーから配信された診療予約画面に入力され、患者通信端末に接続された電子化診察券に記録された診察券情報と前記入力された診療予約情報は、患者通信端末の送信手段によって医療情報管理サーバーに送信され、医療情報管理サーバーに受信された診療予約情報は、登録された患者からのものであることが確認され、医療情報管理サーバーの予約手段によって予約手続が行なわれ、予約受付が終了すると診療予約済情報が医療情報管理サーバーの送信手段によって、患者通信端末に送信され、患者通信端末に受信された診療予約済情報は、患者通信端末の表示手段と入力手段によって、接続された電子化診察券に書き込まれることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、電子化診察券は、所持者固有の情報が表示されたUIMカードであることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、電子化診察券には1以上の医療機関情報が記録されていることを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項6に記載の発明は、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を含む医療サービスを提供するプログラムを記録した記録媒体であって、請求項3に記載の医療サービス提供プログラムを記録したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、診療予約システム及び診療予約方法と診療予約プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体について説明する。
図1は、本発明の診療予約システムの全体構成の一実施形態について説明するための図、図2は、電子化診察券に搭載されたICチップの内部の構成の一実施形態について説明するためのブロック図、図3は、UIMカードの接続端子実装面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明するための平面図、図4は、図3に示すUIMカードの裏面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明するための平面図、図5は、電子化診察券の発行を行なう電子化診察券発行フロー図、図6は、電子化診察券によって診療予約を行なう診療予約フロー図、である。
【0013】
図1を参照して、本発明の診療予約システムの全体構成の一実施形態について説明する。
医療機関(A)5の医療情報管理サーバー51、医療機関(B)6の医療情報管理サーバー61は、インターネットを介して患者の携帯端末2、患者端末3に接続されている。
また、医療機関(A)5の医療情報管理サーバー51、医療機関(B)6の医療情報管理サーバー61には、それぞれの医療機関内に設置されている複数の医療機関内端末52、62に接続されている。
医療機関内端末は、それぞれの医療機関の受付端末の場合や、診察室に設置されている医師端末の場合がある。
【0014】
患者の携帯端末2には、図1に示すような電子化診察券1が接続されて使用される。図では、電子化診察券1は、UIM(User Identity Micromodule)カードとして図示されている。
UIMカードは、加入者の情報や短縮ダイヤルなどの情報を書き込み、個人情報を管理するICカードで、欧州規格の携帯電話に搭載されているSIMカード(Subscriber Identity Module)の次世代版カードである。
【0015】
本発明の診療予約システムの特徴の一つは、電子化診察券1(以下ICカードともいう。)が例えば、携帯電話のような通信機能を有する携帯端末に接続されて使用されることによって、どこからでも、何時でも診療予約が可能となることである。
携帯端末は、電話機能とメール機能を有し、医療機関の医療情報管理サーバーを介して、それぞれの医療機関内の受付端末や、診察室に設置されている医師端末などの医療機関内端末と情報の交信を行うことができる。
この特徴を利用して、通信可能な場所から診療を受けたい医療機関の予約状況を確認して診療予約を行なうことが可能になる。
また、デスクトップ型のパーソナルコンピュータや、ノート型のパーソナルコンピュータなどの患者端末3には、ICカードリーダーライタ30が接続されており、前記UIMカードや、クレジットカードサイズのICカードが接続可能になっている。また、患者端末のキーボードにICカード用コネクタが内蔵されている場合は、このコネクタにICカードを接続して使用することができる。
患者端末がノート型の端末の場合は、PCMCIAカード接続部にUIMカード内蔵のPCカードを接続して使用することができる。
【0016】
電子化診察券1の実行プログラムは、ICカード診察券システムが利用可能な医療機関によって発行される医療機関専用カードに記録される場合や、患者が所持するUIMカードを含むICカードに相乗りの形で記録される場合がある。
前者の何れのカードの場合も、複数の医療機関の診療予約情報を一枚のICカードに記録して使用することができる。
【0017】
図1に示すプログラム記録媒体は、CDROM、DVD、フレキシブルディスク、磁気記録テープ、メモリカードなどであるが、このプログラム記録媒体には、本発明の診療予約システムを実行させるためのプログラムが格納されている。
このプログラム記録媒体をメインとなるコンピュータに組み込んで、実行プログラムとして本発明の診療予約システムで運用される構成機器にダウンロード、または、インストールする。
また、医療機関を訪れた初診の患者のICカードに対して、予約などのシステムを利用できるように、関連する予約情報を含む医療機関情報書き込みプログラムを医療機関内端末に書込む。
医療機関内端末は、ICカードが使用される患者端末の機種は何であるかによってICカードに書き込むプログラムを選択する。
また、ICカードが携帯端末で使用される場合は、その携帯端末の機種は何であるかによってICカードに書き込むプログラムを選択する。
【0018】
図2を参照して、電子化診察券に搭載されたICチップ10の内部の構成の一実施形態について説明する。
ICカードには、ICカードが接続される装置例えば、携帯電話、PDAなどの携帯端末や、パーソナルコンピュータなどの患者端末のリーダライタの接点と、接触方式で接続される接触型ICカードと、アンテナを介して無線方式によって接続される非接触型ICカードがある。
本発明で使用されるICカードは、上記接触型ICカード、非接触型ICカード何れでも、システムを構成する周辺機器に対応していればよい。
【0019】
ICチップ10の内部は、インターフェイス(IF)回路101、CPU102、RAM103、ROM104、EEPROM105が図のように接続されて構成されている。
外部装置接続端子を介して入力された情報は、IF回路101を経由して、中央演算装置であるCPU102に送信され、読み取り専用メモリ、ROM104に記録されたプログラムによって、電気的消去可能読出し書込みROMであるEEPROM105の所定のファイルに記録された内容を読出しにゆく。ランダムアクセスメモリであるRAM103は、情報の編集などを必要とする場合に作業場として使用される。
ICカードに搭載されているEEPROMは、2〜64Kバイトの記憶容量を有し、EEPROMにはデータの他に制御プログラムを書き込んで使用することもできる。
【0020】
EEPROM105には複数のファイルが格納され、それぞれのファイルには、保険証情報、医療機関情報、暗号鍵情報などの情報が記録され、保管される。
前述の医療機関専用ICカード以外のICカードに相乗りで診療予約情報を書き込む場合は、EEPROM105内に専用ファイルを作成し、医療予約システム実行プログラムを書き込む。このように、例えば、住民基本台帳カードや、社員証カードや、その他の企業、団体が発行したICカードの情報記録エリアの空きエリアに前記診療予約情報などを記録する場合は、プログラムなど大きな記録エリアを必要とするために事前にそのカードの発行母体の了解を得る。
【0021】
また、EEPROM105に暗号鍵を整理して保管する場合は、専用ファイルを作成し、ICチップの外部に読出し禁止を意味するコードを付して保管、管理する。
例えば、医療情報管理サーバーとの情報の交信にあたっては専用プログラムによって、前述のファイルから医療情報管理サーバーとの間で取り交わした共通鍵を呼び出し、診療予約情報を前述のRAMで暗号化しCPU102の制御で、ICカードが装着されている携帯端末に送信する。
【0022】
医療機関で作る団体が発行する医療機関専用のICカードを使用する場合は、カードを利用するためのプロググラムは、ROM104に書き込むことができ、情報記録のためのエリアについて余裕を持って使用することができる。
【0023】
図3を参照して、UIMカードの接続端子実装面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明する。
UIMカードは、大きさが15mm×25mm、厚さ0.8mm程度の小型ICカードで、接触型、及び接触型非接触型両用カードの場合は、図のように外部装置との接続用端子(以下外部端子という。)を備えている。外部端子の裏側にはICチップが封止樹脂などによって固定されており外部端子の図の区画された部分がICチップの各接続端子部分とワイヤで接続されている。前記接触型非接触型両用カードの場合は、更にUIMカード内に形成されたアンテナコイル(図示せず)がICチップのアンテナ端子に接続されている。
図3のようにUIMカード1の外部端子が形成されている面は、余白エリアが少ないために、表示する情報も例えば、保険証番号などの患者固有情報13や所持者の顔画像情報12などがプリントされて使用される。
【0024】
図4を参照して、UIMカードの裏面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明する。図4に示す実施の形態は、UIMカードが医療機関専用カードの場合である。
図4に示すUIMカードの裏面は、図3に示す外部端子が形成されている側の逆側である。この面には、印刷によるデザインや、カードの発行主体の情報や、カードの名称などが表示されており、外部端子形成側に比較するとプリントエリアが広い。
そのために、例えば、図のようにUIMカード1の名称11、患者固有情報13、例えば患者の保険証番号や、氏名、年齢(生年月日)、有効期間、他住所、血液型などをプリントして表示することができる。
顔画像12は、縮小してプリントすることができ、また前述の固有情報の一部に重ねて表示することも可能である。
これらの固有情報は、プリントの際に他人の情報と入れ違いにならないように、表裏に分散させないようにしてプリントする。
【0025】
図5を参照して電子化診察券の発行手順について説明する。
まず最初のステップ(以下Sと記載する)で電子化診察券の発行を希望する患者は、患者端末のICカードリーダライターにUIMカードを接続する(S1)。携帯端末の場合は携帯端末のUIMカード接続部にUIMカードを装着する。
次に、保険証情報を入力する(S2)。保険証情報の入力は医療機関で入力する場合もあり、保険情報が記録されている保険証を持参する。
UIMカードを患者端末から取り出す(S3)。
【0026】
患者は、医療機関の窓口に電子化診察券の発行を申請する(S4)。
電子化診察券の発行が許可された(S5)ら、発行申請書の指示にしたがって必要な患者の固有情報を記入する(S6)。患者の固有情報とは、例えば、住所、氏名、年齢(生年月日)、性別、電話番号、保険証番号などである。
医療機関側は、必要な医療機関情報を記入する(S7)。医療機関情報とは、例えば、医療機関コード(メールアドレス)、電話番号、予約申請コード、患者コード、登録日時などである。
医療機関は、患者コードを申請書に付与する(S8)。
申請書に記入された診察券情報を確認し、医療機関内端末に入力する(S9)。
入力された診察券情報は、共通鍵で暗号化する(S10)。共通鍵の代りに公開鍵暗号方式の秘密鍵を使用することもできる。
次に、患者からUIMカードを受取り(▲1▼)、UIMカードリーダライタに接続する(S11)。
UIMカードに暗号化された診察券情報を書き込み、診察券情報を復号するための復号鍵(共通鍵または、公開鍵)を所定のコードを付して書き込む(S12)。
所定事項が書き込まれたUIMカードは、医療機関内端末から排出される(S13)。診療予約資格の取得手続を終了する(S14)。
医療機関内端末の入力画面は電子フォーム仕様となっており患者が診療予約の際に予約情報を改竄している場合はチェック可能なようになっている。
【0027】
図6を参照して、診療予約手順について説明する。
医療機関は、医療情報管理サーバーを立ち上げ(S31)、医療予約画面を配信する(S32)。
診療予約を希望する患者は、患者端末のUIMカードリーダライターにUIMカード(電子化診察券)を接続する(S21)。
携帯端末の場合は携帯端末のUIMカード接続部にUIMカードを装着する。
次に、患者端末、または携帯端末の画面によって医療機関の医療情報管理サーバーにアクセスする(S22)。
診療予約画面を表示する(S23)。予約画面には、その時点における予約状況が表示されており、予約する患者は自分の都合に合わせて予約することができる。
診療予約情報を入力する(S24)。診療予約の画面には、病状を記入する欄が設けられており、現在の症状について画面の案内にしたがって入力して行く。
患者端末、または携帯端末は、送信情報を事前に取得している暗号鍵(共通鍵、または公開鍵で暗号化し、暗号化診療予約情報を送信する(▲2▼)(S25)。
【0028】
医療機関の医療情報管理サーバーは、患者端末、または携帯端末から送信された診療予約情報を受信し(S33)、暗号化された情報を共通鍵または、秘密鍵によって復号し予約手続を行なう(S34)。
予約手続を完了すると、予約処理を終了した旨の予約処理済情報を患者の通信端末に送信する▲3▼(S35)。送信情報は受診の際に使用された鍵を使用して暗号化する。
患者端末、または患者の携帯端末は、予約処理済情報を受診し▲3▼、例えば、予約コードなどを日付などと共にUIMカード(電子化診察券)に記録し、診療予約手続を終了する(S26)。
【0029】
【発明の効果】
本発明の1つである、患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を行なう診療予約システムにおいて、書き替え可能な記録部を有し、前記記録部の少なくとも一部に患者の固有情報が記録された電子化診察券と、前記電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)と、医療機関内に設けられ、患者の要請に基いて患者の固有情報を読み取り、診療及び診療予約に必要な医療機関情報を前記電子化診察券に記録するための医療機関内端末と、前記、医療機関内端末、患者通信端末に接続され、患者通信端末からの要請に基いて診療予約を受付ける医療情報管理サーバーとを有するシステムとすることによって、
1)ICカードの電子化診察券には、診察券情報の他に保険証情報などの固有情報を格納でき、しかも複数の診察券情報が格納できるために従来のように複数の診察券を所持する必要がない。
2)また、ICカード(UIMカード)の電子化診察券には、診察券情報の他に保険証情報などの固有情報を格納できるため、ネット経由で診察券情報を変更(更新)することができる。
3)また、ICカードの電子化診察券には、保険証情報などの固有情報や顔写真などを表示することができるため診察券の不正使用を防止することができる。
4)また、ネット経由で診療予約が可能なため、予約を希望する患者はインターネット画面で空き状況を確認し、24時間いつでも予約を入れることができる。
一方、医療機関側も予約のために人を張り付ける必要がない。
5)医療機関側は、インターネットにより事前に患者の症状を把握できるために、万全の処置、対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の診療予約システムの全体構成の一実施形態について説明するための図である。
【図2】電子化診察券に搭載されたICチップの内部の構成の一実施形態について説明するためのブロック図である。
【図3】UIMカードの接続端子実装面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明するための平面図である。
【図4】図3に示すUIMカードの裏面に患者固有情報の一部を表示した一実施形態について説明するための平面図である。
【図5】電子化診察券の発行を行なう電子化診察券発行フロー図である。
【図6】電子化診察券によって診療予約を行なう診療予約フロー図である。
【符号の説明】
1 電子化診察券(ICカード)
2 形態端末(携帯電話)
3 患者端末
4 プログラム記録媒体
5 医療機関(A)
6 医療機関(B)
10 ICチップ
11 UIMカードの名称
12 顔画像情報
13 患者固有情報
30 ICカードリーダライター
51 医療機関(A)の医療情報管理サーバー
52 医療機関(A)の医療機関内端末
61 医療機関(B)の医療情報管理サーバー
62 医療機関(B)の医療機関内端末
101 インターフェイス
102 CPU
103 RAM
104 ROM
105 EEPROM
Claims (6)
- 患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して、診療予約を含む診療業務を電子化した診療予約システムであって、
書き替え可能な記録部を有し、前記記録部の少なくとも一部に患者の固有情報が記録された電子化診察券と、
前記電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)と、
医療機関内に設けられ、患者の要請に基いて患者の固有情報を読み取り、診療及び診療予約に必要な医療機関情報を前記電子化診察券に記録するための医療機関内端末と、
前記、医療機関内端末、患者通信端末に接続され、患者通信端末からの要請に基いて診療予約を受付ける医療情報管理サーバーと、
を有することを特徴とする診療予約システム。 - 患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して、診療予約を含む診療業務を電子化した診療予約方法であって、
電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)の表示手段と入力手段によって、電子化診察券の情報記録部の空きエリアが確認され、
医療機関内端末の表示手段と入力手段と保管手段によって患者の固有情報、医療機関情報を含む診察券情報が入力、保管され、
前記診察券情報は、医療機関内端末の暗号化手段によって暗号化され、医療機関内端末の診察券情報書き込み手段によって復号鍵と共に電子化診察券の情報記録部の空きエリアに書き込まれ、電子化診察券が発行され、
診療予約情報は、前記患者通信端末の表示手段と入力手段によって、医療情報管理サーバーから配信された診療予約画面に入力され、
患者通信端末に接続された前記電子化診察券に記録された診察券情報と前記入力された診療予約情報は、患者通信端末の送信手段によって医療情報管理サーバーに送信され、
医療情報管理サーバーに受信された診療予約情報は、登録された患者からのものであることが確認され、医療情報管理サーバーの予約手段によって予約手続が行なわれ、予約受付が終了すると診療予約済情報が医療情報管理サーバーの送信手段によって患者通信端末に送信され、
患者通信端末に受信された診療予約済情報は、患者通信端末の表示手段と入力手段によって、接続された電子化診察券に書き込まれることを特徴とする請求項1に記載の診療予約システムを使って診療予約を行なう診療予約方法。 - 患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して診療予約を含む診療業務を電子化した診療予約プログラムであって、
電子化診察券が接続可能で通信可能な患者の携帯端末または患者端末(以下両端末を患者通信端末という。)の表示手段と入力手段によって、電子化診察券の情報記録部の空きエリアが確認され、
医療機関内端末の表示手段と入力手段と保管手段によって患者の固有情報、医療機関情報を含む診察券情報が入力、保管され、
前記診察券情報は、医療機関内端末の暗号化手段によって暗号化され、医療機関内端末の診察券情報書き込み手段によって復号鍵と共に電子化診察券の情報記録部の空きエリアに書き込まれて電子化診察券が発行され、
診療予約情報は、前記患者通信端末の表示手段と入力手段によって、医療情報管理サーバーから配信された診療予約画面に入力され、
患者通信端末に接続された電子化診察券に記録された診察券情報と前記入力された診療予約情報は、患者通信端末の送信手段によって医療情報管理サーバーに送信され、
医療情報管理サーバーに受信された診療予約情報は、登録された患者からのものであることが確認され、医療情報管理サーバーの予約手段によって予約手続が行なわれ、予約受付が終了すると診療予約済情報が医療情報管理サーバーの送信手段によって、患者通信端末に送信され、
患者通信端末に受信された診療予約済情報は、患者通信端末の表示手段と入力手段によって、接続された電子化診察券に書き込まれることを特徴とする請求項1に記載の診療予約システムを実行する診療予約プログラム。 - 電子化診察券は、所持者固有の情報が表示されたUIMカードであることを特徴とする請求項1に記載の診療予約システム。
- 電子化診察券には1以上の医療機関情報が記録されていることを特徴とする請求項1に記載の診療予約システム。
- 患者に対し医療機関で診療を受けるための電子化診察券を発行して、診療予約を含む診療業務を電子化した診療予約プログラムを記録した記録媒体であって、請求項3に記載の診療予約プログラムを記録した記録媒体。
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JP2003113892A JP2004318649A (ja) | 2003-04-18 | 2003-04-18 | 診療予約システム及び診療予約方法と診療予約プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体 |
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Cited By (2)
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JP2008112361A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 利用予約システム、通信端末及びそのプログラム、受付システム及びそのプログラム、icカード及びそのプログラム |
JP2009146367A (ja) * | 2007-12-14 | 2009-07-02 | Toru Amamiya | 診療情報、禁忌薬情報や個人特定情報をicチップ式会員カードの電子情報保存領域に書込み、医療機関先で容易に閲覧確認、変更可能とした上で、個人非特定情報のみを外部公開データベースに格納することで、悪意のある第三者よりのデータベース情報漏洩があった場合も個人非特定情報のみの漏洩に止め、会員の個人情報保護を可能とするシステム。 |
Citations (2)
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- 2003-04-18 JP JP2003113892A patent/JP2004318649A/ja active Pending
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瀬下裕矢: "モバイルコマースを支える電子決済の仕組み", モバイルインターネット, vol. 第1巻,第7号, JPN6008048219, 10 August 2001 (2001-08-10), pages 66 - 71, ISSN: 0001140087 * |
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