JP2004045589A - 帯電装置 - Google Patents

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JP2004045589A JP2002200941A JP2002200941A JP2004045589A JP 2004045589 A JP2004045589 A JP 2004045589A JP 2002200941 A JP2002200941 A JP 2002200941A JP 2002200941 A JP2002200941 A JP 2002200941A JP 2004045589 A JP2004045589 A JP 2004045589A
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Yutaka Kanai
金井 豊
Yasuo Takayama
高山 康夫
Yoshitaka Nagamori
長森 由貴
Yasutomo Ishii
石井 康友
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Abstract

【解決課題】ロール状の帯電部材にトナーが付着することによる帯電不良や、ロール状帯電部材の表面に短期間にトナーのフィルミングが発生して画質劣化を引き起こすのを防止することが可能な帯電装置を提供することを課題とする。
【解決手段】像担持体の表面に接触するロール状の帯電部材を備え、当該ロール状の帯電部材に電圧を印加することによって像担持体の表面を帯電する帯電装置において、通常の画像形成時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体に従動回転させ、クリーニングモード時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体と周速差をもって駆動する駆動手段を備えるように構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に用いられる帯電装置に関し、特に、ロール状の帯電部材にトナーが付着することによる帯電不良や、ロール状帯電部材の表面に短期間にトナーのフィルミングが発生して画質劣化を引き起こすのを防止することが可能な帯電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を帯電装置によって所定の電位に帯電した後、当該感光体ドラムの表面に画像露光を施すことにより静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置により顕像化して、トナー像を直接又は中間転写体を介して転写材上に転写・定着することで、白黒やカラーの画像を形成するように構成されている。
【0003】
ところで、上記感光体ドラムの表面を所定の電位に帯電する帯電装置としては、コロナ放電を利用したコロトロンやスコロトロンが用いられていたが、これらコロトロンやスコロトロンは、コロナ放電によってオゾンや窒素酸化物が発生するという問題点を有していた。
【0004】
そこで、近年、人体や環境に悪影響を与えるオゾンや窒素酸化物の発生を抑えるため、電圧を印加したロール状の帯電部材を感光体ドラムに接触させ、感光体ドラムを所定の帯電電位に帯電させる接触型の帯電装置が採用されている。
【0005】
しかし、上記接触型の帯電装置は、帯電部材が感光体ドラムと接触しているため、感光体ドラム上に残留するトナーが帯電部材に付着し、それが帯電不良を引き起こすという問題点を有している。
【0006】
この問題を解決するため、特開平7−121003号公報では、ロール状の帯電部材を感光体ドラムと異なる周速で回転させ、帯電部材と感光体ドラムとを摺擦させることにより、ロール状の帯電部材に付着したトナー等の付着物のクリーニングを行うことでクリーニング性の向上を図ろうとしたものが提案されている。
【0007】
また、上記従来の画像形成装置では、装置の小型化の要求に応えるため、排トナースペースを必要としないクリーナレスシステムが採用されてきている。さらに、ランニングコスト低減の観点から帯電部材の長寿命化も求められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平7−121003号公報に係る帯電装置の場合には、ロール状の帯電部材を感光体ドラムと異なる周速で回転させ、帯電部材と感光体ドラムの摺擦により付着物のクリーニングを行うことでクリーニング性の向上を図るように構成したものである。その際、上記帯電装置では、ロール状の帯電部材と感光体ドラムとの周速差を、両者の連れ回りもしくはロール状の帯電部材を強制的に駆動することによって与えている。
【0009】
上記ロール状の帯電部材と感光体ドラムとの周速差を、両者の連れ回りによって与えるように構成した場合には、感光体ドラムとのニップ部で弾性体であるロール状の帯電部材が歪み、ニップ部の出口で歪みが開放されることによる所謂マイクロスリップを用いているが、多量のトナーがロール状の帯電部材まで到達するクリーナーレスシステムでは、十分なクリーニングが行われず、ロール状の帯電部材の表面にトナーが堆積して、帯電不良を発生させるという問題点を有していた。また、ロール状の帯電部材を強制的に駆動した場合は、ロール状の帯電部材と感光体ドラムとの間で常時トナーが摺擦されるので、この摺擦によって発生する熱でトナーが溶融して、ロール状帯電部材の表面に短期間にトナーのフィルミングが発生し、帯電電位が不均一となって画質劣化を引き起こすという問題点を有していた。
【0010】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ロール状の帯電部材にトナーが付着することによる帯電不良や、ロール状帯電部材の表面に短期間にトナーのフィルミングが発生して画質劣化を引き起こすのを防止することが可能な帯電装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、像担持体の表面に接触するロール状の帯電部材を備え、当該ロール状の帯電部材に電圧を印加することによって像担持体の表面を帯電する帯電装置において、通常の画像形成時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体に従動回転させ、クリーニングモード時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体と周速差をもって駆動する駆動手段を備えたことを特徴とする帯電装置である。
【0012】
また、請求項2に記載された発明は、像担持体の表面に接触するロール状の帯電部材を備え、当該ロール状の帯電部材に電圧を印加することによって像担持体の表面を帯電する帯電装置であって、前記像担持体の表面に付着したトナー等の汚れを一時保持部材によって一時的に回収保持し、クリーニングモード時に、当該一時保持部材によって回収保持されたトナー等の汚れを吐き出すように構成された画像形成装置に使用される帯電装置において、通常の画像形成時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体に従動回転させ、クリーニングモード時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体と周速差をもって駆動する駆動手段を備えたことを特徴とする帯電装置である。
【0013】
さらに、請求項3に記載された発明は、前記像担持体の周速よりもロール状の帯電部材の周速の方が速く、周速差が2%〜5%の範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載の帯電装置である。
【0014】
【作用】
本発明によれば、通常の画像形成時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体に従動回転させ、クリーニングモード時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体と周速差をもって駆動する駆動手段を備えるように構成したので、長期間に渡り帯電不良とフィルミングの発生を防止し、高画質が維持できるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図2はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用した画像形成装置としてのデジタルフルカラー複写機を示すものであり、図3はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用した画像形成装置としてのデジタルフルカラー複写機の画像形成部を示すものである。なお、画像形成装置としては、複写機以外に、プリンタやファクシミリ等であっても良いことは勿論である。
【0017】
図2において、1はデジタルフルカラー複写機の本体を示すものであり、このデジタルフルカラー複写機本体(画像形成装置本体)1の上部には、カラー画像等を有する原稿の画像を読み取るIIT2(Image Input Terminal)が配設されている。このIIT2によって読み取られた画像データや、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データは、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の画像データとして図示しない画像処理装置に送られ、この画像処理装置では、画像データに対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
【0018】
そして、上記の如く画像処理装置で所定の画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)(各8bit)の4色の画像データとしてROS3(Raster Output Scanner)に送られ、このROS3では、画像データに応じてレーザー光LBによる画像露光が行われる。
【0019】
上記ROS3によってレーザー光LBが走査露光される像担持体としての感光体ドラム4は、図2及び図3に示すように、図示しない駆動手段によって矢印方向に沿って所定の速度で回転駆動されるようになっている。この感光体ドラム4の表面は、本発明の実施の形態に係る帯電装置5によって所定の極性(例えば、マイナス極性)及び電位に帯電された後、画像データに応じてレーザー光LBが走査露光されることによって静電潜像が形成される。上記感光体ドラム4上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色の現像器6Y、6M、6C、6BKを備えたロータリー方式の現像装置6によって、例えば、感光体ドラム4の帯電極性と同極性のマイナス極性に帯電したトナーによって反転現像され、順次、所定の色のトナー像となる。尚、上記感光体ドラム4上に形成されたトナー像は、必要に応じて図示しない転写前帯電器によって帯電を受け、電荷量が調整されるようになっている。
【0020】
この実施の形態に係るデジタルフルカラー複写機は、トナー像の転写性の向上等を図ることによって、更なる高画質化や定着装置におけるオイルレス化を可能とするため、現像器6Y、6M、6C、6BKでは、従来の粉砕法等によって製造された不定形のトナーに代わって、球形状に近いトナーが使用されている。
【0021】
具体的には、トナーとして、平均粒径が6μmで、トナーの粒状性向上及び高転写性獲得のため、形状係数(ML2 /A)が110〜140以下、ここでは形状係数が120の球形トナー(本例では重合トナーである)が用いられている。球形トナーには、クリーニング性、転写性、帯電維持性のため外添剤が添加されている。また、上記現像器6Y、6M、6C、6BKでは、二成分現像剤を用いており、この二成分現像剤におけるトライボバリュー(Tv)が30μC/g以上となっている。
【0022】
なお、上記トナーの形状係数(ML2 /A)は、次式で表される。
形状係数(ML2 /A)=(トナー径の絶対最大長)2 /(トナーの投影面積)×π/4×100
【0023】
上記感光体ドラム4上に順次形成された各色のトナー像は、当該感光体ドラム4の下部に配置された中間転写体としての中間転写ベルト7上に、第1の転写手段としての一次転写ロール8によって互いに重ね合わせた状態で順次転写される。この中間転写ベルト7は、駆動ロール9、テンションロール10、2次転写手段の一部を構成する対向ロールとしてのバックアップロール11、アイドラーロール12によって、例えば、感光体ドラム4の周速と同一の移動速度で矢印方向に沿って回動可能に支持されている。また、上記中間転写ベルト7は、当該中間転写ベルト7を張架する駆動ロール9、テンションロール10、バックアップロール11、アイドラーロール12とともに、一体的に中間転写ベルトユニットを構成しており、この中間転写ベルトユニットは、複写機本体1に対して前面側に抜き差しする方向に着脱可能となっている。
【0024】
上記中間転写ベルト7上には、形成する画像の色に応じて、感光体ドラム4上に形成されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色のすべて又はその一部のトナー像が、一次転写ロール8によって順次重ね合わせた状態で転写される。この中間転写ベルト7上に転写されたトナー像は、所定のタイミングで二次転写位置へと搬送される記録媒体としての記録用紙13上に、中間転写ベルト7を支持するバックアップロール11と、当該バックアップロール11に圧接する第2の転写手段の一部を構成する二次転写ロール14の圧接力及び静電吸引力によって転写される。上記記録用紙13は、図2に示すように、複写機本体1の下部に配置された複数の用紙カセット15、16、17から、所定のサイズのものが、フィードロール18及び分離ロール対19によって1枚ずつ給紙される。給紙された記録用紙13は、複数の搬送ロール対20及びレジストロール21によって、所定のタイミングで中間転写ベルト7の2次転写位置まで搬送される。そして、上記記録用紙13には、上述したように、2次転写手段としてのバックアップロール11と二次転写ロール14とによって、中間転写ベルト7上から所定の色のトナー像が一括して転写されるようになっている。
【0025】
また、上記中間転写ベルト7上から所定の色のトナー像が転写された記録用紙13は、中間転写ベルト7から分離された後、搬送ベルト22によって定着手段としての定着装置23へと搬送され、この定着装置23の加熱ロール24及び加圧ロール25によって、熱及び圧力でトナー像が記録用紙13上に定着され、本体排出ロール26によって複写機本体1の外部に設けられた排紙トレイ27上に排出されてカラー画像の形成工程が終了する。
【0026】
また、この実施の形態に係るデジタルフルカラー複写機は、図3に示すように、像担持体としての感光体ドラム4を長寿命化する等のため、感光体ドラム4の表面に残留したトナー等の付着物を永久的に除去するクリーニング装置を備えていない、所謂”クリーナーレスシステム”を採用している。その一方、上記デジタルフルカラー複写機は、クリーニング装置の代わりに、感光体ドラム4の表面に付着したトナー等の汚れを一時保持部材としてのリフレッシャーロール31によって一時的に回収保持し、クリーニングモード時に、当該リフレッシャーロール31によって回収保持されたトナー等の汚れを吐き出すように構成されている。上記リフレッシャーロール31としては、例えば、直径5mmの金属シャフトに導電化処理されたアクリル等の繊維からなるブラシを、外径が10mmとなるように植毛されたものであり、感光体ドラム4との食い込み量は、例えば、0.5mmに設定されている。また、このリフレッシャーロール31は、例えば、感光体ドラム4表面の移動方向と反対方向にブラシの先端が移動するように、所定の回転速度で回転駆動される。
【0027】
上記リフレッシャーロール31は、画像形成時に、トナーの帯電極性(負極性)と同極性(負極性)の電圧が印加され、感光体ドラム4の表面に残留したトナー等の付着物を掻き乱すとともに、記録用紙13上に転写されずに、感光体ドラム4の表面に残留した主に正規の帯電極性(負極性)と逆極性(正極性)のトナーを静電的に吸引して一時的に回収保持するようになっている。
【0028】
一方、上記リフレッシャーロール31は、クリーニングモード時には、逆極性(正極性)のトナーと同極性の正極性の電圧を印加することによって、一時的に回収保持したトナー等を感光体ドラム4の表面に吐き出すように構成されている。このクリーニングモード時に感光体ドラム4の表面に吐き出されたトナー等の付着物は、中間転写ベルト7上に転写された後、後述するように、当該中間転写ベルト7に設けられたクリーニング装置32によって除去される。
【0029】
なお、図2中、28は定着装置23の出口側に設けられた切り替えゲート、29は両面用用紙搬送路、30は用紙表裏反転ユニット、32は中間転写ベルト7の清掃を行うための中間転写ベルト用のクリーニング装置、33は二次転写ロール14の清掃を行うためのクリーナー、34は手差しトレイをそれぞれ示している。また、上記中間転写ベルト用クリーニング装置32で回収されたトナーは、回収トナーボックス35に集められて回収されるようになっている。
尚、上記中間転写ベルト用のクリーニング装置32と二次転写ロール14は、最終色のトナー像の転写が終了するまで、中間転写ベルト7上から離間している。
【0030】
ところで、この実施の形態では、像担持体の表面に接触するロール状の帯電部材を備え、当該ロール状の帯電部材に電圧を印加することによって像担持体の表面を帯電する帯電装置であって、前記像担持体の表面に付着したトナー等の汚れを一時保持部材によって一時的に回収保持し、クリーニングモード時に、当該一時保持部材によって回収保持されたトナー等の汚れを吐き出すように構成された画像形成装置に使用される帯電装置において、通常の画像形成時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体に従動回転させ、クリーニングモード時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体と周速差をもって駆動する駆動手段を備えるように構成されている。
【0031】
また、この実施の形態では、前記像担持体の周速よりもロール状の帯電部材の周速の方が速く、周速差が2%〜5%の範囲であるように構成されている。
【0032】
すなわち、この実施の形態に係る帯電装置5は、図1及び図3に示すように、ロール状の帯電部材としての帯電ロール50から構成されている。この帯電ロール50は、図4に示すように、直径8mmの金属シャフト51の表面に、所定の抵抗値に導電化処理されたエピクロルヒドリンゴム52を被覆形成し、その表面にポリアミド53を10μmの厚さにコートしたものであり、当該帯電ロール50の外径はφ14mmに設定されている。
【0033】
上記帯電ロール50は、図1に示すように、感光体ドラム4の端部に嵌合された感光体ギア54からギア55及びギア56を介して、帯電ロール50のシャフト51に嵌合された帯電ロールギア57が噛み合い駆動されることで駆動力を受けるように構成されている。ここで、上記ギア56と帯電ロールギア57等の噛み合い比は、帯電ロール50の表面が感光体ドラム4の表面に対して、所定の周速差を持って、感光体ドラム4表面の周速よりも速く回転するように設定されている。また、上記ギア55とギア56との間には、切り替え手段としての駆動力の伝達がON/OFF切り替え可能なワンウエイクラッチ58が配置されており、感光体ギア54からの駆動のON/OFFが可能となるような駆動手段を構成している。
【0034】
以上の構成において、この実施の形態に係る帯電装置を適用したデジタルフルカラー複写機では、次のようにして、ロール状の帯電部材にトナーが付着することによる帯電不良や、ロール状帯電部材の表面に短期間にトナーのフィルミングが発生して画質劣化を引き起こすのを防止することが可能となっている。
【0035】
すなわち、この実施の形態に係る帯電装置5を適用したデジタルフルカラー複写機では、図1及び図5に示すように、通常の画像形成時には、ワンウエイクラッチ58がOFF状態となっており、感光体ギア54からの駆動が帯電ロール50に伝達されず、帯電ロール50は、感光体ドラム4表面との接触によって、当該感光体ドラム4表面の周速と等しい速度で従動回転されるようになっている。
【0036】
一方、クリーニングモードでは、図5に示すように、ワンウエイクラッチ58がON状態となっており、帯電ロール50には、感光体ギア54からの駆動力が伝達され、当該帯電ロール50は、感光体ドラム4の周速に対して所定の周速差を持って回転駆動されるようになっている。
【0037】
上記帯電ロール50の駆動タイミングは、図5に示すように、制御されるようになっている。すなわち、感光体ドラム4の回転が開始されると、帯電ロール50は、感光体ドラム4に従動であるため、回転を開始する。その後、帯電ロール50に負電圧が印加され、感光体ドラム4の表面を所定の電位に帯電する。次に、画像露光により所定の枚数の画像形成を行った後、感光体ドラム4は回転したまま、帯電ロール50の負電圧がOFFされ、帯電ロール50にクリーニングモード時の正電圧が印加されると同時にクラッチ58がONされ、帯電ロール50は回転駆動されるようになる。次いで、正電圧の印加とクラッチ58がOFFされ、最後に感光体ドラム4の回転が終了する。
【0038】
通常印字時には、例えば、帯電ロール50に−1.1KVのDC電圧が印加され、感光体ドラム4をほぼ−500Vに帯電している。また、リフレッシャーロール31には、−400Vの電圧が印加され、一次転写ロール8で転写されず、感光体ドラム4上に残ったトナーの内、逆極性(+極性)に帯電したトナーを一時保持する。
【0039】
一方、ジョブエンドに行われるクリーニングモード時には、帯電ロール50は感光体ドラム4の周速度100mm/secより3%速い周速度で回転駆動される。このとき、帯電ロール50には+400Vの電圧が印加され、電気的にもクリーニングを助長している。
【0040】
このように、上記実施の形態では、通常印字時には、帯電ロール50を感光体ドラム4に従動回転させるように構成したので、当該帯電ロール50を常時感光体ドラム4に対して周速差を持って回転させる場合のように、感光体ドラム4上に付着したトナーが摺擦されることがなく、フィルミング等が発生するのを防止することができ、画質劣化を引き起こすのを防止することが可能となっている。
【0041】
また、上記実施の形態では、クリーニングモード時には、帯電ロール50を感光体ドラム4の表面に対して周速差を持って回転させるように構成したので、帯電ロール50の表面にトナー等が付着した場合でも、当該トナーを周速差を持って回転する帯電ロール50によって落とすことができ、帯電ロール50の表面にトナー等が堆積することによって帯電不良が発生することをも防止することができる。
【0042】
実験例1
次に、本発明者らは、上記実施の形態に係る帯電装置の効果を確認するため、富士ゼロックス社製のDocu COlar1250を改造して、図2及び図3に示すようなデジタルフルカラー複写機を試作し、上記の条件で帯電ロールを常時感光体ドラムと周速差をもって回転するように構成した従来例と、帯電ロールを従動回転するように構成した従来例との比較実験を行った。
【0043】
図6及び図7は上記実験の結果を示すものである。実験は40枚連続印字後のジョブエンドに2秒間のクリーニングモードを入れて行った。
【0044】
本発明者らのこれまでの実験では、帯電ロールのトナー付着量が0.03g/m2 を超えると、画像上帯電不良が視認できるようになってしまうが、図6の結果より従来例の従動の場合、10K枚の印字でトナー付着量は0.03g/m2 を超えてしまい、実際帯電不良による白点が見られた。また、従来例の駆動の場合、20Kまでは本発明よりトナー付着量は少ないが、それ以降急激に悪化している。これは、フィルミングにより感光体ドラム4上にトナー筋が発生し、帯電ロール50まで多量のトナーが到達してしまうからである。
【0045】
これに対し本発明の実験例では、50K枚まで帯電不良の発生はなく良好な帯電性が得られた。
【0046】
図8は従来例の駆動の場合とのフィルミングレベルの比較実験結果であるが、従来では20K枚を過ぎると悪化している。一方、本発明では感光体ドラム4上に若干視認できるがレベルであり、画質上特に問題はなかった。
【0047】
実験例2
次に、本発明者らは、帯電ロールと感光体ドラムとの周速差を変え、トナー汚れ、フィルミング発生レベルがどのように変化するかを確認するため、実験例1と同じく、富士ゼロックス社製のDocu COlar1250を改造して、図2及び図3に示すようなデジタルフルカラー複写機を試作し、実験を行った。
【0048】
トナー汚れは、次のようなストレス実験で評価した。リフレッシャーがなく、感光体ドラム4と中間転写ベルト7を非接触とした状態で、直径84mmの感光体ドラム4上に現像量0.1g/mの中間調画像をA4横1枚分現像し、帯電ロール50に電圧を印加しつつ5分間空回しを行い、2秒間のクリーニングモードの後、帯電ロール50上のトナー量を測定した。
【0049】
図8は上記実験の結果を示すものである。
【0050】
この結果から、図8に示すように、周速差が負(感光体ドラムが速い)であると汚れに対し効果がないことがわかった。また、周速差が正(帯電ロールが速い)のとき、周速差が2%以上あると、汚れは0.03g/m未満に抑えられることがわかった。
【0051】
フィルミングレベルも次のようなストレス実験で評価した。まず、トナー汚れ実験と同様感光体ドラム4上に現像量0.1g/mの中間調画像をA4横1枚分現像し、帯電ロール50に電圧を印加しつつ1時間空回しを行い、2秒間のクリーニングモードの後、リフレッシャーを戻し20%の中間調を通常にプリントアウトし、画質評価と感光体ドラム表面の観察を行った。
【0052】
図9は上記実験の結果を示すものである。
【0053】
この結果は、図9に示すように、周速差が5%で若干悪化するが許容レベルであり、周速差が6%ではフィルミングのレベルが不良となる。
【0054】
以上からトナー汚れをフィルミングを両立させるためには、帯電ロール50の方を速く回転させ、その周速差は2%から5%であることが必要となる。
【0055】
なお、前記実施の形態では、帯電ロール50への正電圧印加のON/OFFと駆動を同時に行うようにしたが、正電圧印加と駆動が同時に行われる状態が少なくとも一部あれば同様の効果を得ることができ、ON/OFFを同時に行うことは必ずしも必要事項ではない。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ロール状の帯電部材にトナーが付着することによる帯電不良や、ロール状帯電部材の表面に短期間にトナーのフィルミングが発生して画質劣化を引き起こすのを防止することが可能な帯電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用した画像形成装置としてのデジタルフルカラー複写機の要部を示す構成図である。
【図2】図2はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用した画像形成装置としてのデジタルフルカラー複写機を示す構成図である。
【図3】図3はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用した画像形成装置としてのデジタルフルカラー複写機の画像形成部を示す構成図である。
【図4】図4はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を示す構成図である。
【図5】図5はこの発明の実施の形態1に係る帯電装置を適用した画像形成装置としてのデジタルフルカラー複写機の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】図6は実験結果を示すグラフである。
【図7】図7は実験結果を示すグラフである。
【図8】図8は実験結果を示すグラフである。
【図9】図9は実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
4:感光体ドラム(像担持体)、5:帯電装置、50:帯電ロール(ロール状の帯電部材)、51:金属シャフト、52:エピクロルヒドリンゴム、54:感光体ギア、55、56:ギア、57:帯電ロールギア、58:ワンウエイクラッチ。

Claims (3)

  1. 像担持体の表面に接触するロール状の帯電部材を備え、当該ロール状の帯電部材に電圧を印加することによって像担持体の表面を帯電する帯電装置において、
    通常の画像形成時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体に従動回転させ、クリーニングモード時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体と周速差をもって駆動する駆動手段を備えたことを特徴とする帯電装置。
  2. 像担持体の表面に接触するロール状の帯電部材を備え、当該ロール状の帯電部材に電圧を印加することによって像担持体の表面を帯電する帯電装置であって、前記像担持体の表面に付着したトナー等の汚れを一時保持部材によって一時的に回収保持し、クリーニングモード時に、当該一時保持部材によって回収保持されたトナー等の汚れを吐き出すように構成された画像形成装置に使用される帯電装置において、
    通常の画像形成時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体に従動回転させ、クリーニングモード時には、前記ロール状の帯電部材を像担持体と周速差をもって駆動する駆動手段を備えたことを特徴とする帯電装置。
  3. 前記像担持体の周速よりもロール状の帯電部材の周速の方が速く、周速差が2%〜5%の範囲であることを特徴とする請求項1又は2記載の帯電装置。
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