JP2004045405A - 校正方法およびそれを用いた濾過方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】湾曲したパイプ11d内部を気泡を含む濾過水を通過させ、気泡をパイプ11d内部の上部に沿って通過させ、パイプ11d内部の下方から分岐するパイプ11c内部に、気泡が分離された濾過水を通過させる。そして、パイプ11cの途中に設けられた透明なパイプ11e内部を通過する濾過水の透明度を光センサ24により検出する。以上のことにより、気泡が含まれた流体から気泡の分離を行ってから、透明度を検出することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、校正方法およびそれを用いた濾過方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、産業廃棄物を減らす事は、エコロジーの観点から重要なテーマであり、企業課題である。この産業廃棄物の中には、色々な排水や汚水がある。
【0003】
以下、水や薬品等の流体中に被除去物である物質が含まれているものを排水と呼び説明する。これらの排水は、高価な濾過処理装置等で前記被除去物が取り除かれ、排水がきれいな流体となり再利用されたり、除去できずに残ったものを産業廃棄物として処理している。特に水は、きれいな状態にして川や海等の自然界に戻されたり、再利用される。
【0004】
この事からも判るように、汚水処理の技術は、環境汚染の意味からも、またリサイクルの点からも重要な問題であり、低イニシャルコスト、低ランニングコストのシステムが早急に望まれている。
【0005】
一例として、半導体分野に於ける排水処理を以下に説明していく。一般に、金属、半導体、セラミック等の板状体を研削または研磨する際、設備の温度上昇防止、潤滑性向上、研削屑または切削屑の板状体への付着等が考慮され、水等の流体が供給されている。
【0006】
一方、「環境に優しい」をテーマに、前記半導体ウェハの研削屑または研磨屑が混入された排水は、濾過されてきれいな水にして自然界に戻したり、あるいは再利用され、濃縮された排水は、回収されている。
【0007】
現状の半導体製造に於いて、Siを主体とする屑の混入された排水処理には、凝集沈殿法、フィルタ濾過と遠心分離機を組み合わせた方法の二通りがあり、各半導体メーカーで採用している。
【0008】
しかし上記二通りの方法は、どちらともモータの電気代やフィルタの交換費用等のランニングコストが非常に大きく、またイニシャルコストも非常に大きいという問題があった。
【0009】
上記の問題に鑑みて、本出願人は特開2001−038352号公報に示す如く、イニシャルコストとランニングコストが非常に安いシステムを開発した。以下にその概要を示す。
【0010】
図4における符号1は、原水タンクである。このタンク1の上方には、原水供給手段としてパイプ10が設けられている。このパイプ10は、被除去物が混入した流体の通過する所である。例えば、半導体分野で説明すると、ダイシング装置、バックグラインド装置、ミラーポリッシング装置またはCMP装置から流れ出る被除去物が混入された排水(原水)が通過する所である。これら被除去物は結晶インゴッドをウェハにスライスする際に発生する。尚、この排水は、ダイシング装置から流れるシリコン屑が混入された排水として説明していく。
【0011】
原水タンク1に貯められた原水6の中には、フィルタ2が複数個設置される。このフィルタ2の下方には、例えばパイプに小さい孔を開けたような、バブリング装置の如き、気泡発生装置4が設けられ、ちょうどフィルタ膜の表面を通過するようにその位置が調整されている。5は、エアーブローである。
【0012】
フィルタ2に固定されたパイプ11は、フィルタ2で濾過された濾過水が通過し、第1のバルブ22を介して原水タンク1側に向かうパイプ12と、再利用(または排水される)側に向かうパイプ17に選択輸送される。また原水タンク1の側壁および底面には、第2のパイプ13、第3のパイプ14、第4のパイプ15および第5のパイプ16が取り付けられている。
【0013】
パイプ10から供給された原水6は、原水タンク1に貯められ、フィルタ2により濾過される。このフィルタに取り付けられたフィルタ膜の表面は、気泡が通過し、気泡の上昇力や破裂により、フィルタ膜にトラップしたシリコン屑を動かし、常にその濾過能力が低下しないように維持されている。
【0014】
またフィルタ膜が新規に取り付けられたり、休日により長期間停止されたり、またはパイプ11にシリコン屑が混入されている場合は、切替バルブ22を使って、濾過水がパイプ12を介して原水タンク1に循環する様に設計されている。それ以外は、バルブ22は、パイプ17に切り替えられており、濾過水は再利用される。
【0015】
被除去物が所定の混入率よりも高かった場合、濾過水は異常水と判断し、自動的に循環が開始したり、またはポンプが止められ濾過が停止される。また循環する時は、排水が原水タンク1から溢れる事を考慮して、パイプ10から原水タンク1への流体供給が停止されても良い。
【0016】
またセンサ24は、シリコン屑を常時センシングしている。センサとして、受光・発光素子の付いた光センサを用いて、濾過水の透明度を検出することにより、濾過水中のシリコン屑の量を検出できる。発光素子は、発光ダイオードやレーザが考えられる。またセンサ24は、パイプ11の途中あるいはパイプ17の途中に取り付けても良いが、本発明ではセンサ24をパイプ11の途中に取り付けた状態を1つの例として説明する。
【0017】
一方、原水タンクは、時間とともに濃縮されてくる。そして所望の濃度になった場合、濾過作業を停止し、凝集沈殿を行う方法、またはフィルタプレスによってシリコンを回収する方法によって沈殿物が処理される。
【0018】
以上述べたように、図4のシステムでは、原水タンク1、フィルタ2、小型ポンプ23で構成される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したように光センサで濾過水をセンシングする場合、パイプ11を通過する濾過水に含まれる気泡が問題になる。気泡が含まれた濾過水の透明度をセンサ24を用いて検出すると、センサが誤作動してしまう場合がある。
【0020】
図5に示す如く、センサが誤作動し、正常な濾過水をシリコン屑が含まれる異常水と判断してしまうと、センサ24に連動している切替バルブ22が作動し、濾過水をパイプ11からパイプ12へ輸送し、本来外部へ排出すべき正常な濾過水を原水タンク1内に循環させてしまう。また、センサが誤作動し、シリコン屑が含まれる異常水を正常な濾過水と判断してしまうと、切替バルブ22が作動し、本来原水タンク1に循環されるべき異常水がパイプ17を介して外部へ放出されてしまう。
【0021】
濾過水に含まれる気泡を分離するために、従来のシステムでは、図5に示す如く、フィルタから取り出した濾過水を輸送するパイプ11に分岐したパイプ11bを設けた。センサはパイプ11cの途中に設けられており、分岐したパイプ11b、11cは切替バルブ22の手前で合流する。
【0022】
濾過水中に含まれる気泡は、気泡自身に作用する浮力によりパイプ11a内部の上部を通過して分岐部30からパイプ11bへ輸送される。従って、分岐部30で乱流が起こらない場合は、分岐部から水平に延在するパイプ11cを通過する濾過水は気泡が含まれていない。
【0023】
しかし、図6に示す如く、パイプ11bが垂直に分岐する分岐部30付近のパイプ内部では、どうしても乱流が起こってしまい、それと同時に濾過水に含まれる気泡もパイプ11cに輸送されてしまい、濾過水から気泡を分離することが出来なかった。また、このことによりセンサの誤作動が起こっていた。
【0024】
そこで、本発明では、フィルタを介して取り出した濾過水から気泡の分離を行い、光センサを用いて濾過水の透明度の検出を行う装置およびその方法を提供するのが目的である。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述した課題に鑑みてなされ、本発明の流体の透明度検出装置は、好適には、気泡が含まれる流体を輸送する第1のパイプと、第1のパイプの内部の下方から分岐し、気泡が分離された前記流体を輸送する第2のパイプを有し、前記第2のパイプの途中に設けられた透明度検出手段により前記流体の透明度を検出することを特徴とする。このことにより、流体に気泡が含まれることよる透明度検出手段の誤作動が無くなる。
【0026】
更に、本発明の流体の透明度検出装置は、好適には、前記気泡が含まれる前記流体は、フィルタから取り出された流体であり、前記気泡は、前記フィルタの下方に設けられた気泡発生装置から発生した気泡であることを特徴とする。ここで、気泡発生装置から発生した気泡は、フィルタの目詰まりを防止する働きを有する。
【0027】
更に、本発明の流体の透明度検出装置は、好適には、前記第1のパイプは、水平に延在する部分と垂直に延在する部分との間に湾曲部を有することを特徴とする。この湾曲部を、気泡を含む流体が通過することにより、遠心力が発生し、気泡を第1のパイプ内部で上部に移動させることができる。
【0028】
更に、本発明の流体の透明度検出装置は、好適には、前記第2のパイプは、前記第1のパイプの湾曲部から分岐し、下方向に延在した後、U字状を形成して上方向に延在し、前記第1のパイプに合流することを特徴とする。このことにより、第2のパイプに気泡が浸入するのを防止することができる。
【0029】
更に、本発明の流体の透明度検出装置は、好適には、前記透明度検出手段は、光センサであることを特徴とする。このことにより、常に流体の透明度を検出することができる。
【0030】
更に、本発明の流体の透明度検出装置は、好適には、前記第2のパイプは、上方向に延在する途中に前記第2のパイプと一体で設けられた透明なパイプを有し、前記透明なパイプの周辺に前記流体の透明度を検出する透明度検出手段が設置されることを特徴とする。このことにより、第2のパイプ外部から流体の透明度を検出することができる。
【0031】
本発明は上述した課題に鑑みてなされ、本発明の流体の透明度検出方法は、好適には、第1のパイプの湾曲部に、気泡が含まれた流体を通過させ、前記流体が前記湾曲部を通過することにより発生する遠心力により、前記気泡を前記第1のパイプ内部の上部に沿って通過させ、前記第1のパイプの湾曲する部分の前記パイプ内部の下部から分岐する前記第2のパイプに流体を通過させることにより、気泡が分離された前記流体を前記第2のパイプ内に通過させることを特徴とする。このことにより、流体に気泡が含まれることよる透明度検出手段の誤作動が無くなる。
【0032】
更に、本発明の流体の透明度検出方法は、好適には、前記第2のパイプの途中に設けられた透明なパイプの外側から光を通過させ、前記透明なパイプおよび前記透明なパイプ内部を通過する流体を透過した光を光センサで検出することにより、前記流体の透明度を検出することを特徴とする。このことにより、常に流体の透明度を検出することができ、第2のパイプ外部から流体の透明度を検出することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1、図2および図3は発明を実施する形態の一例であって、図中、上記した従来の実施例と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、全体的な機構は従来のものと同様である。
【0034】
先ず、本発明の流体の透明度検出装置を図1を参照して説明する。
【0035】
本発明に係る流体の透明度検出装置は、流体に含まれる被除去物を流体から除去する除去装置の1部である。この除去装置の全体的な機構は上記したのでここでは割愛する。
【0036】
本発明の流体の透明度検出装置は、図1に示す如く、フィルタ2によって濾過された濾過水を輸送するパイプ11と、パイプ11の途中に於いてパイプ内部の下方から分岐するパイプ11cを有し、パイプ11cの途中に透明度検出手段を有することに特徴を有する。
【0037】
具体的にいうと、本発明に係る除去装置では、タンク内の排水6内に於いて、フィルタ2の下方に設けられた気泡発生装置から、気泡がフィルタの表面を通過するように発生されている。従って、ポンプ23の吸引力によりフィルタ2を介して取り出した濾過水には、必然的に気泡が含まれることとなる。そこで、本発明では、気泡を含む濾過水が通過するパイプ11の途中から、気泡を除去した濾過水が通過するパイプ11cを設け、この濾過水の透明度を検出する。このことによって、濾過水に含まれる気泡による、透明度検出手段24の誤作動を防止することが可能となる。
【0038】
また、パイプ11は、その途中に水平部11a、湾曲部11d及び垂直部11bを有する。そして、湾曲部11dの途中のパイプ内部の下方からパイプ11cが分岐している。このことによって、従来のようにパイプの分岐部付近で乱流が発生するのを防止するとこができる。また、湾曲部11dを気泡を含んだ濾過水が通過することによって、濾過水と気泡に遠心力が作用するので、気泡がパイプ内部の上部を通過する。従って、パイプ内部の下部からパイプ11cを分岐させることによって気泡がパイプ11cに浸入するのを防止することができる。
【0039】
分岐したパイプ11cは、下方に延在した後、U字状を形成して上方向に延在し、パイプ11に合流する構造を有する。気泡は濾過水よりも軽く、濾過水の内部に於いては気泡に浮力が上方向に作用する。従って、パイプ11cを下方に延在させることによって、気泡がパイプ11c内部に浸入するのを防止している。
【0040】
また、パイプ11cの垂直に延在している部分の途中には、パイプ11cと一体になった透明なパイプ11eが設けられている。そして、透明なパイプ11eの周辺には透明度検出手段として光センサ24が設けられている。このことにより、気泡が分離された濾過水の透明度をパイプの外部から検出でき、しかも光センサを用いることによって濾過水の透明度を常に検出することができる。
【0041】
なお、パイプ11および11cの途中には、それぞれのパイプ内部を流れる流体の流量を調節する調節バルブ31,32,33が設けられている。
【0042】
次に本発明の流体の透明度検出方法を図2を参照して説明する。
【0043】
図2は、本発明の流体の透明度検出装置を拡大したものであり、図1で示した流体の被除去物除去装置の1部を拡大したものに相当する。
【0044】
本発明の流体の透明度検出方法は、湾曲しているパイプ11dに気泡が含まれた濾過水を通過させ、濾過水がパイプ11dを通過することにより発生する遠心力により、気泡をパイプ11dのパイプ内部の上部に沿って通過させ、パイプ11dの内部の下方から分岐するパイプ11cに濾過水を通過させることにより、気泡が分離された濾過水をパイプ11cに通過させることに特徴を有する。
【0045】
具体的には、湾曲したパイプ11dに気泡を含む濾過水を通過させると、濾過水と気泡の両方に遠心力が作用する。濾過水は気泡よりも重たいので、遠心力がその両方に作用した場合、濾過水は波線の矢印50の方向に偏ることになり、そのことにより気泡は矢印の反対方向に偏る。図2に於いて矢印の反対方向は、パイプ内部の上部なので、湾曲したパイプ11dを通過する気泡には、気泡に作用する浮力の他に、更に、遠心力によりパイプ内部の上部方向に力が加わることになる。
【0046】
従って、湾曲したパイプ11dのパイプ内部の下方から分岐するパイプ11cに濾過水を通過させることによって、気泡が分離された濾過水をパイプ11cに通過させることができる。
【0047】
また本発明では、分岐したパイプ11cの途中に設けられた透明なパイプ11eの外部から光センサの発光部24aで光を通過させ、パイプ11eおよびその内部を通過する濾過水を透過した光を、光センサの受光部24bで検出することにより、濾過水の透明度を検出している。
【0048】
具体的には、気泡が分離された濾過水が通過するパイプ11cの途中で濾過水の検出を行うことにより、光センサの誤作動を防止することができる。また、透明度検出手段として光センサを用いることによって、パイプ外部から濾過水の透明度を検出することが可能となり、さらに常に濾過水の透明度を検出することができる。
【0049】
また、本発明では、透明なパイプ11eを通過する濾過水の透明度を正確に検出するために光センサ24の校正を行っている。このセンサの校正はフィルタが稼働する前や定期的、例えば月に1回程度行われる。以下に、具体的な光センサの校正方法を図3を参照して説明する。なお、図3では図面を簡略化するために、図1に示された流量調節バルブ31,32,33を省略してある。
【0050】
最初に、パイプ11cの途中に設けられた2つのバルブ41および43を閉める。
【0051】
次に、パイプ18に設けられたバルブ44と、パイプ19に設けられたバルブ42を開放する。このことにより、パイプ11cの垂直に延在する部分の内部の濾過水は、パイプ19を介して外部に放出される。
【0052】
次に、光センサの受光部(図示せず)を遮光性のシート、例えば紙で覆い、光センサの受光部に、光センサの発光部からの光が到達しないようにする。つまり、透明なパイプ11e内部を、光を全く通さない透明度の低い流体が通過する状態を疑似的に作る。それと同時に、光センサ24から出力される電気信号の電圧が所定の値、例えば0Vになるように調節する。
【0053】
次に、パイプ18から純水を導入し、純水を透明なパイプ11e内部に通過させる。更に、バルブ19を閉じ、パイプ18から純水を導入し、純水を透明なパイプ11e内部に満たす。それと同時に、光センサ24から出力される電気信号の電圧が所定の値、例えば5Vになるように調節する。
【0054】
以上の作業を行うことにより、光センサ24の校正が行える。このことにより、透明なパイプ11e内部を通過する濾過水の透明度を光センサにより正確に検出することができる。
【0055】
上述の説明では、本発明の流体の透明度検出方法及び流体の検出装置を、フィルタを用いて排水の濾過を行う装置およびその方法の1部として説明を行った。しかし、本発明は、気泡を含む流体から気泡の分離を行ってから流体の透明度の検出を行う全ての方法に於いて活用することが可能である。
【0056】
尚、本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0057】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の流体の透明度検出装置方法および流体の透明度検出方法によれば、以下に示すような優れた効果を奏し得る。
【0058】
第1に、気泡が含まれた流体を輸送する第1のパイプのパイプ内部の下方から、気泡が分離された流体を輸送する第2のパイプを分岐させ、第2のパイプの途中に設けられた透明度検出手段によって流体の透明度を検出することによって、気泡が分離された流体の透明度を検出することができる。従って、気泡が含まれた流体の透明度を検出することによる透明度検出手段の誤作動を防止することができる。
【0059】
第2に、第1のパイプの水平に延在する部分と垂直に延在する部分との間に設けられた湾曲部に気泡を含む流体を通過させることによって、遠心力の作用により、気泡をパイプ内部の上部に沿って通過させすことができる。従って、第1のパイプの湾曲部のパイプ内部の下方から分岐する第2のパイプ内に、気泡が分離された流体を通過させることができる。
【0060】
第3に、第1のパイプから分岐する第2のパイプを一旦、下方向に延在させることによって、気泡が第2のパイプ内に浸入するのを防止することができる。
【0061】
第4に、第2のパイプの途中に、第2のパイプと一体となった透明なパイプを設け、透明なパイプの周辺に透明度検出手段として光センサを設置することによって、第2のパイプ内部を通過する気泡が分離された流体の透明度を、パイプ外部から、常に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体の透明度検出装置を説明する図である。
【図2】本発明の流体の透明度検出方法を説明する図である。
【図3】本発明の流体の透明度検出装置を説明する図である。
【図4】本発明及び従来の流体の被除去物除去装置を説明する図である。
【図5】従来の流体の透明度検出装置を説明する図である。
【図6】従来の流体の透明度検出方法を説明する図である。
Claims (9)
- 透明なパイプを挟むように設けた受光部および発光部から成る光センサの前記受光部を遮光して、前記光センサからの電気的出力を第1の値にするステップと、
前記パイプの内部に純水を導入した後に光センサを動作させて、前記光センサからの電気的出力を第2の値にするステップとを有することを特徴とする校正方法。 - 前記純水の導入を行う前に、前記パイプ内部の流体を排除することを特徴とする請求項1記載の校正方法。
- 前記パイプは上下方向に延在し、
前記光センサよりも上方の前記パイプに第1バルブが設けられ、前記光センサよりも下方の前記パイプに第2バルブが設けられ、
前記第1バルブ、および、前記第2バルブを開放することで前記流体を排除することを特徴とする請求項2記載の校正方法。 - 前記パイプは上下方向に延在し、
前記光センサよりも上方の前記パイプに第1バルブが設けられ、前記光センサよりも下方の前記パイプに第2バルブが設けられ、
前記純水の導入を行うときは、前記第1バルブを開放し、前記第2バルブを遮断することを特徴とする請求項1記載の校正方法。 - 前記パイプの下端および上端は、第3バルブおよび第4バルブを介して、流体の濾過を行う系と接続され、
前記流体の排除を行う前に、前記第3バルブおよび前記第4バルブを遮断することを特徴とする請求項2記載の校正方法。 - 容器に収納された流体に浸漬されたフィルタ装置により濾過された前記流体を第1パイプに通過させるステップと、
第1バルブを介して前記第1パイプから分岐して、第2バルブを介して前記第1パイプに再び合流する第2パイプの途中に設けた光センサにより前記流体の透明度を計測するステップとを有し、
前記透明度が所定の透明度を達成した場合は前記流体を系外に放出し、前記透明度が所定の透明度を達成しない場合は前記流体を前記容器に戻す濾過方法であり、
前記第1バルブおよび前記第2バルブを遮断するステップと、
前記光センサの受光部を遮光して、前記光センサからの電気的出力を第1の値にするステップと、
前記第2パイプの内部に純水を導入した後に前記光センサを動作させて、前記光センサからの電気的出力を第2の値にするステップとを有することを特徴とする濾過方法。 - 前記純水の導入を行う前に、前記第2パイプ内部の流体を排除することを特徴とする請求項6記載の濾過方法。
- 前記第2パイプは上下方向に延在し、
前記光センサよりも上方の前記第2パイプに第3バルブが設けられ、前記光センサよりも下方の前記第2パイプに第4バルブが設けられ、
前記第3バルブ、および、前記第3バルブを開放することで前記流体を排除することを特徴とする請求項7記載の濾過方法。 - 前記第2パイプは上下方向に延在し、
前記光センサよりも上方の前記第2パイプに第3バルブが設けられ、前記光センサよりも下方の前記第2パイプに第4バルブが設けられ、
前記純水の導入を行うときは、前記第3バルブを開放し、前記第4バルブを遮断することを特徴とする請求項6記載の濾過方法。
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