JP2011045836A - 油水分離システム - Google Patents

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Abstract

【課題】油と水との混合液から油を分離除去するビルジ水処理等の油水分離システムにおいて、油水分離器の手前でスラッジやゴミなどの異物を除去するための前処理を、低コストで、且つ、省力化可能なものとする。
【解決手段】油水分離器3の手前でスラッジやゴミなどの異物を除去するための前処理を行う装置として、ビルジタンク1から汲み上げたビルジ水(BW)を静止状態に保持して、浮上油を取り除き、沈んだスラッジを含むドレンを取り除く前処理槽5と、前処理槽5で処理した水を流入させて旋回運動を起こさせ、残存するスラッジやゴミなどの異物を遠心力で分離除去するサイクロン式のスラッジコレクター6とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、油と水との混合液から油を分離除去する油水分離器を備えた油水分離システム、特に、船内に発生するビルジ水を処理し油分濃度を規定値以下に抑えて船外に排出するのに好適な油水分離システムに関する。
船の機関室でエンジンの補機やボイラ等からドレンとして排出され、ビルジタンクに集められたビルジ水は、油混じりの水であるが、その他、スラッジやすす、懸濁性浮遊物質であるSS(suspended solids)成分などが混入している。そのため、ビルジタンクのビルジ水は、例えばフィルターやコアレッサー等のエレメントを内蔵した油水分離器に通して油分を分離除去する処理を行い、油分濃度を規定値以下に抑えて船外に排出している。しかし、ビルジタンクにはどうしてもゴミが入るし、また、油の沈殿物であるスラッジが溜まるため、ビルジタンクのビルジ水を汲み上げてそのまま油水分離器に送ったのでは、多量のゴミなどの異物が混入している場合、油水分離器が比較的早期に詰ってしまうことがある。そのため、従来は、ビルジタンクから汲み上げたビルジ水を油水分離器の手前でフィルターやストレーナに通し、ゴミなどの異物を除去するよう前処理を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−160264号公報
ビルジ水処理用等の油水分離システムにおいて、油水分離器の手前でゴミなどの異物を除去するのに従来のようにフィルターとかストレーナを用いたのでは、頻繁にフィルターやストレーナを清掃したり取り替えたりしなければならず、メンテナンスが煩雑で、省力化が難しく、消耗品のコストもかかる。
本発明は、油と水との混合液から油を分離除去するビルジ水処理用等の油水分離システムにおいて、油水分離器の手前でスラッジやゴミなどの異物を除去するための前処理を、低コストで、且つ、省力化が可能なものとすることを目的とする。
本発明の油水分離システムは、油と水との混合液から油を分離除去する油水分離器を備えた油水分離システムにおいて、油水分離器に送り込む混合液を前処理する装置として、油と水との混合液を略静止状態に保持して浮上油および沈殿物を取り除く前処理槽と、該前処理槽で処理した混合液を流入させて浮遊するスラッジやゴミなどの異物を遠心力で分離除去するサイクロン式のスラッジコレクターとを設けたことを特徴とする。
この油水分離システムでは、油水分離器で処理する混合液は、油水分離器に送り込まれる前に、先ず、前処理槽にて静止状態で保持され、浮上した油と、スラッジを含む沈殿物が取り除かれ、次いで、サイクロン式のスラッジコレクターに流入して、浮遊するスラッジやゴミなどの異物が遠心力で分離除去される。そして、そうした前処理によってスラッジやゴミなどの異物が除去された混合液が油水分離器に送り込まれ、油水分離処理されて油が除去される。
こうして油水分離器の手前でスラッジやゴミなどの異物を除去することで、油水分離器がスラッジやゴミなどの異物で詰まってしまうのを防止でき、油水分離器の使用寿命が延びる。しかも、フィルターやストレーナを用いていた従来の前処理に比べて、メンテナンスが簡単で、省力化が容易であり、低コストである。
この油水分離システムにおいて、前処理槽は、上面が槽上部に位置し前処理槽に送り込まれて略静止状態に保持される混合液の液面に平行で上向きに開いた浮上油排出用の漏斗を備えたものであるのがよい。そして、前処理槽への混合液の送り込みが開始されて、漏斗から槽外へ浮上油を排出する排出経路が開かれた状態で前処理槽内の混合液の液面の高さが漏斗の上面と略同じ高さまで上昇して漏斗からの浮上油の排出が始まった後、所定時間が経過して前処理槽内の浮上油が略排出され終わった時点で、前処理槽への混合液の送り込みが停止され、浮上油が取り除かれた後の混合液がスラッジコレクターへ向けて送り出されるようシステムの操作が行われるのがよい。そうすることで、前処理槽に送り込まれた混合液から浮上油を略完全に取り除くことが可能となる。
この場合、前処理槽へ送り込まれた混合液は、槽内で略静止状態に保持されて略水平な液面を形成し、最上部に浮上油の層ができる。そして、漏斗からの排出経路が開かれた状態で前処理槽内の混合液の液面の高さが漏斗の上面と略同じ高さまで上昇し漏斗の上面を越える高さに達すると、最表面の浮上油が漏斗内に流れ落ち、排出経路を経て槽外へ排出される。そして、前処理槽への混合液の送り込みが続くことで、次々に最表面となって浮上油が排出され、浮上油の層が薄くなっていって、例えば1〜2分程度(所定時間)が経過すると、浮上油が略完全に排出される。
前処理槽からの浮上油の排出のための操作としては、他に、例えば、漏斗から槽外へ混合液を排出する排出経路を閉じた状態で前処理槽内の混合液の液面が漏斗の上面よりもプラスαだけ高くなって、浮上油の層の最下部が漏斗の上面と略同じ高さになった時点で、漏斗からの排出経路を開いて浮上油を排出するようにする操作も可能である。ただし、その場合は、漏斗の近傍以外の浮上油が排出されずに残ってしまう傾向があるため、その対策が別途必要になる。
この油水分離システムは、特に船のビルジ水処理のように、排出時の油分濃度に規制がある一方で、省力化および低コスト化が要求され、しかも、処理前にゴミなどが混じりやすいという場合に好適である。
このように本発明の油水分離システムによれば、油水分離器の手前でスラッジやゴミなどの異物を除去するための前処理を、低コストで、且つ、省力化が可能なものとすることができる。
本発明の実施形態に係る油水分離システムの概略図である。 図1の油水分離システムにおける前処理槽の構造を模式的に示す図で、(a)は縦断面図、(b)は横断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す実施形態は、船内に発生するビルジ水を処理し油分濃度を規定値以下に抑えて船外に排出するためのビルジ水処理用の油水分離システムである。
この実施形態の油水分離システムは、船の機関室のエンジンの補機やボイラ等からドレンとして排出されたビルジ水(BW)をビルジタンク1に一旦貯留し、そのビルジタンク1のビルジ水(BW)をビルジポンプ2で汲み上げて、そのビルジ水(BW)を送水用の配管ライン(BL)を通してフィルターやコアレッサー等のエレメントを内蔵した油水分離器3へ送る。そして、油水分離器3で油水分離処理して、分離した油を排油用の配管ライン(EL)を通してスラッジタンク4に落とし、ドレンをドレン用の配管ライン(DL)を通してスラッジタンク4に落として、油分濃度が規定値以下(法律では15PPM以下に規制されている)になった水を、排水用の配管ライン(WL)を通して船外に排出するよう構成されている。
そして、この油水分離システムでは、油水分離器3の手前でスラッジやゴミなどの異物を除去するための前処理を行う装置として、ビルジタンク1から汲み上げたビルジ水(BW)を静止状態に保持して浮上油を取り除き、沈んだスラッジを含む沈殿物を取り除く前処理槽5と、前処理槽5で処理した水を流入させて旋回運動を起こさせ、残存するスラッジやゴミなどの異物を遠心力で分離除去するサイクロン式のスラッジコレクター6とが設けられている。
前処理槽5は、ビルジポンプ2の下流側で送水用の配管ライン(BL)から分岐してビルジポンプ2の上流側で送水用の配管ライン(BL)に合流する前処理送水用の配管ライン(PL)の途中に設置されている。そして、前処理槽5には、前処理槽5の中で浮上した油をスラッジタンク4に落とすよう、前処理槽5の内部の仕切られた2箇所の浮上油回収部に対応する二股部分にそれぞれ開閉バルブ7A,7Bを設けるとともに下端部をドレン用の配管ライン(DL)に接続した浮上油排出用の配管ライン(FL)と、前処置槽5の底に沈んだスラッジを含む沈殿物をスラッジタンク4に落とすよう、前処理槽5の内部の仕切られた2箇所のスラッジ回収部に対応する二股部分にそれぞれ開閉バルブ8A,8Bを設けるとともに下端部をドレン用の配管ライン(DL)に接続したスラッジ排出用の配管ライン(SL)が接続されている。
また、スラッジコレクター6は、送水用の配管ライン(BL)の、前処理送水用の配管ライン(PL)が分岐する位置よりも下流側に設置されている。そして、スラッジコレクター6には、分離したスラッジやゴミを排出し、ゴミはストレーナ9で取り除いて、液状物だけをスラッジタンク4に落とすよう、ゴミ排出用の配管ライン(RL)が接続されている。
そして、送水用の配管ライン(BL)の、ビルジポンプ2の上流側で、前処理送水用の配管ライン(PL)が合流する位置よりも上流には、送水用の開閉バルブ11が設けられ、前処理送水用の配管ライン(PL)の前処理槽5の上流側と、送水用の配管ライン(BL)の、前処理送水用の配管ライン(PL)が分岐する位置とスラッジコレクター6との間と、前処理送水用の配管ライン(PL)の前処理槽5の下流側に、ライン切換用の開閉バルブ12,13,14がそれぞれ設けられている。
また、油水分離器3に接続された排油用の配管ライン(EL)およびドレン用の配管ライン(DL)にも、それぞれ開閉バルブ15,16が設けられている。
また、この油水分離システムでは、油水分離器3で処理されて油分濃度が規定値以下になった水を排出する排水用の配管ライン(WL)の途中に、切換制御装置17によって駆動される三方弁18が設けされ、この三方弁18の操作により、油水分離器3から出た水を、排水用の配管ライン(WL)を通して船外に排出するのではなく、ビルジ回収用の配管ライン(NL)を通してビルジタンク1に戻すようラインを切換えるようになっている。
そして、三方弁18の手前(油水分離器3に近い側)で排水用の配管ライン(WL)から分岐するサンプル水採取用の配管ライン(AL)が設けられている。そして、このサンプル水採取用の配管ライン(AL)に流れ込んだ水の油分濃度が規定値以下かどうかを監視して、油分濃度が規定値を超えると切換制御装置17に警報信号を送るビルジアラーム19が設けられている。また、このビルジアラーム19からホッパー20を介して後述の試験運転時回収用の配管(TL)に水を戻すよう、サンプル水回収用の配管ライン(CL)が設けられている。
ビルジアラーム19が、油分濃度が規定値を超えたことを検知して警報信号を発すると、切換制御装置17によって三方弁18が操作され、排水用の配管ライン(WL)が回収用の配管ライン(NL)に連通するようラインの切り換えが行われる。サンプル水採取用の配管ライン(AL)を介してビルジアラーム19に水が送られていることは、ホッパー20の部分で目で確認できる。
また、この油水分離システムは、排水用の配管ライン(WL)の三方弁18の下流に、もう一つ三方弁21が設けられ、この三方弁21の操作により、油水分離器3から出た水を排水用の配管ライン(WL)を通して船外に排出するのではなく、ホッパー22を介し試験運転時回収用の配管ライン(TL)に流してビルジタンク1に戻すことができるようになっている。
この油水分離システムが、決められたとおり正常に作動しているかどうかや、違法な使用の仕方がされていないかどうかの検査は、通常、船が港に入っているときに検査官が乗り込んで行うが、その時、船が止まっているために、水を船外へ排水するような運転はできない(ビルジ水の船外への排水は、船が走っている時でないとしてはいけないというルールがある。)。そのため、このように三方弁21によって切り換える試験運転時回収用の配管ライン(TL)が設けられている。この配管ライン(TL)に切り換わっていることは、ホッパー22の部分で目で確認できる。
また、この油水分離システムには、スラッジコレクター6のメンテナンス時などにスラッジコレクター6を迂回できるようバイパスライン(ML)が設けられ、このバイパスライン(ML)の途中と、スラッジコレクター6の下流の送水用の配管ライン(BL)と、ゴミ排出用の配管ライン(RL)に、開閉バルブ23,24,25がそれぞれ設けられている。
図2は、この実施形態の油水分離システムにおける前処理槽5の構造を示している。以下、この前処理槽5の構造を説明する。但し、前処理槽5の構造はこれに限定されるものでない。
図2に示す前処理槽5は、直方体形状(ただし、これに限定されるものではない。)の箱型の槽本体51を備えている。そして、槽本体51は、内部に、槽長手方向(図2の(a)および(b)において左右方向)の一端寄り(図2の(a)および(b)において右端寄り)に、槽底面との間に間隙を開けた位置から槽上面まで達する上部仕切壁52が設けられ、槽長手方向の他端寄り(図2の(a)および(b)において左端寄り)に、槽底面から立ち上がり、上部仕切壁52の下部と高さ方向に一部ラップして槽上面までの略1/4程度の高さまで達する下部仕切壁53が設けられている。
前処理槽5の槽本体51の内部は、これら上部仕切壁52および下部仕切壁53によって、槽長手方向の一端側(図2の(a)および(b)において右端側)と、中央部(図2の(a)および(b)において中央付近)と、他端側(図2の(a)および(b)において左端側)との三つに区画され、三つの区画部分が図2の(a)に示すように上下に蛇行して連通する形になっている。
そして、槽本体51には、上部仕切壁52に近い一端側(図2の(a)および(b)において右端側)の槽側面の上部に、前処理送水用の配管ライン(PL)から被処理液であるビルジ水(BW)を槽上面に近い位置から流入させる原水入口54が設けられ、また、この原水入口54から流入した被処理液を定量保留して槽本体51内部の一端側の区画に溢流させる原水受け55が設けられている。
また、槽本体51には、下部仕切壁53に近い他端側(図2の(a)および(b)において左端側)の槽側面の上部に、処理後の水(以下、処理水という。)を、送水用の配管ライン(BL)を介してスラッジコレクターに送るよう、槽底面に近い位置から汲み上げて排出する処理水出口56が設けられている。
そして、前処理槽5には、槽本体51の内部の、上部仕切壁52と一端側(図2の(a)および(b)において右端側)の槽側面とに挟まれた槽長手方向の一端側の区画部分と中央部の区画部分の、槽上部の原水受け55より低い位置がそれぞれ浮上油回収部とされ、上面がそれら浮上油回収部に位置し、前処理槽5に送り込まれて略静止状態に保持される混合液の液面に平行となるよう、上向きに開いた浮上油排出用の漏斗57,58が配設されている。そして、それら各漏斗57,58の下部はパイプ状となって槽本体51の内部を略垂直に下方へ延び、下部仕切壁53の上端より若干高い位置で水平方向に曲折して、槽巾方向の一側(図2の(a)において手前側、(b)において下側)の槽側面に開口している。これら曲折して槽側面に開口するパイプ状の部分は、図1の浮上油排出用の配管ライン(FL)の一部(二股部分の上流部)を構成する。浮上油排出用の配管ライン(FL)は、漏斗57,58から槽外へ混合液を排出する排出経路を構成するものである。そして、それらパイプ状の部分の外端に、浮上油排出用の配管ライン(FL)の開閉バルブ7A,7Bが設置されている。
また、前処理槽5には、槽本体51の内部の、槽長手方向の一端側(図2の(a)および(b)において右端側)および他端側(図2の(a)および(b)において左端側)における槽幅方向の一側(図2の(a)において手前側、(b)において下側)の隅部がスラッジ回収部とされ、それらスラッジ回収部に開口するよう槽巾方向一側の槽側面にスラッジ排出口59,60が設けられている。これらスラッジ排出口59,60は、図1におけるスラッジ排出用の配管ライン(SL)の一部(二股部分の上流部)を構成する。そして、これらスラッジ排出口59,60の外端に、スラッジ排出用の配管ライン(SL)の開閉バルブ8A,8Bが設置されている。
また、前処理槽5には、上部仕切壁52と一端側(図2の(a)および(b)において右端側)の槽側面とに挟まれた槽長手方向の一端側の区画部分と中央部の区画部分で、且つ浮上油排出用の漏斗57,58の上面と略同じ高さとなる位置に開口するよう、槽巾方向の一側(図2の(a)において手前側、(b)において下側)の槽側面に検水口61,62が設けられ、それら検水口61,62の外端に検水弁63,64が設置されている。
また、前処理槽5には、槽本体51の内部の液面レベルを検知するフロート式のレベルセンサ65が配設されている。
この油水分離システムによる処理では、浮上油排出用の配管ライン(FL)の開閉バルブ7A,7Bは常時開放し、前処理槽5の浮上油排出用の漏斗57,58から槽外への排出経路が開かれた状態にしておく。そして、スラッジ排出用の配管ライン(SL)の開閉バルブ8A,8Bを閉め、送水用の配管ライン(BL)の上流側の開閉バルブ11を開け、送水用の配管ライン(BL)の下流側の開閉バルブ13を閉め、前処理送水用の配管ライン(PL)の上流側の開閉バルブ12を開け、前処理送水用の配管ライン(PL)の下流側の開閉バルブ14を閉めた状態で、ビルジポンプ2を駆動して、ビルジタンク1から汲み上げたビルジ水(BW)を、前処理用の配管ライン(PL)を通して前処理槽5へ送り込む。
この状態で前処理槽へ送り込まれたビルジ水(BW)は、槽内で略静止状態に保持されて略水平な液面を形成し、最上部に浮上油の層ができる。そして、前処理槽5内のビルジ水(BW)の液面の高さが漏斗57,58の上面と略同じ高さまで上昇し漏斗57,58の上面を越える高さに達すると、最表面の浮上油が漏斗57,58内に流れ落ち、浮上油排出用の配管ライン(FL)からドレン用の配管ライン(DL)を経てスラッジタンク4に排出される。そして、前処理槽5へのビルジ水(BW)の送り込みが続くことで、次々に最表面となって浮上油が排出され、浮上油の層が薄くなっていって、例えば1〜2分程度(所定時間)が経過すると、浮上油が略完全に排出される。
こうして前処理槽5内のビルジ水(BW)の浮上油が略排出され終わった時点で、ビルジポンプ2を止め、前処理槽5へのビルジ水(BW)の送り込みを停止する。
そして、スラッジ排出用の配管ライン(SL)の開閉バルブ8A,8Bを開けて、スラッジを含むドレンをスラッジタンク4に落とす。
そして、送水用の配管ライン(BL)の上流側の開閉バルブ11を閉じ、下流側の開閉バルブ13を開け、前処理送水用の配管ライン(PL)の上流側の開閉バルブ12を閉め、前処理送水用の配管ライン(PL)の下流側の開閉バルブ14を開けてラインを切換え、ビルジポンプ2を駆動して、前処理槽5の中の、浮上油とスラッジを含むドレンが取り除かれた水を、送水用の配管ライン(BL)に戻して、サイクロン式のスラッジコレクター6に送る。
そして、スラッジコレクター6により、残存するスラッジやゴミなどの異物を遠心力で分離して排出し、ゴミなどの固形物はストレーナ9で取り除き、液状物はスラッジタンク4に落とす。
そして、このようにスラッジコレクター6でスラッジやゴミなどの異物を除去した水を油水分離器3に送り込む。そして、油水分離器3で、フィルターやコアレッサー等のエレメントを通過させて、油分濃度が規定値以下になるよう油水分離処理を行う。
そして、油分離処理によって分離した油は、排油用の配管ライン(EL)の開閉バルブ15を開けてスラッジタンク4に落とし、また、ドレン用の配管ライン(DL)の開閉バルブ16を開けてスラッジタンク4にドレンを落とし、油分濃度を規定値以下に抑えた水を、排水用の配管ライン(WL)を通して船外に排出する
前処理槽5からの浮上油の排出のための操作としては、他に、例えば、漏斗57,58から槽外へ混合液を排出する排出経路を閉じた状態で前処理槽5内のビルジ水(BW)の液面が漏斗57,58の上面よりもプラスαだけ高くなって、浮上油の層の最下部が漏斗57,58の上面と略同じ高さになった時点で、漏斗57,58からの排出経路を開いて浮上油を排出するようにする操作も可能である。
その場合、具体的には、先ず、浮上油排出用の配管ライン(FL)の開閉バルブ7A,7Bと、スラッジ排出用の配管ライン(SL)の開閉バルブ8A,8Bを閉めた状態で、送水用の配管ライン(BL)の上流側の開閉バルブ11を開け、送水用の配管ライン(BL)の下流側の開閉バルブ13を閉め、前処理送水用の配管ライン(PL)の上流側の開閉バルブ12を開け、前処理送水用の配管ライン(PL)の下流側の開閉バルブ14を閉めて、ビルジポンプ2を駆動し、ビルジタンク1から汲み上げたビルジ水(BW)を、前処理用の配管ライン(PL)を通して前処理槽5へ送り込む。
そして、ビルジ水(BW)の液面が漏斗57,58の上面よりもある程度(プラスα)高くなったら、検水弁61,62を開いて、油がでるか水がでるかを見て、浮上油の層の最下部の位置を確認し、浮上油の層の最下部が漏斗57,58の上面と略同じ高さになった時点で、浮上油排出用の配管ライン(FL)の開閉バルブ7A,7Bを開け、スラッジ排出用の配管ライン(SL)の開閉バルブ8A,8Bを開けて、浮上した油とスラッジを含むドレンをスラッジタンク4に落とすようにする。
なお、上記実施形態において、各開閉バルブおよび三方弁は、それぞれ手動で操作するものであってよく、また、自動操作するものであってもよい。
また、本発明は、図1および図2に示す実施形態に限定されるものではなく、発明の技術思想の範囲において様々な態様での実施が可能である。
また、本発明の油水分離システムは、ビルジ水処理以外に、工場廃水や生活廃水等の処理にも適用することができる。
1 ビルジタンク
2 ビルジポンプ
3 油水分離器
4 スラッジタンク
5 前処理槽
6 スラッジコレクター
57、58 漏斗
BW ビルジ水
BL 送水用の配管ライン
DL ドレン用の配管ライン
EL 排油用の配管ライン
FL 浮上油排出用の配管ライン
PL 前処理送水用の配管ライン
SL スラッジ排出用の配管ライン
RL ゴミ排出用の配管ライン

Claims (3)

  1. 油と水との混合液から油を分離除去する油水分離器を備えた油水分離システムにおいて、前記油水分離器に送り込む混合液を前処理する装置として、油と水との混合液を略静止状態に保持して浮上油および沈殿物を取り除く前処理槽と、該前処理槽で処理した混合液を流入させて浮遊するスラッジやゴミなどの異物を遠心力で分離除去するサイクロン式のスラッジコレクターとを設けたことを特徴とする油水分離システム。
  2. 前記前処理槽は、上面が槽上部に位置し該前処理槽に送り込まれて略静止状態に保持される混合液の液面に平行で上向きに開いた浮上油排出用の漏斗を備え、該前処理槽への混合液の送り込みが開始されて、前記漏斗から槽外へ浮上油を排出する排出経路が開かれた状態で該前処理槽内の混合液の液面の高さが前記漏斗の上面と略同じ高さまで上昇して前記漏斗からの浮上油の排出が始まった後、所定時間が経過して該前処理槽内の浮上油が略排出され終わった時点で、該前処理槽への混合液の送り込みが停止され、浮上油が取り除かれた後の混合液が前記スラッジコレクターへ向けて送り出されるようシステムの操作が行われることを特徴とする請求項1記載の油水分離システム。
  3. ビルジ水処理用の油水分離システムで、前記混合液は船のビルジ水である請求項1または2記載の油水分離システム。
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