JP2004044987A - 液体供給装置およびこれを備えた液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体供給装置およびこれを備えた液体燃料燃焼装置 Download PDF

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後藤 昌彦
Toyokazu Shirouchi
城内 豊和
Kazuo Yamazaki
山崎 和雄
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Abstract

【課題】液体供給装置が機器本体内に格納された状態では液体供給装置の補給口が開くことのないようにする。
【解決手段】液体供給装置は、機器本体の内部に格納し、上記機器の動作に応じて液体を上記機器本体に供給するための液体供給装置であって、上記液体を補給するための補給口44を有するタンク部12と、上記補給口44を開けるためのボタン505と、上記液体供給装置が上記機器本体の内部に格納された状態ではボタン505が押圧されたとしても補給口44を開けることを防止する開動作防止手段としてのストッパ部521とを備える。液体供給装置が筐体1内に収まっている場合には、ストッパ部521が段差13に当接することで、補給口キャップ301による補給口44の閉鎖を解除するための作用部522の変位が防止される。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油ファンヒータや石油ストーブなどの液体燃料燃焼装置に関するものである。さらに、液体燃料燃焼装置や加湿器などのように液体を用いて動作する装置に搭載される、液体供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11を参照して、従来の液体燃料燃焼装置の一例としての石油ファンヒータの外観について説明する。この石油ファンヒータにおいては、燃焼部や液体供給装置は、筐体1に収納されている。なお、液体供給装置という概念には、ひとまとまりの装置として取り扱われる、いわゆる「燃料タンク」が含まれる。
【0003】
図11に示すように、筐体1の下部には、室内に温風を吹出す吹出口2が形成されている。筐体1の上面を塞ぐ上板8には、運転状態を切換えるスイッチ類が収まった操作部3が配置されている。上板8の一角には、開口部があり、この開口部を通じて筐体1の内部に液体供給装置が格納されている。したがって、液体供給装置の一部であるタンク部上板400が露出している。タンク部上板400には取っ手401が含まれており、使用者が液体供給装置を機器本体内に設置したり、機器本体内から取り出したりする際にはこの取っ手401を起こして持つことによって液体供給装置を持ち上げる。
【0004】
この液体供給装置100だけを筐体1から取り出した状態を図12に示す。この液体供給装置100は、タンク部12の上側にタンク部上板400を備える。タンク部400には補給口44があり、補給口44の上方に当たる位置にはタンク部上板400と連続な面をなすように補給口外蓋402を備える。補給口44近傍の断面図を図13に示す。図12、図13は、補給口44、補給口外蓋402とも閉まっている状態を示す。
【0005】
図13に示すように、タンク部12の上部に斜めに設けられた補給口設置面300の中央に補給口44が配置されており、補給口設置面300上には、補給口44の脇の一方に軸308が固定保持されている。軸308を中心として回動自在に、可動部330が支持されている。可動部330は、補給口キャップベース306と補給口キャップフレーム307とを含む。可動部330の上側には、補給口外蓋402が固定されている。軸308の周りには付勢手段としてスプリング312が設けられており、可動部330は、スプリング312によって補給口設置面300との間でなす角度が大きくなる向きに付勢されている。
【0006】
可動部330の先端部には、可動部係止部304が取り付けられている。可動部係止部304には、可動部係止レバー302と、係止レバースプリング303とが含まれる。可動部係止レバー302は、可動部330の先端部に固定された軸311を回転軸に回動自在に支持されており、係止レバースプリング303によって先端が補給口44に接近する向き(図13における時計回り)に付勢されている。可動部係止レバー302は、先端に鉤状部310を有する。一方、丸棒であるバー309は、補給口設置面300から浮かせて保持されている。補給口キャップ301が補給口44を塞ぐときには、可動部係止レバー302は、バー309を鉤状部310に係合させることによって、スプリング312の付勢に抗して姿勢を保持することができる。補給口外蓋402は、可動部330の上面を覆うのみならず、外縁部において下方に向けて板状部材として延在するように一体成形されており、下方に向けて延在する部分は可動部係止部304を側方から覆っている。
【0007】
可動部330の上側にはボタン305が配置されている。液体供給装置100を筐体1内から取り出した状態では、図12、図13に示すように、ボタン305は、補給口外蓋402に設けられたボタン操作用開口部316から露出している。使用者がボタン305を指で押し下げることによって、可動部係止レバー302は、ボタン305に押されて、軸311の周りに、係止レバースプリング303の付勢に抗して鉤状部310をバー309から離す向き(図4における反時計回り)に回転する。その結果、鉤状部310のバー309に対する係止が解除され、可動部330は、スプリング312の付勢によって軸308の周りに回転し、補給口キャップ301は、補給口44から離される。可動部330が回転することによって、可動部330に対して固定されている補給口外蓋402も開く。こうして、補給口44と補給口外蓋402とが同時に開く。補給口44と補給口外蓋402とが開いた状態を、図14に示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この液体供給装置100では、補給口44を開くためのボタン305が補給口外蓋402の陰に配置されていた。一方、使用者が燃料を補給するために液体供給装置100を機器本体の筐体1内から取り出したときには、使用者は液体供給装置100を上から見下ろす形となる場合が多い。また、使用者が液体供給装置を取り扱うときに使用者の体がどちら側にくるかという観点で考えると、機器本体の正面側となる側でもあり、なおかつ、取っ手401がタンク部上板400の凹部に収納されている状態で取っ手401の先端が向いている側でもある、図12における左側に使用者の体が位置する可能性が高い。そのため、慣れない使用者にとって補給口外蓋402は視界に入るもののボタン305は補給口外蓋402の陰に隠れて見つけにくく、補給口の開け方がわかりにくいという問題があった。
【0009】
また、ボタン305は、図13に示すように液体供給装置の上部において斜めを向いて配置されていたため、なおかつ、使用者は矢印61で示すように側方から指を差し入れてこのボタン305を斜め下方に押す必要があったため、往々にしてボタン305を押す際に側方に押す力が作用することとなる。そのため、タンク部12内の液体の残量が少ない場合や、液体供給装置そのものがスリムな形状である場合には、液体供給装置全体が転倒するおそれがあった。
【0010】
液体供給装置は、機器本体の筐体内に格納されている状態では、誤って補給口が開いてしまうことはあってはならない。液体が燃料である場合には危険だからである。
【0011】
そこで、本発明は、基本的には、機器本体内に格納された状態では補給口が開くことのない安全な液体供給装置を提供することを目的とする。さらに、この液体供給装置を備える液体燃料燃焼装置を提供することを目的とする。なお、より望ましくは、慣れない使用者にとっても補給口の開け方がわかりやすく、補給口を開けるための操作によって転倒するおそれがない液体供給装置および液体燃料燃焼装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に基づく液体供給装置は、機器本体の内部に格納し、上記機器の動作に応じて液体を上記機器本体に供給するための液体供給装置であって、上記液体を補給するための補給口を有するタンク部と、上記補給口を開けるためのボタンと、上記液体供給装置が上記機器本体の内部に格納された状態では上記ボタンが押圧されたとしても上記補給口を開けることを防止する開動作防止手段とを備える。この構成を採用することにより、開動作防止手段を備えているので、機器本体の内部に格納された状態では、たとえ誤ってボタンが押圧されたとしても補給口が開いてしまうことを防止でき、安全な液体供給装置とすることができる。
【0013】
上記発明において好ましくは、上記補給口を塞ぐための補給口キャップと、変位することによって補給口キャップによる上記補給口の閉鎖を解除するための作用部とを備え、上記開動作防止手段は、上記液体供給装置が上記機器本体の内部に格納されている状態での上記作用部の変位を防ぐストッパ部を含む。この構成を採用することにより、機器本体の内部に格納された状態で補給口が開いてしまうことを、各部材の機械的連係により確実に防止できる。
【0014】
上記発明において好ましくは、上記ボタンと、上記作用部と、上記ストッパ部とは一体的に形成されている。この構成を採用することにより、部品点数を少なく抑えることができ、組立が容易となる。
【0015】
上記発明において好ましくは、上記ボタンは、上記液体供給装置を上記機器本体の内部に格納したときに上側に露出するように配置されている。この構成を採用することにより、補給口を開けるためのボタンが上面に露出するように配置されているので、慣れない使用者にとってもボタンが見つけやすく、補給口の開け方がわかりやすいものとなる。
【0016】
上記発明において好ましくは、上記補給口の上方に配置された補給口外蓋と、上記補給口キャップを支持するキャップ支持部材とを備え、上記補給口外蓋は、内部に上記キャップ支持部材を収納し、上記ボタンを上面に露出させた状態で支持している。この構成を採用することにより、補給口キャップなどを補給口外蓋の内部に収め、必要なボタンだけを露出させた構造とすることができ、見た目をすっきりさせ、ボタンの位置をわかりやすくすることができる。
【0017】
上記発明において好ましくは、上記補給口外蓋および上記キャップ支持部材は、1ヶ所の係合部で互いに係止した状態で、1本のねじで螺合されることによって、互いに一体的に固定されている。この構成を採用することにより、組立の際にはねじを1ヶ所締めるだけでよく、作業が簡単となり、必要な部品点数も少なくすることができる。
【0018】
上記発明において好ましくは、上記補給口外蓋は上記ねじを通すための第1貫通孔を有する樹脂板部を含み、上記キャップ支持部材は上記ねじを通すための第2貫通孔を有する金属板部を含み、上記金属板部は、上記第2貫通孔の周りに上記ねじの長手方向に沿って円柱状に延在するガイド管部を備える。この構成を採用することにより、金属板部のガイド管部を樹脂板部の第1貫通孔に嵌合させることによって、ねじを通す前であっても仮の組立状態が維持できるので、組立工程において取扱いが容易となる。
【0019】
上記発明において好ましくは、上記金属板部の表面から上記ガイド管部が突出する長さより、上記樹脂板部の厚みの方が大きくなっている。この構成を採用することにより、樹脂板部がねじの頭と金属板部とに挟まれて圧縮変形する程度に締め付けられるので、補給口外蓋とキャップ支持部材との間を十分堅固に固定することができる。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明に基づく液体燃料燃焼装置は、上述のいずれかの液体供給装置を備える。この構成を採用することにより、液体供給装置を機器本体の内部に格納した状態では、たとえ誤ってボタンを押圧しても補給口が開いてしまうことのない安全な液体燃料燃焼装置とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
(液体供給装置の構成)
図1〜図9を参照して、本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置について説明する。この液体供給装置200の外観を図1、図2に示す。図1は、補給口外蓋602が閉まっている状態を示し、図2は、補給口外蓋602が開くことにより補給口44が開いている状態を示す。図1では、補給口44は補給口外蓋602の下に隠れて見えていないが閉まっている。
【0022】
この液体供給装置200は、内部に液体を保持するためのタンク部12の上部に樹脂で形成されたタンク部上板600が取り付けられており、タンク部上板600には、取っ手601を収納する凹部が設けられて取っ手601がこの凹部に収まっている。取っ手601は、タンク部上板600から引き起こすことができるようになっている。
【0023】
補給口外蓋602は樹脂で形成されており、その上面は、補給口外蓋602を閉じた状態では図1に示すようにタンク部上板600と連続した面を形成するようになっている。補給口外蓋602の上面には、補給口44を開けるためのボタン505が配置されている。
【0024】
補給口44の近傍の断面図を、図3に示す。図3は、補給口44、補給口外蓋602とも閉じている状態を示す。タンク部12の上部に斜めに設けられた補給口設置面300の中央に補給口44が配置されている。補給口設置面300上には、補給口44を取り囲むように、金属板で一体形成された補給口キャップダイ513が固定されている。補給口キャップダイ513は、その一端に軸308を固定保持しており、軸308を回転軸として回動自在に、補給口キャップベース506が支持されている。補給口キャップベース506の上側には、補給口外蓋602が固定されている。補給口キャップベース506と補給口外蓋602との間の固定方法について詳しくは後述する。
【0025】
軸308の周りには付勢手段としてスプリング512が設けられており、補給口キャップベース506は、スプリング512によって補給口キャップダイ513との間でなす角度が大きくなる向きに付勢されている。補給口キャップベース506の下側には、キャップスプリング314を介して補給口キャップ301が接続されている。キャップスプリング314は、補給口キャップ301を補給口設置面300に向けて付勢するように配置されている。補給口キャップ301は、下側にパッキンを有し、補給口キャップベース506が補給口設置面300となす角度がほぼ0になったときに補給口44を塞ぐように保持されている。
【0026】
補給口キャップベース506の先端近傍には、可動部係止部504が取り付けられている。可動部係止部504には、可動部係止レバー502と、係止レバースプリング503とが含まれる。可動部係止レバー502は、途中で折れ曲がった「く」の字形をしており、折れ曲がる点近傍で補給口キャップベース506に当接しており、この当接する点を支点として回動可能なように保持されている。可動部係止レバー502は、係止レバースプリング503によって先端が補給口44に接近する向き(図3における時計回り)に付勢されている。可動部係止レバー502は、先端に鉤状部310を有する。一方、補給口キャップダイ513は、バー309を、補給口設置面300から浮かせて保持している。補給口キャップ301が補給口44を塞ぐときには、補給口キャップベース506は、バー309を可動部係止レバー502の鉤状部310に係合させることによって、スプリング512の付勢に抗して姿勢を保持することができる。補給口キャップベース506や可動部係止部504は、補給口外蓋602から下方に向けて延在する樹脂製の係止部カバー515によって側方から覆い隠されている。
【0027】
補給口外蓋602には円形の穴があいており、この穴からボタン505が露出している。このボタン505は、一体化部材523の一部である。一体化部材523は、図4(a)〜(e)に示す形状をしており、樹脂で一体成形された部品である。一体化部材523は、ボタン505のほかに、作用部522、ストッパ部521を含む。一体化部材523の一端には、貫通穴である締付穴532が設けられている。一体化部材523は、締付穴532を利用して図3に示すように補給口外蓋602の裏面にねじ留めされている。ただし、ストッパ部521が係止部カバー515の開口部524を介して外側に突出している。
【0028】
図4(b),(e)に示すように一体化部材523の途中にはくびれ部533が設けられており、ボタン505が押圧されたときには主にくびれ部533で曲げ変形を生じるようになっている。
【0029】
(動作)
図3の状態(ただし、液体供給装置200を筐体1の外へ取り出した状態)でボタン505が矢印62の向きに押圧されると、一体化部材523は図5に示すように変形する。この場合、図5に示されるように、作用部522が可動部係止レバー502の上部に当接する。作用部522は主に下方に向かって変位するが、可動部係止レバー502の上部は、斜めになっているので作用部522に押されることで図中左側に変位する。この変位は、係止レバースプリング503の付勢に抗して行なわれる。可動部係止レバー502の上部が図中左側に変位させられることによって、可動部係止レバー502は図中反時計回りに回転するので、鉤状部310は図中右向きに変位する。その結果、図5に示すように鉤状部310のバー309に対する係止が解除され、補給口キャップベース506は、スプリング512の付勢によって軸308の周りに回転し、補給口キャップ301は、補給口44から離される。補給口キャップベース506が回転することによって、補給口キャップベース506に対して固定されている補給口外蓋602も連動して開く。こうして、図6に示すように補給口44と補給口外蓋602とが同時に開く。この状態での液体供給装置の外観は、既に図2に示したとおりである。
【0030】
(作用・効果)
この液体供給装置は、補給口44を開けるためのボタン505が上面に露出するように配置されているので、慣れない使用者にとってもボタンが見つけやすく、補給口の開け方がわかりやすいものとなる。
【0031】
また、ボタン505は、一体化部材523として作用部522などとともに一体成形されているので、部品点数を少なく抑えることができ、組立が容易となる。一体化部材523には、開動作防止手段としてのストッパ部521が含まれており、一体化部材523を補給口外蓋602に取り付けた状態ではストッパ部521が外側に突出しているので、図3に示すように、機器本体の筐体1のうち、このストッパ部521を受け止めるような位置に段差13を設けておけば、筐体1内にある状態ではストッパ部521が下方に変位することを防止できる。したがって、一体化部材523が図5に示すように変位することもないので、補給口44が開くことはない。このように、筐体1内に格納された状態では、たとえ誤ってボタン505が押されても補給口44が開いてしまう事態を未然に防止することができ、安全を確保することができる。
【0032】
この液体供給装置では、ボタン505が補給口外蓋602の上側に露出しているので、補給口44を開けるためにはボタン550を矢印62の向きに押せばよい。すなわち、鉛直真下に向けて押せばよいので、従来の液体供給装置100のように、ボタンを押す際に側方に押す力が作用することもない。したがって、ボタンを押すことによって液体供給装置全体が転倒する事態も防止することができる。
【0033】
(補給口キャップベースと補給口外蓋との接続)
本実施の形態における液体供給装置200のうち、補給口キャップベース506を含む一部の部品のみを取り出したところを図7に示す。補給口キャップベース506は、金属板を所定の形状に打抜いて、折り曲げることによって製作されている。以下、補給口キャップベース506のうち軸308が通る側を根元側(図中左上側)、その反対側を先端側(図中右下側)として説明する。補給口キャップベース506は、平行に配置された2つの側板部を含み、2つの側板部は、根元側において板状部526によって結ばれている。先端側においては、斜めに配置された板状部517が2つの側板部を結んだ構造となっている。板状部517にはねじ穴531が設けられている。
【0034】
一方、補給口外蓋602およびこれに取り付けられた一体化部材523を取り出し、裏側を手前に向けたところを図8に示す。補給口外蓋602の裏側には、一体化部材523がねじ留めされているほか、爪525が設けられている。爪525は、補給口外蓋602に一体的に成形されている。
【0035】
図3を参照して既に説明したように、補給口キャップベース506の上側には補給口外蓋602が固定される。補給口キャップベース506に対して補給口外蓋602を固定する際には、図3に示すように板状部526に爪525を掛け、補給口キャップベース506を係止部カバー515の内部に嵌め込む。そうすると、板状部517と係止部カバー515とが自ずと重なり合い、板状部517のねじ穴531と係止部カバー515の穴534とが重なり合う。ねじ穴531および穴534を貫通させてねじ518を締める。これで、補給口キャップベース506と補給口外蓋602との間は完全に固定することができる。
【0036】
補給口キャップベース506と補給口外蓋602との間の固定は、このような構造によって行なっているので、ねじを1ヶ所締めるだけでよく、作業が簡単であり、必要な部品点数も少なくすることができる。
【0037】
(ねじ穴)
板状部517と係止部カバー515とが重なり合ってねじ518によって締められた状態の部分断面図を図9に示す。板状部517は金属板であり、係止部カバー515は樹脂製の部品である。板状部517のねじ穴531の周りには、ガイド管部535がねじ518の長手方向に沿って円柱状に延在している。ねじ穴531の内面にはねじ溝があり、ねじ518のねじ溝と噛み合っている。さらに、板状部517の厚みにガイド管部535が突出する分を含めた厚みt1よりも、板状部517の厚みに係止部カバー515の厚みを加えたt2の方が大きくなっている。すなわち、板状部517の表面からガイド管部535が突出する長さより係止部カバー515の厚みの方が大きくなっている。
【0038】
この液体供給装置では、t1<t2の状態でねじ518を締めているので、係止部カバー515のうち、穴534の周りの部分はねじ518の頭と板状部517とに挟まれて締め付けられ、若干の圧縮変形を起こす。この反力によってねじ518の頭は図中右側に押され、ねじ518が緩むことが防止される。ねじ518の頭と板状部517とに挟まれることによって、係止部カバー515は板状部517に対して十分堅固に固定される。
【0039】
また、このようにガイド管部535が突出していることにより、組立作業時に、ねじ518を通す前であっても、板状部517と係止部カバー515とを重ね合わせ、穴534にガイド管部535を一旦嵌合させれば、作業者が特に神経を使わなくとも仮の組立状態が維持できる。したがって、組立工程において取扱いが容易となる。
【0040】
なお、本実施の形態では、開動作防止手段として一体化部材523の一部であるストッパ部521を用いたが、開動作防止手段の形態はこれに限られない。ストッパ部をボタンなどと一体形成しなくとも、別部品として形成してから組み立てるようにしてもよい。ストッパ部の形状も他の形状であってもよい。
【0041】
(液体供給装置の各種装置への適用)
以上、説明した液体供給装置は、石油ファンヒータ、石油ストーブなどの液体燃料燃焼装置に限らず、加湿器など、液体を用いて作動する装置全般に適用可能である。
【0042】
(実施の形態2)
(液体燃料燃焼装置の構成)
図10を参照して、本発明に基づく実施の形態2における液体燃料燃焼装置について説明する。この液体燃焼燃焼装置は、石油ファンヒータであり、実施の形態1で説明したものと同様の液体供給装置を備えている。したがって、図10に示すように、タンク部上板600の中に、取っ手601、補給口外蓋602が収められている。補給口外蓋602の下方に位置する機構については、図には表れていないが実施の形態1で説明したものと同様である。筐体1の一部には図3に示したように段差13が設けられている。
【0043】
(作用・効果)
この液体燃焼燃焼装置は、補給口44を開けるためのボタン505が上面に露出するように配置された液体供給装置を備えているので、液体の補給作業時には、慣れない使用者にとってもボタンが見つけやすく、補給口の開け方がわかりやすい。また、この液体燃焼燃焼装置は、液体供給装置の一部に開動作防止手段としてのストッパ部521を備え、筐体1に段差13が設けられているので、液体供給装置を筐体1内に格納した状態では、たとえ誤ってボタン505が押されても補給口44が開いてしまう事態を未然に防止することができる。その他、実施の形態1で説明したと同じ効果を奏することができる。
【0044】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、液体供給装置は、開動作防止手段を備えているので、機器本体の内部に格納された状態では、たとえ誤ってボタンが押圧されたとしても補給口が開いてしまうことを防止でき、安全な液体供給装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の、補給口外蓋を閉じた状態の斜視図である。
【図2】本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の、補給口外蓋を開けた状態の斜視図である。
【図3】本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の補給口近傍の部分断面図である。
【図4】本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の一体化部材の図であり、(a)は平面図、(b)〜(d)は側面図、(e)は断面図である。
【図5】本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置のボタンが押された状態での補給口近傍の部分断面図である。
【図6】本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の補給口が開いた状態での補給口近傍の部分断面図である。
【図7】本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の補給口キャップベースおよびその周辺の部品を組み立てた状態の斜視図である。
【図8】本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の補給口外蓋および一体化部材を組み立てた状態での裏側から見た斜視図である。
【図9】本発明に基づく実施の形態1における液体供給装置の板状部と係止部カバーとがねじによって締められた状態の部分断面図である。
【図10】本発明に基づく実施の形態2における液体燃料燃焼装置の斜視図である。
【図11】従来技術に基づく液体燃料燃焼装置の斜視図である。
【図12】従来技術に基づく液体供給装置の、補給口外蓋を閉じた状態の斜視図である。
【図13】従来技術に基づく液体供給装置の補給口近傍の部分断面図である。
【図14】従来技術に基づく液体供給装置の、補給口外蓋を開けた状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体、2 吹出口、3 操作部、8 上板、12 タンク部、13 段差、44 補給口、61,62 矢印、100,150 液体供給装置、300 補給口設置面、301 補給口キャップ、302,502 可動部係止レバー、303,503 係止レバースプリング、304,504 可動部係止部、305,505 (可動部の係止解除のための)ボタン、306,506 補給口キャップベース、307 補給口キャップフレーム、308 (可動部の)軸、309 (可動部係止部の)バー、310 鉤状部、311 (可動部係止レバーの)軸、312,512 (可動部の)スプリング、314 キャップスプリング、316 ボタン操作用開口部、400,600 タンク部上板、401,601 取っ手、402,602 補給口外蓋、513 補給口キャップダイ、515 係止部カバー、517 (補給口キャップベースの先端の)板状部、518 ねじ、521 ストッパ部、522 作用部、523 一体化部材、524(係止部カバーの)開口部、525 爪、526 (補給口キャップベースの根元の)板状部、531 (補給口キャップベースの先端の)ねじ穴、532 (一体化部材の)締付穴、533 (一体化部材の)くびれ部、534 (係止部カバーの)穴、535 ガイド管部。

Claims (9)

  1. 機器本体の内部に格納し、前記機器の動作に応じて液体を前記機器本体に供給するための液体供給装置であって、
    前記液体を補給するための補給口を有するタンク部と、
    前記補給口を開けるためのボタンと、
    前記液体供給装置が前記機器本体の内部に格納された状態では前記ボタンが押圧されたとしても前記補給口を開けることを防止する開動作防止手段とを備える、液体供給装置。
  2. 前記補給口を塞ぐための補給口キャップと、
    変位することによって補給口キャップによる前記補給口の閉鎖を解除するための作用部とを備え、
    前記開動作防止手段は、前記液体供給装置が前記機器本体の内部に格納されている状態での前記作用部の変位を防ぐストッパ部を含む、請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 前記ボタンと、前記作用部と、前記ストッパ部とは一体的に形成されている、請求項2に記載の液体供給装置。
  4. 前記ボタンは、前記液体供給装置を前記機器本体の内部に格納したときに上側に露出するように配置されている、請求項1に記載の液体供給装置。
  5. 前記補給口の上方に配置された補給口外蓋と、
    前記補給口キャップを支持するキャップ支持部材とを備え、
    前記補給口外蓋は、内部に前記キャップ支持部材を収納し、前記ボタンを上面に露出させた状態で支持している、請求項1に記載の液体供給装置。
  6. 前記補給口外蓋および前記キャップ支持部材は、1ヶ所の係合部で互いに係止した状態で、1本のねじで螺合されることによって、互いに一体的に固定されている、請求項5に記載の液体供給装置。
  7. 前記補給口外蓋は前記ねじを通すための第1貫通孔を有する樹脂板部を含み、前記キャップ支持部材は前記ねじを通すための第2貫通孔を有する金属板部を含み、前記金属板部は、前記第2貫通孔の周りに前記ねじの長手方向に沿って円柱状に延在するガイド管部を備える、請求項6に記載の液体供給装置。
  8. 前記金属板部の表面から前記ガイド管部が突出する長さより、前記樹脂板部の厚みの方が大きくなっている、請求項7に記載の液体供給装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の液体供給装置を備える、液体燃料燃焼装置。
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