JP2004044157A - 玄関ドア枠 - Google Patents
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Abstract
【課題】顧客の要望に応じて袖ユニット部のデザインや機能の変更追加をすることが容易で、且つ、消音換気に有効な玄関ドア枠を提供する。
【解決手段】枠内にドア取付用開口部2と袖ユニット取付用開口部3とを備え、袖ユニット取付用開口部3は、上部に換気口41と換気口41を塞ぐことができる防火ダンパー42とを設けた耐火または防火性能を有する閉塞パネル4で塞いであり、袖ユニット取付用開口部3の屋外側には下部に換気口51を設けた外側パネル5を取り付けて閉塞パネル4と外側パネル5とで中空部5aを形成し、袖ユニット取付用開口部3の屋内側には換気口61を設けた内側パネル6を取り付けて閉塞パネル4と内側パネル6とで中空部6aを形成している。
【選択図】 図1
【解決手段】枠内にドア取付用開口部2と袖ユニット取付用開口部3とを備え、袖ユニット取付用開口部3は、上部に換気口41と換気口41を塞ぐことができる防火ダンパー42とを設けた耐火または防火性能を有する閉塞パネル4で塞いであり、袖ユニット取付用開口部3の屋外側には下部に換気口51を設けた外側パネル5を取り付けて閉塞パネル4と外側パネル5とで中空部5aを形成し、袖ユニット取付用開口部3の屋内側には換気口61を設けた内側パネル6を取り付けて閉塞パネル4と内側パネル6とで中空部6aを形成している。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、防火・耐火機能を有する袖ユニットを備えた玄関ドア枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られている防火・耐火機能を有する玄関ドア枠関連の技術として、例えば、実公平7−36670号では防火戸の袖壁に採光用の小窓を設ける方法が開示されており、また、特開2000−73671号では玄関ドアの袖壁を中空構造として通風換気機能を付与すると同時に防火ダンパーを設けて防火機能を付与する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の玄関ドア枠では、例えば実公平7−36670号のように防火戸の袖壁に採光用の小窓を設ける方法では内側パネルや外側パネル自体を耐火または防火パネルとする構造なので顧客の要望に応じてデザインや機能の変更追加をすることが困難であり、また、特開2000−73671号のように玄関ドアの袖壁を中空構造として通風換気機能を付与すると同時に防火ダンパーを設けて防火機能を付与する方法では換気経路が短いので消音機能を有する換気構造とすることが困難であるという問題があり、またその他、上記いずれの場合も玄関ドア枠の施工と袖壁への採光機能や通風換気機能付与の為の施工とを分けて行なう必要があるので施工工数も多くかかりコストも高くなるという問題もあり、これらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、顧客の要望に応じて袖ユニット部のデザインや機能の変更追加をすることが容易であり、施工も容易でコストダウンが可能であり、且つ、消音換気に有効な玄関ドア枠を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係わる玄関ドア枠は、枠内にドア取付用開口部と袖ユニット取付用開口部とを備え、袖ユニット取付用開口部は、上部に換気口と換気口を塞ぐことができる防火ダンパーとを設けた耐火または防火性能を有する閉塞パネルで塞いであり、袖ユニット取付用開口部の屋外側には下部に換気口を設けた外側パネルを取り付けて閉塞パネルと外側パネルとで中空部を形成し、袖ユニット取付用開口部の屋内側には換気口を設けた内側パネルを取り付けて閉塞パネルと内側パネルとで中空部を形成している構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0006】
本発明の玄関ドア枠のドア取付用開口部に取り付けるドアには耐火または防火性能を有するドアが用いられるものとする。
【0007】
【発明の作用】
本発明の請求項1に係わる玄関ドア枠において、袖ユニット取付用開口部は、上部に換気口と換気口を塞ぐことができる防火ダンパーとを設けた耐火または防火性能を有する閉塞パネルで塞いであるので耐火または防火性能を有していることとなり、また、袖ユニット取付用開口部の屋外側には下部に換気口を設けた外側パネルを取り付けて閉塞パネルと外側パネルとで中空部を形成し、袖ユニット取付用開口部の屋内側には換気口を設けた内側パネルを取り付けて閉塞パネルと内側パネルとで中空部を形成しているから、例えば、外側パネルにインターホンや新聞受けその他の玄関外回りの機能部を設けたり、また、内側パネルに照明や収納部を設けたり、或いは、閉塞パネル、外側パネル及び内側パネルの一部または全部を透明素材として採光効果を付与したり、閉塞パネル、外側パネル及び内側パネルの素材或いは形状を適宜選択したりすることが容易となるので、顧客の要望に応じて袖ユニット部のデザインや機能の変更追加をすることが容易であるという絶大な効果が得られる。また、これらの機能部品はすべて玄関ドア枠に一体のものとして供給することが可能となるから、袖壁への諸機能付与を別工事として施工する場合に比較して構造的にもシンプルなものとなり、施工も容易になり、コストダウンもできるという大きな効果が得られる。更に、袖ユニット取付用開口部は上部に換気口を有する閉塞パネルで塞いであり、袖ユニット取付用開口部の屋外側には下部に換気口を設けた外側パネルを取り付けて閉塞パネルと外側パネルとで中空部を形成しているから、閉塞パネルの上部に設けた換気口から外側パネルの下部に設けた屋外側の換気口まで充分長い換気経路を取ることができるので容易に消音機能を有する換気構造とすることが可能となるという大きな効果が得られるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
図1〜図4は本発明に係わる玄関ドア枠の第一実施形態を示しており、図1は第一実施形態の玄関ドア枠1の外側パネル5、内側パネル6及び上枠14を取り外した状態を示す分解斜視図、図2は第一実施形態の玄関ドア枠1の外観図、図3は第一実施形態の玄関ドア枠1の内観図を表わしており、また、図4は第一実施形態のドア枠1を躯体に取り付けた状態における横断面図を表わしている。図1においては下枠を省略してあり、また、図4では外側パネル5及び内側パネル6に取り付けた換気口51、61やその他のオプション部品は省略してある。
【0010】
第一実施形態の玄関ドア枠1は、図1〜図4に示す如く、枠内にドア取付用開口部2と袖ユニット取付用開口部3とを備え、袖ユニット取付用開口部3は、上部に換気口41と換気口41を塞ぐことができる防火ダンパー42とを設けた耐火または防火性能を有する閉塞パネル4で塞いであり、袖ユニット取付用開口部3の屋外側には下部に換気口51を設けた外側パネル5を取り付けて閉塞パネル4と外側パネル5とで中空部5aを形成し、袖ユニット取付用開口部3の屋内側には換気口61を設けた内側パネル6を取り付けて閉塞パネル4と内側パネル6とで中空部6aを形成しているものである。
【0011】
そして本発明の第一実施形態のドア枠1の外側パネル5の外側面は図1及び図2に示す如く中桟54で上部パネル55と下部パネル56とに上下に分割してあり、外側パネル5の上部パネル55には透光性パネルを用い、また合わせて、閉塞パネル4及び内側パネル6も透光性のガラスパネルを用いており、さらに、図1及び図3に示す如く内側パネルに照明器具62を取り付けてあって、日中は屋外側の自然光を屋内側に取り込むことができ、また、夜間は照明器具62を点灯して屋内側を照明するとともに屋外側の玄関先を照らす玄関灯を兼ねるように設けてある。その他、第一実施形態の玄関ドア枠1ではオプション部品として、図1及び図2に示す如く、外側パネル5の下部パネル56に玄関備品としてインターホン52及び新聞受け53を取り付けてある。
【0012】
図5は防火ダンパーの構造説明図であり、以下にその構造を詳述する。袖ユニット取付用開口部3を塞ぐ閉塞パネル4は、上部に換気口41と換気口41を塞ぐことができる防火ダンパー42とを備えた耐火または防火性能を有するパネルであり、図5に示す如く、換気口41は上下方向に等間隔で設けた横スリット状の複数の開口部411を有する換気パネル410を閉塞パネル4に嵌め込んだものであり、防火ダンパー42は換気口41と略同一形状の複数の開口部421を設けた遮蔽パネル420を有し、通常時は換気口41の換気パネル410に設けた開口部411と防火ダンパー42の遮蔽パネル420に設けた開口部421とが重なり合うように固定してあって閉塞パネル4の内外間の換気を可能としている。そして、防火ダンパー42の上方では閉塞パネル4に固定アングル材423を取り付け固定し、固定アングル材423と遮蔽パネル420をメタルヒューズ422で固定してあり、換気口41の下端部には防火ダンパー受け部412を設けてある。メタルヒューズ422は所定の温度以上に昇温すると溶融する性質があるので、万一、火災が発生した場合にはメタルヒューズ422の温度が上昇し、溶融することによって固定アングル材423と遮蔽パネル420との固定が外れ、遮蔽パネル420が落下して下端部が防火ダンパー受け部412に当接して止まることとなり、図5の作動時の図に示す如く遮蔽パネル420によって換気パネル410の開口部411が塞がれ、換気口41が閉じた状態となって防火機能が働くものである。
【0013】
次に、本発明の第一実施形態の玄関ドア枠の換気機能について説明する。袖ユニット取付用開口部3の屋外側には下部に換気口51を設けた外側パネル5を取り付けて閉塞パネル4と外側パネル5とで中空部5aを形成しているから、閉塞パネル4の上部に設けた換気口41と外側パネル5の下部に設けた換気口51との間は中空部5aが長い換気経路を形成していることとなり、このように閉塞パネル4の上部に設けた換気口41と外側パネル5の下部に設けた換気口51とが十分に離れていることから雨水の浸入防止効果も得られ、また、中空部5aに吸音材を充填することによって消音換気装置としての利用も可能になるという大きな効果が得られるものである。
【0014】
本発明は上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、図6に本発明を適用できる玄関ドア枠1の構成パターンをいくつか提示してあるように、袖ユニット取付用開口部3は上記した玄関ドア取付部2の片側のみに設けてある場合に限るものでなく、玄関ドア取付部2の両側に設けてあるもの(例1)であっても良い。あるいは玄関ドア取付部2及び袖ユニット取付用開口部3の上部に欄間部Rを設けてあるもの(例2)であっても良く、また、玄関ドア取付部2の上部に欄間部Rを設けてあるもの(例3)であっても良く、その他の構成パターンも可能である。閉塞パネルは耐火または防火性能を有するものであれば、金属製パネルに限られるものでなく、窯業系パネルやガラスパネルなどが自在に選択可能である。外側パネルや内側パネル及び閉塞パネルは一枚パネルに限られるものでなく複数のパネルを組み合わせて用いてあってもよい。
【0015】
外側パネル5の屋外側にはインターホン52及び新聞受け53を取り付けてある場合を示したが、外側パネル5の屋外側にはこの他例えばネームプレートやフラワースタンドなどの玄関回りの機能部品を取り付けたりした任意の組み合わせが可能であり、また、屋外側パネル5と閉塞パネル4とで形成する中空部5a内に上述の如く吸音材を充填したり、また、照明器具を取り付けることも可能である。また、屋内側パネル6と閉塞パネル4とで形成する中空部6aに照明器具を取り付けた場合を例示したが、例えばこの中空部6aには屋内側パネル6側から出し入れ可能な玄関収納を設けることなども可能である。或いは、玄関ドアの錠に電気錠仕様を採用する場合、通常の電気錠部は玄関ドア(扉)側に取り付けるものであるが、本発明の玄関ドア枠1を用いれば電気錠部を袖ユニット取付用開口部3側の仕切枠11の中空部側に取り付けることも可能であり、そうすれば電気配線などドアの取付時の複雑な施工が不要になるという効果も得られることとなる。このように、本発明の玄関ドア枠を用いることによって、種々の玄関回りの機能部品の付加を自在に行なうことが容易であり、それに付随しての各種効果をも得ることができるものである。
【0016】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の請求項1に係わる玄関ドア枠では、上記した構成としたから、耐火または防火性能を有しているとともに、顧客の要望に応じて袖ユニット部のデザインや機能の変更追加をすることが容易であり、且つ、袖壁への諸機能付与を別工事として施工する場合に比較して構造的にもシンプルなものとなり、施工も容易になり、コストダウンもできるという絶大な効果が得られ、また、容易に消音機能を有する換気構造とすることが可能となるという大きな効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の玄関ドア枠の分解斜視図である。
【図2】第一実施形態の玄関ドア枠の外観図である。
【図3】第一実施形態の玄関ドア枠の内観図である。
【図4】第一実施形態の玄関ドア枠を建物に取り付けた状態の横断面図である。
【図5】防火ダンパーの構造説明図である。
【図6】本発明の玄関ドア枠の構成パターン例を示す参考図である。
【符号の説明】
1 玄関ドア枠
2 ドア取付用開口部
3 袖ユニット取付用開口部
4 閉塞パネル
41 換気口
42 防火ダンパー
5 外側パネル
5a 中空部
51 換気口
6 内側パネル
6a 中空部
61 換気口
7 玄関ドア
K 躯体
【発明が属する技術分野】
本発明は、防火・耐火機能を有する袖ユニットを備えた玄関ドア枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られている防火・耐火機能を有する玄関ドア枠関連の技術として、例えば、実公平7−36670号では防火戸の袖壁に採光用の小窓を設ける方法が開示されており、また、特開2000−73671号では玄関ドアの袖壁を中空構造として通風換気機能を付与すると同時に防火ダンパーを設けて防火機能を付与する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の玄関ドア枠では、例えば実公平7−36670号のように防火戸の袖壁に採光用の小窓を設ける方法では内側パネルや外側パネル自体を耐火または防火パネルとする構造なので顧客の要望に応じてデザインや機能の変更追加をすることが困難であり、また、特開2000−73671号のように玄関ドアの袖壁を中空構造として通風換気機能を付与すると同時に防火ダンパーを設けて防火機能を付与する方法では換気経路が短いので消音機能を有する換気構造とすることが困難であるという問題があり、またその他、上記いずれの場合も玄関ドア枠の施工と袖壁への採光機能や通風換気機能付与の為の施工とを分けて行なう必要があるので施工工数も多くかかりコストも高くなるという問題もあり、これらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、上記した従来の課題に着目してなされたもので、顧客の要望に応じて袖ユニット部のデザインや機能の変更追加をすることが容易であり、施工も容易でコストダウンが可能であり、且つ、消音換気に有効な玄関ドア枠を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係わる玄関ドア枠は、枠内にドア取付用開口部と袖ユニット取付用開口部とを備え、袖ユニット取付用開口部は、上部に換気口と換気口を塞ぐことができる防火ダンパーとを設けた耐火または防火性能を有する閉塞パネルで塞いであり、袖ユニット取付用開口部の屋外側には下部に換気口を設けた外側パネルを取り付けて閉塞パネルと外側パネルとで中空部を形成し、袖ユニット取付用開口部の屋内側には換気口を設けた内側パネルを取り付けて閉塞パネルと内側パネルとで中空部を形成している構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0006】
本発明の玄関ドア枠のドア取付用開口部に取り付けるドアには耐火または防火性能を有するドアが用いられるものとする。
【0007】
【発明の作用】
本発明の請求項1に係わる玄関ドア枠において、袖ユニット取付用開口部は、上部に換気口と換気口を塞ぐことができる防火ダンパーとを設けた耐火または防火性能を有する閉塞パネルで塞いであるので耐火または防火性能を有していることとなり、また、袖ユニット取付用開口部の屋外側には下部に換気口を設けた外側パネルを取り付けて閉塞パネルと外側パネルとで中空部を形成し、袖ユニット取付用開口部の屋内側には換気口を設けた内側パネルを取り付けて閉塞パネルと内側パネルとで中空部を形成しているから、例えば、外側パネルにインターホンや新聞受けその他の玄関外回りの機能部を設けたり、また、内側パネルに照明や収納部を設けたり、或いは、閉塞パネル、外側パネル及び内側パネルの一部または全部を透明素材として採光効果を付与したり、閉塞パネル、外側パネル及び内側パネルの素材或いは形状を適宜選択したりすることが容易となるので、顧客の要望に応じて袖ユニット部のデザインや機能の変更追加をすることが容易であるという絶大な効果が得られる。また、これらの機能部品はすべて玄関ドア枠に一体のものとして供給することが可能となるから、袖壁への諸機能付与を別工事として施工する場合に比較して構造的にもシンプルなものとなり、施工も容易になり、コストダウンもできるという大きな効果が得られる。更に、袖ユニット取付用開口部は上部に換気口を有する閉塞パネルで塞いであり、袖ユニット取付用開口部の屋外側には下部に換気口を設けた外側パネルを取り付けて閉塞パネルと外側パネルとで中空部を形成しているから、閉塞パネルの上部に設けた換気口から外側パネルの下部に設けた屋外側の換気口まで充分長い換気経路を取ることができるので容易に消音機能を有する換気構造とすることが可能となるという大きな効果が得られるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0009】
図1〜図4は本発明に係わる玄関ドア枠の第一実施形態を示しており、図1は第一実施形態の玄関ドア枠1の外側パネル5、内側パネル6及び上枠14を取り外した状態を示す分解斜視図、図2は第一実施形態の玄関ドア枠1の外観図、図3は第一実施形態の玄関ドア枠1の内観図を表わしており、また、図4は第一実施形態のドア枠1を躯体に取り付けた状態における横断面図を表わしている。図1においては下枠を省略してあり、また、図4では外側パネル5及び内側パネル6に取り付けた換気口51、61やその他のオプション部品は省略してある。
【0010】
第一実施形態の玄関ドア枠1は、図1〜図4に示す如く、枠内にドア取付用開口部2と袖ユニット取付用開口部3とを備え、袖ユニット取付用開口部3は、上部に換気口41と換気口41を塞ぐことができる防火ダンパー42とを設けた耐火または防火性能を有する閉塞パネル4で塞いであり、袖ユニット取付用開口部3の屋外側には下部に換気口51を設けた外側パネル5を取り付けて閉塞パネル4と外側パネル5とで中空部5aを形成し、袖ユニット取付用開口部3の屋内側には換気口61を設けた内側パネル6を取り付けて閉塞パネル4と内側パネル6とで中空部6aを形成しているものである。
【0011】
そして本発明の第一実施形態のドア枠1の外側パネル5の外側面は図1及び図2に示す如く中桟54で上部パネル55と下部パネル56とに上下に分割してあり、外側パネル5の上部パネル55には透光性パネルを用い、また合わせて、閉塞パネル4及び内側パネル6も透光性のガラスパネルを用いており、さらに、図1及び図3に示す如く内側パネルに照明器具62を取り付けてあって、日中は屋外側の自然光を屋内側に取り込むことができ、また、夜間は照明器具62を点灯して屋内側を照明するとともに屋外側の玄関先を照らす玄関灯を兼ねるように設けてある。その他、第一実施形態の玄関ドア枠1ではオプション部品として、図1及び図2に示す如く、外側パネル5の下部パネル56に玄関備品としてインターホン52及び新聞受け53を取り付けてある。
【0012】
図5は防火ダンパーの構造説明図であり、以下にその構造を詳述する。袖ユニット取付用開口部3を塞ぐ閉塞パネル4は、上部に換気口41と換気口41を塞ぐことができる防火ダンパー42とを備えた耐火または防火性能を有するパネルであり、図5に示す如く、換気口41は上下方向に等間隔で設けた横スリット状の複数の開口部411を有する換気パネル410を閉塞パネル4に嵌め込んだものであり、防火ダンパー42は換気口41と略同一形状の複数の開口部421を設けた遮蔽パネル420を有し、通常時は換気口41の換気パネル410に設けた開口部411と防火ダンパー42の遮蔽パネル420に設けた開口部421とが重なり合うように固定してあって閉塞パネル4の内外間の換気を可能としている。そして、防火ダンパー42の上方では閉塞パネル4に固定アングル材423を取り付け固定し、固定アングル材423と遮蔽パネル420をメタルヒューズ422で固定してあり、換気口41の下端部には防火ダンパー受け部412を設けてある。メタルヒューズ422は所定の温度以上に昇温すると溶融する性質があるので、万一、火災が発生した場合にはメタルヒューズ422の温度が上昇し、溶融することによって固定アングル材423と遮蔽パネル420との固定が外れ、遮蔽パネル420が落下して下端部が防火ダンパー受け部412に当接して止まることとなり、図5の作動時の図に示す如く遮蔽パネル420によって換気パネル410の開口部411が塞がれ、換気口41が閉じた状態となって防火機能が働くものである。
【0013】
次に、本発明の第一実施形態の玄関ドア枠の換気機能について説明する。袖ユニット取付用開口部3の屋外側には下部に換気口51を設けた外側パネル5を取り付けて閉塞パネル4と外側パネル5とで中空部5aを形成しているから、閉塞パネル4の上部に設けた換気口41と外側パネル5の下部に設けた換気口51との間は中空部5aが長い換気経路を形成していることとなり、このように閉塞パネル4の上部に設けた換気口41と外側パネル5の下部に設けた換気口51とが十分に離れていることから雨水の浸入防止効果も得られ、また、中空部5aに吸音材を充填することによって消音換気装置としての利用も可能になるという大きな効果が得られるものである。
【0014】
本発明は上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、図6に本発明を適用できる玄関ドア枠1の構成パターンをいくつか提示してあるように、袖ユニット取付用開口部3は上記した玄関ドア取付部2の片側のみに設けてある場合に限るものでなく、玄関ドア取付部2の両側に設けてあるもの(例1)であっても良い。あるいは玄関ドア取付部2及び袖ユニット取付用開口部3の上部に欄間部Rを設けてあるもの(例2)であっても良く、また、玄関ドア取付部2の上部に欄間部Rを設けてあるもの(例3)であっても良く、その他の構成パターンも可能である。閉塞パネルは耐火または防火性能を有するものであれば、金属製パネルに限られるものでなく、窯業系パネルやガラスパネルなどが自在に選択可能である。外側パネルや内側パネル及び閉塞パネルは一枚パネルに限られるものでなく複数のパネルを組み合わせて用いてあってもよい。
【0015】
外側パネル5の屋外側にはインターホン52及び新聞受け53を取り付けてある場合を示したが、外側パネル5の屋外側にはこの他例えばネームプレートやフラワースタンドなどの玄関回りの機能部品を取り付けたりした任意の組み合わせが可能であり、また、屋外側パネル5と閉塞パネル4とで形成する中空部5a内に上述の如く吸音材を充填したり、また、照明器具を取り付けることも可能である。また、屋内側パネル6と閉塞パネル4とで形成する中空部6aに照明器具を取り付けた場合を例示したが、例えばこの中空部6aには屋内側パネル6側から出し入れ可能な玄関収納を設けることなども可能である。或いは、玄関ドアの錠に電気錠仕様を採用する場合、通常の電気錠部は玄関ドア(扉)側に取り付けるものであるが、本発明の玄関ドア枠1を用いれば電気錠部を袖ユニット取付用開口部3側の仕切枠11の中空部側に取り付けることも可能であり、そうすれば電気配線などドアの取付時の複雑な施工が不要になるという効果も得られることとなる。このように、本発明の玄関ドア枠を用いることによって、種々の玄関回りの機能部品の付加を自在に行なうことが容易であり、それに付随しての各種効果をも得ることができるものである。
【0016】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の請求項1に係わる玄関ドア枠では、上記した構成としたから、耐火または防火性能を有しているとともに、顧客の要望に応じて袖ユニット部のデザインや機能の変更追加をすることが容易であり、且つ、袖壁への諸機能付与を別工事として施工する場合に比較して構造的にもシンプルなものとなり、施工も容易になり、コストダウンもできるという絶大な効果が得られ、また、容易に消音機能を有する換気構造とすることが可能となるという大きな効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態の玄関ドア枠の分解斜視図である。
【図2】第一実施形態の玄関ドア枠の外観図である。
【図3】第一実施形態の玄関ドア枠の内観図である。
【図4】第一実施形態の玄関ドア枠を建物に取り付けた状態の横断面図である。
【図5】防火ダンパーの構造説明図である。
【図6】本発明の玄関ドア枠の構成パターン例を示す参考図である。
【符号の説明】
1 玄関ドア枠
2 ドア取付用開口部
3 袖ユニット取付用開口部
4 閉塞パネル
41 換気口
42 防火ダンパー
5 外側パネル
5a 中空部
51 換気口
6 内側パネル
6a 中空部
61 換気口
7 玄関ドア
K 躯体
Claims (1)
- 枠内にドア取付用開口部と袖ユニット取付用開口部とを備え、袖ユニット取付用開口部は、上部に換気口と換気口を塞ぐことができる防火ダンパーとを設けた耐火または防火性能を有する閉塞パネルで塞いであり、袖ユニット取付用開口部の屋外側には下部に換気口を設けた外側パネルを取り付けて閉塞パネルと外側パネルとで中空部を形成し、袖ユニット取付用開口部の屋内側には換気口を設けた内側パネルを取り付けて閉塞パネルと内側パネルとで中空部を形成していることを特徴とする玄関ドア枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201049A JP2004044157A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 玄関ドア枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201049A JP2004044157A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 玄関ドア枠 |
Publications (1)
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JP2004044157A true JP2004044157A (ja) | 2004-02-12 |
Family
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002201049A Pending JP2004044157A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 玄関ドア枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004044157A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007191868A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Sanwa Shutter Corp | 化粧パネルの躯体固定構造および躯体固定方法 |
KR100828542B1 (ko) | 2007-04-11 | 2008-05-13 | 남혜우 | 유리부스용 프레임유니트 |
JP2019056225A (ja) * | 2017-09-20 | 2019-04-11 | 三和シヤッター工業株式会社 | 宅配物受け用のボックス装置 |
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2002
- 2002-07-10 JP JP2002201049A patent/JP2004044157A/ja active Pending
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