JP2004043709A - 減容装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】貯留タンクに溜まった減容液だけを循環させることにより効率よくゲル化促進を図ることができ、しかも、減容処理状況に応じて減容液を効率よく循環させることのできる減容装置を提供する。
【解決手段】破砕装置2で所定の大きさに破砕した被減容材を、搬送手段3により貯留タンク4に貯留し、貯留タンク4内において噴霧装置5により減容液を被減容材に噴霧することで、被減容材を減容液により溶解してゲル化物に減容処理するとともに、貯留タンク4に接続された減容液循環手段6によりゲル化物から分離して貯留タンク4の底部に溜まった減容液を再度貯留タンク4内に噴霧するように構成された減容装置1において、減容液循環手段6は、貯留タンク4に着脱自在に接続され貯留タンク4に溜まった減容液を貯留するサブタンク61と、サブタンク61の減容液を再度貯留タンク4に噴霧するための循環ポンプ62とを備えている。
【選択図】 図3
【解決手段】破砕装置2で所定の大きさに破砕した被減容材を、搬送手段3により貯留タンク4に貯留し、貯留タンク4内において噴霧装置5により減容液を被減容材に噴霧することで、被減容材を減容液により溶解してゲル化物に減容処理するとともに、貯留タンク4に接続された減容液循環手段6によりゲル化物から分離して貯留タンク4の底部に溜まった減容液を再度貯留タンク4内に噴霧するように構成された減容装置1において、減容液循環手段6は、貯留タンク4に着脱自在に接続され貯留タンク4に溜まった減容液を貯留するサブタンク61と、サブタンク61の減容液を再度貯留タンク4に噴霧するための循環ポンプ62とを備えている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被減容材を減容液によって減容する減容装置に関し、例えば発泡スチロールや発泡ウレタンなどの発泡材を減容処理して回収するのに利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来、減容装置としては、特開平5−263065号公報(第2518493号特許公報)記載のものに見られるように、発泡材などの被減容材を破砕装置で破砕した後に貯留タンクに貯留し、当該貯留タンク内において減容液を噴霧することで、発泡材を溶解させてゲル化物に減容処理し、これを回収するものが提供されている。
【0003】
また、特開2002−47373号公報記載のものに見られるように、貯留タンクに接続された減容液循環手段によりゲル化物から分離してこの貯留タンクの底部に溜まった減容液を再度貯留タンク内に噴霧することで、減容液を効率良く使用して被減容材を減容処理するようにしたものが提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の減容液循環手段では、貯留タンクの底部に溜まった減容液を直接循環ポンプに吸い込んで、当該循環ポンプにより再度貯留タンクに噴霧している。このため、減容液とともに貯留タンクのゲル化物までも吸い込んでしまう虞があり、これが減容液の循環による被減容材のゲル化促進を妨げる要因になるとともに、循環ポンプの故障や循環路の閉塞などを招く要因になるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、貯留タンクに溜まった減容液だけを循環させることにより効率よくゲル化促進を図ることができ、しかも、減容処理状況に応じて減容液を効率よく循環させることのできる減容装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の減容装置は、破砕装置で所定の大きさに破砕した被減容材を、搬送手段により貯留タンクに貯留し、この貯留タンク内において噴霧装置により減容液を被減容材に噴霧することで、当該被減容材を減容液により溶解してゲル化物に減容処理するとともに、貯留タンクに接続された減容液循環手段によりゲル化物から分離してこの貯留タンクの底部に溜まった減容液を再度貯留タンク内に噴霧するように構成された減容装置において、前記減容液循環手段は、前記貯留タンクに着脱自在に接続され当該貯留タンクに溜まった減容液を貯留するサブタンクと、該サブタンクの減容液を再度貯留タンクに噴霧するための循環ポンプとを備えたものである。
【0007】
請求項2に係る発明の減容装置は、前記サブタンクには、このサブタンク内の減容液の貯留量を検出するセンサが設けられ、センサによる検出に基づいてサブタンク内に所定量の減容液が貯留された際に循環ポンプを作動させるように構成されたものである。
【0008】
請求項3に係る発明の減容装置は、前記貯留タンクには、分離した減容液のみを前記サブタンクに導く分離手段が設けられたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1及び図2は、本発明の減容装置の概要を示している。
【0011】
減容装置1は、図1に示すように例えば車輌Cの車体C1上に搭載された荷箱C2内に収容された車載型などがある。
【0012】
荷箱C2は、その後面C3が開閉扉により開閉自在になされており、この開閉扉を開放して被減容材である発泡スチロールや発泡ウレタンなどの発泡材を後述する破砕装置2の投入部22に投入するようになされている。
【0013】
減容装置1は、図3に示すように、上記発泡材を破砕する破砕装置2と、破砕装置2により破砕された発泡材を搬送する搬送手段3と、搬送手段3により搬送された発泡材を貯留する貯留タンク4と、貯留タンク4内の発泡材に減容液を噴霧し、当該発泡材を溶解してゲル化物に減容処理する噴霧装置5とを備えている前記破砕装置2は、開閉扉に面して荷箱C内の後部に設置され、開閉蓋21により投入部22が開閉自在に設けられるとともに、内部に発泡材を破砕する複数本(図示例では3本)の回転刃23が回転自在に設けられている。従って、投入部22に投入した発泡材はこれら回転刃23の回転駆動により破砕されて排出口から排出される。
【0014】
搬送手段3は、搬入部が前記破砕装置2の排出口に連結されるとともに、搬出部が貯留タンク4の上方に設けられた噴霧部41に連結されている。この搬送手段3は、例えば内部にスクリュー(図示省略)が回転自在に設けられたスクリューコンベアであり、スクリューの回転により破砕された発泡材を上方に搬送し、噴霧部41を通じて貯留タンク4に投入するように構成されている。
【0015】
前記噴霧部41は、噴霧装置5から供給される減容液を噴霧する部位であり、図1に示すように荷箱Cの前部に立設された支持柱42に支持されるとともに、図示しない昇降装置により上下に移動自在に構成され、この上下移動により貯留タンク4に着脱自在になされている。
【0016】
貯留タンク4は、前記搬送手段3により搬送されて来る発泡材(破砕済)の減容処理により生成されたゲル化物を貯留するものである。
【0017】
また、貯留タンク4には、当該貯留タンク4を加温及び保温する加温・保温手段が設けられており、この加温・保温手段により貯留タンク4内での発泡材の溶解速度を促進させるようにしている。加温・保温手段としては、例えば、貯留タンクを二重構造にしたり、断熱材を取付けた構造にするものや、ヒータを設けるもの、または、車輌の排気ガスの予熱を利用するものなどがある。
【0018】
噴霧装置5は、荷箱C2内の前部に設けられた減容液貯留タンク51と、前記噴霧部41内の上方に設けられた適数の噴霧ノズル52とを備えている。減容液貯留タンク51は、減容液を貯留するもので、溶剤ポンプ53が介装された供給配管54を通じて上記噴霧ノズル52に連通されている。
【0019】
この供給配管54における溶剤ポンプ53の下流側には、溶剤加温器55と、開閉可能な溶剤噴霧バルブ56とが介装されている。溶剤加温器55は、減容液貯留タンク51から供給配管54を通じて噴霧ノズル52に供給される減容液を加温するためのもので、減容液を加温することで当該減容液による発泡材の溶解速度を促進させるようにしている。
【0020】
また、供給配管54における溶剤加温器55と溶剤噴霧バルブ56の間には、開閉可能な帰還バルブ57が介装された帰還配管58の一端が連結され、帰還配管58の他端が前記減容液貯留タンク51に連通されている。
【0021】
ここで、減容液貯留タンク51に貯留されて噴霧ノズル52から噴霧される減容液は、ゲル化物が一定の性状になると残余が当該ゲル化物から分離する特性を有する溶剤が用いられている。そして、この減容液は、ゲル化物よりも比重が大きく、この比重差によりゲル化物から分離した減容液が貯留タンク4の底部に溜まることになる。
【0022】
そこで、この貯留タンク4の底部に溜まった減容液を未溶解の発泡材の溶解に再利用するための減容液循環手段6が設けられている。
【0023】
減容液循環手段6は、貯留タンク4に溜まった減容液を貯留するサブタンク61と、該サブタンク61の減容液を再度貯留タンク4に噴霧するための循環ポンプ62とを備えている。
【0024】
具体的には、貯留タンク4の底部に導入管63の一端が連結されるとともに、この導入管63の他端がサブタンク61に連結され、導入管63にバルブ64が設けられている。サブタンク61には前記循環ポンプ62を備えた循環管65の一端が接続され、この循環管65の他端が噴霧部41内に設けられた第2の噴霧ノズル66に接続されている。
【0025】
そして、上記導入管63の一端は、貯留タンク4の取替えが可能なように図示しないワンタッチカプラ等を介して当該貯留タンク4の底部と脱着自在に連結されている。
【0026】
このようにして導入管63の一端が連結された貯留タンク4の底部には、減容液のみを当該導入管63に導く分離手段が設けられている。分離手段としては例えば複数の通孔が形成されたパンチングメタル43が用いられており、このパンチングメタル43を貯留タンク4内の底部に連結された導入管63の一端部に設けている。従って、減容液の噴霧により減容された発泡材のゲル化物はパンチングメタル43により堰止められ、このゲル化物と分離した減容液のみがパンチングメタル43の通孔を通ってバルブ64の開放により導入管63を通じてサブタンク61に導入されて貯留される。
【0027】
また、上記サブタンク61には、このサブタンク61内の減容液の貯留量を検出するセンサ67が設けられている。センサ67は、例えばフロートセンサが用いられており、サブタンク61内において減容液が所定量貯留するとONになるように設定されている。
【0028】
このセンサ67のON信号は、図示しない制御装置に入力され、制御装置では、循環ポンプ62を駆動操作する操作スイッチがONになっている状態で且つ上記ON信号が入力されたときに、循環ポンプ62を駆動させるように制御している。
【0029】
次に、このように構成された減容装置による発泡材の減容処理について説明する。
【0030】
本実施の形態のように車載型の場合には、車輌Cで発泡材の回収場に向かい、当該回収場において、荷箱C2の後面C3の開閉扉を開放させて発泡材を投入部22に投入する。
【0031】
投入部22に投入された発泡材は、破砕装置2で所定の大きさに破砕された後、搬送手段3により搬送され、噴霧部41から下方の貯留タンク4に投入される。
【0032】
貯留タンク4に投入された発泡材は、噴霧装置5の噴霧ノズル52から減容液を噴霧することで、この減容液により溶解されてゲル化物になる減容処理が施されて貯留タンク4に貯留される。
【0033】
この際、減容液が発泡材の溶解に寄与する量よりも多く噴霧された場合には、その残余の減容液がゲル化物から分離して貯留タンク4の底部に溜まることになる。
【0034】
そして、上述のように貯留タンク4の底部に溜まった減容液は、パンチングメタル43の通孔を通って導入管63を通じてサブタンク61に導入されて貯留され、サブタンク61内において減容液が所定量溜まると、制御装置では循環ポンプ62を駆動させてこの減容液を循環管65を通じて第2の噴霧ノズル66から再度噴霧する。
【0035】
詳しくは、制御装置では、サブタンク61内において減容液が所定量溜まってセンサ67がONになると、循環ポンプ62を駆動操作する操作スイッチがONになっている場合に、循環ポンプ62を駆動させて減容液を第2の噴霧ノズル66から再度噴霧し、これにより貯留タンク4内における未溶解の発泡材の減容処理に寄与させている。
【0036】
このようにゲル化物から分離した減容液を発泡材の減容処理に再度利用することで、減容液を発泡材の減容処理に無駄なく使用することができる。また、操作スイッチを予めONにしておくことで、サブタンク61に減容液が所定量溜まれば、当該減容液の噴霧を自動的に行うことができるので、車輌Cの移動中などにおいて減容液を効率よく循環させて発泡材の減容処理を効率よく行うことができ、発泡材の減容処理能力をも高めることができ、これにより運転コストの低減を図ることができる。
【0037】
さらに、サブタンク61に溜まった減容液を循環ポンプ62の駆動により再度噴霧するので、パンチングメタル43による貯留タンク4内での減容液の分離と相まって、減容液のみを再度噴霧することができ、発泡材のゲル化をさらに促進させることができるとともに、循環ポンプ62の故障や循環路の閉塞などを確実に防止することができる。
【0038】
このようにして貯留タンク4に貯留されるゲル化物が満量になると、発泡材の減容処理を停止して回収作業を終了する。そして、ゲル化物が満量になった貯留タンク4は、噴霧部41を上昇させて当該貯留タンク4から分離させるとともに、導入管63の一端を貯留タンク4の底部から離脱させ、フォークリフト等を用いて車輌Cから卸される。この後、空の貯留タンク4を車輌Cに積込んで設置することで上述した発泡材の減容処理を可能な状態にする。車輌Cから卸された貯留タンク4は再生プラントに運搬して処理される。
【0039】
このように導入管63の一端を貯留タンク4の底部から離脱させることで、貯留タンク4の構成を複雑化させることなく既存の貯留タンク4を用いて上述した減容処理を行うことができる。なお、貯留タンク4側にサブタンク61を設けることによっても上述した減容処理を行うこともできるが、各貯留タンク4ごとにサブタンク61が必要になり大型、複雑化してコスト高になるとともに、貯留タンク4の脱着ごとに車輌C側と貯留タンク4との間でセンサ67の配線作業等を行わなければならず、また、貯留タンク4の脱着作業などによりセンサ67の故障の原因にもなることから、導入管63の一端を貯留タンク4の底部から離脱させるようにしている。
【0040】
なお、本発明の減容装置は、本実施の形態のように車載型にのみに用いられるものではなく、処理場等に設置してもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の減容装置によれば、サブタンクに溜まった減容液を循環ポンプの駆動により再度噴霧するので、減容液のみを噴霧することができ、発泡材のゲル化を促進させることができるとともに、循環ポンプの故障や循環路の閉塞などを確実に防止することができる。
【0042】
また、センサによる検出に基づいてサブタンク内に所定量の減容液が貯留された際に循環ポンプを作動させるようにしているので、減容液を効率よく循環させて発泡材の減容処理を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の減容装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】同じく減容装置の概略構成を示す平面図である。
【図3】同じく減容装置を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 減容装置
2 破砕装置
3 搬送手段
4 貯留タンク
43 パンチングメタル(分離手段)
5 噴霧装置
6 減容液循環手段
61 サブタンク
62 循環ポンプ
67 センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、被減容材を減容液によって減容する減容装置に関し、例えば発泡スチロールや発泡ウレタンなどの発泡材を減容処理して回収するのに利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来、減容装置としては、特開平5−263065号公報(第2518493号特許公報)記載のものに見られるように、発泡材などの被減容材を破砕装置で破砕した後に貯留タンクに貯留し、当該貯留タンク内において減容液を噴霧することで、発泡材を溶解させてゲル化物に減容処理し、これを回収するものが提供されている。
【0003】
また、特開2002−47373号公報記載のものに見られるように、貯留タンクに接続された減容液循環手段によりゲル化物から分離してこの貯留タンクの底部に溜まった減容液を再度貯留タンク内に噴霧することで、減容液を効率良く使用して被減容材を減容処理するようにしたものが提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の減容液循環手段では、貯留タンクの底部に溜まった減容液を直接循環ポンプに吸い込んで、当該循環ポンプにより再度貯留タンクに噴霧している。このため、減容液とともに貯留タンクのゲル化物までも吸い込んでしまう虞があり、これが減容液の循環による被減容材のゲル化促進を妨げる要因になるとともに、循環ポンプの故障や循環路の閉塞などを招く要因になるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、貯留タンクに溜まった減容液だけを循環させることにより効率よくゲル化促進を図ることができ、しかも、減容処理状況に応じて減容液を効率よく循環させることのできる減容装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の減容装置は、破砕装置で所定の大きさに破砕した被減容材を、搬送手段により貯留タンクに貯留し、この貯留タンク内において噴霧装置により減容液を被減容材に噴霧することで、当該被減容材を減容液により溶解してゲル化物に減容処理するとともに、貯留タンクに接続された減容液循環手段によりゲル化物から分離してこの貯留タンクの底部に溜まった減容液を再度貯留タンク内に噴霧するように構成された減容装置において、前記減容液循環手段は、前記貯留タンクに着脱自在に接続され当該貯留タンクに溜まった減容液を貯留するサブタンクと、該サブタンクの減容液を再度貯留タンクに噴霧するための循環ポンプとを備えたものである。
【0007】
請求項2に係る発明の減容装置は、前記サブタンクには、このサブタンク内の減容液の貯留量を検出するセンサが設けられ、センサによる検出に基づいてサブタンク内に所定量の減容液が貯留された際に循環ポンプを作動させるように構成されたものである。
【0008】
請求項3に係る発明の減容装置は、前記貯留タンクには、分離した減容液のみを前記サブタンクに導く分離手段が設けられたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1及び図2は、本発明の減容装置の概要を示している。
【0011】
減容装置1は、図1に示すように例えば車輌Cの車体C1上に搭載された荷箱C2内に収容された車載型などがある。
【0012】
荷箱C2は、その後面C3が開閉扉により開閉自在になされており、この開閉扉を開放して被減容材である発泡スチロールや発泡ウレタンなどの発泡材を後述する破砕装置2の投入部22に投入するようになされている。
【0013】
減容装置1は、図3に示すように、上記発泡材を破砕する破砕装置2と、破砕装置2により破砕された発泡材を搬送する搬送手段3と、搬送手段3により搬送された発泡材を貯留する貯留タンク4と、貯留タンク4内の発泡材に減容液を噴霧し、当該発泡材を溶解してゲル化物に減容処理する噴霧装置5とを備えている前記破砕装置2は、開閉扉に面して荷箱C内の後部に設置され、開閉蓋21により投入部22が開閉自在に設けられるとともに、内部に発泡材を破砕する複数本(図示例では3本)の回転刃23が回転自在に設けられている。従って、投入部22に投入した発泡材はこれら回転刃23の回転駆動により破砕されて排出口から排出される。
【0014】
搬送手段3は、搬入部が前記破砕装置2の排出口に連結されるとともに、搬出部が貯留タンク4の上方に設けられた噴霧部41に連結されている。この搬送手段3は、例えば内部にスクリュー(図示省略)が回転自在に設けられたスクリューコンベアであり、スクリューの回転により破砕された発泡材を上方に搬送し、噴霧部41を通じて貯留タンク4に投入するように構成されている。
【0015】
前記噴霧部41は、噴霧装置5から供給される減容液を噴霧する部位であり、図1に示すように荷箱Cの前部に立設された支持柱42に支持されるとともに、図示しない昇降装置により上下に移動自在に構成され、この上下移動により貯留タンク4に着脱自在になされている。
【0016】
貯留タンク4は、前記搬送手段3により搬送されて来る発泡材(破砕済)の減容処理により生成されたゲル化物を貯留するものである。
【0017】
また、貯留タンク4には、当該貯留タンク4を加温及び保温する加温・保温手段が設けられており、この加温・保温手段により貯留タンク4内での発泡材の溶解速度を促進させるようにしている。加温・保温手段としては、例えば、貯留タンクを二重構造にしたり、断熱材を取付けた構造にするものや、ヒータを設けるもの、または、車輌の排気ガスの予熱を利用するものなどがある。
【0018】
噴霧装置5は、荷箱C2内の前部に設けられた減容液貯留タンク51と、前記噴霧部41内の上方に設けられた適数の噴霧ノズル52とを備えている。減容液貯留タンク51は、減容液を貯留するもので、溶剤ポンプ53が介装された供給配管54を通じて上記噴霧ノズル52に連通されている。
【0019】
この供給配管54における溶剤ポンプ53の下流側には、溶剤加温器55と、開閉可能な溶剤噴霧バルブ56とが介装されている。溶剤加温器55は、減容液貯留タンク51から供給配管54を通じて噴霧ノズル52に供給される減容液を加温するためのもので、減容液を加温することで当該減容液による発泡材の溶解速度を促進させるようにしている。
【0020】
また、供給配管54における溶剤加温器55と溶剤噴霧バルブ56の間には、開閉可能な帰還バルブ57が介装された帰還配管58の一端が連結され、帰還配管58の他端が前記減容液貯留タンク51に連通されている。
【0021】
ここで、減容液貯留タンク51に貯留されて噴霧ノズル52から噴霧される減容液は、ゲル化物が一定の性状になると残余が当該ゲル化物から分離する特性を有する溶剤が用いられている。そして、この減容液は、ゲル化物よりも比重が大きく、この比重差によりゲル化物から分離した減容液が貯留タンク4の底部に溜まることになる。
【0022】
そこで、この貯留タンク4の底部に溜まった減容液を未溶解の発泡材の溶解に再利用するための減容液循環手段6が設けられている。
【0023】
減容液循環手段6は、貯留タンク4に溜まった減容液を貯留するサブタンク61と、該サブタンク61の減容液を再度貯留タンク4に噴霧するための循環ポンプ62とを備えている。
【0024】
具体的には、貯留タンク4の底部に導入管63の一端が連結されるとともに、この導入管63の他端がサブタンク61に連結され、導入管63にバルブ64が設けられている。サブタンク61には前記循環ポンプ62を備えた循環管65の一端が接続され、この循環管65の他端が噴霧部41内に設けられた第2の噴霧ノズル66に接続されている。
【0025】
そして、上記導入管63の一端は、貯留タンク4の取替えが可能なように図示しないワンタッチカプラ等を介して当該貯留タンク4の底部と脱着自在に連結されている。
【0026】
このようにして導入管63の一端が連結された貯留タンク4の底部には、減容液のみを当該導入管63に導く分離手段が設けられている。分離手段としては例えば複数の通孔が形成されたパンチングメタル43が用いられており、このパンチングメタル43を貯留タンク4内の底部に連結された導入管63の一端部に設けている。従って、減容液の噴霧により減容された発泡材のゲル化物はパンチングメタル43により堰止められ、このゲル化物と分離した減容液のみがパンチングメタル43の通孔を通ってバルブ64の開放により導入管63を通じてサブタンク61に導入されて貯留される。
【0027】
また、上記サブタンク61には、このサブタンク61内の減容液の貯留量を検出するセンサ67が設けられている。センサ67は、例えばフロートセンサが用いられており、サブタンク61内において減容液が所定量貯留するとONになるように設定されている。
【0028】
このセンサ67のON信号は、図示しない制御装置に入力され、制御装置では、循環ポンプ62を駆動操作する操作スイッチがONになっている状態で且つ上記ON信号が入力されたときに、循環ポンプ62を駆動させるように制御している。
【0029】
次に、このように構成された減容装置による発泡材の減容処理について説明する。
【0030】
本実施の形態のように車載型の場合には、車輌Cで発泡材の回収場に向かい、当該回収場において、荷箱C2の後面C3の開閉扉を開放させて発泡材を投入部22に投入する。
【0031】
投入部22に投入された発泡材は、破砕装置2で所定の大きさに破砕された後、搬送手段3により搬送され、噴霧部41から下方の貯留タンク4に投入される。
【0032】
貯留タンク4に投入された発泡材は、噴霧装置5の噴霧ノズル52から減容液を噴霧することで、この減容液により溶解されてゲル化物になる減容処理が施されて貯留タンク4に貯留される。
【0033】
この際、減容液が発泡材の溶解に寄与する量よりも多く噴霧された場合には、その残余の減容液がゲル化物から分離して貯留タンク4の底部に溜まることになる。
【0034】
そして、上述のように貯留タンク4の底部に溜まった減容液は、パンチングメタル43の通孔を通って導入管63を通じてサブタンク61に導入されて貯留され、サブタンク61内において減容液が所定量溜まると、制御装置では循環ポンプ62を駆動させてこの減容液を循環管65を通じて第2の噴霧ノズル66から再度噴霧する。
【0035】
詳しくは、制御装置では、サブタンク61内において減容液が所定量溜まってセンサ67がONになると、循環ポンプ62を駆動操作する操作スイッチがONになっている場合に、循環ポンプ62を駆動させて減容液を第2の噴霧ノズル66から再度噴霧し、これにより貯留タンク4内における未溶解の発泡材の減容処理に寄与させている。
【0036】
このようにゲル化物から分離した減容液を発泡材の減容処理に再度利用することで、減容液を発泡材の減容処理に無駄なく使用することができる。また、操作スイッチを予めONにしておくことで、サブタンク61に減容液が所定量溜まれば、当該減容液の噴霧を自動的に行うことができるので、車輌Cの移動中などにおいて減容液を効率よく循環させて発泡材の減容処理を効率よく行うことができ、発泡材の減容処理能力をも高めることができ、これにより運転コストの低減を図ることができる。
【0037】
さらに、サブタンク61に溜まった減容液を循環ポンプ62の駆動により再度噴霧するので、パンチングメタル43による貯留タンク4内での減容液の分離と相まって、減容液のみを再度噴霧することができ、発泡材のゲル化をさらに促進させることができるとともに、循環ポンプ62の故障や循環路の閉塞などを確実に防止することができる。
【0038】
このようにして貯留タンク4に貯留されるゲル化物が満量になると、発泡材の減容処理を停止して回収作業を終了する。そして、ゲル化物が満量になった貯留タンク4は、噴霧部41を上昇させて当該貯留タンク4から分離させるとともに、導入管63の一端を貯留タンク4の底部から離脱させ、フォークリフト等を用いて車輌Cから卸される。この後、空の貯留タンク4を車輌Cに積込んで設置することで上述した発泡材の減容処理を可能な状態にする。車輌Cから卸された貯留タンク4は再生プラントに運搬して処理される。
【0039】
このように導入管63の一端を貯留タンク4の底部から離脱させることで、貯留タンク4の構成を複雑化させることなく既存の貯留タンク4を用いて上述した減容処理を行うことができる。なお、貯留タンク4側にサブタンク61を設けることによっても上述した減容処理を行うこともできるが、各貯留タンク4ごとにサブタンク61が必要になり大型、複雑化してコスト高になるとともに、貯留タンク4の脱着ごとに車輌C側と貯留タンク4との間でセンサ67の配線作業等を行わなければならず、また、貯留タンク4の脱着作業などによりセンサ67の故障の原因にもなることから、導入管63の一端を貯留タンク4の底部から離脱させるようにしている。
【0040】
なお、本発明の減容装置は、本実施の形態のように車載型にのみに用いられるものではなく、処理場等に設置してもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の減容装置によれば、サブタンクに溜まった減容液を循環ポンプの駆動により再度噴霧するので、減容液のみを噴霧することができ、発泡材のゲル化を促進させることができるとともに、循環ポンプの故障や循環路の閉塞などを確実に防止することができる。
【0042】
また、センサによる検出に基づいてサブタンク内に所定量の減容液が貯留された際に循環ポンプを作動させるようにしているので、減容液を効率よく循環させて発泡材の減容処理を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の減容装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】同じく減容装置の概略構成を示す平面図である。
【図3】同じく減容装置を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 減容装置
2 破砕装置
3 搬送手段
4 貯留タンク
43 パンチングメタル(分離手段)
5 噴霧装置
6 減容液循環手段
61 サブタンク
62 循環ポンプ
67 センサ
Claims (3)
- 破砕装置で所定の大きさに破砕した被減容材を、搬送手段により貯留タンクに貯留し、この貯留タンク内において噴霧装置により減容液を被減容材に噴霧することで、当該被減容材を減容液により溶解してゲル化物に減容処理するとともに、貯留タンクに接続された減容液循環手段によりゲル化物から分離してこの貯留タンクの底部に溜まった減容液を再度貯留タンク内に噴霧するように構成された減容装置において、
前記減容液循環手段は、前記貯留タンクに着脱自在に接続され当該貯留タンクに溜まった減容液を貯留するサブタンクと、該サブタンクの減容液を再度貯留タンクに噴霧するための循環ポンプとを備えたことを特徴とする減容装置。 - 前記サブタンクには、このサブタンク内の減容液の貯留量を検出するセンサが設けられ、センサによる検出に基づいてサブタンク内に所定量の減容液が貯留された際に循環ポンプを作動させるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の減容装置。
- 前記貯留タンクには、分離した減容液のみを前記サブタンクに導く分離手段が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の減容装置。
Priority Applications (1)
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JP2002205402A JP2004043709A (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 減容装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002205402A JP2004043709A (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 減容装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009242751A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 廃プラスチック油スラリーの製造方法及び装置 |
-
2002
- 2002-07-15 JP JP2002205402A patent/JP2004043709A/ja active Pending
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