JP2004043545A - シーラント用樹脂組成物、およびこれから得られる易ヒートシール性シーラントフィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】優れたヒートシール性とヒートシール性の経時安定性を有するシーラント用樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】メルトフローレート(MFR)が1〜50(g/10分)、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が110〜150℃であるプロピレン系重合体(A)30〜90重量%、
メルトフローレート(MFR)が0.5〜50(g/10分)、密度が0.850〜0.900(g/cm3)であり、かつ示差走査熱量分析(DSC)で求められる融点が90℃未満であるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(B)5〜60重量%、および
メルトフローレート(MFR)が0.1〜25(g/10分)、密度(ASTM D1505)が0.880〜0.925(g/cm3)のブテン系重合体(C)5〜30重量%
から形成されるシーラント用樹脂組成物である。この組成物から得られるフィルムは、包装用フィルムのシーラント層として好適である。
【選択図】なし
【解決手段】メルトフローレート(MFR)が1〜50(g/10分)、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が110〜150℃であるプロピレン系重合体(A)30〜90重量%、
メルトフローレート(MFR)が0.5〜50(g/10分)、密度が0.850〜0.900(g/cm3)であり、かつ示差走査熱量分析(DSC)で求められる融点が90℃未満であるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(B)5〜60重量%、および
メルトフローレート(MFR)が0.1〜25(g/10分)、密度(ASTM D1505)が0.880〜0.925(g/cm3)のブテン系重合体(C)5〜30重量%
から形成されるシーラント用樹脂組成物である。この組成物から得られるフィルムは、包装用フィルムのシーラント層として好適である。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシーラント用樹脂組成物、易ヒートシール性およびイージーピール性を兼ね備えたシーラントフィルム、さらにはそのシーラントフィルムを用いた積層体フィルムおよび容器に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
近年の食の多様化に伴い、様々な包装材料が提案され、様々なヒートシール強度を有するシーラントフィルムの開発が所望されている。例えば、熱に弱い食品を包装する際、内容物保護のため比較的低温でヒートシールする必要がある。そのような用途に対しては、低温でのヒートシールでも強いシール強度を示すようなシーラントフィルムが求められている。さらには、幅広いヒートシール温度可能温度を有し、ヒートシール温度を変えることでイージーピール性と完全シールとの両方の機能を持たせることができるようなシーラントフィルムも所望されている。
【0003】
特開昭61−106648号公報には、プロピレンランダム共重合体と1−ブテン系からなる組成物が開示されている。特開2002−154188号公報にはプロピレン系樹脂および1−ブテン系共重合体からなる組成物をシーラント層とする積層体が開示されている。これらのフィルムは良好な低温ヒートシール性を有している。さらには、ヒートシール温度範囲も広く、シール温度を制御することでイージーピール性を付与することも可能であり、特には菓子パンや食パンなどの包装に適している。しかしながら、同公報によって得られるシーラントフィルムは、充分な低温ヒートシール性を発現させるためには多量の1−ブテン系共重合体の添加が必要であり、分散不良等によりシール強度が不安定になったり、また、経時によりヒートシール性能が悪化するという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、経時でのヒートシール性の悪化が少なく、低温でのヒートシール性に優れ、特には低いシール温度でも高いシール強度を発現することのできるシーラント樹脂組成物、その組成物から得られるシーラントフィルム、およびそれを用いた積層体および容器の提供を目的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】
すなわち本発明は、メルトフローレート(MFR、ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)が1〜50(g/10分)、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が110〜150℃であるプロピレン系重合体(A)30〜90重量%、
メルトフローレート(MFR、ASTM D1238、190℃、2.16kg荷重)が0.5〜50(g/10分)、密度(ASTM D1505)が0.850〜0.900(g/cm3)であり、かつ示差走査熱量分析(DSC)で求められる融点が90℃未満であるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(B)5〜60重量%、および
メルトフローレート(MFR、ASTM D1238、190℃、2.16kg荷重)が0.1〜25(g/10分)、密度(ASTM D1505)が0.880〜0.925(g/cm3)のブテン系重合体(C)5〜30重量%
から形成されるシーラント用樹脂組成物に関する。
【0006】
さらに本発明は、上記本発明の樹脂組成物からなるシーラントフィルムであり、および該シーラントフィルムから形成される積層体および容器に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、プロピレン系重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体およびブテン系重合体から構成される樹脂組成物、またその組成物を用いたシーラントフィルム、積層体、および容器に関する。次にそれらの各構成について具体的に説明する。
プロピレン系重合体(A)
本発明の樹脂組成物におけるプロピレン系重合体(A)としては、公知のプロピレン単独重合体、またはプロピレンとエチレンないしは炭素数4〜20のα―オレフィンとのランダムまたはブロック共重合体を挙げることができる。 プロピレン系重合体のメルトフローレート(MFR、ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)としては1〜50(g/10分)、好ましくは1〜40(g/10分)、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が110〜150℃、好ましくは115〜140℃の範囲にあるプロピレンランダム共重合体が好ましく利用される。このようなランダム共重合体を使用することで低温ヒートシール性およびフィルム外観に優れたシーラントフィルムを得ることができる。
【0008】
このようなプロピレン系重合体(A)は、典型的には固体状チタン触媒と有機金属化合物を主成分とする触媒、またはメタロセン化合物を触媒の一成分として用いたメタロセン触媒の存在下でプロピレンを重合あるいはプロピレンと他のα−オレフィンを共重合させることによって製造することができる。
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(B)
本発明の樹脂組成物における(B)成分として使用されるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体は、エチレンと炭素数3〜20までのα―オレフィン、好ましくはエチレンと炭素数3〜10までのα―オレフィンとを共重合することによって得られるランダム共重合体である。α―オレフィンの具体例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセンが挙げられ、好ましくは1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンである。共重合体中のα−オレフィン含量としては、5〜50モル%、通常7〜30モル%である。
【0009】
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体のMFR(ASTM D1238、190℃、2.16kg荷重)は0.5〜50、好ましくは1.0〜30(g/10分)であり、密度(ASTM D1505)が0.850〜0.900(g/cm3)、好ましくは0.855〜0.890(g/cm3)であり、かつ示差走査熱量分析(DSC)で求められる融点が90℃未満または融点が観測されない非晶性である。
上記エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の製造法については特に制限はないが、チーグラー・ナッタ触媒、あるいはメタロセン触媒の存在下、エチレンとα−オレフィンとを共重合することによって製造することができる。
【0010】
さらに、本発明においては、密度および/またはMFRの異なる数種類のエチレン・α−オレフィンランダム重合体をブレンドした組成物で使用することもできる。
ブテン系重合体(C)
本発明の樹脂組成物において使用されるブテン系重合体(C)としては、1−ブテン単独重合体、あるいは1−ブテンと1−ブテンを除く炭素数2〜20、好ましくは2〜10のα−オレフィンとの共重合体である。α−オレフィンの具体例としては、エチレン、プロピレン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセンが挙げられ、好ましくはエチレン、プロピレンである。ブテン系重合体中の1−ブテン含有量としては、60〜100(モル%)、好ましくは60〜90(モル%)である。
【0011】
ブテン系重合体の密度は、0.880〜0.925、好ましくは0.885〜0.920(g/cm3)である。この密度範囲にあると、粘着性が小さいことから、フィルムから容器を製造する際に、ロール等の装置へのフィルムの付着が少なく、高い充填速度で内容物を充填することが可能である。
【0012】
また、MFR(190℃)は0.1〜25、好ましくは0.5〜25、より好ましくは1〜25(g/10分)の範囲にある。この範囲内にあると、成形機のモーターに過大な負荷を与えることなく、高い成形スピードでフィルムを成形することができる。
【0013】
このようなブテン系重合体は、特公昭64−7088号公報、特開昭59−206415号公報、特開昭59−206416号公報、特開平4−218508号公報、特開平4−218607号公報、特開平8−225605号公報等に記載された、立体規則性触媒を用いた重合方法で製造することが出来る。本発明において使用されるブテン系重合体は、1種類であっても、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
樹脂組成物
本発明の樹脂組成物は、プロピレン系重合体(A)とエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(B)およびブテン系重合体(C)からなり、その混合割合は、(A)が30〜90、好ましくは30〜70重量%、(B)が5〜60、好ましくは10〜50重量%、(C)が5〜30、好ましくは10〜25重量%の範囲にある。ここで、(A)、(B)および(C)の合計量は100重量%である。各成分の割合がこの範囲内にあると、その組成物から得られるフィルムは、低温ヒートシール性およびシール強度の経時での安定性に優れており、実用上好適な容器が得られる。
【0014】
本発明の樹脂組成物の特徴として、ある特定の性質を持つエチレン・α−オレフィンランダム共重合体を、樹脂組成物の構成成分として使用することにある。
前記のようなエチレン・α−オレフィンランダム共重合体を使用することで、低温ヒートシール性とシール強度の経時安定性に優れたフィルムとなる。また、本発明の樹脂組成物によって得られるシーラントフィルムはヒートシール可能な温度幅が広く、シール温度を制御することによりイージーピール性を付与することも可能なため、多様な特性をもつ易開封容器にも対応できる。
【0015】
また、本発明の樹脂組成物のもう一つの特徴として、少ないブテン系重合体量でも高い低温ヒートシール性を有していることにある。ブテン系重合体量を少なくすることで、シール強度の安定性、特には経時後の安定性が従来よりも向上する。
【0016】
本発明においては、本発明の樹脂組成物としての性能を損なわない範囲で、必要に応じて酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、結晶核剤等の添加物を含んでいてもよい。
【0017】
また、前記各成分および必要に応じて各種添加剤を、例えばヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、タンブラーミキサー等の混合機でブレンドした後、一軸ないしは二軸の押出機を用いてペレット状として後述のフィルム成形に使用することも可能であるが、前記成分をブレンドした状態でフィルム成形機に供することも可能である。
シーラントフィルム
本発明の樹脂組成物からフィルム成形することによって、低温ヒートシール性を必要とする包装材のシーラントフィルムを製造することができる。フィルムの成形は、キャスト成形法であってもインフレーション成形法であってもよく、通常樹脂温度180〜240℃の条件で均一膜厚の良好なフィルムを製造することができる。フィルムの厚みは、通常1〜100μm、好ましくは3〜80μmの範囲である。
積層体
前記シーラントフィルムは、それ単独で使用することも可能であるが、基材に積層した積層体の構成で、一般に包装フィルムまたは包装シートとして使用される。
【0018】
基材としては、特に限定されるものではないが、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム、スチレン系樹脂のフィルム、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステルのフィルム、ナイロン6やナイロン6,6のようなポリアミドのフィルム、またはこれらの延伸フィルム、ポリオレフィンフィルムとポリアミドフィルムやエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムのようなガスバリヤー性のある樹脂フィルムとの積層フィルム、アルミニウム等の金属箔、あるいはアルミニウムやシリカ等を蒸着させた蒸着フィルムや紙等が、包装材の使用目的に応じて適宜選択使用される。この基材フィルムは、1種類のみならず、2種類以上を組み合わせて使用することもできる。
【0019】
シーラントフィルム層(X)は、積層体の少なくとも一方の最外層に位置するので、その製造にあたり、基材上に前記本発明の樹脂組成物を直接押出ラミネーションしたり、基材とシーラントフィルムとをドライラミネーションしたり、あるいは両層を構成する樹脂を共押出する方法を採用することができる。
【0020】
積層体の一実施態様として、シーラントフィルム層(X)/ポリオレフィンフィルム層(Y1)/他のフィルム層(Y2)の構成を挙げることができる。ここで、他のフィルム層としては、前記したポリスチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルムとガスバリヤー性樹脂フィルムとの積層フィルム、アルミニウム箔、蒸着フィルム、および紙からなる群から選ばれる層を挙げることができる。
【0021】
ポリオレフィン層(Y1)と他のフィルム層(Y2)とが充分な接着強度で接合できない場合には、シーラントフィルム層/ポリオレフィンフィルム層/接着層/他のフィルム層の構成にすることができる。接着層としては、ウレタン系やイソシアネート系接着剤のようなアンカーコート剤を用いたり、不飽和カルボン酸グラフトポリオレフィンのような変性ポリオレフィンを接着性樹脂として用いると、隣接層を強固に接合することができる。
容器
前記した積層体フィルムのシーラントフィルム層(X)同士を向かい合わせ、あるいは積層体フィルムのシーラントフィルム層(X)と他のフィルム(Z)とを向かい合わせ、その後、外表面側から所望容器形状になるようにその周囲の少なくとも一部をヒートシールすることによって、容器を製造することができる。また周囲を全てヒートシールすることにより、密封された袋状容器を製造することができる。この袋状容器の成形加工を内容物の充填工程と組み合わせると、すなわち、袋状容器の底部および側部をヒートシールした後内容物を充填し、次いで上部をヒートシールすることで包装体を製造することができる。従って、この積層体フィルムは、スナック菓子やパン等の固形物、粉体、あるいは液体材料の自動包装装置に利用することができる。
【0022】
また、積層体ないしシートを、または他のフィルムないしシートを予め真空成形や圧空成形等によりカップ状に成形した容器、射出成形等で得られた容器、あるいは紙基材から形成された容器等に内容物を充填し、その後本発明の積層体フィルムを蓋材として被覆し、容器上部ないし側部をヒートシールすることにより、内容物を包装した容器が得られる。この容器は、即席麺、味噌、ゼリー、プリン、スナック菓子等の包装に好適に利用される。
【0023】
【実施例】
次に実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】
【実施例1】
コア層にスクリュー径40mmφの押出機およびシーラント層およびスキン層に30mmφの押出機を兼ね備えた、ダイ幅300mmの3種3層T−ダイキャスト成形機にて、以下の樹脂原料を使用して、成形温度220℃、チルロール温度30℃にて、スキン層/コア層/シーラント層(10μm/50μm/10μm)の層構成からなるフィルムを作成した。得られたフィルムのヒートシール性を以下の方法で評価した。結果を表1に示す。
【0025】
スキン層 : ランダムポリプロピレン(融点138℃、MFR(190℃)7.0g/10分、プロピレン−エチレン−ブテンランダム共重合体)
コア層 : ホモポリプロピレン(融点160℃、MFR(190℃)7.0g/10分)
シーラント層 : ランダムポリプロピレン(融点138℃、MFR(190℃)7.0g/10分、プロピレン−エチレン−ブテンランダム共重合体)50重量%、エチレン・1−ブテン共重合体(密度0.885g/cm3、MFR(190℃)3.6g/10分、1−ブテン含量11モル%、融点66℃)30重量%、およびブテン系重合体成分として1−ブテン−プロピレン共重合体(密度0.900g/cm3、MFR(190℃)4.0g/10分、プロピレン含量75モル%)20重量%からなる組成物。
(1)ヒートシール性:15mmの短冊状試験片を2枚作成し、シール層同士を向かい合わせ、所定の温度で、圧力0.2MPa、シール時間0.5秒の条件でヒートシールを行った。その後、層間を180度方向に300mm/分の速度で剥離させ、その時の剥離強度を測定し、その値をヒートシール強度(N/15mm)とした。このヒートシールしたサンプルを45℃のオーブン中に7日間保管後、同様にしてヒートシール強度を測定し、経時後のヒートシール性の評価とした。
【0026】
【比較例1】
シーラント層として用いたプロピレン系重合体、エチレン・1−ブテン共重合体および1−ブテン系重合体を表−1記載の含有量とした以外は、実施例1と同様にしてフィルムの評価を行った。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
表1に示した結果から明らかなように、本発明のフィルムは、低いシール温度で高いシール強度が発現する。また、経時後のヒートシール性も良好であった。
【0029】
【発明の効果】
本発明のシーラント用樹脂組成物は、それから得られるフィルムが低温でのヒートシール性に優れており、かつ、経時後のヒートシール性を良好であるため、食品包装用容器に好適に使用できる。
【発明の属する技術分野】
本発明はシーラント用樹脂組成物、易ヒートシール性およびイージーピール性を兼ね備えたシーラントフィルム、さらにはそのシーラントフィルムを用いた積層体フィルムおよび容器に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
近年の食の多様化に伴い、様々な包装材料が提案され、様々なヒートシール強度を有するシーラントフィルムの開発が所望されている。例えば、熱に弱い食品を包装する際、内容物保護のため比較的低温でヒートシールする必要がある。そのような用途に対しては、低温でのヒートシールでも強いシール強度を示すようなシーラントフィルムが求められている。さらには、幅広いヒートシール温度可能温度を有し、ヒートシール温度を変えることでイージーピール性と完全シールとの両方の機能を持たせることができるようなシーラントフィルムも所望されている。
【0003】
特開昭61−106648号公報には、プロピレンランダム共重合体と1−ブテン系からなる組成物が開示されている。特開2002−154188号公報にはプロピレン系樹脂および1−ブテン系共重合体からなる組成物をシーラント層とする積層体が開示されている。これらのフィルムは良好な低温ヒートシール性を有している。さらには、ヒートシール温度範囲も広く、シール温度を制御することでイージーピール性を付与することも可能であり、特には菓子パンや食パンなどの包装に適している。しかしながら、同公報によって得られるシーラントフィルムは、充分な低温ヒートシール性を発現させるためには多量の1−ブテン系共重合体の添加が必要であり、分散不良等によりシール強度が不安定になったり、また、経時によりヒートシール性能が悪化するという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、経時でのヒートシール性の悪化が少なく、低温でのヒートシール性に優れ、特には低いシール温度でも高いシール強度を発現することのできるシーラント樹脂組成物、その組成物から得られるシーラントフィルム、およびそれを用いた積層体および容器の提供を目的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】
すなわち本発明は、メルトフローレート(MFR、ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)が1〜50(g/10分)、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が110〜150℃であるプロピレン系重合体(A)30〜90重量%、
メルトフローレート(MFR、ASTM D1238、190℃、2.16kg荷重)が0.5〜50(g/10分)、密度(ASTM D1505)が0.850〜0.900(g/cm3)であり、かつ示差走査熱量分析(DSC)で求められる融点が90℃未満であるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(B)5〜60重量%、および
メルトフローレート(MFR、ASTM D1238、190℃、2.16kg荷重)が0.1〜25(g/10分)、密度(ASTM D1505)が0.880〜0.925(g/cm3)のブテン系重合体(C)5〜30重量%
から形成されるシーラント用樹脂組成物に関する。
【0006】
さらに本発明は、上記本発明の樹脂組成物からなるシーラントフィルムであり、および該シーラントフィルムから形成される積層体および容器に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、プロピレン系重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体およびブテン系重合体から構成される樹脂組成物、またその組成物を用いたシーラントフィルム、積層体、および容器に関する。次にそれらの各構成について具体的に説明する。
プロピレン系重合体(A)
本発明の樹脂組成物におけるプロピレン系重合体(A)としては、公知のプロピレン単独重合体、またはプロピレンとエチレンないしは炭素数4〜20のα―オレフィンとのランダムまたはブロック共重合体を挙げることができる。 プロピレン系重合体のメルトフローレート(MFR、ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)としては1〜50(g/10分)、好ましくは1〜40(g/10分)、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が110〜150℃、好ましくは115〜140℃の範囲にあるプロピレンランダム共重合体が好ましく利用される。このようなランダム共重合体を使用することで低温ヒートシール性およびフィルム外観に優れたシーラントフィルムを得ることができる。
【0008】
このようなプロピレン系重合体(A)は、典型的には固体状チタン触媒と有機金属化合物を主成分とする触媒、またはメタロセン化合物を触媒の一成分として用いたメタロセン触媒の存在下でプロピレンを重合あるいはプロピレンと他のα−オレフィンを共重合させることによって製造することができる。
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(B)
本発明の樹脂組成物における(B)成分として使用されるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体は、エチレンと炭素数3〜20までのα―オレフィン、好ましくはエチレンと炭素数3〜10までのα―オレフィンとを共重合することによって得られるランダム共重合体である。α―オレフィンの具体例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセンが挙げられ、好ましくは1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンである。共重合体中のα−オレフィン含量としては、5〜50モル%、通常7〜30モル%である。
【0009】
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体のMFR(ASTM D1238、190℃、2.16kg荷重)は0.5〜50、好ましくは1.0〜30(g/10分)であり、密度(ASTM D1505)が0.850〜0.900(g/cm3)、好ましくは0.855〜0.890(g/cm3)であり、かつ示差走査熱量分析(DSC)で求められる融点が90℃未満または融点が観測されない非晶性である。
上記エチレン・α−オレフィンランダム共重合体の製造法については特に制限はないが、チーグラー・ナッタ触媒、あるいはメタロセン触媒の存在下、エチレンとα−オレフィンとを共重合することによって製造することができる。
【0010】
さらに、本発明においては、密度および/またはMFRの異なる数種類のエチレン・α−オレフィンランダム重合体をブレンドした組成物で使用することもできる。
ブテン系重合体(C)
本発明の樹脂組成物において使用されるブテン系重合体(C)としては、1−ブテン単独重合体、あるいは1−ブテンと1−ブテンを除く炭素数2〜20、好ましくは2〜10のα−オレフィンとの共重合体である。α−オレフィンの具体例としては、エチレン、プロピレン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセンが挙げられ、好ましくはエチレン、プロピレンである。ブテン系重合体中の1−ブテン含有量としては、60〜100(モル%)、好ましくは60〜90(モル%)である。
【0011】
ブテン系重合体の密度は、0.880〜0.925、好ましくは0.885〜0.920(g/cm3)である。この密度範囲にあると、粘着性が小さいことから、フィルムから容器を製造する際に、ロール等の装置へのフィルムの付着が少なく、高い充填速度で内容物を充填することが可能である。
【0012】
また、MFR(190℃)は0.1〜25、好ましくは0.5〜25、より好ましくは1〜25(g/10分)の範囲にある。この範囲内にあると、成形機のモーターに過大な負荷を与えることなく、高い成形スピードでフィルムを成形することができる。
【0013】
このようなブテン系重合体は、特公昭64−7088号公報、特開昭59−206415号公報、特開昭59−206416号公報、特開平4−218508号公報、特開平4−218607号公報、特開平8−225605号公報等に記載された、立体規則性触媒を用いた重合方法で製造することが出来る。本発明において使用されるブテン系重合体は、1種類であっても、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
樹脂組成物
本発明の樹脂組成物は、プロピレン系重合体(A)とエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(B)およびブテン系重合体(C)からなり、その混合割合は、(A)が30〜90、好ましくは30〜70重量%、(B)が5〜60、好ましくは10〜50重量%、(C)が5〜30、好ましくは10〜25重量%の範囲にある。ここで、(A)、(B)および(C)の合計量は100重量%である。各成分の割合がこの範囲内にあると、その組成物から得られるフィルムは、低温ヒートシール性およびシール強度の経時での安定性に優れており、実用上好適な容器が得られる。
【0014】
本発明の樹脂組成物の特徴として、ある特定の性質を持つエチレン・α−オレフィンランダム共重合体を、樹脂組成物の構成成分として使用することにある。
前記のようなエチレン・α−オレフィンランダム共重合体を使用することで、低温ヒートシール性とシール強度の経時安定性に優れたフィルムとなる。また、本発明の樹脂組成物によって得られるシーラントフィルムはヒートシール可能な温度幅が広く、シール温度を制御することによりイージーピール性を付与することも可能なため、多様な特性をもつ易開封容器にも対応できる。
【0015】
また、本発明の樹脂組成物のもう一つの特徴として、少ないブテン系重合体量でも高い低温ヒートシール性を有していることにある。ブテン系重合体量を少なくすることで、シール強度の安定性、特には経時後の安定性が従来よりも向上する。
【0016】
本発明においては、本発明の樹脂組成物としての性能を損なわない範囲で、必要に応じて酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、結晶核剤等の添加物を含んでいてもよい。
【0017】
また、前記各成分および必要に応じて各種添加剤を、例えばヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、タンブラーミキサー等の混合機でブレンドした後、一軸ないしは二軸の押出機を用いてペレット状として後述のフィルム成形に使用することも可能であるが、前記成分をブレンドした状態でフィルム成形機に供することも可能である。
シーラントフィルム
本発明の樹脂組成物からフィルム成形することによって、低温ヒートシール性を必要とする包装材のシーラントフィルムを製造することができる。フィルムの成形は、キャスト成形法であってもインフレーション成形法であってもよく、通常樹脂温度180〜240℃の条件で均一膜厚の良好なフィルムを製造することができる。フィルムの厚みは、通常1〜100μm、好ましくは3〜80μmの範囲である。
積層体
前記シーラントフィルムは、それ単独で使用することも可能であるが、基材に積層した積層体の構成で、一般に包装フィルムまたは包装シートとして使用される。
【0018】
基材としては、特に限定されるものではないが、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム、スチレン系樹脂のフィルム、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステルのフィルム、ナイロン6やナイロン6,6のようなポリアミドのフィルム、またはこれらの延伸フィルム、ポリオレフィンフィルムとポリアミドフィルムやエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムのようなガスバリヤー性のある樹脂フィルムとの積層フィルム、アルミニウム等の金属箔、あるいはアルミニウムやシリカ等を蒸着させた蒸着フィルムや紙等が、包装材の使用目的に応じて適宜選択使用される。この基材フィルムは、1種類のみならず、2種類以上を組み合わせて使用することもできる。
【0019】
シーラントフィルム層(X)は、積層体の少なくとも一方の最外層に位置するので、その製造にあたり、基材上に前記本発明の樹脂組成物を直接押出ラミネーションしたり、基材とシーラントフィルムとをドライラミネーションしたり、あるいは両層を構成する樹脂を共押出する方法を採用することができる。
【0020】
積層体の一実施態様として、シーラントフィルム層(X)/ポリオレフィンフィルム層(Y1)/他のフィルム層(Y2)の構成を挙げることができる。ここで、他のフィルム層としては、前記したポリスチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルムとガスバリヤー性樹脂フィルムとの積層フィルム、アルミニウム箔、蒸着フィルム、および紙からなる群から選ばれる層を挙げることができる。
【0021】
ポリオレフィン層(Y1)と他のフィルム層(Y2)とが充分な接着強度で接合できない場合には、シーラントフィルム層/ポリオレフィンフィルム層/接着層/他のフィルム層の構成にすることができる。接着層としては、ウレタン系やイソシアネート系接着剤のようなアンカーコート剤を用いたり、不飽和カルボン酸グラフトポリオレフィンのような変性ポリオレフィンを接着性樹脂として用いると、隣接層を強固に接合することができる。
容器
前記した積層体フィルムのシーラントフィルム層(X)同士を向かい合わせ、あるいは積層体フィルムのシーラントフィルム層(X)と他のフィルム(Z)とを向かい合わせ、その後、外表面側から所望容器形状になるようにその周囲の少なくとも一部をヒートシールすることによって、容器を製造することができる。また周囲を全てヒートシールすることにより、密封された袋状容器を製造することができる。この袋状容器の成形加工を内容物の充填工程と組み合わせると、すなわち、袋状容器の底部および側部をヒートシールした後内容物を充填し、次いで上部をヒートシールすることで包装体を製造することができる。従って、この積層体フィルムは、スナック菓子やパン等の固形物、粉体、あるいは液体材料の自動包装装置に利用することができる。
【0022】
また、積層体ないしシートを、または他のフィルムないしシートを予め真空成形や圧空成形等によりカップ状に成形した容器、射出成形等で得られた容器、あるいは紙基材から形成された容器等に内容物を充填し、その後本発明の積層体フィルムを蓋材として被覆し、容器上部ないし側部をヒートシールすることにより、内容物を包装した容器が得られる。この容器は、即席麺、味噌、ゼリー、プリン、スナック菓子等の包装に好適に利用される。
【0023】
【実施例】
次に実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】
【実施例1】
コア層にスクリュー径40mmφの押出機およびシーラント層およびスキン層に30mmφの押出機を兼ね備えた、ダイ幅300mmの3種3層T−ダイキャスト成形機にて、以下の樹脂原料を使用して、成形温度220℃、チルロール温度30℃にて、スキン層/コア層/シーラント層(10μm/50μm/10μm)の層構成からなるフィルムを作成した。得られたフィルムのヒートシール性を以下の方法で評価した。結果を表1に示す。
【0025】
スキン層 : ランダムポリプロピレン(融点138℃、MFR(190℃)7.0g/10分、プロピレン−エチレン−ブテンランダム共重合体)
コア層 : ホモポリプロピレン(融点160℃、MFR(190℃)7.0g/10分)
シーラント層 : ランダムポリプロピレン(融点138℃、MFR(190℃)7.0g/10分、プロピレン−エチレン−ブテンランダム共重合体)50重量%、エチレン・1−ブテン共重合体(密度0.885g/cm3、MFR(190℃)3.6g/10分、1−ブテン含量11モル%、融点66℃)30重量%、およびブテン系重合体成分として1−ブテン−プロピレン共重合体(密度0.900g/cm3、MFR(190℃)4.0g/10分、プロピレン含量75モル%)20重量%からなる組成物。
(1)ヒートシール性:15mmの短冊状試験片を2枚作成し、シール層同士を向かい合わせ、所定の温度で、圧力0.2MPa、シール時間0.5秒の条件でヒートシールを行った。その後、層間を180度方向に300mm/分の速度で剥離させ、その時の剥離強度を測定し、その値をヒートシール強度(N/15mm)とした。このヒートシールしたサンプルを45℃のオーブン中に7日間保管後、同様にしてヒートシール強度を測定し、経時後のヒートシール性の評価とした。
【0026】
【比較例1】
シーラント層として用いたプロピレン系重合体、エチレン・1−ブテン共重合体および1−ブテン系重合体を表−1記載の含有量とした以外は、実施例1と同様にしてフィルムの評価を行った。結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
表1に示した結果から明らかなように、本発明のフィルムは、低いシール温度で高いシール強度が発現する。また、経時後のヒートシール性も良好であった。
【0029】
【発明の効果】
本発明のシーラント用樹脂組成物は、それから得られるフィルムが低温でのヒートシール性に優れており、かつ、経時後のヒートシール性を良好であるため、食品包装用容器に好適に使用できる。
Claims (7)
- メルトフローレート(MFR、ASTM D1238、230℃、2.16kg荷重)が1〜50(g/10分)、示差走査熱量計(DSC)で測定した融点が110〜150℃であるプロピレン系重合体(A)30〜90重量%、
メルトフローレート(MFR、ASTM D1238、190℃、2.16kg荷重)が0.5〜50(g/10分)、密度(ASTM D1505)が0.850〜0.900(g/cm3)であり、かつ示差走査熱量分析(DSC)で求められる融点が90℃未満であるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(B)5〜60重量%、および
メルトフローレート(MFR、ASTM D1238、190℃、2.16kg荷重)が0.1〜25(g/10分)、密度(ASTM D1505)が0.880〜0.925(g/cm3)のブテン系重合体(C)5〜30重量%
から形成されるシーラント用樹脂組成物。 - 前記ブテン系重合体が、1−ブテンと1−ブテンを除く炭素数2〜20までのα−オレフィンとの共重合体であることを特徴とする請求項1記載のシーラント用樹脂組成物。
- 請求項1または2に記載の樹脂組成物からなり、その厚さが1〜100μmであるシーラントフィルム。
- 請求項3に記載のシーラントフィルムの層(X)と、ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンとガスバリヤー性樹脂フィルムとの積層フィルム、アルミ箔、紙、および蒸着フィルムとからなる群から選ばれる少なくとも一つのフィルム層(Y)とを含む積層体であることを特徴とする積層体。
- 請求項3に記載のシーラントフィルムの層(X)と、ポリオレフィンフィルム層(Y1)と、ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンとガスバリヤー性樹脂フィルムとの積層フィルム、アルミ箔、紙、および蒸着フィルムとからなる群から選ばれる少なくとも一つのフィルム層(Y2)とが、この順に積層されていることを特徴とする積層体。
- 請求項4または5に記載の積層体のシーラントフィルム層(X)面同士を合わせ、その少なくとも一部がヒートシールされていることを特徴とする容器。
- 請求項4または5に記載の積層体のシーラントフィルム層(X)と、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、およびポリプロピレンからなる群から選ばれる樹脂の成形体(Z)とを向かい合わせ、その少なくとも一部がヒートシールされていることを特徴とする容器。
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