JP2004041996A - 破砕機、破砕機作業車、カッターチップ及び破砕方法 - Google Patents

破砕機、破砕機作業車、カッターチップ及び破砕方法 Download PDF

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Abstract

【課題】破砕機の破砕部において発生する音、回転部で発生する風切り音あるいは振動や音の漏れを低減して、破砕機の破砕作業時における騒音を低減する。
【解決手段】破砕機は、被処理物の破砕と排出を行う回転体(3)と、回転体(3)を収容するケーシング(5)を備えている。回転体(3)の破砕部は、カッターディスク(32)と、カッターディスク(32)の表面に突出して設けられている分散配置された多数のカッターチップ(33)で構成されている。カッターチップ(33)で破砕されたものは、カッターディスク(32)の外周部とケーシング(5)内壁の空隙部(50)を通ってケーシング(5)内に導入される。吸気部(10)はケーシング(5)内に通じており、吸気部(10)には、破砕音の外部への漏れを低減する通気孔(120)を有する空気取入れカバー(12)が設けられている。ガイドカバー(21)には、制振材、吸音材、ガードシートが設けられている。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、破砕機、破砕機作業車、カッターチップ及び破砕方法に関するものである。更に詳しくは、破砕部における音の発生を低減し、回転部の風切り音あるいは構成部の振動による音を低減し、更には外部への音の漏れを低減することにより、例えば木廃材等の被処理物を低騒音で破砕または細片化できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来技術】
一般に木材を小片にしたものをチップといい、主としてパルプ、パーティクルボード、ファイバーボード等を製造するための原料として用いられている。家具工場や製材所あるいは建築物解体現場で大量に生じる木廃材をチップ化して様々に加工することは、木廃材の有効な利用手段となっている。
【0003】
チップをつくるための破砕機(チッパー)は、一般的に、木廃材等の被処理物を投入する投入手段と、高速で回転するカッターディスクを有し被処理物をチップ化する破砕手段と、ファンディスクを有しチップを外部へ排出する排出手段を備えている。カッターディスクとファンディスクは回転体を構成し、ケーシングの内部で一体となって回転する構造である。
【0004】
カッターディスクには、表裏面を貫通した所要数の刃口と、刃口に設けてある直板形状の刃体(直刃のカッター)が設けてあり、投入される木廃材等を刃体で破砕して刃口から回転体内部へ導入し、外部へ排出する。
また、投入手段は、投入される被処理物を案内するガイドカバーを有し、ガイドカバーは破砕部側へ窄まったラッパ状で金属板でつくられており、投入側を簡易的に塞ぐシートが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造の破砕機には、次のような課題があった。
すなわち、直板形状の刃体による木廃材等の被処理物の破砕では、高速で回転する刃体によって、被処理物を繰り返し叩くようにして細かく破砕していく。このため、大きな破砕音が発生していた。
【0006】
また、カッターディスクに刃口が設けてあるので、カッターディスクが高速で回転することにより大きな風切り音が発生していた。
【0007】
更には、ガイドカバーは単に金属板で構成されているだけであり、回転体の回転による振動や被処理物が破砕されるときの振動が伝わって振動を起こし、音響放射により大きな音が発生していた。この音は、投入側を簡易的に塞ぐシートを設けたくらいでは、ほとんどが外へ漏れてしまう。
このように、従来の上記構造の破砕機においては、上記した各要因が相乗的に作用して大騒音が発生するため、例えば工場等の屋内での使用には作業環境の点で問題があり、屋外で使用する場合にも周辺環境に悪影響を及ぼす要因となっていた。
【0008】
本願発明者は、従来型の破砕機では、直刃のカッターがカッターディスクの直径線上の二箇所にあり、カッターディスクが半回転するごとに一回しか切削(破砕)できないことに着目し、試行を繰り返して、カッターを設ける間隔を狭くして切削を密に行うことにより破砕音の発生を低減することができることを知見した。そして、破砕音が外部へ漏れにくいようにするために、更に試行、研究を重ねて本発明を完成するに至った。
【0009】
(本発明の目的)
本発明の目的は、破砕機の破砕部における破砕音(切削音、衝突音)あるいは回転部の風切り音の発生を低減して、破砕機の破砕作業時における騒音を低減することである。
本発明の他の目的は、被処理物を投入する案内部であるガイドカバーにおける破砕部で発生する振動が伝わることによる振動を低減し、投入口を通る破砕音等が外部へ漏れにくいようにして、破砕機の破砕作業時における騒音を低減することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
破砕または細片化用の回転体と、回転体を収容するケーシングを備えている破砕機であって、
回転体の破砕部は、カッターディスクと、カッターディスクの表面に突出して設けられており破砕音の発生を低減するよう分散配置された複数または多数のカッターチップを有していることを特徴とする、
破砕機である。
【0011】
第2の発明にあっては、
破砕または細片化用の回転体と、回転体を収容するケーシングを備えており、破砕または細片化された被処理物をケーシング内に導入した後外部へ排出する破砕機であって、
回転体の破砕部は、カッターディスクと、カッターディスクの表面に突出して設けられており破砕音の発生を低減するよう分散配置された複数または多数のカッターチップを有しており、
カッターディスクには表裏面を貫通する孔が設けられておらず、カッターチップで破砕された細片化物は、カッターディスクの外周部とケーシング内壁の隙間を通ってケーシング内に導入されるようにしてあることを特徴とする、
破砕機である。
【0012】
第3の発明にあっては、
破砕または細片化用の回転体と、回転体を収容するケーシングを備えており、破砕または細片化された被処理物をケーシング内に導入した後、外部へ排出する破砕機であって、
回転体の破砕部は、カッターディスクと、カッターディスクの表面に突出して設けられており破砕音の発生を低減するよう分散配置された複数または多数のカッターチップを有しており、
ケーシング内に通じる吸気部には、破砕音の外部への漏れを低減する手段が設けられていることを特徴とする、
破砕機である。
【0013】
第4の発明にあっては、
回転体の破砕部側へ被処理物を案内するガイドカバーを備えており、
ガイドカバー側には、振動を抑えて音の発生を低減する手段または音を吸収する手段が設けられていることを特徴とする、
第1、第2または第3の発明に係る破砕機である。
【0014】
第5の発明にあっては、
回転体の破砕部側へ被処理物を案内するガイドカバーを備えており、
ガイドカバー側には、外部への音の漏れを低減する閉塞手段が設けられており、閉塞手段は、投入される被処理物の外形に本質的に沿うように変形可能であることを特徴とする、
第1、第2または第3の発明に係る破砕機である。
【0015】
第6の発明にあっては、
カッターチップは、刃体が本質的に錐台形状に形成されており、錐台形状の径小側がカッターディスクに取り付けられていることを特徴とする、
第1、第2、第3、第4または第5の発明に係る破砕機である。
【0016】
第7の発明にあっては、
カッターチップの取付部は、軸周方向において所要の角度回転させて付け直すことができる手段を備えていることを特徴とする、
第6の発明に係る破砕機である。
【0017】
第8の発明にあっては、
破砕または細片化用の回転体と、回転体を収容するケーシングを備えている破砕機であって、
投入口に通じ、回転体の破砕部側へ被処理物を案内するガイドカバーと、
ケーシング内に通じる吸気部と、
を備えており、
吸気部には、破砕音の外部への漏れを低減する手段が設けられていることを特徴とする、
破砕機である。
【0018】
第9の発明にあっては、
第6または第7の発明に係る破砕機に使用するカッターチップであって、刃体が本質的に錐台形状に形成されていることを特徴とする、
カッターチップである。
【0019】
第10の発明にあっては、
自走式走行車に、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7または第8の発明に係る破砕機を搭載したことを特徴とする、
破砕機作業車である。
【0020】
第11の発明にあっては、
表面に複数または多数のカッターチップが突出して分散配置されているカッターディスクを回転させ、被処理物をカッターチップに接触させることにより破砕または細片化することを特徴とする、
破砕方法である。
【0021】
第12の発明にあっては、
表面に複数または多数のカッターチップが突出して分散配置されているカッターディスクを回転させ、被処理物の繊維方向がカッターディスクの表面に対して傾斜するよう被処理物を投入し、カッターチップに接触させることにより破砕または細片化することを特徴とする、
破砕方法である。
【0022】
本明細書にいう破砕機とは、例えばチッパー、シュレッダー、チッパーシュレッダー、磨砕機等を含むものである。また、破砕の対象となるもの、すなわち被処理物としては、例えば木廃材であるが、これに限定されるものではない。
ケーシングは、破砕機の回転体を収容して、例えばカッター等を備えた回転体によって内部で破砕処理を行うものである。
【0023】
自走式走行車としては、例えばクローラ、トラック自動車等であるが、自走可能なものであれば、これらに限定するものではない。
また、破砕機は、自走式走行車に搭載して走行移動できるようにしてもよいし、据え置きまたは固定して使用することもできる。
【0024】
カッターチップは、錐台形状のものの他、破砕に支障がなければ、円柱形状や直方体形状等、他の形状のものを採用することもできる。
また、錐台形状とは、例えば円錐台(平面視円形)、楕円錐台(平面視楕円形)、角錐台(平面視三角形、四角形、五角形、六角形、八角形あるいはそれ以上の多角形)等である。
円錐台形状のものは、旋盤で加工ができ、低コストで製造できる。他の錐台形状のものは、粉末冶金(焼結金属)で製造するのが一般的である。
【0025】
カッターチップ(カッタービット)は、カッターディスクの表面(側面)の全面に分散させて設けることもできるし、一部に分散させて設けることもできる。
カッターチップの大きさ、数、配置位置、配置密度等は特に限定されるものではなく、処理される被処理物の特性、形状、必要な処理能力等に合わせて適宜設定されるものである。なお、カッターチップの大きさを小さくし、かつ配置密度を高密度にすれば細片化物はより小さくなる。
また、カッターチップの配置位置については、カッターディスクが一回転したときに、直径線上のすべてをカッターチップの刃線部が通過するよう設定するのが望ましい。
【0026】
(作用)
本発明は次のように作用する。
回転している回転体のカッターディスクの表面に被処理物を接触させることにより、例えば高速で回転移動している破砕音の発生を低減するよう分散配置された複数または多数のカッターチップによって破砕される。
従って、破砕音(切削音、衝突音)は、従来の直刃のカッターで破砕する場合と比較して低減され、破砕時の負荷も低減される。また、破砕は多数のカッターチップで行われるため、破砕効率(能力)が従来型と比較して低下することはない。
【0027】
カッターディスクには表裏面を貫通する孔が設けられておらずカッターチップで破砕された細片化物は、カッターディスクの外周部とケーシング内壁の隙間を通ってケーシング内に導入されるようにしてあるものは、従来のような貫通する孔(刃口)による風切り音が発生しないので、作業時の騒音が低減される。
【0028】
ケーシング内に通じる吸気部が設けられており、吸気部には破砕音の外部への漏れを低減する手段が設けられているものは、例えば吸気部を被処理物を案内するガイドカバー側の投入口(吸気口でもある)とは別に設けることによって細片化物を外部へ排出するための十分な空気が無理なく得られ、細片化物のスムーズな排出ができる。
また、吸気部から空気を十分に取り入れることができるようにすれば、ガイドカバー側の投入口からの吸気量が少なくなり、例えば投入口にガードシート等を設けている場合、ガードシートが吸気による負圧で内部方向へ引き寄せられにくくなって被処理物との間に隙間が生じにくくなる。これにより投入口から音が漏れにくくなり、騒音を低減できる。
更には、吸気部は外部へ破砕音が漏れる部分ともなるが、破砕音の外部への漏れを低減する手段により、騒音は低減される。
【0029】
回転体の破砕部側へ被処理物を案内するガイドカバーを備えており、ガイドカバーに振動を抑えて音の発生を低減する手段または音を吸収する手段が設けられているものは、破砕部で発生しガイドカバーに伝わる振動を抑えてガイドカバーの振動により発生する音を低減し、破砕部で発生した破砕音(空気の振動)を吸収して外部へ漏れる騒音を低減できる。
【0030】
回転体の破砕部側へ被処理物を案内するガイドカバーを備えており、ガイドカバーには外部への音の漏れを低減する閉塞手段が設けられており、閉塞手段は投入される被処理物の外形に本質的に沿うように変形可能であるものは、木廃材等の被処理物が閉塞手段を通るときに閉塞手段と被処理物表面との間の隙間が小さくなり音が漏れにくくなるので、騒音を低減できる。
【0031】
カッターチップは、錐台形状に形成されており、錐台形状の径小側がカッターディスクに取り付けられているものは、径大側の全周にわたるエッジが刃線部となって被処理物を破砕または切削する。
【0032】
カッターチップの取付部は、軸周方向において所要の角度回転させて付け直すことができる手段を備えているものは、カッターチップの刃線部を無駄なく使用でき、カッターチップの寿命が延びる。
つまり、錐台形状のカッターチップは、カッターディスクの回転に伴い回転移動するときに、移動方向の前方側の刃線部で被処理物を破砕(切削)するが、その長さは刃線部の全周の約1/2であり、残りの刃線部はほとんど摩耗しない。
従って、カッターチップの刃線部が摩耗したら、例えば周方向へ180°回転させて付け直し、摩耗していない刃線部を移動方向の前方側へ位置させることにより、刃線部が無駄なく利用できる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る破砕機作業車の実施の形態を示す一部を断面した正面視説明図、
図2は本発明に係る破砕機作業車の実施の形態を示す平面視説明図、
図3は本発明に係る破砕機作業車の実施の形態を示す右側面視説明図、
図4は投入装置の投入口近傍と破砕部の構造を示す断面説明図、
図5は回転体の構造を示す説明図、
図6は破砕機のガイドカバーを省略した概略右側面説明図、
図7はカッターディスクの構造を示す説明図、
図8はカッターチップの固定構造を示す説明図、
図9はカッターチップの構造を示す説明図、
図10はカッターチップの他の構造を示す説明図、
【0034】
図11はカッターチップの他の構造を示す説明図、
図12はカッターチップの他の構造を示す説明図、
図13は図12に示すカッターチップの配置を示す説明図、
図14はカッターチップの他の構造を示す説明図、
図15は図14に示すカッターチップの配置を示す説明図、
図16は中間ディスクとファンディスクの構造を示す説明図、
図17はガードシートの構造を示す分解説明図、
図18はガードシートの他の構造を示す分解説明図である。
なお、本明細書において、位置や方向を表す「前後」の表現は、図1、図2を基準にする。すなわち、前方向は、図1、図2における左方向であり、後方向は右方向である。
【0035】
符号Aは破砕機作業車で、クローラ式の自走式走行車Cに破砕機Tを搭載した構造である。本実施の形態に係る破砕機Tは、チッパーシュレッダーといわれることもある。なお、符号4は原動機等が収納された駆動部、6は運転部である。
破砕機Tは、自走式走行車Cの上部に取り付けられる台フレーム1を有している。台フレーム1の後部側には、投入装置2が設けてある。
【0036】
投入装置2は、水平に設けられたテーブル20を有している。テーブル20の上部側には、ガイドカバー21とホッパー26が連続して設けてある。ガイドカバー21は、前方側が折曲されて内側へ窄まった前後方向の側板210、211と、前方向へ下り傾斜した上板212を有している。上板212の内天部には、破砕音(切削音、衝突音)を反射してガイドカバー21内で拡散させる複数の反射拡散シート213が前後方向に等間隔で吊設されている。反射拡散シート213はゴム製であり、上下方向にはやや短く(全高の1/5程度)形成されている。
【0037】
テーブル20の下面(裏面)側には、振動を抑えて(あるいは減衰させて)音の発生を低減する手段である制振材200(材質は、例えば金属粉を含むゴム等であるが限定はされない)が張設されている。これによると、テーブル20に伝わる振動が抑えられ、音の発生が低減できる。
側板210、211と上板212は、それぞれ音を吸収する手段である吸音材201(材質は、例えばウレタンフォーム等であるが限定はされない)をパンチングメタル202で挟んだ構造である。この構造により、後述する破砕部で発生する破砕音等を吸収し、外部へ漏れる音を低減できる。
ホッパー26は底板と両側板からなり、外面側には制振シート(符号省略)が張設されている。
【0038】
また、ガイドカバー21の後端部の投入口には、閉塞手段であるガードシート27が設けられている。ガードシート27は、破砕されたものの跳ね返りの防止と遮音の機能を有している。
ガードシート27は、図17に示すように四枚の柔軟性を有するゴム製のシート体271、272、273、274で構成されている。各シート体271、272、273、274は、長方形状のシートの下部に所要長さの複数の切込み270を平行に設けた構造であり、上部を固定して垂らすようにして投入口に取り付けられている。
【0039】
なお、図17で左端部のシート体271が最も後部側(外側)に配置され、シート体271、272、273、274は図示した順番で横方向に重ね合わせて使用される。この構造によれば、ガードシート27は、下側が短冊状の細片に形成してあることにより、各片が相互に干渉することなく独立して変形できるので、投入される被処理物の外形に本質的に沿うように、つまり隙間が生じないように変形可能である。
【0040】
シート体271、272、273、274の上下方向の長さは、本実施の形態ではガイドカバー21後端部の投入口の上下方向の長さとほぼ同じに設定してあるが、より長く設定すると被処理物が通過することによってシート体271、272、273、274が内方向へ傾斜したときにも、テーブル20との隙間をより小さくすることができ、音の漏れを低減できる。
【0041】
また、シート体271、272、273、274の材料としては、ゴムに限定するものではなく、塩化ビニル等の各種合成樹脂あるいは金属粉を練り込んで比重を大きくしたゴムや合成樹脂等が採用できる。材料の比重は、柔軟性が十分であれば大きい方が好ましく、これにより被処理物の外形に沿ってより変形しやすくなり、騒音を構成する空気の振動を吸収または通過を阻止する効果も大きくなる。シート体271、272、273、274の厚さは、例えば3mm程度であるが、これに限定されるものではなく、適宜設定されるものである。
【0042】
図18に示すカバーシート27aは、最も後部側(外側)に配置されるシート体271aが中央部で縦方向に切断された二枚のシート(符号省略)からなるいわゆる観音開き構造である点で、上記カバーシート27と相違している。シート体271aを構成する各シートは、横方向の両端部がガイドカバー21に取り付けられる。
なお、この構造によれば、ガードシート27aは、前部のシート体272、273、274が、投入される被処理物の外形に本質的に沿うように変形可能である。
【0043】
図4に示すように、ガイドカバー21の前方側端部には、噛込機22が設けてある。噛込機22は、回転軸の方向が進行方向に対して左右方向である円柱形の回転部材220を有し、回転部材220の外周部には、先端縁に連続した山形状の爪が設けられた8枚の爪板221が周方向に等間隔で、かつ回転方向とは逆方向に傾斜して設けてある。回転部材220は、油圧モータ222(図2、図6に図示)により駆動される。
【0044】
なお、噛込機22は昇降枠224に設けてある。昇降枠224は、台フレーム1に固定してある固定枠223に昇降可能に取り付けてある。昇降枠224は、常態では所定の高さ(最下部の爪板221の先端縁がテーブル20より若干高くなる位置)に停止するようになっている。
固定枠223と、昇降枠224の上部間には、両側に二箇所に引っ張りコイルバネ225が取り付けてあり、昇降枠224は下方へ付勢されている。この構造によれば、被処理物の大きなものが入ってきたときは、爪板221を有する回転部材220は上方へ押されて逃げると共に下方へより強く付勢され、爪板221によって被処理物を噛み込むことができる。
【0045】
テーブル20の前方端部に設けてある側板52(図5に図示)には四角形状の投入口23が設けてある。なお、先に説明した噛込機22は、投入口23のやや後方側に位置している。
投入口23の外側の縦方向縁部(前面側)には、投入口23の縦の長さとほぼ同じ長さの縦受刃24がボルトで固定してある(図6参照)。また、投入口23の下側の横方向縁部(前面側)には、投入口23の横の長さとほぼ同じ長さの横受刃25がボルトで水平に固定してある(図6参照)。
【0046】
縦受刃24と横受刃25の刃先は、面一になるよう調整してあり、後述するカッターチップ33の刃先(より突出した側の刃線部333)は、縦受刃24と横受刃25の刃先から、0.5mm程度離れたところを、カッターディスク32の回転に伴って移動する。
つまり、縦受刃24と横受刃25を設けることにより、投入口23の周縁部のうち、後述するカッターディスク32の回転に伴って動く各カッターチップ33の刃線と対向する部分の全部に対応して受刃が設けてあることになる。
【0047】
台フレーム1のうち、噛込機22の下方側には、後述するケーシング5内部に連通し、ガイドカバー21から吸い込まれる空気量を少なくしてガードシート27が内方向へ引き込まれることにより生じる隙間から音が漏れるのを低減するための吸気部10が設けてある。
吸気部10は、下方側が空気導入口13となっている。吸気部10の内部側の吸気口11には、空気取入れカバー12が設けてある。空気取入れカバー12には、多数の通気孔120が着脱可能に設けられている。通気孔120は、通気させる機能を持ちながら、単に大きな孔を設けた場合と比べて破砕音の外部への漏れを低減する。また、空気取入れカバー12と相対抗する側の内側面には、吸音材14(材質は、例えばウレタンフォーム等であるが限定はされない)が張設されている。
【0048】
図4、図5に示すように、投入口23の前方側には、回転体3が回転軸30の方向を前後方向にして軸受31、31aを介し、ケーシング5の前後の側板51、52に軸支してある。回転軸30は、原動機を有する駆動装置4で駆動される。また、回転体3は、ケーシング5によって全体が覆われるようにしてある。
【0049】
図6、図7を主に参照してケーシング5の構造を説明する。
ケーシング5は、上記側板51、52間に取り付けられている下部ケーシング53と上部ケーシング54を備えている。
下部ケーシング53は、側板51、52の下側に固定されている。下部ケーシング53は円筒体を直径線で切断した形状である。
下部ケーシング53の内周面には、周方向に等間隔で四箇所に前後方向と平行に固定刃体536が設けてある。
【0050】
下部ケーシング53の上部に一端側をヒンジ着して回動開閉可能に設けられている上部ケーシング54は、下部ケーシング53を上下逆にした構造であり、内周面には、周方向に等間隔で四箇所に前後方向と平行に固定刃体546が設けてある。固定刃体536、546の数及び形状は特に限定されるものではなく、適宜設定が可能である。
【0051】
また、上部ケーシング54には、排出筒38を取り付けるための排出基部548が垂直に設けてある。排出基部548は断面ほぼ正方形状の筒体で、その上端部には外形が円形状の取着フランジ549が設けてある。
上部ケーシング54と下部ケーシング53の先端側には上部ケーシング54を閉じたときに固定する固定具(図示省略)が設けられている。なお、符号Hはハンドルである。
【0052】
排出基部548には排出筒38が連結してある。排出筒38の基端部にも外形が円形状の取着フランジ381が設けられている。排出筒38は、基部側が湾曲し上部側が水平な形状であり、両取着フランジ381、549をボルト着することにより排出基部548に連結されている。
【0053】
排出筒38の先端部には、チップ等の排出物を下方へ反射させて誘導する誘導板380が取り付けてある。誘導板380の角度は調整可能である。なお、排出筒38は、基端部を中心として水平方向に回動できるようにしてあり、先部の方向が調整可能である。
【0054】
回転体3は、エンジン及びギヤ等の駆動力伝達機構部からなる駆動装置4(公知技術を採用しているので、詳細な説明は省略する)により駆動される。
回転体3の回転軸30には、軸線方向に所要の間隔で、それぞれ円板状のカッターディスク32とファンディスク34が固着してある。
【0055】
カッターディスク32は、後述する他のディスク34、35に比べてやや厚手に形成されており、外周面327(図7に図示)は側面328と直角になるよう形成されている。
カッターディスク32の外周面327には、ケーシング5(特に固定刃体536、546)との間の空隙部50に破砕物が溜まらないように掻き取るための掻取体325が直径方向の二箇所に対向して突出して設けてある。掻取体325は、図7に示すように、周方向に対し斜めに傾斜して平行四辺形状に設けてある。
掻取体325は、上記構造に限定されるものではなく、例えば円形状、楕円形状、三角形等の多角形状等、他の形状を採用することもできる。
【0056】
また、外周面327に、例えばファンディスク34側が小径となるテーパを設けて、外周面327とケーシング5の間に飛ばされたチップが抜けやすいようにして詰まることがないようにすることもできる。
カッターディスク32の外周部とケーシング5の内壁の間には、空隙部50が設けられている。カッターチップ33で破砕された細片化物は、空隙部50を通ってケーシング5内に導入されるようにしてある。
なお、本実施の形態では、カッターディスク32には、従来の刃口のような貫通孔は設けられていないが、細片化されたもののケーシング5内への導入をよりスムーズにするために、貫通孔を設けることもできる。
【0057】
図7に示すように、カッターディスク32の一方側の表面(側面)には、十八箇所にカッターチップ33が固着されている。カッターチップ33は、側面328に回転軸30を挟んで両側に九箇所ずつ分散して配置してあり、側面328には、カッターチップ33が分散配置されていない部分a1、a2も設けられている。この部分a1、a2が設けられていることによって、側面382の全面にカッターチップ33が分散配置されている場合と相違して、被処理物の先端部が側面328に当たりやすくなるので、カッターチップ33による切り込みが深くなり、破砕効率に優れる。
なお、各カッターチップ33の配置位置は、カッターディスク32が一回転(または半回転)したときに、直径線上のすべてをカッターチップ33の刃線部333が通過するよう設定されている。
【0058】
カッターチップ33は、高速度工具鋼材製であり、図9に示すように、取付部330と刃体331からなる。なお、カッターチップ33の材質は高速度工具鋼材に限定されるものではなく、例えば超硬合金、合金工具鋼等も採用できる。
取付部330の外形はほぼ円柱形状で、刃体331の外形はほぼ円錐台形状である。カッターチップ33の中心部には、表裏側を貫通して皿ボルト用の挿通孔332が設けてある。
【0059】
カッターチップ33の刃体331の径大部であるエッジ部分は、全周にわたり刃線部333となっている。
また、各カッターチップ33は、円環形状の外面334を回転面に対し、若干の掬い角(α)を設けて傾斜させて固定してある(図8(a)参照)。掬い角を設けることによって、カッターチップ33の切れ味がよくなると共に、被処理物の破砕時の抵抗も小さくなり、動力を有効に利用できる。
なお、刃先角と掬い角の角度は特に限定するものではなく、適宜設定できる。刃先角は、角度が大きいほど強度(耐久性)は強くなるが切れ味は悪くなり、逆に角度が小さいほど切れ味はよくなるが強度が弱くなる。
【0060】
図8を参照して、カッターチップ33の取付構造を説明する。
カッターディスク32のうち、カッターチップ33の取付箇所には、後面側に円形のチップ取付孔320が設けられ、前面側に円形のナット孔321が設けてある。チップ取付孔320とナット孔321はボルト孔322でつながれて連通している。なお、チップ取付孔320、ナット孔321、ボルト孔322の各軸線方向は、上記したようにカッターチップ33に掬い角を設けるために傾斜させてある。
【0061】
そして、カッターチップ33は、取付部330をチップ取付孔320に嵌め入れ、カッターチップ33の挿通孔332から皿ボルト39を挿通し、ナット孔321側から皿ボルト39に座金324を嵌め入れ、更にナット390を螺合して締め付けて固定されている。この構造により、カッターチップ33は、付け直しや取り替えが可能である。
【0062】
また、ある期間使用してカッターチップ33の刃線部333(刃先)が摩耗した場合は、皿ボルト39を緩めてカッターチップ33を周方向に回し、摩耗していない刃線部33が回転移動方向の前方側にくるように調整して固定すれば、切れ味が戻る。周方向に回す角度は、通常は180°であるが、90°や120°等でもよい。なお、回す角度が90°や120°の場合では、摩耗した部分が一部重なることになる。
【0063】
図10ないし図15にカッターチップの他の実施の形態を示す。
なお、図10、図11、図12、図14において、上記カッターチップ33と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構造について重複する説明は省略する。
図10に示すカッターチップ33aは、刃体331aがほぼ円錐台形状である点は、上記カッターチップ33と共通している。取付部330aは、先端側の外周部に相対抗し平行な係合面339が設けてある。
カッターチップ33aを嵌め入れるカッターディスク32のチップ取付孔(図示省略)には、各係合面339と係合する係合面(図示省略)が設けてある。
【0064】
この構造によれば、カッターチップ33aの刃線部333が摩耗したら、周方向へ180°回転させて付け直し、摩耗していない刃線部333を移動方向の前方側へ位置させることにより、刃線部333が無駄なく利用でき、寿命も延びる。
なお、カッターチップの取付部を背面視で正方形状にすれば、90°や180°での調整が可能であり、三角形にすれば120°での調整が可能であり、六角形にすれば60°、120°、180°での調整が可能である。
【0065】
図11に示すカッターチップ33bは、刃体331bが四角錐台形状である点において、上記カッターチップ33aと相違しているが、他の部分構造は同様である。なお、作用についてもカッターチップ33aとほぼ同様であるので、説明は省略する。
【0066】
図12に示すカッターチップ33cは、刃体331cが長円錐台形状であり、取付部330cは長円柱形状である。なお、挿通孔332は二箇所に並設されている。
カッターチップ33cを嵌め入れるカッターディスク32のチップ取付孔(図示省略)は、口形状が取付部330cに対応して長円形状に設けられている。
【0067】
なお、取付部330cが長円柱形状に設けられていることにより、上記カッターチップ33a、33bと同様に、周方向へ180°回転させて付け直すことができる。
また、図13に示すように、カッターチップ33cの取り付け数は、全体で二十個(回転軸を挟む両側に十個ずつ)であり、上記カッターチップ33、33a、33b等と比較して少なくてすむ。
【0068】
図14に示すカッターチップ33dは、刃体331dが四角錐台形状であり、取付部330dが四角柱形状である点において、上記カッターチップ33cと相違しているが、他の部分構造は同様である。
なお、取付部330dが四角柱形状に設けられていることにより、カッターチップ33cと同様に、周方向へ180°回転させて付け直すことができる。
また、図15に示すように、カッターチップ33dの取り付け数も、カッターチップ33cと同様に少なくてすむ。
【0069】
カッターディスク32のうち、互いに90°を成す直径線上の両端寄りには、合計四箇所にネジ孔329が貫通して設けてある(図7参照)。各ネジ孔329は、後述する破砕刃37を取り付けるためのボルトBをネジ込んで固定するために使用される。
【0070】
図7に示すように、カッターディスク32の後面側(外面側)の回転軸30近傍には、曲板状の巻付防止板326が回転軸30を点とする点対称になるように突出して設けてある。各巻付防止板326は、カッターディスク32が回転することによって、紐や縄などの異物が入ってきても弾き出すことができる。また、各巻付防止板326は、その回転によって起こる風で異物を吹き飛ばす作用もある。
【0071】
図4に示すように、カッターディスク32の前方には、所要間隔をおいてファンディスク34が設けてある。ファンディスク34は、カッターディスク32と同じ直径に設定されているが、厚さはやや薄く形成してある。
ファンディスク34の後面側(内面側)の外周部寄りには、周方向に等間隔で8箇所にファン板340が設けてある。各ファン板340は、ファンディスク34の直径線上に放射状に設けてある。
【0072】
ファン板340の先部側には、継板344がファン板340の外形と重なるように、または張り出すようにしてボルト345によって着脱可能に設けてある。この構造によれば、ファン板340や継板344の先端部が摩滅したり損傷しても、継板344を新しいものと交換することによって、ファンとしての初期の機能を回復できる。
【0073】
ファンディスク34の前面側(外面側)の回転軸30近傍には、カッターディスク32の巻付防止板326と同様の構造の巻付防止板342(図5に図示)が二箇所に設けてある。
カッターディスク32とファンディスク34のほぼ中間部には、やや径小な中間ディスク35が設けてある。なお、中間ディスク35の外周縁部寄りには、各ファン板340の後側の端部角部が溶接により固着してあり、これにより各ファン板340を補強してある。
中間ディスク35には、カッターディスク32に設けてある各ネジ孔329に対応する箇所の4箇所に、貫通した取付孔350が設けてある。各取付孔350は、上記ネジ孔329と同様に、後述する破砕刃37を取り付けるためのボルトBの取り付けに使用される。
【0074】
カッターディスク32と中間ディスク35の間には、多数の破砕刃37が設けてある。破砕刃37は金属製で、ほぼ長方形状で四隅が突出した板状体である(図6、図7参照)。
破砕刃37は、本実施の形態では衝撃刃であるが、これに限定されるものではなく、固定刃等、他の構造の刃体を使用するともできる。衝撃刃は、ハンマーミル等に使用され、回転体の回転中心側の基端部を揺動(または回動)可能または回転可能に取り付けた刃体である。衝撃刃によれば、カッターで破砕されたチップを叩くようにして更に細かく破砕または粉砕することができる。
【0075】
破砕刃37には、長手方向の両端寄りの二箇所に固定用孔371が設けてある。破砕刃37は、中間ディスク35の各取付孔350に挿通され先端部をカッターディスク32のネジ孔329にネジ込んで固定されたボルトBに、一方側の固定用孔371を回転可能に嵌め入れて取り付けてある。破砕刃37は、環状のカラー370を介在させて、各ディスク間で三枚ずつ所定の間隔で設けてある。符号373はロックナットで、ボルトBの固定をより確実にするものである。
【0076】
なお、ファンディスク34のうち、上記取付孔350及びネジ孔329と対応する4箇所には、ボルトヘッドが通り抜けできる直径を有するボルト挿通孔343(図5に図示)が設けてある。
また、各破砕刃37のうち、各ディスクの周方向に隣合うものは、互いに前後方向にほぼ刃厚分だけずれるように設定されている(便宜上、図4、図5に図示しているが、実際は相対向する破砕刃37同士はずれていない)。これにより、より細かな細片化が可能になる。
【0077】
回転体3が回転可能に取り付けてあるケーシング5の前後両側の側板51、52(図5に図示)には、回転軸30の外側かつ各巻付防止板326、342の内側に位置するように、扁平な円筒状のカラー510、520が設けられている。カラー510、520の内側端部は、それぞれカッターディスク32とファンディスク34に接触しないように隙間が調整されている。
【0078】
(作用)
図1ないし図18を参照して、本発明に係る破砕機作業車A及び破砕機Tの作用を説明する。
(1)破砕機作業車Aは自走できるので、例えば間伐材などの小径木や林地残廃材等をチップ化する場合、林地等の必要な場所に破砕機Tを移動させることが可能である。
(2)チップ化の作業にあたっては、まず、回転体3が駆動装置4によって高速で回転駆動される。建築廃材(木)等の被処理物をガイドカバー21から投入口23へ送る。被処理物は噛込機22によって投入口23内へ送り込まれる。
【0079】
(3)被処理物は、高速で回転移動する多数のカッターチップ33で細かく破砕または細片化され、カッターディスク32の外周部とケーシング5の内壁の間に設けてある空隙部50からケーシング5内に導入される。被処理物が破砕されるときの破砕音(切削音、衝突音)は、上記したように投入装置2を構成するガイドカバー21側からはガードシート27等の作用により漏れにくいようになっており、更に制振材により振動も抑えられ振動音の発生が低減されるので、結果的に騒音が低減される。
【0080】
詳しくは、被処理物の破砕または細片化は、各カッターチップ33で分散して行われ、被処理物の破砕側表面を削り取るように行われる。なお、カッターチップ33の刃線部333は円形であるので、被処理物を破砕するときに、破砕方向が斜めに交差する破砕または切削(いわゆる三次元切削)を行うことになるので破砕抵抗(切削抵抗)が小さくなり、破砕音の発生も小さくなる。
【0081】
このときの破砕音(切削音、衝突音)は、各カッターチップ33によって分散されることで、従来の直刃型のカッターで破砕する場合と比較して大幅に低減される。また、破砕時の負荷も低減されるので、同じ破砕能力では、動力を小さくすることが可能になる。
更に、カッターディスク32には、表裏面を貫通する孔が設けられておらず、従来のような貫通する孔(刃口)による風切り音が発生しないので、作業時の騒音が低減される。
【0082】
ケーシング5内に通じる吸気部10は、被処理物を案内するガイドカバー側の投入口23(吸気口でもある)とは別に設けてあるので、ケーシング5内部の細片化物を外部へ排出するための十分な空気が無理なく得られ、細片化物のスムーズな排出ができる。上記したように、吸気部10は外部へ破砕音が漏れる部分ともなるが、空気取入れカバー12により、騒音も低減される。
【0083】
また、吸気部10から空気を十分に取り入れることができるので、ガイドカバー21側の投入口23からの吸気量は比較的少なくなっており、ガードシート21が吸気による負圧で内部方向へ引き寄せられにくく、被処理物との間に隙間が生じにくくなっている。これにより、投入口23を通る音が外部へ漏れにくくなり、騒音を低減できる。
【0084】
なお、破砕作業時において、空気取入れカバー12の多数の通気孔120を通る破砕音は、吸音材14に当たって吸音され、更に下方の空気導入口13へ向けて方向が変わることで減衰し、しかも空気導入口13から地面へ向け放出されて地面に当たることで更に減衰し、立って作業している作業者に聞こえることとなる。このように、吸気部10を通る破砕音は減衰を繰り返すので小さくなり、作業者が感じる騒音は低減される。
また、投入口23には、いわばL字状に縦受刃24と横受刃25が設けてあるので、各カッターチップ33が被処理物を破砕(切削)するときに、縦受刃24と横受刃25で同時に受けられるので、確実に破砕できる。
【0085】
なお、本実施の形態に係る破砕機Aの低騒音効果を従来型破砕機と比較した。破砕機Aのカッターディスク32をカッターが直刃である従来型のカッターディスクと取り替え、ガイドカバー21やテーブル20に設けられた吸音材201、制振材200、パンチングメタル202等を取り外し、更に吸気部10の空気取入れカバー12を閉塞板と取り替えて吸気口11を塞いで従来型の破砕機とした。
【0086】
騒音の測定点は、投入口23から5mの距離、かつ床から1mの高さであり、被処理物は、杉角材(一辺90mm)とした。
まず、上記従来型の破砕機で被処理物を破砕して騒音を測定し、次にカッターチップ33を有するカッターディスク32に取り替えて騒音を測定したところ、従来型の破砕機に比べて13dB低い値を示した。
【0087】
次に、ガイドカバー21やテーブル20に設けられた吸音材201、制振材200、パンチングメタル202等を上記実施の形態のように取り付け、更に吸気部10の閉塞板を空気取入れカバー12に取り替えて騒音を測定したところ、従来型の破砕機に比べて25dB低い値を示した。
このように、本実施の形態に係る破砕機Aは、カッターチップ33を有するカッターディスク32の採用により破砕音や振動の発生を抑え、更に吸音材201、制振材200、パンチングメタル202あるいは吸気部10に空気取入れカバー12を設けて、破砕音や振動が外部に漏れることを抑えることにより、結果的に従来の破砕機に比べて騒音を相当なレベルで低減できることがわかった。
【0088】
(4)細片化されたものは、ケーシング5の内部側で回転体3の破砕刃37によって破砕または粉砕されて更に細かいチップとなる。
(5)細片化されたものに混じった紐や縄等がカッターディスク32あるいはファンディスク34の外面側に沿って長いままで入っても、巻付防止板326、342の作用で弾かれまたは吹き飛ばされるので、回転軸30に巻き付いたり絡み付いたりすることがない。
(6)細かくなったチップは、回転体3の前部にあるファンディスク34により飛ばされ、排出筒38を通り、外部へ排出される。
【0089】
図19は被処理物の投入方向の説明図である。
図19に示すように、被処理物である木廃材Wをカッターディスク32表面(カッターチップ33が設けられている側)に対して垂直方向へ斜めに傾斜させたり(図19(a)参照)、水平方向に斜めに傾斜させたり(図19(b)参照)、斜め方向に傾斜させて(図19(c)参照)斜めに投入することにより、木の繊維方向とカッターチップ33による切削方向が平行に近づく。これにより、繊維方向と切削方向が直角な木口切削よりも切削抵抗を低減させることができ、結果的に騒音も低減される。
また、破砕機Tの投入装置2に、被処理物を斜めに案内するガイドを設けることもできる。
【0090】
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0091】
【発明の効果】
本発明の効果は次の通りである。
(a)本発明に係る破砕機及び破砕方法によれば、カッターチップによる破砕または細片化は、例えば高速で回転移動している破砕音の発生を低減するよう分散配置された複数または多数のカッターチップによって破砕される。
従って、破砕音(切削音、衝突音)は、従来の直刃のカッターで破砕する場合と比較して低減され、破砕時の負荷も低減される。また、破砕は多数のカッターチップで行われるため、破砕効率(能力)が従来型と比較して低下することはない。
【0092】
(b)破砕方法において、被処理物の繊維方向がカッターディスクの表面に対して傾斜するよう被処理物を投入するようにすれば、繊維方向と切削方向が直角な木口切削よりも切削抵抗を低減させることができ、結果的に騒音も低減される。
【0093】
(c)カッターディスクには表裏面を貫通する孔が設けられておらずカッターチップで破砕された細片化物はカッターディスクの外周部とケーシング内壁の隙間を通ってケーシング内に導入されるようにしてあるものは、従来のような貫通する孔(刃口)による風切り音が発生しないので、作業時の騒音が低減される。
【0094】
(d)ケーシング内に通じる吸気部が設けられており、吸気部には破砕音の外部への漏れを低減する手段が設けられているものは、例えば吸気部を被処理物を案内するガイドカバー側の投入口(吸気口でもある)とは別に設けることによって細片化物を外部へ排出するための十分な空気が無理なく得られ、細片化物のスムーズな排出ができる。
また、吸気部から空気を十分に取り入れることができるようにすれば、ガイドカバー側の投入口からの吸気量が少なくなり、例えば投入口にガードシート等を設けている場合、ガードシートが吸気による負圧で内部方向へ引き寄せられにくくなって被処理物との間に隙間が生じにくくなる。これにより投入口から音が漏れにくくなり、騒音を低減できる。
更には、吸気部は外部へ破砕音が漏れる部分ともなるが、破砕音の外部への漏れを低減する手段により、騒音は低減される。
【0095】
(e)回転体の破砕部側へ被処理物を案内するガイドカバーを備えており、ガイドカバーに振動を抑えて音の発生を低減する手段または音を吸収する手段が設けられているものは、破砕部で発生しガイドカバーに伝わる振動を抑えてガイドカバーの振動により発生する音を低減し、破砕部で発生した破砕音(空気の振動)を吸収して外部へ漏れる騒音を低減できる。
【0096】
(f)回転体の破砕部側へ被処理物を案内するガイドカバーを備えており、ガイドカバーには外部への音の漏れを低減する閉塞手段が設けられており、閉塞手段は投入される被処理物の外形に本質的に沿うように変形可能であるものは、木廃材等の被処理物が閉塞手段を通るときに、閉塞手段と被処理物表面との間の隙間が小さくなり音が漏れにくくなるので、騒音を低減できる。
【0097】
(g)カッターチップの取付部は、軸周方向において所要の角度回転させて付け直すことができる手段を備えているものは、カッターチップの刃線部を無駄なく使用でき、カッターチップの寿命が延びる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る破砕機作業車の実施の形態を示す一部を断面した正面視説明図。
【図2】本発明に係る破砕機作業車の実施の形態を示す平面視説明図。
【図3】本発明に係る破砕機作業車の実施の形態を示す右側面視説明図。
【図4】投入装置の投入口近傍と破砕部の構造を示す断面説明図。
【図5】回転体の構造を示す説明図。
【図6】破砕機のガイドカバーを省略した概略右側面説明図。
【図7】カッターディスクの構造を示す説明図。
【図8】カッターチップの固定構造を示す説明図で、(a)は要部断面図、(b)はチップ孔の正面図。
【図9】カッターチップの構造を示す説明図で、(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は正面図。
【図10】カッターチップの他の構造を示す説明図で、(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は正面図。
【図11】カッターチップの他の構造を示す説明図で、(a)は背面図、(b)は側面図、(c)は正面図。
【図12】カッターチップの他の構造を示す説明図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図。
【図13】図12に示すカッターチップの配置を示す説明図。
【図14】カッターチップの他の構造を示す説明図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図。
【図15】図14に示すカッターチップの配置を示す説明図。
【図16】中間ディスクとファンディスクの構造を示す説明図。
【図17】ガードシートの構造を示す分解説明図。
【図18】ガードシートの他の構造を示す分解説明図。
【図19】被処理物の投入方向の説明図で、(a)は被処理物である木廃材をカッターディスク表面に対して垂直方向へ斜めに傾斜させた説明図、(b)は水平方向へ斜めに傾斜させた説明図、(c)は斜め方向に傾斜させた説明図。
【符号の説明】
A 破砕機作業車
C 自走式走行車
T 破砕機
1 台フレーム
10 吸気部
11 吸気口
12 空気取入れカバー
120 通気孔
13 空気導入口
14 吸音材
2 投入装置
20 テーブル
200 制振材
21 ガイドカバー
210、211 側板
212 上板
201 吸音材
202 パンチングメタル
26 ホッパー
27、27a ガードシート
271、271a、272、273、274 シート体
270 切込み
22 噛込機
220 回転部材
221 爪板
222 油圧モータ
223 固定枠
224 昇降枠
225 引っ張りコイルバネ
52 側板
23 投入口
24 縦受刃
25 横受刃
3 回転体
30 回転軸
31、31a 軸受
H ハンドル
32 カッターディスク
320 チップ取付孔
321 ナット孔
322 ボルト孔
324 座金
325 掻取体
326 巻付防止板
327 外周面
328 側面
329 ネジ孔
39 皿ボルト
390 ナット
33 カッターチップ
330 取付部
331 刃体
332 挿通孔
333 刃線部
334 外面
33a カッターチップ
331a 刃体
330a 取付部
339 係合面
33b カッターチップ
331b 刃体
33c カッターチップ
331c 刃体
330c 取付部
33d カッターチップ
331d 刃体
330d 取付部
34 ファンディスク
340 ファン板
342 巻付防止板
343 ボルト挿通孔
344 継板
345 ボルト
35 中間ディスク
350 取付孔
37 破砕刃
370 カラー
371 固定用孔
373 ロックナット
38 排出筒
380 誘導板
381 取着フランジ
B ボルト
4 駆動部
5 ケーシング
50 空隙部
51、52 側板
510、520 カラー
53 下部ケーシング
536 固定刃体
54 上部ケーシング
546 固定刃体
548 排出基部
549 取着フランジ
6 運転部

Claims (12)

  1. 破砕または細片化用の回転体(3)と、回転体(3)を収容するケーシング(5)を備えている破砕機であって、
    回転体(3)の破砕部は、カッターディスク(32)と、カッターディスク(32)の表面に突出して設けられており破砕音の発生を低減するよう分散配置された複数または多数のカッターチップ(33)を有していることを特徴とする、
    破砕機。
  2. 破砕または細片化用の回転体(3)と、回転体(3)を収容するケーシング(5)を備えており、破砕または細片化された被処理物をケーシング内に導入した後外部へ排出する破砕機であって、
    回転体(3)の破砕部は、カッターディスク(32)と、カッターディスク(32)の表面に突出して設けられており破砕音の発生を低減するよう分散配置された複数または多数のカッターチップ(33)を有しており、
    カッターディスク(32)には表裏面を貫通する孔が設けられておらず、カッターチップ(33)で破砕された細片化物は、カッターディスク(32)の外周部とケーシング(5)内壁の隙間(50)を通ってケーシング(5)内に導入されるようにしてあることを特徴とする、
    破砕機。
  3. 破砕または細片化用の回転体(3)と、回転体(3)を収容するケーシング(5)を備えており、破砕または細片化された被処理物をケーシング内に導入した後、外部へ排出する破砕機であって、
    回転体(3)の破砕部は、カッターディスク(32)と、カッターディスク(32)の表面に突出して設けられており破砕音の発生を低減するよう分散配置された複数または多数のカッターチップ(33)を有しており、
    ケーシング(5)内に通じる吸気部(10)には、破砕音の外部への漏れを低減する手段(12,120)が設けられていることを特徴とする、
    破砕機。
  4. 回転体(3)の破砕部側へ被処理物を案内するガイドカバー(21)を備えており、
    ガイドカバー(21)側には、振動を抑えて音の発生を低減する手段(200)または音を吸収する手段(201)が設けられていることを特徴とする、
    請求項1、2または3記載の破砕機。
  5. 回転体(3)の破砕部側へ被処理物を案内するガイドカバー(21)を備えており、
    ガイドカバー(21)側には、外部への音の漏れを低減する閉塞手段(27)が設けられており、閉塞手段(27)は、投入される被処理物の外形に本質的に沿うように変形可能であることを特徴とする、
    請求項1、2または3記載の破砕機。
  6. カッターチップ(33)は、刃体(331)が本質的に錐台形状に形成されており、錐台形状の径小側がカッターディスク(32)に取り付けられていることを特徴とする、
    請求項1、2、3、4または5記載の破砕機。
  7. カッターチップ(33)の取付部(330)は、軸周方向において所要の角度回転させて付け直すことができる手段(339)を備えていることを特徴とする、
    請求項6記載の破砕機。
  8. 破砕または細片化用の回転体(3)と、回転体(3)を収容するケーシング(5)を備えている破砕機であって、
    投入口(23)に通じ、回転体(3)の破砕部側へ被処理物を案内するガイドカバー(21)と、
    ケーシング(5)内に通じる吸気部(10)と、
    を備えており、
    吸気部(10)には、破砕音の外部への漏れを低減する手段(12,120)が設けられていることを特徴とする、
    破砕機。
  9. 請求項6または7記載の破砕機に使用するカッターチップであって、刃体(331)が本質的に錐台形状に形成されていることを特徴とする、
    カッターチップ。
  10. 自走式走行車(C)に、請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の破砕機(A)を搭載したことを特徴とする、
    破砕機作業車。
  11. 表面に複数または多数のカッターチップ(33)が突出して分散配置されているカッターディスク(32)を回転させ、被処理物をカッターチップ(33)に接触させることにより破砕または細片化することを特徴とする、
    破砕方法。
  12. 表面に複数または多数のカッターチップ(33)が突出して分散配置されているカッターディスク(32)を回転させ、被処理物の繊維方向がカッターディスク(32)の表面に対して傾斜するよう被処理物を投入し、カッターチップ(33)に接触させることにより破砕または細片化することを特徴とする、
    破砕方法。
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