JP2004041611A - 洗面化粧台 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャビネットから洗面ボール自体を出し入れできる。
【解決手段】洗面ボール3と、この洗面ボール3を収納するキャビネット16とを備える。洗面ボール3はこの両側面に各々、第1の軸輪11および第2の軸輪13を有し、第1の軸輪11は第2の軸輪13に対して洗面ボールの表側7寄りに位置するとともに洗面ボールの前側9寄りに位置する。キャビネット16は、内側両側面にそれぞれ第1の溝28および第2の溝36を有し、これらの溝28、36は、円弧29、37に沿って形成されるとともに各円弧の囲う側30、38がキャビネットの前面19側に位置する。そして、第1の軸輪11、第2の軸輪13は、それぞれ第1の溝28、第2の溝36に摺動可能に挿入され、洗面ボール3はキャビネット16に対して出し入れ可能に設けられる。
【選択図】 図1
【解決手段】洗面ボール3と、この洗面ボール3を収納するキャビネット16とを備える。洗面ボール3はこの両側面に各々、第1の軸輪11および第2の軸輪13を有し、第1の軸輪11は第2の軸輪13に対して洗面ボールの表側7寄りに位置するとともに洗面ボールの前側9寄りに位置する。キャビネット16は、内側両側面にそれぞれ第1の溝28および第2の溝36を有し、これらの溝28、36は、円弧29、37に沿って形成されるとともに各円弧の囲う側30、38がキャビネットの前面19側に位置する。そして、第1の軸輪11、第2の軸輪13は、それぞれ第1の溝28、第2の溝36に摺動可能に挿入され、洗面ボール3はキャビネット16に対して出し入れ可能に設けられる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗面ボールを出し入れできる洗面化粧台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗面化粧台としては、たとえば実公昭58−46705号公報に開示されたものが知られている。この洗面化粧台は、洗面ボールを収納する台本体の両側壁内側にそれぞれ二つのガイド用の溝を形成したプレートを設け、このプレートの溝に嵌入するローラーを洗面ボールの両側に設ける。洗面ボールは、台本体の前面開口部と略同一形の前面板に固着されている。洗面ボールのローラーをこれらの溝に沿って移動させることにより洗面ボールを台本体に対して出し入れするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記洗面化粧台は、プレートの下側の溝が台本体の前面側に略半分開口しているので、洗面ボールに前面板が固定していないと、洗面ボールを台本体に収納した際に洗面ボールの下側のローラーが下側の溝から外れる。洗面ボールの下側のローラーが下側の溝から外れると、洗面ボールはさらに回転してしまい、位置が定まらない。洗面ボールの位置が定まらないので、洗面ボールを台本体に収納することができない。このため洗面ボールには前面板が固定される。
【0004】
また、前面板は洗面ボールの投影面大きさに比べ大きいので、洗面ボールが収納される空間が必然的に大きくなる。収納される空間が大きくなるので、台本体の大きさも必要以上に大きくなってしまい、洗面ボールを引き出した高さ位置や出入りなどに制約を与えるおそれもある。さらに、洗面ボールは前面板に固定されたものであるから、洗面ボールを台本体に納めたときの外観が平面的で限られたものとなり斬新性に欠けることになりかねない。
【0005】
本発明は、台本体から洗面ボール自体を出し入れできることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、洗面ボールと、この洗面ボールを収納する台本体とを備える。さらに、洗面ボールはその両側面に各々、第1の突起および第2の突起を有し、第1の突起は第2の突起に対して洗面ボールの表側に位置するとともに洗面ボールの前側に位置する。台本体は、洗面ボールの両側面に対向する位置に、それぞれ第1の溝および第2の溝を有し、第1の溝および第2の溝は、単調な凹曲線に沿って形成されるとともに各凹曲線の囲う側が台本体の前面側に位置する。そして、第1の突起、第2の突起は、それぞれ第1の溝、第2の溝に摺動可能に挿入されることを特徴とする。
【0007】
このようにすると第1の溝と第2の溝の囲う側が同じ側になるので、洗面ボールの前側端を手前に回転させながら引くことにより第1の突起は第1の溝内を、第2の突起は第2の溝内をそれぞれ滑らかに摺動し、洗面ボール自体を単体でキャビネットから引き出すことができる。反対に、洗面ボールをキャビネットに収納する場合には洗面ボールの前側端を手前側から後方側に回転させることにより洗面ボール自体は単体のまま滑らかに摺動し収納することができる。
【0008】
洗面ボールは、それ自体を単体で台本体に対して出し入れできるので、必要な高さ位置に引き出せるように台本体に対する取り付け位置を決めることができるとともに、台本体内の洗面ボールの収納空間を小さくでき、コンパクトに収納できる。また、洗面ボールを台本体に収納した際には、洗面ボールの裏側が台本体の前面に露出する。このため洗面ボールの裏側の形状に斬新性を持たせることにより意匠性を高めることができる。さらに、洗面ボールには前面板などが付いていないので部品数を少なくできる。
【0009】
さらに、第1の溝の上端に延在して設けられ台本体の前面側に開口する第1の開口溝と、第2の溝の中間位置から延在して設けられ台本体の前面側に開口する第2の開口溝とを有すると良い。このようにすると、洗面ボールの第1の突起、第2の突起を第1の溝の上端、第2の溝の中間位置に位置させることにより洗面ボールを開口溝を介してキャビネットから抜き出すことができる。洗面ボールを台本体から抜き出すことができるので、洗面ボール自体の補修や交換をすることができる。さらに、台本体内の保守や掃除をすることができ、清潔に保つことができる。
【0010】
また、洗面ボールが台本体に収納された状態では、洗面ボールの第1の突起、第2の突起は、それぞれ第1の溝、第2の溝の下端に位置し安定に支持される。洗面ボールが台本体から手前に出された状態では、洗面ボールの第1の突起、第2の突起は、それぞれ第1の溝、第2の溝の上端に位置し安定に支持される。このように、通常の使用状態においては第2の突起は第2の溝に延在する第2の開口溝の入口に位置しないので、洗面ボールが台本体から外れて脱落することがない。
【0011】
次に本発明を構成する各要件についてさらに詳しく説明する。本発明の洗面化粧台は、集合住宅や個別住宅の一般用あるいは事務所、理髪店や美容院などの業務用として利用可能である。洗面ボールは、その両側におのおの一対の突起を設けることができれば陶器製でも良いし合成樹脂製でも良い。台本体は洗面ボールを収納でき、支えることができるものであれば特に限定されないが、化粧用の鏡や引出し、扉付きの収納部などがあり、必要によっては照明装置を付属しても良い。
【0012】
第1の突起と第2の突起は、第1の溝と第2の溝の中を摺動可能なものであれば特に限定されないが、耐摩耗性のある金属、硬質合成樹脂などが良く、たとえば回転自在なローラーとしても良い。第1の溝と第2の溝は、洗面ボールに設けた突起を案内できるものであれば特に限定されないが、第1の突起と第2の突起の材質と異なるものが好ましい。すなわち、第1の突起と第2の突起に金属製ローラーを用いたとすれば、第1の溝と第2の溝を合成樹脂製とする。もちろんこの逆の組み合わせもあり得る。
【0013】
台本体に形成する第1の溝と第2の溝の単調な凹曲線は、滑らかな凹んだ曲線であるが、凹曲線としては、たとえば円弧や楕円、その他の曲線の一部またはこれらの組み合わせあるいは凹曲線の一部に直線が含まれても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る洗面化粧台の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1〜6において、同一または同等部分には同一符号を付けて示す。
【0015】
図1は、本発明に係る洗面化粧台の一実施形態を示す側面図である。図2は、図1の正面図である。本実施形態の洗面化粧台1は、一般住宅に使用されるもので、洗面ボール3と、この洗面ボール3を収納するキャビネット(台本体)16とを備える。キャビネット16は、洗面ボール3を収納する上部収納部17と、家庭用品類を収納できる下部収納部18に分かれている。また、キャビネット16は枠26の上に載置される。
【0016】
さらに、キャビネット16は、洗面ボール3を収納する空間を有するものであれば特に限定されないが、たとえばボックス状に形成され、左右に位置する側板20と、上端に位置する天板21および下端に位置する底板22とを有し、さらに、前面に位置し下部収納部18に物品を収納する際に開閉する扉23と背面板24とを有するものでも良い。扉23は観音扉式で、蝶番23aで固定される。左右の側板20内側には洗面ボール3を支えるための一対のパネル27が固定される。前板25はキャビネット16の強度を増すとともに意匠性を高める。
【0017】
図3は、洗面ボール3の側面図である。図4は、図3の洗面ボール3の平面図である。洗面ボール3は、合成樹脂製であり、その両側面5に各々、第1の軸輪(第1の突起)11および第2の軸輪(第2の突起)13を有する。第1の軸輪11は第2の軸輪13に対して洗面ボールの表側7寄りに位置するとともに洗面ボールの前側9寄りに位置する。すなわち第1の軸輪11は、第2の軸輪13に対して洗面ボールの前側寄りで斜め上方に位置する。第1の軸輪11と第2の軸輪13の形状は、図4に示すように、円柱状の軸11b、13bの先端にこの軸径より大きい径の輪11a、13aが形成される。
【0018】
図3、4に示した洗面ボールの第1、第2の軸輪11、13は、洗面ボール3の材質と同じもの、たとえば合成樹脂製としても良い。この場合、図5に示したパネルの第1、第2の溝28、36は、たとえばステンレス、アルミニウム合金などの金属製とすると良い。なお、図4において、符号15は排水口である。
【0019】
図5は、パネル27の正面図である。パネル27は、それぞれ第1の溝28および第2の溝36を有する。第1の溝28および第2の溝36は、中心線で示す円弧(単調な凹曲線)29、37に沿って形成されるとともに各円弧の囲う側30、38がキャビネットの前面19側(図1)に位置する。さらに、第1の溝28、第2の溝36は洗面ボールの第1の軸輪11または第2の軸輪13がそれぞれ挿入されたときに抜けないように脱輪防止カバー48、49が設けられる。
【0020】
さらに、パネル27には第1の開口溝44と第2の開口溝46とが設けられる。第1の開口溝44は、第1の溝の上端32に延在して設けられキャビネット16の前面側に開口する。第2の開口溝46は、第2の溝の中間位置42から延在して設けられキャビネット16の前面側に開口する。そして、第1の開口溝44には第1の溝28に設けられた脱輪防止カバー48が延在する。同様に、第2の開口溝46には第2の溝36に設けられた脱輪防止カバー49が延在する。また、パネル27は、キャビネットの側板20に対して、第1の溝28または第2の溝36のある側をキャビネットの内側に向け、溝の無い側をねじや接着剤、あるいはこれらの併用により固定される。
【0021】
図1に示すように、洗面ボールの第1の軸輪11は、第1の開口溝44を介して第1の溝28に摺動可能に挿入され、第2の軸輪13は第2の開口溝46を介して第2の溝36に摺動可能に挿入される。この場合、第1の軸輪の輪11a、第2の軸輪の輪13aは、それぞれ脱輪防止カバー48、脱輪防止カバー49により係止される。
【0022】
以上の構造を有する本実施形態の洗面化粧台1の作用について説明する。図6は、本実施形態の洗面ボールの出し入れ動作を示す説明図である。図6において、洗面ボール3aの両側の第1の軸輪11と第2の軸輪13は、キャビネット16の第1の溝28と第2の溝36に各々挿入されている。第1の溝28と第2の溝36の凹曲線の囲う側はキャビネット16の前面19側に位置するので、洗面ボール3aの前側9端を手前に回転させながら引くことにより第1の軸輪11は第1の溝28内を、第2の軸輪13は第2の溝36内をそれぞれ滑らかに摺動し、2点鎖線で示す洗面ボール3bの位置に回転させることができる。
【0023】
さらに、洗面ボール3bの前側9端を手前下方に回転させることにより、同じく2点鎖線で示す洗面ボール3cの位置に回転させることができる。このように、洗面ボール3a自体を単体でキャビネット16から引き出すことができる。反対に、洗面ボール3cをキャビネット16に収納する場合には洗面ボールの前側9端を手前側から上方後方側に回転させることにより洗面ボール3c自体を単体のまま滑らかに摺動させて収納することができる。
【0024】
さらに、洗面ボール3aは、それ自体を単体でキャビネット16に対して出し入れできるので、必要な高さ位置に引き出せるようにキャビネット16に収納する位置を確保できるとともに、キャビネット16内の洗面ボール3aの収納空間を小さくできコンパクトに収納できる。また、洗面ボール3cをキャビネット16に収納した際には、洗面ボール3aの裏側がキャビネット16の前面19に露出する。このため洗面ボール3aの裏側の形状に斬新性を持たせることにより意匠性を高めることができる。さらに、洗面ボール3aには前面板など余分なものが付いていないので部品数を少なくできる。
【0025】
また、洗面ボールの第1の軸輪11、第2の軸輪13を第1の溝の上端32、第2の溝の中間位置42に位置させ、手前斜め上方に引き出すことにより洗面ボール3aを開口溝44、46を介してキャビネット16から抜き出すことができる。洗面ボール3aをキャビネット16から抜き出すことができるので、洗面ボール3a自体の補修や交換をすることができる。さらに、キャビネット16内の保守や掃除をすることができ、清潔に保つことができる。
【0026】
また、洗面ボールがキャビネット16に収納された状態では、洗面ボール3aの第1の軸輪11、第2の軸輪13は、それぞれ第1の溝28、第2の溝36の下端33、41にそれぞれ位置し安定に支持される。洗面ボール3aがキャビネット16から手前に出された状態では、洗面ボール3cの第1の軸輪11、第2の軸輪13は、それぞれ第1の溝28、第2の溝36の上端32、40に位置し安定に支持される。このように、通常の使用状態においては洗面ボール3はキャビネット16の溝から外れて脱落することはない。
【0027】
以上この発明を図示の実施形態について詳しく説明したが、それを以ってこの発明をそれらの実施形態のみに限定するものではなく、この発明の精神を逸脱せずして種々改変を加えて多種多様の変形をなし得ることは云うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、台本体から洗面ボール自体を出し入れできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗面化粧台の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】洗面ボールの側面図である。
【図4】図3の洗面ボールの平面図である。
【図5】パネルの正面図である。
【図6】本実施形態の洗面ボールの出し入れ動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 洗面化粧台
3 洗面ボール
5 側面
7 表側
9 前側
11 第1の軸輪(第1の突起)
13 第2の軸輪(第2の突起)
16 キャビネット(台本体)
19 前面
28 第1の溝
29 円弧(単調な凹曲線)
30 囲う側
32 上端
36 第2の溝
37 円弧(単調な凹曲線)
38 囲う側
42 中間位置
44 第1の開口溝
46 第2の開口溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗面ボールを出し入れできる洗面化粧台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗面化粧台としては、たとえば実公昭58−46705号公報に開示されたものが知られている。この洗面化粧台は、洗面ボールを収納する台本体の両側壁内側にそれぞれ二つのガイド用の溝を形成したプレートを設け、このプレートの溝に嵌入するローラーを洗面ボールの両側に設ける。洗面ボールは、台本体の前面開口部と略同一形の前面板に固着されている。洗面ボールのローラーをこれらの溝に沿って移動させることにより洗面ボールを台本体に対して出し入れするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記洗面化粧台は、プレートの下側の溝が台本体の前面側に略半分開口しているので、洗面ボールに前面板が固定していないと、洗面ボールを台本体に収納した際に洗面ボールの下側のローラーが下側の溝から外れる。洗面ボールの下側のローラーが下側の溝から外れると、洗面ボールはさらに回転してしまい、位置が定まらない。洗面ボールの位置が定まらないので、洗面ボールを台本体に収納することができない。このため洗面ボールには前面板が固定される。
【0004】
また、前面板は洗面ボールの投影面大きさに比べ大きいので、洗面ボールが収納される空間が必然的に大きくなる。収納される空間が大きくなるので、台本体の大きさも必要以上に大きくなってしまい、洗面ボールを引き出した高さ位置や出入りなどに制約を与えるおそれもある。さらに、洗面ボールは前面板に固定されたものであるから、洗面ボールを台本体に納めたときの外観が平面的で限られたものとなり斬新性に欠けることになりかねない。
【0005】
本発明は、台本体から洗面ボール自体を出し入れできることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、洗面ボールと、この洗面ボールを収納する台本体とを備える。さらに、洗面ボールはその両側面に各々、第1の突起および第2の突起を有し、第1の突起は第2の突起に対して洗面ボールの表側に位置するとともに洗面ボールの前側に位置する。台本体は、洗面ボールの両側面に対向する位置に、それぞれ第1の溝および第2の溝を有し、第1の溝および第2の溝は、単調な凹曲線に沿って形成されるとともに各凹曲線の囲う側が台本体の前面側に位置する。そして、第1の突起、第2の突起は、それぞれ第1の溝、第2の溝に摺動可能に挿入されることを特徴とする。
【0007】
このようにすると第1の溝と第2の溝の囲う側が同じ側になるので、洗面ボールの前側端を手前に回転させながら引くことにより第1の突起は第1の溝内を、第2の突起は第2の溝内をそれぞれ滑らかに摺動し、洗面ボール自体を単体でキャビネットから引き出すことができる。反対に、洗面ボールをキャビネットに収納する場合には洗面ボールの前側端を手前側から後方側に回転させることにより洗面ボール自体は単体のまま滑らかに摺動し収納することができる。
【0008】
洗面ボールは、それ自体を単体で台本体に対して出し入れできるので、必要な高さ位置に引き出せるように台本体に対する取り付け位置を決めることができるとともに、台本体内の洗面ボールの収納空間を小さくでき、コンパクトに収納できる。また、洗面ボールを台本体に収納した際には、洗面ボールの裏側が台本体の前面に露出する。このため洗面ボールの裏側の形状に斬新性を持たせることにより意匠性を高めることができる。さらに、洗面ボールには前面板などが付いていないので部品数を少なくできる。
【0009】
さらに、第1の溝の上端に延在して設けられ台本体の前面側に開口する第1の開口溝と、第2の溝の中間位置から延在して設けられ台本体の前面側に開口する第2の開口溝とを有すると良い。このようにすると、洗面ボールの第1の突起、第2の突起を第1の溝の上端、第2の溝の中間位置に位置させることにより洗面ボールを開口溝を介してキャビネットから抜き出すことができる。洗面ボールを台本体から抜き出すことができるので、洗面ボール自体の補修や交換をすることができる。さらに、台本体内の保守や掃除をすることができ、清潔に保つことができる。
【0010】
また、洗面ボールが台本体に収納された状態では、洗面ボールの第1の突起、第2の突起は、それぞれ第1の溝、第2の溝の下端に位置し安定に支持される。洗面ボールが台本体から手前に出された状態では、洗面ボールの第1の突起、第2の突起は、それぞれ第1の溝、第2の溝の上端に位置し安定に支持される。このように、通常の使用状態においては第2の突起は第2の溝に延在する第2の開口溝の入口に位置しないので、洗面ボールが台本体から外れて脱落することがない。
【0011】
次に本発明を構成する各要件についてさらに詳しく説明する。本発明の洗面化粧台は、集合住宅や個別住宅の一般用あるいは事務所、理髪店や美容院などの業務用として利用可能である。洗面ボールは、その両側におのおの一対の突起を設けることができれば陶器製でも良いし合成樹脂製でも良い。台本体は洗面ボールを収納でき、支えることができるものであれば特に限定されないが、化粧用の鏡や引出し、扉付きの収納部などがあり、必要によっては照明装置を付属しても良い。
【0012】
第1の突起と第2の突起は、第1の溝と第2の溝の中を摺動可能なものであれば特に限定されないが、耐摩耗性のある金属、硬質合成樹脂などが良く、たとえば回転自在なローラーとしても良い。第1の溝と第2の溝は、洗面ボールに設けた突起を案内できるものであれば特に限定されないが、第1の突起と第2の突起の材質と異なるものが好ましい。すなわち、第1の突起と第2の突起に金属製ローラーを用いたとすれば、第1の溝と第2の溝を合成樹脂製とする。もちろんこの逆の組み合わせもあり得る。
【0013】
台本体に形成する第1の溝と第2の溝の単調な凹曲線は、滑らかな凹んだ曲線であるが、凹曲線としては、たとえば円弧や楕円、その他の曲線の一部またはこれらの組み合わせあるいは凹曲線の一部に直線が含まれても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る洗面化粧台の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1〜6において、同一または同等部分には同一符号を付けて示す。
【0015】
図1は、本発明に係る洗面化粧台の一実施形態を示す側面図である。図2は、図1の正面図である。本実施形態の洗面化粧台1は、一般住宅に使用されるもので、洗面ボール3と、この洗面ボール3を収納するキャビネット(台本体)16とを備える。キャビネット16は、洗面ボール3を収納する上部収納部17と、家庭用品類を収納できる下部収納部18に分かれている。また、キャビネット16は枠26の上に載置される。
【0016】
さらに、キャビネット16は、洗面ボール3を収納する空間を有するものであれば特に限定されないが、たとえばボックス状に形成され、左右に位置する側板20と、上端に位置する天板21および下端に位置する底板22とを有し、さらに、前面に位置し下部収納部18に物品を収納する際に開閉する扉23と背面板24とを有するものでも良い。扉23は観音扉式で、蝶番23aで固定される。左右の側板20内側には洗面ボール3を支えるための一対のパネル27が固定される。前板25はキャビネット16の強度を増すとともに意匠性を高める。
【0017】
図3は、洗面ボール3の側面図である。図4は、図3の洗面ボール3の平面図である。洗面ボール3は、合成樹脂製であり、その両側面5に各々、第1の軸輪(第1の突起)11および第2の軸輪(第2の突起)13を有する。第1の軸輪11は第2の軸輪13に対して洗面ボールの表側7寄りに位置するとともに洗面ボールの前側9寄りに位置する。すなわち第1の軸輪11は、第2の軸輪13に対して洗面ボールの前側寄りで斜め上方に位置する。第1の軸輪11と第2の軸輪13の形状は、図4に示すように、円柱状の軸11b、13bの先端にこの軸径より大きい径の輪11a、13aが形成される。
【0018】
図3、4に示した洗面ボールの第1、第2の軸輪11、13は、洗面ボール3の材質と同じもの、たとえば合成樹脂製としても良い。この場合、図5に示したパネルの第1、第2の溝28、36は、たとえばステンレス、アルミニウム合金などの金属製とすると良い。なお、図4において、符号15は排水口である。
【0019】
図5は、パネル27の正面図である。パネル27は、それぞれ第1の溝28および第2の溝36を有する。第1の溝28および第2の溝36は、中心線で示す円弧(単調な凹曲線)29、37に沿って形成されるとともに各円弧の囲う側30、38がキャビネットの前面19側(図1)に位置する。さらに、第1の溝28、第2の溝36は洗面ボールの第1の軸輪11または第2の軸輪13がそれぞれ挿入されたときに抜けないように脱輪防止カバー48、49が設けられる。
【0020】
さらに、パネル27には第1の開口溝44と第2の開口溝46とが設けられる。第1の開口溝44は、第1の溝の上端32に延在して設けられキャビネット16の前面側に開口する。第2の開口溝46は、第2の溝の中間位置42から延在して設けられキャビネット16の前面側に開口する。そして、第1の開口溝44には第1の溝28に設けられた脱輪防止カバー48が延在する。同様に、第2の開口溝46には第2の溝36に設けられた脱輪防止カバー49が延在する。また、パネル27は、キャビネットの側板20に対して、第1の溝28または第2の溝36のある側をキャビネットの内側に向け、溝の無い側をねじや接着剤、あるいはこれらの併用により固定される。
【0021】
図1に示すように、洗面ボールの第1の軸輪11は、第1の開口溝44を介して第1の溝28に摺動可能に挿入され、第2の軸輪13は第2の開口溝46を介して第2の溝36に摺動可能に挿入される。この場合、第1の軸輪の輪11a、第2の軸輪の輪13aは、それぞれ脱輪防止カバー48、脱輪防止カバー49により係止される。
【0022】
以上の構造を有する本実施形態の洗面化粧台1の作用について説明する。図6は、本実施形態の洗面ボールの出し入れ動作を示す説明図である。図6において、洗面ボール3aの両側の第1の軸輪11と第2の軸輪13は、キャビネット16の第1の溝28と第2の溝36に各々挿入されている。第1の溝28と第2の溝36の凹曲線の囲う側はキャビネット16の前面19側に位置するので、洗面ボール3aの前側9端を手前に回転させながら引くことにより第1の軸輪11は第1の溝28内を、第2の軸輪13は第2の溝36内をそれぞれ滑らかに摺動し、2点鎖線で示す洗面ボール3bの位置に回転させることができる。
【0023】
さらに、洗面ボール3bの前側9端を手前下方に回転させることにより、同じく2点鎖線で示す洗面ボール3cの位置に回転させることができる。このように、洗面ボール3a自体を単体でキャビネット16から引き出すことができる。反対に、洗面ボール3cをキャビネット16に収納する場合には洗面ボールの前側9端を手前側から上方後方側に回転させることにより洗面ボール3c自体を単体のまま滑らかに摺動させて収納することができる。
【0024】
さらに、洗面ボール3aは、それ自体を単体でキャビネット16に対して出し入れできるので、必要な高さ位置に引き出せるようにキャビネット16に収納する位置を確保できるとともに、キャビネット16内の洗面ボール3aの収納空間を小さくできコンパクトに収納できる。また、洗面ボール3cをキャビネット16に収納した際には、洗面ボール3aの裏側がキャビネット16の前面19に露出する。このため洗面ボール3aの裏側の形状に斬新性を持たせることにより意匠性を高めることができる。さらに、洗面ボール3aには前面板など余分なものが付いていないので部品数を少なくできる。
【0025】
また、洗面ボールの第1の軸輪11、第2の軸輪13を第1の溝の上端32、第2の溝の中間位置42に位置させ、手前斜め上方に引き出すことにより洗面ボール3aを開口溝44、46を介してキャビネット16から抜き出すことができる。洗面ボール3aをキャビネット16から抜き出すことができるので、洗面ボール3a自体の補修や交換をすることができる。さらに、キャビネット16内の保守や掃除をすることができ、清潔に保つことができる。
【0026】
また、洗面ボールがキャビネット16に収納された状態では、洗面ボール3aの第1の軸輪11、第2の軸輪13は、それぞれ第1の溝28、第2の溝36の下端33、41にそれぞれ位置し安定に支持される。洗面ボール3aがキャビネット16から手前に出された状態では、洗面ボール3cの第1の軸輪11、第2の軸輪13は、それぞれ第1の溝28、第2の溝36の上端32、40に位置し安定に支持される。このように、通常の使用状態においては洗面ボール3はキャビネット16の溝から外れて脱落することはない。
【0027】
以上この発明を図示の実施形態について詳しく説明したが、それを以ってこの発明をそれらの実施形態のみに限定するものではなく、この発明の精神を逸脱せずして種々改変を加えて多種多様の変形をなし得ることは云うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、台本体から洗面ボール自体を出し入れできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗面化粧台の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】洗面ボールの側面図である。
【図4】図3の洗面ボールの平面図である。
【図5】パネルの正面図である。
【図6】本実施形態の洗面ボールの出し入れ動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 洗面化粧台
3 洗面ボール
5 側面
7 表側
9 前側
11 第1の軸輪(第1の突起)
13 第2の軸輪(第2の突起)
16 キャビネット(台本体)
19 前面
28 第1の溝
29 円弧(単調な凹曲線)
30 囲う側
32 上端
36 第2の溝
37 円弧(単調な凹曲線)
38 囲う側
42 中間位置
44 第1の開口溝
46 第2の開口溝
Claims (2)
- 洗面ボールと、該洗面ボールを収納する台本体とを備え、前記洗面ボールは該洗面ボールの両側面に各々、第1の突起および第2の突起を有し、該第1の突起は該第2の突起に対して前記洗面ボールの表側に位置するとともに前記洗面ボールの前側に位置し、前記台本体は、前記洗面ボールの両側面に対向する位置に、それぞれ第1の溝および第2の溝を有し、該第1の溝および該第2の溝は、単調な凹曲線に沿って形成されるとともに各凹曲線の囲う側が前記台本体の前面側に位置し、前記第1の突起、前記第2の突起は、それぞれ前記第1の溝、前記第2の溝に摺動可能に挿入され、前記洗面ボールは前記台本体に対して出し入れ可能に設けられてなる洗面化粧台。
- 請求項1において、前記第1の溝の上端に延在して設けられ前記台本体の前面側に開口する第1の開口溝と、前記第2の溝の中間位置から延在して設けられ前記台本体の前面側に開口する第2の開口溝とを有してなる洗面化粧台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002206478A JP2004041611A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 洗面化粧台 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002206478A JP2004041611A (ja) | 2002-07-16 | 2002-07-16 | 洗面化粧台 |
Publications (1)
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ID=31711451
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200487159Y1 (ko) * | 2017-02-22 | 2018-08-13 | 변숙 | 기능성 여행용 가방 |
KR102023552B1 (ko) * | 2018-08-30 | 2019-09-24 | 고기웅 | 이동식 세면대 |
-
2002
- 2002-07-16 JP JP2002206478A patent/JP2004041611A/ja active Pending
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KR200487159Y1 (ko) * | 2017-02-22 | 2018-08-13 | 변숙 | 기능성 여행용 가방 |
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Effective date: 20041116 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20061128 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080304 |