JP2004040595A - 携帯通信端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数ユーザの個人情報を独立して管理する。
【解決手段】複数ユーザのユーザデータ19と各ユーザが設定した暗証番号が記述された管理情報21を記録部17内に記憶しておき、CPU15は、管理情報21を参照して、操作入力部3を操作してユーザが入力した暗証番号に対応するユーザデータ19を記録部17から読み出し、読み出したユーザデータ19を表示部2に表示する。これにより、1台の携帯通信端末を複数のユーザで共有する場合であっても、複数ユーザのユーザデータを独立して保持、管理することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】複数ユーザのユーザデータ19と各ユーザが設定した暗証番号が記述された管理情報21を記録部17内に記憶しておき、CPU15は、管理情報21を参照して、操作入力部3を操作してユーザが入力した暗証番号に対応するユーザデータ19を記録部17から読み出し、読み出したユーザデータ19を表示部2に表示する。これにより、1台の携帯通信端末を複数のユーザで共有する場合であっても、複数ユーザのユーザデータを独立して保持、管理することができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1台の携帯通信端末を複数のユーザで共有する処理に適用して好適な、携帯通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在市販されている携帯通信端末では、ユーザは、個人情報を読み出す際に暗証番号の入力が必要な情報と必要でない情報とに分類することにより、携帯通信端末内に記憶されている個人情報を自身で管理することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在の携帯通信端末は、基本的に一人のユーザにより所有されることを前提として設計されているために、複数ユーザの個人情報を一台の携帯通信端末内で管理することができない。このような背景から、例えば会社内や家族内等、複数のユーザ間で1台の携帯通信端末を共有する場合には、各ユーザは、必要に応じて、自身の個人情報をその都度入力、消去しなければならず、非常に使い勝手が悪い。
【0004】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のユーザの個人情報を独立して管理することが可能な携帯通信端末を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る携帯通信端末の特徴は、複数ユーザの個人情報を記憶し、各ユーザが設定した認証情報を対応するユーザの個人情報と関連付けして記憶し、入力された認証情報と関連付けされている個人情報を読み出し、表示することにある。すなわち、本発明に係る携帯通信端末は、ユーザ毎に設定された認証情報によって各ユーザの個人情報を管理するので、1台の携帯通信端末を複数のユーザで共有する場合であっても、複数ユーザの個人情報を独立して保持、管理することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について詳しく説明する。
【0007】
[携帯通信端末の概観]
始めに、図1を参照して、本発明の実施の形態となる携帯通信端末の概観の構成について説明する。
【0008】
本発明の実施の形態となる携帯通信端末1は、図1に示すように、主な構成要素として、表示部2、操作入力部3、受話口4、及び送話口5を備える。
【0009】
上記表示部2は、LCD(Liquid Crystal Display)やEL(ElectroLuminescence)パネル等の表示装置により構成され、後述するCPU(Central Processing Unit,図2を参照)15の制御に従って、文字、数字、記号、アイコン、カーソル、画像、動画像等を可視表示する。
【0010】
上記操作入力部3は、例えば「0」から「9」までの数字の入力、仮名文字の入力、アルファベット文字の入力、記号の入力、発信や受信の指示入力、電源のオン/オフの指示入力等の操作に使用される、複数のキーボタン6を有する。また、この操作入力部3は、表示部2上に表示されたカーソルの移動操作や画面のスクロール操作等の操作に使用するダイアル(ジョグダイアル)7を有する。
【0011】
上記操作入力部3を操作することにより、ユーザは、例えば、電話番号の入力やその登録、電子メールの入力、電子メールアドレスの入力やその登録、住所録の入力やその登録、スケジュールの入力やその登録、ユーザプロフィールの入力やその登録等、種々の情報の入力及び登録操作を行うことができる。
【0012】
上記受話口4及び送話口5はそれぞれ、後述するスピーカ及びマイクロフォン(図2を参照)に接続されており、ユーザが通話相手先と音声通話を行う際に使用される。
【0013】
[携帯通信端末の内部構成及びその基本動作]
次に、図2を参照して、上記携帯通信端末1の内部構成及びその基本動作について説明する。なお、表示部2及び操作入力部3の構成及び動作は上述の通りであるので、以下ではその説明を省略する。
【0014】
図2に示す携帯通信端末1において、送話口5(図1参照)に接続されているマイクロフォン8は、ユーザの通話音声等をアナログ音声信号に変換する。そして、アナログ音声信号は、図示しない増幅器により増幅された後、DSP(Digital Siginal Processor)9に入力される。
【0015】
DSP9は、アナログ音声信号が入力されると、アナログ音声信号を所定のサンプリングレートでアナログ/デジタル(A/D)変換する。そして、DSP9は、A/D変換により得られたデジタル音声データに対し、トランスポートブロック(TB)毎にCRC(Cyclic Redundancy Check)符号を付加し、チャネル符号化(誤り訂正符合化)及びインターリーブ処理を施す。なお、上記トランスポートブロックとは、物理レイヤが処理を行うデータの基本単位(MAC(Media Access Control)レイヤから物理レイヤにデータが転送される単位)を示す。
【0016】
また、DSP9は、上記インターリーブ処理後のビット系列に対し、チャネル確定のためのパイロットビット等のオーバーヘッドを付加した後にデータ変調処理を行い、データ変調マッピングされた位相平面上の同相(In−Phase)及び直交(Quadrature)成分をそれぞれ2階層の拡散符号系列で拡散する。そして、DSP9は、拡散後のチップデータ系列を自乗余弦ルートナイキストフィルタで所定帯域(5MHz)に帯域制限した後にデジタル/アナログ(D/A)変換によりアナログ信号に変換し、アナログ信号を送信部10に入力する。
【0017】
送信部10は、DSP9からアナログ信号が入力されると、アナログ信号を直交復調し、直交復調された中間周波数信号を高周波信号(2GHz帯のRF信号)に周波数変換する。そして、送信部10は、この高周波信号を増幅し、増幅後の高周波信号を送信信号としてデュプレクサ11に出力する。
【0018】
デュプレクサ11は、アンテナ共用器である。すなわち、デュプレクサ11は、送信信号と受信信号とで1本のアンテナ12を共用し、アンテナ12からの受信信号を受信部13に送り、且つ、送信部10からの送信信号をアンテナ12へ送出する機能を備えたフィルタ回路により構成される。
【0019】
受信部13は、アンテナ12及びデュプレクサ11を介して供給された高周波の受信信号を増幅し、増幅した受信信号を中間周波数の信号に周波数変換する。そして、受信部13は、自動利得制御により中間周波数の信号を線形増幅し、線形増幅した中間周波数の信号をDSP9に入力する。このときDSP9は、受信部13からの信号を直交検波(Quardrature Detection)し、直交検波による同相及び直交成分のアナログ信号を所定のサンプリングレートでA/D変換する。そして、DSP9は、A/D変換によりデジタル値に変換された同相及び直交成分を、自乗余弦ルートナイキストフィルタで帯域制限した後に受信信号の拡散符号と同一の拡散符号により逆拡散することにより、伝搬遅延時間が異なる複数のマルチパス成分に時間分離する。
【0020】
また、DSP9は、時間分離した各パスのデータをコヒーレントレイク合成し、コヒーレントレイク合成後のデータ系列をデインターリーブ及びチャネル復号した後、2値のデータ判定を行って相手先の端末が送信してきたデータ系列を再生する。そして、DSP9は、再生したデータ系列を音声データとその他の通信データに弁別する。
【0021】
音声データは、DSP9によりD/A変換され、さらに図示しない増幅器により増幅された後、受話口4(図1参照)に内蔵されているスピーカ14へ送られる。スピーカ14は、増幅されたアナログ音声信号により駆動される。これにより、通話相手先の端末からの通話音声がスピーカ14から放音されることになる。
【0022】
また、DSP9は、上記通信データがどのようなデータであるのかを解析し、その解析結果に応じた処理を行う。例えば上記通信データがテキストデータである場合、DSP9はテキストデータをCPU15に送り、CPU15は表示部2上にテキストデータを表示制御する。また、例えば通信データが圧縮された画像データである場合、DSP9は圧縮画像データを伸張した後にCPU15に送り、CPU15は表示部2上に画像データを表示制御する。また、例えば通信データが圧縮された音声データである場合、DSP9は、圧縮音声データを伸張し、スピーカ16又はスピーカ14に音声データを出力する。
【0023】
上記記録部17は、フラッシュメモリ等の記憶保持動作が不要な書き換え可能なメモリにより構成される。この記録部17は、アドレス帳機能、スケジュール帳機能、ユーザプロフィール登録機能、電子メール送受信機能、データ・ダウンロード/アップロード機能、着信/発信表示機能、電話料金表示機能等、機能毎に用意された複数のアプリケーションプログラム18、及びアドレス帳データ、スケジュールデータ、プロフィールデータ、送受信した電子メール、ダウンロード/アップロードしたデータ、着信/発信履歴、電話料金等、アプリケーションプログラム18の機能に対応したユーザデータ19(詳しくは後述する)を格納する。また、この記録部17は、ユーザデータ19へのアクセスを管理する際にCPU15が実行、利用するユーザデータ管理プログラム20及び管理情報21(詳しくは後述する)を格納する。さらに、この記録部17は、携帯通信端末の各種設定値のうち、ユーザが任意に設定可能な値を含む設定データ22を格納する。
【0024】
ROM(Read Only Memory)23は、CPU15が各部を制御するための制御プログラム(図示せず)等の各種コンピュータプログラムと、各種の初期設定値、フォントデータを記憶する。なお、このROM23は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)のような書き換え可能なROMであってもよい。
【0025】
RAM(Random Access Memory)24は、CPU15が各種処理を行う際のワークエリアとして機能し、随時データを格納する。CPU15は、記録部17やROM23内に格納されているコンピュータプログラムを実行することにより、コンピュータプログラムに従って携帯通信端末1内の各部の動作を制御すると共に、各種の演算処理を行う。
【0026】
カメラ部25は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子と、撮像素子上に被写体等の光像を結像させる光学系とを備えたものである。カメラ部25における撮影の指示は、操作入力部3上の所定のキーをレリーズボタンとして使用することで実現することができる。また、カメラ部26により撮影した画像データはDSP9に入力する。
【0027】
なお、カメラ部25から画像データを受け取ったDSP9は、その画像データをCPU15に送り、CPU15は画像データに基づく画像を表示部2上に表示制御する。また、DSP9は、必要に応じて画像データを圧縮し、圧縮後の画像データを送信データとして送信部10に送ることもできる。また、圧縮後の画像データは、CPU15を解して記録部17に記録することもできる。
【0028】
近距離無線通信部26とそのアンテナ27は、いわゆるブルートゥース(Bluetooth)方式の無線通信を行うためのものである。なお、ブルートゥース方式は、複数の電子機器間における無線ネットワーキングを実現するための方式である。このブルートゥース方式は、Bluetooth SIG(Special Interest Group)において策定されたものであり、詳細は、”Bluetooth(TM) Special Interest Group, Bluetooth仕様書バージョン1.0”に開示されている。
【0029】
[管理情報の構成]
上記管理情報21は、図3に示すように、ユーザが自身で設定した暗証番号、ユーザに割り当てられたアクセスキーと認証レベルが記述されたテーブル形式のデータから成り、アクセスキーと認証レベルは携帯通信端末1の管理責任者によりユーザ毎に付与される。アクセスキー及び認証レベルは共に、ユーザデータ19へのアクセスの可否を示す情報であり、この実施の形態においては、「0」はユーザデータ19へのアクセスが不可であること、「1」はユーザデータ19へのアクセスが可であることを示している。そして、詳しくは後述するが、CPU15は、ユーザに付与されたアクセスキー及び認証レベルと、ユーザデータ19に設定されたアクセスキー及び認証レベルとを比較することにより、ユーザデータ19へのアクセスをユーザ毎に制御する。
【0030】
なお、この実施の形態においては、アクセスキーと認証レベルは「0」と「1」の2種類の情報により表現したが、アクセスキーと認証レベルを3種類以上の情報を用いて表現してもよい。このようにアクセスキーと認証レベルを3種類以上の情報を用いて表現することにより、例えば読取不可、読取可/書き込み不可、読取可/書き換え可等の複数のレベルでユーザデータ19へのアクセスを制御することが可能となる。
【0031】
また、携帯通信端末1の管理責任者は、全てのユーザのユーザデータ19にアクセス可能なように自身のアクセスキーと認証レベルを設定する。これにより、管理責任者は、携帯通信端末の起動時に自身の暗証番号を入力することにより、携帯通信端末1内に登録されている全てのユーザのユーザデータ19を閲覧、変更、削除することが可能となる。
【0032】
[ユーザデータの構成]
上記ユーザデータ19は、図4(a)に示すように、携帯通信端末1を共有するユーザ毎に分類されて記録部17内に格納され、各ユーザのユーザデータ19a〜19cは上記管理情報21内の各暗証番号と関連付けされている。また、各ユーザのユーザデータ19a〜19cには、図4(b)に示すように、ユーザデータを構成するデータブロック毎にアクセスキー及び認証レベルが設定されている。ここで、上記データブロックとは、例えばユーザデータ19がアドレス帳データであればアドレス帳データ内に登録されている一個人のアドレスデータ(名前、電話番号、住所等)のように、ユーザデータ19を構成するデータ単位を示す。
【0033】
[携帯通信端末の動作]
上記構成を有する携帯通信端末1は、以下に示すように動作して、記録部17内に格納されているユーザデータ19に対するユーザのアクセスを制御し、複数のユーザによる共有を可能にしている。以下、図5及び図6に示すフローチャートを参照して、上記アクセスを制御する際の上記携帯通信端末1の動作について説明する。
【0034】
〔起動処理〕
始めに、図5に示すフローチャートを参照して、ユーザが利用のために携帯通信端末を起動する際の携帯通信端末の動作について説明する。
【0035】
図5に示すフローチャートは、ユーザが携帯通信端末1の電源をオンするに応じて開始となり、この起動処理はステップS1の処理に進む。
【0036】
ステップS1の処理では、CPU15が、ユーザデータ管理プログラム20をROM23からRAM24にロードする。そして、CPU15は、ユーザデータ管理プログラム20に従って、ユーザに暗証番号の入力を促すメッセージ又はダイアログ画面を表示出力するように表示部2を制御する。これにより、このステップS1の処理は完了し、この起動処理はステップS1の処理からステップS2の処理に進む。
【0037】
ステップS2の処理では、ユーザが操作入力部3を操作して暗証番号を入力するに応じて、CPU15が、入力された暗証番号が管理情報21内に登録されているか否かを判別することによりユーザの認証を行う。なお、この実施の形態においては、ユーザは操作入力部3を操作して暗証番号を入力したが、暗証番号が記録された記録媒体を携帯通信端末1に接続若しくは挿入し、CPU15が、接続若しくは挿入された記録媒体から暗証番号を読み出してもよい。
【0038】
そして、ステップS2の認証処理の結果、入力された暗証番号が管理情報21内に登録されていない場合、ステップS3の処理として、CPU15は、例えば「入力された暗証番号は登録されていません。暗証番号を登録してください。」等、認証が失敗した旨を示すメッセージ又はダイアログ画面を表示するエラー処理を実行し、起動処理を中止する。なお、この実施の形態においては、暗証番号が管理情報21に登録されていない場合には、携帯通信端末は起動処理を中止するようにしたが、例えば使用可能な機能を制限した状態で携帯通信端末を起動できるようにしてもよい。
【0039】
一方、ステップS2の認証処理の結果、入力された暗証番号が管理情報21内に登録されている場合には、CPU15はこの起動処理をステップS2の処理からステップS4の処理に進める。そして、ステップS4の処理では、CPU15は、管理情報21を参照して、入力された暗証番号に対応するアクセスキーと認証レベルをRAM24内に読み出す。これにより、このステップS4の処理は完了し、一連の起動処理は終了する。
【0040】
〔ユーザデータへのアクセス制御処理〕
次に、図6に示すフローチャートを参照して、ユーザがユーザデータ19内に含まれるアドレス帳データにアクセスする際の携帯通信端末の動作について説明する。なお、この実施の形態においては、アドレス帳データに対するアクセス制御処理を行う際の携帯通信端末の動作について説明するが、携帯通信端末は、ユーザデータ19を構成する、スケジュールデータ、プロフィールデータ、送受信した電子メール、ダウンロード/アップロードしたデータ、着信/発信履歴、電話料金等のデータへのアクセス制御処理を同様の方法で行うことができる。
【0041】
図6に示すフローチャートは、ユーザが操作入力部3を操作してアドレス帳機能に対応するアプリケーションプログラム18を起動することで開始となり、このアクセス制御処理はステップS11に進む。
【0042】
ステップS11の処理では、CPU15が、起動処理の際にRAM24内に読み出した、現在のユーザのアクセスキーと認証レベルを取得する。これにより、このステップS11の処理は完了し、このアクセス制御処理はステップS11の処理からステップS12の処理に進む。
【0043】
ステップS12の処理では、CPU15が、記録部17からRAM24内にアドレス帳データのデータブロックを一つ読み出す。これにより、このステップS12の処理は完了し、このアクセス制御処理はステップS12の処理からステップS13の処理に進む。
【0044】
ステップS13の処理では、CPU15が、データブロックに設定されている認証レベルとユーザの認証レベルとを比較する。これにより、このステップS13の処理は完了し、このアクセス制御処理はステップS13の処理からステップS14の処理に進む。
【0045】
ステップS14の処理では、CPU15が、データブロックに設定されている認証レベルとユーザの認証レベルとが一致するか否かを判別することにより、読み出したデータブロックにユーザがアクセス可能であるか否かを判定する。そして、アクセス可能でない場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS14の処理からステップS17の処理に進める。一方、アクセス可能である場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS14の処理からステップS15の処理に進める。
【0046】
ステップS15の処理では、CPU15が、データブロックに設定されているアクセスキーとユーザのアクセスキーとを比較する。これにより、このステップS15の処理は完了し、このアクセス制御処理はステップS15の処理からステップS16の処理に進む。
【0047】
ステップS16の処理では、CPU15が、データブロックに設定されているアクセスキーとユーザのアクセスキーとが一致するか否かを判別することにより、読み出したデータブロックにユーザがアクセス可能であるか否かを判定する。そして、アクセス可能でない場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS16の処理からステップS17の処理に進める。一方、アクセス可能である場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS16の処理からステップS18の処理に進める。
【0048】
ステップS17の処理では、CPU15が、RAM24内に読み出したデータブロックを消去する。これにより、このステップS17の処理は完了し、このアクセス制御処理はステップS17の処理からステップS18の処理に進む。
【0049】
ステップS18の処理では、CPU15が、アドレス帳データ内に未処理のデータブロックがあるか否かを判別する。そして、判別の結果、未処理のデータブロックがある場合、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS18の処理からステップ12の処理に戻す。一方、未処理のデータブロックがない場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS18の処理からステップS19の処理に進める。
【0050】
ステップS19の処理では、CPU15が、RAM24内にデータブロックが格納されているか否かを判別する。そして、判別の結果、RAM24内にデータブロックが格納されていない場合、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS19の処理からステップS20の処理に進める。一方、RAM24内にデータブロックが格納されている場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS19の処理からステップS21の処理に進める。
【0051】
ステップS20の処理では、CPU15が、例えば「表示可能なアドレス帳データはありません」等、アクセス可能なデータブロックがない旨を示すメッセージ又はダイアログ画面を表示するエラー処理を実行する。これにより、このステップS20の処理は完了し、一連のアクセス制御処理は終了する。
【0052】
ステップS21の処理では、CPU15が、表示部2を制御して、RAM24内に格納されているデータブロックをアドレス帳データとして表示する。これにより、このステップS21の処理は完了し、一連のアクセス制御処理は終了する。
【0053】
なお、上記実施の形態においては、記録部17からRAM24内への読み出し処理と、認証レベル及びアクセスキーの判定処理とを、アドレス帳データを構成するデータブロック単位で行うこととしたが、各ユーザのアドレス帳データを一つのデータブロックとして上記処理を行うようにしてもよい。また、記録部17からRAM24内への読み出し処理は、認証レベル及びアクセスキーの判定処理を行った後に実行するようにしてもよい。
【0054】
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、この実施の形態となる携帯通信端末によれば、ユーザ毎に設定された暗証番号により各ユーザのユーザデータを管理するので、1台の携帯通信端末を複数のユーザで共有する場合であっても、複数ユーザのユーザデータを独立して保持、管理することができる。
【0055】
また、この実施の形態となる携帯通信端末によれば、暗証番号によるアクセス制御以外に、各ユーザに付与されたアクセスキー及び認証レベルと各ユーザデータに設定されたアクセスキー及び認証レベルとを比較することによりユーザデータへのアクセス制御するので、ユーザデータへのアクセスを複数のレベルに分けて制御することができる。特に、特定のアクセスキー及び認証レベルを付与されたユーザは、全てユーザのユーザデータにアクセスすることが可能な権限が与えられるようになっているので、携帯通信端末の保守を容易に行うことができる。
【0056】
[その他の実施形態]
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態の構成及び動作について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。例えば、上記実施の形態の携帯通信端末は、ユーザデータ19へのアクセスを管理情報21に基づいてユーザ毎に制御したが、アプリケーションプログラム18の実行権限を管理情報21に基づいてユーザ毎に制御してもよい。このように、上記実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることを付け加えておく。
【0057】
【発明の効果】
本発明に係る携帯通信端末によれば、複数ユーザの個人情報を独立して管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態となる携帯通信端末の概観を示す模式図である。
【図2】図1に示す携帯通信端末の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す管理情報のデータ形式を示す図である。
【図4】図2に示すユーザデータのデータ形式を示す図である。
【図5】図1に示す携帯通信端末の起動処理の流れを示すフローチャート図である。
【図6】図1に示す携帯通信端末のアクセス制御処理の流れを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…携帯通信端末、2…表示部、3…操作入力部、15…CPU、17…記録部、18…アプリケーションプログラム、19…ユーザデータ、20…ユーザデータ管理プログラム、21…管理情報、22…設定データ、23…ROM、24…RAM
【発明の属する技術分野】
本発明は、1台の携帯通信端末を複数のユーザで共有する処理に適用して好適な、携帯通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在市販されている携帯通信端末では、ユーザは、個人情報を読み出す際に暗証番号の入力が必要な情報と必要でない情報とに分類することにより、携帯通信端末内に記憶されている個人情報を自身で管理することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在の携帯通信端末は、基本的に一人のユーザにより所有されることを前提として設計されているために、複数ユーザの個人情報を一台の携帯通信端末内で管理することができない。このような背景から、例えば会社内や家族内等、複数のユーザ間で1台の携帯通信端末を共有する場合には、各ユーザは、必要に応じて、自身の個人情報をその都度入力、消去しなければならず、非常に使い勝手が悪い。
【0004】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のユーザの個人情報を独立して管理することが可能な携帯通信端末を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る携帯通信端末の特徴は、複数ユーザの個人情報を記憶し、各ユーザが設定した認証情報を対応するユーザの個人情報と関連付けして記憶し、入力された認証情報と関連付けされている個人情報を読み出し、表示することにある。すなわち、本発明に係る携帯通信端末は、ユーザ毎に設定された認証情報によって各ユーザの個人情報を管理するので、1台の携帯通信端末を複数のユーザで共有する場合であっても、複数ユーザの個人情報を独立して保持、管理することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について詳しく説明する。
【0007】
[携帯通信端末の概観]
始めに、図1を参照して、本発明の実施の形態となる携帯通信端末の概観の構成について説明する。
【0008】
本発明の実施の形態となる携帯通信端末1は、図1に示すように、主な構成要素として、表示部2、操作入力部3、受話口4、及び送話口5を備える。
【0009】
上記表示部2は、LCD(Liquid Crystal Display)やEL(ElectroLuminescence)パネル等の表示装置により構成され、後述するCPU(Central Processing Unit,図2を参照)15の制御に従って、文字、数字、記号、アイコン、カーソル、画像、動画像等を可視表示する。
【0010】
上記操作入力部3は、例えば「0」から「9」までの数字の入力、仮名文字の入力、アルファベット文字の入力、記号の入力、発信や受信の指示入力、電源のオン/オフの指示入力等の操作に使用される、複数のキーボタン6を有する。また、この操作入力部3は、表示部2上に表示されたカーソルの移動操作や画面のスクロール操作等の操作に使用するダイアル(ジョグダイアル)7を有する。
【0011】
上記操作入力部3を操作することにより、ユーザは、例えば、電話番号の入力やその登録、電子メールの入力、電子メールアドレスの入力やその登録、住所録の入力やその登録、スケジュールの入力やその登録、ユーザプロフィールの入力やその登録等、種々の情報の入力及び登録操作を行うことができる。
【0012】
上記受話口4及び送話口5はそれぞれ、後述するスピーカ及びマイクロフォン(図2を参照)に接続されており、ユーザが通話相手先と音声通話を行う際に使用される。
【0013】
[携帯通信端末の内部構成及びその基本動作]
次に、図2を参照して、上記携帯通信端末1の内部構成及びその基本動作について説明する。なお、表示部2及び操作入力部3の構成及び動作は上述の通りであるので、以下ではその説明を省略する。
【0014】
図2に示す携帯通信端末1において、送話口5(図1参照)に接続されているマイクロフォン8は、ユーザの通話音声等をアナログ音声信号に変換する。そして、アナログ音声信号は、図示しない増幅器により増幅された後、DSP(Digital Siginal Processor)9に入力される。
【0015】
DSP9は、アナログ音声信号が入力されると、アナログ音声信号を所定のサンプリングレートでアナログ/デジタル(A/D)変換する。そして、DSP9は、A/D変換により得られたデジタル音声データに対し、トランスポートブロック(TB)毎にCRC(Cyclic Redundancy Check)符号を付加し、チャネル符号化(誤り訂正符合化)及びインターリーブ処理を施す。なお、上記トランスポートブロックとは、物理レイヤが処理を行うデータの基本単位(MAC(Media Access Control)レイヤから物理レイヤにデータが転送される単位)を示す。
【0016】
また、DSP9は、上記インターリーブ処理後のビット系列に対し、チャネル確定のためのパイロットビット等のオーバーヘッドを付加した後にデータ変調処理を行い、データ変調マッピングされた位相平面上の同相(In−Phase)及び直交(Quadrature)成分をそれぞれ2階層の拡散符号系列で拡散する。そして、DSP9は、拡散後のチップデータ系列を自乗余弦ルートナイキストフィルタで所定帯域(5MHz)に帯域制限した後にデジタル/アナログ(D/A)変換によりアナログ信号に変換し、アナログ信号を送信部10に入力する。
【0017】
送信部10は、DSP9からアナログ信号が入力されると、アナログ信号を直交復調し、直交復調された中間周波数信号を高周波信号(2GHz帯のRF信号)に周波数変換する。そして、送信部10は、この高周波信号を増幅し、増幅後の高周波信号を送信信号としてデュプレクサ11に出力する。
【0018】
デュプレクサ11は、アンテナ共用器である。すなわち、デュプレクサ11は、送信信号と受信信号とで1本のアンテナ12を共用し、アンテナ12からの受信信号を受信部13に送り、且つ、送信部10からの送信信号をアンテナ12へ送出する機能を備えたフィルタ回路により構成される。
【0019】
受信部13は、アンテナ12及びデュプレクサ11を介して供給された高周波の受信信号を増幅し、増幅した受信信号を中間周波数の信号に周波数変換する。そして、受信部13は、自動利得制御により中間周波数の信号を線形増幅し、線形増幅した中間周波数の信号をDSP9に入力する。このときDSP9は、受信部13からの信号を直交検波(Quardrature Detection)し、直交検波による同相及び直交成分のアナログ信号を所定のサンプリングレートでA/D変換する。そして、DSP9は、A/D変換によりデジタル値に変換された同相及び直交成分を、自乗余弦ルートナイキストフィルタで帯域制限した後に受信信号の拡散符号と同一の拡散符号により逆拡散することにより、伝搬遅延時間が異なる複数のマルチパス成分に時間分離する。
【0020】
また、DSP9は、時間分離した各パスのデータをコヒーレントレイク合成し、コヒーレントレイク合成後のデータ系列をデインターリーブ及びチャネル復号した後、2値のデータ判定を行って相手先の端末が送信してきたデータ系列を再生する。そして、DSP9は、再生したデータ系列を音声データとその他の通信データに弁別する。
【0021】
音声データは、DSP9によりD/A変換され、さらに図示しない増幅器により増幅された後、受話口4(図1参照)に内蔵されているスピーカ14へ送られる。スピーカ14は、増幅されたアナログ音声信号により駆動される。これにより、通話相手先の端末からの通話音声がスピーカ14から放音されることになる。
【0022】
また、DSP9は、上記通信データがどのようなデータであるのかを解析し、その解析結果に応じた処理を行う。例えば上記通信データがテキストデータである場合、DSP9はテキストデータをCPU15に送り、CPU15は表示部2上にテキストデータを表示制御する。また、例えば通信データが圧縮された画像データである場合、DSP9は圧縮画像データを伸張した後にCPU15に送り、CPU15は表示部2上に画像データを表示制御する。また、例えば通信データが圧縮された音声データである場合、DSP9は、圧縮音声データを伸張し、スピーカ16又はスピーカ14に音声データを出力する。
【0023】
上記記録部17は、フラッシュメモリ等の記憶保持動作が不要な書き換え可能なメモリにより構成される。この記録部17は、アドレス帳機能、スケジュール帳機能、ユーザプロフィール登録機能、電子メール送受信機能、データ・ダウンロード/アップロード機能、着信/発信表示機能、電話料金表示機能等、機能毎に用意された複数のアプリケーションプログラム18、及びアドレス帳データ、スケジュールデータ、プロフィールデータ、送受信した電子メール、ダウンロード/アップロードしたデータ、着信/発信履歴、電話料金等、アプリケーションプログラム18の機能に対応したユーザデータ19(詳しくは後述する)を格納する。また、この記録部17は、ユーザデータ19へのアクセスを管理する際にCPU15が実行、利用するユーザデータ管理プログラム20及び管理情報21(詳しくは後述する)を格納する。さらに、この記録部17は、携帯通信端末の各種設定値のうち、ユーザが任意に設定可能な値を含む設定データ22を格納する。
【0024】
ROM(Read Only Memory)23は、CPU15が各部を制御するための制御プログラム(図示せず)等の各種コンピュータプログラムと、各種の初期設定値、フォントデータを記憶する。なお、このROM23は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)のような書き換え可能なROMであってもよい。
【0025】
RAM(Random Access Memory)24は、CPU15が各種処理を行う際のワークエリアとして機能し、随時データを格納する。CPU15は、記録部17やROM23内に格納されているコンピュータプログラムを実行することにより、コンピュータプログラムに従って携帯通信端末1内の各部の動作を制御すると共に、各種の演算処理を行う。
【0026】
カメラ部25は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子と、撮像素子上に被写体等の光像を結像させる光学系とを備えたものである。カメラ部25における撮影の指示は、操作入力部3上の所定のキーをレリーズボタンとして使用することで実現することができる。また、カメラ部26により撮影した画像データはDSP9に入力する。
【0027】
なお、カメラ部25から画像データを受け取ったDSP9は、その画像データをCPU15に送り、CPU15は画像データに基づく画像を表示部2上に表示制御する。また、DSP9は、必要に応じて画像データを圧縮し、圧縮後の画像データを送信データとして送信部10に送ることもできる。また、圧縮後の画像データは、CPU15を解して記録部17に記録することもできる。
【0028】
近距離無線通信部26とそのアンテナ27は、いわゆるブルートゥース(Bluetooth)方式の無線通信を行うためのものである。なお、ブルートゥース方式は、複数の電子機器間における無線ネットワーキングを実現するための方式である。このブルートゥース方式は、Bluetooth SIG(Special Interest Group)において策定されたものであり、詳細は、”Bluetooth(TM) Special Interest Group, Bluetooth仕様書バージョン1.0”に開示されている。
【0029】
[管理情報の構成]
上記管理情報21は、図3に示すように、ユーザが自身で設定した暗証番号、ユーザに割り当てられたアクセスキーと認証レベルが記述されたテーブル形式のデータから成り、アクセスキーと認証レベルは携帯通信端末1の管理責任者によりユーザ毎に付与される。アクセスキー及び認証レベルは共に、ユーザデータ19へのアクセスの可否を示す情報であり、この実施の形態においては、「0」はユーザデータ19へのアクセスが不可であること、「1」はユーザデータ19へのアクセスが可であることを示している。そして、詳しくは後述するが、CPU15は、ユーザに付与されたアクセスキー及び認証レベルと、ユーザデータ19に設定されたアクセスキー及び認証レベルとを比較することにより、ユーザデータ19へのアクセスをユーザ毎に制御する。
【0030】
なお、この実施の形態においては、アクセスキーと認証レベルは「0」と「1」の2種類の情報により表現したが、アクセスキーと認証レベルを3種類以上の情報を用いて表現してもよい。このようにアクセスキーと認証レベルを3種類以上の情報を用いて表現することにより、例えば読取不可、読取可/書き込み不可、読取可/書き換え可等の複数のレベルでユーザデータ19へのアクセスを制御することが可能となる。
【0031】
また、携帯通信端末1の管理責任者は、全てのユーザのユーザデータ19にアクセス可能なように自身のアクセスキーと認証レベルを設定する。これにより、管理責任者は、携帯通信端末の起動時に自身の暗証番号を入力することにより、携帯通信端末1内に登録されている全てのユーザのユーザデータ19を閲覧、変更、削除することが可能となる。
【0032】
[ユーザデータの構成]
上記ユーザデータ19は、図4(a)に示すように、携帯通信端末1を共有するユーザ毎に分類されて記録部17内に格納され、各ユーザのユーザデータ19a〜19cは上記管理情報21内の各暗証番号と関連付けされている。また、各ユーザのユーザデータ19a〜19cには、図4(b)に示すように、ユーザデータを構成するデータブロック毎にアクセスキー及び認証レベルが設定されている。ここで、上記データブロックとは、例えばユーザデータ19がアドレス帳データであればアドレス帳データ内に登録されている一個人のアドレスデータ(名前、電話番号、住所等)のように、ユーザデータ19を構成するデータ単位を示す。
【0033】
[携帯通信端末の動作]
上記構成を有する携帯通信端末1は、以下に示すように動作して、記録部17内に格納されているユーザデータ19に対するユーザのアクセスを制御し、複数のユーザによる共有を可能にしている。以下、図5及び図6に示すフローチャートを参照して、上記アクセスを制御する際の上記携帯通信端末1の動作について説明する。
【0034】
〔起動処理〕
始めに、図5に示すフローチャートを参照して、ユーザが利用のために携帯通信端末を起動する際の携帯通信端末の動作について説明する。
【0035】
図5に示すフローチャートは、ユーザが携帯通信端末1の電源をオンするに応じて開始となり、この起動処理はステップS1の処理に進む。
【0036】
ステップS1の処理では、CPU15が、ユーザデータ管理プログラム20をROM23からRAM24にロードする。そして、CPU15は、ユーザデータ管理プログラム20に従って、ユーザに暗証番号の入力を促すメッセージ又はダイアログ画面を表示出力するように表示部2を制御する。これにより、このステップS1の処理は完了し、この起動処理はステップS1の処理からステップS2の処理に進む。
【0037】
ステップS2の処理では、ユーザが操作入力部3を操作して暗証番号を入力するに応じて、CPU15が、入力された暗証番号が管理情報21内に登録されているか否かを判別することによりユーザの認証を行う。なお、この実施の形態においては、ユーザは操作入力部3を操作して暗証番号を入力したが、暗証番号が記録された記録媒体を携帯通信端末1に接続若しくは挿入し、CPU15が、接続若しくは挿入された記録媒体から暗証番号を読み出してもよい。
【0038】
そして、ステップS2の認証処理の結果、入力された暗証番号が管理情報21内に登録されていない場合、ステップS3の処理として、CPU15は、例えば「入力された暗証番号は登録されていません。暗証番号を登録してください。」等、認証が失敗した旨を示すメッセージ又はダイアログ画面を表示するエラー処理を実行し、起動処理を中止する。なお、この実施の形態においては、暗証番号が管理情報21に登録されていない場合には、携帯通信端末は起動処理を中止するようにしたが、例えば使用可能な機能を制限した状態で携帯通信端末を起動できるようにしてもよい。
【0039】
一方、ステップS2の認証処理の結果、入力された暗証番号が管理情報21内に登録されている場合には、CPU15はこの起動処理をステップS2の処理からステップS4の処理に進める。そして、ステップS4の処理では、CPU15は、管理情報21を参照して、入力された暗証番号に対応するアクセスキーと認証レベルをRAM24内に読み出す。これにより、このステップS4の処理は完了し、一連の起動処理は終了する。
【0040】
〔ユーザデータへのアクセス制御処理〕
次に、図6に示すフローチャートを参照して、ユーザがユーザデータ19内に含まれるアドレス帳データにアクセスする際の携帯通信端末の動作について説明する。なお、この実施の形態においては、アドレス帳データに対するアクセス制御処理を行う際の携帯通信端末の動作について説明するが、携帯通信端末は、ユーザデータ19を構成する、スケジュールデータ、プロフィールデータ、送受信した電子メール、ダウンロード/アップロードしたデータ、着信/発信履歴、電話料金等のデータへのアクセス制御処理を同様の方法で行うことができる。
【0041】
図6に示すフローチャートは、ユーザが操作入力部3を操作してアドレス帳機能に対応するアプリケーションプログラム18を起動することで開始となり、このアクセス制御処理はステップS11に進む。
【0042】
ステップS11の処理では、CPU15が、起動処理の際にRAM24内に読み出した、現在のユーザのアクセスキーと認証レベルを取得する。これにより、このステップS11の処理は完了し、このアクセス制御処理はステップS11の処理からステップS12の処理に進む。
【0043】
ステップS12の処理では、CPU15が、記録部17からRAM24内にアドレス帳データのデータブロックを一つ読み出す。これにより、このステップS12の処理は完了し、このアクセス制御処理はステップS12の処理からステップS13の処理に進む。
【0044】
ステップS13の処理では、CPU15が、データブロックに設定されている認証レベルとユーザの認証レベルとを比較する。これにより、このステップS13の処理は完了し、このアクセス制御処理はステップS13の処理からステップS14の処理に進む。
【0045】
ステップS14の処理では、CPU15が、データブロックに設定されている認証レベルとユーザの認証レベルとが一致するか否かを判別することにより、読み出したデータブロックにユーザがアクセス可能であるか否かを判定する。そして、アクセス可能でない場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS14の処理からステップS17の処理に進める。一方、アクセス可能である場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS14の処理からステップS15の処理に進める。
【0046】
ステップS15の処理では、CPU15が、データブロックに設定されているアクセスキーとユーザのアクセスキーとを比較する。これにより、このステップS15の処理は完了し、このアクセス制御処理はステップS15の処理からステップS16の処理に進む。
【0047】
ステップS16の処理では、CPU15が、データブロックに設定されているアクセスキーとユーザのアクセスキーとが一致するか否かを判別することにより、読み出したデータブロックにユーザがアクセス可能であるか否かを判定する。そして、アクセス可能でない場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS16の処理からステップS17の処理に進める。一方、アクセス可能である場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS16の処理からステップS18の処理に進める。
【0048】
ステップS17の処理では、CPU15が、RAM24内に読み出したデータブロックを消去する。これにより、このステップS17の処理は完了し、このアクセス制御処理はステップS17の処理からステップS18の処理に進む。
【0049】
ステップS18の処理では、CPU15が、アドレス帳データ内に未処理のデータブロックがあるか否かを判別する。そして、判別の結果、未処理のデータブロックがある場合、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS18の処理からステップ12の処理に戻す。一方、未処理のデータブロックがない場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS18の処理からステップS19の処理に進める。
【0050】
ステップS19の処理では、CPU15が、RAM24内にデータブロックが格納されているか否かを判別する。そして、判別の結果、RAM24内にデータブロックが格納されていない場合、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS19の処理からステップS20の処理に進める。一方、RAM24内にデータブロックが格納されている場合には、CPU15はこのアクセス制御処理をステップS19の処理からステップS21の処理に進める。
【0051】
ステップS20の処理では、CPU15が、例えば「表示可能なアドレス帳データはありません」等、アクセス可能なデータブロックがない旨を示すメッセージ又はダイアログ画面を表示するエラー処理を実行する。これにより、このステップS20の処理は完了し、一連のアクセス制御処理は終了する。
【0052】
ステップS21の処理では、CPU15が、表示部2を制御して、RAM24内に格納されているデータブロックをアドレス帳データとして表示する。これにより、このステップS21の処理は完了し、一連のアクセス制御処理は終了する。
【0053】
なお、上記実施の形態においては、記録部17からRAM24内への読み出し処理と、認証レベル及びアクセスキーの判定処理とを、アドレス帳データを構成するデータブロック単位で行うこととしたが、各ユーザのアドレス帳データを一つのデータブロックとして上記処理を行うようにしてもよい。また、記録部17からRAM24内への読み出し処理は、認証レベル及びアクセスキーの判定処理を行った後に実行するようにしてもよい。
【0054】
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、この実施の形態となる携帯通信端末によれば、ユーザ毎に設定された暗証番号により各ユーザのユーザデータを管理するので、1台の携帯通信端末を複数のユーザで共有する場合であっても、複数ユーザのユーザデータを独立して保持、管理することができる。
【0055】
また、この実施の形態となる携帯通信端末によれば、暗証番号によるアクセス制御以外に、各ユーザに付与されたアクセスキー及び認証レベルと各ユーザデータに設定されたアクセスキー及び認証レベルとを比較することによりユーザデータへのアクセス制御するので、ユーザデータへのアクセスを複数のレベルに分けて制御することができる。特に、特定のアクセスキー及び認証レベルを付与されたユーザは、全てユーザのユーザデータにアクセスすることが可能な権限が与えられるようになっているので、携帯通信端末の保守を容易に行うことができる。
【0056】
[その他の実施形態]
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態の構成及び動作について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。例えば、上記実施の形態の携帯通信端末は、ユーザデータ19へのアクセスを管理情報21に基づいてユーザ毎に制御したが、アプリケーションプログラム18の実行権限を管理情報21に基づいてユーザ毎に制御してもよい。このように、上記実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることを付け加えておく。
【0057】
【発明の効果】
本発明に係る携帯通信端末によれば、複数ユーザの個人情報を独立して管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態となる携帯通信端末の概観を示す模式図である。
【図2】図1に示す携帯通信端末の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す管理情報のデータ形式を示す図である。
【図4】図2に示すユーザデータのデータ形式を示す図である。
【図5】図1に示す携帯通信端末の起動処理の流れを示すフローチャート図である。
【図6】図1に示す携帯通信端末のアクセス制御処理の流れを示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1…携帯通信端末、2…表示部、3…操作入力部、15…CPU、17…記録部、18…アプリケーションプログラム、19…ユーザデータ、20…ユーザデータ管理プログラム、21…管理情報、22…設定データ、23…ROM、24…RAM
Claims (3)
- 複数ユーザの個人情報を記憶する個人情報記憶部と、
各ユーザが設定した認証情報を対応するユーザの個人情報と関連付けして記憶する認証情報記憶部と、
上記認証情報を入力する入力部と、
上記認証情報記憶部を参照して、上記入力部から入力された認証情報と関連付けされている個人情報を上記個人情報記憶部から読み出し、表示する制御部と
を備える携帯通信端末。 - 請求項1に記載の携帯通信端末であって、
上記認証情報記憶部は、上記個人情報記憶部内に記憶された個人情報に対するアクセスをユーザ毎に制御する制御情報を記憶し、
上記制御部は、上記制御情報を参照して、各ユーザの上記個人情報に対するアクセスを制御すること
を特徴とする携帯通信端末。 - 請求項1に記載の携帯通信端末であって、
上記制御部は、所定の認証情報が入力された場合、上記個人情報記憶部内に記憶された全ての個人情報を読み出し、表示すること
を特徴とする携帯通信端末。
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2002
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