JP2004023367A - 通信装置及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信相手先に対して、当方のおかれている状況などを臨機応変に伝えることを可能にする。
【解決手段】着信を受けた時、携帯端末は、ディスプレイ部41に、「後ほどお電話いたします。」の音声メッセージを表すタイトル「1.後でかけます」や、「ただ今、移動中です。電話に出られません。」の音声メッセージを表す「2.移動中」、「ただ今、会議中です。電話に出られません。」の音声メッセージを表す「3.会議中」などを表示する。ユーザがそれらの何れかのタイトルを選択すると、携帯端末は、その選択されたタイトルに応じた音声メッセージを、相手先の携帯端末へ送信する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等の携帯情報端末に好適な通信装置、及び、少なくとも2つの通信装置を備えた通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機は広く普及しており、誰もが常に携帯している状況にある。また、携帯電話機は、各ユーザ間のコミュニケーションに欠かせないものとなりつつあり、その使用頻度は益々高まる傾向にある。さらに、携帯電話機は、通話エリア内であれば何時いかなる場所でも通話が可能であるため、例えば緊急な要件を伝える場合などに非常に有用であり、各ユーザにとって無くてはならない重要な機器となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、携帯電話機への着信があったときに、その着信を受けることができない(つまり電話にでられない)場合、ユーザが取り得る選択肢は、現在のところ、その着信を保留にすること、着信を無視或いは拒否すること、留守番電話にしておくことしかない。したがって、ユーザは、電話をかけてきた相手に対して、何故電話に出られないのかなどの状況を伝えるようなことはできない。
【0004】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、例えば着信を受けることができないような場合に、相手方に対し、例えば応答できない理由などを状況に応じて臨機応変に伝えることを可能とする、通信装置及び通信システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の通信装置は、少なくとも着信時に、複数の音声メッセージの中から使用者の指示により選択された音声メッセージを取得し、その取得した音声メッセージを、着信を行ってきた通信相手先に対して送信する。
【0006】
また、本発明の通信システムは、少なくとも一方が本発明の通信装置からなる。
【0007】
すなわち本発明によれば、一方の通信装置が他方の通信装置からの着信を受けたとき、当該一方の通信装置のユーザがおかれている状況などを知らせるための音声メッセージを、上記他方の通信装置へ送信する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0009】
本実施の形態は、本発明の通信装置及び通信システムの一例として、図1に示す携帯電話機とその携帯電話システムを挙げている。
【0010】
この図1は、一例として、2台の携帯電話機10Aと10Bが、基地局2A、制御局1、基地局2Bを介して接続された場合の携帯電話システムの概略構成を示している。なお、この例の携帯電話システムは、携帯電話の通信方式としていわゆるW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式を採用しているとする。もちろん、本発明はW−CDMA方式に限定されず、CDMA方式、PDC(Personal Digital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communications)方式、PHS(Personal Handyphone System:商標)方式等の他の通信方式にも適用できる。また、上記携帯電話機10A,10Bは、通話機能だけでなく、電子メールやその他の各種のデータ,プログラム等の送受信機能も備えているとする。
【0011】
携帯電話機10A,10Bは、図2に示すように、少なくとも、ディスプレイ部41と操作入力部44、図示しない内部信号処理回路や内蔵アンテナ等を備えている。
【0012】
ディスプレイ部41は、LCD(Liquid Crystal Display)或いはEL(ElectorLuminescence)パネル等からなり、少なくとも文字や数字、記号、アイコン,カーソル等の他、望ましくはカラー動画像を表示可能なものである。
【0013】
操作入力部44は、少なくとも、「0」から「9」までの数字の入力、アルファベット文字の入力、仮名文字の入力、記号の入力、仮名漢字変換の指示入力、発信や受信の指示入力、電源ON/OFFの指示入力、後述する音声メッセージの選択開始の指示入力、音声メッセージの選択指示入力等のために使用される複数のキーやダイヤル46等を備えている。また、上記ダイヤル46は、ディスプレイ部41上に表示されたカーソルの操作や画面のスクロール操作などに用いられるいわゆるジョグダイヤルである。その他、この携帯電話機は、例えば筐体側面や筐体背面(例えばディスプレイ部41に対する背面側)に設けられる図示しないキー(サイドキーや背面キー)なども備えている。この操作入力部44を操作することにより、ユーザは、一例として、電話番号の入力やその登録、電子メールの入力、電子メールアドレスの入力やその登録、住所録の入力やその登録、ディスプレイ部41の画面上に表示されるカーソルの移動、後述する音声メッセージの選択操作など、様々な入力操作を行うことができる。なお、本実施の形態において、音声メッセージの選択開始の指示入力は、例えばクリアキー49のオン操作、或いは、ダイヤル46を一定時間以上連続的に押下する操作、若しくは、サイドキーや背面キーのオン操作などにより行われる。以下、本実施の形態では、クリアキー49を音声メッセージの選択開始の指示入力に用いた例を挙げて説明する。この例の場合、当該クリアキー49は、着信時のいわゆるエニキーアンサーに関わらないキーとなされており、着信時にクリアキー49がオン操作されることで、電話を受けることなく、音声メッセージの選択と送信が可能となる。音声メッセージ及びその選択等の詳細については後述する。
【0014】
内蔵アンテナは、例えばダイバーシチ方式のアンテナであり、基地局2との間で無線による信号の送受信を行うためのものである。なお、当該内蔵アンテナは、パッチアンテナ、マイクロストリップアンテナ、逆Fアンテナ、ダイポールアンテナ等でもあっても良い。
【0015】
なお、当該携帯電話機10A,10Bの内部信号処理回路の構成の詳細な説明は後述する。以下の説明では、携帯電話機10Aが発呼側の携帯電話機(以下、発信携帯端末10Aと表記する)であり、携帯電話機10Bが着呼側の携帯電話機(以下、着信携帯端末10Bと表記する)であるとする。また、以下の説明において、発信携帯端末10A、着信携帯端末10Bの何れも特定しない場合は単に携帯端末10と表記する。
【0016】
基地局2A,2Bは、W−CDMA方式に対応した無線基地局装置(BTS:Base Transceiver Station)である。基地局2A,2Bは、それぞれ、アンテナ3、図示しない屋外受信増幅器,屋外受信増幅器監視制御装置,送信増幅部,無線変復調部等を備えている。図1の場合、基地局2Aは、発信携帯端末10Aとの間で無線通信を行い、基地局2Bは、着信携帯端末10Bとの間で無線通信を行う。なお、以下の説明において、基地局2A,2Bの何れも特定しない場合は単に基地局2と表記する。
【0017】
制御局1は、W−CDMA方式に対応した無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)であり、制御信号処理機能、O&M(Operation and Maintenance)機能、共通チャネル多重分離機能、ATM(Asynchronous Transfer Mode)スイッチング機能及びダイバーシチハンドオーバー機能等を有し、無線回線の回線接続制御やハンドオーバー制御等を行う。また、制御局1は、加入者階梯交換機、マルチメディア信号処理装置(MPE:Multimedia signal Processing Equipment)、無線基地局装置(基地局)と接続されている。なお、図1は、マルチメディア信号処理装置、加入者階梯交換機等の図示を省略している。この制御局1は、無線回線の回線接続制御やハンドオーバー制御等を行う。
【0018】
[回線接続]
図1に示す通信システムにおいて、W−CDMA方式での上りリンクの接続の際、発信携帯端末10Aは、共通チャネルを用い、基地局2Aに接続要求情報を送信する。基地局2Aは、その接続要求情報を制御局1に送信する。この接続要求情報を受け取った制御局1は、発信携帯端末10Aとの間に制御コネクションを確立させた後、当該発信携帯端末10Aに個別チャネルを割り当てる。この個別チャネルの割り当ての情報は、共通チャネルを用いて発信携帯端末10Aに送られる。上りリンクの接続は、この個別チャネルの割り当ての完了により確立する。そして、発信携帯端末10Aは、上記個別チャネルを用いて、通話相手先の着信携帯端末10Bの呼び出し要求情報を、基地局2Aを介して制御局1へ送信する。
【0019】
上記発信携帯端末10Aからの呼び出し要求情報を受け取ると、制御局1は、下りリンクの接続のために、共通チャネルを用い、着信携帯端末10Bの一斉呼び出しを行う。上記着信携帯端末10Bは、上記一斉呼び出しを受けると、基地局2Bを介して制御局1に対して応答を返す。この応答を受け取った制御局1は、着信携帯端末10Bとの間の制御コネクションを確立させた後、当該着信携帯端末10Bに個別チャネルを割り当てる。この個別チャネルの割り当て情報は、共通チャネルを用いて着信携帯端末10Bへ送られる。下りリンクの接続は、当該個別チャネルの割り当ての完了により確立する。そして、制御局1は、上記個別チャネルを用い、上記発信携帯端末10Aから発呼がなされていることを知らせるための呼び出し情報を、基地局2Bを介して着信携帯端末10Bへ送信する。着信携帯端末10Bは、上記呼び出し情報を受け取る(着呼を受ける)と、内蔵スピーカにより着信音を鳴らす。つまり、上記呼び出し情報は、着信携帯端末10Bに着信音を鳴らさせるための情報となっている。なお、着信携帯端末10Bは、上記着信音と同時若しくはそれに代えて、内蔵バイブレータを振動させる場合もある。
【0020】
上記上りリンクと下りリンクの接続確立により回線接続が完了し、発信携帯端末10Aと着信携帯端末10Bは、互いに通話可能な状態となる。
【0021】
[音声メッセージ]
ここで、携帯端末10は、着信を受けた時に、回線交換により、以下に説明する音声メッセージを、相手側の携帯端末10へ送信する機能を備えている。
【0022】
上記音声メッセージとは、着信携帯端末10Bのユーザが、発信携帯端末10Aのユーザに対して、様々な情報を伝えるために用いられる音声によるメッセージである。当該音声メッセージは、一例として、「後ほどお電話いたします。」、「ただ今、移動中です。電話に出られません。」、「ただ今、会議中です。電話に出られません。」など、例えば着信携帯端末10Bのユーザが着信を受けることができないときに、発信携帯端末10Aのユーザに対して何故電話に出られないのかを知らせるため等に用いられる音声を挙げることができる。勿論、本発明における音声メッセージは、上記電話に出られないことを知らせるためのメッセージに限定されず、様々な情報を伝えるためのメッセージであっても良い。着信携帯端末10Bのユーザは、着信時に、それら様々な音声メッセージの中から所望のメッセージを選択し、そして、上記ユーザにより選択された音声メッセージが、当該着信携帯端末10Bから発信携帯端末10Aへ送信される。これにより、発信携帯端末10Aのユーザは、着信携帯端末10Bから送られてきた音声メッセージを聞くことで、着信携帯端末10Bのユーザが例えば何故電話に出られないのかなど様々な情報を知ることができる。
【0023】
また、本実施の形態において、上記各音声メッセージは、それぞれメッセージの内容を端的に表すテキストデータのタイトルと対応付けられた状態で、携帯端末10の不揮発性メモリ等に保存されている。すなわち例えば、「後ほどお電話いたします。」の音声メッセージには例えば「後でかけます」のタイトルが対応付けられ、「ただ今、移動中です。電話に出られません。」の音声メッセージには例えば「移動中」のタイトルが、「ただ今、会議中です。電話に出られません。」の音声メッセージには例えば「会議中」のタイトルが対応付けられた状態で、不揮発性メモリに保存されている。そして、それら各音声メッセージのタイトルは、ディスプレイ部41上に表示可能となされている。上記各音声メッセージのタイトルをディスプレイ部41上に表示する際には、各タイトルにそれぞれ番号が付された状態で表示される。例えば図2に示したように、上記「後でかけます」のタイトルには「1」の番号が付された状態(「1.後でかけます」)で表示され、上記「移動中」のタイトルには「2」の番号が付された状態(「2.移動中」)で、上記「会議中」のタイトルには「3」の番号が付された状態(「3.会議中」)で表示される。以下、これら番号が付けられたタイトルを、番号付きタイトルと表記する。なお、上記音声メッセージやタイトルが保存されるメモリは、書き換え可能な不揮発性メモリであることが望ましい。また、ディスプレイ部41上には、各音声メッセージの内容そのものが表示されても良いが、ディスプレイ部41の表示面積には限りがあるため、上記番号付きタイトルを表示することが望ましい。これにより、携帯端末10のユーザは、どの音声メッセージを選択可能であるのかを一目で認識できる。そして、上記ディスプレイ部41上に表示されている番号付きタイトルのうち、所望のものがユーザにより選択されたとき、着信携帯端末10Bは、その選択された番号付きタイトルに対応する音声メッセージを発信携帯端末10Aへ送信する。
【0024】
また、上記着信携帯端末10B上でユーザが選択可能な音声メッセージは、一つに限定されず、複数であっても良い。すなわち例えば、着信携帯端末10Bのユーザは、上記「3.会議中」の番号付きタイトルを選択した後、上記「1.後でかけます」の番号付きタイトルを選択することができる。この場合、着信携帯端末10Bは、発信携帯端末10Aに対して、上記「3.会議中」の番号付きタイトルに対応した音声メッセージである「ただ今、会議中です。電話に出られません。」の次に、上記「1.後でかけます」の番号付きタイトルに対応した音声メッセージである「後ほどお電話致します。」を送信することになる。
【0025】
さらに、上記各音声メッセージは、以下に説明するようにカテゴリ毎に分けられていても良い。音声メッセージがカテゴリ毎に分けられているとき、ディスプレイ部41には、同一カテゴリに属する幾つかの音声メッセージに対応した番号付きタイトルが表示される。上記カテゴリとしては、一例として、何故電話に出られないのかを説明する「理由」に対応した各音声メッセージのカテゴリや、この後、ユーザがどのようにするのかを伝えるための「行動」に対応した各音声メッセージのカテゴリ、上記「行動」カテゴリ内の音声メッセージを修飾するための「時間」に対応した各音声メッセージのカテゴリなどが考えられる。上記「理由」に対応したカテゴリの音声メッセージは、例えば「ただ今、移動中です。電話に出られません。」、「ただ今、会議中です。電話に出られません。」などのメッセージが考えられる。当該「理由」に対応したカテゴリの場合、ディスプレイ部41上には、図3に示すように、例えば「1.移動中」、「2.会議中」、…などの番号付きタイトルが表示される。また、「時間」に対応したカテゴリの音声メッセージは、例えば「5分後に」、「10分後に」、「すぐに」、…などの音声が考えられる。当該「時間」に対応したカテゴリの場合、ディスプレイ部41上には、図4に示すように、例えば「1.5分後」、「2.10分後」などの番号付きタイトルが表示される。「行動」に対応したカテゴリの音声メッセージは、例えば「折り返しお電話いたします。」、「後ほどかけ直してください。」などの音声が考えられる。当該「行動」に対応したカテゴリの場合、ディスプレイ部41上には、図5に示すように、例えば「1.折り返し電話」、「2.かけ直し依頼」などの番号付きタイトルが表示される。なお、図3〜図5の表示画面内には、それぞれカテゴリを表す例えば「理由」、「時間」、「行動」等の文字が表示されていても良い。
【0026】
本実施の形態の携帯端末10のユーザは、上記各カテゴリ毎に、それぞれ音声メッセージを順次選択することも可能である。例えば、ディスプレイ部41上に上記「理由」のカテゴリの番号付きタイトルが表示されているときに、「1.移動中」の番号付きタイトルがユーザにより選択され、次にディスプレイ部41上に上記「時間」のカテゴリの番号付きタイトルが表示され、その中から「2.10分後」の番号付きタイトルがユーザにより選択され、さらに、次にディスプレイ部41上に上記「行動」のカテゴリの番号付きタイトルが表示され、その中から「1.折り返し電話」の番号付きタイトルがユーザにより選択されたとすると、着信携帯端末10Bは、「ただ今、会議中です。電話に出られません。」「10分後に」「折り返しお電話いたします。」の各音声メッセージを、発信携帯端末10Aへ順次送信可能となる。この説明では、図3〜図5の各カテゴリにおいて、少なくとも1個の番号付きタイトル(つまり音声メッセージ)が選択されたときに、次のカテゴリ表示へ進む例を述べたが、勿論、あるカテゴリ内で音声メッセージの選択がパスされて、次のカテゴリの音声メッセージの選択に進むことも可能である。このように、カテゴリ内で音声メッセージが選択されない場合を想定して、携帯端末10は、ディスプレイ部41上に、図6に示すように各カテゴリ毎に例えば「6.選択しない」の選択項目を表示しても良い。なお、図6中の各メッセージA,B,C,…はそれぞれ異なる音声メッセージのタイトルを表しているとする。当該「6.選択しない」の項目がユーザにより選択された場合、携帯端末10は、そのカテゴリ内で音声メッセージの選択は行われず、ディスプレイ部41上には次のカテゴリを表示する。
【0027】
これら各カテゴリ毎の表示の切り替えは、上記「6.選択しない」の項目が選択された時や、各カテゴリ内で少なくとも一つの音声メッセージが選択されたときに自動的に行われる場合だけでなく、前記操作入力部44上の所望の操作子が操作されたときに行われる設定であっても良い。上記カテゴリ表示の切り替えを行うための操作子としては、一例として、図2中、ダイヤル46の両端側に設けられたキー47,48を挙げることができる。この場合、携帯端末10は、例えばキー48がオン操作されたときには一つ前のカテゴリ表示に切り替え、例えばキー47がオン操作されたときには次のカテゴリ表示に切り替える。
【0028】
また、本実施の形態において、音声メッセージの選択の終了は、例えば最後のカテゴリ内で音声メッセージが選択された時点で行われる設定であっても良く、全てのカテゴリ内で少なくとも一つの音声メッセージが選択された後に行われる設定であっても良く、何れか途中のカテゴリ内で行われる設定であって良い。上記何れか途中のカテゴリ内で音声メッセージの選択終了が可能な設定となされている場合、携帯端末10は、図7に示すように例えば「6.選択終了」の選択項目をディスプレイ部41上に表示する。なお、図7中の各メッセージA,B,C,…はそれぞれ異なる音声メッセージのタイトルを表しているとする。上記「6.選択終了」の項目がユーザにより選択された場合、携帯端末10は、他に音声メッセージを選択可能なカテゴリ等があったとしても、音声メッセージの選択処理を終了させる。さらにこの「6.選択終了」の項目は、音声メッセージの選択のための画面が複数あるか否か、或いは、音声メッセージがカテゴリ分類されているか否かに関わらず設けても良い。なお、上記図6に示した「選択しない」と図7に示した「選択終了」の項目は、同一画面上に表示されていても良い。
【0029】
その他、上記「理由」、「時間」、「行動」のカテゴリは、例えば「仕事」に関連するカテゴリ、「友人」に関連するカテゴリ、「親戚」に関連するカテゴリ、「家族」に関連するカテゴリ、「趣味」に関連するカテゴリなどとの間で階層構造を有していても良い。すなわち例えば、「仕事」に関連するカテゴリに対して、「理由」、「時間」、「行動」のカテゴリが階層化されていたり、「友人」に関連するカテゴリに対して上記「理由」、「時間」、「行動」のカテゴリが階層化されていても良い。勿論、上記とは逆の階層構造を有していても良く、また、上記「理由」、「時間」、「行動」のカテゴリが「仕事」、「友人」、「親戚」、「家族」、「趣味」等の各カテゴリと並列的に設けられていても良い。
【0030】
上述のようにディスプレイ部41上に番号付きタイトルが表示された状態において、所望の音声メッセージの選択は、上記タイトルに付けられている番号に対応したナンバーキー45をオン操作することにより行われても良く、前記ダイヤル46によるカーソル操作により行われても良い。特に、上記ナンバーキー45を上記番号付きタイトルの選択(つまり音声メッセージの選択)のために用いた場合、所望のナンバーキー45を一度オン操作するだけで所望の音声メッセージを選択可能となる。したがって、例えば複数の音声メッセージを順次選択するような場合、ユーザは、それら音声メッセージのタイトルの番号に対応した各ナンバーキー45を順次オン操作するだけでよく、ユーザに要求される操作工程が少なく非常に好都合である。また、音声メッセージの選択にナンバーキー45を用いた場合において、ユーザが各音声メッセージと各ナンバーキー45との対応を記憶していれば、ユーザは、ディスプレイ部41上の表示を見ることなく所望の音声メッセージを選択可能となる。一方、ダイヤル46を用いたカーソル操作により音声メッセージの選択が行われる場合、携帯端末10は、ダイヤル46の回転操作に応じて、ディスプレイ部41上の各番号付きタイトル上でカーソルを移動させ、その状態でさらにダイヤル46が押下操作されたときに、当該カーソル上のタイトル(音声メッセージ)がユーザにより選択されたと判断する。当該音声メッセージの選択にダイヤル46を用いた場合、ユーザは、一つのダイヤル46の回転や押下操作のみで、様々な音声メッセージを選択できることになる。また、当該ダイヤル46の操作による音声メッセージの選択は、例えば、選択可能な音声メッセージが多数あり、ユーザがそれら音声メッセージと各タイトルとの対応関係を記憶できないような場合や、各タイトルの表示が変化してしまうような場合などに有効である。
【0031】
ところで、上記各種の音声メッセージのうち、ユーザにより選択される音声メッセージは、ユーザの好み、着呼の相手先が誰であるのか、現在のユーザがおかれている状況、場所、時間帯、ユーザのスケジュールなどにより、偏りが発生することが予想される。
【0032】
このようなことから、本実施の形態の携帯端末10は、ユーザが選択した音声メッセージの履歴、着呼の相手先、ユーザがおかれている状況、場所、時間帯、スケジュールなどに応じて、上記ディスプレイ部41上に表示する番号付きタイトル(つまり音声メッセージ)の並び順や、何れのカテゴリを表示するのか、カテゴリ内の各タイトルの表示順、各カテゴリ毎の表示順などを、変更可能となっている。
【0033】
先ず、履歴に応じた表示変更例について説明する。携帯端末10は、各音声メッセージ毎に、それぞれ選択履歴を保存しており、当該選択履歴に基づいて、前回選択された音声メッセージのタイトルの表示優先順位を最上位にしたり、選択履歴の統計を取って選択頻度を求め、その選択頻度に基づいて、各音声メッセージのタイトルの表示優先順位を変更することが可能である。例えば選択履歴に基づくタイトルの表示優先順位の変更の一例として、番号付きタイトルの順番が図8の(a)に示すように「1.メッセージA」,「2.メッセージB」,「3.メッセージC」,「4.メッセージD」,…の順番であったときに、例えば「3.メッセージC」が選択されたとすると、携帯端末10は、図8の(b)に示すように、メッセージCに対応するタイトルの番号を「1」(「1.メッセージC」)にし、前回メッセージCより上位であった各メッセージA,Bのタイトル番号をそれぞれ「2」(「2.メッセージA」),「3」(「3.メッセージB」)に繰り下げる。但し、前回、メッセージCより下位だったメッセージD,メッセージEのタイトルの番号は変更されない。また、上記選択頻度に基づくタイトルの表示優先順位の変更の一例として、メッセージCの選択頻度が最も高くなり、それに伴って他のメッセージの選択頻度が順次繰り下がった場合、各タイトルは図8の(b)に示すような表示順となる。なお、上記選択頻度は、各音声メッセージ毎の選択履歴に含まれる情報のうち、選択された回数をカウントし、そのカウント数の多少に応じて決定することができる。但し、カウント数が有限である場合、カウント数がオーバーフロウする虞がある。この場合、ある音声メッセージのカウント数が所定数に達したときに、全ての音声メッセージのカウント数を二分の一にしたり、全ての音声メッセージのカウント数を、ある数だけ減算することなどにより、上記カウント数のオーバーフロウを防ぐことができる。
【0034】
次に、通信相手先に応じた表示変更例について説明する。例えば、着呼の相手先が仕事関係である場合、着信携帯端末10Bは、仕事関係のカテゴリに属する音声メッセージの番号付きタイトルを上記ディスプレイ部41上に表示する。同様に例えば、着呼の相手先が友人、親戚、趣味に関係するような場合、着信携帯端末10Bは、それらの各カテゴリに属する音声メッセージの番号付きタイトルを上記ディスプレイ部41上に表示する。このように、着呼の相手先に応じた表示を行う場合、携帯端末10は、不揮発性メモリに保存してある電話番号情報と、着呼の相手先端末から送られてきた電話番号情報とを比較し、その相手先が仕事関係にグループ分けされているときには上記仕事関係のカテゴリとし、友人関係、親戚関係、趣味の関係にグループ分けされているときにはそれらに対応したカテゴリの番号付きタイトルを表示する。
【0035】
次に、ユーザが置かれている状況、場所、時間帯に応じた表示変更例について説明する。すなわち、携帯端末10は、例えば、ユーザが会議中であるとき、移動中であるとき、ユーザが会社にいるとき、休日であるとき、出勤や帰宅途中であるときなどに応じて、ディスプレイ部41上の表示を変更可能である。例えば、上記ユーザの場所に応じた表示の変更は、携帯端末10が例えばGPS(Global Positioning System)等の位置測位システム機能を携帯端末が備えているとき、そのシステムにより計測した位置に最も適したカテゴリの表示を行う。一例として、携帯端末10は、現在位置が会社の所在地近辺や取引先近辺であるときには仕事関係のカテゴリを表示し、自宅近辺であるときには友人関係や親戚関係、趣味の関係のカテゴリを表示する。また、ユーザが置かれている状況や時間帯に応じた変更は、携帯端末10がスケジュール設定機能を備えているとき、そのスケジュールに基づいて行うことができる。一例として、携帯端末10は、スケジュールの内容により、ディスプレイ部41に表示される各タイトルの並び順を変更したり、或いは、平日の勤務時間帯であるときには仕事関係のカテゴリを表示し、勤務時間外や休日であるときには友人関係や親戚関係、趣味の関係のカテゴリを表示するようなことが可能である。
【0036】
さらに、各カテゴリ毎に順番に表示するような場合、携帯端末10は、先のカテゴリ内で選択された音声メッセージに応じて、次に表示されるカテゴリ内の各タイトルの順番(つまり番号)を変更するようなことも可能である。
【0037】
以上のように、例えば選択履歴を考慮した表示を行った場合、ディスプレイ部41上には、常に前回選択した音声メッセージや選択頻度の高い音声メッセージのタイトルが上位の番号付きで表示されることになり、また、ユーザがおかれている状況、場所、時間帯などに応じた表示が行われた場合も同様に、ディスプレイ部41上には、ユーザがおかれている状況、場所、時間帯などに適応したカテゴリが表示され、また音声メッセージのタイトルが上位の番号付きで表示されることになるため、ユーザは、着呼時の短い時間内で有用な音声メッセージを選択可能となる。
【0038】
音声メッセージは、上述したような理由や時間、行動等を相手側に伝えるためのメッセージのみならず、発信携帯端末10A側が発呼を止めてしまうことを防止するためのメッセージ、例えば「メッセージが流れますので少々お待ち下さい」などの音声メッセージも含まれる。この音声メッセージを受け取った発信携帯端末10Aのユーザは、着信携帯端末10Bのユーザがこれから前述した理由や時間、行動等を伝えるための各音声メッセージを送信してくることを知ることができる。
【0039】
さらに、音声メッセージは、発信携帯端末10A側のユーザが伝言メッセージ(音声による伝言メモ)を残すか否かを聞くメッセージであっても良い。当該伝言メモを残すか否かを聞く音声メッセージに対応する番号付きタイトルは、例えば図9に示すように「6.伝言メモ」となされ、それがディスプレイ部41上に表示される。また、当該伝言メモの音声メッセージを送信するか否かは、予め設定しておく場合だけでなく、着呼時に選択されても良い。この場合、着信携帯端末10Bは、ディスプレイ部41上に図10のような「1.伝言メモON」、「2.伝言メモOFF」の項目を有する選択画面を表示させる。そして、着信携帯端末10Bは、着呼時に例えば「1.伝言メモON」がユーザにより選択されたときには伝言メモを残すか否か聞く音声メッセージを発信携帯端末10Aに送信する。一方、着信携帯端末10Bは、着呼時に例えば「2.伝言メモOFF」がユーザにより選択されたときには、予め伝言メモを送信する設定がなされていたとしても、上記伝言メモを残すか否か聞く音声メッセージを送信しない。上記伝言メモを残すか否かを聞く音声メッセージを発信携帯端末10A側へ送信した場合、着信携帯端末10Bは、その後に発信携帯端末10Aから送られてくる伝言メモのメッセージを書き換え可能な不揮発性メモリ等に記録する。このように、伝言メモを記録可能にすることで、例えば着信携帯端末10Bから「折り返しお電話差し上げます」の音声メッセージを送信した後、発信携帯端末10Aから「外出中なのでこちらからかけ直します」の伝言メモが送られてきたような場合には、着信携帯端末10Bのユーザは後に電話をかけ直さなくても良くなる。なお、伝言メモを残すか否か聞くための音声メッセージは、一般的な伝言メモを要求するメッセージとは別のメッセージであることが望ましい。すなわち例えば、一般的な伝言メモを要求するメッセージには「ただ今電話に出ることはできません」などの言葉が入っているが、本実施の形態の場合、前述した「理由」の各音声メッセージ内で「ただ今電話にでられません」等の内容を既に流している可能性が高いため、同じ言葉を繰り返すことを避けるために、例えば「宜しければメッセージを残してください」等の内容にする。
【0040】
なお、本実施の形態では、着信携帯端末10Bから発信携帯端末10Aへ音声メッセージを送信する例を述べているが、発信携帯端末10A側が例えば発呼の理由等を述べるための音声メッセージを送信してきても良い。また、発信携帯端末10Aと着信携帯端末10Bとの間では、それら音声メッセージのみを用いた通信、或いは、ユーザの音声と音声メッセージとを交えた通信を行うことも可能である。さらに、これらメッセージは、音声に限らず、テキストや画像等のメッセージであっても良く、上記音声メッセージと共にテキストや画像等を送信しても良い。また、音声メッセージは、回線交換ではなくパケット通信により送受信されても良い。
【0041】
[音声メッセージの保存]
上記音声メッセージは、予め携帯端末10の不揮発性メモリ等に用意されているものだけでなく、ユーザ自らが内蔵マイクロホン等を介して録音したものであっても良い。ユーザが音声メッセージを録音する場合、その録音した音声メッセージにはさらにユーザにより番号とタイトルが付けられ、携帯端末10内の書き換え可能な不揮発性メモリ等に保存される。
【0042】
また、音声メッセージは、例えば音声メッセージ提供サービスを行っているインターネット上のサイト等から携帯端末10に転送(ダウンロード)されたものでも良いし、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置上で作成されて携帯端末10へ転送されたものでも良い。これらの場合、番号付きタイトルは、当該音声メッセージと共にダウンロード或いは転送されても良く、音声メッセージがダウンロード或いは転送された後に、ユーザにより設定されても良い。
【0043】
勿論、ユーザにより録音された音声メッセージ、ダウンロード或いは転送された音声メッセージの何れの場合も、前述のようなカテゴリ分けが可能である。
【0044】
さらに、音声メッセージは、追加、削除、編集することも可能である。追加、削除、編集等は、携帯端末10上で行うことも、また、パーソナルコンピュータ等へ転送しそのパーソナルコンピュータ上で行うことも可能であり、さらには音声メッセージ提供サービスを行っているサービス業者に依頼しても良い。
【0045】
その他、音声メッセージは、着信時に作成されたものであっても良い。
【0046】
[携帯端末の内部構成及びその基本動作]
次に、図11を用いて、上記携帯端末10の内部構成及びその基本動作を説明する。なお、ディスプレイ部41,操作入力部44については既に述べているため、ここではそれらの説明を省略している。
【0047】
この図11に示す携帯端末10において、マイクロホン16は、ユーザの通話音声等を電気信号(すなわちアナログ音声信号)に変換する。この通話音声のアナログ音声信号は、図示しないアンプにより増幅された後、DSP(Digital Signal Processor)18へ入力する。
【0048】
このときのDSP18は、当該アナログ音声信号を、所定のサンプリングレートでA/D(Analog/Digital)変換する。DSP18は、そのA/D変換により得られたディジタル音声データに対し、トランスポートブロック(TB:Transport Block)毎にCRC(Cyclic Redundancy Check)符号を付加し、チャネル符号化(すなわち誤り訂正符号化)及びインターリーブ処理を施す。なお、トランスポートブロックとは、物理レイヤが処理を行うデータの基本単位(MAC(Meda Access Control)レイヤから物理レイヤにデータが転送される単位)である。さらに、DSP18は、上記インターリーブ処理後のビット系列に対して、チャネル推定のためのパイロットビット等のオーバーヘッドを付加した後、データ変調する。DSP18は、データ変調マッピングされた位相平面上の同相(In−phase)及び直交(Quadrature)成分を、それぞれ2階層の拡散符号系列で拡散する。そして、DSP18は、その拡散後のチップデータ系列を、自乗余弦ルートナイキストフィルタで所定帯域(5MHz)に帯域制限した後、D/A(Digital/Analog)変換によりアナログ信号に変換する。そのD/A変換により得られたアナログ信号は、当該DSP18から送信部14へ送られる。
【0049】
送信部14は、上記DSP18からのアナログ信号を直交変調し、その直交変調された中間周波数信号をさらに高周波信号(2GHz帯のRF信号)に周波数変換する。そして、送信部14は、その高周波信号を増幅し、その増幅後の高周波信号を、送信信号としてデュープレクサ12へ送出する。
【0050】
デュープレクサ12は、アンテナ共用器である。すなわち、当該デュープレクサ12は、送信信号と受信信号で1本の前記アンテナ43を共用し、アンテナ43からの受信信号を受信部13に送り、送信部14からの送信信号をアンテナ43へ送出する機能を備えたフィルタ回路により構成されている。
【0051】
受信部13は、アンテナ43及びデュープレクサ12を介して供給された高周波の受信信号を増幅し、その高周波の受信信号を中間周波数の信号に周波数変換し、さらに、その信号を自動利得制御により線形増幅して出力する。この受信部13から出力された信号は、DSP18へ入力する。
【0052】
このときのDSP18は、受信部13からの信号を直交検波(Quadrature detection)し、その直交検波による同相及び直交成分のアナログ信号を所定のサンプリングレートでA/D変換する。DSP18は、そのA/D変換によりディジタル値に変換された同相及び直交成分を、自乗余弦ルートナイキストフィルタで帯域制限した後、受信信号の拡散符号と同一の拡散符号により逆拡散することで、伝搬遅延時間の異なる複数のマルチパス成分に時間分離する。さらに、DSP18は、上記時間分離した各パスのデータをコヒーレント(coherent)レイク(Rake)合成し、そのレイク合成後のデータ系列を、デインターリーブ及びチャネル復号(すなわち誤り訂正復号)した後、2値のデータ判定を行って、相手先の端末が送信してきたデータ系列を再生する。そして、DSP18は、その再生したデータ系列を、音声データとその他の通信データに弁別する。
【0053】
音声データは、DSP18によりD/A変換され、さらに図示しないアンプにより増幅された後、スピーカ17へ送られる。スピーカ17は、上記増幅されたアナログ音声信号により駆動される。これにより、通話相手先の端末からの通話音声が、当該スピーカ17から放音されることになる。
【0054】
また、上記DSP18は、上記通信データがどのようなデータであるのかを解析し、その解析結果に応じた処理を行う。例えば、上記通信データがテキストデータである場合、DSP18は、そのテキストデータを制御部22に送る。このときの制御部22は、上記テキストデータをディスプレイ部41へ表示する。また例えば、上記通信データが圧縮された画像データである場合、DSP18は、その圧縮画像データを伸張した後、制御部22に送る。このときの制御部22は、その画像データをディスプレイ部41へ表示する。さらに例えば、上記通信データが圧縮された音声データである場合、DSP18は、その圧縮音声データを伸張し、スピーカ15或いは17へ出力する。
【0055】
その他、上記DSP18は、前記呼び出し情報を検出した場合、その呼び出し情報の検出に応じて、着信音信号を生成する。その着信音信号は、図示しないアンプにより増幅された後、スピーカ15へ送られる。スピーカ15は、上記増幅された着信音信号により駆動される。これにより、呼び出し情報に応じた着信音が、当該スピーカ15から放音されることになる。
【0056】
また、制御部22は、上記音声メッセージの番号付きタイトルのテキストデータを、ディスプレイ部41の画面上に表示させる処理、ユーザにより選択された音声メッセージを不揮発性メモリ等から取得する処理、各カテゴリ毎の処理や選択履歴の処理、選択頻度の処理、着呼の相手先の判定処理、ユーザがおかれている状況、場所、時間帯、ユーザのスケジュールなどに応じたタイトルの表示制御処理なども行う。
【0057】
記録部27は、フラッシュメモリなどの記憶保持動作が不要(不揮発性)な書き換え可能なメモリからなる。この記録部27は、それぞれユーザが登録した電話番号や電子メールアドレス、住所録等を記録している。また、この記録部27は、前記音声メッセージとタイトルが記録されていても良い。記録部27は、当該携帯端末の各種の設定値のうちでユーザが任意に設定可能な値の記録にも使用される。その他、記録部27は、送受信した電子メール等のデータ、画像データ、音声データなど、必要に応じて様々なデータを記録可能となっている。
【0058】
ROM(Read Only Memory)21は、制御部22が各部を制御するための制御プログラムや音声メッセージのカテゴリ毎の処理や選択履歴の処理、選択頻度の処理、着呼相手先の判定、ユーザがおかれている状況、場所、時間帯、ユーザのスケジュールの管理などの、様々な信号処理を行うための音声メッセージ関連処理プログラム、各種の初期設定値、フォントデータなどを記憶している。なお、当該ROM21は、デフォルトの音声メッセージを記憶していても良い。なお、このROM21は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)のような書き換え可能なROMであっても良い。
【0059】
RAM(Random Access Memory)20は、制御部22が各種のデータ処理を行う際の作業領域として、随時データを格納する。このRAMには、音声メッセージの選択などのための様々な処理に使用されるデータも格納される。
【0060】
制御部22は、ROM21に格納されている制御プログラムに基づいて、各部の動作を制御すると共に、各種の演算処理を行う。また、制御部22は、音声メッセージ関連処理プログラムに基づいて、操作入力部44からの入力操作に応じた音声メッセージの選択や送信の制御、相手先携帯端末から送られてきた伝言メモのメッセージをRAM20や記録部27へ記録する制御、ディスプレイ部41への表示やスピーカ15への出力等の制御、記録部27への記録や再生などの各種処理を行う。その他、制御部22は、前記音声メッセージ等をダウンロードする場合に、当該ダウンロードの制御、ダウンロードされた音声メッセージを記録部27やRAM20等に書き込む制御なども行う。
【0061】
カメラ部26は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子と、その撮像素子上に被写体等の光像を結像させる光学系とを備えたものである。当該カメラ部26での撮影指示入力は、前記操作入力部44上の所定のキーをレリーズボタンとして使用することで実現できる。このカメラ部26により撮影した画像データは、DSP18に入力する。なお、上記画像データを受け取ったDSP18は、その画像データを制御部22に送る。このときの制御部22は、上記画像データに基づく画像をディスプレイ部41上に表示させる。またこのときのDSP18は、上記画像データを必要に応じて圧縮し、その圧縮後の画像データを上記送信データとして処理して送信部14に送ることも可能である。上記圧縮後の画像データは、制御部22を介して記録部27に記録することも可能である。
【0062】
近距離無線通信部24とそのアンテナ25は、いわゆるブルートゥース(Bluetooth)方式の無線通信を行うためのものである。なお、上記ブルートゥース方式は、複数の電子機器間でアドホックな無線ネットワーキングを実現するための方式である。このブルートゥース方式は、Bluetooth SIG(Special Interest Group)にて策定されたものであり、詳細は“Bluetooth(TM)Special InterestGroup、Bluetooth仕様書バージョン1.0”に開示されている。なお、当該携帯端末10は、上記ブルートゥース方式の無線通信により取り込んだ音声データを、前記音声メッセージとして用いることも可能である。また、この携帯端末10は、マイクロホン16により取り込んだ音声のデータを、音声メッセージとして用いることも可能である。
【0063】
[音声メッセージ関連処理プログラムの流れ]
次に、上述した音声メッセージの選択等の処理の流れを、以下の図12〜図16のフローチャートを参照しながら説明する。これら各フローチャートは、携帯端末10の制御部22が、ROM21内に記憶されている制御プログラム及び音声メッセージ関連処理プログラムに基づいて各部を動作させる際の流れを示している。また、これらフローチャートは、携帯端末10へ着呼があり、前記クリアキー49がオン操作されたときに開始する。なお、これらフローチャートには図示していないが、携帯端末10の電源が切られた時点で、このフローチャートは無条件で終了する。さらに、図示は省略しているが、各処理ステップは、ユーザの指示に応じてキャンセル若しくは一つ前の処理ステップに戻ることが可能になっている。
【0064】
先ず、図12を用いて、着信から音声メッセージの送信までの概略的な流れを説明する。
【0065】
この図12のフローチャートにおいて、携帯端末10の制御部22は、ステップS1の待ち受け状態となっている。この待ち受け時の制御部22は、着信の有無の監視や、操作入力部44からの操作信号の監視を行っている。
【0066】
上記待ち受け時に、着信があると、制御部22は、ステップS2の処理として、ユーザが電話を受ける旨の操作を行ったか否か判断する。すなわち、当該ステップS2のとき、制御部22は、操作入力部44上の各キーのうち、エニキーアンサー機能が割り当てられているキーをユーザがオン操作したか否かを判断する。このステップS2において、エニキーアンサー機能が割り当てられているキーがオン操作されたと判断した場合、制御部22の処理はステップS3へ進む。なお、エニキーアンサー機能がオフになされている場合、制御部22は、当該ステップS2では受話キーがオン操作されたか否かの判断を行うことになる。
【0067】
ステップS3の処理に進むと、制御部22は、携帯端末10の各部を制御し、通常の通話動作を開始させる。その後、制御部22は、通話が終了したか否かを判断し、通話が終了したときにはステップS1の処理へ戻る。
【0068】
一方、ステップS2において、エニキーアンサー機能が割り当てられているキーをユーザがオン操作していないとき、制御部22は、更にステップS5の処理として、前記クリアキー49、つまり音声メッセージ選択開始のための特定のキーが、オン操作されたか否か判断する。このステップS5において、クリアキー49がオン操作されていないときにはステップS2に戻り、クリアキー49がオン操作されたとき、制御部22は、ステップS6の処理に進む。なお、音声メッセージ選択開始のための機能が、前記ダイヤル46の一定時間以上の連続押下操作に割り当てられている場合、制御部22は、このステップS5で当該ダイヤルの一定時間以上の連続押下操作がなされたか否かを判断することになる。
【0069】
ステップS6の処理に進むと、制御部22は、前記ディスプレイ部41に前述した音声メッセージの番号付きタイトルを表示させる。そして、制御部22は、ステップS7の処理として、前述したように、ユーザにより少なくとも一つの番号付きタイトルが選択されたか否か、つまり、音声メッセージが選択されたか否かの判断を行う。なお、この時の制御部22は、前述したナンバーキー45のオン操作による音声メッセージの選択や、ダイヤル46の操作とカーソルによる音声メッセージの選択が、ユーザによりなされたか否かを判断する。これらステップS6とステップS7の処理は、繰り返し行われても良い。ステップS6,S7の処理が繰り返された場合、複数の音声メッセージが選択可能となる。
【0070】
上記ステップS7にて、少なくとも一つの音声メッセージが選択されたとき、制御部22は、ステップS8の処理として、その選択された音声メッセージを前記記録部27やROM21等から読み出し、例えば発信携帯端末10Aへ送信する。なお、ステップS6とステップS7で複数の音声メッセージが選択された場合、制御部22は、それら複数の音声メッセージを順次連続的に送信する。また、制御部22は、上記選択された音声メッセージを流す前に、前述した発信携帯端末10A側が発呼を止めてしまうことを防止するためのメッセージ(例えば「メッセージが流れますので少々お待ち下さい」など)を送信しても良い。また、制御部22は、前記伝言メモを残すか否かを聞くためのメッセージを送信しても良い。このステップS8にて音声メッセージを送信した後、制御部22は、相手先との接続を切った後、ステップS1の処理へ戻る。なお、音声メッセージの送信後、制御部22は、回線を接続したままにしてステップS3の通話の処理へ進んでも良いし、同じ音声メッセージを繰り返し送信しても良いし、ステップS6の音声メッセージの選択処理に戻っても良い。
【0071】
次に、図13を参照して、複数の音声メッセージを選択して送信する場合の処理の流れを説明する。この図13のフローチャートは、複数の音声メッセージの選択が終了した後に、それら各音声メッセージを順次送信する場合の流れである。また、当該図13のフローチャートは、複数の音声メッセージを選択して送信することにした場合の図12のステップS6〜ステップS8を詳細に示すものである。
【0072】
図12のステップS5にてクリアキー49がオン操作された場合、制御部22の処理は、図13のステップS31へ進む。ステップS31のとき、制御部22は、ディスプレイ部41に音声メッセージの番号付きタイトルを表示させる。そして、制御部22は、ステップS32の処理として、それら番号付きタイトルから何れかが選択(つまり音声メッセージが選択)されたか否かの判断を行う。このステップS32において何れかの音声メッセージが選択されたとき、制御部22は、ステップS33の処理として、上記選択された音声メッセージを例えばRAM20に記憶させた後、ステップS31の処理に戻る。すなわち、このステップS31,S32,S33のループを繰り返すことで、RAM20には順次音声メッセージが記憶されていくことになる。なお、ステップS33では、選択された音声メッセージが格納されている不揮発性メモリ上のアドレスをRAM20に記憶させても良い。
【0073】
その後、ステップS32にて音声メッセージの選択が行われず、さらにステップS34にて音声メッセージの選択が終了したと判断した場合、制御部22は、ステップS35の処理に進む。ステップS35の処理に進むと、制御部22は、上記RAM20に保存した各音声メッセージを、その保存順に順次読み出し、相手先の携帯端末10へ送信する。なお、メモリアドレスがRAM20に保存されているときには、音声メッセージが記憶されている不揮発性メモリから、上記RAM20に保存されているアドレスに応じた音声メッセージが読み出され、相手先の携帯端末10へ送信されることになる。また、制御部22は、ステップS34において、音声メッセージが一つも選択されていない場合でも終了したと判断でき、或いは、少なくとも一つの音声メッセージが選択されていないと終了したと判断できないように設定されていても良いし、前述した「選択終了」の項目が選択されたときや、他の特定のキー(例えば#キーや*キーなど)のオン操作により終了したと判断しても良い。
【0074】
複数の音声メッセージを選択して送信する場合の処理は、以下に述べる図14に示すフローチャートの流れであっても良い。この図14のフローチャートは、音声メッセージが選択されると、その音声メッセージをRAM20に保存せずに直ぐに送信することで、複数の音声メッセージの送信を実現する場合の流れである。当該図14のフローチャートは、図12のステップS6〜ステップS8を詳細に示すものである。
【0075】
図12のステップS5にてクリアキー49がオン操作された場合、制御部22の処理は、図14のステップS51へ進む。ステップS51のとき、制御部22は、ディスプレイ部41に音声メッセージの番号付きタイトルを表示させる。そして、制御部22は、ステップS52の処理として、それら番号付きタイトルから何れかが選択(音声メッセージが選択)されたか否かの判断を行う。このステップS52において何れかの音声メッセージが選択されたとき、制御部22は、ステップS53の処理として、上記選択された音声メッセージを直ちに相手先の携帯端末10へ送信する。このステップS53の処理後はステップS51へ戻る。すなわち、このステップS51,S52,S53のループを繰り返すことで、ユーザにより選択された複数の音声メッセージがそれぞれ選択後、直ちに送信されることになる。
【0076】
一方、ステップS52にて音声メッセージの選択が行われず、さらにステップS54にて音声メッセージの選択が終了したと判断した場合、制御部22は、図12のステップS1の処理へ戻る。
【0077】
なお、この図14のフローチャートの場合、選択された音声メッセージは直ちに送信されるため、各音声メッセージの間に空白の時間ができる可能性がある。しかし、このフローチャートによれば、例えば回線交換を繋いだ状態で、ユーザが自ら通話をすることなく、例えば音声メッセージのみ次々と相手先携帯端末10へ送信することができるため、それら音声メッセージを用いた擬似的な通話が可能となる。この図14のフローチャートの処理によれば、一例として、ユーザが電車に乗っているときに、先ず「電車に乗っているので電話に出られません」の音声メッセージを送信し、しばらく時間が経過した後、「後少しで到着します。こちらからお電話差し上げます」の音声メッセージを送信するようなことが可能となる。また、図12のステップS5で回線を接続した後、相手先ユーザの音声を例えばスピーカ17から聞こえるようにしておけば、音声メッセージとユーザの音声による通話が可能となる。
【0078】
なお、図13や図14のフローチャートにおいて、ステップS31やステップS51で表示される番号付きタイトルは、前記カテゴリ分けされた音声メッセージに対応したものにしても良い。例えば、図13のフローチャートの場合、ステップS31,S32,S33の各ループにおいて、ステップS31でカテゴリ毎の表示を行えば、各カテゴリ毎に音声メッセージを選択可能となる。同様に、図14のフローチャートの場合、ステップS51,S52,S53の各ループにおいて、ステップS31でカテゴリ毎の表示を行えば、各カテゴリ毎に音声メッセージを選択可能となる。このカテゴリ毎の表示の場合も、選択の終了や選択パスは前述同様に可能であり、同一カテゴリ内で複数の音声メッセージを選択することも可能である。
【0079】
次に、図15を参照して、伝言メモを残すか否かを聞くメッセージを送信する場合の処理の流れを説明する。この図15のフローチャートは、図12のステップS6〜ステップS8を詳細に示すものである。
【0080】
図12のステップS5にてクリアキー49がオン操作された場合、制御部22の処理は、図15のステップS71へ進む。ステップS71のとき、制御部22は、ディスプレイ部41に音声メッセージの番号付きタイトルを表示させる。なお、このとき、制御部22は、前記図9にて説明した「伝言メモ」や図10にて説明した「伝言メモON」や「伝言メモOFF」を選択肢として有する画面を表示させても良い。そして、制御部22は、ステップS72の処理として、メッセージが選択されたか否かの判断を行う。なお、ステップS71にて前記図10の画面が表示された場合、制御部22は、当該ステップS72ではそれら「伝言メモON」、「伝言メモOFF」の何れが選択されたか判断する。このステップS72において何れかのメッセージが選択されたとき、制御部22は、ステップS73の処理として、上記選択されたメッセージを例えばRAM20に記憶させた後、ステップS71の処理に戻る。なお、ステップS73では、選択されたメッセージが格納されている不揮発性メモリ上のアドレスをRAM20に記憶させても良い。
【0081】
その後、ステップS72にてメッセージの選択が行われず、さらにステップS74にてメッセージの選択が終了したと判断した場合、制御部22は、ステップS75の処理に進む。ステップS75の処理に進むと、制御部22は、上記RAM20に保存した各メッセージを、その保存順に順次読み出し、相手先の携帯端末10へ送信する。なお、メモリアドレスがRAM20に保存されているときには、メッセージが記憶されている不揮発性メモリから、上記RAM20に保存されているアドレスに応じたメッセージが読み出され、相手先の携帯端末10へ送信されることになる。
【0082】
また、制御部22は、ステップS76において、伝言メモを残すか否か聞くメッセージが選択されているか判断し、選択されているときにはステップS77にてそのメッセージを送信する。その後、制御部22は、相手先の携帯端末10から送られてくる伝言メモを例えばRAM20或いは記録部27に録音する。上記ステップS76にて選択されていないと判断された時、又は、上記ステップS78の処理後、図12のステップS1へ戻る。
【0083】
次に、図16を参照して、前記選択履歴に応じたタイトルの表示優先順位の変更処理の流れを説明する。この図16のフローチャートは、図12のステップS7とステップS8の間、又は、ステップS8の後に挿入されるものである。
【0084】
この図16のフローチャートにおいて、前段のステップからステップS81の処理に進むと、制御部22は、選択された音声メッセージを指し示すポインタ(以下、メッセージポインタと表記する)の変数Nを「0」に変更し、その変更後のメッセージポインタをRAM20に保存する。次に、制御部22は、ステップS82の処理として、選択された音声メッセージのメッセージポインタの変数N(上記変更前の変数N)に対してN−1の関係にあるメッセージポインタを、上記変数Nに設定する。そして、制御部22は、ステップS83の処理として、上記変数Nを1デクリメントして、ステップS81の処理に戻る。
【0085】
すなわち、この図16のフローチャートの流れを前記図8の例を用いて説明すると、制御部22は、例えば番号「3」が付されているタイトル(つまりメッセージC)が選択されると、そのメッセージCを指し示すためのメッセージポインタを「3」から「0」に設定する。次に、変数N−1、つまり番号「2」が付されていたタイトルのメッセージBのメッセージポインタを、変数N、つまり「3」に設定する。その後、制御部22は、変数Nを1デクリメントして「2」にする。次に、制御部22は、変数N−1、つまり番号「1」が付されていたタイトルのメッセージAのメッセージポインタを、変数N、つまり「2」に設定する。その後、制御部22は、変数Nを1デクリメントして「1」にする。そして、制御部22は、変数N−1、つまり番号「0」が付されていたタイトルのメッセージCのメッセージポインタを、変数N、つまり番号「1」に設定する。これにより、次回表示される番号付きタイトルは、図8の(b)に示すように、「1.メッセージC」、「2.メッセージA」、「3.メッセージB」、「4.メッセージD」…の順番になる。
【0086】
[実施の形態のまとめ]
以上説明したように、本実施の形態の携帯電話システム及び各携帯端末によれば、音声メッセージを送信することで、着信携帯端末10Bのユーザは、発信携帯端末10Aのユーザに対して、例えば何故電話に出られないかを伝えることができる。また、本実施の形態によれば、音声メッセージにテキストのタイトルを付けて表示することで、ユーザによる音声メッセージの選択時の判断を助けることが可能である。さらに本実施の形態によれば、複数の音声メッセージを選択して送信可能であるため、音声メッセージの組み合わせが可能となり、様々な内容のメッセージを送信でき、且つ、有限な音声メッセージの有効利用が図れる。また、本実施の形態によれば、音声メッセージのタイトル表示の順番を、選択履歴や選択頻度、着呼の相手先、ユーザがおかれている状況、場所、時間帯などに応じて変更することで、ユーザは短い時間内で有用な音声メッセージを選択可能となる。
【0087】
なお、上述した実施の形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
【0088】
例えば、本発明は、携帯電話システムの他に、有線の一般回線システムやテレビ電話システム、それらと携帯電話システムとの間の通信などに適用することも可能である。
【0089】
また、本発明は、基地局2や制御局1を介さずに、例えば、前記ブルートゥース方式の近距離無線通信部24を用いて携帯端末10同士の間で通話を行う場合にも適用可能である。
【0090】
【発明の効果】
本発明によれば、一方の通信装置が他方の通信装置からの着信を受けたとき、当該一方の通信装置のユーザがおかれている状況などを知らせるための音声メッセージを、他方の通信装置へ送信することにより、例えば着信を受けることができないような場合に、相手方に対し、応答できない理由などを状況に応じて臨機応変に伝えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】通信システムの一構成例を示す図である。
【図2】携帯端末の外観及び音声メッセージのタイトル表示例を示す図である。
【図3】「理由」のカテゴリに分類される音声メッセージのタイトル表示例を示す図である。
【図4】「時間」のカテゴリに分類される音声メッセージのタイトル表示例を示す図である。
【図5】「行動」のカテゴリに分類される音声メッセージのタイトル表示例を示す図である。
【図6】「選択しない」の項目を含む表示例を示す図である。
【図7】「選択終了」の項目を含む表示例を示す図である。
【図8】選択履歴に応じた表示の変更例の説明に用いる図である。
【図9】「伝言メモ」の項目を含む表示例を示す図である。
【図10】着信時に伝言メモ機能のオン/オフを設定するための項目の表示例を示す図である。
【図11】携帯端末の内部構成を示すブロック図である。
【図12】着信から音声メッセージの送信までの概略的な流れを説明するためのフローチャートである。
【図13】複数の音声メッセージの選択が終了した後に各音声メッセージを順次送信する場合の流れを示すフローチャートである。
【図14】選択される毎に音声メッセージを送信することで、複数の音声メッセージの送信を実現する場合の流れを示すフローチャートである。
【図15】伝言メモを残すか否かを聞くメッセージを送信する場合の流れを示すフローチャートである。
【図16】選択履歴に応じた表示変更処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…制御局、2…基地局、10…携帯電話機(携帯端末)、12…デュープレクサ、13…受信部、14…送信部、15,17…スピーカ、16…マイクロホン、18…DSP、20…RAM、21…ROM、22…制御部、24…近距離無線通信部、27…記録部、41…ディスプレイ部、45…ナンバーキー、46…ジョグダイヤル、49…クリアキー

Claims (17)

  1. 着信を受ける受信部と、
    少なくとも着信時に、複数の音声メッセージの中から使用者の指示により選択された音声メッセージを取得するメッセージ取得部と、
    上記取得した音声メッセージを、上記着信を行ってきた通信相手先に対して送信する送信部とを有する
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 請求項1記載の通信装置であって、
    各音声メッセージに対してそれぞれ個々に識別可能なタイトル情報を対応付けて、上記タイトル情報を所定の表示部に表示させるメッセージ管理部を備え、
    上記メッセージ取得部は、上記表示された複数のタイトル情報の中から使用者の指示により選択されたタイトル情報に対応した、上記音声メッセージを取得することを特徴とする通信装置。
  3. 請求項2記載の通信装置であって、
    上記メッセージ管理部は、音声メッセージの選択履歴を保持し、上記選択履歴に基づいて上記タイトル情報の表示順を変更することを特徴とする通信装置。
  4. 請求項3記載の通信装置であって、
    上記メッセージ管理部は、前回選択された音声メッセージのタイトル情報の表示優先順位を最上位に設定することを特徴とする通信装置。
  5. 請求項3記載の通信装置であって、
    上記メッセージ管理部は、上記選択履歴から各音声メッセージの選択頻度を求め、当該選択頻度に応じて上記タイトル情報の表示優先順位を設定することを特徴とする通信装置。
  6. 請求項1記載の通信装置であって、
    上記メッセージ取得部にて複数の音声メッセージが取得されたとき、上記送信部は、上記メッセージ取得部での複数の音声メッセージの取得終了後に、各音声メッセージを順次送信することを特徴とする通信装置。
  7. 請求項1記載の通信装置であって、
    上記メッセージ取得部にて複数の音声メッセージが取得されるとき、上記送信部は、上記メッセージ取得部での取得と同時に各音声メッセージを順次送信することを特徴とする通信装置。
  8. 請求項2記載の通信装置であって、
    上記メッセージ管理部は、所定数のタイトル情報からなるタイトル情報グループを順次表示させ、
    上記メッセージ取得部は、上記順次表示されたタイトル情報グループの中から使用者により選択された所望のタイトル情報の音声メッセージを取得することを特徴とする通信装置。
  9. 請求項8記載の通信装置であって、
    上記メッセージ管理部は、各音声メッセージをカテゴリ分類し、上記カテゴリ毎に分類された音声メッセージの上記タイトル情報グループを表示させることを特徴とする通信装置。
  10. 請求項9記載の通信装置であって、
    上記メッセージ管理部は、上記通信相手先を特定する情報に基づいて、上記表示されるタイトル情報グループのカテゴリを決定することを特徴とする通信装置。
  11. 請求項8記載の通信装置であって、
    上記メッセージ管理部は、予め設定されたスケジュール情報に基づいて、上記表示されるタイトル情報グループ内の各タイトル所の表示順を変更することを特徴とする通信装置。
  12. 請求項8記載の通信装置であって、
    上記メッセージ管理部は、メッセージ取得部にて先に選択された音声メッセージに応じて、次に表示するタイトル情報グループ内の各タイトル情報の表示順を変更することを特徴とする通信装置。
  13. 請求項2記載の通信装置であって、
    使用者により少なくとも番号が入力可能な番号入力部を備え、
    上記メッセージ管理部は、各タイトル情報にそれぞれ番号を対応つけて表示させ、
    上記メッセージ取得部は、上記番号入力部により入力された番号に対応した音声メッセージを取得することを特徴とする通信装置。
  14. 請求項1記載の通信装置であって、
    上記通信相手先から送信されてきた音声メッセージを録音する録音部を備えることを特徴とする通信装置。
  15. 請求項14記載の通信装置であって、
    着信時に、上記録音部での音声メッセージの録音機能を有効又は無効に設定する録音機能設定部を備えることを特徴とする通信装置。
  16. 請求項1記載の通信装置であって、
    外部より転送されてきた音声メッセージを、上記選択の対象となる音声メッセージとして格納する音声メッセージ格納部を備えることを特徴とする通信装置。
  17. 互いに双方向通信が可能な少なくとも二つの通信装置を備え、
    少なくとも一方の通信装置は、着信時に、複数の音声メッセージの中から使用者の指示により選択された音声メッセージを取得し、その取得した音声メッセージを他方の通信装置へ送信する
    ことを特徴とする通信システム。
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