JP2004040530A

JP2004040530A - ビデオ情報配信サービスシステム、ビデオ情報配信サービスサーバ及びビデオ情報受信装置

Info

Publication number: JP2004040530A
Application number: JP2002195592A
Authority: JP
Inventors: Yuzo Yamamura; 山村　裕三
Original assignee: Kenwood KK
Current assignee: Kenwood KK
Priority date: 2002-07-04
Filing date: 2002-07-04
Publication date: 2004-02-05
Anticipated expiration: 2022-07-04
Also published as: JP4027737B2

Abstract

【課題】ＩＲＤシステムを用いて放映される番組をリアルタイムに視聴することができると共に、放映日や放映時刻に拘わりなく放送番組の視聴を行うことができる番組配信サービス装置を提供する。
【解決手段】ＩＲＤ装置６、電波時計７、モニタＴＶ８、ビデオ情報配信サービス用サーバ２０による基本機能に、携帯端末１５によるデータ処理機能を付加して構成されている。サーバ２０には、予め定められた日時に放映される複数の放送番組と、これとは別の番組も追加して格納される。サーバ２０に格納された複数のテレビ番組のタイトル一覧表示データをユーザーのＩＲＤ装置６に送信する送信手段と、この送信手段から送信されるタイトル一覧表示データをＩＲＤ装置６で受信する受信手段が構成される。この受信手段で受信されたタイトル一覧表示データに基づいて視聴指定と延長指定と返却指定を行うことができる。
【選択図】　　　　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオ情報配信サービスシステム、ビデオ情報配信サービスサーバ及びビデオ情報受信装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、同軸ケーブルまたは光ケーブル等で形成される有線伝送線路、衛星波や地上波等を用いて行われる無線伝送線路を用いて行われるテレビジョン放送は、これまで、アナログの映像信号をＡＭ変調すると共に音声信号をＦＭ変調した信号を所定の搬送周波数で送信するアナログ放送番組が主流であったが、近年になってアナログの映像信号と音声信号をデジタル化し、さらにデジタル圧縮した後のデータをＱＰＳＫ変調またはＱＡＭ変調等の変調方式を用いてデジタル変調し、この信号をＯＦＤＭ方式等のデジタル伝送方式を用いて送信するデジタル放送が開始された。
【０００３】
このデジタル放送は、半導体技術、画像と音声の信号圧縮技術の著しい進歩によって可能となったものであり、従前のアナログ放送に比べて、同一の伝送路の有する周波数帯域の範囲内に、より多くの番組プログラムを放送することが可能となり、またＯＦＤＭ方式等のデジタル伝送方式が採用されることによって、伝送信号劣化の少ない高品位な放送が行える等の多くの利点を有している。
【０００４】
かかる放送サービスは、その伝送路が、地上波伝送、衛星波伝送、ケーブル伝送等のように多種の伝送形態でもってサービス提供を行うことができ、当該のテレビ放送番組の信号に、ユーザーＩＤ情報と課金情報を含ませて有料テレビ番組放送の信号として送信し、これをユーザーが受信するときに、該受信された信号に含まれるユーザーＩＤ情報と課金情報に基づく認証を行い、全ての条件を満たしたときに有料テレビ番組の映像および／または音声を正規に再現させ得るＩＲＤシステムが広く普及している。
【０００５】
ＩＲＤシステムの具体的な構成は、例えば図５に示すように、ＩＲＤ装置１にモニタＴＶ２と受信アンテナ５を接続して構成され、ＩＲＤ装置１のユーザーから申し込まれた視聴チャンネルや視聴を希望する特定番組のデータでなる多種多様のユーザー設定情報に基づいて送信信号を生成するサービスセンター３から放送衛星４に向けて放送用信号を送信し、この放送用信号を受けた放送衛星４から放送電波を地上に向かって送信するように全体システムが構成される。
【０００６】
そして、放送電波を受信アンテナ５で受け、その信号に対して所定の復号信号処理を施してビデオ信号に変換し、モニタＴＶ２に映像再生すると同時に、図示しない音響装置によって音声再生を行っている。
【０００７】
この場合、放送衛星４から送信される放送電波は、所定のアルゴリズムに基づく暗号化（スクランブル変調）が掛けられた信号とされ、テレビ放送番組の信号に、ユーザーＩＤ情報と課金情報を含ませて送信された有料テレビ番組放送の信号とされていて、そのままの状態で受信したときには正規の映像と音声が再現できない状態とされ、ＩＲＤ装置１による認証、即ち、送信電波に含まれるユーザーＩＤ情報と課金情報を受信して得られた情報に基づいて行われる課金期間の参照、課金チャンネルの参照、機器ＩＤが正規に登録されたものであるかの参照等々の制限条件が全て満たされたときに当該の暗号化が解除されて正規の映像と音声を再現させることができる。
【０００８】
従って、ＩＲＤシステムのユーザーは特定のチャンネルもしくは特定番組に対して課金許容の登録を電話回線を用いてサービスセンター３に連絡することによって好みの番組を視聴することができ、その視聴が予め定められた放送予定日時にて一義的に行われるようになっている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
従来のＩＲＤシステムは、テレビ番組の視聴が予め定められた放送予定日時に一義的に行われるようになっているために、リアルタイムの視聴を行うことができるものの、その放映開始時間を逃してしまうと途中からの視聴しかできず、また、放映の終了の後になって視聴したくなった場合には、再放送されるまで待たねばならないという問題があるという現状である。
【００１０】
このような問題を解消するには、レンタルビデオショップ等に出向き、視聴したい番組のビデオをレンタルし、当該ビデオを視聴することによって一応は解消されるものの、レンタル品を視聴した後、かつ、視聴期間の満了前に、再度に亘ってレンタルビデオショップ等に出向いてレンタル品の返却手続きを行わなければならず繁雑な手続きをユーザーに強いることになるという別途の問題が生じてしまうのでその改善が熱望されている。
【００１１】
【発明の目的】
そこで、本発明の目的は、ＩＲＤシステムを用いて放映される番組をリアルタイムに視聴することができると共に、放映日や放映時刻に拘わりなく放送番組の視聴を行うことができるビデオ情報配信サービスシステム、ビデオ情報配信サービスサーバ及びビデオ情報受信装置を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明によるビデオ情報配信サービスシステム、ビデオ情報配信サービスサーバ及びビデオ情報受信装置は、次に記載するような特徴的な構成を採用している。
【００１３】
（１）格納されたビデオ情報に所定のスクランブル処理を施し、符号化して送信可能なビデオ情報配信サービスサーバと、
所定のスクランブル処理が施され符号化されたビデオ情報を受信して、所定の情報に基づいて受信したビデオ情報を復号化可能なビデオ情報受信装置と、
を備えたビデオ情報配信サービスシステムにおいて、
前記ビデオ情報配信サービスサーバは、
当該サーバに格納されたビデオ情報のタイトル一覧データを送信するタイトル一覧送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から視聴を希望するタイトルを示すタイトル指定情報を受信するタイトル指定情報受信手段と、
受信したタイトル指定情報に基づいて該当するビデオ情報を視聴期間データと共に所定のビデオ情報受信装置に送信するビデオ情報送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から送信された視聴期間延長情報を受信し、当該視聴延長情報を送信したビデオ情報受信装置に対して新たな視聴期間を示す視聴期間データを送信する視聴期間延長手段と、
を備え、
前記ビデオ情報受信装置は、
前記ビデオ情報配信サービスサーバから受信したタイトル一覧データを受信するタイトル受信手段と、
受信したタイトル一覧データに基づいて選択したビデオ情報の送信を指示するタイトル指定情報を送信するタイトル指定情報送信手段と、
視聴期間データと共に受信したビデオ情報を蓄積する記録手段と、
蓄積されたビデオ情報を視聴期間データに基づいて復号して再生する再生手段と、
受信したビデオ情報のうち特定タイトルの視聴期間の延長を指示する視聴期間延長情報を送信する視聴期間延長手段と、
送信した視聴期間延長情報に対応して受信した新たな視聴期間データを受信して、該当するタイトルの視聴期間を更新する視聴期間更新手段と、
を備えたビデオ情報配信サービスシステム。
【００１４】
（２）格納されたビデオ情報に所定のスクランブル処理を施し、符号化して送信可能なビデオ情報配信サービスサーバと、
所定のスクランブル処理が施され符号化されたビデオ情報を受信して、所定の情報に基づいて受信したビデオ情報を復号化可能なビデオ情報受信装置と、
を備えたビデオ情報配信サービスサーバにおいて、
前記ビデオ情報配信サービスサーバは、
当該サーバに格納されたビデオ情報のタイトル一覧データを送信するタイトル一覧送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から視聴を希望するタイトルを示すタイトル指定情報を受信するタイトル指定情報受信手段と、
受信したタイトル指定情報に基づいて該当するビデオ情報を視聴期間データと共に所定のビデオ情報受信装置に送信するビデオ情報送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から送信された視聴終了情報を受信し、当該視聴情報を送信したビデオ情報受信装置に対する課金処理を終了する課金処理終了手段と、
を備え、
前記ビデオ情報受信装置は、
ビデオ情報配信サービスサーバから受信したタイトル一覧データを受信するタイトル受信手段と、
受信したタイトル一覧データに基づいて選択したビデオ情報の送信を指示するタイトル指定情報を送信するタイトル指定情報送信手段と、
視聴期間データと共に受信したビデオ情報を蓄積する記録手段と、
蓄積されたビデオ情報を視聴期間データに基づいて復号して再生する再生手段と、
受信したビデオ情報のうち特定タイトルの視聴終了を指示する視聴終了情報を送信する視聴終了手段と、
送信した視聴終了情報に対応するタイトルの視聴を不可能となす視聴制限手段と、
を備えたビデオ情報配信サービスシステム。
【００１５】
（３）格納されたビデオ情報に所定のスクランブル処理を施し、符号化して送信可能なビデオ情報配信サービスサーバであって、
当該サーバに格納されたビデオ情報のタイトル一覧データを送信するタイトル一覧送信手段と、
当該サーバが送信するビデオ情報を受信可能なビデオ情報受信装置から視聴を希望するタイトルを示すタイトル指定情報を受信するタイトル指定情報受信手段と、
受信したタイトル指定情報に基づいて該当するビデオ情報を視聴期間データと共に所定のビデオ情報受信装置に送信するビデオ情報送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から送信された視聴期間延長情報を受信し、当該視聴延長情報を送信したビデオ情報受信装置に対して新たな視聴期間を示す視聴期間データを送信する視聴期間延長手段と、
を備えたビデオ情報配信サービスサーバ。
【００１６】
（４）所定のスクランブル処理が施され符号化されたビデオ情報を受信して、所定の情報に基づいて受信したビデオ情報を復号化可能なビデオ情報受信装置であって、
ビデオ情報を送信するビデオ情報配信サービスサーバから受信したタイトル一覧データを受信するタイトル受信手段と、
受信したタイトル一覧データに基づいて選択したビデオ情報の送信を指示するタイトル指定情報を送信するタイトル指定情報送信手段と、
視聴期間データと共に受信したビデオ情報を蓄積する記録手段と、
蓄積されたビデオ情報を視聴期間データに基づいて復号して再生する再生手段と、
受信したビデオ情報のうち特定タイトルの視聴期間の延長を指示する視聴期間延長情報を送信する視聴期間延長手段と、
送信した視聴期間延長情報に対応して受信した新たな視聴期間データを受信して、該当するタイトルの視聴期間を更新する視聴期間更新手段と、
を備えたビデオ情報受信装置。
【００１７】
（５）格納されたビデオ情報に所定のスクランブル処理を施し、符号化して送信可能なビデオ情報配信サービスサーバであって、
当該サーバに格納されたビデオ情報のタイトル一覧データを送信するタイトル一覧送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から視聴を希望するタイトルを示すタイトル指定情報を受信するタイトル指定情報受信手段と、
受信したタイトル指定情報に基づいて該当するビデオ情報を視聴期間データと共に所定のビデオ情報受信装置に送信するビデオ情報送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から送信された視聴終了情報を受信し、当該視聴情報を送信したビデオ情報受信装置に対する課金処理を終了する課金処理終了手段と、
を備えたビデオ情報配信サービスサーバ。
【００１８】
（６）所定のスクランブル処理が施され符号化されたビデオ情報を受信して、所定の情報に基づいて受信したビデオ情報を復号化可能なビデオ情報受信装置であって、
前記ビデオ情報配信サービスサーバから受信したタイトル一覧データを受信するタイトル受信手段と、
受信したタイトル一覧データに基づいて選択したビデオ情報の送信を指示するタイトル指定情報を送信するタイトル指定情報送信手段と、
視聴期間データと共に受信したビデオ情報を蓄積する記録手段と、
蓄積されたビデオ情報を視聴期間データに基づいて復号して再生する再生手段と、
受信したビデオ情報のうち特定タイトルの視聴終了を指示する視聴終了を送信する視聴終了手段と、
送信した視聴期間終了に対応するタイトルの視聴を不可能となす視聴制限手段と、
を備えたビデオ情報受信装置。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。先ず、ＩＲＤ装置の番組配信サービス装置およびＩＲＤ装置の番組配信サービスシステムの全体構成について図１を用いて説明する。当該装置の一例は、ＩＲＤ装置６、電波時計７、モニタＴＶ８、ビデオ情報配信サービス用サーバ２０による基本機能に、携帯端末１５によるデータ処理機能を付加して構成されている。
【００２０】
ＩＲＤ装置６は、所定のアルゴリズムで暗号化されたテレビ番組の信号に、ユーザーＩＤ情報と課金情報を重畳して形成された送信信号を受信し、ユーザー機器情報と前記受信された信号に含まれるユーザーＩＤ情報と課金情報を比較してユーザー認証を行い、所定条件を満たしたときに前記暗号化されたテレビ番組の信号の解読を許容してテレビ番組を正規に再現させるような制御を行い得るように構成されている。
【００２１】
ビデオ情報配信サービス用サーバ２０は、複数のテレビ番組が格納されると共に、予め定められた日時に放映される複数の放送番組とは別の番組が追加して格納されている。
【００２２】
ビデオ情報配信サービス用サーバ２０に格納された複数のテレビ番組のタイトル一覧データをユーザーのＩＲＤ装置６に送信する送信手段と、この送信手段から送信されるタイトル一覧データをＩＲＤ装置６で受信する受信手段が構成されている。
【００２３】
受信手段で受信されたタイトル一覧データから視聴を希望するタイトルを選択してビデオ情報配信サービス用サーバ２０に出力するタイトル指定手段と、このタイトル指定手段で選択された特定のタイトルに対する視聴期間の延長を指定し、前記ビデオ情報配信サービス用サーバに出力する延長指定手段が構成されている。
【００２４】
タイトル指定手段で選択された特定のタイトルに対して返却を指定し、前記ビデオ情報配信サービス用サーバに出力する返却指定手段とが構成されている。
【００２５】
以上のように要部が構成された本形態の録画機能付ＩＲＤ装置の録画制御装置の動作を図２ないし図４に示すフローチャートを用いて説明する。先ず、ビデオ情報ビデオ情報受信処理について図２を用いて説明する。ビデオ情報ビデオ情報受信処理を開始するために、ステップＳ１にてＩＲＤ装置６のＯＳＤ指令釦（不図示）を操作すると、モニタＴＶ８のディスプレイ９に初期画面がオンスクリーン表示される。
【００２６】
このとき、ＩＲＤ装置６から出力されるモニタ信号によってモニタＴＶ８のディスプレイ９の表示画面中に映画番組を一覧表示した映画タイトルリスト１０が表示し得る状態（この時点では一覧表示はされていない）にされると共に、タイトル指定タブ１１、視聴期間の延長指定タブ１２、受信したタイトルの返却指定タブ１３、指定されたタイトルのダウンロード指定タブ１４が表示された状態になり、次のステップＳ２に移行し、タイトル指定タブ１１がクリック指定されることによって動作モードがビデオ情報ダウンロードモードにされる。
【００２７】
次のステップＳ３で、ＩＲＤ装置６からビデオ情報配信サービス用サーバ２０へのアクセスが伝送路ｃを介して行われ、しかる後にダウンロード指定タブ１４をクリック指定することによって伝送路ｂを介して映画番組の一覧表示が映画タイトルリスト１０のように表され、次のステップＳ４に移行し、ユーザーが映画タイトルリスト１０を見ながら視聴希望のタイトルをクリック指定することによって視聴希望番組が選択されステップＳ５に移行する。
【００２８】
ステップＳ５は、ユーザーＩＤの入力を促すもので、入力が完了すると次のステップＳ６に移行して視聴期間の入力が促され、その入力が完了するとステップＳ７に移行して指定タイトル（視聴希望のタイトル）をダウンロードするためにダウンロード指定タブ１４をクリック指定することが促され、ダウンロード指定タブ１４を用いた指定が完了するとダウンロードが開始し、ステップＳ８に移行して当該視聴番組のデータがＩＲＤ装置６のハードディスク６ａに保存されることによって一連のビデオ情報受信処理が完了する。
【００２９】
このようにしてハードディスク６ａに格納されたビデオ情報は、ＩＲＤ装置６の再生指令釦（不図示）を操作することによってモニタＴＶ８に再生させることができ、その再生処理の詳細は、図３に示すフローチャートのように、先ず、ステップＳ９が実行され、電波時計７からの出力をＩＲＤ装置６に伝送路ａを介して取り込むことによって得られた正確な現在日時刻が確認され、次のステップＳ１０でその現在日時刻と、既にＩＲＤ装置６に格納されている視聴期間の満期日時刻とが比較され、次のステップＳ１１で視聴期間満了であるか否かが判定され、視聴期間満了前の場合（Ｙｅｓの場合）には、ステップＳ１２にて所定金額での有料視聴の再生を行うことができ一連の再生処理が終了される。
【００３０】
ここで、電波時計７の代わりに所定時刻の時報に合わせるように制御しても良いし、インターネット上の時間情報を利用しても良い。重要なのは、機器の日時情報や容易に書き換えられるのを防止し、正確な日時情報を得ることにある。
【００３１】
一方、ステップＳ１１によって視聴期間満了の後であると判定された場合（Ｎｏの場合）には、ステップＳ１３に移行し再生動作が行えないようにされた後に一連の再生処理が終了される。
【００３２】
さて、ハードディスク６ａにダウンロードされた視聴番組の返却／延長処理を行う場合の一連の動作処理は、図４に示すフローチャートのように行われ、先ず、ステップＳ１４でＩＲＤ装置６から伝送路ｂを介してビデオ情報配信サービス用サーバ２０に対するアクセスを開始し、次のステップＳ１５によって返却／延長のいずれであるかの選択を指定することが促され、ディスプレイ９にオンスクリーン状態で表示される延長指定タブ１２と返却指定タブ１３のいずれかがクリック指定されると次のステップＳ１６に移行する。
【００３３】
ここでいう返却とは、実際にビデオ情報を送信するのではなく、視聴の終了を示す情報を送信することである。
【００３４】
ステップＳ１６は、返却／延長のいずれであるかを判定するもので、延長と判定された場合には、ステップＳ１７に移行して、現在視聴中のタイトル一覧をダウンロードしてディスプレイ９に表示させ、どのタイトルについての延長であるかの選択が促され、延長するタイトルが選択されるとステップＳ１８に移行してその時間情報、例えば延長期間が１日である旨の時間情報がダウンロードされステップＳ１９に移行して延長期間の満了の日時刻まで再生が可能である旨のデータがＩＲＤ装置６に格納されて一連の延長処理が完了する。
【００３５】
一方、ステップＳ１６において、返却と判定された場合には、ステップＳ１７に移行して、現在視聴中のタイトル一覧をダウンロードしてディスプレイ９に表示させ、どのタイトルについての返却であるかの選択が促され、返却するタイトルが選択されると、次にその時間情報、即ち、返却日時刻のデータがＩＲＤ装置６に格納されると同時に伝送路ｂを介してビデオ情報配信サービス用サーバ２０に格納されて一連の返却処理が完了する。
【００３６】
この返却処理が行われた後には、再度に亘ってビデオ情報受信処理を行わない限りは、当該視聴番組の再生を行うことができないように制御される。
【００３７】
今まで説明した一連の返却／延長処理は、モニタＴＶ８のディスプレイ９にオンスクリーン表示された画面によって行われているが、携帯電話等の携帯端末１５を用い無線中継局と無線基地局を含む伝送路ｄを介して行うことによっても実行することができる。
【００３８】
即ち、携帯端末１５の表示器１６に表示されたオンスクリーン表示を見ながら延長指定釦１７、返却指定釦１８、テンキー１９ならびに他のキーを操作することによって実行させることができ、指定されたビデオ情報に対する延長処理を延長指定釦１７の操作によって実行させることができ、返却処理を返却指定釦１８の操作によって実行させることができる。
【００３９】
よって、ＩＲＤ装置６とモニタＴＶ８の設置されている場所から離れた場所、例えば外出先から携帯端末１５を用いてビデオ情報配信サービス用サーバ２０にアクセスすることによって一連の返却／延長処理を行うことができるので使い勝手を著しく向上させることができる。
【００４０】
また、視聴期限が近づいたタイトルについて、モニタＴＶ８や携帯端末１５を通じてユーザーに報知するようにしても良い。この場合、ＩＲＤ装置６は、電話回線等に接続されると共に、ネットワーク等を介して携帯端末１５に接続される。ブルーツースや８０２．１１ａ等の無線技術が用いられても良い。これによって、返却処理を忘れて延滞料金が発生してしまうことがなくなる。
【００４１】
なお、本形態のＩＲＤシステムにおける放映は、有料テレビ番組放送の信号が放送衛星から送信される例であるが、ＶＨＦやＵＨＦの地上波であったり、ケーブルＴＶシステムに見られるような同軸線や光伝送線等の有線伝送線路を用いて送信されるように構成してもよく、また、ＩＲＤ装置６に格納されている現在日時刻データは、電波時計７からの出力を取り込んでいるが、別途に設けられた時計の情報を取り込むように構成してもよい。
【００４２】
また、ビデオ情報受信処理の際に、ビデオ情報配信サービス用サーバ２０からダウンロードしたビデオ情報は、ユーザーが自分で消去しない限りＩＲＤ装置６のハードディスク６ａには残っていて、所定の視聴期間でないと再生できないものであるが、後日に再度に亘ってタイトル指定された場合には、当該番組のダウンロードを省略することができる。
【００４３】
さらに、ビデオ情報受信処理と返却処理と延長処理の際に作成された一連の視聴履歴データをＩＲＤ装置６に格納しておけば後日に同一タイトルの視聴をする場合や、視聴履歴を参照して過去にそのタイトルを視聴したことがあればビデオ情報配信サービス用サーバ２０から再度ダウンロードしなくともその時間情報データだけダウンロードすることによって所定の再生を実行することができる。また、視聴期間の満了で自動的にハードディスク６ａの該当ビデオ情報を消去するようにしても良い。
【００４４】
以上、本発明によるＩＲＤ装置の番組配信サービス装置の好適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯かる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であること、当業者には容易に理解できよう。
【００４５】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によるＩＲＤ装置の番組配信サービス装置およびＩＲＤ装置の番組配信サービスシステムは、レンタルビデオショップ等に出向く必要がなく、受信した番組を返却したり、期間延長することができ、従来のような繁雑な手続きをユーザーに強いることがなくなる。
【００４６】
従って、本発明によれば、使い勝手の良いビデオ情報配信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態によるＩＲＤ装置の番組配信サービス装置の全体構成を示すむブロック回路図である。
【図２】図１に示されるＩＲＤ装置の番組配信サービス装置およびシステムにおける一連のビデオ情報受信処理を説明するためのフローチャートである。
【図３】図１に示されるＩＲＤ装置の番組配信サービス装置およびシステムにおける一連の再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図４】図１に示されるＩＲＤ装置の番組配信サービス装置およびシステムにおける一連の返却／延長処理を説明するためのフローチャートである。
【図５】従来の録画機能付ＩＲＤシステムの一例を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
１　　ＩＲＤ装置
２　　モニタＴＶ
３　　サービスセンター
４　　放送衛星
５　　受信アンテナ
６　　ＩＲＤ装置
６ａ　ハードディスク
７　　電波時計
８　　モニタＴＶ
９　　ディスプレイ
１０　　映画タイトルリスト
１１　　タイトル指定タブ
１２　　延長指定タブ
１３　　返却指定タブ
１４　　ダウンロード指定タブ
１５　　携帯端末
１６　　表示器
１７　　延長指定釦
１８　　返却指定釦
１９　　テンキー
２０　　ビデオ情報配信サービス用サーバ

Claims

格納されたビデオ情報に所定のスクランブル処理を施し、符号化して送信可能なビデオ情報配信サービスサーバと、
所定のスクランブル処理が施され符号化されたビデオ情報を受信して、所定の情報に基づいて受信したビデオ情報を復号化可能なビデオ情報受信装置と、
を備えたビデオ情報配信サービスシステムにおいて、
前記ビデオ情報配信サービスサーバは、
当該サーバに格納されたビデオ情報のタイトル一覧データを送信するタイトル一覧送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から視聴を希望するタイトルを示すタイトル指定情報を受信するタイトル指定情報受信手段と、
受信したタイトル指定情報に基づいて該当するビデオ情報を視聴期間データと共に所定のビデオ情報受信装置に送信するビデオ情報送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から送信された視聴期間延長情報を受信し、当該視聴延長情報を送信したビデオ情報受信装置に対して新たな視聴期間を示す視聴期間データを送信する視聴期間延長手段と、
を備え、
前記ビデオ情報受信装置は、
前記ビデオ情報配信サービスサーバから受信したタイトル一覧データを受信するタイトル受信手段と、
受信したタイトル一覧データに基づいて選択したビデオ情報の送信を指示するタイトル指定情報を送信するタイトル指定情報送信手段と、
視聴期間データと共に受信したビデオ情報を蓄積する記録手段と、
蓄積されたビデオ情報を視聴期間データに基づいて復号して再生する再生手段と、
受信したビデオ情報のうち特定タイトルの視聴期間の延長を指示する視聴期間延長情報を送信する視聴期間延長手段と、
送信した視聴期間延長情報に対応して受信した新たな視聴期間データを受信して、該当するタイトルの視聴期間を更新する視聴期間更新手段と、
を備えたことを特徴とするビデオ情報配信サービスシステム。
格納されたビデオ情報に所定のスクランブル処理を施し、符号化して送信可能なビデオ情報配信サービスサーバと、
所定のスクランブル処理が施され符号化されたビデオ情報を受信して、所定の情報に基づいて受信したビデオ情報を復号化可能なビデオ情報受信装置と、
を備えたビデオ情報配信サービスサーバにおいて、
前記ビデオ情報配信サービスサーバは、
当該サーバに格納されたビデオ情報のタイトル一覧データを送信するタイトル一覧送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から視聴を希望するタイトルを示すタイトル指定情報を受信するタイトル指定情報受信手段と、
受信したタイトル指定情報に基づいて該当するビデオ情報を視聴期間データと共に所定のビデオ情報受信装置に送信するビデオ情報送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から送信された視聴終了情報を受信し、当該視聴情報を送信したビデオ情報受信装置に対する課金処理を終了する課金処理終了手段と、
を備え、
前記ビデオ情報受信装置は、
ビデオ情報配信サービスサーバから受信したタイトル一覧データを受信するタイトル受信手段と、
受信したタイトル一覧データに基づいて選択したビデオ情報の送信を指示するタイトル指定情報を送信するタイトル指定情報送信手段と、
視聴期間データと共に受信したビデオ情報を蓄積する記録手段と、
蓄積されたビデオ情報を視聴期間データに基づいて復号して再生する再生手段と、
受信したビデオ情報のうち特定タイトルの視聴終了を指示する視聴終了情報を送信する視聴終了手段と、
送信した視聴終了情報に対応するタイトルの視聴を不可能となす視聴制限手段と、
を備えたことを特徴とするビデオ情報配信サービスシステム。
格納されたビデオ情報に所定のスクランブル処理を施し、符号化して送信可能なビデオ情報配信サービスサーバであって、
当該サーバに格納されたビデオ情報のタイトル一覧データを送信するタイトル一覧送信手段と、
当該サーバが送信するビデオ情報を受信可能なビデオ情報受信装置から視聴を希望するタイトルを示すタイトル指定情報を受信するタイトル指定情報受信手段と、
受信したタイトル指定情報に基づいて該当するビデオ情報を視聴期間データと共に所定のビデオ情報受信装置に送信するビデオ情報送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から送信された視聴期間延長情報を受信し、当該視聴延長情報を送信したビデオ情報受信装置に対して新たな視聴期間を示す視聴期間データを送信する視聴期間延長手段と、
を備えたことを特徴とするビデオ情報配信サービスサーバ。
所定のスクランブル処理が施され符号化されたビデオ情報を受信して、所定の情報に基づいて受信したビデオ情報を復号化可能なビデオ情報受信装置であって、
ビデオ情報を送信するビデオ情報配信サービスサーバから受信したタイトル一覧データを受信するタイトル受信手段と、
受信したタイトル一覧データに基づいて選択したビデオ情報の送信を指示するタイトル指定情報を送信するタイトル指定情報送信手段と、
視聴期間データと共に受信したビデオ情報を蓄積する記録手段と、
蓄積されたビデオ情報を視聴期間データに基づいて復号して再生する再生手段と、
受信したビデオ情報のうち特定タイトルの視聴期間の延長を指示する視聴期間延長情報を送信する視聴期間延長手段と、
送信した視聴期間延長情報に対応して受信した新たな視聴期間データを受信して、該当するタイトルの視聴期間を更新する視聴期間更新手段と、
を備えたことを特徴とするビデオ情報受信装置。
格納されたビデオ情報に所定のスクランブル処理を施し、符号化して送信可能なビデオ情報配信サービスサーバであって、
当該サーバに格納されたビデオ情報のタイトル一覧データを送信するタイトル一覧送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から視聴を希望するタイトルを示すタイトル指定情報を受信するタイトル指定情報受信手段と、
受信したタイトル指定情報に基づいて該当するビデオ情報を視聴期間データと共に所定のビデオ情報受信装置に送信するビデオ情報送信手段と、
前記ビデオ情報受信装置から送信された視聴終了情報を受信し、当該視聴情報を送信したビデオ情報受信装置に対する課金処理を終了する課金処理終了手段と、
を備えたことを特徴とするビデオ情報配信サービスサーバ。
所定のスクランブル処理が施され符号化されたビデオ情報を受信して、所定の情報に基づいて受信したビデオ情報を復号化可能なビデオ情報受信装置であって、
前記ビデオ情報配信サービスサーバから受信したタイトル一覧データを受信するタイトル受信手段と、
受信したタイトル一覧データに基づいて選択したビデオ情報の送信を指示するタイトル指定情報を送信するタイトル指定情報送信手段と、
視聴期間データと共に受信したビデオ情報を蓄積する記録手段と、
蓄積されたビデオ情報を視聴期間データに基づいて復号して再生する再生手段と、
受信したビデオ情報のうち特定タイトルの視聴終了を指示する視聴終了を送信する視聴終了手段と、
送信した視聴期間終了に対応するタイトルの視聴を不可能となす視聴制限手段と、
を備えたことを特徴とするビデオ情報受信装置。