JP2004038441A - 双方向光伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば十km程度の距離範囲内にある複数の監視対象となるエリアの何れか1つからの監視情報をセンタ側伝送機器で監視することができる双方向光伝送システムを提供することにある。
【解決手段】センタ側伝送機器15からn個所の監視対象となるエリアのうち第k番目を選択するためのアドレス情報kを送信し、エリアkに設けられた対象エリア側伝送機器13−kでは、センタ側伝送機器15から受信したアドレス情報が自機器のアドレスkと一致した場合に駆動許可信号を出力し、駆動許可信号を入力した場合にのみ電気/光変換部55−kで監視情報を光信号に変換して光ファイバを介して光カプラ17に出力することで、第k番目のエリアからの監視情報のみをセンタ側伝送機器15で監視できるようにしている。
【選択図】 図1
【解決手段】センタ側伝送機器15からn個所の監視対象となるエリアのうち第k番目を選択するためのアドレス情報kを送信し、エリアkに設けられた対象エリア側伝送機器13−kでは、センタ側伝送機器15から受信したアドレス情報が自機器のアドレスkと一致した場合に駆動許可信号を出力し、駆動許可信号を入力した場合にのみ電気/光変換部55−kで監視情報を光信号に変換して光ファイバを介して光カプラ17に出力することで、第k番目のエリアからの監視情報のみをセンタ側伝送機器15で監視できるようにしている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像・音声監視システムに適応可能な双方向光伝送システムに関し、特に、1心の光ファイバを介して映像情報及び音声情報を双方向伝送する双方向光伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、双方向光伝送システムとしては、図12に示すように、1心の光ファイバを介して映像情報と音声情報及び制御情報などの情報を双方向伝送する映像・音声監視システムが知られている。
図12において、監視対象となるエリア1〜エリアnの近くに設けられた対象エリア側伝送機器913と、監視員がいるセンタ側に設けられたセンタ側伝送機器とが1心の光ファイバ917を介して接続されており、対象エリア側伝送機器913とセンタ側伝送機器915とは例えば50km隔たっている。
【0003】
センタ側伝送機器915には、モニタ931、スピーカ933、コントローラ937が接続されており、監視員により所望のエリア番号が指示されると、指示されたエリア番号がコントローラ937からセンタ側伝送機器915に入力され、センタ側伝送機器915からこのエリア番号が対象エリア側伝送機器913に送信される。
このエリア番号を受信した対象エリア側伝送機器913は、受信したエリア番号をスイッチャ919に出力し、複数のカメラ921、マイク923、スピーカ925のうちエリア番号で指定されたものが同軸ケーブルやコードを介してスイッチャに接続され、スイッチャ919から同軸ケーブルを介して対象エリア側伝送機器913に接続される。
【0004】
この結果、コントローラ937から例えばエリア1が指定された場合、50km隔たっているエリア1に設けられたカメラ921、マイク923、スピーカ925が対象エリア側伝送機器913に接続され、エリア1の風景や音声が光ファイバ917を介してセンタ側伝送機器915に接続されたモニタ931やスピーカ933に出力されるとともに、センタ側伝送機器915に接続されたマイク935に入力される音声がエリア1に設けられたスピーカ925から出力される。
【0005】
このように、従来の双方向光伝送システム911によれば、1心の光ファイバ917で双方向伝送することができ、特に、遠方の各エリアに設けられたカメラ921、マイク923、スピーカ925を切り替えて所望エリアの映像情報や音声情報の収集、当該エリアへの音声情報の送信などを行うことができる。また、光ファイバの敷設本数が限られているといった条件下でも、1心の光ファイバ917を用いて双方向伝送することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の双方向光伝送システム911にあっては、1つのスイッチャ919に同軸ケーブルやコードを介して複数のカメラ921、マイク923、スピーカ925がエリア毎に接続されているので、同軸ケーブルやコードの電気的特性に起因してスイッチャ919から各エリアまで数十m程度の距離しか信号伝送ができなかった。
このため、対象エリア側伝送機器913から数十m程度の距離範囲内にあるそれぞれのエリアしか監視対象エリアとして設定することができなかった。
【0007】
そこで、数百mから数km程度あるいは十km程度の距離範囲内にあるエリアをも監視対象エリアに設定することができる双方向光伝送システムが要望されていた。
【0008】
また、従来の双方向光伝送システム911にあっては、1つのセンタ側伝送機器915に対して1人の監視員が監視するように構成されているが、複数のセンタ側伝送機器に対してそれぞれ監視員が監視するようには構成されていないので、複数のセンタ側伝送機器に対して最適な双方向光伝送システムになっていなかった。
【0009】
このため、対象エリア側伝送機器から複数のセンタ側伝送機器への報知内容として、音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かをそれぞれ最適に変更することができる双方向光伝送システムが要望されていた。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、例えば十km程度の距離範囲内にある複数の監視対象となるエリアの何れか1つからの監視情報をセンタ側伝送機器で監視することができる双方向光伝送システムを提供することにある。
また、対象エリア側伝送機器から複数のセンタ側伝送機器への報知内容として、音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かをそれぞれ最適に変更することができる双方向光伝送システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、監視センタに設けられ制御情報を送信するセンタ側伝送機器と、第1乃至第nの監視対象エリアにそれぞれ設けられ収集した監視情報を送信する第1乃至第nの対象エリア側伝送機器と、前記センタ側伝送機器と1心の光ファイバで接続するとともに、第1乃至第nの対象エリア側伝送機器とそれぞれ1心の光ファイバで接続して合波・分岐する1対nの光カプラとを備え、前記センタ側伝送機器は、第1乃至第nの監視対象エリアのうち第k番目を選択するためのアドレス情報を前記制御情報に付加して送信するアドレス送信手段を備え、前記第k番目の対象エリア側伝送機器は、前記センタ側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に駆動許可信号を出力するアドレス照合手段と、前記アドレス照合手段から駆動許可信号を入力した場合にのみ監視情報を光信号に変換して光カプラに出力する電気光変換手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するため、前記第k番目の対象エリア側伝送機器は、当該監視対象エリアに発生する異常状態を検知する異常検知手段と、前記異常検知手段により異常状態が検知された場合に異常情報を前記監視情報に付加する異常情報付加手段とを備え、前記センタ側伝送機器は、前記アドレス送信手段に1からnまでのk値を順次設定する設定手段と、前記第k番目の対象エリア側伝送機器から受信した監視情報に異常情報が含まれるかどうかを判断する異常判断手段と、前記異常判断手段により監視情報に異常情報が含まれると判断された場合には、前記第k番目の監視対象エリアに異常が発生したことを報知する報知手段とを備えたことを要旨とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、前記異常判断手段により監視情報に異常情報が含まれないと判断された場合には、前記報知手段により第k番目の監視対象エリアに異常が発生したことの報知を解除する解除手段を備えたことを要旨とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、上記課題を解決するため、監視対象エリアに設けられ収集した音声情報及び映像情報を送信する対象エリア側伝送機器と、第1乃至第nの監視センタに設けられ音声情報及び映像情報を受信する第1乃至第nのセンタ側伝送機器と、前記対象エリア側伝送機器と1心の光ファイバで接続するとともに、前記第1乃至第nのセンタ側伝送機器とそれぞれ1心の光ファイバで接続して合波・分岐する1対nの光カプラとを備え、前記対象エリア側伝送機器は、当該監視対象エリアに発生する異常状態を検知する異常検知手段と、第1乃至第nのセンタ側伝送機器のアドレス情報に対してそれぞれ前記音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かを表す出力可否フラグを記憶する異常報知テーブルと、前記異常検知手段により異常状態が検知された場合に、前記音声情報及び映像情報に付加して第1乃至第nのセンタ側伝送機器のアドレス情報とそれぞれの前記出力可否フラグを第1乃至第nのセンタ側伝送機器に送信する情報送信手段とを備え、前記第1乃至第nのセンタ側伝送機器は、前記対象エリア側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に、前記出力可否フラグに応じて音声ON/OFF信号及び映像ON/OFF信号を出力するアドレス照合手段と、前記アドレス照合手段からの音声ON/OFF信号及び映像ON/OFF信号に応じて前記対象エリア側伝送機器から受信した前記音声情報及び映像情報の出力の可否を決定する出力手段とを備えたことを要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る双方向光伝送システム11のシステム構成を示す図である。
【0016】
図1に示すように、双方向光伝送システム11には、監視対象となるエリア1〜エリアnに設けられた対象エリア側伝送機器13−1〜13−n、監視センタに設けられたセンタ側伝送機器15、監視センタから例えば50km程度離れた位置に設けられ光カプラ17が備えられている。また、光カプラ17は、監視対象となるエリア1〜nから例えば10km程度離れた位置に設置されている。
【0017】
光カプラ17の一端には1心の光ファイバ16を介してセンタ側伝送機器15が接続されており、他端にはn心の光ファイバ18−1〜18−nを介して対象エリア側伝送機器13−1〜13−nが接続されている。
【0018】
そして、対象エリア側伝送機器13−1〜13−nには、カメラ(映像撮像機)21−1〜21−n、マイク23−1〜23−n、スピーカ25−1〜25−n、各種のセンサ27−1〜27−n、対象エリア側伝送機器13−1〜13−nの制御に用いるコントローラ29−1〜29−nが接続されている。
各種のセンサ27−1〜27−nとしては、赤外線を検知する赤外線センサ、振動を検知する振動センサ、酸素濃度を検知する酸素センサ、放射能を検知する放射能センサ、風速を検知する風速計、水深を検知する水深計、車両の交通流を検知する交通流検知器、異常音を検知する異常音検知器等があり、検知信号をコントローラ29−1〜29−nに出力する。
【0019】
また、センタ側伝送機器15には、モニタ(映像受像器)31、スピーカ33、マイク35、センタ側伝送機器15の制御に用いるコントローラ37が接続されている。コントローラ37には、ROM、RAM、CPU、タイマが設けられている。
【0020】
図1に示すように、双方向光伝送システム11は、対象エリア側伝送機器13−1〜13−nが光カプラ17を介してセンタ側伝送機器15に対向されいる。ここで、例えば対象エリア側伝送機器13−nから光ファイバ18−n、光カプラ17、光ファイバ16を介してセンタ側伝送機器15に情報を伝送する場合には、例えば1310nmの光波長aを用い、センタ側伝送機器15から光ファイバ16、光カプラ17、光ファイバ18−nを介して対象エリア側伝送機器13−nに情報を伝送する場合には例えば1550nmの光波長bを用いるようにして、異なる光波長を用いることで1心の光ファイバ16と光ファイバ18−nにより、映像情報、音声情報、制御情報等の複数の情報を双方向伝送している。
【0021】
次に、図2は対象エリア側伝送機器13−k(1≦k≦n)のそれぞれに共通のブロック構成を示す図であり、図3はセンタ側伝送機器15のブロック構成を示す図である。
図2に示すように、対象エリア側伝送機器13−kには、送信部41−k、受信部43−k、WDMカプラ45−k、光入出力コネクタ47−kが備えられており、送信部41−kと受信部43−k及び光入出力コネクタ47−kがWDMカプラ45−kを介して結合されている。
【0022】
送信部41−kには、アナログ入力信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部51−k、複数の入力デジタル信号を時分割多重しシリアル信号に変換する多重化部53−k、後述するアドレス照合部69−kからハイレベルの駆動許可信号(1)が入力されている場合に時分割多重された電気的なシリアル信号を例えばレーザダイオードを用いて光信号に変換する電気/光変換部55−kが設けられている。電気/光変換部55−kは、コントローラ137−kから出力される駆動許可信号によりn台のうち1台のみが駆動され他は駆動されない。
【0023】
受信部43−kには、時分割多重されたデジタル光信号を電気信号に変換する光/電気変換部61−k、時分割多重されたデジタル信号を複数のデジタル信号に分離する分離部63−k、分離されたデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換部65−k、分離部63−kで分離された制御アドレスがデップSW67−kに設定してある当該機器アドレス(k)と照合して両者が一致する場合にハイレベルの駆動許可信号(1)を電気/光変換部55−kに出力するアドレス照合部69−kが設けられている。
【0024】
WDMカプラ45−kは、送信部41−kから波長aの光信号が入力された場合に光入出力コネクタ47−kに波長aの光信号を出力し、光入出力コネクタ47−kから波長bの光信号が入力された場合に受信部43−kに波長bの光信号を出力する。
図3に示すように、センタ側伝送機器15には、送信部71、受信部73、WDMカプラ75、光入出力コネクタ77が備えられており、送信部71と受信部73及び光入出力コネクタ77がWDMカプラ75を介して結合されている。
【0025】
送信部71には、アナログ入力信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部81、複数の入力デジタル信号を時分割多重しシリアル信号に変換する多重化部83、時分割多重された電気的なシリアル信号を光信号に変換する電気/光変換部85が設けられている。
【0026】
受信部73には、時分割多重されたデジタル光信号を電気信号に変換する光/電気変換部91、時分割多重されたデジタル信号を複数のデジタル信号に分離する分離部93、分離されたデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換部95が設けられている。
【0027】
WDMカプラ75は、送信部71から波長bの光信号が入力された場合に光入出力コネクタ47に波長bの光信号を出力し、光入出力コネクタ47から波長aの光信号が入力された場合に受信部73に波長aの光信号を出力する。
【0028】
次に、図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る双方向光伝送システム11の動作を説明する。なお、図4は、センタ側伝送機器15から対象エリア側伝送機器13−1〜13−nに送信される制御情報や音声情報等の伝送情報のデータ構造を示している。また、図5は、対象エリア側伝送機器13−1〜13−nの何れか1つから送信される制御情報や音声情報等の監視情報99のデータ構造を示している。
【0029】
(1)センタ側伝送機器でのエリア指定
いま、監視センタの監視員が、エリア1周辺の映像及び音声を収集しようとしていることとする。
図3において、センタ側伝送機器15に接続されているコントローラ37が監視員によって操作され、エリア1を指定するスイッチ(図示しない)が押されると、コントローラ37から制御アドレス1が多重化部83に出力される。
【0030】
多重化部83では、図4に示すように、ヘッダ情報とその他情報に加えて、コントローラ37から入力された制御アドレス1と、アナログ/デジタル変換部81から入力された音声情報が時分割多重されてシリアル信号(伝送情報97)に変換され、さらに、電気/光変換部85では、時分割多重された電気的なシリアル信号が波長bの光信号に変換されて光ファイバ87に出力される。
次いで、光ファイバ87の他端に接続されているWDMカプラ75、光ファイバ89、光入出力コネクタ77を介して波長bの光信号が1心の光ファイバ16に出射される。
【0031】
(2)対象エリア側伝送機器の応答
監視センタから例えば50km離れた位置に配置されている光カプラ17の一端に光ファイバ16が接続されており、センタ側伝送機器15から送信された波長bの光信号が光カプラ17によりn本の光ファイバ18−1〜18−nに分岐され、エリア1〜nに設けられた対象エリア側伝送機器13−1〜13−nに入力される。
【0032】
ここで、図2において、対象エリア側伝送機器13−1では、光カプラ17からの波長bの光信号が光ファイバ18−1、光入出力コネクタ47−1、光ファイバ59−1を介してWDMカプラ45−1に入力される。WDMカプラ45−1では、波長bの光信号が光ファイバ58−1へ分岐されて受信部43−1に設けられた光/電気変換部61−1に入力される。
【0033】
光/電気変換部61−1では、入力された波長bの光信号が時分割多重された電気信号に変換されて分離部63−1に出力される。分離部63−1では、時分割多重された伝送情報97が制御情報や音声情報に分離され、制御情報がコントローラ29−1及びアドレス照合部69−1へ、音声情報がデジタル/アナログ変換部65−1へ出力される。
【0034】
デジタル/アナログ変換部65−1では、入力された音声情報が音声信号に変換されスピーカ25−1に出力され、対象となるエリア1に監視センタからの音声が出力される。
【0035】
ここで、アドレス照合部69−1では、デップSW67−1に設定してある当該機器アドレス(1)が入力されており、分離部63−1で分離された制御アドレスと当該機器アドレス(1)と照合して両者が一致する場合、ハイレベルの駆動許可信号(1)が電気/光変換部55−1に出力される。
【0036】
一方、送信部41−1に設けられたアナログ/デジタル変換部51−1では、カメラ21−1及びマイク23−1から入力された映像信号及び音声信号がデジタル信号に変換されて多重化部53−1に出力される。次いで、多重化部53−1では、コントローラ29−1から入力された制御信号、アナログ/デジタル変換部51−1から入力された映像情報及び音声情報が時分割多重されたシリアル信号(監視情報99)に変換され電気/光変換部55−1に出力される。
【0037】
電気/光変換部55−1では、上述したようにアドレス照合部69−1からハイレベルの駆動許可信号(1)が入力されているので、ハイレベルの駆動許可信号(1)により電源がイネーブルになり例えばレーザダイオードにこの電源が印加される。そして、時分割多重された電気的なシリアル信号がこのレーザダイオードにより光信号に変換され光ファイバ57−1に波長aの光信号が出射される。
【0038】
次いで、電気/光変換部55−1から出射された波長aの光信号は、光ファイバ57−1、WDMカプラ45−1、光ファイバ59−1、光入出力コネクタ47−1、光ファイバ18−1、光カプラ17、光ファイバ16を介してセンタ側伝送機器15に入力される。
【0039】
ところで、エリア2〜nにおいて、対象エリア側伝送機器13−2〜13−nに設けられたアドレス照合部69−2〜69−nでは、デップSW67−2〜67−nに設定してある当該機器アドレス(2〜n)が入力されており、分離部63−2〜63−2で分離された制御アドレスと当該機器アドレス(2〜n)と照合しても両者は一致しないので、ローレベルの駆動不許可信号(0)が電気/光変換部55−1に出力される。電気/光変換部55−2〜55−nでは、上述したようにアドレス照合部69−2〜69−nから駆動不許可信号(0)が入力されているので、内部に設けられたレーザダイオードは駆動されない。
【0040】
(3)センタ側伝送機器での表示
対象エリア側伝送機器13−1から出力された波長aの光信号が光ファイバ16を介してセンタ側伝送機器15に入力され、次いで、光入出力コネクタ77、光ファイバ89、WDMカプラ75で光ファイバ88に分岐して光/電気変換部91に入力される。
【0041】
光/電気変換部91では、入力された波長aの光信号が時分割多重された電気信号に変換されて分離部93に出力される。分離部93では、時分割多重された監視情報99が制御情報と映像情報及び音声情報に分離され、制御情報がコントローラ37へ、映像情報及び音声情報がデジタル/アナログ変換部95へ出力される。
【0042】
デジタル/アナログ変換部95では、入力された映像情報が映像信号に変換されモニタ31に出力され、対象となるエリア1の映像が監視センタに出力されると同時に、入力された音声情報が音声信号に変換されスピーカ33に出力され、対象となるエリア1の音声が監視センタに出力される。
【0043】
この結果、センタ側伝送機器15に設けられたコントローラ37から例えばエリア1が指定された場合、例えば50km隔たっているエリア1に設けられた対象エリア側伝送機器13−1からエリア1の風景や音声が1心の光ファイバ16を介してセンタ側伝送機器15に接続されたモニタ31やスピーカ33に出力される。
【0044】
なお、本実施の形態において、センタ側伝送機器15から対象エリア側伝送機器13−kに対してエリアkの監視情報を要求するような動作をさせれば、対象エリア側伝送機器13−kからの監視情報をセンタ側伝送機器15に出力することができることは、言うまでもない。
【0045】
このように、センタ側伝送機器から監視対象となるエリア1〜nのうちエリアkを選択するためのアドレス情報をn個所の対象エリア側伝送機器に送信した場合には、当該アドレス情報で指定される監視対象となるエリアkに設けられたエリア側伝送機器からのみ監視情報をセンタ側伝送機器に送信させるので、十km程度の距離範囲内にある複数の監視対象となるエリアの何れか1つからの監視情報をセンタ側伝送機器で監視することができる。
【0046】
また、センタ側伝送機器では、n個所の監視対象となるエリアのうち第k番目を選択するためのアドレス情報を送信し、エリアkに設けられた対象エリア側伝送機器では、センタ側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に駆動許可信号を出力し、駆動許可信号を入力した場合にのみ監視情報を光信号に変換して光ファイバを介して光カプラに出力することで、第k番目のエリアからの監視情報のみを監視できるようにしている。
【0047】
この結果、従来の双方向光伝送システムにおいて用いられていたカメラやマイクの切替を行うためのスイッチャが必要なくなり、光カプラ(17)から十km程度の距離範囲内にある複数のエリアを監視することができる。
【0048】
また、電気/光変換部55−1に設けられたレーザダイオードをイネーブル動作させるための駆動許可信号を多重伝送しているので、従来の双方向光伝送システムのような外付けのスイッチャを使用することなく複数系統のカメラやマイクを切替ることができる。この結果、従来の双方向光伝送システムと比較して、低コスト、省スペースの双方向光伝送システムを提供できるようになった。
【0049】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る双方向光伝送システムは、図1〜図3に示す双方向光伝送システム11に適用可能である。
本実施の形態における特徴は、図1に示すように、対象エリア側伝送機器13−1〜13−nに設けられたコントローラ29−1〜29−nにそれぞれセンサ27−1〜27−nを接続しておき、例えばセンサ27−kから出力される検知信号が予め設定された基準レベルを超えた場合には、コントローラ29−kは異常情報(1)を制御情報に付加するようにしておき、この異常情報の有無をセンタ側伝送機器15に設けられたコントローラ37において判断して報知することにある。なお、異常情報が「1」のときに異常ありとし、異常情報が「0」のときに異常なしとする。
【0050】
次に、図6に示すフローチャートを参照して、第2の実施の形態に係る双方向光伝送システムの動作について説明する。なお、図6に示すフローチャートは、制御プログラムとして、センタ側伝送機器15に接続されているコントローラ37に設けられたROMに記憶されている。
【0051】
まず、コントローラ37に設けられたCPUは、ステップS10では、RAM上に設けられたワークエリアの制御アドレスに対して、k=1を設定する。
次いで、ステップS20では、CPUは制御アドレス1を付加した制御情報を多重化部83に出力することで、多重化部83によりこの制御情報が時分割多重されてシリアル信号(伝送情報97)に変換され、さらに、電気/光変換部85では、時分割多重された電気的なシリアル信号が波長bの光信号に変換されて光ファイバ87に出力される。そして、光ファイバ87の他端に接続されているWDMカプラ75、光ファイバ89、光入出力コネクタ77を介して波長bの光信号が1心の光ファイバ16に出射される。
【0052】
この結果、第1の実施の形態において説明したように、機器アドレス(1)を有する対象エリア側伝送機器13−1のみが、アドレス照合部69−1から電気/光変換部55−1に駆動許可信号(1)が出力されるので、対象エリア側伝送機器13−1からセンタ側伝送機器15に監視情報が送信される。
【0053】
この時、対象エリア側伝送機器13−1に設けられたコントローラ29−1にセンサ27−1が接続されているので、センサ27−1から出力される検知信号が予め設定された基準レベルを超えた場合には、コントローラ29−1により異常情報=(1)が制御情報に付加された監視情報が生成される。
【0054】
次いで、ステップS30では、タイマ(図示しない)に計時を開始させて2秒経過したかどうか判断し、2秒経過した場合にはステップS40に進む。
次いで、ステップS40では、分離部93により監視情報99から分離された制御情報がコントローラ37に入力される。次いで、ステップS50では、入力された制御情報に異常情報=(1)が含まれているかどうかを判断する。
【0055】
次いで、入力された制御情報に異常情報=(1)が含まれている場合には、ステップS60に進み、エリア1に異常事態が発生しているので、コントローラ37のパネル面に設けられたエリア1の表示に用いるLED(図示しない)を点灯する。そして、RAM上に設けられたワークエリア内の異常エリアテーブルに当該エリア番号を記憶する。
【0056】
次いで、ステップS70では、コントローラ37のパネル面に設けられたブザー(図示しない)から警報音を発生させ、異常事態が発生したことを監視員に報知する。
一方、入力された制御情報に異常情報=(0)が含まれている場合には、ステップS80に進み、エリア1には異常事態が発生していないので、コントローラ37のパネル面に設けられたエリア1の表示に用いるLED(図示しない)を消灯する。そして、RAM上に設けられたワークエリア内の異常エリアテーブルから当該エリア番号を削除する。
【0057】
次いで、ステップS90では、RAM上に設けられたワークエリア内の異常エリアテーブルにエリア番号が全く記憶されていない場合には、全てのエリアに異常状態が発生していないので、ブザーから発生していた警報音を解除する。また、異常エリアテーブルにエリア番号が少なくとも1つ記憶されている場合には、何れかのエリアに異常状態が発生しているので、ブザーから継続して警報音を発生させておく。
【0058】
次いで、ステップS100では、CPUは、RAM上に設けられたワークエリアに設定されている制御アドレスを読み出して、1を加えた値を新たなk値として、再度、制御アドレスとして設定する。
【0059】
次いで、ステップS110では、ステップS100で設定された新たなk値がn+1まで到達したかどうかを判断する。新たなk値がn+1まで到達していない場合には、ステップS30に戻り、新たなk値を用いてステップS30〜S100までの処理を繰り返す。
【0060】
一方、新たなk値がn+1まで到達した場合には、ステップS120に進み、CPUは、コントローラ37に設けられたマニュアルSW(図示しない)が操作されたかどうかを判断する。マニュアルSW(図示しない)が操作されていないた場合には、ステップS10に戻り、ステップS10〜S120までの処理を繰り返す。
【0061】
ステップS120において、マニュアルSW(図示しない)が操作された場合には、監視員によりマニュアル操作が行なわれている。
次いで、ステップS130では、CPUは、コントローラ37に設けられたマニュアル解除SW(図示しない)が操作されたかどうかを判断する。マニュアル解除SW(図示しない)が操作された場合には、ステップS10に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0062】
このように、それぞれの監視対象エリアに発生する異常状態を検知するためのセンサ27−1〜27−nをコントローラ29−1〜29−nに接続しておき、センサ27−1〜27−nにより異常状態が検知された場合に異常情報を監視情報99に付加してそれぞれの対象エリア側伝送機器13−1〜13−nからセンタ側伝送機器15に送信できるようにしておき、センタ側伝送機器15において、コントローラ37で1からnまでのk値を順次設定してそのアドレス情報を対象エリア側伝送機器13−1〜13−nに送信し、第k番目の対象エリア側伝送機器13−kから受信した監視情報に異常情報が含まれるかどうかを判断し、この監視情報に異常情報が含まれると判断された場合には、第k番目の監視対象エリア13−kに異常が発生したことをコントローラ37に設けられたLED(図示しない)とブザー(図示しない)により監視員に報知することで、どの監視対象エリアに異常事態が発生したかを報知することができる。
【0063】
また、第k番目の対象エリア側伝送機器13−kから受信した監視情報に異常情報が含まれないと判断された場合には、第k番目の監視対象エリアに異常が発生したことの報知を解除することで、監視員は現在異常事態が発生している監視対象エリアのみを正確に確認することができる。
【0064】
監視対象エリアに設けられたセンサで状態の変化を検出した場合、例えば、赤外線センサで不審者の侵入を検出した場合、放射能センサで放射能漏れを検出した場合、交通流検知器で渋滞を検出した場合、異常音検出器で交通事故に類した衝突音を検出した場合など、その画像情報をセンタ側伝送機器側のモニタに出力することができ、異常状態の確認が容易になる。
【0065】
また、例えば赤外線センサで立入禁止域への不審者の侵入を検出した場合では、センタ側伝送機器からモニタ及びスピーカから映像及び音声を出力した上で、センタ側伝送機器から該当する対象エリア側伝送機器への音声信号と制御信号を伝送し、対象エリア側伝送機器に接続されるスピーカから警告音声を発生することができる。
【0066】
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る双方向光伝送システム101のシステム構成を示す図である。
図7に示すように、双方向光伝送システム101には、監視対象となるエリアに設けられた対象エリア側伝送機器113、それぞれの監視センタに設けられたセンタ側伝送機器115−1〜115−n、それぞれの監視センタから例えば10km程度離れた位置に設けられ光カプラ103が備えられている。また、光カプラ103は、監視対象となるエリアから例えば50km程度離れた位置に設置されている。
【0067】
光カプラ103の一端には1心の光ファイバ116を介して対象エリア側伝送機器113が接続されており、他端にはn心の光ファイバ105−1〜105−nを介してそれぞれの監視センタに設けられたセンタ側伝送機器115−1〜115−nが接続されている。
【0068】
そして、対象エリア側伝送機器113には、カメラ(映像撮像機)121、マイク123、スピーカ125、各種のセンサ127、対象エリア側伝送機器113の制御に用いるコントローラ129が接続されている。
【0069】
各種のセンサ127としては、赤外線を検知する赤外線センサ、振動を検知する振動センサ、酸素濃度を検知する酸素センサ、放射能を検知する放射能センサ、風速を検知する風速計、水深を検知する水深計、車両の交通流を検知する交通流検知器、異常音を検知する異常音検知器等があり、検知信号をコントローラ129に出力する。
【0070】
また、センタ側伝送機器115−1〜115−nには、モニタ(映像受像器)131−1〜131−n、スピーカ133−1〜133−n、マイク135−1〜135−n、センタ側伝送機器115−1〜115−nの制御に用いるコントロー137−1〜137−nが接続されている。コントローラ137−1〜137−nには、ROM、RAM、CPU、タイマが設けられている。
【0071】
図7に示すように、双方向光伝送システム101は、センタ側伝送機器115−1〜115−nが光カプラ103を介して対象エリア側伝送機器113に対向されいる。ここで、例えば対象エリア側伝送機器113から光ファイバ116、光カプラ103、光ファイバ105−1〜105−nを介してセンタ側伝送機器115−1〜115−nに情報を伝送する場合には、例えば1310nmの光波長aを用い、センタ側伝送機器115−1〜115−nから光ファイバ105−1〜105−n、光カプラ103、光ファイバ116を介して対象エリア側伝送機器113に情報を伝送する場合には例えば1550nmの光波長bを用いるようにして、異なる光波長を用いることで1心の光ファイバ16と光ファイバ105−1〜105−nにより、映像情報、音声情報、制御情報等の複数の情報を双方向伝送している。
【0072】
次に、図8は対象エリア側伝送機器113のブロック構成を示す図であり、図9はセンタ側伝送機器115−kのブロック構成を示す図である。
図8に示すように、対象エリア側伝送機器113には、送信部141、受信部143、WDMカプラ145、光入出力コネクタ147が備えられており、送信部141と受信部143及び光入出力コネクタ147がWDMカプラ145を介して結合されている。
【0073】
送信部141には、アナログ入力信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部151、複数の入力デジタル信号を時分割多重しシリアル信号に変換する多重化部153、時分割多重された電気的なシリアル信号を例えばレーザダイオードを用いて光信号に変換する電気/光変換部155が設けられている。
【0074】
受信部143には、時分割多重されたデジタル光信号を電気信号に変換する光/電気変換部161、時分割多重されたデジタル信号を複数のデジタル信号に分離する分離部163、分離されたデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換部165が設けられている。
【0075】
WDMカプラ145は、送信部141から波長aの光信号が入力された場合に光入出力コネクタ147に波長aの光信号を出力し、光入出力コネクタ47から波長bの光信号が入力された場合に受信部143に波長bの光信号を出力する。
【0076】
図9に示すように、センタ側伝送機器115−kには、送信部171−k、受信部173−k、WDMカプラ175−k、光入出力コネクタ177−kが備えられており、送信部171−kと受信部173−k及び光入出力コネクタ177−kがWDMカプラ175−kを介して結合されている。
【0077】
送信部171−kには、アナログ入力信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部181−k、複数の入力デジタル信号を時分割多重しシリアル信号に変換する多重化部183−k、時分割多重された電気的なシリアル信号を光信号に変換する電気/光変換部185−kが設けられている。
【0078】
受信部173−kには、時分割多重されたデジタル光信号を電気信号に変換する光/電気変換部191−k、時分割多重されたデジタル信号を複数のデジタル信号に分離する分離部193−k、ハイレベルの駆動許可信号(1)が入力された場合に分離されたデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換部195−k、分離部193−kで分離された制御情報に含まれる制御アドレスがデップSW197−kに設定してある当該機器アドレス(k)と照合して両者が一致する場合に異常状態のときにそれぞれ映像信号及び音声信号毎にハイレベルの音声ON切替信号(1)及び/又は映像ON切替信号(1)をデジタル/アナログ変換部195−kに出力するアドレス照合部199−kが設けられている。
【0079】
WDMカプラ175−kは、送信部171−kから波長bの光信号が入力された場合に光入出力コネクタ147−kに波長bの光信号を出力し、光入出力コネクタ147−kから波長aの光信号が入力された場合に受信部173−kに波長aの光信号を出力する。
【0080】
次に、図7〜図10を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る双方向光伝送システム101の動作を説明する。なお、図10は、対象エリア側伝送機器113に接続されているコントローラ129に設けられた異常報知テーブル201のデータ構造を示している。図11は、対象エリア側伝送機器113からセンタ側伝送機器115−1〜115−nに送信される制御情報や音声情報や映像情報等の監視情報のデータ構造を示している。
【0081】
(1)対象エリア側伝送機器での異常報知テーブルの作成
いま、双方向光伝送システム101のシステム管理者が、対象エリア側伝送機器113に接続されているコントローラ129に対して、異常時に収集される対象エリア周辺の映像及び音声をどのセンタに報知するか指定しようとしていることとする。
【0082】
図8において、対象エリア側伝送機器113に接続されているコントローラ129がシステム管理者によって操作され、例えば、異常発生時にセンタ1に対して対象エリア側の音声をON/OFF指定するスイッチ(図示しない)が押され、次いで、映像をON/OFF指定するスイッチ(図示しない)が押され、その指定内容がコントローラ129に設けられた異常報知テーブル201に記憶される。
【0083】
同様にして、センタ2〜センタnに対してそれぞれどのような異常報知を行うかを異常報知テーブル201に記憶する。この結果、図10に示すような異常報知テーブル201が作成される。
【0084】
(2)異常発生時の対象エリア側伝送機器の動作
コントローラ129に設けられたCPUは、センサ127から出力される検知信号が予め設定された基準レベルを超えるかどうかを判断している。通常、センサ127から出力される検知信号が予め設定された基準レベルを超えていない場合には、停止指令をコントローラ129から多重化部153に出力し、電気/光変換部155から光信号が出力されないように制御している。なお、異常がない場合でも、センタで常時監視するようにしてもよく、この場合、光信号を常時出力すればよい。
【0085】
いま、コントローラ129に入力されるセンサ127からの検知信号が予め設定された基準レベルを超えた場合には、CPUは、図10に示す異常報知テーブル201を参照して、図11に示すような音声系制御情報及び映像系制御情報を生成する。
【0086】
すなわち、図10に示す異常報知テーブル201を参照して、制御アドレス(1)に対して、例えば音声ON/OFFフラグを1に設定し、同様にして図11(b)に示すように、制御アドレス(1)〜(n)にそれぞれ対応する音声ON/OFFフラグを設定する。
【0087】
次いで、図10に示す異常報知テーブル201を参照して、制御アドレス(1)に対して、例えば映像ON/OFFフラグを1に設定し、同様にして図11(c)に示すように、制御アドレス(1)〜(n)にそれぞれ対応する映像ON/OFFフラグを設定する。
【0088】
この時、コントローラ129では、センサ127からの検知信号が予め設定された基準レベルを超えたので、CPUは、上述した停止指令を解除してコントローラ129から出力指令を多重化部153に出力し、電気/光変換部155から光信号が出力できるように制御している。
【0089】
さて、アナログ/デジタル変換部151では、カメラ121及びマイク123から入力された映像信号及び音声信号が映像情報及び音声情報に変換されて多重化部153に出力される。多重化部153では、コントローラ129から入力された制御信号、アナログ/デジタル変換部151から入力された映像情報及び音声情報が時分割多重されたシリアル信号(監視情報203)に変換され電気/光変換部155に出力される。
電気/光変換部155では、時分割多重された電気的なシリアル信号が光信号に変換され光ファイバ157に波長aの光信号が出射される。
【0090】
次いで、電気/光変換部155から出射された波長aの光信号は、光ファイバ157、WDMカプラ145、光ファイバ159、光入出力コネクタ147、光ファイバ116、光カプラ147、光ファイバ116を介して例えば50km離れた光カプラ103に入力される。
【0091】
光カプラ103では、n本の光ファイバ105−1〜105−nに分岐され、センタ1〜nに設けられたセンタ側伝送機器115−1〜115−nにそれぞれ入力される。
【0092】
(3)センタ側伝送機器の応答
光カプラ103から出力された波長aの光信号が光ファイバ105−kを介してセンタ側伝送機器115−kに入力され、次いで、光入出力コネクタ177−k、光ファイバ189−k、WDMカプラ175−kで光ファイバ188−kに分岐され光/電気変換部191−kに入力される。
【0093】
光/電気変換部191−kでは、入力された波長aの光信号が時分割多重された電気信号に変換されて分離部193−kに出力される。分離部193−kでは、時分割多重された監視情報203が制御情報と映像情報及び音声情報に分離され、制御情報がアドレス照合部199−kへ、映像情報及び音声情報がデジタル/アナログ変換部195−kへ出力される。
【0094】
アドレス照合部199−kでは、デップSW197−kに設定してある当該機器アドレス(k)が入力されており、分離部193−kで分離された音声系制御アドレスと当該機器アドレス(k)と照合して両者が一致する場合に、当該制御アドレスの直後に位置する音声ON/OFFフラグの設定状態を判断し、音声ON/OFFフラグに「1」が設定されているときに、ハイレベルの音声ON切替信号(1)がデジタル/アナログ変換部195−kに出力される。この時、音声ON/OFFフラグの設定状態を判断し、音声ON/OFFフラグに「0」が設定されているときに、ローレベルの音声OFF切替信号(0)がデジタル/アナログ変換部195−kに出力される。
【0095】
同様に、アドレス照合部199−kでは、分離部193−kで分離された映像系制御アドレスと当該機器アドレス(k)と照合して両者が一致する場合に、当該制御アドレスの直後に位置する映像ON/OFFフラグの設定状態を判断し、映像ON/OFFフラグに「1」が設定されているときに、ハイレベルの映像ON切替信号(1)がデジタル/アナログ変換部195−kに出力される。この時、映像ON/OFFフラグの設定状態を判断し、映像ON/OFFフラグに「0」が設定されているときに、ローレベルの映像OFF切替信号(0)がデジタル/アナログ変換部195−kに出力される。
【0096】
次いで、デジタル/アナログ変換部195−kでは、アドレス照合部199−kから入力されるハイレベルの音声ON切替信号(1)に応じてD/A変換動作がイネーブルになるように構成されており、アドレス照合部199−kから入力される音声ON切替信号(1)に応じて、分離部193−kから入力されたデジタル信号の音声情報がアナログ信号の音声信号に変換されスピーカ133−kに出力され、また、アドレス照合部199−kから入力される映像ON切替信号(1)に応じて、分離部193−kから入力されたデジタル信号の映像情報がアナログ信号の映像信号に変換されモニタ131−kに出力される。
【0097】
この結果、対象エリア側伝送機器113に設けられたコントローラ129に予め設定された異常報知テーブル201の指定内容に則して、対象エリア側伝送機器113からセンタ側伝送機器115−1〜115−nへの報知内容として、音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かをそれぞれ最適に変更することができる。
【0098】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、センタ側伝送機器は、第1乃至第nの監視対象エリアのうち第k番目を選択するためのアドレス情報を制御情報に付加して送信し、第k番目の対象エリア側伝送機器は、センタ側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に駆動許可信号を出力し、この駆動許可信号を入力した場合にのみ監視情報を光信号に変換して光カプラに出力するので、例えば十km程度の距離範囲内にある複数の監視対象となるエリアの何れか1つからの監視情報をセンタ側伝送機器で監視することができる。
【0099】
請求項4記載の本発明によれば、対象エリア側伝送機器は、当該監視対象エリアに発生する異常状態を検知するようにしておき、第1乃至第nのセンタ側伝送機器のアドレス情報に対してそれぞれ音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かを表す出力可否フラグを記憶し、異常状態が検知された場合に、音声情報及び映像情報に付加して第1乃至第nのセンタ側伝送機器のアドレス情報とそれぞれの出力可否フラグを第1乃至第nのセンタ側伝送機器に送信し、第1乃至第nのセンタ側伝送機器は、対象エリア側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に、出力可否フラグに応じて音声ON/OFF信号及び映像ON/OFF信号を出力し、音声ON/OFF信号及び映像ON/OFF信号に応じて対象エリア側伝送機器から受信した音声情報及び映像情報の出力の可否を決定することで、対象エリア側伝送機器から第1乃至第nのセンタ側伝送機器への報知内容として、音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かをそれぞれ最適に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る双方向光伝送システム11のシステム構成を示す図である。
【図2】対象エリア側伝送機器13−kのブロック構成を示す図である。
【図3】センタ側伝送機器15のブロック構成を示す図である。
【図4】センタ側伝送機器15から対象エリア側伝送機器13−1〜13−nに送信される制御情報や音声情報等の伝送情報のデータ構造を示す図である。
【図5】対象エリア側伝送機器13−1〜13−nの何れか1つから送信される制御情報や音声情報等の監視情報99のデータ構造を示す図である。
【図6】第2の実施の形態に係る双方向光伝送システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る双方向光伝送システム101のシステム構成を示す図である。
【図8】対象エリア側伝送機器113のブロック構成を示す図である。
【図9】センタ側伝送機器115−kのブロック構成を示す図である。
【図10】対象エリア側伝送機器113に接続されているコントローラ129に設けられた異常報知テーブル201のデータ構造を示す図である。
【図11】対象エリア側伝送機器113からセンタ側伝送機器115−1〜115−nに送信される制御情報や音声情報や映像情報等の監視情報のデータ構造を示す図である。
【図12】従来の双方向光伝送システム911のシステム構成を示す図である。
【符号の説明】
11,101 双方向光伝送システム
13−1〜13−n,113 対象エリア側伝送機器
15,115−1〜115−n センタ側伝送機器
17,103 光カプラ
16,18−1〜18−n,116 光ファイバ
21−1〜21−n,121 カメラ
23−1〜23−n,35,123,135−k マイク
25−1〜25−n,33,125,133−k スピーカ
27−1〜27−n,127 センサ
29−1〜29−n、37,129,137−k コントローラ
31,131−k モニタ
41−k,141,71,171−k 送信部
43−k,143,73,173−k 受信部
45−k,145,75,175−k WDMカプラ
47−k,147,77,177−k 光入出力コネクタ
51−k,165,81,181 アナログ/デジタル変換部
53−k,153,83,183 多重化部
55−k,155,85,185−k 電気/光変換部
61−k,161,91,191−k 光/電気変換部
63−k,163,93,193 分離部
65−k,165,95,195−k デジタル/アナログ変換部
63−k,163,93,193−k 分離部
67−k,197−k デップSW
69−k,199−k アドレス照合部
97 伝送情報
99,203 監視情報
201 異常報知テーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像・音声監視システムに適応可能な双方向光伝送システムに関し、特に、1心の光ファイバを介して映像情報及び音声情報を双方向伝送する双方向光伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、双方向光伝送システムとしては、図12に示すように、1心の光ファイバを介して映像情報と音声情報及び制御情報などの情報を双方向伝送する映像・音声監視システムが知られている。
図12において、監視対象となるエリア1〜エリアnの近くに設けられた対象エリア側伝送機器913と、監視員がいるセンタ側に設けられたセンタ側伝送機器とが1心の光ファイバ917を介して接続されており、対象エリア側伝送機器913とセンタ側伝送機器915とは例えば50km隔たっている。
【0003】
センタ側伝送機器915には、モニタ931、スピーカ933、コントローラ937が接続されており、監視員により所望のエリア番号が指示されると、指示されたエリア番号がコントローラ937からセンタ側伝送機器915に入力され、センタ側伝送機器915からこのエリア番号が対象エリア側伝送機器913に送信される。
このエリア番号を受信した対象エリア側伝送機器913は、受信したエリア番号をスイッチャ919に出力し、複数のカメラ921、マイク923、スピーカ925のうちエリア番号で指定されたものが同軸ケーブルやコードを介してスイッチャに接続され、スイッチャ919から同軸ケーブルを介して対象エリア側伝送機器913に接続される。
【0004】
この結果、コントローラ937から例えばエリア1が指定された場合、50km隔たっているエリア1に設けられたカメラ921、マイク923、スピーカ925が対象エリア側伝送機器913に接続され、エリア1の風景や音声が光ファイバ917を介してセンタ側伝送機器915に接続されたモニタ931やスピーカ933に出力されるとともに、センタ側伝送機器915に接続されたマイク935に入力される音声がエリア1に設けられたスピーカ925から出力される。
【0005】
このように、従来の双方向光伝送システム911によれば、1心の光ファイバ917で双方向伝送することができ、特に、遠方の各エリアに設けられたカメラ921、マイク923、スピーカ925を切り替えて所望エリアの映像情報や音声情報の収集、当該エリアへの音声情報の送信などを行うことができる。また、光ファイバの敷設本数が限られているといった条件下でも、1心の光ファイバ917を用いて双方向伝送することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の双方向光伝送システム911にあっては、1つのスイッチャ919に同軸ケーブルやコードを介して複数のカメラ921、マイク923、スピーカ925がエリア毎に接続されているので、同軸ケーブルやコードの電気的特性に起因してスイッチャ919から各エリアまで数十m程度の距離しか信号伝送ができなかった。
このため、対象エリア側伝送機器913から数十m程度の距離範囲内にあるそれぞれのエリアしか監視対象エリアとして設定することができなかった。
【0007】
そこで、数百mから数km程度あるいは十km程度の距離範囲内にあるエリアをも監視対象エリアに設定することができる双方向光伝送システムが要望されていた。
【0008】
また、従来の双方向光伝送システム911にあっては、1つのセンタ側伝送機器915に対して1人の監視員が監視するように構成されているが、複数のセンタ側伝送機器に対してそれぞれ監視員が監視するようには構成されていないので、複数のセンタ側伝送機器に対して最適な双方向光伝送システムになっていなかった。
【0009】
このため、対象エリア側伝送機器から複数のセンタ側伝送機器への報知内容として、音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かをそれぞれ最適に変更することができる双方向光伝送システムが要望されていた。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的としては、例えば十km程度の距離範囲内にある複数の監視対象となるエリアの何れか1つからの監視情報をセンタ側伝送機器で監視することができる双方向光伝送システムを提供することにある。
また、対象エリア側伝送機器から複数のセンタ側伝送機器への報知内容として、音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かをそれぞれ最適に変更することができる双方向光伝送システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、監視センタに設けられ制御情報を送信するセンタ側伝送機器と、第1乃至第nの監視対象エリアにそれぞれ設けられ収集した監視情報を送信する第1乃至第nの対象エリア側伝送機器と、前記センタ側伝送機器と1心の光ファイバで接続するとともに、第1乃至第nの対象エリア側伝送機器とそれぞれ1心の光ファイバで接続して合波・分岐する1対nの光カプラとを備え、前記センタ側伝送機器は、第1乃至第nの監視対象エリアのうち第k番目を選択するためのアドレス情報を前記制御情報に付加して送信するアドレス送信手段を備え、前記第k番目の対象エリア側伝送機器は、前記センタ側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に駆動許可信号を出力するアドレス照合手段と、前記アドレス照合手段から駆動許可信号を入力した場合にのみ監視情報を光信号に変換して光カプラに出力する電気光変換手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、上記課題を解決するため、前記第k番目の対象エリア側伝送機器は、当該監視対象エリアに発生する異常状態を検知する異常検知手段と、前記異常検知手段により異常状態が検知された場合に異常情報を前記監視情報に付加する異常情報付加手段とを備え、前記センタ側伝送機器は、前記アドレス送信手段に1からnまでのk値を順次設定する設定手段と、前記第k番目の対象エリア側伝送機器から受信した監視情報に異常情報が含まれるかどうかを判断する異常判断手段と、前記異常判断手段により監視情報に異常情報が含まれると判断された場合には、前記第k番目の監視対象エリアに異常が発生したことを報知する報知手段とを備えたことを要旨とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため、前記異常判断手段により監視情報に異常情報が含まれないと判断された場合には、前記報知手段により第k番目の監視対象エリアに異常が発生したことの報知を解除する解除手段を備えたことを要旨とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、上記課題を解決するため、監視対象エリアに設けられ収集した音声情報及び映像情報を送信する対象エリア側伝送機器と、第1乃至第nの監視センタに設けられ音声情報及び映像情報を受信する第1乃至第nのセンタ側伝送機器と、前記対象エリア側伝送機器と1心の光ファイバで接続するとともに、前記第1乃至第nのセンタ側伝送機器とそれぞれ1心の光ファイバで接続して合波・分岐する1対nの光カプラとを備え、前記対象エリア側伝送機器は、当該監視対象エリアに発生する異常状態を検知する異常検知手段と、第1乃至第nのセンタ側伝送機器のアドレス情報に対してそれぞれ前記音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かを表す出力可否フラグを記憶する異常報知テーブルと、前記異常検知手段により異常状態が検知された場合に、前記音声情報及び映像情報に付加して第1乃至第nのセンタ側伝送機器のアドレス情報とそれぞれの前記出力可否フラグを第1乃至第nのセンタ側伝送機器に送信する情報送信手段とを備え、前記第1乃至第nのセンタ側伝送機器は、前記対象エリア側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に、前記出力可否フラグに応じて音声ON/OFF信号及び映像ON/OFF信号を出力するアドレス照合手段と、前記アドレス照合手段からの音声ON/OFF信号及び映像ON/OFF信号に応じて前記対象エリア側伝送機器から受信した前記音声情報及び映像情報の出力の可否を決定する出力手段とを備えたことを要旨とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る双方向光伝送システム11のシステム構成を示す図である。
【0016】
図1に示すように、双方向光伝送システム11には、監視対象となるエリア1〜エリアnに設けられた対象エリア側伝送機器13−1〜13−n、監視センタに設けられたセンタ側伝送機器15、監視センタから例えば50km程度離れた位置に設けられ光カプラ17が備えられている。また、光カプラ17は、監視対象となるエリア1〜nから例えば10km程度離れた位置に設置されている。
【0017】
光カプラ17の一端には1心の光ファイバ16を介してセンタ側伝送機器15が接続されており、他端にはn心の光ファイバ18−1〜18−nを介して対象エリア側伝送機器13−1〜13−nが接続されている。
【0018】
そして、対象エリア側伝送機器13−1〜13−nには、カメラ(映像撮像機)21−1〜21−n、マイク23−1〜23−n、スピーカ25−1〜25−n、各種のセンサ27−1〜27−n、対象エリア側伝送機器13−1〜13−nの制御に用いるコントローラ29−1〜29−nが接続されている。
各種のセンサ27−1〜27−nとしては、赤外線を検知する赤外線センサ、振動を検知する振動センサ、酸素濃度を検知する酸素センサ、放射能を検知する放射能センサ、風速を検知する風速計、水深を検知する水深計、車両の交通流を検知する交通流検知器、異常音を検知する異常音検知器等があり、検知信号をコントローラ29−1〜29−nに出力する。
【0019】
また、センタ側伝送機器15には、モニタ(映像受像器)31、スピーカ33、マイク35、センタ側伝送機器15の制御に用いるコントローラ37が接続されている。コントローラ37には、ROM、RAM、CPU、タイマが設けられている。
【0020】
図1に示すように、双方向光伝送システム11は、対象エリア側伝送機器13−1〜13−nが光カプラ17を介してセンタ側伝送機器15に対向されいる。ここで、例えば対象エリア側伝送機器13−nから光ファイバ18−n、光カプラ17、光ファイバ16を介してセンタ側伝送機器15に情報を伝送する場合には、例えば1310nmの光波長aを用い、センタ側伝送機器15から光ファイバ16、光カプラ17、光ファイバ18−nを介して対象エリア側伝送機器13−nに情報を伝送する場合には例えば1550nmの光波長bを用いるようにして、異なる光波長を用いることで1心の光ファイバ16と光ファイバ18−nにより、映像情報、音声情報、制御情報等の複数の情報を双方向伝送している。
【0021】
次に、図2は対象エリア側伝送機器13−k(1≦k≦n)のそれぞれに共通のブロック構成を示す図であり、図3はセンタ側伝送機器15のブロック構成を示す図である。
図2に示すように、対象エリア側伝送機器13−kには、送信部41−k、受信部43−k、WDMカプラ45−k、光入出力コネクタ47−kが備えられており、送信部41−kと受信部43−k及び光入出力コネクタ47−kがWDMカプラ45−kを介して結合されている。
【0022】
送信部41−kには、アナログ入力信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部51−k、複数の入力デジタル信号を時分割多重しシリアル信号に変換する多重化部53−k、後述するアドレス照合部69−kからハイレベルの駆動許可信号(1)が入力されている場合に時分割多重された電気的なシリアル信号を例えばレーザダイオードを用いて光信号に変換する電気/光変換部55−kが設けられている。電気/光変換部55−kは、コントローラ137−kから出力される駆動許可信号によりn台のうち1台のみが駆動され他は駆動されない。
【0023】
受信部43−kには、時分割多重されたデジタル光信号を電気信号に変換する光/電気変換部61−k、時分割多重されたデジタル信号を複数のデジタル信号に分離する分離部63−k、分離されたデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換部65−k、分離部63−kで分離された制御アドレスがデップSW67−kに設定してある当該機器アドレス(k)と照合して両者が一致する場合にハイレベルの駆動許可信号(1)を電気/光変換部55−kに出力するアドレス照合部69−kが設けられている。
【0024】
WDMカプラ45−kは、送信部41−kから波長aの光信号が入力された場合に光入出力コネクタ47−kに波長aの光信号を出力し、光入出力コネクタ47−kから波長bの光信号が入力された場合に受信部43−kに波長bの光信号を出力する。
図3に示すように、センタ側伝送機器15には、送信部71、受信部73、WDMカプラ75、光入出力コネクタ77が備えられており、送信部71と受信部73及び光入出力コネクタ77がWDMカプラ75を介して結合されている。
【0025】
送信部71には、アナログ入力信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部81、複数の入力デジタル信号を時分割多重しシリアル信号に変換する多重化部83、時分割多重された電気的なシリアル信号を光信号に変換する電気/光変換部85が設けられている。
【0026】
受信部73には、時分割多重されたデジタル光信号を電気信号に変換する光/電気変換部91、時分割多重されたデジタル信号を複数のデジタル信号に分離する分離部93、分離されたデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換部95が設けられている。
【0027】
WDMカプラ75は、送信部71から波長bの光信号が入力された場合に光入出力コネクタ47に波長bの光信号を出力し、光入出力コネクタ47から波長aの光信号が入力された場合に受信部73に波長aの光信号を出力する。
【0028】
次に、図1〜図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る双方向光伝送システム11の動作を説明する。なお、図4は、センタ側伝送機器15から対象エリア側伝送機器13−1〜13−nに送信される制御情報や音声情報等の伝送情報のデータ構造を示している。また、図5は、対象エリア側伝送機器13−1〜13−nの何れか1つから送信される制御情報や音声情報等の監視情報99のデータ構造を示している。
【0029】
(1)センタ側伝送機器でのエリア指定
いま、監視センタの監視員が、エリア1周辺の映像及び音声を収集しようとしていることとする。
図3において、センタ側伝送機器15に接続されているコントローラ37が監視員によって操作され、エリア1を指定するスイッチ(図示しない)が押されると、コントローラ37から制御アドレス1が多重化部83に出力される。
【0030】
多重化部83では、図4に示すように、ヘッダ情報とその他情報に加えて、コントローラ37から入力された制御アドレス1と、アナログ/デジタル変換部81から入力された音声情報が時分割多重されてシリアル信号(伝送情報97)に変換され、さらに、電気/光変換部85では、時分割多重された電気的なシリアル信号が波長bの光信号に変換されて光ファイバ87に出力される。
次いで、光ファイバ87の他端に接続されているWDMカプラ75、光ファイバ89、光入出力コネクタ77を介して波長bの光信号が1心の光ファイバ16に出射される。
【0031】
(2)対象エリア側伝送機器の応答
監視センタから例えば50km離れた位置に配置されている光カプラ17の一端に光ファイバ16が接続されており、センタ側伝送機器15から送信された波長bの光信号が光カプラ17によりn本の光ファイバ18−1〜18−nに分岐され、エリア1〜nに設けられた対象エリア側伝送機器13−1〜13−nに入力される。
【0032】
ここで、図2において、対象エリア側伝送機器13−1では、光カプラ17からの波長bの光信号が光ファイバ18−1、光入出力コネクタ47−1、光ファイバ59−1を介してWDMカプラ45−1に入力される。WDMカプラ45−1では、波長bの光信号が光ファイバ58−1へ分岐されて受信部43−1に設けられた光/電気変換部61−1に入力される。
【0033】
光/電気変換部61−1では、入力された波長bの光信号が時分割多重された電気信号に変換されて分離部63−1に出力される。分離部63−1では、時分割多重された伝送情報97が制御情報や音声情報に分離され、制御情報がコントローラ29−1及びアドレス照合部69−1へ、音声情報がデジタル/アナログ変換部65−1へ出力される。
【0034】
デジタル/アナログ変換部65−1では、入力された音声情報が音声信号に変換されスピーカ25−1に出力され、対象となるエリア1に監視センタからの音声が出力される。
【0035】
ここで、アドレス照合部69−1では、デップSW67−1に設定してある当該機器アドレス(1)が入力されており、分離部63−1で分離された制御アドレスと当該機器アドレス(1)と照合して両者が一致する場合、ハイレベルの駆動許可信号(1)が電気/光変換部55−1に出力される。
【0036】
一方、送信部41−1に設けられたアナログ/デジタル変換部51−1では、カメラ21−1及びマイク23−1から入力された映像信号及び音声信号がデジタル信号に変換されて多重化部53−1に出力される。次いで、多重化部53−1では、コントローラ29−1から入力された制御信号、アナログ/デジタル変換部51−1から入力された映像情報及び音声情報が時分割多重されたシリアル信号(監視情報99)に変換され電気/光変換部55−1に出力される。
【0037】
電気/光変換部55−1では、上述したようにアドレス照合部69−1からハイレベルの駆動許可信号(1)が入力されているので、ハイレベルの駆動許可信号(1)により電源がイネーブルになり例えばレーザダイオードにこの電源が印加される。そして、時分割多重された電気的なシリアル信号がこのレーザダイオードにより光信号に変換され光ファイバ57−1に波長aの光信号が出射される。
【0038】
次いで、電気/光変換部55−1から出射された波長aの光信号は、光ファイバ57−1、WDMカプラ45−1、光ファイバ59−1、光入出力コネクタ47−1、光ファイバ18−1、光カプラ17、光ファイバ16を介してセンタ側伝送機器15に入力される。
【0039】
ところで、エリア2〜nにおいて、対象エリア側伝送機器13−2〜13−nに設けられたアドレス照合部69−2〜69−nでは、デップSW67−2〜67−nに設定してある当該機器アドレス(2〜n)が入力されており、分離部63−2〜63−2で分離された制御アドレスと当該機器アドレス(2〜n)と照合しても両者は一致しないので、ローレベルの駆動不許可信号(0)が電気/光変換部55−1に出力される。電気/光変換部55−2〜55−nでは、上述したようにアドレス照合部69−2〜69−nから駆動不許可信号(0)が入力されているので、内部に設けられたレーザダイオードは駆動されない。
【0040】
(3)センタ側伝送機器での表示
対象エリア側伝送機器13−1から出力された波長aの光信号が光ファイバ16を介してセンタ側伝送機器15に入力され、次いで、光入出力コネクタ77、光ファイバ89、WDMカプラ75で光ファイバ88に分岐して光/電気変換部91に入力される。
【0041】
光/電気変換部91では、入力された波長aの光信号が時分割多重された電気信号に変換されて分離部93に出力される。分離部93では、時分割多重された監視情報99が制御情報と映像情報及び音声情報に分離され、制御情報がコントローラ37へ、映像情報及び音声情報がデジタル/アナログ変換部95へ出力される。
【0042】
デジタル/アナログ変換部95では、入力された映像情報が映像信号に変換されモニタ31に出力され、対象となるエリア1の映像が監視センタに出力されると同時に、入力された音声情報が音声信号に変換されスピーカ33に出力され、対象となるエリア1の音声が監視センタに出力される。
【0043】
この結果、センタ側伝送機器15に設けられたコントローラ37から例えばエリア1が指定された場合、例えば50km隔たっているエリア1に設けられた対象エリア側伝送機器13−1からエリア1の風景や音声が1心の光ファイバ16を介してセンタ側伝送機器15に接続されたモニタ31やスピーカ33に出力される。
【0044】
なお、本実施の形態において、センタ側伝送機器15から対象エリア側伝送機器13−kに対してエリアkの監視情報を要求するような動作をさせれば、対象エリア側伝送機器13−kからの監視情報をセンタ側伝送機器15に出力することができることは、言うまでもない。
【0045】
このように、センタ側伝送機器から監視対象となるエリア1〜nのうちエリアkを選択するためのアドレス情報をn個所の対象エリア側伝送機器に送信した場合には、当該アドレス情報で指定される監視対象となるエリアkに設けられたエリア側伝送機器からのみ監視情報をセンタ側伝送機器に送信させるので、十km程度の距離範囲内にある複数の監視対象となるエリアの何れか1つからの監視情報をセンタ側伝送機器で監視することができる。
【0046】
また、センタ側伝送機器では、n個所の監視対象となるエリアのうち第k番目を選択するためのアドレス情報を送信し、エリアkに設けられた対象エリア側伝送機器では、センタ側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に駆動許可信号を出力し、駆動許可信号を入力した場合にのみ監視情報を光信号に変換して光ファイバを介して光カプラに出力することで、第k番目のエリアからの監視情報のみを監視できるようにしている。
【0047】
この結果、従来の双方向光伝送システムにおいて用いられていたカメラやマイクの切替を行うためのスイッチャが必要なくなり、光カプラ(17)から十km程度の距離範囲内にある複数のエリアを監視することができる。
【0048】
また、電気/光変換部55−1に設けられたレーザダイオードをイネーブル動作させるための駆動許可信号を多重伝送しているので、従来の双方向光伝送システムのような外付けのスイッチャを使用することなく複数系統のカメラやマイクを切替ることができる。この結果、従来の双方向光伝送システムと比較して、低コスト、省スペースの双方向光伝送システムを提供できるようになった。
【0049】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る双方向光伝送システムは、図1〜図3に示す双方向光伝送システム11に適用可能である。
本実施の形態における特徴は、図1に示すように、対象エリア側伝送機器13−1〜13−nに設けられたコントローラ29−1〜29−nにそれぞれセンサ27−1〜27−nを接続しておき、例えばセンサ27−kから出力される検知信号が予め設定された基準レベルを超えた場合には、コントローラ29−kは異常情報(1)を制御情報に付加するようにしておき、この異常情報の有無をセンタ側伝送機器15に設けられたコントローラ37において判断して報知することにある。なお、異常情報が「1」のときに異常ありとし、異常情報が「0」のときに異常なしとする。
【0050】
次に、図6に示すフローチャートを参照して、第2の実施の形態に係る双方向光伝送システムの動作について説明する。なお、図6に示すフローチャートは、制御プログラムとして、センタ側伝送機器15に接続されているコントローラ37に設けられたROMに記憶されている。
【0051】
まず、コントローラ37に設けられたCPUは、ステップS10では、RAM上に設けられたワークエリアの制御アドレスに対して、k=1を設定する。
次いで、ステップS20では、CPUは制御アドレス1を付加した制御情報を多重化部83に出力することで、多重化部83によりこの制御情報が時分割多重されてシリアル信号(伝送情報97)に変換され、さらに、電気/光変換部85では、時分割多重された電気的なシリアル信号が波長bの光信号に変換されて光ファイバ87に出力される。そして、光ファイバ87の他端に接続されているWDMカプラ75、光ファイバ89、光入出力コネクタ77を介して波長bの光信号が1心の光ファイバ16に出射される。
【0052】
この結果、第1の実施の形態において説明したように、機器アドレス(1)を有する対象エリア側伝送機器13−1のみが、アドレス照合部69−1から電気/光変換部55−1に駆動許可信号(1)が出力されるので、対象エリア側伝送機器13−1からセンタ側伝送機器15に監視情報が送信される。
【0053】
この時、対象エリア側伝送機器13−1に設けられたコントローラ29−1にセンサ27−1が接続されているので、センサ27−1から出力される検知信号が予め設定された基準レベルを超えた場合には、コントローラ29−1により異常情報=(1)が制御情報に付加された監視情報が生成される。
【0054】
次いで、ステップS30では、タイマ(図示しない)に計時を開始させて2秒経過したかどうか判断し、2秒経過した場合にはステップS40に進む。
次いで、ステップS40では、分離部93により監視情報99から分離された制御情報がコントローラ37に入力される。次いで、ステップS50では、入力された制御情報に異常情報=(1)が含まれているかどうかを判断する。
【0055】
次いで、入力された制御情報に異常情報=(1)が含まれている場合には、ステップS60に進み、エリア1に異常事態が発生しているので、コントローラ37のパネル面に設けられたエリア1の表示に用いるLED(図示しない)を点灯する。そして、RAM上に設けられたワークエリア内の異常エリアテーブルに当該エリア番号を記憶する。
【0056】
次いで、ステップS70では、コントローラ37のパネル面に設けられたブザー(図示しない)から警報音を発生させ、異常事態が発生したことを監視員に報知する。
一方、入力された制御情報に異常情報=(0)が含まれている場合には、ステップS80に進み、エリア1には異常事態が発生していないので、コントローラ37のパネル面に設けられたエリア1の表示に用いるLED(図示しない)を消灯する。そして、RAM上に設けられたワークエリア内の異常エリアテーブルから当該エリア番号を削除する。
【0057】
次いで、ステップS90では、RAM上に設けられたワークエリア内の異常エリアテーブルにエリア番号が全く記憶されていない場合には、全てのエリアに異常状態が発生していないので、ブザーから発生していた警報音を解除する。また、異常エリアテーブルにエリア番号が少なくとも1つ記憶されている場合には、何れかのエリアに異常状態が発生しているので、ブザーから継続して警報音を発生させておく。
【0058】
次いで、ステップS100では、CPUは、RAM上に設けられたワークエリアに設定されている制御アドレスを読み出して、1を加えた値を新たなk値として、再度、制御アドレスとして設定する。
【0059】
次いで、ステップS110では、ステップS100で設定された新たなk値がn+1まで到達したかどうかを判断する。新たなk値がn+1まで到達していない場合には、ステップS30に戻り、新たなk値を用いてステップS30〜S100までの処理を繰り返す。
【0060】
一方、新たなk値がn+1まで到達した場合には、ステップS120に進み、CPUは、コントローラ37に設けられたマニュアルSW(図示しない)が操作されたかどうかを判断する。マニュアルSW(図示しない)が操作されていないた場合には、ステップS10に戻り、ステップS10〜S120までの処理を繰り返す。
【0061】
ステップS120において、マニュアルSW(図示しない)が操作された場合には、監視員によりマニュアル操作が行なわれている。
次いで、ステップS130では、CPUは、コントローラ37に設けられたマニュアル解除SW(図示しない)が操作されたかどうかを判断する。マニュアル解除SW(図示しない)が操作された場合には、ステップS10に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0062】
このように、それぞれの監視対象エリアに発生する異常状態を検知するためのセンサ27−1〜27−nをコントローラ29−1〜29−nに接続しておき、センサ27−1〜27−nにより異常状態が検知された場合に異常情報を監視情報99に付加してそれぞれの対象エリア側伝送機器13−1〜13−nからセンタ側伝送機器15に送信できるようにしておき、センタ側伝送機器15において、コントローラ37で1からnまでのk値を順次設定してそのアドレス情報を対象エリア側伝送機器13−1〜13−nに送信し、第k番目の対象エリア側伝送機器13−kから受信した監視情報に異常情報が含まれるかどうかを判断し、この監視情報に異常情報が含まれると判断された場合には、第k番目の監視対象エリア13−kに異常が発生したことをコントローラ37に設けられたLED(図示しない)とブザー(図示しない)により監視員に報知することで、どの監視対象エリアに異常事態が発生したかを報知することができる。
【0063】
また、第k番目の対象エリア側伝送機器13−kから受信した監視情報に異常情報が含まれないと判断された場合には、第k番目の監視対象エリアに異常が発生したことの報知を解除することで、監視員は現在異常事態が発生している監視対象エリアのみを正確に確認することができる。
【0064】
監視対象エリアに設けられたセンサで状態の変化を検出した場合、例えば、赤外線センサで不審者の侵入を検出した場合、放射能センサで放射能漏れを検出した場合、交通流検知器で渋滞を検出した場合、異常音検出器で交通事故に類した衝突音を検出した場合など、その画像情報をセンタ側伝送機器側のモニタに出力することができ、異常状態の確認が容易になる。
【0065】
また、例えば赤外線センサで立入禁止域への不審者の侵入を検出した場合では、センタ側伝送機器からモニタ及びスピーカから映像及び音声を出力した上で、センタ側伝送機器から該当する対象エリア側伝送機器への音声信号と制御信号を伝送し、対象エリア側伝送機器に接続されるスピーカから警告音声を発生することができる。
【0066】
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る双方向光伝送システム101のシステム構成を示す図である。
図7に示すように、双方向光伝送システム101には、監視対象となるエリアに設けられた対象エリア側伝送機器113、それぞれの監視センタに設けられたセンタ側伝送機器115−1〜115−n、それぞれの監視センタから例えば10km程度離れた位置に設けられ光カプラ103が備えられている。また、光カプラ103は、監視対象となるエリアから例えば50km程度離れた位置に設置されている。
【0067】
光カプラ103の一端には1心の光ファイバ116を介して対象エリア側伝送機器113が接続されており、他端にはn心の光ファイバ105−1〜105−nを介してそれぞれの監視センタに設けられたセンタ側伝送機器115−1〜115−nが接続されている。
【0068】
そして、対象エリア側伝送機器113には、カメラ(映像撮像機)121、マイク123、スピーカ125、各種のセンサ127、対象エリア側伝送機器113の制御に用いるコントローラ129が接続されている。
【0069】
各種のセンサ127としては、赤外線を検知する赤外線センサ、振動を検知する振動センサ、酸素濃度を検知する酸素センサ、放射能を検知する放射能センサ、風速を検知する風速計、水深を検知する水深計、車両の交通流を検知する交通流検知器、異常音を検知する異常音検知器等があり、検知信号をコントローラ129に出力する。
【0070】
また、センタ側伝送機器115−1〜115−nには、モニタ(映像受像器)131−1〜131−n、スピーカ133−1〜133−n、マイク135−1〜135−n、センタ側伝送機器115−1〜115−nの制御に用いるコントロー137−1〜137−nが接続されている。コントローラ137−1〜137−nには、ROM、RAM、CPU、タイマが設けられている。
【0071】
図7に示すように、双方向光伝送システム101は、センタ側伝送機器115−1〜115−nが光カプラ103を介して対象エリア側伝送機器113に対向されいる。ここで、例えば対象エリア側伝送機器113から光ファイバ116、光カプラ103、光ファイバ105−1〜105−nを介してセンタ側伝送機器115−1〜115−nに情報を伝送する場合には、例えば1310nmの光波長aを用い、センタ側伝送機器115−1〜115−nから光ファイバ105−1〜105−n、光カプラ103、光ファイバ116を介して対象エリア側伝送機器113に情報を伝送する場合には例えば1550nmの光波長bを用いるようにして、異なる光波長を用いることで1心の光ファイバ16と光ファイバ105−1〜105−nにより、映像情報、音声情報、制御情報等の複数の情報を双方向伝送している。
【0072】
次に、図8は対象エリア側伝送機器113のブロック構成を示す図であり、図9はセンタ側伝送機器115−kのブロック構成を示す図である。
図8に示すように、対象エリア側伝送機器113には、送信部141、受信部143、WDMカプラ145、光入出力コネクタ147が備えられており、送信部141と受信部143及び光入出力コネクタ147がWDMカプラ145を介して結合されている。
【0073】
送信部141には、アナログ入力信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部151、複数の入力デジタル信号を時分割多重しシリアル信号に変換する多重化部153、時分割多重された電気的なシリアル信号を例えばレーザダイオードを用いて光信号に変換する電気/光変換部155が設けられている。
【0074】
受信部143には、時分割多重されたデジタル光信号を電気信号に変換する光/電気変換部161、時分割多重されたデジタル信号を複数のデジタル信号に分離する分離部163、分離されたデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換部165が設けられている。
【0075】
WDMカプラ145は、送信部141から波長aの光信号が入力された場合に光入出力コネクタ147に波長aの光信号を出力し、光入出力コネクタ47から波長bの光信号が入力された場合に受信部143に波長bの光信号を出力する。
【0076】
図9に示すように、センタ側伝送機器115−kには、送信部171−k、受信部173−k、WDMカプラ175−k、光入出力コネクタ177−kが備えられており、送信部171−kと受信部173−k及び光入出力コネクタ177−kがWDMカプラ175−kを介して結合されている。
【0077】
送信部171−kには、アナログ入力信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部181−k、複数の入力デジタル信号を時分割多重しシリアル信号に変換する多重化部183−k、時分割多重された電気的なシリアル信号を光信号に変換する電気/光変換部185−kが設けられている。
【0078】
受信部173−kには、時分割多重されたデジタル光信号を電気信号に変換する光/電気変換部191−k、時分割多重されたデジタル信号を複数のデジタル信号に分離する分離部193−k、ハイレベルの駆動許可信号(1)が入力された場合に分離されたデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換部195−k、分離部193−kで分離された制御情報に含まれる制御アドレスがデップSW197−kに設定してある当該機器アドレス(k)と照合して両者が一致する場合に異常状態のときにそれぞれ映像信号及び音声信号毎にハイレベルの音声ON切替信号(1)及び/又は映像ON切替信号(1)をデジタル/アナログ変換部195−kに出力するアドレス照合部199−kが設けられている。
【0079】
WDMカプラ175−kは、送信部171−kから波長bの光信号が入力された場合に光入出力コネクタ147−kに波長bの光信号を出力し、光入出力コネクタ147−kから波長aの光信号が入力された場合に受信部173−kに波長aの光信号を出力する。
【0080】
次に、図7〜図10を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る双方向光伝送システム101の動作を説明する。なお、図10は、対象エリア側伝送機器113に接続されているコントローラ129に設けられた異常報知テーブル201のデータ構造を示している。図11は、対象エリア側伝送機器113からセンタ側伝送機器115−1〜115−nに送信される制御情報や音声情報や映像情報等の監視情報のデータ構造を示している。
【0081】
(1)対象エリア側伝送機器での異常報知テーブルの作成
いま、双方向光伝送システム101のシステム管理者が、対象エリア側伝送機器113に接続されているコントローラ129に対して、異常時に収集される対象エリア周辺の映像及び音声をどのセンタに報知するか指定しようとしていることとする。
【0082】
図8において、対象エリア側伝送機器113に接続されているコントローラ129がシステム管理者によって操作され、例えば、異常発生時にセンタ1に対して対象エリア側の音声をON/OFF指定するスイッチ(図示しない)が押され、次いで、映像をON/OFF指定するスイッチ(図示しない)が押され、その指定内容がコントローラ129に設けられた異常報知テーブル201に記憶される。
【0083】
同様にして、センタ2〜センタnに対してそれぞれどのような異常報知を行うかを異常報知テーブル201に記憶する。この結果、図10に示すような異常報知テーブル201が作成される。
【0084】
(2)異常発生時の対象エリア側伝送機器の動作
コントローラ129に設けられたCPUは、センサ127から出力される検知信号が予め設定された基準レベルを超えるかどうかを判断している。通常、センサ127から出力される検知信号が予め設定された基準レベルを超えていない場合には、停止指令をコントローラ129から多重化部153に出力し、電気/光変換部155から光信号が出力されないように制御している。なお、異常がない場合でも、センタで常時監視するようにしてもよく、この場合、光信号を常時出力すればよい。
【0085】
いま、コントローラ129に入力されるセンサ127からの検知信号が予め設定された基準レベルを超えた場合には、CPUは、図10に示す異常報知テーブル201を参照して、図11に示すような音声系制御情報及び映像系制御情報を生成する。
【0086】
すなわち、図10に示す異常報知テーブル201を参照して、制御アドレス(1)に対して、例えば音声ON/OFFフラグを1に設定し、同様にして図11(b)に示すように、制御アドレス(1)〜(n)にそれぞれ対応する音声ON/OFFフラグを設定する。
【0087】
次いで、図10に示す異常報知テーブル201を参照して、制御アドレス(1)に対して、例えば映像ON/OFFフラグを1に設定し、同様にして図11(c)に示すように、制御アドレス(1)〜(n)にそれぞれ対応する映像ON/OFFフラグを設定する。
【0088】
この時、コントローラ129では、センサ127からの検知信号が予め設定された基準レベルを超えたので、CPUは、上述した停止指令を解除してコントローラ129から出力指令を多重化部153に出力し、電気/光変換部155から光信号が出力できるように制御している。
【0089】
さて、アナログ/デジタル変換部151では、カメラ121及びマイク123から入力された映像信号及び音声信号が映像情報及び音声情報に変換されて多重化部153に出力される。多重化部153では、コントローラ129から入力された制御信号、アナログ/デジタル変換部151から入力された映像情報及び音声情報が時分割多重されたシリアル信号(監視情報203)に変換され電気/光変換部155に出力される。
電気/光変換部155では、時分割多重された電気的なシリアル信号が光信号に変換され光ファイバ157に波長aの光信号が出射される。
【0090】
次いで、電気/光変換部155から出射された波長aの光信号は、光ファイバ157、WDMカプラ145、光ファイバ159、光入出力コネクタ147、光ファイバ116、光カプラ147、光ファイバ116を介して例えば50km離れた光カプラ103に入力される。
【0091】
光カプラ103では、n本の光ファイバ105−1〜105−nに分岐され、センタ1〜nに設けられたセンタ側伝送機器115−1〜115−nにそれぞれ入力される。
【0092】
(3)センタ側伝送機器の応答
光カプラ103から出力された波長aの光信号が光ファイバ105−kを介してセンタ側伝送機器115−kに入力され、次いで、光入出力コネクタ177−k、光ファイバ189−k、WDMカプラ175−kで光ファイバ188−kに分岐され光/電気変換部191−kに入力される。
【0093】
光/電気変換部191−kでは、入力された波長aの光信号が時分割多重された電気信号に変換されて分離部193−kに出力される。分離部193−kでは、時分割多重された監視情報203が制御情報と映像情報及び音声情報に分離され、制御情報がアドレス照合部199−kへ、映像情報及び音声情報がデジタル/アナログ変換部195−kへ出力される。
【0094】
アドレス照合部199−kでは、デップSW197−kに設定してある当該機器アドレス(k)が入力されており、分離部193−kで分離された音声系制御アドレスと当該機器アドレス(k)と照合して両者が一致する場合に、当該制御アドレスの直後に位置する音声ON/OFFフラグの設定状態を判断し、音声ON/OFFフラグに「1」が設定されているときに、ハイレベルの音声ON切替信号(1)がデジタル/アナログ変換部195−kに出力される。この時、音声ON/OFFフラグの設定状態を判断し、音声ON/OFFフラグに「0」が設定されているときに、ローレベルの音声OFF切替信号(0)がデジタル/アナログ変換部195−kに出力される。
【0095】
同様に、アドレス照合部199−kでは、分離部193−kで分離された映像系制御アドレスと当該機器アドレス(k)と照合して両者が一致する場合に、当該制御アドレスの直後に位置する映像ON/OFFフラグの設定状態を判断し、映像ON/OFFフラグに「1」が設定されているときに、ハイレベルの映像ON切替信号(1)がデジタル/アナログ変換部195−kに出力される。この時、映像ON/OFFフラグの設定状態を判断し、映像ON/OFFフラグに「0」が設定されているときに、ローレベルの映像OFF切替信号(0)がデジタル/アナログ変換部195−kに出力される。
【0096】
次いで、デジタル/アナログ変換部195−kでは、アドレス照合部199−kから入力されるハイレベルの音声ON切替信号(1)に応じてD/A変換動作がイネーブルになるように構成されており、アドレス照合部199−kから入力される音声ON切替信号(1)に応じて、分離部193−kから入力されたデジタル信号の音声情報がアナログ信号の音声信号に変換されスピーカ133−kに出力され、また、アドレス照合部199−kから入力される映像ON切替信号(1)に応じて、分離部193−kから入力されたデジタル信号の映像情報がアナログ信号の映像信号に変換されモニタ131−kに出力される。
【0097】
この結果、対象エリア側伝送機器113に設けられたコントローラ129に予め設定された異常報知テーブル201の指定内容に則して、対象エリア側伝送機器113からセンタ側伝送機器115−1〜115−nへの報知内容として、音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かをそれぞれ最適に変更することができる。
【0098】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明によれば、センタ側伝送機器は、第1乃至第nの監視対象エリアのうち第k番目を選択するためのアドレス情報を制御情報に付加して送信し、第k番目の対象エリア側伝送機器は、センタ側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に駆動許可信号を出力し、この駆動許可信号を入力した場合にのみ監視情報を光信号に変換して光カプラに出力するので、例えば十km程度の距離範囲内にある複数の監視対象となるエリアの何れか1つからの監視情報をセンタ側伝送機器で監視することができる。
【0099】
請求項4記載の本発明によれば、対象エリア側伝送機器は、当該監視対象エリアに発生する異常状態を検知するようにしておき、第1乃至第nのセンタ側伝送機器のアドレス情報に対してそれぞれ音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かを表す出力可否フラグを記憶し、異常状態が検知された場合に、音声情報及び映像情報に付加して第1乃至第nのセンタ側伝送機器のアドレス情報とそれぞれの出力可否フラグを第1乃至第nのセンタ側伝送機器に送信し、第1乃至第nのセンタ側伝送機器は、対象エリア側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に、出力可否フラグに応じて音声ON/OFF信号及び映像ON/OFF信号を出力し、音声ON/OFF信号及び映像ON/OFF信号に応じて対象エリア側伝送機器から受信した音声情報及び映像情報の出力の可否を決定することで、対象エリア側伝送機器から第1乃至第nのセンタ側伝送機器への報知内容として、音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かをそれぞれ最適に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る双方向光伝送システム11のシステム構成を示す図である。
【図2】対象エリア側伝送機器13−kのブロック構成を示す図である。
【図3】センタ側伝送機器15のブロック構成を示す図である。
【図4】センタ側伝送機器15から対象エリア側伝送機器13−1〜13−nに送信される制御情報や音声情報等の伝送情報のデータ構造を示す図である。
【図5】対象エリア側伝送機器13−1〜13−nの何れか1つから送信される制御情報や音声情報等の監視情報99のデータ構造を示す図である。
【図6】第2の実施の形態に係る双方向光伝送システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る双方向光伝送システム101のシステム構成を示す図である。
【図8】対象エリア側伝送機器113のブロック構成を示す図である。
【図9】センタ側伝送機器115−kのブロック構成を示す図である。
【図10】対象エリア側伝送機器113に接続されているコントローラ129に設けられた異常報知テーブル201のデータ構造を示す図である。
【図11】対象エリア側伝送機器113からセンタ側伝送機器115−1〜115−nに送信される制御情報や音声情報や映像情報等の監視情報のデータ構造を示す図である。
【図12】従来の双方向光伝送システム911のシステム構成を示す図である。
【符号の説明】
11,101 双方向光伝送システム
13−1〜13−n,113 対象エリア側伝送機器
15,115−1〜115−n センタ側伝送機器
17,103 光カプラ
16,18−1〜18−n,116 光ファイバ
21−1〜21−n,121 カメラ
23−1〜23−n,35,123,135−k マイク
25−1〜25−n,33,125,133−k スピーカ
27−1〜27−n,127 センサ
29−1〜29−n、37,129,137−k コントローラ
31,131−k モニタ
41−k,141,71,171−k 送信部
43−k,143,73,173−k 受信部
45−k,145,75,175−k WDMカプラ
47−k,147,77,177−k 光入出力コネクタ
51−k,165,81,181 アナログ/デジタル変換部
53−k,153,83,183 多重化部
55−k,155,85,185−k 電気/光変換部
61−k,161,91,191−k 光/電気変換部
63−k,163,93,193 分離部
65−k,165,95,195−k デジタル/アナログ変換部
63−k,163,93,193−k 分離部
67−k,197−k デップSW
69−k,199−k アドレス照合部
97 伝送情報
99,203 監視情報
201 異常報知テーブル
Claims (4)
- 監視センタに設けられ制御情報を送信するセンタ側伝送機器と、
第1乃至第nの監視対象エリアにそれぞれ設けられ収集した監視情報を送信する第1乃至第nの対象エリア側伝送機器と、
前記センタ側伝送機器と1心の光ファイバで接続するとともに、第1乃至第nの対象エリア側伝送機器とそれぞれ1心の光ファイバで接続して合波・分岐する1対nの光カプラとを備え、
前記センタ側伝送機器は、
第1乃至第nの監視対象エリアのうち第k番目を選択するためのアドレス情報を前記制御情報に付加して送信するアドレス送信手段を備え、
前記第k番目の対象エリア側伝送機器は、
前記センタ側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に駆動許可信号を出力するアドレス照合手段と、
前記アドレス照合手段から駆動許可信号を入力した場合にのみ監視情報を光信号に変換して光カプラに出力する電気光変換手段とを備えたことを特徴とする双方向光伝送システム。 - 前記第k番目の対象エリア側伝送機器は、
当該監視対象エリアに発生する異常状態を検知する異常検知手段と、
前記異常検知手段により異常状態が検知された場合に異常情報を前記監視情報に付加する異常情報付加手段とを備え、
前記センタ側伝送機器は、
前記アドレス送信手段に1からnまでのk値を順次設定する設定手段と、
前記第k番目の対象エリア側伝送機器から受信した監視情報に異常情報が含まれるかどうかを判断する異常判断手段と、
前記異常判断手段により監視情報に異常情報が含まれると判断された場合には、前記第k番目の監視対象エリアに異常が発生したことを報知する報知手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の双方向光伝送システム。 - 前記異常判断手段により監視情報に異常情報が含まれないと判断された場合には、前記報知手段により第k番目の監視対象エリアに異常が発生したことの報知を解除する解除手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の双方向光伝送システム。
- 監視対象エリアに設けられ収集した音声情報及び映像情報を送信する対象エリア側伝送機器と、
第1乃至第nの監視センタに設けられ音声情報及び映像情報を受信する第1乃至第nのセンタ側伝送機器と、
前記対象エリア側伝送機器と1心の光ファイバで接続するとともに、前記第1乃至第nのセンタ側伝送機器とそれぞれ1心の光ファイバで接続して合波・分岐する1対nの光カプラとを備え、
前記対象エリア側伝送機器は、
当該監視対象エリアに発生する異常状態を検知する異常検知手段と、
第1乃至第nのセンタ側伝送機器のアドレス情報に対してそれぞれ前記音声情報及び/又は映像情報を報知するか否かを表す出力可否フラグを記憶する異常報知テーブルと、
前記異常検知手段により異常状態が検知された場合に、前記音声情報及び映像情報に付加して第1乃至第nのセンタ側伝送機器のアドレス情報とそれぞれの前記出力可否フラグを第1乃至第nのセンタ側伝送機器に送信する情報送信手段とを備え、
前記第1乃至第nのセンタ側伝送機器は、
前記対象エリア側伝送機器から受信したアドレス情報が自機器のアドレスと一致した場合に、前記出力可否フラグに応じて音声ON/OFF信号及び映像ON/OFF信号を出力するアドレス照合手段と、
前記アドレス照合手段からの音声ON/OFF信号及び映像ON/OFF信号に応じて前記対象エリア側伝送機器から受信した前記音声情報及び映像情報の出力の可否を決定する出力手段とを備えたことを特徴とする双方向光伝送システム。
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JP2002193003A JP2004038441A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 双方向光伝送システム |
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JP2002193003A JP2004038441A (ja) | 2002-07-02 | 2002-07-02 | 双方向光伝送システム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006302053A (ja) * | 2005-04-22 | 2006-11-02 | Kayaba Ind Co Ltd | 監視装置 |
JP4843683B2 (ja) * | 2005-12-21 | 2011-12-21 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | 時分割多重化システム間チャネル・リンクにおけるオープン・ファイバ制御及び光損失の伝搬 |
CN111756409A (zh) * | 2020-06-29 | 2020-10-09 | 中国北方车辆研究所 | 通用型计算机自动匹配模块 |
-
2002
- 2002-07-02 JP JP2002193003A patent/JP2004038441A/ja active Pending
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