JP2004037018A - 空気調和機における空気流の制御板の取り付け構造 - Google Patents

空気調和機における空気流の制御板の取り付け構造 Download PDF

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Toshiyuki Imasaka
今坂 俊之
Yasusuke Ishii
石井 庸介
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Abstract

【課題】空気調和機における吹き出し口に対し回動可能に取り付けられる空気流の制御板のこの取り付け状態を容易に解除可能としながら適切に維持する。
【解決手段】軸体1と、軸体1の保持体2とを備えている。保持体2は、開放された一方の筒端から筒軸方向に沿って延設された割溝20dを有し、この割溝20dから内部に軸体1を側方から受け入れる筒部20aを備えた内柱体20と、両筒端を開放させていると共に、内柱体20の筒部20aの筒軸方向において、この筒部20aの割溝20dを外側から覆う第一位置からこの割溝20dの少なくとも一部を露出させる第二位置まで移動可能に取り付けられる外筒体21とを有している。外筒体21には、第一位置において内柱体20の被掛合部20eに掛合される掛合部21aが設けられており、軸体1及び保持体2のいずれか一方を制御板P側に、他方を吹き出し口F側に備え付けさせている。
【選択図】    図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和機における吹き出し口に対し、この吹き出し口からの空気流を制御する制御板を、取り外し可能に取り付けるために用いられる取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機における吹き出し口、すなわち、空気調和機の室内ユニットに形成される空気流の吹き出し口内には、この吹き出し口からの空気流の向きを可変させる制御板が回動可能に備え付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる吹き出し口内、つまり、かかる吹き出し口を形成させる側部ないしは側板部の内面、および、前記制御板は、空気調和機の使用者、つまり、ユーザーにおいて適宜清掃されることが予定されるところである。
【0004】
しかし、かかる制御板は、吹き出し口側に対し、回動可能に組み付けられていることから、ユーザーにおいて、こうした清掃を十分に行うことは必ずしも容易でない。
【0005】
かかる制御板が吹き出し口側から簡単に取り外せるようになっていれば、こうした清掃は容易となる。
【0006】
しかし、かかる制御板は通常時は空気流を適切に制御するように安定的に吹き出し口に対して組み付けられていなければならないことから、単に制御板を取り外せるようにするだけでなく、取り外した制御板を再び吹き出し口に対して適切に(つまり、予期せず外れてしまわないように)組み付け直せるようにすることが担保されている必要がある。
【0007】
そこでこの発明は、空気調和機における吹き出し口に対し回動可能に取り付けられる空気流の制御板のこの取り付け状態を容易に解除可能としながら適切に維持できるようにすることを主たる目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、空気調和機における空気流の制御板の取り付け構造が、以下の(1)〜(7)の構成を備えたものとした。
(1)空気調和機における吹き出し口を形成する向き合った両側部間に亙るように、この両側部に亙る回動軸線を中心に回動可能に取り付けられる空気流の制御板のこの取り付け状態を解除可能に維持する取り付け構造であって、
(2)前記回動軸線に沿った軸体と、
(3)この軸体の保持体とを備えており、
(4)この保持体は、一方の筒端を開放させていると共に、この開放された一方の筒端から筒軸方向に沿って延設された割溝を有し、この割溝から内部に軸体を側方から受け入れるように構成された筒部を備えた内柱体と、
(5)両筒端を開放させていると共に、内柱体の筒部の筒軸方向において、この筒部の割溝を外側から覆う第一位置からこの割溝の少なくとも一部を露出させる第二位置まで移動可能にこの内柱体の外側に取り付けられる外筒体とを有しており、
(6)しかも、外筒体には、第一位置において内柱体の被掛合部に掛合される掛合部が設けられており、
(7)軸体及び保持体のいずれか一方を制御板側に、他方を吹き出し口側に備え付けさせている。
【0009】
かかる構成によれば、前記取り付け状態を解除することにより、吹き出し口の内側から制御板を抜き出させることができ、吹き出し口の内面の清掃および制御板の清掃を容易になすことができる。
【0010】
すなわち、外筒体が第二位置にある状態において、内柱体の筒部の割溝を通じて筒部の内部に軸体を側方から入れ込ませることができる。そして、この後、外筒体を第一位置に移動させることにより、この外筒体によって割溝を外側から覆ってこの割溝から軸体が側方に抜け出さないようにすることができる。これにより、軸体を保持体によって保持することができ、この軸体と保持体とを介して、吹き出し口に制御板を取り付けることができる。
【0011】
また、外筒体には、第一位置において内柱体の被掛合部に掛合される掛合部が設けられていることから、保持体による軸体の保持状態、つまり、制御板の取り付け状態を安定的に維持することができる。
【0012】
また、このように保持体により軸体を保持させた状態から、外筒体にこの外筒体を第二位置に向けて移動させる力を付与させることにより、前記掛合部と被掛合部との掛合を解いて、この外筒体を第二位置に移動させることができる。そして、この第二位置への外筒体の移動により内柱体の筒部の割溝を露出させてこの割溝を通じて軸体を内柱体の筒部の内部から側方に抜き出させることができる。これにより、保持体による軸体の保持状態を解いて、制御板を吹き出し口から取り外すことができる。
【0013】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の空気調和機における空気流の制御板の取り付け構造において、
吹き出し口を形成する向き合った両側部の一方と制御板とが軸体と保持体とによって取り付けられ、
この両側部の他方と制御板とが、この他方の側部及び制御板のいずれか一方に設けた軸穴に、他方に設けた軸を入れ込ませて取り付けられていることを特徴としている。
【0014】
かかる構成によれば、保持体による軸体の保持状態を解いて内柱体の筒部の内部から軸体を抜き出させた後、前記軸穴から軸を抜け出させるように制御板をその回動軸線方向に移動させることにより、制御板を吹き出し口から取り外すことができる。
【0015】
また、取り外された制御板は、前記軸穴に軸を入れ込ませると共に、前記割溝を通じて内柱体の筒部の内部に軸体を側方から入れ込ませ、さらに、外筒体を第一位置に移動させることにより、再び、吹き出し口に対して回動可能に取り付けることができる。
【0016】
また、前記目的を達成するために、請求項3記載の発明にあっては、空気調和機における空気流の制御板の取り付け構造が、以下の(1)〜(6)の構成を備えたものとした。
(1)空気調和機における吹き出し口を形成する向き合った両側部間に亙るように、この両側部に亙る回動軸線を中心に回動可能に取り付けられる空気流の制御板のこの取り付け状態を解除可能に維持する取り付け構造であって、
(2)前記回動軸線に沿った軸体と、
(3)この軸体の保持体とを備えており、
(4)この保持体は、先端部に、開放部より内部に軸体を側方から受け入れるように構成されたC字状部を有する第一アームと、
(5)先端部に、第一アームのC字状部の開放部を外側から覆う覆い部を有すると共に、この覆い部によってC字状部の開放部を覆った第一位置からこの開放部を開放させる第二位置まで移動可能に、この第一アームに回動可能に取り付けられた第二アームとを有しており、
(6)しかも、第二アームには、第一位置において第一アームの被掛合部に掛合される掛合部が設けられている。
【0017】
かかる構成によれば、前記取り付け状態を解除することにより、吹き出し口の内側から制御板を抜き出させることができ、吹き出し口の内面の清掃および制御板の清掃を容易になすことができる。
【0018】
すなわち、第二アームが第二位置にある状態において、第一アームのC字状部の開放部を通じてC字状部の内部に軸体を側方から入れ込ませることができる。そして、この後、第二アームを第一位置に移動させることにより、この第二アームの覆い部によって開放部を外側から覆ってこの開放部から軸体が側方に抜け出さないようにすることができる。これにより、軸体を保持体によって保持することができ、この軸体と保持体とを介して、吹き出し口に制御板を取り付けることができる。
【0019】
また、第二アームには、第一位置において第一アームの被掛合部に掛合される掛合部が設けられていることから、保持体による軸体の保持状態、つまり、制御板の取り付け状態を安定的に維持することができる。
【0020】
また、このように保持体により軸体を保持させた状態から、第二アームにこの第二アームを第二位置に向けて移動させる力を付与させることにより、前記掛合部と被掛合部との掛合を解いて、この第二アームを第二位置に移動させることができる。そして、この第二位置への第二アームの移動により第一アームのC字状部の開放部を開放させてこの開放部を通じて軸体を第一アームのC字状部の内部から側方に抜き出させることができる。これにより、保持体による軸体の保持状態を解いて、制御板を吹き出し口から取り外すことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図18に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0022】
なお、ここで図1は、実施の形態にかかる取り付け構造によって空気調和機における吹き出し口Fに取り外し可能に取り付けられる空気流の制御板Pと、この吹き出し口Fとを分離した状態で示しており、便宜上、吹き出し口Fについては、この吹き出し口Fを構成する各側部Fa、Fa…(具体的には側板部のみを破線で表して示している。
【0023】
図2ないし図12は、後述する第一の取り付け構造K1を構成する部材をそれぞれ表している。特に、図2は、かかる第一の取り付け構造K1を構成する軸体1と、保持体2を構成する内柱体20と、保持体2を構成する外筒体21とを分離して示しており、また、図3ないし図5は、保持体2を構成する内柱体20と、保持体2を構成する外筒体21とを分離して示している。図8および図9は、後述する第二位置に保持体2を構成する外筒体21がある状態を、図10ないし図12は、後述する第一位置に保持体2を構成する外筒体21がある状態を、それぞれ示している。
【0024】
図13ないし図15は、制御板Pを表しているが、この各図においては保持体2のうち、制御板Pに取り付けられた内柱体20から外筒体21を取り外した状態として表している。
【0025】
図16ないし図18は、後述する第二の取り付け構造K2を構成する部材をそれぞれ表している。特に、図16は、かかる第二の取り付け構造K2を構成する保持体2を構成する第一アーム40と第二アーム41とを分離した状態として、示している。また、図17は、後述する第一位置に保持体2を構成する第二アーム41がある状態を、図18ないし図12は、後述する第二位置に保持体2を構成する第一アーム40がある状態を、それぞれ示している。
【0026】
この実施の形態にかかる空気流の制御板Pの取り付け構造は、空気調和機における吹き出し口Fに対し、この吹き出し口Fからの空気流を制御する制御板Pを、取り外し可能に取り付けるために用いられるものである。
【0027】
具体的には、かかる取り付け構造は、空気調和機における吹き出し口Fを形成する向き合った両側部Fa、Fa間に亙るように、この両側部Fa、Faに亙る回動軸線xを中心に回動可能に取り付けられる空気流の制御板Pのこの取り付け状態を解除可能に維持するものである。
【0028】
かかる制御板Pは、空気調和機に内蔵される駆動モータにより、前記回動軸線xを中心に自動で回動する状態で、あるいは、前記回動軸線xを中心に手動で回動される状態で、前記吹き出し口Fに対し取り外し可能に取り付けられて、かかる回動によって空気流の向きを可変させるように用いられる。
【0029】
典型的には、かかる吹き出し口Fとしては、四つの側板部によって形成される横長あるいは縦長のものが予定される。例えば、図1に示されるように、一対の横長の側板部と、この一対の横長の側板部の一方の幅方向に沿った一方縁部とこの一対の横長の側板部の他方の幅方向に沿った一方縁部との間に亙る側板部と、この一対の横長の側板部の一方の幅方向に沿った他方縁部とこの一対の横長の側板部の他方の幅方向に沿った他方縁部との間に亙る側板部とにより、横長の吹き出し口Fを構成することができる。
【0030】
また、典型的には、かかる制御板Pとしては、横長の吹き出し口Fの横方向に沿って長い長板状をなす制御板P、縦長の吹き出し口Fの縦方向に沿って長い長板状をなす制御板Pが予定される。
【0031】
典型的には、かかる制御板Pは、図1に示されるように、その長さ方向に沿った回動軸線xを中心に回動されるように吹き出し口Fに取り付けられて、かかる回動によって空気流の向きを制御するように構成される。
【0032】
図示の例では、二種類の取り付け構造を利用して、制御板Pを吹き出し口Fの内側においてこの吹き出し口Fに対し取り外し可能に取り付けるようにしている。
【0033】
図示の例では、二種類の取り付け構造の一方により、制御板Pを、この制御板Pにおける吹き出し口Fから吹き出される空気流の吹き出し方向yに沿った端部側において、この吹き出し口Fに対し取り外し可能に取り付けるようにしている。(以下、この二種類の取り付け構造の一方を、第一の取り付け構造K1と称する。)
【0034】
また、二種類の取り付け構造の他方により、制御板Pを、この制御板Pにおける吹き出し口Fから吹き出される空気流の吹き出し方向yに沿った両端部の間において、(図示の例では、制御板Pの長さ方向ほぼ中程の位置において)この吹き出し口Fに対しさらに取り外し可能に取り付けるようにしている。(以下、この二種類の取り付け構造の他方を、第二の取り付け構造K2と称する。)
【0035】
この結果、図示の例にあっては、長板状をなす制御板Pを、空気流の吹き出し方向yに沿った端部側と、この空気流の吹き出し方向yに沿った両端部の間とにおいてそれぞれ、吹き出し口Fに対し取り外し可能に取り付けさせることができ、このように長板状をなす制御板Pを吹き出し口Fの内側において回動可能な状態で安定的に支持させることができるようになっている。
【0036】
また、第一の取り付け構造K1による取り付け状態および第二の取り付け構造K2による取り付け状態を共に解除することにより、吹き出し口Fの内側から制御板Pを抜き出させることができ、吹き出し口Fの内面の清掃および制御板Pの清掃を容易になすことができる。
【0037】
(第一の取り付け構造K1)
第一の取り付け構造K1は、前記回動軸線xに沿った軸体1と、この軸体1の保持体2とを備えている。
【0038】
保持体2は、一方の筒端を開放させていると共に、この開放された一方の筒端から筒軸方向に沿って延設された割溝20dを有し、この割溝20dから内部に軸体1を側方から受け入れるように構成された筒部20aを備えた内柱体20と、
両筒端を開放させていると共に、内柱体20の筒部20aの筒軸方向に、この筒部20aの割溝20dを外側から覆う第一位置からこの割溝20dの少なくとも一部を露出させる第二位置まで移動可能にこの筒部20aを備えた内柱体20の外側に取り付けられる外筒体21とを有しており、
しかも、外筒体21には、第一位置において内柱体20の被掛合部20eに掛合される掛合部21aが設けられている。
【0039】
そして、第一の取り付け構造K1は、軸体1及び保持体2のいずれか一方を制御板P側に、他方を吹き出し口F側に備え付けさせて構成されている。
【0040】
これにより、
(1)外筒体21が第二位置にある状態において、内柱体20の筒部20aの割溝20dを通じて筒部20aの内部に軸体1を側方から入れ込ませることができる。そして、この後、外筒体21を第一位置に移動させることにより、この外筒体21によって割溝20dを外側から覆ってこの割溝20dから軸体1が側方に抜け出さないようにすることができる。これにより、軸体1を保持体2によって保持することができ、この軸体1と保持体2とを介して、吹き出し口Fに制御板Pを取り付けることができる。軸体1は、前記回動軸線xに沿って配されていることから、軸体1を中心として制御板Pを回動させたり、軸体1を駆動させることにより制御板Pを回動させることが可能となる。
(2)また、外筒体21には、第一位置において内柱体20の被掛合部21a20eに掛合される掛合部21aが設けられていることから、保持体2による軸体1の保持状態、つまり、制御板Pの取り付け状態を安定的に維持することができる。
(3)また、このように保持体2により軸体1を保持させた状態から、外筒体21にこの外筒体21を第二位置に向けて移動させる力を付与させることにより、前記掛合部21aと被掛合部21a20eとの掛合を解いて、この外筒体21を第二位置に移動させることができる。そして、この第二位置への外筒体21の移動により内柱体20の筒部20aの割溝20dを露出させてこの割溝20dを通じて軸体1を内柱体20の筒部20aの内部から側方に抜き出させることができる。これにより、保持体2による軸体1の保持状態を解いて、制御板Pを吹き出し口Fから取り外すことができる。
【0041】
図示の例にあっては、吹き出し口Fを形成する向き合った両側板部の一方と制御板Pとが軸体1と保持体2とによって取り付けられ、
この両側板部の他方と制御板Pとが、この他方の側板部及び制御板Pのいずれか一方に設けた軸穴5に、他方に設けた軸6を入れ込ませて取り付けられている。
【0042】
具体的には、図1における左側にある側板部に対して、制御板Pの一方端部側が軸体1と保持体2とによって取り付けられ、図1における右側にある側板部に対して、制御板Pの他方端部側が前記軸穴5と軸6とによって取り付けられている。
【0043】
これにより、図示の例にあっては、
(1)保持体2による軸体1の保持状態を解いて内柱体20の筒部20aの内部から軸体1を抜き出させた後、前記軸穴5から軸6を抜け出させるように制御板Pをその回動軸線x方向に移動させることにより、制御板Pを吹き出し口Fから取り外すことができる。
(2)また、取り外された制御板Pは、前記軸穴5に軸6を入れ込ませると共に、前記割溝20dを通じて内柱体20の筒部20aの内部に軸体1を側方から入れ込ませ、さらに、外筒体21を第一位置に移動させることにより、再び、吹き出し口Fに対して回動可能に取り付けることができる。
【0044】
また、図示の例にあっては、保持体2を構成する外筒体21に、操作摘み部21bが形成してある。
【0045】
これにより、図示の例にあっては、操作摘み部21bを摘んで、外筒体21を前記第一位置と第二位置との間に亘って容易に移動操作することができる。
【0046】
(第一の取り付け構造K1/軸体1)
具体的には、図示の例にあっては、前記軸体1は、吹き出し口F側に備え付けられている。図示の例では、吹き出し口Fを構成する四つの側板部のうち、図1における左側にある縦向きの側板部の内面から吹き出し口Fの内方に突き出すように軸体1が備え付けられている。そして、図示の例では、この軸体1の突き出される側板部に向き合う制御板Pの端部側に前記保持体2が備え付けられている。
【0047】
かかる軸体1は、この軸体1の軸線方向に沿った二つの幅広の平坦面10、10を背中合わせ状に備えると共に、この二つの幅広の平坦面10、10の側縁間に亙ってこの軸体1の軸線方向に沿った幅狭の弧状の面11を備えている。幅狭の弧状の面11は、軸体1の外方を湾曲外側とするように湾曲されており、かかる軸体1は、その軸線方向に直交する向きの断面を小判状とした、いわゆるIカットの軸として構成されている。図示の例では、この軸体1は、この軸体1よりも太い円柱状基部に一体に接合されている。
【0048】
図示の例では、この軸体1が、空気調和機の内部に備え付けられた駆動モータ(図示は省略する。)によって回動されるようになっており、この軸体1の回動によって制御板Pが自動で回動されるようになっている。
【0049】
(第一の取り付け構造K1/保持体2)
図示の例では、制御板Pの一面に、この制御板Pの一面からこの一面にほぼ直交する向きに突き出すように複数の支持板Pa、Pa…が設けられている。各支持板Pa、Pa…は、隣り合う支持板Paとの間に間隔を開けた状態で、制御板Pの長さ方向に亘って並列状態に設けられている。
【0050】
そして、図示の例では、このように設けられている複数の支持板Pa、Pa…のうち、制御板Pの幅方向に沿った一方端部にもっとも近い支持板Paのこの一方端部に向けられた面に、この面から突き出すように保持体2が設けられている。
【0051】
また、図示の例では、このように設けられている複数の支持板Pa、Pa…のうち、制御板Pの幅方向に沿った他方端部にもっとも近い支持板Paのこの他方端部に向けられた面に、この面から突き出すように、前記軸穴5に入れ込まれる前記軸6が設けられている。
【0052】
また、図示の例では、このように設けられている複数の支持板Pa、Pa…のうち、制御板Pの長さ方向ほぼ中程の位置において隣り合う一組の支持板Pa、Paの間に亘るように、後述する第二の取り付け構造K2を構成する軸体3が設けられている。
【0053】
そして、図示の例では、前記軸体1の軸線、保持体2を構成する内柱体20の筒部20aの筒軸線、前記軸6の軸線、前記軸穴5の穴軸線、および、後述する第二の取り付け構造K2を構成する軸体3の軸線が、一つの仮想の直線上に位置されるようにしてある。すなわち、図示の例では、この一つの仮想の直線が制御板Pの回動軸線xとなる。
【0054】
かかる保持体2は、筒部20aを備えた内柱体20と外筒体21とから構成されている。
【0055】
図示の例にあっては、筒部20aを備えた内柱体20は、前記支持板Paに一端を一体に接合させている柱状基部20fと、一方の筒端を開放させていると共に他方の筒端をこの柱状基部20fの他端に対し一体に接合させた筒部20aとから構成してある。
【0056】
かかる筒部20aは、開放された一方の筒端に溝一端を連通させた状態で、この筒部20aの筒軸方向に沿って延設された割溝20dを有している。この割溝20dは、この筒部20aと柱状基部20fとの接合箇所において終了している。
【0057】
また、かかる筒部20aは、前記軸体1の軸線に交叉する向きの断面形状に倣った内部形状を有するように構成されている。
【0058】
具体的には、かかる筒部20aは、軸体1の幅広の平坦面10とほぼ同じ幅を備えた二つの幅広の平坦な内面20b、20bを向き合わせるようにして備えていると共に、この二つの幅広の平坦な内面20b、20b間に亙って一つの弧状の幅狭の内面20cを有している。そして、この弧状の幅狭の内面20cと反対の側が前記割溝20dによって外方に開放されるようにしてある。そして、軸体1の幅広の平坦面10に筒部20aの幅広の平坦な内面を向き合わせる向きで軸体1を筒部20aの内部に受け入れるようにしてある。これにより、図示の例にあっては、軸体1の回動によって保持体2を通じて制御板Pが回動されるようになっている。
【0059】
一方、外筒体21は、両筒端を開放させていると共に、一方の筒端から内部に内柱体20を通し抜けさせることができる内径を持つように構成されている。
【0060】
図示の例にあっては、外筒体21は、内柱体20の突き出し方向に直交する向きの断面外郭形状に倣った断面内郭形状を持つように構成されている。
【0061】
また、外筒体21は、その一方の筒端からこの外筒体21の長さ方向ほぼ中程の位置までの間に亘って、その内部に、内柱体20の割溝20dに入り込む突出部21cを備えている。
【0062】
また、図示の例では、かかる外筒体21は、この外筒体21における他方の筒端側に、この外筒体21の外面にほぼ直交する向き突き出す舌片状部を有しており、この舌片状部が前記操作摘み部21bとして機能するようにしてある。
【0063】
また、図示の例にあっては、
内柱体20における割溝20dが設けられた側と反対の側であって、この内柱体20の長さ方向ほぼ中程の位置に、この内柱体20の柱状基部20fの根本側を向いた係当面20hを備えた抜け出し防止突部20gが形成してあると共に、外筒体21の操作摘み部21bの形成側の内部に、この操作摘み部21bの形成側の外筒体21の筒端側からこの外筒体21の内部に内柱体20を、前記突出部21cが割溝20dに入り込む向きで入れ込ませることに伴って、前記抜け出し防止突部20gの係当面20hより先に入り込んで、この係当面20hへの突き当たり位置より先への外筒体21の移動、つまり、内柱体20と外筒体21を一旦組み合わせた後の内柱体20からの外筒体21の脱落を防止する被抜け出し防止突部21dが形成してある。
【0064】
具体的には、図示の例にあっては、内柱体20の抜け出し防止突部20gが、その頂部を挟んだ係当面20hと反対の側に、この頂部から離れるに連れて次第に低まる傾斜面20iを有していると共に、外筒体21の被抜け出し防止突部21dが、この被抜け出し防止突部21dが設けられている外筒体21の筒端側からこの被抜け出し防止突部21dの頂部に向けて次第に高まる傾斜面21eを有しており、さらに、前記のように操作摘み部21bの形成側の外筒体21の筒端側からこの外筒体21の内部に内柱体20を入れ込ませることにより、この被抜け出し防止突部21dの傾斜面21eと抜け出し防止突部20gの傾斜面20iとが押し当たって、主として外筒体21の内径が次第に弾性的に押し広げられ、この後、被抜け出し防止突部21dの頂部が抜け出し防止突部20gの頂部を乗り越えた位置での主として外筒体21の弾発によって、抜け出し防止突部20gの係当面20hの先に被抜け出し防止突部21dが入り込むようになっている。
【0065】
そして、外筒体21の長さ寸法は、内柱体20の長さ寸法よりも小さくなっており、(図示の例では外筒体21の長さ寸法は内筒体の長さ寸法の約半分)前記のように内柱体20の外側にはめ付けられた外筒体21の一方の筒端が内柱体20の根本側に位置された状態においてこの内柱体20の筒部20aの割溝20dの一部が露出され、(図9)このように露出された割溝20dの一部を通じて軸体1を側方からこの筒部20a内に入れ込めるようになっている。すなわち、図示の例では、図8および図9に示される外筒体21の位置が前記第二位置となる。
【0066】
また、この第二位置から外筒体21は、前記抜け出し防止突部20gの係当面20hに被抜け出し防止突部21dが突き当たる位置まで移動させることができ、この移動位置において、割溝20dを外側から覆って内柱体20の筒部20a内に前記のように入れ込まれた軸体1を保持する。(図10ないし図12)すなわち、図示の例では、図10ないし図12に示される外筒体21の位置が前記第一位置となる。
【0067】
また、外筒体21には、前記第一位置において内筒体の被掛合部20eに掛合される掛合部21aが設けられている。
【0068】
図示の例にあっては、内柱体20及び外筒体21のいずれか一方に形成された外筒体21の移動方向に沿って延設されたリブ状体20jを、これらの他方に形成された割溝部21fに入れ込ませるようにして、この内柱体20と外筒体21とが組み合わされていると共に、
このリブ状体20jの一部と割溝部21fの一部のいずれか一方に凹所20kが、これらの他方にこの凹所20kに入り込む大きさの突所21gが形成されており、
外筒体21が前記第一位置にある状態においてこの凹所20kに突所21gが入り込まされていると共に、
この凹所20k側および突所21g側の双方又はいずれか一方の弾性変形によるこの凹所20kからの突所21gの抜け出しによって、前記第一位置にある外筒体21を第二位置に向けて移動させることが許容されるようになっている。
【0069】
具体的には、図示の例にあっては、内柱体20の外面部であって、割溝部21fの形成された側部と抜け出し防止突部20gが形成された側部との間にある一側部に、この内柱体20の根本から筒部20aと柱状基部20fとのほぼ連接箇所に亙ってリブ状体20jが形成されていると共に、
外筒体21に、この外筒体21における内柱体20の根本側に位置される筒端に溝一端を連通させて、この筒端からこの外筒体21の長さ方向ほぼ中程の位置まで延びる割溝部21fが形成されており、
この割溝部21fにリブ状体20jを入り込ませるようにして、外筒体21と内柱体20とが前記のようにはめ合わされるようになっている。
【0070】
そして、図示の例にあっては、この割溝部21fにおける外筒体21の筒端との連通側に前記突所21gが、また、前記リブ状体20jの終端側(内柱体20の根本側と反対の側)に前記凹所20kが形成してある。
【0071】
すなわち、図示の例にあっては、かかる突所21gが前記掛合部21aとして、また、かかる凹所20kが前記被掛合部20eとして機能するようになっている。
【0072】
なお、図示の例にあっては、リブ状体20jの始端側にも凹所20mが形成されていると共に、外筒体21の第二位置においてこの凹所20mに前記突所21gが弾発して入り込むようになっており、外筒体21をこの第二位置においても安定的に位置づけることができるようになっている。
【0073】
また、図示の例にあっては、内柱体20の外面部であって、リブ状体20jの形成された側部と反対の側部に、この内柱体20の根本から筒部20aと柱状基部20fとのほぼ連接箇所に亙って補助リブ状体20nが形成されていると共に、
外筒体21における割溝部21fの形成された側と反対の側に、この外筒体21における内柱体20の根本側に位置される筒端に溝一端を連通させて、この筒端からこの外筒体21の長さ方向ほぼ中程の位置まで延びる補助割溝部21hが形成されており、
この補助割溝部21hに補助リブ状体20nを入り込ませるようにして、外筒体21と内柱体20とが前記のようにはめ合わされるようになっている。
【0074】
また、図示の例にあっては、内柱体20の筒部20a内には、第二位置にある外筒体21によって露出される一部と、この第二位置にある外筒体21によって外側から覆われている一部とを仕切る仕切板20oが形成されており、この仕切板20oに軸端を突き当てる位置を限度として前記軸体1は露出された割溝20dを通じて側方から筒部20a内に入れ込まれるようになっている。
【0075】
(第二の取り付け構造K2)
第二の取り付け構造K2は、前記回動軸線xに沿った軸体3と、この軸体3の保持体4とを備えている。
【0076】
また、保持体4は、先端部に、開放部より内部に軸体3を側方から受け入れるように構成されたC字状部40aを有する第一アーム40と、
先端部に、第一アーム40のC字状部40aの開放部40bを外側から覆う覆い部41aを有すると共に、この覆い部41aによってC字状部40aの開放部40bを覆った第一位置からこの開放部40bを開放させる第二位置まで移動可能に、この第一アーム40に回動可能に取り付けられた第二アーム41とを有しており、
しかも、第二アーム41には、第一位置において第一アーム40の被掛合部40cに掛合される掛合部41bが設けられている。
【0077】
そして、第二の取り付け構造K2は、軸体3及び保持体4のいずれか一方を制御板P側に、他方を吹き出し口F側に備え付けさせて構成されている。
【0078】
これにより、
(1)第二アーム41が第二位置にある状態において、第一アーム40のC字状部40aの開放部40bを通じてC字状部40aの内部に軸体3を側方から入れ込ませることができる。そして、この後、第二アーム41を第一位置に移動させることにより、この第二アーム41の覆い部41aによって開放部40bを外側から覆ってこの開放部40bから軸体3が側方に抜け出さないようにすることができる。これにより、軸体3を保持体4によって保持することができ、この軸体3と保持体4とを介して、吹き出し口Fに制御板Pを取り付けることができる。軸体3は、前記回動軸線xに沿って配されていることから、軸体3を中心として制御板Pを回動させたり、軸体3を駆動させることにより制御板Pを回動させることが可能となる。
(2)また、第二アーム41には、第一位置において第一アーム40の被掛合部40cに掛合される掛合部41bが設けられていることから、保持体4による軸体3の保持状態、つまり、制御板Pの取り付け状態を安定的に維持することができる。
(3)また、このように保持体4により軸体3を保持させた状態から、第二アーム41にこの第二アーム41を第二位置に向けて移動させる力を付与させることにより、前記掛合部41bと被掛合部40cとの掛合を解いて、この第二アーム41を第二位置に移動させることができる。そして、この第二位置への第二アーム41の移動により第一アーム40のC字状部40aの開放部40bを開放させてこの開放部40bを通じて軸体3を第一アーム40のC字状部40aの内部から側方に抜き出させることができる。これにより、保持体4による軸体3の保持状態を解いて、制御板Pを吹き出し口Fから取り外すことができる。
【0079】
(第二の取り付け構造K2/軸体3)
図示の例にあっては、軸体3は、制御板P側に設けられている。
【0080】
具体的には、かかる軸体3は、制御板Pの長さ方向ほぼ中程の位置において隣り合う一組の支持板Pa、Paの間に亘って設けらた円柱状体として構成されている。
【0081】
(第二の取り付け構造K2/保持体4)
図示の例にあっては、保持体4は、吹き出し口F側に設けられている。
【0082】
具体的には、かかる保持体4は、吹き出し口Fを形成するこの吹き出し口Fの長さ方向に沿った側板部に対し、この側板部の長さ方向ほぼ中程の位置において備え付けられるようになっている。
【0083】
かかる保持体4は、第一アーム40と第二アーム41とから構成されている。
【0084】
第一アーム40は、吹き出し口Fを構成するこの吹き出し口Fの長さ方向に沿った両側板部の内面間に配され、この側板部に取り付けられる取付部40dにアーム一端を一体に連接させた状態で設けられている。
【0085】
図示の例では、この取付部40dは、吹き出し口Fを構成するこの吹き出し口Fの幅方向に沿った側板部に板面を向き合わせるように備え付けられる板状をなすように構成されている。
【0086】
そして、第一アーム40は、かかる板状をなす取付部40dにおける空気流の吹き出し先側にある縁部における上下方向ほぼ中程の位置にアーム一端を一体に連接させると共に、この吹き出し先側に向けて突き出すように設けられている。
【0087】
そして、この第一アーム40の先端部(つまり、アーム他端)に前記C字状部40aが形成されている。図示の例では、このC字状部40aは、その開放部40bを、空気流の吹き出し先側に向けるように備え付けられており、軸体3を吹き出し口Fの前方側から内部に受け入れるようになっている。すなわち、かかるC字状部40aは、空気流の吹き出し先側に向いた開放部40bを有すると共に、この空気流の吹き出し方向yに沿った両側部を共に開放させており、この空気流の吹き出し方向yに沿った側から見てC字状をなすように構成されている。
【0088】
一方、第二アーム41は、第一アーム40に回動可能に組み付けられている。
【0089】
図示の例では、第二アーム41は、第一アーム40のC字状部40aの開放部40bを外側から覆う覆い部41aをアーム一端に備えると共に、アーム他端において第一アーム40に回動可能に組み付けられている。
【0090】
具体的には、第二アーム41は、覆い部41aをC字状部40aの開放部40bの下方に位置づけた状態においてこの開放部40bを覆い部41aによって覆わず、(図18)この状態から上方に向けて回動されることによりこの覆い部41aによってC字状部40aの開放部40bを前方から覆うようになっている。(図17)すなわち、図示の例では、この図18の位置が第二アーム41の第二位置とされ、この図17の位置が第二アーム41の第一位置となっている。
【0091】
図示の例では、第二アーム41の覆い部41aは、上端と下端とを有し、かつ、この上端と下端との間において、内面をC字状部40aの内部に入れ込まれる軸体3の外面に倣うように湾曲させた湾曲片状をなすように構成されている。そして、かかる覆い部41aは、前記第二アーム41の第一位置において、その上端を第一アーム40のC字状部40aの上端に接しさせ、かつ、その下端を第一アーム40のC字状部40aの下端に接しさせて、このC字状部40aの開放部40bを覆うように構成されている。これにより、図示の例にあっては、保持体4によって軸体3をこのように保持させた状態において、この第二の取り付け構造K2により取り付け箇所においては、この軸体3を中心とした回動を可能とした状態で吹き出し口Fに対し制御板Pを取り付けさせることができる。
【0092】
また、図示の例にあっては、かかる第二アーム41に、操作摘み部41cが形成してある。具体的には、前記覆い部41aの外面側、つまり、前記第一位置においてC字状部40aの開放部40bに向けられない側に、この覆い部41aから前方に向けて突き出す舌片状部が形成されており、この舌片状部が前記操作摘み部41cとして機能するようになっている。
【0093】
これにより、図示の例にあっては、かかる操作摘み部41cを摘んで、第二アーム41を前記第一位置と第二位置との間に亘って容易に移動操作することができる。
【0094】
図示の例にあっては、第二アーム41は、第一アーム40を間に納める一対の挟持板41e、41eと、この一対の挟持板41e、41eの下縁間に亙る下部連接部41fとからなる第一アーム40との組み合わせ部41dを有している。
【0095】
覆い部41aは、この組み合わせ部41dの前端部であって、前記下部連接部41fから一体に前方に延びる連接片部41iに覆い部41aの下部側を一体に連接させることにより、この組み合わせ部41dに連接されている。
【0096】
そして、第二アーム41は、この組み合わせ部41dの後端部において、第一アーム40に回動可能に組み付けられている。
【0097】
具体的には、図示の例では、第二アーム41の組み合わせ部41dを構成する一対の挟持板41e、41e間の間隔は、第一アーム40の左右方向の厚さとほぼ等しいか、やや、大きくなるように構成されている。それと共に、この一対の挟持板41e、41eにはそれぞれ、丸穴状をなす軸穴41gが形成されている。一対の挟持板41e、41eの一方に形成された軸穴41gと他方に形成された軸穴41gとは、その穴軸をそれぞれ、仮想の一つの直線上に位置させるように形成されている。
【0098】
一方、第一アーム40の突き出し方向ほぼ中程の位置には、この第一アーム40の左右両側においてそれぞれ、円柱状をなす軸突起40eが形成されている。第一アーム40の左側に形成された軸突起40eと右側に形成された軸突起40eとは、その軸線をそれぞれ、仮想の一つの直線上に位置させるように形成されている。
【0099】
そして、図示の例にあっては、前記軸穴41gが前記軸突起40eを受け入れる大きさを持つように構成してあると共に、第一アーム40の左右軸突起40e、40eの先端間の寸法が第二アーム41の組み合わせ部41dを構成する一対の挟持板41e、41e間の間隔よりもやや大きくなるように構成してある。
【0100】
それと共に、第二アーム41の組み合わせ部41dが、前記一対の挟持板41e、41e間の間隔を、この一対の挟持板41e、41e間への第一アーム40の上方からの入れ込みに伴って、弾性的に広がり出させるように構成されている。
【0101】
この結果、図示の例にあっては、第二アーム41の組み合わせ部41dを構成する一対の挟持板41e、41e間に、前記軸突起40eを挟持板41eの内面に接しさせてこの一対の挟持板41e、41e間の間隔を弾性的に押し広げさせながら上方から第一アーム40を入れ込ませることができると共に、この軸突起40eが前記軸穴41gに入り込む入れ込み位置において一対の挟持板41e、41e側を弾発させて、この軸穴41gに軸突起40eを受け入れさせることができ、これにより、第一アーム40に対し第二アーム41をワンタッチで回動可能に組み付けさせることができる。
【0102】
このように第一アーム40に組み付けられる第二アーム41は、組み合わせ部41dの前端を前記第一位置および第二位置のいずれの位置においても、前記C字状部40aの後方に位置させるように形成されている。
【0103】
また、図示の例にあっては、第一アーム40の軸突起40eの形成位置よりも後方であってこの第一アーム40の下部に、前方を向いた段差面40fが形成されており、第二アーム41は組み合わせ部41dの下部連接部41fの後端をこの段差面40fに突き当てる位置より下方には回動しないようになっている。
【0104】
また、図示の例にあっては、第二アーム41には、前記第一位置において第一アーム40の被掛合部40cに掛合される掛合部41bが設けられている。
【0105】
図示の例では、第一アーム40及び第二アーム41のいずれか一方に、小突起40gが設けられていると共に、
これらの他方に、この小突起40gが入り込む小孔41hが設けられており、第二アーム41が前記第一位置にある状態においてこの小孔41hに小突起40gが入り込まされていると共に、
この小突起40g側および小孔41h側の双方又はいずれか一方の弾性変形によるこの小孔41hからの小突起40gの抜け出しにより、前記第一位置にある第一アーム40を第二位置に向けて移動させることが許容されるようになっている。
【0106】
具体的には、図示の例では、第一アーム40の左右両側にそれぞれ、第一アーム40のC字状部40aと軸突起40eとの間において、小突起40gが形成されていると共に、第二アーム41の組み合わせ部41dを構成する一対の挟持板41e、41eにそれぞれ、この挟持板41eの前端側において、この小突起40gが内側から入り込む大きさの小孔41hが形成されている。
【0107】
すなわち、図示の例では、かかる小孔41hが前記掛合部41bとして、また、小突起40gが前記被掛合部40cとして機能するようになっている。
【0108】
(その他)
以上に説明した第一の取り付け構造K1および第二の取り付け構造K2を構成する各部材のうち、弾性変形特性を持つことが必要とされる部材に対するかかる弾性変形特性を付与は、典型的には、かかる部材をプラスチックの射出成型品とすることにより確保することができる。
【0109】
【発明の効果】
この発明にかかる制御板の取り付け構造によれば、空気調和機における吹き出し口に対し回動可能に取り付けられる制御板のこの取り付け状態を容易に解除可能としながら適切に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吹き出し口Fと制御板Pとを分離させた状態を示す斜視図
【図2】第一の取り付け構造K1を構成する各部材の分離斜視図
【図3】第一の取り付け構造K1を構成する保持体2の分解平面図
【図4】同分解正面図
【図5】同分解背面図
【図6】図3におけるA−A線位置から見た側面図
【図7】図3におけるB−B線位置から見た側面図
【図8】第一の取り付け構造K1を構成する保持体2の平面図(外筒体21が第二位置にある状態)
【図9】第一の取り付け構造K1を構成する軸体1および保持体2の断面図(外筒体21が第二位置にある状態)
【図10】第一の取り付け構造K1を構成する保持体2の平面図(外筒体21が第一位置にある状態)
【図11】第一の取り付け構造K1を構成する保持体2の断面図(外筒体21が第一位置にある状態)
【図12】第一の取り付け構造K1を構成する軸体1および保持体2の断面図(外筒体21が第一位置にある状態)
【図13】制御板Pの側面図
【図14】図13における左側から制御板Pを見て示した側面図
【図15】図13における右側から制御板Pを見て示した側面図
【図16】第二の取り付け構造K2を構成する保持体4の分解斜視図
【図17】第二の取り付け構造K2を構成する保持体4の側面図(第二アーム41が第一位置にある状態)
【図18】第二の取り付け構造K2を構成する保持体4の側面図(第二アーム41が第二位置にある状態)
【符号の説明】
F 吹き出し口
Fa 側部
x 回動軸線
1 軸体
2 保持体
20 内柱体
20a 筒部
20d 割溝
20e 被掛合部
21 外筒体
21a 掛合部

Claims (3)

  1. 空気調和機における吹き出し口を形成する向き合った両側部間に亙るように、この両側部に亙る回動軸線を中心に回動可能に取り付けられる空気流の制御板のこの取り付け状態を解除可能に維持する取り付け構造であって、
    前記回動軸線に沿った軸体と、
    この軸体の保持体とを備えており、
    この保持体は、一方の筒端を開放させていると共に、この開放された一方の筒端から筒軸方向に沿って延設された割溝を有し、この割溝から内部に軸体を側方から受け入れるように構成された筒部を備えた内柱体と、
    両筒端を開放させていると共に、内柱体の筒部の筒軸方向において、この筒部の割溝を外側から覆う第一位置からこの割溝の少なくとも一部を露出させる第二位置まで移動可能にこの内柱体の外側に取り付けられる外筒体とを有しており、
    しかも、外筒体には、第一位置において内柱体の被掛合部に掛合される掛合部が設けられており、
    軸体及び保持体のいずれか一方を制御板側に、他方を吹き出し口側に備え付けさせていることを特徴とする空気調和機における空気流の制御板の取り付け構造。
  2. 吹き出し口を形成する向き合った両側部の一方と制御板とが軸体と保持体とによって取り付けられ、
    この両側部の他方と制御板とが、この他方の側部及び制御板のいずれか一方に設けた軸穴に、他方に設けた軸を入れ込ませて取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の空気調和機における空気流の制御板の取り付け構造。
  3. 空気調和機における吹き出し口を形成する向き合った両側部間に亙るように、この両側部に亙る回動軸線を中心に回動可能に取り付けられる空気流の制御板のこの取り付け状態を解除可能に維持する取り付け構造であって、
    前記回動軸線に沿った軸体と、
    この軸体の保持体とを備えており、
    この保持体は、先端部に、開放部より内部に軸体を側方から受け入れるように構成されたC字状部を有する第一アームと、
    先端部に、第一アームのC字状部の開放部を外側から覆う覆い部を有すると共に、この覆い部によってC字状部の開放部を覆った第一位置からこの開放部を開放させる第二位置まで移動可能に、この第一アームに回動可能に取り付けられた第二アームとを有しており、
    しかも、第二アームには、第一位置において第一アームの被掛合部に掛合される掛合部が設けられていることを特徴とする空気調和機における空気流の制御板の取り付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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