JP2004036725A - 防振クランプ - Google Patents

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JP2004036725A
JP2004036725A JP2002193307A JP2002193307A JP2004036725A JP 2004036725 A JP2004036725 A JP 2004036725A JP 2002193307 A JP2002193307 A JP 2002193307A JP 2002193307 A JP2002193307 A JP 2002193307A JP 2004036725 A JP2004036725 A JP 2004036725A
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vibration
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Takumi Suzuki
鈴木 匠
Toshihide Kimisawa
君沢 敏秀
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Nifco Inc
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Abstract

【課題】固定する線材やパイプからの振動を遮断することのできる防振クランプを提供すること。
【解決手段】線材、パイプ等を固定保持する保持部11と、取付対象物と係合される取付部12とからなる防振クランプであって、前記取付部12は前記保持部11と回転可能に係合されると共に、前記取付部12は、弾性体20を介して取付対象物に取付けられ、クランプ状態で前記保持部11と前記取付部12とは非接触であるので、固定する線材やパイプからの振動を遮断してスタッドボルト部のビビリ音の発生を阻止することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のエンジンルームその他の車体、或いは他の取付対象物に線材、パイプ等を固定するための防振クランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の防振クランプの一例を示す断面図である。ここで、防振クランプ1は、線材やパイプを固定するための固定保持部2〜4を有している。固定保持部2〜4は、線材やパイプを支える受け座2a〜4aおよび抜け止め片2b〜4bを有しており、受け座2a〜4aおよび抜け止め片2b〜4bの形成する空間にパイプ等を装着することによって固定する。また、防振クランプ1には、自動車のダッシュパネル7等から立設されたスタッドボルト5と係合するための係合部6が形成されている。係合部6には、一方向に傾斜した係止片7が形成されており、スタッドボルト5に挿入するのみで、固定することができる。
【0003】
また、別の従来例として、図8に示すように自動車のダッシュパネル7等と防振クランプ1の間に防振材8を介在させると共に、スタッドボルト5と係合する係合部にゴム等9を使用して防止機能を向上したものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した構成の従来の防振クランプでは、係止片を通じて線材やパイプの振動が伝達して、スタッドボルトからビビリ音が発生するという欠点が存在した。また、スタッドボルトのビビリ音は、ダッシュパネル等から車内に伝わり騒音の原因ともなっていた。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑み提案されたもので、線材やパイプからの振動を遮断して、スタッドボルトからビビリ音が発生するのを防止する防振クランプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、線材、パイプ等を固定保持する保持部と、取付対象物と係合される取付部とからなる防振クランプであって、前記取付部は前記保持部と回転可能に係合されると共に、前記取付部は、弾性体を介して取付対象物に取付けられ、クランプ状態で前記保持部と前記取付部とは非接触であることを特徴としている。
【0007】
また、請求項2に記載の発明において、前記弾性体には前記取付対象物と螺合するための螺子が形成されたことを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3に記載の発明において、前記保持部と前記取付部の2物品を一体成形したことを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項4に記載の発明において、前記取付部には前記取付対象物の一部と係合する係止片が形成されたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、一実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。ここで、図1は、本発明に係る防振クランプの一例を示す要部斜視図、図2は本発明の防振クランプの使用状態を示す一部を切欠いた側面図である。防振クランプ10は、線材、パイプ等を固定保持する保持部11と、自動車等のダッシュパネル等の取付対象物と係合される取付部12とからなり、この取付部12は前記保持部11と回転可能に係合されている。
【0011】
保持部11は、線材やパイプを固定するための固定保持部13を有しており、この固定保持部13は、受け座14および抜け止め片15、15を有している。受け座14および抜け止め片15は、夫々可撓性を有しており、固定すべき線材やパイプの径に対応した空間を形成し、上から線材等を装着するのみで固定することができる。固定保持部13、16、17の数は、これに限らず任意の数に設定することができる。また、保持部11は、硬質の合成樹脂から構成されている。また、防振クランプ10には、線材等の径に対応した複数の固定保持部16、17が設けられており、それぞれ受け座16a、17aおよび抜け止め片16b、17bを有している。保持部11には、下端に弾性体20を装着するための段部21を有するほぼ円筒形の係合部22が上下に貫通して形成されている。
【0012】
弾性体20は、防振ゴム、天然ゴム、合成ゴム等から構成されており、中央にスタッドボルト23と螺合するための螺子20aが形成されている。また、弾性体20は、大きな鍔部20bを有しており、断面がほぼT字状に形成され、この鍔部20bの上面で係合部24の下面を支えることができる。防振ゴムは、固定する線材やパイプ等の振動数を考慮して、振動絶縁可能な弾性係数を有するものとする。
【0013】
また、保持部11は、端部に取付部12の一部に固定された回動軸18を遊嵌保持する軸穴19が形成されている。この回動軸18とこれを遊嵌保持する軸穴19によって取付部12は、保持部11に対して回動可能に支承されている。更に、取付部12の他端には円筒状の係合部24が形成されており、内周に前記スタッドボルト23と共に係合する係止片24aが形成されている。係止片24aは、上に向かって径の小さくなった略截円錐状で頂部に開口を有して形成されている。
【0014】
次に、以上のように構成された防振クランプ10の使用方法について説明する。先ず、図2〜4に示すように自動車等のダッシュパネルに立設したスタッドボルト23に弾性体20を螺合した後、保持部11をスタッドボルト23の立設された自動車等のダッシュパネル等に取付る。保持部11は、段部21で弾性体20の鍔部20bを上から押圧する。また、保持部11の固定保持部13,16、17には管状物としての線材やパイプ、例えば燃料、オイル、エアーなどを供給する集中配管用のものを上から押し込むことにより装着する。ここで、パイプ等は、単に上から押し込むのみでよく、簡易に収容固定することができる。収容されたパイプ等の線材は、止め片15によって抜け止めされているので、抜け出しの阻止力は高く維持される。また、パイプ等の底部は、受け座16a、17aによって支持されているので、この部分においてもパイプ等からの振動を低減することができる。更に、管状物は、パイプに限定されるものではなく、異なる直径のパイプであっても保持固定することができる。
【0015】
最後に、取付部12を回動軸18を中心に回動して、係合部24とスタッドボルト23を係合させる。係合部24をスタッドボルト23に挿入すると、係止片24aが弾性変形して後退しスタッドボルトのネジ溝に先端部が係合する。このようにして、係合部24をスタッドボルト23に挿入することにより、保持部11及び取付部12を自動車等のダッシュパネル等に固定することができ、ナット等で固着する手間が省ける。また、係合部24の下端が弾性体20の上面と当接すると、弾性体20が弾性変形してスタッドボルト23のネジ溝と係合した係止片24aがより強固に固定する。このような状態において、図2、4に示すように取付部12は、係合部24の下端および係止片24a、弾性体20の上端及び段部21によってのみ固定支持され、回動軸18が軸穴19の内周面と非接触状態となる。
【0016】
つまり、保持部11は、弾性体20を介して取付対象物である自動車のダッシュパネル等に取付けられ、クランプ状態で保持部11と取付部12とは非接触状態である。したがって、スタッドボルトの結合部と線材やパイプ等の固定保持部とが完全に分離することとなり、ここで振動が完全に絶縁される。また、軸穴19に遊嵌された回動軸18は、固定前には保持部11と取付部12が一体的に係合するため、あるいは取付部12を旋回させて係合部24を係合部22に導く作用をしている。しかし、固定後においては、保持部11は、係合部24の底部及びスタッドボルト23のネジ溝と先端が係合した係止片24aによってのみ保持されるので、回動軸18と軸穴19とは完全に非接触状態となる。
【0017】
また、パイプ等の線材を取り外す場合、固定保持部16、17に固定保持されているものにあっては、抜け止め片16b、17bの弾性力に抗してパイプをそのまま上に引き上げればよい。一方、固定保持部13に固定保持されているパイプ等は、取付部12をスタッドボルト23から取り外し、軸穴19を中心に旋回させた後、止め片15の弾性力に抗してパイプを上に引き上げればよい。
【0018】
このように構成された防振クランプは、固定保持部13,固定保持部16、17が車体等に直接当接しないので、車体の振動が防振クランプ10を介してパイプ等に伝達することがなく、確実な防振効果を得ることができる。また、逆にパイプ等に発生した振動も防振クランプ10を介して車体に伝達することがなく、静寂な車内環境を実現することができる。
【0019】
次に、防振クランプの製造方法について説明する。図5は、本発明の防振クランプの型割構造を説明する側面図、図6は図5のA−A線断面図である。図5に示すように保持部11の上方に開口した係合部22の段部21(P.L)より上側は、上下動するスライダ1によって形成される。また、係合部22の段部21(P.L)より下の部分は、上下動するスライダ2によって形成される。また、保持部11の固定保持部13,16,17及び回動軸、軸穴19は、基本割型で形成する。取付部12の係合部24において、係止片24aより左側は、図中左方向から進退するスライダ3により形成される。また、係止片24aより右側は、図中右方向から進退するスライダ4により形成される。回動軸18及び軸穴19の部分は、基本型割で形成される。更に、図6に矢印Bで示す取付部12の両端部は、スライダ3と一体に形成される。
【0020】
以上のようにして、本発明の防振クランプ10は、金型及びスライダを組み合わせることにより、保持部11と取付部12を回動軸18と軸穴19で遊嵌した状態で一体成形することができる。この場合は、ゲートを2カ所として射出成形する。このように、保持部11及び取付部12を製造することができるので、組立作業及び後加工が不要となり防振クランプ10を極めて短時間で且つ安価に製造することができる。
【0021】
【発明の効果】
この発明は上記した構成からなるので、以下に説明するような効果を奏することができる。
【0022】
請求項1に記載の発明では、線材、パイプ等を固定保持する保持部と、取付対象物と係合される取付部とからなる防振クランプであって、前記取付部は前記保持部と回転可能に係合されると共に、前記取付部は、弾性体を介して取付対象物に取付けられ、クランプ状態で前記保持部と前記取付部とは非接触であることを特徴とするものである。
【0023】
このように構成したことによって、線材やパイプ等からの脈動(振動)が保持部を通じてスタッドボルト部に伝わり、ビビリ音が発生するのを防止できる。したがって、線材、パイプ等で発生する振動がボデーに伝達されて車室内に騒音が伝わるの防止することができる。
【0024】
また、請求項2に記載の発明において、前記弾性体には前記取付対象物と螺合するための螺子が形成されたので、弾性体によって保持部を仮止めできると共に、弾性体がスタッドボルトと螺合して確実に保持部を自動車等のダッシュパネルに固定することができる。
【0025】
また、請求項3に記載の発明において、前記保持部と前記取付部の2物品を一体成形したので、組立作業が不要であると共に、短時間に防振クランプを製造することができる。
【0026】
また、請求項4に記載の発明において、前記取付部には前記取付対象物の一部と係合する係止片が形成されたので、弾性体を介して保持部を自動車等のダッシュパネルに固定することができ、保持部と取付部を非接触状態でクランプすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る防振クランプの一例を示す要部斜視図である。
【図2】図2は、同防振クランプの使用状態を示す一部を切欠いた側面図である。
【図3】図3は、同防振クランプの使用状態を示す要部断面図である。
【図4】図4は、同防振クランプの固定状態を示す一部を省略した断面図である。
【図5】図5は、同防振クランプの型割構造を説明する側面図である。
【図6】図6は、図5のA−A線断面図である。
【図7】図7は、従来の防振クランプの一例を示す断面図である。
【図8】図8は、従来の防振クランプの取付け状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10   防振クランプ
11   保持部
12   取付部
13   固定保持部
14   受け座
15   止め片
16   固定保持部
17   固定保持部
18   回動軸
19   軸穴
20   弾性体
21   段部
22   係合部
23   スタッドボルト
24   係合部

Claims (4)

  1. 線材、パイプ等を固定保持する保持部と、取付対象物と係合される取付部とからなる防振クランプであって、前記取付部は前記保持部と回転可能に係合されると共に、前記取付部は、弾性体を介して取付対象物に取付けられ、クランプ状態で前記保持部と前記取付部とは非接触であることを特徴とする防振クランプ。
  2. 前記弾性体には前記取付対象物と螺合するための螺子が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の防振クランプ。
  3. 前記保持部と前記取付部とが一体成形されていることを特徴とする請求項1または2に記載の防振クランプ。
  4. 前記取付部には前記取付対象物の一部と係合する係止片が形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載の防振クランプ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8882072B2 (en) 2009-10-26 2014-11-11 Nifco Inc. Shaft support structure and clip

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