JP2004035368A - メソポーラスシリケート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】構造誘導剤と有機シリコン化合物を均一に混合して、リオトロピック型液晶相を形成させしめ、特有の立体構造を形成させ、更に酸水溶液を迅速に加え、リオトロピック液晶−シリカ複合構造体を形成させ、次いで、この複合体から構造誘導剤を除去することによりメソポーラスシリカを製造する。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メソポーラスシリケート及びその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、長距離秩序性と全体の構造均一性が高く、広い範囲の空間対称性を持つメソポーラスシリカと、そのメソポーラスシリカを迅速に単一種類の構造誘導剤を用いて製造する方法に関するものである。本発明は、例えば、分離吸着剤、クロマトグラフィー充填剤、排水処理剤、触媒等として有用な、メソポーラスシリカ及びその製造方法を提供するものとして有用である。
【0002】
【従来の技術】
一般に、メソポーラスシリカと呼ばれる多孔質シリカは、広く知られている物質である。これは、メソポア領域と呼ばれる、2から50nmの領域の大きさのほぼ均一な直径の細孔を有し、細孔の作るネットワークの様式(空間対称性)や製造方法等によって、様々な特性を有することが知られている多孔質物質群である。この多孔質シリカは、細孔の直径、広い表面積等の特性から、例えば、分離吸着剤、クロマトグラフィー充填剤、排水処理剤、触媒等の構造部材として多くの用途が期待される物質の一つである。
【0003】
このような広い用途にメソポーラスシリカを用いるためには、様々な空間対称性を有するメソポーラスシリカを合成することが重要である。しかし、従来の方法では、異なった空間対称性を持つメソポーラスシリカを製造するためには、様々な種類の界面活性剤を構造誘導剤として用いる必要があった。
【0004】
先行技術文献(例えば、G.D.Stuckyら、1998年、J.Am.Chem.Soc.120巻、6024頁)では、SBA−11と呼ばれるPmmの空間群を持つメソポーラスシリカを合成するために(エチレンオキサイド)10−セチルエーテルを、SBA−12と呼ばれるP63 /mmcの空間群を持つメソポーラスシリカを合成するために(エチレンオキサイド)10−ステアリルエーテルを、SBA−15と呼ばれるp6mmの空間群を持つメソポーラスシリカを合成するために(エチレンオキサイド)20−(プロピレンオキサイド)70−(エチレンオキサイド)20の構造を持つトリブロックコポリマーを、SBA−16と呼ばれるImmの空間群を持つメソポーラスシリカを合成するために(エチレンオキサイド)106−(プロピレンオキサイド)70−(エチレンオキサイド)106の構造を持つトリブロックコポリマーを、それぞれ構造誘導剤として用いる方法が報告されている。
しかし、必要な構造ごとに異なった構造誘導剤を用いることは、産業上好ましい方法とは言い難い。
【0005】
従来、メソポーラスシリカの製造方法については、多くの提案があるが、例えば、非晶質のシリカ、有機シリコン化合物、層状ケイ酸塩、アルカリケイ酸塩等をケイ素源として、界面活性剤等の構造を誘導する物質(構造誘導剤)の存在下に、酸性又はアルカリ性の条件で、メソポーラス構造を有するゲルを生成せしめた後に、構造誘導剤を除去してメソポーラスシリカとする方法が広く知られている。
【0006】
しかしながら、従来の方法によって製造されたメソポーラスシリカは、粉末の状態で得られ、成型性に乏しいために、例えば、分離吸着剤、クロマトグラフィー充填剤、排水処理剤、触媒等の通常は微粒状あるいは粒状で用いられる用途への利用には多くの問題が残っている。
【0007】
更に、従来知られているメソポーラスシリカの製造法としては、様々な方法が公知であるが、いずれの方法も、シリカ源からメソポーラスシリカの合成に要する時間が、焼成等の界面活性剤を除去する時間を除いた正味の時間として3時間から48時間と長く、きわめて生産性に劣り、産業的な応用のためには大幅な改善が必要であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術におけるこれらの問題点、すなわち、異なった構造(空間群)を持つメソポーラスシリカを合成するために多くの種類の界面活性剤が必要であること、メソポーラスシリカが粉末でのみ得られること、製造に必要な時間が長く効率が劣ること、等の問題点を解決するために、本発明者の一人は、種々検討を加え、非イオン性界面活性剤のポリオキシエチレンアルキルエーテルである、(エチレンオキサイド)10−ステアリルエーテルを用いたメソポーラスシリカの製造方法を検討し、Ia3d、Im3m、P63 /mmc、Lamellar、P6mmの空間対称性を有するメソポーラスシリカが1種類の構造誘導剤のみを用いて迅速に合成できること、及び成型時に困難のある粉末ではなく塊状で得られることを報告した(El−Saftyら、J.MaterialsChemistry、12巻、117頁、2002年)。
【0009】
しかし、この方法においては、その報文中の粉末X線回折パターンに現れている回折線の数が少ないことからも明らかなように、製造されたメソポーラスシリカの長距離秩序が低く、また、全体の構造均一性が悪く、このために、細孔径の分布が広く、メソポーラスシリカの持つ特性を生かすことができないという問題があった。
【0010】
このような状況の中で、本発明者らは、上記従来技術に鑑みて、上記従来技術の諸問題を抜本的に解決することを目標として鋭意研究を続けた結果、反応温度、構造誘導剤、及び有機シリコン化合物の種類と用いる量、その他、製造方法の改良によって、上記目的を達成することが可能なメソポーラスシリカ及びその製造方法を開発することに成功し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、長距離にわたる構造の秩序性が高いメソポーラスシリカ、及びそのメソポーラスシリカを塊状で迅速に製造する方法を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、長距離秩序性と全体の構造均一性が高く、広い範囲の空間対称性を持つメソポーラスシリカと、そのメソポーラスシリカを迅速に単一種類の構造誘導剤を用いて製造する方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、下記の技術的手段から構成される。
(1)界面活性剤と有機シリコン化合物を混合してリオトロピック型液晶相を形成し、ここへ、酸水溶液を加えることによって短時間に有機シリコン化合物の加水分解反応を起こさせしめ、メソポーラスシリカと界面活性剤の複合生成物を得た後、界面活性剤を除去してメソポーラスシリカを得ることを特徴とする、メソポーラスシリカの製造方法。
(2)界面活性剤が、非イオン性界面活性剤であることを特徴とする、前記(1)記載のメソポーラスシリカの製造方法。
(3)界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルであることを特徴とする、前記(1)記載のメソポーラスシリカの製造方法。
(4)界面活性剤が、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテルであることを特徴とする、前記(1)記載のメソポーラスシリカの製造方法。
(5)有機シリコン化合物が、テトラアルコキシシランであることを特徴とする、前記(1)記載のメソポーラスシリカの製造方法。
(6)テトラアルコキシシランとして、テトラメトキシシランを用いることを特徴とする、前記(5)記載のメソポーラスシリカの製造方法。
(7)酸水溶液として、塩酸水溶液を用いることを特徴とする、前記(1)記載のメソポーラスシリカの製造方法。
(8)前記(1)から(7)のいずれかに記載の方法で製造されるメソポーラスシリカであって、立方晶のうちのIa3dの空間対称性を有し、粉末X線回折パターンにおけるdの回折面間隔が、後記する実施例に示される、少なくとも表7に記載されたものであり、窒素吸着法によって求められたBET法比表面積が600平方メートル/g以上、BJH法によって計算される中心細孔径が3±0.3nmであることを特徴とする、メソポーラスシリカ。
(9)前記(1)から(7)のいずれかに記載の方法で製造されるメソポーラスシリカであって、立方晶のうちのIm3mの空間対称性を有し、粉末X線回折パターンにおけるdの回折面間隔が、後記する実施例に示される、少なくとも表8に記載されたものであり、窒素吸着法によって求められたBET法比表面積が600平方メートル/g以上、BJH法によって計算される中心細孔径が3±0.3nmであることを特徴とする、メソポーラスシリカ。
(10)前記(1)から(7)のいずれかに記載の方法で製造されるメソポーラスシリカであって、六方晶のうちのP63 /mmcの空間対称性を有し、粉末X線回折パターンにおけるdの回折面間隔が、後記する実施例に示される、少なくとも表9に記載されたものであり、窒素吸着法によって求められたBET法比表面積が700平方メートル/g以上、BJH法によって計算される中心細孔径が3±0.3nmであることを特徴とする、メソポーラスシリカ。
(11)前記(1)から(7)のいずれかに記載の方法で製造されるメソポーラスシリカであって、六方晶のうちのP6mmの空間対称性を有し、粉末X線回折パターンにおけるdの回折面間隔が、後記する実施例に示される、少なくとも表10に記載されたものであり、窒素吸着法によって求められたBET法比表面積が700平方メートル/g以上、BJH法によって計算される中心細孔径が3±0.3nmであることを特徴とする、メソポーラスシリカ。
(12)前記(1)から(7)のいずれかに記載の方法で製造されるメソポーラスシリカであって、立方晶のうちのPn3mの空間対称性を有し、粉末X線回折パターンにおけるdの回折面間隔が、後記する実施例に示される、少なくとも表11に記載されたものであり、窒素吸着法によって求められたBET法比表面積が700平方メートル/g以上、BJH法によって計算される中心細孔径が3±0.3nmであることを特徴とする、メソポーラスシリカ。
(13)前記(1)から(7)のいずれかに記載の方法で製造されるメソポーラスシリカであって、ラメラ構造を有し、粉末X線回折パターンにおけるdの回折面間隔が、後記する実施例に示される、少なくとも表12に記載されたものであり、窒素吸着法によって求められたBET法比表面積が700平方メートル/g以上、BJH法によって計算される中心細孔径が3±0.3nmであることを特徴とする、メソポーラスシリカ。
(14)前記(8)から(13)のいずれかに記載のメソポーラスシリカを構成要素として含む構造部材。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について更に詳細に説明する。
本発明では、構造誘導剤と有機シリコン化合物を均一に混合することにより、リオトロピック型液晶相を形成し、特有の立体構造を形成させる。ここへ、酸水溶液を迅速に加えて、有機シリコン化合物を加水分解し、液晶相特有の立体構造を保ったままで、リオトロピック液晶−シリカ複合構造体を形成させる。次いで、この複合体から構造誘導剤を除去することにより、メソポーラスシリカを製造する。
【0013】
本発明に用いられる界面活性剤としては、好適には、非イオン性のものが例示される。その種類は特に制限されるものではなく、リオトロピック型の液晶相を形成するものであれば、エーテル型、エステル型、エーテルエステル型、含窒素型のいずれのものも用いることが可能である。しかしながら、本発明では、加水分解反応が酸性条件下で行われることから、エステル型では界面活性剤の加水分解反応が、また、含窒素型では酸塩基反応が進行する可能性があるため、エーテル型のものが好ましい。具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン誘導体等が利用されるが、好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテル型の界面活性剤が用いられる。また、本発明で用いられる界面活性剤の分子量については、リオトロピック型の液晶相を形成するものである限り特段の制限はないが、溶解度等を考慮すると、1000以下のものが好ましい。
【0014】
原料となる有機シリコン化合物としては、主に各種のアルコキシシランが利用される。これらは、反応条件下に迅速に加水分解されるものであればその構造を問わないが、4つのアルコキシ基が同じテトラアルコキシシランを用いるのが簡便である。また、アルコキシ基についても、メトキシ、エトキシ、プロポキシ等が使用可能であるが、加水分解の速度を鑑みると、テトラメトキシシランが最も好ましい。
【0015】
界面活性剤と有機シリコン化合物の混合比は、例えば、0.1:1から2:1の範囲で、好ましくは0.3:1から1:1の範囲であるが、目的とするメソポーラスシリカの構造によって適宜選択される。
【0016】
加水分解のために添加される酸性水溶液は、有機シリコン化合物を迅速に加水分解できるものであればよく、酸性物質の種類は問わないが、好ましくは塩酸酸性水溶液を用いる。また、このときのpHも、迅速に加水分解できる範囲であればよく、その値は問わないが、好ましくはpH1から2、特に好ましくはpH1.3の塩酸酸性水溶液が用いられる。
【0017】
また、用いられる容器については、反応中に溶解もしくは分解しない限り特段の制限はなく、例えば、ガラス、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリパーフルオロエチレン等の材質のものが用いられる。
【0018】
本発明において、メソポーラスシリカを製造する方法としては、例えば、以下の方法が用いられる。構造誘導剤(a)と有機シリコン化合物を容器内で混合し、透明・均一な状態とする。ここへ、有機シリコン化合物を加水分解するために酸水溶液を一気に加えて、直ちに撹拌を行う。次に、容器内に透明な塊状ゲルを生じるまで、容器を緩やかに減圧しつつ撹拌して、溶媒を溜去する。その後、内容物を取り出し、乾燥してメソポーラスシリカと界面活性剤の複合生成物(b)を得る。生成物(b)から残存する有機物を除去し、白色固体としてメソポーラスシリカ(c)を得る。
【0019】
構造誘導剤(a)と有機シリコン化合物を容器内で混合する過程で、用いられる容器については、反応中に溶解もしくは分解しない限り特段の制限はなく、好適には、ガラス、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリパーフルオロエチレン等の材質のものが用いられる。
【0020】
混合する際の温度については、リオトロピック型の液晶相を形成する範囲内では、混合物が界面活性剤の融点以上であれば特に制限はなく、目的とするメソポーラスシリカの構造によって適宜選択され、好ましくは15〜100℃の範囲、特に好ましくは25〜70℃の範囲である。
【0021】
本発明においては、上記成分を混合した際に、均一かつ透明な状態を形成させることは重要であり、不均一で白濁した状態では良好なメソポーラスシリカは得られない。撹拌方法は、任意であるが、混合物は、粘性が高いため、機械的な撹拌方法が好ましい。
【0022】
有機シリコン化合物の加水分解のために添加される酸水溶液としては、好ましくは塩酸水溶液が用いられる。また、酸水溶液のpHとしては、好ましくはpH1から2、特に好ましくはpH1.3の塩酸酸性水溶液が用いられる。
【0023】
酸水溶液を、界面活性剤(a)と有機シリコン化合物の混合物へ添加する速度は、速いほうがよく、添加速度が遅い場合には、良好なメソポーラスシリカの生成が困難であり、好ましくは5分以内に添加する。
【0024】
酸性水溶液添加後は、有機シリコン化合物の加水分解によって生成する有機物を、系から除去する必要がある。この有機物を除去しない場合には、良好な規則性を持つメソポーラスシリカが得られ難い。有機物の除去は、通常、撹拌下に緩やかに減圧とすることで行う。この操作は、様々な方法で行い得るが、好適には、混合物の入った容器をロータリーエバポレーターに取り付けて行う方法が例示される。この操作における減圧は、生成する有機物が除去される範囲でよく、減圧度が高い場合には、生成物が発泡状態となり、良好な構造を持つメソポーラスシリカが得られない。
【0025】
溶媒溜去後の生成物(b)は、良好な構造を持つメソポーラスシリカを得るために、乾燥することが好ましい。乾燥は、空気中、加温下に放置することで十分である。乾燥温度及び乾燥時間は任意に定めることができるが、好ましくは30℃から100℃で1時間から数日、より好ましくは30℃から60℃で6時間から24時間である。
【0026】
乾燥後の生成物(b)から界面活性剤を除去し、メソポーラスシリカ(c)を得る工程としては、洗浄操作によって除去する方法、又は加熱によって有機物を燃焼除去する方法のいずれもが用いられる。洗浄操作による場合、利用される洗浄剤としては、効果的に界面活性剤を除去でき、かつメソポーラスシリカの構造を破壊しないものであればよく、水又は有機溶剤の別を問わないが、効果的な洗浄除去には、アルコール、有機酸、エステル、ケトン等の極性有機溶剤又はその水との混合物が用いられる。界面活性剤の洗浄除去を行った生成物(b)を、常温又は加熱乾燥することによってメソポーラスシリカ(c)が得られる。
【0027】
焼成により界面活性剤の除去を行う場合には、焼成雰囲気としては、窒素、アルゴン等の不活性ガス、及び空気、酸素等の酸化性ガスのいずれか、あるいはその組み合わせが用いられる。特に好ましくは、不活性ガス中で加熱した後に、酸化性ガス雰囲気で燃焼除去する方法が適用される。この場合、焼成温度は、メソポーラスシリカの構造及び安定性、界面活性剤の構造に応じて適宜定められるが、好ましくは300℃から600℃である。本発明の方法により製造されるメソポーラスシリカは、後記する実施例に示されるような特性を有し、例えば、各種ガス、液体等の吸着材、貯蔵材、回収材、調湿材、吸音材、表面処理材、触媒担持用材料、電子デバイス用絶縁材料等の構造部材として有用である。尚、本発明において、上記メソポーラスシリカを構成要素として含む構造部材とは、これらの用途を含む通常のメソポーラスシリカの用途に用いられるすべての処理部材を包含するものであることを意味するものとして定義される。
【0028】
【作用】
本発明は、構造誘導剤としての界面活性剤と有機シリコン化合物を均一に混合することにより、リオトロピック型液晶相を形成し、特有の立体構造を形成させ、ここへ、酸水溶液を迅速に加えて、有機シリコン化合物を加水分解し、液晶相特有の立体構造を保ったままで、リオトロピック液晶−シリカ複合構造体を形成させ、次いで、この複合体から構造誘導剤を除去することにより、メソポーラスシリカを製造することを特徴とするものである。本発明では、長距離にわたる構造の秩序性が高く、全体の構造均性が高く、広い範囲の空間対称性を持つメソポーラスシリカを迅速に、しかも単一種類の構造誘導剤を用いて製造することが可能である。従来の方法では、異なった空間対称性を持つメソポーラスシリカを製造するためには、様々な種類の界面活性剤を構造誘導剤として用いる必要があったが、本発明により、様々な空間対称性を有するメソポーラスシリカを効率良く合成することが実現できる。
本発明では、以下の条件、即ち、界面活性剤及び有機シリコン化合物の構造、界面活性剤及び有機シリコン化合物の混合比及び混合時の温度、分解に用いる酸の種類及び酸性水溶液のpH、酸水溶液の混合速度、酸性水溶液混合後の減圧処理、リオトロピック液晶−シリカ複合構造体の乾燥処理及び構造誘導体の処理方法を調整することにより、目的とする所定の空間対称性を有するメソポーラスシリカを合成することができる。
【0029】
【実施例】
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
以下の実施例において、粉末X線回折スペクトルは、(株)マックサイエンス社製MXP18型を使用し、CuKα線を用いて、0.02度間隔のステップスキャンにより得た。窒素吸着等温線は、(株)日本ベル社製ベルソープ36により、77Kにて測定した。
【0030】
実施例1
500mLのナス型フラスコに、構造誘導剤(a)として、非イオン系界面活性剤Brij56(シグマアルドリッチジャパン株式会社製)7gと、テトラメトキシシラン(シグマアルドリッチジャパン株式会社製)10gを45℃で混合し、透明・均一な状態にした。ここへ、pHが1. 3になるように希釈した塩酸水溶液5gを一気に加え、直ちに撹拌した。フラスコをロータリーエバポレーターに取り付け、内容物が発泡しないようにゆるやかな減圧状態を保ちつつ溶媒を溜去すると、粘性の高い溶液が固化し、フラスコ内に透明な塊状ゲルを生じた。撹拌を停止してから内容物を取り出した後に容器へ移し、更に、乾燥のため空気中で40℃で14時間保ってメソポーラスシリカと界面活性剤の複合生成物(b)を得た。
【0031】
生成物(b)を、窒素流通下、450℃で3時間、更に酸素流通下、450℃で14時間焼成し、白色塊状固体としてメソポーラスシリカ(c)を得た。この生成物は、図1及び表7(表中、dは面間隔を表す。また、vs=極めて強い相対強度、m=中位の相対強度、w=弱い相対強度、をそれぞれ意味する。(h,k,l)は格子面を表すミラー指数)に示す強度データで特徴づけられる粉末X線回折図形を与えた。また、この回折パターンより、このメソポーラスシリカは、Ia3dの空間対称性を有していることがわかる。
【0032】
【表7】
【0033】
また、メソポーラスマテリアル(c)の窒素脱・吸着のデータから、BET法による比表面積は832m2 であり、また、BJH法による中心細孔径は30Å、細孔容積は0.73cm3 /gと計算された。
【0034】
実施例2
実施例1と同様に、Brij56 3.5g、テトラメトキシシラン10g、を35℃で混合し、透明・均一な状態にした。ここへ、pHが1. 3になるように希釈した塩酸水溶液5gを一気に加え、直ちに撹拌した。以下、実施例1と同様の操作によって、白色塊状固体としてメソポーラスシリカ(c)を得た。この生成物は、図2及び表8(表中、dは面間隔を表す。また、vs=極めて強い相対強度、m=中位の相対強度、w=弱い相対強度、をそれぞれ意味する。(h,k,l)は格子面を表すミラー指数)に示す強度データで特徴づけられるを粉末X線回折図形与えた。また、この回折パターンより、このメソポーラスシリカは、Im3mの空間対称性を有していることがわかる。
【0035】
【表8】
【0036】
また、メソポーラスマテリアル(c)の窒素脱・吸着のデータから、BET法による比表面積は690m2 であり、また、BJH法による中心細孔径は32Å、細孔容積は0.50cm3 /gと計算された。
【0037】
実施例3
実施例1と同様に、Brij56 6.9g、テトラメトキシシラン10g、を45℃で混合し、透明・均一な状態にした。ここへ、pHが1. 3になるように希釈した塩酸水溶液5gを一気に加え、直ちに撹拌した。以下、実施例1と同様の操作によって、白色塊状固体としてメソポーラスシリカ(c)を得た。この生成物は、図3及び表9(表中、dは面間隔を表す。また、vs=極めて強い相対強度、w=弱い相対強度、をそれぞれ意味する。(h,k,l)は格子面を表すミラー指数)に示す強度データで特徴づけられるを粉末X線回折図形与えた。また、この回折パターンより、このメソポーラスシリカは、P63 /mmcの空間対称性を有していることがわかる。
【0038】
【表9】
【0039】
また、メソポーラスマテリアル(c)の窒素脱・吸着のデータから、BET法による比表面積は828m2 であり、また、BJH法による中心細孔径は35Å、細孔容積は0.78cm3 /gと計算された。
【0040】
実施例4
実施例1と同様に、Brij56 5.0g、テトラメトキシシラン10g、を35℃で混合し、透明・均一な状態にした。ここへ、pHが1. 3になるように希釈した塩酸水溶液5gを一気に加え、直ちに撹拌した。以下、実施例1と同様の操作によって、白色塊状固体としてメソポーラスシリカ(c)を得た。この生成物は、図4及び表10(表中、dは面間隔を表す。また、vs=極めて強い相対強度、m=中位の相対強度、w=弱い相対強度、をそれぞれ意味する。(h,k,l)は格子面を表すミラー指数)に示す強度データで特徴づけられるを粉末X線回折図形与えた。また、この回折パターンより、このメソポーラスシリカは、P6mmの空間対称性を有していることがわかる。
【0041】
【表10】
【0042】
また、メソポーラスマテリアル(c)の窒素脱・吸着のデータから、BET法による比表面積は800m2 であり、また、BJH法による中心細孔径は32Å、細孔容積は0.67cm3 /gと計算された。
【0043】
実施例5
実施例1と同様に、Brij56 8.5g、テトラメトキシシラン10g、を40℃で混合し、透明・均一な状態にした。ここへ、pHが1. 3になるように希釈した塩酸水溶液5gを一気に加え、直ちに撹拌した。以下、実施例1と同様の操作によって、白色塊状固体としてメソポーラスシリカ(c)を得た。この生成物は、図5及び表11(表中、dは面間隔を表す。また、vs=極めて強い相対強度、s=強い相対強度、m=中位の相対強度、w=弱い相対強度、をそれぞれ意味する。(h,k,l)は格子面を表すミラー指数)に示す強度データで特徴づけられるを粉末X線回折図形与えた。また、この回折パターンより、このメソポーラスシリカは、Pn3mの空間対称性を有していることがわかる。
【0044】
【表11】
【0045】
また、メソポーラスマテリアル(c)の窒素脱・吸着のデータから、BET法による比表面積は837m2 であり、また、BJH法による中心細孔径は30Å、細孔容積は0.84cm3 /gと計算された。
【0046】
実施例6
実施例1と同様に、Brij56 7.5g、テトラメトキシシラン10g、を40℃で混合し、透明・均一な状態にした。ここへ、pHが1. 3になるように希釈した塩酸水溶液5gを一気に加え、直ちに撹拌した。以下、実施例1と同様の操作によって、白色塊状固体としてメソポーラスシリカ(c)を得た。この生成物は、図6及び表12(表中、dは面間隔を表す。また、vs=極めて強い相対強度、w=弱い相対強度、をそれぞれ意味する。(h,k,l)は格子面を表すミラー指数)に示す強度データで特徴づけられるを粉末X線回折図形与えた。また、この回折パターンより、このメソポーラスシリカは、ラメラ型の構造を有していることがわかる。
【0047】
【表12】
【0048】
また、メソポーラスマテリアル(c)の窒素脱・吸着のデータから、BET法による比表面積は810m2 であり、また、BJH法による中心細孔径は32Å、細孔容積は0.78cm3 /gと計算された。
【0049】
上記実施例で示したメソポーラスシリカの製造条件、及びメソポーラスシリカの比表面積と細孔径、及びX線回折から得られた空間対称群を表13にまとめて示した。
【0050】
【表13】
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明は、メソポーラスシリケート及びその製造方法に係るものであり、本発明により、1)長距離にわたる構造の秩序性が高いメソポーラスシリカ、及びそのメソポーラスシリカを塊状で迅速に製造する方法を提供することができる、2)長距離秩序性と全体の構造均一性が高く、広い範囲の空間対称性を持つメソポーラスシリカと、そのメソポーラスシリカを迅速に単一種類の構造誘導剤を用いて製造する方法を提供することができる、3)従来の方法では、異なった空間対称性を持つメソポーラスシリカを製造するためには、様々な種類の界面活性剤を構造誘導剤として用いる必要があったが、本発明により、様々な空間対称性を有するメソポーラスシリカを効率良く合成することが実現できる、という格別の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたメソポーラスシリカのX線回折パターン図である。
【図2】実施例2で得られたメソポーラスシリカのX線回折パターン図である。
【図3】実施例3で得られたメソポーラスシリカのX線回折パターン図である。
【図4】実施例4で得られたメソポーラスシリカのX線回折パターン図である。
【図5】実施例5で得られたメソポーラスシリカのX線回折パターン図である。
【図6】実施例6で得られたメソポーラスシリカのX線回折パターン図である。
Claims (14)
- 界面活性剤と有機シリコン化合物を混合してリオトロピック型液晶相を形成し、ここへ、酸水溶液を加えることによって短時間に有機シリコン化合物の加水分解反応を起こさせしめ、メソポーラスシリカと界面活性剤の複合生成物を得た後、界面活性剤を除去してメソポーラスシリカを得ることを特徴とする、メソポーラスシリカの製造方法。
- 界面活性剤が、非イオン性界面活性剤であることを特徴とする、請求項1記載のメソポーラスシリカの製造方法。
- 界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルであることを特徴とする、請求項1記載のメソポーラスシリカの製造方法。
- 界面活性剤が、ポリオキシエチレン(10)セチルエーテルであることを特徴とする、請求項1記載のメソポーラスシリカの製造方法。
- 有機シリコン化合物が、テトラアルコキシシランであることを特徴とする、請求項1記載のメソポーラスシリカの製造方法。
- テトラアルコキシシランとして、テトラメトキシシランを用いることを特徴とする、請求項5記載のメソポーラスシリカの製造方法。
- 酸水溶液として、塩酸水溶液を用いることを特徴とする、請求項1記載のメソポーラスシリカの製造方法。
- 請求項8から13のいずれかに記載のメソポーラスシリカを構成要素として含む構造部材。
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