JP2004033973A - マスキング材 - Google Patents

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Masanori Ogawa
小川 正則
Kuninori Ito
伊藤 邦矩
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Abstract

【課題】本発明は、物品の表面処理に際して、容易に取付け位置合わせができ、正確な見切りラインが得られるマスキング材を提供することを課題とする。
【解決手段】合成樹脂シートを材料とし、磁性材からなる被マスキング部1bの形状に適合する形状に成形されており、縁部11bには該被マスキング部1bの裏側に被さる折り返し部34aが設けられており、該折り返し部34aには該被マスキング部1b裏側に磁着する見切り用磁石41が取り付けられているマスキング材3aを提供する。本発明のマスキング材3aは見切り用磁石41が折り返し部34aに取り付けられているので、被マスキング部分から浮き上がることなく確実に被マスキング部を保護し、見切りラインが正確に出る。
【選択図】   図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は物品に塗装、メッキ等の表面処理を施す場合、表面処理が施されるべきでない箇所(被マスキング部分)に被着されるマスキング材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように、例えば自動車のドア(1) として、該ドア(1) のモール(2) の上下(1a,1b) で色分けして塗装されたものが提供されている。
上記ドア(1) に二色塗装を施すには、例えばドア(1) のモール取付部より下側部分(1b)を塗装し、次いで該下側部分(1b)をマスキング材で被覆して上側部分(1a)に異色塗装を施す方法が採られている。
【0003】
従来、例えば図19に示すように所定の大きさのプラスチックシート等のマスキング材(9) でドア(1) の下側部分(1b)を被覆して、図20および図21に示すように該マスキング材(9) の縁部を折り曲げて、該折り曲げ部(9a)をドア(1) の端縁部(11r) の内側において粘着テープ(7) 等によって固定して塗装していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、折り曲げ部(9a)を粘着テープ(7) によって固定することは手間がかかるうえ、粘着テープ(7) が歪んで貼り付けられると塗装の際の見切りラインも歪んで見栄えが悪くなる、と云う問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、合成樹脂シートを材料とし、磁性材からなる被マスキング部(1b)の形状に適合する形状に成形されており、縁部(11b,11f,11r) には該被マスキング部(1b)の裏側に被さる折り返し部(33a,33b,34a,34b) が設けられており、該折り返し部(33a,33b,34a,34b) には該被マスキング部(1b)裏側に磁着する見切り用磁石(41)が取り付けられているマスキング材(3a,3b) を提供するものである。
該マスキング材(3a,3b) の裏面所定個所には凹部(35a,35b) が設けられ、該凹部(35a,35b) には該被マスキング部(1b)に磁着する磁石(42)が挿着せられ、該磁石(42)表面が該マスキング材(3a,3b) 裏面と略同一面上に位置するように設定されていることが望ましく、該合成樹脂シートはエンジニアリングプラスチックからなることが望ましい。
【0006】
【作用】
本発明のマスキング材(3a,3b) の折り返し部に取り付けられている見切り用磁石(41)は、磁性材からなる被マスキング部(1b)に磁着して、該マスキング材(3a,3b) を被マスキング部(1b)に固定する。
見切り用磁石(41)は折り返し部(33a,33b,34a,34b) に取り付けられているので、該折り返し部(33a,33b,34a,34b) は被マスキング部分(1b)から浮き上がることなく確実に被マスキング部(1b)を保護し、該見切り用磁石(41)は歪むことなく被マスキング部(1b)に密着し、見切りラインが正確に出る。
また該マスキング材(3a,3b) は被マスキング部(1b)に磁着するので、簡単に取付けられ、取付け後の位置調整も容易に出来る。
【0007】
該マスキング材(3a,3b) の裏面所定個所に凹部(35a,35b) が設けられ、該凹部(35a,35b) に該被マスキング部(1b)に磁着する磁石(42)が挿着せられ、該磁石(42)表面が該マスキング材(3a,3b) 裏面と略同一面上に位置するように設定されていると、磁石(42)を挿着したとき該磁石(42)がマスキング材(3a,3b) 裏面から突出しない。したがってマスキング材(3a,3b) を取り付けたとき、マスキング材(3a,3b) と被マスキング部(1b)の間に隙間が生じないので、隙間から塗料が侵入せず、確実に被マスキング部(1b)を保護する。
該合成樹脂シートがエンジニアリングプラスチックからなると、マスキング材の耐熱性が高められる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を図1〜図16に示す一実施例によって説明する。図1および図2に示す自動車のドア(1) は、図3に示すように外鋼板(1A)と内鋼板(1B)とが接合されてなり、略矩形の基部(11)と該基部(11)の上縁両端から延設された略台形枠状の窓枠部(12)よりなる。ドア(1) の外側略中央の基部(11)表面には横方向に合成樹脂からなるモール(2) が貼着され、該モール(2) の上下においてドア(1) には異色塗装が施されている。
【0009】
図3および図4に示すように該基部(11)の前後縁および下縁においては、外鋼板(1A)を折り曲げて内鋼板(1B)に被せて圧着および溶接されて縁部(11b,11f,11r) を形成している。該縁部(11b,11f,11r) の内側では内鋼板(1B)は台地状に隆起して基部(11)内部は中空構造とされている。該基部(11)内部には窓ガラス昇降機構やドアロック機構(図示しない)が収納される。
【0010】
図5には本発明のマスキング材を示す。一対のマスキング材(3a,3b) は、上記ドア(1) の基部(11)の外側下部のそれぞれ左右に適合する形状であり、方形板状の本体(31a,31b) と該本体(31a,31b) の左または右の一側縁部および下縁部が断面コの字状に折り曲げて形成される折り返し部(33a,33b,34a,34b) よりなる。また該マスキング材(3a,3b) の本体(31a,31b) の上縁付近の所定個所には、それぞれ細横長の凹部(35a,35b) が設けられている。
【0011】
該折り返し部(33a,33b,34a,34b) には、図6に示すように該折り返し部(33a,33b,34a,34b) の端縁に沿って長細角柱状の見切り用磁石(41,41,41,41) が取り付けられている。
また凹部(35a,35b) には、該凹部(35a,35b) に適合する形状で、該凹部(35a,35b) の深さdと同一の厚さtを有する磁石(42)が挿着せられている。したがって該磁石(42)が該凹部(35a,35b) に挿着されたとき、該磁石(42)の表面は該マスキング材(3a,3b) 裏面と同一面上に位置する。
【0012】
該磁石(41,42) の種類はどのようなものでもよいが、例えば加工性、可撓性からみて、フェライト等の磁性材料をプラスチックで固めたプラスチック磁石が好ましい。
【0013】
該磁石(41,42) は、接着剤、両面テープ等で折り返し部(33a,33b,34a,34b) および/または凹部(35a,35b) に接着する。または図8に示すように該凹部(35a,35b) および磁石(42’) を例えば断面台形状に形成して嵌合挟持させてもよい。または例えば図9および図10に示すように係止突起(38)を該凹部(35a,35b) に設けて、磁石(42)を係止させてもよい。
【0014】
該磁石(41,42) の少なくとも基部と接触する表面には図11に示すように保護材(45)が介在されることが好ましい。該保護材(45)としては例えば羅紗、フェルト等の布や紙、またはプラスチック発泡体やゴムなどクッション性のある材料が望ましい。該保護材(45)は接着剤や両面テープで磁石(41,42) に貼着してもよいし、図12に示すように該保護材(45)で該磁石(41,42) を包んでもよい。
【0015】
磁石(41,42) に保護材(45)が取り付けられていると、取付けや取り外しの際、マスキング材(3a,3b) に取り付けられている磁石(41,42) がマスキング材(3a,3b) から外れたり、ズレたりして基部(11)表面に当たっても基部(11)表面を傷つけることがない。また該保護材(45)は磁石(41,42) が基部(11)表面から剥離し易くして、取り外しやマスキング材(3a,3b) の位置調整が容易になる。
【0016】
このとき該磁石(41,42) の厚さtは該凹部(35a,35b) の深さdより該保護材(45)の厚さ分小さく設定される。したがって該磁石(41,42) がマスキング材(3a,3b) に取付けられたとき、該保護材(45)の表面は、該マスキング材(3a,3b) 裏面と略同一面上に位置する。
なお、本発明において磁石表面とは、磁石に保護材が取り付けられている場合は該保護材の表面をいうものとする。
【0017】
本実施例のマスキング材(3a,3b) では上縁には見切り用磁石は取り付けられていない。これはドア(1) の表側中央部にはモール(2) が取り付けられるので、マスキング材(3a,3b) の上縁においては、塗装の見切りラインは若干不明確になってもよいことによる。
マスキング材(3a,3b) の上縁においても、塗装の見切りラインを正確にしたい場合は、該上縁にも見切り用磁石を取り付ければよい。
【0018】
本発明のマスキング材(3a,3b) の材料としては、熱可塑性樹脂が使用される。該熱可塑性樹脂としては例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、塩化ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、メタクリレート系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、プロピオン酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、熱可塑性ポリエステル系樹脂、熱可塑性ポリアミド系樹脂や、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリフェニレンエーテル、メチルペンテンコポリマー、ポルスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン等のエンジニアリングプラスチック(以下エンプラと云う)がある。
【0019】
本発明のマスキング材(3a,3b) にとって望ましいプラスチック材料としては、上記エンプラまたはエンプラと上記エンプラ以外の熱可塑性樹脂との混合物またはポリマーアロイがある。特にエンプラとポリアミドおよび/またはポリスチレンおよび/またはポリプロピレンとのポリマーアロイが望ましい。
上記材料は耐熱性が高く、塗装や焼付け時に高温に曝されても変形しにくくより多数回繰り返して使用することができるようになる。
なお、本発明においてエンプラとはエンプラとエンプラ以外の熱可塑性樹脂との混合物またはポリマーアロイを含むものとする。
【0020】
また上記プラスチックには炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、燐酸カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、ケイ藻土、ドロマイト、石膏、タルク、クレー、アスベスト、マイカ、ガラス繊維、カーボン繊維、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、ベンナイト、ホワイトカーボン、カーボンブラック、鉄粉、アルミニウム粉、石粉、高炉スラグ、フライアッシュ、セメント、ジルコニア粉等の無機充填材、木綿、麻、竹繊維、ヤシ繊維、羊毛等の天然繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ビスコース繊維、アセテート繊維、塩化ビニル繊維、塩化ビニリデン繊維等の有機合成繊維、アスベスト繊維、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、金属繊維、ウィスカー等の無機繊維、リンター、リネン、サイザル、木粉、ヤシ粉、クルミ粉、でん粉、小麦粉等の有機充填材等の補強材を添加して形状保持性、寸法安定性、圧縮および引張強度等を向上せしめてもよく、また更に、DOP、DBP等の可塑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、結晶化促進剤、難燃剤、防炎剤、防虫剤、防腐剤、ワックス類、滑剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、化学発泡剤またはカプセル型発泡剤のような発泡剤等が添加されてもよい。これらの成分は一種または二種以上相互に混合して添加せられてもよい。
【0021】
該マスキング材(3a,3b) を成形するには、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、加圧真空成形、プレス成形、射出成形、押出成形等の適用可能ないづれの製造方法によって製造されてもよく、例えば、本発明のマスキング材(3a,3b) を上記熱可塑性プラスチックからなるシートまたはフィルムまたは発泡体を真空成形または圧空成形によって製造すれば、効率的に大量生産することが可能である。
【0022】
本実施例のマスキング材(3a,3b) を使用して、自動車のドア(1) に二色塗装を施すには、例えば図13に示すようにドア(1) の下側部分(1b)または全体に塗 装を施す。該塗装が乾燥したら、該ドア(1) の下側部分(1b)に一対のマスキン グ材(3a,3b) を装着する。
【0023】
該マスキング材(3a,3b) の装着は、図14および図15に示すように基部(11)の縁部(11b,11f,11r) をマスキング材(3a,3b) の折り返し部(33a,33b) に嵌合して行う。また該マスキング材(3a,3b) は片側側縁には折り返し部が設けられていないので、該マスキング材(3a,3b) を基部(11)の下隅部に合わせれば容易に嵌合できる。さらにマスキング材(3a,3b) がプラスチック等であれば、弾性変形するので折り返し部(33a,33b) も基部(11)の縁部(11b,11f,11f) に容易に嵌合できる。
【0024】
また一対のマスキング材(3a,3b) は片側側縁には折り返し部が設けられていないので、基部(11)中央において摺動可能に重ね合わせることができる。したがって一対のマスキング材(3a,3b) は、横巾の調節が可能で異なる巾の基部(11)にも対応できる。
【0025】
該マスキング材(3a,3b) を基部(11)に装着したら、図16に示すようにスプレー等によりドア(1) に下側部分(11b) とは異色の塗装を施す。該マスキング材(3a,3b) は磁石(41,42) により基部(11)に磁着されているので、スプレー等の圧力によってズレたり、脱落したりすることがない。
【0026】
またマスキング材(3a,3b) の折り返し部(33a,33b,34a,34b) には見切り用磁石(41,41,41,41) が装着されているので、マスキング材(3a,3b) の端縁は浮き上がることなく確実かつ正確なラインで基部(11)の縁部(11b,11f,11r) を被覆する。したがって基部(11)の下縁部および両側縁部においては塗装の見切りラインが明確に表れ、歪むこともない。
【0027】
またマスキング材(3a,3b) の凹部(35a,35b) に挿着されている磁石(42)も該磁石(42)の表面が該マスキング材(3a,3b) 裏面と同一面上に位置するように設定されているので、マスキング材(3a,3b) の本体(31a,31b) も基部(11)から浮き上がることがない。
したがって塗料や塗料のミスト(霧状の塗料等)が隙間等から侵入することを防止する。
【0028】
塗装が終了したら、マスキング材(3a,3b) を基部(11)から取り外す。該マスキング材(3a,3b) は中央で分割可能であり、簡単に取外すことができる。
そしてドア(1) の外側の塗装の境界部分には、モール(2) を取り付ける。
【0029】
図16には本発明の他の実施例が示される。本実施例のマスキング材(3a’,3b’) では、下縁の折り返し部(34a,34b) には見切り用磁石は取り付けられておらず、該折り返し部(34a,34b) の端縁からは折り曲げ部(36a,36b) が延設されている。また本体(31a,31b) の下部にはそれぞれ4個の凹部(37a,37a,37a,37a,37b,37b,37b,37b) が設けられている。
該凹部(37a,37a,37a,37a,37b,37b,37b,37b) には該凹部(37a,37a,37a,37a,37b,37b,37b,37b) に適合する形状で該凹部(37a,37a,37a,37a,37b,37b,37b,37b) の深さと同一の厚さを有する磁石(43,43,43,43,43,43,43,43) が取り付けられている。
【0030】
本実施例のマスキング材(3a’,3b’) を使用して、自動車のドア(1) に二色塗装を施すには、ドア(1) の下側部分(11b) に塗装を施し、塗装が乾燥したら、前記実施例と同様に該ドア(1) の下側部分(11b) に一対のマスキング材(3a’,3b’) を装着する。
該マスキング材(3a’,3b’) を基部(11)に装着したら、スプレー等によりドア(1) に下側部分(11b) とは異色の塗装を施す。
【0031】
該マスキング材(3a’,3b’) は磁石(41,42,43)により基部(11)に磁着されているので、スプレー等の圧力によってズレたり、脱落したりすることがない。
【0032】
またマスキング材(3a’,3b’) の一側縁の折り返し部(33a,33b) には見切り用磁石(41,41) が装着されているので、マスキング材(3a,3b) の側端縁は浮き上がることなく確実に基部(11)の縁部(11f,11r) を被覆する。
【0033】
またマスキング材(3a,3b) の凹部(35a,35b,37a,37b) に挿着されている磁石(42)も該磁石(42,43) の表面が該マスキング材(3a,3b) 裏面と同一面上に位置するように設定されているので、マスキング材(3a’,3b’) の本体(31a,31b) も基部(11)から浮き上がることがない。
したがって塗料や塗料のミスト(霧状の塗料等)が隙間等から侵入することを防止する。
【0034】
本実施例のマスキング材(3a’,3b’) では、下縁の折り返し部(34a,34b) には見切り用磁石は取り付けられておらず、該折り返し部(34a,34b) の端縁からは折り曲げ部(36a,36b) が延設されている。
したがって基部(11)の下縁部(11b) においてマスキング材(3a’,3b’) と該縁部(11b) の密着性は劣るが、マスキング材(3a’,3b’) はより取り付けやすくなる。
【0035】
また端縁部が平面状であると、熱や外力により該端縁部は波打ったり変形し易く塗装による見切りラインが不明確になる。しかしマスキング材(3a’,3b’) の端縁部が折り曲げられていると、端縁部は補強され、折り曲げにより形成される稜辺(37a,37b) は変形しにくい。したがって下縁部(11b) の見切りラインは折り返し部に見切り用磁石が取り付けられている場合よりも劣るものの、該稜辺(37a,37b) によりある程度明確に保たれる。
したがってあまり目立たない部分でそれ程見切りラインを明確にする必要がなければ、かかる部分を保護する折り返し部においては見切り用磁石を取り付けず、作業性を高めることができる。
【0036】
なお本発明のマスキング材は、上記実施例に限られるものではなく、例えば下縁および両側縁に折り返し部を設けて、分割することなく一枚のマスキング材でドアの基部を被覆するものでもよい。
また被マスキング部材が長いものである場合は、下縁にのみ折り返し部が設けられたマスキング材を組み合わせて、三枚以上のマスキング材を連接して被マスキング部分を被覆してもよい。
【0037】
また保護材の代わりに磁石の少なくとも被マスキング材に接触する面を、離型剤で表面処理を施してもよい。
離型剤は該磁石の剥離を容易にし、マスキング材の取り外しや位置調整を容易にする。
また離型剤は塗料をはじくので、塗装時に見切り用磁石表面に塗料が付着せず見切りラインが容易に視認できる。したがって位置合わせがし易くなる。
【0038】
該離型剤としては、ポリオレフィン表面に施す離型処理に用いられる離型剤としては、シリコン系離型剤、フッ素系離型剤、脂肪酸塩系離型剤、パラフィン系離型剤、ワックス系離型剤等がある。
上記各種の離型剤の一種または二種以上の混合物を用いて表面処理を施すには、上記各種のプライマーの一種または二種以上の混合物の溶液またはエマルジョン(ラテックス)または溶融物を見切り用磁石表面に塗布し乾燥させる。
【0039】
【発明の効果】
本発明のマスキング材は、塗装の際、簡単に装着でき正確な見切りラインで被マスキング部分を保護できる。また見切りラインが明確なので位置合わせも容易に出来る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図16は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】ドアの外側斜視図
【図2】ドアの内側斜視図
【図3】ドアの図1におけるA−A断面図
【図4】ドアの図1におけるB−B断面図
【図5】マスキング材の斜視図
【図6】マスキング材の折り返し部の断面図
【図7】マスキング材の凹部の断面図
【図8】磁石嵌合状態の凹部の断面図
【図9】係止突起の斜視図
【図10】磁石係止状態の凹部の断面図
【図11】磁石挿着状態の凹部の断面図
【図12】磁石取付けられた折り返し部の断面図
【図13】下部塗装状態のドアの外側斜視図
【図14】マスキング材取付け状態のドアの横断面図
【図15】マスキング材取付け状態のドアの縦断面図
【図16】塗装状態のドアの内側斜視図図17および図18は本発明の他の実施例を示すものである。
【図17】マスキング材の斜視図
【図18】マスキング材の部分断面図図19〜図21は従来例を示すものである。
【図19】マスキング材の被着状態説明斜視図
【図20】マスキング材の縁部固定状態部分斜視図
【図21】マスキング材の縁部固定状態断面図
【符号の説明】
1b            被マスキング部(ドア下側部分)
11b,11f,11r      縁部
33a,33b,34a,34b    折り返し部
35a,35b        凹部
41,42         磁石

Claims (3)

  1. 合成樹脂シートを材料とし、磁性材からなる被マスキング部の形状に適合する形状に成形されており、少なくとも一縁部には該被マスキング部の裏側に被さる折り返し部が設けられており、該折り返し部には該被マスキング部裏側に磁着する見切り用磁石が取り付けられていることを特徴とするマスキング材。
  2. 該マスキング材の裏面所定個所には凹部が設けられ、該凹部には該被マスキング部に磁着する磁石が挿着せられ、該磁石表面が該マスキング材裏面と略同一面上に位置するように設定されている請求項1に記載のマスキング材。
  3. 該合成樹脂シートはエンジニアリングプラスチックからなる請求項1または2に記載のマスキング材。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004101169A1 (de) * 2003-05-14 2004-11-25 Pro-Tech Beratungs- Und Entwicklungs Gmbh Maskierungsmittel zur abdeckung eines stahl- oder eisenteilabschnittes in einem beschichtungsverfahren
JP2011110502A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Honda Motor Co Ltd 塗装用治具構造
CN102228881A (zh) * 2011-03-16 2011-11-02 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种汽车腔体结构的涂胶防腐工艺及用于此工艺的涂胶遮盖工具
JP2015100745A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 名古屋油化株式会社 マスキング方法
JP2015174054A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 リンテック株式会社 マスキング材、マスキング方法、および塗装部材の製造方法
JP2018034102A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 名古屋油化株式会社 マスキング材固定具、マスキングキット、マスキング方法

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