JP2004033571A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】図柄変動の如何だけでなく、種々の遊技課題の達成によって特典が付与されるようにすることで、遊技者を飽きさせることなく、遊技の幅が広げられ、遊技者に充分な興味を与えられるパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】始動条件が成立することにより図柄変動表示器2の表示図柄が変動し、所定時間経過後に変動停止した停止図柄が所定態様を形成した場合に遊技者にとって有利な特別遊技状態が生起するように構成されたパチンコ遊技機において、上記図柄変動とは別異の遊技課題を所定契機に遊技者に報知する課題報知手段と、該遊技課題が達成されたかどうかを判定し遊技者に報知する課題達成可否判定結果報知手段とを備え、遊技課題が達成された場合に前記特別遊技状態とは異なる特典が遊技者に付与されるようにした。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、始動条件が成立することにより液晶表示器等の図柄変動表示器の表示図柄が変動し、所定時間経過後に変動停止した停止図柄が所定態様を形成した場合に遊技者にとって有利な特別遊技状態が生起するように構成されたパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
第1種パチンコ遊技機は、特許第3058868号公報等に記載されたように、遊技盤面にカラー液晶表示器,CRT等の図柄変動表示器が設けられ、遊技者の打った打球がチューリップ型の始動口に入ると、該図柄変動表示器に1〜8の数字および☆◆◎等の記号またはキャラクター等の図柄が夫々上下または左右に流れる如くに複数列(通常は3列)にて変動表示され、その表示の変動は数秒後に順に停止し、その停止図柄が所定の確率(1/300程度)で偶然性をもって例えば「222」,「777」,「☆☆☆」のように予め定められた所定図柄となった場合に大当たりとなり特別遊技状態となって、可変入賞装置(大入賞口)の開閉扉がソレノイドの作動により開成状態となり、その開成状態の可変入賞装置に打球が所定個数(通常は10個)入球するか、または開成状態で所定制限時間(通常は30秒)が経過すると、いわゆる第1ラウンドが終わって該可変入賞装置は一旦は閉じるが、この第1ラウンド中に該可変入賞装置内に設けられている継続入賞口(Vゾーンと称される)に打球が入球していた場合には第2ラウンドが始まってすぐにまた該可変入賞装置が開かれ、開成状態となった可変入賞装置にまた打球が所定個数(通常は10個)入球するか、または開成状態で所定制限時間(通常は30秒)が経過すると、第2ラウンドが終わって該可変入賞装置はまた閉じるが、その第2ラウンド中にまた継続入賞口に打球が入球していた場合には第3ラウンドが始まりすぐにまた該可変入賞装置が開かれ、こうして各ラウンド中に継続入賞口に打球が入賞したことを条件として最終ラウンド(例えば第16ラウンド)になるまで該可変入賞装置が継続的に開かれ、このような特別遊技状態であるときに多数の景品球を取得できることから遊技者に多くの利益がもたらされるように構成したものである。
【0003】
また、上記図柄変動表示器の変動表示は、通常は左列,右列,中列の順に停止するが、左列と右列が同じ図柄で停止した場合は、中列が一旦は違う図柄に停止しても再び逆方向に流れ、結局は総て同一図柄で停止し大当たりとなったり、或いはまた違う図柄でしか停止しなかったりする表示(一般に「リーチ状態」と称されている)がなされている。つまりこうした「リーチ状態」のような図柄の特有な変動態様、或は「スーパーリーチ」と称されるような特有な変動態様をすることで、遊技者の大当たり発生に対する期待感を大きくさせ、遊技者を楽しませるようにしている。
【0004】
また、「333」「555」「777」等の奇数図柄(以下、特定図柄という)で大当たりした場合に、その特別遊技状態の終了後における大当たり発生の確率を例えば通常の1/300から1/60に上昇させ(業界では「確変」と称している)たり、前記チューリップ型の始動口の開成時間を通常の0.5秒間から2秒間に延長(業界では「時短」と称している)して始動条件が成立し易くする等の特典が与えられるようにし、特別遊技状態が終了した後も遊技者にとって有利な状況が続くようにしたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のパチンコ遊技機は要するに図柄変動表示器の表示図柄が変動停止した停止図柄が所定態様を形成しているか否かで特別遊技状態になるか否かが決せられるだけのものであったので遊技者を飽きさせ、遊技をマンネリ化させるおそれがあった。
そこで本発明は、この種のパチンコ遊技機に今までにない斬新な遊技性を付加することにより、興趣を増大しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明は、始動条件が成立することにより図柄変動表示器の表示図柄が変動し、所定時間経過後に変動停止した停止図柄が所定態様を形成した場合に遊技者にとって有利な特別遊技状態が生起するように構成されたパチンコ遊技機において、上記図柄変動とは別異の遊技課題を所定契機に遊技者に報知する課題報知手段と、該遊技課題が達成されたかどうかを判定し遊技者に報知する課題達成可否判定結果報知手段とを備え、遊技課題が達成された場合に前記特別遊技状態とは異なる特典が遊技者に付与されるようにしたことを特徴とする。
また本発明は上記パチンコ遊技機において、遊技課題は複数種類用意され、その内の一つが決定されて遊技者に報知されるようにしたことを特徴とする。
また本発明は上記パチンコ遊技機において、複数種類用意された遊技課題の内の一つを遊技者が任意に選択し得るようにする遊技課題選択手段を設けたことを特徴とする。
また本発明は上記パチンコ遊技機において、遊技課題および遊技課題の達成率を表示する遊技課題達成率表示手段を設けたことを特徴とする。
また本発明は上記パチンコ遊技機において、遊技課題が達成されたかどうかを判定し判定結果が遊技者に報知されると該遊技課題および遊技課題の達成率の表示が消されるようにしたことを特徴とする。
また本発明は上記パチンコ遊技機において、特別遊技状態とは異なる特典は特別遊技状態の生起を容易ならしめるものであることを特徴とする。
また本発明は上記パチンコ遊技機において、複数種類用意される遊技課題は、その達成難易度が異なるものであることを特徴とする。
また本発明は上記パチンコ遊技機において、複数種類用意される遊技課題は、その達成の難易度が異なるものにするとともに、その難易度に従って特典の有利性が異なるものであることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に発明の実施形態を図面に従い説明する。図1にこのパチンコ遊技機における遊技盤1の正面を示し、図中、2は該遊技盤1上に設けられたカラー液晶表示器からなる図柄変動表示器、3は普通入賞口、4は通過ゲート、5はソレノイドにより一対の羽根が開閉動し得るように設けられたチューリップ型の始動口、6は上部天入賞口である。7は該始動口5の下方に設けられた大きな長方形状の大入賞口からなる可変入賞装置で、該可変入賞装置7にはソレノイドの作動により開閉動する開閉扉8が設けられ、該可変入賞装置7内には継続入賞口9が設けられている。なお、10は図柄変動表示器2が変動表示中に始動口5に打球が入賞した場合にその個数を記憶し始動を保留するために設けた4つの表示ランプ、11は通過ゲート4を打球が通過することにより変動開始する普通図柄変動表示器(7セグメントデジタル表示装置)、12は該普通図柄変動表示器11が変動表示中に通過ゲート4に打球が通った場合にその個数を記憶し変動表示を保留するために設けられた4つの表示ランプ、13は装飾ランプである。
【0008】
図2はCPU,ROM,RAM,I/Oからなる遊技制御基板15に接続される本発明に関連する入出力機器を示したブロック図で、20は通過ゲート4を通過した打球を検出する通過検出スイッチ、21は始動口5に入賞した打球を検出する始動スイッチ、22は前記可変入賞装置7への入賞球を計数するカウントスイッチ、23は前記継続入賞口9への入賞球を検出する特定領域スイッチ、24は遊技者が操作し得るようにこのパチンコ遊技機の前面に設けられた選択操作スイッチであり、該遊技制御基板にはさらに前記図柄変動表示器2と、普通図柄変動表示器11と、装飾ランプ13と、可変入賞装置7のソレノイド25と、始動口5の羽根を開閉動させるソレノイド26が接続されている。そしてこれらにより該遊技制御基板15は、図柄変動表示機能,大当たり判定機能,大当たり動作制御機能を有するほか、遊技課題表示契機抽選手段,課題報知手段,遊技課題選択手段,課題達成可否判定結果報知手段を有している。
【0009】
しかして、このパチンコ遊技機では、何時を契機としてもよいが、例えばスーパーリーチが表示されたにも拘わらず大当たりが発生しなかった時、或いは大当たり動作終了後等に、図3に例示したように上記図柄変動表示器2に複数種類の遊技課題(A〜F)が表示される遊技課題選択画面となる。この遊技課題選択画面では、遊技課題Aは例えば「5分以内に始動口に10個入球させよ。」という課題であり、遊技課題Bは「10回の図柄変動が行われるまでにリーチを出現させよ。」という課題であり、遊技課題Cは「1分間遊技球を打つ間に各入賞口に1球も入れるな。」という課題であり、遊技課題Dは「50回の図柄変動が行われるまでに大当たりさせよ。」という課題であり、遊技課題Eは「2分以内にキャラクタを図柄変動表示器に表示させよ。」という課題であり、遊技課題Fは「3分以内に上部天入賞口に入球させよ。」という課題であり、その達成の難易度が夫々異なるものである。またそのとき、課題の達成難易度を遊技者が容易に認識し得るように数字や記号等を表示するようにしてもよい。
【0010】
そこで遊技者はA〜Fの遊技課題の内で自分が得意とする課題を上記選択操作スイッチ24によって任意に選択し得るようになる。そして遊技者による選択が行われると、図4に例示したように、その遊技課題および遊技課題の達成率を表示する遊技課題達成率表示画面となり、残り時間や入球数等が表示される。そして残り時間がなくなるなどでタイムオーバーすると、遊技課題が達成されたかどうかが判定され、図5に示したように、課題達成可否判定結果が遊技者に報知されるとともに、大当たり、即ち、特別遊技状態とは異なる特典が遊技者に付与される。この特典は達成の難易度に従って大小有利性が異なるものとする。例えば、達成が比較的容易な遊技課題Aが達成された場合に付与される特典は、図柄変動が10回行われるまで特別遊技状態が生起する確率を通常の1/300から1/60に上昇させることであり、遊技課題Bが達成された場合に付与される特典は、図柄変動が20回行われるまで特別遊技状態が生起する確率を通常の1/300から1/60に上昇させることであり、遊技課題Cが達成された場合に付与される特典は、図柄変動が20回行われるまで始動口5の開成時間を通常の0.5秒間から2秒間に延長させることであり、遊技課題Dが達成された場合に付与される特典は、図柄変動が30回行われるまで始動口5の開成時間を通常の0.5秒間から2秒間に延長させることであり、遊技課題Eが達成された場合に付与される特典は、図柄変動が20回行われるまで始動口5の開成時間を通常の0.5秒間から2秒間に延長させると同時に特別遊技状態が生起する確率を通常の1/300から1/60に上昇させることであり、遊技課題Fが達成された場合に付与される特典は、図柄変動が30回行われるまで始動口5の開成時間を通常の0.5秒間から2秒間に延長させると同時に特別遊技状態が生起する確率を通常の1/300から1/60に上昇させることである。このような特典が付与されることにより特別遊技状態の生起が容易なり遊技者にとって有利となる。また、こうして判定結果が遊技者に報知されると該遊技課題および遊技課題の達成率の表示は消され通常画面に戻る。なお、図6にこのような作動の流れをフローチャートにて示す。
【0011】
そして、打球が始動口5に入ると、図柄変動表示器2に1〜8の数字および☆◆◎等の記号またはキャラクター等の図柄が複数列にて変動表示され、その表示の変動は数秒後に停止し、その停止図柄が「777」等の所定態様を形成した場合に大当たりとなり特別遊技状態となって、可変入賞装置7の開閉扉がソレノイド25の作動により繰り返し継続的に開成状態となることで打球の入賞が容易となり、こうした大当たり動作期間中に多数の景品球を取得できるようになる。
【0012】
なお以上の実施形態では、遊技課題は複数種類用意され、その内の一つを遊技者が任意に選択し得るようにしたが、遊技課題はその表示契機に従って予め決められたものとしてもよい。その場合のフローチャートは図7に示したように簡略化される。
【0013】
また、図柄変動とは別異の遊技課題としては、上記実施形態に示したものの他、図柄変動表示器2に例えばルーレットゲーム,トランプゲーム、或いはボクシング,球技等のスポーツゲームが表示され、それらの勝負結果により特典付与の有無が決せられるようにするなど、図柄変動とは別異の何らかの遊技課題を設けることができる。また、遊技者の打球技術の如何によって達成が容易となるものなど種々の遊技課題を用意することができるので、従来のパチンコ遊技にない技術介入性を付加させ遊技者を奮起させることもでき、遊技の幅も一層広がる。なお、遊技課題を表示する契機としては、上記の他、打球数や図柄変動回数,リーチ回数等が所定数に達した時期になされるようにしたり、乱数によって不定期になされるようにしたり、検出スイッチの遊技球検出時に取得される乱数値によってなされるようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】
このように本発明は、始動条件が成立することにより図柄変動表示器の表示図柄が変動し、所定時間経過後に変動停止した停止図柄が所定態様を形成した場合に遊技者にとって有利な特別遊技状態が生起するように構成されたパチンコ遊技機において、上記図柄変動とは別異の遊技課題を所定契機に遊技者に報知する課題報知手段と、該遊技課題が達成されたかどうかを判定し遊技者に報知する課題達成可否判定結果報知手段とを備え、遊技課題が達成された場合に前記特別遊技状態とは異なる特典が遊技者に付与されるようにしたので、従来のように図柄変動の如何だけでなく、種々の遊技課題の達成によって特典が付与されるようになり、遊技者を飽きさせることなく、遊技の幅が広げられ、興趣を増大させる有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ遊技機の遊技盤の実施形態を示す正面図。
【図2】本発明に係るパチンコ遊技機の実施形態を示すブロック図。
【図3】本発明の実施形態を示す遊技課題選択画面の表示例図。
【図4】本発明の実施形態を示す遊技課題達成率表示画面の表示例図。
【図5】本発明の実施形態を示す課題達成可否判定結果報知画面の表示例図。
【図6】本発明の実施形態を示すパチンコ遊技機のフローチャート。
【図7】本発明の実施形態を示すパチンコ遊技機のフローチャート。
【符号の説明】
1     遊技盤
2     図柄変動表示器
5     始動口
7     可変入賞装置

Claims (8)

  1. 始動条件が成立することにより図柄変動表示器の表示図柄が変動し、所定時間経過後に変動停止した停止図柄が所定態様を形成した場合に遊技者にとって有利な特別遊技状態が生起するように構成されたパチンコ遊技機において、上記図柄変動とは別異の遊技課題を所定契機に遊技者に報知する課題報知手段と、該遊技課題が達成されたかどうかを判定し遊技者に報知する課題達成可否判定結果報知手段とを備え、遊技課題が達成された場合に前記特別遊技状態とは異なる特典が遊技者に付与されるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 遊技課題は複数種類用意され、その内の一つが決定されて遊技者に報知されるようにした請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 複数種類用意された遊技課題の内の一つを遊技者が任意に選択し得るようにする遊技課題選択手段を設けた請求項1または2に記載のパチンコ遊技機。
  4. 遊技課題および遊技課題の達成率を表示する遊技課題達成率表示手段を設けた請求項1〜3に記載のパチンコ遊技機。
  5. 遊技課題が達成されたかどうかを判定し判定結果が遊技者に報知されると該遊技課題および遊技課題の達成率の表示が消されるようにした請求項1〜4に記載のパチンコ遊技機。
  6. 特別遊技状態とは異なる特典は特別遊技状態の生起を容易ならしめるものである請求項1〜5に記載のパチンコ遊技機。
  7. 複数種類用意される遊技課題は、その達成難易度が異なるものである請求項1〜6に記載のパチンコ遊技機。
  8. 複数種類用意される遊技課題は、その達成の難易度が異なるものにするとともに、その難易度に従って特典の有利性が異なるものである請求項1〜7に記載のパチンコ遊技機。
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