JP2004032542A - デジタルカメラ及びデータ表示装置並びにデータの表示制限解除方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メモリーカード14には、画像ファイルF1〜F60が記録されている。画像ファイルF31〜F60は、再生ロック(データの表示制限)がかけられたロック対象ファイル33として指定されており、解除キーを入力しないとディスプレイに再生表示することができない。再生ロックを解除する場合には、予め設定した候補画像ファイル(画像ファイルF1〜F9)34の中から、解除キーとなるキー画像(画像Pic1,Pic5,Pic9)36を選択する。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ及びデータ表示装置並びにデータ表示制限解除方法に関し、更に詳しくは、記憶媒体内に記録され表示制限がなされた特定のデータの表示制限を解除する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCDなどの撮像手段で撮像した撮影画像をデジタルデータとしてメモリーカードに記録するデジタルカメラが知られている。このデジタルカメラの多くにはLCDパネルなどのディスプレイが設けられており、メモリーカードに記録された撮影画像を手軽に再生表示することができる。
【0003】
メモリーカードの容量は近年増加傾向にあり、1枚のメモリーカードに画像を数百枚記録しておくことも可能になってきている。そのため、メモリーカードに記録された撮影画像をプリントしたり、またはパーソナルコンピュータなどに取り込んだりした後も、その撮影画像データをメモリーカードから消去することなくそのまま放置してしまうユーザーが多い。
【0004】
1台のデジタルカメラが家族や友人など複数のユーザーの間で共用されることも多く、そのような場合に、メモリーカード内に複数のユーザーの撮影画像データが残っていると、各ユーザーは、他のユーザーの撮影画像データを簡単に見ることができてしまう。撮影画像の中には、他のユーザーに秘匿しておきたいものもあるので、デジタルカメラに、画像の再生表示を制限する表示制限機能を設けることが望まれている。
【0005】
特開2001−320668号公報には、メモリーカード内の画像データの機密保護を目的として画像データの表示制限機能を設けたデジタルカメラが記載されている。このデジタルカメラでは、カメラ本体の鍵穴に物理的な鍵(ハードウエア鍵)を差し込むことによって、表示制限とその解除とが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、物理的な鍵を使用して表示制限を解除する方法は、鍵を持っているユーザーしか表示制限機能を利用することができず不便である。もちろん、複数のユーザーが鍵を持っていれば、当該複数のユーザーが表示制限機能を利用することはできるが、鍵が1種類しかない場合には、鍵を持つ複数のユーザー間で撮影画像を秘匿することはできない。また、この方法では、表示制限機能を利用するために鍵を所持しなければならないが、日常的に使用しない鍵は紛失の危険が大きく、カメラを日常的に使用するプロのカメラマンなどは別として、カメラを日常的に使用することが少ない一般のユーザーにとってはあまり実際的な方法ではない。
【0007】
また、表示制限を解除する一般的な技術としては、予め設定されたパスワードの入力をユーザーに対して要求する方法がある。この方法によれば、物理的な鍵が不要となる上に、複数のユーザーがそれぞれ個別のパスワードを設定しておくことで、ユーザー毎に撮影画像の秘匿を簡便に行うことができる。
【0008】
しかし、パスワードは、キャッシュカードやクレジットカード、インターネットの利用などに代表されるように、情報化社会の進展に伴って、本人確認の手段として各種の場面で頻繁に使用されており、各個人が管理しなければならないパスワードの数は増加してきている。そのため、日常的な生活であまり使用されないパスワードについては、忘却されやすいという問題がある。
【0009】
本発明は、パスワードによらずに、データの表示制限を簡便に解除することができるデジタルカメラ及びデータ表示装置並びにデータ表示制限解除方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラは、撮像手段によって撮影された画像データを記憶媒体へ記録するとともに、前記画像データを読み出して本体に設けられたディスプレイに画像を再生表示するデジタルカメラにおいて、前記記憶媒体内の画像データのうち、予め指定された特定の画像データが不用意にディスプレイへ表示されることを制限するデータ表示制限手段と、前記特定の画像データに対する表示制限を解除する表示制限解除手段とが設けられており、前記表示制限解除手段は、前記制限を解除するためのキー画像として予め設定された画像を含む複数の画像をディスプレイへ出力する画像出力手段と、ディスプレイに表示された前記複数の画像の中から任意の画像を選択させる画像選択手段と、選択された画像と前記キー画像とが一致するかどうかを判定する判定手段とからなり、前記選択画像と前記キー画像とが一致した場合に、前記表示制限を解除することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のデータ表示装置は、記憶媒体に記録されたデータをディスプレイに表示するデータ表示装置において、前記データのうち、予め指定された特定のデータが不用意にディスプレイへ表示されることを制限するデータ表示制限手段と、前記特定のデータに対する表示制限を解除する表示制限解除手段とが設けられており、前記表示制限解除手段は、前記制限を解除するためのキー画像として予め設定された画像を含む複数の画像をディスプレイへ出力する画像出力手段と、ディスプレイに表示された前記複数の画像の中から任意の画像を選択させる画像選択手段と、選択された画像と前記キー画像とが一致するかどうかを判定する判定手段とからなり、前記選択画像と前記キー画像とが一致した場合に、前記表示制限を解除することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のデータの表示制限解除方法は、特定のデータに対するディスプレイへの表示制限を解除するデータの表示制限解除方法において、キー画像として予め設定された画像を含む複数の画像を表示し、それらの画像の中から選択された画像と前記キー画像とが一致するかどうかを判定し、前記選択画像と前記キー画像とが一致した場合に、前記表示制限を解除することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、デジタルカメラ10の前面には、撮影レンズ11及びファインダ対物窓12、上面にはシャッタボタン13が、側面にはメモリーカード14をセットするスロット16がそれぞれ設けられている。メモリーカード14は、スロット16に着脱自在にセットされる。シャッタボタン13が押されると、撮像された画像データがメモリーカード14に記録される。画像データには、各種の画像補正処理が施された後、データ圧縮処理が施され、処理済みのデータが画像ファイルF1〜F60として記録される。圧縮形式としては、例えば、JPEG(Joint Photographic Expart Group )形式が使用される。
【0014】
図2に示すように、デジタルカメラ10の背面には、ファインダ接眼窓18,汎用キー19,電源ボタン20,モード切替キー21,確定/実行ボタン22,再生ロックボタン23,ディスプレイ24が設けられている。ディスプレイ24としては、例えば、LCD(Liquid Crystal Display) などが使用される。モード切替キー21は、撮影を行う撮影モードと、メモリーカード14に記録された画像データをディスプレイ24に再生表示する再生モードとを切り替える。撮影モードでは、ディスプレイ24は電子ビューファインダとして機能する。
【0015】
また、ディスプレイ24には、画像データの記録画素数の設定や、電子ビューファインダのオンオフの切り替え等各種の設定を行うための設定画面が表示される。ユーザーは、設定画面を見ながら汎用キー19や確定/実行ボタン22を操作することにより、それらの設定を行う。汎用キー19は、画面に表示されたカーソルを移動するために用いられ、この汎用キー19によって、設定項目の選択や画像の選択が行われる。確定/実行ボタン22は、カーソルによって選択された設定項目や画像を確定したり、選択された処理を実行したりする場合に用いられる。
【0016】
再生モードが選択されると、メモリーカード14から画像ファイルが読み出されて、このファイルに対して伸張処理がなされディスプレイ24に画像が再生表示される。この再生モードでは、図3(A)に示すように、ディスプレイ24の画像表示画面31内に1コマずつ画像が表示される他、図3(B)に示すように、画像表示画面31内に複数コマのサムネイル画像が並べられてインデックス表示される。
【0017】
このインデックス表示において画面内に表示できるサムネイル画像の個数は、設定により変更が可能であり、本例では、例えば、9コマに設定されている。インデックス表示される場合には、画像表示画面31内のいずれかのコマの外周にカーソル32が表示される。本例では、画像Pic1にカーソル32が合っている。汎用キー19でカーソル32を下方に移動させると、次の9コマの画像が表示される。カーソル32を所望の画像に合わせて、確定/実行ボタン22を押すと、カーソル32で選択された画像が画像表示画面31内に拡大表示される。
【0018】
デジタルカメラ10は、メモリーカード14内の特定の画像ファイルの再生表示を制限するデータ表示制限機能を備えている。再生ロックボタン23は、特定の画像に対して表示制限設定(再生ロック設定)を行うためのものである。
【0019】
図4に示すように、例えば、メモリーカード14内の画像ファイルF1〜F60のうち、点線で囲まれた画像ファイルF30〜F60は、再生がロックされた(表示制限設定がなされた)ロック対象ファイル33である。ロック対象ファイル33は、画像表示画面31に再生表示されずに、例えば、コマの枠内に、ファイルNoと、「locked」という文字が表示される。
【0020】
ロック対象ファイル33のロック解除は、画像表示画面31に表示された複数の候補画像の中から、解除するためのキーとなる画像として予め設定されたキー画像を選択することにより行われる。ここで、候補画像とは、表示可能な画像(ロック対象外の画像)のうち、キー画像を含む複数の画像をいう。この候補画像は、ユーザーにキー画像を選択させる際に、画像表示画面31に表示される。そのため、候補画像は、ロック対象ファイル33以外の画像ファイルの中から設定される。
【0021】
本例では、ロックされていない画像ファイルF1〜F30のうち、画像ファイルF1〜F9が候補画像ファイル34として設定されている。この候補画像ファイル34を再生表示した各画像Pic1〜Pic9が、候補画像となる。そして、キー画像としては、図上ハッチングで示した画像Pic1,画像Pic5,画像Pic9の3つの画像が設定されている。
【0022】
再生ロックボタン23を押すと、例えば、図5(A)に示すように、ディスプレイ24の画面が、ロック対象ファイルを指定する指定画面36に切り替わる。指定画面36では、「ロック対象ファイルを指定してください」というメッセージが表示されるとともに、ファイルNoを指定する一対のボックス36a,36bが表示される。
【0023】
ロックしたいファイルのうち、先頭のファイルNoをボックス36aに入力し、最後のファイルNoをボックス36bに入力する。各ボックス36a,36bにカーソル32を合わせて汎用キー19を操作すると、ボックス36a,36b内の番号が切り替わり、ファイルNoが入力される。例えば、ボックス36aに先頭のファイルNoである「031」を入力し、ボックス36bに最後のファイルNoである「060」を入力すると、画像ファイルF31〜画像ファイルF60までがロック対象ファイル33として指定される。
【0024】
一対のボックス36a,36bは、番号が連続していないファイルを指定できるように、複数組(例えば4組)用意されている。ファイルNoを入力して、確定/実行ボタン22を押すと、ロック対象ファイル33の設定が確定する。
【0025】
ロック対象ファイル33の指定が終了すると、指定画面36から画像表示画面31に切り替わる。この画像表示画面31には、ロック対象ファイル33以外の画像ファイルF1〜F30が9コマずつ表示されるとともに、「候補画像を設定してください」というメッセージが表示される。ユーザーは、画像ファイルF1〜F30の中から、候補画像を選択して設定する。
【0026】
候補画像は、例えば、カーソル32によって1コマずつ選択され、確定/実行ボタン22を押すことにより設定される。設定された候補画像は、例えば、ハーフトーンに変化して、画像表示画面31内で、他の画像と識別可能に表示される。そして、この操作を繰り返すことにより、例えば、画像Pic1〜Pic9の9コマの候補画像が設定される。もちろん、ロック対象ファイル33を指定する場合のように、専用の指定画面で選択できるようにしてもよい。
【0027】
候補画像の選択が完了した後、再度、確定/実行ボタン22を押すと、設定が確定する。候補画像の設定が終了すると、図5(B)に示すように、画像表示画面31に、設定した候補画像(画像Pic1〜Pic9)とともに、「キー画像を指定してください」というメッセージが表示される。キー画像は、これら候補画像の中から、選択されて設定される。画像選択は、候補画像の選択と同様に、カーソル32及び汎用キー19を使用して行われる。
【0028】
例えば、図上ハッチングで示す3つの画像Pic1,Pic5,Pic9を選び、これらをキー画像37として設定する。設定されたキー画像37は、候補画像の選択時と同様に、ハーフトーンに変化し、画像表示画面31内で、他の画像と識別可能に表示される。キー画像37の設定が完了した後、確定/実行ボタン22を押すと、設定が確定する。再生ロックの設定がすべて完了すると、図3に示すように、ロック対象ファイル33は、ディスプレイ24に再生表示されなくなる。
【0029】
そして、これらロック対象ファイル33を再生しようとすると、図6(A)に示すように、画像表示画面31には、メッセージボックス41が表示される。メッセージには、「再生ロックがかかっています」といった警告メッセージとともに、「ロックを解除しますか?」といった問い合わせメッセージが含まれる。
【0030】
ロックを解除する場合には、カーソル32を「YES」ボタン42に合わせて確定/実行ボタン22を押す。すると、図5(B)に示すように、画像表示画面31には、予め設定した9つの候補画像(画像Pic1〜Pic9)が表示されるとともに、例えば、「キー画像を選択してください」といったメッセージが表示される。ここで、カーソル32と確定/実行ボタン22を使用して、3つのキー画像(画像Pic1,Pic5,Pic9)を選択すると、ロックが解除される。
【0031】
選択した画像とキー画像とが一致しない場合には、図5(C)に示すように、選択した画像が間違っている旨の警告メッセージを画面に表示する。ロックを解除しない場合には、「NO」ボタン43を選択する。「NO」ボタン43が選択されると、メッセージボックス41が消える。
【0032】
このように、キー画像を知らないと、ロックを解除することはできないので、ロック対象ファイル33の画像が他のユーザーに見られてしまうことはない。また、解除キーとして画像を使用しているから、解除キーが文字や数字からなるパスワードの場合と比較して、記憶に残りやすい。特に、解除キーとして自分が撮影した画像を設定することができるので、印象に残りやすい。また、デジタルカメラ10では、画像の選択操作は頻繁に行われるので、その操作部は使いやすいように設計されている。そのため、デジタルカメラ10においては、パスワードを入力する操作と比較すると、画像の選択操作の方が簡便に行うことができる。
【0033】
図7は、デジタルカメラ10の電気構成の概略を示す。撮影レンズ11の背後には、CCDイメージセンサ51が配置されている。CCDイメージセンサ51は、周知のように被写体光を光電変換してアナログの撮像信号を出力する。CCDイメージセンサ51は、アンプ52を介してA/Dコンバータ53に接続されており、CCDイメージセンサ51から出力されるアナログの撮像信号が、A/Dコンバータ53によってデジタルデータに変換される。デジタルデータに変換された撮影画像データは、画像処理部54へ入力される。
【0034】
画像処理部54は、撮影画像データに対して、ホワイトバランス補正,ガンマ補正などの各種の画像補正処理を施す他、インデックス画像を作成するための画像合成処理や、データの圧縮処理をする。リードライト回路55は、メモリーカード14へアクセスしてデータの書き込みと読み出しとを行う。撮影画像データは、画像処理部54で各種の画像処理がなされた後、リードライト回路55によってメモリーカード14へ書き込まれる。再生モードでは、メモリーカード14から読み込まれた画像ファイルに対して、画像処理部54が伸張処理をし、その画像データがビデオメモリ56へ書き込まれる。ビデオメモリ56は、書き込まれた画像データをディスプレイ24へ出力する。
【0035】
操作部62は、汎用キー19,電源ボタン20,モード切替キー21,確定/実行ボタン22,再生ロックボタン23からなる。CPU61は、操作部62からの指示に従って、撮影モード及び再生モードの各モードを切り替えるとともに、選択された各モードに応じて、デジタルカメラ10の各部を制御する。RAM64は、CPU61が制御プログラムを実行するための作業用メモリである。ROM63には、制御プログラムが格納されており、CPU61は、RAM64へ前記制御プログラムをロードして、制御プログラムに記述された処理ステップを実行する。
【0036】
CPU61は、メモリーカード14内の画像ファイルに再生ロックがなされた場合には、再生ロックされたことを表すロック情報をメモリーカード14へ書き込む。ロック情報は、再生ロックされた画像ファイルと関連付けて記録される。このロック情報には、ロック時に設定された候補画像及びキー画像のファイル番号も含まれる。画像ファイルの読み出しが指示された場合には、CPU61は、前記ロック情報を基に、当該画像ファイルに対して再生ロックがかけられているかどうかを調べる。再生ロックがかけられている場合には、当該画像ファイルの再生表示を禁止して、ディスプレイ24へ上述した警告メッセージを表示する。
【0037】
CPU61は、ロック解除指示があった場合には、前記候補画像をディスプレイ24へ表示して、ユーザーに対してキー画像の入力を促す。そして、ロック情報を基に、ユーザーが選択した画像と、予め設定されたキー画像とが一致しているかどうかを判定し、一致している場合には、ロックを解除する。一致しない場合には、選択した画像が間違っている旨の警告メッセージを表示する。
【0038】
以下、上記構成による作用について、図8及び9のフローチャートを参照しながら説明する。再生モードが選択されると、メモリーカード14から画像ファイルが読み出されて、ディスプレイ24に再生表示される。
【0039】
図8に示すように、メモリーカード14内の特定の画像ファイルに対して、再生ロックをかける場合には、再生ロックボタン23を押下する。再生ロックボタン23が押下されると、まず、ディスプレイ24に指定画面36が表示される。ここで、ロック対象ファイルを指定した後に、画像表示画面31で、ロック対象画像以外の画像の中から候補画像を選択して、候補画像ファイルを設定する。
【0040】
候補画像ファイルが設定されると、候補画像がディスプレイに再生表示される。最後に、候補画像の中からキー画像を指定する。キー画像を指定した後に、確定/実行ボタン22を押下すると、メモリーカード14へロック情報がロック対象ファイルと関連付けて記憶される。これにより、再生ロックがかかり、ロック対象ファイルの再生が禁止される。
【0041】
再生ロックを解除する場合には、ロック対象画像を選択して、再生指示をする。そうすると、ディスプレイ24に、予め設定された候補画像が表示される。この候補画像の中から予め設定したキー画像を選択する。選択した画像と予め設定したキー画像とが一致した場合には、再生ロックが解除され、再生指示がなされた画像ファイルがディスプレイ24に再生表示される。選択した画像と予め設定したキー画像とが一致しない場合には、警告メッセージが表示される。
【0042】
上記実施形態では、再生ロックをかける際に、ロック対象ファイルを指定するようにしているが、その反対にロックをしないファイルを指定し、それ以外のファイルに対してロックがかかるようにしてもよい。また、再生ロックをかける際に、候補画像を設定し、その後、キー画像を設定するようにしているが、例えば、一度候補画像を設定した後は、キー画像を設定するだけで再生ロックをかけることができるようにしてもよい。
【0043】
また、候補画像及びキー画像の個数は、候補画像が9つ、キー画像が3つの例で説明したが、それぞれの個数は、それ以上でも以下でもよく適宜選択が可能である。これらの数を増減することで、セキュリティレベルを高くしたり低くしたりすることができる。また、キー画像の数だけでなく、その選択順序の一致をも判定するようにしてもよい。
【0044】
例えば、A,B,Cの3つの画像をキー画像として設定するとともに、選択順序をA,B,Cの順番で設定した場合には、A,B,Cの3つの画像が選択された場合でも、その選択順序がB,C,Aの順番である場合には、ロックは解除されない。このように、選択順序も含めれば、候補画像やキー画像の数が少ない場合でも解除キーの組み合わせを増加させることができるので、セキュリティレベルの低下を防止することができる。
【0045】
また、上記実施形態では、ロック対象ファイルのグループを1つだけ設定する例で説明しているが、1つのメモリーカード内に、ロック対象ファイルのグループを複数個設定できるようにしてもよい。この場合には、ロック対象の範囲,候補画像及びキー画像を含むロック情報は、各グループ毎に設定される。
【0046】
例えば、図9に示すメモリーカード71には、ユーザーAが撮影した画像ファイルFA1〜FA40と、ユーザーBが撮影した画像ファイルFB1〜FB50とが記録されている。画像ファイルFA1〜FA40のうち、画像ファイルFA10〜FA40は、ユーザーAによって、ロック対象ファイル33の第1グループとして指定されており、画像ファイルFA1〜FA9が、この第1グループのロックを解除するために必要なキー画像を含む候補画像ファイル34として設定されている。同様に、画像ファイルFB1〜FB50のうち、画像ファイルFB10〜FB50は、ユーザーBによって、ロック対象ファイル33の第2グループとして指定されており、画像ファイルFB1〜FB9が、その第2グループのロックを解除するためのキー画像を含む候補画像ファイル34として設定されている。
【0047】
ユーザーAは、ユーザーBが設定したキー画像を知らないので第2グループの画像ファイルFB10〜FB50の画像を見ることはできないし、他方、ユーザーBは、ユーザーAが設定したキー画像を知らないので第1グループの画像ファイルFA10〜FA40の画像を見ることはできない。こうすれば、1台のデジタルカメラ10を複数のユーザーで共用したような場合でも、各ユーザーがそれぞれ指定した特定のデータを、他のユーザーに秘匿しておくことができる。
【0048】
また、上記実施形態では、ロック対象ファイルについて、再生表示はされないものの、コマ枠が表示されるようにしているが、コマ枠を表示しないようにしてもよい。こうすると、ディスプレイ上には候補画像しか表示されないので、ロック対象ファイルの存在すら、他のユーザーに知られてしまうことがなくなる。こうした場合には、再生ロックボタンの他に、ロック解除ボタンを設けて、このロック解除ボタンの押下により、ロック対象ファイルのグループNoがディスプレイに表示されるようにするとよい。そして、所望のグループNoを選択すると、そのグループに対応する候補画像がディスプレイに表示される。表示された候補画像の中からキー画像が選択されると、ロックが解除される。
【0049】
また、上記実施形態では、本発明をデジタルカメラに適用した例で説明したが、本発明は、デジタルカメラに限るものではなく、携帯電話やPDA(PersonalDigital Assistant)を含む各種の携帯端末装置など、記憶媒体に記憶されたデータを読み出してディスプレイに表示するデータ表示機能を持ったすべての装置に適用することができる。記憶媒体は、メモリーカードに限られず、ハードディスク,コンパクトディスク,DVD(Digital Versatile Disc) などの各種情報記憶媒体を使用することができる。表示制限対象となるデータは、画像データでなくてもよく、テキストデータやプログラムデータでもよい。
【0050】
また、パーソナルコンピュータに、データ表示制限解除プログラムをインストールして、パーソナルコンピュータを本発明のデータ表示装置として機能させてもよい。前記データ表示制限解除プログラムは、特定のデータに対する表示制限を解除するデータの表示制限解除プログラムであって、キー画像として予め設定された画像を含む複数の画像を表示する第1ステップと、それらの画像の中から選択された画像と前記キー画像とが一致するかどうかを判定する第2ステップと、前記選択画像と前記キー画像とが一致した場合に、前記表示制限を解除する第3ステップとからなる各ステップをコンピュータに実行させる。
【0051】
また、データが記憶された記憶媒体と、データを表示するディスプレイとが、インターネットなどの通信ネットワークを介して接続されているような場合にも本発明を適用することができる。例えば、データが蓄積されるサーバー端末から、インターネットを通じて、クライアント端末がデータをダウンロードするような場合に、クライアント端末のディスプレイにダウンロードしたデータを表示する前に、前記ディスプレイにキー画像を含む候補画像を表示させ、キー画像を選択させるようにする。選択画像とキー画像とが一致した場合には、ダウンロードしたデータが表示され、不一致の場合には、データは表示されない。
【0052】
この場合の表示制限の方式は、クライアント端末へいったんデータがダウンロードされた後、そのデータがディスプレイへ表示されることを制限してもよいし、クライアント端末へデータがダウンロードされることを禁止することにより、ディスプレイへの表示が制限されるようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明は、記憶媒体に記録されたデータに対してディスプレイへの表示制限がなされた場合に、前記制限を解除するためのキー画像として予め設定された画像を含む複数の画像をディスプレイに表示し、それらの画像の中から任意の画像を選択させ、選択された画像と前記キー画像とが一致するかどうかを判定し、前記選択画像と前記キー画像とが一致した場合に、前記表示制限を解除するようにしたから、解除キーとしてハードウエアキーを使用する場合と比較して、データの表示制限及びその解除を簡便に行うことができる。また、解除キーとして、画像を使用するから、パスワードと比較して覚えやすく、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの正面外観図である。
【図2】デジタルカメラの背面図である。
【図3】ディスプレイに画像を再生した状態を示す説明図である。
【図4】ロック対象ファイル及び候補画像の説明図である。
【図5】再生ロックをする際の画面遷移を示す説明図である。
【図6】ロックを解除する際の画面遷移を示す説明図である。
【図7】デジタルカメラの電気構成を示すブロック図である。
【図8】再生ロックの手順を示すフローチャートである。
【図9】ロックの解除手順を示すフローチャートである。
【図10】ロック対象ファイルのグループを複数個設定した場合の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
14,71 メモリーカード
19 汎用キー
22 確定/実行ボタン
23 再生ロックボタン
24 ディスプレイ
31 画像表示画面
33 ロック対象ファイル
34 候補画像ファイル
36 キー画像
56 ビデオメモリ
61 CPU
62 操作部
Claims (3)
- 撮像手段によって撮影された画像データを記憶媒体へ記録するとともに、前記画像データを読み出して本体に設けられたディスプレイに画像を再生表示するデジタルカメラにおいて、
前記記憶媒体内の画像データのうち、予め指定された特定の画像データが不用意にディスプレイへ表示されることを制限するデータ表示制限手段と、
前記特定の画像データに対する表示制限を解除する表示制限解除手段とが設けられており、
前記表示制限解除手段は、前記制限を解除するためのキー画像として予め設定された画像を含む複数の画像をディスプレイへ出力する画像出力手段と、ディスプレイに表示された前記複数の画像の中から任意の画像を選択させる画像選択手段と、選択された画像と前記キー画像とが一致するかどうかを判定する判定手段とからなり、前記選択画像と前記キー画像とが一致した場合に、前記表示制限を解除することを特徴とするデジタルカメラ。 - 記憶媒体に記録されたデータをディスプレイに表示するデータ表示装置において、
前記データのうち、予め指定された特定のデータが不用意にディスプレイへ表示されることを制限するデータ表示制限手段と、
前記特定のデータに対する表示制限を解除する表示制限解除手段とが設けられており、
前記表示制限解除手段は、前記制限を解除するためのキー画像として予め設定された画像を含む複数の画像をディスプレイへ出力する画像出力手段と、ディスプレイに表示された前記複数の画像の中から任意の画像を選択させる画像選択手段と、選択された画像と前記キー画像とが一致するかどうかを判定する判定手段とからなり、前記選択画像と前記キー画像とが一致した場合に、前記表示制限を解除することを特徴とするデータ表示装置。 - 特定のデータに対する表示制限を解除するデータの表示制限解除方法において、
キー画像として予め設定された画像を含む複数の画像を表示し、それらの画像の中から選択された画像と前記キー画像とが一致するかどうかを判定し、前記選択画像と前記キー画像とが一致した場合に、前記表示制限を解除することを特徴とするデータの表示制限解除方法。
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