JPH1051721A

JPH1051721A - デジタルスチルビデオカメラ

Info

Publication number: JPH1051721A
Application number: JP8205115A
Authority: JP
Inventors: Kenji Shiraishi; 賢二白石
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1996-08-02
Filing date: 1996-08-02
Publication date: 1998-02-20

Abstract

(57)【要約】【課題】撮影された写真の分類や検索等を容易に行な
うことができ，また大容量のメモリ内でも各使用者が自
分が撮影した画像を容易に検索でき，更に撮影した画像
データの秘密性を確実に保護し得るデジタルスチルビデ
オカメラを提供することを目的とする。【解決手段】撮像手段１１１〜１１５を介して被写体
を撮像した画像データを，画像データ符号化手段１１
６，１１７により符号化し，記憶手段１０３に該符号化
された画像データを記録するが，その際，刻時手段で実
現される時計機能（マイコン１２１の一部機能）に基づ
く日付，並びに，カメラＩＤ記憶手段またはＩＤ記憶手
段１２３に保持されているカメラＩＤ番号及びまたはＩ
Ｄ番号等を副情報として，該画像データと共に記録す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はデジタルスチルビデ
オカメラに係り，特に，撮影された写真の分類や検索等
を容易に行なうことができ，また大容量のメモリ内でも
各使用者が自分が撮影した画像を容易に検索でき，更に
撮影した画像データの秘密性を確実に保護し得るデジタ
ルスチルビデオカメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年，図面や写真等の画像情報は，複製
や管理の容易さから，半導体メモリやパーソナルコンピ
ュータのハードディスク等にデジタル信号として記録さ
れるようになってきている。しかし，そのデータが増大
するにつれ，従来のデジタルスチルビデオカメラにおい
ては，画像を撮影する際に，撮影と同時に日付と時間し
か記録していないため，デジタルスチルビデオカメラで
撮影された画像データの検索や整理に多くの労力が必要
となってきている。また，複製や閲覧の容易さから，重
要な秘密情報等の情報の漏洩も問題になってきている。

【０００３】このような問題に留意した従来のデジタル
スチルビデオカメラとしては，例えば，特開平２−２８
０４８８号公報に開示された「電子スチルカメラシステ
ム」がある。この第１従来例は，記録媒体の画像情報を
アクセスする時にシークレット機能を持たせることによ
り，画像情報を再生する場合に特定の使用者や特定の装
置でしか再生できないようにしたものである。尚，この
第１従来例におけるシークレット機能は，圧縮方式を変
えることまたは画像自体を加工することで実現されてい
る。

【０００４】また，第２従来例として，特開昭６３−２
２４５６１号公報に開示された「電子スチルカメラシス
テム」では，各メモリパックに記録されたＩＤ番号を検
出し，ＩＤ番号検出出力を用いてメモリパックの記録・
再生・消去等を制御することにより，メモリパックの検
索を容易とし，操作性の向上を図っている。尚，この第
２従来例では，ＩＤ番号をメモリパックの識別に使用し
ている。

【０００５】更に，第３従来例として，特開昭６３−２
７３２７２号公報に開示された「変復調システム」で
は，所定番号をコード化したコード情報に基づいてデジ
タル信号を変調，復調することにより，著作権の保護や
情報の秘密性保護を可能としている。この第３従来例
は，入力したコード番号に基づいてデジタル信号を変調
することによりシークレット機能を実現したものであ
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら，上記従
来のデジタルスチルビデオカメラにおいては，画像を撮
影したとき，同時に日付や時間は記録することはできる
が，撮影されたカメラ固有で且つ書き換えのできないＩ
Ｄ番号を記録することのできるデジタルスチルビデオカ
メラはなかった。

【０００７】また，第２従来例等のように，ＩＤ番号を
持ち，該ＩＤ番号を撮影された画像に登録することので
きるデジタルスチルビデオカメラはあったが，これらは
みな使用者がＩＤ番号を登録するか，或いは，記憶媒
体，例えばメモリパック等にＩＤ番号が入れられたもの
で，カメラ本体がそれぞれ固有のＩＤ番号を持つもので
はなかった。そのため，他の記録媒体，例えばハードデ
ィスク等でデータを一括管理しているデータの検索を，
撮影された日時，ファイルネーム及びＩＤ番号で行なう
場合に，ＩＤ番号を容易に変更することができることか
ら，データ検索が混乱するという問題点があった。

【０００８】また，従来のデジタルスチルビデオカメラ
においても，ＩＤ番号を指定できるものはあったが，何
れのデジタルスチルビデオカメラもＩＤ番号を１つだけ
しか登録できないものであり，そのため，複数の人が使
用する場合に，個人のＩＤ番号を撮影した画像に添付す
るには，撮影者が変わる毎にＩＤ番号を変更しなければ
ならないという問題点があった。

【０００９】また，デジタルスチルビデオカメラが広く
用いられてくると，第三者に対して秘密にしておきたい
重要な画像もデジタルスチルビデオカメラで撮影される
ようになってくる。しかしながら，デジタルスチルビデ
オカメラで撮影された画像のようなデジタルデータは容
易に再生及び複製ができることから，秘密にしておきた
いデータの秘密性の保護が困難になるという問題点もあ
った。

【００１０】更に，シークレット機能を備えたデジタル
スチルビデオカメラにあっても，シークレット機能が適
応されているデータの再生においては，ユーザＩＤ及び
シークレットＩＤを知っている必要があり，そのため，
シークレットＩＤ番号を残しユーザＩＤのみを削除して
しまうと，メモリ内に再生できないデータが残存してし
まうという問題点もあった。

【００１１】本発明は，上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって，書き換えのできないＩＤ番号記憶手
段を備え，該データを撮影した画像データに組み込むこ
とで，撮影された写真の分類や検索等を容易に行なうこ
とができるようにしたデジタルスチルビデオカメラを提
供することを目的としている。

【００１２】また，本発明の他の目的は，複数のＩＤ番
号を記憶可能とし，記録時にカメラが記憶している各個
人のＩＤ番号を指定することで，撮影画像にＩＤ番号が
記録させ，再生時には，指定されたＩＤ番号が添付され
た画像のみを再生することとして，大容量のメモリ内で
も，各使用者が自分が撮影した画像を容易に検索し得る
デジタルスチルビデオカメラを提供することである。

【００１３】更に，本発明の他の目的は，暗証番号とし
てシークレットＩＤ番号を使用し，シークレットＩＤ番
号を知っている者のみしか再生，閲覧ができないシーク
レット機能を備えることとして，撮影画像の秘密性を確
実に保護し得るデジタルスチルビデオカメラを提供する
ことである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に，本発明の請求項１に係るデジタルスチルビデオカメ
ラは，被写体を撮像して画像データを出力する撮像手段
と，前記撮像した画像データを符号化する画像データ符
号化手段と，前記符号化された画像データを記録する記
憶手段と，時計機能を実現する刻時手段と，デジタルス
チルビデオカメラ固有の書き換えできないＩＤ番号を保
持するカメラＩＤ記憶手段とを備えたものである。

【００１５】また，請求項２に係るデジタルスチルビデ
オカメラは，被写体を撮像して画像データを出力する撮
像手段と，前記撮像した画像データを符号化する画像デ
ータ符号化手段と，前記符号化された画像データを記録
する記憶手段と，複数のＩＤ番号を保持するＩＤ記憶手
段とを備えたものである。

【００１６】また，請求項３に係るデジタルスチルビデ
オカメラは，請求項２記載のデジタルスチルビデオカメ
ラにおいて，前記デジタルスチルビデオカメラは，画像
データまたはメッセージを表示する表示手段と，ＩＤ番
号の操作を指示するＩＤ操作指示手段と，ＩＤ番号の操
作モードを選択するＩＤ操作モード選択手段とを具備
し，前記表示手段は，前記ＩＤ操作指示手段の指示に基
づき，前記ＩＤ記憶手段へＩＤ番号を登録する新規登録
モード，前記ＩＤ記憶手段に登録済みのＩＤ番号を選択
する選択モード，或いは，前記ＩＤ記憶手段に登録済み
のＩＤ番号を削除する削除モードの選択画面を表示し，
ユーザは，前記表示手段の該表示に基づき前記ＩＤ操作
モード選択手段によりＩＤ操作モードを選択するもので
ある。

【００１７】また，請求項４に係るデジタルスチルビデ
オカメラは，請求項３記載のデジタルスチルビデオカメ
ラにおいて，前記デジタルスチルビデオカメラは，当該
デジタルスチルビデオカメラの状態を，少なくとも電源
オフ，記録モードまたは再生モードに設定するメインス
イッチを具備し，前記新規登録モードで登録されたＩＤ
番号または前記選択モードで選択された登録済みのＩＤ
番号は，前記メインスイッチが電源オフまたは再生モー
ドに設定されるか，或いは，前記ＩＤ操作指示手段の再
指示があるまで有効であり，該有効なＩＤ番号は，前記
記憶手段に記録すべき画像データの副情報として付され
るものである。

【００１８】また，請求項５に係るデジタルスチルビデ
オカメラは，請求項３または４記載のデジタルスチルビ
デオカメラにおいて，前記デジタルスチルビデオカメラ
は，当該デジタルスチルビデオカメラの状態を，少なく
とも電源オフ，記録モードまたは再生モードに設定する
メインスイッチを具備し，前記メインスイッチが再生モ
ードに設定されている時に前記ＩＤ操作指示手段による
指示があった場合には，前記表示手段は，登録済みの各
ユーザのＩＤ番号及び該ＩＤ番号で撮影され前記記憶手
段に記録されている画像データ数を表示するものであ
る。

【００１９】また，請求項６に係るデジタルスチルビデ
オカメラは，請求項５記載のデジタルスチルビデオカメ
ラにおいて，前記デジタルスチルビデオカメラは，前記
表示手段による登録済みの各ユーザのＩＤ番号の表示に
対し，再生するＩＤ番号を選択する再生ＩＤ選択手段を
具備し，前記表示手段は，前記再生ＩＤ選択手段により
選択されたＩＤ番号で撮影され前記記憶手段に記録され
ている画像データのみを，撮影した順番に再生表示する
ものである。

【００２０】また，請求項７に係るデジタルスチルビデ
オカメラは，請求項２，３，４，５または６記載のデジ
タルスチルビデオカメラにおいて，前記デジタルスチル
ビデオカメラは，前記記憶手段に記録された画像データ
に付されている日時，ＩＤ番号等の副情報について前記
表示手段への表示を指示する副情報表示指示手段を具備
するものである。

【００２１】また，請求項８に係るデジタルスチルビデ
オカメラは，請求項２，３，４，５，６または７記載の
デジタルスチルビデオカメラにおいて，前記デジタルス
チルビデオカメラは，複数のシークレットＩＤ番号を保
持するシークレットＩＤ記憶手段と，画像データまたは
メッセージを表示する表示手段と，シークレットＩＤ番
号の操作を指示するシークレットＩＤ操作指示手段と，
シークレットＩＤ番号の操作モードを選択するＩＤ操作
モード選択手段とを具備し，前記表示手段は，前記シー
クレットＩＤ操作指示手段の指示に基づき，前記シーク
レットＩＤ記憶手段へシークレットＩＤ番号を登録する
新規登録モード，前記シークレットＩＤ記憶手段に登録
済みのシークレットＩＤ番号を入力する入力モード，或
いは，前記シークレットＩＤ記憶手段に登録済みのシー
クレットＩＤ番号を削除する削除モードの選択画面を表
示し，ユーザは，前記表示手段の該表示に基づき前記シ
ークレットＩＤ操作モード選択手段によりシークレット
ＩＤ操作モードを選択し，ユーザが前記記憶手段に記録
された画像データにシークレット機能を適用した後は，
所定のシークレットＩＤ番号を入力した場合にのみ，該
画像データへのアクセスを可能としたものである。

【００２２】また，請求項９に係るデジタルスチルビデ
オカメラは，請求項８記載のデジタルスチルビデオカメ
ラにおいて，前記シークレットＩＤ記憶手段のシークレ
ットＩＤ番号は，前記ＩＤ記憶手段のＩＤ番号と対応づ
けて保持され，１つのＩＤ番号に対して１つのシークレ
ットＩＤ番号のみしか登録できないものである。

【００２３】また，請求項１０に係るデジタルスチルビ
デオカメラは，請求項８または９記載のデジタルスチル
ビデオカメラにおいて，前記シークレット機能が適用さ
れている画像データを再生する際に，前記表示手段は，
該画像データにシークレット機能が適用されている旨を
示すメッセージと撮影日時やユーザＩＤ番号等の副情報
のみを表示するものである。

【００２４】また，請求項１１に係るデジタルスチルビ
デオカメラは，請求項８，９または１０記載のデジタル
スチルビデオカメラにおいて，前記ＩＤ記憶手段に登録
されているＩＤ番号または前記シークレットＩＤ記憶手
段に登録されているシークレットＩＤ番号は，前記記憶
手段の全部または一部の画像データの削除によっては消
去されず，ＩＤ番号またはシークレットＩＤ番号の削除
操作，或いは，当該デジタルスチルビデオカメラの初期
化によってのみ消去されるものである。

【００２５】更に，請求項１２に係るデジタルスチルビ
デオカメラは，請求項８，９，１０または１１記載のデ
ジタルスチルビデオカメラにおいて，前記ＩＤ記憶手段
に登録されているＩＤ番号を削除しようとする際に，該
ＩＤ番号に対してシークレット機能が適用されている画
像データがある場合には，該ＩＤ番号は消去できないも
のである。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下，本発明のデジタルスチルビ
デオカメラの概要について，並びに，本発明のデジタル
スチルビデオカメラの実施例について，〔実施例１〕，
〔実施例２〕の順に図面を参照して詳細に説明する。

【００２７】〔本発明のデジタルスチルビデオカメラの
概要〕本発明の請求項１に係るデジタルスチルビデオカ
メラでは，図１に示す如く，撮像手段１１１〜１１５を
介して被写体を撮像した画像データを，画像データ符号
化手段１１６，１１７により符号化し，記憶手段１０３
に該符号化された画像データを記録するが，その際，刻
時手段で実現される時計機能（マイコン１２１の一部機
能）に基づく日付，並びに，カメラＩＤ記憶手段１２３
に保持されているデジタルスチルビデオカメラ固有のＩ
Ｄ番号等を副情報として，該画像データと共に記録する
ようにしている。これにより，記憶手段１０３に記録さ
れている画像データの検索及び整理を容易に行うことが
でき，また，カメラＩＤ記憶手段１２３のＩＤ番号が書
き換えできないものであるので，ＩＤ番号の変更による
検索等の混乱がなくなり，画像データの確実な検索が可
能となる。

【００２８】また，請求項２に係るデジタルスチルビデ
オカメラでは，図１に示す如く，撮像手段１１１〜１１
５を介して被写体を撮像した画像データを，画像データ
符号化手段１１６，１１７により符号化し，記憶手段１
０３に該符号化された画像データを記録するが，その
際，刻時手段で実現される時計機能（マイコン１２１の
一部機能）に基づく日付，並びに，ＩＤ記憶手段１２３
に保持されているＩＤ番号等を副情報として，該画像デ
ータと共に記録するようにしている。尚，ＩＤ記憶手段
１２３には複数のＩＤ番号が登録でき，撮影者個人のＩ
Ｄ番号を持つことを可能としている。従って，再生時に
ＩＤ番号を指定することにより，該指定ＩＤ番号が添付
された画像データのみを再生することもでき，記憶手段
１０３が大容量メモリである場合にも，各個人が自分が
撮影した画像データを容易に検索することができる。

【００２９】また，請求項３に係るデジタルスチルビデ
オカメラでは，表示手段１０４は，ＩＤ操作指示手段１
２４の指示に基づき，ＩＤ記憶手段１２３へＩＤ番号を
登録する新規登録モード，ＩＤ記憶手段１２３に登録済
みのＩＤ番号を選択する選択モード，或いは，ＩＤ記憶
手段１２３に登録済みのＩＤ番号を削除する削除モード
の選択画面を表示し，ユーザは，表示手段１０４の該表
示に基づきＩＤ操作モード選択手段に１２４よりＩＤ操
作モードを選択するようにしている。このように，表示
手段１０４上でＩＤ番号設定等の操作のためのメッセー
ジ画面を表示させることにより，デジタルスチルビデオ
カメラのＩＤ番号の操作に熟知していない者でも容易に
登録，選択及び削除の操作を行うことができる。

【００３０】また，請求項４に係るデジタルスチルビデ
オカメラでは，新規登録モードで登録されたＩＤ番号ま
たは選択モードで選択された登録済みのＩＤ番号を，メ
インスイッチ１２４が電源オフまたは再生モードに設定
されるか，或いは，ＩＤ操作指示手段１２４の再指示が
あるまで有効とし，該有効なＩＤ番号を，記憶手段１０
３に記録すべき画像データの副情報として，日付情報等
と共に画像ファイルのファイルヘッダ等に付すようにし
ている。これにより，撮影毎にＩＤ番号の設定等の操作
を行う手間を省くことができる。

【００３１】また，請求項５に係るデジタルスチルビデ
オカメラでは，メインスイッチ１２４が再生モードに設
定されている時にＩＤ操作指示手段１２４による指示が
あった場合には，表示手段１０４は，登録済みの各ユー
ザのＩＤ番号及び該ＩＤ番号で撮影され記憶手段１０３
に記録されている画像データ数を表示するようにしてい
る。例えば，表示手段１０４上に表示されたＩＤ番号を
ユーザが選択することにより，大量の画像データの内か
ら再生を希望する画像データの検索をＩＤ番号の選択指
定という簡単な操作で容易に行うことが可能となる。

【００３２】また，請求項６に係るデジタルスチルビデ
オカメラでは，表示手段１０４による登録済みの各ユー
ザのＩＤ番号の表示に対し，ユーザが再生するＩＤ番号
を再生ＩＤ選択手段１２４によって選択した場合に，表
示手段１０４は，該選択されたＩＤ番号で撮影され記憶
手段１０３に記録されている画像データのみを，撮影し
た順番に再生表示するようにしている。このように，再
生表示される画像データが限定され，再生順番が並び替
えられることで，記憶手段１０３内の大量の撮影画像デ
ータから再生したい画像のみを容易に検索することがで
きる。

【００３３】また，請求項７に係るデジタルスチルビデ
オカメラでは，副情報表示指示手段１２４により，記憶
手段１０３に記録された画像データに付されている日
時，ＩＤ番号等の副情報について，表示手段１０４への
表示を指示するようにしている。これにより，日時デー
タ，撮影総枚数，撮影された順番，ＩＤ番号等の撮影画
像に付されている副情報を容易に表示手段１０４上に呼
び出すことができ，ユーザの画像データの検索及び整理
等に供することが可能となる。

【００３４】また，請求項８に係るデジタルスチルビデ
オカメラでは，表示手段１０４は，シークレットＩＤ操
作指示手段１２４の指示に基づき，シークレットＩＤ記
憶手段１２３へシークレットＩＤ番号を登録する新規登
録モード，シークレットＩＤ記憶手段１２３に登録済み
のシークレットＩＤ番号を入力する入力モード，或い
は，シークレットＩＤ記憶手段１２３に登録済みのシー
クレットＩＤ番号を削除する削除モードの選択画面を表
示し，ユーザは，表示手段１０４の該表示に基づきシー
クレットＩＤ操作モード選択手段１２４によりシークレ
ットＩＤ操作モードを選択し，ユーザが記憶手段１０３
に記録された画像データにシークレット機能を適用した
後は，所定のシークレットＩＤ番号を入力した場合にの
み，該画像データへのアクセスを可能とするようにして
いる。これにより，第三者に対して秘密にしておきたい
重要画像データの秘密性を保護することができる。

【００３５】また，請求項９に係るデジタルスチルビデ
オカメラでは，シークレットＩＤ記憶手段１２３のシー
クレットＩＤ番号は，ＩＤ記憶手段１２３のＩＤ番号と
対応づけて保持され，１つのＩＤ番号に対して１つのシ
ークレットＩＤ番号のみしか登録できないようにしてい
る。これにより，画像データの秘密性をより確実にする
と共に，シークレットＩＤ番号忘れ等による混乱を回避
することができる。

【００３６】また，請求項１０に係るデジタルスチルビ
デオカメラでは，シークレット機能が適用されている画
像データを再生する際に，表示手段１０４は，該画像デ
ータにシークレット機能が適用されている旨を示すメッ
セージと撮影日時やユーザＩＤ番号等の副情報のみを表
示するようにしている。即ち，シークレット機能が適用
されている画像データを表示させようとしても，シーク
レット機能が解除されていない場合には，該画像データ
は表示されず，シークレット機能が適用されている旨の
メッセージ等の副情報だけが表示されるので，ユーザ
は，記憶手段１０３内の画像データにシークレット機能
が適用された画像データがあり，また，現在選択されて
いる画像データに対してシークレット機能が適用されて
いることを認識することができる。

【００３７】また，請求項１１に係るデジタルスチルビ
デオカメラでは，ＩＤ記憶手段１２３に登録されている
ＩＤ番号またはシークレットＩＤ記憶手段１２３に登録
されているシークレットＩＤ番号は，記憶手段１０３の
全部または一部の画像データの削除によっては消去され
ず，ＩＤ番号またはシークレットＩＤ番号の削除操作，
或いは，当該デジタルスチルビデオカメラの初期化によ
ってのみ消去されるようにしている。これにより，ＩＤ
番号及びシークレットＩＤ番号を適正に保護できると共
に，何度もＩＤ番号及びシークレットＩＤ番号を登録す
る手間を省くことができる。

【００３８】更に，請求項１２に係るデジタルスチルビ
デオカメラでは，ＩＤ記憶手段１２３に登録されている
ＩＤ番号を削除しようとする際に，該ＩＤ番号に対して
シークレット機能が適用されている画像データがある場
合には，該ＩＤ番号は消去できないようにしている。こ
れにより，再生できない画像データが記憶手段１０３内
に残存してしまうことを防ぐことができる。

【００３９】〔実施例１〕図１は本発明の実施例１に係
るデジタルスチルビデオカメラの構成図である。

【００４０】図１において，本実施例のデジタルスチル
ビデオカメラ１００は，画像撮像部１０１，カメラ操作
部１０２，データ記憶部１０３及び表示部１０４を備え
て構成されている。

【００４１】画像撮像部１０１は，レンズ１１１，オー
トフォーカス等を含むメカ機構１１２，ＣＣＤ１１３，
ＣＤＳ回路１１４，Ａ／Ｄ変換器１１５，デジタル信号
処理部１１６，画像圧縮伸長部１１７，フレームメモリ
１０８，タイミングＳＧ（制御信号生成）部１２５，モ
ータドライバ１２６及びストロボ１２７を備え，カメラ
操作部１０２は，マイクロコンピュータ（以下，マイコ
ンと略す）１２１，ＯＳＤ１２２，ＥＥＰＲＯＭ１２３
及びカメラ操作部１２４を備え，データ記憶部１０３は
データ記憶メモリ１３１を備え，更に表示部１０４は，
表示装置１４１を備えた構成となっている。

【００４２】レンズユニットは，レンズ１１１，オート
フォーカス（ＡＦ）・絞り・フィルター部を含むメカ機
構１１２等からなり，メカ機構１１２のメカニカルシャ
ッターは２つのフィールドの同時露光を行う。ＣＣＤ
（電荷結合素子）１１３は，レンズユニットを介して入
力した映像を電気信号（アナログ画像データ）に変換す
る。ＣＤＳ（相関２重サンプリング）回路１１４は，Ｃ
ＣＤ型撮像素子に対する低雑音化のための回路である。
またＡ／Ｄ変換器１１５は，ＣＤＳ回路１１４を介して
入力したＣＣＤ１１３からのアナログ画像データをデジ
タル画像データに変換する。即ち，ＣＣＤ１１３の出力
信号は，ＣＤＳ回路１１４を通してＡ／Ｄ変換器１１５
で最適なサンプリング周波数（例えば，ＮＴＳＣ信号の
サブキャリア周波数の整数倍）にてデジタル信号に変換
される。

【００４３】また，デジタル信号処理部１１６は，Ａ／
Ｄ変換器１１５から入力したデジタル画像データについ
て，色差（Ｃｂ，Ｃｒ）と輝度（Ｙ）に分けて各種処
理，補正および画像圧縮／伸長のためのデータ処理を施
す。デジタル信号処理部１１６で生成される輝度信号
（Ｙ），色差信号（Ｃｂ，Ｃｒ），Ｒ，Ｇ，Ｂ信号はＤ
ＲＡＭ等で実現されるフレームメモリ１１８に取り込ま
れ，表示装置１４１によって表示される。

【００４４】フレームメモリ１１８に取り込まれた画像
データは，画像圧縮伸長部１１７において，例えばＪＰ
ＥＧ準拠の画像圧縮・伸長の一過程である直交変換，並
びに，ＪＰＥＧ準拠の画像圧縮・伸長の一過程であるハ
フマン符号化・復号化等が行われる。また，画像圧縮伸
長部１１７により符号化された画像データは，撮影日時
情報及びＥＥＰＲＯＭ１２３内に保持されているカメラ
ＩＤ番号と共にデータ記憶メモリ１３１に記録される。

【００４５】データ記憶メモリ１３１は，内蔵メモリ或
いは内蔵メモリ及び着脱可能なＰＣカード等の外部メモ
リにより実現される。内蔵メモリは，バスに接続され
て，例えばＤＲＡＭ，ＳＲＡＭ，またはフラッシュメモ
リ等で実現され，画像圧縮伸長部１１７で圧縮された画
像データが記録される。また，外部メモリを具備する場
合には，内蔵メモリに記録された圧縮画像データは，カ
ードインタフェースを通して読み出され，ＰＣカードイ
ンタフェースを介して接続されるＰＣカード等の記憶媒
体へ記録される。

【００４６】マイコン１２１は，カメラ操作部１２４か
らの指示，或いは図示しないリモコン等の外部動作指示
に従い，上記デジタルスチルビデオカメラ１００内部の
全動作を制御する。またＥＥＰＲＯＭ１２３には，当該
デジタルスチルビデオカメラ１００の設定値，調整値等
と共に，当該デジタルスチルビデオカメラ１００固有の
書き換え不可のカメラＩＤ番号が保持されている。

【００４７】表示装置１４１は，ＬＣＤ，ＬＥＤ，ＥＬ
等で実現されており，撮影したデジタル画像データや，
伸長処理された記録画像データを表示すると共に，モー
ド表示部には，当該デジタルスチルビデオカメラ１００
の状態等を画面上に表示する。またカメラ操作部１２４
は，機能選択，撮影指示，及びその他の各種設定を外部
から行うための釦を備える。

【００４８】図１に示した構成において，レンズ１１
１，メカ機構１１２，ＣＣＤ１１３，ＣＤＳ回路１１４
及びＡ／Ｄ変換器１１５が撮像手段を，デジタル信号処
理部１１６及び画像圧縮伸長部１１７が画像データ符号
化手段を，それぞれ実現し，また記憶手段はデータ記憶
メモリ１３１によって実現され，刻時手段はマイコン１
２１が備える時計機能によって実現され，更に，カメラ
ＩＤ記憶手段はＥＥＰＲＯＭ１２３によって実現されて
いる。

【００４９】本実施例のデジタルスチルビデオカメラ１
００では，データ記憶メモリ１３１に該符号化された画
像データを記録するが，その際，時計機能に基づく日
付，並びに，ＥＥＰＲＯＭ１２３に保持されているデジ
タルスチルビデオカメラ１００固有のカメラＩＤ番号等
を副情報として，該画像データと共に記録するようにし
ている。これにより，データ記憶メモリ１３１に記録さ
れている画像データの検索及び整理を容易に行うことが
でき，また，ＥＥＰＲＯＭ１２３のカメラＩＤ番号が書
き換えできないものであるので，ＩＤ番号の変更による
検索等の混乱がなくなり，画像データの確実な検索が可
能となる。

【００５０】〔実施例２〕本発明の実施例２に係るデジ
タルスチルビデオカメラの構成は，実施例１と同様に，
図１に示す構成である。

【００５１】図１に示した構成において，レンズ１１
１，メカ機構１１２，ＣＣＤ１１３，ＣＤＳ回路１１４
及びＡ／Ｄ変換器１１５が撮像手段を，デジタル信号処
理部１１６及び画像圧縮伸長部１１７が画像データ符号
化手段を，それぞれ実現し，また記憶手段はデータ記憶
メモリ１３１によって実現され，刻時手段はマイコン１
２１が備える時計機能によって実現され，更に，カメラ
ＩＤ記憶手段，ＩＤ記憶手段及びシークレットＩＤ記憶
手段はＥＥＰＲＯＭ１２３によって実現されている。

【００５２】また，カメラ操作部１２４は，ユーザが機
能選択，撮影指示，及びその他の各種設定を行うための
釦を備えるもので，ＩＤ操作指示手段，ＩＤ操作モード
選択手段，メインスイッチ，再生ＩＤ選択手段，副情報
表示指示手段，シークレットＩＤ操作指示手段及びシー
クレットＩＤ操作モード選択手段を実現するものであ
る。尚，ＩＤ操作指示手段はＩＤ釦，シークレットＩＤ
操作指示手段はシークレット釦で実現されている。

【００５３】本実施例のデジタルスチルビデオカメラに
は，電源オフ状態の他に，記録モード及び再生モードが
あり，これらはメインスイッチによって設定される。ま
た記録モードには，静止画，静止画＋音声，音声，動
画，静止画連写等の各種モードがある。これら各種の記
録モードにおいて，個人ＩＤ番号（ユーザＩＤ番号）が
指定された場合には，撮影日時情報，カメラ固有のカメ
ラＩＤ番号と共に副情報として，撮影され記録される画
像データに付加される。

【００５４】次に，本実施例のデジタルスチルビデオカ
メラの動作について説明する。以下に説明される一連の
処理動作は，マイコン１２１によって制御されるもので
あり，制御プログラムはマイコン１２１内のＲＯＭに書
き込まれている。

【００５５】先ず，ユーザＩＤ番号の設定等の操作につ
いて図２に示すフローチャートを参照して説明する。ユ
ーザＩＤ番号の設定等の操作は，記録モードにおいて行
なわれ，メインスイッチは記録モードに設定されている
（ステップＳ２０１）。

【００５６】先ず，新規ユーザＩＤ番号の設定は，当該
デジタルスチルビデオカメラが記録モードの時に，カメ
ラ操作部１２４のＩＤ釦を押すことで開始される（ステ
ップＳ２０２）。ＩＤ釦が押下されると，表示装置１４
１には，新規登録か，登録済みＩＤ番号の選択か，或い
は，登録済みＩＤ番号の削除を行うかの３つのＩＤ操作
モードの選択画面が表示される。ＩＤ操作モードの選択
（ステップＳ２０４，Ｓ２０７，Ｓ２０９）は選択釦，
例えば再生時の表示画面送り釦等で行い，決定は決定釦
としてレリーズ等によって行われる。

【００５７】新規登録モードが選択された場合（ステッ
プＳ２０７において”Ｙｅｓ”の場合）には，表示装置
１４１上にアルファベット，数字，記号等が表示される
ので，選択釦及び決定釦によりＩＤ番号を入力して登録
する（ステップＳ２０８）。また，登録済みＩＤの選択
モードが選ばれた場合（ステップＳ２０７において”Ｎ
ｏ”の場合）には，表示装置１４１上に登録済みＩＤ番
号が表示されるので，所望のＩＤ番号を選択する。

【００５８】新規に登録されたＩＤ番号または登録済み
ＩＤ番号及びカメラＩＤ番号はＥＥＲＯＭ１２３に記録
されるが，新規にＩＤ番号が登録された場合，或いは，
登録済みＩＤ番号が選択された場合，該ＩＤ番号はメイ
ンスイッチが電源オフまたは再生モードに設定される
か，或いは，再びＩＤ釦が押下されるまで有効である。
即ち，ステップＳ２１１の判断処理においてＩＤ釦が押
下されるまではステップＳ２１０の処理が継続され，Ｉ
Ｄ釦が押下されると再びステップＳ２０２に戻って，Ｉ
Ｄ操作モードの選択が繰り返される。

【００５９】また，ステップＳ２１０では，有効なＩＤ
番号は，それ以後の各記録モードによる撮影において撮
影され記録される画像データの副情報として，日時情
報，カメラＩＤ番号と共に画像データファイルのファイ
ルヘッダ等に付加される。

【００６０】また，ＩＤ削除モードが選択された場合
（ステップＳ２０４において”Ｙｅｓ”の場合）には，
ステップＳ２０５で，表示装置１４１上に登録済みＩＤ
番号が表示されるので，削除すべきＩＤ番号を選択し，
ステップＳ２０６で該選択されたＩＤ番号をＥＥＰＲＯ
Ｍ１２３から消去する。

【００６１】次に，静止画記録モードにおける動作につ
いて説明する。被写体画像は，レンズから撮像素子であ
るＣＣＤ１１３に入力され，電気信号に変換される。撮
像素子出力信号は，ＣＤＳ（相関二重サンプリング）回
路１１４を通してＡ／Ｄ変換器１１５で適当なサンプリ
ング周波数（例えばＮＴＳＣ信号のサブキャリア周波数
の整数倍）にてデジタル信号に変換される。

【００６２】デジタル信号に変換されたＣＤＳ出力信号
は，デジタル信号処理部１１６にてガンマ補正等の通常
のカメラ信号処理によりＹ（輝度），Ｃｂ，Ｃｒ（色
差）信号やＲ，Ｇ，Ｂ信号が生成される。これら画像信
号はＤＲＡＭ等のフレームメモリ１１８に取り込まれ，
液晶モニタ等の表示装置１４１に表示される。

【００６３】フレームメモリ１１８に取り込まれた画像
データは，画像圧縮伸長部１１７によって符号化され，
撮影日時情報及びカメラＩＤ番号の画像データの副情報
と共に，データ記録メモリ１３１に記録される。また，
ユーザＩＤ番号が指定されている場合には，撮影日時情
報，カメラＩＤ番号と共にユーザＩＤ番号も記録され
る。尚，その他の記録モードにおいても，同様にこれら
の副情報は画像データまたは音声データと共に記録され
る。

【００６４】次に，本実施例のデジタルスチルビデオカ
メラにおける再生モードの動作を図３に示すフローチャ
ートを参照して説明する。

【００６５】本実施例の再生モードには，２つの再生方
法がある。即ち，第１の再生方法は，従来通りに，最後
に撮影された画像データを表示装置１４１に表示し，送
り釦または戻り釦により１枚ずつ表示させて再生する方
法であり，第２の再生方法は，ユーザＩＤ番号の指定に
よって再生する方法である。

【００６６】先ず，ステップＳ３０１において，当該デ
ジタルスチルビデオカメラのメインスイッチを再生モー
ドに設定すると，マイコン１２１は，データ記録メモリ
１３１内に記録されている各画像データまたは音声デー
タのヘッダ部分をサーチするか，或いは，データ記録メ
モリ１３１内のファイル管理情報等を読み込むことで，
全画像データの撮影された順番と，各画像データそれぞ
れに対応したユーザＩＤ番号情報をマイコン１２１内の
ＲＡＭに格納する。

【００６７】ステップＳ３０２で，ユーザによりＩＤ釦
が押下されない場合には，ステップＳ３０３に進んで，
従来通りの第１の再生方法によって再生される。即ち，
先ず，最後に撮影された画像データを表示装置１４１に
表示し，送り釦または戻り釦により１枚ずつ表示させて
再生する。この再生処理は，ステップＳ３０４でメイン
スイッチが電源オフに設定されるまで継続される。

【００６８】また，通常の再生処理中またはメインスイ
ッチが再生モードに設定された（ステップＳ３０１）直
後に，ユーザによりＩＤ釦が押下された場合には，ステ
ップＳ３０５に進んで，マイコン１２１内のＲＡＭに格
納されている検索結果に基づき，表示装置１４１に登録
済みの各ＩＤ番号と該ＩＤ番号で撮影された画像データ
数が表示され，ユーザは，選択釦及び確定釦によって１
つのＩＤ番号を選択する。

【００６９】ステップＳ３０６では，選択されたＩＤ番
号の付加されている画像データを撮影順に順次再生して
いく。この時，選択されたＩＤ番号で撮影された画像デ
ータが１つしかない場合には，直ちにその画像が表示装
置１４１に表示される。また，選択されたＩＤ番号で撮
影された画像データが複数ある場合は，選択されたＩＤ
番号で撮影された画像データのみについて，再生順番を
撮影した順番に並び換え，最後に撮影された画像から送
り釦または戻り釦により１枚ずつ表示していく。この再
生処理は，ステップＳ３０７でメインスイッチが電源オ
フに設定されるまで継続される。

【００７０】次に，本実施例のデジタルスチルビデオカ
メラにおけるシークレット機能について，図４に示すフ
ローチャートを参照して説明する。尚，図４に示すフロ
ーチャートは，ユーザがＩＤ番号を指定して再生してい
る時に，ユーザがシークレット釦を押下した時点からの
動作について説明するものである。

【００７１】ここで，シークレットＩＤ番号はＥＥＰＲ
ＯＭ１２３に登録されるが，１つのユーザＩＤ番号に対
して１つのシークレットＩＤ番号が登録可能である。シ
ークレットＩＤ番号の登録等の操作モードの選択（ステ
ップＳ４０２，Ｓ４０６）は，ユーザＩＤ番号を指定し
て再生している時に，ユーザがシークレット釦を押下す
る（ステップＳ４０１）ことによって実行される。

【００７２】現在当該デジタルスチルビデオカメラにお
いて有効であるユーザＩＤ番号に対して，シークレット
ＩＤ番号が登録されていない場合には，ユーザがシーク
レット釦を押下すると，表示装置１４１上にシークレッ
トＩＤ番号を登録するかどうかの操作モード選択画面が
表示される。

【００７３】ここで新規登録モードを選択すると（ステ
ップＳ４０６において”Ｙｅｓ”の場合），ステップＳ
４０７で，表示装置１４１上にアルファベット，数字，
記号等が表示されるので，選択釦及び決定釦によりシー
クレットＩＤ番号を入力して，ＥＥＰＲＯＭ１２３に登
録する。

【００７４】また，当該デジタルスチルビデオカメラに
おいて有効であるユーザＩＤ番号に対して，既にシーク
レットＩＤ番号が登録されている場合には，ユーザがシ
ークレット釦を押下すると，表示装置１４１上にシーク
レットＩＤ番号確認の画面が表示されるので，ステップ
４０８で，ステップＳ４０７の登録と同じ要領でシーク
レットＩＤ番号を入力する。

【００７５】また，ＩＤ削除モードが選択された場合
（ステップＳ４０２において”Ｙｅｓ”の場合）には，
ステップＳ４０３で，ステップＳ４０７の登録と同じ要
領で削除すべきシークレットＩＤ番号を入力する。その
後は，ユーザＩＤ番号による再生処理（ステップＳ４０
４）となり，この再生処理は，ステップＳ４０５でメイ
ンスイッチが電源オフまたは記録モードに設定変更され
るまで継続される。

【００７６】入力したシークレットＩＤ番号が，ＥＥＰ
ＲＯＭ１２３に既に登録されているシークレットＩＤ番
号と一致すると，シークレットモードとなる。一度シー
クレットモードに入った場合には，メインスイッチが電
源オフまたは記録モードに設定変更されるまで，シーク
レットモードは継続する。

【００７７】また，ステップＳ４０９のユーザＩＤ番号
による再生処理中に，現在，表示装置１４１上に表示さ
れている画像データにシークレット機能を適用したい場
合（ステップＳ４１３における”Ｙｅｓ”の場合）は，
シークレットモードの状態でシークレット釦を押下する
と，表示装置１４１の画面上に「シークレット」の文字
が表示される。

【００７８】また，シークレット機能を解除したい場合
（ステップＳ４１１における”Ｙｅｓ”の場合）には，
表示装置１４１の画面上には「シークレット」の文字が
表示されているので，シークレットモードで解除したい
画像データを表示装置１４１の画面上に表示させ，シー
クレット釦を押下することでシークレット機能が解除さ
れる。つまり，シークレット機能の適用と解除は，シー
クレットモード状態でシークレット釦を押下することで
トグル式に設定される。

【００７９】シークレットモードに入っていない場合，
或いは，他のユーザＩＤ番号のシークレットモードに入
っている場合には，シークレット機能が適用されている
画像データを表示装置１４１上に表示させようとする
と，ブルーバック画面等の画像データが表示されていな
い画面上に，「シークレット」の文字と撮影日時等の副
情報のみの表示となる。

【００８０】尚，シークレット機能は，当該デジタルス
チルビデオカメラがパーソナルコンピュータ等の外部の
情報処理装置と接続されている場合には，該パーソナル
コンピュータへのデータ転送モデム等によるデータ通信
においも適用される。即ち，シークレット機能が適用さ
れている画像データを通信における伝送データとして選
択しようとした場合，該画像データにはシークレット機
能が適用されている旨のメッセージが表示装置１４１上
に表示され，選択できないようになっている。

【００８１】また，ＥＥＰＲＯＭ１２３に登録されてい
るユーザＩＤ番号とシークレットＩＤ番号は，データ記
録メモリ１３１の全ファイルまたは一部ファイルの消去
によって削除されることはない。

【００８２】しかしながら，ユーザＩＤ番号の削除モー
ドでＩＤ番号が指定された場合には該ＩＤ番号が，ま
た，当該デジタルスチルビデオカメラの初期化が実行さ
れた場合には全てのＩＤ番号が削除される。但し，ユー
ザＩＤ番号の削除モードで削除を指定したユーザＩＤ番
号にシークレット機能を適用したファイルがある場合に
は，シークレット機能を解除してからでないとユーザＩ
Ｄ番号の削除は実行できない。

【００８３】尚，本実施例では，画像データの再生表示
において，カメラＩＤ番号及びユーザＩＤ番号は，撮影
日時情報と同様に，データ表示釦により何時でも表示装
置１４１の画面上に呼び出すことができる。

【００８４】

【発明の効果】以上説明したように，本発明の請求項１
に係るデジタルスチルビデオカメラによれば，撮像手段
を介して被写体を撮像した画像データを，画像データ符
号化手段により符号化し，記憶手段に該符号化された画
像データを記録するが，その際，刻時手段で実現される
時計機能に基づく日付，並びに，カメラＩＤ記憶手段に
保持されているデジタルスチルビデオカメラ固有のＩＤ
番号等を副情報として，該画像データと共に記録するこ
ととしたので，記憶手段に記録されている画像データの
検索及び整理を容易に行うことができ，また，カメラＩ
Ｄ記憶手段のＩＤ番号が書き換えできないものであるの
で，ＩＤ番号の変更による検索等の混乱がなくなり，画
像データの確実な検索が可能なデジタルスチルビデオカ
メラを提供することができる。

【００８５】また，請求項２に係るデジタルスチルビデ
オカメラによれば，撮像手段を介して被写体を撮像した
画像データを，画像データ符号化手段により符号化し，
記憶手段に該符号化された画像データを記録するが，そ
の際，刻時手段で実現される時計機能に基づく日付，並
びに，ＩＤ記憶手段に保持されているＩＤ番号等を副情
報として，該画像データと共に記録することとし，ＩＤ
記憶手段には複数のＩＤ番号が登録でき，撮影者個人の
ＩＤ番号を持つことを可能としたので，再生時にＩＤ番
号を指定することにより，該指定ＩＤ番号が添付された
画像データのみを再生することもでき，記憶手段が大容
量メモリである場合にも，各個人が自分が撮影した画像
データを容易に検索し得るデジタルスチルビデオカメラ
を提供することができる。

【００８６】また，請求項３に係るデジタルスチルビデ
オカメラによれば，表示手段は，ＩＤ操作指示手段の指
示に基づき，ＩＤ記憶手段へＩＤ番号を登録する新規登
録モード，ＩＤ記憶手段に登録済みのＩＤ番号を選択す
る選択モード，或いは，ＩＤ記憶手段に登録済みのＩＤ
番号を削除する削除モードの選択画面を表示し，ユーザ
は，表示手段の該表示に基づきＩＤ操作モード選択手段
によりＩＤ操作モードを選択することとし，表示手段上
でＩＤ番号設定等の操作のためのメッセージ画面を表示
させるので，デジタルスチルビデオカメラのＩＤ番号の
操作に熟知していない者でも容易に登録，選択及び削除
の操作を行い得るデジタルスチルビデオカメラを提供す
ることができる。

【００８７】また，請求項４に係るデジタルスチルビデ
オカメラによれば，新規登録モードで登録されたＩＤ番
号または選択モードで選択された登録済みのＩＤ番号
を，メインスイッチが電源オフまたは再生モードに設定
されるか，或いは，ＩＤ操作指示手段の再指示があるま
で有効とし，該有効なＩＤ番号を，記憶手段に記録すべ
き画像データの副情報として，日付情報等と共に画像フ
ァイルのファイルヘッダ等に付すこととしたので，撮影
毎にＩＤ番号の設定等の操作を行う手間を省くことの可
能なデジタルスチルビデオカメラを提供することができ
る。

【００８８】また，請求項５に係るデジタルスチルビデ
オカメラによれば，メインスイッチが再生モードに設定
されている時にＩＤ操作指示手段による指示があった場
合には，表示手段は，登録済みの各ユーザのＩＤ番号及
び該ＩＤ番号で撮影され記憶手段に記録されている画像
データ数を表示することとしたので，例えば，表示手段
上に表示されたＩＤ番号をユーザが選択することによ
り，大量の画像データの内から再生を希望する画像デー
タの検索をＩＤ番号の選択指定という簡単な操作で容易
に行うことが可能なデジタルスチルビデオカメラを提供
することができる。

【００８９】また，請求項６に係るデジタルスチルビデ
オカメラによれば，表示手段による登録済みの各ユーザ
のＩＤ番号の表示に対し，ユーザが再生するＩＤ番号を
再生ＩＤ選択手段によって選択した場合に，表示手段
は，該選択されたＩＤ番号で撮影され記憶手段に記録さ
れている画像データのみを，撮影した順番に再生表示す
ることとしたので，記憶手段内の大量の撮影画像データ
から再生したい画像のみを容易に検索し得るデジタルス
チルビデオカメラを提供することができる。

【００９０】また，請求項７に係るデジタルスチルビデ
オカメラによれば，副情報表示指示手段により，記憶手
段に記録された画像データに付されている日時，ＩＤ番
号等の副情報について，表示手段への表示を指示するこ
ととしたので，日時データ，撮影総枚数，撮影された順
番，ＩＤ番号等の撮影画像に付されている副情報を容易
に表示手段上に呼び出すことができ，ユーザの画像デー
タの検索及び整理等に有用な情報を供し得るデジタルス
チルビデオカメラを提供することができる。

【００９１】また，請求項８に係るデジタルスチルビデ
オカメラによれば，表示手段は，シークレットＩＤ操作
指示手段の指示に基づき，シークレットＩＤ記憶手段へ
シークレットＩＤ番号を登録する新規登録モード，シー
クレットＩＤ記憶手段に登録済みのシークレットＩＤ番
号を入力する入力モード，或いは，シークレットＩＤ記
憶手段に登録済みのシークレットＩＤ番号を削除する削
除モードの選択画面を表示し，ユーザは，表示手段の該
表示に基づきシークレットＩＤ操作モード選択手段によ
りシークレットＩＤ操作モードを選択し，ユーザが記憶
手段に記録された画像データにシークレット機能を適用
した後は，所定のシークレットＩＤ番号を入力した場合
にのみ，該画像データへのアクセスを可能としたので，
第三者に対して秘密にしておきたい重要画像データの秘
密性を保護し得るデジタルスチルビデオカメラを提供す
ることができる。

【００９２】また，請求項９に係るデジタルスチルビデ
オカメラによれば，シークレットＩＤ記憶手段のシーク
レットＩＤ番号は，ＩＤ記憶手段のＩＤ番号と対応づけ
て保持され，１つのＩＤ番号に対して１つのシークレッ
トＩＤ番号のみしか登録できないので，画像データの秘
密性をより確実にできると共に，シークレットＩＤ番号
忘れ等による混乱を回避し得るデジタルスチルビデオカ
メラを提供することができる。

【００９３】また，請求項１０に係るデジタルスチルビ
デオカメラによれば，シークレット機能が適用されてい
る画像データを再生する際に，表示手段は，該画像デー
タにシークレット機能が適用されている旨を示すメッセ
ージと撮影日時やユーザＩＤ番号等の副情報のみを表示
することとし，シークレット機能が適用されている画像
データを表示させようとしても，シークレット機能が解
除されていない場合には，該画像データは表示されず，
シークレット機能が適用されている旨のメッセージ等の
副情報だけが表示されるので，ユーザは，記憶手段内の
画像データにシークレット機能が適用された画像データ
があり，また，現在選択されている画像データに対して
シークレット機能が適用されていることを認識すること
ができる。

【００９４】また，請求項１１に係るデジタルスチルビ
デオカメラによれば，ＩＤ記憶手段に登録されているＩ
Ｄ番号またはシークレットＩＤ記憶手段に登録されてい
るシークレットＩＤ番号は，記憶手段の全部または一部
の画像データの削除によっては消去されず，ＩＤ番号ま
たはシークレットＩＤ番号の削除操作，或いは，当該デ
ジタルスチルビデオカメラの初期化によってのみ消去さ
れるので，ＩＤ番号及びシークレットＩＤ番号を適正に
保護できると共に，何度もＩＤ番号及びシークレットＩ
Ｄ番号を登録する手間を省くことができる。

【００９５】更に，請求項１２に係るデジタルスチルビ
デオカメラによれば，ＩＤ記憶手段に登録されているＩ
Ｄ番号を削除しようとする際に，該ＩＤ番号に対してシ
ークレット機能が適用されている画像データがある場合
には，該ＩＤ番号は消去できないこととしたので，再生
できない画像データが記憶手段内に残存してしまうこと
を防ぎ得るデジタルスチルビデオカメラを提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１及び実施例２に係るデジタル
スチルビデオカメラの構成図である。

【図２】実施例２のデジタルスチルビデオカメラにおけ
るユーザＩＤ番号の設定等の操作について説明するフロ
ーチャートである。

【図３】実施例２のデジタルスチルビデオカメラにおけ
る再生モードの動作を説明するフローチャートである。

【図４】実施例２のデジタルスチルビデオカメラにおけ
るシークレット機能について説明するフローチャートで
ある。

【符号の説明】

１００デジタルスチルビデオカメラ本体１０１画像撮像部１０２カメラ操作部１０３データ記憶部１０４表示部１１１〜１１５撮像手段１１１レンズユニット１１２オートフォーカス等を含むメカ機構１１３ＣＣＤ（電荷結合素子）１１４ＣＤＳ（相関２重サンプリング）回路１１５Ａ／Ｄ変換器１１６，１１７画像データ符号化手段１１６デジタル信号処理部１１７画像圧縮伸長部１２１マイコン（刻時手段）１２２ＯＳＤ１２３ＥＥＰＲＯＭ（カメラＩＤ記憶手段，ＩＤ記憶
手段，シークレットＩＤ記憶手段）１２４カメラ操作部（ＩＤ操作指示手段，ＩＤ操作モ
ード選択手段，メインスイッチ，再生ＩＤ選択手段，副
情報表示指示手段，シークレットＩＤ操作指示手段，シ
ークレットＩＤ操作モード選択手段）１２５タイミングＳＧ（制御信号生成）部１２６モータドライバ１２７ストロボ１３１データ記憶メモリ１４１表示装置（表示手段）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｈ０４Ｎ 5/91

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】被写体を撮像して画像データを出力する
撮像手段と，前記撮像した画像データを符号化する画像
データ符号化手段と，前記符号化された画像データを記
録する記憶手段と，時計機能を実現する刻時手段と，デ
ジタルスチルビデオカメラ固有の書き換えできないＩＤ
番号を保持するカメラＩＤ記憶手段と，を有することを
特徴とするデジタルスチルビデオカメラ。
【請求項２】被写体を撮像して画像データを出力する
撮像手段と，前記撮像した画像データを符号化する画像
データ符号化手段と，前記符号化された画像データを記
録する記憶手段と，複数のＩＤ番号を保持するＩＤ記憶
手段と，を有することを特徴とするデジタルスチルビデ
オカメラ。
【請求項３】前記デジタルスチルビデオカメラは，画
像データまたはメッセージを表示する表示手段と，ＩＤ
番号の操作を指示するＩＤ操作指示手段と，ＩＤ番号の
操作モードを選択するＩＤ操作モード選択手段と，を有
し，前記表示手段は，前記ＩＤ操作指示手段の指示に基
づき，前記ＩＤ記憶手段へＩＤ番号を登録する新規登録
モード，前記ＩＤ記憶手段に登録済みのＩＤ番号を選択
する選択モード，或いは，前記ＩＤ記憶手段に登録済み
のＩＤ番号を削除する削除モードの選択画面を表示し，
ユーザは，前記表示手段の該表示に基づき前記ＩＤ操作
モード選択手段によりＩＤ操作モードを選択することを
特徴とする請求項２記載のデジタルスチルビデオカメ
ラ。
【請求項４】前記デジタルスチルビデオカメラは，当
該デジタルスチルビデオカメラの状態を，少なくとも電
源オフ，記録モードまたは再生モードに設定するメイン
スイッチを有し，前記新規登録モードで登録されたＩＤ
番号または前記選択モードで選択された登録済みのＩＤ
番号は，前記メインスイッチが電源オフまたは再生モー
ドに設定されるか，或いは，前記ＩＤ操作指示手段の再
指示があるまで有効であり，該有効なＩＤ番号は，前記
記憶手段に記録すべき画像データの副情報として付され
ることを特徴とする請求項３記載のデジタルスチルビデ
オカメラ。
【請求項５】前記デジタルスチルビデオカメラは，当
該デジタルスチルビデオカメラの状態を，少なくとも電
源オフ，記録モードまたは再生モードに設定するメイン
スイッチを有し，前記メインスイッチが再生モードに設
定されている時に前記ＩＤ操作指示手段による指示があ
った場合には，前記表示手段は，登録済みの各ユーザの
ＩＤ番号及び該ＩＤ番号で撮影され前記記憶手段に記録
されている画像データ数を表示することを特徴とする請
求項３または４記載のデジタルスチルビデオカメラ。
【請求項６】前記デジタルスチルビデオカメラは，前
記表示手段による登録済みの各ユーザのＩＤ番号の表示
に対し，再生するＩＤ番号を選択する再生ＩＤ選択手段
を有し，前記表示手段は，前記再生ＩＤ選択手段により
選択されたＩＤ番号で撮影され前記記憶手段に記録され
ている画像データのみを，撮影した順番に再生表示する
ことを特徴とする請求項５記載のデジタルスチルビデオ
カメラ。
【請求項７】前記デジタルスチルビデオカメラは，前
記記憶手段に記録された画像データに付されている日
時，ＩＤ番号等の副情報について前記表示手段への表示
を指示する副情報表示指示手段を有することを特徴とす
る請求項２，３，４，５または６記載のデジタルスチル
ビデオカメラ。
【請求項８】前記デジタルスチルビデオカメラは，複
数のシークレットＩＤ番号を保持するシークレットＩＤ
記憶手段と，画像データまたはメッセージを表示する表
示手段と，シークレットＩＤ番号の操作を指示するシー
クレットＩＤ操作指示手段と，シークレットＩＤ番号の
操作モードを選択するＩＤ操作モード選択手段と，を有
し，前記表示手段は，前記シークレットＩＤ操作指示手
段の指示に基づき，前記シークレットＩＤ記憶手段へシ
ークレットＩＤ番号を登録する新規登録モード，前記シ
ークレットＩＤ記憶手段に登録済みのシークレットＩＤ
番号を入力する入力モード，或いは，前記シークレット
ＩＤ記憶手段に登録済みのシークレットＩＤ番号を削除
する削除モードの選択画面を表示し，ユーザは，前記表
示手段の該表示に基づき前記シークレットＩＤ操作モー
ド選択手段によりシークレットＩＤ操作モードを選択
し，ユーザが前記記憶手段に記録された画像データにシ
ークレット機能を適用した後は，所定のシークレットＩ
Ｄ番号を入力した場合にのみ，該画像データへのアクセ
スが可能であることを特徴とする請求項２，３，４，
５，６または７記載のデジタルスチルビデオカメラ。
【請求項９】前記シークレットＩＤ記憶手段のシーク
レットＩＤ番号は，前記ＩＤ記憶手段のＩＤ番号と対応
づけて保持され，１つのＩＤ番号に対して１つのシーク
レットＩＤ番号のみしか登録できないことを特徴とする
請求項８記載のデジタルスチルビデオカメラ。
【請求項１０】前記シークレット機能が適用されてい
る画像データを再生する際に，前記表示手段は，該画像
データにシークレット機能が適用されている旨を示すメ
ッセージと撮影日時やユーザＩＤ番号等の副情報のみを
表示することを特徴とする請求項８または９記載のデジ
タルスチルビデオカメラ。
【請求項１１】前記ＩＤ記憶手段に登録されているＩ
Ｄ番号または前記シークレットＩＤ記憶手段に登録され
ているシークレットＩＤ番号は，前記記憶手段の全部ま
たは一部の画像データの削除によっては消去されず，Ｉ
Ｄ番号またはシークレットＩＤ番号の削除操作，或い
は，当該デジタルスチルビデオカメラの初期化によって
のみ消去されることを特徴とする請求項８，９または１
０記載のデジタルスチルビデオカメラ。
【請求項１２】前記ＩＤ記憶手段に登録されているＩ
Ｄ番号を削除しようとする際に，該ＩＤ番号に対してシ
ークレット機能が適用されている画像データがある場合
には，該ＩＤ番号は消去できないことを特徴とする請求
項８，９，１０または１１記載のデジタルスチルビデオ
カメラ。