JP2004032087A - 通信システム及び通信機器 - Google Patents
通信システム及び通信機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004032087A JP2004032087A JP2002181686A JP2002181686A JP2004032087A JP 2004032087 A JP2004032087 A JP 2004032087A JP 2002181686 A JP2002181686 A JP 2002181686A JP 2002181686 A JP2002181686 A JP 2002181686A JP 2004032087 A JP2004032087 A JP 2004032087A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- called
- communication
- terminal
- voice
- calling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】発呼側/被呼側の何れにも機能する複数のヘッドセット(通信機器)からなる通信システムにおいて、各ヘッドセットには自身の被呼名のみが記憶されている。そして、任意のヘッドセットAの使用者により「開始」,「○○○」と発せられると、そのヘッドセットAでは、「開始」の後の「○○○」を、呼び出すべき被呼名と判断し、その情報をブロードキャストする。すると、この情報を受信した各ヘッドセットが、その情報が表す「○○○」が自身の被呼名と一致するか否かを判定し、一致すると判定したヘッドセットBが、ヘッドセットAへ接続要求を送信して音声通信を開始させる。その後、ヘッドセットBが、使用者により「切断」と発せられると、切断要求を送信して音声通信を終了させる。
【選択図】 図10
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発呼側端末とその発呼側端末により呼び出された被呼側端末とが通信を行う通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、通信機器間で通信を開始しようとする際には、発呼側端末にて通信相手としたい被呼側端末の通信先アドレスを指定するのが一般的である。
例えば、電話による通信の場合、通常は、発呼側の電話機にて被呼側の電話機の通信先アドレスである電話番号の入力操作を行う。そして、最近では、こうした電話番号の入力操作を行わなくても、電話機に向かって電話をかけたい相手の名前を発するだけで、その相手の電話機への発呼動作が自動的に行われるといった技術も知られている。こうした機能を有する電話機では、通信先の候補となる複数の電話機についての情報として、各電話機の使用者の名前と、その電話機の電話番号とを対応させて登録することができるようになっており、当該電話機の使用者によって電話をかけたい相手の名前が発せられると、発せられた音声を解析することによって名前を特定し、その名前に対応して記憶されている電話番号への発呼動作を行う。そのため、こうした電話機の使用者は、電話番号の入力といった煩わしい操作を行う必要が無く、しかも、相手の電話番号をわざわざ覚えておく必要も無くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明者は、前述したような技術、即ち、所望の通信機器との通信を音声によって開始する技術を、他の通信に適用しようと考えた。例えば、BluetoothやTCP/IP等による通信に用いられる通信先アドレスは、前述した電話番号に比べ複雑であり、使用者が覚えていることも少ないため、こうした技術を利用することによる効果が高い。
【0004】
しかしながら、複数の通信機器からなる通信システムにおいて、発呼側端末となり得る全ての通信機器のそれぞれに、通信先の候補となる通信機器についての情報(即ち、通信機器の識別名及び通信先アドレス)を登録しておかなければならないのは、通信システム全体としてみると、ある通信機器Xについての情報が、発呼側端末となり得る全ての通信機器に重複して登録されていることとなり、その結果、通信機器に登録すべき情報が多くなってしまうといった問題があった。
【0005】
例えば、発呼側端末及び被呼側端末の何れとしても機能する複数の通信機器からなる通信システムにおいては、全ての通信機器が発呼側端末となり得るため、全通信機器のそれぞれが他の全ての通信機器についての情報を記憶している必要がある。そのため、通信システムを構成する通信機器の数が多くなるほど、各通信機器に登録すべき情報の量も増加してしまう。
【0006】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、所望の通信機器との通信を音声によって開始する通信システムにおいて、通信機器に登録すべき情報を少なくすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の通信システムは、発呼側端末と、該発呼側端末と通信可能な複数の被呼側端末のうちでその発呼側端末により呼び出された被呼側端末とが、通信を行うものである。
【0008】
そして、本通信システムにおいて、発呼側端末では、音声を入力する発呼側入力手段が設けられており、発呼判断手段が、発呼側入力手段により入力された音声が被呼側端末の識別名を表すものであるか否かを判断し、発呼判断手段によりその音声が被呼側端末の識別名を表すものであると判断された場合には、送信手段が、その音声の内容を表すデータを、当該発呼側端末が呼び出したい被呼側端末の識別名情報として、当該発呼側端末と通信可能な複数の被呼側端末に送信する。尚、音声の内容を表すデータとは、例えば、音声自体を表すデータであってもよく、また、音声の内容をテキストデータに変換したものであってもよい。
【0009】
一方、被呼側端末では、当該被呼側端末の識別名を記憶する記憶手段が設けられており、被呼判断手段が、発呼側端末の送信手段により送信される識別名情報を受信して、その識別名情報の表す識別名と記憶手段により記憶される識別名とが同一であるか否かを判断し、被呼判断手段により同一であると判断された場合には、通信開始手段が、発呼側端末の発呼側入力手段を用いた通信を開始するための処理を行う。尚、発呼側端末の発呼側入力手段を用いた通信とは、発呼側端末の使用者により発せされる音声の内容が、被呼側端末の使用者へ伝達される通信のことである。
【0010】
つまり、請求項1の通信システムでは、発呼側端末の使用者が、通信先としたい被呼側端末の識別名(例えば、被呼側端末の使用者の名前)をその発呼側端末に発すると、発呼側端末は、その音声の内容を表すデータである識別名情報を、その音声が表す識別名に関係なく、当該発呼側端末と通信可能な複数の被呼側端末へ送信し、その識別名情報を受信した各被呼側端末が、その識別名情報が当該被呼側端末を呼び出すものであるか否かを判断するようになっている。
【0011】
このような請求項1の通信システムによれば、各被呼側端末にその被呼側端末の識別名が登録されていればよいため、通信システム全体でみた場合に、端末としての通信機器に登録すべき総情報量を少なくすることができ、延いては、各通信機器に記憶させるべき情報を少なくすることができる。
【0012】
そのため、例えば、発呼側端末及び被呼側端末の何れとしても機能する複数の通信機器からなる通信システムにおいても、全通信機器のそれぞれが当該通信機器の識別名のみを記憶していればよく、通信システムを構成する通信機器の数が多くなっても、各通信機器に登録すべき情報の量が増加しない。
【0013】
ところで、発呼側端末の発呼判断手段は、例えば、請求項2のように、発呼側入力手段により所定の開始キーワードを表す音声が入力された場合に、そのキーワードの次に入力された音声が被呼側端末の識別名を表すものであると判断するようにするとよい。この構成によれば、入力された音声が被呼側端末の識別名であるか否かを容易に判断することができる。
【0014】
次に、請求項3に記載の通信システムでは、発呼側端末が、発呼側通信終了手段を備えており、この発呼側通信終了手段が、発呼側入力手段により所定の発呼側終了キーワードを表す音声が入力された場合に、被呼側端末との通信を終了するための処理を行う。この構成によれば、発呼側端末の使用者は、被呼側端末との通信の開始や通信だけでなく、その通信の終了をも音声で行うことができ、その結果、ハンズフリーで通信を行うことができる。
【0015】
一方、請求項4に記載の通信システムでは、被呼側端末が、音声を入力する被呼側入力手段と、被呼側通信終了手段とを備えており、この被呼側通信終了手段が、被呼側入力手段により所定の被呼側終了キーワードを表す音声が入力された場合に、発呼側端末との通信を終了するための処理を行う。この構成によれば、被呼側端末の使用者が、音声により通信を終了させることができる。
【0016】
次に、請求項5に記載の通信システムでは、被呼側端末が、音声を入力する被呼側入力手段と、登録判断手段と、識別名登録手段とを備えている。そして、登録判断手段が、被呼側入力手段により入力された音声が当該被呼側端末の識別名として登録すべき言葉を表すものであるか否かを判断し、登録判断手段によりその音声が当該被呼側端末の識別名として登録すべき言葉を表すものであると判断された場合には、識別名登録手段が、その音声が表す言葉を、記憶手段に当該被呼側端末の識別名として記憶させる。この構成によれば、被呼側端末の使用者は、当該被呼側端末の識別名を音声により登録することができ、登録操作の煩わしさを解消することができる。
【0017】
次に、請求項6に記載の通信システムでは、被呼側端末が、報知手段を備えており、この報知手段が、通信開始手段により通信を開始するための処理が行われる際に、当該被呼側端末の所持者に対する報知を行う。この構成によれば、被呼側端末の使用者に、発呼側端末からの呼び出しがあったことを知らせることができ、被呼側端末の使用者が気付かない間に発呼側端末との通信が開始されているといったことを防ぐことができる。
【0018】
次に、請求項7に記載の通信機器は、発呼側端末と、該発呼側端末と通信可能な複数の被呼側端末のうちでその発呼側端末により呼び出された被呼側端末とが、通信を行うと共に、被呼側端末が、発呼側端末から当該被呼側端末を表す識別名情報が送信されてくると通信を開始するように構成された通信システムにおいて、発呼側端末として用いられるものである。そして、本通信機器では、音声を入力する入力手段が設けられており、発呼判断手段が、入力手段により入力された音声が被呼側端末の識別名を表すものであるか否かを判断し、発呼判断手段によりその音声が被呼側端末の識別名を表すものであると判断された場合には、送信手段が、その音声の内容を表すデータを、当該通信機器が呼び出したい被呼側端末の識別名情報として、当該通信機器と通信可能な複数の被呼側端末に送信する。そして、この通信機器によれば、上記請求項1のシステムと同様の効果が得られる通信システムを構築することができる。
【0019】
次に、請求項8に記載の通信機器は、発呼側端末と、該発呼側端末と通信可能な複数の被呼側端末のうちでその発呼側端末により呼び出された被呼側端末とが、通信を行う通信システムにおいて、被呼側端末として用いられるものである。そして、本通信機器では、当該通信機器の識別名を記憶する記憶手段が設けられており、被呼判断手段が、発呼側端末から複数の被呼側端末に送信される情報であってその発呼側端末が呼び出したい被呼側端末の識別名を表す識別名情報を受信して、その識別名情報の表す識別名と記憶手段により記憶される識別名とが同一であるか否かを判断し、被呼判断手段により同一であると判断された場合には、通信開始手段が、発呼側端末と通信を開始するための処理を行う。そして、この通信機器によれば、上記請求項1のシステムと同様の効果が得られる通信システムを構築することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
まず図1は、実施形態の通信システムの構成を表す説明図である。
この通信システムは、Bluetooth方式の無線通信を行う通信機器である複数のヘッドセット10により構成されている。
【0021】
ここで、周知ではあるが、Bluetooth方式の無線通信について簡単に説明する。
Bluetooth方式の通信は、2.4GHz帯域を用いた無線伝送方式であり、各通信機器は、固有情報として48ビットのBDアドレス(Bluetooth Deviceアドレス)を有している。また、Bluetooth方式の通信による通信エリアは、送信出力のクラスにより異なるが、約10〜100[m]である。尚、本通信システムに用いられるヘッドセット10は、半径約100mの通信エリア(ピコネットエリア)2内に存在する他のヘッドセット10との間で通信可能となっている。
【0022】
そして、図1に示す本通信システムでは、各ヘッドセット10の使用者が、当該ヘッドセット10の通信エリア2内に存在する所望のヘッドセット10の使用者との音声通信(会話)を、その使用者の名前を発することにより開始することができるようになっている。尚、本通信システムにおいて、各ヘッドセット10は同一の機能を有している。
【0023】
図2は、ヘッドセット10の外観図である。
図2に示すように、このヘッドセット10は、アンテナ12が内蔵された屈曲自在のアーム14と、アーム14の両端に設けられ、当該ヘッドセット10が使用者の頭部に装着された状態で耳の部分に位置するパッド16,16と、一方のパッド16から延び、先端のマイク18を使用者の口元に位置させるロッド20とを備えている。また、パッド16,16には、それぞれスピーカ22,22が設けられている。
【0024】
一方、図3は、ヘッドセット10の内部構成を表すブロック図である。
図3に示すように、このヘッドセット10は、アンテナ12を介してBluetooth方式の無線通信によるデータの送受信を行うBluetoothモジュール24と、マイク18から音声が入力されて生成された音声のアナログ信号(音声信号)を音声のデジタルデータ(音声データ)に変換する処理、及び、音声データを音声信号に変換してスピーカ22から出力させる処理を行う音声CODEC26と、音声データを解析してその音声データが表す文字列のデータである文字列データを生成する音声認識装置(Voice Recognition)28と、データの書き換えが可能な不揮発性メモリとしてのNVRAM30と、周知のCPU32、RAM34、ROM36とを備えている。尚、上記構成において、音声(人間が口から発する音)以外の音についても同様の処理が行われることは言うまでもない。
【0025】
次に、CPU32が行うメイン処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
このメイン処理が開始されると、まずS110にて、マイク18から音声が入力されたか否かを判定する。具体的には、音声CODEC26により音声信号を音声データに変換する処理が行われたか否かによって判定する。
【0026】
そして、S110で、マイク18から音声が入力されたと判定した場合には、S120へ移行し、音声CODEC26により生成された音声データを音声認識装置28に解析させて、その音声データが表す文字列データを生成させる。
続いて、S130では、S120にて生成させた文字列データが、登録キーワードを表すものであるか否かを判定する。ここで、登録キーワードとは、当該ヘッドセット10の呼び名である被呼名(識別名に相当)の登録を行う際に使用者が発する合図であり、本実施形態における登録キーワードは「登録」である。尚、本実施形態では、各ヘッドセット10にそのヘッドセット10の使用者の名前を被呼名として登録するようにしている。
【0027】
そして、S130で、登録キーワードを表すものであると判定した場合には、S140へ移行し、後述する被呼名登録処理(図5)を行った後、S110へ戻る。
一方、S130で、登録キーワードを表すものではないと判定した場合には、S150へ移行し、S120にて生成させた文字列データが、発呼キーワード(開始キーワードに相当)を表すものであるか否かを判定する。ここで、発呼キーワードとは、所望のヘッドセット10の使用者との音声通信を開始する際に使用者が発する合図であり、本実施形態における登録キーワードは「開始」である。
【0028】
そして、S150で、発呼キーワードを表すものであると判定した場合には、S160へ移行し、後述する発呼処理(図6)を行った後、S110へ戻る。
一方、S150で、発呼キーワードを表すものではないと判定した場合には、S170へ移行する。
【0029】
一方また、S110で、マイク18から音声が入力されていないと判定した場合にも、そのままS170へ移行する。
S170では、他のヘッドセット10から文字列データがブロードキャストされてきたか否かを判定する。
【0030】
このS170で、文字列データがブロードキャストされてきたと判定した場合には、S180へ移行し、後述する被呼処理(図8)を行った後、S110へ戻る。
一方、S170で、文字列データがブロードキャストされてきていないと判定した場合には、そのままS110へ戻る。
【0031】
次に、CPU32が行う被呼名登録処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。尚、本被呼名登録処理は、前述したメイン処理(図4)におけるS140の処理に当たる。
この被呼名登録処理が開始されると、まずS210にて、マイク18から音声が入力されるまでの間、待機状態となり、音声が入力されると、S220へ移行する。具体的には、音声CODEC26により音声信号を音声データに変換する処理が行われることで、音声が入力されたと判断する。
【0032】
続いて、S220では、音声CODEC26により生成された音声データを音声認識装置28に解析させて、その音声データが表す文字列データを生成させる。
最後に、S230では、S220にて生成させた文字列データを、当該ヘッドセット10の被呼名を表す被呼名データとしてNVRAM30に記憶させて、本被呼名登録処理を終了する。つまり、当該ヘッドセット10の使用者により登録キーワードの後に発せられた音声を、当該ヘッドセット10の被呼名として登録するようになっている。
【0033】
次に、CPU32が行う発呼処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。尚、本発呼処理は、前述したメイン処理(図4)におけるS160の処理に当たる。
この発呼処理が開始されると、まずS310にて、マイク18から音声が入力されるまでの間、待機状態となり、音声が入力されると、S320へ移行する。
【0034】
続いて、S320では、S310にて入力された音声に基づき音声CODEC26により生成された音声データを、音声認識装置28に解析させて、その音声データが表す文字列データを生成させる。
続いて、S330では、S320にて生成させた文字列データ(識別名情報に相当)を、Bluetoothモジュール24にブロードキャストさせる。これにより、当該ヘッドセット10の使用者により発呼キーワードの後に発せられた音声の内容を表す文字列データが、当該ヘッドセット10の通信エリア2内に存在する全てのヘッドセット10に送信される。尚、ここでブロードキャストさせる文字列データが、前述したメイン処理(図4)におけるS170で判定対象とされるデータである。
【0035】
続いて、S340では、Bluetoothモジュール24により他のヘッドセット10からの接続要求が受信されたか否かを判定する。
このS340で、接続要求が受信されていないと判定した場合には、S350へ移行し、S330にて文字列データをブロードキャストした時点から所定のタイムアウト時間(本実施形態では、10秒間)が経過したか否かを判定する。
【0036】
そして、S350で、タイムアウト時間が経過していないと判定した場合には、S340へ戻る。
一方、S350で、タイムアウト時間が経過したと判定した場合には、本発呼処理を終了する。つまり、文字列データをブロードキャストしてから10秒間が経過するまでに他のヘッドセット10からの接続要求が受信されなければ、本発呼処理を終了するようになっている。
【0037】
一方また、S340で、他のヘッドセット10からの接続要求が受信されたと判定した場合には、S360へ移行し、その接続要求に応じて、その接続要求の送信元のヘッドセット(以下、被呼側ヘッドセットという)10との間で1対1の音声通信を行うための後述する発呼側音声通信処理(図7)を行う。そして、この発呼側音声通信処理が終了すると、S370へ移行し、被呼側ヘッドセット10との通信を切断するための切断処理を行い、本発呼処理を終了する。
【0038】
次に、上記S360の処理に当たる発呼側音声通信処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。
この発呼側音声通信処理が開始されると、まずS410にて、次の(1)〜(3)の何れかのデータが取得されるまでの間、待機状態となり、何れかのデータが取得されると、S420へ移行する。
【0039】
(1):被呼側ヘッドセット10から送信されてくる音声データ
(2):マイク18から入力される音声に基づき音声CODEC26により生成される音声データ
(3):被呼側ヘッドセット10から送信されてくる切断要求
そして、S420では、S410にて取得されたデータが、上記(1)の被呼側ヘッドセット10からの音声データであるか否かを判定する。
【0040】
このS420で、被呼側ヘッドセット10からの音声データであると判定した場合には、S430へ移行し、音声CODEC26に、その音声データを音声信号に変換してスピーカ22から出力させる処理を行わせた後、S410へ戻る。これにより、被呼側ヘッドセット10から送られてくる音声データの表す音声が、スピーカ22から出力されることとなる。
【0041】
一方、S420で、被呼側ヘッドセット10からの音声データではないと判定した場合には、S440へ移行し、S410にて取得されたデータが、上記(2)の音声CODEC26により生成された音声データであるか否かを判定する。
そして、S440で、音声CODEC26により生成された音声データであると判定した場合には、S450へ移行し、Bluetoothモジュール24に、その音声データを被呼側ヘッドセット10へ送信させた後、S410へ戻る。これにより、当該ヘッドセット10の使用者により発せられた音声を表す音声データが、被呼側ヘッドセット10へ送信されることとなる。
【0042】
一方、S440で、S410にて取得されたデータが、音声CODEC26により生成された音声データではない(即ち、上記(3)の被呼側ヘッドセット10からの切断要求である)と判定した場合には、本発呼側音声通信処理を終了する。これにより、前述した発呼処理(図6)におけるS370の処理が行われ、被呼側ヘッドセット10との通信が切断されることとなる。
【0043】
次に、CPU32が行う被呼処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。尚、本被呼処理は、前述したメイン処理(図4)におけるS180の処理に当たる。
この被呼処理が開始されると、まずS510にて、他のヘッドセット10からブロードキャストされてきた文字列データの表す文字列が、NVRAM30に記憶されている被呼名データの表す被呼名と一致するか否かを判定する。ここで、ブロードキャストされてきた文字列データは、その送信元のヘッドセット(以下、発呼側ヘッドセットという)10において前述した発呼処理(図6)のS330の処理が行われることにより送信されるデータであり、発呼側ヘッドセット10の使用者が発呼キーワードの後に発した音声の内容を表すものである。つまり、このS510では、発呼側ヘッドセット10の使用者によって、発呼キーワードの後に当該ヘッドセット10の被呼名が発せられたか否かを判定するようになっている。尚、このS510の処理では、文字列と被呼名とが完全に一致するか否かを判定するようにしてもよいが、完全には一致していなくてもある程度類似していれば(例えば、長音や濁音の有無等)一致しているとみなすようにしてもよい。
【0044】
そして、S510で、ブロードキャストされてきた文字列データの表す文字列が被呼名と一致すると判定した場合には、S520へ移行し、Bluetoothモジュール24に、発呼側ヘッドセット10への接続要求を送信させる。
続いて、S530では、音声CODEC26に、スピーカ22から呼び出し音を出力させる。具体的には、例えば「ピーピーピー…」という発信音を表すデジタルデータを音声CODEC26に出力処理させる。これにより、当該ヘッドセット10の使用者は、発呼側ヘッドセット10の使用者から呼び出されたことを知ることができる。
【0045】
続いて、S540では、発呼側ヘッドセット10との間で1対1の音声通信を行うための後述する被呼側音声通信処理(図9)を行う。そして、この被呼側音声通信処理が終了すると、S550へ移行し、発呼側ヘッドセット10へ切断要求を送信して、本被呼処理を終了する。
【0046】
一方、S510で、ブロードキャストされてきた文字列データの表す文字列が被呼名と一致しないと判定した場合には、そのまま本被呼処理を終了する。
次に、上記S540の処理に当たる被呼側音声通信処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0047】
この被呼側音声通信処理が開始されると、まずS610にて、発呼側ヘッドセット10から送信されてくる音声データと、マイク18から入力される音声に基づき音声CODEC26により生成される音声データとのうち、何れかのデータが取得されるまでの間、待機状態となり、何れかのデータが取得されると、S620へ移行する。
【0048】
そして、S620では、S610にて取得されたデータが、発呼側ヘッドセット10からの音声データであるか否かを判定する。
このS620で、発呼側ヘッドセット10からの音声データであると判定した場合には、S630へ移行し、音声CODEC26に、その音声データを音声信号に変換してスピーカ22から出力させる処理を行わせた後、S610へ戻る。これにより、発呼側ヘッドセット10から送られてくる音声データの表す音声が、スピーカ22から出力されることとなる。
【0049】
一方、S620で、発呼側ヘッドセット10からの音声データではない(即ち、音声CODEC26により生成された音声データである)と判定した場合には、S640へ移行し、その音声データを音声認識装置28に解析させて、その音声データが表す文字列データを生成させる。
【0050】
続いて、S650では、S640にて生成させた文字列データが、切断キーワード(被呼側終了キーワードに相当)を表すものであるか否かを判定する。ここで、切断キーワードとは、発呼側ヘッドセット10との音声通信を終了する際に使用者が発する合図であり、本実施形態における切断キーワードは「切断」である。
【0051】
そして、S650で、切断キーワードを表すものではないと判定した場合には、S660へ移行し、Bluetoothモジュール24に、音声CODEC26により生成された音声データを発呼側ヘッドセット10へ送信させた後、S610へ戻る。これにより、当該ヘッドセット10の使用者により発せられた切断キーワード以外の音声を表す音声データが、発呼側ヘッドセット10へ送信されることとなる。
【0052】
一方、S650で、切断キーワードを表すものであると判定した場合には、本被呼側音声通信処理を終了する。これにより、前述した被呼処理(図8)におけるS550の処理が行われ、発呼側ヘッドセット10へ切断要求が送信される。
次に、本通信システムの作用について説明する。
【0053】
[ヘッドセットへの被呼名の登録]
ヘッドセット10の使用者は、自分の名前をヘッドセット10の被呼名として登録する場合に、まず「登録」と発し、続いて「○○○(自分の名前)」と発する。これにより、このヘッドセット10では、以下のような処理が行われる
即ち、まず、使用者が「登録」と発すると、図4のメイン処理により、マイク18から音声が入力されたと判定され(S110:YES)、更に、その音声が登録キーワードを発したものであると判定されて(S120,S130:YES)、図5の被呼名登録処理へ移行される(S140)。続いて、使用者が「○○○」と発すると、その「○○○」が被呼名として記憶される(S210〜S230)。つまり、使用者が登録キーワードの直後に発した言葉が、被呼名として登録すべき言葉であると判断され、その言葉が被呼名として登録されるようになっている。
【0054】
[ヘッドセット間の音声通信]
あるヘッドセット10(以下、ヘッドセットAという)の使用者が、他のヘッドセット10(以下、ヘッドセットBという)の使用者と音声通信を開始する場合には、図10に示すように、まず「開始」と発し、続いて「○○○(ヘッドセットBの使用者の名前)」と発する。これにより、発呼側のヘッドセットAと被呼側のヘッドセットBとでは、以下のような処理が行われる。
【0055】
即ち、まず、ヘッドセットAの使用者が「開始」と発すると、ヘッドセットAでは、図4のメイン処理により、マイク18から音声が入力されたと判定され(S110:YES)、更に、その音声が発呼キーワードを発したものであると判定されて(S120,S150:YES)、図6の発呼処理へ移行される(S160)。続いて、その使用者が「○○○」と発すると、その「○○○」を表す文字列データが、ヘッドセットAと通信可能な他のヘッドセットへブロードキャストされる(S310〜S330)。つまり、使用者が発呼キーワードの直後に発した言葉が、ヘッドセットAの使用者が呼び出したいヘッドセット(この例では、ヘッドセットB)の被呼名であると判断され、その被呼名を表す文字列データがブロードキャストされるようになっている。
【0056】
すると、ヘッドセットBでは、図4のメイン処理により、ヘッドセットAから文字列データがブロードキャストされてきたと判定され(S170:YES)、図8の被呼処理へ移行される(S180)。そして、ブロードキャストされてきた文字列データの表す文字列「○○○」が、当該ヘッドセットBの被呼名と一致すると判定され(S510:YES)、ヘッドセットAへ接続要求が送信される(S520)。そして更に、呼び出し音が出力された後(S530)、図9の被呼側音声通信処理へ移行される(S540)。尚、ヘッドセットB以外の他のヘッドセットでは、S510の処理にて、ブロードキャストされてきた文字列データの表す文字列「○○○」が、当該ヘッドセットの被呼名とは一致しないと判定され、そのまま被呼処理が終了される。
【0057】
そして、ヘッドセットAでは、図6の発呼処理により、ヘッドセットBからの接続要求が受信されたと判定され(S340:YES)、図7の発呼側音声通信処理へ移行される(S360)。
こうして、ヘッドセットAで発呼側音声通信処理が行われ、ヘッドセットBで被呼側音声通信処理が行われている状態では、図10に示すように、ヘッドセットAの使用者とヘッドセットBの使用者との間で、音声通信が可能となる。
【0058】
例えば、ヘッドセットAの使用者が「こんにちは」と発すると、図7の発呼側音声通信処理により、その音声を表す音声データがヘッドセットBへ送信される(S410,S440:YES,S450)。すると、ヘッドセットBでは、図9の被呼側音声通信処理により、ヘッドセットAから送信されてきた音声データの表す音声「こんにちは」が、スピーカ22から出力される(S610,S620:YES,S630)。
【0059】
そして、これに対し、ヘッドセットBの使用者が「どうも、こんにちは」と発すると、図9の被呼側音声通信処理により、その音声を表す音声データがヘッドセットAへ送信される(S610,S650:NO,S660)。すると、ヘッドセットAでは、図7の発呼側音声通信処理により、ヘッドセットBから送信されてきた音声データの表す音声「どうも、こんにちは」が、スピーカ22から出力される(S410,S420:YES,S430)。
【0060】
その後、この音声通信を終了する場合には、図10に示すように、ヘッドセットBの使用者が「切断」と発する。これにより、ヘッドセットA及びヘッドセットBでは、以下のような処理が行われる。
即ち、ヘッドセットBの使用者が「切断」と発すると、ヘッドセットBでは、図9の被呼側音声通信処理により、その音声が切断キーワードを発したものであると判定され(S610,S650:YES)、その被呼側音声通信処理が終了される。そして、図8の被呼処理により、ヘッドセットAへ切断要求が送信される(S550)。
【0061】
すると、ヘッドセットAでは、図7の発呼側音声通信処理により、ヘッドセットBから切断要求が送信されてきたと判定され(S410,S440:NO)、その発呼側音声通信処理が終了される。そして、図6の発呼処理により、ヘッドセットBとの通信を切断するための切断処理が行われる(S370)。
【0062】
尚、本実施形態の通信システムでは、ヘッドセット10が、発呼側端末及び被呼側端末に相当し、特に、図10に示した例においては、ヘッドセットAが、発呼側端末に相当し、ヘッドセットBが被呼側端末に相当する。
また、マイク18が、発呼側入力手段、被呼側入力手段及び入力手段に相当し、図4におけるS120,S150,S160の処理と、図6におけるS310の処理とが、発呼判断手段に相当し、Bluetoothモジュール24と、図6におけるS330の処理とが、送信手段に相当している。
【0063】
また更に、NVRAM30が、記憶手段に相当し、図8におけるS510の処理が、被呼判断手段に相当し、Bluetoothモジュール24と、図8におけるS520の処理とが、通信開始手段に相当し、Bluetoothモジュール24と、図9におけるS640,S650の処理と、図8におけるS550の処理とが、被呼側通信終了手段に相当している。
【0064】
一方また、図4におけるS120〜S140の処理と、図5におけるS210の処理とが、登録判断手段に相当し、図5におけるS220,S230の処理が、識別名登録手段に相当し、音声CODEC26と、図8におけるS530の処理とが、報知手段に相当している。
【0065】
このような本実施形態の通信システムによれば、各ヘッドセット10には、当該ヘッドセット10の被呼名を登録しておくだけでよく、他のヘッドセット10についての情報を登録する必要がないため、記憶すべき情報を少なくすることができる。
【0066】
即ち、従来の通信システムでは、発呼側となりうる全ての通信機器のそれぞれに、通信先の候補となる通信機器の被呼名及びその通信先アドレスを登録しておかなければならず、本実施形態のような通信システムに適用したとすると、各ヘッドセット10に他の全てのヘッドセット10の被呼名及びその通信先アドレスを登録しておかなければならないこととなる。
【0067】
これに対し、本実施形態の通信システムでは、各ヘッドセット10にそのヘッドセット10の被呼名のみを登録すればよいことから、各ヘッドセット10に登録すべき情報量を格段に少なくすることができる。そして、このように本通信システムが各ヘッドセット10に登録すべき情報量を少なくすることができるのは、通信システム全体でみた場合に、同一のヘッドセット10についての情報が複数のヘッドセット10で重複して登録されるといった無駄が無くなり、ヘッドセット10に登録すべき総情報量を少なくすることができるからである。
【0068】
また更に、本実施形態の通信システムでは、ヘッドセット10が、音声通信の開始や終了といった使用者からの要求を、使用者から発せられるキーワードに基づき判断するようになっているため、完全なハンズフリーでの音声通信を実現することができる。しかも、使用者は、被呼名の登録についても、ハンズフリーで容易に行うことができる。
【0069】
加えて、本実施形態の通信システムでは、ヘッドセット10が、他のヘッドセット10からの呼び出しを受けた際に呼び出し音で知らせるような構成となっているため、使用者が気付かない間に音声通信が開始されているといったことを防ぐことができる。
【0070】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態の通信システムでは、被呼側のヘッドセット10の使用者が切断キーワードを発することで、音声通信が終了されるようになっているが、これに限ったものではない。例えば、発呼側のヘッドセット10の使用者が切断キーワードを発した場合にも、同様に音声通信が終了されるようにしてもよい。具体的には、発呼側音声通信処理(図7)のS450の処理を行う前に、以下の処理を行う。
【0071】
即ち、S440で音声CODEC26により生成された音声データであるとの判定後、音声認識装置28にその音声データが表す文字列データを生成させ、その文字列データが、音声通信を終了する際のキーワード(発呼側終了キーワードに相当)を表すものであるか否かを判定する。そして、そのキーワードを表すものではないと判定した場合には、S450へ移行するが、そのキーワードを表すものであると判定した場合には、被呼側ヘッドセット10へ切断要求を送信して発呼側音声通信処理を終了する。尚、ここで述べた処理と、Bluetoothモジュール24とが、発呼側通信終了手段に相当する。
【0072】
また、上記実施形態の通信システムでは、発呼側のヘッドセット10が、使用者により発呼キーワードの次に発せられた音声に基づく音声データから文字列データを生成し、その文字列データをブロードキャストするようになっているが、これに限ったものではない。例えば、発呼側のヘッドセット10が、発呼キーワードの次に発せられた音声に基づく音声データをそのままブロードキャストし、被呼側のヘッドセット10が、そのブロードキャストされてきた音声データから文字列データを生成するようにしてもよい。
【0073】
また更に、上記実施形態の通信システムでは、ヘッドセット10が、音声通信の開始や終了といった使用者からの要求を、使用者から発せられるキーワードに基づき判断するようになっているが、これに限ったものではない。例えば、キーワードが発せられる代わりに操作ボタンが押されるような構成(操作ボタンが押された直後に発せられた言葉を、使用者が呼び出したいヘッドセット10の被呼名であると判断するような構成)であってもよい。
【0074】
また、各キーワードは上記実施形態にて例示したもの(「登録」、「開始」、「切断」)に限ったものではない。例えば、通常の会話では使用されないような言葉にしておけば、使用者が何気なく発した言葉が、その使用者の意思に反してキーワードと誤認識されてしまうことを防ぐことができる。また、通常用いられる言葉であっても、その前後に一定の沈黙時間を入れる等の条件を加えることで、誤認識を防止することができる。
【0075】
一方、上記実施形態の通信システムでは、通信機器としてヘッドセット10が用いられているが、これ以外の通信機器であってもよい。また、通信方式についても、Bluetoothに限らず、それ以外の様々な通信方式(例えば、TCP/IPによる有線通信等)を用いることができる。
【0076】
また、上記実施形態の通信システムでは、通信機器としての各ヘッドセット10が、発呼側端末及び被呼側端末の何れとしても機能するようになっているが、これに限ったものではなく、何れか一方の機能のみ有する専用の通信機器であってもよい。そして、この場合にも、被呼側端末として機能する通信機器にその通信機器の被呼名のみを登録しておけばよいことから、通信機器に登録すべき情報量を少なくすることができる。
【0077】
また更に、上記実施形態の通信システムでは、通信相手としたいヘッドセット10の被呼名を発することで、そのヘッドセットとの1対1の音声通信が行われるようになっているが、これに限ったものではなく、例えば、複数の相手の名前を発することで、その複数の相手との音声通信が行われるようにしてもよい。また、複数の相手との音声通信中に、特定の相手の名前を発することで、その相手との1対1の音声通信に切り替わるようにしてもよい。
【0078】
一方また、通信機器間で行われる通信は、音声による会話以外であってもよい。例えば、発呼側の通信機器から入力された音声の内容が、被呼側の通信機器に設けられるディスプレイに文字として表示されるようなものであってもよく、また、被呼側の通信機器に設けられるキーボードにて入力された文章が、発呼側の通信機器で表示されるようなものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の通信システムの構成を表す説明図である。
【図2】ヘッドセットの外観図である。
【図3】ヘッドセットの内部構成を表すブロック図である。
【図4】メイン処理のフローチャートである。
【図5】被呼名登録処理のフローチャートである。
【図6】発呼処理のフローチャートである。
【図7】発呼側音声通信処理のフローチャートである。
【図8】被呼処理のフローチャートである。
【図9】被呼側音声通信処理のフローチャートである。
【図10】ヘッドセット間の音声通信を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
10…ヘッドセット、12…アンテナ、14…アーム、16…パッド、18…マイク、20…ロッド、22…スピーカ、24…Bluetoothモジュール、26…音声CODEC、28…音声認識装置、30…NVRAM、32…CPU、34…RAM、36…ROM
Claims (8)
- 発呼側端末と、該発呼側端末と通信可能な複数の被呼側端末のうちでその発呼側端末により呼び出された被呼側端末とが、通信を行う通信システムにおいて、
前記発呼側端末は、
音声を入力する発呼側入力手段と、
前記発呼側入力手段により入力された音声が前記被呼側端末の識別名を表すものであるか否かを判断する発呼判断手段と、
前記発呼判断手段により前記音声が前記被呼側端末の識別名を表すものであると判断された場合には、該音声の内容を表すデータを当該発呼側端末が呼び出したい被呼側端末の識別名情報として、前記複数の被呼側端末に送信する送信手段と、を備え、
前記被呼側端末は、
当該被呼側端末の識別名を記憶する記憶手段と、
前記送信手段により送信される前記識別名情報を受信して、該識別名情報の表す識別名と前記記憶手段により記憶される識別名とが同一であるか否かを判断する被呼判断手段と、
前記被呼判断手段により同一であると判断された場合には、前記発呼側端末の前記発呼側入力手段を用いた通信を開始するための処理を行う通信開始手段と、を備えていること、
を特徴とする通信システム。 - 請求項1に記載の通信システムにおいて、
前記発呼判断手段は、前記発呼側入力手段により所定の開始キーワードを表す音声が入力された場合に、該キーワードの次に入力された音声が前記被呼側端末の識別名を表すものであると判断すること、
を特徴とする通信システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の通信システムにおいて、
前記発呼側端末は、
前記発呼側入力手段により所定の発呼側終了キーワードを表す音声が入力された場合に、前記被呼側端末との通信を終了するための処理を行う発呼側通信終了手段を備えていること、
を特徴とする通信システム。 - 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の通信システムにおいて、
前記被呼側端末は、
音声を入力する被呼側入力手段により所定の被呼側終了キーワードを表す音声が入力された場合に、前記発呼側端末との通信を終了するための処理を行う被呼側通信終了手段を備えていること、
を特徴とする通信システム。 - 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の通信システムにおいて、
前記被呼側端末は、
音声を入力する被呼側入力手段により入力された音声が、当該被呼側端末の識別名として登録すべき言葉を表すものであるか否かを判断する登録判断手段と、
前記登録判断手段により前記音声が当該被呼側端末の識別名として登録すべき言葉を表すものであると判断された場合には、該音声が表す言葉を、前記記憶手段に当該被呼側端末の識別名として記憶させる識別名登録手段と、
を備えていることを特徴とする通信システム。 - 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の通信システムにおいて、
前記被呼側端末は、
前記通信開始手段により前記通信を開始するための処理が行われる際に、当該被呼側端末の所持者に対する報知を行う報知手段を備えていること、
を特徴とする通信システム。 - 発呼側端末と、該発呼側端末と通信可能な複数の被呼側端末のうちでその発呼側端末により呼び出された被呼側端末とが、通信を行うと共に、前記被呼側端末が、前記発呼側端末から当該被呼側端末を表す識別名情報が送信されてくると前記通信を開始するように構成された通信システムにおいて、前記発呼側端末として用いられる通信機器であって、
音声を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された音声が前記被呼側端末の識別名を表すものであるか否かを判断する発呼判断手段と、
前記発呼判断手段により前記音声が前記被呼側端末の識別名を表すものであると判断された場合には、該音声の内容を表すデータを当該通信機器が呼び出したい被呼側端末の識別名情報として、前記複数の被呼側端末に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする通信機器。 - 発呼側端末と、該発呼側端末と通信可能な複数の被呼側端末のうちでその発呼側端末により呼び出された被呼側端末とが、通信を行う通信システムにおいて、前記被呼側端末として用いられる通信機器であって、
当該通信機器の識別名を記憶する記憶手段と、
前記発呼側端末から前記複数の被呼側端末に送信される情報であって該発呼側端末が呼び出したい被呼側端末の識別名を表す識別名情報を受信して、該識別名情報の表す識別名と前記記憶手段により記憶される識別名とが同一であるか否かを判断する被呼判断手段と、
前記被呼判断手段により同一であると判断された場合には、前記発呼側端末と通信を開始するための処理を行う通信開始手段と、
を備えたことを特徴とする通信機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002181686A JP3632679B2 (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | 通信システム及び通信機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002181686A JP3632679B2 (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | 通信システム及び通信機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004032087A true JP2004032087A (ja) | 2004-01-29 |
JP3632679B2 JP3632679B2 (ja) | 2005-03-23 |
Family
ID=31178460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002181686A Expired - Fee Related JP3632679B2 (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | 通信システム及び通信機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3632679B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006180143A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Nec Corp | 通話システム、携帯端末装置及びそれらに用いる話者権予約方法並びにそのプログラム |
JP2007333778A (ja) * | 2006-06-12 | 2007-12-27 | Toshiichi Shinshi | 商品売買システムとそれを実現するためのコンピュータプログラムとその方法 |
US7817960B2 (en) | 2007-01-22 | 2010-10-19 | Jook, Inc. | Wireless audio sharing |
US10964317B2 (en) | 2017-07-05 | 2021-03-30 | Baidu Online Network Technology (Beijing) Co., Ltd. | Voice wakeup method, apparatus and system, cloud server and readable medium |
US11574632B2 (en) | 2018-04-23 | 2023-02-07 | Baidu Online Network Technology (Beijing) Co., Ltd. | In-cloud wake-up method and system, terminal and computer-readable storage medium |
-
2002
- 2002-06-21 JP JP2002181686A patent/JP3632679B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006180143A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Nec Corp | 通話システム、携帯端末装置及びそれらに用いる話者権予約方法並びにそのプログラム |
JP4682613B2 (ja) * | 2004-12-22 | 2011-05-11 | 日本電気株式会社 | 通話システム、携帯端末装置及びそれらに用いる話者権予約方法並びにそのプログラム |
JP2007333778A (ja) * | 2006-06-12 | 2007-12-27 | Toshiichi Shinshi | 商品売買システムとそれを実現するためのコンピュータプログラムとその方法 |
US7817960B2 (en) | 2007-01-22 | 2010-10-19 | Jook, Inc. | Wireless audio sharing |
US10964317B2 (en) | 2017-07-05 | 2021-03-30 | Baidu Online Network Technology (Beijing) Co., Ltd. | Voice wakeup method, apparatus and system, cloud server and readable medium |
US11574632B2 (en) | 2018-04-23 | 2023-02-07 | Baidu Online Network Technology (Beijing) Co., Ltd. | In-cloud wake-up method and system, terminal and computer-readable storage medium |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3632679B2 (ja) | 2005-03-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7650168B2 (en) | Voice activated dialing for wireless headsets | |
US6744860B1 (en) | Methods and apparatus for initiating a voice-dialing operation | |
KR20230136707A (ko) | 공유된 음성 작동 디바이스상의 호출 핸들링 | |
US20070263604A1 (en) | Ring back notification system and method therefor | |
US20030032415A1 (en) | Voice announced caller identification features and methods therefor | |
JP2006086581A (ja) | 無線通信機能付ヘッドセット、無線通信システム及びコンピュータプログラム | |
JP2007096961A (ja) | 電話装置 | |
JP3632679B2 (ja) | 通信システム及び通信機器 | |
JP2003218999A (ja) | 音声認識機能付き携帯電話装置及びその制御プログラム | |
JP2002118689A (ja) | 携帯電話の発信時相手応答に対する自動音声再生機能 | |
KR100945162B1 (ko) | 링백톤제공시스템 및 그 방법 | |
US7050572B2 (en) | Telephone set and response method to incoming call | |
JP4583350B2 (ja) | 携帯端末装置、着信音出力方法 | |
KR100658889B1 (ko) | 이동통신 시스템의 착신음 발생 방법 | |
JP2000261856A (ja) | 簡易型携帯電話機 | |
JP2003110732A (ja) | 発信端末、着信端末、仲介サーバおよびメッセージ出力方法 | |
JP3106902B2 (ja) | 電話装置 | |
JP2006186893A (ja) | 音声対話制御装置 | |
JP3278595B2 (ja) | 携帯電話 | |
US7340050B2 (en) | Apparatus and method for controlling incoming melody | |
JP2003046647A (ja) | 通話中継システム、通話中継方法、通話中継プログラム及びそれを記録した記録媒体 | |
JP2000032094A (ja) | 無線及び有線通信端末器 | |
JP3477099B2 (ja) | 電話装置 | |
JP3975343B2 (ja) | 電話番号登録システム、電話機、および電話番号登録方法 | |
JP2001268175A (ja) | 話速変換機能を有する電話機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041130 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041213 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3632679 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080107 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120107 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120107 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |