JP2004032044A - Pll回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体集積回路上に集積した複数のVCOを用いるPLLの取扱いを簡便にするとともに、位相雑音特性やロックアップタイムの周波数依存特性を軽減する。
【解決手段】半導体集積回路上に集積したVCO201〜203の出力から1つのVCOの出力を選択するための境界となる周波数を任意に設定するための切換周波数設定データ404a,404bを入力して、切換周波数設定データ404a,404bをVCO切換周波数設定データ記憶回路301に記憶させ、VCO切換周波数設定データ記憶回路301に記憶させた切換周波数設定データ404a,404bとPLL周波数設定データ403とを設定値比較回路302で比較し、その比較結果に応じてVCO201〜203の出力から1つのVCOの出力を選択する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の電圧制御発振器を半導体集積回路基板上に集積したPLL回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路基板上にインダクタや可変容量素子を集積することが可能になったため、従来外付けであった電圧制御発振器(以下、VCOと略す)を、他の回路を集積した半導体集積回路基板上に集積したPLL回路が実現されている。
【0003】
しかし、半導体集積回路基板上に集積可能なインダクタのインダクタンス値が限られることや、集積可能な可変容量素子の容量可変能力が従来用いられていたディスクリート部品である可変容量素子より劣るため、半導体集積回路基板上に集積したVCOの周波数可変範囲は従来の外付のVCOより劣ってしまう。
【0004】
そのため、TV(テレビジョン)チューナなど、広帯域にわたる周波数可変範囲が必要となるPLL回路の場合、図6に示すように、異なる発振周波数範囲を持った複数のVCOを組み合わせて使用することにより、半導体集積回路基板上にVCOを集積したPLL回路の周波数範囲を拡大している。
【0005】
図6に、従来のこの種のPLL回路のブロック図を示す。このPLL回路では、PLL出力周波数に応じて、たとえば3つのVCOの出力からいずれか1つのVCOの出力を選択するようにしている。
【0006】
図6において、101はPLLリファレンス発振回路、102はPLLリファレンス分周器(1/Nref)、103はPLL位相比較器(PD)、104はチャージポンプ回路(CP)、105はPLLループフィルタ(LPF)、106はPLLプログラマブル分周器(1/N)である。201は第1VCO、202は第2VCO、203は第3VCO、204はVCO出力切換回路である。401はVCO制御電圧、403はPLL周波数設定データ、405はPLL出力信号、407はVCO切換信号である。以上の構成がPLL回路である。
【0007】
501はPLL回路を制御するPLL制御コンピュータ(以下、CPUと記す)である。
【0008】
以上のような構成のPLL回路の動作を以下に説明する。PLLリファレンス発振回路101の発振出力がPLLリファレンス分周器102によって1/Nrefに分周されてPLL位相比較器103に一方の入力として与えられる。1/Nrefはあらかじめ設定された分周比である。PLL位相比較器103の他方の入力としては、PLLプログラマブル分周器106の出力が与えられる。これら両入力をPLL位相比較器103が位相比較する。
【0009】
そして、PLL位相比較器103の出力信号でチャージポンプ回路104の充放電動作が制御される。また、チャージポンプ回路104の出力がPLLループフィルタ105に入力されることにより、VCO制御電圧401が得られる。このVCO制御電圧401が第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203に与えられることで、第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203は、各々VCO制御電圧401に対応した周波数で発振する。
【0010】
CPU501は、PLL出力信号405として出力すべきPLL出力周波数に応じて、PLL周波数設定データ403を出力してPLLプログラマブル分周器106へ与える。ここで、PLL周波数設定データ403によって、PLLプログラマブル分周器106に設定される分周比(1/N)が決まる。
【0011】
またこのとき、CPU501は、PLL出力信号405として出力すべきPLL出力周波数に応じて、第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203の出力のうちのいずれか1つを選択するためのVCO切換信号407を出力してVCO出力切換回路204へ与える。これによって、第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203の発振出力のうちのいずれか1つが選択されて、PLLプログラマブル分周器106へ与えられる。PLLプログラマブル分周器106は、VCO出力切換回路204から与えられた発振信号をPLL周波数設定データ403によって決まる分周比で分周してPLL位相比較器103へ入力する。
【0012】
PLL位相比較器103は、上述したように、PLLリファレンス分周器102の出力とPLLプログラマブル分周器106の出力とを位相比較し、その位相比較出力でチャージポンプ回路104の充放電動作を制御する。そして、上記したように、チャージポンプ回路104の出力信号がPLLループフィルタ105を通してVCO制御電圧401に変換されて第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203に与えられる。
【0013】
以上のようなループ動作によって、VCO出力切換回路204の出力信号の周波数が、CPU501から出力されるPLL周波数設定データ403に対応した周波数で一定に制御される。そして、この一定に制御されたVCO出力切換回路204の出力信号がPLL出力信号405として外部へ出力される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
半導体上に集積した可変容量素子の制御電圧対容量値の特性は図4で示すように一般的にVCOの制御電圧に対し非線形領域をもつため、VCOの発振周波数感度Kvは図5で示すように前記制御電圧に対して非線形領域をもつ。PLLのループ利得はVCO制御感度Kvに比例するため、前記非線形領域はVCOの発振周波数対PLLのループ利得特性に周波数依存性を生じてしまう。
【0015】
PLLの位相雑音特性は、キャリア近傍から離れた周波数、すなわちPLLのループ帯域より外側の周波数ではVCO自身の位相雑音特性がそのまま現れる。PLLの位相雑音特性を低減するためには、PLLのループ帯域の内側と外側の両方の位相雑音特性を改善する必要があるため、VCO自身の位相雑音特性を低減する必要がある。ここで、VCOの位相雑音特性は一般的にVCO制御感度Kvに比例して悪化することが知られており、VCO制御感度Kvが周波数依存性をもつということは、VCO自身の位相雑音特性が周波数依存特性をもつということになり、PLLの位相雑音特性に周波数依存特性を生じさせてしまう課題があった。
【0016】
また、PLLのステップ応答特性は一般に自然角周波数ωn、ダンピングファクタζで特徴付けられる減衰振動特性となる。
【0017】
ここで、ループフィルタをC、Rで構成される一次のLPFとした場合を例にすると、
N;分周数
Kv;VCO制御感度
Kp;位相比較器利得
τ;ループフィルタの時定数
τ=C・R
とした時、ループ利得K、自然角周波数ωn、ダンピングファクタζはそれぞれ次式で表される。
【0018】
K=Kv・Kp・1/N        …(1)
ωn=√(K/τ)           …(2)
ζ=1/2・√{N/(τ・K)}    …(3)
上記ステップ応答の結果得られる減衰振動が収束するまでの時間はダンピングファクタζの値により異なることが一般的に知られている。また、PLLのロックアップタイムはPLLのステップ応答特性がある一定の範囲の周波数差に収束するまでの時間で規定されるため、PLLのステップ応答特性と密接に関係している。よって、VCO制御感度Kvが周波数依存特性をもつことは、上記(1)式からループ利得が周波数依存特性をもつということになる。また、上記(2),(3)式からダンピングファクタζ、自然角周波数ωnもループ利得Kの関数であることから、PLLの位相ステップ応答特性がPLLの周波数によって変化してしまうことになる。PLLのループフィルタとして一般的に知られているラグリードフィルタの場合も同様である。以上のことからPLLのロックアップタイムがPLLの周波数によって変化してしまうという欠点があった。
【0019】
また、集積した可変容量素子の非線形特性は半導体の製造バラツキに依存するため、個々の半導体集積回路でVCOの発振周波数感度特性がばらつきを持ってしまい、PLL特性が個々の半導体集積回路毎にばらついてしまう。そのため、ユーザーが図6で示す従来の複数のVCOを用いたPLLを使用する場合、個々の半導体集積回路上に集積された複数のVCOの特性に応じてVCOの切換周波数を設定する必要があるため、VCO切換信号407が別途必要となり、PLLの取り扱いが煩雑になってしまうという課題があった。
【0020】
したがって、本発明の目的は、位相雑音特性やロックアップタイムの周波数依存特性を低減することが可能なPLL回路を提供することである。
【0021】
本発明の他の目的は、取り扱いが容易でかつ簡便なPLL回路を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1記載のPLL回路は、発振周波数範囲の異なる複数の電圧制御発振器を半導体集積回路基板上に集積したPLL回路であり、切換周波数設定データを記憶するデータ記憶手段と、データ記憶手段により記憶した切換周波数設定データとPLL周波数設定データとを比較するデータ比較手段と、データ比較手段による比較結果に基づいて複数の電圧制御発振器の出力から1つの電圧制御発振器の出力を選択する出力選択手段とを備え、複数の電圧制御発振器の特性に応じて切換周波数設定データをデータ記憶手段に書き込むようにしている。上記の切換周波数設定データというのは、PLL出力周波数に応じて複数の電圧制御発振器の出力からいずれか1つの電圧制御発振器の出力を選択するときに複数の電圧制御発振器の各々が分担するPLL出力周波数範囲の境界となる周波数を設定するためのデータである。
【0023】
この構成によれば、複数の電圧制御発振器の特性に応じて切換周波数設定データをデータ記憶手段に記憶し、データ記憶手段により記憶した切換周波数設定データとPLL周波数設定データとをデータ比較手段で比較し、データ比較手段による比較結果に基づいて出力選択手段が複数の電圧制御発振器の出力から1つの電圧制御発振器の出力を選択するようにしているので、VCOの制御感度Kvが線形な周波数範囲で可能な限り各VCOを使用できるように、VCO切換周波数を設定できる。そのため、複数のVCOを用いることにより広帯域に周波数可変を可能としたPLL回路において位相雑音特性やロックアップタイムの周波数依存特性を低減することが可能となる。
【0024】
また、VCOの切換周波数データについては、PLL回路が個々にデータ記憶手段を持っているため、PLL回路の出荷時にVCOの切換周波数設定データを記憶させることにより、ユーザーが個々のPLL回路のVCO特性を考慮することなく容易で簡便にPLL回路を使用することが可能となる。
【0025】
また、本発明の請求項2記載のPLL回路は、請求項1記載のPLL回路において、複数の電圧制御発振器の中から、出力選択手段により出力が選択された1つの電圧制御発振器を動作させ、出力が非選択の残りの電圧制御発振器の動作を停止させる電圧制御発振器選択手段をさらに備えている。
【0026】
この構成によれば、電圧制御発振器選択手段により出力が非選択の残りの電圧制御発振器の動作を停止させるので、不要なスプリアス成分がPLL回路から放射されることが抑制されるとともに、選択されたVCO以外のVCOが動作していないためPLL回路の消費電流を削減できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1に本発明の第1の実施の形態のPLL回路のブロック図を示す。本実施の形態では、半導体集積回路基板上に発振周波数範囲の異なる3つのVCOを集積した場合を例にとって説明する。このPLL回路は、PLL出力周波数に応じて、たとえば3つのVCOの出力からいずれか1つのVCOの出力を選択するようにしている。以下、具体的に説明する。
【0028】
図1において、101はPLLリファレンス発振回路、102はPLLリファレンス分周器(1/Nref)、103はPLL位相比較器(PD)、104はチャージポンプ回路(CP)、105はPLLループフィルタ(LPF)、106はPLLプログラマブル分周器(1/N)である。201は第1VCO、202は第2VCO、203は第3VCO、204は出力選択手段であるVCO出力切換回路である。301はデータ記憶手段であるVCO切換周波数設定データ記憶回路、302はデータ比較手段である設定値比較回路である。401はVCO制御電圧、402はVCO出力切換回路制御信号、403はPLL周波数設定データ、404aは第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ、404bは第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ、405はPLL出力信号である。以上の構成がPLL回路である。上記のVCO切換周波数設定データ記憶回路301は、EEPROM等で構成される。
【0029】
501はPLL回路を制御するCPUである。
【0030】
本実施の形態では、図3に示すように、第1VCO201、第2VCO202、第3VCO203の順に、VCO発振周波数可変範囲が高くなるよう設定されている。まず、第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ404aおよび第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ404bが、図3で示すように、VCO制御感度Kvが一定になっている周波数でVCOを切り換えるような値に設定され、VCO切換設定データ記憶回路301に記憶させられる。
【0031】
第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ404aおよび第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ404bは、それぞれ図3における第1VCO−第2VCO切換周波数、第2VCO−第3VCO切換周波数にそれぞれ対応している。そして、第1VCO−第2VCO切換周波数未満の周波数領域が第1VCO選択範囲であり、第1VCO−第2VCO切換周波数以上第2VCO−第3VCO切換周波数未満の周波数領域が第2VCO選択範囲であり、第2VCO−第3VCO切換周波数以上の周波数領域が第3VCO選択範囲である。
【0032】
なお、第1VCO選択範囲の下限は第1のVCO201の発振周波数範囲の下限で制限される。また、第3VCO選択範囲の上限は第3VCO203の発振周波数範囲の上限で制限される。
【0033】
以上のような構成のPLL回路の動作を以下に説明する。PLLリファレンス発振回路101の発振出力がPLLリファレンス分周器102によって1/Nrefに分周されてPLL位相比較器103に一方の入力として与えられる。1/Nrefはあらかじめ設定された分周比である。PLL位相比較器103の他方の入力としては、PLLプログラマブル分周器106の出力が与えられる。これら両入力をPLL位相比較器103が位相比較する。
【0034】
そして、PLL位相比較器103の出力信号でチャージポンプ回路104の充放電動作が制御される。また、チャージポンプ回路104の出力がPLLループフィルタ105に入力されることにより、VCO制御電圧401が得られる。このVCO制御電圧401が第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203に与えられることで、第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203は、各々VCO制御電圧401に対応した周波数で発振する。
【0035】
CPU501は、PLL出力信号405として出力すべきPLL出力周波数に応じて、PLL周波数設定データ403を出力してPLLプログラマブル分周器106へ与える。ここで、PLL周波数設定データ403によって、PLLプログラマブル分周器106に設定される分周比(1/N)が決まる。
【0036】
上記したように、PLL出力信号405の周波数を変更する場合、CPU501からPLL周波数設定データ403が入力されることによって、PLLプログラマブル分周器106の分周比が設定されるが、このときPLL周波数設定データ403は、設定値比較回路302にも入力される。そして、設定値比較回路302において、VCO切換設定データ記憶回路301に記憶された第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ404aおよび第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ404bとPLL周波数設定データ403とを比較することにより、VCO切換回路制御信号402が出力され、このVCO切換回路制御信号402がVCO出力切換回路204に与えられる。
【0037】
第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ404aおよび第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ404bは、個々の半導体集積回路基板に集積されたVCOの製造ばらつきに応じて、たとえば出荷時にデータ入力手段(図示せず)を用いてVCO切換周波数設定データ記憶回路301に入力することで、それらの値を設定ないし変更することも可能である。
【0038】
これによって、第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203の発振出力のうちのいずれか1つが選択されて、PLLプログラマブル分周器106へ与えられる。PLLプログラマブル分周器106は、VCO出力切換回路204から与えられた発振信号をPLL周波数設定データ403によって決まる分周比で分周してPLL位相比較器103へ入力する。
【0039】
PLL位相比較器103は、上述したように、PLLリファレンス分周器102の出力とPLLプログラマブル分周器106の出力とを位相比較し、その位相比較出力でチャージポンプ回路104の充放電動作を制御する。そして、上記したように、チャージポンプ回路104の出力信号がPLLループフィルタ105を通してVCO制御電圧401に変換されて第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203に与えられる。
【0040】
以上のようなループ動作によって、VCO出力切換回路204の出力信号の周波数が、CPU501から出力されるPLL周波数設定データ403に対応した周波数で一定に制御される。そして、この一定に制御されたVCO出力切換回路204の出力信号がPLL出力信号405として外部へ出力される。
【0041】
本実施の形態では、上記したように、設定値比較回路302から出力されるVCO切換回路制御信号402によって、VCO出力切換回路204が、第1VCO201、第2VCO202、第3VCO203の3つの出力信号から、いずれか1つのVCO出力信号を選択する。
【0042】
具体的には、図3に示すように、PLL周波数設定データ403がPLL下限周波数以上第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ404a未満の値の時は、第1VCO201の出力が選択され、PLL周波数設定データ403が第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ404a以上第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ404b未満の値の時は、第2VCO202の出力が選択され、PLL周波数設定データ403が第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ404b以上PLL上限周波数以下の値の時は、第3VCO203の出力が選択される。
【0043】
この実施の形態のPLL回路によれば、図示しないデータ入力手段によって各VCO202〜203の特性に応じて第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ404aおよび第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ404bを入力し、この第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ404aおよび第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ404bをVCO切換周波数設定データ記憶回路301によって記憶し、VCO切換周波数設定データ記憶回路301により記憶した切換周波数設定データとPLL周波数設定データ403とを設定値比較器302で比較し、設定値比較器302による比較結果に基づいてVCO出力切換回路204が第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203の出力から1つのVCOの出力を選択するようにしているので、VCOの制御感度Kvが線形な周波数範囲で可能な限り各VCO201〜203を使用できるように、VCO切換周波数を設定できる。そのため、複数のVCO201〜203を用いることにより広帯域に周波数可変を可能としたPLL回路において位相雑音特性やロックアップタイムの周波数依存特性を低減することが可能となる。
【0044】
また、第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ404aおよび第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ404bについては、PLL回路が個々にVCO切換周波数設定データ記憶回路301により記憶した切換周波数設定データとPLL周波数設定データ403を持っているため、PLL回路の出荷時に第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ404aおよび第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ404bをVCO切換周波数設定データ記憶回路301を記憶させることにより、ユーザーが個々のPLL回路のVCO特性を考慮することなく容易で簡便にPLL回路を使用することが可能となる。
【0045】
(第2の実施の形態)
図2に本発明の第2の実施の形態のPLL回路のブロック図を示す。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、半導体集積回路基板上に発振周波数の範囲の異なる3つのVCOを集積した場合を例にとって説明する。このPLL回路は、第1の実施の形態と同様に、PLL出力周波数に応じて、たとえば3つのVCOの出力からいずれか1つのVCOの出力を選択するようにしている。以下、具体的に説明する。
【0046】
このPLL回路は、図2の構成に、VCO選択手段としてVCO選択回路205を追加している。このVCO選択回路205は、VCO切換回路制御信号402を入力とし、VCO切換回路制御信号402に基づき、第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203のうち、その出力が選択されるいずれかのVCOのみを動作させ、出力が選択されない残りのVCOの動作を停止させる機能を有する。その他の構成は、図1のPLL回路と同様である。
【0047】
VCO選択回路205は、具体的には、VCO切換回路制御信号402の入力に応答して、第1VCO制御信号406a、第2VCO制御信号406bおよび第3VCO制御信号406cを生成する。第1VCO制御信号406aと第2VCO制御信号406bと第3VCO制御信号406cは、VCO出力切換回路204で出力が選択されたVCO以外のVCOの動作を停止させるように、第1VCO201,第2VCO202および第3VCO203の動作を制御する。
【0048】
例えば、VCO出力切換回路204で第1VCO201の出力が選択された場合、VCO選択回路205の第1VCO制御信号406aは第1VCO201の動作をオンにし、第2VCO制御信号406bは第2VCO202の動作をオフにし、第3VCO制御信号406cは第3VCO203の動作をオフにする。
【0049】
この実施の形態のPLL回路によれば、VCO選択回路205により出力が非選択の残りのVCOの動作を停止させるので、不要なスプリアス成分がPLL回路から放射されることが抑制されるとともに、選択されたVCO以外のVCOが動作していないためPLL回路の消費電流を削減できる。
【0050】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載のPLL回路によれば、複数のVCOを切り換えて使用するPLL回路において、VCOの制御感度Kvが線形な周波数範囲で使用できるようVCOの切換周波数を設定できるため、複数VCOを用いることにより広帯域に周波数可変を可能としたPLL回路において位相雑音特性やロックアップタイムの周波数依存特性を低減することが可能となる。
【0051】
また、VCOの切換周波数データについては、PLL回路が個々にデータ記憶手段を持っているため、PLL回路の出荷時にVCOの切換周波数設定データを記憶させることにより、ユーザーが個々のPLL回路のVCO特性を考慮することなく容易で簡便にPLL回路を使用することが可能となる。
【0052】
本発明の請求項2記載のPLL回路によれば、電圧制御発振器選択手段により出力が非選択の残りの電圧制御発振器の動作を停止させるので、不要なスプリアス成分がPLL回路から放射されることが抑制されるとともに、選択されたVCO以外のVCOが動作していないためPLL回路の消費電流を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のPLL回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態のPLL回路の構成を示すブロック図である。
【図3】VCOを3つ集積したPLL回路のVCO制御電圧対VCO発振周波数特性を示す特性図である。
【図4】集積した可変容量素子の一般的な制御電圧対可変容量特性を示す特性図である。
【図5】集積した可変容量素子を用いたVCOの一般的な制御電圧対発振周波数特性を示す特性図である。
【図6】複数のVCOを用いた従来のPLL回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 PLLリファレンス発振回路
102 PLLリファレンス分周器
103 PLL位相比較器
104 チャージポンプ回路
105 PLLループフィルタ
106 PLLプログラマブル分周器
201 第1VCO
202 第2VCO
203 第3VCO
204 VCO出力切換回路
205 VCO選択回路
301 VCO切換周波数設定データ記憶回路
302 設定値比較回路
401 VCO制御電圧
402 VCO切換回路制御信号
403 PLL周波数設定データ
404a 第1VCO−第2VCO切換周波数設定データ
404b 第2VCO−第3VCO切換周波数設定データ
405 PLL出力信号
406a 第1VCO制御信号
406b 第2VCO制御信号
406c 第3VCO制御信号
407  VCO切換信号
501 PLL制御コンピュータ(CPU)

Claims (2)

  1. 発振周波数範囲の異なる複数の電圧制御発振器を半導体集積回路基板上に集積したPLL回路であって、
    切換周波数設定データを記憶するデータ記憶手段と、
    前記データ記憶手段により記憶した前記切換周波数設定データとPLL出力周波数に対応して入力されるPLL周波数設定データとを比較するデータ比較手段と、
    前記データ比較手段による比較結果に基づいて前記複数の電圧制御発振器の出力から1つの電圧制御発振器の出力を選択する出力選択手段とを備え、
    前記複数の電圧制御発振器の特性に応じて前記切換周波数設定データを前記データ記憶手段に書き込むようにしたPLL回路。
  2. 複数の電圧制御発振器の中から、出力選択手段により出力が選択された1つの電圧制御発振器を動作させ、出力が非選択の残りの電圧制御発振器の動作を停止させる電圧制御発振器選択手段をさらに備えた請求項1記載のPLL回路。
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JP2007221689A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Yagi Antenna Co Ltd 広帯域高周波発振回路
JP2008187556A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Nec Electronics Corp 受信装置
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