JP2004031806A - 電子回路ユニットの挿抜機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シェルフは溝部を備え、電子回路ユニットは、先端に係合部30−1を備える回動可能なレバー30と、レバー30に接続され、先端に係合部80−2を備える回動可能なストッパー80と、レバー30とストッパー80を収容し、ストッパー80の係合部80−2と係合することができる係合面31−2を内部に備える収容部31を有し、レバー30を回動してシェルフの溝部とレバー30の係合部30−1とが係合することによってシェルフは電子回路ユニットにロックされ、ロックを解除する力が電子回路ユニットに作用されても収容部31の係合面31−2とストッパー80の係合部80−2との係合は解除されない。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子回路ユニットの挿抜機構に関し、特に、多数の電子回路ユニットをシェルフ内に搭載して構成される通信装置、情報処理装置、計測装置等の電子機器における当該電子回路ユニットの挿抜機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信装置、情報処理装置、計測装置等の電子機器のシェルフ内に搭載される電子回路ユニットは、電子回路ユニットに軸支された挿抜レバーを回動操作してシェルフのバックボード上のコネクタに係合させ、コネクタの嵌合を確実にするために電子回路ユニットとシェルフにロックをかけて電気信号の接続を行っている。
【0003】
図1は、従来の電子回路ユニットの挿抜機構を説明するための図である。図2は、図1に示す挿抜レバー12の分解斜視図である。
【0004】
図1および図2を参照するに、電子回路ユニット10は、箱型のシェルフ20に搭載される。電子回路ユニット10は、電子回路板11の前縁部の上下に軸支される挿抜レバー12と、バネ19(図2参照)を介してピン16を中心にして挿抜レバー12に回動自在に軸支されるストッパー13と、ストッパー13に係合する係合部材14を有する。挿抜レバー12と、ストッパー13と、係合部材14が、電子回路ユニット10の挿抜機構を構成する。
【0005】
図3は、図1に示される電子回路ユニット10のシェルフ20への挿入とロック操作を説明するための説明図である。電子回路ユニット10の前縁部の上部にある挿抜機構と下部にある挿抜機構は同じ作用を有するので、ここでは説明の便宜上、電子回路ユニット10の下部の挿抜機構のみ説明する。
【0006】
図3−(A)は、図1に示す電子回路ユニット10をシェルフ20に挿入し、挿抜レバー12を反時計回りに回動して爪部15をシェルフ20のフレーム21に当接させて、てこの原理を利用して挿抜レバー12を反時計回りに回動してストッパー13を係合部材14に当接させた状態を示す。
【0007】
図3−(B)は、挿抜レバー12を更に反時計回りに回動した状態であり、ストッパー13は、ピン16を中心に時計回りに回動し、係合部材14の上部に位置した状態を示す。
【0008】
図3−(C)は、挿抜レバー12を更に反時計回りに回動して、図1に示す電子回路ユニット10を更にシェルフ20に挿入した状態であり、ストッパー13は係合部材14の凹部17に入ってロックされた状態を示す。このとき、フレーム21の右端と電子回路板11の前縁との距離をyとなっている。
【0009】
なお、電子回路ユニット10には表面板が配設され、当該表面板の周囲にはシールドガスケットが設けられ、電磁波が外部へ漏れることを遮蔽している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、コネクタで接続される信号にあっては高周波数化が進んでおり、これに対応すべくコネクタの接続部におけるコンタクトピンの長さは短くなってきている。従って、電子回路ユニットのコネクタとバックボードのコネクタの確実な嵌合が要求されている。
【0011】
しかしながら、従来の電子回路ユニット10の挿抜機構では、コネクタの嵌合について以下の問題があった。
【0012】
第一に、従来の電子回路ユニット10の挿抜機構では、挿抜レバー12によるロックに遊び(バックラッシュ)があるため、コネクタの嵌合を確実に保障することが困難であった。
【0013】
即ち、図3−(C)に示す状態では、ストッパー13は、係合部材14の凹部17に沿ってピン16を中心に時計回りに回動するため、凹部17の右端と距離xの隙間が生じる。従って、図3−(C)に示す状態で、図1に示す電子回路ユニット10が震動等で抜ける方向、即ち、電子回路ユニット10のシェルフ20への挿入方向と反対の方向(図3−(C)では右側への方向)に力が作用すると、図3−(D)で示される状態になる。即ち、ストッパー13と係合部材14の凹部17の右端との隙間が解消されるとともに、フレーム21の右端と電子回路板11の前縁との距離はy+zとなる。
【0014】
これは、図1に示す電子回路ユニット10がシェルフ20に挿入され、ストッパー13が係合部材14の凹部17に入ってロックされて図3−(C)に示される状態になっても、従来の電子回路ユニット10の挿抜機構においては、挿抜レバー12によるロックに距離zという遊びが出来てしまうことを意味する。従って、電子回路ユニット10の挿抜機構では、コネクタ嵌合を確実に保障することが困難であった。
【0015】
第二に、電子回路ユニットから外部へ漏洩される電磁波を遮蔽するために、挿抜レバーの近傍において、電子回路ユニットに取り付けられる電子回路ユニット表面板の周囲に、シールドガスケットを設けている。挿抜レバー12によって電子回路ユニット10をシェルフ20にコネクタ接合する場合、先ず電子回路ユニット10を手で押して挿入し、次いで、隣り合う電子回路ユニットのシールドガスケットへの接触等に起因する電子回路ユニットの挿入に対する抵抗力(弾性力)を感じながら挿抜レバー12によるコネクタ接合を行うことになる。
【0016】
しかしながら、前記抵抗力(弾性力)を感じた時点と、挿抜レバー12を操作してコネクタを係合するタイミングは必ずしも一致しない。従って、コネクタの係合が開始される前に挿抜レバー12を誤って回動させてしまうことがあった。即ち、シールドガスケットによる抵抗力(弾性力)の存在のために挿抜レバー12を回動させてコネクタの係合を開始する判断が困難となり、挿抜レバー12のコネクタの嵌合を確実に行うことが出来ないことがあった。
【0017】
そこで、本発明の目的は、上記問題に鑑みてなされたものであり、電子回路ユニットのコネクタとバックボードのコネクタを確実に嵌合することができる電子回路ユニットの挿抜機構を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的は請求項1に記載の如く、電子機器のシェルフに搭載される電子回路ユニットを前記シェルフに対して挿抜するための電子回路ユニットの挿抜機構であって、前記シェルフは溝部を備え、前記電子回路ユニットは、先端に係合部を備える回動可能なレバーと、前記レバーに接続され、先端に係合部を備える回動可能なストッパーと、前記レバーと前記ストッパーを収容し、前記ストッパーの前記係合部と係合することができる係合面を内部に備える収容部を有し、前記レバーを回動して前記シェルフの前記溝部と前記レバーの前記係合部とが係合することによって前記シェルフは前記電子回路ユニットにロックされ、当該ロックを解除する力が前記電子回路ユニットに作用されても前記収容部の前記係合面と前記ストッパーの前記係合部との係合は解除されないことを特徴とする電子回路ユニットの挿抜機構によって達成される。
【0019】
請求項1記載の発明によれば、レバーを回動してシェルフの溝部とレバーの係合部とが係合することによってシェルフは電子回路ユニットにロックされるが、当該ロックを解除する力が電子回路ユニットに作用されても収容部の係合面とストッパーの係合部との係合は解除されない。従って、遊びのないレバーによるロックを達成することができ、短い嵌合長のコネクタに対しても嵌合を確実に保障することが出来る。
【0020】
また、請求項2記載の如く、前記収容部は更に回転停止部を備え、前記レバーを更に回動して前記レバーが前記回転停止部に当接すると、前記レバーは回動することができなくなるように構成されていてもよい。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、レバーが、回転停止部に当接するとレバーは回動することが出来なくなる。従って、レバーに作用するてこの原理は働かなくなり、シェルフのバックボード配線板のコネクタと電子回路ユニットのコネクタとの嵌合が無理やり進められて両者が破損すること等を防止することが出来る。
【0022】
更に、請求項3記載の如く、前記収容部は、係合解除案内面を更に有し、前記ストッパーを回動させることによって前記ストッパーの前記係合部を前記係合解除案内面上において案内し、次いで、前記レバーを回動することによって前記シェルフと前記電子回路ユニットとのロックを解除することができるよう構成されていてもよい。
【0023】
請求項3記載の発明によれば、ストッパーを軽い力で回動することができ、簡易な操作で、シェルフと電子回路ユニットとのロックを解除することができる
また、本発明の目的は、請求項4に記載の如く、電子機器のシェルフに搭載される電子回路ユニットを前記シェルフに対して挿抜するための電子回路ユニットの挿抜機構であって、前記シェルフは溝部を備え、前記電子回路ユニットは、先端に係合部を備える回動可能なレバーと、前記レバーに接続され先端に係合部を備える回動可能なストッパーと、前記レバーと前記ストッパーを収容し、前記レバーを回動させることによって前記ストッパーの前記係合部が案内される挿入案内面と前記ストッパーを固定することができる突起部を内部に備える収容部を有し、前記レバーに所定の力が作用されると、前記レバーは回動して、前記レバーの前記係合部が前記シェルフの前記溝部に係合され、前記収容部の前記突起部による前記ストッパーの固定は解除されて前記ストッパーの前記係合部が前記挿入案内面に当接されることを特徴とする電子回路ユニットの挿抜機構によっても達成することができる。
【0024】
請求項4記載の発明によれば、ストッパーの固定が解除されて、ストッパーは突起部上を摺動してストッパーの係合部が挿入案内面に向かって移動し、またレバーが回動する。従って、操作者は、レバーを指で回転してロック操作を開始して良いことを視覚にて容易に判断することが出来る。
【0025】
また、請求項5に記載の如く、前記ストッパーは溝部を更に備え、前記溝部と前記収容部の前記突起部とが嵌合することによって、前記ストッパーを前記突起部に固定することができる構成であってもよい。
【0026】
請求項5記載の発明によれば、ストッパーの溝部と収容部の突起部とが確実に嵌合し、ストッパーを確実に固定することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
【0028】
図4は、本発明に基づく挿抜レバー30を使用した電子回路ユニット1を搭載した通信装置5の外観を示す図である。図4を参照するに、多数の電子回路ユニット1が、挿入レバー30を操作することによって通信装置5に搭載される。
【0029】
図5は、本発明に基づく挿抜レバー30を上下に備えた電子回路ユニット1の外観を示す図であり、(A)は当該電子回路ユニット1をコネクタ部40側から見た斜視図であり、(B)は挿抜レバー30側から見た斜視図である。
【0030】
図5を参照するに、電子回路ユニット1は、電子回路板60と、電子回路板60の端部に取付けられたコネクタ部40と、コネクタ部40とは反対側の電子回路板60の端部び上部および下部に取り付けられた表面板50と、夫々の表面板50に取り付けられた2つの挿抜レバー30等から構成される。
【0031】
挿抜レバー30は、ハウジング部31およびカバー部32で挟持されて表面板50の上部および下部に位置されている。なお、ハウジング部31およびカバー部32は、挿抜レバー30等を収容する収容部とも言い得る。また、挿抜レバー30は、必ずしも表面板50の上部および下部の双方に位置されている必要なく、上部または下部の何れか一方だけに位置されていてもよい。表面板50の上部および下部に取り付けられる挿抜レバー30は、後述するピン31−6(図9参照)を除いて、夫々同じ構成を有する。
【0032】
電子回路ユニット1の下部には、ガイドレール41が設けられており、後述する電子回路ユニット1が搭載される通信装置5のシェルフ100のガイド部101(図6参照)上を摺動することができる。
【0033】
ところで、表面板50、ハウジング部31およびカバー部32のうち、斜線を付している箇所は、後述するシェルフ100のシールドガスケット105(図6参照)または隣接する別の電子回路ユニットが接触する面である。
【0034】
図5の斜線で示されるように、シールドガスケット105(図6参照)は、表面板50のみならず、ハウジング部31およびカバー部32の後部とも接触する。更に、表面板50のうち、挿抜レバー30が位置する側と逆側にはシールドガスケット35が配設されている。かかる構造によって、ハウジング部31およびカバー部32は、表面板50と一体化したシールド構造を有し、電磁波が電子回路ユニット1から外部へ漏洩されることが遮蔽される。また、このような構造にすることにより、表面板50を板金で構成する場合に表面板50の形状の作成が簡単となる。なお、この場合にハウジング部31とカバー部32の材料は金属製であることが望ましく、樹脂の場合は導電性の表面処理を行うことが望ましい。
【0035】
次に、通信装置5の内部に配設され、上述の電子回路ユニット1が搭載されるシェルフ100について説明する。
【0036】
図6は、シェルフ100に電子回路ユニット1を搭載する際の状態を示す外観図である。
【0037】
図6を参照するに、シェルフ100は、シェルフ100の上部および下部に設けられるガイド板102と、シェルフ100の上部に設けられるガイド板102と下部に設けられるガイド板102の間に設けられる側板104と、ガイド板102のX2方向の端部に設けられたフロントフレーム106と、ガイド板102のX1方向の端部に設けられたバックボード配線板103等から構成される。
【0038】
ガイド板102には、電子回路ユニット1の下部に設けられたガイドレール41(図5参照)が入って摺動することができるガイド部101が多数配設される。また、バックボード配線板103には、電子回路ユニット1のコネクタ部40と嵌合可能なコネクタ150が取り付けられている。
【0039】
シェルフ100の上部および下部に設けられているフロントフレーム106の互いに向き合う面にはシールドガスケット105が設けられ、側板104に設けられたシールドガスケットとともに、表面板50、及びハウジング部31およびカバー部32の後部と接触してシールド構造を形成し、電磁波が電子回路ユニット1から外部へ漏洩されることを遮蔽する。
【0040】
シェルフ100の下部にあるフロントフレーム106の上面には、ガイド部101とX1−X2方向に一直線上になるように、ガイド溝107が形成されている。従って、ガイド部101と同様に、電子回路ユニット1の下部に設けられたガイドレール41(図5参照)がガイド溝107に入って摺動される。
【0041】
また、フロントフレーム106のX2方向側の面の近傍において溝部108が形成され、溝部108とフロントフレーム106のX2方向側の面によって、突起部109が構成される。
【0042】
更に、フロントフレーム106のX2方向側の面には、電子回路ユニット1のシェルフ100への位置決めを行うためのガイド穴110が設けられている。即ち、電子回路ユニット1の上部および下部に設けられている夫々の挿抜レバー30の近傍に設けられたガイドピン70が、電子回路ユニット1の上部および下部に設けられたフロントフレーム106のX2方向側の面に設けられたガイド穴110に挿入されて、電子回路ユニット1のシェルフ100への位置決めが行われる。
【0043】
ここで、ガイドピン70の構造を図7を用いて説明する。図7は、ガイドピン70が、ガイド穴110に挿入されている状態を示しており、(A)は、図6におけるX−Y面の断面図、(B)は、図6におけるX−Z面の断面図、(C)は、図6におけるY−Z面の断面図である。
【0044】
図7−(B)を参照するに、ガイドピン70は、位置決め部70−1とガイド部70−2とから構成される。
【0045】
また、図7−(C)を参照するに、位置決め部70−1のY−Z面の断面において、Y1−Y2方向の寸法は、ガイド穴110の直径2aよりも長さyだけ短い。位置決め部70−1によって、ガイド穴110に対し左右方向(Y1−Y2方向)の位置決めが行われる。隣接する電子回路ユニット間のシールドガスケットの弾性力で表面板50が押されても、ガイドピン70がガイド穴110に対して的確に挿入することが出来るようにするために、ガイド穴110に対し左右方向(Y1−Y2方向)の位置決めが行われる。例えば、複数枚の電子回路ユニット1をシェルフ100に実装する場合に、中央の電子回路ユニット一枚を最後に実装するときは、左右の電子回路ユニットの表面板がシールドガスケットの弾性力で電子回路ユニットが搭載されていない側に押されることになる。従って、この場合、当該中央の電子回路ユニットを搭載する部分の幅が狭くなって挿入しずらくなるが、上記構造によって、これを防止することが出来る。
【0046】
また、ガイド穴110の上下方向(Z1−Z2方向)は、シェルフ100の上部に位置するガイド穴110と下部に位置するガイド穴110との間の寸法誤差を吸収するために隙間が設けられている。即ち、シェルフ100の上部に位置するガイド穴110と下部に位置するガイド穴110との距離の寸法公差は、シェルフ100を構成する多くの部品の寸法公差が累積したものであり、一方、電子回路ユニットの上部に位置するガイドピン70と下部に位置するガイドピン70との距離の寸法公差も同様である。従って、両者の寸法公差の相違を考慮して隙間を設けている。具体的には、ガイドピン70の位置決め部70−1の外周の円弧は、ガイド穴110の外周の中心から長さbずらした点を中心とし、半径をガイド穴110の外周の半径aと同一又はそれよりも小さいa−xとしたものである。従って、ガイドピン70の位置決め部70−1の、ガイド穴110内での上下方向(Z1−Z2方向)の移動可能な距離は、どの箇所においても、常に上下にbという同一長さとなる。従って、電子回路ユニット1をシェルフ100に対して上下に平行移動でき、シェルフ100の上部に位置するガイド穴110と下部に位置するガイド穴110との距離と、電子回路ユニットの上部に位置するガイドピン70と下部に位置するガイドピン70との距離との寸法誤差は吸収される。
【0047】
なお、ガイド部70−2は、先端部が細い傾斜面を有しており、ガイドピン70をガイド穴110にガイドする機能を奏する。
【0048】
ガイドピン70が上記のような形状を有することにより、一般に形成が難しい楕円形状のガイド穴110を切削する必要がなく、ガイド穴110の形状を切削し易い円形にすることができ、シェルフ100の製作上、便利である。
【0049】
次に、本発明の特徴である、挿抜レバー30と、挿抜レバー30を挟持するハウジング部31およびカバー部32の構造を説明する。
【0050】
図8は、図5−(A)に示される電子回路ユニット1の下部に位置される挿抜レバー30およびカバー部32等の分解斜視図であり、図5−(A)中、Y1−Y2方向に見た図である。また、図9は、図5−(B)に示される電子回路ユニット1の下部に位置される挿抜レバー30およびハウジング部31等の分解斜視図であり、図5−(B)中、Y1−Y2方向に見た図である。従って、図8および図9で示す挿抜レバー30と、挿抜レバー30を挟持するハウジング部31およびカバー部32の何れも、電子回路ユニット10の下部に配設されているものである。
【0051】
図8および図9を参照するに、挿抜レバー30は、係合部30−1と、爪部30−2と、腕部30−6と、操作部30−5等によって構成される。
【0052】
係合部30−1は、電子回路ユニット1をシェルフ100内に挿入する際に、シェルフ100のフロントフレーム106の突起部109の内側に当接し、電子回路ユニット1をシェルフ100に挿入した後に電子回路ユニット1を固定する。
【0053】
爪部30−2は電子回路ユニット1をシェルフ100から引き抜く際に、シェルフ100の突起部109の外側と当接し、当該当接点を支点として、てこの原理を利用して電子回路ユニット1をシェルフ100から引き抜くことが出来る。
【0054】
挿抜レバー30は、端部に、腕部30−6を操作するための操作部30−5が配設されている。操作部30−5が位置されている側と反対側には回転中心部30−3が設けられている。従って、操作者は、操作部30−5を手で操作し、腕部30−6を回転中心部30−3を中心に回動することが出来る。
【0055】
回転中心部30−3の直ぐ上には、後述するストッパー80の回転中心部30−4を有する。また、ストッパー80の側面が挿抜レバー30の側面と同一面を形成し、挿抜レバー30の側面にはストッパー80が回動できるように溝30−7が形成されている。
次に、ストッパー80について説明する。
ストッパー80は、腕部80−3の途中部分において回転中心部80−1を有する。回転中心部80−1にはバネ55が収容され、回転中心部80−1が挿抜レバー30中にあるストッパー80の回転中心部30−4に一致するように、ストッパー80は、挿抜レバー30に配設される。なお、バネ55は、巻き込む方向に荷重が掛かっている。従って、バネ55の力によって、挿抜レバー30およびストッパー80は回動される。なお、本明細書では実施例としてバネ55を採用しているが、これに限られず、同じ機能を奏する限り、他の種類の弾性体であってもよい。
【0056】
腕部80−3の端部には係合部80−2がカバー部32側に突き出て突起状に延在している。係合部80−2は、回転中心部80−1側の面である内側面80−5と、内側面80−5と反対側の面である外側面80−6を有する。
【0057】
腕部80−3の回転中心部80−1の位置から、係合部80−2とは反対側には溝部80−4が形成されている。溝部80−4と後述するカバー部32の突起部32−1との嵌合によって、ストッパー80が固定される。
【0058】
次に、挿抜レバー30およびストッパー80を挟持するハウジング部31およびカバー部32について説明する。
【0059】
図8を参照するに、ハウジング部31は、平板構造を有しており、ストッパー80がハウジング部31上を回動することができるように、くぼみ部31−8が形成されている。くぼみ部31−8の下部には、挿抜レバー30を回転させるための回転軸31−1が、くぼみ部31−8から挿抜レバー30側に延在して設けられている。従って、挿抜レバー30の回転中心部30−3は、回転軸31−1に取り付けられる。また、ハウジング部31の上部には、挿抜レバー30の腕部30−6が当接する挿抜レバー30の回転停止部31−5が形成されている。
【0060】
挿抜レバー30の回転停止部31−5の近傍には、電子回路ユニット1をシェルフ100に挿入するときに、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6を案内する挿入案内面31−3と、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5を係合する係合面31−2とが設けられ、係合面31−2と挿入案内面31−3とで鋭角部200が形成されている。
【0061】
また、係合面31−2の後方には、係合解除案内面31−4が設けられている。電子回路ユニット1を引き抜くときに、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5の係合が解除されて、係合解除案内面31−4によって、挿抜レバー30を手前に回転するまでストッパー80の係合部80−2の外側面80−6が案内される。
【0062】
図9に示すように、ハウジング部31の外側の面には、ピン31−6が延在して設けられている。カバー部32とともに挿抜レバー30等を挟持するハウジング部31を、ピン31−6を介して表面板50に取り付けることが出来る。なお、上述したように、図8および図9では、挿抜レバー30を電子回路ユニット10の下部に配設する場合を示しているが、挿抜レバー30を電子回路ユニット10の上部に配設する場合には、ハウジング部31の外側の面にはピン31−6は設けられておらず、カバー部32の外側の面にピンが延在して設けられており、表面板にカバー部32を取り付けることが出来る。
【0063】
図9を参照するに、カバー部32は、ハウジング部31とほぼ同様の構造を有するが、カバー部32の内側(挿抜レバー30側)の面の下側には内側(挿抜レバー30側)に突き出ている突起部32−1が設けられている。突起部32−1は、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6をハウジング部31の挿入案内面31−3へ案内する機能と、挿抜レバー30を反時計回りに操作した場合にストッパー80の溝部80−4を嵌合させてストッパー80を固定する機能を有する。
【0064】
図10は、図5−(A)に示す電子回路ユニット1の下部に設けられた表面板50に取り付けられたハウジング部31、カバー部32、挿抜レバー30、電子回路板60等に関するA−A断面図である。
【0065】
図10を参照するに、図5に示される電子回路板60には位置決め穴60−1が設けられている。また、表面板50には、ハウジング部31のピン31−6が貫通する貫通穴50−1が設けられている。かかる構造により、ピン31−6は、貫通穴50−1および位置決め穴60−1を介して、表面板50および電子回路板60を貫通する。従って、電子回路板60と挿抜レバー30の位置関係を正確に決めてから両者を組み立てることができ、コネクタ部40と挿抜レバー30の係合部30−1との間の寸法誤差を小さくすることが出来る。
【0066】
ところで、図5に、本発明に基づく挿抜レバー30を上下に備えた電子回路ユニット1の外観を示しているが、本発明はこれに限られない、図11に示す構造であってもよい。即ち、図11は、本発明に基づく挿抜レバー30を上下に備えた電子回路ユニット1の変形例の外観を示す。
【0067】
図11を参照するに、この変形例では、電子回路ユニット1の表面板50と、挿抜レバー30のハウジング部31とが一体となって構成されている。表面板50とハウジング部31とを一体化することによって、電子回路ユニット1のY1−Y2方向の長さを短くすることができる。また、電子回路ユニット1を構成する部品の数を削減することができ、電子回路ユニット1の製造コストの削減に寄与することが出来る。更に、表面板50を、ダイキャスト等によって簡単に成形することが出来る。
【0068】
次に、上述の構造を有する電子回路ユニット1の挿抜機構を説明する。以下の説明において参照する図面は、電子回路ユニット1の下部に設けられている挿抜レバー30のフロントフレーム106に対する挿抜機構を示しており、電子回路ユニット1の上部に設けられている挿抜レバー30のフロントフレーム106に対する挿抜機構もこれと同様であるので説明を省略する。
【0069】
図12は、図4に示す電子回路ユニット1を図6に示すシェルフ100に挿入する前の状態、即ち、挿抜レバー30を時計回りに回転し、バネ55の力で時計回りに回動する力を受けているストッパー80の溝部80−4とカバー部32の突起部32−1とを嵌合させて、ストッパー80を固定している状態を示す。挿抜レバー30には、バネ55と、当該バネ55で回動するストッパー80が設けられ、バネ55の一端は挿抜レバー30の腕部30−6の回転中心部30−3に接続している。仮に、突起部32−1が無ければ、ストッパー80は時計回りに回動し、挿抜レバー30は、バネ55の力によって反時計回りに回転することになるが、溝部80−4と突起部32−1との嵌合によって、ストッパー80は固定されている
図13は、電子回路ユニット1のシェルフ100への挿入が開始された状態、即ち、挿抜レバー30の爪部30−2が、フロントフレーム106の突起部109の前面に接触している状態を示す。
【0070】
図14は、図13に示される状態よりも更に、電子回路ユニット1を挿入した状態を示す。この状態では、溝部80−4と突起部32−1との嵌合によって、挿抜レバー30は動かない。しかし、フロントフレーム106の突起部109の前面に接触している挿抜レバー30の爪部30−2が、図14中の矢印A方向から更に力を受けると、挿抜レバー30は、反時計回りに少し回動し、同時に、溝部80−4と突起部32−1との嵌合が外れる。この状態を図15に示す。
【0071】
図15に示されるように、溝部80−4と突起部32−1との嵌合が外れると、爪部30−2が図14中の矢印A方向から力を受けた挿抜レバー30は、バネ55の力で反時計回りに一気に回動する。一方、ストッパー80は、バネ55によって時計回りに回動する力を受ける。ストッパー80は、溝部80−4と突起部32−1との嵌合が外れるとストッパー80は突起部32−1上を摺動し、ストッパー80の端部の係合部80−2が挿入案内面31−3に向かって移動する。しかし、ストッパー80は、突起部32−1と接しているため、ストッパー80の端部の係合部80−2の外側面80−6がハウジング部31の挿入案内面31−3の最上端(図15中、矢印Aで示す点)に当接すると、それ以上は動かない。
【0072】
即ち、仮に、突起部32−1が無ければ、ストッパー80の端部の係合部80−2の外側面80−6は、ストッパー80を挿入案内面31−3によって案内することが出来る限界である挿入案内面31−3の最上端(図15中、矢印Aで示す点)よりも右側の面に接してしまい、その後の操作でストッパー80が滑らなくなってしまう。しかしながら、突起部32−1によって、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6を挿入案内面31−3の最上端で止めることにより、これを防止することができる。即ち、突起部32−1は、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6が挿入案内面31−3の最上端で停止することを達成できるような位置に設けられている。
【0073】
図15に示す状態においては、挿抜レバーの係合部30−1は、フロントフレーム106の突起部109の内側にある溝部108にある。また、このように、ストッパー80は、溝部80−4と突起部32−1との嵌合が外れて、ストッパー80は突起部32−1上を摺動してストッパー80の端部の係合部80−2が挿入案内面31−3に向かって移動し、また挿抜レバー30がバネ55の力で反時計回りに一気に回動すると、操作者は、挿抜レバー30の操作部30−5を指で回転してロック操作を開始して良いことを視覚にて容易に判断することが出来る。
【0074】
次に、図16は、図15に示す状態から、てこの原理を利用して電子回路ユニット1をシェルフ100に挿入している状態を示す。挿抜レバー30の係合部30−1は、フロントフレーム106の突起部109の内側に当接している。ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6は、挿入案内面31−3を滑る。なお、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6には、潤滑剤の塗布又はテフロン(登録商標)コーティング等の処理が施され、滑り易くなっている。
【0075】
ここで、図17を用いて、図16に示される状態でストッパー80の係合部80−2の外側面80−6が、挿入案内面31−3を滑る原理を示す。図17を参照するに、挿抜レバー30を、点線の矢印Aで示すように反時計回りに回動すると、ストッパー80の回転中心部80−1の回転運動の接線方向に力Fが生じる。力Fは力F1と力F2に分解される。
【0076】
力F1はストッパー80の係合部80−2と挿入案内面31−3の接触点方向の力であり、挿入案内面31−3に加わる力である。即ち、力F1は、挿抜レバー30を反時計回りに回動させようと挿抜レバー30を手で押すことによって生じるバネ55の反力によって、ストッパー80が挿入案内面31−3を押す力である。また、力F1は、図17に示されるように、更に力F3と力F4に分解される。
【0077】
力F3は、曲面である挿入案内面31−3において、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6が接触する位置の接線方向の力で、F3=F1×sinθa である。また、力F4は、曲面である挿入案内面31−3において、ストッパー80の係合部80−2が接触する位置の接線に対し直角方向の力で、F4=F1×cosθa である。このとき、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6が接触する挿入案内面31−3の摩擦係数をμo、バネ55による挿入案内面31−3の力をFbとすると、F3>F4×μo+Fbの時にストッパー80の係合部80−2の外側面80−6は、挿入案内面31−3を滑る。
【0078】
上述の原理に基づいて、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6と挿入案内面31−3は、滑る角度θa、例えば、20度以上の角度を有するように設定されている。このようにして、ストッパー80の係合部80−2は、挿入案内面31−3を押しながら、挿入案内面31−3を下へ滑る。
【0079】
図18は、ストッパー80の係合部80−2が、図16および図17に示す状態から更に挿入案内面31−3を下へ滑り、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6が挿入案内面31−3の下端部たる鋭角部200に位置している状態を示す。
【0080】
図19は、図18に示す状態からストッパー80の係合部80−2の外側面80−6が挿入案内面31−3の下端部たる鋭角部200を通り過ぎ、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5が、係合面31−2に接している状態を示す。ストッパー80は、バネ55の力で、一気に、図18に示される状態から図19で示される状態になる。
【0081】
次に、図20に、図19に示される状態において、挿抜レバー30を時計回りに回動したり、電子回路ユニット1に震動等で抜け出る力(図20中、矢印Aで示される方向への力)が働いた状態を示す。電子回路ユニット1に震動等で抜け出る力が働いた場合、挿抜レバー30の係合部30−1は、フロントフレーム106の突起部109の内側から、矢印Bで示される方向への力を受ける。この場合、挿抜レバー30は時計回りに回動し、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5は、ストッパー80の回転中心部80−1の方向に引っ張られる。しかし、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5と係合面31−2は、滑らない角度θbになっているため、ストッパー80の係合部80−2は滑らない。なお、滑らない角度θbについては後述する。
【0082】
図21は、図19に示される状態から、更に挿抜レバー30を反時計回りに回動して電子回路ユニット1を挿入した状態を示す。ストッパー80はバネ55の力で時計回りに回動するが、ストッパー80の係合部80−2の軌道と係合面31−2が交差する位置でロックされる。
【0083】
ここで、図22に、図21に示される状態において、挿抜レバー30を時計回りに回動したり、電子回路ユニット1に震動等で抜け出る力(図22中、矢印Aで示される方向への力)が働いた状態を示す。このときの動作は図20で示す状態と同じ、即ち、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5と係合面31−2は、滑らない角度θcになっているため、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5は滑らない。
【0084】
図22に示される状態での原理を図23に示す。図23を参照するに、挿抜レバー30を、点線の矢印Aで示すように時計回りに回動すると、ストッパー80の回転中心部80−1の回転運動の接線方向に力Fが生じる。力Fは力F1と力F2に分解される。
【0085】
力F1はストッパー80の係合部80−2と係合面31−2の接触点から回転中心部80−1方向の力であり、電子回路ユニット1に働いた抜け出る力によって、ストッパー80の係合部80−2が係合面31−2に加わる力である。力F1は、図22に示されるように、更に力F3と力F4に分解される。
【0086】
力F3は、曲面である係合面31−2において、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5が接触する位置の接線方向の力で、F3=F1×sinθc である。また、力F4は、曲面である係合面31−2において、ストッパー80の係合部80−2が接触する位置の接線に対し直角方向の力で、F4=F1×cosθa である。この時、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5が接触する係合面31−2の摩擦係数をμo、バネ55による係合面31−2の力をFbとすると、F3<F4μo+Fbの時に、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5は係合面31−2上を滑らない。
【0087】
この原理に基づいて、ストッパーの先端とロック面は、滑らない角度θcを有するように設定されている。これは、図20に示される滑らない角度θbについても同じである。
【0088】
図24は、図21に示される状態から更に、挿抜レバー30を反時計回りに回動して、電子回路ユニット1を挿入した状態を示す。
【0089】
この状態では、ストッパー80と挿抜レバー30が、爪部30−2の上部(矢印Aで示す部分)で当接し、ストッパー80は挿抜レバー30に対してこれ以上時計回りに回動出来ない状態となっている。即ち、挿抜レバー30を更に反時計回りに回動しても、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5は、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5の軌道と係合面31−2が交差する位置でロックされ、ストッパー80は回動することが出来ない。
【0090】
このとき、図24に示される状態において、挿抜レバー30を時計回りに回動したり、電子回路ユニット1に震動等で抜け出る力が働いた場合は、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5と係合面31−2は、滑らない角度θdになっているため、ストッパー80の係合部80−2は滑らない。
【0091】
このように、挿抜レバー30を反時計回りに回動することによって、図19乃至図24に示すように、電子回路ユニット1が挿入され固定される。即ち、図19に示す状態から図24に示す状態までの間、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5と係合面31−2は連続して接触している。従って、ストッパー80の係合部80−2が仮に軸方向に引っ張られても、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5と係合面31−2は、滑らない角度(θb、θc、θd)で接しており、固定されている。
【0092】
図25は、図19、図21、および図24で示される状態における挿抜レバー30とストッパー80を連続して示した図である。
【0093】
図25を参照するに、図19のストッパー80の係合部80−2の回転軌道と係合面31−2は交差する関係にあり、両者が交差する点でストッパー80は接触し固定される。挿抜レバー30を反時計回りに更に回動するとストッパー80全体も、挿抜レバー30の回転中心部30−3を中心に反時計回りに回動し、ストッパー80の係合部80−2と係合面31−2に隙間が出来るが、ストッパー80はバネ55の力で時計回りに回動し、係合面31−2と接触し続ける。以上の動きは図19、図21、および図24まで連続する。
【0094】
上述のような構造を有する係合面31−2によって、遊びのない挿抜レバー30とフロントフレーム106とのロック機構を達成することが出来る。即ち、挿抜レバー30の係合部30−1がフロントフレーム106の溝部108に入って挿抜レバー30とフロントフレーム106がロックされても、挿抜レバー30には遊びができない。従って、電子回路ユニット1のコネクタ部40とバックボード配線板103のコネクタ150との嵌合を確実に保障すること出来る。
【0095】
図26は、図24に示される状態から更に挿抜レバー30を反時計回りに回動した状態を示す。このとき、挿抜レバー30の腕部30−6は、図26中、矢印Aで示すように、回転停止部31−5と当接する。従って、挿抜レバー30に作用するてこの原理は働かなくなる。これによりバックボード配線板103のコネクタ150と電子回路ユニット1のコネクタ部40との嵌合が無理やり進められて破損すること等を防ぐことができる。なお、図24で示される状態から図26で示される状態の間は、ストッパー80の係合部80−2の内側面80−5と係合面31−2の間には隙間(図26中、矢印Bで示す部分)がある。
【0096】
図27乃至図33は、電子回路ユニット1をシェルフ100から取り外す際の動作を示す。
【0097】
図27は、図26に示される状態から、ストッパー80の係合部80−2と係合面31−2の係合を解除している状態、即ち、図26で示す状態において、ストッパー80を反時計回りに回動している。ここで、図26で示される状態において、ストッパー80の係合部80−2と係合面31−2の間には隙間がある。ストッパー80を軽い力で簡易な操作で回動することができ、ストッパー80を反時計回りに回動すると、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6は係合解除案内面31−4に当接する。
【0098】
図28は、図27に示される状態から、ストッパー80を更に、反時計回りに回動した状態を示す。ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6は、係合解除案内面31−4に沿って移動する。一方、挿抜レバー30は、バネ55の力で挿抜レバー30の回転中心部30−3を中心に時計回りに回動する。
【0099】
図28に示す動作の原理を図29に示す。図29を参照するに、ストッパー80を点線の矢印Aで示す方向(反時計回り)に回動すると、ストッパー80の係合部80−2の回転運動方向の接線方向に力Fが生じる。力Fは力F1と力F2に分解される。
【0100】
力F1は、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6が接触し曲面である係合解除案内面31−4の位置の接線方向の力で、F1=F×sinθe である。力F2は、ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6が接触する曲面である係合解除案内面31−4の位置の接線に対し直角方向の力で、F2=F×cosθe である。この時、接触面の摩擦係数をμo、バネ55による係合解除案内面31−4の力をFbとすると、F1>F2μo+Fbのときに、ストッパー80は滑る。この原理に基づいて、係合解除案内面31−4は、滑る角度θeを有するように設定される。ストッパー80の係合部80−2の外側面80−6は、係合解除案内面31−4を押しながら、係合解除案内面31−4を滑る。
【0101】
図30は、図28で示す状態から更に、ストッパー80を反時計回りに回動し、挿抜レバー30のロックの解除の最終段階を示す図である。図28で示す状態から更に、ストッパー80を反時計回りに回動すると、挿抜レバー30は、バネ55の力で自動的に時計回りに回動する。この状態で、挿抜レバー30の操作部30−5は、図26で示す状態よりも手前にある。従って、操作者は、指を奥まで入れることなく、挿抜レバー30の操作部30−5の先端を、指で時計回りに回動することができる。
【0102】
ここで、電子回路ユニット1をシェルフ100に搭載したときに挿抜レバー30が表面板50より出っ張っていると、表面板50にある発光ダイオード等の表示物が見にくいため、図5に示すように、表面板50の前面の位置が、挿抜レバー30の前面の位置と同じ位置にある、即ち、表面板50と挿抜レバー30の前面の位置が同一面を形成されている。しかし、図30に示す状態では、挿抜レバー30の操作部30−5は図26で示す状態よりも手前にあるため、操作者が指を奥まで入れることなく挿抜レバー30を操作できるので、操作性が良く、便利である。
【0103】
図31は、図30に示す状態から、挿抜レバー30の操作部30−5を、時計回りに回動している状態を示す図である。
【0104】
図32は、図31に示す状態から、更に挿抜レバー30の操作部30−5を時計回りに回動し、矢印Aで示すように、フロントフレーム106の突起部109の外側と挿抜レバー30の爪部30−2が接触している状態を示す図である。
【0105】
図27に示される状態から図32に示される状態までは、挿抜レバー30のガイドピン70は、フロントフレーム106のガイド穴110に嵌合されたままであり、従って、電子回路ユニット1の移動は無い。操作者は、挿抜レバー30を軽い力で回転することが出来る。
【0106】
図33は、てこの原理を利用して電子回路ユニット1をシェルフ100から引き出している状態を示す図である。図33を参照するに、挿抜レバー30の爪部30−2がフロントフレーム106の突起部109の外側に当接している点(矢印Aで示す点)を支点として、てこの原理を利用して、操作者は、挿抜レバー30を時計回りに回動することができる。その結果、挿抜レバー30のガイドピン70と、フロントフレーム106のガイド穴110との嵌合は解除され、電子回路ユニット1をシェルフ100から引き抜くことが出来る。
【0107】
このようにして、電子回路ユニット1の挿抜機構が作用して、電子回路ユニット1を、シェルフ100に対して、確実に挿抜することが出来る。
【0108】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0109】
なお、本発明は、以下に記載する付記のような構成が考えられる。
(付記1) 電子機器のシェルフに搭載される電子回路ユニットを前記シェルフに対して挿抜するための電子回路ユニットの挿抜機構であって、
前記シェルフは溝部を備え、
前記電子回路ユニットは、先端に係合部を備える回動可能なレバーと、前記レバーに接続され、先端に係合部を備える回動可能なストッパーと、
前記レバーと前記ストッパーを収容し、前記ストッパーの前記係合部と係合することができる係合面を内部に備える収容部を有し、
前記レバーを回動して前記シェルフの前記溝部と前記レバーの前記係合部とが係合することによって前記シェルフは前記電子回路ユニットにロックされ、
当該ロックを解除する力が前記電子回路ユニットに作用されても前記収容部の前記係合面と前記ストッパーの前記係合部との係合は解除されないことを特徴とする電子回路ユニットの挿抜機構。
(付記2) 前記係合面は曲面であり、
前記係合面と前記ストッパーの前記係合部の回動の軌道とが交差することによって前記収容部の前記係合面と前記ストッパーの前記係合部は係合し、
前記シェルフと前記電子回路ユニットとのロックを解除する力が前記電子回路ユニットに作用されても前記収容部の前記係合面と前記ストッパーの前記係合部との係合は解除されないことを特徴とする付記1記載の電子回路ユニットの挿抜機構。
(付記3) 前記収容部は更に回転停止部を備え、
前記レバーを更に回動して前記レバーが前記回転停止部に当接すると、前記レバーは回動することができなくなることを特徴とする付記1記載の電子回路ユニットの挿抜機構。
(付記4) 前記収容部は、前記レバーを回動させる回転軸を有するハウジング部と前記ハウジング部に対向して設けられるカバー部とから成り、
前記係合面は、前記ハウジング部及び/又は前記カバー部に備えられることを特徴とする付記1記載の電子回路ユニットの挿抜機構。
(付記5) 前記収容部は、係合解除案内面を更に有し、
前記ストッパーを回動させることによって前記ストッパーの前記係合部を前記係合解除案内面上において案内し、次いで、前記レバーを回動することによって前記シェルフと前記電子回路ユニットとのロックを解除することが出来る付記1記載の電子回路ユニットの挿抜機構。
(付記6)前記ストッパーはバネを介して前記レバーに接続され、
前記ストッパーおよび前記レバーは、前記バネの力によって回動することができることを特徴とする付記1記載の電子回路ユニットの挿抜機構。
(付記7)前記シェルフは円形状のガイド穴を備え、
前記収容部は、前記ガイド穴に挿入することができるガイドピンを備え、
前記ガイドピンは、横方向に前記ガイドピンと前記ガイド穴との位置決めをすることができ、縦方向に前記ガイドピンを前記ガイド穴に対して移動することができる断面形状を有することを特徴とする付記1記載の電子回路ユニットの挿抜機構。
(付記8) 前記電子回路ユニットは前記レバーを取り付ける表面板を更に有し、前記収容部と前記表面板は一体となって構成されていることを特徴とする付記1記載の電子回路ユニットの挿抜機構。
(付記9)前記電子回路ユニットは更に、位置決め用穴が設けられている電子回路板を有し、
前記レバーを収容する前記収容部はピンを備え、
前記表面板は貫通穴を備え、
前記ピンが前記表面板の前記貫通穴および前記電子回路板の前記位置決め用穴を貫通することによって前記電子回路板と前記レバーの位置を決めることが出来ることを特徴とする付記8記載の電子回路ユニットの挿抜機構。
(付記10) 電子機器のシェルフに搭載される電子回路ユニットを前記シェルフに対して挿抜するための電子回路ユニットの挿抜機構であって、
前記シェルフは溝部を備え、
前記電子回路ユニットは、先端に係合部を備える回動可能なレバーと、前記レバーに接続され先端に係合部を備える回動可能なストッパーと、
前記レバーと前記ストッパーを収容し、前記レバーを回動させることによって前記係合部が案内される挿入案内面と前記ストッパーを固定することができる突起部を内部に備える収容部を有し、
前記レバーに所定の力が作用されると、前記レバーは回動して、前記レバーの前記係合部が前記シェルフの前記溝部に係合され、前記収容部の前記突起部による前記ストッパーの固定は解除されて前記ストッパーの前記係合部が前記挿入案内面に当接されることを特徴とする電子回路ユニットの挿抜機構。
(付記11) 前記ストッパーは溝部を更に備え、前記溝部と前記収容部の前記突起部とが嵌合することによって、前記ストッパーを前記突起部に固定することができることを特徴とする付記10記載の電子回路ユニットの挿抜機構。
【0110】
【発明の効果】
以上詳述したところから明らかなように、本発明の電子回路ユニットの挿抜機構によれば、電子回路ユニットのコネクタとバックボードのコネクタを確実に嵌合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子回路ユニットの挿抜機構を説明するための図である。
【図2】図1に示す挿抜レバー12の分解斜視図である。
【図3】図1に示される電子回路ユニット10のシェルフ20への挿入とロック操作を説明するための説明図である。
【図4】本発明に基づく挿抜レバー30を使用した電子回路ユニット1を搭載した通信装置5の外観を示す図である。
【図5】本発明に基づく挿抜レバー30を上下に備えた電子回路ユニット1の外観を示す図である。
【図6】電子回路ユニット1をシェルフ100に搭載する際の状態を示す外観図である。
【図7】ガイドピン70が、ガイド穴110に挿入されている状態を示す図である。
【図8】図5−(A)に示される電子回路ユニット1の下部に位置される挿抜レバー30およびカバー部32等の分解斜視図である。
【図9】図5−(B)に示される電子回路ユニット1の下部に位置される挿抜レバー30およびハウジング部31等の分解斜視図である。
【図10】図5−(A)に示す電子回路ユニット1の下部に設けられた表面板50に取り付けられたハウジング部31、カバー部32、挿抜レバー30、電子回路板60等に関するA−A断面図である。
【図11】本発明に基づく挿抜レバー30を上下に備えた電子回路ユニット1の変形例の外観を示す図である。
【図12】電子回路ユニット1をシェルフ100に挿入する前の状態を示す図である。
【図13】電子回路ユニット1のシェルフ100への挿入が開始された状態を示す図である。
【図14】図13に示される状態よりも更に、電子回路ユニット1を挿入した状態を示す図である。
【図15】挿抜レバー30が、反時計回りに回動し、同時に、溝部80−4と突起部32−1との嵌合が外れた状態を示す図である。
【図16】図15に示す状態からてこの原理を利用して電子回路ユニット1をシェルフ100に挿入している状態を示す図である。
【図17】図16に示される状態でストッパー80の係合部80−2が、挿入案内面31−3を滑る原理を示す図である。
【図18】ストッパー80の係合部80−2が、図16および図17に示す状態から更に挿入案内面31−3を下へ滑り、挿入案内面31−3の下端部に位置している状態を示す図である。
【図19】図18に示す状態からストッパー80の係合部80−2が挿入案内面31−3の下端部を通り過ぎた状態を示す図である。
【図20】図19に示される状態において、挿抜レバー30を時計回りに回動したり、電子回路ユニット1に震動等で抜け出る力が働いた状態を示す図である。
【図21】図19に示される状態から、更に挿抜レバー30を反時計回りに回動して電子回路ユニット1を挿入した状態を示す図である。
【図22】図21に示される状態において、挿抜レバー30を時計回りに回動したり、電子回路ユニット1に震動等で抜け出る力が働いた状態を示す図である。
【図23】図22に示される状態での原理を示す図である。
【図24】図21に示される状態から、更に挿抜レバー30を反時計回りに回動して、電子回路ユニット1を挿入した状態を示す図である。
【図25】図19、図21、および図24で示される状態における挿抜レバー30とストッパー80を連続して示す図である。
【図26】図24に示される状態から更に挿抜レバー30を反時計回りに回動した状態を示す図である。
【図27】図26に示される状態から、ストッパー80の係合部80−2と係合面31−2の係合を解除している状態を示す図である。
【図28】図27に示される状態から、ストッパー80を更に、反時計回りに回動した状態を示す図である。
【図29】図28に示される動作の原理を示す図である。
【図30】挿抜レバー30のロックの解除の最終段階を示す図である。
【図31】図30に示す状態から、挿抜レバー30の操作部30−5を、時計回りに回動している状態を示す図である。
【図32】図31に示す状態から、更に挿抜レバー30の操作部30−5を時計回りに回動し、フロントフレーム106の突起部109の外側と挿抜レバー30の爪部30−2が接触している状態を示す図である。
【図33】てこの原理を利用して電子回路ユニット1をシェルフ100から引き出している状態を示す図である。
【符号の説明】
1 電子回路ユニット
5 通信装置
30 挿抜レバー
30−1 係合部
30−2 爪部
31 ハウジング部
31−2 係合面
31−3 挿入案内面
31−4 係合解除案内面
31−5 回転停止部
32 カバー部
40 コネクタ部
50 表面板
55 バネ
60 電子回路板
70 ガイドピン
80 ストッパー
80−2 係合部
80−4 溝部
100 シェルフ
108 溝部
110 ガイド穴
Claims (5)
- 電子機器のシェルフに搭載される電子回路ユニットを前記シェルフに対して挿抜するための電子回路ユニットの挿抜機構であって、
前記シェルフは溝部を備え、
前記電子回路ユニットは、先端に係合部を備える回動可能なレバーと、
前記レバーに接続され、先端に係合部を備える回動可能なストッパーと、
前記レバーと前記ストッパーを収容し、前記ストッパーの前記係合部と係合することができる係合面を内部に備える収容部を有し、
前記レバーを回動して前記シェルフの前記溝部と前記レバーの前記係合部とが係合することによって前記シェルフは前記電子回路ユニットにロックされ、
当該ロックを解除する力が前記電子回路ユニットに作用されても前記収容部の前記係合面と前記ストッパーの前記係合部との係合は解除されないことを特徴とする電子回路ユニットの挿抜機構。 - 前記収容部は更に回転停止部を備え、
前記レバーを更に回動して前記レバーが前記回転停止部に当接すると、前記レバーは回動することができなくなることを特徴とする請求項1記載の電子回路ユニットの挿抜機構。 - 前記収容部は、係合解除案内面を更に有し、
前記ストッパーを回動させることによって前記ストッパーの前記係合部を前記係合解除案内面上において案内し、次いで、前記レバーを回動することによって前記シェルフと前記電子回路ユニットとのロックを解除することができる請求項1記載の電子回路ユニットの挿抜機構。 - 電子機器のシェルフに搭載される電子回路ユニットを前記シェルフに対して挿抜するための電子回路ユニットの挿抜機構であって、
前記シェルフは溝部を備え、
前記電子回路ユニットは、先端に係合部を備える回動可能なレバーと、前記レバーに接続され先端に係合部を備える回動可能なストッパーと、
前記レバーと前記ストッパーを収容し、前記レバーを回動させることによって前記ストッパーの前記係合部が案内される挿入案内面と前記ストッパーを固定することができる突起部を内部に備える収容部を有し、
前記レバーに所定の力が作用されると、前記レバーは回動して、前記レバーの前記係合部が前記シェルフの前記溝部に係合され、前記収容部の前記突起部による前記ストッパーの固定は解除されて前記ストッパーの前記係合部が前記挿入案内面に当接されることを特徴とする電子回路ユニットの挿抜機構。 - 前記ストッパーは溝部を更に備え、前記溝部と前記収容部の前記突起部とが嵌合することによって、前記ストッパーを前記突起部に固定することができることを特徴とする請求項4記載の電子回路ユニットの挿抜機構。
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