JP2004030474A - 携帯情報端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯情報端末は胸ポケットやハンドバックなどに収納して持ち歩けるよう、小型化、薄型化が要望され、さらに外出先などである程度の時間使用できるよう、容量の大きな電池を搭載することが望まれている。しかし回路基板側に電池収納部を設けた場合、回路基板上の回路部品との接触を避けるため、隔壁を設けたものが多く、隔壁の分だけ携帯情報端末が厚くなっていた。
【解決手段】携帯情報端末の回路基板側を覆うカバーの一部を開口して電池収納部を設け、該電池収納部に、収納した電池を回路基板上の回路部品高さと略同一か僅かに高くして支持する電池支持部を設け、該電池支持部で支持して電池を収納するようにした。
【選択図】 図3
【解決手段】携帯情報端末の回路基板側を覆うカバーの一部を開口して電池収納部を設け、該電池収納部に、収納した電池を回路基板上の回路部品高さと略同一か僅かに高くして支持する電池支持部を設け、該電池支持部で支持して電池を収納するようにした。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手帳並みの大きさの個人向け携帯情報端末に関し、特に、電池収納部を薄型化して小型でスリムに構成した携帯情報端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在の個人向け携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)は、手帳並の大きさと重量でありながら、アドレス帳、スケジュール表、仕事関係のメモやファイルなど、種々のファイルの閲覧や作成の機能を持ち、さらにビデオや画像ファイルの閲覧機能、音楽プレイヤー機能、携帯電話などと連携させて電子メールやインターネット上のデータなどを閲覧する通信機能など、多くの機能を有するものが多くなっている。そしてこういった携帯情報端末は、常時胸ポケットやハンドバックなどに収納して持ち歩けるよう、小型化、薄型化が要望され、さらに外出先などである程度の時間使用できるよう、容量の大きな電池を搭載することが望まれている。
【0003】
こういった小型携帯機器における電池の収用方法に関する先行技術としては、例えば特開2000−164183公報に、電池収納部の脇にメールの着信や予定時刻になったことを知らせるためのバイブレータをゴムホルダーに収納して配置し、収納した電池のガタをこのゴムホルダーによって防止するようにした装置が示されている。また特開2001−183691公報には、電子時計などの液晶表示部を有する電子機器において、液晶を封入する一対の液晶パネルの延長上に電子部品を実装すると共に電池載置部を形成して電子部品と電池を同一面に載置し、これら電子部品と電池を保護するための保護枠を設けて薄型化を計った装置が示されている。さらに特開2001−292219公報には、携帯電話などにおいて、収納した電池をバネ性のあるクッション材などの付加部品を使用することなく固定するため、電池パックの収納部に電池側係合部と係合する本体側係合部を設け、これら係合部で電池を係止すると共にカバー部材に設けた前記係合部の係止部材で係止部を係止し、電池のガタつきや変位を防止するようにした装置が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−164183公報、特開2001−292219公報などに示された電池の収納方法に関する先行技術は、単に電池をガタ無く固定するためのもので電池と回路基板側とは隔壁で隔てられており、この隔壁分だけ装置が厚くなる。また特開2001−183691公報に示された装置は、電子時計などのように非常に小型の機器に関するものであって、使われている電池は釦電池であると共に電子回路の大きさも釦電池程度であり、前記した携帯情報端末のように、アドレス帳、スケジュール表、仕事関係のメモやファイルなど、種々のファイルの閲覧や作成の機能、さらにビデオや画像ファイルの閲覧機能、音楽プレイヤー機能、携帯電話などと連携させて電子メールやインターネット上のデータなどを閲覧する通信機能など、多くの機能を実現するために比較的大きなCPU用のICと周辺回路を有して回路基板が大型化し、消費電力も大きくなって大容量の電池を必要とする装置と同列に論じることはできない。また、大きな容量の電池は当然のことながら大型であり、そのため、容量の大きな電池の搭載と機器の小型化、薄型化は互いに相反する要求であって、前記先行技術には、こういった要求を解決する方法は示されていない。
【0005】
上述の事情に鑑み本発明は、比較的複雑な電子回路を搭載した携帯情報端末において、容量の大きな電池を搭載しながら機器の小型化、薄型化を可能とする構造を有した携帯情報端末を提供することが課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明においては、請求項1に記載したように、
背面に電池収納部を配した携帯情報端末において、
携帯情報端末の背面側に内蔵する回路基板を覆うカバーの一部を開口して前記電池収納部を設け、該電池収納部に、前記回路基板上の電子部品の高さと略同一か僅かに前記電子部品の高さより突出し、収納した電池を支持する支持部を設け、該電池支持部により前記電池を支持して前記電池収納部に収納することを特徴とする。
【0007】
このように電池収納部を構成することにより、電池支持部は回路基板上の回路部品高さと同一、又は僅かに高く突出して構成されているから、収納された電池は回路基板上の回路部品ぎりぎりの位置に保持され、従来装置のような隔壁などを用いない分、携帯情報端末を薄く構成できる。また、電池支持部の存在によって電池が回路部品を圧接することが無く、さらに、電池収納部を開口としているから、電池の放電や充電に際する発熱は、速やかに拡散して内部に熱がこもるといったことが無くなる。
【0008】
そして、電池支持部は請求項2に記載したように、
前記電池支持部は、前記カバーの前記電池収納部壁面から内側に突設して形成したことを特徴とする。
【0009】
このように電池支持部を、回路基板を覆うカバーに開口して設けた電池収納部壁面から内側に突設して形成することにより、電池支持部を別途設けずにカバーと一体成形できるからそれだけ部品点数を少なくでき、かつ、前記したように電池支持部は回路基板上の回路部品高さと同一、又は僅かに高く突出して構成されているから、収納された電池は回路基板上の回路部品ぎりぎりの位置に保持され、従来装置のような隔壁などを用いない分、携帯情報端末を薄く構成できる。
【0010】
そして請求項3に記載した発明は、
前記電池収納部に、前記電池と前記電子部品を電気的に隔離する絶縁層を配したことを特徴とする。
【0011】
このように、電池と電子部品の間に絶縁層を配したことにより、電池と回路部品が絶縁層を介して接してもショートなどの問題を起こすことがなく、また、回路基板上の配線間をショートさせるといった事故を起こすことも無くなる。
【0012】
そして請求項4に記載した発明は、
前記電池収納部における前記電子部品の少なくとも上面が非導電性であることを特徴とする。
【0013】
このように、電池収納部に配した電子部品の少なくとも上面が非導電性であることにより、電池と回路部品が接してもショートなどの問題を起こすことが無くなる。
【0014】
そして請求項5に記載した発明は、
前記回路基板の一方の面に液晶表示部を配すると共に、他方の面に前記電池収納部とカード状の外部機器を収納するための収納スロットを配することを特徴とする。
【0015】
このように、回路基板の一方の面に液晶表示部を配すると共に、他方の面に電池収納部とカード状の外部機器を収納するための収納スロットを配することにより、回路基板両面の有効利用が可能となる。
【0016】
また請求項6に記載した発明は、
前記電池収納部と前記収納スロットとは、前記カバーの前記電池収納部壁面により隔離されていることを特徴とする。
【0017】
このようにすることにより、回路基板の一面に配した電池収納部と収納スロットが隔離され、誤って収納スロットの接続部をショートさせるといった事故を防ぐことができる。
【0018】
また請求項7に記載した発明によれば、
前記電池が、電池収納部に設けた緩衝部材を介して回路部品と接するようにしたことを特徴とする。
【0019】
このようにすることにより、例え電池側から回路部品側に圧力がかかっても緩衝部材でそれが緩和されるから、回路部品の破損や回路基板への衝撃による接触不良などを起こさないようにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0021】
図1は本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の概略斜視図、図2は同じく背面から見た斜視図、図3は本発明の一実施形態を示した携帯情報端末における電池収納部を有した下カバーと液晶表示部背面に配した回路基板を組み合わせたときの正面図(A)とC−C’における断面図(B)、図4は本発明の一実施形態の携帯情報端末における回路基板の概略正面図、図5は本発明の一実施形態を示した携帯情報端末における電池収納部を有した下カバーの正面図(A)と斜視図(B)、図6は本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の下ケースの正面図、図7は本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の各ユニットの組み立て図である。
【0022】
図中1は本発明に係る携帯情報端末、2は液晶表示部、3は電源釦、4は選択指示結果を一つ前の状態に戻す復帰用釦、5は液晶表示部に表示された項目または機能の選択釦、6はこれら各釦部分のプラスチック製のサイドカバー、7は選択釦5の誤動作防止用にサイドカバー上に設けたハウジング突起、8、9、10、11はそれぞれの操作釦の操作方向、12はアルミなどで形成した上ケース、13は同じくアルミなどで形成した下ケース、14はプラスチック製の上カバー、15は同じくプラスチック製の下カバー、16はコンパクトフラッシュ(登録商標名)等のメモリーカード、カード型モデム等の通信端末、またはマイクロハードディスクなど、各種のカード型機器を収納する収納スロットの差込口、17は操作用のスタイラスペンなどの差込口、18は散状突起若しくは凹部、30、31、32はゴムやスポンジを用いた緩衝部材、40は回路基板、41は前記各種カード型機器を収納する収納スロット、42、43はこの回路基板40上に実装されたICで、44、45はこの回路基板40を図上背後に配される液晶表示部に固定するビスなどの固定手段用の孔、50は電池収納部、51、52、53は電池収納部50に設けた電池の支持部、54、55、56、57は電池収納部の側壁、70は電池、71は絶縁シートである。
【0023】
本発明に係る携帯情報端末1は、その一実施例の外観を図1、図2に示したように、3.5から4インチ程度の液晶表示部2、内部に収納した液晶表示部2や回路基板40、電池70などを保護する上ケース12、下ケース13、下カバー15、他の側面に対して隆起して携帯情報端末1を保持したとき、その隆起によって操作釦類を配置した側であることを認識させるサイドカバー6、図2に示したようにそのサイドカバー6とは逆側のサイドに散状突起、若しくは凹部18を有した上カバー14などで構成され、例えば左手で保持したとき、図2に示した上カバー14の散状突起、若しくは凹部18の存在と、図1に示した他の側面に対して隆起したサイドカバー6の存在とによってその表裏、上下を間違えることなく液晶表示部2を上にして保持することができる。また、保持したときに親指を操作釦類3、4、5の所に容易に位置させることができ、そのため、本発明に係る携帯情報端末1は、電話中などにハンドバックやポケットから取り出しても、表裏を間違えることなく、かつ、片手のみで内容の閲覧が可能である。
【0024】
そして本発明の携帯情報端末1は、図7の組み立て図に示したように、液晶表示部2の背面に回路基板40を配して液晶表示部2側をプラスチック製の上カバー14とアルミなどで形成した上ケース12で構成される表カバーで覆い、回路基板40側にプラスチック製の絶縁シート71を絶縁層として配し、電池70を収納する電池収納部を有したプラスチック製の下カバー15と、アルミなどで形成した下ケース13で構成した背面カバーで覆って構成される。
【0025】
このうち、液晶表示部2の背面に配された回路基板40には、回路基板40の電池収納部側を示した図4のように、コンパクトフラッシュ(登録商標名)等のメモリーカードやカード型モデム等の通信端末、またはマイクロハードディスクなど、各種カード型機器を収納するための収納スロット41を隆起して形成し、図上その収納スロット41の下部に、比較的高さの低い少なくとも上面が非導電性の回路部品、例えばIC42、43などを配すると共に、液晶表示部2とこの回路基板40をビスなどの固定具で固定するための孔44、45が設けられている。そしてこの回路基板40の図上背面側に、比較的高さの高い主要回路部品を配してある。
【0026】
下カバー15は前記したようにプラスチックなどで形成され、図5に示したように一側に開口とした電池収納部50と、前記回路基板40と組み合わせたときにカード型機器を収納するための収納スロット41側を覆う部分を有し、電池収納部50には、図3(B)の断面図に示したように、回路基板40上に配した例えば42、43のような回路部品の高さと同一、または僅かに大きい高さを有して電池収納部50の内側に向かって突設して電池支持部51、52、53が設けられ、電池70を収納したとき、電池70が基板上の回路部品を圧接又は接触しないよう支持して回路基板40を略覆うように構成されている。そしてこの開口とした電池収納部50は、縦、横、そして電池支持部51、52、53までの深さが、収容する電池70におけるそれぞれの寸法と等しいか、若しくは絶縁シートや緩衝部材を用いるためのスペースを加えた寸法とし、かつ、カード型機器の収納スロット50とは、壁面54によって隔離されるようにしてある。そして下ケース13は、図6に示したように、この下ケース13に収納した電池70を覆い、携帯情報端末1の背面側で固定するビスなどの固定具用孔60乃至63を有して構成されている。
【0027】
図3(A)は、これら液晶表示部2の背面に配した回路基板40に、下カバー15を前記図7に示したように組み合わせたときの図であり、図3(B)はこの図5(A)のC−C’断面図である。このうち液晶表示部2と回路基板40は、図3(B)の断面図に示したように、両者を固定するための孔44、45に通したビス46、47などの固定具によって結合され、回路基板40の液晶表示部2側には比較的背の高い回路部品が、下カバー15側には背の低い回路部品が配されている。またこの電池収納部50には、図7に71で示した例えば透明な絶縁シートで構成した絶縁層が配され、収容した電池70が何かのはずみに回路基板40上の配線に接触しても、ショートが起きないようにされていると共に、例えば側壁54側、及び絶縁シート71上に、電池70がガタつかないようにするためと、落下などで大きな衝撃が加わったとき、電池70により回路部品や収納スロット41側に衝撃を与えるのを防止するため、ゴムやスポンジなどで構成した緩衝部材30、31、32が配されている。
【0028】
このように構成した携帯情報端末1の電池収納部50に電池70を収納すると、電池70は、電池収納部50の側壁54に設けられた緩衝部材30によってガタが吸収され、また、回路基板40から回路部品42、43などの高さと同一または僅かに大きい間隔を有して支持する電池支持部51、52、53と、その上に設けられた絶縁層としての絶縁シート71、緩衝部材31、32などを介して保持される。そのため、電池70と回路基板40上の回路部品42、43との間には、絶縁層としての絶縁シート71、緩衝部材31、32などが介在するのみであり、従来装置のように隔壁などが存在しないから、隔壁の分だけ携帯情報端末1を薄型化することができる。また、電池支持部51、52、53の存在によって電池が回路部品を圧接することが無く、緩衝部材31、32の存在によって例え回路部品42、43方向への衝撃があったとしてもそれが和らげられる。また電池収納部50は開口としているから、電池70の放電や充電に際する発熱は、速やかに拡散して内部に熱がこもるといったことが無くなる。さらに絶縁層としての絶縁シート71の存在によって、回路基板40上の配線間をショートさせるといった事故を起こすことが防止できる。また電池支持部51、52、53を、下カバー15における電池収納部50の壁面から内側に突設して形成したから下カバー15と一体成形でき、それだけ部品点数を少なく構成できる。
【0029】
なお以上の説明では、電池支持部51、52、53を、下カバー15における電池収納部50の壁面から内側に突設して形成するとしたが、本発明は上記の構成だけでなく、例えば電池収納部50における回路基板40上の上面を絶縁性の回路部品42、43や、液晶表示部2と回路基板40を固定するビス46、47などの固定具などで代用するようにしても良く、このようにすると、特別な電池支持部を設ける必要が無くなる。また絶縁層としての絶縁シート71も、電池70と回路部品42、43が接触しないように一定の距離を設けるように電池支持部51、52、53の厚さを調節し、単に空気層としても良い。また、緩衝部材30を電池収納部50の側壁54側に設ける場合を示したが、これも側壁54だけでなく、他の面に設けても良いことは自明である。
【0030】
以上記載の如く、携帯情報端末の背面側に内蔵する回路基板を覆うカバーの一部を開口して電池収納部を設け、該電池収納部に、前記回路基板上の電子部品の高さと略同一か僅かに前記電子部品の高さより突出し、収納した電池を支持する支持部を設けることにより、収納された電池は回路基板上の回路部品ぎりぎりの位置に保持され、従来装置のような隔壁などを用いない分、携帯情報端末を薄く構成できる。また、電池支持部の存在によって電池が回路部品を圧接することが無く、さらに、電池収納部を開口としているから、電池の放電や充電に際する発熱は、速やかに拡散して内部に熱がこもるといったことが無くなる。
【0031】
そして電池支持部を、前記カバーの前記電池収納部壁面から内側に突設して形成したことにより、電池支持部を別途設けずにカバーと一体成形できるからそれだけ部品点数を少なくでき、かつ、前記したように電池支持部は回路基板上の回路部品高さと同一、又は僅かに高く突出して構成されているから、収納された電池は回路基板上の回路部品ぎりぎりの位置に保持され、従来装置のような隔壁などを用いない分、携帯情報端末を薄く構成できる。
【0032】
そして電池収納部に、前記電池と前記電子部品を電気的に隔離する絶縁層を配したことにより、電池と回路部品が絶縁層を介して接してもショートなどの問題を起こすことがなく、また、回路基板上の配線間をショートさせるといった事故を起こすことも無くなる。
【0033】
そして、電池収納部における前記電子部品の少なくとも上面が非導電性であることにより、電池と回路部品が接してもショートなどの問題を起こすことが無くなる。
【0034】
そして、回路基板の一方の面に液晶表示部を配すると共に、他方の面に前記電池収納部とカード状の外部機器を収納するための収納スロットを配することにより、回路基板両面の有効利用が可能となる。
【0035】
また、電池収納部と前記収納スロットとを、前記カバーの前記電池収納部壁面により隔離することにより、誤って収納スロットの接続部をショートさせるといった事故を防ぐことができる。
【0036】
また電池が、電池収納部に設けた緩衝部材を介して回路部品と接するようにしたことにより、例え電池側から回路部品側に圧力がかかっても緩衝部材でそれが緩和されるから、回路部品の破損や回路基板への衝撃による接触不良などを起こさないようにすることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上のごとく本発明によれば、機器の小型化、薄型化を可能とする構造を有した携帯情報端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末を背面から見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末における電池収納部を有した下カバーと液晶表示部背面に配した回路基板を組み合わせたときの正面図(A)とC−C’における断面図(B)である。
【図4】本発明の一実施形態の携帯情報端末における回路基板の概略正面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末における電池収納部を有した下カバーの正面図(A)と斜視図(B)である。
【図6】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の下ケースの正面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の各ユニットの組み立て図である。
【符号の説明】
30、31、32 緩衝部材
40 回路基板
41 カード型機器収納スロット
42、43 IC
44、45 固定手段用の孔
50 電池収納部
51、52、53 電池支持部
54、55、56、57 電池収納部側壁
70 電池
71 絶縁シート
【発明の属する技術分野】
本発明は、手帳並みの大きさの個人向け携帯情報端末に関し、特に、電池収納部を薄型化して小型でスリムに構成した携帯情報端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在の個人向け携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)は、手帳並の大きさと重量でありながら、アドレス帳、スケジュール表、仕事関係のメモやファイルなど、種々のファイルの閲覧や作成の機能を持ち、さらにビデオや画像ファイルの閲覧機能、音楽プレイヤー機能、携帯電話などと連携させて電子メールやインターネット上のデータなどを閲覧する通信機能など、多くの機能を有するものが多くなっている。そしてこういった携帯情報端末は、常時胸ポケットやハンドバックなどに収納して持ち歩けるよう、小型化、薄型化が要望され、さらに外出先などである程度の時間使用できるよう、容量の大きな電池を搭載することが望まれている。
【0003】
こういった小型携帯機器における電池の収用方法に関する先行技術としては、例えば特開2000−164183公報に、電池収納部の脇にメールの着信や予定時刻になったことを知らせるためのバイブレータをゴムホルダーに収納して配置し、収納した電池のガタをこのゴムホルダーによって防止するようにした装置が示されている。また特開2001−183691公報には、電子時計などの液晶表示部を有する電子機器において、液晶を封入する一対の液晶パネルの延長上に電子部品を実装すると共に電池載置部を形成して電子部品と電池を同一面に載置し、これら電子部品と電池を保護するための保護枠を設けて薄型化を計った装置が示されている。さらに特開2001−292219公報には、携帯電話などにおいて、収納した電池をバネ性のあるクッション材などの付加部品を使用することなく固定するため、電池パックの収納部に電池側係合部と係合する本体側係合部を設け、これら係合部で電池を係止すると共にカバー部材に設けた前記係合部の係止部材で係止部を係止し、電池のガタつきや変位を防止するようにした装置が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開2000−164183公報、特開2001−292219公報などに示された電池の収納方法に関する先行技術は、単に電池をガタ無く固定するためのもので電池と回路基板側とは隔壁で隔てられており、この隔壁分だけ装置が厚くなる。また特開2001−183691公報に示された装置は、電子時計などのように非常に小型の機器に関するものであって、使われている電池は釦電池であると共に電子回路の大きさも釦電池程度であり、前記した携帯情報端末のように、アドレス帳、スケジュール表、仕事関係のメモやファイルなど、種々のファイルの閲覧や作成の機能、さらにビデオや画像ファイルの閲覧機能、音楽プレイヤー機能、携帯電話などと連携させて電子メールやインターネット上のデータなどを閲覧する通信機能など、多くの機能を実現するために比較的大きなCPU用のICと周辺回路を有して回路基板が大型化し、消費電力も大きくなって大容量の電池を必要とする装置と同列に論じることはできない。また、大きな容量の電池は当然のことながら大型であり、そのため、容量の大きな電池の搭載と機器の小型化、薄型化は互いに相反する要求であって、前記先行技術には、こういった要求を解決する方法は示されていない。
【0005】
上述の事情に鑑み本発明は、比較的複雑な電子回路を搭載した携帯情報端末において、容量の大きな電池を搭載しながら機器の小型化、薄型化を可能とする構造を有した携帯情報端末を提供することが課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明においては、請求項1に記載したように、
背面に電池収納部を配した携帯情報端末において、
携帯情報端末の背面側に内蔵する回路基板を覆うカバーの一部を開口して前記電池収納部を設け、該電池収納部に、前記回路基板上の電子部品の高さと略同一か僅かに前記電子部品の高さより突出し、収納した電池を支持する支持部を設け、該電池支持部により前記電池を支持して前記電池収納部に収納することを特徴とする。
【0007】
このように電池収納部を構成することにより、電池支持部は回路基板上の回路部品高さと同一、又は僅かに高く突出して構成されているから、収納された電池は回路基板上の回路部品ぎりぎりの位置に保持され、従来装置のような隔壁などを用いない分、携帯情報端末を薄く構成できる。また、電池支持部の存在によって電池が回路部品を圧接することが無く、さらに、電池収納部を開口としているから、電池の放電や充電に際する発熱は、速やかに拡散して内部に熱がこもるといったことが無くなる。
【0008】
そして、電池支持部は請求項2に記載したように、
前記電池支持部は、前記カバーの前記電池収納部壁面から内側に突設して形成したことを特徴とする。
【0009】
このように電池支持部を、回路基板を覆うカバーに開口して設けた電池収納部壁面から内側に突設して形成することにより、電池支持部を別途設けずにカバーと一体成形できるからそれだけ部品点数を少なくでき、かつ、前記したように電池支持部は回路基板上の回路部品高さと同一、又は僅かに高く突出して構成されているから、収納された電池は回路基板上の回路部品ぎりぎりの位置に保持され、従来装置のような隔壁などを用いない分、携帯情報端末を薄く構成できる。
【0010】
そして請求項3に記載した発明は、
前記電池収納部に、前記電池と前記電子部品を電気的に隔離する絶縁層を配したことを特徴とする。
【0011】
このように、電池と電子部品の間に絶縁層を配したことにより、電池と回路部品が絶縁層を介して接してもショートなどの問題を起こすことがなく、また、回路基板上の配線間をショートさせるといった事故を起こすことも無くなる。
【0012】
そして請求項4に記載した発明は、
前記電池収納部における前記電子部品の少なくとも上面が非導電性であることを特徴とする。
【0013】
このように、電池収納部に配した電子部品の少なくとも上面が非導電性であることにより、電池と回路部品が接してもショートなどの問題を起こすことが無くなる。
【0014】
そして請求項5に記載した発明は、
前記回路基板の一方の面に液晶表示部を配すると共に、他方の面に前記電池収納部とカード状の外部機器を収納するための収納スロットを配することを特徴とする。
【0015】
このように、回路基板の一方の面に液晶表示部を配すると共に、他方の面に電池収納部とカード状の外部機器を収納するための収納スロットを配することにより、回路基板両面の有効利用が可能となる。
【0016】
また請求項6に記載した発明は、
前記電池収納部と前記収納スロットとは、前記カバーの前記電池収納部壁面により隔離されていることを特徴とする。
【0017】
このようにすることにより、回路基板の一面に配した電池収納部と収納スロットが隔離され、誤って収納スロットの接続部をショートさせるといった事故を防ぐことができる。
【0018】
また請求項7に記載した発明によれば、
前記電池が、電池収納部に設けた緩衝部材を介して回路部品と接するようにしたことを特徴とする。
【0019】
このようにすることにより、例え電池側から回路部品側に圧力がかかっても緩衝部材でそれが緩和されるから、回路部品の破損や回路基板への衝撃による接触不良などを起こさないようにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0021】
図1は本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の概略斜視図、図2は同じく背面から見た斜視図、図3は本発明の一実施形態を示した携帯情報端末における電池収納部を有した下カバーと液晶表示部背面に配した回路基板を組み合わせたときの正面図(A)とC−C’における断面図(B)、図4は本発明の一実施形態の携帯情報端末における回路基板の概略正面図、図5は本発明の一実施形態を示した携帯情報端末における電池収納部を有した下カバーの正面図(A)と斜視図(B)、図6は本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の下ケースの正面図、図7は本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の各ユニットの組み立て図である。
【0022】
図中1は本発明に係る携帯情報端末、2は液晶表示部、3は電源釦、4は選択指示結果を一つ前の状態に戻す復帰用釦、5は液晶表示部に表示された項目または機能の選択釦、6はこれら各釦部分のプラスチック製のサイドカバー、7は選択釦5の誤動作防止用にサイドカバー上に設けたハウジング突起、8、9、10、11はそれぞれの操作釦の操作方向、12はアルミなどで形成した上ケース、13は同じくアルミなどで形成した下ケース、14はプラスチック製の上カバー、15は同じくプラスチック製の下カバー、16はコンパクトフラッシュ(登録商標名)等のメモリーカード、カード型モデム等の通信端末、またはマイクロハードディスクなど、各種のカード型機器を収納する収納スロットの差込口、17は操作用のスタイラスペンなどの差込口、18は散状突起若しくは凹部、30、31、32はゴムやスポンジを用いた緩衝部材、40は回路基板、41は前記各種カード型機器を収納する収納スロット、42、43はこの回路基板40上に実装されたICで、44、45はこの回路基板40を図上背後に配される液晶表示部に固定するビスなどの固定手段用の孔、50は電池収納部、51、52、53は電池収納部50に設けた電池の支持部、54、55、56、57は電池収納部の側壁、70は電池、71は絶縁シートである。
【0023】
本発明に係る携帯情報端末1は、その一実施例の外観を図1、図2に示したように、3.5から4インチ程度の液晶表示部2、内部に収納した液晶表示部2や回路基板40、電池70などを保護する上ケース12、下ケース13、下カバー15、他の側面に対して隆起して携帯情報端末1を保持したとき、その隆起によって操作釦類を配置した側であることを認識させるサイドカバー6、図2に示したようにそのサイドカバー6とは逆側のサイドに散状突起、若しくは凹部18を有した上カバー14などで構成され、例えば左手で保持したとき、図2に示した上カバー14の散状突起、若しくは凹部18の存在と、図1に示した他の側面に対して隆起したサイドカバー6の存在とによってその表裏、上下を間違えることなく液晶表示部2を上にして保持することができる。また、保持したときに親指を操作釦類3、4、5の所に容易に位置させることができ、そのため、本発明に係る携帯情報端末1は、電話中などにハンドバックやポケットから取り出しても、表裏を間違えることなく、かつ、片手のみで内容の閲覧が可能である。
【0024】
そして本発明の携帯情報端末1は、図7の組み立て図に示したように、液晶表示部2の背面に回路基板40を配して液晶表示部2側をプラスチック製の上カバー14とアルミなどで形成した上ケース12で構成される表カバーで覆い、回路基板40側にプラスチック製の絶縁シート71を絶縁層として配し、電池70を収納する電池収納部を有したプラスチック製の下カバー15と、アルミなどで形成した下ケース13で構成した背面カバーで覆って構成される。
【0025】
このうち、液晶表示部2の背面に配された回路基板40には、回路基板40の電池収納部側を示した図4のように、コンパクトフラッシュ(登録商標名)等のメモリーカードやカード型モデム等の通信端末、またはマイクロハードディスクなど、各種カード型機器を収納するための収納スロット41を隆起して形成し、図上その収納スロット41の下部に、比較的高さの低い少なくとも上面が非導電性の回路部品、例えばIC42、43などを配すると共に、液晶表示部2とこの回路基板40をビスなどの固定具で固定するための孔44、45が設けられている。そしてこの回路基板40の図上背面側に、比較的高さの高い主要回路部品を配してある。
【0026】
下カバー15は前記したようにプラスチックなどで形成され、図5に示したように一側に開口とした電池収納部50と、前記回路基板40と組み合わせたときにカード型機器を収納するための収納スロット41側を覆う部分を有し、電池収納部50には、図3(B)の断面図に示したように、回路基板40上に配した例えば42、43のような回路部品の高さと同一、または僅かに大きい高さを有して電池収納部50の内側に向かって突設して電池支持部51、52、53が設けられ、電池70を収納したとき、電池70が基板上の回路部品を圧接又は接触しないよう支持して回路基板40を略覆うように構成されている。そしてこの開口とした電池収納部50は、縦、横、そして電池支持部51、52、53までの深さが、収容する電池70におけるそれぞれの寸法と等しいか、若しくは絶縁シートや緩衝部材を用いるためのスペースを加えた寸法とし、かつ、カード型機器の収納スロット50とは、壁面54によって隔離されるようにしてある。そして下ケース13は、図6に示したように、この下ケース13に収納した電池70を覆い、携帯情報端末1の背面側で固定するビスなどの固定具用孔60乃至63を有して構成されている。
【0027】
図3(A)は、これら液晶表示部2の背面に配した回路基板40に、下カバー15を前記図7に示したように組み合わせたときの図であり、図3(B)はこの図5(A)のC−C’断面図である。このうち液晶表示部2と回路基板40は、図3(B)の断面図に示したように、両者を固定するための孔44、45に通したビス46、47などの固定具によって結合され、回路基板40の液晶表示部2側には比較的背の高い回路部品が、下カバー15側には背の低い回路部品が配されている。またこの電池収納部50には、図7に71で示した例えば透明な絶縁シートで構成した絶縁層が配され、収容した電池70が何かのはずみに回路基板40上の配線に接触しても、ショートが起きないようにされていると共に、例えば側壁54側、及び絶縁シート71上に、電池70がガタつかないようにするためと、落下などで大きな衝撃が加わったとき、電池70により回路部品や収納スロット41側に衝撃を与えるのを防止するため、ゴムやスポンジなどで構成した緩衝部材30、31、32が配されている。
【0028】
このように構成した携帯情報端末1の電池収納部50に電池70を収納すると、電池70は、電池収納部50の側壁54に設けられた緩衝部材30によってガタが吸収され、また、回路基板40から回路部品42、43などの高さと同一または僅かに大きい間隔を有して支持する電池支持部51、52、53と、その上に設けられた絶縁層としての絶縁シート71、緩衝部材31、32などを介して保持される。そのため、電池70と回路基板40上の回路部品42、43との間には、絶縁層としての絶縁シート71、緩衝部材31、32などが介在するのみであり、従来装置のように隔壁などが存在しないから、隔壁の分だけ携帯情報端末1を薄型化することができる。また、電池支持部51、52、53の存在によって電池が回路部品を圧接することが無く、緩衝部材31、32の存在によって例え回路部品42、43方向への衝撃があったとしてもそれが和らげられる。また電池収納部50は開口としているから、電池70の放電や充電に際する発熱は、速やかに拡散して内部に熱がこもるといったことが無くなる。さらに絶縁層としての絶縁シート71の存在によって、回路基板40上の配線間をショートさせるといった事故を起こすことが防止できる。また電池支持部51、52、53を、下カバー15における電池収納部50の壁面から内側に突設して形成したから下カバー15と一体成形でき、それだけ部品点数を少なく構成できる。
【0029】
なお以上の説明では、電池支持部51、52、53を、下カバー15における電池収納部50の壁面から内側に突設して形成するとしたが、本発明は上記の構成だけでなく、例えば電池収納部50における回路基板40上の上面を絶縁性の回路部品42、43や、液晶表示部2と回路基板40を固定するビス46、47などの固定具などで代用するようにしても良く、このようにすると、特別な電池支持部を設ける必要が無くなる。また絶縁層としての絶縁シート71も、電池70と回路部品42、43が接触しないように一定の距離を設けるように電池支持部51、52、53の厚さを調節し、単に空気層としても良い。また、緩衝部材30を電池収納部50の側壁54側に設ける場合を示したが、これも側壁54だけでなく、他の面に設けても良いことは自明である。
【0030】
以上記載の如く、携帯情報端末の背面側に内蔵する回路基板を覆うカバーの一部を開口して電池収納部を設け、該電池収納部に、前記回路基板上の電子部品の高さと略同一か僅かに前記電子部品の高さより突出し、収納した電池を支持する支持部を設けることにより、収納された電池は回路基板上の回路部品ぎりぎりの位置に保持され、従来装置のような隔壁などを用いない分、携帯情報端末を薄く構成できる。また、電池支持部の存在によって電池が回路部品を圧接することが無く、さらに、電池収納部を開口としているから、電池の放電や充電に際する発熱は、速やかに拡散して内部に熱がこもるといったことが無くなる。
【0031】
そして電池支持部を、前記カバーの前記電池収納部壁面から内側に突設して形成したことにより、電池支持部を別途設けずにカバーと一体成形できるからそれだけ部品点数を少なくでき、かつ、前記したように電池支持部は回路基板上の回路部品高さと同一、又は僅かに高く突出して構成されているから、収納された電池は回路基板上の回路部品ぎりぎりの位置に保持され、従来装置のような隔壁などを用いない分、携帯情報端末を薄く構成できる。
【0032】
そして電池収納部に、前記電池と前記電子部品を電気的に隔離する絶縁層を配したことにより、電池と回路部品が絶縁層を介して接してもショートなどの問題を起こすことがなく、また、回路基板上の配線間をショートさせるといった事故を起こすことも無くなる。
【0033】
そして、電池収納部における前記電子部品の少なくとも上面が非導電性であることにより、電池と回路部品が接してもショートなどの問題を起こすことが無くなる。
【0034】
そして、回路基板の一方の面に液晶表示部を配すると共に、他方の面に前記電池収納部とカード状の外部機器を収納するための収納スロットを配することにより、回路基板両面の有効利用が可能となる。
【0035】
また、電池収納部と前記収納スロットとを、前記カバーの前記電池収納部壁面により隔離することにより、誤って収納スロットの接続部をショートさせるといった事故を防ぐことができる。
【0036】
また電池が、電池収納部に設けた緩衝部材を介して回路部品と接するようにしたことにより、例え電池側から回路部品側に圧力がかかっても緩衝部材でそれが緩和されるから、回路部品の破損や回路基板への衝撃による接触不良などを起こさないようにすることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上のごとく本発明によれば、機器の小型化、薄型化を可能とする構造を有した携帯情報端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末を背面から見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末における電池収納部を有した下カバーと液晶表示部背面に配した回路基板を組み合わせたときの正面図(A)とC−C’における断面図(B)である。
【図4】本発明の一実施形態の携帯情報端末における回路基板の概略正面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末における電池収納部を有した下カバーの正面図(A)と斜視図(B)である。
【図6】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の下ケースの正面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示した携帯情報端末の各ユニットの組み立て図である。
【符号の説明】
30、31、32 緩衝部材
40 回路基板
41 カード型機器収納スロット
42、43 IC
44、45 固定手段用の孔
50 電池収納部
51、52、53 電池支持部
54、55、56、57 電池収納部側壁
70 電池
71 絶縁シート
Claims (7)
- 背面に電池収納部を配した携帯情報端末において、
携帯情報端末の背面側に内蔵する回路基板を覆うカバーの一部を開口して前記電池収納部を設け、該電池収納部に、前記回路基板上の電子部品の高さと略同一か僅かに前記電子部品の高さより突出し、収納した電池を支持する支持部を設け、該電池支持部により前記電池を支持して前記電池収納部に収納することを特徴とする携帯情報端末。 - 前記電池支持部は、前記カバーの前記電池収納部壁面から内側に突設して形成したことを特徴とする請求項1に記載した携帯情報端末。
- 前記電池収納部に、前記電池と前記電子部品を電気的に隔離する絶縁層を配したことを特徴とする請求項1または2に記載した携帯情報端末。
- 前記電池収納部における前記電子部品の少なくとも上面が非導電性であることを特徴とする請求項1乃至3に記載した携帯情報端末。
- 前記回路基板の一方の面に液晶表示部を配すると共に、他方の面に前記電池収納部とカード状の外部機器を収納するための収納スロットを配することを特徴とする請求項1乃至4に記載した携帯情報端末。
- 前記電池収納部と前記収納スロットとは、前記カバーの前記電池収納部壁面により隔離されていることを特徴とする請求項1乃至5に記載した携帯情報端末。
- 前記電池が、電池収納部に設けた緩衝部材を介して回路部品と接するようにしたことを特徴とする請求項1乃至6に記載した携帯情報端末。
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- 2002-06-27 JP JP2002188797A patent/JP2004030474A/ja active Pending
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