JP2004030459A - 券の発行システムと券の発行方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、販売店での券の販売機会の損失を低減し、かつ、券の購入者の利便性を向上させることができる。
【解決手段】この発明は、会員カードを用いて会員によるくじの投票を行い、上記会員カードあるいは会員情報に基づいて、当該会員が投票したくじの内容、あるいはくじの当せん結果の照合処理などを行うようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明は、会員カードを用いて会員によるくじの投票を行い、上記会員カードあるいは会員情報に基づいて、当該会員が投票したくじの内容、あるいはくじの当せん結果の照合処理などを行うようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、利用者による投票内容に基づいてくじを発行し、投票したくじに対する当せん結果を照合するくじなど券の発行システム及び発行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オンラインチケット発券システムでは、販売店に設置された発券端末機とセンターサーバがオンラインで接続され、チケットのオンラインによる発券が実現されている。また、利用者の投票内容に基づいてくじを発券するシステムでは、各所の販売店に設置された発券機によりくじを販売するようになっている。
【0003】
しかしながら、上記のようなチケットやくじを発券するシステムでは、各販売店に複数の発券機を設置することが難しい。すなわち、各販売店では、1台の発券端末機が故障すると、券の発券処理ができなくなる。このため、くじあるいはチケットなどの券を発行する事業者としては、券の販売機会をなくし、購入者(利用者)としては、他の販売店に行ったり、券の購入を諦めたりしなければならない。
また、従来のくじの発券機では、1件のくじに対して1枚のくじを発券するため、くじの発券枚数が増加すれば、くじを発券するための機構における故障率も増加する。つまり、1人で複数のくじを購入するようなヘビーユーザが増加すれば、発券機の故障率が増加するため、事業者はくじの販売機会を損失し、利用者は他の販売へ行くなどの不便が起こる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、販売店に設置されている発券機により券を発券するシステムでは、発券枚数の増加に伴って発券機における故障率が増加し、券の販売機会の損失したり、利便性が低下するという問題点を解決するもので、販売店での券の販売機会の損失を低減し、かつ、券の購入者の利便性を向上させることができる券の発行システム及び券の発行方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の券の発行システムは、券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有するシステムにおいて、前記販売機は、利用者からの会員登録の申し出に基づいて前記サーバ装置へ新規の会員登録を要求する登録要求手段と、この登録要求手段による新規の会員登録要求に対して前記サーバ装置から新規登録の許可と当該会員に対する会員情報とを受信したのに基づき、前記会員情報を記録した記録媒体を当該会員に対して発行する発行手段と、この発行手段により発行した記憶媒体を所持する会員からの申し出に基づく内容の券の発行を前記サーバ装置へ要求する発行要求手段と、この発行要求手段により発行を要求した券の発行が前記サーバ装置にて許可されたのに基づき、当該会員に対して発行された券の発行内容を示す情報を前記記憶媒体に記録する記録手段と、前記サーバ装置は、前記販売機から新規の記憶媒体の発行要求を受信したのに基づき、当該会員に対する会員情報を記録する第1の記録手段と、この第1の記録手段により会員情報を記録したのに基づき、当該会員に対する新規の記憶媒体を許可する旨と当該会員の会員情報とを送信する送信手段と、前記販売機から券の発行要求を受信したのに基づき、発行が要求された券の発行が可能か否かを判断する判断手段と、この判断手段により券の発行が可能であると判断したのに基づき、発行する券の発行内容を会員情報に対応させて記録する第2の記録手段と、この第2の記録手段に会員情報に対応して券の発行内容を記録したのに基づき、当該販売機へ発行の許可を通知する通知手段と有する。
【0006】
この発明の券の発行システムは、券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有するシステムにおいて、前記販売機は、各会員にそれぞれ与えられている各会員の会員情報が登録されている記憶媒体を所持する会員からの申し出に基づく内容の券の発行を前記サーバ装置へ要求する発行要求手段と、この発行要求手段により発行を要求した券の発行が前記サーバ装置にて許可されたのに基づき、当該会員に対して発行された券の発行内容を示す情報を前記記憶媒体に記録する記録手段と、前記会員からの前記記憶媒体の再発行の申し出に基づいて前記サーバ装置へ前記記憶媒体の再発行を要求する再発行要求手段と、この再発行要求手段による要求に対して前記サーバ装置から再発行の許可と新たな会員情報とを受信したのに基づき、当該会員に対して記憶媒体を再発行する再発行手段と有し、前記サーバ装置は、会員情報が記録されている記憶媒体を所持している会員に対する会員情報が記録されている第1の記録手段と、前記販売機から券の発行要求を受信したのに基づき、発行が要求された券の発行が可能か否かを判断する判断手段と、この判断手段により券の発行が可能であると判断したのに基づき、発行する券の発行内容を会員情報に対応させて記録する第2の記録手段と、この第2の記録手段に会員情報に対応して発行内容を記録したのに基づき、当該販売機へ発行の許可を通知する通知手段と、前記第1の記録手段に会員情報が記録されている会員から前記記録媒体の再発行の要求を受けたのに基づき、当該会員に対する新たな会員情報を前記第1の記録手段に記録するとともに、上記第2の記録手段に元の会員情報に対応して記憶されている全ての券の発行内容を新たな会員情報に対応させて記録し、当該会員に対する元の会員情報に対応する全てのデータを無効化する再登録手段と、当該販売機に対して記憶媒体の再発行を許可する旨と新たな会員情報とを送信する送信手段とを有する。
【0007】
この発明の券の発行システムは、券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有するシステムにおいて、前記販売機は、予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員からの申し出に従って券の発券内容を入力する入力手段と、この入力手段により入力された券の発券内容を前記サーバ装置へ通知する通知手段と、この通知手段により通知された券の発券内容が前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力手段により入力された発券内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録手段とを有し、前記確認機は、前記会員が所持している前記記憶媒体に記録されている記録内容を読み取る読取手段と、この読取手段により読み取った前記記録媒体に記録されている情報に基づいて、当該会員に発券された券に関する情報を前記サーバ装置に問い合わせる問合手段と、この問合手段により問合せに対して前記サーバ装置から当該会員の発券内容に関する情報を受信したのに基づき、当該会員に発券された券に関する情報を報知する報知手段とを有する。
【0008】
この発明の券の発行システムは、券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有するシステムにおいて、前記販売機は、予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員が所持している記憶媒体から会員情報を読み取る読取手段と、この読取手段により上記記憶媒体から会員情報を読み取った会員からの申し出に従って券の発券内容を入力する入力手段と、この入力手段により入力された券の発券内容と前記読取手段により読み取った会員情報とを前記サーバ装置へ通知する通知手段と、この通知手段により通知された会員情報に対応する券の発券内容が前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力手段により入力された券の発券内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録手段とを有し、前記サーバ装置は、予め各会員の認証情報を含む会員情報が記録されている記録手段と、前記会員が操作する機器から会員情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員情報と認証情報と前記記録手段に記録されている会員情報とに基づいて正当な会員であるか否かを認証する認証手段と、この認証手段により会員であることが認証できたのに基づき、当該機器からの当該会員に発券されている券に関する照会要求を受付ける受付け手段と、この受付け手段により券に関する照会要求を受付けた場合、当該機器から要求された照会内容に基づいて当該会員に発券されている券に関する情報を当該機器へ提供する提供手段とを有する。
【0009】
この発明の券の発行システムは、券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有するシステムにおいて、前記サーバ装置は、予め各会員の認証情報を含む会員情報が記録されている記録手段と、前記会員が操作する機器から会員を示す情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員を示す情報と認証情報と上記記録手段に記録されている会員情報とに基づいて、正当な会員であるか否かを認証する認証手段と、この認証手段により正当な会員であることを認証したのに基づき、当該機器による前記会員からの券の発行予約を受付ける受付け手段と、この受付け手段により券の発行予約を受付けた機器による当該会員からの要求に従って券の発行予約を行う予約手段とを有し、前記販売機は、予め会員情報が記録されている記憶媒体に記録されている記録内容を読み取る読取手段と、この読取手段により読み取った前記記録媒体に記録されている会員情報に基づいて、当該会員が予約済みの券に関する情報を問い合わせる問合手段と、この問合せ手段に対してサーバ装置から当該会員が予約した券に関する情報を受信したのに基づき、上記予約済みの券の発券内容を示す情報を前記記録媒体に記録する記録手段とを有する。
【0010】
この発明の券の発行システムは、会員に関する情報及びくじに関する情報を記録するサーバ装置を有するシステムにおいて、前記サーバ装置は、予め会員に対する会員情報が予め記録されている第1の記録手段と、各会員を示す情報に対応して各会員が投票したくじの投票内容を記録する第2の記録手段と、くじの当せんデータが入力された際に、前記第2の記録手段に記録されている投票内容とくじの当せんデータとを照合する照合手段と、この照合手段により当せんデータと一致する投票内容のくじを投票した会員を示す情報に基づいて、前記第1の記録手段に記録されているくじが当せんした会員の会員情報を検索し、当該会員に対して当せん通知用のメールアドレスが設定されているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により当せん通知用のメールアドレスが設定されている場合、当該会員への当せん通知を送信する送信手段とを有する。
【0011】
この発明の券の発行システムは、会員に関する情報及びくじに関する情報を記録するサーバ装置を有するシステムにおいて、前記サーバ装置は、予め会員に対する会員情報が予め記録されている第1の記録手段と、各会員を示す情報に対応して各会員が投票したくじの投票内容を記録する第2の記録手段と、くじの当せんデータが入力された際に、前記第2の記録手段に記録されている投票内容と前記当せんデータとを照合する照合手段と、この照合手段により前記当せんデータと一致する投票内容のくじを投票した会員を示す情報に基づいて、前記第1の記録手段に記録されているくじが当せんした会員の会員情報を検索し、当該会員の当せん金を振り込む先が設定されているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により判断された当せん金の振り込み先が予め設定されている場合に、当該会員が投票したくじに対する当せん金を前記振り込み先に振り込む処理を行う処理手段とを有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る会員カードシステムの概略構成を示す図である。この会員カードシステムでは、購入者の投票に基づいて、くじ(券)を発行し、くじの当せん内容の発表後に、くじの当せん結果の照合を行うものである。
【0013】
図1に示すように、この会員カードシステムは、センターサーバ1と、発券機2、当せん確認機3、ユーザPC4、携帯端末5、銀行システム6などにより構成されている。
上記センターサーバ1は、種々のデータを管理するサーバである。上記センターサーバ1は、投票された全てのくじの投票データが記録される投票データベース1a、当せんした全てのくじの当せんデータが記録される当せんデータベース1b、会員の氏名、性別、生年月日、住所、電話番号等の個人情報や後述する利用ポイントなどの会員データを記録する会員データベース1c、及び、会員カードの再発行により無効となった元のデータ(ネガデータ)を記録する会員ネガデータベース1d等を管理している。
【0014】
上記発券機2は、会員カードCを発行する機能とくじを発行する機能とを有している。上記発券機2は、利用者からの申し込みに応じて販売員が操作するようになっている。上記発券機2では、購入者が会員カードCを所持している場合、購入者からの申し込みに応じて上記会員カードCにくじの内容を記録することによりくじを発行する。また、購入者が会員カードCを所持していない場合、上記発券機2は、購入者からの申し込み応じて用紙に印刷された券(くじ)を発券する。また、くじの購入金額の支払い等におけるセキュリティなどの問題がなければ、購入者が直接操作することによりくじを発行するようにしても良い。
【0015】
上記当せん確認機3は、購入者が直接操作することにより、購入者が所持しているくじが当せんしているか否かを確認する。例えば、購入者が会員カードCを所持している場合、上記当せん確認機3では、購入者が提示する上記会員カードCに記録されているくじの内容を読み取って、くじが当せんしているか否かを判定し、その判定結果を当該購入者へ報知する。また、購入者が会員カードCを所持していない場合、上記当せん確認機3は、購入者が所持しているくじに印刷されているバーコードなどの情報を読み取って、くじが当せんしているか否かを判定し、その判定結果を当該購入者へ報知する。
【0016】
上記会員カードCは、ICチップCaを内蔵した無線カードなどで構成される。上記会員カードCには、会員情報及び投票したくじ情報などが記憶される。上記会員カードCは、上記発券機2にて情報を書き込むことができ、かつ、上記発券機2及び上記当せん確認機3にて情報を読み取れるものであれば良い。例えば、接触式ICカード、磁気カードなどで会員カードCを構成するようにしても良い。また、携帯電話あるいはPDAなどのデータの記憶機能を有する会員が所持する携帯用情報端末を会員カードCの代わりに用いるようにしても良い。
【0017】
上記ユーザPC4は、購入者が所有しているインターネット網との接続が可能なパーソナルコンピュータ(PC)である。上記携帯端末5は、購入者が所有しているインターネット網との接続が可能な携帯機器であり、例えば、携帯電話などである。上記銀行システム6は、各銀行の口座などを管理するシステムである。上記銀行システム6では、自行あるいは他行の銀行口座への振込み処理などが可能となっている。上記銀行システム6は、上記センターサーバ1と接続され、上記センターサーバ1とのデータ通信が可能となっている。
【0018】
次に、センターサーバ1の構成について説明する。
図2は、センターサーバ1の構成を概略的に示すブロック図である。
図2に示すように、センターサーバ1は、制御部11、電源部12、メモリ部13、大容量記憶装置14、入力部15、表示部16、及び通信部17などを有している。
【0019】
上記制御部11は、センターサーバ1全体の制御を司るものである。上記メモリ部13は、RAMやROMなどで構成される。このメモリ部13には、制御プログラムや制御データなどが記憶されている。また、メモリ部13には、作業用のデータが一時的に記憶される。上記大容量記憶装置14には、投票データベース1a、当せんデータベース1b、会員データベース1c、会員ネガデータベース1dなどのデータベースが設けられている。上記入力部15は、キーボード等により構成され、係員などが情報を入力したり、操作指示を入力したりするものである。上記表示部16は、ディスプレイ装置などで構成される。上記通信部17は、専用回線で接続される上記発券機2、上記当せん確認機3、および銀行システムなどとの通信を行うものである。また、上記通信部17は、インターネット網に接続する機能を有し、インターネットに接続されている機器との通信を行う。
【0020】
次に、発券機2の構成について説明する。
図3は、発券機2の構成を概略的に示すブロック図である。
図3に示すように、発券機2は、制御部21、電源部22、マークシート及びバーコードリーダ部(スキャナ部)23、投票券印刷部24、VOID印字部25、入力部26、表示部27、客用表示部28、スピーカ部29、カード処理部30、アンテナ部31、及び通信部32などを有している。
【0021】
上記制御部21は、発券機2全体の制御を司るものである。上記スキャナ部23は、光学的に用紙上に記載されている画像を読み取るスキャナなどにより構成される。このスキャナ部23は、マークシートを読み取る機能、及びバーコードを読み取る機能を有している。すなわち、上記スキャナ部23では、マークシート上の画像を光学的に読み取り、マークシート上に記載されたマークを判別する機能と、用紙に印刷されたバーコードの画像を光学的に読み取り、バーコード情報を認識する機能を有している。
【0022】
上記投票券印刷部24は、購入者が投票した内容を示す投票券を印刷するものである。上記VOID印字部25は、当せん結果に応じた処理済の投票券に対して処理済みであることを示す内容を印字するものである。例えば、上記VOID印字部25は、当せん金の支払済みの投票券に対しては当せん金が支払い済みであることを示す内容を印字し、はずれの投票券に対しては投票内容がはずれであることを示す内容を印字する。上記入力部26は、販売店等の係員が利用者の申し出に応じた情報、あるいは操作指示などを入力するものである。
【0023】
上記表示部27及び上記客用表示部28は、ディスプレイ装置などにより構成される。上記表示部27は、販売店の係員に対する案内表示を行うものである。上記客用表示部28は、利用者に対する案内を表示するものである。上記スピーカ部29は、販売店の係員あるいは利用者に対して音声による案内を発するものである。上記カード処理部30は、上記会員カードCを処理するmのである。上記アンテナ部31は、上記会員カードCが無線カードで構成される場合に、上記会員カードとの無線通信を行うアンテナである。上記通信部32は、上記センターサーバ1との通信を行うものである。
【0024】
次に、当せん確認機3の構成について説明する。
図4は、当せん確認機3の構成を概略的に示すブロック図である。
図4に示すように、当せん確認機3は、制御部41、電源部42、バーコードリーダ部(スキャナ部)43、レシートプリンタ部(プリンタ部)44、VOID印字部45、入力部46、表示部47、スピーカ部48、カード処理部49、アンテナ部50、及び通信部51などを有している。
【0025】
上記制御部41は、当せん確認機3全体の制御を司るものである。上記スキャナ部43は、光学的に用紙上に記載されている画像を読み取るスキャナなどにより構成される。このスキャナ部43は、くじに印刷されているバーコードを読み取る機能を有している。すなわち、上記スキャナ部43では、くじとしての用紙に印刷されたバーコードの画像を光学的に読み取り、バーコード情報を認識する機能を有している。
【0026】
上記プリンタ部44は、会員が会員カードCを用いて投票されたくじの投票内容、投票されたくじの当せん結果(照合結果)、あるいは会員カードCを所持している会員に利用金額に応じて与えられる利用ポイント(ポイント)などを用紙(レシート)に印刷して出力するものである。上記VOID印字部45は、当せん結果との照合済みのくじとしての用紙に照合済みであることを示す内容を印字するものである。例えば、上記VOID印字部45は、当せん結果が照合されたくじとしての用紙に、照合結果などを印字する。
【0027】
上記入力部46は、利用者が操作指示などを入力するものである。上記表示部47は、ディスプレイ装置などにより構成される。上記表示部47は、利用者に対する案内を表示するものである。上記入力部46と上記表示部47は、タッチパネル内臓の液晶表示装置等により構成するようにしても良い。上記スピーカ部48は、利用者に対して音声による案内を発するものである。上記カード処理部49は、上記会員カードCを処理するものである。上記アンテナ部50は、上記会員カードCが無線カードで構成される場合に、上記会員カードCとの無線通信を行うアンテナである。上記通信部51は、上記センターサーバ1との通信を行うものである。
【0028】
次に、会員カードCの構成について説明する。
図5は、会員カードCの構成を概略的に示すブロック図である。
図5に示すように、会員カードCは、制御部61、アンテナ部62、及び記憶部63などを有している。
上記制御部61は、ICチップCa内に設けられ、会員カードC全体の制御を司るものである。上記アンテナ部62は、会員カード内に内臓されるループアンテナ等により構成される。上記アンテナ部62は、上記発券機2あるいは上記当せん確認機3との無線通信を行う際に、電波の送受信を行うものである。上記記憶部63は、上記ICチップCa内に設けられ、種々のカードデータが記憶される。
【0029】
図6は、記憶部63に記憶される会員データのファーマット例を示す図である。図6に示す例では、記憶部63には、くじに関する情報、利用ポイントに関する情報、カードの有効及び無効を示す情報、会員ID番号、カードの物理番号などが記憶される。上記くじに関する情報としては、くじの種類ごとに投票データと投票番号が記憶される。上記投票番号は、くじの種類(1回の投票)ごとに対応する投票内容の識別情報であり、上記投票データは、上記投票番号が与えられたくじの種類(1回分の投票)における1件分のくじの投票内容である。当該会員カードに記録されないくじの投票データは、上記投票番号に対応してセンターサーバ1にて記録される。つまり、当該会員カードCに記録しきれない投票データは、センターサーバ1にて当該会員カードCに記録される会員番号にひも付け(関連付け)されて管理される。
【0030】
上記利用ポイントに関する情報は、最新の獲得ポイント額(ポイント数)とポイントの累計額(累計ポイント数)とが記憶される。ここで、利用ポイントとは、会員カードを所持している会員に対してくじの利用額(購入額)に応じて種々のサービスを提供するためのものである。つまり、会員カードを所持している会員は、上記ポイントに応じたサービスを受けることが可能となる。
【0031】
上記カードの有効及び無効を示す情報は、当該会員カードCが有効であるか否かを示す情報である。例えば、会員カードCに予め設定される有効期間内であれば、カードが有効であることが記録されており、有効期間外あるいは不正使用の際にカードが無効であることが記録される。また、会員カードCを再発行する場合、新会員カードCには当該会員カードCが有効であることが記録され、旧会員カードCには当該会員カードCには無効であることが記録される。
【0032】
上記会員ID番号は、各会員に与えられる会員番号を示す情報である。上記カード物理番号は、会員カードとしてのカードごとに与えられる情報である。例えば、会員番号は新規に会員登録する際に各会員に与えられる情報であり、カード物理番号はカードの製造時などに与えられている情報である。上記会員番号と上記カード物理番号は同じあっても良し、異なる番号であっても良い。
【0033】
次に、上記のような会員カードシステムにおける会員カードCの発行動作について説明する。
図7は、会員カードCの発行動作を説明するためのフローチャートである。 まず、利用者は、所定の申し込み用紙に必要事項を記入し、発券機2の設置されている販売店の店員に会員カードの発行を申し込む(ステップS1)。上記申し込み用紙には、例えば、住所、氏名、性別、生年月日、電話番号、電子メールアドレス、当せん金の振込み口座、パスワード等の項目が設けられている。上記電子メールアドレスは、当せん結果の通知用の電子メールアドレスである。上記当せん金の振込み口座は、当せん金の口座への振込みを希望する場合に、当せん金が振り込まれる口座の情報である。上記パスワードは、インターネット経由でくじの投票を行う場合、あるいは、インターネット経由でくじの投票内容、当せん結果、ポイントなどの照会を行う場合、本人認証用のデータとして使用するものである。
【0034】
必要事項が記入された申し込み用紙を受取ると、販売店の店員は、上記入力部26により新規な会員カードCを発行するために必要な情報を入力する(ステップS2)。この際、会員カードCの発行時に必要な情報は、予め会員カードCに記録すべき情報であり、例えば、会員番号、氏名、生年月日、電話番号等の会員固有の情報である。ここで、上記会員番号は、初期状態の会員カードCに予め付与されているカード番号などを用いるものとする。また、上記会員番号は、販売店の店員が仮の会員番号を適当に入力し、上記センターサーバ1からの通知に基づいて正式な会員番号が決定されるようにしても良い。
【0035】
これらの情報を入力して新規な会員カード(新規カード)の発行を指示すると(ステップS3、YES)、制御部21は、センターサーバ1へ上記入力部26により入力された、会員番号、氏名、生年月日、電話番号等の会員固有の情報を通知するとともに、これらの情報による新規カード発行の許可不許可を問い合わせる(ステップS4)。
【0036】
上記発券機2から新規カード発行の問合せを受けると(ステップS5)、上記センターサーバ1の制御部11は、上記発券機2から受信した会員固有の情報及び会員データベース1c(あるいは会員ネガデータベース1d)に記録されている情報などに基づいて、会員カードの2重発行の有無などを判定することにより当該利用者への新規カードの発行が可能か否かを判断する(ステップS6)。
【0037】
この判断により当該利用者への新規カードの発行が可能であると判断した場合(ステップS6、YES)、上記センターサーバ1の制御部11は、新規カードの発行を許可した会員固有の情報(利用者の情報)を会員ネガデータベース1dに記録する(ステップS7)。新規カードの会員固有の情報を記録すると、上記センターサーバ1の制御部11は、上記発券機2に当該利用者への新規カードの発行を許可する旨を通知する(ステップS8)。この際、新規カードに記録すべき情報がある場合、制御部11は、新規カードの発行許可通知とともに、当該発券機2へ送信する。
【0038】
また、上記判断により当該利用者への新規カードの発行が不可であると判断した場合(ステップS6、NO)、上記センターサーバ1の制御部11は、新規カードの発行が不可である旨を当該発券機2へ通知する。
上記センターサーバ1から新規カードの発行が不可である旨の通知を受信すると(ステップS10)、発券機2の制御部21は、表示部27及びスピーカ部29等により新規カードの発行が不可である旨を販売店の店員に報知する(ステップS11)。このように、新規カードの発行が不可である旨が報知された販売店の店員は、新規カードの申し込んでいる利用者に新規カードの発行が不可である旨を知らせる。
【0039】
また、上記センターサーバ1からの新規発行を許可する旨の通知を受信すると(ステップS12)、上記発券機2の制御部21は、表示部27及びスピーカ部29等により新規カードの発行が許可された旨を販売店の店員に報知する(ステップS13)。新規カードの発行が許可された旨が報知されると、販売店の店員は、新規カード(初期状態の会員カードとしての記憶媒体)をアンテナ部31にかざす。
【0040】
すると、制御部21は、カード処理部30により新規カードとの通信を開始する。新規カードとの接続が確立されると、制御部21は、カード処理部30により上記入力部26により入力された情報あるいは上記センターサーバ1から通知された情報を新規な会員カードCの記憶部63に記録する(ステップS14)。このような情報の記録処理が正常に完了すると、会員カードCは有効となり、使用可能となる。販売店の店員は、有効となった会員カードCを当該利用者へ渡す。このような処理により新規な会員カードが発行され、利用者へ渡される。
【0041】
さらに、販売店の店員は、必要事項が記入された申し込み用紙をセンターサーバ1が設置されているセンターへ送付する(ステップS15)。上記センターでは、係員が申し込み用紙に記載されている事項を入力する(ステップS16)。これにより、会員に関する情報が会員データベース1cに記録され(ステップS17)、会員登録が完了する。
【0042】
すなわち、会員カードCは、発行時に入力された会員番号、氏名、生年月日、電話番号等の会員固有の情報に基づいて発行されるが、発行時に発券機2で入力されなかった情報については、発行後に、センターサーバ1が設置されているセンターにおいて係員により入力部15により入力される。例えば、住所、性別、電子メールアドレス、当せん金の振込口座、インターネット用のパスワードなどの情報は、発行後に、センターサーバ1の入力部15にて係員により入力される。これらの情報が入力されると、センターサーバ1の制御部11は、入力された情報を会員データベース1cに記録する。これにより、後述するような、インターネット経由での処理(くじの投票予約、投票内容の照会、電子メールによる投票結果の通知)、あるいは、当せん金の振込みなどの処理が可能となる。
【0043】
このように、利用者の申し出に応じて、会員カードCの発行を販売店に設置されている発券機2にて発行し、さらに、発行時に入力されなかった情報については発行後にセンターサーバ1にて登録されるようにしたものである。これにより、利用者に対しては、利用者の申し出に応じて迅速に新規な会員カードを発行することができ、かつ、販売店の店員に対しては、新規な会員カードの発行に多くの手間がかからないようにできる。
【0044】
次に、上記会員カードCの再発行動作について説明する。
図8は、会員カードCの再発行動作を説明するためのフローチャートである。ここで、上記会員カードCは、紛失、あるいはカード破損による再発行が可能であるものとする。
まず、会員カードCの再発行を申請する会員は、所定の再発行申請書に必要事項を記入し、販売店の店員に会員カードの再発行の旨を伝える。上記再発行申請書には、例えば、再発行事由、会員番号(再発行の対象とする会員カードの会員番号(旧会員番号))、住所、氏名、性別、生年月日、電話番号、電子メールアドレス、当せん金の振込み口座、パスワード等の項目が設けられている。上記再発行事由の項目には、会員カードの再発行を希望する理由が記載される。
【0045】
必要事項が記入された再発行申請書を受取ると、販売店の店員は、再発行申請書に記載された内容から会員カードの再発行が可能か否かを判断する。この判断により会員カードの再発行が可能であると判断した場合(ステップS21)、販売店の店員は、上記入力部26により会員カードの再発行に必要な情報を入力する(ステップS22)。この際、会員カードCの再発行に必要な情報としては、センターサーバ1に記録されている会員データとの整合性(照合)を確認するために必要な情報である。例えば、会員カードCの再発行に必要な情報は、旧会員番号、氏名、生年月日、電話番号等の会員固有の情報である。
【0046】
これらの再発行に必要な情報を入力して会員カードの再発行を指示すると(ステップS23、YES)、制御部21は、センターサーバ1へ再発行に必要な情報としての旧会員番号、氏名、生年月日、電話番号等の会員固有の情報を通知するとともに、これらの情報による会員カードの再発行の許可不許可を問い合わせる(ステップS24)。この際、新規カードに予め付与されているカード番号を会員番号として利用する場合、制御部21は、再発行する新規カードに予め付与されているカード番号を再発行用の会員番号(新会員番号)として上記会員固有の情報とともにセンターサーバ1へ通知する。
【0047】
上記発券機2から会員カードの再発行の問合せを受けると(ステップS25)、上記センターサーバ1の制御部11は、上記発券機2から受信した会員固有の情報(会員データ)に対して、会員データベース1c及び会員ネガデータベース1dなどに記録されている会員データを照合し、上記発券機2から受信した会員データに対する整合性を確認する(ステップS26)。この整合性の確認処理により会員データの整合性が確認された場合、制御部11は、当該会員に対する再発行が可能か否かを判断する(ステップS27)。
【0048】
この判断により再発行が不可であると判断した場合(ステップS27、NO)、制御部21は、当該会員に対する会員カードの再発行が不可である旨を当該発券機2へ通知する(ステップS28)。
このような再発行の不可通知を受信した場合、上記発券機2の制御部21は、表示部27及びスピーカ部29等により会員カードの再発行が不可である旨を販売店の店員に報知する(ステップS29)。このように、会員カードの再発行が不可である旨が報知された販売店の店員は、会員カードの再発行を希望している利用者に会員カードの再発行が不可である旨を知らせる。
【0049】
また、上記判断により再発行が可能であると判断した場合(ステップS27、YES)、制御部11は、当該会員に対して元の会員番号(旧会員番号)とは異なる新たな会員番号(新会員番号)を発行(再発行)する。新たな会員番号を発行すると、上記制御部11は、上記投票データベース1a、当せんデータベース1b及び上記会員データベース1cに記録されている旧会員番号(再発行前の会員番号)に対する既存の投票データ、取得ポイント(累積ポイント)などの全てのデータを抽出する。旧会員番号に対する全てのデータを抽出すると、上記制御部11は、抽出した全てのデータを新会員番号に対するデータとして上記投票データベース1a、当せんデータベース1b及び上記会員データベース1cに記録する(ステップS31)。
【0050】
新会員番号に対するデータを各データベースに記録すると、上記制御部11は、旧会員番号に対するネガデータを作成し、上記会員ネガデータベース1dに登録する(ステップS32)。さらに、制御部11は、上記投票データベース1a、当せんデータベース1b及び上記会員データベース1cに記録されている旧会員番号に対する種々のデータを全て無効化する(ステップS33)。旧会員番号に対するデータを無効化する場合、上記制御部11は、例えば、旧会員番号のデータに当該データを無効化するフラグを立てる。
【0051】
これらの旧会員番号に対するデータの無効化と新会員番号に対するデータの登録処理が完了すると、上記制御部11は、再発行する会員カードに記録すべきデータ(再発行データ)を生成する(ステップS34)。上記再発行データを生成すると、制御部11は、再発行の許可通知とともに再発行データを当該発券機2へ送信する(ステップS35)。
【0052】
上記センターサーバ1からの再発行の許可通知と再発行データとを受信すると(ステップS36)、上記発券機2の制御部21は、表示部27及びスピーカ部29等により会員カードの再発行が可能である旨を販売店の店員に報知する(ステップS37)。このように、会員カードの再発行が可能である旨が報知された場合、販売店の店員は、新規カード(初期状態の会員カードとしての記憶媒体)を再発行用の会員カードとしてアンテナ部31にかざす。
【0053】
すると、制御部21は、カード処理部30により再発行用の会員カードとの通信を開始する。再発行用の会員カードとの接続が確立されると、制御部21は、カード処理部30により上記センターサーバ1から受信した再発行データを再発行用の会員カードの記憶部63に記録する(ステップS38)。このような会員カードへの再発行データの記録処理が正常に完了すると、会員カードCは、有効となり、使用可能となる。販売店の店員は、有効となった会員カードCを再発行した会員カードとして当該会員へ渡す。このような処理により、会員カードが再発行され、会員へ渡される。
【0054】
上記のように、会員カードを再発行する場合、旧会員番号に対するデータを無効化し、新たな会員番号に対するデータとして再登録するようにしたものである。これにより、会員カードの再発行を可能にするとともに、旧会員番号の会員カードの利用を不可とすることが可能となる。従って、会員が会員カードを紛失して新たな会員カードを再発行する場合に、紛失した会員カードが不正に使用されることを防ぐことが可能となる。
【0055】
また、会員カードを再発行する際に、旧会員番号に対するデータを新たな会員番号に対するデータとして再登録するようにしたため、会員カードを再発行してもポイントや投票データ等のデータを保護することが可能である。
さらに、会員カードを再発行する際に、センターサーバ1に記録されている旧会員番号のデータに基づいて、既存の投票データなどを再発行する会員カードに記録するようにしたため、旧会員カードのデータをそのまま再発行する会員カードに記録できる。
【0056】
次に、上記会員カードCを利用したくじの投票及び購入手順について説明する。
上記会員カードCを所持する会員によるくじの投票は、以下に説明する2通りの投票方法により可能であるものとする。第1の投票方法は、販売店にてマークシートを用いて投票を行ってくじを購入する方法である。第2の投票方法は、インターネット経由で投票(投票の予約)を行い、販売店にて投票に対する決済処理を行って、くじを購入する方法である。
【0057】
まず、第1の投票方法について説明する。
図9は、第1の投票方法に係るくじの投票及び購入手順を説明するためのフローチャートである。
まず、会員カードCを所持する会員は、販売店でくじの投票を行う場合、投票用紙としてのマークシートに投票内容を書き込む。マークシートに投票内容を書き込むと、会員は、当該マークシートとともに会員カードCを販売店の店員に渡す。上記マークシートと会員カードCとを受取ると、販売店の店員は、会員カードCを発券機2のアンテナ部31にかざし、当該マークシートをスキャナ部23の図示しない挿入口に挿入する。
ただし、会員カードに無効である旨がカード面に記録されている場合、販売店の店員は、会員カードによる投票を受付けない。
【0058】
すると、発券機2の制御部21は、上記カード処理部30により会員カードCの記録内容を読み取り(ステップS41)、上記スキャナ部23によりマークシートに記載されている投票内容を読み取る(ステップS42)。この際、当該会員カードに無効である旨が記録されていた場合、制御部21は、当該会員カードが無効である旨を表示部27に表示するなどの無効処理を行なう。このように会員カードが無効である場合、当該会員カードによる投票は受付けられないようになっている。
【0059】
上記マークシートから投票内容を読み取ると、制御部21は、読み取った投票内容を表示部27あるいは客用表示部28に表示する(ステップS43)。上記表示部27あるいは上記客用表示部28に表示された投票内容を当該会員が確認すると、販売店の店員は、上記入力部26により投票内容の確認キー(図示しない)を押下する。これにより、投票内容の確認キーが指示された場合(ステップS44)、制御部21は、投票内容に基づいて投票金額を算出する(ステップS45)。
【0060】
投票金額を算出すると、制御部21は、算出された投票金額を表示部27あるいは客用表示部28に表示する(ステップS46)。これにより、販売店の店員は、当該会員に上記表示部27あるいは上記客用表示部28に表示された投票金額を請求する。販売店の店員が当該会員から投票金額を受領すると、販売店の店員は、上記入力部26により投票金額を受領したことを示す指示を入力する。すると、制御部21は、投票金額を受領したことを確認し(ステップS47、YES)、上記投票内容と会員番号等の会員データとをセンターサーバ1へ送信する(ステップS48)。
【0061】
上記発券機2からの投票内容と会員データとを受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、上記会員データの会員番号の会員が上記会員ネガデータベース1dにより上記会員データの会員番号に対応するデータが存在するか否かを判断(ネガチェック)する(ステップS49)。つまり、発券機2で使用した会員カードの会員番号が無効になっていないかを判定するにより、センターサーバ1は、当該会員が無効な会員カードを使用していないかをチェックするようになっている。
【0062】
このネガチェックにより当該会員データが有効であると判断した場合(ステップS49、OK)、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1aに会員番号等の会員データに対応させて上記投票内容の投票データを記録(登録)する(ステップS50)。投票データを記録すると、制御部11は、さらに、投票金額に応じた利用ポイントの算出処理を行う(ステップS51)。この利用ポイントは、投票金額(くじの購入金額)に応じた点数である。上記会員カードCを所持する会員は、上記利用ポイントに応じた種々のサービスを受けることができるようになっている。
【0063】
上記利用ポイントを算出すると、制御部21は、上記会員データベース1cに記憶されている会員番号等に対応する利用ポイントを積算して会員データを更新する(ステップS52)。投票データの登録及び会員データの更新が完了すると、制御部11は、上記発券機2へ投票確認通知(投票完了通知)を送信する(ステップS53)。なお、上記投票確認通知とともに、上記利用ポイントを上記発券機2へ送信するようにしても良い。
この投票確認通知を受信すると、上記発券機2の制御部21は、上記カード処理部30により当該会員の会員カードCに投票内容を記録する(ステップS54)。この際、利用ポイント等のデータを会員カードCに記録するようにしても良い。
【0064】
また、上記ステップS49のネガチェックにより当該会員データが無効であると判断された場合(ステップS49、NG)、上記センターサーバ1の制御部11は、当該会員データの会員カードが無効である旨を当該発券機2へ通知する。この通知を受信すると、上記発券機2の制御部21は、NG処理を行う。このNG処理では、上記表示部27あるいは上記客用表示部28に使用された会員カードが無効である旨を表示するとともに、上記カード処理部30により当該会員カードに無効である旨を記録する。さらに、NG処理として、販売店の店員は、当該会員カードの使用者から受取った金額を返金する。このようなNG処理により、無効な会員カードによる投票はできなくなっている。
【0065】
なお、上記例では、利用ポイントをセンターサーバ1にて算出するようにしたが、上記ステップS47で投票金額の受領が確認された際に、上記発券機2が利用ポイントを算出するようにしても良い。この場合、上記ステップS48において、上記発券機2が投票内容とともに利用ポイントをセンターサーバ1に送信するようにすれば良い。
【0066】
上記のように、第1の投票方法によれば、会員カードを所持する会員が販売店にてくじの投票を行った場合、販売店にて投票金額を受領し、センターサーバ1に投票内容を登録するとともに、投票結果を会員カードに記録する。これにより、くじの投票結果を用紙等に印刷して発券することなく、会員カードのみで投票内容を保持することができる。さらに、センターサーバでも投票内容を保持されるため、会員が行った投票内容をセンターサーバにて保護することが可能となる。
また、種々のサービスを受けることが可能となる利用ポイントを会員ごとに投票金額に応じて与えることが可能となる。これにより、利用者の購買意欲を向上させることが可能となる。
【0067】
次に、第2の投票方法について説明する。
図10は、第2の投票方法に係るインターネット経由でくじの投票予約を行う場合の動作を説明するためのフローチャートである。
この第2の投票方法では、インターネット経由でセンターサーバにアクセス可能な機器であれば、くじの投票予約が実行できるものとする。第2の投票方法では、例えば、インターネットに接続可能なパーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯端末などの機器にてくじの投票予約が可能であるが、以下の説明では、会員のユーザPC4にてくじの投票予約を行う場合について説明する。
【0068】
まず、会員は、ユーザPC4の操作部にてくじの投票予約を行うプログラムを起動する。くじの投票予約を行うプログラムが起動すると、ユーザPC4の制御部は、会員番号及びパスワードの入力画面を表示部に表示する。この入力画面において、会員は、操作部により会員番号及びパスワードを入力する(ステップS61)。会員番号及びパスワードが入力されると、制御部は、センターサーバ1へ会員番号及びパスワードを送信する(ステップS62)。なお、ユーザPCにてセンターサーバ1が提供するホームページにアクセスし、ホームページ上で設けられている入力画面にて会員番号及びパスワードの入力を行うようにしても良い。
【0069】
上記ユーザPC4から会員番号及びパスワードを受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、受信した会員番号とパスワードとに基づいて送信者が会員であるか否かを認証する認証処理を行う(ステップS63)。なお、認証処理は、パスワードによる認証に限定されるものではなく、インターネット上でユーザ認証を行うものであれば良い。例えば、パスワードの代わりに、ユーザの生体情報等を用いて会員の認証処理を行うようにしても良い。この場合、センターサーバ1には会員データとして当該会員の生体情報を予め登録しておき、上記ユーザPC4から送信されるユーザの生体情報により認証処理が実行される。
【0070】
上記認証処理により会員であることが認証できなかった場合(ステップS64、NO)、センターサーバ1の制御部11は、当該ユーザPC4に会員であることが認証できなかった旨の通知(会員認証不可通知)を送信する(ステップS65)。
この会員認証不可通知を受信した場合、ユーザPC4は、表示部に上記操作部で入力された会員番号及びパスワードで会員であることが認証されなかった旨を表示する(ステップS66)。
【0071】
また、上記認証処理により会員であることが認証できた場合(ステップS64、YES)、センターサーバ1の制御部11は、会員に種々のサービスを提供するためのメニュー画面(会員用の画面)をユーザPC4に提供する(ステップS67)。この会員用の画面を提供された場合、ユーザPC4は、上記センターサーバ1から提供された会員用の画面を表示部に表示する(ステップS68)。この会員用の画面において、ユーザは、くじの投票予約を選択する。くじの投票予約を選択すると、ユーザPC4は、くじの投票予約画面を要求する(ステップS69)。
上記ユーザPC4からくじの投票予約画面を要求された場合(ステップS70)、上記センターサーバ1の制御部11は、会員用のくじの投票予約画面を上記ユーザPC4へ提供する(ステップS71)。
【0072】
上記センターサーバ1から会員用のくじの投票予約画面が提供されると、ユーザPC4は、会員用のくじの投票予約画面を表示部に表示する(ステップS72)。このくじの投票予約画面において、当該会員は、操作部によりくじの投票を行う(ステップS73)。投票が完了すると、当該会員は、操作部により投票内容の確定を指示する。これにより投票内容が確定されると(ステップS74、YES)、ユーザPC4の制御部は、上記投票予約画面にて投票された投票内容をセンターサーバ1へ送信する(ステップS75)。
【0073】
上記ユーザPC4からの投票内容を受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、受信した投票内容に基づく投票データを上記ステップS63で認証した会員に対する投票予約として上記投票データベース1aに登録する(ステップS76)。投票予約が確定すると、制御部11は、上記ユーザPC4へ投票予約が確定してことを示す通知(投票予約確認通知)を送信する(ステップS77)。上記センターサーバ1から投票予約確認通知を受信すると、ユーザPC4は、投票予約完了の案内を表示部に表示する(ステップS78)。
【0074】
図11は、第2の投票方法に係るインターネット経由で予約したくじの購入動作を説明するためのフローチャートである。
上記第2の投票方法により投票されたくじは予約されるが、実施に購入者から投票金額を受領するまで、投票は有効とならない。従って、インターネット経由で投票予約を行った会員は、販売店にて予約したくじに対する投票金額を支払ってくじを購入するようになっている。
【0075】
すなわち、投票予約を行った会員は、会員カードCを持って上記発券機2が設置されている販売店に行く。すると、販売店の店員は、当該会員から会員カードCを受取り、その会員カードCを上記発券機2のアンテナ部31にかざす。すると、制御部21は、上記カード処理部30により当該会員カードCに記録されている会員番号等の記録内容を読み取る(ステップS81)。さらに、販売店の店員は、当該会員からの申し出に応じて上記入力部26により予約されたくじの購入(発行)を指示する。予約済みのくじの購入指示が入力されると(ステップS82、YES)、制御部21は、会員番号と予約済みのくじの発行要求を送信する(ステップS83)。
【0076】
会員番号とくじの発行要求とを受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1aより当該会員番号に対応する予約済みの投票データを検索する(ステップS84)。当該会員番号に対応する予約済みの投票データを検索すると、制御部11は、検索した予約済みの投票データを当該発券機2へ送信する(ステップS85)。これにより予約済みの投票データを受信すると、発券機2の制御部21は、上記センターサーバ1から受信した投票データに基づいて予約済みの投票内容を表示部27あるいは客用表示部28に表示する(ステップS86)。
【0077】
上記表示部27あるいは上記客用表示部28に表示された投票内容を当該会員が確認すると、販売店の店員は、上記入力部26により投票内容の確認キー(図示しない)を押下する。これにより、投票内容の確認キーが指示された場合(ステップS87、YES)、制御部21は、投票内容に基づいて投票金額を算出する(ステップS88)。投票金額を算出すると、制御部21は、算出された投票金額を表示部27あるいは客用表示部28に表示する(ステップS89)。これにより、販売店の店員は、上記表示部27あるいは上記客用表示部28に表示された投票金額を当該会員に請求する。当該会員から投票金額を受領すると、販売店の店員は、上記入力部26により投票金額を受領したことを示す指示を入力する。すると、制御部21は、投票金額を受領したことを確認し(ステップS90、YES)、投票金額を受領したことを示す情報をセンターサーバ1へ送信する(ステップS91)。
【0078】
上記発券機2からの投票内容と会員データとを受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1aに当該会員番号に対応した記録されている投票予約を投票金額受領済みとし、予約されている投票内容の投票確定とし、その投票データを記録(登録)する(ステップS92)。予約された投票内容の投票を確定すると、制御部11は、さらに、投票金額に応じた利用ポイントの算出処理を行う(ステップS93)。この利用ポイントは、投票金額(くじの購入金額)に応じた点数である。上記利用ポイントを算出すると、制御部21は、上記会員データベース1cに記憶されている会員番号等に対応する利用ポイントを積算して会員データを更新する(ステップS94)。投票データの確定処理及び会員データの更新処理が完了すると、制御部11は、上記発券機2へ投票確定通知(投票完了通知)を送信する(ステップS95)。なお、上記投票確認通知とともに、上記利用ポイントを上記発券機2へ送信するようにしても良い。
【0079】
この投票確定通知を受信すると、上記発券機2の制御部21は、上記カード処理部30により当該会員の会員カードCに投票内容あるいは予約済みが投票内容が確定されたことを示す情報を記録する(ステップS96)。この際、利用ポイント等のデータを会員カードCに記録するようにしても良い。
【0080】
上記のように、第2の投票方法によれば、インターネットを介して、会員であるか否かを認証し、会員であることが認証された場合にくじの投票予約が可能となる。これにより、会員は、インターネットに接続可能な種々の機器でくじの投票予約が可能となり、販売店にてマークシートを記入したりする手間が省け、自宅などでゆっくり投票を行うことが可能となる。また、事業者側は、販売店でのマークシート処理、あるいは用紙などに印刷したくじの発券処理などを省くことが可能となる。
【0081】
次に、上記会員カードCを用いたくじの照会手順について説明する。
上記会員カードCを所持する会員によるくじの照会は、以下に説明する2通りの照会方法により可能であるものとする。なお、くじの照会としては、投票内容、当せん内容、累積ポイントなどのデータが照会できるものとする。第1の照会方法は、販売店に設置されている上記当せん確認機3によりくじの照会を行う照会方法である。第2の照会方法は、インターネット経由で、当該会員番号に対する投票データなどのくじの照会を行う照会方法である。
【0082】
まず、第1の照会方法について説明する。
図12は、第1の照会方法に係る当せん確認機3によるくじの照会動作を説明するためのフローチャートである。
まず、会員は、当せん確認機3が設置されている販売店へ赴く。上記当せん確認機3は、待機状態において、表示部47にメニュー画面が表示されている(ステップS100)。
【0083】
例えば、図13は、当せん確認機3に表示されるメニュー画面の例である。図13に示す例では、新投票内容表示/印字、投票内容表示/印字、全当せん内容表示/印字、及びポイント確認表示/印字などがメニュー画面の各メニュー項目として表示されている。上記新投票内容表示/印字の項目は、当該会員が投票した最新の投票内容のみの表示あるいは印字を選択する項目である。上記投票内容表示/印字の項目は、当該会員が投票した全ての投票内容の表示あるいは印字を選択する項目である。上記全当せん内容表示/印字は、当該会員が投票したくじのうち全ての当せんしたくじの内容表示あるいは印字を選択する項目である。上記ポイント確認表示/印字は、当該会員が獲得しているポイントの確認表示あるいは印字を選択する項目である。
【0084】
すなわち、くじの照会を行う場合、会員は、上記メニュー画面から照会したい項目を選択する(ステップS101)。例えば、上記メニュー画面には、照会可能な項目として、投票内容、当せん結果、ポイントなどが設けられているものとする。このようなメニュー画面に対して会員は、購入しているくじの投票内容を確認したい場合は投票内容の照会を選択し、購入しているくじの当せん結果を照会したい場合は当せん結果の照会を選択し、現在の貯まっているポイントを確認したい場合はポイント照会を選択する。
【0085】
照会内容が選択されると、制御部41は、表示部47に会員カードCをアンテナ部50にかざす旨を案内表示する。この案内表示に従って会員が会員カードCをアンテナ部50にかざすと、制御部41は、上記カード処理部49により会員カードCの記憶部63に記録されている記録内容を読み取る(ステップS102)。なお、会員カードCから当該会員カードが無効である旨を読み取った場合、制御部41は、当該会員カードが無効である旨を上記表示部47に表示するなどの無効処理を行うようになっている。
【0086】
上記会員カードCの記録内容を読み取ると、制御部41は、選択された照会項目のデータが会員カードCから判別可能なデータか否かを判断する(ステップS103)。この判断により会員カードCの記録内容から判別可能なデータでないと判断した場合、制御部41は、当該会員の会員番号等の会員データと照会内容とを上記センターサーバ1へ送信する(ステップS104)。
【0087】
上記当せん確認機3から会員データと照会内容とを受信した場合、上記センターサーバ1の制御部11は、上記ステップS49と同様に、受信した会員データに基づいて上記会員ネガデータベース1dによりネガチェックを行う(ステップS105)。このネガチェックにより当該会員データが有効であると判断した場合(ステップS105、OK)、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1a、上記当せんデータベース1bあるいは上記会員データベース1cにより会員データに基づいて照会内容を検索する(ステップS106)。会員データに基づいて照会内容を検索すると、制御部11は、検索結果を照会データとして当該当せん確認機3へ通知する。
また、上記判断により照会内容が会員カードC内のデータであると判断した場合(ステップS104、YES)、制御部41は、上記カード処理部49により照会内容を会員カードCから読み出す(ステップS108)。
【0088】
上記センターサーバ1から照会データを受信した場合、制御部41は、受信した照会データを表示部47に表示する(ステップS109)。また、上記会員カードCから照会内容を読み出した場合、制御部41は、会員カードCから読み出した照会内容を表示部47に表示する(ステップS109)。
【0089】
このような処理により会員が指示した照会内容が表示部47に表示された場合、会員は、上記表示部47に表示した照会内容の印刷を選択することが可能である。すなわち、上記表示部47に表示した照会内容の印刷を希望する場合、会員は、上記入力部46により照会内容の印刷を指示する(ステップS110)。ここで照会内容の印刷が指示されると、制御部41は、上記プリンタ部44により照会内容を用紙に印刷して出力する(ステップS111)。
【0090】
また、上記ステップS105のネガチェックにより無効であると判断した場合(ステップS105、NG)、上記センターサーバ1の制御部11は、当該当せん確認機3へ当該会員データの会員カードCが無効である旨を送信する。これにより、当該当せん確認機3では、NG処理を行う。このNG処理では、上記表示部47により当該会員カードCが無効である旨が表示されるとともに、上記カード処理部49により当該会員カードCに無効である旨が記録される。
【0091】
上記のように、第1の照会方法によれば、会員カードに記録されている投票内容、当せん結果、利用ポイント数などの情報を販売店に設置された当せん確認機3で会員自身の操作によって照会することが可能となる。これにより、会員カードに投票内容が表示されていなくとも、投票内容を容易に確認でき、さらに、投票内容に対する当せん結果あるいは利用ポイント数などの情報も容易に確認できる。また、販売店の店員は、くじの当せん確認などのために手間がかかることなく、照合業務が軽減される。
また、利用者の要望に応じて照会した内容を表示部に表示するだけでなく、照会内容を利用者の指示に応じて用紙に印刷して出力することができるようにしたため、利用者は投票内容、当せん結果、利用ポイント数などの情報を用紙に印刷した情報により確認でき、利便性が向上する。
【0092】
次に、第2の照会方法について説明する。
図14は、第2の照会方法に係るインターネット経由でのくじの照会動作を説明するためのフローチャートである。
この第2の照会方法では、インターネット経由でセンターサーバ1にアクセス可能な機器であれば、くじの照会が実行できるものとする。第2の照会方法では、例えば、インターネットに接続可能なパーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯端末などの機器にてくじの照会が可能であるが、以下の説明では、会員のユーザPC4にてくじの照会を行う場合について説明する。
【0093】
まず、会員は、ユーザPC4の操作部にてくじの照会を行うプログラムを起動する。くじの照会を行うプログラムが起動すると、ユーザPC4の制御部は、会員番号及びパスワードの入力画面を表示部に表示する。この入力画面において、会員は、操作部により会員番号及びパスワードを入力する(ステップS121)。会員番号及びパスワードが入力されると、制御部は、センターサーバ1へ会員番号及びパスワードを送信する(ステップS122)。なお、ユーザPC4にてセンターサーバ1が提供するホームページにアクセスし、ホームページ上で設けられている入力画面にて会員番号及びパスワードの入力を行うようにしても良い。
【0094】
上記ユーザPC4から会員番号及びパスワードを受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、受信した会員番号とパスワードとに基づいて送信者が会員であるか否かを認証する認証処理を行う(ステップS123)。なお、認証処理は、パスワードによる認証に限定されるものではなく、インターネット上でユーザ認証を行うものであれば良い。例えば、パスワードの代わりに、ユーザの生体情報等を用いて会員の認証処理を行うようにしても良い。この場合、センターサーバ1には会員データとして当該会員の生体情報を予め登録しておき、上記ユーザPC4から送信されるユーザの生体情報により認証処理が実行される。
【0095】
上記認証処理により会員であることが認証できなかった場合(ステップS124、NO)、センターサーバ1の制御部11は、当該ユーザPC4に会員であることが認証できなかった旨の通知(会員認証不可通知)を送信する(ステップS125)。
この会員認証不可通知を受信した場合、ユーザPC4は、表示部に上記操作部で入力された会員番号及びパスワードで会員であることが認証されなかった旨を表示する(ステップS126)。
【0096】
また、上記認証処理により会員であることが認証できた場合(ステップS124、YES)、センターサーバ1の制御部11は、会員に種々のサービスを提供するためのメニュー画面(会員用の画面)をユーザPC4に提供する(ステップS127)。この会員用の画面を提供された場合、ユーザPC4は、上記センターサーバ1から提供された会員用の画面を表示部に表示する(ステップS128)。
【0097】
例えば、図15は、当せん確認機3に表示されるメニュー画面の例である。図15に示す例では、新投票内容表示、投票内容表示、全当せん内容表示、ポイント確認表示、及び投票予約などがメニュー画面の各メニュー項目として表示されている。上記新投票内容表示の項目は、当該会員が投票した最新の投票内容のみの表示を選択する項目である。上記投票内容表示の項目は、当該会員が投票した全ての投票内容の表示を選択する項目である。上記全当せん内容表示は、当該会員が投票したくじのうち全ての当せんしたくじの内容の表示を選択する項目である。上記ポイント確認表示は、当該会員が獲得しているポイントの確認表示を選択する項目である。上記投票予約は、当該会員による上記のようなインターネット経由でのくじの投票予約を選択する項目である。
【0098】
上記会員用のメニュー画面において、当該会員は、操作部により照会したい項目(照会内容)を選択する(ステップS129)。照会内容を選択すると、当該会員は、ユーザPC4の操作部により照会の実行を指示する。これにより、ユーザPC4の制御部は、当該会員により選択された照会内容を上記センターサーバ1へ送信する(ステップS130)。
【0099】
上記ユーザPC4から照会内容を受信した場合、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1a、上記当せんデータベース1bあるいは上記会員データベース1cにより会員データに基づいて照会内容を検索する(ステップS131)。上記照会内容を検索すると、センターサーバ1の制御部11は、検索結果を照会データとして当該ユーザPC4へ通知する(ステップS132)。上記センターサーバ1からの照会データを受信した場合、ユーザPC4の制御部は、受信した照会データを表示部に表示する(ステップS133)。
【0100】
上記のように、第2の照会方法によれば、会員登録時に設定される会員番号とパスワードにより、投票内容、当せん結果、利用ポイント数などの情報をインターネットに接続可能な機器で会員自身の操作によって照会することが可能となる。これにより、会員は、会員カード自体に投票内容が表示されていなくとも、投票内容を容易に確認でき、さらに、投票内容に対する当せん結果あるいは利用ポイント数などの情報も容易に確認できる。
【0101】
次に、上記会員カードCを用いて投票されたくじに対する当せん通知について説明する。
図16は、会員に対するくじの当せん通知を行う場合の動作を説明するためのフローチャートである。
上記センターサーバ1には、当せんデータが確定する度に、全ての当せんデータが入力されるようになっている。このように上記センターサーバ1に当せんデータが入力されると(ステップS141)、制御部11は、投票データベース1aに記録されている全ての投票データと入力された当せんデータを照合し、当せんデータベース1bを作成する(ステップS142)。この結果、上記当せんデータベース1bには、全ての当せんしたくじ(当せん券)の情報が記録される。
【0102】
上記センターサーバ1に入力された当せんデータに対する当せんデータベース1bを作成すると、センターサーバ1の制御部11は、上記会員データベース1cにより当せん通知用の電子メールアドレスが設定されている会員を抽出する(ステップS144)。当せん通知用の電子メールアドレスが設定されている会員を抽出すると、制御部11は、抽出した会員の会員データに基づいて上記当せんデータベース1bを検索し、当該会員の当せん券があるか否かを判別する(ステップS145)。
【0103】
これにより当せん通知用の電子メールアドレスを設定している会員の当せん券があると判別した場合(ステップS146、YES)、制御部11は、当該会員に対する当せん通知としての電子メールを作成する(ステップS147)。この当せん通知としての電子メールは、例えば、図17に示すような形式で作成される。図17に示す電子メールでは、当せんしたくじを示す情報、当せん金額、及び払戻し期限日などから構成されている。このような電子メールを作成すると、制御部11は、作成した電子メールを上記会員データにより設定されている電子メールアドレス宛に送信する(ステップS148)。
【0104】
上記のように、当せんデータが確定するごとに、当せんデータと投票データとの照合を行い、当せんしている投票データの会員に対しては電子メールにて当せんを通知するようにしたものである。これにより、会員は、特別に当せん結果を気にしていなくとも、電子メールにて当せん結果の通知を受けることが可能となり、当せんしたくじの払戻を忘れてしまったり、投票したくじの当せん結果を照合する手間が省ける。また、販売店では、くじの当せん結果を照合する処理を行う必要がないため、販売店の店員の手間が省け、かつ、当せん確認機等の当せん結果を照合する機器の処理を減らすことが可能となる。
【0105】
次に、上記会員カードCを用いて投票されたくじの当せん金の払戻しについて説明する。
このくじシステムでは、会員カードCを所持する会員は、発券機2の設置されている販売店、銀行、あるいは、口座への振り込みにより当せんしたくじに対する当せん金を受け取ることができる。例えば、販売店では、上記発券機2により会員が所持する会員カードCで当せん金が支払われる。ただし、販売店では、高額の現金がないため、低額な当せん金の払戻しのみが行われるものとする。また、銀行では、高額な当せん金のくじの払戻しが可能であり、高額な当せん金は、銀行の行員により当せん者の本人確認等を行って、不正などがないことを確認した後に、人手により当せん金が支払われる。
【0106】
まず、上記発券機2が設置されている販売店での当せん金の払戻しについて説明する。
図18は、販売店での当せん金の払戻し処理を説明するためのフローチャートである。
まず、会員は、発券機2の設置されている販売店の店員に当せん金の払戻しを申し出て会員カードCを手渡す。会員カードを受け取ると、販売店の店員は、上記発券機2の入力部26により当せんの照会処理あるいはくじの払戻しを選択し(ステップS151)、上記アンテナ部31に会員カードCをかざす。すると、上記発券機2の制御部21は、上記カード処理部30にて会員カードCの記録内容を読み取り(ステップS152)、読み取った会員番号等の会員データを当せん金の払戻し要求とともに上記センターサーバ1へ送信する(ステップS153)。なお、当該会員カードが無効である旨を読み取った場合、制御部21は、無効処理を行い、当該会員カードによる当せん金の払戻し処理を行わないようになっている。
【0107】
上記発券機2から当せん金の払戻し要求を受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、まず、上記ステップS49と同様に、受信した会員データに基づいてネガチェックを行う(ステップS153)。このネガチェックにより当該会員データが有効であると判断した場合(ステップS153、NG)、上記センターサーバ1の制御部11は、上記発券機2から受信した会員データに対応する投票データを上記投票データベース1aより検索する(ステップS154)。
【0108】
この検索処理により当該会員データに対応する投票データを検索すると、上記制御部11は、検索した投票データと上記当せんデータベース1bに記録されている当せんデータとの照合処理を行う(ステップS155)。この照合処理により当該会員データに対応する投票データの当せん結果が得られると、制御部11は、当該発券機2へ当該会員の投票データに対する当せん結果を送信する(ステップS156)。
【0109】
上記センターサーバ1から当せん結果を受信すると、発券機2の制御部21は、当せんしたくじ及び当せん金などを示す当せん結果を表示部27あるいは客用表示部28に表示する(ステップS157)。このような表示により販売店の店員は、当せん金を当該会員に払戻し、払戻し完了を入力部26により指示する。上記入力部26により払戻し完了が指示されると(ステップS158、YES)、制御部21は、払戻しが完了したくじおよび当せん金を示す払戻し完了通知を上記センターサーバ1へ送信する(ステップS159)。上記発券機2からの払戻し通知を受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1aに払戻しが完了したくじの投票データに払戻し完了を示す情報を記録する(ステップS160)。また、上記センターサーバ1の制御部11は、上記会員データベース1cに払戻したくじ及び当せん金を示す情報を記録する。
【0110】
また、上記払戻し完了を上記センターサーバ1へ通知した際(ステップS159、YES)、上記発券機2の制御部21は、上記カード処理部30にて払戻し済みを示す情報を当該会員カードCに記録する(ステップS161)。これにより、当該会員カードCでの払戻しが要求されても、当該会員カードCの記録内容から払い戻し済みが直に判別できる。
【0111】
また、上記ステップS153のネガチェックにより当該会員データが無効であると判断された場合(ステップS153、NG)、上記センターサーバ1の制御部11は、当該発券機2へ当該会員カードCが無効である旨を通知する。この通知を受信した発券機2の制御部21は、当該会員カードに対するNG処理を行う。このNG処理では、上記表示部27あるいは上記客用表示部28により当該会員カードCが無効である旨を表示するとともに、上記カード処理機30により当該会員カードCに無効である旨を記録する。
【0112】
上記のように、発券機2で会員カードの会員データを読み取り、会員カードの記録内容から会員データに対応する投票データを検索し、この検索した投票データに対する当せんの有無を判定し、当せんしたくじに対する当せん金の払戻しを行うようにしたものである。これにより、会員は、会員カードのみで当せん金の払戻しを受けることが可能となり、利便性が向上する。
さらに、この会員カードシステムでは、会員が行った投票に対する当せん金を会員が予め指定した口座へ払い込むことができるものとする。以下、口座への当せん金の払い込みの動作について説明する。口座への当せん金の払い込みは、会員が予め設定している口座に当せん金を自動的に払い込む処理と、会員が指定した口座に当せん金を払い込む処理とが実現可能である。
【0113】
図19は、会員が予め指定した口座への当せん金の自動振り込み処理を説明するためのフローチャートである。
まず、会員は、予め当せん金を自動振り込みする口座を指定しておく。例えば、会員カードの申請時に、当せん金を自動振り込みする口座を申請しておくことにより自動振り込み口座が上記会員データベース1cに記録される。
上記センターサーバ1に当せんデータが入力されると(ステップS171)、制御部11は、上記投票データベース1aに記録されている全ての投票データと入力された当せんデータとを照合し、入力された当せんデータに対する当せんデータベース1bを作成する(ステップS172)。この結果、上記当せんデータベース1bには、全ての当せんしたくじ(当せん券)の情報が記録される。
【0114】
入力された当せんデータに対する当せんデータベース1bを作成すると、センターサーバ1の制御部11は、上記会員データベース1cにより当せん金の自動振込み口座が設定されている会員を抽出する(ステップS174)。当せん金の自動振込み口座が設定されている会員を抽出すると、制御部11は、抽出した会員の会員データに基づいて上記当せんデータベース1bを検索し、当該会員の当せん券があるか否かを判別する(ステップS175)。
これにより当せん金の自動振込み口座を設定している会員の当せん券があると判別した場合(ステップS176、YES)、制御部11は、当該会員に対する当せん金の自動振り込み処理を行う(ステップS177)。この自動振り込み処理は、上記センターサーバ1が上記銀行システムに対して当せん金及び振り込み口座情報を通知することにより行われる。
【0115】
上記のように、センターサーバでは会員が投票しているくじの当せん照合処理を行い、くじが当せんしていた場合、当該会員が予め当せん金の自動振り込み口座を指定していれば、当せん金の自動振り込みを行うようにしたものである。 これにより、会員は、投票したくじに対する当せん金の払戻しを忘れてしまうことがなく、確実に当せん金を受け取ることができる。また、投票したくじに対する当せんを会員が照合することがなくとも当せん金が指定口座に支払われる。販売店では、当せん金の払戻しやくじに対する当せん照合処理などの業務を軽減できる。
【0116】
次に、当せん通知に対して会員が指定した口座に当せん金を振り込み処理について説明する。
図20は、当せん通知を受けた会員が指定した口座に当せん金を振り込む処理を説明するためのフローチャートである。
ここでは、例えば、上述した動作により電子メールにて当せん通知を受信したものとする。すなわち、当せん通知を電子メールにて受信すると(ステップS181)、当せん金の振り込みを希望する会員は、当せん通知の電子メールに対する返信メールにて当せん金の振り込み先とする口座情報を入力する(ステップS182)。これにより当せん金の振り込み先としての口座情報を指定する返信メールを作成すると、会員は、当該返信メールの送信を指示する。すると、ユーザPC4の制御部は、当該返信メールをセンターサーバ1へ送信する(ステップS183)。
【0117】
上記ユーザPC4からの当せん金の振り込み先の口座情報が入力された返信メールを受信すると(ステップS185)、センターサーバ1の制御部11は、返信メールに基づいて本人認証処理を行う(ステップS186)。この本人認証処理では、例えば、各会員に与えられているパスワードに基づいて上記返信メールを送信した送信者が本人であるか否かを認証する。
【0118】
この本人認証処理により本人であることが認証されなかった場合(ステップS187、NO)、上記制御部11は、本人であることが確認でいないため指定された口座への当せん金の振り込みができないことを電子メール等により返信メールの発信元へ通知する(ステップS188)。この振り込みができないことを示す通知を受信したユーザPC4では、当該会員に対して振り込みが不可である旨を報知する(ステップS189)。
【0119】
また、上記判断により本人であることが認証されたと判断した場合、制御部11は、上記銀行システムと接続し、上記返信メールにて指定された口座への当せん金の振り込み処理を行う(ステップS190)。これにより返信メールにて指定された口座への当せん金の振り込み処理が完了した場合、制御部11は、当せん金を振り込んだくじの投票データに対応して当せん金が払い込み済みであることを示す情報を上記投票データベース1aあるいは上記会員データベース1cに記録する(ステップS191)。
【0120】
また、当せん金の払い込み処理が完了すると、制御部11は、振り込み完了を知らせるための振り込み完了通知をユーザPC4へ通知する(ステップS192)。このような振り込み完了通知を受信すると、ユーザPC4の制御部は、当該会員に指定口座への当せん金の振り込みが完了したことを報知する(ステップS193)。
【0121】
上記のように、センターサーバから送信した会員への当せん通知に対して当せん金の払い込み口座を指定する返信メールを受信した場合、当該会員が当せん通知の返信メールにて指定した口座に当せん金の振り込み処理を行うようにしたものである。
これにより、会員は、当せん通知により投票したくじの当せん結果を知ることができるとともに、当せん金を当該会員の指定口座にて受け取ることができる。従って、会員に対してインターネット経由でくじの当せん通知、当せん金の振り込みができるため、販売店では、当せん金の払戻しやくじに対する当せん照合処理などの業務を軽減できる。
【0122】
上記のように、上述した実施の形態では、会員カードを発行し、各会員に対する種々のサービスを提供するようにしたものである。これにより、上述したような実施の形態によれば、くじを行う事業者、販売店の店員、および、くじの購入者(会員)にとって、以下のような効果がある。
まず、事業者は、ヘビーユーザを会員に取り込むことにより実際に用紙に印刷して発券するくじの枚数が減少し、発券機の発券機構の負荷が軽減され、発券機の故障率が低減される。つまり、発券機の故障による販売機会の損失を減らすことが可能となる。さらに、事業者は、センターサーバに蓄積されるデータにより会員の購買動向を把握することが可能となり、利用者の購買動向に合わせたプロモーション活動が可能となる。
【0123】
また、販売店の店員は、くじとして発券される用紙など消耗品の取り扱いが減り、発券機のメンテナンス性が向上する。また、発券機とともに併設される当せん確認機により各利用者がそれぞれ自身のくじの照合作業が行えるため、販売店の店員が発券機を操作してくじの照合処理を行う作業が低減される。
また、会員は、購入したくじの金額に応じて、ポイントが与えられるため、獲得ポイントに応じた種々のサービスが受けられる。つまり、くじの購入のインセンティブとなる。また、複数のくじを購入した場合、会員は、複数のくじを販売店に持ち込まなくとも、1枚の会員カードで投票したくじの当せん照会が可能となる。また、会員カードを紛失したり、破損しても投票データが保護される。また、投票したくじに対する当せん通知を自動的に電子メールにて受け取ることができたり、当せん金の自動振り込みが受けられる。
【0124】
また、上述した実施の形態では、会員カードとして無線カードを用いる場合について説明したが、携帯電話のような携帯端末5により会員に対するサービスを提供するようにしても良い。さらに、インターネットに接続可能な携帯電話のような携帯端末5であれば、携帯端末5を用いて、ユーザPC4と同様に、インターネット経由で投票内容、当せん内容、ポイントなどの照会、投票予約、あるいは、当せん通知の受信などが可能である。
このように、携帯端末5を会員カードC及びユーザPC4の代わりに用いることにより、会員ごとに会員カードを発行する必要がなく、さらに、利用者がどこにいても携帯端末機から投票内容、当せん内容、ポイントの照会を行ったり、投票予約を行うことができ、利用者の利便性が向上する。
【0125】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、販売店での券の販売機会の損失を低減し、かつ、券の購入者の利便性を向上させることができる券の発行システム及び発行方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る会員カードシステムの構成例を示す図。
【図2】センターサーバの概略構成例を示すブロック図。
【図3】発券機の概略構成例を示すブロック図。
【図4】当せん確認機の概略構成例を示すブロック図。
【図5】会員カードの構成例を示すブロック図。
【図6】会員カードの記憶部に記録されるデータの構成例を示す図。
【図7】会員カードの発行動作の例を説明するためフローチャート。
【図8】会員カードの再発行動作の例を説明するためのフローチャート。
【図9】会員カードによる発券機でのくじの投票(第1の投票方法)の例を説明するためのフローチャート。
【図10】ユーザPCによるインターネット経由でのくじの投票予約(第2の投票方法)の例を説明するためのフローチャート。
【図11】インターネット経由で投票予約されたくじの購入動作の例を説明するためのフローチャート。
【図12】会員カードによる当せん確認機でのくじの照会(第1の照会方法)の例を説明するフローチャート。
【図13】当せん確認機でのメニュー画面の表示例を示す図。
【図14】ユーザPCによるインターネット経由でのくじの照会(第2の照会方法)の例を説明するフローチャート。
【図15】当せん確認機でのメニュー画面の表示例を示す図。
【図16】会員への当せん通知を行う場合の動作例を説明するためのフローチャート。
【図17】当せん通知としての電子メールの例を示す図。
【図18】会員カードによる発券機での当せんしたくじに対する払戻し処理の例を説明するためのフローチャート。
【図19】当せんしたくじに対する当せん金の自動振り込み処理の例を説明するためのフローチャート。
【図20】当せんしたくじに対する当せん金を会員が指定した口座に振り込む処理の動作例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
C…会員カード、Ca…ICチップ、1…センターサーバ、2…発券機、3…当せん確認機、4…ユーザPC、5…携帯端末、6…銀行システム、1a…投票データベース、1b…当せんデータベース、1c…会員データベース、1d…会員ネガデータベース、11、21、41…制御部、12、22、42…電源部、13…メモリ部、14…大容量記憶装置、15、26、46…入力部、16、27、47…表示部、17、32、51…通信部、23、43…スキャナ部、24…投票券印刷部、25、45…VOID印字部、28…客用表示部、29、48…スピーカ部、30、49…カード処理部、31、50…アンテナ部、44…プリンタ部、61…制御部、62…アンテナ部、63…記憶部
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、利用者による投票内容に基づいてくじを発行し、投票したくじに対する当せん結果を照合するくじなど券の発行システム及び発行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、オンラインチケット発券システムでは、販売店に設置された発券端末機とセンターサーバがオンラインで接続され、チケットのオンラインによる発券が実現されている。また、利用者の投票内容に基づいてくじを発券するシステムでは、各所の販売店に設置された発券機によりくじを販売するようになっている。
【0003】
しかしながら、上記のようなチケットやくじを発券するシステムでは、各販売店に複数の発券機を設置することが難しい。すなわち、各販売店では、1台の発券端末機が故障すると、券の発券処理ができなくなる。このため、くじあるいはチケットなどの券を発行する事業者としては、券の販売機会をなくし、購入者(利用者)としては、他の販売店に行ったり、券の購入を諦めたりしなければならない。
また、従来のくじの発券機では、1件のくじに対して1枚のくじを発券するため、くじの発券枚数が増加すれば、くじを発券するための機構における故障率も増加する。つまり、1人で複数のくじを購入するようなヘビーユーザが増加すれば、発券機の故障率が増加するため、事業者はくじの販売機会を損失し、利用者は他の販売へ行くなどの不便が起こる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、販売店に設置されている発券機により券を発券するシステムでは、発券枚数の増加に伴って発券機における故障率が増加し、券の販売機会の損失したり、利便性が低下するという問題点を解決するもので、販売店での券の販売機会の損失を低減し、かつ、券の購入者の利便性を向上させることができる券の発行システム及び券の発行方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の券の発行システムは、券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有するシステムにおいて、前記販売機は、利用者からの会員登録の申し出に基づいて前記サーバ装置へ新規の会員登録を要求する登録要求手段と、この登録要求手段による新規の会員登録要求に対して前記サーバ装置から新規登録の許可と当該会員に対する会員情報とを受信したのに基づき、前記会員情報を記録した記録媒体を当該会員に対して発行する発行手段と、この発行手段により発行した記憶媒体を所持する会員からの申し出に基づく内容の券の発行を前記サーバ装置へ要求する発行要求手段と、この発行要求手段により発行を要求した券の発行が前記サーバ装置にて許可されたのに基づき、当該会員に対して発行された券の発行内容を示す情報を前記記憶媒体に記録する記録手段と、前記サーバ装置は、前記販売機から新規の記憶媒体の発行要求を受信したのに基づき、当該会員に対する会員情報を記録する第1の記録手段と、この第1の記録手段により会員情報を記録したのに基づき、当該会員に対する新規の記憶媒体を許可する旨と当該会員の会員情報とを送信する送信手段と、前記販売機から券の発行要求を受信したのに基づき、発行が要求された券の発行が可能か否かを判断する判断手段と、この判断手段により券の発行が可能であると判断したのに基づき、発行する券の発行内容を会員情報に対応させて記録する第2の記録手段と、この第2の記録手段に会員情報に対応して券の発行内容を記録したのに基づき、当該販売機へ発行の許可を通知する通知手段と有する。
【0006】
この発明の券の発行システムは、券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有するシステムにおいて、前記販売機は、各会員にそれぞれ与えられている各会員の会員情報が登録されている記憶媒体を所持する会員からの申し出に基づく内容の券の発行を前記サーバ装置へ要求する発行要求手段と、この発行要求手段により発行を要求した券の発行が前記サーバ装置にて許可されたのに基づき、当該会員に対して発行された券の発行内容を示す情報を前記記憶媒体に記録する記録手段と、前記会員からの前記記憶媒体の再発行の申し出に基づいて前記サーバ装置へ前記記憶媒体の再発行を要求する再発行要求手段と、この再発行要求手段による要求に対して前記サーバ装置から再発行の許可と新たな会員情報とを受信したのに基づき、当該会員に対して記憶媒体を再発行する再発行手段と有し、前記サーバ装置は、会員情報が記録されている記憶媒体を所持している会員に対する会員情報が記録されている第1の記録手段と、前記販売機から券の発行要求を受信したのに基づき、発行が要求された券の発行が可能か否かを判断する判断手段と、この判断手段により券の発行が可能であると判断したのに基づき、発行する券の発行内容を会員情報に対応させて記録する第2の記録手段と、この第2の記録手段に会員情報に対応して発行内容を記録したのに基づき、当該販売機へ発行の許可を通知する通知手段と、前記第1の記録手段に会員情報が記録されている会員から前記記録媒体の再発行の要求を受けたのに基づき、当該会員に対する新たな会員情報を前記第1の記録手段に記録するとともに、上記第2の記録手段に元の会員情報に対応して記憶されている全ての券の発行内容を新たな会員情報に対応させて記録し、当該会員に対する元の会員情報に対応する全てのデータを無効化する再登録手段と、当該販売機に対して記憶媒体の再発行を許可する旨と新たな会員情報とを送信する送信手段とを有する。
【0007】
この発明の券の発行システムは、券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有するシステムにおいて、前記販売機は、予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員からの申し出に従って券の発券内容を入力する入力手段と、この入力手段により入力された券の発券内容を前記サーバ装置へ通知する通知手段と、この通知手段により通知された券の発券内容が前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力手段により入力された発券内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録手段とを有し、前記確認機は、前記会員が所持している前記記憶媒体に記録されている記録内容を読み取る読取手段と、この読取手段により読み取った前記記録媒体に記録されている情報に基づいて、当該会員に発券された券に関する情報を前記サーバ装置に問い合わせる問合手段と、この問合手段により問合せに対して前記サーバ装置から当該会員の発券内容に関する情報を受信したのに基づき、当該会員に発券された券に関する情報を報知する報知手段とを有する。
【0008】
この発明の券の発行システムは、券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有するシステムにおいて、前記販売機は、予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員が所持している記憶媒体から会員情報を読み取る読取手段と、この読取手段により上記記憶媒体から会員情報を読み取った会員からの申し出に従って券の発券内容を入力する入力手段と、この入力手段により入力された券の発券内容と前記読取手段により読み取った会員情報とを前記サーバ装置へ通知する通知手段と、この通知手段により通知された会員情報に対応する券の発券内容が前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力手段により入力された券の発券内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録手段とを有し、前記サーバ装置は、予め各会員の認証情報を含む会員情報が記録されている記録手段と、前記会員が操作する機器から会員情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員情報と認証情報と前記記録手段に記録されている会員情報とに基づいて正当な会員であるか否かを認証する認証手段と、この認証手段により会員であることが認証できたのに基づき、当該機器からの当該会員に発券されている券に関する照会要求を受付ける受付け手段と、この受付け手段により券に関する照会要求を受付けた場合、当該機器から要求された照会内容に基づいて当該会員に発券されている券に関する情報を当該機器へ提供する提供手段とを有する。
【0009】
この発明の券の発行システムは、券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有するシステムにおいて、前記サーバ装置は、予め各会員の認証情報を含む会員情報が記録されている記録手段と、前記会員が操作する機器から会員を示す情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員を示す情報と認証情報と上記記録手段に記録されている会員情報とに基づいて、正当な会員であるか否かを認証する認証手段と、この認証手段により正当な会員であることを認証したのに基づき、当該機器による前記会員からの券の発行予約を受付ける受付け手段と、この受付け手段により券の発行予約を受付けた機器による当該会員からの要求に従って券の発行予約を行う予約手段とを有し、前記販売機は、予め会員情報が記録されている記憶媒体に記録されている記録内容を読み取る読取手段と、この読取手段により読み取った前記記録媒体に記録されている会員情報に基づいて、当該会員が予約済みの券に関する情報を問い合わせる問合手段と、この問合せ手段に対してサーバ装置から当該会員が予約した券に関する情報を受信したのに基づき、上記予約済みの券の発券内容を示す情報を前記記録媒体に記録する記録手段とを有する。
【0010】
この発明の券の発行システムは、会員に関する情報及びくじに関する情報を記録するサーバ装置を有するシステムにおいて、前記サーバ装置は、予め会員に対する会員情報が予め記録されている第1の記録手段と、各会員を示す情報に対応して各会員が投票したくじの投票内容を記録する第2の記録手段と、くじの当せんデータが入力された際に、前記第2の記録手段に記録されている投票内容とくじの当せんデータとを照合する照合手段と、この照合手段により当せんデータと一致する投票内容のくじを投票した会員を示す情報に基づいて、前記第1の記録手段に記録されているくじが当せんした会員の会員情報を検索し、当該会員に対して当せん通知用のメールアドレスが設定されているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により当せん通知用のメールアドレスが設定されている場合、当該会員への当せん通知を送信する送信手段とを有する。
【0011】
この発明の券の発行システムは、会員に関する情報及びくじに関する情報を記録するサーバ装置を有するシステムにおいて、前記サーバ装置は、予め会員に対する会員情報が予め記録されている第1の記録手段と、各会員を示す情報に対応して各会員が投票したくじの投票内容を記録する第2の記録手段と、くじの当せんデータが入力された際に、前記第2の記録手段に記録されている投票内容と前記当せんデータとを照合する照合手段と、この照合手段により前記当せんデータと一致する投票内容のくじを投票した会員を示す情報に基づいて、前記第1の記録手段に記録されているくじが当せんした会員の会員情報を検索し、当該会員の当せん金を振り込む先が設定されているか否かを判断する判断手段と、この判断手段により判断された当せん金の振り込み先が予め設定されている場合に、当該会員が投票したくじに対する当せん金を前記振り込み先に振り込む処理を行う処理手段とを有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る会員カードシステムの概略構成を示す図である。この会員カードシステムでは、購入者の投票に基づいて、くじ(券)を発行し、くじの当せん内容の発表後に、くじの当せん結果の照合を行うものである。
【0013】
図1に示すように、この会員カードシステムは、センターサーバ1と、発券機2、当せん確認機3、ユーザPC4、携帯端末5、銀行システム6などにより構成されている。
上記センターサーバ1は、種々のデータを管理するサーバである。上記センターサーバ1は、投票された全てのくじの投票データが記録される投票データベース1a、当せんした全てのくじの当せんデータが記録される当せんデータベース1b、会員の氏名、性別、生年月日、住所、電話番号等の個人情報や後述する利用ポイントなどの会員データを記録する会員データベース1c、及び、会員カードの再発行により無効となった元のデータ(ネガデータ)を記録する会員ネガデータベース1d等を管理している。
【0014】
上記発券機2は、会員カードCを発行する機能とくじを発行する機能とを有している。上記発券機2は、利用者からの申し込みに応じて販売員が操作するようになっている。上記発券機2では、購入者が会員カードCを所持している場合、購入者からの申し込みに応じて上記会員カードCにくじの内容を記録することによりくじを発行する。また、購入者が会員カードCを所持していない場合、上記発券機2は、購入者からの申し込み応じて用紙に印刷された券(くじ)を発券する。また、くじの購入金額の支払い等におけるセキュリティなどの問題がなければ、購入者が直接操作することによりくじを発行するようにしても良い。
【0015】
上記当せん確認機3は、購入者が直接操作することにより、購入者が所持しているくじが当せんしているか否かを確認する。例えば、購入者が会員カードCを所持している場合、上記当せん確認機3では、購入者が提示する上記会員カードCに記録されているくじの内容を読み取って、くじが当せんしているか否かを判定し、その判定結果を当該購入者へ報知する。また、購入者が会員カードCを所持していない場合、上記当せん確認機3は、購入者が所持しているくじに印刷されているバーコードなどの情報を読み取って、くじが当せんしているか否かを判定し、その判定結果を当該購入者へ報知する。
【0016】
上記会員カードCは、ICチップCaを内蔵した無線カードなどで構成される。上記会員カードCには、会員情報及び投票したくじ情報などが記憶される。上記会員カードCは、上記発券機2にて情報を書き込むことができ、かつ、上記発券機2及び上記当せん確認機3にて情報を読み取れるものであれば良い。例えば、接触式ICカード、磁気カードなどで会員カードCを構成するようにしても良い。また、携帯電話あるいはPDAなどのデータの記憶機能を有する会員が所持する携帯用情報端末を会員カードCの代わりに用いるようにしても良い。
【0017】
上記ユーザPC4は、購入者が所有しているインターネット網との接続が可能なパーソナルコンピュータ(PC)である。上記携帯端末5は、購入者が所有しているインターネット網との接続が可能な携帯機器であり、例えば、携帯電話などである。上記銀行システム6は、各銀行の口座などを管理するシステムである。上記銀行システム6では、自行あるいは他行の銀行口座への振込み処理などが可能となっている。上記銀行システム6は、上記センターサーバ1と接続され、上記センターサーバ1とのデータ通信が可能となっている。
【0018】
次に、センターサーバ1の構成について説明する。
図2は、センターサーバ1の構成を概略的に示すブロック図である。
図2に示すように、センターサーバ1は、制御部11、電源部12、メモリ部13、大容量記憶装置14、入力部15、表示部16、及び通信部17などを有している。
【0019】
上記制御部11は、センターサーバ1全体の制御を司るものである。上記メモリ部13は、RAMやROMなどで構成される。このメモリ部13には、制御プログラムや制御データなどが記憶されている。また、メモリ部13には、作業用のデータが一時的に記憶される。上記大容量記憶装置14には、投票データベース1a、当せんデータベース1b、会員データベース1c、会員ネガデータベース1dなどのデータベースが設けられている。上記入力部15は、キーボード等により構成され、係員などが情報を入力したり、操作指示を入力したりするものである。上記表示部16は、ディスプレイ装置などで構成される。上記通信部17は、専用回線で接続される上記発券機2、上記当せん確認機3、および銀行システムなどとの通信を行うものである。また、上記通信部17は、インターネット網に接続する機能を有し、インターネットに接続されている機器との通信を行う。
【0020】
次に、発券機2の構成について説明する。
図3は、発券機2の構成を概略的に示すブロック図である。
図3に示すように、発券機2は、制御部21、電源部22、マークシート及びバーコードリーダ部(スキャナ部)23、投票券印刷部24、VOID印字部25、入力部26、表示部27、客用表示部28、スピーカ部29、カード処理部30、アンテナ部31、及び通信部32などを有している。
【0021】
上記制御部21は、発券機2全体の制御を司るものである。上記スキャナ部23は、光学的に用紙上に記載されている画像を読み取るスキャナなどにより構成される。このスキャナ部23は、マークシートを読み取る機能、及びバーコードを読み取る機能を有している。すなわち、上記スキャナ部23では、マークシート上の画像を光学的に読み取り、マークシート上に記載されたマークを判別する機能と、用紙に印刷されたバーコードの画像を光学的に読み取り、バーコード情報を認識する機能を有している。
【0022】
上記投票券印刷部24は、購入者が投票した内容を示す投票券を印刷するものである。上記VOID印字部25は、当せん結果に応じた処理済の投票券に対して処理済みであることを示す内容を印字するものである。例えば、上記VOID印字部25は、当せん金の支払済みの投票券に対しては当せん金が支払い済みであることを示す内容を印字し、はずれの投票券に対しては投票内容がはずれであることを示す内容を印字する。上記入力部26は、販売店等の係員が利用者の申し出に応じた情報、あるいは操作指示などを入力するものである。
【0023】
上記表示部27及び上記客用表示部28は、ディスプレイ装置などにより構成される。上記表示部27は、販売店の係員に対する案内表示を行うものである。上記客用表示部28は、利用者に対する案内を表示するものである。上記スピーカ部29は、販売店の係員あるいは利用者に対して音声による案内を発するものである。上記カード処理部30は、上記会員カードCを処理するmのである。上記アンテナ部31は、上記会員カードCが無線カードで構成される場合に、上記会員カードとの無線通信を行うアンテナである。上記通信部32は、上記センターサーバ1との通信を行うものである。
【0024】
次に、当せん確認機3の構成について説明する。
図4は、当せん確認機3の構成を概略的に示すブロック図である。
図4に示すように、当せん確認機3は、制御部41、電源部42、バーコードリーダ部(スキャナ部)43、レシートプリンタ部(プリンタ部)44、VOID印字部45、入力部46、表示部47、スピーカ部48、カード処理部49、アンテナ部50、及び通信部51などを有している。
【0025】
上記制御部41は、当せん確認機3全体の制御を司るものである。上記スキャナ部43は、光学的に用紙上に記載されている画像を読み取るスキャナなどにより構成される。このスキャナ部43は、くじに印刷されているバーコードを読み取る機能を有している。すなわち、上記スキャナ部43では、くじとしての用紙に印刷されたバーコードの画像を光学的に読み取り、バーコード情報を認識する機能を有している。
【0026】
上記プリンタ部44は、会員が会員カードCを用いて投票されたくじの投票内容、投票されたくじの当せん結果(照合結果)、あるいは会員カードCを所持している会員に利用金額に応じて与えられる利用ポイント(ポイント)などを用紙(レシート)に印刷して出力するものである。上記VOID印字部45は、当せん結果との照合済みのくじとしての用紙に照合済みであることを示す内容を印字するものである。例えば、上記VOID印字部45は、当せん結果が照合されたくじとしての用紙に、照合結果などを印字する。
【0027】
上記入力部46は、利用者が操作指示などを入力するものである。上記表示部47は、ディスプレイ装置などにより構成される。上記表示部47は、利用者に対する案内を表示するものである。上記入力部46と上記表示部47は、タッチパネル内臓の液晶表示装置等により構成するようにしても良い。上記スピーカ部48は、利用者に対して音声による案内を発するものである。上記カード処理部49は、上記会員カードCを処理するものである。上記アンテナ部50は、上記会員カードCが無線カードで構成される場合に、上記会員カードCとの無線通信を行うアンテナである。上記通信部51は、上記センターサーバ1との通信を行うものである。
【0028】
次に、会員カードCの構成について説明する。
図5は、会員カードCの構成を概略的に示すブロック図である。
図5に示すように、会員カードCは、制御部61、アンテナ部62、及び記憶部63などを有している。
上記制御部61は、ICチップCa内に設けられ、会員カードC全体の制御を司るものである。上記アンテナ部62は、会員カード内に内臓されるループアンテナ等により構成される。上記アンテナ部62は、上記発券機2あるいは上記当せん確認機3との無線通信を行う際に、電波の送受信を行うものである。上記記憶部63は、上記ICチップCa内に設けられ、種々のカードデータが記憶される。
【0029】
図6は、記憶部63に記憶される会員データのファーマット例を示す図である。図6に示す例では、記憶部63には、くじに関する情報、利用ポイントに関する情報、カードの有効及び無効を示す情報、会員ID番号、カードの物理番号などが記憶される。上記くじに関する情報としては、くじの種類ごとに投票データと投票番号が記憶される。上記投票番号は、くじの種類(1回の投票)ごとに対応する投票内容の識別情報であり、上記投票データは、上記投票番号が与えられたくじの種類(1回分の投票)における1件分のくじの投票内容である。当該会員カードに記録されないくじの投票データは、上記投票番号に対応してセンターサーバ1にて記録される。つまり、当該会員カードCに記録しきれない投票データは、センターサーバ1にて当該会員カードCに記録される会員番号にひも付け(関連付け)されて管理される。
【0030】
上記利用ポイントに関する情報は、最新の獲得ポイント額(ポイント数)とポイントの累計額(累計ポイント数)とが記憶される。ここで、利用ポイントとは、会員カードを所持している会員に対してくじの利用額(購入額)に応じて種々のサービスを提供するためのものである。つまり、会員カードを所持している会員は、上記ポイントに応じたサービスを受けることが可能となる。
【0031】
上記カードの有効及び無効を示す情報は、当該会員カードCが有効であるか否かを示す情報である。例えば、会員カードCに予め設定される有効期間内であれば、カードが有効であることが記録されており、有効期間外あるいは不正使用の際にカードが無効であることが記録される。また、会員カードCを再発行する場合、新会員カードCには当該会員カードCが有効であることが記録され、旧会員カードCには当該会員カードCには無効であることが記録される。
【0032】
上記会員ID番号は、各会員に与えられる会員番号を示す情報である。上記カード物理番号は、会員カードとしてのカードごとに与えられる情報である。例えば、会員番号は新規に会員登録する際に各会員に与えられる情報であり、カード物理番号はカードの製造時などに与えられている情報である。上記会員番号と上記カード物理番号は同じあっても良し、異なる番号であっても良い。
【0033】
次に、上記のような会員カードシステムにおける会員カードCの発行動作について説明する。
図7は、会員カードCの発行動作を説明するためのフローチャートである。 まず、利用者は、所定の申し込み用紙に必要事項を記入し、発券機2の設置されている販売店の店員に会員カードの発行を申し込む(ステップS1)。上記申し込み用紙には、例えば、住所、氏名、性別、生年月日、電話番号、電子メールアドレス、当せん金の振込み口座、パスワード等の項目が設けられている。上記電子メールアドレスは、当せん結果の通知用の電子メールアドレスである。上記当せん金の振込み口座は、当せん金の口座への振込みを希望する場合に、当せん金が振り込まれる口座の情報である。上記パスワードは、インターネット経由でくじの投票を行う場合、あるいは、インターネット経由でくじの投票内容、当せん結果、ポイントなどの照会を行う場合、本人認証用のデータとして使用するものである。
【0034】
必要事項が記入された申し込み用紙を受取ると、販売店の店員は、上記入力部26により新規な会員カードCを発行するために必要な情報を入力する(ステップS2)。この際、会員カードCの発行時に必要な情報は、予め会員カードCに記録すべき情報であり、例えば、会員番号、氏名、生年月日、電話番号等の会員固有の情報である。ここで、上記会員番号は、初期状態の会員カードCに予め付与されているカード番号などを用いるものとする。また、上記会員番号は、販売店の店員が仮の会員番号を適当に入力し、上記センターサーバ1からの通知に基づいて正式な会員番号が決定されるようにしても良い。
【0035】
これらの情報を入力して新規な会員カード(新規カード)の発行を指示すると(ステップS3、YES)、制御部21は、センターサーバ1へ上記入力部26により入力された、会員番号、氏名、生年月日、電話番号等の会員固有の情報を通知するとともに、これらの情報による新規カード発行の許可不許可を問い合わせる(ステップS4)。
【0036】
上記発券機2から新規カード発行の問合せを受けると(ステップS5)、上記センターサーバ1の制御部11は、上記発券機2から受信した会員固有の情報及び会員データベース1c(あるいは会員ネガデータベース1d)に記録されている情報などに基づいて、会員カードの2重発行の有無などを判定することにより当該利用者への新規カードの発行が可能か否かを判断する(ステップS6)。
【0037】
この判断により当該利用者への新規カードの発行が可能であると判断した場合(ステップS6、YES)、上記センターサーバ1の制御部11は、新規カードの発行を許可した会員固有の情報(利用者の情報)を会員ネガデータベース1dに記録する(ステップS7)。新規カードの会員固有の情報を記録すると、上記センターサーバ1の制御部11は、上記発券機2に当該利用者への新規カードの発行を許可する旨を通知する(ステップS8)。この際、新規カードに記録すべき情報がある場合、制御部11は、新規カードの発行許可通知とともに、当該発券機2へ送信する。
【0038】
また、上記判断により当該利用者への新規カードの発行が不可であると判断した場合(ステップS6、NO)、上記センターサーバ1の制御部11は、新規カードの発行が不可である旨を当該発券機2へ通知する。
上記センターサーバ1から新規カードの発行が不可である旨の通知を受信すると(ステップS10)、発券機2の制御部21は、表示部27及びスピーカ部29等により新規カードの発行が不可である旨を販売店の店員に報知する(ステップS11)。このように、新規カードの発行が不可である旨が報知された販売店の店員は、新規カードの申し込んでいる利用者に新規カードの発行が不可である旨を知らせる。
【0039】
また、上記センターサーバ1からの新規発行を許可する旨の通知を受信すると(ステップS12)、上記発券機2の制御部21は、表示部27及びスピーカ部29等により新規カードの発行が許可された旨を販売店の店員に報知する(ステップS13)。新規カードの発行が許可された旨が報知されると、販売店の店員は、新規カード(初期状態の会員カードとしての記憶媒体)をアンテナ部31にかざす。
【0040】
すると、制御部21は、カード処理部30により新規カードとの通信を開始する。新規カードとの接続が確立されると、制御部21は、カード処理部30により上記入力部26により入力された情報あるいは上記センターサーバ1から通知された情報を新規な会員カードCの記憶部63に記録する(ステップS14)。このような情報の記録処理が正常に完了すると、会員カードCは有効となり、使用可能となる。販売店の店員は、有効となった会員カードCを当該利用者へ渡す。このような処理により新規な会員カードが発行され、利用者へ渡される。
【0041】
さらに、販売店の店員は、必要事項が記入された申し込み用紙をセンターサーバ1が設置されているセンターへ送付する(ステップS15)。上記センターでは、係員が申し込み用紙に記載されている事項を入力する(ステップS16)。これにより、会員に関する情報が会員データベース1cに記録され(ステップS17)、会員登録が完了する。
【0042】
すなわち、会員カードCは、発行時に入力された会員番号、氏名、生年月日、電話番号等の会員固有の情報に基づいて発行されるが、発行時に発券機2で入力されなかった情報については、発行後に、センターサーバ1が設置されているセンターにおいて係員により入力部15により入力される。例えば、住所、性別、電子メールアドレス、当せん金の振込口座、インターネット用のパスワードなどの情報は、発行後に、センターサーバ1の入力部15にて係員により入力される。これらの情報が入力されると、センターサーバ1の制御部11は、入力された情報を会員データベース1cに記録する。これにより、後述するような、インターネット経由での処理(くじの投票予約、投票内容の照会、電子メールによる投票結果の通知)、あるいは、当せん金の振込みなどの処理が可能となる。
【0043】
このように、利用者の申し出に応じて、会員カードCの発行を販売店に設置されている発券機2にて発行し、さらに、発行時に入力されなかった情報については発行後にセンターサーバ1にて登録されるようにしたものである。これにより、利用者に対しては、利用者の申し出に応じて迅速に新規な会員カードを発行することができ、かつ、販売店の店員に対しては、新規な会員カードの発行に多くの手間がかからないようにできる。
【0044】
次に、上記会員カードCの再発行動作について説明する。
図8は、会員カードCの再発行動作を説明するためのフローチャートである。ここで、上記会員カードCは、紛失、あるいはカード破損による再発行が可能であるものとする。
まず、会員カードCの再発行を申請する会員は、所定の再発行申請書に必要事項を記入し、販売店の店員に会員カードの再発行の旨を伝える。上記再発行申請書には、例えば、再発行事由、会員番号(再発行の対象とする会員カードの会員番号(旧会員番号))、住所、氏名、性別、生年月日、電話番号、電子メールアドレス、当せん金の振込み口座、パスワード等の項目が設けられている。上記再発行事由の項目には、会員カードの再発行を希望する理由が記載される。
【0045】
必要事項が記入された再発行申請書を受取ると、販売店の店員は、再発行申請書に記載された内容から会員カードの再発行が可能か否かを判断する。この判断により会員カードの再発行が可能であると判断した場合(ステップS21)、販売店の店員は、上記入力部26により会員カードの再発行に必要な情報を入力する(ステップS22)。この際、会員カードCの再発行に必要な情報としては、センターサーバ1に記録されている会員データとの整合性(照合)を確認するために必要な情報である。例えば、会員カードCの再発行に必要な情報は、旧会員番号、氏名、生年月日、電話番号等の会員固有の情報である。
【0046】
これらの再発行に必要な情報を入力して会員カードの再発行を指示すると(ステップS23、YES)、制御部21は、センターサーバ1へ再発行に必要な情報としての旧会員番号、氏名、生年月日、電話番号等の会員固有の情報を通知するとともに、これらの情報による会員カードの再発行の許可不許可を問い合わせる(ステップS24)。この際、新規カードに予め付与されているカード番号を会員番号として利用する場合、制御部21は、再発行する新規カードに予め付与されているカード番号を再発行用の会員番号(新会員番号)として上記会員固有の情報とともにセンターサーバ1へ通知する。
【0047】
上記発券機2から会員カードの再発行の問合せを受けると(ステップS25)、上記センターサーバ1の制御部11は、上記発券機2から受信した会員固有の情報(会員データ)に対して、会員データベース1c及び会員ネガデータベース1dなどに記録されている会員データを照合し、上記発券機2から受信した会員データに対する整合性を確認する(ステップS26)。この整合性の確認処理により会員データの整合性が確認された場合、制御部11は、当該会員に対する再発行が可能か否かを判断する(ステップS27)。
【0048】
この判断により再発行が不可であると判断した場合(ステップS27、NO)、制御部21は、当該会員に対する会員カードの再発行が不可である旨を当該発券機2へ通知する(ステップS28)。
このような再発行の不可通知を受信した場合、上記発券機2の制御部21は、表示部27及びスピーカ部29等により会員カードの再発行が不可である旨を販売店の店員に報知する(ステップS29)。このように、会員カードの再発行が不可である旨が報知された販売店の店員は、会員カードの再発行を希望している利用者に会員カードの再発行が不可である旨を知らせる。
【0049】
また、上記判断により再発行が可能であると判断した場合(ステップS27、YES)、制御部11は、当該会員に対して元の会員番号(旧会員番号)とは異なる新たな会員番号(新会員番号)を発行(再発行)する。新たな会員番号を発行すると、上記制御部11は、上記投票データベース1a、当せんデータベース1b及び上記会員データベース1cに記録されている旧会員番号(再発行前の会員番号)に対する既存の投票データ、取得ポイント(累積ポイント)などの全てのデータを抽出する。旧会員番号に対する全てのデータを抽出すると、上記制御部11は、抽出した全てのデータを新会員番号に対するデータとして上記投票データベース1a、当せんデータベース1b及び上記会員データベース1cに記録する(ステップS31)。
【0050】
新会員番号に対するデータを各データベースに記録すると、上記制御部11は、旧会員番号に対するネガデータを作成し、上記会員ネガデータベース1dに登録する(ステップS32)。さらに、制御部11は、上記投票データベース1a、当せんデータベース1b及び上記会員データベース1cに記録されている旧会員番号に対する種々のデータを全て無効化する(ステップS33)。旧会員番号に対するデータを無効化する場合、上記制御部11は、例えば、旧会員番号のデータに当該データを無効化するフラグを立てる。
【0051】
これらの旧会員番号に対するデータの無効化と新会員番号に対するデータの登録処理が完了すると、上記制御部11は、再発行する会員カードに記録すべきデータ(再発行データ)を生成する(ステップS34)。上記再発行データを生成すると、制御部11は、再発行の許可通知とともに再発行データを当該発券機2へ送信する(ステップS35)。
【0052】
上記センターサーバ1からの再発行の許可通知と再発行データとを受信すると(ステップS36)、上記発券機2の制御部21は、表示部27及びスピーカ部29等により会員カードの再発行が可能である旨を販売店の店員に報知する(ステップS37)。このように、会員カードの再発行が可能である旨が報知された場合、販売店の店員は、新規カード(初期状態の会員カードとしての記憶媒体)を再発行用の会員カードとしてアンテナ部31にかざす。
【0053】
すると、制御部21は、カード処理部30により再発行用の会員カードとの通信を開始する。再発行用の会員カードとの接続が確立されると、制御部21は、カード処理部30により上記センターサーバ1から受信した再発行データを再発行用の会員カードの記憶部63に記録する(ステップS38)。このような会員カードへの再発行データの記録処理が正常に完了すると、会員カードCは、有効となり、使用可能となる。販売店の店員は、有効となった会員カードCを再発行した会員カードとして当該会員へ渡す。このような処理により、会員カードが再発行され、会員へ渡される。
【0054】
上記のように、会員カードを再発行する場合、旧会員番号に対するデータを無効化し、新たな会員番号に対するデータとして再登録するようにしたものである。これにより、会員カードの再発行を可能にするとともに、旧会員番号の会員カードの利用を不可とすることが可能となる。従って、会員が会員カードを紛失して新たな会員カードを再発行する場合に、紛失した会員カードが不正に使用されることを防ぐことが可能となる。
【0055】
また、会員カードを再発行する際に、旧会員番号に対するデータを新たな会員番号に対するデータとして再登録するようにしたため、会員カードを再発行してもポイントや投票データ等のデータを保護することが可能である。
さらに、会員カードを再発行する際に、センターサーバ1に記録されている旧会員番号のデータに基づいて、既存の投票データなどを再発行する会員カードに記録するようにしたため、旧会員カードのデータをそのまま再発行する会員カードに記録できる。
【0056】
次に、上記会員カードCを利用したくじの投票及び購入手順について説明する。
上記会員カードCを所持する会員によるくじの投票は、以下に説明する2通りの投票方法により可能であるものとする。第1の投票方法は、販売店にてマークシートを用いて投票を行ってくじを購入する方法である。第2の投票方法は、インターネット経由で投票(投票の予約)を行い、販売店にて投票に対する決済処理を行って、くじを購入する方法である。
【0057】
まず、第1の投票方法について説明する。
図9は、第1の投票方法に係るくじの投票及び購入手順を説明するためのフローチャートである。
まず、会員カードCを所持する会員は、販売店でくじの投票を行う場合、投票用紙としてのマークシートに投票内容を書き込む。マークシートに投票内容を書き込むと、会員は、当該マークシートとともに会員カードCを販売店の店員に渡す。上記マークシートと会員カードCとを受取ると、販売店の店員は、会員カードCを発券機2のアンテナ部31にかざし、当該マークシートをスキャナ部23の図示しない挿入口に挿入する。
ただし、会員カードに無効である旨がカード面に記録されている場合、販売店の店員は、会員カードによる投票を受付けない。
【0058】
すると、発券機2の制御部21は、上記カード処理部30により会員カードCの記録内容を読み取り(ステップS41)、上記スキャナ部23によりマークシートに記載されている投票内容を読み取る(ステップS42)。この際、当該会員カードに無効である旨が記録されていた場合、制御部21は、当該会員カードが無効である旨を表示部27に表示するなどの無効処理を行なう。このように会員カードが無効である場合、当該会員カードによる投票は受付けられないようになっている。
【0059】
上記マークシートから投票内容を読み取ると、制御部21は、読み取った投票内容を表示部27あるいは客用表示部28に表示する(ステップS43)。上記表示部27あるいは上記客用表示部28に表示された投票内容を当該会員が確認すると、販売店の店員は、上記入力部26により投票内容の確認キー(図示しない)を押下する。これにより、投票内容の確認キーが指示された場合(ステップS44)、制御部21は、投票内容に基づいて投票金額を算出する(ステップS45)。
【0060】
投票金額を算出すると、制御部21は、算出された投票金額を表示部27あるいは客用表示部28に表示する(ステップS46)。これにより、販売店の店員は、当該会員に上記表示部27あるいは上記客用表示部28に表示された投票金額を請求する。販売店の店員が当該会員から投票金額を受領すると、販売店の店員は、上記入力部26により投票金額を受領したことを示す指示を入力する。すると、制御部21は、投票金額を受領したことを確認し(ステップS47、YES)、上記投票内容と会員番号等の会員データとをセンターサーバ1へ送信する(ステップS48)。
【0061】
上記発券機2からの投票内容と会員データとを受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、上記会員データの会員番号の会員が上記会員ネガデータベース1dにより上記会員データの会員番号に対応するデータが存在するか否かを判断(ネガチェック)する(ステップS49)。つまり、発券機2で使用した会員カードの会員番号が無効になっていないかを判定するにより、センターサーバ1は、当該会員が無効な会員カードを使用していないかをチェックするようになっている。
【0062】
このネガチェックにより当該会員データが有効であると判断した場合(ステップS49、OK)、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1aに会員番号等の会員データに対応させて上記投票内容の投票データを記録(登録)する(ステップS50)。投票データを記録すると、制御部11は、さらに、投票金額に応じた利用ポイントの算出処理を行う(ステップS51)。この利用ポイントは、投票金額(くじの購入金額)に応じた点数である。上記会員カードCを所持する会員は、上記利用ポイントに応じた種々のサービスを受けることができるようになっている。
【0063】
上記利用ポイントを算出すると、制御部21は、上記会員データベース1cに記憶されている会員番号等に対応する利用ポイントを積算して会員データを更新する(ステップS52)。投票データの登録及び会員データの更新が完了すると、制御部11は、上記発券機2へ投票確認通知(投票完了通知)を送信する(ステップS53)。なお、上記投票確認通知とともに、上記利用ポイントを上記発券機2へ送信するようにしても良い。
この投票確認通知を受信すると、上記発券機2の制御部21は、上記カード処理部30により当該会員の会員カードCに投票内容を記録する(ステップS54)。この際、利用ポイント等のデータを会員カードCに記録するようにしても良い。
【0064】
また、上記ステップS49のネガチェックにより当該会員データが無効であると判断された場合(ステップS49、NG)、上記センターサーバ1の制御部11は、当該会員データの会員カードが無効である旨を当該発券機2へ通知する。この通知を受信すると、上記発券機2の制御部21は、NG処理を行う。このNG処理では、上記表示部27あるいは上記客用表示部28に使用された会員カードが無効である旨を表示するとともに、上記カード処理部30により当該会員カードに無効である旨を記録する。さらに、NG処理として、販売店の店員は、当該会員カードの使用者から受取った金額を返金する。このようなNG処理により、無効な会員カードによる投票はできなくなっている。
【0065】
なお、上記例では、利用ポイントをセンターサーバ1にて算出するようにしたが、上記ステップS47で投票金額の受領が確認された際に、上記発券機2が利用ポイントを算出するようにしても良い。この場合、上記ステップS48において、上記発券機2が投票内容とともに利用ポイントをセンターサーバ1に送信するようにすれば良い。
【0066】
上記のように、第1の投票方法によれば、会員カードを所持する会員が販売店にてくじの投票を行った場合、販売店にて投票金額を受領し、センターサーバ1に投票内容を登録するとともに、投票結果を会員カードに記録する。これにより、くじの投票結果を用紙等に印刷して発券することなく、会員カードのみで投票内容を保持することができる。さらに、センターサーバでも投票内容を保持されるため、会員が行った投票内容をセンターサーバにて保護することが可能となる。
また、種々のサービスを受けることが可能となる利用ポイントを会員ごとに投票金額に応じて与えることが可能となる。これにより、利用者の購買意欲を向上させることが可能となる。
【0067】
次に、第2の投票方法について説明する。
図10は、第2の投票方法に係るインターネット経由でくじの投票予約を行う場合の動作を説明するためのフローチャートである。
この第2の投票方法では、インターネット経由でセンターサーバにアクセス可能な機器であれば、くじの投票予約が実行できるものとする。第2の投票方法では、例えば、インターネットに接続可能なパーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯端末などの機器にてくじの投票予約が可能であるが、以下の説明では、会員のユーザPC4にてくじの投票予約を行う場合について説明する。
【0068】
まず、会員は、ユーザPC4の操作部にてくじの投票予約を行うプログラムを起動する。くじの投票予約を行うプログラムが起動すると、ユーザPC4の制御部は、会員番号及びパスワードの入力画面を表示部に表示する。この入力画面において、会員は、操作部により会員番号及びパスワードを入力する(ステップS61)。会員番号及びパスワードが入力されると、制御部は、センターサーバ1へ会員番号及びパスワードを送信する(ステップS62)。なお、ユーザPCにてセンターサーバ1が提供するホームページにアクセスし、ホームページ上で設けられている入力画面にて会員番号及びパスワードの入力を行うようにしても良い。
【0069】
上記ユーザPC4から会員番号及びパスワードを受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、受信した会員番号とパスワードとに基づいて送信者が会員であるか否かを認証する認証処理を行う(ステップS63)。なお、認証処理は、パスワードによる認証に限定されるものではなく、インターネット上でユーザ認証を行うものであれば良い。例えば、パスワードの代わりに、ユーザの生体情報等を用いて会員の認証処理を行うようにしても良い。この場合、センターサーバ1には会員データとして当該会員の生体情報を予め登録しておき、上記ユーザPC4から送信されるユーザの生体情報により認証処理が実行される。
【0070】
上記認証処理により会員であることが認証できなかった場合(ステップS64、NO)、センターサーバ1の制御部11は、当該ユーザPC4に会員であることが認証できなかった旨の通知(会員認証不可通知)を送信する(ステップS65)。
この会員認証不可通知を受信した場合、ユーザPC4は、表示部に上記操作部で入力された会員番号及びパスワードで会員であることが認証されなかった旨を表示する(ステップS66)。
【0071】
また、上記認証処理により会員であることが認証できた場合(ステップS64、YES)、センターサーバ1の制御部11は、会員に種々のサービスを提供するためのメニュー画面(会員用の画面)をユーザPC4に提供する(ステップS67)。この会員用の画面を提供された場合、ユーザPC4は、上記センターサーバ1から提供された会員用の画面を表示部に表示する(ステップS68)。この会員用の画面において、ユーザは、くじの投票予約を選択する。くじの投票予約を選択すると、ユーザPC4は、くじの投票予約画面を要求する(ステップS69)。
上記ユーザPC4からくじの投票予約画面を要求された場合(ステップS70)、上記センターサーバ1の制御部11は、会員用のくじの投票予約画面を上記ユーザPC4へ提供する(ステップS71)。
【0072】
上記センターサーバ1から会員用のくじの投票予約画面が提供されると、ユーザPC4は、会員用のくじの投票予約画面を表示部に表示する(ステップS72)。このくじの投票予約画面において、当該会員は、操作部によりくじの投票を行う(ステップS73)。投票が完了すると、当該会員は、操作部により投票内容の確定を指示する。これにより投票内容が確定されると(ステップS74、YES)、ユーザPC4の制御部は、上記投票予約画面にて投票された投票内容をセンターサーバ1へ送信する(ステップS75)。
【0073】
上記ユーザPC4からの投票内容を受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、受信した投票内容に基づく投票データを上記ステップS63で認証した会員に対する投票予約として上記投票データベース1aに登録する(ステップS76)。投票予約が確定すると、制御部11は、上記ユーザPC4へ投票予約が確定してことを示す通知(投票予約確認通知)を送信する(ステップS77)。上記センターサーバ1から投票予約確認通知を受信すると、ユーザPC4は、投票予約完了の案内を表示部に表示する(ステップS78)。
【0074】
図11は、第2の投票方法に係るインターネット経由で予約したくじの購入動作を説明するためのフローチャートである。
上記第2の投票方法により投票されたくじは予約されるが、実施に購入者から投票金額を受領するまで、投票は有効とならない。従って、インターネット経由で投票予約を行った会員は、販売店にて予約したくじに対する投票金額を支払ってくじを購入するようになっている。
【0075】
すなわち、投票予約を行った会員は、会員カードCを持って上記発券機2が設置されている販売店に行く。すると、販売店の店員は、当該会員から会員カードCを受取り、その会員カードCを上記発券機2のアンテナ部31にかざす。すると、制御部21は、上記カード処理部30により当該会員カードCに記録されている会員番号等の記録内容を読み取る(ステップS81)。さらに、販売店の店員は、当該会員からの申し出に応じて上記入力部26により予約されたくじの購入(発行)を指示する。予約済みのくじの購入指示が入力されると(ステップS82、YES)、制御部21は、会員番号と予約済みのくじの発行要求を送信する(ステップS83)。
【0076】
会員番号とくじの発行要求とを受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1aより当該会員番号に対応する予約済みの投票データを検索する(ステップS84)。当該会員番号に対応する予約済みの投票データを検索すると、制御部11は、検索した予約済みの投票データを当該発券機2へ送信する(ステップS85)。これにより予約済みの投票データを受信すると、発券機2の制御部21は、上記センターサーバ1から受信した投票データに基づいて予約済みの投票内容を表示部27あるいは客用表示部28に表示する(ステップS86)。
【0077】
上記表示部27あるいは上記客用表示部28に表示された投票内容を当該会員が確認すると、販売店の店員は、上記入力部26により投票内容の確認キー(図示しない)を押下する。これにより、投票内容の確認キーが指示された場合(ステップS87、YES)、制御部21は、投票内容に基づいて投票金額を算出する(ステップS88)。投票金額を算出すると、制御部21は、算出された投票金額を表示部27あるいは客用表示部28に表示する(ステップS89)。これにより、販売店の店員は、上記表示部27あるいは上記客用表示部28に表示された投票金額を当該会員に請求する。当該会員から投票金額を受領すると、販売店の店員は、上記入力部26により投票金額を受領したことを示す指示を入力する。すると、制御部21は、投票金額を受領したことを確認し(ステップS90、YES)、投票金額を受領したことを示す情報をセンターサーバ1へ送信する(ステップS91)。
【0078】
上記発券機2からの投票内容と会員データとを受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1aに当該会員番号に対応した記録されている投票予約を投票金額受領済みとし、予約されている投票内容の投票確定とし、その投票データを記録(登録)する(ステップS92)。予約された投票内容の投票を確定すると、制御部11は、さらに、投票金額に応じた利用ポイントの算出処理を行う(ステップS93)。この利用ポイントは、投票金額(くじの購入金額)に応じた点数である。上記利用ポイントを算出すると、制御部21は、上記会員データベース1cに記憶されている会員番号等に対応する利用ポイントを積算して会員データを更新する(ステップS94)。投票データの確定処理及び会員データの更新処理が完了すると、制御部11は、上記発券機2へ投票確定通知(投票完了通知)を送信する(ステップS95)。なお、上記投票確認通知とともに、上記利用ポイントを上記発券機2へ送信するようにしても良い。
【0079】
この投票確定通知を受信すると、上記発券機2の制御部21は、上記カード処理部30により当該会員の会員カードCに投票内容あるいは予約済みが投票内容が確定されたことを示す情報を記録する(ステップS96)。この際、利用ポイント等のデータを会員カードCに記録するようにしても良い。
【0080】
上記のように、第2の投票方法によれば、インターネットを介して、会員であるか否かを認証し、会員であることが認証された場合にくじの投票予約が可能となる。これにより、会員は、インターネットに接続可能な種々の機器でくじの投票予約が可能となり、販売店にてマークシートを記入したりする手間が省け、自宅などでゆっくり投票を行うことが可能となる。また、事業者側は、販売店でのマークシート処理、あるいは用紙などに印刷したくじの発券処理などを省くことが可能となる。
【0081】
次に、上記会員カードCを用いたくじの照会手順について説明する。
上記会員カードCを所持する会員によるくじの照会は、以下に説明する2通りの照会方法により可能であるものとする。なお、くじの照会としては、投票内容、当せん内容、累積ポイントなどのデータが照会できるものとする。第1の照会方法は、販売店に設置されている上記当せん確認機3によりくじの照会を行う照会方法である。第2の照会方法は、インターネット経由で、当該会員番号に対する投票データなどのくじの照会を行う照会方法である。
【0082】
まず、第1の照会方法について説明する。
図12は、第1の照会方法に係る当せん確認機3によるくじの照会動作を説明するためのフローチャートである。
まず、会員は、当せん確認機3が設置されている販売店へ赴く。上記当せん確認機3は、待機状態において、表示部47にメニュー画面が表示されている(ステップS100)。
【0083】
例えば、図13は、当せん確認機3に表示されるメニュー画面の例である。図13に示す例では、新投票内容表示/印字、投票内容表示/印字、全当せん内容表示/印字、及びポイント確認表示/印字などがメニュー画面の各メニュー項目として表示されている。上記新投票内容表示/印字の項目は、当該会員が投票した最新の投票内容のみの表示あるいは印字を選択する項目である。上記投票内容表示/印字の項目は、当該会員が投票した全ての投票内容の表示あるいは印字を選択する項目である。上記全当せん内容表示/印字は、当該会員が投票したくじのうち全ての当せんしたくじの内容表示あるいは印字を選択する項目である。上記ポイント確認表示/印字は、当該会員が獲得しているポイントの確認表示あるいは印字を選択する項目である。
【0084】
すなわち、くじの照会を行う場合、会員は、上記メニュー画面から照会したい項目を選択する(ステップS101)。例えば、上記メニュー画面には、照会可能な項目として、投票内容、当せん結果、ポイントなどが設けられているものとする。このようなメニュー画面に対して会員は、購入しているくじの投票内容を確認したい場合は投票内容の照会を選択し、購入しているくじの当せん結果を照会したい場合は当せん結果の照会を選択し、現在の貯まっているポイントを確認したい場合はポイント照会を選択する。
【0085】
照会内容が選択されると、制御部41は、表示部47に会員カードCをアンテナ部50にかざす旨を案内表示する。この案内表示に従って会員が会員カードCをアンテナ部50にかざすと、制御部41は、上記カード処理部49により会員カードCの記憶部63に記録されている記録内容を読み取る(ステップS102)。なお、会員カードCから当該会員カードが無効である旨を読み取った場合、制御部41は、当該会員カードが無効である旨を上記表示部47に表示するなどの無効処理を行うようになっている。
【0086】
上記会員カードCの記録内容を読み取ると、制御部41は、選択された照会項目のデータが会員カードCから判別可能なデータか否かを判断する(ステップS103)。この判断により会員カードCの記録内容から判別可能なデータでないと判断した場合、制御部41は、当該会員の会員番号等の会員データと照会内容とを上記センターサーバ1へ送信する(ステップS104)。
【0087】
上記当せん確認機3から会員データと照会内容とを受信した場合、上記センターサーバ1の制御部11は、上記ステップS49と同様に、受信した会員データに基づいて上記会員ネガデータベース1dによりネガチェックを行う(ステップS105)。このネガチェックにより当該会員データが有効であると判断した場合(ステップS105、OK)、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1a、上記当せんデータベース1bあるいは上記会員データベース1cにより会員データに基づいて照会内容を検索する(ステップS106)。会員データに基づいて照会内容を検索すると、制御部11は、検索結果を照会データとして当該当せん確認機3へ通知する。
また、上記判断により照会内容が会員カードC内のデータであると判断した場合(ステップS104、YES)、制御部41は、上記カード処理部49により照会内容を会員カードCから読み出す(ステップS108)。
【0088】
上記センターサーバ1から照会データを受信した場合、制御部41は、受信した照会データを表示部47に表示する(ステップS109)。また、上記会員カードCから照会内容を読み出した場合、制御部41は、会員カードCから読み出した照会内容を表示部47に表示する(ステップS109)。
【0089】
このような処理により会員が指示した照会内容が表示部47に表示された場合、会員は、上記表示部47に表示した照会内容の印刷を選択することが可能である。すなわち、上記表示部47に表示した照会内容の印刷を希望する場合、会員は、上記入力部46により照会内容の印刷を指示する(ステップS110)。ここで照会内容の印刷が指示されると、制御部41は、上記プリンタ部44により照会内容を用紙に印刷して出力する(ステップS111)。
【0090】
また、上記ステップS105のネガチェックにより無効であると判断した場合(ステップS105、NG)、上記センターサーバ1の制御部11は、当該当せん確認機3へ当該会員データの会員カードCが無効である旨を送信する。これにより、当該当せん確認機3では、NG処理を行う。このNG処理では、上記表示部47により当該会員カードCが無効である旨が表示されるとともに、上記カード処理部49により当該会員カードCに無効である旨が記録される。
【0091】
上記のように、第1の照会方法によれば、会員カードに記録されている投票内容、当せん結果、利用ポイント数などの情報を販売店に設置された当せん確認機3で会員自身の操作によって照会することが可能となる。これにより、会員カードに投票内容が表示されていなくとも、投票内容を容易に確認でき、さらに、投票内容に対する当せん結果あるいは利用ポイント数などの情報も容易に確認できる。また、販売店の店員は、くじの当せん確認などのために手間がかかることなく、照合業務が軽減される。
また、利用者の要望に応じて照会した内容を表示部に表示するだけでなく、照会内容を利用者の指示に応じて用紙に印刷して出力することができるようにしたため、利用者は投票内容、当せん結果、利用ポイント数などの情報を用紙に印刷した情報により確認でき、利便性が向上する。
【0092】
次に、第2の照会方法について説明する。
図14は、第2の照会方法に係るインターネット経由でのくじの照会動作を説明するためのフローチャートである。
この第2の照会方法では、インターネット経由でセンターサーバ1にアクセス可能な機器であれば、くじの照会が実行できるものとする。第2の照会方法では、例えば、インターネットに接続可能なパーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯端末などの機器にてくじの照会が可能であるが、以下の説明では、会員のユーザPC4にてくじの照会を行う場合について説明する。
【0093】
まず、会員は、ユーザPC4の操作部にてくじの照会を行うプログラムを起動する。くじの照会を行うプログラムが起動すると、ユーザPC4の制御部は、会員番号及びパスワードの入力画面を表示部に表示する。この入力画面において、会員は、操作部により会員番号及びパスワードを入力する(ステップS121)。会員番号及びパスワードが入力されると、制御部は、センターサーバ1へ会員番号及びパスワードを送信する(ステップS122)。なお、ユーザPC4にてセンターサーバ1が提供するホームページにアクセスし、ホームページ上で設けられている入力画面にて会員番号及びパスワードの入力を行うようにしても良い。
【0094】
上記ユーザPC4から会員番号及びパスワードを受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、受信した会員番号とパスワードとに基づいて送信者が会員であるか否かを認証する認証処理を行う(ステップS123)。なお、認証処理は、パスワードによる認証に限定されるものではなく、インターネット上でユーザ認証を行うものであれば良い。例えば、パスワードの代わりに、ユーザの生体情報等を用いて会員の認証処理を行うようにしても良い。この場合、センターサーバ1には会員データとして当該会員の生体情報を予め登録しておき、上記ユーザPC4から送信されるユーザの生体情報により認証処理が実行される。
【0095】
上記認証処理により会員であることが認証できなかった場合(ステップS124、NO)、センターサーバ1の制御部11は、当該ユーザPC4に会員であることが認証できなかった旨の通知(会員認証不可通知)を送信する(ステップS125)。
この会員認証不可通知を受信した場合、ユーザPC4は、表示部に上記操作部で入力された会員番号及びパスワードで会員であることが認証されなかった旨を表示する(ステップS126)。
【0096】
また、上記認証処理により会員であることが認証できた場合(ステップS124、YES)、センターサーバ1の制御部11は、会員に種々のサービスを提供するためのメニュー画面(会員用の画面)をユーザPC4に提供する(ステップS127)。この会員用の画面を提供された場合、ユーザPC4は、上記センターサーバ1から提供された会員用の画面を表示部に表示する(ステップS128)。
【0097】
例えば、図15は、当せん確認機3に表示されるメニュー画面の例である。図15に示す例では、新投票内容表示、投票内容表示、全当せん内容表示、ポイント確認表示、及び投票予約などがメニュー画面の各メニュー項目として表示されている。上記新投票内容表示の項目は、当該会員が投票した最新の投票内容のみの表示を選択する項目である。上記投票内容表示の項目は、当該会員が投票した全ての投票内容の表示を選択する項目である。上記全当せん内容表示は、当該会員が投票したくじのうち全ての当せんしたくじの内容の表示を選択する項目である。上記ポイント確認表示は、当該会員が獲得しているポイントの確認表示を選択する項目である。上記投票予約は、当該会員による上記のようなインターネット経由でのくじの投票予約を選択する項目である。
【0098】
上記会員用のメニュー画面において、当該会員は、操作部により照会したい項目(照会内容)を選択する(ステップS129)。照会内容を選択すると、当該会員は、ユーザPC4の操作部により照会の実行を指示する。これにより、ユーザPC4の制御部は、当該会員により選択された照会内容を上記センターサーバ1へ送信する(ステップS130)。
【0099】
上記ユーザPC4から照会内容を受信した場合、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1a、上記当せんデータベース1bあるいは上記会員データベース1cにより会員データに基づいて照会内容を検索する(ステップS131)。上記照会内容を検索すると、センターサーバ1の制御部11は、検索結果を照会データとして当該ユーザPC4へ通知する(ステップS132)。上記センターサーバ1からの照会データを受信した場合、ユーザPC4の制御部は、受信した照会データを表示部に表示する(ステップS133)。
【0100】
上記のように、第2の照会方法によれば、会員登録時に設定される会員番号とパスワードにより、投票内容、当せん結果、利用ポイント数などの情報をインターネットに接続可能な機器で会員自身の操作によって照会することが可能となる。これにより、会員は、会員カード自体に投票内容が表示されていなくとも、投票内容を容易に確認でき、さらに、投票内容に対する当せん結果あるいは利用ポイント数などの情報も容易に確認できる。
【0101】
次に、上記会員カードCを用いて投票されたくじに対する当せん通知について説明する。
図16は、会員に対するくじの当せん通知を行う場合の動作を説明するためのフローチャートである。
上記センターサーバ1には、当せんデータが確定する度に、全ての当せんデータが入力されるようになっている。このように上記センターサーバ1に当せんデータが入力されると(ステップS141)、制御部11は、投票データベース1aに記録されている全ての投票データと入力された当せんデータを照合し、当せんデータベース1bを作成する(ステップS142)。この結果、上記当せんデータベース1bには、全ての当せんしたくじ(当せん券)の情報が記録される。
【0102】
上記センターサーバ1に入力された当せんデータに対する当せんデータベース1bを作成すると、センターサーバ1の制御部11は、上記会員データベース1cにより当せん通知用の電子メールアドレスが設定されている会員を抽出する(ステップS144)。当せん通知用の電子メールアドレスが設定されている会員を抽出すると、制御部11は、抽出した会員の会員データに基づいて上記当せんデータベース1bを検索し、当該会員の当せん券があるか否かを判別する(ステップS145)。
【0103】
これにより当せん通知用の電子メールアドレスを設定している会員の当せん券があると判別した場合(ステップS146、YES)、制御部11は、当該会員に対する当せん通知としての電子メールを作成する(ステップS147)。この当せん通知としての電子メールは、例えば、図17に示すような形式で作成される。図17に示す電子メールでは、当せんしたくじを示す情報、当せん金額、及び払戻し期限日などから構成されている。このような電子メールを作成すると、制御部11は、作成した電子メールを上記会員データにより設定されている電子メールアドレス宛に送信する(ステップS148)。
【0104】
上記のように、当せんデータが確定するごとに、当せんデータと投票データとの照合を行い、当せんしている投票データの会員に対しては電子メールにて当せんを通知するようにしたものである。これにより、会員は、特別に当せん結果を気にしていなくとも、電子メールにて当せん結果の通知を受けることが可能となり、当せんしたくじの払戻を忘れてしまったり、投票したくじの当せん結果を照合する手間が省ける。また、販売店では、くじの当せん結果を照合する処理を行う必要がないため、販売店の店員の手間が省け、かつ、当せん確認機等の当せん結果を照合する機器の処理を減らすことが可能となる。
【0105】
次に、上記会員カードCを用いて投票されたくじの当せん金の払戻しについて説明する。
このくじシステムでは、会員カードCを所持する会員は、発券機2の設置されている販売店、銀行、あるいは、口座への振り込みにより当せんしたくじに対する当せん金を受け取ることができる。例えば、販売店では、上記発券機2により会員が所持する会員カードCで当せん金が支払われる。ただし、販売店では、高額の現金がないため、低額な当せん金の払戻しのみが行われるものとする。また、銀行では、高額な当せん金のくじの払戻しが可能であり、高額な当せん金は、銀行の行員により当せん者の本人確認等を行って、不正などがないことを確認した後に、人手により当せん金が支払われる。
【0106】
まず、上記発券機2が設置されている販売店での当せん金の払戻しについて説明する。
図18は、販売店での当せん金の払戻し処理を説明するためのフローチャートである。
まず、会員は、発券機2の設置されている販売店の店員に当せん金の払戻しを申し出て会員カードCを手渡す。会員カードを受け取ると、販売店の店員は、上記発券機2の入力部26により当せんの照会処理あるいはくじの払戻しを選択し(ステップS151)、上記アンテナ部31に会員カードCをかざす。すると、上記発券機2の制御部21は、上記カード処理部30にて会員カードCの記録内容を読み取り(ステップS152)、読み取った会員番号等の会員データを当せん金の払戻し要求とともに上記センターサーバ1へ送信する(ステップS153)。なお、当該会員カードが無効である旨を読み取った場合、制御部21は、無効処理を行い、当該会員カードによる当せん金の払戻し処理を行わないようになっている。
【0107】
上記発券機2から当せん金の払戻し要求を受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、まず、上記ステップS49と同様に、受信した会員データに基づいてネガチェックを行う(ステップS153)。このネガチェックにより当該会員データが有効であると判断した場合(ステップS153、NG)、上記センターサーバ1の制御部11は、上記発券機2から受信した会員データに対応する投票データを上記投票データベース1aより検索する(ステップS154)。
【0108】
この検索処理により当該会員データに対応する投票データを検索すると、上記制御部11は、検索した投票データと上記当せんデータベース1bに記録されている当せんデータとの照合処理を行う(ステップS155)。この照合処理により当該会員データに対応する投票データの当せん結果が得られると、制御部11は、当該発券機2へ当該会員の投票データに対する当せん結果を送信する(ステップS156)。
【0109】
上記センターサーバ1から当せん結果を受信すると、発券機2の制御部21は、当せんしたくじ及び当せん金などを示す当せん結果を表示部27あるいは客用表示部28に表示する(ステップS157)。このような表示により販売店の店員は、当せん金を当該会員に払戻し、払戻し完了を入力部26により指示する。上記入力部26により払戻し完了が指示されると(ステップS158、YES)、制御部21は、払戻しが完了したくじおよび当せん金を示す払戻し完了通知を上記センターサーバ1へ送信する(ステップS159)。上記発券機2からの払戻し通知を受信すると、上記センターサーバ1の制御部11は、上記投票データベース1aに払戻しが完了したくじの投票データに払戻し完了を示す情報を記録する(ステップS160)。また、上記センターサーバ1の制御部11は、上記会員データベース1cに払戻したくじ及び当せん金を示す情報を記録する。
【0110】
また、上記払戻し完了を上記センターサーバ1へ通知した際(ステップS159、YES)、上記発券機2の制御部21は、上記カード処理部30にて払戻し済みを示す情報を当該会員カードCに記録する(ステップS161)。これにより、当該会員カードCでの払戻しが要求されても、当該会員カードCの記録内容から払い戻し済みが直に判別できる。
【0111】
また、上記ステップS153のネガチェックにより当該会員データが無効であると判断された場合(ステップS153、NG)、上記センターサーバ1の制御部11は、当該発券機2へ当該会員カードCが無効である旨を通知する。この通知を受信した発券機2の制御部21は、当該会員カードに対するNG処理を行う。このNG処理では、上記表示部27あるいは上記客用表示部28により当該会員カードCが無効である旨を表示するとともに、上記カード処理機30により当該会員カードCに無効である旨を記録する。
【0112】
上記のように、発券機2で会員カードの会員データを読み取り、会員カードの記録内容から会員データに対応する投票データを検索し、この検索した投票データに対する当せんの有無を判定し、当せんしたくじに対する当せん金の払戻しを行うようにしたものである。これにより、会員は、会員カードのみで当せん金の払戻しを受けることが可能となり、利便性が向上する。
さらに、この会員カードシステムでは、会員が行った投票に対する当せん金を会員が予め指定した口座へ払い込むことができるものとする。以下、口座への当せん金の払い込みの動作について説明する。口座への当せん金の払い込みは、会員が予め設定している口座に当せん金を自動的に払い込む処理と、会員が指定した口座に当せん金を払い込む処理とが実現可能である。
【0113】
図19は、会員が予め指定した口座への当せん金の自動振り込み処理を説明するためのフローチャートである。
まず、会員は、予め当せん金を自動振り込みする口座を指定しておく。例えば、会員カードの申請時に、当せん金を自動振り込みする口座を申請しておくことにより自動振り込み口座が上記会員データベース1cに記録される。
上記センターサーバ1に当せんデータが入力されると(ステップS171)、制御部11は、上記投票データベース1aに記録されている全ての投票データと入力された当せんデータとを照合し、入力された当せんデータに対する当せんデータベース1bを作成する(ステップS172)。この結果、上記当せんデータベース1bには、全ての当せんしたくじ(当せん券)の情報が記録される。
【0114】
入力された当せんデータに対する当せんデータベース1bを作成すると、センターサーバ1の制御部11は、上記会員データベース1cにより当せん金の自動振込み口座が設定されている会員を抽出する(ステップS174)。当せん金の自動振込み口座が設定されている会員を抽出すると、制御部11は、抽出した会員の会員データに基づいて上記当せんデータベース1bを検索し、当該会員の当せん券があるか否かを判別する(ステップS175)。
これにより当せん金の自動振込み口座を設定している会員の当せん券があると判別した場合(ステップS176、YES)、制御部11は、当該会員に対する当せん金の自動振り込み処理を行う(ステップS177)。この自動振り込み処理は、上記センターサーバ1が上記銀行システムに対して当せん金及び振り込み口座情報を通知することにより行われる。
【0115】
上記のように、センターサーバでは会員が投票しているくじの当せん照合処理を行い、くじが当せんしていた場合、当該会員が予め当せん金の自動振り込み口座を指定していれば、当せん金の自動振り込みを行うようにしたものである。 これにより、会員は、投票したくじに対する当せん金の払戻しを忘れてしまうことがなく、確実に当せん金を受け取ることができる。また、投票したくじに対する当せんを会員が照合することがなくとも当せん金が指定口座に支払われる。販売店では、当せん金の払戻しやくじに対する当せん照合処理などの業務を軽減できる。
【0116】
次に、当せん通知に対して会員が指定した口座に当せん金を振り込み処理について説明する。
図20は、当せん通知を受けた会員が指定した口座に当せん金を振り込む処理を説明するためのフローチャートである。
ここでは、例えば、上述した動作により電子メールにて当せん通知を受信したものとする。すなわち、当せん通知を電子メールにて受信すると(ステップS181)、当せん金の振り込みを希望する会員は、当せん通知の電子メールに対する返信メールにて当せん金の振り込み先とする口座情報を入力する(ステップS182)。これにより当せん金の振り込み先としての口座情報を指定する返信メールを作成すると、会員は、当該返信メールの送信を指示する。すると、ユーザPC4の制御部は、当該返信メールをセンターサーバ1へ送信する(ステップS183)。
【0117】
上記ユーザPC4からの当せん金の振り込み先の口座情報が入力された返信メールを受信すると(ステップS185)、センターサーバ1の制御部11は、返信メールに基づいて本人認証処理を行う(ステップS186)。この本人認証処理では、例えば、各会員に与えられているパスワードに基づいて上記返信メールを送信した送信者が本人であるか否かを認証する。
【0118】
この本人認証処理により本人であることが認証されなかった場合(ステップS187、NO)、上記制御部11は、本人であることが確認でいないため指定された口座への当せん金の振り込みができないことを電子メール等により返信メールの発信元へ通知する(ステップS188)。この振り込みができないことを示す通知を受信したユーザPC4では、当該会員に対して振り込みが不可である旨を報知する(ステップS189)。
【0119】
また、上記判断により本人であることが認証されたと判断した場合、制御部11は、上記銀行システムと接続し、上記返信メールにて指定された口座への当せん金の振り込み処理を行う(ステップS190)。これにより返信メールにて指定された口座への当せん金の振り込み処理が完了した場合、制御部11は、当せん金を振り込んだくじの投票データに対応して当せん金が払い込み済みであることを示す情報を上記投票データベース1aあるいは上記会員データベース1cに記録する(ステップS191)。
【0120】
また、当せん金の払い込み処理が完了すると、制御部11は、振り込み完了を知らせるための振り込み完了通知をユーザPC4へ通知する(ステップS192)。このような振り込み完了通知を受信すると、ユーザPC4の制御部は、当該会員に指定口座への当せん金の振り込みが完了したことを報知する(ステップS193)。
【0121】
上記のように、センターサーバから送信した会員への当せん通知に対して当せん金の払い込み口座を指定する返信メールを受信した場合、当該会員が当せん通知の返信メールにて指定した口座に当せん金の振り込み処理を行うようにしたものである。
これにより、会員は、当せん通知により投票したくじの当せん結果を知ることができるとともに、当せん金を当該会員の指定口座にて受け取ることができる。従って、会員に対してインターネット経由でくじの当せん通知、当せん金の振り込みができるため、販売店では、当せん金の払戻しやくじに対する当せん照合処理などの業務を軽減できる。
【0122】
上記のように、上述した実施の形態では、会員カードを発行し、各会員に対する種々のサービスを提供するようにしたものである。これにより、上述したような実施の形態によれば、くじを行う事業者、販売店の店員、および、くじの購入者(会員)にとって、以下のような効果がある。
まず、事業者は、ヘビーユーザを会員に取り込むことにより実際に用紙に印刷して発券するくじの枚数が減少し、発券機の発券機構の負荷が軽減され、発券機の故障率が低減される。つまり、発券機の故障による販売機会の損失を減らすことが可能となる。さらに、事業者は、センターサーバに蓄積されるデータにより会員の購買動向を把握することが可能となり、利用者の購買動向に合わせたプロモーション活動が可能となる。
【0123】
また、販売店の店員は、くじとして発券される用紙など消耗品の取り扱いが減り、発券機のメンテナンス性が向上する。また、発券機とともに併設される当せん確認機により各利用者がそれぞれ自身のくじの照合作業が行えるため、販売店の店員が発券機を操作してくじの照合処理を行う作業が低減される。
また、会員は、購入したくじの金額に応じて、ポイントが与えられるため、獲得ポイントに応じた種々のサービスが受けられる。つまり、くじの購入のインセンティブとなる。また、複数のくじを購入した場合、会員は、複数のくじを販売店に持ち込まなくとも、1枚の会員カードで投票したくじの当せん照会が可能となる。また、会員カードを紛失したり、破損しても投票データが保護される。また、投票したくじに対する当せん通知を自動的に電子メールにて受け取ることができたり、当せん金の自動振り込みが受けられる。
【0124】
また、上述した実施の形態では、会員カードとして無線カードを用いる場合について説明したが、携帯電話のような携帯端末5により会員に対するサービスを提供するようにしても良い。さらに、インターネットに接続可能な携帯電話のような携帯端末5であれば、携帯端末5を用いて、ユーザPC4と同様に、インターネット経由で投票内容、当せん内容、ポイントなどの照会、投票予約、あるいは、当せん通知の受信などが可能である。
このように、携帯端末5を会員カードC及びユーザPC4の代わりに用いることにより、会員ごとに会員カードを発行する必要がなく、さらに、利用者がどこにいても携帯端末機から投票内容、当せん内容、ポイントの照会を行ったり、投票予約を行うことができ、利用者の利便性が向上する。
【0125】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、販売店での券の販売機会の損失を低減し、かつ、券の購入者の利便性を向上させることができる券の発行システム及び発行方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る会員カードシステムの構成例を示す図。
【図2】センターサーバの概略構成例を示すブロック図。
【図3】発券機の概略構成例を示すブロック図。
【図4】当せん確認機の概略構成例を示すブロック図。
【図5】会員カードの構成例を示すブロック図。
【図6】会員カードの記憶部に記録されるデータの構成例を示す図。
【図7】会員カードの発行動作の例を説明するためフローチャート。
【図8】会員カードの再発行動作の例を説明するためのフローチャート。
【図9】会員カードによる発券機でのくじの投票(第1の投票方法)の例を説明するためのフローチャート。
【図10】ユーザPCによるインターネット経由でのくじの投票予約(第2の投票方法)の例を説明するためのフローチャート。
【図11】インターネット経由で投票予約されたくじの購入動作の例を説明するためのフローチャート。
【図12】会員カードによる当せん確認機でのくじの照会(第1の照会方法)の例を説明するフローチャート。
【図13】当せん確認機でのメニュー画面の表示例を示す図。
【図14】ユーザPCによるインターネット経由でのくじの照会(第2の照会方法)の例を説明するフローチャート。
【図15】当せん確認機でのメニュー画面の表示例を示す図。
【図16】会員への当せん通知を行う場合の動作例を説明するためのフローチャート。
【図17】当せん通知としての電子メールの例を示す図。
【図18】会員カードによる発券機での当せんしたくじに対する払戻し処理の例を説明するためのフローチャート。
【図19】当せんしたくじに対する当せん金の自動振り込み処理の例を説明するためのフローチャート。
【図20】当せんしたくじに対する当せん金を会員が指定した口座に振り込む処理の動作例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
C…会員カード、Ca…ICチップ、1…センターサーバ、2…発券機、3…当せん確認機、4…ユーザPC、5…携帯端末、6…銀行システム、1a…投票データベース、1b…当せんデータベース、1c…会員データベース、1d…会員ネガデータベース、11、21、41…制御部、12、22、42…電源部、13…メモリ部、14…大容量記憶装置、15、26、46…入力部、16、27、47…表示部、17、32、51…通信部、23、43…スキャナ部、24…投票券印刷部、25、45…VOID印字部、28…客用表示部、29、48…スピーカ部、30、49…カード処理部、31、50…アンテナ部、44…プリンタ部、61…制御部、62…アンテナ部、63…記憶部
Claims (24)
- 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有する会員への券の発行システムにおいて、
前記販売機は、
利用者からの会員登録の申し出に基づいて前記サーバ装置へ新規の会員登録を要求する登録要求手段と、
この登録要求手段による新規の会員登録要求に対して前記サーバ装置から新規登録の許可と当該会員に対する会員情報とを受信したのに基づき、前記会員情報を記録した記録媒体を当該会員に対して発行する発行手段と、
この発行手段により発行した記憶媒体を所持する会員からの申し出に基づく内容の券の発行を前記サーバ装置へ要求する発行要求手段と、
この発行要求手段により発行を要求した券の発行が前記サーバ装置にて許可されたのに基づき、当該会員に対して発行された券の発行内容を示す情報を前記記憶媒体に記録する記録手段と、
前記サーバ装置は、
前記販売機から新規の記憶媒体の発行要求を受信したのに基づき、当該会員に対する会員情報を記録する第1の記録手段と、
この第1の記録手段により会員情報を記録したのに基づき、当該会員に対する新規の記憶媒体を許可する旨と当該会員の会員情報とを送信する送信手段と、
前記販売機から券の発行要求を受信したのに基づき、発行が要求された券の発行が可能か否かを判断する判断手段と、
この判断手段により券の発行が可能であると判断したのに基づき、発行する券の発行内容を会員情報に対応させて記録する第2の記録手段と、
この第2の記録手段に会員情報に対応して券の発行内容を記録したのに基づき、当該販売機へ発行の許可を通知する通知手段と、有する、
を具備することを特徴とする券の発行システム。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有する会員への券の発行システムにおいて、
前記販売機は、
各会員にそれぞれ与えられている各会員の会員情報が登録されている記憶媒体を所持する会員からの申し出に基づく内容の券の発行を前記サーバ装置へ要求する発行要求手段と、
この発行要求手段により発行を要求した券の発行が前記サーバ装置にて許可されたのに基づき、当該会員に対して発行された券の発行内容を示す情報を前記記憶媒体に記録する記録手段と、
前記会員からの前記記憶媒体の再発行の申し出に基づいて前記サーバ装置へ前記記憶媒体の再発行を要求する再発行要求手段と、
この再発行要求手段による要求に対して前記サーバ装置から再発行の許可と新たな会員情報とを受信したのに基づき、当該会員に対して記憶媒体を再発行する再発行手段と、有し、
前記サーバ装置は、
会員情報が記録されている記憶媒体を所持している会員に対する会員情報が記録されている第1の記録手段と、
前記販売機から券の発行要求を受信したのに基づき、発行が要求された券の発行が可能か否かを判断する判断手段と、
この判断手段により券の発行が可能であると判断したのに基づき、発行する券の発行内容を会員情報に対応させて記録する第2の記録手段と、
この第2の記録手段に会員情報に対応して発行内容を記録したのに基づき、当該販売機へ発行の許可を通知する通知手段と、
前記第1の記録手段に会員情報が記録されている会員から前記記録媒体の再発行の要求を受けたのに基づき、当該会員に対する新たな会員情報を前記第1の記録手段に記録するとともに、上記第2の記録手段に元の会員情報に対応して記憶されている全ての券の発行内容を新たな会員情報に対応させて記録し、当該会員に対する元の会員情報に対応する全てのデータを無効化する再登録手段と、
当該販売機に対して記憶媒体の再発行を許可する旨と新たな会員情報とを送信する送信手段と、を有する、
を具備することを特徴とする券の発行システム。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有する会員への券の発行システムにおいて、
前記販売機は、
予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員からの申し出に従って券の発行内容を入力する入力手段と、
この入力手段により入力された券の発行内容を前記サーバ装置へ通知する通知手段と、
この通知手段により通知された券の発行内容が前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力手段により入力された発行内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録手段と、を有し、
前記確認機は、
前記会員が所持している前記記憶媒体に記録されている記録内容を読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取った前記記録媒体に記録されている情報に基づいて、当該会員に発行された券に関する情報を前記サーバ装置に問い合わせる問合手段と、
この問合手段により問合せに対して前記サーバ装置から当該会員の発行内容に関する情報を受信したのに基づき、当該会員に発行された券に関する情報を報知する報知手段と、を有する、
ことを特徴とする券の発行システム。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有する会員への券の発行システムにおいて、
前記販売機は、
予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員からの申し出に従ってくじの投票内容を入力する入力手段と、
この入力手段により入力されたくじの投票内容を前記サーバ装置へ通知する通知手段と、
この通知手段により通知された投票内容のくじが前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力手段により入力されたくじの投票内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録手段と、を有し、
前記確認機は、
前記会員が所持している前記記憶媒体に記録されている記録内容を読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取った前記記録媒体に記録されている情報に基づいて、当該会員が投票したくじに関する情報を前記サーバ装置に問い合わせる問合手段と、
この問合手段により問合せに対して前記サーバ装置から当該会員が投票したくじに関する情報を受信したのに基づき、当該会員が投票したくじに関する情報を報知する報知手段と、を有する、
ことを特徴とする券の発行システム。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有する会員への券の発行システムにおいて、
前記販売機は、
予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員が所持している記憶媒体から会員情報を読み取る読取手段と、
この読取手段により上記記憶媒体から会員情報を読み取った会員からの申し出に従ってくじの投票内容を入力する入力手段と、
この入力手段により入力されたくじの投票内容と前記読取手段により読み取った会員情報とを前記サーバ装置へ通知する通知手段と、
この通知手段により通知された会員情報に対応する投票内容のくじが前記サーバ装置にて受付けられた場合、前記サーバ装置にて受付けられたくじの投票内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録手段と、を有し、
前記確認機は、
前記会員が所持している前記記憶媒体に記録されている記録内容を読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取った前記記録媒体に記録されている情報に基づいて、当該会員が投票したくじの当せん結果を前記サーバ装置に問い合わせる問合手段と、
この問合手段による当せん結果の問合せに対して当該会員が投票したくじの当せん結果を前記サーバ装置から受信したのに基づき、当該会員が投票したくじに対する当せん結果を報知する報知手段と、を有する、
ことを特徴とする券の発行システム。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有する会員への券の発行システムにおいて、
前記販売機は、
予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員が所持している記憶媒体から会員情報を読み取る読取手段と、
この読取手段により上記記憶媒体から会員情報を読み取った会員からの申し出に従って券の発行内容を入力する入力手段と、
この入力手段により入力された券の発行内容と前記読取手段により読み取った会員情報とを前記サーバ装置へ通知する通知手段と、
この通知手段により通知された会員情報に対応する券の発行内容が前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力手段により入力された券の発行内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録手段と、を有し、
前記サーバ装置は、
予め各会員の認証情報を含む会員情報が記録されている記録手段と、
前記会員が操作する機器から会員情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員情報と認証情報と前記記録手段に記録されている会員情報とに基づいて正当な会員であるか否かを認証する認証手段と、
この認証手段により会員であることが認証できたのに基づき、当該機器からの当該会員に発行されている券に関する照会要求を受付ける受付け手段と、
この受付け手段により券に関する照会要求を受付けた場合、当該機器から要求された照会内容に基づいて当該会員に発行されている券に関する情報を当該機器へ提供する提供手段と、を有する、
ことを特徴とする券の発行システム。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有する会員への券の発行システムにおいて、
前記販売機は、
予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員が所持している記憶媒体から会員情報を読み取る読取手段と、
この読取手段により上記記憶媒体から会員情報を読み取った会員からの申し出に従ってくじの投票内容を入力する入力手段と、
この入力手段により入力されたくじの投票内容と前記読取手段により読み取った会員情報とを前記サーバ装置へ通知する通知手段と、
この通知手段により通知された会員情報に対応する投票内容のくじが前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力手段により入力されたくじの投票内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録手段と、を有し、
前記サーバ装置は、
予め各会員の認証情報を含む会員情報が記録されている記録手段と、
前記会員が操作する機器から会員情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員情報と認証情報と上記記録手段に記録されている会員情報に基づいて正当な会員であるか否かを認証する認証手段と、
この認証手段により正当な会員であることが認証できたのに基づき、当該機器からの当該会員が投票したくじに関する照会要求を受付ける受付け手段と、
この受付け手段によりくじに関する照会要求を受付けた場合、当該機器から要求された照会内容に基づいて当該会員が投票したくじに関する情報を当該機器へ提供する提供手段と、を有する、
ことを特徴とする券の発行システム。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有する会員への券の発行システムにおいて、
前記サーバ装置は、
予め各会員の認証情報を含む会員情報が記録されている記録手段と、
前記会員が操作する機器から会員を示す情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員を示す情報と認証情報と上記記録手段に記録されている会員情報とに基づいて、正当な会員であるか否かを認証する認証手段と、
この認証手段により正当な会員であることを認証したのに基づき、当該機器による前記会員からの券の発行予約を受付ける受付け手段と、
この受付け手段により券の発行予約を受付けた機器による当該会員からの要求に従って券の発行予約を行う予約手段と、を有し
前記販売機は、
予め会員情報が記録されている記憶媒体に記録されている記録内容を読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取った前記記録媒体に記録されている会員情報に基づいて、当該会員が予約済みの券に関する情報を問い合わせる問合手段と、
この問合せ手段に対してサーバ装置から当該会員が予約した券に関する情報を受信したのに基づき、上記予約済みの券の発行内容を示す情報を前記記録媒体に記録する記録手段と、を有する、
ことを特徴とする券の発行システム。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有する会員への券の発行システムにおいて、
前記サーバ装置は、
予め各会員の認証情報を含む会員情報が記録されている記録手段と、
前記会員が操作する機器から会員を示す情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員を示す情報と認証情報と上記記録手段に記録されている会員情報とに基づいて、正当な会員であるか否かを認証する認証手段と、
この認証手段により正当な会員であることを認証したのに基づき、当該機器による前記会員からのくじの投票を受付ける受付け手段と、
この受付け手段によりくじの投票が受付けられた機器からの投票内容に従ってくじの発行予約を行う予約手段と、を有し、
前記販売機は、
予め会員情報が記録されている記憶媒体に記録されている記録内容を読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取った前記記録媒体に記録されている会員情報に基づいて、当該会員が予約済みのくじに関する情報を問い合わせる問合手段と、
この問合せ手段による問合せに対して前記サーバ装置から当該会員が予約したくじに関する情報を受信したのに基づき、上記予約済みのくじの投票内容を示す情報を前記記録媒体に記録する記録手段と、を有する、
ことを特徴とする券の発行システム。 - 会員に関する情報及びくじに関する情報を記録するサーバ装置を有する会員への券の発行システムにおいて、
前記サーバ装置は、
予め会員に対する会員情報が予め記録されている第1の記録手段と、
各会員を示す情報に対応して各会員が投票したくじの投票内容を記録する第2の記録手段と、
くじの当せんデータが入力された際に、前記第2の記録手段に記録されている投票内容とくじの当せんデータとを照合する照合手段と、
この照合手段により当せんデータと一致する投票内容のくじを投票した会員を示す情報に基づいて、前記第1の記録手段に記録されているくじが当せんした会員の会員情報を検索し、当該会員に対して当せん通知用のメールアドレスが設定されているか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により当せん通知用のメールアドレスが設定されている場合、当該会員への当せん通知を送信する送信手段と、を有する、
ことを特徴とする券の発行システム。 - 会員に関する情報及びくじに関する情報を記録するサーバ装置を有する会員への券の発行システムにおいて、
前記サーバ装置は、
予め会員に対する会員情報が予め記録されている第1の記録手段と、
各会員を示す情報に対応して各会員が投票したくじの投票内容を記録する第2の記録手段と、
くじの当せんデータが入力された際に、前記第2の記録手段に記録されている投票内容と前記当せんデータとを照合する照合手段と、
この照合手段により前記当せんデータと一致する投票内容のくじを投票した会員を示す情報に基づいて、前記第1の記録手段に記録されているくじが当せんした会員の会員情報を検索し、当該会員の当せん金を振り込む先が設定されているか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により判断された当せん金の振り込み先が予め設定されている場合に、当該会員が投票したくじに対する当せん金を前記振り込み先に振り込む処理を行う処理手段と、を有する、
ことを特徴とする券の発行システム。 - 会員に関する情報及びくじに関する情報を記録するサーバ装置を有する会員への券の発行システムにおいて、
前記サーバ装置は、
予め会員に対する会員情報が予め記録されている第1の記録手段と、
各会員を示す情報に対応して各会員が投票したくじの投票内容を記録する第2の記録手段と、
くじの当せんデータが入力された際に、前記第2の記録手段に記録されている投票内容と前記当せんデータとを照合する照合手段と、
この照合手段により当せんデータと一致する投票内容のくじを投票した会員を示す情報に基づいて、前記第1の記録手段に記録されているくじが当せんした会員の会員情報を検索し、当該会員に対して当せん通知用のメールアドレスが設定されているか否かを判断する判断手段と、
この判断手段により当せん通知用のメールアドレスが設定されている場合、当該会員への当せん通知を送信する送信手段と、
この送信手段により送信した当せん通知としての電子メールに対する返信メールにて当該会員から指定する振り込み先の口座情報を受信した場合、受信した振り込み先に当該会員が投票したくじの当せん金を振り込む処理を行う処理手段と、を有する、
ことを特徴とする券の発行システム。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、利用者からの会員登録の申し出に基づいて前記販売機から前記サーバ装置へ新規の会員登録を要求する登録要求工程と、
前記販売機から新規の記憶媒体の発行要求を受信したのに基づき、当該会員に対する会員情報を前記サーバ装置の第1の記録手段に記録する第1の記録工程と、
この第1の記録工程により会員情報を記録したのに基づき、当該会員に対する新規の記憶媒体を許可する旨と当該会員の会員情報とを前記サーバ装置から前記販売機へ送信する送信工程と、
この送信工程により前記サーバ装置から新規登録の許可と当該会員に対する会員情報とを受信したのに基づき、前記販売機にて前記会員情報を記録した記録媒体を当該会員に対して発行する発行工程と、
この発行工程により発行した記憶媒体を所持する会員からの申し出に基づく内容の券の発行を前記サーバ装置へ要求する発行要求工程と、
前記販売機からの発行要求を受信したのに基づき、発行が要求された券の発行が可能か否かを前記サーバ装置にて判断する判断工程と、
この判断工程により券の発行が可能であると判断したのに基づき、発行する券の発行内容を会員情報に対応させて前記サーバ装置の第2の記録手段に記録する第2の記録工程と、
この第2の記録手段に会員情報に対応して券の発行内容を記録したのに基づき、前記サーバ装置から前記販売機へ券の発行の許可を通知する通知工程と、
この通知工程により前記サーバ装置から券の発行が許可されたのに基づき、当該会員に対して発行された券の発行内容を示す情報を前記記憶媒体に記録する記録工程と、
有することを特徴とする券の発行方法。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続され、会員情報が記録されている記憶媒体を所持している会員に対する会員情報が記録されている第1の記録手段を具備したサーバ装置とを有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、
前記記憶媒体を所持する会員からの申し出に基づく内容の券の発行を前記販売機から前記サーバ装置へ要求する発行要求工程と、
前記販売機から券の発行要求を受信したのに基づき、発行が要求された券の発行が可能か否かを判断する判断工程と、
この判断工程により券の発行が可能であると判断したのに基づき、発行する券の発行内容を会員情報に対応させて第2に記録手段に記録する第2の記録工程と、
この第2の記録工程に会員情報に対応して券の発行内容を記録したのに基づき、前記サーバ装置から前記販売機へ発行の許可を通知する通知工程と、
この通知工程により前記サーバ装置から券の発行が許可されたのに基づき、当該会員に対して発行された券の発行内容を示す情報を前記記憶媒体に記録する記録工程と、
前記会員からの前記記憶媒体の再発行の申し出に基づいて前記サーバ装置へ前記記憶媒体の再発行を要求する再発行要求工程と、
この再発行要求工程により前記第1の記録手段に会員情報が記録されている会員から前記記録媒体の再発行の要求を受けたのに基づき、当該会員に対する新たな会員情報を前記第1の記録手段に記録するとともに、上記第2の記録手段に記録されている元の会員情報に対応する全ての券の発行内容を新たな会員情報に対応させて再記録し、当該会員に対する元の会員情報に対応する全てのデータを無効化する再登録工程と、
この再登録工程が完了したのに基づき、前記サーバ装置から当該販売機に対して記憶媒体の再発行を許可する旨と新たな会員情報とを送信する送信工程と、
この送信工程により前記サーバ装置から再発行の許可と新たな会員情報とを受信したのに基づき、当該会員に対して記憶媒体を前記販売機にて再発行する再発行工程と、
を有することを特徴とする券の発行方法。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、
予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員からの申し出に従って券の発行内容を販売機にて入力する入力工程と、
この入力工程により入力された券の発行内容を前記サーバ装置へ通知する通知工程と、
この通知工程により通知された券の発行内容が前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力工程により入力された発行内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録工程と、
前記会員が所持している前記記憶媒体に記録されている記録内容を読み取る読取工程と、
この読取工程により読み取った前記記録媒体に記録されている情報に基づいて、当該会員に発行された券に関する情報を前記サーバ装置に問い合わせる問合工程と、
この問合工程による問合せに対して前記サーバ装置から当該会員の発行内容に関する情報を受信したのに基づき、当該会員に発行された券に関する情報を報知する報知工程と、
を有することを特徴とする券の発行方法。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、
予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員からの申し出に従ってくじの投票内容を前記販売機にて入力する入力工程と、
この入力工程により入力されたくじの投票内容を前記サーバ装置へ通知する通知工程と、
この通知工程により通知された投票内容のくじが前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力工程により入力されたくじの投票内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録工程と、
前記会員が所持している前記記憶媒体に記録されている記録内容を読み取る読取工程と、
この読取工程により読み取った前記記録媒体に記録されている情報に基づいて、当該会員が投票したくじに関する情報を前記サーバ装置に問い合わせる問合工程と、
この問合工程による問合せに対して前記サーバ装置から当該会員が投票したくじに関する情報を受信したのに基づき、当該会員が投票したくじに関する情報を報知する報知工程と、
を有することを特徴とする券の発行方法。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、
予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員が所持している記憶媒体から会員情報を前記販売機にて読み取る読取工程と、
この読取工程により上記記憶媒体から会員情報を読み取った会員からの申し出に従ってくじの投票内容を入力する入力工程と、
この入力工程により入力されたくじの投票内容と前記読取工程により読み取った会員情報とを前記サーバ装置へ通知する通知工程と、
この通知工程により通知された会員情報に対応する投票内容のくじが前記サーバ装置にて受付けられた場合、前記サーバ装置にて受付けられたくじの投票内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録工程と、
前記会員が所持している前記記憶媒体に記録されている記録内容を前記確認機にて読み取る読取工程と、
この読取工程により読み取った前記記録媒体に記録されている情報に基づいて、当該会員が投票したくじの当せん結果を前記サーバ装置に問い合わせる問合工程と、
この問合工程による当せん結果の問合せに対して当該会員が投票したくじの当せん結果を前記サーバ装置から受信したのに基づき、当該会員が投票したくじに対する当せん結果を報知する報知工程と、
を有することを特徴とする券の発行方法。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、
予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員が所持している記憶媒体から会員情報を前記販売機にて読み取る読取工程と、
この読取工程により上記記憶媒体から会員情報を読み取った会員からの申し出に従って券の発行内容を入力する入力工程と、
この入力工程により入力された券の発行内容と前記読取工程により読み取った会員情報とを前記サーバ装置へ通知する通知工程と、
この通知工程により通知された会員情報に対応する券の発行内容が前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力工程により入力された券の発行内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録工程と、
前記会員が操作する機器から会員情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員情報と認証情報とに基づいて正当な会員であるか否かを前記サーバ装置にて認証する認証工程と、
この認証工程により正当な会員であることが認証できたのに基づき、当該機器からの当該会員に発行されている券に関する照会要求を受付ける受付け工程と、この受付け工程により券に関する照会要求を受付けた場合、当該機器から要求された照会内容に基づいて当該会員に発行されている券に関する情報を当該機器へ提供する提供工程と、
を有することを特徴とする券の発行方法。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置と、このサーバ装置と接続される確認機と有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、
予め前記サーバ装置に会員情報が登録されている会員が所持している記憶媒体から会員情報を前記販売機にて読み取る読取工程と、
この読取工程により上記記憶媒体から会員情報を読み取った会員からの申し出に従ってくじの投票内容を入力する入力工程と、
この入力工程により入力されたくじの投票内容と前記読取工程により読み取った会員情報とを前記サーバ装置へ通知する通知工程と、
この通知工程により通知された会員情報に対応する投票内容のくじが前記サーバ装置にて受付けられた場合に、前記入力工程により入力されたくじの投票内容を示す情報を当該会員が所持している記憶媒体に記録する記録工程と、
前記会員が操作する機器から会員情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員情報と認証情報とに基づいて正当な会員であるか否かを前記サーバ装置にて認証する認証工程と、
この認証工程により正当な会員であることが認証できたのに基づき、当該機器からの当該会員が投票したくじに関する照会要求を受付ける受付け工程と、
この受付け工程によりくじに関する照会要求を受付けた場合、当該機器から要求された照会内容に基づいて当該会員が投票したくじに関する情報を当該機器へ提供する提供工程と、
を有することを特徴とする券の発行方法。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、予め各会員の認証情報を含む会員情報を前記サーバ装置の記録手段に記録しておく記録工程と、
前記会員が操作する機器から会員を示す情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員を示す情報と認証情報と上記記録手段に記録されている会員情報とに基づいて、正当な会員であるか否かを認証する認証工程と、
この認証工程により正当な会員であることを認証したのに基づき、当該機器による前記会員からの券の発行予約を受付ける受付け工程と、
この受付け工程により券の発行予約を受付けた機器による当該会員からの要求に従って券の発行予約を行う予約工程と、
予め会員情報が記録されている記憶媒体に記録されている記録内容を前記販売機にて読み取る読取工程と、
この読取工程により読み取った前記記録媒体に記録されている会員情報に基づいて、当該会員が予約済みの券に関する情報を問い合わせる問合工程と、
この問合工程に対してサーバ装置から当該会員が予約した券に関する情報を受信したのに基づき、上記予約済みの券の発行内容を示す情報を前記記録媒体に記録する記録工程と、
を有することを特徴とする券の発行方法。 - 券の販売店に設置される販売機と、この販売機と接続されるサーバ装置とを有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、予め各会員の認証情報を含む会員情報を前記サーバ装置の記録手段に記録しておく記録工程と、
前記会員が操作する機器から会員を示す情報と認証情報とを受信した際に、受信した会員を示す情報と認証情報と上記記録手段に記録されている会員情報とに基づいて、正当な会員であるか否かを認証する認証工程と、
この認証工程により正当な会員であることを認証したのに基づき、当該機器による前記会員からのくじの投票を受付ける受付け工程と、
この受付け工程によりくじの投票が受付けられた機器からの投票内容に従ってくじの発行予約を行う予約工程と、
予め会員情報が記録されている記憶媒体に記録されている記録内容を前記販売機にて読み取る読取工程と、
この読取工程により読み取った前記記録媒体に記録されている会員情報に基づいて、当該会員が予約済みのくじに関する情報を問い合わせる問合工程と、
この問合せ工程による問合せに対して前記サーバ装置から当該会員が予約したくじに関する情報を受信したのに基づき、上記予約済みのくじの投票内容を示す情報を前記記録媒体に記録する記録工程と、
を有することを特徴とする券の発行方法。 - 会員に関する情報及びくじに関する情報を記録するサーバ装置を有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、
予め会員に対する会員情報を第1の記録手段に予め記録しておく第1の記録工程と、
各会員を示す情報に対応して各会員が投票したくじの投票内容を第2の記録手段に記録する第2の記録工程と、
くじの当せんデータが入力された際に、前記第2の記録手段に記録されている投票内容とくじの当せんデータとを照合する照合工程と、
この照合工程により当せんデータと一致する投票内容のくじを投票した会員を示す情報に基づいて、前記第1の記録工程に記録されているくじが当せんした会員の会員情報を検索し、当該会員に対して当せん通知用のメールアドレスが設定されているか否かを判断する判断工程と、
この判断工程により当せん通知用のメールアドレスが設定されている場合、当該会員への当せん通知を送信する送信工程と、
を有することを特徴とする券の発行方法。 - 会員に関する情報及びくじに関する情報を記録するサーバ装置を有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、
予め会員に対する会員情報を第1の記録手段に予め記録しておく第1の記録工程と、
各会員を示す情報に対応して各会員が投票したくじの投票内容を第2の記録手段に記録する第2の記録工程と、
くじの当せんデータが入力された際に、前記第2の記録手段に記録されている投票内容と前記当せんデータとを照合する照合工程と、
この照合工程により前記当せんデータと一致する投票内容のくじを投票した会員を示す情報に基づいて、前記第1の記録手段に記録されているくじが当せんした会員の会員情報を検索し、当該会員の当せん金を振り込む先が設定されているか否かを判断する判断工程と、
この判断工程により判断された当せん金の振り込み先が予め設定されている場合に、当該会員が投票したくじに対する当せん金を前記振り込み先に振り込む処理を行う処理工程と、
を有することを特徴とする券の発行方法。 - 会員に関する情報及びくじに関する情報を記録するサーバ装置を有するシステムに用いられる会員への券の発行方法において、
予め会員に対する会員情報を第1の記録手段に予め記録しておく第1の記録工程と、
各会員を示す情報に対応して各会員が投票したくじの投票内容を第2の記録手段に記録する第2の記録工程と、
くじの当せんデータが入力された際に、前記第2の記録手段に記録されている投票内容と前記当せんデータとを照合する照合工程と、
この照合工程により当せんデータと一致する投票内容のくじを投票した会員を示す情報に基づいて、前記第1の記録手段に記録されているくじが当せんした会員の会員情報を検索し、当該会員に対して当せん通知用のメールアドレスが設定されているか否かを判断する判断工程と、
この判断工程により当せん通知用のメールアドレスが設定されている場合、当該会員への当せん通知を送信する送信工程と、
この送信工程により送信した当せん通知としての電子メールに対する返信メールにて当該会員から指定する振り込み先の口座情報を受信した場合、受信した振り込み先に当該会員が投票したくじの当せん金を振り込む処理を行う処理工程と、
を有することを特徴とする券の発行方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002188571A JP2004030459A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 券の発行システムと券の発行方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002188571A JP2004030459A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 券の発行システムと券の発行方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004030459A true JP2004030459A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31183287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002188571A Pending JP2004030459A (ja) | 2002-06-27 | 2002-06-27 | 券の発行システムと券の発行方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004030459A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006252082A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Fujitsu Ltd | 投票券払戻方法,投票券払戻装置および投票券払戻プログラム |
JP7440118B2 (ja) | 2018-08-10 | 2024-02-28 | 株式会社コナミアミューズメント | ゲームシステム |
-
2002
- 2002-06-27 JP JP2002188571A patent/JP2004030459A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006252082A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Fujitsu Ltd | 投票券払戻方法,投票券払戻装置および投票券払戻プログラム |
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