JP2004029932A - 電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業項目に関連する図面の該当部分を作業者が一目で認識できる電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法を提供することを目的とする。
【解決手段】作業者が「取外し作業」というように音声入力すると、制御部は、音声認識プログラムに従って、マイクが受け付けた音声入力を認識し、作業項目データベースから「取外し作業」に関する図面と作業項目とを関連付けした作業項目データを抽出し、表示装置に「取外し作業」に関する図面と作業項目の画面を表示する。
【選択図】 図4
【解決手段】作業者が「取外し作業」というように音声入力すると、制御部は、音声認識プログラムに従って、マイクが受け付けた音声入力を認識し、作業項目データベースから「取外し作業」に関する図面と作業項目とを関連付けした作業項目データを抽出し、表示装置に「取外し作業」に関する図面と作業項目の画面を表示する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータやインターネットなどの発達に伴って、マニュアルを電子化して閲覧することが可能になっている。この電子マニュアルは、紙の使用量削減、マニュアルの更新の容易化といった利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、整備マニュアルなど、図面に作業項目をインデックス表示している場合、これを電子化すると次の問題がある。つまり、図面中にインデックスが多く存在する場合、図面中の該当個所を探し出すのにかなりの時間を要し、作業効率が悪いものとなってしまうことが考えられる。また、探し出す作業者の負担も大きいものとなる。
例えば、航空機整備マニュアルを電子化した場合、作業者は、手が工具などでふさがっていて電子マニュアルを表示している端末を操作できないことがある。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、作業項目に関連する図面の該当部分を作業者が一目で認識できる電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、作業に関する図面と前記作業に対する複数の作業項目に関する作業項目データとを格納している格納手段と、前記作業に関する指示を受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段で受け付けた指示に応じて、前記格納手段に格納されている図面および作業項目データを抽出し、表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の個所を一目で認識することができるため、探索する時間を省略することができる。また、作業者が電子マニュアルを利用する際の負担を軽減することができる。
【0006】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記作業項目データは、それぞれ前記図面のインデックスを含み、前記インデックスのうち、前記特定の作業項目に対応したインデックスのみを表示するか、または、当該インデックスを強調表示することを特徴とする。
このように、特定の作業項目に応じて、特定の作業項目に対応したインデックスのみを表示するか、または、当該インデックスを強調表示するので、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の該当個所を一目で認識することができる。
【0007】
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記指示受付手段が前記作業内の特定の作業項目の指示を受け付けた場合、表示手段は、前記図面のうち、前記特定の作業項目に対応した領域のみを表示するか、または、当該領域を強調表示することを特徴とする。
このように、特定の作業項目に応じて、特定の作業項目に対応した領域のみを表示するか、または、当該領域を強調表示するので、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の該当個所を一目で認識することができる。
【0008】
請求項4記載の発明では、作業に関する図面と前記作業に対する複数の作業項目に関する作業項目データとを格納する第1のステップと、前記作業に関する指示を受け付ける第2のステップと、前記第2のステップで受け付けた指示に応じて、前記第1のステップで格納された図面および作業項目データを抽出し、表示する第3のステップとを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法の好適な実施形態について図1ないし図6を参照して詳細に説明する。
本実施形態は、PC端末上のディスプレイなどの画像表示部に表示された作業に関する図面と複数の作業項目とを、作業者からの音声指示に対応させて表示できるようにしたものである。
図1は、本実施形態に係る電子マニュアル表示装置の概観を示した図である。
電子マニュアル表示装置100には、音声入力を行うマイクが備えられている。作業者は、このマイクに対して所定の音声指示を行うことにより、電子マニュアル表示装置100の画像表示部に表示された図面および複数の作業項目を閲覧することができるようになっている。
【0010】
以下、本実施形態の一例として、作業者が電子マニュアル表示装置で航空機用電子マニュアルを閲覧する場合について説明する。
図2は、電子マニュアル表示装置の具体的な構成を示した図である。
図2に例示されるように、電子マニュアル表示装置は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなどを含むコンピュータシステムによって構成されている。
電子マニュアル表示装置は、図2に示すようにシステム全体を制御するための制御部11を備えている。
この制御部11には、データバスなどのバスラインを介して、キーボード12、マウス13、マイク14などの入力装置、表示装置15、印刷装置16、記憶媒体駆動装置18、通信制御装置17、入出力I/F(インタフェース)19および記憶装置20が接続されている。
【0011】
制御部11は、CPU(中央処理装置)111、ROM112、RAM113を備えている。
ROM112は、CPU111が各種制御や演算を行うための各種プログラムやデータが予め格納されたリードオンリーメモリである。
RAM113は、CPU111にワーキングメモリとして使用されるランダムアクセスメモリである。このRAM113には、本実施形態による電子マニュアル表示処理、図面および作業項目データを抽出し、表示する抽出表示処理などを行うための各種エリアが確保可能になっている。
【0012】
キーボード12は、仮名文字やローマ字などを入力するための仮名キーや数字を入力するためのテンキー、各種機能を実行するための機能キー、カーソルキーなどの各種キーが配置されている。
マウス13は、ポインティングデバイスであり、表示装置14に表示されたキーやアイコンなどをクリックすることで対応する機能の指定を行う入力装置である。また、マイク14は、作業者からの音声入力を行う音声入力装置である。これらのキーボード12、マウス13、マイク14などの入力装置は、作業に関する指示を受け付ける指示受付手段として機能する。
【0013】
表示装置15は、例えばCRT(Cathode−ray Tube)や液晶ディスプレイなどが使用される。この表示装置には、電子マニュアルとして、例えば、作業手順に準じた図面、作業項目、作業内容、作業項目に対応したインデックスなどの作業に関する画面が表示されるようになっている。さらに、表示装置15には、キーボード12、マウス13、マイク14から入力された作業に関する指示が表示されるようになっている。
表示装置15としては、外部機器として電子マニュアル表示装置に接続される家庭用のテレビも使用可能となっている。このテレビを表示装置15として使用する場合には、作業に関する画面を表示するための図示していない出力制御部が、電子マニュアル表示装置に追加配置される。
【0014】
印刷装置16は、表示装置15に表示された作業に関する画面や作業に対する複数の作業項目などの印刷を行うためのものである。この印刷装置16としては、レーザプリンタ、ドットプリンタ、インクジェットプリンタ、ページプリンタ、感熱式プリンタ、熱転写式プリンタなどの各種印刷装置を使用することができる。
【0015】
記憶装置20は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータなどの各種情報を読み書きするための駆動装置で構成されている。この記憶装置20に使用される記憶媒体としては、主としてハードディスクが使用されるが、後述の記憶媒体駆動装置18で使用される各種記憶媒体のうちの読み書き可能な記憶媒体を使用するようにしてもよい。
記憶装置20は、プログラム格納部201、データ格納部202、図示しないその他の格納部、例えば、この記憶装置20内に格納されている各種プログラムや各種データなどをバックアップする格納部などを備えている。
【0016】
プログラム格納部201には、電子マニュアルを表示する表示プログラム、入力装置からの音声入力を認識する音声認識プログラム、作業に関する図面および作業項目データを抽出する抽出プログラム、抽出された図面および作業項目データを表示するプログラム、作業項目データに含まれるインデックスのうち、特定の作業項目に対応したインデックスのみを表示するかまたは当該インデックスを強調表示するプログラム、作業内の特定の作業項目の指示を受け付けた場合に、特定の作業項目に対応した領域のみを表示するか、当該領域を強調表示するプログラム、その他の入力装置から入力された指示に応じて電子マニュアル表示装置として機能させるため各種プログラムが格納されている。
データ格納部202には、電子マニュアルデータ、作業者に関するデータなどの電子マニュアルとしてシステムが必要とする各種データが格納されている。
作業項目データベース203は、作業に関する図面と、当該作業に対する複数の作業項目とを関連付けした作業項目データが格納されている。作業に関する図面とは、作業項目に対応した各図面をいう。作業項目とは、例えば、「電気コネクタを切り離す」というような、作業内容を示したものをいう。
【0017】
記憶媒体駆動装置18は、CPU111が外部の記憶媒体からコンピュータを電子マニュアル表示装置として機能させるためのプログラムや電子マニュアルデータを読み込み、または外部記憶媒体に書き込むための駆動装置である。
ここで、記憶媒体とは、コンピュータプログラムやデータなどが記憶される記憶媒体をいい、具体的には、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁気テープなどの磁気記憶媒体、メモリチップやICカードなどの半導体記憶媒体、CD−ROMやCD−R、CD−RW、MO、PD(相変化書換型光ディスク)などの光学的に情報が読み取られる記憶媒体、紙カードや紙テープなどの用紙、用紙に相当する機能を持った媒体を用いた記憶媒体、その他各種方法でコンピュータプログラムなどが記憶される記憶媒体が含まれるものとする。
【0018】
本実施形態の電子マニュアル表示装置において使用される記憶媒体としては、主として、ハードディスク、半導体記憶媒体、フロッピー(登録商標)ディスクなどの読み書きが可能な記憶媒体が使用される。
記憶媒体駆動装置18は、これらの各種記憶媒体からコンピュータプログラムを読み込む他に、フロッピー(登録商標)ディスクのような書き込み可能な記憶媒体に対してRAM113や記憶装置20に格納されているデータなどを書き込むことが可能である。
【0019】
本実施形態の電子マニュアル表示装置では、制御部11のCPU111が、記憶装置20に格納されている各種プログラムに基づいて、データ格納部202に格納されている電子マニュアルデータを表示したりするものとして説明するが、これに限られるものではない。例えば、記憶媒体駆動装置18にセットされた外部の記憶媒体からコンピュータを電子マニュアル表示装置として機能させるためのプログラムを読み込んで、記憶装置20の各部に格納(インストール)する。そして、本実施形態による電子マニュアル表示処理、図面および作業項目データを抽出し、表示する抽出表示処理などを実行する場合、記憶装置20から該当プログラムをRAM113に読み込み、実行するようになっている。なお、記憶装置20からではなく、記憶媒体駆動装置18により外部の記憶媒体から直接RAM113にプログラムを読み込んで実行するようにしてもよい。
【0020】
また、電子マニュアル表示装置によっては、本実施形態の電子マニュアルを表示する表示プログラム、入力装置からの音声入力を認識する音声認識プログラム、作業に関する図面および作業項目データを抽出する抽出プログラム、抽出された図面および作業項目データを表示するプログラム、作業項目データに含まれるインデックスのうち、特定の作業項目に対応したインデックスのみを表示するかまたは当該インデックスを強調表示するプログラム、作業内の特定の作業項目の指示を受け付けた場合に、特定の作業項目に対応した領域のみを表示するか、当該領域を強調表示するプログラム、その他の入力装置から入力された指示に応じて電子マニュアル表示装置として機能させるための各種プログラムなどをあらかじめROM112に記憶させておき、これをCPU111が実行するようにしてもよい。
さらに、本実施形態の電子マニュアル表示プログラムなどの各種プログラムやデータを、通信制御装置17を介して他の記憶媒体からダウンロードし、実行するようにしてもよい。
【0021】
通信制御装置17は、電子マニュアル表示装置と他のパーソナルコンピュータやワードプロセッサなどの各種外部電子機器との間をネットワーク接続するための制御装置である。
入出力I/F19は、音声や音楽などの出力を行うスピーカなどの各種機器を接続するためのインターフェースである。本実施形態の電子マニュアル表示装置による作業案内を音声で行う場合などに使用される。
【0022】
なお、本実施形態の電子マニュアル表示装置は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなどを含むコンピュータシステムで構成するだけでなく、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)のサーバ、コンピュータ(パソコン)通信のホスト、インターネット上に接続されたコンピュータシステムなどによって構成することも可能である。また、ネットワーク上の各機器に機能分散させ、ネットワーク全体で電子マニュアル表示装置を構成することも可能である。
【0023】
次に、電子マニュアル表示装置における電子マニュアル表示動作について図3から図6を参照しながら説明する。
図3は、電子マニュアル表示処理の処理手順を示したフローチャートである。また、図4から図6は、電子マニュアル表示処理における各段階で表示装置15に表示される画像状態を示した図である。
まず、電子マニュアル表示装置を利用する作業者は、航空機用電子マニュアルを起動させる。ここで、作業者は、表示装置15に自身が電子マニュアルとして利用したい作業内容の指示をマイク14に対して音声入力する。
【0024】
作業者が一例として、「取外し作業」というように音声入力すると(ステップS301)、制御部11は、音声認識プログラムに従って、マイク14が受け付けた音声入力を認識し、作業項目データベース203から「取外し作業」に関する図面と作業項目とを関連付けした作業項目データを抽出する。そして、制御部11は、表示装置15に図4に示すような「取外し作業」に関する図面と作業項目の画面を表示する(ステップS302)。
【0025】
図4の「取外し作業」の画面には、取外し作業の複数の作業項目(ここでは、一例として1番から3番まで)を表した作業項目表示部分400と、取外し作業に関する部品の図面表示部分401とが表示されている。作業項目表示部分400には、複数の作業項目が表示される。
図4では、「取外し作業」に関する最初の作業手順として、「1.電気コネクタを切り離す」という作業項目41の領域が強調表示されている。また、図面表示部分401の図面には、「1.電気コネクタを切り離す」という特定の作業項目に対応した部品部分のインデックス(ここでは、1.電気コネクタ)45が強調表示されている。
【0026】
ここで、制御部11による作業項目データベース203からの作業項目データの抽出および表示について説明する。
作業データベース203には、所定の作業、例えば、取外し作業に関する複数の作業項目と、この複数の作業項目に対応した図面が関連付けて作業項目データとして格納されている。また、複数の作業項目(図4の作業項目表示部分400)のうち、各作業項目(1〜3番の作業項目)それぞれに対応させた図面も格納されている。各作業項目に対応した図面には、特定の作業項目に対応したインデックスも含まれている。例えば、「1.電気コネクタを切り離す」という作業項目に対応した図面には、「1.電気コネクタ」というインデックスが含まれている。
制御部11は、音声認識プログラムによって、作業者による「取外し作業」という指示を認識すると、当該作業に該当する作業項目に対応する図面と複数の作業項目データとを作業項目データベース203から抽出し、表示装置15に表示するようになっている。
【0027】
次に、作業者が「次に」というように、次の作業手順のさらに細かい表示を促す指示を音声入力すると(ステップS303)、制御部11は、音声認識プログラムによって、作業者による「次に」という指示を認識し、作業項目データベース203から図5に示すような次の作業項目データを抽出し、図面中のインデックスを作業順に表示変更する(ステップ304)。
図5では、「取外し作業」に関する2番目の作業手順として、作業項目表示部分500に「2.スクリュを外す」という作業項目51の領域が強調表示されている。また、図面表示部分501の図面には、「2.スクリュを外す」という特定の作業項目に対応した部品部分のインデックス(ここでは、1.スクリュ)55が強調表示されている。
【0028】
表示装置15に図5に示すような画面が表示されているときに、作業者が「次に」というように、次の作業手順の表示を促す指示を音声入力すると、同様に、制御部11は、作業項目データベース203から図6に示すような次の作業項目データを抽出し、図面中のインデックスを表示変更する。
図6では、「取外し作業」に関する3番目の作業手順として、作業項目表示部分600に「3.脚コントロール・ユニットを主計器版より外す」という作業項目61の領域が強調表示されている。また、図面表示部分601の図面には、「3.脚コントロール・ユニットを主計器版より外す」という特定の作業項目に対応した部品部分のインデックス(ここでは、3.脚コントロール・ユニット)65が強調表示されている。
なお、図4ないし図6の画面において、作業者が「戻る」という音声入力を行った場合、制御部11は、音声認識プログラムに従って、画面の戻り指示を認識し、1つ手前の画面を表示装置15に表示する。
【0029】
また、図3の処理手順では示さなかったが、作業者による指示に従って、制御部11が図4ないし図6の画面を表示装置15に表示する際、電子マニュアル表示装置から、画面の特定の作業項目に関する音声出力が行われるようにしてもよい。この場合、図2では図示していないが、電子マニュアル表示装置にスピーカが備えられているものとする。
【0030】
以上、本発明の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法における一実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
なお、本実施形態では、「1.電気コネクタを切り離す」という作業項目41の領域や、「1.電気コネクタを切り離す」という特定の作業項目に対応した部品部分のインデックス45(1.電気コネクタ)が強調表示されているものとして説明したが、これに限られるものではない。
【0031】
例えば、作業者によって指示が入力された場合、指示された作業項目に対応する図面の該当領域のみ(例えば、図4では、電気コネクタ部分のみ)表示するようにしてもよい。また、図面全体のうち、特定の作業項目に対応する図面の領域のみ、強調表示するようにしてもよい。このように図面の特定領域のみを表示する、または強調表示する場合、作業項目データベース203にあらかじめ各領域を平面図形として格納しておく。制御部11は、図面の特定領域のみを表示する場合には、作業項目データベース203から、該当領域の平面図形を抽出し、表示装置15に表示すればよい。また、制御部11は、図面の特定領域を強調表示する場合、作業項目データベース203から、該当領域の平面図形を抽出し、全体図形の対応する個所に重畳表示するようにしてもよい。
例えば、作業者によって指示が入力された場合、指示された作業項目に対応する図面のインデックスを他の部分とは違う色にして表示するようにしてもよい。また、図面のインデックスを点滅表示するようにしてもよい。
【0032】
例えば、作業者は、マイク14によって電子マニュアル表示装置に対して、指示を行うものとして説明してきたが、これに限られるものではない。キーボード12、マウス13などの他の入力装置を利用して電子マニュアル表示装置に指示を入力することもできる。この場合には、図3と同様の処理手順で電子マニュアル表示処理が行われるものとする。
また、作業項目データベース203に格納されている図面は、平面図であるとして説明したが、これに限られるものではなく、3次元図面でもよいものとする。
【0033】
以上、本実施の形態の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法では、受け付けた指示に応じて、図面および作業項目データが抽出し、表示するので、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の個所を一目で認識することができるため、探索する時間を省略することができる。これにより、作業者が電子マニュアルを利用する際の負担を軽減することができる。
また、本実施の形態の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法では、音声指示に応じて、図面および作業項目データが抽出し、表示するので、画面スクロールなどを手入力であったものを音声とすることにより、作業者の操作性向上を図ることができる。
【0034】
また、本実施の形態の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法では、特定の作業項目に対応したインデックスのみを表示するか、または、当該インデックスを強調表示するので、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の該当個所を一目で認識することができる。
また、本実施の形態の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法では、特定の作業項目に対応した領域のみを表示するか、または、当該領域を強調表示するので、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の該当個所を一目で認識することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法では、受け付けた指示に応じて、図面および作業項目データを抽出して表示するので、作業者は、作業に対応する図中の該当部分を一目で認識する(容易に見分ける)ことができ、探索時間の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る電子マニュアル表示装置の概観を示した図である。
【図2】電子マニュアル表示装置の具体的な構成を示した図である。
【図3】電子マニュアル表示処理の処理手順を示したフローチャートである。
【図4】電子マニュアル表示処理の各段階で表示装置に表示される画像状態を示した図である。
【図5】電子マニュアル表示処理の各段階で表示装置に表示される画像状態を示した図である。
【図6】電子マニュアル表示処理の各段階で表示装置に表示される画像状態を示した図である。
【符号の説明】
11 制御部
12 キーボード
13 マウス
14 マイク
15 表示装置
16 印刷装置
17 通信制御装置
18 記憶媒体駆動装置
19 入出力I/F
20 記憶装置
41 作業項目
45 インデックス
100 電子マニュアル表示装置
111 CPU
112 ROM
113 RAM
400 作業項目表示部分
401 図面表示部分
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータやインターネットなどの発達に伴って、マニュアルを電子化して閲覧することが可能になっている。この電子マニュアルは、紙の使用量削減、マニュアルの更新の容易化といった利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、整備マニュアルなど、図面に作業項目をインデックス表示している場合、これを電子化すると次の問題がある。つまり、図面中にインデックスが多く存在する場合、図面中の該当個所を探し出すのにかなりの時間を要し、作業効率が悪いものとなってしまうことが考えられる。また、探し出す作業者の負担も大きいものとなる。
例えば、航空機整備マニュアルを電子化した場合、作業者は、手が工具などでふさがっていて電子マニュアルを表示している端末を操作できないことがある。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、作業項目に関連する図面の該当部分を作業者が一目で認識できる電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、作業に関する図面と前記作業に対する複数の作業項目に関する作業項目データとを格納している格納手段と、前記作業に関する指示を受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段で受け付けた指示に応じて、前記格納手段に格納されている図面および作業項目データを抽出し、表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の個所を一目で認識することができるため、探索する時間を省略することができる。また、作業者が電子マニュアルを利用する際の負担を軽減することができる。
【0006】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記作業項目データは、それぞれ前記図面のインデックスを含み、前記インデックスのうち、前記特定の作業項目に対応したインデックスのみを表示するか、または、当該インデックスを強調表示することを特徴とする。
このように、特定の作業項目に応じて、特定の作業項目に対応したインデックスのみを表示するか、または、当該インデックスを強調表示するので、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の該当個所を一目で認識することができる。
【0007】
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記指示受付手段が前記作業内の特定の作業項目の指示を受け付けた場合、表示手段は、前記図面のうち、前記特定の作業項目に対応した領域のみを表示するか、または、当該領域を強調表示することを特徴とする。
このように、特定の作業項目に応じて、特定の作業項目に対応した領域のみを表示するか、または、当該領域を強調表示するので、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の該当個所を一目で認識することができる。
【0008】
請求項4記載の発明では、作業に関する図面と前記作業に対する複数の作業項目に関する作業項目データとを格納する第1のステップと、前記作業に関する指示を受け付ける第2のステップと、前記第2のステップで受け付けた指示に応じて、前記第1のステップで格納された図面および作業項目データを抽出し、表示する第3のステップとを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法の好適な実施形態について図1ないし図6を参照して詳細に説明する。
本実施形態は、PC端末上のディスプレイなどの画像表示部に表示された作業に関する図面と複数の作業項目とを、作業者からの音声指示に対応させて表示できるようにしたものである。
図1は、本実施形態に係る電子マニュアル表示装置の概観を示した図である。
電子マニュアル表示装置100には、音声入力を行うマイクが備えられている。作業者は、このマイクに対して所定の音声指示を行うことにより、電子マニュアル表示装置100の画像表示部に表示された図面および複数の作業項目を閲覧することができるようになっている。
【0010】
以下、本実施形態の一例として、作業者が電子マニュアル表示装置で航空機用電子マニュアルを閲覧する場合について説明する。
図2は、電子マニュアル表示装置の具体的な構成を示した図である。
図2に例示されるように、電子マニュアル表示装置は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなどを含むコンピュータシステムによって構成されている。
電子マニュアル表示装置は、図2に示すようにシステム全体を制御するための制御部11を備えている。
この制御部11には、データバスなどのバスラインを介して、キーボード12、マウス13、マイク14などの入力装置、表示装置15、印刷装置16、記憶媒体駆動装置18、通信制御装置17、入出力I/F(インタフェース)19および記憶装置20が接続されている。
【0011】
制御部11は、CPU(中央処理装置)111、ROM112、RAM113を備えている。
ROM112は、CPU111が各種制御や演算を行うための各種プログラムやデータが予め格納されたリードオンリーメモリである。
RAM113は、CPU111にワーキングメモリとして使用されるランダムアクセスメモリである。このRAM113には、本実施形態による電子マニュアル表示処理、図面および作業項目データを抽出し、表示する抽出表示処理などを行うための各種エリアが確保可能になっている。
【0012】
キーボード12は、仮名文字やローマ字などを入力するための仮名キーや数字を入力するためのテンキー、各種機能を実行するための機能キー、カーソルキーなどの各種キーが配置されている。
マウス13は、ポインティングデバイスであり、表示装置14に表示されたキーやアイコンなどをクリックすることで対応する機能の指定を行う入力装置である。また、マイク14は、作業者からの音声入力を行う音声入力装置である。これらのキーボード12、マウス13、マイク14などの入力装置は、作業に関する指示を受け付ける指示受付手段として機能する。
【0013】
表示装置15は、例えばCRT(Cathode−ray Tube)や液晶ディスプレイなどが使用される。この表示装置には、電子マニュアルとして、例えば、作業手順に準じた図面、作業項目、作業内容、作業項目に対応したインデックスなどの作業に関する画面が表示されるようになっている。さらに、表示装置15には、キーボード12、マウス13、マイク14から入力された作業に関する指示が表示されるようになっている。
表示装置15としては、外部機器として電子マニュアル表示装置に接続される家庭用のテレビも使用可能となっている。このテレビを表示装置15として使用する場合には、作業に関する画面を表示するための図示していない出力制御部が、電子マニュアル表示装置に追加配置される。
【0014】
印刷装置16は、表示装置15に表示された作業に関する画面や作業に対する複数の作業項目などの印刷を行うためのものである。この印刷装置16としては、レーザプリンタ、ドットプリンタ、インクジェットプリンタ、ページプリンタ、感熱式プリンタ、熱転写式プリンタなどの各種印刷装置を使用することができる。
【0015】
記憶装置20は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータなどの各種情報を読み書きするための駆動装置で構成されている。この記憶装置20に使用される記憶媒体としては、主としてハードディスクが使用されるが、後述の記憶媒体駆動装置18で使用される各種記憶媒体のうちの読み書き可能な記憶媒体を使用するようにしてもよい。
記憶装置20は、プログラム格納部201、データ格納部202、図示しないその他の格納部、例えば、この記憶装置20内に格納されている各種プログラムや各種データなどをバックアップする格納部などを備えている。
【0016】
プログラム格納部201には、電子マニュアルを表示する表示プログラム、入力装置からの音声入力を認識する音声認識プログラム、作業に関する図面および作業項目データを抽出する抽出プログラム、抽出された図面および作業項目データを表示するプログラム、作業項目データに含まれるインデックスのうち、特定の作業項目に対応したインデックスのみを表示するかまたは当該インデックスを強調表示するプログラム、作業内の特定の作業項目の指示を受け付けた場合に、特定の作業項目に対応した領域のみを表示するか、当該領域を強調表示するプログラム、その他の入力装置から入力された指示に応じて電子マニュアル表示装置として機能させるため各種プログラムが格納されている。
データ格納部202には、電子マニュアルデータ、作業者に関するデータなどの電子マニュアルとしてシステムが必要とする各種データが格納されている。
作業項目データベース203は、作業に関する図面と、当該作業に対する複数の作業項目とを関連付けした作業項目データが格納されている。作業に関する図面とは、作業項目に対応した各図面をいう。作業項目とは、例えば、「電気コネクタを切り離す」というような、作業内容を示したものをいう。
【0017】
記憶媒体駆動装置18は、CPU111が外部の記憶媒体からコンピュータを電子マニュアル表示装置として機能させるためのプログラムや電子マニュアルデータを読み込み、または外部記憶媒体に書き込むための駆動装置である。
ここで、記憶媒体とは、コンピュータプログラムやデータなどが記憶される記憶媒体をいい、具体的には、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁気テープなどの磁気記憶媒体、メモリチップやICカードなどの半導体記憶媒体、CD−ROMやCD−R、CD−RW、MO、PD(相変化書換型光ディスク)などの光学的に情報が読み取られる記憶媒体、紙カードや紙テープなどの用紙、用紙に相当する機能を持った媒体を用いた記憶媒体、その他各種方法でコンピュータプログラムなどが記憶される記憶媒体が含まれるものとする。
【0018】
本実施形態の電子マニュアル表示装置において使用される記憶媒体としては、主として、ハードディスク、半導体記憶媒体、フロッピー(登録商標)ディスクなどの読み書きが可能な記憶媒体が使用される。
記憶媒体駆動装置18は、これらの各種記憶媒体からコンピュータプログラムを読み込む他に、フロッピー(登録商標)ディスクのような書き込み可能な記憶媒体に対してRAM113や記憶装置20に格納されているデータなどを書き込むことが可能である。
【0019】
本実施形態の電子マニュアル表示装置では、制御部11のCPU111が、記憶装置20に格納されている各種プログラムに基づいて、データ格納部202に格納されている電子マニュアルデータを表示したりするものとして説明するが、これに限られるものではない。例えば、記憶媒体駆動装置18にセットされた外部の記憶媒体からコンピュータを電子マニュアル表示装置として機能させるためのプログラムを読み込んで、記憶装置20の各部に格納(インストール)する。そして、本実施形態による電子マニュアル表示処理、図面および作業項目データを抽出し、表示する抽出表示処理などを実行する場合、記憶装置20から該当プログラムをRAM113に読み込み、実行するようになっている。なお、記憶装置20からではなく、記憶媒体駆動装置18により外部の記憶媒体から直接RAM113にプログラムを読み込んで実行するようにしてもよい。
【0020】
また、電子マニュアル表示装置によっては、本実施形態の電子マニュアルを表示する表示プログラム、入力装置からの音声入力を認識する音声認識プログラム、作業に関する図面および作業項目データを抽出する抽出プログラム、抽出された図面および作業項目データを表示するプログラム、作業項目データに含まれるインデックスのうち、特定の作業項目に対応したインデックスのみを表示するかまたは当該インデックスを強調表示するプログラム、作業内の特定の作業項目の指示を受け付けた場合に、特定の作業項目に対応した領域のみを表示するか、当該領域を強調表示するプログラム、その他の入力装置から入力された指示に応じて電子マニュアル表示装置として機能させるための各種プログラムなどをあらかじめROM112に記憶させておき、これをCPU111が実行するようにしてもよい。
さらに、本実施形態の電子マニュアル表示プログラムなどの各種プログラムやデータを、通信制御装置17を介して他の記憶媒体からダウンロードし、実行するようにしてもよい。
【0021】
通信制御装置17は、電子マニュアル表示装置と他のパーソナルコンピュータやワードプロセッサなどの各種外部電子機器との間をネットワーク接続するための制御装置である。
入出力I/F19は、音声や音楽などの出力を行うスピーカなどの各種機器を接続するためのインターフェースである。本実施形態の電子マニュアル表示装置による作業案内を音声で行う場合などに使用される。
【0022】
なお、本実施形態の電子マニュアル表示装置は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなどを含むコンピュータシステムで構成するだけでなく、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)のサーバ、コンピュータ(パソコン)通信のホスト、インターネット上に接続されたコンピュータシステムなどによって構成することも可能である。また、ネットワーク上の各機器に機能分散させ、ネットワーク全体で電子マニュアル表示装置を構成することも可能である。
【0023】
次に、電子マニュアル表示装置における電子マニュアル表示動作について図3から図6を参照しながら説明する。
図3は、電子マニュアル表示処理の処理手順を示したフローチャートである。また、図4から図6は、電子マニュアル表示処理における各段階で表示装置15に表示される画像状態を示した図である。
まず、電子マニュアル表示装置を利用する作業者は、航空機用電子マニュアルを起動させる。ここで、作業者は、表示装置15に自身が電子マニュアルとして利用したい作業内容の指示をマイク14に対して音声入力する。
【0024】
作業者が一例として、「取外し作業」というように音声入力すると(ステップS301)、制御部11は、音声認識プログラムに従って、マイク14が受け付けた音声入力を認識し、作業項目データベース203から「取外し作業」に関する図面と作業項目とを関連付けした作業項目データを抽出する。そして、制御部11は、表示装置15に図4に示すような「取外し作業」に関する図面と作業項目の画面を表示する(ステップS302)。
【0025】
図4の「取外し作業」の画面には、取外し作業の複数の作業項目(ここでは、一例として1番から3番まで)を表した作業項目表示部分400と、取外し作業に関する部品の図面表示部分401とが表示されている。作業項目表示部分400には、複数の作業項目が表示される。
図4では、「取外し作業」に関する最初の作業手順として、「1.電気コネクタを切り離す」という作業項目41の領域が強調表示されている。また、図面表示部分401の図面には、「1.電気コネクタを切り離す」という特定の作業項目に対応した部品部分のインデックス(ここでは、1.電気コネクタ)45が強調表示されている。
【0026】
ここで、制御部11による作業項目データベース203からの作業項目データの抽出および表示について説明する。
作業データベース203には、所定の作業、例えば、取外し作業に関する複数の作業項目と、この複数の作業項目に対応した図面が関連付けて作業項目データとして格納されている。また、複数の作業項目(図4の作業項目表示部分400)のうち、各作業項目(1〜3番の作業項目)それぞれに対応させた図面も格納されている。各作業項目に対応した図面には、特定の作業項目に対応したインデックスも含まれている。例えば、「1.電気コネクタを切り離す」という作業項目に対応した図面には、「1.電気コネクタ」というインデックスが含まれている。
制御部11は、音声認識プログラムによって、作業者による「取外し作業」という指示を認識すると、当該作業に該当する作業項目に対応する図面と複数の作業項目データとを作業項目データベース203から抽出し、表示装置15に表示するようになっている。
【0027】
次に、作業者が「次に」というように、次の作業手順のさらに細かい表示を促す指示を音声入力すると(ステップS303)、制御部11は、音声認識プログラムによって、作業者による「次に」という指示を認識し、作業項目データベース203から図5に示すような次の作業項目データを抽出し、図面中のインデックスを作業順に表示変更する(ステップ304)。
図5では、「取外し作業」に関する2番目の作業手順として、作業項目表示部分500に「2.スクリュを外す」という作業項目51の領域が強調表示されている。また、図面表示部分501の図面には、「2.スクリュを外す」という特定の作業項目に対応した部品部分のインデックス(ここでは、1.スクリュ)55が強調表示されている。
【0028】
表示装置15に図5に示すような画面が表示されているときに、作業者が「次に」というように、次の作業手順の表示を促す指示を音声入力すると、同様に、制御部11は、作業項目データベース203から図6に示すような次の作業項目データを抽出し、図面中のインデックスを表示変更する。
図6では、「取外し作業」に関する3番目の作業手順として、作業項目表示部分600に「3.脚コントロール・ユニットを主計器版より外す」という作業項目61の領域が強調表示されている。また、図面表示部分601の図面には、「3.脚コントロール・ユニットを主計器版より外す」という特定の作業項目に対応した部品部分のインデックス(ここでは、3.脚コントロール・ユニット)65が強調表示されている。
なお、図4ないし図6の画面において、作業者が「戻る」という音声入力を行った場合、制御部11は、音声認識プログラムに従って、画面の戻り指示を認識し、1つ手前の画面を表示装置15に表示する。
【0029】
また、図3の処理手順では示さなかったが、作業者による指示に従って、制御部11が図4ないし図6の画面を表示装置15に表示する際、電子マニュアル表示装置から、画面の特定の作業項目に関する音声出力が行われるようにしてもよい。この場合、図2では図示していないが、電子マニュアル表示装置にスピーカが備えられているものとする。
【0030】
以上、本発明の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法における一実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
なお、本実施形態では、「1.電気コネクタを切り離す」という作業項目41の領域や、「1.電気コネクタを切り離す」という特定の作業項目に対応した部品部分のインデックス45(1.電気コネクタ)が強調表示されているものとして説明したが、これに限られるものではない。
【0031】
例えば、作業者によって指示が入力された場合、指示された作業項目に対応する図面の該当領域のみ(例えば、図4では、電気コネクタ部分のみ)表示するようにしてもよい。また、図面全体のうち、特定の作業項目に対応する図面の領域のみ、強調表示するようにしてもよい。このように図面の特定領域のみを表示する、または強調表示する場合、作業項目データベース203にあらかじめ各領域を平面図形として格納しておく。制御部11は、図面の特定領域のみを表示する場合には、作業項目データベース203から、該当領域の平面図形を抽出し、表示装置15に表示すればよい。また、制御部11は、図面の特定領域を強調表示する場合、作業項目データベース203から、該当領域の平面図形を抽出し、全体図形の対応する個所に重畳表示するようにしてもよい。
例えば、作業者によって指示が入力された場合、指示された作業項目に対応する図面のインデックスを他の部分とは違う色にして表示するようにしてもよい。また、図面のインデックスを点滅表示するようにしてもよい。
【0032】
例えば、作業者は、マイク14によって電子マニュアル表示装置に対して、指示を行うものとして説明してきたが、これに限られるものではない。キーボード12、マウス13などの他の入力装置を利用して電子マニュアル表示装置に指示を入力することもできる。この場合には、図3と同様の処理手順で電子マニュアル表示処理が行われるものとする。
また、作業項目データベース203に格納されている図面は、平面図であるとして説明したが、これに限られるものではなく、3次元図面でもよいものとする。
【0033】
以上、本実施の形態の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法では、受け付けた指示に応じて、図面および作業項目データが抽出し、表示するので、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の個所を一目で認識することができるため、探索する時間を省略することができる。これにより、作業者が電子マニュアルを利用する際の負担を軽減することができる。
また、本実施の形態の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法では、音声指示に応じて、図面および作業項目データが抽出し、表示するので、画面スクロールなどを手入力であったものを音声とすることにより、作業者の操作性向上を図ることができる。
【0034】
また、本実施の形態の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法では、特定の作業項目に対応したインデックスのみを表示するか、または、当該インデックスを強調表示するので、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の該当個所を一目で認識することができる。
また、本実施の形態の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法では、特定の作業項目に対応した領域のみを表示するか、または、当該領域を強調表示するので、作業者は、電子マニュアルの作業項目に対応する図面上の該当個所を一目で認識することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法では、受け付けた指示に応じて、図面および作業項目データを抽出して表示するので、作業者は、作業に対応する図中の該当部分を一目で認識する(容易に見分ける)ことができ、探索時間の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る電子マニュアル表示装置の概観を示した図である。
【図2】電子マニュアル表示装置の具体的な構成を示した図である。
【図3】電子マニュアル表示処理の処理手順を示したフローチャートである。
【図4】電子マニュアル表示処理の各段階で表示装置に表示される画像状態を示した図である。
【図5】電子マニュアル表示処理の各段階で表示装置に表示される画像状態を示した図である。
【図6】電子マニュアル表示処理の各段階で表示装置に表示される画像状態を示した図である。
【符号の説明】
11 制御部
12 キーボード
13 マウス
14 マイク
15 表示装置
16 印刷装置
17 通信制御装置
18 記憶媒体駆動装置
19 入出力I/F
20 記憶装置
41 作業項目
45 インデックス
100 電子マニュアル表示装置
111 CPU
112 ROM
113 RAM
400 作業項目表示部分
401 図面表示部分
Claims (4)
- 作業に関する図面と前記作業に対する複数の作業項目に関する作業項目データとを格納している格納手段と、
前記作業に関する指示を受け付ける指示受付手段と、
前記指示受付手段で受け付けた指示に応じて、前記格納手段に格納されている図面および作業項目データを抽出し、表示する表示手段と
を備えたことを特徴とする電子マニュアル表示装置。 - 前記作業項目データは、それぞれ前記図面のインデックスを含み、前記インデックスのうち、前記特定の作業項目に対応したインデックスのみを表示するか、または、当該インデックスを強調表示することを特徴とする請求項1に記載の電子マニュアル表示装置。
- 前記指示受付手段が前記作業内の特定の作業項目の指示を受け付けた場合、表示手段は、前記図面のうち、前記特定の作業項目に対応した領域のみを表示するか、または、当該領域を強調表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子マニュアル表示装置。
- 作業に関する図面と前記作業に対する複数の作業項目に関する作業項目データとを格納する第1のステップと、
前記作業に関する指示を受け付ける第2のステップと、
前記第2のステップで受け付けた指示に応じて、前記第1のステップで格納された図面および作業項目データを抽出し、表示する第3のステップと
を有することを特徴とする電子マニュアル表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002181602A JP2004029932A (ja) | 2002-06-21 | 2002-06-21 | 電子マニュアル表示装置および電子マニュアル表示方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006056229A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Kyoji Hamano | 学習用の要点整理本 |
WO2021234850A1 (ja) * | 2020-05-20 | 2021-11-25 | 日本電気株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体 |
CN114503040A (zh) * | 2019-11-22 | 2022-05-13 | 欧姆龙株式会社 | 作业指示系统以及作业指示方法 |
-
2002
- 2002-06-21 JP JP2002181602A patent/JP2004029932A/ja not_active Withdrawn
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JP7396475B2 (ja) | 2020-05-20 | 2023-12-12 | 日本電気株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体 |
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