JP2004029253A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004029253A JP2004029253A JP2002183715A JP2002183715A JP2004029253A JP 2004029253 A JP2004029253 A JP 2004029253A JP 2002183715 A JP2002183715 A JP 2002183715A JP 2002183715 A JP2002183715 A JP 2002183715A JP 2004029253 A JP2004029253 A JP 2004029253A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- image forming
- forming apparatus
- carrier
- image carrier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
【課題】像担持体を帯電し、その帯電面を露光して静電潜像を形成し、該静電潜像をトナー像として可視像化し、該トナー像を転写材に転写して記録画像を得る画像形成装置において、像担持体に付着した放電生成物を効率よく除去して異常画像の発生を防止し、かつ像担持体を大型化させる必要性をなくす。
【解決手段】極性吸着剤を担持した生成物除去部材19を像担持体1の表面に当接させると共に、像担持体1のまわりに設けられた帯電装置3、現像装置6、転写ローラ11、クリーニング装置14のうちの少なくとも1つに、像担持体上の放電生成物を除去する機能を持たせる。
【選択図】 図1
【解決手段】極性吸着剤を担持した生成物除去部材19を像担持体1の表面に当接させると共に、像担持体1のまわりに設けられた帯電装置3、現像装置6、転写ローラ11、クリーニング装置14のうちの少なくとも1つに、像担持体上の放電生成物を除去する機能を持たせる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体のまわりに複数の作像装置を有し、その像担持体にトナー像を形成し、該トナー像を転写材に転写して記録画像を得る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ、プリンタ又はその複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置においては、その作像装置の1つである帯電装置の作動により発生した放電生成物が像担持体に付着し、その放電生成物が高湿時に空気中の水分を吸収して像担持体表面の抵抗を低下させ、これによった像担持体上に画像流れ又は画像ぼけなどと称せられている異常画像が発生するおそれがある。
【0003】
上述した欠点を除去し、ないしは抑制するため、従来より各種の構成が提案されている。例えば、像担持体周囲の温度と湿度を検知し、その検知結果に基づいて像担持体を加熱することにより、像担持体表面の温度を制御して異常画像の発生を防止する画像形成装置が提案されている。ところが、この構成によると、像担持体が加熱されるので、これに伴うトナーのブロッキングが発生しやすくなる。また、像担持体表面に水を塗布する水塗布部材と、像担持体表面から水を除去する水除去部材とを有する画像形成装置が提案されており、この構成は像担持体表面に付着した放電生成物が水に溶ける性質を利用したものである。ところが、像担持体表面は一般に疎水性を有しているので、かかる像担持体表面に水を塗布すると、その水は、像担持体表面の疎水性によって、まばらな水滴となって像担持体表面に付着する。従って、像担持体表面に水を塗布したとき、放電生成物がその水に溶け込んだとしても、放電生成物を含んだ水溶液が水滴となって像担持体表面にまばらな状態で付着する。このような水滴が拭き取られるのであるが、その拭き取り時に、像担持体表面の水滴はまばらな状態で存在するので、水滴の付着している像担持体表面部分と、水滴の存在しない像担持体表面部分とで、放電生成物の除去効果に相違が生じ、拭き取り後の像担持体表面の特性が不均一となるおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来の提案に係る構成の欠点を回避しつつ、異常画像の発生を防止し、ないしはその発生を効果的に抑制できる画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、像担持体のまわりに複数の作像装置が配置された画像形成装置において、少なくとも1つの作像装置が、像担持体に付着した放電生成物を極性吸着剤によって除去する機能を備えていると共に、極性吸着剤を担持した生成物除去部材が前記作像装置の外部に設けられ、該生成物除去部材が像担持体に接触していることを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0006】
また、本発明は、上記目的を達成するため、像担持体のまわりに複数の作像装置が配置された画像形成装置において、少なくとも2つの作像装置が、像担持体に付着した放電生成物を極性吸着剤によって除去する機能を備えていることを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項2)。
【0007】
さらに、上記請求項1に記載の画像形成装置において、前記生成物除去部材は、極性吸着剤を担持したブラシ繊維を有するブラシ部材、又は極性吸着剤を担持した弾性体ローラにより構成されていると有利である(請求項3)。
【0008】
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記複数の作像装置が、像担持体を帯電する帯電装置と、その帯電面が露光されることにより形成された静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置と、該トナー像を転写材に転写する転写装置より成ると有利である(請求項4)。
【0009】
さらに、上記請求項4に記載の画像形成装置において、トナー像転写後の像担持体を清掃するクリーニング装置より成る作像装置を有すると有利である(請求項5)。
【0010】
また、上記請求項4又は5に記載の画像形成装置において、前記帯電装置が、極性吸着剤を担持した帯電ローラより成ると有利である(請求項6)。
【0011】
さらに、上記請求項4又は5に記載の画像形成装置において、前記帯電装置が、像担持体に接触する磁性粒子と、該磁性粒子を担持する粒子担持体とを有し、該磁性粒子中に粒子状の極性吸着剤が外添されていると有利である(請求項7)。
【0012】
また、上記請求項4乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記現像装置の現像ケースに収容されたトナーに粒子状の極性吸着剤が外添されていると有利である(請求項8)。
【0013】
さらに、上記請求項4乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記転写装置の転写部材外周面に極性吸着剤が担持されていると有利である(請求項9)。
【0014】
また、上記請求項5乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記クリーニング装置のクリーニングケース内に、極性吸着剤を担持した極性吸着剤担持体が配置され、該極性吸着剤担持体が像担持体に接触していると有利である(請求項10)。
【0015】
さらに、上記請求項5乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記クリーニング装置が、像担持体に接触するクリーニング剤と、該クリーニング剤を担持する剤担持体とを有し、前記クリーニング剤に粒子状の極性吸着剤が外添されていると有利である(請求項11)。
【0016】
また、上記請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置において、前記極性吸着剤は、ゼオライト、シリカアルミナ系吸着剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、活性白土のうちの少なくとも1つより成ると有利である(請求項12)。
【0017】
さらに、上記請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置において、前記極性吸着剤は、分子構造の酸素環が6員環以上のゼオライトより成ると有利である(請求項13)。
【0018】
また、上記請求項1乃至13のいずれかに記載の画像形成装置において、前記像担持体がアモルファスシリコン感光体、又はフィラーを分散した表層を有する感光体より成ると有利である(請求項14)。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
図1に示した画像形成装置は、ドラム状の感光体として構成された像担持体1を有し、この像担持体1のまわりには、次に説明する各機能を持った複数の作像装置が配置されている。すなわち、画像形成時に像担持体1は時計方向に回転駆動され、このとき、像担持体表面には除電ランプ2からの光を照射され、その表面電位が初期化され、次いで像担持体1は帯電電圧を印加された帯電装置3によって所定極性に帯電される。ここでは像担持体表面に当接しながら回転する帯電ローラより成る帯電装置が用いられている。
【0020】
上述のようにして帯電された像担持体の帯電面には、露光装置の一例であるレーザ書き込みユニット5から出射するレーザ光Lが照射されてその帯電面が露光され、静電潜像が形成される。次いで、その静電潜像は現像装置6によってトナー像として可視像化される。ここに示した現像装置6は、トナーとキャリアを有する乾式の現像剤Dを収容した現像ケース7と、像担持体1に対向配置された現像ローラ8を有し、現像剤Dは回転する現像ローラ8の表面に担持されて搬送され、現像ローラ8と像担持体1の間の現像領域において現像剤中のトナーが静電的に像担持体表面に移行することにより、静電潜像がトナー像として可視像化される。
【0021】
また、像担持体1には転写装置を構成する転写部材の一例である転写ローラ11が対置され、この転写ローラ11は反時計方向に回転駆動され、かかる転写ローラ11と像担持体1との間に、例えば転写紙より成る転写材Pが送り込まれここを通過する。このとき転写ローラ11に転写電圧が印加され、これによって像担持体上のトナー像が転写材Pに転写される。像担持体1から分離された転写材Pは図示していない定着装置を通過し、このとき転写材上のトナー像が定着される。このようにして転写材上に記録画像が得られる。中間転写体より成る転写材を用い、像担持体上のトナー像をその中間転写体上に転写し、次いでそのトナー像を最終転写材に転写し、これをその最終転写材上に定着して記録画像を形成するように構成することもできる。
【0022】
また、転写材に転写されずに像担持体表面に付着している転写残トナーは、クリーニング装置14により除去される。ここに示したクリーニング装置14は、クリーニングケース16と、先端部が像担持体表面に圧接したクリーニングブレード17を有し、転写残トナーはクリーニングブレード17によって掻き取られる。
【0023】
上述のように、画像形成装置は、像担持体1を帯電する帯電装置3と、その帯電面が露光されることにより形成された静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置6と、該トナー像を転写材Pに転写する転写装置を有しており、これらは像担持体のまわりに配置された作像装置を構成している。また、本例の画像形成装置は、トナー像転写後の像担持体1を清掃するクリーニング装置14より成る作像装置を有し、このクリーニング装置14も像担持体1のまわりに配置された作像装置を構成しているが、かかるクリーニング装置を省略し、例えば現像装置6によって転写残トナーを回収するように構成することもできる。
【0024】
ここで、本例の画像形成装置は、前述のように帯電装置3に帯電電圧を印加し、このとき生じる放電により像担持体1を帯電するように構成されているが、従来のこの種の画像形成装置においては、上記放電によって多量の放電生成物が生成され、これが像担持体表面に付着して異常画像が発生するおそれがあった。これは、帯電ローラ以外の帯電装置を用いた場合も同様である。
【0025】
異常画像を発生させる放電生成物として、各種の物質が存在するものと考えられるが、本発明者は、その放電生成物を特定すべく鋭意工夫を行った結果、その主成分として硝酸アンモニウムを見出した。硝酸アンモニウムは、ほとんどが空気中で微粒子として生成され、その後、像担持体に付着するものと考えられる。このようにして、像担持体表面に付着した放電生成物は、水溶性であるため、高湿時に空気中の水分を吸収して像担持体表面の抵抗値を低下させる。これによって静電潜像がぼけた状態となる。かかる静電潜像をトナー像化すると、これが画像流れ状態の異常画像となり、その画像品質が低下する。かかる現象の発生は環境条件の湿度に依存し、湿度が高くなればその発生が顕著となる。像担持体表面に付着した放電生成物を、像担持体表面に圧接するクリーニングブレード17によって除去することも可能であるが、全ての放電生成物をこのクリーニングブレード17により除去することは困難である。
【0026】
そこで、本例の画像形成装置においては、極性吸着剤を担持した生成物除去部材19が設けられ、この生成物除去部材19は像担持体1の表面に接触している。この生成物除去部材19は芯軸21と、その外周面に基端部が固定された多数のブラシ繊維より成るブラシ23とを有するブラシ部材により構成され、その各ブラシ繊維に極性吸着剤が固着され、または練り込まれ、或いは粒子状の極性吸着剤がブラシ繊維に付着するなどして、各ブラシ繊維に極性吸着剤が担持されている。また、この生成物除去部材19として、図2及び図3に示すように、芯軸21Aに発泡体又はソリッドゴムなどから成る弾性体23Aを固定して成る弾性体ローラを用いることもでき、かかる弾性体ローラの周面に、極性吸着剤が上述したところと同様にして担持されている(図2及び図3における他の構成については後述する)。かかる生成物除去部材19は回転自在に支持され、そのブラシ23又は弾性体23Aが像担持体表面に接触しながら図示していない駆動装置によって矢印方向に回転駆動される。これにより、生成物除去部材19に担持された極性吸着剤が像担持体表面に接触して、像担持体表面に付着した放電生成物を除去する。このように放電生成物を除去するために、像担持体を加熱したり、水を用いる必要がないため、従来の欠点を除去できる。
【0027】
上述のように、生成物除去部材19は、極性吸着剤を担持したブラシ繊維を有するブラシ部材、又は極性吸着剤を担持した弾性体ローラにより構成されるが、生成物除去部材としてブラシ部材を用いると、この生成物除去部材により像担持体に加えられる外力を小さくすることができ、これによって、像担持体1の回転変動を少なくでき、画像上に細かな濃淡が生じるジッターの発生を低減できる。これに対し、生成物除去部材として弾性体ローラを用いると、この弾性体ローラはブラシ部材よりも広い面で像担持体表面に接触するので、放電生成物の除去効率を高めることができる。
【0028】
極性吸着剤は、ゼオライト、シリカアルミナ系吸着剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、活性白土のうちの少なくとも1つより成るが、図示した例では、極性吸着剤としてゼオライトが用いられている。
【0029】
以下、ゼオライトを用いて像担持体表面に付着した放電生成物を除去する作用を説明する。
【0030】
一般にゼオライト結晶はアルミノケイ酸塩の3次元骨組み構造を持つ縮合アニオンの大きな空洞に水分子と交換性のカチオンが含まれている。カチオンの種類と数によって多様な構造をとっている。従って、ゼオライトの性質としては、結晶内の酸素による環状構造の空洞による分子ふるい作用、可逆的なイオン交換作用を示す。さらに、分子ふるい作用やカチオンの作用による分子の形状および寸法に応じて、あるいは双極子、四極子、不飽和結合を有する物質及び分極性の強い物質などを吸着分離する作用を示す(吸着分離作用)。また、結晶を構成する空洞内の電子ポテンシャルエネルギー場の中を物質が移動することができる(空洞内拡散)。結晶内の空洞径が、現時点で最も小さい3A型ゼオライト(約3Åの空洞径)でも、水分を吸着することなどにより乾燥作用を持っていると共にアンモニア、水素、メタノールなども吸着する。ゼオライトの1種であるモレキュラーシーブ(商品名)などは結晶内にカチオンを持っているためこのカチオンとの静電引力による極性分子に対して活性アルミナやシリカゲルよりも強い親和性を示す(イオン親和性作用)。さらに、各種の化学反応を引起す触媒作用も示す。
【0031】
以上のような一般的性能を持つゼオライトをスポンジ、ブラシ、紙、布、フェルト、プラスチックス、ゴムなどの生成物除去部材に担持させ、これをシート状、ローラ状、板状、スティック状、ハニカムなどの形態にして極性吸着剤を像担持体表面に接触させることにより、異常画像の原因物質である放電生成物を効果的に除去することができる。
【0032】
異常画像の原因物質の除去に対してゼオライトが効果を示す理由については詳しいことは不明であるが、次のように考えられる。
【0033】
空気中の水分を吸湿した硝酸アンモニウムはイオン化している(このイオン化が像担持体表面の低抵抗化を引起し画像流れの発生となる)。水分でイオン化した硝酸アンモニウムに、生成物除去部材に担持されたゼオライトが接触すると、ゼオライトのイオン交換作用、吸着分離作用、空洞内拡散などによりアンモニウムカチオンがゼオライトに吸着し、残った硝酸イオンは水分と共に硝酸となる。しかし、ゼオライトの乾燥作用により硝酸は脱水されることになる。脱水された硝酸は光や熱で分解する性質があり、最終的に二酸化窒素に分解し空気中に飛散していったり、或いは水分を含んだ硝酸は生成物除去部材に吸着されることも考えられる。いずれにせよ、ゼオライトとの接触でゼオライトの各作用が複合的に作用することによって、硝酸アンモニウムは除去され、像担持体表面からは異常画像の原因物質である放電生成物が除去される。ゼオライトの分子構造の酸素環は、3、4、5、6、8、10、12、18の8種類が存在し、いずれの酸素環のゼオライトも採用可能であるが、当該酸素環が6員環以上、特に8員環以上であると、その空洞の入口径が大きいため、放電生成物を効果的に吸着させることができる。
【0034】
図1乃至図3に示した例では、生成物除去部材19が、像担持体表面の移動方向に関し、クリーニング装置14よりも下流側であって、像担持体1を帯電する帯電装置3よりも上流側の像担持体表面に当接している。放電領域で像担持体表面に付着した硝酸アンモニウムより成る放電生成物は、クリーニングブレード17により、その一部、例えば50%程度が除去される。その残りの放電生成物がクリーニングブレード17を通過して生成物除去部材19に進入し、ここでその生成物除去部材19により除去される。ところが、1つの生成物除去部材19だけで、この生成物除去部材19に進入してくる放電生成物を全て除去することは困難である。このため、1つの生成物除去部材19を設けただけでは、画像形成回数が増大するに従って、像担持体上に放電生成物が漸次堆積し、遂には異常画像が発生し始めるおそれがある。そこで、像担持体表面に当接した多数の生成物除去部材を設け、そのそれぞれによって硝酸アンモニウムを除去し、最終的にその硝酸アンモニウムを実質的に全て像担持体から除去するように構成することが考えられる。ところが、このように多数の生成物除去部材を設けると、像担持体のまわりに多数の生成物除去部材を配置するスペースを確保しなければならぬため、像担持体1の径を大きくする必要が生じ、これによって画像形成装置が大型化する。
【0035】
そこで、本例の画像形成装置においては、極性吸着剤を担持した生成物除去部材19が前述の作像装置の外部に設けられ、かかる生成物除去部材19が生成物除去部材表面に接触している。一方、前述の作像装置のうちの少なくとも1つの作像装置が、像担持体に付着した放電生成物を極性吸着剤によって除去する機能を備えている。このため、像担持体上の放電生成物を除去する生成物除去部材が少なくとも2つ設けられたのと同様な効果を奏することができ、その放電生成物を効率よく、例えばほぼ100%除去でき、異常画像の発生を阻止することができる。しかも、作像装置自体が放電生成物を除去する機能を有しているので、作像装置の外部に設けられる生成物除去部材19の数を少なくでき、例えば図1乃至図3に示した例のように1つの生成物除去部材19を設けるだけでよく、これによって像担持体の径を小さくでき、画像形成装置の大型化を阻止できる。
【0036】
また、上述の構成に代え、少なくとも2つの作像装置が、像担持体に付着した放電生成物を極性吸着剤によって除去する機能を備えているように構成することもできる。この構成によれば、2つ以上の作像装置が放電生成物を除去する機能を有しているので、図1乃至図3に示した生成物除去部材19を省略しても、像担持体上の放電生成物を効率よく除去でき、異常画像の発生を阻止することができる。このように、作像装置の外部に生成物除去部材が全く設けられていないと、像担持体の径を一層小さくでき、画像形成装置をより確実に小型化することが可能となる。
【0037】
次に作像装置に像担持体上に付着した放電生成物を除去する機能を持たせる具体的構成例を明らかにする。
【0038】
図1に示した帯電装置3は、芯金24のまわりにゴムなどの弾性体25を固定した帯電ローラにより構成されているが、かかる帯電装置の場合には、その帯電ローラの外周面に前述の極性吸着剤を固着し又は弾性体25に極性吸着剤を練り込み、又はその外周面に極性吸着剤を付着させるなどして当該極性吸着剤を帯電ローラに担持させればよい。
【0039】
また、図2に示した帯電装置3は、芯金24Aと、その芯金24Aに基端部が固定された多数のブラシ繊維より成るブラシ25Aを有する帯電ローラにより構成され、そのブラシ25Aが像担持体1の表面に接触し、当該帯電ローラが像担持体と周速差をもって回転しながら放電の作用で像担持体を帯電するように構成されている。この場合には、そのブラシ繊維に前述の極性吸着剤を固着し又は練り込み、或いは付着させるなどして、極性吸着剤をそのブラシ繊維に担持させればよい。いずれの場合も、帯電ローラが回転しながら、極性吸着剤が像担持体表面に接触して放電生成物を除去する。このように、図1及び図2に示した例では、帯電装置3が、周面に極性吸着剤を担持した帯電ローラより成る。
【0040】
これに対し、図3に示した帯電装置3は、像担持体1の表面に接触する磁性粒子26と、この磁性粒子を担持する非磁性体より成るスリーブ状の粒子担持体27を有し、この粒子担持体27に内設されたマグネット(図示せず)の磁力の作用によって磁性粒子26が粒子担持体27上に担持され、この粒子担持体27が回転しながら、当該粒子担持体に帯電電圧が印加され、これにより像担持体1を帯電するように構成されている。かかる帯電装置の場合には、磁性粒子26中に粒子状の極性吸着剤を外添すればよい。これにより、その極性吸着剤が像担持体表面に接触して、放電生成物を除去することができる。
【0041】
次に、図1乃至図3に示した現像装置6に放電生成物除去機能を持たせるには、その現像ケース7に収容されたトナーに粒子状の極性吸着剤を外添し、現像剤Dが像担持体表面に接触することにより、極性吸着剤を像担持体表面に接触させ、放電生成物を除去すればよい。
【0042】
転写装置に放電生成物除去機能を持たせるには、例えば転写ローラ11より成る転写部材の外周面に極性吸着剤を担持させ、その極性吸着剤を像担持体表面に接触させて放電生成物を除去する。
【0043】
また、クリーニング装置14に放電生成物除去機能を持たせるには、例えば、図1及び図2に示すように、クリーニング装置14のクリーニングケース16内に、極性吸着剤を担持した極性吸着剤担持体28を配置し、この極性吸着剤担持体28を像担持体表面に接触させることにより、極性吸着剤を像担持体表面に接触させて放電生成物を除去することができる。図1に示した極性吸着剤担持体28はブラシローラより成り、そのブラシに極性吸着剤が担持されている。かかるブラシローラに電圧を印加し、像担持体上の転写残トナーを静電的にブラシローラに吸引して移行させ、そのトナーを回収ローラ29に静電的に回収し、これをブレード33により除去するように構成することもできる。また図2に示した極性吸着剤担持体28は弾性体ローラより成り、その外周面に極性吸着剤が担持されている。
【0044】
また、図3に示したクリーニング装置14には、クリーニングブレードの代わりに、像担持体1に接触するクリーニング剤30とそのクリーニング剤30を担持しながら回転する剤担持体31とが設けられている。クリーニング剤は磁性キャリアとトナーにより構成され、剤担持体31は非磁性体のスリーブより成り、その内部に設けられた図示していないマグネットの磁力の作用によりクリーニング剤30が剤担持体上に担持されている。剤担持体31には電圧が印加され、これによって像担持体上の転写残トナーがクリーニング剤中に回収され、そのトナーは回収ローラ32に静電的に回収され、そのトナーをブレード34により除去するように構成されている。かかるクリーニング装置の場合、そのクリーニング剤30に粒子状の極性吸着剤を外添させ、その極性吸着剤を像担持体表面に接触させればよい。
【0045】
上述した各作像装置に用いられる極性吸着剤も、前述のように、ゼオライト、シリカアルミナ系吸着剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、活性白土のうちの少なくとも1つより成り、特に分子構造の酸素環が6員環以上のゼオライトより成ることが望ましい。
【0046】
図2及び図3に示した画像形成装置の他の構成は図1に示した画像形成装置と変わりはない。
【0047】
また、以上説明した画像形成装置の像担持体1としては各種形式のものを用いることができるが、特にアモルファスシリコン感光体を用いると、その表面の硬度が高いため、当該表面の摩耗を抑え、像担持体の寿命を大きく伸ばすことができる。さらに、例えば0.1μm以下のアルミナ粉などからなるフィラーを分散した表層を有する感光体を像担持体として用いた場合も同様である。従来は、このように表面の硬度が高く、その摩耗量の少ない像担持体を用いると、その表面に付着した放電生成物をクリーニングブレードなどによって効率よく除去できないため、異常画像が発生しやすくなっていたが、前述の各構成を採用することによって、表面硬度の高い像担持体を用いても、異常画像の発生を阻止できる。像担持体の長寿命化と、画質の向上を共に達成することができるのである。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、像担持体に付着した放電生成物を効率よく除去でき、放電生成物に基因する異常画像の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す部分断面概略図である。
【図2】画像形成装置の他の例を示す部分断面概略図である。
【図3】画像形成装置のさらに他の例を示す部分断面概略図である。
【符号の説明】
1 像担持体
3 帯電装置
6 現像装置
7 現像ケース
14 クリーニング装置
16 クリーニングケース
19 生成物除去部材
26 磁性粒子
28 極性吸着剤担持体
30 クリーニング剤
31 剤担持体
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体のまわりに複数の作像装置を有し、その像担持体にトナー像を形成し、該トナー像を転写材に転写して記録画像を得る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ、プリンタ又はその複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置においては、その作像装置の1つである帯電装置の作動により発生した放電生成物が像担持体に付着し、その放電生成物が高湿時に空気中の水分を吸収して像担持体表面の抵抗を低下させ、これによった像担持体上に画像流れ又は画像ぼけなどと称せられている異常画像が発生するおそれがある。
【0003】
上述した欠点を除去し、ないしは抑制するため、従来より各種の構成が提案されている。例えば、像担持体周囲の温度と湿度を検知し、その検知結果に基づいて像担持体を加熱することにより、像担持体表面の温度を制御して異常画像の発生を防止する画像形成装置が提案されている。ところが、この構成によると、像担持体が加熱されるので、これに伴うトナーのブロッキングが発生しやすくなる。また、像担持体表面に水を塗布する水塗布部材と、像担持体表面から水を除去する水除去部材とを有する画像形成装置が提案されており、この構成は像担持体表面に付着した放電生成物が水に溶ける性質を利用したものである。ところが、像担持体表面は一般に疎水性を有しているので、かかる像担持体表面に水を塗布すると、その水は、像担持体表面の疎水性によって、まばらな水滴となって像担持体表面に付着する。従って、像担持体表面に水を塗布したとき、放電生成物がその水に溶け込んだとしても、放電生成物を含んだ水溶液が水滴となって像担持体表面にまばらな状態で付着する。このような水滴が拭き取られるのであるが、その拭き取り時に、像担持体表面の水滴はまばらな状態で存在するので、水滴の付着している像担持体表面部分と、水滴の存在しない像担持体表面部分とで、放電生成物の除去効果に相違が生じ、拭き取り後の像担持体表面の特性が不均一となるおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来の提案に係る構成の欠点を回避しつつ、異常画像の発生を防止し、ないしはその発生を効果的に抑制できる画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、像担持体のまわりに複数の作像装置が配置された画像形成装置において、少なくとも1つの作像装置が、像担持体に付着した放電生成物を極性吸着剤によって除去する機能を備えていると共に、極性吸着剤を担持した生成物除去部材が前記作像装置の外部に設けられ、該生成物除去部材が像担持体に接触していることを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0006】
また、本発明は、上記目的を達成するため、像担持体のまわりに複数の作像装置が配置された画像形成装置において、少なくとも2つの作像装置が、像担持体に付着した放電生成物を極性吸着剤によって除去する機能を備えていることを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項2)。
【0007】
さらに、上記請求項1に記載の画像形成装置において、前記生成物除去部材は、極性吸着剤を担持したブラシ繊維を有するブラシ部材、又は極性吸着剤を担持した弾性体ローラにより構成されていると有利である(請求項3)。
【0008】
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記複数の作像装置が、像担持体を帯電する帯電装置と、その帯電面が露光されることにより形成された静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置と、該トナー像を転写材に転写する転写装置より成ると有利である(請求項4)。
【0009】
さらに、上記請求項4に記載の画像形成装置において、トナー像転写後の像担持体を清掃するクリーニング装置より成る作像装置を有すると有利である(請求項5)。
【0010】
また、上記請求項4又は5に記載の画像形成装置において、前記帯電装置が、極性吸着剤を担持した帯電ローラより成ると有利である(請求項6)。
【0011】
さらに、上記請求項4又は5に記載の画像形成装置において、前記帯電装置が、像担持体に接触する磁性粒子と、該磁性粒子を担持する粒子担持体とを有し、該磁性粒子中に粒子状の極性吸着剤が外添されていると有利である(請求項7)。
【0012】
また、上記請求項4乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記現像装置の現像ケースに収容されたトナーに粒子状の極性吸着剤が外添されていると有利である(請求項8)。
【0013】
さらに、上記請求項4乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記転写装置の転写部材外周面に極性吸着剤が担持されていると有利である(請求項9)。
【0014】
また、上記請求項5乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記クリーニング装置のクリーニングケース内に、極性吸着剤を担持した極性吸着剤担持体が配置され、該極性吸着剤担持体が像担持体に接触していると有利である(請求項10)。
【0015】
さらに、上記請求項5乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記クリーニング装置が、像担持体に接触するクリーニング剤と、該クリーニング剤を担持する剤担持体とを有し、前記クリーニング剤に粒子状の極性吸着剤が外添されていると有利である(請求項11)。
【0016】
また、上記請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置において、前記極性吸着剤は、ゼオライト、シリカアルミナ系吸着剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、活性白土のうちの少なくとも1つより成ると有利である(請求項12)。
【0017】
さらに、上記請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置において、前記極性吸着剤は、分子構造の酸素環が6員環以上のゼオライトより成ると有利である(請求項13)。
【0018】
また、上記請求項1乃至13のいずれかに記載の画像形成装置において、前記像担持体がアモルファスシリコン感光体、又はフィラーを分散した表層を有する感光体より成ると有利である(請求項14)。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
図1に示した画像形成装置は、ドラム状の感光体として構成された像担持体1を有し、この像担持体1のまわりには、次に説明する各機能を持った複数の作像装置が配置されている。すなわち、画像形成時に像担持体1は時計方向に回転駆動され、このとき、像担持体表面には除電ランプ2からの光を照射され、その表面電位が初期化され、次いで像担持体1は帯電電圧を印加された帯電装置3によって所定極性に帯電される。ここでは像担持体表面に当接しながら回転する帯電ローラより成る帯電装置が用いられている。
【0020】
上述のようにして帯電された像担持体の帯電面には、露光装置の一例であるレーザ書き込みユニット5から出射するレーザ光Lが照射されてその帯電面が露光され、静電潜像が形成される。次いで、その静電潜像は現像装置6によってトナー像として可視像化される。ここに示した現像装置6は、トナーとキャリアを有する乾式の現像剤Dを収容した現像ケース7と、像担持体1に対向配置された現像ローラ8を有し、現像剤Dは回転する現像ローラ8の表面に担持されて搬送され、現像ローラ8と像担持体1の間の現像領域において現像剤中のトナーが静電的に像担持体表面に移行することにより、静電潜像がトナー像として可視像化される。
【0021】
また、像担持体1には転写装置を構成する転写部材の一例である転写ローラ11が対置され、この転写ローラ11は反時計方向に回転駆動され、かかる転写ローラ11と像担持体1との間に、例えば転写紙より成る転写材Pが送り込まれここを通過する。このとき転写ローラ11に転写電圧が印加され、これによって像担持体上のトナー像が転写材Pに転写される。像担持体1から分離された転写材Pは図示していない定着装置を通過し、このとき転写材上のトナー像が定着される。このようにして転写材上に記録画像が得られる。中間転写体より成る転写材を用い、像担持体上のトナー像をその中間転写体上に転写し、次いでそのトナー像を最終転写材に転写し、これをその最終転写材上に定着して記録画像を形成するように構成することもできる。
【0022】
また、転写材に転写されずに像担持体表面に付着している転写残トナーは、クリーニング装置14により除去される。ここに示したクリーニング装置14は、クリーニングケース16と、先端部が像担持体表面に圧接したクリーニングブレード17を有し、転写残トナーはクリーニングブレード17によって掻き取られる。
【0023】
上述のように、画像形成装置は、像担持体1を帯電する帯電装置3と、その帯電面が露光されることにより形成された静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置6と、該トナー像を転写材Pに転写する転写装置を有しており、これらは像担持体のまわりに配置された作像装置を構成している。また、本例の画像形成装置は、トナー像転写後の像担持体1を清掃するクリーニング装置14より成る作像装置を有し、このクリーニング装置14も像担持体1のまわりに配置された作像装置を構成しているが、かかるクリーニング装置を省略し、例えば現像装置6によって転写残トナーを回収するように構成することもできる。
【0024】
ここで、本例の画像形成装置は、前述のように帯電装置3に帯電電圧を印加し、このとき生じる放電により像担持体1を帯電するように構成されているが、従来のこの種の画像形成装置においては、上記放電によって多量の放電生成物が生成され、これが像担持体表面に付着して異常画像が発生するおそれがあった。これは、帯電ローラ以外の帯電装置を用いた場合も同様である。
【0025】
異常画像を発生させる放電生成物として、各種の物質が存在するものと考えられるが、本発明者は、その放電生成物を特定すべく鋭意工夫を行った結果、その主成分として硝酸アンモニウムを見出した。硝酸アンモニウムは、ほとんどが空気中で微粒子として生成され、その後、像担持体に付着するものと考えられる。このようにして、像担持体表面に付着した放電生成物は、水溶性であるため、高湿時に空気中の水分を吸収して像担持体表面の抵抗値を低下させる。これによって静電潜像がぼけた状態となる。かかる静電潜像をトナー像化すると、これが画像流れ状態の異常画像となり、その画像品質が低下する。かかる現象の発生は環境条件の湿度に依存し、湿度が高くなればその発生が顕著となる。像担持体表面に付着した放電生成物を、像担持体表面に圧接するクリーニングブレード17によって除去することも可能であるが、全ての放電生成物をこのクリーニングブレード17により除去することは困難である。
【0026】
そこで、本例の画像形成装置においては、極性吸着剤を担持した生成物除去部材19が設けられ、この生成物除去部材19は像担持体1の表面に接触している。この生成物除去部材19は芯軸21と、その外周面に基端部が固定された多数のブラシ繊維より成るブラシ23とを有するブラシ部材により構成され、その各ブラシ繊維に極性吸着剤が固着され、または練り込まれ、或いは粒子状の極性吸着剤がブラシ繊維に付着するなどして、各ブラシ繊維に極性吸着剤が担持されている。また、この生成物除去部材19として、図2及び図3に示すように、芯軸21Aに発泡体又はソリッドゴムなどから成る弾性体23Aを固定して成る弾性体ローラを用いることもでき、かかる弾性体ローラの周面に、極性吸着剤が上述したところと同様にして担持されている(図2及び図3における他の構成については後述する)。かかる生成物除去部材19は回転自在に支持され、そのブラシ23又は弾性体23Aが像担持体表面に接触しながら図示していない駆動装置によって矢印方向に回転駆動される。これにより、生成物除去部材19に担持された極性吸着剤が像担持体表面に接触して、像担持体表面に付着した放電生成物を除去する。このように放電生成物を除去するために、像担持体を加熱したり、水を用いる必要がないため、従来の欠点を除去できる。
【0027】
上述のように、生成物除去部材19は、極性吸着剤を担持したブラシ繊維を有するブラシ部材、又は極性吸着剤を担持した弾性体ローラにより構成されるが、生成物除去部材としてブラシ部材を用いると、この生成物除去部材により像担持体に加えられる外力を小さくすることができ、これによって、像担持体1の回転変動を少なくでき、画像上に細かな濃淡が生じるジッターの発生を低減できる。これに対し、生成物除去部材として弾性体ローラを用いると、この弾性体ローラはブラシ部材よりも広い面で像担持体表面に接触するので、放電生成物の除去効率を高めることができる。
【0028】
極性吸着剤は、ゼオライト、シリカアルミナ系吸着剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、活性白土のうちの少なくとも1つより成るが、図示した例では、極性吸着剤としてゼオライトが用いられている。
【0029】
以下、ゼオライトを用いて像担持体表面に付着した放電生成物を除去する作用を説明する。
【0030】
一般にゼオライト結晶はアルミノケイ酸塩の3次元骨組み構造を持つ縮合アニオンの大きな空洞に水分子と交換性のカチオンが含まれている。カチオンの種類と数によって多様な構造をとっている。従って、ゼオライトの性質としては、結晶内の酸素による環状構造の空洞による分子ふるい作用、可逆的なイオン交換作用を示す。さらに、分子ふるい作用やカチオンの作用による分子の形状および寸法に応じて、あるいは双極子、四極子、不飽和結合を有する物質及び分極性の強い物質などを吸着分離する作用を示す(吸着分離作用)。また、結晶を構成する空洞内の電子ポテンシャルエネルギー場の中を物質が移動することができる(空洞内拡散)。結晶内の空洞径が、現時点で最も小さい3A型ゼオライト(約3Åの空洞径)でも、水分を吸着することなどにより乾燥作用を持っていると共にアンモニア、水素、メタノールなども吸着する。ゼオライトの1種であるモレキュラーシーブ(商品名)などは結晶内にカチオンを持っているためこのカチオンとの静電引力による極性分子に対して活性アルミナやシリカゲルよりも強い親和性を示す(イオン親和性作用)。さらに、各種の化学反応を引起す触媒作用も示す。
【0031】
以上のような一般的性能を持つゼオライトをスポンジ、ブラシ、紙、布、フェルト、プラスチックス、ゴムなどの生成物除去部材に担持させ、これをシート状、ローラ状、板状、スティック状、ハニカムなどの形態にして極性吸着剤を像担持体表面に接触させることにより、異常画像の原因物質である放電生成物を効果的に除去することができる。
【0032】
異常画像の原因物質の除去に対してゼオライトが効果を示す理由については詳しいことは不明であるが、次のように考えられる。
【0033】
空気中の水分を吸湿した硝酸アンモニウムはイオン化している(このイオン化が像担持体表面の低抵抗化を引起し画像流れの発生となる)。水分でイオン化した硝酸アンモニウムに、生成物除去部材に担持されたゼオライトが接触すると、ゼオライトのイオン交換作用、吸着分離作用、空洞内拡散などによりアンモニウムカチオンがゼオライトに吸着し、残った硝酸イオンは水分と共に硝酸となる。しかし、ゼオライトの乾燥作用により硝酸は脱水されることになる。脱水された硝酸は光や熱で分解する性質があり、最終的に二酸化窒素に分解し空気中に飛散していったり、或いは水分を含んだ硝酸は生成物除去部材に吸着されることも考えられる。いずれにせよ、ゼオライトとの接触でゼオライトの各作用が複合的に作用することによって、硝酸アンモニウムは除去され、像担持体表面からは異常画像の原因物質である放電生成物が除去される。ゼオライトの分子構造の酸素環は、3、4、5、6、8、10、12、18の8種類が存在し、いずれの酸素環のゼオライトも採用可能であるが、当該酸素環が6員環以上、特に8員環以上であると、その空洞の入口径が大きいため、放電生成物を効果的に吸着させることができる。
【0034】
図1乃至図3に示した例では、生成物除去部材19が、像担持体表面の移動方向に関し、クリーニング装置14よりも下流側であって、像担持体1を帯電する帯電装置3よりも上流側の像担持体表面に当接している。放電領域で像担持体表面に付着した硝酸アンモニウムより成る放電生成物は、クリーニングブレード17により、その一部、例えば50%程度が除去される。その残りの放電生成物がクリーニングブレード17を通過して生成物除去部材19に進入し、ここでその生成物除去部材19により除去される。ところが、1つの生成物除去部材19だけで、この生成物除去部材19に進入してくる放電生成物を全て除去することは困難である。このため、1つの生成物除去部材19を設けただけでは、画像形成回数が増大するに従って、像担持体上に放電生成物が漸次堆積し、遂には異常画像が発生し始めるおそれがある。そこで、像担持体表面に当接した多数の生成物除去部材を設け、そのそれぞれによって硝酸アンモニウムを除去し、最終的にその硝酸アンモニウムを実質的に全て像担持体から除去するように構成することが考えられる。ところが、このように多数の生成物除去部材を設けると、像担持体のまわりに多数の生成物除去部材を配置するスペースを確保しなければならぬため、像担持体1の径を大きくする必要が生じ、これによって画像形成装置が大型化する。
【0035】
そこで、本例の画像形成装置においては、極性吸着剤を担持した生成物除去部材19が前述の作像装置の外部に設けられ、かかる生成物除去部材19が生成物除去部材表面に接触している。一方、前述の作像装置のうちの少なくとも1つの作像装置が、像担持体に付着した放電生成物を極性吸着剤によって除去する機能を備えている。このため、像担持体上の放電生成物を除去する生成物除去部材が少なくとも2つ設けられたのと同様な効果を奏することができ、その放電生成物を効率よく、例えばほぼ100%除去でき、異常画像の発生を阻止することができる。しかも、作像装置自体が放電生成物を除去する機能を有しているので、作像装置の外部に設けられる生成物除去部材19の数を少なくでき、例えば図1乃至図3に示した例のように1つの生成物除去部材19を設けるだけでよく、これによって像担持体の径を小さくでき、画像形成装置の大型化を阻止できる。
【0036】
また、上述の構成に代え、少なくとも2つの作像装置が、像担持体に付着した放電生成物を極性吸着剤によって除去する機能を備えているように構成することもできる。この構成によれば、2つ以上の作像装置が放電生成物を除去する機能を有しているので、図1乃至図3に示した生成物除去部材19を省略しても、像担持体上の放電生成物を効率よく除去でき、異常画像の発生を阻止することができる。このように、作像装置の外部に生成物除去部材が全く設けられていないと、像担持体の径を一層小さくでき、画像形成装置をより確実に小型化することが可能となる。
【0037】
次に作像装置に像担持体上に付着した放電生成物を除去する機能を持たせる具体的構成例を明らかにする。
【0038】
図1に示した帯電装置3は、芯金24のまわりにゴムなどの弾性体25を固定した帯電ローラにより構成されているが、かかる帯電装置の場合には、その帯電ローラの外周面に前述の極性吸着剤を固着し又は弾性体25に極性吸着剤を練り込み、又はその外周面に極性吸着剤を付着させるなどして当該極性吸着剤を帯電ローラに担持させればよい。
【0039】
また、図2に示した帯電装置3は、芯金24Aと、その芯金24Aに基端部が固定された多数のブラシ繊維より成るブラシ25Aを有する帯電ローラにより構成され、そのブラシ25Aが像担持体1の表面に接触し、当該帯電ローラが像担持体と周速差をもって回転しながら放電の作用で像担持体を帯電するように構成されている。この場合には、そのブラシ繊維に前述の極性吸着剤を固着し又は練り込み、或いは付着させるなどして、極性吸着剤をそのブラシ繊維に担持させればよい。いずれの場合も、帯電ローラが回転しながら、極性吸着剤が像担持体表面に接触して放電生成物を除去する。このように、図1及び図2に示した例では、帯電装置3が、周面に極性吸着剤を担持した帯電ローラより成る。
【0040】
これに対し、図3に示した帯電装置3は、像担持体1の表面に接触する磁性粒子26と、この磁性粒子を担持する非磁性体より成るスリーブ状の粒子担持体27を有し、この粒子担持体27に内設されたマグネット(図示せず)の磁力の作用によって磁性粒子26が粒子担持体27上に担持され、この粒子担持体27が回転しながら、当該粒子担持体に帯電電圧が印加され、これにより像担持体1を帯電するように構成されている。かかる帯電装置の場合には、磁性粒子26中に粒子状の極性吸着剤を外添すればよい。これにより、その極性吸着剤が像担持体表面に接触して、放電生成物を除去することができる。
【0041】
次に、図1乃至図3に示した現像装置6に放電生成物除去機能を持たせるには、その現像ケース7に収容されたトナーに粒子状の極性吸着剤を外添し、現像剤Dが像担持体表面に接触することにより、極性吸着剤を像担持体表面に接触させ、放電生成物を除去すればよい。
【0042】
転写装置に放電生成物除去機能を持たせるには、例えば転写ローラ11より成る転写部材の外周面に極性吸着剤を担持させ、その極性吸着剤を像担持体表面に接触させて放電生成物を除去する。
【0043】
また、クリーニング装置14に放電生成物除去機能を持たせるには、例えば、図1及び図2に示すように、クリーニング装置14のクリーニングケース16内に、極性吸着剤を担持した極性吸着剤担持体28を配置し、この極性吸着剤担持体28を像担持体表面に接触させることにより、極性吸着剤を像担持体表面に接触させて放電生成物を除去することができる。図1に示した極性吸着剤担持体28はブラシローラより成り、そのブラシに極性吸着剤が担持されている。かかるブラシローラに電圧を印加し、像担持体上の転写残トナーを静電的にブラシローラに吸引して移行させ、そのトナーを回収ローラ29に静電的に回収し、これをブレード33により除去するように構成することもできる。また図2に示した極性吸着剤担持体28は弾性体ローラより成り、その外周面に極性吸着剤が担持されている。
【0044】
また、図3に示したクリーニング装置14には、クリーニングブレードの代わりに、像担持体1に接触するクリーニング剤30とそのクリーニング剤30を担持しながら回転する剤担持体31とが設けられている。クリーニング剤は磁性キャリアとトナーにより構成され、剤担持体31は非磁性体のスリーブより成り、その内部に設けられた図示していないマグネットの磁力の作用によりクリーニング剤30が剤担持体上に担持されている。剤担持体31には電圧が印加され、これによって像担持体上の転写残トナーがクリーニング剤中に回収され、そのトナーは回収ローラ32に静電的に回収され、そのトナーをブレード34により除去するように構成されている。かかるクリーニング装置の場合、そのクリーニング剤30に粒子状の極性吸着剤を外添させ、その極性吸着剤を像担持体表面に接触させればよい。
【0045】
上述した各作像装置に用いられる極性吸着剤も、前述のように、ゼオライト、シリカアルミナ系吸着剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、活性白土のうちの少なくとも1つより成り、特に分子構造の酸素環が6員環以上のゼオライトより成ることが望ましい。
【0046】
図2及び図3に示した画像形成装置の他の構成は図1に示した画像形成装置と変わりはない。
【0047】
また、以上説明した画像形成装置の像担持体1としては各種形式のものを用いることができるが、特にアモルファスシリコン感光体を用いると、その表面の硬度が高いため、当該表面の摩耗を抑え、像担持体の寿命を大きく伸ばすことができる。さらに、例えば0.1μm以下のアルミナ粉などからなるフィラーを分散した表層を有する感光体を像担持体として用いた場合も同様である。従来は、このように表面の硬度が高く、その摩耗量の少ない像担持体を用いると、その表面に付着した放電生成物をクリーニングブレードなどによって効率よく除去できないため、異常画像が発生しやすくなっていたが、前述の各構成を採用することによって、表面硬度の高い像担持体を用いても、異常画像の発生を阻止できる。像担持体の長寿命化と、画質の向上を共に達成することができるのである。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、像担持体に付着した放電生成物を効率よく除去でき、放電生成物に基因する異常画像の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す部分断面概略図である。
【図2】画像形成装置の他の例を示す部分断面概略図である。
【図3】画像形成装置のさらに他の例を示す部分断面概略図である。
【符号の説明】
1 像担持体
3 帯電装置
6 現像装置
7 現像ケース
14 クリーニング装置
16 クリーニングケース
19 生成物除去部材
26 磁性粒子
28 極性吸着剤担持体
30 クリーニング剤
31 剤担持体
Claims (14)
- 像担持体のまわりに複数の作像装置が配置された画像形成装置において、少なくとも1つの作像装置が、像担持体に付着した放電生成物を極性吸着剤によって除去する機能を備えていると共に、極性吸着剤を担持した生成物除去部材が前記作像装置の外部に設けられ、該生成物除去部材が像担持体に接触していることを特徴とする画像形成装置。
- 像担持体のまわりに複数の作像装置が配置された画像形成装置において、少なくとも2つの作像装置が、像担持体に付着した放電生成物を極性吸着剤によって除去する機能を備えていることを特徴とする画像形成装置。
- 前記生成物除去部材は、極性吸着剤を担持したブラシ繊維を有するブラシ部材、又は極性吸着剤を担持した弾性体ローラにより構成されている請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記複数の作像装置が、像担持体を帯電する帯電装置と、その帯電面が露光されることにより形成された静電潜像をトナー像として可視像化する現像装置と、該トナー像を転写材に転写する転写装置より成る請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
- トナー像転写後の像担持体を清掃するクリーニング装置より成る作像装置を有する請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記帯電装置が、極性吸着剤を担持した帯電ローラより成る請求項4又は5に記載の画像形成装置。
- 前記帯電装置が、像担持体に接触する磁性粒子と、該磁性粒子を担持する粒子担持体とを有し、該磁性粒子中に粒子状の極性吸着剤が外添されている請求項4又は5に記載の画像形成装置。
- 前記現像装置の現像ケースに収容されたトナーに粒子状の極性吸着剤が外添されている請求項4乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記転写装置の転写部材外周面に極性吸着剤が担持されている請求項4乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記クリーニング装置のクリーニングケース内に、極性吸着剤を担持した極性吸着剤担持体が配置され、該極性吸着剤担持体が像担持体に接触している請求項5乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記クリーニング装置が、像担持体に接触するクリーニング剤と、該クリーニング剤を担持する剤担持体とを有し、前記クリーニング剤に粒子状の極性吸着剤が外添されている請求項5乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記極性吸着剤は、ゼオライト、シリカアルミナ系吸着剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、活性白土のうちの少なくとも1つより成る請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記極性吸着剤は、分子構造の酸素環が6員環以上のゼオライトより成る請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記像担持体がアモルファスシリコン感光体、又はフィラーを分散した表層を有する感光体より成る請求項1乃至13のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183715A JP2004029253A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002183715A JP2004029253A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004029253A true JP2004029253A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31179786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002183715A Pending JP2004029253A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004029253A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010176091A (ja) * | 2009-02-02 | 2010-08-12 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法および画像形成装置 |
US7937025B2 (en) | 2008-09-12 | 2011-05-03 | Ricoh Company, Ltd. | Scorotron corona charger, process cartridge, and image forming apparatus |
-
2002
- 2002-06-24 JP JP2002183715A patent/JP2004029253A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7937025B2 (en) | 2008-09-12 | 2011-05-03 | Ricoh Company, Ltd. | Scorotron corona charger, process cartridge, and image forming apparatus |
JP2010176091A (ja) * | 2009-02-02 | 2010-08-12 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法および画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2598131B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003043894A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002304045A (ja) | 放電生成物除去方法、帯電装置及び画像形成装置 | |
JP2004029253A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002244522A (ja) | 放電生成物除去方法及び画像形成装置 | |
JP4325830B2 (ja) | 放電生成物除去方法及び画像形成装置 | |
JP2002258667A (ja) | 画像流れ物質除去方法、画像流れ物質除去装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP4637384B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004029192A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003122187A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003029587A (ja) | 放電生成物除去方法及び画像形成装置 | |
JP2002268488A (ja) | 放電生成物除去方法、その装置、画像形成装置、及びブラシ部材 | |
JP2003091223A (ja) | 画像形成方法及びその装置 | |
JP2002244520A (ja) | 放電生成物除去方法、及びその装置、並びに画像形成装置 | |
JP2003058007A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002162884A (ja) | 画像形成方法及びその装置 | |
JPH05281882A (ja) | 感光体クリーニング方法および装置 | |
JP2003029593A (ja) | 画像形成方法及びその装置 | |
JP2002244518A (ja) | ブラシ部材、該ブラシ部材を有するクリーニング装置、及び該ブラシ部材を有する画像形成装置 | |
JP2004163770A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002268454A (ja) | 画像流れ物質除去方法、画像流れ物質除去装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2003076237A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2003140521A (ja) | 画像流れ物質除去方法及び画像形成装置 | |
JP2002268495A (ja) | 放電生成物除去方法及び画像形成装置 | |
JP2003270906A (ja) | 帯電装置、画像形成方法、画像形成装置及び作像ユニット |