JP2002244518A - ブラシ部材、該ブラシ部材を有するクリーニング装置、及び該ブラシ部材を有する画像形成装置 - Google Patents

ブラシ部材、該ブラシ部材を有するクリーニング装置、及び該ブラシ部材を有する画像形成装置

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JP2002244518A
JP2002244518A JP2001036230A JP2001036230A JP2002244518A JP 2002244518 A JP2002244518 A JP 2002244518A JP 2001036230 A JP2001036230 A JP 2001036230A JP 2001036230 A JP2001036230 A JP 2001036230A JP 2002244518 A JP2002244518 A JP 2002244518A
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toner
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JP2001036230A
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English (en)
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Yoshino Noguchi
愛乃 野口
Hidetoshi Yano
英俊 矢野
Kiyoshi Tanigawa
清 谷川
Hiromitsu Takagaki
高垣  博光
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体上に形成された静電潜像を現像装置
によりトナー像として現像し、そのトナー像を転写材に
転写すると共に、転写されずに像担持体表面に付着した
転写残トナーをクリーニング装置により除去する画像形
成装置において、像担持体表面に付着した放電生成物に
基因する異常画像の発生を防止する。 【解決手段】 像担持体1の表面に当接するクリーニン
グ装置14のブラシ部材15として、極性吸着剤が固着
されたブラシ21を有するブラシ部材を用い、像担持体
1の表面に付着した放電生成物を極性吸着剤に吸着させ
て除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体清掃用の
ブラシ部材と、該ブラシ部材を有するクリーニング装置
と、当該ブラシ部材を有する画像形成装置とに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】像担持体表面にトナー像を形成し、その
トナー像を転写材に転写すると共に、トナー像の転写が
行われる転写位置を通過した像担持体表面に付着してい
るトナーを、像担持体表面に当接しているクリーニング
部材を有するクリーニング装置によって除去する画像形
成装置は従来より周知である。かかる画像形成装置は、
複写機、ファクシミリ、プリンタ或いはこれらの少なく
とも2つの機能を備えた複合機などとして構成される。
【0003】ところで、この種の画像形成装置の像担持
体表面には、クリーニング装置のクリーニング部材が当
接しているので、像担持体表面は経時的に摩耗し、その
摩耗が早期に促進されると、像担持体の寿命が縮められ
る。像担持体の長寿命化を達成するには、その摩耗量を
できるだけ少なく抑えることが望ましい。像担持体表面
の摩耗量を抑えるには、次の構成を採用することが考え
られる。
【0004】像担持体表面に対するクリーニング部材
の当接圧を可能な限り低くして、像担持体表面の摩耗量
を少なくする。 クリーニング部材に対する像担持体表面の摩擦係数を
下げ、像担持体表面の摩耗量を少なくする。 像担持体表面の硬度を高め、クリーニング部材による
像担持体表面の摩耗量を少なくする。
【0005】上述の方法は、いずれも像担持体の摩耗量
を少なくすることにより、像担持体の寿命を伸ばすもの
である。ところが、かかる構成を採用すると、像担持体
表面に多量の放電生成物が付着し、これによって像担持
体上に異常画像が発生するおそれがある。すなわち、像
担持体のまわりには、作動時に放電を伴う装置が設けら
れており、この放電により窒素酸化物が発生し、これが
空気中の物質と結合して硝酸化合物が生成され、これが
放電生成物として像担持体表面に付着する。かかる放電
生成物が、高湿時に空気中の水分を吸収して像担持体表
面の抵抗を低下させ、これによって像担持体上に異常画
像が発生するのである。
【0006】像担持体表面に圧接するクリーニング部材
によって、放電生成物と共に像担持体表面を比較的多量
に削り取るように構成すれば上記不具合を防止すること
が可能である。ところが、前述のように像担持体の寿命
を伸ばすために、像担持体表面の摩耗量が少なくなるよ
うに構成すると、クリーニング部材によって、像担持体
表面に付着した放電生成物を除去することができなくな
り、或いはその除去効果が低下するため、上述の異常画
像が発生するのである。このように、像担持体の寿命を
伸ばすには、像担持体表面の摩耗量が少なくなるように
構成することが有効であるが、このようにすると、像担
持体表面に放電生成物が付着し、異常画像が発生する欠
点を免れない。
【0007】そこで、像担持体の寿命低下を抑えつつ、
像担持体表面に付着した放電生成物を除去するための構
成が従来より各種提案されている。例えば、像担持体表
面に水を塗布する水塗布部材と、像担持体表面から水を
除去する水除去部材とを有する放電生成物除去装置がそ
の一例である(特開昭60−49352号公報参照)。
この放電生成物除去装置は、像担持体表面に生成された
放電生成物が水に溶ける性質を利用したもので、放電生
成物を比較的効果的に除去できる利点を有している。
【0008】ところが、像担持体表面は一般に疎水性を
有しているので、かかる像担持体表面に水を塗布する
と、その水は、像担持体表面の疎水性によって、まばら
な水滴となって像担持体表面に付着する。従って、像担
持体表面に水を塗布したとき、放電生成物がその水に溶
け込んだとしても、放電生成物を含んだ水溶液が水滴と
なって像担持体表面にまばらな状態で付着する。このよ
うな水滴が拭き取られるのであるが、その拭き取り時
に、像担持体表面の水滴はまばらな状態で存在するの
で、水滴の付着している像担持体表面部分と、水滴の存
在しない像担持体表面部分とで、放電生成物の除去効果
に相違が生じ、拭き取り後の像担持体表面の特性が不均
一となるおそれがある。
【0009】また、像担持体表面に付着した放電生成物
を除去するために、上述の如き水塗布部材や水除去部材
などの専用の放電生成物除去部材を設ければ、それだけ
画像形成装置の構造が複雑化し、かつそのコストが上昇
する欠点を免れない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであり、その第1の目的
は、上述の欠点を伴うことなく、像担持体表面に付着し
た放電生成物を効果的に除去できる像担持体清掃用のブ
ラシ部材を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、上述の欠点を伴う
ことなく、像担持体表面に付着した放電生成物を効果的
に除去できる像担持体清掃用のクリーニング装置を提供
することにある。
【0012】本発明の第3の目的は、像担持体の寿命を
伸ばすように構成したときも、従来の提案に係る構成の
欠点を回避しつつ、放電生成物に基因する異常画像の発
生を効果的に防止できる画像形成装置を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、極性吸着剤を担持したブラシを有す
る像担持体清掃用のブラシ部材を提案する(請求項
1)。
【0014】その際、前記極性吸着剤が前記ブラシの繊
維に固着されていると有利である(請求項2)。
【0015】また、上記請求項1又は2に記載のブラシ
部材において、前記極性吸着剤は、ゼオライト、シリカ
アルミナ系吸着剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性ア
ルミナ、活性白土のうちの少なくとも1つより成ると有
利である(請求項3)。
【0016】さらに、上記請求項1又は2に記載のブラ
シ部材において、前記極性吸着剤はゼオライトより成
り、該ゼオライトの分子構造の酸素環が6員環以上であ
ると有利である(請求項4)。
【0017】また、上記請求項1又は2に記載のブラシ
部材において、前記極性吸着剤はゼオライトより成り、
該ゼオライトの分子構造の酸素環が8員環以上であると
有利である(請求項5)。
【0018】さらに、本発明は、上記第2の目的を達成
するため、請求項1乃至5のいずれかに記載のブラシ部
材を有する像担持体清掃用のクリーニング装置を提案す
る(請求項6)。
【0019】また、本発明は、上記第3の目的を達成す
るため、像担持体と、該像担持体を帯電する帯電装置
と、帯電された像担持体に静電潜像を形成する潜像形成
手段と、該静電潜像をトナー像として可視像化する現像
装置と、該トナー像を転写材に転写する転写装置と、ト
ナー像の転写が行われる転写位置を通過した像担持体表
面に付着しているトナーを除去するクリーニング装置と
を有する画像形成装置において、前記クリーニング装置
は、請求項1乃至5のいずれかに記載のブラシ部材を有
し、該ブラシ部材のブラシが像担持体表面に当接するこ
とを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項7)。
【0020】その際、前記ブラシ部材は、像担持体表面
に当接するブラシ部分が、該像担持体表面の移動方向と
同じ方向に移動する向きに駆動されるように構成されて
いると有利である(請求項8)。
【0021】また、上記請求項7に記載の画像形成装置
において、前記ブラシ部材は、像担持体表面に当接する
ブラシ部分が、該像担持体表面の移動方向と逆方向に移
動する向きに駆動されるように構成されていると有利で
ある(請求項9)。
【0022】さらに、上記請求項7乃至9のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記像担持体がアモルフ
ァスシリコン感光体より成ると有利である(請求項1
0)。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って説明し、併せて像担持体表面の摩耗と、その表
面に付着する放電生成物との関係、及びこれにより生じ
る従来の不具合を図面に即してより具体的に明らかにす
る。先ず、本発明を適用できる画像形成装置の例を、図
1及び図2を参照して説明する。
【0024】図1は画像形成装置の一例を示す部分断面
概略図である。ここに示した画像形成装置は、その本体
内に設けられたドラム状の感光体として構成された像担
持体1を有し、画像形成動作の開始に伴って、像担持体
1は図1における時計方向(矢印A方向)に回転駆動さ
れる。このとき像担持体表面には除電ランプ2からの光
が照射されて該像担持体表面が除電作用を受け、その表
面電位が初期化される。一方、帯電装置の一例である帯
電チャージャ3のチャージワイヤ4には帯電電圧が印加
され、これにより生じる放電によって、初期化された像
担持体表面が所定の極性、例えば−900Vに一様に帯
電される。
【0025】ドラム状の感光体に代え、複数のローラに
巻き掛けられて走行駆動されるベルト状の感光体より成
る像担持体、或いは誘電体より成る像担持体などを用い
ることもできるが、いずれの場合も、像担持体はその表
面が移動するように支持される。
【0026】上述のようにして帯電された像担持体表面
には、潜像形成手段の一例であるレーザ書き込み装置5
から出射する光変調されたレーザ光Lが照射され、これ
によって像担持体表面に画信号に対応した静電潜像が形
成される。レーザ光を照射された像担持体表面の電位
は、例えば−150Vとなり、ここが静電潜像、すなわ
ち画像部となり、レーザ光の照射されない像担持体表面
部分の電位はほぼ−900Vに維持され、ここが地肌部
となる。
【0027】静電潜像は、これが現像装置6を通ると
き、トナー像として可視像化される。ここに一例として
示した現像装置6は、トナーとキャリアを有する粉体状
の二成分系現像剤Dを収容した現像ケース7と、像担持
体1に対向配置されて回転する現像ローラ8と、回転し
ながら現像剤Dを撹拌するスクリュー9,10とを有し
ている。トナーは、キャリアとの摩擦によって所定の極
性、図の例ではマイナス極性に帯電され、かかるトナー
を含む現像剤Dは現像ローラ8の周面に担持されて搬送
され、現像ローラ8と像担持体1との間の現像領域に運
ばれる。このとき、現像ローラ8には、所定の現像バイ
アス(例えば−600Vの電圧)が印加され、これによ
って現像領域に運ばれて磁気ブラシ状となった現像剤中
のトナーが像担持体1に形成された静電潜像、すなわち
画像部に静電的に移行し、その静電潜像がトナー像とし
て可視像化される。キャリアを含まない粉体状の一成分
系の現像剤などを用いる現像装置を採用することもでき
る。
【0028】また、像担持体1には、転写装置の一例で
ある転写ローラ11が対置され、この転写ローラ11は
像担持体表面に当接しながら図1における反時計方向に
回転駆動される。かかる転写ローラ11と、像担持体1
との間に、図示していない給紙部から給送され、レジス
トローラ対12の回転により所定のタイミングで矢印B
方向に送り出された転写材Pが通過する。このとき転写
ローラ11には、像担持体上のトナー像のトナーと逆極
性、本例ではプラスの転写電圧が印加され、例えば10
μAの電流が供給されている。これにより像担持体表面
に形成されたトナー像に整合できるタイミングで送り出
された転写材P上に、そのトナー像が転写される。
【0029】転写ローラ11と像担持体1の間を通った
転写材Pは、分離爪13により像担持体1から分離され
て図示していない定着装置を通過し、このとき、熱と圧
力の作用によって、転写されたトナー像が転写材上に定
着される。次いでこの転写材Pは画像形成装置本体外に
排出される。転写材Pとしては、例えば紙、樹脂シート
又は樹脂フィルムなどが用いられる。また転写ローラ1
1に代えて、例えば転写チャージャ、転写ブラシ又は転
写ブレードなどの転写装置を用いることもできる。
【0030】上述のようにトナー像の転写が行われる転
写位置を通過した像担持体表面に付着している転写残ト
ナーは、クリーニング装置14により除去される。ここ
に一例として示したクリーニング装置14は、クリーニ
ングケース16と、そのケース16に基端部が支持さ
れ、先端部が像担持体表面に圧接したゴムなどの弾性体
より成るクリーニングブレード17と、クリーニングケ
ース16に支持されたブラシ部材15と、トナー排出ス
クリュー18とを有している。図1に一例として示した
ブラシ部材15は、金属又は硬質樹脂などの剛体より成
る芯軸19と、その芯軸19に対して基端部が固定され
た多数の繊維より成るブラシ21を有し、その繊維の先
端部側が像担持体1の表面に当接している。芯軸19
は、クリーニングケース16に対して回転自在に支持さ
れ、図示していない駆動装置によってその芯軸19が矢
印C方向に回転駆動され、ブラシ21が像担持体表面に
摺擦する。このように、本例のブラシ部材15は回転駆
動されるブラシローラとして構成されている。
【0031】像担持体1の回転に伴ってクリーニング装
置14の領域に至った転写残トナーは、像担持体表面に
当接した上述のブラシ部材15のブラシ21とクリーニ
ングブレード17とによって掻き取り除去される。像担
持体表面から除去されたトナーは、回転するトナー排出
スクリュー18によってクリーニングケース外に排出さ
れる。このようにして、転写材に転写されずに像担持体
表面に残された転写残トナーが像担持体表面から除去さ
れる。
【0032】ブラシ部材15とクリーニングブレード1
7は、像担持体表面に当接して、その表面に付着したト
ナーを除去するクリーニング部材を構成している。その
際、ブラシ部材15がクリーニングブレード17と共に
像担持体表面のトナーを積極的に掻き取る働きをなすよ
うに構成できるほか、そのブラシ部材15のブラシ21
が、像担持体表面に付着したトナーに対して外力を与
え、そのトナーを像担持体表面上を移動させて当該トナ
ーを除去しやすい状態にし、次いでその移動したトナー
をクリーニングブレード17により像担持体表面から掻
き取り除去し、その除去したトナーをブラシ部材15に
よってトナー排出スクリュー18に運ぶように構成する
こともできる。或いはクリーニングブレード17により
除去したトナーをトナー排出スクリュー18の側へ運ぶ
だけの目的でブラシ部材15を用いることもできる。い
ずれの場合も、ブラシ部材15は、像担持体の清掃のた
めに使用される。
【0033】図1に示した画像形成装置においては、像
担持体の表面を帯電する帯電装置として帯電チャージャ
3が用いられているが、これ以外の帯電装置を用いても
よく、例えば、帯電ローラ、帯電ブレード、又は帯電ブ
ラシなどから成る帯電装置を用いることもできる。図2
に示す画像形成装置においては、帯電装置が、像担持体
表面に当接し、又は微小間隔をあけて対置された帯電ロ
ーラ20より成り、この帯電ローラ20に直流電圧、又
は交流電圧に直流電圧を重畳した帯電電圧が印加され、
これにより生じる放電によって像担持体表面が、例えば
ほぼ−900Vに帯電される。
【0034】また、図2に示すようにクリーニング装置
14のクリーニングブレード17を廃止し、ブラシ部材
15だけで像担持体表面に付着したトナーを除去するよ
うに構成してもよい。ブラシ部材15が像担持体表面に
付着したトナーを積極的に掻き取り除去するように構成
する場合には、ブラシ部材15の芯軸19を金属などの
導体により構成し、これに電圧を印加して、像担持体表
面のトナーを静電的にブラシ21の側へ吸引できるよう
に構成することが好ましい。ブラシ21に付着したトナ
ーは、図示していないフリッカによりたたき落され、或
いは図1及び図2に示したトナー回収部材22に静電的
に回収される。
【0035】図2に示した画像形成装置は、上述した構
成と、これに直接関連する構成以外は、図1に示した画
像形成装置と異なるところはない。
【0036】以上説明した画像形成装置は、その共通す
る構成として、像担持体と、該像担持体を帯電する帯電
装置と、帯電された像担持体に静電潜像を形成する潜像
形成手段と、該静電潜像をトナー像として可視像化する
現像装置と、該トナー像を転写材に転写する転写装置
と、トナー像の転写が行われる転写位置を通過した像担
持体表面に付着しているトナーを除去するクリーニング
装置とを有している。図示した例では、潜像形成手段
は、帯電された像担持体表面を露光してその表面に静電
潜像を形成するように構成されているが、この形式以外
の潜像形成手段を採用することもできる。
【0037】ここで、図1及び図2に示した画像形成装
置の像担持体表面には、クリーニング装置14のクリー
ニング部材(図1に示した例ではブラシ部材15とクリ
ーニングブレード17、図2に示した例ではブラシ部材
15)が当接しているので、その表面が経時的に摩耗
し、その摩耗が進むと、像担持体表面の帯電電位が低く
なり、地肌部にトナーが付着する地汚れが著しくなる。
像担持体まわりに配置されたプロセスユニットなどの構
成によっても異なるが、例えば、像担持体1の感光層の
膜厚が約30%削れると、地汚れの発生が顕著となる。
像担持体のベース上に積層された感光層の厚みが例えば
30μmであるとしたとき、その削れ量が例えば約10
μmとなると、地汚れが著しく発生するようになる。か
かる像担持体は新たな像担持体と交換する必要がある。
【0038】上述したところから判るように、像担持体
の寿命を伸ばすには、その表面の感光層の経時的な摩耗
ができるだけ少なくなるようにすればよい。例えば、先
にも説明したように、像担持体表面に対するクリーニン
グ部材の当接圧を下げるのである。図3は、図1に示し
たブラシ部材15をクリーニング装置14から取り外
し、クリーニングブレード17だけで像担持体表面をク
リーニングするように構成した画像形成装置を用いて行
った実験結果を示す。このグラフは、クリーニングブレ
ード17が像担持体表面に当接する線圧(g/cm)を横
軸にとり、縦軸に像担持体表面の摩耗量(μm)をとっ
たものであり、同図の実線E,Fは、直径30mmのドラ
ム状の像担持体1を用いると共に、その表面線速を11
4mm/secに設定し、A4サイズの転写材Pを、その長
辺が転写材の移動方向に対して直交する向きとなる横向
きで搬送し、かかる転写材Pを、10万枚連続的に転写
ローラ11と像担持体1の間に通紙したときの像担持体
表面の摩耗量と像担持体表面に対するクリーニングブレ
ード17の線圧の関係を示している。実線Eは、実線F
よりも表面硬度の高い像担持体を用いたときの結果であ
る。
【0039】図3から判るように、クリーニングブレー
ドの線圧を低くすればする程、像担持体表面の摩耗量を
少なくすることができるが、図3に示した例では、その
線圧が10g/cmより低くなると、転写残トナーがクリ
ーニングブレード17を通過してしまう量が増え、所謂
クリーニング不良が発生する。従って、この例ではクリ
ーニングブレード17の線圧を10g/cm以上の範囲内
のできるだけ小さな値に設定し、像担持体表面の摩耗を
抑え、かつクリーニング不良の発生を防止することが好
ましい。
【0040】図4の実線Gは、クリーニング部材として
ブラシ部材15だけを用いた画像形成装置において、像
担持体表面に対するブラシ部材15のブラシ21の押圧
力(g/mm)と、像担持体表面の摩耗量の一例を示して
いる。この場合もブラシ21の押圧力が小さい程、像担
持体表面の摩耗量は少なくなるが、その押圧力が2g/
mmよりも弱くなると、像担持体表面のクリーニング不良
が発生するので、その押圧力を2g/mm以上の範囲ので
きるだけ小さな値に設定することにより、像担持体表面
の摩耗を抑え、かつ像担持体表面のクリーニング不良の
発生を防止することができる。
【0041】上述のように、像担持体表面に対するクリ
ーニング部材の当接圧を可能な限り弱くすることによ
り、像担持体の寿命を伸ばすことができる。また表面硬
度の高い像担持体、例えばアモルファスシリコン感光体
などを用い、或いは像担持体表面の摩擦係数を下げるこ
とによっても、像担持体表面の摩耗をさらに抑えること
ができる。
【0042】上述したいずれかの構成、又はこれらを適
宜組み合せた構成を採用することにより、像担持体の寿
命を伸ばすことができ、そのいずれの対策も、像担持体
表面の摩耗量を少なくすることにある。従って、かかる
構成を採用した場合、従来の画像形成装置においては、
像担持体表面に付着する放電生成物も削られなくなり、
或いはその削り量が少なくなって、現像後の像担持体表
面に異常画像が発生するおそれを免れなかった。放電生
成物の発生と、これらに関連する不具合を、図示した画
像形成装置に即して説明すると以下のとおりである。
【0043】前述のように、図1に示した帯電チャージ
ャ3は、そのチャージワイヤ4に所定の帯電電圧が印加
され、このときの放電によって像担持体表面を帯電させ
るものであるが、その放電時にオゾンや窒素酸化物(N
Ox)が発生し、その窒素酸化物が空気中の物質などと
結合して硝酸アンモニウムなどの硝酸化合物が生成さ
れ、これが放電生成物として像担持体表面に付着する。
特に、画像形成動作を終了して、像担持体1が停止した
時、帯電チャージャに対向する像担持体表面部分に放電
生成物が多量に付着する。図2に示した画像形成装置に
おいては、帯電装置として帯電ローラ20が用いられて
いるが、この場合もその放電によって窒素酸化物が発生
し、硝酸化合物が放電生成物として像担持体表面に付着
する。帯電ブラシや帯電ブレードなどから成る帯電装置
を用いたときも同様である。
【0044】上述のようにして、像担持体表面に付着し
た硝酸化合物より成る放電生成物は、水溶性であるた
め、空気中の水分を吸収してその抵抗値を低下させる。
従ってかかる放電生成物が、像担持体表面の画像部と地
肌部にまたがって多量に付着したとき、これを放置した
とすれば、特に高湿時に異常画像が発生する。
【0045】図5及び図6は、これを説明する図であ
り、これらのグラフの横軸は像担持体表面の位置を示
し、縦軸は像担持体表面の電位(V)を示している。像
担持体表面に放電生成物が付着していないときは、図6
に示すように、レーザ光の照射されない地肌部の表面電
位はほぼ−900Vとなり、レーザ光が照射された画像
部の表面電位はほぼ−150Vとなる。現像ローラ8に
印加される現像バイアスは−600Vである。図6に示
したように、像担持体上の地肌部及び画像部の表面電位
と、現像バイアスとの電位差によって、マイナス極性に
帯電したトナーが地肌部に付着せずに画像部の方に静電
的に付着する。
【0046】これに対し、画像部と地肌部にまたがって
像担持体表面に放電生成物が付着したときの像担持体の
表面電位を図5に実線で示す。図5の破線は、放電生成
物が付着しないときの電位、すなわち図6に示した電位
の状態を示している。像担持体表面に放電生成物が付着
すると、その表面の抵抗値が低下するので、図5の実線
のように、地肌部の電荷が画像部の方に流れ、画像部の
電位の絶対値が高くなる。このため、画像部の表面電位
と現像バイアスとの差が小さくなり、現像後の画像部の
トナー像濃度が低くなり、或いは所定のトナー像が形成
されなくなる。このような異常画像は、画像ぼけ或いは
画像流れ、ないしは白抜けなどとも称せられている。
【0047】図7は、従来の画像形成装置において、直
径30mmの表面硬度の高い像担持体1を、表面線速11
4mm/secで回転駆動し、A4サイズの転写材Pを10
万枚通紙したときの像担持体表面の摩耗量と、画像流れ
の発生の関係を示している。実線Hは、クリーニング部
材としてクリーニングブレードのみを用い、その像担持
体表面に対する線圧を10g/cmに設定したとき、また
実線Iは、クリーニング部材としてブラシ部材のみを用
い、その像担持体表面に対する押圧力を2g/mmに設定
したときの結果を示している。図7中の一点鎖線の下側
が画像流れ発生領域で、上側が非発生領域である。図7
から判るように、従来の画像形成装置においては、像担
持体表面の摩耗量が少なくなるように、像担持体表面に
対するクリーニング部材の線圧を10g/cm又は2g/
mmと小さくすると、像担持体表面に画像流れが発生す
る。
【0048】また、像担持体表面が、クリーニング部材
により均一に削られれば、これと一緒に放電生成物も除
去されるので、基本的には、像担持体表面に異常画像が
発生することはないと考えられる。これに対し、図7に
示した例では、像担持体表面が或る程度削れたときも、
異常画像が発生している。その理由は次のように考えら
れる。
【0049】図1に示したクリーニングブレード17
は、像担持体表面に圧接して、その表面に付着したトナ
ーを掻き取り除去するが、このクリーニングブレード1
7は、像担持体の回転時に、図8に実線と一点鎖線で示
すように振動する所謂スティックスリップを起こす。そ
の際、クリーニングブレード17が実線で示す姿勢にあ
るときは、像担持体表面は、そのクリーニングブレード
17により削られないか、その削り量は極めて少ない。
これに対しクリーニングブレード17が鎖線で示すよう
に変形したとき、像担持体表面が比較的多量に削られ
る。このようにして、像担持体表面には、その周方向に
おいて、比較的多量に削られる部分とそうでない部分と
がランダムに発生する。また、クリーニングブレード1
7の像担持体に対する圧接力は、クリーニングブレード
17の長手方向においてもばらつくのが普通であり、こ
れによっても像担持体表面の削られ量がばらつく。これ
は、クリーニング部材としてブラシ部材を用いた場合も
同様である。このように、像担持体表面に削りむらが発
生し、かかる状態が長時間続くと、像担持体表面の周方
向に放電生成物が連続的に存在することになり、これに
よって像担持体上に異常画像が形成されるのである。
【0050】以上のように、像担持体の寿命を伸ばすに
は、その表面の経時的な摩耗を抑えることが好ましい
が、従来の画像形成装置においては、その摩耗量が少な
すぎるとき、現像後の像担持体表面に放電生成物に基因
する異常画像が発生し、最終的に転写材上に形成された
画像の画質が劣化する欠点を免れなかった。
【0051】そこで、本例の画像形成装置においては、
像担持体の寿命を伸ばすことができるように画像形成装
置を構成したときも、異常画像の発生を阻止できるよう
に、図1及び図2に示した像担持体清掃用のブラシ部材
15として、像担持体表面に付着した放電生成物を吸着
する極性吸着剤を担持したブラシ21を有するブラシ部
材が用いられている。図9は、ブラシ21の1本の繊維
23を示す拡大模式図であるが、ブラシ21の繊維23
の外表面に極性吸着剤24が固着されている。極性吸着
剤は、像担持体表面に付着して極性分子状態となり、或
いは水に溶けてイオン化した放電生成物を静電的に吸着
して、像担持体表面からその放電生成物を除去する用を
なし、かかる極性吸着剤を担持した繊維23から成るブ
ラシ21を像担持体表面に当接させることによって、像
担持体表面に付着した放電生成物を効果的に除去するこ
とができる。
【0052】極性吸着剤としては、ゼオライト、シリカ
アルミナ系吸着剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性ア
ルミナ、活性白土などを用いることができるが、図に示
した例では、ゼオライトが用いられている。
【0053】以下、ゼオライトを用いて像担持体表面に
付着した放電生成物を除去する作用を説明する。
【0054】一般にゼオライト結晶はアルミノケイ酸塩
の3次元骨組み構造を持つ縮合アニオンの大きな空洞に
水分子と交換性のカチオンが含まれている。カチオンの
種類と数によって多様な構造をとっている。従って、ゼ
オライトの性質としては、結晶内の酸素による環状構造
の空洞による分子ふるい作用(分子ふるい作用)、可逆
的なイオン交換作用を示す(イオン交換作用)。さら
に、分子ふるい作用やカチオンの作用による分子の形状
および寸法に応じて、あるいは双極子、四極子、不飽和
結合を有する物質及び分極性の強い物質などを吸着分離
する作用を示す(吸着分離作用)。また、結晶を構成す
る空洞内の電子ポテンシャルエネルギー場の中を物質が
移動することができる(空洞内拡散)。結晶内の空洞径
が、現時点で最も小さい3A型ゼオライト(約3Åの空
洞径)でも、水分を吸着することなどにより乾燥作用を
持っている(乾燥作用)と共にアンモニア、水素、メタ
ノールなども吸着する。ゼオライトの1種であるモレキ
ュラーシーブ(商品名)などは結晶内にカチオンを持っ
ているためこのカチオンとの静電引力による極性分子に
対して活性アルミナやシリカゲルよりも強い親和性を示
す(イオン親和性作用)。さらに、各種の化学反応を引
起す触媒作用も示す(触媒作用)。
【0055】以上のような一般的性能を持つゼオライト
をブラシ21の繊維23に担持させ、かかるブラシ21
を像担持体表面に接触させることにより、画像流れの原
因物質である放電生成物を効果的に除去することができ
るのである。
【0056】画像流れの原因物質の除去に対してゼオラ
イトが効果を示す理由については詳しいことは不明であ
るが、次のように考えられる。
【0057】空気中の水分を吸湿した硝酸アンモニウム
はイオン化している(このイオン化が像担持体表面の低
抵抗化を引起し画像流れの発生となる)。水分でイオン
化した硝酸アンモニウムにゼオライトが接触すると、ゼ
オライトのイオン交換作用、吸着分離作用、空洞内拡散
などによりアンモニウムカチオンがゼオライトに吸着
し、残った硝酸イオンは水分と共に硝酸となる。しか
し、ゼオライトの乾燥作用により硝酸は脱水されること
になる。脱水された硝酸は光や熱で分解する性質があ
り、最終的に二酸化窒素に分解し空気中に飛散していっ
たり、或いは水分を含んだ硝酸はゼオライトの担持体に
吸着されることも考えられる。いずれにせよ、ゼオライ
トとの接触でゼオライトの各作用が複合的に作用するこ
とによって、硝酸アンモニウムは除去され、像担持体表
面からは画像流れの原因物質である放電生成物が除去さ
れる。ゼオライトなどのイオン吸着材は、前述のよう
に、多孔質であり、その空孔に各種イオンを吸着し、保
持することができ、しかもイオン交換の性質を有してい
るので、放電生成物が像担持体側へ再放出され、これが
像担持体表面に再付着する不具合は発生せず、或いはそ
の可能性は低いものと考えられる。
【0058】放電により生じた反応生成物を除去する方
法には、大きく分けて、反応生成物を像担持体表面に付
着させない方法と、像担持体表面に一旦付着した放電生
成物を除去する方法の2つがあるが、本例の画像形成装
置では、上述のように、後者の方法が採用されている。
【0059】活性炭などの非極性吸着剤も分子を吸収す
る能力を有しているが、かかる非極性吸着剤は、放電生
成物を静電的に吸着することはできず、放電生成物の吸
着には適していない。ゼオライトを初めとする極性吸着
剤をブラシ21の繊維23に担持させ、そのブラシ21
を像担持体表面に接触させることにより、放電生成物を
効率よく吸着して、放電生成物を像担持体表面から効果
的に除去することができるのである。
【0060】上述のように、像担持体1の長寿命化を達
成するため、その表面の摩耗量が少なくなるように構成
したときも、像担持体上に異常画像のない高品質なトナ
ー像を形成することができる。像担持体1の長寿命化
と、異常画像の発生の防止を共に達成できるのである。
しかも、放電生成物の除去のために水を使用する必要が
ないため、放電生成物除去後の像担持体表面の特性が不
均一となる不具合も防止できる。
【0061】さらに、クリーニング装置14において用
いられるブラシ部材15のブラシ繊維23に極性吸着剤
を担持させ、このブラシ部材15を放電生成物除去部材
として用いるので、専用の放電生成物除去部材を設ける
必要がなく、画像形成装置の構造の複雑化とその大型化
を防止できると共に、画像形成装置のコスト上昇を抑え
ることができる。
【0062】また、異常画像の発生を防止するには、像
担持体表面に付着した放電生成物をできるだけ早期に除
去することが好ましいが、本例の画像形成装置では、画
像形成動作中、常時像担持体表面に当接しているブラシ
部材15のブラシ21によって放電生成物を除去するの
で、像担持体表面に付着した放電生成物を直ぐに除去す
ることができ、異常画像の発生を効果的に防止できる。
【0063】さらに、図示した例では、極性吸着剤24
が繊維23に固着されているので、長期に亘って、その
ブラシ部材15により、像担持体表面に付着した放電生
成物を効率よく除去することができる。
【0064】また、放電によって発生した硝酸化合物が
像担持体表面に付着すると、その表面の摩擦係数が高く
なり、像担持体の寿命が増々短められる不具合がある
が、図示した画像形成装置では、像担持体表面から放電
生成物を効率よく除去できるので、その表面の摩擦係数
の上昇を抑え、像担持体表面の摩耗を抑制でき、その寿
命を伸ばすことが可能となる。
【0065】前述のように、放電生成物を吸着する極性
吸着剤としては、ゼオライト、シリカアルミナ系吸着
剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性アルミナ、活性白
土のうちの少なくとも1つを用いることができるが、特
にゼオライトは、その空洞に放電生成物を静電的に吸着
でき、その除去効果を高めることができる。ゼオライト
の分子構造の酸素環は、3、4、5、6、8、10、1
2、18の8種類が存在し、いずれの酸素環のゼオライ
トも採用できるが、当該酸素環が6員環以上、特に8員
環以上であると、その空洞の入口径が大きいため、放電
生成物を効果的に吸着させることができる。
【0066】また、像担持体としてアモルファスシリコ
ン感光体を用いると、その表面の硬度が高いため、像担
持体の寿命を大きく伸ばし、しかも極性吸着剤によりそ
の像担持体表面に付着した放電生成物を除去して、異常
画像の発生を防止することができる。
【0067】ところで、図1及び図2に示したブラシ部
材15は、像担持体表面に当接するブラシ部分が、その
像担持体表面の移動方向と同じ方向に移動する向き、す
なわち矢印C方向に回転駆動されるブラシローラとして
構成されているが、ブラシ部材15をこのような方向に
駆動すると、像担持体表面と、これに当接するブラシ2
1との相対速度を小さくでき、これにより像担持体1に
与える衝撃を少なくできるので、像担持体上に形成され
るトナー像の画質劣化を防止でき、しかも放電生成物を
均一に除去して、その画質を一層高めることが可能とな
る。
【0068】これに対し、像担持体表面に当接するブラ
シ部分が、像担持体表面の移動方向と逆方向に移動する
向き、すなわち矢印Cと反対の向きにブラシ部材15を
回転駆動するように構成することもできる。このように
構成すると、像担持体表面に対してブラシ繊維が接触す
る回数が多くなり、より強力に像担持体表面に付着した
放電生成物を除去でき、これによって高品質なトナー像
を像担持体上に形成することができる。
【0069】ブラシ部材15を矢印C方向に回転させる
か、又はこれと逆の方向に回転させるかによって、上述
の如く、それぞれの利点が得られるので、像担持体表面
の硬度や、その表面線速、ブラシ部材15のブラシの材
質などに応じて、最も好ましい方向にブラシ部材15の
回転方向を設定すべきである。
【0070】また、ブラシ部材を回転可能なブラシロー
ラとして構成する代りに、例えば板状の基材上に多数の
繊維を植設してこれをブラシとし、そのブラシの先端部
を像担持体表面に当接させることもできる。その際、こ
のブラシ部材の基材を不動に固定するか、又は像担持体
1の軸方向に揺動させるなどして、当該ブラシ部材を像
担持体清掃用の部材として用いると共に、この部材によ
って、像担持体表面に付着した放電生成物を除去するこ
とができる。
【0071】本発明は、帯電した像担持体表面を像露光
して、その表面電位の絶対値が低下した部分を地肌部と
し、その絶対値が高く維持された部分を静電潜像とし、
ここにトナーを付着させてトナー像を形成する画像形成
装置や、像担持体上のトナー像を一旦、中間転写体より
成る転写材に転写し、その中間転写体上のトナー像を最
終的な転写材である記録媒体上に転写する画像形成装置
などにも広く適用できるものである。
【0072】
【発明の効果】請求項1乃至5に係る発明によれば、像
担持体に付着した放電生成物を効果的に除去できるブラ
シ部材を供することができる。
【0073】請求項6に係る発明によれば、像担持体に
付着した放電生成物を効果的に除去できるクリーニング
装置を供することができる。
【0074】請求項7乃至10に係る発明によれば、像
担持体の寿命を伸ばすように構成したときも、放電生成
物に基因する異常画像の発生を防止することができ、し
かも専用の放電生成物除去部材が不要であるため、画像
形成装置の構成の複雑化と、そのコストの上昇を抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す部分断面概略図であ
る。
【図2】画像形成装置の他の例を示す部分断面概略図で
ある。
【図3】像担持体表面に対するクリーニングブレードの
線圧と、像担持体表面の摩耗量の関係を示すグラフであ
る。
【図4】像担持体表面に対するブラシ部材の押圧力と像
担持体表面の摩耗量の関係を示すグラフである。
【図5】像担持体表面に異常画像が形成される理由を説
明する図である。
【図6】像担持体表面の電位を説明する図である。
【図7】通紙枚数と像担持体表面の摩耗量の関係を示す
図である。
【図8】像担持体の回転に伴うクリーニングブレードの
動作を説明する図である。
【図9】繊維に固着されたゼオライトを模式的に示す説
明図である。
【符号の説明】
1 像担持体 6 現像装置 14 クリーニング装置 15 ブラシ部材 21 ブラシ 23 繊維 24 極性吸着剤
フロントページの続き (72)発明者 谷川 清 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高垣 博光 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H034 BA04 BD03 BD07 3B202 AA30 AB12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極性吸着剤を担持したブラシを有するこ
    とを特徴とする像担持体清掃用のブラシ部材。
  2. 【請求項2】 前記極性吸着剤が前記ブラシの繊維に固
    着されている請求項1に記載のブラシ部材。
  3. 【請求項3】 前記極性吸着剤は、ゼオライト、シリカ
    アルミナ系吸着剤、シリカゲル、アルミナゲル、活性ア
    ルミナ、活性白土のうちの少なくとも1つより成る請求
    項1又は2に記載のブラシ部材。
  4. 【請求項4】 前記極性吸着剤はゼオライトより成り、
    該ゼオライトの分子構造の酸素環が6員環以上である請
    求項1又は2に記載のブラシ部材。
  5. 【請求項5】 前記極性吸着剤はゼオライトより成り、
    該ゼオライトの分子構造の酸素環が8員環以上である請
    求項1又は2に記載のブラシ部材。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のブラ
    シ部材を有することを特徴とする像担持体清掃用のクリ
    ーニング装置。
  7. 【請求項7】 像担持体と、該像担持体を帯電する帯電
    装置と、帯電された像担持体に静電潜像を形成する潜像
    形成手段と、該静電潜像をトナー像として可視像化する
    現像装置と、該トナー像を転写材に転写する転写装置
    と、トナー像の転写が行われる転写位置を通過した像担
    持体表面に付着しているトナーを除去するクリーニング
    装置とを有する画像形成装置において、 前記クリーニング装置は、請求項1乃至5のいずれかに
    記載のブラシ部材を有し、該ブラシ部材のブラシが像担
    持体表面に当接することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記ブラシ部材は、像担持体表面に当接
    するブラシ部分が、該像担持体表面の移動方向と同じ方
    向に移動する向きに駆動される請求項7に記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 前記ブラシ部材は、像担持体表面に当接
    するブラシ部分が、該像担持体表面の移動方向と逆方向
    に移動する向きに駆動される請求項7に記載の画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】 前記像担持体がアモルファスシリコン
    感光体より成る請求項7乃至9のいずれかに記載の画像
    形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007079166A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置および画像形成装置
JP2011209490A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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JP2007079166A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置および画像形成装置
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