JP2004029137A - 写真用現像装置 - Google Patents

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永長 和夫
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Abstract

【課題】オゾンにより臭気成分を分解して臭気除去が行えるとともに、残留オゾンをできるだけ少なくできる写真用現像装置を提供する。
【解決手段】写真感光材料を処理液で処理するための液処理部を備え、液処理部は、処理液から発生したガスを装置本体外部に排出するためのガス排出路を備えている写真用現像装置において、オゾン発生部およびオゾン発生部で発生したオゾンと処理液から発生したガスとを反応させるための反応部をガス排出路中に備えるガス分解機能部と、反応部よりも下流側のオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出部と、オゾン濃度検出部によるオゾン濃度検出結果に基づいてオゾン発生部でのオゾンの発生量を制御する制御部とを備えている構成とした。
【選択図】  図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真感光材料を処理液で処理するための液処理部を備え、液処理部は、処理液から発生したガスを装置本体外部に排出するためのガス排出路を備えている写真用現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に写真用現像装置は、装置本体のハウジング内に写真感光材料を処理液で現像処理するための液処理部と、この液処理部の下流側に隣接する乾燥処理部とを備えている。
【0003】
液処理部は、処理液を貯溜するための処理液槽を備えており、処理液槽は、現像液(CD)、漂白液(BL)、定着液(FIX)、安定化液(STB)をそれぞれ貯溜できるように区画されている。
【0004】
そして、液処理部で現像処理された写真感光材料は、乾燥処理部において熱風により乾燥処理され排出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上の写真用現像装置での写真感光材料の現像処理は、一般に現像液(CD)による現像工程、漂白液(BL)および定着液(FIX)による定着工程、安定化液(STB)による水洗工程等の処理工程が行われる。
【0006】
そして、各処理液からは、酢酸、アンモニア、その他有機溶媒等のガスが発生することから、通常は、装置本体には、液処理部において発生したガスを装置本体外部に排出するためのガス排出路が設けられている。
【0007】
しかしながら、写真用現像装置は、一般に屋内に配置され、さらに、処理液から発生したガスには臭気があることから、液処理部で発生したガスがガス排出路を介して装置本体の外部に排出されると、臭気ガスが部屋内に充満してしまうという問題があり、臭気ガスの臭気成分を除去することが求められている。
【0008】
臭気成分の除去方法としては、活性炭等の脱臭剤、アルカリ液、水を使用して、臭気を吸着または吸収除去することが、一般に行われている。
【0009】
ところで、これらの臭気除去方法中、活性炭などの脱臭剤を用いる場合には、脱臭効果に期限があるため、脱臭剤の交換が必要であり、また、交換作業も頻繁に行わなくてはならないという煩雑さがあり、また、水、アルカリ液に臭気を吸収・吸着させて除去する場合には、排水汚染などの環境問題がある。
【0010】
そこで、交換作業が不要で、排水汚染も無い臭気除去方法が提案されており、この臭気除去方法は、特開平7−88166号公報にも記載されているように、現像装置における乾燥処理部と現像装置のケーシング外とを連通するガス排出路を形成するとともに、オゾン発生手段を設け、このガス排出路にオゾン発生手段で発生したオゾンを供給してガス排出路を通過する臭気ガスとオゾンを反応させて臭気成分を分解するようにしている。
【0011】
しかしながら、現像装置で使用する現像処理液は、種類により臭気の強さが異なるし、また、現像処理液の温度によっても臭気の強さが異なる。
【0012】
そして一般には、オゾン発生手段で発生させるオゾンの濃度は、最も臭気の強い現像処理液を脱臭できるオゾン濃度に設定するようにしている。
【0013】
そのため、臭気の弱い現像処理液を使用した場合には、残留オゾンの濃度が高すぎることとなる。そこで、残留オゾンを分解するための分解触媒を設ける必要が生じるが、この分解触媒は交換を行う必要があり、交換時期の判断が難しい。
【0014】
本発明は以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは、オゾンにより臭気成分を分解して臭気除去が行えるとともに、残留オゾンをできるだけ少なくできる写真用現像装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、写真感光材料を処理液で処理するための液処理部を備え、液処理部は、処理液から発生したガスを装置本体外部に排出するためのガス排出路を備えている写真用現像装置において、オゾン発生部およびオゾン発生部で発生したオゾンと処理液から発生したガスとを反応させるための反応部をガス排出路中に備えるガス分解機能部と、反応部よりも下流側のオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出部と、オゾン濃度検出部によるオゾン濃度検出結果に基づいてオゾン発生部でのオゾンの発生量を制御する制御部とを備えている構成とした。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の写真用現像装置において、ガス分解機能部は、未反応で残ったオゾンを分解するためのオゾン分解触媒部を備えており、オゾン濃度検出部を反応部よりも下流側でオゾン分解触媒部よりも上流側に設けている構成とした。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1および図2は本発明にかかる写真用現像装置としてフイルム自動現像装置を示したものであって、このフイルム自動現像装置を構成する装置本体1のハウジング11内には、写真感光材料としてのフイルムFを装填するフイルム装填部2と、フイルム装填部2から繰り出されるフイルムFを現像処理するための液処理部3と、液処理部3で現像処理されたフイルムFを乾燥処理するための乾燥処理部4が設けられている。
【0018】
またハウジング11の上方には、乾燥処理部4で乾燥したフイルムFを一時的に収納するためのフイルムストッカー5が設けられている。
【0019】
フイルム装填部2には、搬送ローラー21と、図示していないが、パトローネ22から引き出したフイルムFの後端を切断するフイルムカッターが備えられており、パトローネ22から引き出されてパトローネ22からカットされたフイルムFは、搬送ローラーで搬送されて液処理部3に送り込まれるようになっている。
【0020】
なお、フイルムFは、図示していないが、フイルム装填部2に装填される前に、多数の送り孔が形成されている平板状のフイルムリーダーにフイルムFの先端を取り付けておき、フイルムリーダーにフイルムFを取り付けた状態で、フイルムFの入ったパトローネ22をフイルム装填部2に装着するようになっている。
【0021】
フイルムリーダーの送り孔は、ハウジング11内に多数配設される搬送手段6のスプロケットの歯に噛み合うようになっており、図示していないが、スプロケットの歯にフイルムリーダーの送り孔を噛み合わせて、スプロケットを回転駆動させることにより、フイルムリーダーとともにフイルムFが液処理部3から乾燥処理部4へと搬送され、乾燥処理部4からフイルムストッカー5に搬送されるようになっている。
【0022】
液処理部3には、現像、漂白定着、安定化等の処理を順次行なうため、現像液(CD)、漂白液(BL)、定着液(FIX)、安定液(STB)などの各種処理液が各別に充填された複数の処理液槽31と、これら各処理液槽31内にセットされるフイルムFを搬送するための搬送手段6である処理液側搬送ラック61とが備えられている。なお、各処理液側搬送ラック61は、フイルムリーダー搬送用の複数のスプロケットを備えている。
【0023】
また液処理部3のフイルム搬送径路下流側に位置する乾燥処理部4には、図1に示すように、ヒータで加熱した空気をフイルム搬送径路に向けて熱風として送る送風ファン41と、フイルムFを乾燥しながら搬送するための搬送手段6である乾燥側搬送ラック62とが備えられている。
【0024】
フイルムFは、乾燥処理部4内において搬送されながら送風ファン41から吹き出される熱風により乾燥されて、フイルムストッカー5に搬出されるようになっている。なお、乾燥側搬送ラック62も、フイルムリーダー搬送用の複数のスプロケットを備えている。
【0025】
そして、フイルムストッカー5は、図1に示すように、乾燥処理部4から送られてきたフイルムリーダーを収納するフイルムリーダー収納室51とフイルムリーダーに連結されたままのフイルムFを収納するフイルム収納室52とを有している。
【0026】
以上の写真用現像装置では、フイルムFの入ったパトローネ22がフイルム装填部2に装着されると、フイルム装填部2においてパトローネ22から繰り出されたフイルムFがフイルムリーダーとともに搬送ローラー21により液処理部3に搬送され、該液処理部3においてフイルムFが現像処理される。そして、液処理部3で現像処理されたフイルムFは乾燥処理部4に搬送されて、該乾燥処理部4において乾燥処理され、乾燥されたフイルムFはフイルムリーダーとともにフイルムストッカー5に収容される。
【0027】
以上の構成からなるフイルム処理装置において、本実施形態では、図1および図2に示すように、装置本体1のハウジング11内に設ける液処理部3に、処理液から発生したガスを装置本体1の外部に排出するためのガス排出路7を備えている。
【0028】
このガス排出路7は、図1から図4に示すように、液処理部3における処理液槽31の上部に形成される密閉状の空間32に一方を連通させ、ハウジング11の壁面に形成される排気口71に排気ファン78を介して他方を連通させる筒状の排気ダクト72を備えている。
【0029】
排気ダクト72は、図4に示すように、上部の水平ダクト部分72aと下部の垂直ダクト部分72bからなるT字形状をしており、上部の水平ダクト部分72aがフイルムの搬送方向と平行するように、排気ダクト72を処理液槽31の一方の側面に対向するように配設させている。
【0030】
さらに、図1から図4に示すように、排気ダクト72の水平ダクト部分72a、および液処理部3の空間32を形成する壁部12には、空間32を排気ダクト72内に連通させるための二つの連通孔73,73が形成されている。
【0031】
排気ダクト72の垂直ダクト部分72bの下部には、排気ファン78を介して排気口71に対向する排出孔74が形成されている。
【0032】
本実施形態のガス排出路7により、排気ファン78を回転駆動させることにより、液処理部3の空間32に溜まった臭気ガスが連通孔73,73から排気ダクト72の水平ダクト部分72a内に吸引され、垂直ダクト部分72bを通過して排出孔74から排気ファン78を通過した後、ハウジング11の排気口71からハウジング11の外部に排出されるようになっている。
【0033】
そして、本実施形態では、ガス排出路7中に、処理液から発生した臭気ガスの臭気成分を分解するためのガス分解機能部9が設けられている。
【0034】
本実施形態のガス分解機能部9の構成について図3および図4に基づいて説明する。
【0035】
図3および図4に示す実施形態のガス分解機能部9は、オゾン発生部91と、オゾン発生部91で発生したオゾンと処理液から発生したガスとを反応させるための反応部92と、未反応で残ったオゾンを分解するためのオゾン分解触媒部93とを備えている。
【0036】
オゾン発生部91は、放電式のオゾン発生器91aを備えており、排気ダクト72の水平ダクト部分72aと垂直ダクト部分72bとの連結部において、排気ダクト72の外側にオゾン発生器91aを配設するようにしている。
【0037】
そして、図3に示すように、水平ダクト部分72aと垂直ダクト部分72bとの連結部において、オゾン発生器91aの放電管91bを排気ダクト72中に突入させ、放電管91bを放電させることにより排気ダクト72内にオゾンを発生させるようにしている。
【0038】
さらに、排気ダクト72の垂直ダクト部分72bの上部で、放電管91bより下流側には、放電管91bで発生したオゾンと空間32から排気ダクト72内に吸引された臭気ガスとを反応させるための反応部92を設けている。
【0039】
反応部92は、オゾンと臭気ガスとを反応させる時間を長くするため、排気ダクト72内を流れるガスの流れを蛇行させる蛇行流路により構成されており、図3に示すように、排気ダクト72の垂直ダクト部分72b内に同じ大きさの板状部材からなる流路形成用壁部92aを互い違いに配設することにより蛇行流路からなる反応部92を形成している。
【0040】
さらに、反応部92の下流側で、排気ダクト72の排出孔74の手前には、反応部92において未反応の残留オゾンを分解するためのオゾン分解触媒部93を設けている。
【0041】
オゾン分解触媒部93は、銅酸化物とマンガン酸化物からなる多孔のハニカム構造物により形成されている。本実施形態では、ハニカム構造を形成するために、シリカとアルミナを銅酸化物とマンガン酸化物に含有させている。
【0042】
なお、オゾン発生部91のオゾン発生器91aとしては、放電式のものを使用したが、放電式としては、無声放電式、沿面放電式等多種の放電式を適用できる。また、放電式の他に、紫外線方式、水電界方式のオゾン発生器を用いてもよい。
【0043】
オゾン分解触媒としては、銅酸化物とマンガン酸化物を用いたものに限らず、銅酸化物のみからなるハニカム構造のものや、マンガン酸化物のみからなるハニカム構造のもの、鉄酸化物からなるもの、鉄酸化物とマンガン酸化物からなるなるものなども本発明に適用できる。
【0044】
さらに、本実施形態では、図3に示すように、ガス排出路7における反応部92よりも下流側でオゾン分解触媒部93より上流側にオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出部10を設けている。
【0045】
このオゾン濃度検出部10により、反応部92でオゾンと臭気ガスとが反応した後の残留オゾン濃度が検出される。
【0046】
このオゾン濃度検出部10で検出したオゾン濃度検出結果は、図5に示すように制御部8に送られるようになっている。
【0047】
制御部8は、装置本体1内に設けられるコンピューターにより構築されており、オゾン濃度検出部10で検出されたオゾン濃度検出結果は制御部8に送られ、そのオゾン濃度検出結果に基づいて、制御部8はオゾン発生部91でのオゾンの発生量を制御するようになっている。
【0048】
制御部8によるオゾン発生部91でのオゾン発生量の制御は、反応部92より下流側での残留オゾン濃度が0.1ppm以下となるように制御するようになっている。
【0049】
以上のように、本実施形態では、空間32から排気ダクト72中に臭気ガスを吸引するとともに、排気ダクト72内でオゾン発生部91により発生させたオゾンと臭気ガスとを反応部92の蛇行流路において反応させることにより、臭気ガスがオゾンの強い酸化力により臭気ガス成分が分解されて臭気を浄化することができる。
【0050】
そして、反応部92より下流側でオゾン濃度検出部10により残留オゾン濃度が検出され、このオゾン濃度検出結果が制御部8に送られて、未反応のオゾンが一定量以上残留していた場合には、制御部8により、オゾン濃度検出結果に基づいて残留オゾン量を一定量以下に抑えるようにオゾン発生部91でのオゾン発生量を制御する。
【0051】
さらに、反応部92より下流側でオゾンが残留していた場合でも、オゾン分解触媒部93のオゾン分解触媒によりオゾンが酸素に分解され、排気口71からハウジング11の外部に排出される残留オゾンを無くすことができる。
【0052】
このように、排気ダクト72内に吸引された臭気ガスは、オゾンにより浄化され、臭気がなくなった気体が排気ファン78の回転駆動で排気口71からハウジング11の外部に排出されるとともに、排気ダクト72内の残留オゾンもオゾン分解触媒により分解されて酸素となってハウジング11の外部に排出される。
【0053】
以上のように、本実施形態によれば、ガス排出路7にオゾン発生部91と反応部92とを備えるガス分解機能部9を設けて、オゾン発生部91により発生させたオゾンを反応部92において臭気ガスと反応させる簡単な構成で、臭気ガス成分を分解して臭気を除去できるので、液処理部3で発生した臭気ガスを脱臭剤のように交換作業を何度もすることなく、排水汚染もなく臭気除去が行える。
【0054】
しかも、反応部92よりも下流側にオゾン濃度検出部10を設けているので、このオゾン濃度検出部10により残留オゾン濃度を検出して残留オゾン量を監視することができ、さらに、このオゾン濃度検出結果に基づいて制御部8において残留オゾンが所定量以下になるようにオゾン発生部91でのオゾン発生量を制御することができるので、使用する現像処理液の種類や処理温度にかかわらず、常に、残留オゾン量が所定量以下となるように制御することができ、装置本体1外部への残留オゾンの排出をできるだけ抑えることができる。
【0055】
また、オゾン濃度検出部10を反応部92よりも下流側でオゾン分解触媒部93よりも上流側に設けているので、オゾン分解触媒部93で分解されるオゾン量をできるだけ少なくすることができ、触媒の寿命を延ばすことができる。
【0056】
なお、前記したガス分解機能部9の実施形態は、ガス排出路内にオゾン発生器と反応部とオゾン分解触媒部とを設けたが、オゾン分解触媒部を設けずに、ガス排出路内にオゾン発生器と反応部のみを備えるガス分解機能部を設けるようにしてもよい。
【0057】
この場合、反応部92よりも下流側での残留オゾン濃度が多少高くなっても、装置本体1外部に排出された残留オゾンにより装置本体1周辺の臭気除去を行える。
【0058】
さらに、装置本体内のガス排出路にオゾン発生部と反応部とを設けるとともに、オゾン濃度検出部を、装置本体のハウジングの下部外面に設けるようにしてもよい。
【0059】
このように、ハウジングの下部外面にオゾン濃度検出部を設ける場合には、装置周辺で発生している臭気も、装置本体のガス排出路から排出された残留オゾンで臭気の除去を行いながら、比重の重い残留したオゾンを、装置本体の下部でオゾン濃度検出部により検出して、最終的な室内での残留オゾン量を制御することができる。
【0060】
さらに、装置本体内のガス排出路にオゾン発生部と反応部とオゾン分解触媒部とを設けるとともに、オゾン濃度検出部を、オゾン分解触媒部の下流側に設けるようにしてもよい。
【0061】
このように、オゾン分解触媒部よりも下流側にオゾン濃度検出部を設ける場合には、オゾン発生量と検出されたオゾン濃度とを測定し、その結果を制御部に随時記録して変化量を比較することにより、オゾン分解触媒部での分解能力の低下を知ることができる。
【0062】
そして、オゾン分解触媒部の分解能力が低下していると制御部で判断したときは、制御部によりモニターにオゾン分解触媒の交換を指示するようにすれば、オゾン分解触媒を無駄なく交換することができる。
【0063】
さらに、前記した実施形態では、フイルム現像装置について説明したが、本発明は、印画紙を現像処理する写真用現像装置にも適用できる。
【0064】
【発明の効果】
以上のごとく請求項1記載の発明によれば、装置本体が、写真感光材料を処理液で処理するための液処理部を備え、液処理部は、処理液から発生したガスを装置本体外部に排出するためのガス排出路を備えている写真用現像装置において、オゾン発生部およびオゾン発生部で発生したオゾンと処理液から発生したガスとを反応させるための反応部をガス排出路中に備えるガス分解機能部と、反応部よりも下流側のオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出部と、オゾン濃度検出部によるオゾン濃度検出結果に基づいてオゾン発生部でのオゾンの発生量を制御する制御部とを備えている構成としたから、ガス排出路にガス分解機能部を設ける簡単な構成で、臭気ガス成分を分解して臭気を除去できるので、液処理部で発生した臭気ガスを脱臭剤のように交換作業をすることなく、排水汚染もなく、さらには、写真感光材料の品質の低下もなく、臭気除去が行える。
【0065】
しかも、反応部よりも下流側にオゾン濃度検出部を設けているので、このオゾン濃度検出部により残留オゾン濃度を検出して残留オゾン量を監視することができ、さらに、このオゾン濃度検出結果に基づいて制御部において、残留オゾン量が一定量以下となるようにオゾン発生部でのオゾン発生量を制御することができるので、使用する現像処理液の種類や処理温度にかかわらず、常に、残留オゾン量が所定量以下となるように制御することができ、写真用現像装置外部への残留オゾンの排出量をできるだけ抑えることができる。
【0066】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の写真用現像装置において、ガス分解機能部は、未反応で残ったオゾンを分解するためのオゾン分解触媒部を備えており、オゾン濃度検出部を反応部よりも下流側でオゾン分解触媒部よりも上流側に設けている構成としたから、ガス排出路中の残留オゾンをオゾン分解触媒により分解して酸素となって装置本体の外部に排出することができながら、オゾン分解触媒部で分解されるオゾン量をできるだけ少なくすることができ、触媒の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フイルム処理装置の全体概略説明図である。
【図2】フイルム処理装置の全体概略説明図である。
【図3】本発明のガス分解機能部の1実施形態であって、ガス排出路の要部拡大断面図である。
【図4】本発明のガス分解機能部の1実施形態であって、図3のY−Y線断面図である。
【図5】本発明のガス分解機能部とオゾン濃度検出部と制御部との関係を示すブロック部である。
【符号の説明】
F フイルム(写真感光材料)
1 装置本体
3 液処理部
7 ガス排出路
9 ガス分解機能部
91 オゾン発生部
92 反応部
94 オゾン分解触媒部

Claims (2)

  1. 写真感光材料を処理液で処理するための液処理部を備え、液処理部は、処理液から発生したガスを装置本体外部に排出するためのガス排出路を備えている写真用現像装置において、
    オゾン発生部およびオゾン発生部で発生したオゾンと処理液から発生したガスとを反応させるための反応部をガス排出路中に備えるガス分解機能部と、
    反応部よりも下流側のオゾン濃度を検出するオゾン濃度検出部と、
    オゾン濃度検出部によるオゾン濃度検出結果に基づいてオゾン発生部でのオゾンの発生量を制御する制御部とを備えていることを特徴とする写真用現像装置。
  2. ガス分解機能部は、未反応で残ったオゾンを分解するためのオゾン分解触媒部を備えており、オゾン濃度検出部を反応部よりも下流側でオゾン分解触媒部よりも上流側に設けていることを特徴とする請求項1に記載の写真用現像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017740A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Noritsu Koki Co Ltd 現像装置
WO2022163607A1 (ja) * 2021-01-26 2022-08-04 ウシオ電機株式会社 ガス処理装置及びガス検知装置

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