JP2004028588A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】再検査の要否判定待ちの検体ラックを効率的に処理する自動分析装置を提供する。
【解決手段】検体ラック2を収容可能なラック供給部1と、検体ラック2から採取したサンプルを検査する分析部6,14と、前記ラック供給部1から供給された検体ラック2を分析部サンプリングエリアまで搬送しサンプル採取済みの検体ラック2を搬送する搬送ライン3と、再検査が必要な検体ラック2を上記搬送ライン3の入口側へ帰還させる帰還ライン30と、再検査の可能性がある検体ラック2を待機させるラック待機部24と、再検査の要否が決定した検体ラックを帰還ライン30へ搬出する1つまたは複数の搬出ライン26と、再検査が不要な検体ラック2が収納されるラック収納部23を備えた自動分析装置において、前記ラック待機部24から前記搬出ライン26へ検体ラック2を移送するラック分配機構25を備え、サンプルの分析,再検査を自動的に行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血液,尿等の生体サンプルの成分の分析を自動的に実行する自動分析装置に係り、特に検体ラックに収容されたサンプル容器を分析部に搬送し、該サンプル容器からサンプルを採取して検査し、必要に応じてサンプルを再検査する自動分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
臨床検査のための自動分析装置では、血液,血漿,血清,尿、その他の体液等の検体(サンプル)に対して、指示された分析項目を自動的に分析検査する。自動分析装置は、サンプルと試薬を混合,反応させた反応液を分析する分析部を有し、その分析部にサンプルを供給する方法としては、サンプル容器を収容した検体ラックを搬送ライン経由で分析部のサンプル吸入位置に位置づける方法がある。これらの方式を用いる自動分析装置の中には、分析の結果によって再検査を自動的に行うものも知られている。すなわち、サンプルの濃度が適切でなかった等の原因で、1回の検査で分析結果が得られなかった場合、同じサンプルを自動的に分析装置に戻し、同じ検査項目を実行できるものが知られている。
【0003】
検体ラックを帰還ラインによって搬送ライン入口まで移送し自動的に再検査を行う自動分析装置は、例えば特開平10−213586号公報に記載されている。この自動分析装置は、搬送ラインの終端部にラックの搬入,搬出及び待機を行うU字形のラインで形成されたラック待機部がラック収納部に隣接して設けられており、コントロール検体用ラック,標準試料用ラック、及び洗浄液用ラック等、再検査の必要が無い検体ラックは搬送ラインからそのままラック収納部に送られ、再検査の可能性があるものはラック待機部の搬入ラインへ送られベルトコンベア式の搬出ラインにて待機する。ベルトコンベアを前進させることにより再検査が必要な検体ラックは帰還ラインへ、再検査が不要な検体ラックはラック収納部入口へ送られるようになっている。さらに、検体ラックはベルトコンベアを後退させて搬入ラインから取り込まれ、搬出ラインに必ず前詰めされるように移送されるため、搬出ラインに待機する検体ラックの管理が容易である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開平10−213586号公報に記載の技術による自動分析装置では、ラック待機部において搬入側のラインも待機部として使用するため待機できるラック数は多くでき、さらに再検査の必要の無い検体ラックはラック待機部を通ることなくラック収納部へ送られるため、搬送ライン上の検体ラックの渋滞は少ない。しかし、ラック待機部の検体ラック処理方法は、各々のサンプルに対して指示されている分析の項目及び数が様々で先頭の検体ラックから再検査の要否が決定するとは限らないにもかかわらず、前詰めされ待機している先頭の検体ラックの再検査要否が決定しないと後続の検体ラックの処理が進まない。特に、生化学分析部と免疫分析部など分析に要する時間が極端に異なる分析部同士を同一の搬送ラインで接続した装置の場合は、分析に時間がかかる免疫分析等が依頼されている検体ラックが待機部で待機している先頭の検体ラックである場合は、免疫分析等の検査結果が出るまで、後続の検体ラックの処理を行うことができず、装置全体の検体処理能力が著しく低下してしまう可能性があった。
【0005】
本発明の目的は、分析処理速度の異なる分析装置を同一の搬送ラインに接続した場合でも、分析を効率よく行うことができる自動分析装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の構成は以下の通りである。
【0007】
検体ラックに収容されているサンプル容器から採取したサンプルを検査する分析部と、検体を収容した検体ラックを分析部に搬送し、該分析部にてサンプルを採取した検体ラックを出口まで搬送する搬送ラインと、該搬送ラインに検体ラックを供給するラック供給部と、再検査の可能性がある検体ラックを待機させる待機部と、検査が終了した検体ラックを収納するラック回収部と、再検査の必要がある検体ラックを前記分析部に戻すための帰還ラインと、を備えた自動分析装置において、
前記ラック待機部で待機している検体ラックのうち再検査の要否が決定した検体ラックを、該ラック待機部の任意の位置から抜き出して目的位置へ移送するラック分配機構を備えたことを特徴とする自動分析装置。
【0008】
上記の目的位置とは、再検査の要否によって振り分けられる振り分け先により異なる位置である。再検査要の検体ラックの場合は、再び分析部に戻すため帰還ラインに移送できるような位置(帰還ライン入口)であり、再検査不要の検体ラックの場合はラックの回収部またはラックの回収部までラックを移送可能な位置(ラック回収部入口)となる。
【0009】
分析部は搬送されてきた検体ラックに収容されているサンプル容器中のサンプルを分取するサンプルプローブを備えていることが望ましい。分析部は血液,尿中の特定成分の量を定量的に分析する生化学分析装置、あるいは特定の抗原・抗体の量を測定する免疫分析装置,DNA分析装置など、生体サンプルを分析可能なものであれば何でも良い。
【0010】
検体ラックの搬送はベルトコンベア方式,ラックの後端部を押し出して移送する押し出しアーム方式等、ラックを移動させることができるものであればどのような方法でも適用可能である。再検査の要否を判断するため、各分析部の分析結果をモニターし、分析結果を記憶する制御装置を備えることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明する。図1は本発明の自動分析装置の全体構成を示す概略図である。ラック供給部1に並べられた検体ラック2は、搬送ライン3に移載された後、検体ラック2及び検体ラック2に収容されるサンプル容器に貼り付けられたバーコードラベル等の識別媒体を識別部4で識別装置5により読み取ることで、検体ラック番号及びサンプル容器番号が認識される。識別装置5によって認識された検体ラック番号及びサンプル容器番号は、制御部33に伝達され、検体ラック2の種別,各サンプル容器に対し指示されている分析項目の種類等が、検体受付番号と対応させて操作部35から予め指示されている分析情報と照合され、その照合結果に基づいて検体ラック2の送り先が制御部33によって決定され、記憶部34に記憶されてその後の検体ラック2の処理に利用される。
【0012】
ラック供給部1の上流部には、緊急検体ラック投入部32が備わっており、ラック供給部1に検体ラック2がある状態で緊急検体ラック投入部32に検体ラック2が置かれた場合には、ラック供給部1にある検体ラック2に優先して緊急検体ラック投入部32にある検体ラック2が、搬送ライン3に移載される。
【0013】
搬送ライン3に沿って配置される第1分析部6,第2分析部14は、搬送ライン3から検体ラック2を受け取りサンプリング処理後の検体ラック2を再び搬送ライン3に戻すサンプリングエリア8,16と、円周上に並べて配置された各反応容器内で各種の分析項目に応じたサンプルと試薬の反応を進める反応ディスク10,18と、各種の分析項目に応じた試薬を試薬吸入位置に位置づけるように動作する試薬ディスク11,19を具備する。また、第1分析部6,第2分析部14は、サンプリングエリア8,16から反応ディスク10,18上の反応容器へサンプル容器内のサンプルを分注する検体分注機構9,17と、試薬ディスク11,19上の試薬ボトルから反応ディスク10,18上の反応容器へ分析項目に応じた試薬を分注する試薬分注機構12,20を具備する。
【0014】
第1分析部6によって分析検査される項目が指示されているサンプルを保持する検体ラック2は、ラック取込機構7により搬送ライン3上からサンプリングエリア8に移載される。移載された検体ラック2は、サンプリングエリア8内のサンプル採取位置に移動され、必要なサンプル容器内に検体分注機構9の分注ノズルが挿入されて反応容器への分注がなされる。同じサンプル容器について2項目以上の検査が指示されている場合、及び同じ検体ラック2上の他のサンプル容器に対し検査項目が指示されている場合は、引き続いてサンプル採取動作が繰り返される。
【0015】
指示されている総ての分析項目に関するサンプルの採取が終了した検体ラック2は、ラック排出機構13の対応位置まで移動され、ラック排出機構13によって搬送ライン3上へ移載される。一方、反応ディスク10上の反応容器に採取されたサンプルは、試薬分注機構12によって分注された試薬と反応され、所定時間後に測定された各分析項目に対応するデータが制御部33へ出力される。制御部33は、予め設定されている判定規準と分析検査データを照合し、測定データが不適性な場合は、再検査が必要な検体であることを検体ラック番号及びサンプル容器番号と対応させて記憶部34に記憶する。
【0016】
ラック排出機構13によって搬送ライン3上に移載された検体ラック2に対し、第2分析部14に設定されている分析項目を分析検査する必要があるサンプルが収容されているか否かが制御部33によって判断され、検体ラック2上に検査すべきサンプルがあれば該検体ラック2をラック取込機構15の対応位置まで搬送ライン3によって運ぶ。搬送ライン3上に停止された検体ラック2はラック取込機構15によりサンプリングエリア16内に移載され、次いでサンプル採取位置にて反応ディスク18上の反応容器にサンプルを分注する。必要なサンプル容器のすべてのサンプル採取を終えた検体ラック2は、ラック排出機構21により搬送ライン3上に移載される。そして、検体ラック2は搬送ライン3出口直後にあるラック振分機構22まで搬送される。
【0017】
搬送された検体ラック2の検体ラック番号は記憶部34に記憶されている為、コントロール検体用ラック,標準試料用ラック、及び洗浄液用ラック等の再検査が不要な検体ラック2か、再検査の可能性のある検体ラック2かは制御部33により既に判断されている。検体ラック2はその判断に基づいて制御部33の制御信号を受けたラック振分機構22により、再検査が不要で有ればラック引込機構28に移送され、ラック引込機構28によりラック収納部23入口に送られ、ラック押込機構29により検体ラック収納部23へ収納される。検体ラック2に再検査の可能性が有れば、ラック待機部24へ運ばれ、再検査の要否が決定するまで待機する。
【0018】
第1分析部6または第2分析部14の測定結果と制御部33により再検査が必要と判断された検体ラック2は、ラック分配機構25にて搬出ライン26に移送され、搬出ライン26にて帰還ライン30まで運ばれ、帰還ライン30出口に移送され、ラック戻し機構31により検体投入部1にある検体ラック2に優先して搬送ライン3に移載され、前述の手順で再び検査を行う。
【0019】
再検査が不要と判定された検体ラック2は、ラック分配機構25にて搬出ライン26に移送され、搬出ライン26にてラック引込機構28まで搬送され、ラック収納部23入口に引き込まれ、ラック押込機構29にてラック収納部23に収納される。第1回目の分析検査データ及び再検査の分析検査データは、表示部
36に表示される。
【0020】
図2は、図1の自動分析装置において搬出ライン26付近における検体ラック2及び機構の動作を説明するための図である。ラック振分機構22は、図2中に二点鎖線で示されている。ラック振分機構22は、検体ラック2をラック待機部24に押し込む方向に往復動作するラック押込機構27と、検体ラック2の後端を押すための爪を回動ベルト等によって移動するラック送機構41と、ラック振分機構22に到達した検体ラック2の先端に当接して検体ラック2の動きを止める部材をソレノイド等で駆動する収納式ラックストッパ45を具備する。ラック引込機構28は、搬出ライン26との交差位置に位置付けられた再検査が不要な検体ラック2の後端を押して該検体ラック2を収納ライン47のベルト上に乗せるための爪を有するラック送り機構から構成されている。帰還ライン30の入口には搬出ライン26から搬送されてきた再検査が必要な検体ラック2の端部を押して帰還ライン30に移載するための爪を回動ベルト等によって移動するラック送機構43が具備されている。
【0021】
搬出ライン26にて搬送された検体ラック2は、図1で説明したとおりラック振分機構22に到達するとき既に、ラック収納部23に収納されるかラック待機部24へ搬入されるかの判断が制御部33にて下されている。ラック収納部23へ収納される場合は、収納式ラックストッパ45は作動せず、ラック送機構41,ラック引込機構28を経て収納ライン47まで運ばれる。収納ライン47に移載された検体ラック2はラック収納部23入口まで運ばれ、ラック押込機構29によりラック収納部23に収納される。一方、ラック待機部24に搬入される場合は、収納式ラックストッパ45が作動し、検体ラック2はラック待機部24入口で止められ、ラック押込機構27によりラック待機部24へ搬入される。ラック待機部24入口にはラックセンサ70が設けてあり確実に検体ラック2が収納されたことを確認する。前記の手順で検体ラック2を順次検体ラック待機部24に搬入し、ラックセンサ71が検体ラック2を検知するまで、またはある一定時間検体ラック2がラック振分機構22に運ばれない場合に、収納された検体ラック2は複数個まとめてラック送機構42によりラック待機部24終端部に運ばれ前詰される。ラック待機部24終端部に前詰された検体ラック2は、記憶部34により検体ラック番号,サンプル容器番号が記憶されており、どのポジションにどの検体ラック2が待機しているか制御部33によって管理されている。図2においては、ラックセンサ70,ラックセンサ71で一度に運ぶラックの数を規定しているが、ラックセンサ70で検体ラック2をカウントして、ラック数の規定をしてもよい。もちろんラック待機部24に収納された検体ラック2を一つずつ運んでもよい。
【0022】
図2において破線で示されている搬出ライン26について述べる。ラック分配機構25は、ラック待機部24から搬出ライン26に検体ラック2を移送するラック送り機構と、そのラック送り機構をラック待機部24に待機する目的の検体ラック2に位置付けるための搬出ライン26に平行な移動機構から成っており、ラック待機部24終端部に前詰されて待機している検体ラック2に対しランダムにアクセスできるようになっている。検体ラック2の再検査要否が制御部33によって決定されると、搬出ライン26のラック搬出アーム44は目的の検体ラック2を受け取る位置に移動し待機する。ラック分配機構25はラック送り機構を目的の検体ラック2に位置付け、該検体ラック2を受け取り位置にて待機しているラック搬出アーム44に移送する。ラックセンサ72により検体ラック2の受け取りを確認し、検体ラック2はラック搬出アーム44にて把持される。再検査が必要な場合、検体ラック2はラック搬出アーム44にて帰還ライン30の入口まで搬送され、ラック送機構43にて帰還ライン30に移載される。再検査が不要な場合、検体ラック2は収納ライン47入口まで搬送され、ラック引込機構
28にて収納ライン47に移載される。ラック待機部24から検体ラック2が引き抜かれた後、ラック送機構42によって検体ラック2は再び前詰され、ラック待機部24の終端部における検体ラック2の位置情報は制御部33により再構築され、記憶部34に記憶される。
【0023】
前記作業中も、検体ラック2は搬送ライン3よりラック振分機構22に運ばれ、随時検体ラック押込機構27により、ラック待機部24へ収納され、搬送ライン3の滞りをさける。ただし、再検査の判定待ちの検体ラック2によってラック待機部24が埋まったことをラックセンサ70が検知すると、ラック待機部24への検体ラック2の搬入を一時的に停止させ、ラックセンサ70によって検体ラック2が無いことが確認されると再び検体ラック2を搬入する。
【0024】
本実施例では、再検査の要否が決定した検体ラック2から順に処理するため、従来のように待機中の先頭の検体ラック2が搬出されない限り待機している検体ラック2の処理が進まないという状態に比べ、大幅な処理の迅速化が望める。
【0025】
待機部24における検体ラック2の処理をさらに迅速化する方法としては、ラック待機部24に待機している検体ラック2の各々の検体に対して指示されている分析の項目及び数から、検体ラック2の再検査要否の決定順を制御部33により計算し、最も早く再検査要否が決定される検体ラック2を予めラック搬出アーム44に移送しておき、ラック搬出アーム44を収納ライン47入口まで移動させ待機させる方法が考えられる。
【0026】
図3は、図2の自動分析装置において複数の搬出ライン26を備えた場合について、搬出ライン26を3本配置した自動分析装置を例に、搬出ライン26付近の検体ラック2及び機構の動きを示した図である。搬出ライン26を複数備えることで、再検査の要否が決定した検体ラック2の搬出能力を向上することができる。さらに、検体ラック2の移動エリアを互いに重ねるように搬出ライン26を配置することでスペース効率を向上させ、本実施例においては搬出ライン26の2倍強の幅で、3倍のラック搬出能力を実現できる。図3に示すように、搬出ライン26を重ねて配置する場合、ラック搬出アーム44が搬送中の検体ラック2に接触しないような幅の狭いラック搬出アーム44を採用すると、帰還ライン
30入口、または収納ライン47入口に検体ラック2を運び終えたラック搬出アーム44が、後続の検体ラック2の搬出を妨げることはない。ラック搬出アーム44に検体ラック2を供給するとき、複数のラック搬出アーム44に空きがある場合、ラック待機部24に近い搬出ライン26を優先して検体ラック2の供給を行うことで、ラック分配機構25による搬出ライン26への検体ラック2の供給時間を短縮することができる。また、再検査要否が決定される順番に予め検体ラック2をラック搬送アームに供給する場合、最も早く再検査要否が決定される検体ラック2をラック引込機構28のアーム移動エリアに待機させ、2番目,3番目の順でラック引込機構28のアーム移動エリア近い位置で待機させることで、再検査が遅い検体ラック2に邪魔されることなく処理を進めることができる。
【0027】
図4は、図2の自動分析装置において偶数個の搬出ライン26を備えた場合について、搬出ライン26を2本配置した自動分析装置を例に、搬出ライン26付近の検体ラック2及び機構の動きを示した図である。搬出ライン26を偶数個配置する場合、隣り合う2本の搬出ライン26をセットにし、左側の搬出ライン
26のラック搬出アーム44が検体ラック2の左端を把持し、右側の搬出ライン26のラック搬出アーム44が検体ラック2の右端を把持するようにし、左右の搬出ライン26も大きく重ねることで、スペース効率をさらに向上させることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、再検査の要否判定待ちの検体ラックを効率よく自動的に処理する自動分析装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動分析装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施例について搬出ラインが複数存在する場合について搬出ライン付近における動作を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施例の搬出ラインが偶数個存在する場合について搬出ライン付近における動作を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施例の搬出ラインが2本配置した自動分析装置での搬出ライン付近の検体ラック及び機構の動きを示した図である。
【符号の説明】
1…ラック供給部、2…検体ラック、3…搬送ライン、4…識別部、5…識別装置、6…第1分析部、7,15…ラック取込機構、8,16…サンプリングエリア、9,17…検体分注機構、10,18…反応ディスク、11,19…試薬ディスク、12,20…試薬分注機構、13,21…ラック排出機構、14…第2分析部、22…ラック振分機構、23…ラック収納部、24…ラック待機部、25…ラック分配機構、26…搬出ライン、27,29…ラック押込機構、28…ラック引込機構、30…帰還ライン、31…ラック戻機構、32…緊急検体ラック投入部、33…制御部、34…記憶部、35…操作部、36…表示部、41〜43…ラック送機構、44…ラック搬出アーム、45…収納式ラックストッパ、46…収納ライン、70〜74…ラックセンサ。

Claims (6)

  1. 検体ラックに収容されているサンプル容器から採取したサンプルを検査する分析部と、
    検体を収容した検体ラックを分析部に搬送し、該分析部にてサンプルを採取した検体ラックを出口まで搬送する搬送ラインと、
    該搬送ラインに検体ラックを供給するラック供給部と、
    再検査の可能性がある検体ラックを待機させる待機部と、
    検査が終了した検体ラックを収納するラック回収部と、
    再検査の必要がある検体ラックを前記分析部に戻すための帰還ラインと、
    を備えた自動分析装置において、
    前記ラック待機部で待機している検体ラックのうち再検査の要否が決定した検体ラックを、該ラック待機部の任意の位置から抜き出して目的位置へ移送するラック分配機構を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 検体ラックに収容されているサンプル容器から採取したサンプルを検査する分析部と、
    検体を収容した検体ラックを分析部に搬送し、該分析部にてサンプルを採取した検体ラックを出口まで搬送する搬送ラインと、
    該搬送ラインに検体ラックを供給するラック供給部と、
    再検査の可能性がある検体ラックを待機させる待機部と、
    検査が終了した検体ラックを収納するラック回収部と、
    再検査の必要がある検体ラックを前記分析部に戻すための帰還ラインと、
    を備えた自動分析装置において、
    前記ラック待機部で待機している検体ラックのうち再検査の要否が決定した検体ラックを、該ラック待機部の任意の位置から前記帰還ラインの入口、または前記ラック回収部の入口のいずれかへ移送するラック分配機構を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  3. 検体ラックに収容されているサンプル容器から採取したサンプルを検査する分析部と、
    検体を収容した検体ラックを分析部に搬送し、該分析部にてサンプルを採取した検体ラックを出口まで搬送する搬送ラインと、
    該搬送ラインに検体ラックを供給するラック供給部と、
    再検査の可能性がある検体ラックを待機させる待機部と、
    検査が終了した検体ラックを収納するラック回収部と、
    再検査の必要がある検体ラックを前記分析部に戻すための帰還ラインと、
    を備えた自動分析装置において、
    前記ラック待機部で待機している検体ラックを前記帰還ラインの入口、または前記ラック回収部の入口のいずれかへ搬出する搬出ラインを設け、
    かつ前記ラック待機部で待機している検体ラックのうち再検査の要否が決定した検体ラックを、該ラック待機部の任意の位置から前記搬出ラインに移送するラック分配機構を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項3記載の自動分析装置において、
    前記搬出ラインを複数備えたことを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項4記載の自動分析装置において、
    搬出する検体ラックの移動エリアが重なるよう複数の搬出ラインを備えたことを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項5記載の自動分析装置において、検体ラックの移動エリアが重なり合う複数の前記搬出ラインのラック把持部が、検体ラックの搬送を互いに妨げないようオフセットされていることを特徴とする自動分析装置。
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