JP2004027757A - 既埋設管更新方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】非開削による新管更新の利点を損なうことなく、地盤改良した後に推進工法により既埋設管を新管に更新できる既埋設管更新方法とする。
【解決手段】既埋設管1の所定の部位に、その既埋設管1内から孔2を明け、この孔2から薬液3を注入して地盤改良する。この後に推進工法によって既埋設管1を新管6に更新する。
この方法によれば、地盤改良のための作業を既埋設管1内から行なうから、地上からの作業がなくなり、非開削による管更新の利点を損なうことがない。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下水道管等の既埋設管を非開削で新管に更新する既埋設管更新方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
既埋設管を非開削で新管に更新(いわゆる布設替え)する方法として、既埋設管の外周部を地盤改良し、その後に既埋設管を掘削機により掘削して新管を推進埋設する、いわゆる推進工法により既埋設管を新管に更新埋設する方法が種々開示されている。
【0003】
例えば、特開平9−210249号公報には、地上から薬液注入機によって充填材を、既埋設管の内部全長及び外周部全長に注入して外周部全長を地盤改良し、その後に掘削機によって既埋設管を掘削して新管を推進埋設する方法が開示されている。
この方法であれば、既埋設管の内部全長及び外周部全長がほぼ均一で十分なる大きさの支持力を有する状態となっているので、掘削機の掘削反力を既埋設管の内部及び外周部によってほぼ均一に支持し、既埋設管が掘削力によって動くことがなく、効率良く新管を埋設できる。
【0004】
また、特開平10−231955号公報には、サービス管(枝管)が接続された既埋設管を新管に更新する際に、そのサービス管の接続部寄りを切断し、既埋設管の外周部におけるサービス管の接続部周辺に、そのサービス管が接続した宅地枡から充填材を注入して地盤改良し、その後に、掘削機によって既埋設管を掘削して新管を推進埋設する方法が開示されている。
この方法によれば、既埋設管を新管に更新する時にサービス管の破損、サービス管周辺からの地下水浸入、サービス管周辺の地山崩壊を防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した既埋設管の外周部全長、既埋設管の外周部におけるサービス管の接続部周辺を地盤改良した後に推進工法により既埋設管を新管に更新埋設する方法は、地盤改良のために地上からの充填材注入作業が必要である。
このために、前述の充填材注入作業が交通の妨げになったりすることがあり、非開削による管更新の利点が損なわれることがある。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたもので、その目的は、非開削による管更新の利点を損なうことなく地盤改良した後に推進工法によって既埋設管を新管に更新できるようにした既埋設管更新方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
第1の発明は、既埋設管更新方法において、
既埋設管1の所定の部位に孔2を、その既埋設管1内から明け、
前記既埋設管1内より、前記孔2を利用して既埋設管1の外周部の地山に薬液3を注入して地盤改良し、
推進工法により既埋設管1を新管6に更新埋設することを特徴とする既埋設管更新方法である。
【0008】
第1の発明によれば、地盤改良のための薬液注入を既埋設管1内から行なっているので、地上からの作業をすることなしに地盤改良できる。
よって、非開削による管更新の利点を損なうことなく、地盤改良した後に推進工法によって既埋設管を新管に更新できる。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、地盤改良した後に既埋設管1内に充填材4を充填し、この後に推進工法により既埋設管1を新管6に更新埋設するようにした既埋設管更新方法である。
【0010】
第2の発明によれば、既埋設管1外周部の地盤改良に加えて既埋設管1内に充填材4が充填してあるから、推進工法により既埋設管1を新管6に更新埋設する場合、具体的には掘削機により既埋設管1を掘削する際に、掘削機の先導方向付けをするための地盤圧相当の反力を既埋設管1外周部および充填材4から得ることが可能となり、既埋設管1と新管6の口径の組み合わせを制限することなく、精度のよい施工が期待できる。
【0011】
第3の発明は、既埋設管更新方法において、
既埋設管1の枝管接続部近くの部位に孔2を、その既埋設管1内から明け、
前記既埋設管1内より、前記孔2を利用して既埋設管1の外周部における枝管周辺部の地山に薬液3を注入して地盤改良し、
前記枝管30の既埋設管1との接続部付近を縁切りした後に、推進工法により既埋設管1を新管6に更新埋設することを特徴とする既埋設管更新方法である。
【0012】
第3の発明によれば、既埋設管1の外周部における枝管周辺部を地盤改良した後に、枝管30を縁切りして推進工法により既埋設管1を新管6に更新埋設するので、枝管30の破損、枝管周辺部からの地下水浸入、枝管周辺部の地山崩壊を防止できる。
【0013】
しかも、枝管周辺部を地盤改良するのための薬液注入を既埋設管1内から行なっているので、地上からの作業をすることなしに地盤改良できる。
よって、非開削による管更新の利点を損なうことなく、枝管周辺部を地盤改良した後に推進工法によって枝管を有する既埋設管を新管に更新できる。
【0014】
第4の発明は、既埋設管更新方法において、
既埋設管1の掘削機5で掘削できない既埋設管構成物付近の部位に孔2を、その既埋設管1内から明け、
前記既埋設管1内より、前記孔2を利用して既埋設管1の外周部における前記既埋設管構成物付近の地山に薬液3を注入して地盤改良し、
前記既埋設管1内より前記既埋設管構成物を掘削機で掘削できる程度に切断した後、推進工法により既埋設管1を新管6に更新埋設することを特徴とする既埋設管更新方法である。
【0015】
第4の発明によれば、掘削機5で掘削できない既埋設管構成物を有する既埋設管1を推進工法によって新管に更新埋設できる。
また、既埋設管構成物付近の地山を地盤改良した後に切断するので、切断によって既埋設管1の強度が低下しても既埋設管1がつぶれることがない。
【0016】
しかも、既埋設管構成物付近の地盤改良のための薬液注入を既埋設管1内から行なっているので、地上からの作業をすることなしに地盤改良できる。
よって、非開削による管更新の利点を損なうことなく、既埋設管構成物付近の地盤改良した後に推進工法によって掘削機5によって掘削できない既埋設管構成物を有する既埋設管を新管に更新できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を説明する。この実施の形態は既埋設管外周の地山強度が弱く、既埋設管の掘削、新管の推進埋設に支障をきたす恐れがある場合である。
図1(a)に示すように、既埋設管1の所定の部位に、その既埋設管1内から孔2を明ける。この実施の形態では既埋設管全長に亘って長手方向に間隔を置いて孔2を明ける。
【0018】
図1(a)に示すように、既埋設管1内から前述の孔2を利用して既埋設管1の外周部全長の地山に薬液(地盤改良材)3を注入し、既埋設管1の外周部全長を地盤改良する。
この薬液注入作業は1つの孔2又は複数の孔2を明けた後に行なっても良いし、全ての孔2を明けてから行なっても良い。
また、前述の孔明け作業、薬液注入作業は自走式の作業機械、けん引式の作業機械などで行なうが、管径が大きいときは作業者による手作業でも良い。
【0019】
図1(b)に示すように、既埋設管1の内部に充填材4を充填する。前述の既埋設管1の外周部全長の地盤改良だけで十分であれば、この充填材4の充填は行なわなくとも良い。
図1(c)に示すように、掘削機5で既埋設管1を掘削し、新管6を推進埋設して図1(d)に示すように新管6に更新する。つまり、推進工法により既埋設管を新管に更新埋設する。
【0020】
次に、前述の第1の実施の形態の具体例を説明する。
図1(a)に示すように発進立坑7と到達立坑8を掘削し、その発進立坑7又は到達立坑8から既埋設管1内に自走式の作業機械10を入れ、この作業機械10によって孔明け作業と薬液注入作業を行なう。
この自走式の作業機械10は、車輪11を備えた機体12に作業機取付部13を水平軸回りに回転自在に取付け、この作業機取付部13に孔明け用のドリル部14と薬液注入用のノズル部15を有するロッド16を取付ける。
前記ロッド16は伸縮自在で、作業しない時には縮めて既埋設管1の内面と干渉しないようにできると共に、作業時には伸ばして既埋設管1より突出可能である。
【0021】
前述の自走式の作業機械10による孔明け、薬液注入の仕方の一例を説明する。
図2(a)に示すように、機体12を走行して所定の位置に停止し、ドリル部14を上向きとすると共に、ロッド16を伸ばして孔2を明ける。
ロッド16を伸ばして図2(b)に示すようにノズル部15を既埋設管1の外周の地山に貫入する。
所定の位置まで貫入したらノズル部15から薬液3を噴出して地山に注入する。
ロッド16を縮めて孔2から抜き出し、機体12を走行して所定の位置に停止し、図2(c)に示すようにロッド16を伸ばして孔2を明ける。
前述と同様にして図2(d)に示すようにノズル部15から薬液3を噴出して地山に注入する。
なお、図示は省略するが前述の作業機取付部13に伸縮自在なドリルとノズルを回転方向に位置をずらして設け、作業機取付部13を回転してドリルとノズルを交互に上向きとすると共に、伸縮して前述のように孔明け、薬液注入しても良いし、ドリルで孔2を全て明けてから、ノズルで薬液3を各孔2から注入しても良い。
また、図示は省略するがドリルを備えた作業機械とノズルを備えた作業機械を用いて孔明け、薬液注入を前述のように行なっても良い。
【0022】
また、図3に示すように既埋設管1の所定の部位に予め孔2を前述のようにして明けておき、ある孔2の上流側、下流側(既埋設管1の長手方向両側)に封止手段、例えば空気注入によって拡径し、空気排出で縮径するバルーン17を設けて既埋設管1内に封止区画1aを形成する。
前記一方又は両方のバルーン17を通して、例えばパイプ18から封止区画1aに薬液3を注入し、前記孔2から既埋設管1の外周の地山に注入する。
前記バルーン17を縮径して次の孔2近くまで移動し、そのバルーン17を拡径して封止区画1aを形成して薬液3を注入する。
この工程を繰り返して薬液3を各孔2から既埋設管1の外周の地山に注入しても良い。
【0023】
また、図4(a)に示すように、既埋設管1の全ての所定の部位に孔2を前述のようにして明ける。
図4(b)に示すように、既埋設管1の両端部を閉塞部材19で閉塞し、一方又は他方の閉塞部材19から既埋設管1内に薬液3を注入し、その薬液3を孔2から外周の地山に注入するようにしても良い。
図4(b)で、符号19aは注入パイプ、19bは空気抜きパイプである。
【0024】
図1(b)に示すように、発進立坑7、到達立坑8から閉塞部材20で既埋設管1の両端部を閉塞し、一方の閉塞部材20のパイプ21から充填材4を注入して既埋設管1内に充填する。
この時、既埋設管1内の空気が空気抜きパイプ22から外部に排出される。
【0025】
発進立坑7側の閉塞部材20を取り外し、その発進立坑7に掘削機5を設置する。この掘削機5は図示しない推進部と掘削部23を備え、その掘削部23は本体24にカッタを備えた回転部25を図示しない上下揺動用シリンダ、左右揺動用シリンダで360度の方向に揺動可能に取付けたものである。
そして、回転部25を回転しながら推進部で推進して既埋設管1を掘削する。所定ストローク掘削したら推進部を元の位置に復帰し、図1(c)に示すように新管6を介して掘削部23を推進することで新管6を図1(d)に示すように既埋設管1の全長に亘って推進埋設する。
【0026】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。この実施の形態は既埋設管に枝管が接続してある場合である。
図5(a)に示すように既埋設管1の枝管30が接続された枝管接続部近くの部位(前述の所定の部位)に孔2を明ける。前記枝管30は家庭枡26に接続している。
この孔2から薬液3を、既埋設管1の外周部における枝管接続部周辺部に注入して地盤改良する。
この孔明け、薬液注入は前述の第1の実施の形態と同様に行なわれる。
例えば、図6(a)、(b)、(c)、(d)に示すように前述の自走式の作業機械10を用いて既埋設管1における枝管接続部近くの枝管30の周囲の複数の部位、例えば4カ所に孔2を明けると共に、薬液3を注入して既埋設管1の外周部における枝管周辺部を地盤改良する。
【0027】
図5(a)に示すように各枝管30の接続部寄りを既埋設管1内から作業機械等を用いて切断などで縁切りする。この縁切り部31は前述の地盤改良した範囲内であるため、縁切り部31周囲土砂の流入や崩落を防止でき、また上部の枝管がずれ落ちてくることもない。
枝管30の縁切り部31よりも既埋設管1と反対側の基部枝管30aには必要に応じて栓32を設けて、既埋設管1内充填時の充填材4のまわり込みや、掘削機5による掘削時の切羽土水圧が基部枝管30aに浸入することを防止する。
なお、宅地枡26から枝管30を通って既埋設管1内に流れ込む下水は、図示しない真空吸引装置によって宅地枡26から吸い上げ、圧送ポンプで工事区間より下流の既埋設管1にバイパスしている。この時、宅地枡26の出口付近に栓27を設けて下水が枝管30に流れないようにしても良い。
【0028】
次に、枝管30の縁切りと栓32を設ける手順の一例を説明する。
図7(a)に示すように、既埋設管1内に自走式の作業機械40を入れる。
この作業機械40は、車輪41を備えた機体42に伸縮式のカッタ43を軸方向(既埋設管1の長手方向)及び周方向(既埋設管1の周方向)に移動可能に取付けたものである。前記カッタ43は回転駆動される回転刃44を備えている。機体42を軸方向に走行すると共に、カッタ43を周方向に移動(つまり、回転)してカッタ43の回転刃44を枝管30の接続部に位置合せする。
この時の位置(軸方向、周方向の位置)を計測して記録する。
【0029】
図7(b)に示すように、カッタ43の回転刃44を伸び作動して枝管30内に挿入し、その回転刃44を掘削機5による掘削軌跡(掘削径)aよりも外側に位置させる。
カッタ43を軸方向に往復移動すると共に、周方向に往復移動して回転刃44で枝管30を切断して図7(c)に示すように縁切りする。
カッタ43の回転刃44を縮め、栓32を基部枝管30aに押し込んで図7(d)に示すように取付ける。
なお、枝管30をウォータージェットを用いて切断して縁切りしても良い。また、栓32の取付けは他の作業機械で行なっても良い。また、縁切り前に栓32を設けても良い。
【0030】
図5(b)に示すように、既埋設管1内に充填材4を前述の第1の実施の形態と同様にして充填する。このとき充填材4の充填が必要なければ、第1の実施の形態と同様省略しても良い。
図5(c)に示すように、掘削機5で既埋設管1と枝管30の縁切り部31よりも既埋設管1側の残部枝管30bを掘削し、新管6を前述の第1の実施の形態と同様にして図5(d)に示すように推進埋設する。
【0031】
図5(d)に示すように新管6に更新完了したら、その新管6と枝管30(基部枝管30a)を接続する。
前記新管6と枝管30の接続の仕方の一例を説明する。
図5(d)に示すように、自走式の作業機械50を新管6に沿って走行可能とする。
この作業機械50は、車輪51を備えた機体52に伸縮式のカッタ53を周方向に回転自在に取付けたもので、そのカッタ53に大径切刃54を取付けてある。
【0032】
図5(d)と図8(a)に示すように機体52を走行すると共に、カッタ53を周方向に回転して大径切刃54を軸方向及び周方向に位置決めして枝管30と対向した位置とする。この位置決めは前述の記録した軸方向位置、周方向位置に基づいて行なう。このとき、より位置決め精度を上げるため、例えば空洞探査に用いる電磁波レーダー等、他の位置決め手段を併用しても良い。
図8(b)に示すようにカッタ53の大径切刃54を伸び作動して大径切刃54で新管6に孔6aを明ける。
カッタ53に小径切刃55を取付け替えして図8(c)に示すように小径切刃55で枝管30内の土砂等の残存物を除去し、栓32も除去し、新管6との接続部付近を整える。
図8(d)に示すように枝管再接続用治具56を取り付けた作業機械57により、新管6の孔6aと基部枝管30aとに亘って枝管接続用治具56を挿入し、硬化樹脂等の接続部材58を注入して図6(e)に示すように離れてしまっていた新管6の孔6aと基部枝管30aとを再接続して枝管30の機能を復旧する。
【0033】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。この実施の形態は既埋設管が掘削機で掘削(切削)できない既埋設管構成物を有する場合、例えば既埋設管が鋼製カラーで接続されている場合である。
図9(a)に示すように、既埋設管1の鋼製カラー60寄りの部位(前述の所定の部位)に孔2を明ける。
この孔2から薬液3を注入して既埋設管1の外周部における鋼製カラー60周辺部を地盤改良する。
この孔明けと薬液注入は前述の第1の実施の形態と同様に行なわれる。
例えば、図10(a),(b),(c),(d)に示すように、前述の自走式の作業機械10を用いて既埋設管1における鋼製カラー60を境として軸方向両側寄り部位に孔2を明けると共に、薬液3を注入して既埋設管1の外周部における鋼製カラー60周辺部を地盤改良する。
【0034】
前記鋼製カラー60及び既埋設管1における鋼製カラー60で接続された部分、つまり鋼製カラー部の周方向複数位置を軸方向に亘って切断するなどして掘削機で掘削、好ましくは掘削・排出できる程度に切れ目を入れる。
例えば、図11に示すように自走式の作業機械61で切断する。
この作業機械61は車輪62を備えた機体63に高圧水噴出部64を周方向に回転自在に設けた、いわゆるウォータージェット切断機と呼ばれるもので、その高圧水噴出部64から高圧水を噴出しながら軸方向に走行して切断する。
この作業を高圧水噴出部64を所定角度回転した毎に行なって周方向に間隔を置いた複数位置を軸方向に切断し、切れ目65を入れる。
なお、ウォータージェットに限らず回転カッタ、プラズマトーチなどで切断しても良い。
【0035】
図9(b)に示すように、既埋設管1内に充填材4を前述の第1の実施の形態と同様にして充填する。
図9(c)に示すように、第1の実施の形態と同様に掘削機5で既埋設管1を掘削して新管6を図9(d)に示すように既埋設管1の全長に亘って推進埋設する。
【0036】
前述のように、掘削機5で既埋設管1を掘削する際に、その掘削機5では掘削(切削)できない鋼製カラー60があらかじめ掘削、好ましくは掘削・排出可能となるように複数に切断されているので、既埋設管1を掘削することによって鋼製カラー60は小片に分離するから、既埋設管1の掘削、新管6の推進ができる。
【0037】
また、既埋設管1の外周部における鋼製カラー60周辺部が地盤改良してあるから、その鋼製カラー60を前述のように切断することで強度が低下しても既埋設管1がつぶれることがない。
なお、前述の実施の形態では既埋設管1の外周部における鋼製カラー周辺の上方だけを地盤改良したが、全周に亘って地盤改良しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す新管更新方法の工程順説明図である。
【図2】孔明け、薬液注入作業を工程順に示す説明図である。
【図3】薬液注入作業の第2の実施の形態を示す説明図である。
【図4】薬液注入作業の第3の実施の形態を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す新管更新方法の工程順説明図である。
【図6】孔明け、薬液注入作業を工程順に示す説明図である。
【図7】枝管切断及び栓取付け作業を工程順に示す説明図である。
【図8】新管と枝管の接続作業を工程順に示す説明図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す新管更新方法の工程順説明図である。
【図10】孔明け、薬液注入作業を工程順に示す説明図である。
【図11】鋼製カラー部の切断作業説明図である。
【符号の説明】
1…既埋設管、1a…封止区画、2…孔、3…薬液、4…充填材、5…掘削機、6…新管、7…発進立坑、8…到達立坑、10…自走式の作業機械、14…ドリル部、15…ノズル部、17…バルーン、26…宅地枡、30…枝管、31…縁切り部、32…栓、40…作業機械、44…回転刃、50…作業機械、54…大径刃、55…小径刃、58…接続部材、60…鋼製カラー、61…作業機械、64…高圧水噴出部、65…切れ目。

Claims (4)

  1. 既埋設管更新方法において、
    既埋設管(1)の所定の部位に孔(2)を、その既埋設管(1)内から明け、前記既埋設管(1)内より、前記孔(2)を利用して既埋設管(1)の外周部の地山に薬液(3)を注入して地盤改良し、
    推進工法により既埋設管(1)を新管(6)に更新埋設することを特徴とする既埋設管更新方法。
  2. 地盤改良した後に、既埋設管(1)内に充填材(4)を充填し、この後に推進工法により既埋設管(1)を新管(6)に更新埋設するようにした請求項1記載の既埋設管更新方法。
  3. 既埋設管更新方法において、
    既埋設管(1)の枝管接続部近くの部位に孔(2)を、その既埋設管(1)内から明け、
    前記既埋設管(1)内より、前記孔(2)を利用して既埋設管(1)の外周部における枝管周辺部の地山に薬液(3)を注入して地盤改良し、
    前記枝管(30)の既埋設管(1)との接続部付近を縁切りした後に、推進工法により既埋設管(1)を新管(6)に更新埋設することを特徴とする既埋設管更新方法。
  4. 既埋設管更新方法において、
    既埋設管(1)の掘削機(5)で掘削できない既埋設管構成物付近の部位に孔(2)を、その既埋設管(1)内から明け、
    前記既埋設管(1)内より、前記孔(2)を利用して既埋設管(1)の外周部における前記既埋設管構成物付近の地山に薬液(3)を注入して地盤改良し、
    前記既埋設管(1)内より前記既埋設管構成物を掘削機で掘削できる程度に切断した後、推進工法により既埋設管(1)を新管(6)に更新埋設することを特徴とする既埋設管更新方法。
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