JP2777267B2 - 地中トンネル接合工法及び該工法に用いる立坑構築体 - Google Patents
地中トンネル接合工法及び該工法に用いる立坑構築体Info
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Description
ドッキングさせる地中トンネル接合工法及び該工法に用
いる立坑構築体に関するものである。
ネルを地中接合する場合を例にとって、従来の工法を第
3、4図について説明すると、シールド掘進機1前進さ
せてその前面のカッター2により掘削を行いつつ、シー
ルド掘進機1内後部で順次セグメント3を組立てること
によりシールドトンネル4を形成し、カッター2が到達
立坑5の直前まで接近したら掘進作業を停止する。
ルド掘進機1の前部に出て残りの連結部6の土砂を掘削
している。
止するため、従来はセメントミルク等の多量の地盤硬化
剤Sを上部地上から或いは到達立坑5に形成した注入孔
から、連結部6周囲主として上方の地盤に広範囲に注入
し、地盤を強化する方法がとられている。
法は、非常に多くの手段を要して工期が延長され、更に
多量の地盤硬化剤Sを必要として多大の費用が掛る問題
がある。又、従来は前記地盤硬化剤Sの効果を期待して
到達立坑5に開口7を形成するようにしているが、地下
水の多い地盤の場合には前記注入した地盤硬化剤Sが開
口7から到達立坑5内に流出してしまう問題がある。
又、一般に砂質の地盤や地下水の多い地盤の場合、地盤
硬化剤Sによる強度効果には疑問があり、このため主要
道路の交差点のように頻繁な振動のある場所などでは地
盤が陥没し易い状態にある。
連結作業の安全性は、充分とはいえず、地盤の崩れによ
る人身事故発生のおそれがある。
ように、シールト掘進機1におけるシールドフレーム8
の外周に、突出又は引込みが可能な保護筒9を備えてお
き、シールド掘進機1を到達立坑5の直前で停止させた
後、前記保護筒9を突出させて到達立坑5に当接させ、
連結部6周辺の土砂を保護筒9で支持して到達立坑5と
シールドトンネル4との接合を行うことが行われてい
る。
方式においても、保護筒9の先端部を到達立坑5外周面
に気密に当接させて、地下水をシールすることはでき
ず、従って、第3、4図の場合に比して量は少なくでき
るが、やはり地上から連結部6に地盤硬化剤Sを注入し
て固める作業が必要となる問題があった。
ので、立坑にシールドトンネルを接合させる際に、立坑
にシールド掘進機の保護筒を気密に当接させて地盤硬化
剤の使用をなくすことのできる地中トンネル接合工法及
び該工法に用いる立坑構築体を提供することを目的とし
ている。
した可掘部を掘削した後掘進を停止し、シールドフレー
ム外周に備えた保護筒を前方に突出させてその先端を前
記立坑構築体の可掘部内側に有した弾性シール材に押圧
することにより土圧支持と止水を行い、立坑へのシール
ドトンネルの連通を行うことを特徴とする地中トンネル
接合工法、及び立坑構築体を構成する強度壁に、該側壁
の内部に予め埋設された弾性シール材と、該弾性シール
材の立坑外側面側に打設された可掘部とを備えたことを
特徴とする地中トンネル接合工法に用いる立坑構築体に
かかるものである。
掘進機により立坑構築体の可掘部を掘削した後掘削を停
止し、続いて保護筒を突出させて立坑構築体に備えた弾
性シール材に押圧させる。これにより、立坑とシールド
トンネルとを気密に接合した状態で連通させることがで
きる。
例であり、第3〜5図と同一の符号を付した部分は同一
物を表わしている。
5に、シールド掘進機1により掘進したシールドトンネ
ル4を接合する構成を示している。
ン等と呼ばれる強度壁11を底部に有した土砂搬出口12か
ら土砂を取り出しながら徐々に地中に沈下させ、更に沈
下に伴ってその上部に別の強度壁11を連結することによ
り構成するようにしている。
部外周に形成した小径部8′に保護筒9を突出又は引込
み摺動可能に備えており、更にシールドフレーム8の内
側には前記保護筒9の摺動を駆動するための保護筒スラ
イドジャッキ13を備えている。
って突出する後方張出し室15が形成してあり、該後方張
出し室15に対応してシールドフレーム8に形成した切欠
き16を通して保護筒9にブラケット17を固定してあり、
且つ前記後方張出し室15の後側においてシールドフレー
ム8に設けられた保護筒スライドジャッキ13のピストン
ロッド18を前記後方張出し室15の後壁を気密に貫通させ
て前記ブラケット17に連結するようにしており、これに
より、制限されたスペース内で保護筒9の摺動ストロー
クを最大限に確保できるようにしている。
ー19が出没可能に設けられている。
ネル4を接合しようとする側面には、接合シール部20を
予め構成している。
て嵌合できるように立坑5の外側面側が切除された形状
を有する薄肉強度壁21と、該薄肉強度壁21の外側面に前
記保護筒9が余裕をもって当接できるように備えたゴム
等の環状の弾性シール材22と、該弾性シール材22の外側
に、外側面が強度壁11の外側形状と一致するように形成
された可掘部23と、前記弾性シール材22の外側面に沿
い、且つ環状の弾性シール材22の径方向の厚さl1より更
に径方向内外側に突出する大きさl2を有して前記可掘部
23に形成した空間部24とを備えている。
ら止水剤を注入するための注入管25が設けてある。
進機1のカッター2による掘削が可能な例えばモルタル
などの打設によって構成されている。
され、シールドトンネル4が接合される位置まで地中に
沈下される。
の場合は、保護筒9をシールドフレーム8の小径部8′
後端側に引き込み、少なくとも該保護筒9の先端部が回
転するカッター2の最外周のオーバーカッター19と干渉
しないようにする。該保護筒9の外径はシールドフレー
ム8の外径と略同一で合あるので、掘削抵抗の増加は殆
どない。
だ後、掘進を停止し、必要に応じて水平ボーリングを行
って立坑5とシールド掘進機1の位置を確認する。
削を行う状態でシールド掘進機1を掘進させ、空間部24
位置までカッター2により可掘部23を掘削する。この状
態で掘削を停止した後、オーバーカッター19を引込め、
続いて保護筒スライドジャッキ13を作動して保護筒9を
突出させ、その先端を弾性シール材22に押し付け貫入さ
せる(第2図の状態)。
てシールドトンネル4は立坑構築体10に気密に接合され
る。このとき、弾性シール材22の外側に空間部24が形成
されており、且つ該空間部24が弾性シール材22の径方向
の厚さl1より内外に拡張された大きな間隔l2を有して形
成されているので、可掘部23を掘削した掘削片等の異物
は前記空間部24内に落ち込むことになり、よって弾性シ
ール材22と保護筒9の押圧部に異物が噛み込まれること
が防止されて良好なシールが確保される。
内から止水剤を注入することにより、更にシール性を高
めることができる。
及び薄肉強度壁21を掘削除去することにより、立坑5に
シールドトンネル4を連通させることができる。
の外側に空間部24を有した場合について説明したが、空
間部24を備えることなく弾性シール材22の直前位置まで
カッター2により可掘部23を掘削した後、掘削を停止
し、この状態で保護筒スライドジャッキ13を作動して保
護筒9を突出させ、その先端を弾性シール材22に押付け
貫入してシールを行うようにしても良い。
る立坑構築体は、上述の実施例にのみ限定されるもので
はなく、ケーソン方式以外の立坑構築体の場合にも同様
に適用し得ること、立坑構築体の径が小さかったり強度
壁の厚み寸法が小さい場合は、立坑構築体の内側に厚み
を増加して接合シール部を構成するようにしても良いこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
によれば、シールド掘進機により立坑構築体の可掘部を
掘削した後掘削を停止し、続いて保護筒を突出させて立
坑構築体に備えた弾性シール材に押圧させ、これによ
り、立坑とシールドトンネルとを気密に接合するように
しているので、従来のような地盤硬化剤の注入を全く行
うことなしに、立坑とシールドトンネルを連通させるこ
とができる。
ル材の外側に、可掘部を形成しているので、弾性シール
材の直前まで掘削し保護筒を突出させて弾性シール材に
押圧することにより良好なシール性が確保できる。
接合部の詳細を示す拡大断面図、第3図は従来のトンネ
ル接合方式の一例を示す側面図、第4図は第3図の平面
図、第5図は従来の保護筒を備えたシールド掘進機によ
るトンネル接合方式の一例を示す側面図である。 1はシールド掘進機、4はシールドトンネル、5は立
坑、8はシールドフレーム、9は保護筒、10は立坑構築
体、11は強度壁、20は接合シール部、22は弾性シール
材、23は可掘部を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】シールド掘進機により立坑構築体の側面に
有した可掘部を掘削した後掘進を停止し、シールドフレ
ーム外周に備えた保護筒を前方に突出させてその先端を
前記立坑構築体の可掘部内側に有した弾性シール材に押
圧することにより土圧支持と止水を行い、立坑へのシー
ルドトンネルの連通を行うことを特徴とする地中トンネ
ル接合工法。 - 【請求項2】立坑構築体を構成する強度壁の側壁に、該
側壁の内部に予め埋設された弾性シール材と、該弾性シ
ール材の立坑外側面側に打設された可掘部とを備えたこ
とを特徴とする地中トンネル接合工法に用いる立坑構築
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13760090A JP2777267B2 (ja) | 1990-05-28 | 1990-05-28 | 地中トンネル接合工法及び該工法に用いる立坑構築体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13760090A JP2777267B2 (ja) | 1990-05-28 | 1990-05-28 | 地中トンネル接合工法及び該工法に用いる立坑構築体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0431594A JPH0431594A (ja) | 1992-02-03 |
JP2777267B2 true JP2777267B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=15202489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13760090A Expired - Fee Related JP2777267B2 (ja) | 1990-05-28 | 1990-05-28 | 地中トンネル接合工法及び該工法に用いる立坑構築体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2777267B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107882567B (zh) * | 2017-11-09 | 2019-09-10 | 淮南矿业(集团)有限责任公司 | 一种井筒管路安装降温管路的方法 |
-
1990
- 1990-05-28 JP JP13760090A patent/JP2777267B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0431594A (ja) | 1992-02-03 |
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