JP2004026596A - 燃料改質装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水蒸気を含む複数種類の原料の流量を所定の比で精度よく改質部に供給することのできる技術を提供する。
【解決手段】燃料改質装置は、改質部40に炭化水素系の原燃料と水蒸気とを含む複数種類の原料を供給するための原料供給部30と、原料供給部を制御するための制御部200と、を備える。制御部は、改質部に要求される水素ガスの排出流量に応じて、原料供給部が改質部に供給すべき水蒸気の目標流量を少なくとも決定するための第1の目標流量決定部210と、改質部に供給される水蒸気の現行流量を測定するための水蒸気現行流量測定部240,242と、測定された水蒸気の現行流量に応じて、原料供給部が改質部に供給すべき水蒸気以外の少なくとも1種類の原料の目標流量を決定するための第2の目標流量決定部250,260と、を備える。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料改質装置に関し、特に、複数種類の原料を改質部に供給するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池システムでは、燃料電池に供給される水素ガスを生成するための燃料改質装置が設けられている。燃料改質装置は、通常、炭化水素系の原燃料と水蒸気と空気とを含む複数種類の原料を用いて、水素ガスを含む改質ガスを生成する改質部を備えている。
【0003】
燃料改質装置において、改質部に供給される複数種類の原料の流量は、燃料電池に要求される出力電力、換言すれば、改質部に要求される水素ガスの排出流量に応じて、調整されている。具体的には、従来の燃料改質装置では、改質部に要求される水素ガスの排出流量に応じて、改質部に供給すべき原燃料の流量が決定され、また、原燃料の実際の流量に応じて、改質部に供給すべき水蒸気などの他の原料の流量が調整されている(例えば、特開平7−122286号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、複数種類の原料の流量を所定の比で精度よく改質部に供給するのは、比較的困難であった。これは、原燃料の実際の流量を基準として、水蒸気の流量を調整しているためである。すなわち、水蒸気は、蒸発器において、水を蒸発させて生成される。蒸発器に供給される水の流量と蒸発器から排出される水蒸気の流量との間には遅延が存在し、この遅延時間の推定は比較的困難である。このため、原燃料と水蒸気とが所定比となるように原燃料の実際の流量に水蒸気の流量を追従させるのは、比較的困難である。
【0005】
なお、原燃料に対して過剰な水蒸気を予め準備しておけば、原燃料の実際の流量に水蒸気の流量を追従させることができるが、この場合には、過剰な水蒸気を蓄えるためのバッファタンク等が必要となってしまう。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、水蒸気を含む複数種類の原料の流量を所定の比で精度よく改質部に供給することのできる技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の装置は、燃料改質装置であって、
炭化水素系の原燃料と水蒸気とを少なくとも含む複数種類の原料を用いて、水素ガスを含む改質ガスを生成するための改質部と、
前記改質部に前記複数種類の原料を供給するための原料供給部と、
前記原料供給部を制御するための制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記改質部に要求される前記水素ガスの排出流量に応じて、前記原料供給部が前記改質部に供給すべき水蒸気の目標流量を少なくとも決定するための第1の目標流量決定部と、
前記改質部に供給される水蒸気の現行流量を測定するための水蒸気現行流量測定部と、
前記測定された水蒸気の現行流量に応じて、前記原料供給部が前記改質部に供給すべき水蒸気以外の少なくとも1種類の原料の目標流量を決定するための第2の目標流量決定部と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
この燃料改質装置では、改質部に要求される水素ガスの排出流量に応じて、改質部に供給されるべき水蒸気の目標流量が決定される。そして、測定された水蒸気の現行流量に応じて、改質部に供給されるべき水蒸気以外の少なくとも1種類の原料の目標流量が決定される。これにより、水蒸気を含む複数種類の原料の流量を所定の比で精度よく改質部に供給することが可能となる。
【0009】
上記の装置において、
前記原料供給部は、
炭化水素系の原燃料と水蒸気と空気とを含む前記複数種類の原料の混合ガスを生成するための原料混合部と、
前記原料混合部に供給される水の流量を調整する第1のアクチュエータと、
前記原料混合部に供給される空気の流量を調整する第2のアクチュエータと、前記原料混合部に供給される原燃料の流量を調整する第3のアクチュエータと、
を備え、
前記第1の目標流量決定部は、
少なくとも、前記決定された水蒸気の目標流量に従って、前記第1のアクチュエータを制御し、
前記第2の目標流量決定部は、
前記決定された水蒸気以外の少なくとも1種類の原料の目標流量に従って、前記第1のアクチュエータ以外の少なくとも1つのアクチュエータを制御することが好ましい。
【0010】
より具体的には、上記の装置において、
前記原料混合部は、
水蒸気を生成する水蒸気生成部と、
前記水蒸気生成部から排出される水蒸気に、空気と原燃料とを混合して混合ガスを生成する混合ガス生成部と、
を備え、
前記第1の目標流量決定部は、
前記決定された水蒸気の目標流量に従って、前記第1のアクチュエータを制御し、
前記水蒸気現行流量測定部は、
前記水蒸気生成部から排出される水蒸気の現行流量を検出する流量センサと、
検出結果を用いて、前記水蒸気の現行流量を算出するための算出部と、
を備え、
前記第2の目標流量決定部は、
前記算出された水蒸気の現行流量に応じて、前記混合ガス生成部が前記改質部に供給すべき空気の目標流量と原燃料の目標流量とを決定して、
前記決定された空気の目標流量と前記決定された原燃料の目標流量とに従って、前記第2のアクチュエータと前記第3のアクチュエータとをそれぞれ制御するようにしてもよい。
【0011】
こうすれば、水蒸気の現行流量に応じて、空気および原燃料の流量を調整することができる。
【0012】
また、上記の装置において、
前記原料混合部は、
水蒸気と空気とを含む第1の混合ガスを生成する第1の混合ガス生成部と、
前記第1の混合ガスに原燃料を混合して第2の混合ガスを生成する第2の混合ガス生成部と、
を備え、
前記第1の目標流量決定部は、
前記改質部に要求される前記水素ガスの排出流量に応じて、前記水蒸気の目標流量とともに、前記第1の混合ガス生成部が前記改質部に供給すべき空気の目標流量を決定して、
前記決定された水蒸気の目標流量と前記決定された空気の目標流量とに従って、前記第1のアクチュエータと前記第2のアクチュエータとをそれぞれ制御し、
前記水蒸気現行流量測定部は、
前記第1の混合ガスの現行流量を検出する流量センサと、
検出結果を用いて、前記第1の混合ガスに含まれる水蒸気の現行流量を算出するための算出部と、
を備え、
前記第2の目標流量決定部は、
前記算出された水蒸気の現行流量に応じて、前記第2の混合ガス生成部が前記改質部に供給すべき原燃料の目標流量を決定して、
前記決定された原燃料の目標流量に従って、前記第3のアクチュエータを制御するようにしてもよい。
【0013】
こうすれば、第1の混合ガス中の水蒸気の現行流量に応じて、原燃料の流量を調整することができる。
【0014】
ここで、前記水蒸気現行流量測定部は、さらに、前記第1の混合ガス生成部に供給される空気の現行流量を検出する空気流量センサを備え、前記算出部は、前記空気の現行流量の検出結果と、前記第1の混合ガスの現行流量の検出結果と、を用いて、前記第1の混合ガスに含まれる水蒸気の現行流量を算出するようにしてもよい。
【0015】
さらに、上記の装置において、
前記原料混合部は、
水蒸気と原燃料とを含む第1の混合ガスを生成する第1の混合ガス生成部と、前記第1の混合ガスに空気を混合して第2の混合ガスを生成する第2の混合ガス生成部と、
を備え、
前記第1の目標流量決定部は、
前記改質部に要求される前記水素ガスの排出流量に応じて、前記水蒸気の目標流量とともに、前記第1の混合ガス生成部が前記改質部に供給すべき原燃料の目標流量を決定して、
前記決定された水蒸気の目標流量と前記決定された原燃料の目標流量とに従って、前記第1のアクチュエータと前記第3のアクチュエータとをそれぞれ制御し、
前記水蒸気現行流量測定部は、
前記第1の混合ガスの現行流量を検出する流量センサと、
検出結果を用いて、前記第1の混合ガスに含まれる水蒸気の現行流量を算出するための算出部と、
を備え、
前記第2の目標流量決定部は、
前記算出された水蒸気の現行流量に応じて、前記第2の混合ガス生成部が前記改質部に供給すべき空気の目標流量を決定して、
前記決定された空気の目標流量に従って、前記第2のアクチュエータを制御するようにしてもよい。
【0016】
こうすれば、第1の混合ガス中の水蒸気の現行流量に応じて、空気の流量を調整することができる。
【0017】
上記の装置において、
前記流量センサは、熱線式の流量センサであることが好ましい。
【0018】
こうすれば、比較的応答の速い燃料改質装置を比較的安価に構成することができる。
【0019】
なお、本発明は、燃料改質装置、燃料改質装置を含む燃料電池システム、該システムを搭載した移動体などの装置、燃料改質装置における原料供給の制御方法、その方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の態様で実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
A.第1実施例:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、第1実施例における燃料改質装置100の概略構成を模式的に示す説明図である。なお、この燃料改質装置100は、燃料電池システムに適用されており、水素ガスを含む燃料ガスを生成して燃料電池に供給する。
【0021】
図示するように、燃料改質装置100は、原料供給部30と、改質部40と、熱交換部50と、シフト部60と、CO浄化部70と、制御ユニット200と、を備えている。
【0022】
原料供給部30は、蒸発器140と加熱器150と気化室160とを備えており、炭化水素系の原燃料と水蒸気と空気との混合ガスを改質部40に供給する。蒸発器140は、水ポンプ122によって水タンク120から供給された水を気化させる。加熱器150は、蒸発器140から供給された水蒸気と、第1の空気ポンプ130によって供給された空気と、の混合ガスを加熱して、気化室160に供給する。気化室160は、第1の原燃料ポンプ112によって原燃料タンク110から供給された液体原燃料を気化させ、原燃料と水蒸気と空気との混合ガスを生成する。より具体的には、気化室160は、図示しないインジェクタを備えており、インジェクタは、液体原燃料を、供給された高温の混合ガス(水蒸気+空気)中に霧状に噴射する。原燃料は、混合ガス中を飛散する過程で気化する。なお、本実施例では、原燃料タンク110は、液体原燃料としてガソリンを蓄えている。
【0023】
蒸発器140には、第2の原燃料ポンプ142によって原燃料タンク110から原燃料が供給されているとともに、第2の空気ポンプ144によって空気が供給されている。同様に、加熱器150には、第3の原燃料ポンプ152によって原燃料タンク110から原燃料が供給されているとともに、第3の空気ポンプ154によって空気が供給されている。蒸発器140および加熱器150は、原燃料を空気を用いて燃焼させ、燃焼熱によって水(水蒸気)や空気を加熱する。なお、蒸発器140から排出される水蒸気の温度は、例えば、約120℃に設定されており、加熱器150から排出される混合ガスの温度は、例えば、改質部40における改質反応に適した約500℃に設定されている。
【0024】
改質部40は、改質触媒を備えており、混合ガスに含まれる原燃料(ガソリン)を、水蒸気と空気とを用いて、水素ガスと一酸化炭素ガスとを含む改質ガスに改質する。なお、本実施例の改質部は、水蒸気改質と部分酸化改質とを組み合わせた併用改質を行う。
【0025】
熱交換部50は、改質ガスを所定範囲内の温度に冷却した後に、シフト部60に供給する。なお、熱交換部50において、改質部40から排出された改質ガスが冷却されるのは、シフト部60における改質ガスの適正温度が比較的低いためである。具体的には、改質部40の内部の改質ガスの温度は、約500〜約800℃であるが、シフト部60に供給される改質ガスの適正温度は、約200〜約400℃である。
【0026】
シフト部60は、改質ガスに含まれる一酸化炭素ガスを、外部から供給された水蒸気を用いて、水素ガスと二酸化炭素ガスとに変換する。この反応は、シフト反応と呼ばれている。
【0027】
CO浄化部70は、シフト部60において変換されずに排出された一酸化炭素ガスを、外部から供給された空気を用いて酸化する。そして、CO浄化部70からは、水素ガス濃度が高く一酸化炭素ガス濃度が低い燃料ガスが排出される。
【0028】
なお、シフト部60とCO浄化部70とにおいて一酸化炭素ガスの濃度を低減させることにより、燃料電池内部の電極に担持された貴金属触媒の被毒を低減させることができる。
【0029】
制御ユニット200は、燃料改質装置100を含む燃料電池システムの各部を制御する。特に、制御ユニット200は、燃料電池に供給すべき燃料ガスの流量に基づいて、原料供給部30を制御する。より具体的には、制御ユニット200は、改質部40に要求される水素ガスの排出流量に応じて、水蒸気の目標流量を決定する。そして、制御ユニット200は、測定された水蒸気の実際の流量に応じて、他の原料の目標流量を決定する。このため、蒸発器140と加熱器150との間には、水蒸気の実際の流量を検出する水蒸気流量センサ242が設けられている。なお、本実施例において、改質部40よりも後段に設けられた各部の制御は、測定された水蒸気の現行水量に基づいて実行されている。
【0030】
図2は、図1に示す流量センサ242の具体的な構成を示す説明図である。なお、この流量センサ242は、熱線式の流量センサである。図2(A)は、流量センサ242を図中yz平面で切断したときの概略断面図を示しており、図2(B)は、流量センサ242を図中−y方向から見たときの正面図を示している。なお、図中−z方向が重力方向に設定されている。
【0031】
流量センサ242は、略矩形の断面を有する通路を形成するハウジング382と、ハウジング382の上流側および下流側に接続された2つの略円筒状の導管384a,384bと、を備えている。
【0032】
ハウジング382内部には、2つの抵抗素子310a,310bが設けられている。第1の抵抗素子310aの両端は、2つの棒状の端子311a,312aの一方の端部に接続されており、第2の抵抗素子310bの両端は、2つの棒状の端子311b,312bの一方の端部に接続されている。各端子の他方の端部には、雄ネジが形成されており、中央部分には、円板状の凸部314が形成されている。ハウジング382の上壁には、4つの端子が挿入される取付孔が設けられている。各端子は、ハウジング382の内側および外側に設けられた2つのドーナツ状の絶縁部材320を介して、ナット316によってネジ止めされている。これにより、各端子は、ハウジング382と絶縁された状態で、ハウジング382に固定される。なお、各端子311a,312a,311b,312bには、2つの抵抗素子に電流を流すためのリード線318a,319a,318b,319bがそれぞれ接続されている。図示するように、各端子をハウジング382の上壁で固定することにより、2つの抵抗素子310a,310bは、結露の影響を受け難くなる。
【0033】
第1の抵抗素子310aはヒータ用抵抗であり、第2の抵抗素子310bは参照用抵抗である。図3は、図2のヒータ用抵抗310aの部分断面図である。なお、参照用抵抗310bとしては、ヒータ用抵抗310aと同じものが用いられている。ヒータ用抵抗310aは、中空円筒状のセラミック材料で構成されたパイプ301と、白金合金で構成された2つのリード線302,303と、ワイヤ状の白金抵抗体304と、を備えている。パイプ301の両端部にはリード線302,303が挿入されており、各リード線は、ガラス305によってパイプに固定されている。パイプ301の周囲には白金抵抗体304が螺旋状に巻き付けられており、白金抵抗体の両端部は、溶接によって、2つのリード線302,303に電気的に接続されている。パイプ301の周囲には、さらに、白金抵抗体304を覆うように、セラミック材料で構成されたコーティング306が形成されている。なお、パイプ301およびコーティング306を構成するセラミック材料としては、例えば、アルミナやガラスなどを用いることができる。
【0034】
ハウジング382の上流側に接続された導管384a(図2)内部には、2つの網状の整流板391,392が設けられている。各整流板391,392は、ハウジング382内部を通る流体(ガス)の面内速度分布を均一化する機能を有している。このように整流板を設けることにより、比較的長い直管部分を設けずに、流量を正確に測定することが可能となっている。なお、図2(B)では、2つの整流板391,392の図示は省略されている。
【0035】
制御ユニット200は、以下に示すキング(King)の式に基づいて、流量センサ242の検出結果を用いて、ハウジング382内部を流れる流体の流量Uを算出する。
【0036】
Q=(a+b・U1/2)(T−Tf)
【0037】
ここで、Qは、ヒータ用抵抗310aから単位時間あたりに失われる熱量(放熱量)である。Tは、ヒータ用抵抗310aの温度であり、Tfは、流体の温度である。なお、a,bは、流体の密度等の特性や、ヒータ用抵抗310aの形状などに応じて決定される値である。
【0038】
ヒータ用抵抗310aは、通電によって加熱される。参照用抵抗310bは、加熱されないため、その温度は流体の温度Tfと同じである。制御ユニット200は、2つの抵抗間の温度差(T−Tf)が常に所定値となるように、ヒータ用抵抗310aを制御する。具体的には、流体の流量が変化する場合および/または流体の温度が変化する場合には、ヒータ用抵抗310aから奪われる熱量Qが変化する。このため、制御ユニット200は、温度差(T−Tf)が一定となるように、ヒータ用抵抗310aを流れる電流を変化させる。温度差(T−Tf)が所定値である場合には、放熱量Qが分かれば、流体の流量Uを求めることができる。制御ユニット200は、流量センサ242の検出結果を用いて放熱量Qを求め、放熱量Qから流量Uを算出する。なお、流量センサ242の検出結果は、実際には、流量に応じた電圧値である。放熱量Qは、流量センサ242から得られる電圧と流量センサ242に与えられる電流とを用いて算出される。
【0039】
本実施例の流量センサ242の検出結果は、流体の速度だけでなく、質量にも関係する。すなわち、本実施例の流量センサは、質量流量(g/s)を検出可能である。
【0040】
図4は、図1の制御ユニット200の内部構成を示す説明図である。なお、図4に示す内部構成は、原料供給部30から改質部40への原料供給のための制御に注目して描かれている。図示するように、制御ユニット200は、水蒸気目標流量決定部210と、水蒸気現行流量算出部240と、空気目標流量決定部250と、原燃料目標流量決定部260と、を備えている。
【0041】
ところで、燃料電池の出力電力(発電量)は、負荷変動に応じて変化させる必要がある。例えば、燃料電池システムが車両に搭載されている場合には、アクセル開度などの負荷変動に応じて、燃料電池に要求される出力電力が変化する。燃料電池の出力電力は、燃料電池に供給される水素ガスの流量に応じて変化する。そして、燃料改質装置100からの水素ガスの排出流量は、改質部40に供給される原料の流量に応じて変化する。そこで、制御ユニット200は、燃料電池に要求される出力電力に応じて、原料供給部30を制御して、改質部40に供給される原料の流量を調整する。
【0042】
図5は、図4の制御ユニット200による原料供給の制御手順を示すフローチャートである。なお、ステップS101〜S106の処理は、所定のタイミングで繰り返し実行される。
【0043】
ステップS101では、水蒸気目標流量決定部210は、燃料電池に要求される出力電力を取得する。
【0044】
ステップS102では、水蒸気目標流量決定部210は、与えられた要求出力電力に応じて、改質部40に供給されるべき水蒸気の目標流量を決定する。
【0045】
ステップS103では、水蒸気目標流量決定部210は、決定された水蒸気の目標流量に従って、水ポンプ(第1のアクチュエータ)122の動作を制御して、蒸発器140に水を供給する。
【0046】
ステップS104では、水蒸気現行流量算出部240は、流量センサ242から検出結果を取得して、蒸発器140から排出される水蒸気の実際の流量(質量流量)を算出する。具体的には、流量センサ242の検出結果から得られる放熱量Qに応じて、水蒸気の現行流量が算出される。図6は、水蒸気流量センサ242の放熱量Qと水蒸気質量流量Fsとの関係を表すマップを模式的に示す説明図である。図示するように、放熱量Qが大きいほど、水蒸気質量流量Fsは大きい。本実施例では、水蒸気の現行水量は、図6に示す関係を表すマップを用いて求められる。
【0047】
ステップS105では、空気目標流量決定部250は、算出された水蒸気の現行流量に応じて、改質部40に供給されるべき空気の目標流量を決定する。また、原燃料目標流量決定部260は、算出された水蒸気の現行流量に応じて、改質部40に供給されるべき原燃料の目標流量を決定する。
【0048】
ステップS106では、空気目標流量決定部250は、決定された空気の目標流量に従って、空気ポンプ(第2のアクチュエータ)130の動作を制御して、加熱器150に空気を供給する。また、原燃料目標流量決定部260は、決定された原燃料の目標流量に従って、原燃料ポンプ(第3のアクチュエータ)112の動作を制御して、気化室160に原燃料を供給する。
【0049】
なお、本実施例では、水ポンプ122の動作を制御することによって水の流量が調整されているが、これに代えて、あるいは、これと共に、流量調整弁を設け、流量調整弁の動作を制御するようにしてもよい。空気ポンプ130や原燃料ポンプ112についても同様である。また、原燃料ポンプ112の動作の制御に代えて、あるいは、これと共に、気化室160に設けられた図示しないインジェクタの動作を制御するようにしてもよい。すなわち、種々のアクチュエータを用いて、流量の調整が可能である。
【0050】
上記のように、水蒸気の実際の流量に応じて、空気および原燃料の目標流量を決定すれば、原燃料と水蒸気と空気とが所定比となるように、水蒸気の実際の流量に空気および原燃料の流量を追従させることができる。原燃料と水蒸気と空気との混合比が、理論混合比からずれている場合には、改質部40の制御が困難となる。具体的には、改質部40おいて一酸化炭素ガスが大量に生成されてしまったり、改質部40における反応温度を所定範囲内の温度に維持することが困難となったりする。しかしながら、本実施例のようにすれば、改質部40を正常に動作させて、水素ガスを含む燃料ガスを効率よく生成することが可能となる。
【0051】
なお、本実施例における蒸発器140と加熱器150と気化室160とが本発明における原料混合部に相当する。また、本実施例における制御ユニット200と流量センサ242とが本発明における制御部に相当し、水蒸気現行流量算出部240と流量センサ242とが水蒸気現行流量測定部に相当する。
【0052】
以上説明したように、本実施例の燃料改質装置100は、原料供給部30と、改質部40と、制御部200,242と、を備えている。そして、制御部は、改質部に要求される水素ガスの排出流量に応じて、原料供給部が改質部に供給すべき水蒸気の目標流量を決定するための第1の目標流量決定部210と、改質部に供給される水蒸気の現行流量を測定するための水蒸気現行流量測定部240,242と、測定された水蒸気の現行流量に応じて、原料供給部が改質部に供給すべき空気および原燃料の目標流量を決定するための第2の目標流量決定部250,260と、を備えている。したがって、水蒸気の現行流量に応じて、空気および原燃料の流量を調整することができる。本実施例の構成を採用すれば、3種類の原料の流量を所定の比で精度よく改質部に供給することが可能となる。
【0053】
B.第2実施例:
図7は、第2実施例における燃料改質装置100Bの概略構成を模式的に示す説明図である。図7は図1とほぼ同じであるが、原料供給部30Bと制御ユニット200Bとが変更されている。具体的には、図1の加熱器150が省略されており、蒸発器140Bには、水ポンプ122によって水タンク120から水が供給されるとともに、空気ポンプ130によって空気が供給される。なお、蒸発器140Bから排出される混合ガスの温度は、例えば、改質部40における改質反応に適した約500℃に設定されている。また、本実施例では、空気ポンプ130と蒸発器140Bとの間に、空気の実際の流量を検出する空気流量センサ244Bが設けられている。そして、蒸発器140Bと気化室160との間に設けられた混合ガス流量センサ242Bは、水蒸気と空気とを含む混合ガスの実際の流量を検出する。制御ユニット200Bは、2つの流量センサ242B,244Bの検出結果を用いて、原料供給部30Bを制御する。なお、2つの流量センサ242B,244Bとしては、第1実施例と同様に、熱線式のセンサが用いられている。
【0054】
図8は、図7の制御ユニット200Bの内部構成を示す説明図である。制御ユニット200Bは、水蒸気目標流量決定部210Bと、空気目標流量決定部220Bと、水蒸気現行流量算出部240Bと、原燃料目標流量決定部260Bと、を備えている。
【0055】
図9は、図8の制御ユニット200Bによる原料供給の制御手順を示すフローチャートである。なお、ステップS201〜S206の処理は、所定のタイミングで繰り返し実行される。
【0056】
ステップS201では、水蒸気目標流量決定部210Bと空気目標流量決定部220Bとは、燃料電池に要求される出力電力を取得する。
【0057】
ステップS202では、水蒸気目標流量決定部210Bと空気目標流量決定部220Bとは、それぞれ、与えられた要求出力電力に応じて、改質部40に供給されるべき水蒸気と空気との目標流量を決定する。
【0058】
ステップS203では、水蒸気目標流量決定部210Bは、決定された水蒸気の目標流量に従って、水ポンプ(第1のアクチュエータ)122の動作を制御して、蒸発器140Bに水を供給する。また、空気目標流量決定部220Bは、決定された水蒸気の目標流量に従って、空気ポンプ(第2のアクチュエータ)130の動作を制御して、蒸発器140Bに空気を供給する。
【0059】
ステップS204では、水蒸気現行流量算出部240Bは、2つの流量センサ242B,244Bから検出結果を取得して、蒸発器140Bから排出される混合ガス中の水蒸気の実際の流量(質量流量)を算出する。なお、空気流量センサ244Bと水蒸気現行流量算出部240Bとの間には、空気流量センサ244Bからの信号を遅延させるための遅延回路246Bが設けられている。この遅延回路246Bの遅延時間は、空気が空気流量センサ244Bから蒸発器140Bを介して混合ガス流量センサ242Bに到達するのに要する時間とほぼ等しく設定されている。
【0060】
図10,図11は、混合ガス流量センサ242Bの放熱量Qaと水蒸気質量流量Fsとの関係を示す説明図である。図10に示す3つの曲線R1〜R3は、混合ガス流量センサ242Bを通る混合ガスに含まれる水蒸気と空気との体積百分率を変化させた場合の放熱量Qaと水蒸気質量流量Fsとの関係を示している。第1の曲線R1は、水蒸気がほぼ100%の混合ガスに対応し、第2の曲線R2は、水蒸気と空気とがそれぞれ50%の混合ガスに対応し、第3の曲線R3は、空気がほぼ100%の混合ガスに対応する。図示するように、水蒸気質量流量Fsが一定である場合には、水蒸気の体積百分率が大きくなる程、放熱量Qaは大きくなる。図11に示す3つの曲線C1〜C3は、混合ガス流量センサ242Bを通る混合ガスに含まれる空気の質量流量を一定として、水蒸気の質量流量を変化させた場合の放熱量Qaと水蒸気質量流量Fsとの関係を示している。なお、図11では、図10の2つの曲線R1,R3が破線で図示されている。第1の曲線C1は、空気の質量流量が比較的小さな混合ガスに対応し、第3の曲線C3は、空気の質量流量が比較的大きな混合ガスに対応する。各曲線C1〜C3は、混合ガス中の水蒸気質量流量Fsが比較的小さな領域では第3の曲線R3に近づき、水蒸気質量流量Fsが比較的大きな領域では第1の曲線R1に近づく。
【0061】
図11に示すようなマップを用いれば、水蒸気現行流量算出部240Bは、2つの流量センサ242B,244Bの検出結果から水蒸気の現行流量を容易に算出することができる。具体的には、空気流量センサ244Bの検出結果から得られる放熱量に応じて、空気の現行流量(質量流量)が求められる。次に、求められた空気の質量流量に応じて、図11に示すような複数の曲線C1,C2,C3,…の中から、1つの曲線が選択される。そして、選択された曲線を用いて、混合ガス流量センサ242Bの検出結果から得られる放熱量Qaに対応する水蒸気の現行流量(質量流量)が求められる。
【0062】
なお、本実施例では、水蒸気現行流量算出部240Bは、図11に示すようなマップを用いて水蒸気の現行流量を算出しているが、水蒸気と空気との混合比が予測可能な場合には、図10に示すようなマップを用いて算出するようにしてもよい。
【0063】
ステップS205では、原燃料目標流量決定部260Bは、算出された水蒸気の現行流量に応じて、改質部40に供給されるべき原燃料の目標流量を決定する。
【0064】
ステップS206では、原燃料目標流量決定部260Bは、決定された原燃料の目標流量に従って、原燃料ポンプ(第3のアクチュエータ)112の動作を制御して、気化室160に原燃料を供給する。
【0065】
なお、本実施例における蒸発器140Bと気化室160Bとが本発明における原料混合部に相当する。また、本実施例における制御ユニット200Bと2つの流量センサ242B,244Bとが本発明における制御部に相当し、水蒸気現行流量算出部240Bと2つの流量センサ242B,244Bとが水蒸気現行流量測定部に相当する。
【0066】
以上説明したように、本実施例の燃料改質装置100Bは、原料供給部30Bと、改質部40と、制御部200B,242B,244Bと、を備えている。そして、制御部は、改質部に要求される水素ガスの排出流量に応じて、原料供給部が改質部に供給すべき水蒸気および空気の目標流量を決定するための第1の目標流量決定部210B,220Bと、改質部に供給される水蒸気の現行流量を測定するための水蒸気現行流量測定部240B,242B,244Bと、測定された水蒸気の現行流量に応じて、原料供給部が改質部に供給すべき原燃料の目標流量を決定するための第2の目標流量決定部260Bと、を備えている。したがって、水蒸気および空気を含む混合ガス中の水蒸気の現行流量に応じて、原燃料の流量を調整することができる。本実施例の構成を採用すれば、第1実施例と同様に、3種類の原料の流量を所定の比で精度よく改質部に供給することができる。また、図1に示す加熱器150を省略できるため、燃料改質装置を小型化することができる。
【0067】
B−1.第2実施例の変形例:
ところで、第2実施例では、混合ガス流量センサ242Bは、温度が比較的高い(約500℃)位置に設けられているため、測定精度が悪化し易い。このため、水蒸気現行流量算出部240Bによる算出結果が、水蒸気の実際の流量からずれてしまう場合がある。そこで、本実施例では、水蒸気現行流量算出部240Bによって算出される水蒸気の流量を補正している。
【0068】
図12は、図8に示す制御ユニット200Bの内部構成の変形例を示す説明図である。この制御ユニット200B1では、補正部280が追加されている。補正部280は、遅延回路282と、2つのローパスフィルタ284,286と、補正量決定部288と、を備えている。
【0069】
水蒸気目標流量決定部210Bで決定された水蒸気の目標流量は、遅延回路282と第1のローパスフィルタ284とを介して、補正量決定部288に与えられる。一方、水蒸気現行流量算出部240Bで算出された水蒸気の現行流量は、第2のローパスフィルタ286を介して、補正量決定部288に与えられる。補正量決定部288は、2つのローパスフィルタ284,286から供給される2つの信号に応じて、補正量を決定する。
【0070】
図13は、図12の補正部280の動作を示すタイミングチャートである。図13(A)は、水蒸気目標流量決定部210Bから出力される目標流量を表す信号Q210Bを示している。図13(B)は、遅延回路282から出力される信号Q282を示しており、図13(C)は、第1のローパスフィルタ284から出力される信号Q284を示している。また、図13(D)は、水蒸気現行流量算出部240Bから出力される現行流量を表す信号Q240Bを示しており、図13(E)は、第2のローパスフィルタ286から出力される信号Q286を示している。なお、図13(D)には、図13(B)に示す信号Q282が破線で示されており、図13(E)には、図13(C)に示す信号Q284が破線で示されている。
【0071】
図13(A),(B),(D)から分かるように、遅延回路282における遅延時間Δtは、水が水ポンプ122から蒸発器140Bを介して混合ガス流量センサ242Bに到達するのに要する時間とほぼ等しく設定されている。なお、遅延回路282は、理論的には必要であるが、その遅延時間Δtがローパスフィルタ284の時定数に比べて充分小さい場合には、省略可能である。また、図13(C),(E)から分かるように、2つのローパスフィルタ284,286の時定数は、かなり大きな値でほぼ等しく設定されている。
【0072】
図示するように、水蒸気の目標流量の変化(図13(B))と水蒸気の現行流量の変化(図13(D))とは、そのレベルが異なっている。このため、第1のローパスフィルタ284からの出力信号Q284(図13(C))と第2のローパスフィルタ286からの出力信号Q286(図13(E))とのレベルも異なっている。
【0073】
補正量決定部288は、信号Q286のレベルが信号Q284のレベルと等しくなるような補正量を、水蒸気現行流量算出部240Bに与える。そして、水蒸気現行流量算出部240Bは、補正量に応じて、混合ガス流量センサ242Bからの検出結果を補正する。
【0074】
上記のように、補正部280は、水蒸気目標流量決定部210Bで決定された水蒸気の目標流量のレベルと、水蒸気現行流量算出部240Bで算出された水蒸気の現行流量のレベルと、に応じて、混合ガス流量センサ242Bからの検出結果を補正している。したがって、制御ユニット200B1が補正部280を備えれば、混合ガス流量センサ242Bが温度の比較的高い(約500℃)位置に設けられている場合にも、水蒸気現行流量算出部240Bは、水蒸気の現行流量を精度よく求めることが可能となる。
【0075】
C.第3実施例:
図14は、第3実施例における燃料改質装置100Cの概略構成を模式的に示す説明図である。本実施例の燃料改質装置100Cは、第1実施例(図1)と同様に、原料供給部30Cと改質部40CとCO浄化部70と制御ユニット200Cとを備えているが、原料供給部30Cと改質部40Cと制御ユニット200Cとは変更されている。また、図1に示す熱交換部50とシフト部60とは省略されている。
【0076】
原料供給部30Cは、蒸発器140Cを備えており、炭化水素系の原燃料と水蒸気と空気との混合ガスを改質部40に供給する。蒸発器140Cは、原燃料ポンプ112によって原燃料タンク110Cから供給された液体原燃料と、水ポンプ122によって水タンク120から供給された水と、を気化させる。蒸発器140Cと改質部40Cとを接続するガス通路162には、空気ポンプ130によって空気が供給される。これにより、原燃料と水蒸気と空気との混合ガスが生成される。なお、本実施例では、原燃料タンク110Cは、液体原燃料としてメタノールを蓄えている。
【0077】
改質部40Cは、改質触媒を備えており、混合ガスに含まれる原燃料(メタノール)を、水蒸気と空気とを用いて、水素ガスと一酸化炭素ガスとを含む改質ガスに改質する。なお、本実施例の改質部も、水蒸気改質と部分酸化改質とを組み合わせた併用改質を行う。
【0078】
なお、本実施例の改質部40Cでは、比較的低い温度で改質反応が進行する。また、改質部40Cから排出される改質ガス中の一酸化炭素ガスの濃度は、比較的低い。このため、本実施例では、図1に示す熱交換部50とシフト部60とが省略されている。
【0079】
また、本実施例では、蒸発器140Cと改質部40Cとの間に設けられた混合ガス流量センサ242Cは、原燃料と水蒸気とを含む混合ガスの実際の流量を検出する。制御ユニット200Cは、流量センサ242Cの検出結果を用いて、原料供給部30Cを制御する。なお、流量センサ242Cとしては、第1実施例と同様に、熱線式のセンサが用いられている。
【0080】
図15は、図14の制御ユニット200Cの内部構成を示す説明図である。制御ユニット200Cは、水蒸気目標流量決定部210Cと、原燃料目標流量決定部230Cと、水蒸気現行流量算出部240Cと、空気目標流量決定部250Cと、を備えている。
【0081】
図16は、図15の制御ユニット200Cによる原料供給の制御手順を示すフローチャートである。なお、ステップS301〜S306の処理は、所定のタイミングで繰り返し実行される。
【0082】
ステップS301では、水蒸気目標流量決定部210Cと原燃料目標流量決定部230Cとは、燃料電池に要求される出力電力を取得する。
【0083】
ステップS302では、水蒸気目標流量決定部210Cと原燃料目標流量決定部230Cとは、それぞれ、与えられた要求出力電力に応じて、改質部40Cに供給されるべき水蒸気と原燃料との目標流量を決定する。
【0084】
ステップS303では、水蒸気目標流量決定部210Cは、決定された水蒸気の目標流量に従って、水ポンプ(第1のアクチュエータ)122の動作を制御して、蒸発器140Cに水を供給する。また、原燃料目標流量決定部230Cは、決定された原燃料の目標流量に従って、原燃料ポンプ(第3のアクチュエータ)112の動作を制御して、蒸発器140Cに原燃料を供給する。
【0085】
ステップS304では、水蒸気現行流量算出部240Cは、混合ガス流量センサ242Cから検出結果を取得して、蒸発器140Cから排出される混合ガス中の水蒸気の実際の流量(質量流量)を算出する。具体的には、混合ガス流量センサ242Cの検出結果から得られる放熱量に応じて、水蒸気の現行流量が算出される。本実施例では、水と原燃料(メタノール)とは所定比で混合されているため、図10に示すような所定比における放熱量と水蒸気質量流量との関係を表すマップを用いて求められる。
【0086】
ステップS305では、空気目標流量決定部250Cは、算出された水蒸気の現行流量に応じて、改質部40Cに供給されるべき空気の目標流量を決定する。
【0087】
ステップS306では、空気目標流量決定部250Cは、決定された空気の目標流量に従って、空気ポンプ(第2のアクチュエータ)130の動作を制御して、ガス通路162に空気を供給する。
【0088】
なお、本実施例における蒸発器140Cとガス通路162とが本発明における原料混合部に相当する。また、本実施例における制御ユニット200Cと混合ガス流量センサ242Cとが本発明における制御部に相当し、水蒸気現行流量算出部240Cと混合ガス流量センサ242Cとが水蒸気現行流量測定部に相当する。
【0089】
以上説明したように、本実施例の燃料改質装置100Cは、原料供給部30Cと、改質部40Cと、制御部200C,242Cと、を備えている。そして、制御部は、改質部に要求される水素ガスの排出流量に応じて、原料供給部が改質部に供給すべき水蒸気および原燃料の目標流量を決定するための第1の目標流量決定部210C,230Cと、改質部に供給される水蒸気の現行流量を測定するための水蒸気現行流量測定部240C,242Cと、測定された水蒸気の現行流量に応じて、原料供給部が改質部に供給すべき空気の目標流量を決定するための第2の目標流量決定部250Cと、を備えている。したがって、水蒸気および原燃料を含む混合ガス中の水蒸気の現行流量に応じて、空気の流量を調整することができる。本実施例の構成を採用すれば、第1実施例と同様に、3種類の原料の流量を所定の比で精度よく改質部に供給することができる。また、図1に示す熱交換部50とシフト部60とを省略できるため、燃料改質装置を小型化することができる。
【0090】
C−1.第3実施例の第1の変形例:
図17は、図14に示す燃料改質装置100Cの第1の変形例を示す説明図である。この燃料改質装置100C1では、改質部40C内部の温度と圧力とを検出するための検出部290が設けられている。そして、制御ユニット200C内の空気目標流量決定部250Cは、検出部290から検出結果を取得して、改質部40Cの状態(すなわち、温度および圧力)に応じて、空気ポンプ130の動作を制御する。
【0091】
この構成を採用すれば、空気目標流量決定部250Cは、決定された目標流量で精度よく空気を改質部40Cに供給することができる。
【0092】
C−2.第3実施例の第2の変形例:
図18は、図14に示す燃料改質装置100Cの第2の変形例を示す説明図である。図18は図17とほぼ同じであるが、この燃料改質装置100C2では、改質部40Cに空気を供給するための3つの空気ポンプ131〜133が設けられている。具体的には、改質部40Cには、ガスの流れに沿うように3つの空気吸入口が設けられており、各空気ポンプ131〜133は、各空気吸入口を介して、空気を順次供給する。また、燃料改質装置100C2では、改質部40Cの内部の温度と圧力とを検出するための3つの検出部291〜293が設けられている。なお、各検出部291〜293は、各空気吸入口に対応する部位の温度と圧力とを検出する。そして、制御ユニット200C内の空気目標流量決定部250Cは、各検出部291〜293から検出結果を取得して、改質部40Cの状態(すなわち、温度および圧力)に応じて、空気ポンプ131〜133の動作を制御する。
【0093】
この構成を採用すれば、改質部40C内部の改質反応を効率よく進行させることが可能となる。すなわち、図14,図17に示すように、改質部40Cの前段で空気を供給する場合には、改質部の上流側部分において、部分酸化改質反応が急激に進行する。このような場合には、改質部40Cの下流側部分において、酸素ガスが不足して部分酸化改質反応があまり進行しないとともに、熱量が不足して水蒸気改質反応(吸熱反応)があまり進行しない。図18に示す構成を採用すれば、改質部40C内部のガスの流れ方向に沿った温度分布をほぼ均一にすることができ、この結果、改質反応を効率よく進行させることが可能となる。
【0094】
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0095】
(1)上記実施例では、熱線式の流量センサが用いられているが、渦式などの他のタイプの流量センサを用いるようにしてもよい。ただし、熱線式の流量センサを用いる場合には、比較的応答の速いシステムを比較的安価に構成することができるという利点がある。
【0096】
また、上記実施例では、質量流量を測定可能な流量センサが用いられているが、これに代えて、体積流量を測定可能な流量センサを用いるようにしてもよい。なお、体積流量が測定される場合には、測定対象ガスの状態(温度および圧力)を併せて測定して、質量流量を求めればよい。ただし、本実施例のように、質量流量を検出可能な流量センサを用いる場合には、測定対象ガスの状態を測定せずに済むため、流量を比較的容易に測定することができるという利点がある。
【0097】
さらに、上記実施例では、空気流量センサが設けられているが、空気ポンプに対する空気流量の指令値と、空気ポンプから実際に排出される空気流量がほぼ等しい場合には、空気流量センサを省略してもよい。この場合には、空気流量センサの検出結果に代えて、空気ポンプに対する指令値を用いればよい。
【0098】
(2)第1実施例では、蒸発器に水が供給されており、測定された水蒸気の現行水量に応じて、原燃料と空気との目標流量が決定されている。第2実施例では、蒸発器に水と空気とが供給されており、測定された混合ガス中の水蒸気の現行水量に応じて、原燃料の目標流量が決定されている。第3実施例では、蒸発器に原燃料と水とが供給されており、測定された混合ガス中の水蒸気の現行水量に応じて、空気の目標流量が決定されている。
【0099】
一般に、制御部は、改質部に要求される水素ガスの排出流量に応じて、原料供給部が改質部に供給すべき水蒸気の目標流量を少なくとも決定するための第1の目標流量決定部と、改質部に供給される水蒸気の現行流量を測定するための水蒸気現行流量測定部と、測定された水蒸気の現行流量に応じて、原料供給部が改質部に供給すべき水蒸気以外の少なくとも1種類の原料の目標流量を決定するための第2の目標流量決定部と、を備えていればよい。
【0100】
(3)上記実施例では、改質部は、原燃料と水蒸気と空気とを用いて、水蒸気改質と部分酸化改質とを組み合わせた併用改質を行っているが、これに代えて、原燃料と水蒸気とを用いた水蒸気改質を行うようにしてもよい。この場合には、水蒸気の流量に応じて、原燃料の流量を決定すればよい。
【0101】
また、上記実施例では、ガソリンやメタノールなどの液体原燃料が用いられているが、これに代えて、他のアルコールや、エーテル、アルデヒドなどを用いるようにしてもよい。また、液体原燃料に代えて、天然ガスなどの気体の原燃料を用いるようにしてもよい。
【0102】
一般に、改質部は、炭化水素系の原燃料と水蒸気とを少なくとも含む複数種類の原料を用いて、水素ガスを含む改質ガスを生成すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における燃料改質装置100の概略構成を模式的に示す説明図である。
【図2】図1に示す流量センサ242の具体的な構成を示す説明図である。
【図3】図2のヒータ用抵抗310aの部分断面図である。
【図4】図1の制御ユニット200の内部構成を示す説明図である。
【図5】図4の制御ユニット200による原料供給の制御手順を示すフローチャートである。
【図6】水蒸気流量センサ242の放熱量Qと水蒸気質量流量Fsとの関係を表すマップを模式的に示す説明図である。
【図7】第2実施例における燃料改質装置100Bの概略構成を模式的に示す説明図である。
【図8】図7の制御ユニット200Bの内部構成を示す説明図である。
【図9】図8の制御ユニット200Bによる原料供給の制御手順を示すフローチャートである。
【図10】混合ガス流量センサ242Bの放熱量Qaと水蒸気質量流量Fsとの関係を示す説明図である。
【図11】混合ガス流量センサ242Bの放熱量Qaと水蒸気質量流量Fsとの関係を示す説明図である。
【図12】図8に示す制御ユニット200Bの内部構成の変形例を示す説明図である。
【図13】図12の補正部280の動作を示すタイミングチャートである。
【図14】第3実施例における燃料改質装置100Cの概略構成を模式的に示す説明図である。
【図15】図14の制御ユニット200Cの内部構成を示す説明図である。
【図16】図15の制御ユニット200Cによる原料供給の制御手順を示すフローチャートである。
【図17】図14に示す燃料改質装置100Cの第1の変形例を示す説明図である。
【図18】図14に示す燃料改質装置100Cの第2の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
30,30B,30C…原料供給部
40,40C…改質部
50…熱交換部
60…シフト部
70…CO浄化部
100,100B,100C,100C1,100C2…燃料改質装置
110,110C…原燃料タンク
112…原燃料ポンプ(第3のアクチュエータ)
120…水タンク
122…水ポンプ(第1のアクチュエータ)
130,131〜133…空気ポンプ(第2のアクチュエータ)
140,140B,140C…蒸発器
142…原燃料ポンプ
144…空気ポンプ
150…加熱器
152…原燃料ポンプ
154…空気ポンプ
160…気化室
162…ガス通路
200,200B,200B1,200C…制御ユニット
210,210B,210C…水蒸気目標流量決定部
220B…空気目標流量決定部
230C…原燃料目標流量決定部
240,240B,240C…水蒸気現行流量算出部
242…水蒸気流量センサ
242B,242C…混合ガス流量センサ
244B…空気流量センサ
246B…遅延回路
250,250C…空気目標流量決定部
260,260B…原燃料目標流量決定部
280…補正部
282…遅延回路
284,286…ローパスフィルタ
288…補正量決定部
290,291〜293…検出部
301…パイプ
302,303…リード線
304…白金抵抗体
305…ガラス
306…コーティング
310a…ヒータ用抵抗
310b…参照用抵抗
311a,312a,311b,312b…端子
314…凸部
316…ナット
318a,319a,318b,319b…リード線
320…絶縁部材
382…ハウジング
384a,384b…導管
391,392…整流板

Claims (7)

  1. 燃料改質装置であって、
    炭化水素系の原燃料と水蒸気とを少なくとも含む複数種類の原料を用いて、水素ガスを含む改質ガスを生成するための改質部と、
    前記改質部に前記複数種類の原料を供給するための原料供給部と、
    前記原料供給部を制御するための制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記改質部に要求される前記水素ガスの排出流量に応じて、前記原料供給部が前記改質部に供給すべき水蒸気の目標流量を少なくとも決定するための第1の目標流量決定部と、
    前記改質部に供給される水蒸気の現行流量を測定するための水蒸気現行流量測定部と、
    前記測定された水蒸気の現行流量に応じて、前記原料供給部が前記改質部に供給すべき水蒸気以外の少なくとも1種類の原料の目標流量を決定するための第2の目標流量決定部と、
    を備えることを特徴とする燃料改質装置。
  2. 請求項1記載の燃料改質装置であって、
    前記原料供給部は、
    炭化水素系の原燃料と水蒸気と空気とを含む前記複数種類の原料の混合ガスを生成するための原料混合部と、
    前記原料混合部に供給される水の流量を調整する第1のアクチュエータと、
    前記原料混合部に供給される空気の流量を調整する第2のアクチュエータと、前記原料混合部に供給される原燃料の流量を調整する第3のアクチュエータと、
    を備え、
    前記第1の目標流量決定部は、
    少なくとも、前記決定された水蒸気の目標流量に従って、前記第1のアクチュエータを制御し、
    前記第2の目標流量決定部は、
    前記決定された水蒸気以外の少なくとも1種類の原料の目標流量に従って、前記第1のアクチュエータ以外の少なくとも1つのアクチュエータを制御する、燃料改質装置。
  3. 請求項2記載の燃料改質装置であって、
    前記原料混合部は、
    水蒸気を生成する水蒸気生成部と、
    前記水蒸気生成部から排出される水蒸気に、空気と原燃料とを混合して混合ガスを生成する混合ガス生成部と、
    を備え、
    前記第1の目標流量決定部は、
    前記決定された水蒸気の目標流量に従って、前記第1のアクチュエータを制御し、
    前記水蒸気現行流量測定部は、
    前記水蒸気生成部から排出される水蒸気の現行流量を検出する流量センサと、
    検出結果を用いて、前記水蒸気の現行流量を算出するための算出部と、
    を備え、
    前記第2の目標流量決定部は、
    前記算出された水蒸気の現行流量に応じて、前記混合ガス生成部が前記改質部に供給すべき空気の目標流量と原燃料の目標流量とを決定して、
    前記決定された空気の目標流量と前記決定された原燃料の目標流量とに従って、前記第2のアクチュエータと前記第3のアクチュエータとをそれぞれ制御する、燃料改質装置。
  4. 請求項2記載の燃料改質装置であって、
    前記原料混合部は、
    水蒸気と空気とを含む第1の混合ガスを生成する第1の混合ガス生成部と、
    前記第1の混合ガスに原燃料を混合して第2の混合ガスを生成する第2の混合ガス生成部と、
    を備え、
    前記第1の目標流量決定部は、
    前記改質部に要求される前記水素ガスの排出流量に応じて、前記水蒸気の目標流量とともに、前記第1の混合ガス生成部が前記改質部に供給すべき空気の目標流量を決定して、
    前記決定された水蒸気の目標流量と前記決定された空気の目標流量とに従って、前記第1のアクチュエータと前記第2のアクチュエータとをそれぞれ制御し、
    前記水蒸気現行流量測定部は、
    前記第1の混合ガスの現行流量を検出する流量センサと、
    検出結果を用いて、前記第1の混合ガスに含まれる水蒸気の現行流量を算出するための算出部と、
    を備え、
    前記第2の目標流量決定部は、
    前記算出された水蒸気の現行流量に応じて、前記第2の混合ガス生成部が前記改質部に供給すべき原燃料の目標流量を決定して、
    前記決定された原燃料の目標流量に従って、前記第3のアクチュエータを制御する、燃料改質装置。
  5. 請求項4記載の燃料改質装置であって、
    前記水蒸気現行流量測定部は、さらに、
    前記第1の混合ガス生成部に供給される空気の現行流量を検出する空気流量センサを備え、
    前記算出部は、
    前記空気の現行流量の検出結果と、前記第1の混合ガスの現行流量の検出結果と、を用いて、前記第1の混合ガスに含まれる水蒸気の現行流量を算出する、燃料改質装置。
  6. 請求項2記載の燃料改質装置であって、
    前記原料混合部は、
    水蒸気と原燃料とを含む第1の混合ガスを生成する第1の混合ガス生成部と、前記第1の混合ガスに空気を混合して第2の混合ガスを生成する第2の混合ガス生成部と、
    を備え、
    前記第1の目標流量決定部は、
    前記改質部に要求される前記水素ガスの排出流量に応じて、前記水蒸気の目標流量とともに、前記第1の混合ガス生成部が前記改質部に供給すべき原燃料の目標流量を決定して、
    前記決定された水蒸気の目標流量と前記決定された原燃料の目標流量とに従って、前記第1のアクチュエータと前記第3のアクチュエータとをそれぞれ制御し、
    前記水蒸気現行流量測定部は、
    前記第1の混合ガスの現行流量を検出する流量センサと、
    検出結果を用いて、前記第1の混合ガスに含まれる水蒸気の現行流量を算出するための算出部と、
    を備え、
    前記第2の目標流量決定部は、
    前記算出された水蒸気の現行流量に応じて、前記第2の混合ガス生成部が前記改質部に供給すべき空気の目標流量を決定して、
    前記決定された空気の目標流量に従って、前記第2のアクチュエータを制御する、燃料改質装置。
  7. 請求項3,4,6のいずれかに記載の燃料改質装置であって、
    前記流量センサは、熱線式の流量センサである、燃料改質装置。
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