JP2004024772A - 読影依頼端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】読影依頼の操作の簡略化及び読影依頼ミスの削減防止を図ることができ、また、運用センターでの患者情報入力の作業を不要にすることができ、更にDICOM 機種、非DICOM 機種への適用が可能な読影依頼端末を提供する。
【解決手段】読影依頼端末のメイン操作画面の「▲1▼画像取込」ボタンB1を操作することにより医用画像診断機器から医用画像を取り込み、「▲2▼依頼票取込」ボタンB2を操作することによりスキャナーから依頼票のイメージ情報を取り込む。一人の患者の医用画像から抽出した患者名等の患者情報は、患者情報入力確定フレーム4に表示され、同様に一人の患者の依頼票(イメージ情報)は、依頼票画像表示フレーム3に表示される。これらのフレーム3、4によって医用画像と依頼票とが同一患者のものであることを確認した後、「▲3▼患者確定」ボタンB3を操作すると、医用画像と依頼票とが統合された1つのフォルダが作成され、未送信フォルダとして保持される。そして、「▲4▼一括送信」ボタンB4を操作すると、未送信フォルダが一括送信される。
【選択図】 図3
【解決手段】読影依頼端末のメイン操作画面の「▲1▼画像取込」ボタンB1を操作することにより医用画像診断機器から医用画像を取り込み、「▲2▼依頼票取込」ボタンB2を操作することによりスキャナーから依頼票のイメージ情報を取り込む。一人の患者の医用画像から抽出した患者名等の患者情報は、患者情報入力確定フレーム4に表示され、同様に一人の患者の依頼票(イメージ情報)は、依頼票画像表示フレーム3に表示される。これらのフレーム3、4によって医用画像と依頼票とが同一患者のものであることを確認した後、「▲3▼患者確定」ボタンB3を操作すると、医用画像と依頼票とが統合された1つのフォルダが作成され、未送信フォルダとして保持される。そして、「▲4▼一括送信」ボタンB4を操作すると、未送信フォルダが一括送信される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は読影依頼端末に係り、特に遠隔地の読影医にネットワークを介して医用画像を送信する遠隔画像診断支援ネットワークシステムに適用される読影依頼端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、X線CT装置やMRI装置などの医用画像診断機器に接続された読影依頼端末と、読影医の端末と、運用管理サーバとがネットワークで接続されてなる遠隔画像診断支援ネットワークシステムが提案されている。
【0003】
この画像診断支援ネットワークシステムにおいて、地域診療所や病院内の医用画像診断機器で取得した医用画像を遠隔の読影医に読影して貰う場合、前記医用画像を読影依頼端末に取り込み、この医用画像を運用管理サーバにアップロードする。運用管理サーバにアップロードされた医用画像は、読影医の端末にダウンロードされ、読影医によって読影される。また、読影結果は、運用管理サーバを介して読影依頼端末に通知できるようになっている。
【0004】
上記遠隔画像診断支援ネットワークシステムに用いられている読影依頼端末では、DICOM(Digital Image and Communication in Medicine)規格に準拠した医用画像診断機器(DICOM 機種)に限定して接続可能な読影依頼端末と、DICOM 機種、非DICOM 機種双方に対応するが、ビデオ信号のアナログ信号しか対応できない読影依頼端末が主であった。
【0005】
尚、DICOM 機種は、該DICOM 機種と接続される端末に対してDICOM 規格の画像ファイル(患者情報等が記述されたヘッダー情報を有する医用画像が格納された画像ファイル)を転送することができるのに対し、非DICOM 機種は、上記画像ファイルの転送ができず、NTSC方式のアナログのビデオ信号を送信する機能を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
稼動している医用画像診断機器の大半が、非DICOM 機種である状況下では、前者の読影依頼端末は十分な対応と言えず、一方の後者の読影依頼端末ではDICOM 化へのシステム拡張限界、並びに診断に十分な画質確保が難しいという課題がある。
【0007】
また、従来の読影依頼端末は、文字認識機能を持たないことで、運用センター側で患者情報入力作業の発生、仮登録診断依頼・再登録手順の煩雑さ、あるいはミス発生の可能性、依頼件数が多い場合での個別送信、受信の際に一回毎の操作が必要になる煩雑さ等の問題があり、これらがシステムの普及を阻む要因となっていた。
【0008】
更に、従来の遠隔画像診断支援ネットワークシステムは、読影医を専属で抱えた運用形態を前提にした運用システムであり、読影医の日程管理・連絡等に対応しにくいため、読影医個人と病院との診断形態には適さないシステムであり、個々人の読影医の出張読影を遠隔化に切り替えることが難しいという問題がある。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、読影依頼の操作の簡略化及び読影依頼ミスの削減防止を図ることができ、また、運用センターでの患者情報入力の作業を不要にすることができ、更にDICOM 機種、非DICOM 機種への適用が可能な読影依頼端末を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、医用画像診断機器から出力される患者単位ごとの医用画像と、該医用画像の読影を読影医に依頼するための患者単位ごとの依頼票のイメージ情報とを、それぞれ患者単位ごとに関連付けてネットワークを介して読影医の端末に送信するための読影依頼端末であって、医用画像診断機器から医用画像を取り込むための医用画像取込手段と、スキャナーから前記依頼票をイメージ情報として取り込む依頼票取込手段と、前記医用画像取込手段により取り込んだ1乃至複数の患者の医用画像のうちの一人の患者の医用画像から患者名等の患者情報を抽出し、該患者情報を操作画面上に表示させる第1の表示制御手段と、前記依頼票取込手段により取り込んだ1乃至複数の患者の依頼票のうちの一人の患者の依頼票を操作画面上に表示させる第2の表示制御手段と、前記操作画面上に一人の患者の患者情報及び依頼票が表示されている状態で患者確定の指示が入力されると、前記操作画面上に患者情報が表示されている医用画像と、前記操作画面上に依頼票が表示されている該依頼票のイメージ情報との関係を確定させる確定手段と、前記確定された医用画像と依頼票のイメージ情報とをネットワークを介して送信する通信手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
即ち、X線CT装置やMRI装置など医用画像診断機器から取り込んだ患者単位ごとの医用画像のうちの一人の患者の医用画像から抽出した患者名等の患者情報と、スキャナーによって読み取った手書き等の患者単位ごとの依頼票(イメージ情報)のうちの一人の患者の依頼票とを操作画面上に表示させる。尚、依頼票には、患者名等が記入されているため、上記操作画面上で、医用画像から抽出した患者情報と依頼票に記入されている患者情報とを照合することができ、医用画像と依頼票とが同一患者のものであるか否かを視認することができる。また、医用画像からの患者情報の抽出は、医用画像としてDICOM の医用画像診断機器からDICOM 規格の画像ファイルを取り込んでいる場合には、患者情報等が記録されている画像ファイルのヘッダー情報を抽出し、非DICOM の医用画像診断機器から医用画像を取り込んでいる場合には、該医用画像のうちの患者情報等の文字が記録されている所定の領域のイメージ情報を抽出する。
【0012】
そして、患者確定の指示を入力すると、操作画面上に患者情報が表示されている医用画像と、操作画面上に依頼票が表示されている該依頼票のイメージ情報とが関連付けられる。このようにして関連付けられた医用画像と依頼票のイメージ情報は、ネットワークを介して送信される。即ち、読影依頼端末から運用管理サーバ等にアップロードされ、担当読影医の端末などにダウンロードされる。
【0013】
請求項2に示すように前記医用画像取込手段は、非DICOM の医用画像診断機器から出力されるビデオ信号をデジタル変換して取り込み、前記デジタル変換して取り込んだ画像のうちの患者情報等の文字が記録されている所定の領域のイメージ情報に基づいて文字認識し、その認識結果を示す文字コード情報をヘッダー情報として前記取り込んだ画像に付加してDICOM 規格の画像ファイルを作成する画像ファイル作成手段を有することを特徴としている。これにより、本発明に係る読影依頼端末を、現在稼働している多くの非DICOM 機種に適用することができるようになる。
【0014】
請求項3に示すように前記医用画像取込手段は、非DICOM の医用画像診機器から出力されるビデオ信号をデジタル変換して取り込み、前記第1の表示制御手段は、前記デジタル変換して取り込んだ画像のうちの患者情報等の文字が記録されている所定の領域のイメージ情報と、該イメージ情報に基づいて文字認識した認識結果を示す文字コード情報とを並べて操作画面上に表示させるとともに、前記文字コード情報をキーボード等からの入力に基づいて修正する機能を有することを特徴としている。これにより、文字認識前の元のイメージ情報と、そのイメージ情報に基づいて文字認識した認識結果との対比が容易にでき、誤って文字認識した場合にマニュアルで修正することができる。
【0015】
請求項4に示すように前記確定手段は、前記確定した医用画像と依頼票のイメージ情報とが関連付けられて格納された画像フォルダを作成し、前記確定手段によって作成された1乃至複数の画像フォルダを送信待ち画像フォルダとして保持するとともに、該送信待ちフォルダのリストを表示する手段を有し、一括送信する指示入力が加えられると、前記送信待ち状態の画像フォルダを一括送信することを特徴としている。画像フォルダを個々に送信すると、その送信期間中、読影依頼端末での作業を中断する必要があるが、上記一括送信する機能により、作業の効率化が可能になる。
【0016】
請求項5に示すように前記操作画面上には、緊急を指示する「緊急」ボタンが表示され、該「緊急」ボタンが押されると、ボタンの色を変化させるとともに、前記確定された医用画像と依頼票のイメージ情報に対して緊急を示すフラグを立てることを特徴としている。これにより、緊急を要する医用画像か標準の医用画像かが容易に認識することができ、緊急を要する医用画像を標準で送信する操作ミスを防止することができる。
【0017】
請求項6に示すように前記操作画面上には、前記操作画面上には、前記医用画像取込手段による医用画像の取り込みを指示する「画像取込」ボタンと、前記依頼票取込手段による依頼票の取り込みを指示する「依頼票取込」ボタンと、前記確定手段による前記医用画像と依頼票との対応関係を確定させるための「患者確定」ボタンと、前記通信手段による医用画像及び依頼票のイメージ情報の送信を指示する「送信」ボタンとが表示され、各ボタンは、他のボタン類と異なる同一色で統一表示されるとともに、各ボタンの操作順を示す番号が付加されていることを特徴としている。
【0018】
通常操作するボタン類を同一色で統一することで、他のボタンとの区別ができ、更にボタンに付された番号順にしたがってボタンを順次操作することにより、通常の診断依頼を行うことができ、一度操作方法を学べば特定の担当者でなくても容易にかつ間違いなく操作できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る読影依頼端末の好ましい実施の形態について詳説する。
【0020】
図1は本発明に係る読影依頼端末が適用される遠隔画像診断支援ネットワークシステムのシステム構成図である。
【0021】
この画像診断支援ネットワークシステムは、X線CT装置やMRI装置などの医用画像診断機器を所有する地域診療所や病院の医用機関側と、大学医局あるいは読影契約を行っている読影医との間での診断依頼の主契約に基づいてネットワークを介した遠隔診断が出来るように運用センターによって運用管理支援されるもので、医用機関側に設置される読影依頼端末10と、運用センター内に設置される運用管理サーバ20と、読影医の読影端末30とがインターネットなどのネットワーク40を介して接続されて構成されている。尚、読影依頼端末10は、一台の医用画像診断機器に一台ずつ設置される。
【0022】
図2は上記読影依頼端末10の構成とその周辺機器とを示すブロック図である。
【0023】
図2に示すように読影依頼端末10は、DICOM 機種のモダリティ機器50、又は非DICOM 機種のモダリティ機器52と接続され、DICOM 対応のモダリティ機器50からの医用画像の取り込みは、DICOM プロトコルによりLAN経由でDICOM 規格の画像ファイルとして取り込まれ、非DICOM 対応のモダリティ機器52からの医用画像の取り込みは、NTSC方式のビデオ信号として取り込まれる。
【0024】
また、読影依頼端末10には、手書き等の依頼票を読み込むためのTWAIN(Technology Without any Interested Name) 準拠のスキャナー54やプリンターが接続され、更にキーボード56が接続されている。
【0025】
尚、読影依頼端末10は、汎用のパーソナルコンピュータに、本発明に係る読影依頼端末ソフトウェアがインストールされ、非DICOM 対応のモダリティ機器52からのビデオ信号(静止画)をデジタル信号として取り込むためのキャプチャボードが取り付けられ、また、キャプチャされた医用画像から患者名、患者IDなどの文字を認識して文字コード情報に変換するOCR(Optical Character Reader)ボードが取り付けられて構成されているが、DICOM 対応のモダリティ機器50と接続される読影依頼端末10には、上記キャプチャボードやOCRボードは不要である。
【0026】
読影依頼端末10は、DICOM 対応のモダリティ機器50からはDICOM 規格の画像ファイルを取り込むことができ、また、非DICOM 対応のモダリティ機器52からはキャプチャボードによりNTSC方式のビデオ信号(医用画像)をデジタル信号として取り込み、更に取り込んだ医用画像からOCRボードにより患者名、患者IDなどの文字を認識し、この文字認識した属性情報をヘッダー情報としてDICOM 規格の画像ファイルを作成する機能を有している。
【0027】
モダリティ機器から取り込んだ医用画像と、スキャナー54によって読み取った依頼票のイメージ情報は、端末内に一時保管され、その後、同一患者の医用画像と依頼票とが1つの画像フォルダに格納され、その画像フォルダがDICOM プロトコル又はFTP(File Transfer Protocol)によりネットワーク40を介して管理センター側に送信される。
【0028】
図3は上記読影依頼端末10の読影依頼端末ソフトウェアの起動時における表示モニタのメイン操作画面を示す図である。
【0029】
このメイン操作画面には、画像取込フレーム1、依頼票取込フレーム2、依頼票画像表示フレーム3、患者情報入力確定フレーム4、センターメッセージフレーム5、及び送信フレーム6等の各領域で操作内容を区分け表示するためのフレームと、「▲1▼画像取込」ボタンB1、「▲2▼依頼票取込」ボタンB2、「▲3▼患者確定」ボタンB3、及び「▲4▼一括送信」ボタンB4の通常の操作時に使用されるボタンB1〜B4の他に、「標準」ボタンB5、「緊急」ボタンB6、「仮確定」ボタンB7、「センターアクセス」ボタンB8などがソフトボタンとして設けられている。尚、通常の操作時に使用されるボタンB1〜B4は、他のボタン類と異なる同一色で統一表示され、更にボタン機能を表現するボタン名称と各ボタンB1〜B4の操作順を示す番号▲1▼〜▲4▼とが記載表示され、初心者でも判り易い手順表示がされている。
【0030】
次に、読影依頼端末10の操作手順について、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0031】
先ず、読影依頼端末10を立ち上げ、暗証番号等での本人認証を行う(ステップS10)。本人認証が終わると、図3に示したメイン操作画面が表示され、この操作画面のセンターメッセージフレーム5には、運用センターからのセンターメッセージが表示される(ステップS12)。センターメッセージの例としては、▲1▼読影医の不在連絡、▲2▼回答済所見の修正追記あり、▲3▼運用センター側の運用管理サーバ20の保守日程等の連絡事項が挙げられる。
【0032】
DICOM プロトコルに対応したDICOM 機種のモダリティ機器50からの医用画像はLAN経由でデジタル信号として入力される(ステップS14)。一方、DICOM プロトコルに対応しない非DICOM 機種のモダリティ機器52からの医用画像(ビデオ信号)は、キャプチャボードによりAD変換したデジタル信号として取り込む(ステップS16)。この場合、診断に耐え得る画質を保証するために、10bit 以上の画質を保証するキャプチャボードを用いる。
【0033】
DICOM 機種、非DICOM 機種とも、メイン操作画面上の「▲1▼画像取込」ボタンB1を押すことで、先ず医用画像の取込操作を行う。同ボタンB1を押すと、図5に示す画像取込操作画面が表示される。
【0034】
非DICOM 機種のモダリティ機器52から医用画像を取り込む場合には、モダリティ機器52のモニタ部に取込対象の医用画像を表示させ、その状態で図5に示す「画像取込」ボタンB10を押す。これにより、医用画像の取り込みが行われるとともに、取り込まれた医用画像が取込画像表示領域60に表示される。同一患者の複数の医用画像を取り込む場合には、モダリティ機器52のモニタ部に次の取込対象の医用画像を表示させ、「画像取込」ボタンB10を押す。この操作を繰り返し実行することにより、複数の医用画像を取り込むことができる。
【0035】
また、別の患者の医用画像を取り込む場合には、「次患者の画像取込」ボタンB11を押し、上記と同様な取込操作を行う。尚、各患者ごとの医用画像の取込枚数は、それぞれ枚数表示部62に表示され、これにより各患者ごとに医用画像の取り込みが行われたかどうかの確認をとることができる。また、図5に示す取込枚数が表示される患者数は、5 人分の表示となっているが、スクロール機能で6 人以降の表示も可能である。更に、取込途中で間違った画像取込をした場合には、「メイン画面に戻る」ボタンB12を押し、図3に示した「▲1▼画像取込」ボタンB1の隣に設けた「削除」ボタンを押することで、該当画像ファイルを削除することができる。再取込時には、再度、「▲1▼画像取込」ボタンB1を押し、上記と同様の操作を行う。
【0036】
一方、DICOM 機種のモダリティ機器50からの医用画像を取り込む場合には、LANなどで接続されているモダリティ機器50からDICOM 規格の画像ファイルを直接取り込む。DICOM 規格の画像ファイルは、ヘッダー情報として患者情報を有するが、依頼票が付随していないファイルとして「未確定画像」扱いになり、患者ごとに「未確定画像フォルダ」内に画像は格納される。
【0037】
上記のようにして所望の患者(1乃至複数の患者)に対する医用画像の取り込みが終了し、「メイン画面に戻る」ボタンB12を押すと、図3に示したメイン操作画面に戻る。
【0038】
このメイン操作画面における画像取込フレーム1には、「未確定画像」として取り込んだ医用画像(患者単位)のリストが表示される。
【0039】
次に、図4のステップS24での依頼票の取込操作について説明する。
【0040】
図3に示すメイン操作画面の「▲2▼依頼票取込」ボタンB2を押すと、図6に示す依頼票取込操作画面が表示される。図6の「スキャナ選択取込」ボタンB13は、読影依頼端末10に接続されたスキャナーの機種設定に必要なボタンである。同ボタンB13を押すと、スキャナーとの通信接続の制御条件画面(例えば、パソコン周辺機器の接続規格のTWAIN )が表示され、必要端末に接続されているスキャナーに該当する条件を初期的にセットすることができる。尚、スキャナーの機種変更が無い限り、通常の依頼票の取込操作では、「スキャナ選択取込」ボタンB13を操作する必要はない。
【0041】
基本的な依頼票等の取込操作では、依頼票・診療情報などをスキャナー54にセットし、「同一患者の連続取込」ボタンB14を押す。これにより、スキャナー54により依頼票等のイメージ情報が読み込まれ、読影依頼端末10に取り込まれる。依頼票に付属する診療情報等がある場合には、「同一患者の連続取込」ボタンB14を押し、同一患者情報として連続して取り込む。
【0042】
また、同一患者分の取込みが終了し、次患者の依頼票等を取り込む場合には、「次患者の依頼票取込」ボタンB15を押し、上記と同様な取込操作を行う。尚、各患者ごとの依頼票等の取込枚数は、それぞれ枚数表示部64に表示され、これにより各患者ごとに依頼票等の取り込みが行われたかどうかの確認をとることができる。また、図6に示す取込枚数が表示される患者数は、5 人分の表示となっているが、スクロール機能で6人以降の表示も可能である。更に、取込途中で間違った依頼票取込をした場合には、「メイン画面に戻る」ボタンB16を押し、図3に示した「▲2▼依頼票取込」ボタンB2の隣に設けた「削除」ボタンを押すことで、該当依頼票ファイルを削除することができる。
【0043】
上記のようにして所望の患者(1乃至複数の患者)に対する依頼票の取り込みが終了し、「メイン画面に戻る」ボタンB16を押すと、図3に示したメイン操作画面に戻る。
【0044】
このメイン操作画面における依頼票取込フレーム2には、スキャンした患者単位の依頼票のリスト(ファルダ)が表示される。尚、依頼票取込を行う患者の順番は、画像取込を行う患者の順番と同じにすることが好ましい。
【0045】
上記のようにして1乃至複数の患者の医用画像の取り込み、及び依頼票の取り込みが行われると、画像取込フレーム1及び依頼票取込フレーム2において、それぞれ任意のフォルダを選択する。選択されたフォルダは、画像取込フレーム1及び依頼票取込フレーム2上で網かけ表示される。尚、デフォルトでは、それぞれ最上段のフォルダが選択される。
【0046】
画像取込フレーム1上で選択された「未確定画像フォルダ」からは患者情報が抽出され、その患者情報が患者情報入力確定フレーム4に表示され、一方、依頼票取込フレーム2上で選択された依頼票フォルダの一部(1枚目の依頼票の患者名等が記入されている領域)のイメージ情報は、依頼票画像表示フレーム3に表示される(図4のステップS26)。
【0047】
次に、非DICOM 機種のモダリティ機器52から取り込んだ医用画像から患者情報を抽出する方法、及びその医用画像のDICOM 化について説明する。
【0048】
非DICOM 機種のモダリティ機器52から出力される医用画像には、患者ID、患者名、性別、及び検査日がイメージ情報として、それぞれ医用画像中の所定の領域に記録されている。従って、予め患者ID、患者名、性別、及び検査日が記録されている各領域の切取り範囲を設定しておくことにより、医用画像から患者ID、患者名、性別、及び検査日のイメージ情報を切り出すことができる。尚、1つのモダリティ機器52から出力される医用画像における患者ID、患者名、性別、及び検査日が記録される領域は固定されているため、一度、各領域の切取り範囲を設定すると、その後、切取り範囲を変更する必要はない。
【0049】
上記のようにして切り出された患者ID、患者名、性別、及び検査日のイメージ情報は、それぞれ患者情報入力確定フレーム4の表示部71A〜74Aに表示される。
【0050】
また、患者ID、患者名、性別、及び検査日のイメージ情報は、読影依頼端末10内のOCRボードによって文字認識され、文字コード情報に変換される。これらの文字コード情報(患者情報)は、非DICOM 機種対応の医用画像に対してDICOM 規格に必要なヘッダー情報として自動的に付与される。これにより、非DICOM 機種のモダリティ機器52から取り込んだ医用画像からDICOM 規格の画像ファイルを作成することができる(図4のステップS20、S22)。
【0051】
上記文字認識結果を示す患者ID、患者名、性別、及び検査日の文字コード情報は、それぞれ患者情報入力確定フレーム4の表示部71B〜74Bに表示される。
【0052】
患者ID、患者名、性別、及び検査日のイメージ情報と、文字認識結果の文字コード情報とを、表示部71A〜74Aと71B〜74Bの上下2段に、且つほぼ同等文字サイズで表示することで、両者の比較が容易にできるようになっている(ステップS26)。そして、OCRボードによる文字認識結果の正誤を目視で判断し、誤りがあれば、該当部をキーボード56からの入力にて修正する。尚、OCRボードによる文字認識機能を設けることにより、人手による患者情報の入力作業と比較して入力作業量の低減及び入力作業ミスの発生防止を図ることができる。
【0053】
一方、DICOM 機種のモダリティ機器52から画像ファイルを取り込んだ場合には、画像ファイルからヘッダー情報を読み込み(ステップS18、S22)、そのヘッダー情報のうちの患者ID、患者名、性別、及び検査日の文字コード情報を、それぞれ患者情報入力確定フレーム4の表示部71B〜74Bに表示させる。尚、この場合には、患者ID等のイメージ情報を表示するための表示部71A〜74Aには、何も表示されない。
【0054】
その後、操作者は、依頼票画像表示フレーム3に表示された依頼票の患者名等を含むイメージ情報と、患者情報入力確定フレーム4に表示された医用画像から抽出した患者情報とを照合し、同じ患者のものかどうかを目視で確認する。異なる場合には、医用画像と依頼票とが同じ患者のものとなるように、画像取込フレーム1又は依頼票取込フレーム2におけるフォルダの選択をやり直す。
【0055】
医用画像と依頼票とが同じ患者のものであることが確認されると、送信内容が「標準」か「緊急」かを選択する(ステップS28)。尚、デフォルトは、「標準」になっており、「緊急」の場合には、患者情報入力確定フレーム4内の「緊急」ボタンB6を押して「緊急」を選択する。この「緊急」ボタンB6は、選択されていない状態では、グレー色であるが、選択されると、赤色に変化する。従って、「緊急」ボタンB6の色により、送信内容が「通常」か「緊急」かを把握することができる。
【0056】
また、「緊急」が選択されると、後述する送信用のフォルダに「緊急」を示すフラグが立てられ、一方、「緊急」を示すフラグが立てられたフォルダは、読影端末30側で受信したフォルダのリスト中で上位に表示され、かつ「緊急」の表示がされるようになっている。
【0057】
次に、医用画像と依頼票とが同じ患者のものかどうか確認し、依頼種別が標準依頼か緊急依頼かを確認して間違いがなければ、「▲3▼患者確定」ボタンB3を押す。
【0058】
同ボタンB3を押すと、図示しない確認画面が表示され、再確認ができるようになっており、再確認されると、確定した依頼患者情報はDICOM 準拠の情報に変換され、且つ、遠隔画像診断支援ネットワークシステムとしての管理ID等が自動付与され、同一患者の画像情報ファイルと依頼票ファイルとを統合した一つの患者診断依頼フォルダとして定義される。患者診断依頼フォルダは、送信待ち(確定済み)フォルダとして、一旦、送信フレーム6にリストが表示され、同フォルダとして件数も合せて表示される(ステップS30)。このようにして送信待ちフォルダが生成されると、画像取込フレーム1及び依頼票取込フレーム2からは対応するファイルが削除される。
【0059】
尚、救急患者などのような場合、健康保険証等持ち合わせず、意識もない患者に対しては「仮確定」ボタンB7を押す。これにより、名前や患者IDを仮に登録(仮確定)してフォルダが作成され、診断依頼ができるようになっている。尚、「仮確定」ボタンB7は、選択されていない場合には、グレー色であるが、選択されると、赤色に変化する。
【0060】
仮登録患者としての一覧ファイルは、運用管理サーバ20に用意され、その後、確定した段階で「センターアクセス」ボタンB8を選択することで、前記一覧ファイルを読影依頼端末10に呼び出し、該当項目を修正することで、再登録できるようになっている(ステップS32、S34、S36)。
【0061】
最後に、「▲4▼一括送信」ボタンB4を押すと、送信待ち状態のフォルダが運用管理サーバ20に一括送信される(ステップS38)。
【0062】
送信が終了すると、当日読影依頼件数(n件/日)と当月依頼累計数(n件/月)がカウントアップされ、送信フレーム6に表示される(ステップS40)。
【0063】
依頼した読影の結果を見る場合や、運用センター側で管理されているデータを閲覧する場合には、メイン操作画面の「センターアクセス」ボタンB8を押す。これにより、予め読影依頼端末10内に設定された運用センターのホームページアドレスを基に運用センターのホームページが閲覧でき、目的のページを表示することができる。これにより、既に依頼済の診断結果をレポート(所見)として回答状況の確認ができるとともに、読影依頼端末10に接続されたプリンタによって回答終了分を一括印刷することができる。同時に、各種の集計情報等もweb 通信を介して該当医用機関分の情報をリスト表示し、必要な内容を印刷することができる(ステップS42)。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、X線CT装置やMRI装置などの医用画像診断機器から取り込んだ患者単位ごとの医用画像のうちの一人の患者の医用画像から抽出した患者名等の患者情報と、スキャナーによって読み取った手書き等の患者単位ごとの依頼票(イメージ情報)のうちの一人の患者の依頼票とを操作画面上に表示させるようにしたため、医用画像と依頼票とが同一患者のものであるか否かを視認することができ、医用画像と依頼票とが統合された一つの患者診断依頼フォルダの作成ミスを防止することができる。また、非DICOM の医用画像診断機器から出力されるビデオ信号をデジタル変換して取り込み、このデジタル変換して取り込んだ画像のうちの患者情報等の文字が記録されている所定の領域のイメージ情報に基づいて文字認識し、その認識結果を示す文字コード情報をヘッダー情報として前記取り込んだ画像に付加してDICOM 規格の画像ファイルを作成するようにしたため、現在稼働している多くの非DICOM 機種に適用することができ、更に、自動的に文字認識するようにしたため、運用センターでの患者情報入力の作業を不要にすることができるとともに、入力操作ミスも低減することができる。
【0065】
更にまた、送信待ち状態の複数のフォルダを一括送信する機能により、フォルダの作成から送信までの作業の効率化を図ることができ、また、通常操作する主な操作ボタンを、他のボタン類と異なる同一色で統一表示されるとともに、各ボタンに操作順を示す番号を付加するようにしたため、ボタンに付された番号順にしたがってボタンを順次操作することにより、通常の診断依頼操作を行うことができ、一度操作方法を学べば特定の担当者でなくても容易にかつ間違いなく操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る読影依頼端末が適用される遠隔画像診断支援ネットワークシステムのシステム構成図
【図2】本発明に係る読影依頼端末の構成とその周辺機器とを示すブロック図
【図3】本発明に係る読影依頼端末の読影依頼端末ソフトウェアの起動時における表示モニタのメイン操作画面を示す図
【図4】本発明に係る読影依頼端末の操作手順を説明するために用いたフローチャート
【図5】本発明に係る読影依頼端末の表示モニタにおける画像取込操作画面を示す図
【図6】本発明に係る読影依頼端末の表示モニタにおける依頼票取込操作画面を示す図
【符号の説明】
1…画像取込フレーム、2…依頼票取込フレーム、3…依頼票画像表示フレーム、4…患者情報入力確定フレーム、5…センターメッセージフレーム、6…送信フレーム、10…読影依頼端末、20…運用管理サーバ、30…読影端末、40…ネットワーク、50…DICOM 機種のモダリティ機器、52…非DICOM 機種のモダリティ機器、54…スキャナー、56…キーボード、B1…「▲1▼画像取込」ボタン、B2…「▲2▼依頼票取込」ボタン、B3…「▲3▼患者確定」ボタン、B4…「▲4▼一括送信」ボタン、B6…「緊急」ボタン
【発明の属する技術分野】
本発明は読影依頼端末に係り、特に遠隔地の読影医にネットワークを介して医用画像を送信する遠隔画像診断支援ネットワークシステムに適用される読影依頼端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、X線CT装置やMRI装置などの医用画像診断機器に接続された読影依頼端末と、読影医の端末と、運用管理サーバとがネットワークで接続されてなる遠隔画像診断支援ネットワークシステムが提案されている。
【0003】
この画像診断支援ネットワークシステムにおいて、地域診療所や病院内の医用画像診断機器で取得した医用画像を遠隔の読影医に読影して貰う場合、前記医用画像を読影依頼端末に取り込み、この医用画像を運用管理サーバにアップロードする。運用管理サーバにアップロードされた医用画像は、読影医の端末にダウンロードされ、読影医によって読影される。また、読影結果は、運用管理サーバを介して読影依頼端末に通知できるようになっている。
【0004】
上記遠隔画像診断支援ネットワークシステムに用いられている読影依頼端末では、DICOM(Digital Image and Communication in Medicine)規格に準拠した医用画像診断機器(DICOM 機種)に限定して接続可能な読影依頼端末と、DICOM 機種、非DICOM 機種双方に対応するが、ビデオ信号のアナログ信号しか対応できない読影依頼端末が主であった。
【0005】
尚、DICOM 機種は、該DICOM 機種と接続される端末に対してDICOM 規格の画像ファイル(患者情報等が記述されたヘッダー情報を有する医用画像が格納された画像ファイル)を転送することができるのに対し、非DICOM 機種は、上記画像ファイルの転送ができず、NTSC方式のアナログのビデオ信号を送信する機能を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
稼動している医用画像診断機器の大半が、非DICOM 機種である状況下では、前者の読影依頼端末は十分な対応と言えず、一方の後者の読影依頼端末ではDICOM 化へのシステム拡張限界、並びに診断に十分な画質確保が難しいという課題がある。
【0007】
また、従来の読影依頼端末は、文字認識機能を持たないことで、運用センター側で患者情報入力作業の発生、仮登録診断依頼・再登録手順の煩雑さ、あるいはミス発生の可能性、依頼件数が多い場合での個別送信、受信の際に一回毎の操作が必要になる煩雑さ等の問題があり、これらがシステムの普及を阻む要因となっていた。
【0008】
更に、従来の遠隔画像診断支援ネットワークシステムは、読影医を専属で抱えた運用形態を前提にした運用システムであり、読影医の日程管理・連絡等に対応しにくいため、読影医個人と病院との診断形態には適さないシステムであり、個々人の読影医の出張読影を遠隔化に切り替えることが難しいという問題がある。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、読影依頼の操作の簡略化及び読影依頼ミスの削減防止を図ることができ、また、運用センターでの患者情報入力の作業を不要にすることができ、更にDICOM 機種、非DICOM 機種への適用が可能な読影依頼端末を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、医用画像診断機器から出力される患者単位ごとの医用画像と、該医用画像の読影を読影医に依頼するための患者単位ごとの依頼票のイメージ情報とを、それぞれ患者単位ごとに関連付けてネットワークを介して読影医の端末に送信するための読影依頼端末であって、医用画像診断機器から医用画像を取り込むための医用画像取込手段と、スキャナーから前記依頼票をイメージ情報として取り込む依頼票取込手段と、前記医用画像取込手段により取り込んだ1乃至複数の患者の医用画像のうちの一人の患者の医用画像から患者名等の患者情報を抽出し、該患者情報を操作画面上に表示させる第1の表示制御手段と、前記依頼票取込手段により取り込んだ1乃至複数の患者の依頼票のうちの一人の患者の依頼票を操作画面上に表示させる第2の表示制御手段と、前記操作画面上に一人の患者の患者情報及び依頼票が表示されている状態で患者確定の指示が入力されると、前記操作画面上に患者情報が表示されている医用画像と、前記操作画面上に依頼票が表示されている該依頼票のイメージ情報との関係を確定させる確定手段と、前記確定された医用画像と依頼票のイメージ情報とをネットワークを介して送信する通信手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
即ち、X線CT装置やMRI装置など医用画像診断機器から取り込んだ患者単位ごとの医用画像のうちの一人の患者の医用画像から抽出した患者名等の患者情報と、スキャナーによって読み取った手書き等の患者単位ごとの依頼票(イメージ情報)のうちの一人の患者の依頼票とを操作画面上に表示させる。尚、依頼票には、患者名等が記入されているため、上記操作画面上で、医用画像から抽出した患者情報と依頼票に記入されている患者情報とを照合することができ、医用画像と依頼票とが同一患者のものであるか否かを視認することができる。また、医用画像からの患者情報の抽出は、医用画像としてDICOM の医用画像診断機器からDICOM 規格の画像ファイルを取り込んでいる場合には、患者情報等が記録されている画像ファイルのヘッダー情報を抽出し、非DICOM の医用画像診断機器から医用画像を取り込んでいる場合には、該医用画像のうちの患者情報等の文字が記録されている所定の領域のイメージ情報を抽出する。
【0012】
そして、患者確定の指示を入力すると、操作画面上に患者情報が表示されている医用画像と、操作画面上に依頼票が表示されている該依頼票のイメージ情報とが関連付けられる。このようにして関連付けられた医用画像と依頼票のイメージ情報は、ネットワークを介して送信される。即ち、読影依頼端末から運用管理サーバ等にアップロードされ、担当読影医の端末などにダウンロードされる。
【0013】
請求項2に示すように前記医用画像取込手段は、非DICOM の医用画像診断機器から出力されるビデオ信号をデジタル変換して取り込み、前記デジタル変換して取り込んだ画像のうちの患者情報等の文字が記録されている所定の領域のイメージ情報に基づいて文字認識し、その認識結果を示す文字コード情報をヘッダー情報として前記取り込んだ画像に付加してDICOM 規格の画像ファイルを作成する画像ファイル作成手段を有することを特徴としている。これにより、本発明に係る読影依頼端末を、現在稼働している多くの非DICOM 機種に適用することができるようになる。
【0014】
請求項3に示すように前記医用画像取込手段は、非DICOM の医用画像診機器から出力されるビデオ信号をデジタル変換して取り込み、前記第1の表示制御手段は、前記デジタル変換して取り込んだ画像のうちの患者情報等の文字が記録されている所定の領域のイメージ情報と、該イメージ情報に基づいて文字認識した認識結果を示す文字コード情報とを並べて操作画面上に表示させるとともに、前記文字コード情報をキーボード等からの入力に基づいて修正する機能を有することを特徴としている。これにより、文字認識前の元のイメージ情報と、そのイメージ情報に基づいて文字認識した認識結果との対比が容易にでき、誤って文字認識した場合にマニュアルで修正することができる。
【0015】
請求項4に示すように前記確定手段は、前記確定した医用画像と依頼票のイメージ情報とが関連付けられて格納された画像フォルダを作成し、前記確定手段によって作成された1乃至複数の画像フォルダを送信待ち画像フォルダとして保持するとともに、該送信待ちフォルダのリストを表示する手段を有し、一括送信する指示入力が加えられると、前記送信待ち状態の画像フォルダを一括送信することを特徴としている。画像フォルダを個々に送信すると、その送信期間中、読影依頼端末での作業を中断する必要があるが、上記一括送信する機能により、作業の効率化が可能になる。
【0016】
請求項5に示すように前記操作画面上には、緊急を指示する「緊急」ボタンが表示され、該「緊急」ボタンが押されると、ボタンの色を変化させるとともに、前記確定された医用画像と依頼票のイメージ情報に対して緊急を示すフラグを立てることを特徴としている。これにより、緊急を要する医用画像か標準の医用画像かが容易に認識することができ、緊急を要する医用画像を標準で送信する操作ミスを防止することができる。
【0017】
請求項6に示すように前記操作画面上には、前記操作画面上には、前記医用画像取込手段による医用画像の取り込みを指示する「画像取込」ボタンと、前記依頼票取込手段による依頼票の取り込みを指示する「依頼票取込」ボタンと、前記確定手段による前記医用画像と依頼票との対応関係を確定させるための「患者確定」ボタンと、前記通信手段による医用画像及び依頼票のイメージ情報の送信を指示する「送信」ボタンとが表示され、各ボタンは、他のボタン類と異なる同一色で統一表示されるとともに、各ボタンの操作順を示す番号が付加されていることを特徴としている。
【0018】
通常操作するボタン類を同一色で統一することで、他のボタンとの区別ができ、更にボタンに付された番号順にしたがってボタンを順次操作することにより、通常の診断依頼を行うことができ、一度操作方法を学べば特定の担当者でなくても容易にかつ間違いなく操作できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る読影依頼端末の好ましい実施の形態について詳説する。
【0020】
図1は本発明に係る読影依頼端末が適用される遠隔画像診断支援ネットワークシステムのシステム構成図である。
【0021】
この画像診断支援ネットワークシステムは、X線CT装置やMRI装置などの医用画像診断機器を所有する地域診療所や病院の医用機関側と、大学医局あるいは読影契約を行っている読影医との間での診断依頼の主契約に基づいてネットワークを介した遠隔診断が出来るように運用センターによって運用管理支援されるもので、医用機関側に設置される読影依頼端末10と、運用センター内に設置される運用管理サーバ20と、読影医の読影端末30とがインターネットなどのネットワーク40を介して接続されて構成されている。尚、読影依頼端末10は、一台の医用画像診断機器に一台ずつ設置される。
【0022】
図2は上記読影依頼端末10の構成とその周辺機器とを示すブロック図である。
【0023】
図2に示すように読影依頼端末10は、DICOM 機種のモダリティ機器50、又は非DICOM 機種のモダリティ機器52と接続され、DICOM 対応のモダリティ機器50からの医用画像の取り込みは、DICOM プロトコルによりLAN経由でDICOM 規格の画像ファイルとして取り込まれ、非DICOM 対応のモダリティ機器52からの医用画像の取り込みは、NTSC方式のビデオ信号として取り込まれる。
【0024】
また、読影依頼端末10には、手書き等の依頼票を読み込むためのTWAIN(Technology Without any Interested Name) 準拠のスキャナー54やプリンターが接続され、更にキーボード56が接続されている。
【0025】
尚、読影依頼端末10は、汎用のパーソナルコンピュータに、本発明に係る読影依頼端末ソフトウェアがインストールされ、非DICOM 対応のモダリティ機器52からのビデオ信号(静止画)をデジタル信号として取り込むためのキャプチャボードが取り付けられ、また、キャプチャされた医用画像から患者名、患者IDなどの文字を認識して文字コード情報に変換するOCR(Optical Character Reader)ボードが取り付けられて構成されているが、DICOM 対応のモダリティ機器50と接続される読影依頼端末10には、上記キャプチャボードやOCRボードは不要である。
【0026】
読影依頼端末10は、DICOM 対応のモダリティ機器50からはDICOM 規格の画像ファイルを取り込むことができ、また、非DICOM 対応のモダリティ機器52からはキャプチャボードによりNTSC方式のビデオ信号(医用画像)をデジタル信号として取り込み、更に取り込んだ医用画像からOCRボードにより患者名、患者IDなどの文字を認識し、この文字認識した属性情報をヘッダー情報としてDICOM 規格の画像ファイルを作成する機能を有している。
【0027】
モダリティ機器から取り込んだ医用画像と、スキャナー54によって読み取った依頼票のイメージ情報は、端末内に一時保管され、その後、同一患者の医用画像と依頼票とが1つの画像フォルダに格納され、その画像フォルダがDICOM プロトコル又はFTP(File Transfer Protocol)によりネットワーク40を介して管理センター側に送信される。
【0028】
図3は上記読影依頼端末10の読影依頼端末ソフトウェアの起動時における表示モニタのメイン操作画面を示す図である。
【0029】
このメイン操作画面には、画像取込フレーム1、依頼票取込フレーム2、依頼票画像表示フレーム3、患者情報入力確定フレーム4、センターメッセージフレーム5、及び送信フレーム6等の各領域で操作内容を区分け表示するためのフレームと、「▲1▼画像取込」ボタンB1、「▲2▼依頼票取込」ボタンB2、「▲3▼患者確定」ボタンB3、及び「▲4▼一括送信」ボタンB4の通常の操作時に使用されるボタンB1〜B4の他に、「標準」ボタンB5、「緊急」ボタンB6、「仮確定」ボタンB7、「センターアクセス」ボタンB8などがソフトボタンとして設けられている。尚、通常の操作時に使用されるボタンB1〜B4は、他のボタン類と異なる同一色で統一表示され、更にボタン機能を表現するボタン名称と各ボタンB1〜B4の操作順を示す番号▲1▼〜▲4▼とが記載表示され、初心者でも判り易い手順表示がされている。
【0030】
次に、読影依頼端末10の操作手順について、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0031】
先ず、読影依頼端末10を立ち上げ、暗証番号等での本人認証を行う(ステップS10)。本人認証が終わると、図3に示したメイン操作画面が表示され、この操作画面のセンターメッセージフレーム5には、運用センターからのセンターメッセージが表示される(ステップS12)。センターメッセージの例としては、▲1▼読影医の不在連絡、▲2▼回答済所見の修正追記あり、▲3▼運用センター側の運用管理サーバ20の保守日程等の連絡事項が挙げられる。
【0032】
DICOM プロトコルに対応したDICOM 機種のモダリティ機器50からの医用画像はLAN経由でデジタル信号として入力される(ステップS14)。一方、DICOM プロトコルに対応しない非DICOM 機種のモダリティ機器52からの医用画像(ビデオ信号)は、キャプチャボードによりAD変換したデジタル信号として取り込む(ステップS16)。この場合、診断に耐え得る画質を保証するために、10bit 以上の画質を保証するキャプチャボードを用いる。
【0033】
DICOM 機種、非DICOM 機種とも、メイン操作画面上の「▲1▼画像取込」ボタンB1を押すことで、先ず医用画像の取込操作を行う。同ボタンB1を押すと、図5に示す画像取込操作画面が表示される。
【0034】
非DICOM 機種のモダリティ機器52から医用画像を取り込む場合には、モダリティ機器52のモニタ部に取込対象の医用画像を表示させ、その状態で図5に示す「画像取込」ボタンB10を押す。これにより、医用画像の取り込みが行われるとともに、取り込まれた医用画像が取込画像表示領域60に表示される。同一患者の複数の医用画像を取り込む場合には、モダリティ機器52のモニタ部に次の取込対象の医用画像を表示させ、「画像取込」ボタンB10を押す。この操作を繰り返し実行することにより、複数の医用画像を取り込むことができる。
【0035】
また、別の患者の医用画像を取り込む場合には、「次患者の画像取込」ボタンB11を押し、上記と同様な取込操作を行う。尚、各患者ごとの医用画像の取込枚数は、それぞれ枚数表示部62に表示され、これにより各患者ごとに医用画像の取り込みが行われたかどうかの確認をとることができる。また、図5に示す取込枚数が表示される患者数は、5 人分の表示となっているが、スクロール機能で6 人以降の表示も可能である。更に、取込途中で間違った画像取込をした場合には、「メイン画面に戻る」ボタンB12を押し、図3に示した「▲1▼画像取込」ボタンB1の隣に設けた「削除」ボタンを押することで、該当画像ファイルを削除することができる。再取込時には、再度、「▲1▼画像取込」ボタンB1を押し、上記と同様の操作を行う。
【0036】
一方、DICOM 機種のモダリティ機器50からの医用画像を取り込む場合には、LANなどで接続されているモダリティ機器50からDICOM 規格の画像ファイルを直接取り込む。DICOM 規格の画像ファイルは、ヘッダー情報として患者情報を有するが、依頼票が付随していないファイルとして「未確定画像」扱いになり、患者ごとに「未確定画像フォルダ」内に画像は格納される。
【0037】
上記のようにして所望の患者(1乃至複数の患者)に対する医用画像の取り込みが終了し、「メイン画面に戻る」ボタンB12を押すと、図3に示したメイン操作画面に戻る。
【0038】
このメイン操作画面における画像取込フレーム1には、「未確定画像」として取り込んだ医用画像(患者単位)のリストが表示される。
【0039】
次に、図4のステップS24での依頼票の取込操作について説明する。
【0040】
図3に示すメイン操作画面の「▲2▼依頼票取込」ボタンB2を押すと、図6に示す依頼票取込操作画面が表示される。図6の「スキャナ選択取込」ボタンB13は、読影依頼端末10に接続されたスキャナーの機種設定に必要なボタンである。同ボタンB13を押すと、スキャナーとの通信接続の制御条件画面(例えば、パソコン周辺機器の接続規格のTWAIN )が表示され、必要端末に接続されているスキャナーに該当する条件を初期的にセットすることができる。尚、スキャナーの機種変更が無い限り、通常の依頼票の取込操作では、「スキャナ選択取込」ボタンB13を操作する必要はない。
【0041】
基本的な依頼票等の取込操作では、依頼票・診療情報などをスキャナー54にセットし、「同一患者の連続取込」ボタンB14を押す。これにより、スキャナー54により依頼票等のイメージ情報が読み込まれ、読影依頼端末10に取り込まれる。依頼票に付属する診療情報等がある場合には、「同一患者の連続取込」ボタンB14を押し、同一患者情報として連続して取り込む。
【0042】
また、同一患者分の取込みが終了し、次患者の依頼票等を取り込む場合には、「次患者の依頼票取込」ボタンB15を押し、上記と同様な取込操作を行う。尚、各患者ごとの依頼票等の取込枚数は、それぞれ枚数表示部64に表示され、これにより各患者ごとに依頼票等の取り込みが行われたかどうかの確認をとることができる。また、図6に示す取込枚数が表示される患者数は、5 人分の表示となっているが、スクロール機能で6人以降の表示も可能である。更に、取込途中で間違った依頼票取込をした場合には、「メイン画面に戻る」ボタンB16を押し、図3に示した「▲2▼依頼票取込」ボタンB2の隣に設けた「削除」ボタンを押すことで、該当依頼票ファイルを削除することができる。
【0043】
上記のようにして所望の患者(1乃至複数の患者)に対する依頼票の取り込みが終了し、「メイン画面に戻る」ボタンB16を押すと、図3に示したメイン操作画面に戻る。
【0044】
このメイン操作画面における依頼票取込フレーム2には、スキャンした患者単位の依頼票のリスト(ファルダ)が表示される。尚、依頼票取込を行う患者の順番は、画像取込を行う患者の順番と同じにすることが好ましい。
【0045】
上記のようにして1乃至複数の患者の医用画像の取り込み、及び依頼票の取り込みが行われると、画像取込フレーム1及び依頼票取込フレーム2において、それぞれ任意のフォルダを選択する。選択されたフォルダは、画像取込フレーム1及び依頼票取込フレーム2上で網かけ表示される。尚、デフォルトでは、それぞれ最上段のフォルダが選択される。
【0046】
画像取込フレーム1上で選択された「未確定画像フォルダ」からは患者情報が抽出され、その患者情報が患者情報入力確定フレーム4に表示され、一方、依頼票取込フレーム2上で選択された依頼票フォルダの一部(1枚目の依頼票の患者名等が記入されている領域)のイメージ情報は、依頼票画像表示フレーム3に表示される(図4のステップS26)。
【0047】
次に、非DICOM 機種のモダリティ機器52から取り込んだ医用画像から患者情報を抽出する方法、及びその医用画像のDICOM 化について説明する。
【0048】
非DICOM 機種のモダリティ機器52から出力される医用画像には、患者ID、患者名、性別、及び検査日がイメージ情報として、それぞれ医用画像中の所定の領域に記録されている。従って、予め患者ID、患者名、性別、及び検査日が記録されている各領域の切取り範囲を設定しておくことにより、医用画像から患者ID、患者名、性別、及び検査日のイメージ情報を切り出すことができる。尚、1つのモダリティ機器52から出力される医用画像における患者ID、患者名、性別、及び検査日が記録される領域は固定されているため、一度、各領域の切取り範囲を設定すると、その後、切取り範囲を変更する必要はない。
【0049】
上記のようにして切り出された患者ID、患者名、性別、及び検査日のイメージ情報は、それぞれ患者情報入力確定フレーム4の表示部71A〜74Aに表示される。
【0050】
また、患者ID、患者名、性別、及び検査日のイメージ情報は、読影依頼端末10内のOCRボードによって文字認識され、文字コード情報に変換される。これらの文字コード情報(患者情報)は、非DICOM 機種対応の医用画像に対してDICOM 規格に必要なヘッダー情報として自動的に付与される。これにより、非DICOM 機種のモダリティ機器52から取り込んだ医用画像からDICOM 規格の画像ファイルを作成することができる(図4のステップS20、S22)。
【0051】
上記文字認識結果を示す患者ID、患者名、性別、及び検査日の文字コード情報は、それぞれ患者情報入力確定フレーム4の表示部71B〜74Bに表示される。
【0052】
患者ID、患者名、性別、及び検査日のイメージ情報と、文字認識結果の文字コード情報とを、表示部71A〜74Aと71B〜74Bの上下2段に、且つほぼ同等文字サイズで表示することで、両者の比較が容易にできるようになっている(ステップS26)。そして、OCRボードによる文字認識結果の正誤を目視で判断し、誤りがあれば、該当部をキーボード56からの入力にて修正する。尚、OCRボードによる文字認識機能を設けることにより、人手による患者情報の入力作業と比較して入力作業量の低減及び入力作業ミスの発生防止を図ることができる。
【0053】
一方、DICOM 機種のモダリティ機器52から画像ファイルを取り込んだ場合には、画像ファイルからヘッダー情報を読み込み(ステップS18、S22)、そのヘッダー情報のうちの患者ID、患者名、性別、及び検査日の文字コード情報を、それぞれ患者情報入力確定フレーム4の表示部71B〜74Bに表示させる。尚、この場合には、患者ID等のイメージ情報を表示するための表示部71A〜74Aには、何も表示されない。
【0054】
その後、操作者は、依頼票画像表示フレーム3に表示された依頼票の患者名等を含むイメージ情報と、患者情報入力確定フレーム4に表示された医用画像から抽出した患者情報とを照合し、同じ患者のものかどうかを目視で確認する。異なる場合には、医用画像と依頼票とが同じ患者のものとなるように、画像取込フレーム1又は依頼票取込フレーム2におけるフォルダの選択をやり直す。
【0055】
医用画像と依頼票とが同じ患者のものであることが確認されると、送信内容が「標準」か「緊急」かを選択する(ステップS28)。尚、デフォルトは、「標準」になっており、「緊急」の場合には、患者情報入力確定フレーム4内の「緊急」ボタンB6を押して「緊急」を選択する。この「緊急」ボタンB6は、選択されていない状態では、グレー色であるが、選択されると、赤色に変化する。従って、「緊急」ボタンB6の色により、送信内容が「通常」か「緊急」かを把握することができる。
【0056】
また、「緊急」が選択されると、後述する送信用のフォルダに「緊急」を示すフラグが立てられ、一方、「緊急」を示すフラグが立てられたフォルダは、読影端末30側で受信したフォルダのリスト中で上位に表示され、かつ「緊急」の表示がされるようになっている。
【0057】
次に、医用画像と依頼票とが同じ患者のものかどうか確認し、依頼種別が標準依頼か緊急依頼かを確認して間違いがなければ、「▲3▼患者確定」ボタンB3を押す。
【0058】
同ボタンB3を押すと、図示しない確認画面が表示され、再確認ができるようになっており、再確認されると、確定した依頼患者情報はDICOM 準拠の情報に変換され、且つ、遠隔画像診断支援ネットワークシステムとしての管理ID等が自動付与され、同一患者の画像情報ファイルと依頼票ファイルとを統合した一つの患者診断依頼フォルダとして定義される。患者診断依頼フォルダは、送信待ち(確定済み)フォルダとして、一旦、送信フレーム6にリストが表示され、同フォルダとして件数も合せて表示される(ステップS30)。このようにして送信待ちフォルダが生成されると、画像取込フレーム1及び依頼票取込フレーム2からは対応するファイルが削除される。
【0059】
尚、救急患者などのような場合、健康保険証等持ち合わせず、意識もない患者に対しては「仮確定」ボタンB7を押す。これにより、名前や患者IDを仮に登録(仮確定)してフォルダが作成され、診断依頼ができるようになっている。尚、「仮確定」ボタンB7は、選択されていない場合には、グレー色であるが、選択されると、赤色に変化する。
【0060】
仮登録患者としての一覧ファイルは、運用管理サーバ20に用意され、その後、確定した段階で「センターアクセス」ボタンB8を選択することで、前記一覧ファイルを読影依頼端末10に呼び出し、該当項目を修正することで、再登録できるようになっている(ステップS32、S34、S36)。
【0061】
最後に、「▲4▼一括送信」ボタンB4を押すと、送信待ち状態のフォルダが運用管理サーバ20に一括送信される(ステップS38)。
【0062】
送信が終了すると、当日読影依頼件数(n件/日)と当月依頼累計数(n件/月)がカウントアップされ、送信フレーム6に表示される(ステップS40)。
【0063】
依頼した読影の結果を見る場合や、運用センター側で管理されているデータを閲覧する場合には、メイン操作画面の「センターアクセス」ボタンB8を押す。これにより、予め読影依頼端末10内に設定された運用センターのホームページアドレスを基に運用センターのホームページが閲覧でき、目的のページを表示することができる。これにより、既に依頼済の診断結果をレポート(所見)として回答状況の確認ができるとともに、読影依頼端末10に接続されたプリンタによって回答終了分を一括印刷することができる。同時に、各種の集計情報等もweb 通信を介して該当医用機関分の情報をリスト表示し、必要な内容を印刷することができる(ステップS42)。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、X線CT装置やMRI装置などの医用画像診断機器から取り込んだ患者単位ごとの医用画像のうちの一人の患者の医用画像から抽出した患者名等の患者情報と、スキャナーによって読み取った手書き等の患者単位ごとの依頼票(イメージ情報)のうちの一人の患者の依頼票とを操作画面上に表示させるようにしたため、医用画像と依頼票とが同一患者のものであるか否かを視認することができ、医用画像と依頼票とが統合された一つの患者診断依頼フォルダの作成ミスを防止することができる。また、非DICOM の医用画像診断機器から出力されるビデオ信号をデジタル変換して取り込み、このデジタル変換して取り込んだ画像のうちの患者情報等の文字が記録されている所定の領域のイメージ情報に基づいて文字認識し、その認識結果を示す文字コード情報をヘッダー情報として前記取り込んだ画像に付加してDICOM 規格の画像ファイルを作成するようにしたため、現在稼働している多くの非DICOM 機種に適用することができ、更に、自動的に文字認識するようにしたため、運用センターでの患者情報入力の作業を不要にすることができるとともに、入力操作ミスも低減することができる。
【0065】
更にまた、送信待ち状態の複数のフォルダを一括送信する機能により、フォルダの作成から送信までの作業の効率化を図ることができ、また、通常操作する主な操作ボタンを、他のボタン類と異なる同一色で統一表示されるとともに、各ボタンに操作順を示す番号を付加するようにしたため、ボタンに付された番号順にしたがってボタンを順次操作することにより、通常の診断依頼操作を行うことができ、一度操作方法を学べば特定の担当者でなくても容易にかつ間違いなく操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る読影依頼端末が適用される遠隔画像診断支援ネットワークシステムのシステム構成図
【図2】本発明に係る読影依頼端末の構成とその周辺機器とを示すブロック図
【図3】本発明に係る読影依頼端末の読影依頼端末ソフトウェアの起動時における表示モニタのメイン操作画面を示す図
【図4】本発明に係る読影依頼端末の操作手順を説明するために用いたフローチャート
【図5】本発明に係る読影依頼端末の表示モニタにおける画像取込操作画面を示す図
【図6】本発明に係る読影依頼端末の表示モニタにおける依頼票取込操作画面を示す図
【符号の説明】
1…画像取込フレーム、2…依頼票取込フレーム、3…依頼票画像表示フレーム、4…患者情報入力確定フレーム、5…センターメッセージフレーム、6…送信フレーム、10…読影依頼端末、20…運用管理サーバ、30…読影端末、40…ネットワーク、50…DICOM 機種のモダリティ機器、52…非DICOM 機種のモダリティ機器、54…スキャナー、56…キーボード、B1…「▲1▼画像取込」ボタン、B2…「▲2▼依頼票取込」ボタン、B3…「▲3▼患者確定」ボタン、B4…「▲4▼一括送信」ボタン、B6…「緊急」ボタン
Claims (6)
- 医用画像診断機器から出力される患者単位ごとの医用画像と、該医用画像の読影を読影医に依頼するための患者単位ごとの依頼票のイメージ情報とを、それぞれ患者単位ごとに関連付けてネットワークを介して読影医の端末に送信するための読影依頼端末であって、
医用画像診断機器から医用画像を取り込むための医用画像取込手段と、
スキャナーから前記依頼票をイメージ情報として取り込む依頼票取込手段と、
前記医用画像取込手段により取り込んだ1乃至複数の患者の医用画像のうちの一人の患者の医用画像から患者名等の患者情報を抽出し、該患者情報を操作画面上に表示させる第1の表示制御手段と、
前記依頼票取込手段により取り込んだ1乃至複数の患者の依頼票のうちの一人の患者の依頼票を操作画面上に表示させる第2の表示制御手段と、
前記操作画面上に一人の患者の患者情報及び依頼票が表示されている状態で患者確定の指示が入力されると、前記操作画面上に患者情報が表示されている医用画像と、前記操作画面上に依頼票が表示されている該依頼票のイメージ情報との関係を確定させる確定手段と、
前記確定された医用画像と依頼票のイメージ情報とをネットワークを介して送信する通信手段と、
を備えたことを特徴とする読影依頼端末。 - 前記医用画像取込手段は、非DICOM の医用画像診断機器から出力されるビデオ信号をデジタル変換して取り込み、前記デジタル変換して取り込んだ画像のうちの患者情報等の文字が記録されている所定の領域のイメージ情報に基づいて文字認識し、その認識結果を示す文字コード情報をヘッダー情報として前記取り込んだ画像に付加してDICOM 規格の画像ファイルを作成する画像ファイル作成手段を有することを特徴とする請求項1の読影依頼端末。
- 前記医用画像取込手段は、非DICOM の医用画像診断機器から出力されるビデオ信号をデジタル変換して取り込み、前記第1の表示制御手段は、前記デジタル変換して取り込んだ画像のうちの患者情報等の文字が記録されている所定の領域のイメージ情報と、該イメージ情報に基づいて文字認識した認識結果を示す文字コード情報とを並べて操作画面上に表示させるとともに、前記文字コード情報をキーボード等からの入力に基づいて修正する機能を有することを特徴とする請求項1又は2の読影依頼端末。
- 前記確定手段は、前記確定した医用画像と依頼票のイメージ情報とが関連付けられて格納された画像フォルダを作成し、前記確定手段によって作成された1乃至複数の画像フォルダを送信待ち画像フォルダとして保持するとともに、該送信待ちフォルダのリストを表示する手段を有し、一括送信する指示入力が加えられると、前記送信待ち状態の画像フォルダを一括送信することを特徴とする請求項1の読影依頼端末。
- 前記操作画面上には、緊急を指示する「緊急」ボタンが表示され、該「緊急」ボタンが押されると、ボタンの色を変化させるとともに、前記確定された医用画像と依頼票のイメージ情報に対して緊急を示すフラグを立てることを特徴とする請求項1の読影依頼端末。
- 前記操作画面上には、前記医用画像取込手段による医用画像の取り込みを指示する「画像取込」ボタンと、前記依頼票取込手段による依頼票の取り込みを指示する「依頼票取込」ボタンと、前記確定手段による前記医用画像と依頼票との対応関係を確定させるための「患者確定」ボタンと、前記通信手段による医用画像及び依頼票のイメージ情報の送信を指示する「送信」ボタンとが表示され、各ボタンは、他のボタン類と異なる同一色で統一表示されるとともに、各ボタンの操作順を示す番号が付加されていることを特徴とする請求項1の読影依頼端末。
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