JP2004024767A - 食用油体の給排装置 - Google Patents

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Abstract

【技術課題】新油体の加熱及び保温に消費する電力の節約を図る。また、新油体の注油及び廃油の回収作業の能率化と、この作業時における火傷の危険を防ぐ。
【解決手段】フライヤー等から高温廃油を廃油回収容器B内に回収した第二可動筐体30を第一可動筐体3の収納空間7内にセットすることにより、廃油が持つ蓄熱エネルギーにより新油体を加熱・保温して加熱用電力の節約を図る。新油体の注油は、注油ポンプ13を用いて行い、注油の能率化と火傷の危険を回避し、安全性を高める。第一と第二可動筐体3、30にはキャスター2、31を取り付けて移動自在とする。
【選択図】    図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動物油及び植物油から成る食用油体の給排装置に関し、更に詳しくは、フライヤー等において使用される新油体をフライヤー等から回収した高温の廃油が持つ蓄熱エネルギーにより加熱・保温することにより、廃油が持つ蓄熱エネルギーの有効利用を図り、併せて、新油体の注油及び廃油の回収作業を、安全かつ迅速かつ容易に実行可能とする食用油体の給排装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホテル、レストラン、ファーストフード店等の厨房あるいは、食品調理工場等においては、各種の食用油体が使用されていて、そこでは、新油体の注油及び補給とか、廃油の回収等の作業が日常的に行われている。また、各種揚げ物に使用されるラードやショートニング等は、常温では固形状態にあることから、使用に際しては、事前に溶解することが必要である。この溶解方法としては、例えば、油脂の入った一斗缶の外周を面状発熱抵抗体で覆い、通電加熱する方法か、一斗缶自体を外部から加熱するか、油脂内にヒータを直接挿入して内部から加熱溶融させる方法等が一般に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようにして溶解した新油体は、フライヤー等への注油に際しては、40℃以上の高温状態にあるにも拘わらず、通常は一斗缶から直に、あるいは柄杓等を用いてフライヤー等に注ぎ込む方法が一般的に用いられている。このため、油の飛沫等で火傷等を負う危険がある。
また、廃油の回収においては、通常フライヤー等の廃油栓口に回収容器あるいは空の一斗缶を置き、これに170℃前後の高温廃油を落とし込み方式で回収していることから、この時も高温廃油の飛沫等で火傷を負う危険がある。
【0004】
このため、従来は、火傷防止の観点から、作業マニュアル等で慎重な作業手順を定めたりしているが、それでも不注意によって火傷事故が発生している。
また、一旦、フライヤー等で使用している油体をポンプで外部に吸い出し、メッシュフィルターによる濾過を行って再びフライヤー等に戻すフライヤー用油循環濾過装置の油体吸出機能のみを利用して、フライヤー等から劣化した廃油を外部タンク等に回収する方法が同装置の応用として一般に用いられている。
【0005】
しかし、このような単一機能機器としての油供給装置、あるいは油排出装置は存在しているが、常温において固形状態にあるラードやショートニング等の場合は、事前に溶解してから使用する必要があり、この加熱溶解作業には長時間を要している。また、従来より、加熱溶解作業と廃油の排出作業は各々独立した作業として為されてきており、極めて非効率であった。
また、加熱溶解と同様に、高温状態の廃油が室温に戻って固形状態になるには数時間を要するが、その間、高温廃油の蓄熱エネルギーは自然放出されるのみで、これを積極的に利用した機器は皆無である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、斯る点に鑑みて提案されるものであって、その第1の目的は、廃油に蓄熱された高温の蓄熱エネルギーを新油体の加熱・保温に利用して蓄熱エネルギーの有効利用を図ることである。
本発明の第2の目的は、特に、ラードやショートニング等に有効な「油脂の溶解」、「新油体の貯油」、「新油体の注油」、「廃油の回収」の機能を有し、これらを安全かつ迅速かつ容易に実行する給排装置を提供することである。
本発明の第3の目的は、任意に移動して注油や廃油の回収を行うことができる給排装置を提供することである。
【0007】
本発明の第4の目的は、新油体の注油及び廃油の回収時において、火傷等の心配のない、安全な給排装置を提供することである。
本発明の第5の目的は、固形油脂の場合、油体材料の溶解残りを少なくしてムダを省き、溶解作業における作業の容易性と、回収した廃油については、その固化時間の短縮を図ることができる給排装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記第1〜5の目的を達成するため、請求項1に記載の発明においては、食用油体の給排装置において、新油体を保持するための新油体貯油手段と、フライヤー等から高温の廃油を回収して保持するための廃油回収・貯油手段と、前記廃油回収・貯油手段に保持されている廃油が保有する蓄熱エネルギーを利用して前記新油体貯油手段に保持されている新油体を加熱・保温するための熱交換手段と、前記新油体貯油手段からフライヤー等へ新油体を強制的に注油するための新油体注油手段と、前記新油体貯油手段に保持されている新油体を加熱・保温するための新油体加熱・保温手段と、前記新油体加熱・保温手段を制御するための制御手段と、から成ることを特徴とするものである。
【0009】
更に、上記第1〜5の目的を達成するため、請求項2に記載の発明においては、食用油体の給排装置において、フライヤー等に使用される油体材である油脂を加熱あるいは溶解した新油体を得るための加熱機能と、保温のための加温手段を設けた新油体の貯油機能と、新油体のフライヤー等への供給手段としてのポンプ機能と、ヒータ、ポンプ等の動作のための操作・制御機能から構成される新油体の供給あるいは補給を行うためのキャスター移動可能な第一可動筐体と、フライヤー等から排出される廃油を回収するための脱着可能な容器収納機能を有するキャスター移動可能な第二可動筐体とから構成され、該第二可動筐体内の廃油の蓄熱エネルギーを該第一可動筐体内の新油体の加熱及び保温エネルギーとして利用するために該第一可動筐体内に該第二可動筐体をスライド収納して合体させることにより熱伝導状態を創成し、併せて、合体状態でのキャスター移動を可能とした構成を特徴とするものである。
【0010】
更に、上記第1〜5の目的を達成するため、請求項3に記載の発明においては、請求項2に記載の第一可動筐体には、新油材料容器セット部を形成し、このセット部に固形状態の新油体材を容れた容器をセットした時に、このセット状態を検出するための検出手段を設け、この検出手段からの信号又は手動によるON信号に基づいて新油体材加熱ヒータを駆動して新油体材を溶解し、この溶解した新油体がすべて新油体貯槽内に流下して新油体材容器内が空となるか、又は新油体材容器がセット部から取り除かれるか、又は手動によるOFF信号が入力されると前記新油体材加熱ヒータの駆動を停止する新油体材加熱ヒータ駆動制御回路を設けると共に、前記新油体貯槽内の新油体を設定温度に維持するための加熱機能を制御する新油体加熱・保温用ヒータ制御回路を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明で云うところの食用油体には、常温で固形状態となる動物油と常温で液状態を維持する植物油が含まれる。給排装置は、フライヤー等への新油体の注油と、劣化した廃油の回収と、この廃油の回収に際し、この廃油が持つ蓄熱エネルギーを新油体の加熱及び保温用の熱源として利用することにより、蓄熱エネルギーの有効利用を図る構成となっている。そして、高温廃油の持つ蓄熱エネルギーを新油体に熱移動させる手段としては、廃油を回収した廃油回収容器を新油体貯槽に接近又は接触させて伝熱を図る方式、あるいは、廃油回収容器内に熱交換器を挿入し、この熱交換器に新油体貯槽内の新油体を循環させる方式、あるいは、この反対に、新油体貯槽内に熱交換器を挿入してこの熱交換器内に廃油を循環させる方式等があり、この熱交換手段は、装置の用途、規模等からその採用を決定する。最も簡単な方法は廃油回収容器を新油体貯槽に接近又は接触させて伝熱を図る方式である。
【0012】
給排装置は、固定式としても良いが、小規模の施設において使用するものとしては、キャスター付の移動式が良い。更に、給排装置は、新油体貯槽側と廃油回収容器側とは別体に構成した方が取り扱い上便利であり、夫々がキャスターで移動自在とすることが使用上望ましい。但し、キャスター付は、新油体貯槽側のみとなし、廃油回収容器側はキャスター無しの構成としても良い。
【0013】
新油体貯槽内に貯蔵されている新油体は、植物油にあっては、油体を維持するためには特に加熱及び保温する必要はないが、廃油の蓄熱エネルギーで予備加熱及び保温しておくことにより、使用時に昇温するエネルギーがその分節約できる。但し、常温で固形状態となる動物油については、固形化を防ぐために、少くとも溶融状態を維持する温度に加熱及び保温するための熱源が必要である。この熱源は、上記した廃油の蓄熱エネルギーに加えて、電気ヒータ等により発生した熱を用いることができる。
【0014】
また、新油体貯槽側には、動物油用の装置として、固形状態にある新油体材を溶融する手段を備えておくと便利である。この手段としては、新油体材を収容した容器を開封し、この開封口側を下にしてセットするセット部と、このセット部にセットされた新油体材容器を加熱して固形状態の新油体材を溶融するためのヒータを付設した構成とする。このような構成とすることにより、新油体材容器内で溶融した油体は、自然落下により、新油体貯槽内に流れ落ちて貯蔵されることになり、溶融時に手を掛ける必要は一切なくなる。
【0015】
新油体貯槽内の新油体をフライヤー等へ注油するために、注油ポンプを備える。また、廃油回収容器への廃油の回収は、フライヤー等の廃油排出口から直接重力で流し込む場合と、廃油回収ポンプを用いて、強制的に回収する場合とがある。あるいは、注油ポンプの系路に三方弁を取り付けて、廃油の回収もこの注油ポンプを用いて行うようにしても良い。そして、注油ポンプの制御は、安全性の面から、目視による手動操作を原則とするが、高度の安全性を担保して、自動化しても良い。
また、廃油回収ポンプは、新油体貯槽側に取り付けておくようにしても良いし、廃油回収容器側に取り付けておくようにしてもよい。あるいは、独立したポンプ装置を用いるようにしても良い。
【0016】
新油体貯槽側と廃油回収容器側においては、手等が触れる部分であって、高熱となる部分には、グラスウール又はロックウールのような断熱材を張り合わせておくことにより、火傷等を負うことがないように配慮する。
新油体貯槽側のセット部には、新油体材容器をセットすると、その重量等で電源回路がONして加熱手段が駆動し、新油体材容器内の新油体材を溶解し、すべての溶解が終るか、または容器が取り除かれると電源回路をOFFに制御する制御回路が設けられている。
【0017】
一方、新油体貯槽の加熱手段は、上記新油体材側の加熱手段の駆動に連動して駆動し、この槽内に流下した新油体を一定の温度まで加熱し、この加熱温度を維持するように制御する。この制御は、新油体貯槽内に取り付けた温度センサからの温度を監視して、この温度が一定値となるように、加熱手段をフィードバック制御する。したがって、新油体材の溶解が終了した後も、この新油体貯槽側の加熱手段は継続してその駆動が制御される。
【0018】
なお、上記した新油体材及び新油体の加熱手段は、その制御性から、電気式ヒータが最も適しているが、その他の加熱手段を用いても良い。
廃油回収ポンプの駆動は、手動で電源をONに制御し、停止は、例えば、廃油回収容器内に廃油が設定レベルに達したのをセンサで検出し、自動停止させるようにすることが、安全対策上有効であるが、目視ができる場合には、手動で制御するようにしても良い。
【0019】
【実施例】
本実施例は、常温で固形状態の動物油の給排装置に関するもので、請求項1〜3に記載した発明に対応している。以下図1〜図8に基づいてその構成と作用を説明する。
【0020】
図1は装置全体を示し、第二可動筐体を第一可動筐体の収納空間内にスライドしてセットした状態を斜め前方から見た装置全体の説明図、図2は第一可動筐体内から第二可動筐体を引き出した状態の説明図、図3は第二可動筐体をセットした状態の第一可動筐体を正面側から見た説明図、図4は第二可動筐体をセットした状態の第一可動筐体を背後から見た説明図、図5は第二可動筐体をセットした状態の第一可動筐体を右側方から見た説明図、図6は第一可動筐体を上方から見た説明図、図7は図5のA−A´線断面図、図8は図7のB−B´線断面図である。
【0021】
これらの図1〜図8において、符号の1は、第一可動筐体ベースであって、この第一可動筐体ベース1の底面にはキャスター2が取り付けられていると共に、この第一可動筐体ベース1の上には、第一可動筐体3が形成され、更に、この第一可動筐体3の上部の前後には、手押しハンドル4が取り付けられていて、第一可動筐体3は手押しにより任意に移動できる。そして、第一可動筐体3の上面には、手掛け部5aを持って蝶番5bを中心に開閉自在の上蓋5が取り付けられていて、この上蓋5を開くと、ここには図2に示すように、例えばラード入りの新油体材容器(実施例の場合一斗缶)Aを2缶、開口側を斜め下に並べてセットすることができる新油体材料容器Aのセット部6が形成されている。
また、上記第一可動筐体3の正面側の下半には、後述する第二可動筐体30を収納することができる第二可動筐体収納空間7が形成されていて、この収納空間7内の両サイドには、リフトガイドレール8が奥方向に向けて取り付けられている。
【0022】
9は、上記セット部6の底板6aの裏側に取り付けられたシリコンラバーヒータであって、このヒータ9は、図3に示すように、新油体材容器Aをセットすると、このセット状態を検出し、電源回路をONに制御し、容器Aを加熱して内部のラードを溶解し、容器A内が空となるか、又は容器Aがセット部6から取り除かれると電源回路をOFFに制御する制御回路により制御される。
10は、第一可動筐体3内において、上記した第二可動筐体収納空間7を取り囲むようにして形成された新油体貯槽であって、上記した容器A内で溶解したラードは、流下口11から流下して、新油体貯槽10内に貯油される。
【0023】
12は、上記新油体貯槽10の底板10aの裏面に取り付けられたシリコンラバーヒータであって、このシリコンラバーヒータ12は、新油体貯槽10内に貯油されている新油体を加熱して一定の設定温度例えば、60℃〜80℃に保持するように油温維持制御回路で制御される。
なお、上記新油体貯槽10の底板10aは後方に向かって緩い下り勾配10bがつけてある。
13は、新油体注油ポンプであって、この注油ポンプ13の吸引口14は、新油体貯槽10内において、底板10aが後方の一番低くなった部位に延長することにより、新油体を最後まで吸引できるように工夫してある。そして、吐出口側(カプラプラグ)15には、図5に示すように注油ホース16が着脱自在に取り付けられている。13aは注油ポンプ13の駆動モータである。
【0024】
図4において、17は、第一可動筐体3の後面に取り付けられたボールバルブ、図5において、18は、上記したシリコンラバーヒータ9、12の制御と、後述の注油ポンプ13、廃油回収ポンプ37等の制御を行う制御部であって、この制御部18のパネルには、手動電源スイッチ19、手動溶解・保温切替スイッチ20、手動注油ポンプスイッチ21、手動廃油回収ポンプスイッチ22が取り付けられている。図4において、23は液面計である。
次に、第二可動筐体30は、図1〜図5及び図7、図8に示すように、第二可動筐体ベース30aの底面にキャスター31が取り付けられており、正面側には垂直に鏡板32を形成し、この上部には手押しハンドル33を取り付け、第二可動筐体ベース30aには枠体34が形成されていて、この枠体34内に、廃油回収容器Bを2缶積載した構成となっている。
【0025】
35は、第二可動筐体30の両サイドに取り付けられたスライドガイドであって、このスライドガイド35は、後方36側が少し上向きに傾斜していて、第二可動筐体30を第一可動筐体3の第二可動筐体収納空間7内にスライドして押し入れるときに、第二可動筐体収納空間7内に設けたリフトガイドレール8上に後方の浮いた部分36から徐々に乗り上げ、そのまま第二可動筐体30を押し込むと、スライドガイド35がリフトガイドレール8上に乗り上げて、第二可動筐体30のキャスター31が床面から浮き上り、第一可動筐体3に合体して、第一可動筐体3と一緒に移動可能となる。この合体した状態は、図1、3、4、5、7、8に示されている。なお、図示はしていないが、第二可動筐体30は、第二可動筐体収納空間7内にセットしたときにロックするようになっていて、移動中脱筐しない。
【0026】
上記構成の給排装置について、その作用を次に説明する。第一可動筐体3のセット部6に新油体材容器Aを図2〜図4及び図7に示すように開口した側を下にしてセットすると、セット部6のラバーヒータ9の電源回路がON状態になると共に、新油貯蔵槽10側のラバーヒータ12の電源回路がONとなり、ラードの溶解と新油の貯蔵及び加熱と保温が始まる。
次に、廃油を廃油回収容器B内に回収した状態の第二可動筐体30を第一可動筐体3の第二可動筐体収納空間7内にセットする。なお、第二可動筐体30は、新油体材容器Aをセットする前に空間7内にセットしておくようにしても良く、この順序は問わない。
【0027】
第二可動筐体30がセットされると、新油体貯槽10内の新油体は、第二可動筐体30に積載された廃油回収容器B内の廃油の蓄熱エネルギー(通常約120℃〜170℃)により、新油体貯槽10の側壁10b(図7参照)を経由して加熱される。ラバーヒータ12の駆動は、この蓄熱エネルギーが新油体に移行した後で開始することにより、省エネ化が図られる。新油体貯槽10内の新油体の温度は、自動的に一定の温度例えば60℃〜80℃に維持される。
【0028】
新油体貯槽10内からフライヤー等への注油は、第一可動筐体3をフライヤーの所まで移動し、ここで注油ポンプ13を駆動し、注油ホース16により行われる。この時の注油は、新油体への交換と、不足した分だけ補給する場合とがあり、この量はまちまちのため、目視と手動操作により行う。勿論、決った量だけを注油するときは、自動制御も可能である。
第二可動筐体30は、廃油の蓄熱エネルギー(油体)が新油体とバランスした段階で、第二可動筐体30を庫内から引き出し、自然冷却により固形化させる。
【0029】
フライヤーからの廃油の回収は、第二可動筐体30をフライヤーの所に移動させて廃油回収容器Bをフライヤーの廃油栓口の下に潜らせることができる場合には、そのまま潜らせて、廃油栓口を開き、自然落下で落し込む。但し、フライヤーによっては、廃油栓口の下に潜り込ませることができない場合があるので、この場合には、第二可動筐体30を第一可動筐体3の収納空間7内にセットしたのち、第一可動筐体3側に取り付けた廃油回収ポンプ37(図3)を用いて回収する。但し、この廃油回収ポンプ37は、第二可動筐体30側に設けても良く、あるいは独立したポンプを用いるようにしても良い。
【0030】
上記実施例は、ラードのような動物油の溶解と注油、廃油回収例であるが、植物油の場合には、新油体貯槽10内に植物油を注入しておき、あとは上記した実施例と同じようにして廃油の蓄熱エネルギーでこの植物油を予備加熱及び保温する。なお、植物油専用の給排装置の場合は、上記した実施例において、新油体材セット部6の構成(シリコンラバーヒータ9、この制御回路)は不要である。
【0031】
【発明の効果】
本発明は以上の如き構成と作用により、次の効果を奏する。
1)請求項1、2に記載の発明によると、廃油が持つ蓄熱エネルギーを新油の加熱及び保温用の熱源として利用するため、この分新油体加熱及び保温用に消費
する電力を節約して、省エネ化が図れる。
2)請求項1、2に記載の発明によると、新油体は、注油ポンプを用いてフライヤー等へ注油するため、火傷等の心配がなく、注油作業の能率化と安全を確保
できる。
【0032】
3)請求項1、2に記載の発明によると、廃油は、蓄熱エネルギーを新油体側に移動させるため、温度の低下率が高くなり、この分固化するまでの時間を短縮
できる。
4)請求項2に記載の発明によると、装置はキャスターで移動自在であることから、注油及び廃油回収時以外は邪魔にならない場所に退避し、注油、廃油回収時のみフライヤー等の処まで移動できる。この結果、注油、廃油回収作業がやり易く、また、一台の給排装置は、数台のフライヤー等をかけ持ちで受け持つことができる。
5)請求項2に記載の発明によると、ラードやショートニングのように、常温で固形状態にある動物油等の場合、その溶解と新油の保持を同時にできるので、従来のように別々に行っていた作業に比較して、作業性が良く、時間的なロス
も少い。
【0033】
6)請求項2に記載の発明によると、第一可動筐体内に第二可動筐体を抱き込むようにして合体させ、廃油の蓄熱エネルギーを新油体に伝えるため、伝熱効率
が良く、また、場所をとらない。
7)請求項3に記載の発明によると、新油体材の溶解及び各ヒータの駆動が自動化されるため、いちいち作業員が手動操作したり、給排装置につきっきりとなる必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る給排装置の全体の説明図。
【図2】第二可動筐体を第一可動筐体から引き出した状態の給排装置の説明図。
【図3】給排装置の正面図。
【図4】給排装置の背面図。
【図5】給排装置の側面図。
【図6】給排装置の平面図。
【図7】A−A´線断面図。
【図8】B−B´線断面図。
【符号の説明】
1 第一可動筐体ベース
2 キャスター
3 第一可動筐体
5 上蓋
6 セット部
7 第二可動筐体収納空間
8 リフトガイドレール
9 シリコンラバーヒータ
10 新油体貯槽
12 シリコンラバーヒータ
13 新油体注油ポンプ
16 注油ホース
18 制御部
30 第二可動筐体
30a 第二可動筐体ベース
31 キャスター
32 鏡板
34 枠体
35 スライドガイド
A 新油体材容器
B 廃油回収容器

Claims (3)

  1. 新油体を保持するための新油体貯油手段と、フライヤー等から高温の廃油を回収して保持するための廃油回収・貯油手段と、前記廃油回収・貯油手段に保持されている廃油が保有する蓄熱エネルギーを利用して前記新油体貯油手段に保持されている新油体を加熱・保温するための熱交換手段と、前記新油体貯油手段からフライヤー等へ新油体を強制的に注油するための新油体注油手段と、前記新油体貯油手段に保持されている新油体を加熱・保温するための新油体加熱・保温手段と、前記新油体加熱・保温手段を制御するための制御手段と、から成る食用油体の給排装置。
  2. フライヤー等に使用される油体材である油脂を加熱あるいは溶解した新油体を得るための加熱機能と、保温のための加温手段を設けた新油体の貯油機能と、新油体のフライヤー等への供給手段としてのポンプ機能と、ヒータ、ポンプ等の動作のための操作・制御機能から構成される新油体の供給あるいは補給を行うためのキャスター移動可能な第一可動筐体と、フライヤー等から排出される廃油を回収するための脱着可能な容器収納機能を有するキャスター移動可能な第二可動筐体とから構成され、該第二可動筐体内の廃油の蓄熱エネルギーを該第一可動筐体内の新油体の加熱及び保温エネルギーとして利用するために該第一可動筐体内に該第二可動筐体をスライド収納して合体させることにより熱伝導状態を創成し、併せて、合体状態でのキャスター移動を可能とした構成の食用油体の給排装置。
  3. 請求項2に記載の第一可動筐体には、新油材料容器セット部を形成し、このセット部に固形状態の新油体材を容れた容器をセットした時に、このセット状態を検出するための検出手段を設け、この検出手段からの信号又は手動によるON信号に基づいて新油体材加熱ヒータを駆動して新油体材を溶解し、この溶解した新油体がすべて新油体貯槽内に流下して新油体材容器内が空となるか、又は新油体材容器がセット部から取り除かれるか、又は手動によるOFF信号が入力されると前記新油体材加熱ヒータの駆動を停止する新油体材加熱ヒータ駆動制御回路を設けると共に、前記新油体貯槽内の新油体を設定温度に維持するための加熱機能を制御する新油体加熱・保温用ヒータ制御回路を設けたことを特徴とする食用油体の給排装置。
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