JP2004024033A - 汎用コンバインの刈取・搬送装置 - Google Patents

汎用コンバインの刈取・搬送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来型の円板刈刃を装備した汎用コンバインは、円板刈刃によって持ち回られた泥土が、隣接の搬送装置や未刈茎稈側に飛散して付着し、そのまま機体内に持ち込まれたり、穀粒に付着して汚粒の原因になる課題があった。
【解決手段】本発明は、搬送ラグベルト4、4の下方位置に、縦軸5回りに駆動される回転刈刃6を設けた。該回転刈刃6の回転方向下手側であって、且つ後方位置に、平面視において前記搬送ラグベルト4の非搬送側に接近させてゲイジホイル7を軸架して構成した汎用コンバインの刈取・搬送装置としている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汎用コンバインの刈取・搬送装置に関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来から汎用コンバインは、稲、麦に限らず大豆、そば等の穀類の刈取、脱穀作業ができるように構成されており、脱穀装置は全稈投入式を搭載している。そして、刈取前処理装置は、稲、麦の収穫作業では、前部の上方位置に掻込みリ−ルが軸架され、その下方位置に刈取装置が設けられ、その後方位置に、前記刈取装置の刈幅と略同等の幅を有する掻込みオ−ガが横軸に支持して設けられ、該掻込みオ−ガの一側後部に搬送コンベヤからなるエレベ−タが装備されていた。
【0003】
又、大豆、そば等の丈の低い茎稈を収穫する汎用コンバインにあっては、刈取前処理装置は、掻込みリ−ルを外して、刈取装置の前方低位置から上方にかけて左右一対のラグベルトを設けて比較的丈の低い茎稈を両側から係止して、挟持状態にしながら搬送して刈取、収穫する構成になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来から汎用コンバインにおいて、搬送ラグベルトの下方に円板刈刃を装備した構成では、円板刈刃が回転に伴って持ち回る泥土が、隣接の搬送装置や圃場の未刈の茎稈条列側に飛散して付着することが多い。このような場合、円板刈刃を有する従来型の汎用コンバインは、搬送装置に付着した泥土がそのまま機体内に持ち込まれたり、又、泥土の付着した未刈茎稈が収穫されて汚粒の原因になる課題があった。
【0005】
又、従来の汎用コンバインにおける多条刈の刈取・搬送装置は、複数条の搬送ラグベルトを横に配列した構成であっても、一つのゲ−ジホイルで支えるタイプが一般的であった。したがって、多条刈の刈取・搬送装置は、メンテナンスをするために車体から分離したとき、一輪のゲ−ジホイルであるから不安定で、押し引きして移動することが困難であるため、車体への着脱操作に難儀する課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。まず、請求項1の発明は、車体1前部のテ−ブル2上に装備された掻込みオ−ガ3の前方において、始端部を低くし終端部を高くして側面視で傾斜させた左右一対の搬送ラグベルト4、4を設け、該搬送ラグベルト4、4の下方位置に、縦軸5回りに駆動される回転刈刃6を設け、該回転刈刃6の回転方向下手側であって、且つ後方位置に、平面視において前記搬送ラグベルト4の非搬送側に接近させてゲ−ジホイル7を軸架して構成した汎用コンバインの刈取・搬送装置であるから、刈取作業中に回転を続けている回転刈刃から遠心力により振り飛ばされて飛散した泥土は、回転方向下手側に位置するゲ−ジホイルによって受け止められ、隣接の搬送装置側や圃場の未刈の茎稈条列側に飛散して付着することを未然に防止することができる。
【0007】
つぎに、請求項2の発明は、左右一対の搬送ラグベルト4、4の下方に回転刈刃6とゲ−ジホイル7とを設けて一条の刈取・搬送装置8を構成し、該刈取・搬送装置8を、テ−ブル2の前方に複数条を横方向に配列して、これらをテ−ブル2、及び掻込みオ−ガ3と一体にして車体から分離可能に構成した請求項1記載の汎用コンバインの刈取・搬送装置であって、左右一対からなる搬送ラグベルトごとにゲ−ジホイルを設けることによって、これらをメンテナンスのために車体から分離したとき、少なくとも2輪のゲ−ジホイルによって安定した状態に支えられる(2条の構成の場合)。したがって、複数条の刈取・搬送装置は、複数のゲ−ジホイルと後側で接地している横広いテ−ブル底面とによって安定よく支持されており、移動時にはテ−ブル側を持ち上げれば自由に前後移動できるものとなっている。これによって、本案は、車体への着脱作業がきわめて容易にできるものとなり、メンテナンス作業が従来に比較して楽になった。
【0008】
【発明の効果】
本件出願に係る発明は、以上のような構成、作用を有するものであって、まず、請求項1の発明は、回転刈刃によって回転方向に飛散される泥土をゲ−ジホイルが側面で受け止めることにより、隣接の搬送装置への付着が防止され、更に、圃場の未刈茎稈側への飛散を未然に防止できる特徴がある。したがって、本案は、従来型のように、搬送装置に付着した泥土がそのまま機体内部に持ち込まれて穀粒に混入し汚粒が発生したり、未刈茎稈の段階で回転刈刃によって飛散して来た泥土が直接穀粒の表面に付着して汚されるのを未然に防止できる効果がある。
【0009】
そして、本案は、実施例の場合、ゲ−ジホイルを回転刈刃の回転方向側で後方に配置し、しかも搬送ラグベルトの非搬送側に接近して軸架しているから、機体の横幅が狭くなり、全体としてコンパクトな刈取前処理装置を提供できる特徴がある。そして、ゲ−ジホイルは、畦の間の溝内を走行するから、側面に盛り上がった状態に付着している泥土が、回転に伴って畦の傾斜側面に接触して除去される位置にあり、圃場に落下されることとなって付着泥土によって回転走行が阻害されるおそれのない特徴がある。
【0010】
そして、請求項2の発明は、左右一対の搬送ラグベルトごとに一輪のゲ−ジホイルを設けた構成で、複数条を横に配列した刈取前処理装置に構成しているから、これらをメンテナンスのために車体から分離したとき、ゲ−ジホイルによって安定した状態に支えることができる特徴がある。したがって、請求項2の発明に係る刈取・搬送装置は、ゲ−ジホイルに支えられて前後移動が容易となり、車体への着脱作業がきわめてやり易く、メンテナンス作業が従来に比較して楽になった実用的な効果を有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、汎用コンバイン10は、図4に示すように、クロ−ラ11、11を有する車体1上に脱穀装置12を搭載し、その前側には刈取前処理装置13を上下昇降自由に取り付けて構成している。そして、脱穀装置12は、内部の具体的構成の図示は省略したが、従来から知られているように、扱胴を軸装した扱室14を上側に設け、圧風唐箕や揺動選別棚を有する選別室15を下側に配置して構成している。そして、脱穀装置12は、従来から公知のように、稲、麦に限らず大豆、そば等の穀類の脱穀・選別作業ができるように構成され、扱室14の前側にある供給口に全稈を投入する構成となっている。
【0012】
そして、グレンタンク16は、図4に示すように、上記脱穀装置12に併設して車体1上に搭載し、脱穀選別後の穀物を脱穀装置12の一番移送螺旋からバケット式揚穀装置17によって揚穀して供給し貯留する構成としている。そして、排出オ−ガ18は、基部をグレンタンク16に装備している揚穀装置に接続して設け、グレンタンク16が満杯に達すると、内部に貯留している穀物を機外に搬出して、例えばグレンバックに取り出す構成としている。
【0013】
つぎに、刈取前処理装置13について説明する。
まず、刈取前処理装置13は、図1、及び図2に示すように、基本部材(機枠)となるテ−ブル2に、前部の接地位置に設けた分草杆20と、左右一対の搬送ラグベルト4、4と、低位置の回転刈刃(実施例は円板刈刃)6と、ゲ−ジホイル7と、刈幅と同等の長さの横向きの掻込みオ−ガ3と、一側のエレベ−タ21とを装備した構成としている。
【0014】
以下具体的に説明するが、まず、左右一対の搬送ラグベルト4、4は、図1に示すように、ベルトに所定間隔ごとに搬送ラグ4a、4aを装着し、左右から各搬送ラグ4a、4aを互いに内側に向けて対向させて配置し、茎稈を係止して搬送可能に巻回しているが、その配置において図面から解るように、各搬送ラグ4a、4aに搬送方向(後方)に対して後退角を持たせて構成している。そして、左右一対の搬送ラグベルト4、4は、図2に示すように、搬送終端部側において、下部をテ−ブル2に固着した支持筒22の上部に軸架している駆動プ−リ23に巻回し、搬送始端部側を、支持ア−ム24の先端部に軸架した遊動プ−リ25に巻回して構成している。そして、左右一対の搬送ラグベルト4、4は、図2に示すように、搬送始端部側を地表近くまで低くし、搬送終端部側を高くして側面傾斜状に構成している。
【0015】
そして、実施例の搬送ラグベルト4、4は、図2から解るように、下部をテ−ブル2の前側に沿わせて横向きに軸装している伝動軸26から、上記支持筒22に内装している搬送伝動軸27と、前記駆動プ−リ23とを介して伝動される構成としている。そして、搬送ラグベルト4、4は、図2、及び図5に示すように上部位置と下部位置との上下2段に配置して設け、搬送始端部において、上下の搬送ラグ4a、4aの先端部が、地面からの仮想の垂直線に対して側面視で揃えて構成している。
【0016】
このように、搬送ラグベルト4、4は、図5に示すように、上下2段に配置した搬送ラグ4a、4aの先端部を、地面からの仮想の垂直線に対して揃えることによって、搬送開始時点で圃場の茎稈を上下がほとんど同時にキャッチングして搬送作用を開始できるから、茎稈が前や後に傾斜することがきわめて少なく安定した直立の搬送姿勢が確保され、詰まりやヘッドロスの原因を回避できる特徴を有する。
【0017】
そして、搬送ラグベルト4、4は、図6、及び図7に示すように、上段のものが下側の支持軸28に上側から支持パイプ29を上下高さ調節自在に挿通して係止ピンで固定して支持できる構成としている。この場合、上段の駆動プ−リ30を下段の前述した駆動プ−リ23に軸を介して伝動可能に連結した構成としている。
【0018】
このように、上段の搬送ラグベルト4、4は、上述の実施例の場合、図6に示すように着脱自由で、且つ上下調節を可能に構成しているから、下段の搬送ラグベルト4、4のメンテナンス時には取り外せば楽に行なうことができると共に、圃場の茎稈丈に応じて上下調節して対象の作物、品種に応じて収穫作業ができる特徴がある。
【0019】
つぎに、実施例の場合、上記搬送ラグベルト4、4は、その搬送終端部分の後方において、上方に掻込みフィンガ−31を軸装し、下側に振動送板32を設けて、搬送ラグベルト4、4の終端部から離れる瞬間、又は離れた直後の茎稈に対して、後方側へ送り機能(掻込み作用)を与える構成としている。従来から、搬送茎稈は、搬送ラグベルト4、4を離れて後方の掻込みオ−ガ3に達する間に停滞し、詰まりが発生していた。そこで、掻込みフィンガ−31は、図8に示すように、搬送ラグベルト4、4の搬送終端部の後部上方において、上側のリ−ルア−ム33に設けた支持腕34に軸架して支持し、搬送ラグベルト4、4の終端部を離れた茎稈の上部に上側から掻込み作用を与えて後方に掻込む構成としている。そして、掻込みフィンガ−31は、上記リ−ルア−ム33の基部に軸架しているプ−リ35からベルト36で伝動する構成とし、上下シリンダ37によってリ−ルア−ム33の上下調節ができる構成となっている。したがって、掻込みフィンガ−31は、リ−ルを支持した場合と同様に、茎稈丈の高さに合わせて上下調節を行なうことができる。
【0020】
一方、振動送板32は、図8に示すように、搬送ラグベルト4、4の搬送終端部より後方の株元側搬送通路(テ−ブル2)上に、後部を下方に傾斜して下げ、前部を高い位置に枢着して上下振動可能に構成している。この場合、振動送板32は、図8に示すように、プ−リ38に入力される回転動力によって駆動される偏芯カム39に常時接触しており、その偏芯カム39の回動に伴って上下に往復振動し、上面に載って来る茎稈株元に送り作用を与える構成としている。
【0021】
このように、掻込みフィンガ−31と振動送板32とは、搬送ラグベルト4、4の終端部から離れた茎稈を後方の掻込みオ−ガ3側へ適確に送り、中間通路における茎稈の停滞を防止することができる。
そして、分草杆20は、前記支持ア−ム24の前部に支持して上記左右一対の搬送ラグベルト4、4の前方で搬送始端部の外側に配置し、圃場の茎稈を分草して搬送始端部に誘導する構成としている。
【0022】
つぎに、回転刈刃6は、図1、図9、及び図10に示すように、実施例の場合、円板形状に形成した鉄板の周囲に刃縁を形成した円板刈刃とし、搬送ラグベルト4、4の下方でラグベルトに挟まれた穀稈の株元が通過する部分に臨ませて縦軸5によって軸架した構成としている。この場合、回転刈刃6は、図1に示すように、各一対の搬送ラグベルト4、4毎に設けており、更に、図10に示すように、前側を低くして後側を高くした傾斜角度を保って軸架している。
【0023】
そして、回転刈刃6は、図10に示すように、後方側に装備した油圧モ−タ40から駆動軸41、伝動チエン42を介して伝動される構成としている。そして、油圧モ−タ40は、図11に示す油圧回路43で解るように、汎用コンバイン本機側に装備されている油圧回路44の一部に接続して油圧ポンプ45から作動油が送られて駆動される構成としている。そして、実施例の場合、油圧ポンプ45は、詳細な図示は省略しているが、刈取入力クラッチ装置に連動して入・切されるクラッチ装置に接続されており、搬送ラグベルト4、4や掻込みオ−ガ3等と連動する構成としている。
【0024】
以上述べたように、回転刈刃6は、油圧モ−タ40、及び油圧ポンプ45の油圧回路43を専用回路にしないで、本機側の既存の油圧回路44に接続して利用する構成(タンク・フィルタ−・ク−ラ−を共用)であるから、大幅に製造コストが低減されて安価となり、コンパクトに構成できる特徴がある。しかも、油圧モ−タ40、及び油圧ポンプ45の油圧回路43は、本機側の油圧回路44と一連の同一回路であるから、メンテナンスの面でもはるかに有利となった特徴がある。又、実施例の構成は、油圧ポンプ45への伝動を刈取伝動に同期させているから、無駄な駆動がなくなり、刈取作業時にのみ駆動されて作動油の油温上昇を防止でき、オイルの劣化を防げる有利なものとなっている。
【0025】
つぎに、株元案内板46は、図9、及び図10に示すように、上記回転刈刃6から後方に若干の間隔を隔てた位置に始端部があって後方へ延長し、終端部をテ−ブル2の前縁部に臨ませて配置し、下側の支持腕47によってテ−ブル2に取り付けている。そして、株元案内板46は、図10で解るように、側面視において、前記回転刈刃6の傾斜角度の後方側への仮想延長線より上方に位置おいて、上向きに傾斜しており、刈取直後の搬送茎稈の株元を地面から離して持ち上げる状態に順次案内してテ−ブル2の内側に送る形状に構成している。
【0026】
つぎに、圃場に植っている茎稈を回転刈刃6に誘導・案内する株元案内ガイド前48と株元案内ガイド後49とについて、図12、及び図13に基づいて説明する。
まず、株元案内ガイド前48は、柔軟性を有する弾性素材から形成した案内杆であって、前部を回転刈刃6に対面する側の分草杆20下側に固着し、中間部分を茎稈株元の通路に沿わせて後方に延長し、終端部分を回転刈刃6の上面で刃縁に接近させた位置に達するように設けた構成としている。そして、株元案内ガイド後49は、図13に示すように、上記株元案内ガイド前48の上側に配置しており、前部を搬送ラグガイド4の支持ア−ム24の始端側に取り付けて回転刈刃6側に延長して構成している。そして、株元案内ガイド後49は、株元案内ガイド前48より剛性を有する硬い素材から構成し、茎稈の上側を案内する構成としている。
【0027】
このように、株元案内ガイド前48と株元案内ガイド後49とは、図12、及び図13に示すように、搬送ラグベルト4、4に挟持されようとしている初期の茎稈の株元に近い部分に対して上下二段構成で作用して誘導・案内し、下側が茎稈量に応じて柔軟に移動し、上側が剛性をもって回転刈刃6に案内するものである。したがって、茎稈は、株元が確実に回転刈刃6に誘導・案内され、適確に刈り取られて搬送ラグベルト4、4によって後方に搬送される。
【0028】
つぎに、掻込みオ−ガ3は、図1、及び図2に示すように、テ−ブル2の後部上方に横軸50によって軸装しており、その図に示すように、外周には搬送螺旋51を巻き付けた状態に取り付け、前側から茎稈を掻き込みながら側方へ搬送し、エレベ−タ21側に達すると、掻込みクランクフィンガ−52により後側のエレベ−タ21に供給する構成としている。
【0029】
そして、エレベ−タ21は、始端部を上述のとおり、掻込みオ−ガ3に臨ませて設け、終端部を後部上方の脱穀装置12に連結して扱室14の供給部に接続して設け、茎稈の全部(全稈)を投入する構成にしている。
つぎに、上述した掻込みオ−ガ3の前側にある搬送案内板53について説明する。
【0030】
まず、搬送案内板53は、図14、及び図15に示すように、掻込みオ−ガ3の前側に搬送通路54を隔てて設けている。この場合、搬送案内板53は、一条の搬送ラグベルト4、4の終端部分から隣の二条目の搬送ラグベルト4、4の終端部分との間で、上記掻込みオ−ガ3の前側にある搬送通路54を隔てて設け、茎稈を前側に落下しないように案内する構成としている。そして、搬送案内板53は、図面から解るように、下部をテ−ブル2側の振動送板32の基部側に回動自由に枢着し、前側に引っ張りスプリング55を設けて前後傾斜揺動自由に張圧して構成している。したがって、搬送案内板53は、掻込みオ−ガ3との間にある搬送通路54を横方向に移動する茎稈を案内して前方への落下を防止しながら搬送ラグベルト4、4側が上下動するのに順応できる。そして、搬送案内板53は、下部を支点にして引っ張りスプリング55の引っ張り力により前側の受部分56に受けられ、密着して傾斜角度が変化しながら案内作用を行なうことができる。この場合、搬送案内板53は、搬送ラグベルト4、4側が上下動するのに順応して引っ張りスプリング55によって前側に引っ張られており、掻込みオ−ガ3側の搬送通路54が確保され狭まることはなく、更に、オ−ガ3側から茎稈の飛び出しがあっても前側に落下するのが防止でき、ヘッドロスを未然に防止できる特徴がある。
【0031】
つぎに、ゲ−ジホイル7は、図1、及び図15に示すように、回転刈刃6の回転方向下手側であって、且つ回転刈刃6の後方位置に調節ハンドル57によって高さを上下調節可能に設けた構成としている。そして、ゲ−ジホイル7は、図1に示す平面視で解るように、前記搬送ラグベルト4の非搬送側に接近させて軸架して構成しており、左右一対の搬送ラグベルト4、4と、その下方の回転刈刃6とが一組となって一条の刈取・搬送装置8を構成している。そして、刈取・搬送装置8は、図面に示すように、テ−ブル2の前方に複数条(実施例では2条)を横方向に配列して構成している。
【0032】
そして、上記刈取・搬送装置8は、図2に示すように、後部に装着・連結金具58を上下に設けており、メンテナンスを行なうために、エレベ−タ21を車体1側に残して、図示の状態で切り離す構成にしているが、そのとき、ゲ−ジホイル7が有効に機能するものとなっている。
【0033】
以上のように構成した汎用コンバインの作用について説明する。
まず、汎用コンバイン10は、図4に示すキャビン付きの操縦座席に搭乗してエンジンを始動し、機体の回転各部を駆動しながら車体1を前進させて刈取・脱穀作業を開始する。
【0034】
すると、圃場に成熟している大豆は、刈取前処理装置13の前部低位置にある分草杆20によって分草され、株元が株元案内ガイド前・後48、49(図12、13参照)に誘導案内されて回転刈刃6に達して刈り取られ、上側が既に搬送ラグベルト4、4のラグ4a、4aに係止されて後部上方に向けて搬送を開始されている。このように、茎稈は、左右一対の搬送ラグベルト4、4の搬送ラグ4a、4aに係止された状態で搬送されながら、株元が株元案内板46(図9、10参照)上を案内されてテ−ブル2上に載り、上部が搬送終端部から後方の掻込みオ−ガ3側に送られる。
【0035】
このようにして、掻込みオ−ガ3に達した刈取茎稈は、搬送螺旋51の作用を受けながら送られてエレベ−タ21の始端部に達し、掻込みフィンガ−52によりエレベ−タ21に供給される。そして、茎稈は、エレベ−タ21の搬送作用によって上方の脱穀装置12の扱室14まで送られて全稈が供給され、脱穀処理される。
【0036】
以上のような一連の刈取脱穀作業中において、ゲ−ジホイル7は、上側の刈取・搬送装置8を支持して回転しながら前進しているが、そのとき、回転刈刃6によって回転方向に飛散される茎稈の切屑や泥土が側面に当たり受け止めながら進んでいる。このように、ゲ−ジホイル7は、回転刈刃6の回転に伴う遠心力によって振り飛ばされてくる泥土を側面で受け止めることにより、それより側方への飛散が防止されて隣接の搬送装置への付着や圃場の未刈茎稈側への飛散が未然に防止できる。
【0037】
したがって、上述した本案の実施例は、従来型のように、搬送装置に付着した泥土がそのまま機体内部に持ち込まれて穀粒に混入し汚粒が発生したり、未刈茎稈の段階で回転刈刃6によって飛散して来た泥土が直接穀粒の表面に付着して汚されるのを未然に防止できるものとなっている。
【0038】
更に、本案の場合、ゲ−ジホイル7は、回転刈刃6の回転方向側で後方に配置し、しかも搬送ラグベルト4の非搬送側に接近して軸架しているから、機体の横幅が狭くなり、全体としてコンパクトな刈取前処理装置13を提供できる特徴がある。そして、ゲ−ジホイル7は、図3に示すように、畦の間の溝内を走行するから、側面に盛り上がった状態に付着している泥土が、回転に伴って畦の傾斜側面に接触して除去される位置にあり、一定厚さ(層)以上に厚く蓄積することはなく、圃場に落下されるから付着泥土によって回転走行が阻害されるおそれのない特徴もある。
【0039】
そして、本案実施例は、左右一対の搬送ラグベルト4、4ごとに一輪のゲ−ジホイル7を設けた構成で、2条を横に配列した刈取前処理装置13に構成しているから、これらをメンテナンスのために車体1から分離したとき、左右の刈取条にある2つのゲ−ジホイル7によって安定した状態に支えることができる。したがって、本案に係る刈取・搬送装置8は、ゲ−ジホイル7に支えられて前後移動が容易となり、車体1への着脱作業がきわめてやり易く、メンテナンス作業が従来に比較して楽になった実用的な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、平面図である。
【図2】本発明の実施例であって、切断した側面図である。
【図3】本発明の実施例であって、作用を示す側面図である。
【図4】本発明の実施例であって、汎用コンバインの側面図である。
【図5】本発明の実施例であって、切断した側面図である。
【図6】本発明の実施例であって、分解した状態の斜面図である。
【図7】本発明の実施例であって、平面図である。
【図8】本発明の実施例であって、切断した側面図である。
【図9】本発明の実施例であって、平面図である。
【図10】本発明の実施例であって、切断した側面図である。
【図11】本発明の実施例であって、油圧回路図である。
【図12】本発明の実施例であって、平面図である。
【図13】本発明の実施例であって、切断した側面図である。
【図14】本発明の実施例であって、斜面図である。
【図15】本発明の実施例であって、切断した側面図である。
【符号の説明】
1   車体          2   テ−ブル
3   掻込みオ−ガ      4、4 搬送ラグベルト
5   縦軸          6   回転刈刃
7   ゲ−ジホイル      8   刈取・搬送装置

Claims (2)

  1. 車体1前部のテ−ブル2上に装備された掻込みオ−ガ3の前方において、始端部を低くし終端部を高くして側面視で傾斜させた左右一対の搬送ラグベルト4、4を設け、該搬送ラグベルト4、4の下方位置に、縦軸5回りに駆動される回転刈刃6を設け、該回転刈刃6の回転方向下手側であって、且つ後方位置に、平面視において前記搬送ラグベルト4の非搬送側に接近させてゲ−ジホイル7を軸架して構成した汎用コンバインの刈取・搬送装置。
  2. 左右一対の搬送ラグベルト4、4の下方に回転刈刃6とゲ−ジホイル7とを設けて一条の刈取・搬送装置8を構成し、該刈取・搬送装置8を、テ−ブル2の前方に複数条を横方向に配列して、これらをテ−ブル2、及び掻込みオ−ガ3と一体にして車体から分離可能に構成した請求項1記載の汎用コンバインの刈取・搬送装置。
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