JP2020000108A - コンバイン - Google Patents

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宜泰 小林
Nobuyasu Kobayashi
宜泰 小林
茂幸 林
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茂幸 林
慶城 一二三
Keijo Hifumi
慶城 一二三
崇文 森脇
Takafumi Moriwaki
崇文 森脇
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Abstract

【課題】刈取部から搬入される刈取穀稈の量が異なる場合であっても、搬送詰まりや脱穀処理物の滞留等が発生するおそれを少なくすることが可能なコンバインが望まれていた。【解決手段】刈取部にて刈取られた刈取穀稈を後方に向けて搬送する穀稈搬送装置10に、搬送ケース42の搬送方向下手側に横向きの軸芯周りで回転可能に支持された下手側回転体44と、搬送方向上手側に横向きの軸芯周りで回転可能に支持された回転ドラム46と、下手側回転体44と回転ドラム46とにわたって巻回されるとともに左右方向に間隔をあけて設けられた複数の搬送用の無端回動体47とが備えられ、無端回動体47の下側張設部分と搬送ケース42の底面42aとの間を通して刈取穀稈を搬送するように構成され、回転ドラム46の搬送ケース42の底面42aに対する上下高さを3段階以上にわたり変更調整可能な上下高さ調整機構49が備えられている。【選択図】図3

Description

本発明は、機体前部にて設けられた刈取部により刈り取られた刈取穀稈を穀稈搬送装置により後方の脱穀装置に向けて搬送するように構成されているコンバインに関する。
コンバインの穀稈搬送装置は、搬送ケースの内部に、搬送方向下手側に位置する下手側回転体としての駆動輪体と、搬送方向上手側に位置する従動輪体としての回転ドラムとに亘って、無端回動体としての一対の無端回動チェーンが巻回され、各無端回動チェーンに亘って複数の搬送部材が架設される構成となっている。そして、搬送方向上手側に位置する回転ドラムは、搬送ケースに対して穀稈搬送方向に沿って所定範囲内で位置変更調整可能に構成されているが、搬送ケースの底面と回転ドラムとの間の間隔は一定に設けられていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−35984号公報
コンバインでは、機体走行速度や刈取部の刈幅等の刈取作業状況の違い、あるいは、作物の種類の違い等によって、穀稈搬送装置によって搬送されて脱穀装置に供給される刈取穀稈の量が変化することがある。
上記従来構成では、搬送ケースの底面と回転ドラムとの間の間隔は一定であるために、刈取穀稈の量が多くなった場合であっても、多量の穀稈が搬送ケースの底面と回転ドラムとの間から掻き込まれて、そのまま搬送される。このような多量の穀稈が搬送されると、穀稈搬送装置の搬送途中で搬送詰まりが発生したり、搬送された後に脱穀装置内において、脱穀処理量が過剰になり、その処理の途中で処理物が詰まりを起こして脱穀処理が良好に行えなくなる等のおそれもあった。
そこで、刈取部から搬入される刈取穀稈の量が異なる場合であっても、搬送詰まりや脱穀処理物の滞留等が発生するおそれを少なくすることが可能となるコンバインが望まれていた。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、機体前部に設けられた刈取部と、前記刈取部の後部に接続され且つ前記刈取部にて刈取られた刈取穀稈を後方に向けて搬送する穀稈搬送装置と、前記穀稈搬送装置によって搬送された刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置とが備えられ、前記穀稈搬送装置に、穀稈搬送用の搬送ケースと、前記搬送ケースの搬送方向下手側に横向きの軸芯周りで回転可能に支持された下手側回転体と、前記搬送ケースの搬送方向上手側に横向きの軸芯周りで回転可能に支持された回転ドラムと、前記下手側回転体と前記回転ドラムとにわたって巻回されるとともに左右方向に間隔をあけて設けられた複数の搬送用の無端回動体とが備えられ、前記穀稈搬送装置は、前記無端回動体の下側張設部分と前記搬送ケースの底面との間を通して刈取穀稈を搬送するように構成され、前記回転ドラムの前記搬送ケースの底面に対する上下高さを3段階以上にわたり変更調整可能な上下高さ調整機構が備えられている点にある。
本発明によれば、穀稈搬送装置は、刈取部から搬入される刈取穀稈が、回転ドラムの下側から後方に掻き込まれて、無端回動体の下側張設部分と搬送ケースの底面との間を通して搬送される。そして、刈取部から搬入される刈取穀稈の量の違いに応じて、回転ドラムの搬送ケースの底面に対する上下高さを調整しておくことで、例えば、多量の穀稈が搬送されることにより、穀稈搬送装置の搬送途中で搬送詰まりが発生したり、脱穀装置内において処理物が詰まりを起こして脱穀処理が良好に行えなくなる等の不利を未然に防止することができる。
つまり、多量の刈取穀稈が穀稈搬送装置に搬入されることを穀稈搬送装置の入口付近で規制することで、搬送下手側で搬送詰まりが生じたり、脱穀装置にて詰まりが生じることを未然に防止できる。そして、回転ドラムの搬送ケースの底面に対する上下高さを3段階以上に変更可能であるから、刈取穀稈の量の違いに応じて細かく調整することで、適切な上下高さに設定することが可能となる。
例えば、刈取穀稈の量が多い場合に、穀稈搬送装置にて多くの穀稈をそのまま搬送させると、脱穀装置の内部で詰まりが起こるおそれがある。そこで、回転ドラムの搬送ケースの底面に対する上下高さを低い位置に変更させると、刈取部から穀稈搬送装置に対する刈取穀稈の受け渡し箇所で刈取穀稈が滞留し勝ちになる。このようにすることで、脱穀装置内部で穀稈が詰まることを回避させて、予め穀稈搬送装置の始端部で詰まらせるといった使い方が可能となる。このような使い方によれば、脱穀装置内部で穀稈が詰まる場合に比べて、詰まった穀稈を取り除く作業を容易に行えるものとなる。
従って、刈取部から搬入される刈取穀稈の量が異なる場合であっても、搬送詰まりや脱穀処理物の滞留等が発生するおそれを少なくすることが可能となった。
本発明においては、前記上下高さ調整機構は、前記回転ドラムの軸芯方向の両側端部に位置して、前記回転ドラムを回転可能に支持する支持部材と、前記搬送ケースの側板を貫通する基準孔と前記支持部材を貫通する調整孔との夫々を挿通するボルトと、前記ボルトに装着される締結用のナットとが備えられ、前記ボルトに対して、前記側板に前記基準孔が1個形成されるとともに、前記支持部材に前記調整孔が上下方向に位置を異ならせて3個以上形成され、複数の前記調整孔のいずれかに選択的に前記ボルトを挿通させて前記支持部材の前記側板に対する相対高さを変更可能に構成され、複数の前記調整孔は、穀稈搬送方向に沿って位置が異なる状態で形成されていると好適である。
本構成によれば、回転ドラムを回転可能に支持する支持部材が、ボルトとナットとの締結により搬送ケースの側板に固定される。側板にはボルトが挿通する基準孔が1個形成され、支持部材にはボルトが挿通する調整孔が上下方向に位置を異ならせて3個以上形成される。ボルトを基準孔と複数の調整孔のうちのいずれか1つとに挿通してナットで締結する。ボルトとナットとの締結により支持部材が固定されるので、支持部材が強固に位置固定され、回転ドラムが安定的に支持される。ボルトが挿通する調整孔を変更することで、支持部材の側板に対する上下位置を3段階以上に切り換えることができる。
複数の調整孔は、上下方向に位置を異ならせるだけでなく、穀稈搬送方向に沿って位置が異なる状態で形成されている。その結果、ボルトを付け替えるだけで、支持部材の側板に対する上下位置だけでなく穀稈搬送方向に沿う位置も合わせて変更することができる。
本発明においては、前記搬送ケースに対する前記支持部材の穀稈搬送方向に沿う位置を調整して前記無端回動体の張力を調整する張力調整機構が備えられていると好適である。
本構成によれば、支持部材の穀稈搬送方向に沿う位置を変更することにより、回転ドラムの穀稈搬送方向に沿う位置を変更させて無端回動体の張力を調整することができる。無端回動体としては、例えば、無端回動チェーンや無端回動ベルト等が用いられるが、このような無端回動体は使用に伴って伸びるおそれがあるので、その伸びを吸収して適切な張り具合に調整できる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 穀稈搬送装置の縦断側面図である。 穀稈搬送装置の横断平面図である。 穀稈搬送装置の前部側面図である。 回転ドラムの配設部の横断平面図である。 回転ドラムの上下位置調整状態を示す側面図である。 回転ドラムの上下位置調整状態を示す側面図である。 オーガの一部切り欠き平面図である。 螺旋羽根の縦断背面図である。 螺旋羽根の縦断背面図である。 伝動系統図である。 刈取クラッチ配設部の縦断正面図である。
以下、本発明に係る実施形態をコンバインの一例としての普通型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1,2,3に示すように、普通型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部右側に運転部3が備えられ、刈り取られた作物を脱穀処理する作業部としての脱穀装置4と、脱穀処理により得られた穀粒を貯留する他の作業部としての穀粒貯留部5とが備えられている。穀粒貯留部5は運転部3の後側に位置する状態で備えられ、穀粒貯留部5が機体右側に位置し、脱穀装置4が機体左側に位置する状態で、穀粒貯留部5と脱穀装置4とが機体横幅方向に沿って並んで機体フレーム6に載置支持されている。運転部3の下方にエンジン7が備えられている。運転部3には、運転座席8の上方を覆うキャノピー9が備えられている。
この実施形態では、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1及び図2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1及び図2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
脱穀装置4の前部に横軸芯周りに上下揺動自在に刈取穀稈を後方に搬送する穀稈搬送装置10が連結され、この穀稈搬送装置10の前端に略機体横幅に相当する刈幅を有する刈取部11が連結されている。刈取部11は、植立穀稈を後方に向けて掻き込む回転リール12、植立穀稈の株元を切断して刈り取るバリカン型の刈刃13、刈取穀稈を機体横幅方向中間側へ横送りするオーガ14等を備えており、刈刃13により刈り取った穀稈をオーガ14によって横送りして穀稈搬送装置10に供給する。
脱穀装置4は、図示はしないが、内部に扱胴と受網とを有し、穀稈搬送装置10より搬送されてくる刈取穀稈の扱き処理を行う扱室が形成されている。又、扱室の下部に、受網から漏下する扱き処理物を、穀粒、枝付き籾等の二番物、及び、排ワラ屑等に選別する選別処理部が備えられている。
選別処理部にて選別された穀粒は、図示しない一番物回収スクリューにより脱穀装置4の穀粒貯留部5側の横側外方に排出される。脱穀装置4における穀粒貯留部5側の側壁4Aの横外側方にスクリューコンベアからなる揚穀装置15が備えられている。脱穀装置4の穀粒貯留部5側の横側外方に排出された穀粒は、揚穀装置15により上方に搬送され、穀粒貯留部5内に貯留される。選別処理部にて得られた二番物は脱穀装置4の前側部分に還元され、排ワラ屑等は、脱穀装置4の機体後部側の排出ケース16を通して外方に排出される。
穀粒貯留部5は、脱穀処理された穀粒を貯留する貯留空間を有するとともにその貯留空間の下方に穀粒を排出可能な貯留用ホッパー17を備えており、貯留用ホッパー17の下部には穀粒を回収袋により回収するための回収部(図示せず)が備えられている。
〔オーガ〕
図2に示すように、オーガ14は、大径の円筒形のドラム18の外周に、回転に伴って穀稈搬送装置10の前端部に向けて横送り機能を発揮する左右一対の螺旋羽根19と、回転に伴って寄せ集められた刈取穀稈を穀稈搬送装置10の前端の入口20に向けて送り出す棒状の掻き込み体21とが備えられている。
穀稈搬送装置10の前端の入口20に対応する箇所よりも右側に位置する右側の螺旋羽根19Rは、ドラム18の回転に伴って刈取穀稈を穀稈搬送装置10の入口20に向けて左側方に横送りするように螺旋の向きが設定されており、入口20よりも左側に位置する左側の螺旋羽根19Lは、ドラム18の回転に伴って刈取穀稈を穀稈搬送装置10の入口20に向けて右側方に横送りするように螺旋の向きが設定されている。
そして、右側の螺旋羽根19Rは、図9,10に示すように、遊端部が基端部よりも作物送り方向下手側に位置する傾斜姿勢に設けられた傾斜羽根部22を備えている。傾斜羽根部22は、ドラム18の外周面に対して90度から所定角度α(例えば、約20度)だけ穀稈搬送装置10の入口20側へ内向きに傾斜した状態で接合されている。これに対して、左側の螺旋羽根19Lは、図9,11に示すように、ドラム18の外周面に対して90度の角度を有する状態(直角形状)となっている。
図2に示すように、穀稈搬送装置10は刈取部11の左右方向中央から左側に偏倚した状態で刈取部11に連結されており、右側の螺旋羽根19Rは、左側の螺旋羽根19Lに比べて横方向に長く形成されている。その結果、右側の螺旋羽根19Rは左側に比べて多量の刈取穀稈を横送りすることになる。右側の螺旋羽根19Rにおいては、上記したように傾斜羽根部22を備えることにより、刈取穀稈が横送り方向下手側に倒された状態となり、ドラム18の外周に巻付き難い状態で横送りされるので、良好に搬送される。
左側の螺旋羽根19Lについても傾斜羽根部22を備えることが考えられるが、そうすると、左側の刈取穀稈の量が少ないにも関わらず、横送りを良好に行わせると、合流部付近でかえって刈取穀稈が滞留してしまう不利がある。そこで、左側の螺旋羽根19Lは直角形状にすることで、刈取穀稈が横倒れるすることなく真っすぐに立った姿勢で送られるので、良好に合流して搬送させ易いものになる。
〔伝動構造〕
機体右側に位置する運転部3の下方に備えられたエンジン7からの動力が、図12に示すように、唐箕軸23を介して脱穀装置4の左側に伝達され、唐箕軸23から脱穀装置4の左側に備えられた脱穀用のベルト伝動機構24を介して脱穀装置4の各部、すなわち、一番物回収部、二番物回収部、揺動選別部の駆動部等に伝達される。
図12,13に示すように、唐箕軸23の左側端部から第一ベルト伝動機構25を介して扱胴駆動用の中継伝動軸26に動力が伝達される。中継伝動軸26から第二ベルト伝動機構27を介して搬送駆動軸28に動力が伝達される。図示はしないが、この搬送駆動軸28から刈取部11の各部に動力が伝達される。
第一ベルト伝動機構25は、唐箕軸23に備えられた第一駆動プーリ29と、中継伝動軸26に備えられた第一従動プーリ30と、それらにわたって巻回された第一伝動ベルト31と、第一伝動ベルト31に緊張力を付与するテンション機構32とを備えている。第一ベルト伝動機構25は、テンション機構32により緊張力が付与され、常に伝動状態を維持する。第一ベルト伝動機構25は、大きな駆動負荷が掛かるので、第一伝動ベルト31として2本の伝動ベルトを並列状態で巻回する構成となっている。
第二ベルト伝動機構27は、中継伝動軸26に備えられた第二駆動プーリ33と、穀稈搬送装置10の駆動軸34に備えられた第二従動プーリ35と、それらにわたって巻回された第二伝動ベルト36と、テンション輪体37と、テンション輪体37を支持するテンションアーム38とを備えている。テンションアーム38は、穀稈搬送装置10の駆動軸34に揺動自在に外嵌装着されている。運転部3に備えられた刈取クラッチレバー39の操作により操作ワイヤ40を介して引き操作されると、テンションアーム38が揺動して、第二伝動ベルト36に緊張力を付与する状態となり、引き操作が解除されると、緊張状態を解除するように構成されている。テンション輪体37はバネ41により緊張解除側に揺動付勢されている。
従って、第二ベルト伝動機構27は、刈取クラッチレバー39の操作に基づいて刈取部11への動力伝達を行う入り状態と、動力伝達を行わない切り状態とに切り換え自在なベルトテンション式の刈取クラッチを構成する。
この第二ベルト伝動機構27は、刈取穀稈量が多い場合、クラッチ入り操作されたときに、過大な駆動負荷が掛かることがある。そこで、第一ベルト伝動機構25と同様に、第二伝動ベルト36として2本の伝動ベルトを並列状態で巻回する構成となっている。又、第二ベルト伝動機構27は、伝動ベルトの交換等のメンテナンス作業を行い易くするために、第一ベルト伝動機構25よりも横外方側に配置されている。
〔穀稈搬送装置〕
図1に示すように、穀稈搬送装置10は、刈取部11の後端部から脱穀装置4の穀稈投入部(図示せず)にわたって延びる状態で設けられ、穀稈搬送用の筒型の搬送ケース42に周囲が覆われる状態で設けられている。図3,4に示すように、搬送ケース42は、底面42aと、左右一対の側板42bと、天板42cとを備えて、略角筒状に構成されている。搬送ケース42の搬送始端側(前端側)には入口20が形成されている。入口20は刈取部11に連通している。搬送ケース42の搬送終端側(後端側)には、穀稈送出口43が形成されている。穀稈送出口43は、脱穀装置4の穀稈投入部に連通している。
搬送ケース42の搬送方向下手側すなわち機体後部側に、横向きの下手側回転軸としての搬送駆動軸28が架設され、搬送駆動軸28には、軸芯方向に間隔をあけて一対の下手側輪体としての駆動スプロケット44が備えられている。搬送ケース42の搬送方向上手側すなわち機体前部側に、横向きの上手側回転軸45が架設されている。上手側回転軸45には、上手側輪体としての円筒状の回転ドラム46が備えられている。
一対の駆動スプロケット44の夫々と回転ドラム46とに亘って一対の搬送用無端回動チェーン47が巻回されている。一対の搬送用無端回動チェーン47には回動方向に沿って間隔をあけて複数の搬送部材48が横向きに架設されている。
上述したように刈取クラッチとしての第二ベルト伝動機構27を介して搬送駆動軸28に動力が伝達され、一対の搬送用無端回動チェーン47が回動駆動されると、搬送部材48が刈取穀稈に対して掻込み作用して、刈取穀稈が搬送用無端回動チェーン47と搬送ケース42の底面42aとの間に掻き込まれる。刈取穀稈は搬送部材48によって後方上方に係止搬送され、穀稈送出口43から後方に送り出されて脱穀装置4に供給される。
〔上下高さ調整機構〕
穀稈搬送装置10には、回転ドラム46の搬送ケース42の底面42aに対する上下高さを3段階にわたり変更調整可能な上下高さ調整機構49が備えられている。以下、上下高さ調整機構49について説明する。
上下高さ調整機構49は、回転ドラム46の軸芯方向の両側端部に位置して、回転ドラム46を回転可能に支持する支持部材50と、搬送ケース42の側板42bを貫通する基準孔51と支持部材50を貫通する調整孔52との夫々を挿通するボルト53と、ボルト53に装着される締結用のナット54とが備えられている。
説明を加えると、上手側回転軸45を回転自在に支持する左右の支持部材50が、搬送ケース42の側板42bの内側に位置する状態で備えられている。上手側回転軸45の左右両側の軸端部がベアリング55を介して左右の支持部材50に回転可能に支持されている。図3,5,6に示すように、左右の支持部材50は、夫々、搬送方向に幅広で上下方向に幅狭の長方形状に形成された板体からなり、その長手方向の途中部にベアリング用の装着孔が形成され、この装着孔にベアリング55が内嵌装着されている。支持部材50の左右方向内方側には、回転ドラム46の軸芯方向両側の開口部分を覆うように側面視で円板状に形成され、且つ、その外周部に回転ドラム46の軸芯方向両側端縁の外周側を覆う鍔部を有するカバー部材56が一体的に連結する状態で備えられている。
左右の支持部材50は、穀稈搬送方向に位置を異ならせた状態で3個のボルト53によって搬送ケース42の側板42bに連結固定されている。上記各ボルト53は、当て板57を介して搬送ケース42の側板42bと支持部材50とを夫々貫通するとともに、ナット54で締結される。図7に示すように、1本のボルト53に対して、側板42bにはボルト53が挿通する基準孔51が1個形成されるとともに、支持部材50にはボルト53が挿通する調整孔52が上下方向に位置を異ならせて3個形成されている。従って、支持部材50には、3個のボルト53に対して夫々、3個ずつ合計9個の調整孔52が形成されている。
前記各調整孔52に対応する箇所には、支持部材50の左右方向内方側にナット54が溶接固定されている。3個の調整孔52のいずれかに選択的に、ケース外方側から基準孔51を通してボルト53を挿通させてナット54により締結することで、支持部材50の側板42bに対する相対高さを変更することができる。
3個の調整孔52は、搬送方向に沿って位置が異なる状態で形成されている。図7に示すように、下側に位置する2個の調整孔52は、搬送方向に沿う位置が同じで上下方向に並ぶ状態で形成されているが、最も上側に位置する1個の調整孔52は、搬送方向下手側に少し位置がずれた状態で形成されている。従って、ボルト53を付け替えるだけで、支持部材50の側板42bに対する上下位置だけでなく搬送方向に沿う位置も合わせて変更することができる。
〔搬送方向での位置調整〕
上手側回転軸45は、搬送ケース42に対して、横向き姿勢を維持しながら搬送方向に沿って位置変更調節可能に支持されている。具体的には、上手側回転軸45を回転自在に支持する左右の支持部材50が、搬送ケース42に対して穀稈搬送方向の位置を変更調節可能に支持されている。
すなわち、図5,6,7に示すように、搬送ケース42の側板42bに形成されるボルト53が挿通可能な3個の基準孔51は、搬送方向に沿って長い長孔に形成されている。そして、3本のボルト53のうちの最搬送方向下手側のボルト53とネジ受け部材58とに亘って操作ネジ軸59が装着されている。操作ネジ軸59とボルト53とは、連結部材60を介して連結されている。連結部材60とボルト53とは、相対回転可能で且つ穀稈搬送方向に一体的に移動可能に連結されている。ネジ受け部材58は側板42bに固定されており、操作ネジ軸59は、ネジ受け部材58の両側に装着されたナット61で締め付けることにより位置固定状態で支持される。
上記したように側板42bを貫通する状態で形成される基準孔51が長孔に形成されているので、基準孔51は、ボルト53が装着される箇所を除く領域が外方に開放される状態となる。そこで、側板42bの外方側に位置する当て板57が、基準孔51を外方側から覆うように長方形状に形成されている。又、当て板57には、ボルト53の軸芯周りで回動することを規制するために、基準孔51に入り込み係合する回り止め用の規制ピン62が設けられている。このように当て板57により、基準孔51を外方側から覆うことにより、基準孔51に泥土等や細かな塵埃等が詰まり、回転ドラム46の移動調整が出来なくなることを回避している。
通常作業時は、左右の支持部材50を3個のボルト53によって搬送ケース42の側板42bに締め付けて連結する。そして、3個のボルト53を緩め状態にして、支持部材50の側板42bに対する固定を解除した状態で、支持部材50を搬送方向に沿ってスライド移動させることができる。このとき、搬送ケース42の左右の側板42bに形成される基準孔51は同じ形状の長孔であるから、上手側回転軸45が横向き姿勢を維持したまま、基準孔51の長孔の範囲内で穀稈搬送方向の位置を変更することが可能である。
このように上手側回転軸45の穀稈搬送方向の位置を変更することで、無端回動チェーン47の張力を変更調整することが可能である。従って、上記したような上手側回転軸45を穀稈搬送方向に沿って位置を変更調整可能とする構成が張力調整機構63に対応する。
しかし、無端回動チェーン47の張り具合を調整するために、上手側回転軸45の位置を変更して固定した状態において、搬送用無端回動チェーン47の張り具合が常に適切であるとは限らない。そこで、一対の無端回動チェーン47に作用するテンション機構64が備えられている。このテンション機構64は、テンション操作力を変更調整可能である。
テンション機構64について簡単に説明する。図3,5に示すように、一対の無端回動チェーン47に対して各別に作用する左右のテンション輪体65が、左右一対の揺動アーム66に各別に支持されている。左右の揺動アーム66は、搬送ケース42の左右の側板42bの内部に位置している。両側の揺動アーム66の基部は、側板42bに支軸67を介して回転可能に支持されている。
左右の揺動アーム66の揺動端同士に亘って連結軸68が取付けられ、左右のテンション輪体65が連動して揺動する。揺動アーム66は、スプリング69によって無端回動チェーン47に押圧作用するように揺動付勢される。スプリング69の付勢力は変更可能である。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、1個のボルト53に対して、側板42bに基準孔51が1個形成されるとともに、支持部材50に調整孔52が上下方向に位置を異ならせて3個形成される構成としたが、この構成に代えて、基準孔51を上下方向に位置を異ならせて3個形成し、調整孔52を1個形成する構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、上下高さ調整機構49が、支持部材50に調整孔52が上下方向に位置を異ならせて3個形成され、回転ドラム46の搬送ケース42の底面42aに対する上下高さを3段階に変更調整可能な構成としたが、3段階に限らず、例えば、調整孔52を4個以上形成して、回転ドラム46の搬送ケース42の底面42aに対する上下高さを4段階以上にわたり変更調整可能に構成してもよい。
(3)上記実施形態では、搬送ケース42に対する支持部材50の穀稈搬送方向に沿う位置を調整して無端回動チェーン47の張力を調整することが可能に構成したが、この構成に代えて、搬送ケース42に対する支持部材50の穀稈搬送方向に沿う位置を一定に維持する構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、支持部材50と側板42bとを連結するボルト53として、3個のボルト53を採用した例を示したが、2個あるいは4個以上のボルトを採用して実施してもよい。
(5)上記実施形態では、穀稈搬送装置10に搬送用の無端回動体として無端回動チェーン47が左右一対備えられる構成としたが、この構成に代えて、無端回動チェーン47が横方向に間隔をあけて3つ以上備えられる構成としてもよい。
本発明は、普通型コンバインの他、自脱型のコンバインにも適用できる。
4 脱穀装置
10 穀稈搬送装置
11 刈取部
42 搬送ケース
42a 底面
42b 側板
44 下手側回転体
46 回転ドラム
47 無端回動体
49 上下高さ調整機構
50 支持部材
51 基準孔
52 調整孔
53 ボルト
54 ナット
63 張力調整機構

Claims (3)

  1. 機体前部に設けられた刈取部と、前記刈取部の後部に接続され且つ前記刈取部にて刈取られた刈取穀稈を後方に向けて搬送する穀稈搬送装置と、前記穀稈搬送装置によって搬送された刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置とが備えられ、
    前記穀稈搬送装置に、穀稈搬送用の搬送ケースと、前記搬送ケースの搬送方向下手側に横向きの軸芯周りで回転可能に支持された下手側回転体と、前記搬送ケースの搬送方向上手側に横向きの軸芯周りで回転可能に支持された回転ドラムと、前記下手側回転体と前記回転ドラムとにわたって巻回されるとともに左右方向に間隔をあけて設けられた複数の搬送用の無端回動体とが備えられ、
    前記穀稈搬送装置は、前記無端回動体の下側張設部分と前記搬送ケースの底面との間を通して刈取穀稈を搬送するように構成され、
    前記回転ドラムの前記搬送ケースの底面に対する上下高さを3段階以上にわたり変更調整可能な上下高さ調整機構が備えられているコンバイン。
  2. 前記上下高さ調整機構は、
    前記回転ドラムの軸芯方向の両側端部に位置して、前記回転ドラムを回転可能に支持する支持部材と、前記搬送ケースの側板を貫通する基準孔と前記支持部材を貫通する調整孔との夫々を挿通するボルトと、前記ボルトに装着される締結用のナットとが備えられ、
    前記ボルトに対して、前記側板に前記基準孔が1個形成されるとともに、前記支持部材に前記調整孔が上下方向に位置を異ならせて3個以上形成され、複数の前記調整孔のいずれかに選択的に前記ボルトを挿通させて前記支持部材の前記側板に対する相対高さを変更可能に構成され、
    複数の前記調整孔は、穀稈搬送方向に沿って位置が異なる状態で形成されている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記搬送ケースに対する前記支持部材の穀稈搬送方向に沿う位置を調整して前記無端回動体の張力を調整する張力調整機構が備えられている請求項2に記載のコンバイン。
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