JP2004023954A - 可動磁石形リニアモータ用電機子ブロック、リニアモータ電機子、リニアドライブブロック、およびリニアモータ - Google Patents

可動磁石形リニアモータ用電機子ブロック、リニアモータ電機子、リニアドライブブロック、およびリニアモータ Download PDF

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Abstract

【課題】標準化が可能となり、巻線切り替えが簡単でしかも高信頼性の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロックを提供する。
【解決手段】永久磁石2に対して、移動磁界を発生させるコイル8a、8b、8cを電機子コアに巻装してなる固定子側の電機子1において、コイル8a、8b、8cが埋設される電機子コアのスロット数を6個としこれに対向する永久磁石を4個とする最少組み合わせ数とし、かつコイル8a、8b、8cは前記2つのスロットに跨るように巻装され、電機子コアの長さ方向両端には電機子コアのティース部が存在するようなコア形状とし、両端のティース幅をその他のティース幅の1/2にし、片側に位置決め凸部10aの、他方の片側に位置決め凹部10bの位置決め部をそれぞれ設けた。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、永久磁石を設けた可動子と、この永久磁石に対し移動磁界を発生させる電機子コイルを設けた固定子と、より構成されるいわゆる可動磁石形リニアモータ(moving magnet type linear motor)に関するもので、特にその電機子の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図18〜図20は従来の可動磁石形リニアモータを示す図で、図18はその側断面図、図19はその正面図、図20は図18のリニアモータ電機子の斜視図である。
図18において、1は電機子、2は永久磁石、3は磁性ヨーク、8は電機子コイル、10は電機子コアである。電機子コイル8と電機子コア10とで電機子1を構成し固定子側となっている。一方、図19に示すように、可動子は永久磁石2とこれを固定する磁性ヨーク3で構成され、これによりギャップ対向形構造を有する可動磁石形リニアモータが構成される。
また、図19において、電機子1は、固定子ベース5にボルト22で固定されており、この固定ベース5には、リニアガイド4のレール部4aが2本平行に固定されており、これに嵌合されているガイドブロック4bには、磁性ヨーク3に永久磁石2を固定させた可動体を装着したテーブル9が、摺動自在に保持されている。なお、テーブル9と磁性ヨーク73はボルト23で固定される。
図20において、31は電機子コイル(図1の8a、8b、8c参照)に給電するためのパワーラインである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこのような従来の可動磁石形リニアモータでは、下記(1)〜(3)に示すような問題があった。
(1)リニアモータの電機子はモジュラー化されていないため、ユーザの要求ストロークニーズに対して個々の対応となっていた。(すなわち、標準化ができなかった。)
(2)巻線切り替えを行う場合でも、リード線処理が複雑となり、製品の信頼性を損なうものであった。
(3)モジュラー化されていないため、可動磁石形リニアモータにおいてストロークの長大化が困難であった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、標準化が可能となり、巻線切り替えが簡単でしかも高信頼性のあるものとなり、さらに可動磁石形リニアモータのストロークの長大化が簡単にできる、低コストで高性能な可動磁石形リニアモータ用電機子ブロック、リニアモータ電機子、リニアドライブブロック、およびリニアモータを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロックの発明は、可動子に設けた永久磁石に対して移動磁界を発生させるコイルが電機子コアに巻装された固定子側の電機子において、前記コイルが埋設される電機子コアのスロット数を6個とする最少組み合わせ数とし、かつ前記コイルが前記2つのスロットに跨るように巻装され、前記電機子コアの長さ方向両端には必ず該電機子コアのティース部が存在するようなコア形状としたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロックにおいて、前記電機子コアの長さ方向両端のティース幅を、その他のティース幅の1/2にしたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロックにおいて、前記電機子コアの長さ方向両端のティースの片側に位置決め凸部、他方の片側に前記凸部と係合する位置決め凹部をそれぞれ設けたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロックにおいて、前記電機子コアの長さ方向両端のティースの片側にアリ溝形状の位置決め凸部、他方の片側に前記凸部と係合する位置決め凹部をそれぞれ設けたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロックにおいて、前記電機子の両端に接続用コネクタを配備したことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロックにおいて、前記電機子コアを個々のティースごとの分割構造にしたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロックにおいて、前記電機子のギャップ面を中心軸に対して線対称構造とした2面とすることによって磁気吸引力相殺構造にしたことを特徴とする。
請求項8記載の可動磁石形リニアモータの電機子の発明は、請求項1〜7のいずれか1項記載の電機子ブロックを複数個連結して成ることを特徴とする。
請求項9記載の可動磁石形リニアモータのリニアドライブブロックの発明は、請求項1〜7のいずれか1項記載の電機子ブロックと電機子ドライブモジュールを一体化したことを特徴とする。
請求項10記載の可動磁石形リニアモータの電機子の発明は、請求項9記載のリニアドライブブロックを複数個連結して成ることを特徴とする。
請求項11記載の可動磁石形リニアモータの発明は、請求項8又は10記載の電機子を有する固定子と、該電機子に対向して設けた永久磁石を有する可動子とから成る可動磁石形リニアモータにおいて、前記電機子コアのスロット数が6個に対して前記永久磁石が4個とされる最少組み合わせ数の倍数から成ることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、コイルが埋設される電機子コアのスロット数を6個、これに対向する永久磁石を4個の最少組み合わせ数とし、かつコイルは2つのスロットに跨るように巻装され、電機子コアの長さ方向両端には必ず電機子コアのティース部が存在するようなコア形状としているので、リニアモータの必要ストロークを構成するには、上記構造の電機子(固定子)のコア端面を合わせるように複数個、配置固定していくことで可能となる。
また、前記各電機子と電機子ドライブモジュールを一体化してリニアドライブブロックを構成したので、リニアモータの必要ストロークを構成するには、上記構造の電機子(固定子)のコア端面を合わせるように複数個、配置固定してこれらのリニアドライブブロック、通信コマンド等の手段により切り替えていくような制御方式をとることで、簡単にストロークの長大化を行うことができるようになる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面に基づいて詳しく説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態を示す可動磁石形リニアモータの側断面図、図2は図1の正面図である。なお、本発明を従来技術と同じギャップ対向形の例で説明する。
図1において、1は電機子、2は永久磁石、3は磁性ヨーク、8は電機子コイル、10は電機子コアである。電機子コイル8と電機子コア10とで電機子1を構成し、固定子となっている。一方、可動子は永久磁石2とこれを固定する磁性ヨーク3で構成され、永久磁石2が可動する可動磁石形リニアモータとなっている。
本実施の形態によれば、電機子コア10には12個のスロットが形成され、この電機子コア10に、U相、W相、V相の各電機子コイル8a、8b、8cを各々2つのスロットにまたがるように配置させたものを1つの電機子グループ(1ブロック)としている。これに対して、8個の永久磁石2が対向している。
元々は、電機子コイル8が埋設される電機子コア10のスロット数を6個としこれに対向する永久磁石2を4個とする最少組み合わせ数としている。したがって、ここでは組み合わせ数2の例を示している。
そして、電機子コイル8は2個のスロットに跨るように巻装され、電機子コア10の両端には必ず電機子コア10のティース部が存在するようなコア形状としている。
そして、電機子コア10の両端のティース幅を、その他のティース幅Wの1/2にしている(すなわち、図示では1/2W)。このようにすることにより、電機子ブロック同士を連結したときに、電機子コア10のティース幅がすべて等しくなる。
また、電機子コア10の両端のティースの片側にU形状の位置決め凸部10a、他方の片側にこの凸部と係合する位置決め凹部10bがそれぞれ設けられている。この凹凸は電機子コア10に局部的に設けられてもよいが、後述するアリ溝形状としても構わない。
そして電機子コア10の両端の1/2W幅のティースに設けられたU形状の凹凸部10a、10bを合わせることで、複数の電機子ブロック(電機子ブロック)1を正確に繋いでいくことができる。
ここで、図2は、可動磁石形構造のリニアスライダの正面図であって、図1の電機子を用いたものとなっている。電機子1は、固定子ベース5にボルト23で固定されており、この固定ベース5には、リニアガイド4のレール部4aが2本平行に固定されており、これに嵌合されているガイドブロック4bには、磁性ヨーク3に永久磁石2を固定させた可動体を装着したテーブル9が、摺動自在に保持されている。
【0006】
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2実施の形態に係るコネクタを備えたリニアモータ用電機子ブロックの斜視図、図4は図3の電機子ブロックを多連結してなるリニアモータ固定子の斜視図である。
図3において、1は電機子、7は結線基板、10は電機子コア、10bは前述のアリ溝形状位置決め凹部、6aおよび6bは本実施の形態で設けられるコネクタで、それぞれ雄、雌を構成している。また、円内の一部破断図は電機子1の構成を示す斜視図で、これにより電機子コイル8、結線基板7および電機子コア10の配置関係がわかる。
本実施の形態によれば、図3に示すように電機子1の片側面両端にはコネクタ6の雌雄6a、6bがそれぞれ固定配置されており、そしてこれらコネクタ6とリニアモータの各相電機子コイル8のリードとの接続は、ここでは一例として図2に図示の結線基板7を用いた構造としている。これは、接続回路が構成されている結線基板7に、各相電機子コイル8リードとコネクタ6を固定し、コネクタを外部に出した形で電機子を樹脂モールドして成るものである。
図3で示す構成の電機子ブロック1を用いて、図4に示すように2個の電機子ブロック1aと1bを連結する場合、一方の電機子ブロック1aのティースの片側にある位置決め凹部10bに、他の電機子ブロック1bのティースの位置決め凸部10a(図1)を嵌合し、かつコネクタ6aとコネクタ6bを接続することで、簡単・迅速・正確に連結することが可能となる。
【0007】
(第3の実施の形態)
図5は本発明の第3実施の形態に係るドライバモジュールを備えたリニアモータ用電機子ブロックの斜視図、図6は図5の電機子ブロックを多連結して成るリニアモータ固定子の斜視図である。
図5において、1は電機子、11aはドライブモジュールで、ドライブモジュール11aを電機子1と一体構造にしたのが特徴である。
そして図6にはドライバモジュールを有する電機子を複数連結してリニアドライブブロックを構成したものを示している。ドライブモジュール11には、パワーライン12用端子と、通信ライン13用コネクタがそれぞれ設けられており、図のように全ての電機子1は、パワーライン12で共通に接続されており、通信ライン13の通信コマンドにより、(1)電機子の切り替え制御、(2)速度制御、(3)位置決め制御の3つの制御コマンドを通信で送ることができる。
電機子ブロック1に図5のようなドライブモジュールを設けることにより、2個の電機子ブロック1aと1bを連結した後、簡単にパワーラインと通信ラインとを敷設することができる。
【0008】
(第4の実施の形態)
図7は本発明の第4実施の形態に係る電機子コアを分割して成る電機子ブロックを備えたリニアモータの側断面図、図8は図7のリニアモータの正面図、図9は図7のリニアモータ用電機子ブロックの一部破断斜視図である。
図7において、8a、8b、8cはそれぞれ電機子コイル、20は電機子コア、21はコア固定板であり、これらで固定子を構成している。なお、2は永久磁石、3は磁性ヨークである。
図7の電機子ブロックが図1の電機子ブロックと相違する点は、図1の電機子コア10が分割されて、分割電機子コア20の集合体となっていることと、これに伴い、分割電機子コア20を固定させるためのコア固定板21が分割電機子コア20の底部に設けられていることである。
図8は、図7のリニアモータの正面図を示している。図8において20が第4実施の形態に係る分割電機子コア20である。正面図で見る限り、図2の電機子コア10と変わらないことが分かる。
図9において、分割電機子コア20を示すために、電機子コイル8a、8b、8cは取り外された状態で描かれている。
このように電機子コア10(図1)を分割して分割電機子コア20とすることにより、電機子コアの材料歩留まりが向上し、また高速小形プレス機での抜き加工が可能となるので、生産コスト面で有利となる。
この他、分割電機子コアにすることで、図7のスロットオープニング形状がフルオープンとなっているのを半閉(セミオープン)構造にできるので、リニアモータのコギング感度をロバスト化することが可能である(ちなみに、フルオープンとセミオープンとのコギング感度は約3倍違う。フルオープンが3倍高く、製品のバラツキが大きくなる。)、といった効果が得られる。
【0009】
以上の可動磁石形リニアモータは、いわゆるギャップ対向形のものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の可動磁石形リニアモータに対しても適用することができることは言うまでもない。
例えば、電機子の両サイドに永久磁石界磁が配置される磁気吸引力相殺形リニアモータに対しても全く適用することができる。
以下に、磁気吸引力相殺形リニアモータに対して適用する場合について、簡単に説明する。図21〜図23は従来の磁気吸引力相殺形リニアモータを示す図で、図21は平面図、図22は正面図、図23は電機子の斜視図である。
図21において、1’は電機子、2は永久磁石、3は磁性ヨーク、8は電機子コイル、30は電機子コアである。電機子コイル8と電機子コア30とで電機子を構成し、固定子となっている。一方、可動子は永久磁石2とこれを固定する磁性ヨーク3で構成され、永久磁石2側が可動する。
図22において、電機子1’はコア固定板21の上に固定され、さらに固定子ベース5にボルトで固定されている。固定ベース5には、リニアガイド4のレール部が2本平行に固定されており、これに嵌合されているガイドブロックには、図の左右にある磁性ヨーク3にそれぞれ永久磁石2を電機子1’に対向させて固定させた可動体を装着したテーブル9が、摺動自在に保持されている。
図23において、31は電機子コイルに給電するパワーラインである。
ところがこのような従来の磁気吸引力相殺形可動磁石形リニアモータでは、前述のギャップ対向形可動磁石形リニアモータの場合と同じく、(1)ユーザの要求ストロークニーズに対して個々の対応となっており、(2)巻線切り替えでリード線処理が複雑となり、(3)ストロークの長大化が困難であるという問題点があった。
この問題点を解決するべく、磁気吸引力相殺形構造の可動磁石形リニアモータに適用される本発明の各実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0010】
(磁気吸引力相殺形構造の可動磁石形リニアモータにおける第1の実施の形態)
図10および図11は本実施の形態に係るリニアモータ用電機子ブロックを示す図で、図10は電機子ブロックを備えたリニアモータの平面図、図11は図10のリニアモータの正面図である。
図10において、1’は電機子、2は永久磁石、3は磁性ヨーク、8は電機子コイル、10は電機子コアである。電機子コイル8は図で上下に2組あり、同じく上下に設けられたスロットを有する電機子コア10とで電機子1’を構成し、固定子となっている。一方、可動子も上記2組の電機子コイルに対向してそれぞれ上下に設けられた永久磁石2とこれを固定する磁性ヨーク3で構成されている。
本実施の形態によれば、電機子コア10には12個のスロットが形成され、この電機子コア10に、U相、W相、V相の各電機子コイル8a、8b、8cを各々2つのスロットにまたがるように配置させたものを1つの電機子グループ(1ブロック)としている。これに対して、8個の永久磁石2が対向している。
元々は、電機子コイル8が埋設される電機子コア10のスロット数を6個としこれに対向する永久磁石2を4個とする最少組み合わせ数としている。したがって、ここでは組み合わせ数2の例を示している。
そして、電機子コイル8は2個のスロットに跨るように巻装され、電機子コア10の両端には必ず電機子コア10のティース部が存在するようなコア形状としている。
さらに、電機子コア10の両端のティース幅を、その他のティース幅Wの1/2にしている。このようにすることにより、電機子ブロック同士をを連結したときに、電機子コア10のティース幅がすべて等しくなる。
また、電機子コア10の両端のティースの片側に位置決め凸部10a、他方の片側にこの凸部と係合する位置決め凹部10bがそれぞれ設けられている。この凹凸はアリ溝形状(図11、図12の10b参照)としている。
そして電機子コア10の両端の1/2幅のティースに設けられたU形状の凹凸部を合わせることで、複数の電機子ブロック(電機子ブロック)1を正確に繋いでいくことができる(図13参照)。
図11は、可動磁石形構造のリニアスライダの正面図を示している。電機子コア10の両端のティースの片側に設けられた位置決め凹部10bが見られる。6は後述するコネクタである。
【0011】
(磁気吸引力相殺形構造の可動磁石形リニアモータにおける第2の実施の形態)
図12は第2実施の形態に係るコネクタを備えたリニアモータ用電機子ブロックの斜視図、図13は図12の電機子ブロックを多連結してなるリニアモータ固定子の斜視図である。
図12において、1’は電機子、10は電機子コア、10bは前述のアリ溝形状位置決め凹部、6aおよび6bは本実施の形態で設けられるコネクタで、それぞれ雄、雌を構成している。
本実施の形態によれば、図12に示すように電機子1’の片側面両端にはコネクタ6の雌雄がそれぞれ固定配置されており、そしてこれらコネクタ6とリニアモータの各相電機子コイル8のリードとが接続されている。このような構成にすることにより、2個の電機子ブロック1’aと1’bを連結する場合、図13に示すように、一方の電機子ブロック1’aのティースの片側にある位置決め凹部10bに、他の電機子ブロック1’bのティースの位置決め凸部10a(図10参照)を嵌合し、かつコネクタ6aとコネクタ6bを接続することで、簡単・迅速・正確に連結することが可能となる。
【0012】
(磁気吸引力相殺形構造の可動磁石形リニアモータにおける第3の実施の形態)
図14〜図16は第3の実施の形態を説明する図で、図14は本実施の形態に係るドライバモジュールを備えたリニアモータの正面図、図15はリニアモータ用電機子ブロックの斜視図、図16は図15の電機子ブロックを多連結して成るリニアモータ固定子の斜視図である。
図14および図15において、1’は電機子、11はドライブモジュールで、ドライブモジュール11を電機子1’と一体構造にしたのが特徴である。
そして図14および図15に示すように、ドライブモジュール11には、パワーライン12用端子と、通信ライン13用コネクタがそれぞれ設けられており、図のように全ての電機子1’は、パワーライン12で共通に接続されており、通信ライン13の通信コマンドにより、(1)電機子の切り替え制御、(2)速度制御、(3)位置決め制御の3つの制御コマンドを通信で送ることができる。
このように電機子ブロック1’にドライブモジュール11を設けることにより、2個の電機子ブロック1’aと1’bを図16のように連結した後、簡単にパワーラインと通信ラインとを敷設することができる。
【0013】
(磁気吸引力相殺形構造の可動磁石形リニアモータにおける第4の実施の形態)
図17は本発明の第4実施の形態に係る電機子コアを分割して成る電機子ブロックを備えたリニアモータの平面図である。
図17において、8a、8b、8cはそれぞれ電機子コイル、20は電機子コアで、固定子を構成する。また、2は永久磁石、3は磁性ヨークであり、可動子を構成している。
図17の電機子ブロックが図10の電機子ブロックと相違する点は、図10の電機子コア10が分割されて、分割電機子コア20の集合体となっていることと、これに伴い、分割電機子コア20を固定させるためのコア固定板が分割電機子コア20の底部に設けられていることである。コア固定板21の形状および機能は図7〜図9のそれと原則同じであるので、図示および説明は省略する。
【0014】
【発明の効果】
以上述べた様に、本発明によれば、可動磁石形リニアモータであればギャップ対向形リニアモータであれ磁気吸引力相殺形リニアモータであれ、いずれに対しても、電機子コイルを2つのスロットに跨るように埋設する構造とすることにより電機子コアの長さ方向両端がコア端面となり、このコア面を合わせることで、複数の電機子を精度良く配列することができる。
また、各電機子の両端にコネクタを設けることで、電機子のモジュール化が可能となり、可動磁石形構造の場合でも標準化が可能となり、ユーザはストロークを自由に選べるユーザメリットが出る。さらにメーカとしては、単一の電機子を大量に生産することで、ロットメリットが出る。このことは、生産性、在庫管理も容易になり、本リニアモータの市場性を高めることにつながるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す可動磁石形リニアモータの側断面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本発明の第2実施の形態に係るコネクタを備えたリニアモータ用電機子ブロックの斜視図である。
【図4】図3の電機子ブロックを多連結してなるリニアモータ固定子の斜視図である。
【図5】本発明の第3実施の形態に係るドライバモジュールを備えたリニアモータ用電機子ブロックの斜視図である。
【図6】図5の電機子ブロックを多連結して成るリニアモータ固定子の斜視図である。
【図7】本発明の第4実施の形態に係る電機子コアを分割して成る電機子ブロックを備えたリニアモータの側断面図である。
【図8】図7のリニアモータの正面図である。
【図9】図7のリニアモータ用電機子ブロックの斜視図である。
【図10】電機子ブロックを備えたリニアモータの平面図である。
【図11】図10のリニアモータの正面図である。
【図12】第2実施の形態に係るコネクタを備えた磁気吸引力相殺形リニアモータ用電機子ブロックの斜視図である。
【図13】図12の電機子ブロックを多連結してなるリニアモータ固定子の斜視図である。
【図14】第3の実施の形態に係るドライバモジュールを備えた磁気吸引力相殺形リニアモータの正面図である。
【図15】図14のリニアモータ用電機子ブロックの斜視図である。
【図16】図15の電機子ブロックを多連結して成るリニアモータ固定子の斜視図である。
【図17】本発明の第4実施の形態に係る電機子コアを分割して成る電機子ブロックを備えたリニアモータの平面図である。
【図18】従来の可動磁石形リニアモータの側断面図である。
【図19】図18のリニアモータの正面図である。
【図20】図18のリニアモータ電機子の斜視図である。
【図21】従来の磁気吸引力相殺形リニアモータの平面図である。
【図22】図21のリニアモータの正面図である。
【図23】図21のリニアモータの斜視図である。
【符号の説明】
1、1’ 電機子
1a、1’a 電機子ブロック
1b、1’b 電機子ブロック
1c、1’c 電機子ブロック
2 永久磁石
3 磁性ヨーク
4 リニアガイド
5 固定子ベース
6 コネクタ
7 結線基板
8 電機子コイル
9 テーブル
10、10’ 電機子コア
10a 位置決め凸部
10b 位置決め凹部
11 ドライブモジュール
20 分割電機子コア
21 コア固定板

Claims (11)

  1. 可動子に設けた永久磁石に対して移動磁界を発生させる平衡多相交流巻線(以下コイルと称す)が電機子コアに巻装された固定子側の電機子において、
    前記コイルが埋設される電機子コアのスロット数を6個とする最少組み合わせ数とし、かつ前記コイルは前記2つのスロットに跨るように巻装され、前記電機子コアの長さ方向両端には必ず該電機子コアのティース部が存在するようなコア形状としたことを特徴とする可動磁石形リニアモータ用電機子ブロック。
  2. 前記電機子コアの長さ方向両端のティース幅を、その他のティース幅の1/2にしたことを特徴とする請求項1記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロック。
  3. 前記電機子コアの長さ方向両端のティースの片側に位置決め凸部、他方の片側に前記凸部と係合する位置決め凹部をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロック。
  4. 前記電機子コアの長さ方向両端のティースの片側にアリ溝形状の位置決め凸部、他方の片側に前記凸部と係合する位置決め凹部をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロック。
  5. 前記電機子の長さ方向両端に接続用コネクタを配備したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロック。
  6. 前記電機子コアを個々のティースごとの分割構造にしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロック。
  7. 前記電機子のギャップ面を中心軸に対して線対称構造とした2面とすることによって磁気吸引力相殺構造にしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の可動磁石形リニアモータ用電機子ブロック。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の電機子ブロックを複数個連結して成ることを特徴とする可動磁石形リニアモータの電機子。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項記載の電機子ブロックと電機子ドライブモジュールを一体化したことを特徴とする可動磁石形リニアモータのリニアドライブブロック。
  10. 請求項9記載のリニアドライブブロックを複数個連結して成ることを特徴とする可動磁石形リニアモータの電機子。
  11. 請求項8又は10記載の電機子を有する固定子と、該電機子に対向して設けた永久磁石を有する可動子とから成る可動磁石形リニアモータにおいて、前記電機子コアのスロット数が6個に対して前記永久磁石が4個とされる最少組み合わせ数の倍数から成ることを特徴とする可動磁石形リニアモータ。
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