JP2004023360A - 電圧比較器 - Google Patents

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Yoichi Okamoto
岡本 陽一
Junichi Naka
中 順一
Kenji Murata
村田 健治
Koji Oka
岡 浩二
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Abstract

【課題】プロセス等の条件変動に対する動作マージンを大きくする。
【解決手段】バイアス電圧、並びに第1及び第2の入力電圧に応じた信号を出力する第1の電圧比較部と、コモンモード電圧が入力電圧のコモンモード電圧にほぼ等しい第1の差動電圧を入力とし、バイアス電圧及び第1の差動電圧に応じた信号を出力する第2の電圧比較部と、コモンモード電圧が前記入力電圧のコモンモード電圧よりも第1の電源電圧から離れており、かつ、第1の差動電圧よりも大きい第2の差動電圧を入力とし、バイアス電圧及び第2の差動電圧に応じた信号を出力する第3の電圧比較部と、制御電流を出力する電流制御回路と、制御電流に応じてバイアス電圧を生成して出力するバイアス電圧発生回路とを備える。電流制御回路は、バイアス電圧発生回路が、第2及び第3の電圧比較部の出力信号の電圧差が小さくなるようなバイアス電圧を出力するように、制御電流を出力する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された電圧を比較し、その結果を出力する電圧比較器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体プロセスの微細化が急速に進んでおり、プロセス開発と回路設計とが同時に進行する状況になってきている。このため、製造時に用いられる各種プロセスパラメータが、回路設計時に用いたものと異なることが多くなっている。特に、デジタル回路に比べてプロセスパラメータの変動の影響を受け易いアナログ回路において、如何にその影響を抑制するかが重要となっている。
【0003】
図11は、従来の電圧比較器の構成を示すブロック図である。図11の電圧比較器は、電圧比較を行う電圧比較部10と、バイアス電圧発生回路130とを備えている。図2は、電圧比較部10の回路図である。また、図5は、バイアス電圧発生回路130の回路図である。バイアス電圧発生回路130は、バイアス電圧Vbias2を発生して電圧比較部10に出力し、電圧比較部10を構成するMOSトランジスタの動作点を設定する。
【0004】
電圧比較部10の動作について説明する。制御クロックVclk=VSSの場合、すなわちコンパレートモードの場合、NMOSトランジスタ21,22はOFF状態となる。すなわち、NMOSトランジスタ11〜15と、抵抗18,19とで差動増幅回路が構成される。電圧比較部10は、入力端子inp,innのそれぞれに入力された入力電圧Vinp,Vinnの電位差を増幅して、出力端子outp,outnから出力する。
【0005】
制御クロックVclk=VDDの場合、すなわちラッチモードの場合、NMOSトランジスタ21,22はON状態になり、ノードCの電圧はノードD,Eの電圧の中間の電圧に遷移するので、NMOSトランジスタ16,17はON状態になる。
【0006】
コンパレートモードからラッチモードに状態が遷移する直前において、例えば入力電圧Vinp>Vinnであるとすると、NMOSトランジスタ16のドレイン電流は、NMOSトランジスタ17のドレイン電流より大きくなる。すると、NMOSトランジスタ16のドレイン電位である出力電圧Voutnが低下し、一方、NMOSトランジスタ17のドレイン電位である出力電圧Voutpが上昇する。
【0007】
この結果、電圧比較部10は、コンパレートモードからラッチモードに状態が遷移する直前において入力端子inp,innに入力された入力電圧Vinp,Vinnの大小関係に応じて、出力端子outp,outnから出力電圧としてVDDとVDD−I・Rとの何れかを出力するという電圧比較動作を行う。ここで、NMOSトランジスタ11のドレイン電流I、抵抗18,19の抵抗値Rを用いている。
【0008】
バイアス電圧Vbias2の値は、電圧比較部10を正常に動作させる上で重要である。電圧比較器10を構成する全てのMOSトランジスタのしきい値電圧をVt=0.7V、実効ゲート・ソース間電圧をVeff=0.3Vと仮定した場合、入力電圧Vinp,Vinnの下限電圧はVt+2・Veff=1.3Vとなる。このときバイアス電圧Vbias2の下限電圧は、Vt+3・Veff=1.6Vとなる。
【0009】
バイアス電圧Vbias2の上限電圧は、少なくともラッチモード時にNMOSトランジスタ16,17がON状態となる必要があることから決定される。VDD=3Vとすると、NMOSトランジスタ16,17がON状態となるためには、ノードCの電圧値はVDD−(I・R/2+Vt)であり、2V程度となる。したがってVbias2の上限電圧は、これにNMOSトランジスタ14,15のゲート・ソース間電圧1Vを加えた電圧値であり、3V程度となる。
【0010】
実際には、ラッチモード時にNMOSトランジスタ16,17が十分ON状態となって所定のラッチ応答速度を得るために、上限電圧より低い電圧に設定する必要があり、一般にバイアス電圧Vbias2の値は、上限電圧と下限電圧の中間付近である2.5V程度に設定される。
【0011】
このように、バイアス電圧Vbias2を、バイアス部130のダイオード又は抵抗として機能するNMOSトランジスタ33、及びソースフォロアを構成するPMOSトランジスタ34のゲート・ソース間電圧の和により発生させていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の構成によると、製造時に用いられるトランジスタパラメータが設計時のものから大きくずれると、バイアス電圧の設計値とのずれが大きくなり、プロセス、電源電圧、温度等の条件変動に対する動作マージンが減少する。例えば、バイアス電圧Vbias2が低くなり過ぎると、NMOSトランジスタ12,13が飽和領域から線形領域で動作するようになって、差動利得が低下するため、比較精度が劣化する。逆にバイアス電圧Vbias2が高くなりすぎると、ラッチモード時にNMOSトランジスタ16,17が十分にON状態となることができず、ラッチ応答速度が低下する、という問題があった。
【0013】
また、電圧比較部10のノードC,D間及びノードC,E間の電位差が大きい程、コンパレートモードからラッチモードに遷移したときのラッチ応答速度を高速化できる。このためにはバイアス電圧Vbias2をできるだけ低く設定する必要がある。しかし、従来の構成によると、バイアス電圧Vbias2をNMOSトランジスタ12,13が飽和領域から大きく外れない範囲の低い電圧値に設定しようとしても、プロセス、電源電圧、温度等の条件の変動マージンを確保する必要があるために、回路の持つ最大のラッチ応答速度を利用することが困難であるという問題があった。
【0014】
本発明は、プロセス、電源電圧、温度等の条件変動に対する動作マージンが大きい電圧比較器を提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明は、プロセス、電源電圧、温度等の所定の範囲において、ラッチ応答速度が高速である電圧比較器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1の発明が講じた手段は、電圧比較器として、バイアス電圧、並びに第1及び第2の入力電圧に応じた信号を出力する第1の電圧比較部と、コモンモード電圧が前記第1及び第2の入力電圧のコモンモード電圧にほぼ等しい第1の差動電圧を入力とし、前記バイアス電圧及び前記第1の差動電圧に応じた信号を出力する第2の電圧比較部と、コモンモード電圧が前記第1及び第2の入力電圧のコモンモード電圧よりも第1の電源電圧から離れており、かつ、前記第1の差動電圧よりも大きい第2の差動電圧を入力とし、前記バイアス電圧及び前記第2の差動電圧に応じた信号を出力する第3の電圧比較部と、制御電流を出力する電流制御回路と、前記制御電流に応じて前記バイアス電圧を生成して出力するバイアス電圧発生回路とを備え、前記電流制御回路は、前記バイアス電圧発生回路が、前記第2の電圧比較部が出力する信号の電圧と前記第3の電圧比較部が出力する信号の電圧との差が小さくなるような前記バイアス電圧を出力するように、前記制御電流を出力するものであり、前記第1の電圧比較部は、ソースに前記第1の電源電圧が与えられ、ゲートに所定の電圧が与えられた第1のMOS(metal oxide semiconductor)トランジスタと、ソースが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記第1の入力電圧が与えられた第2のMOSトランジスタと、ソースが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記第2の入力電圧が与えられた第3のMOSトランジスタと、ソースが前記第2のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第4のMOSトランジスタと、ソースが前記第3のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第5のMOSトランジスタと、一端が前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、他端に第2の電源電圧が与えられた第1の抵抗性素子と、一端が前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続され、他端に前記第2の電源電圧が与えられた第2の抵抗性素子と、ドレインが前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続された第6のMOSトランジスタと、ドレインが前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、ソースが第6のMOSトランジスタのソースに接続された第7のMOSトランジスタと、前記第6のMOSトランジスタのソースと前記第2のMOSトランジスタのドレインとの間、及び前記第6のMOSトランジスタのソースと前記第3のMOSトランジスタのドレインとの間を、制御クロックに応じて導通させるスイッチ回路とを有するものであり、前記第2の電圧比較部は、ゲートに前記第1の差動電圧の一方の信号が入力された第8のMOSトランジスタと、ゲートに前記第1の差動電圧の他方の信号が入力された第9のMOSトランジスタと、ソースが前記第8のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第10のMOSトランジスタと、ソースが前記第9のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第11のMOSトランジスタとを有するものであり、前記第3の電圧比較部は、ゲートに前記第2の差動電圧の一方の信号が入力された第12のMOSトランジスタと、ゲートに前記第2の差動電圧の他方の信号が入力された第13のMOSトランジスタと、ソースが前記第12のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第14のMOSトランジスタと、ソースが前記第13のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第15のMOSトランジスタとを有するものである。
【0017】
請求項1の発明によると、第2の電圧比較部に入力される第1の差動電圧に比べ、第3の電圧比較部に入力される第2の差動電圧は大きいので、第2及び第3の電圧比較部を構成するMOSトランジスタ等がすべて飽和領域で動作しているとすると、第2の電圧比較部の差動出力よりも第3の電圧比較部の差動出力は大きい。
【0018】
また、第1の差動電圧のコモンモード電圧である第1のコモンモード電圧に比べ、第2の差動電圧のコモンモード電圧である第2のコモンモード電圧は第2の電源電圧に近い。このため、バイアス電圧が第1の電源電圧に近づいていくとすると、第3の電圧比較部の第8及び第9のMOSトランジスタは、第2の電圧比較部のものよりも先にその動作が飽和領域から線形領域に遷移し、差動利得が減少していき、ついには第2の電圧比較部と第3の電圧比較部の出力電圧が同じになる。
【0019】
電流制御回路は、第2及び第3の電圧比較部の出力電圧の差に応じて、前記バイアス電圧発生回路が、第2の電圧比較部が出力する信号の電圧と第3の電圧比較部が出力する信号の電圧との差が小さくなるバイアス電圧を出力するように、制御電流を出力する。このため、第2及び第3の電圧比較部の出力電圧が同じになり、バイアス電圧は安定する。
【0020】
このとき、第2の電圧比較部の第8及び第9のMOSトランジスタは飽和領域で動作する。したがって、第2の電圧比較部の第8及び第9のMOSトランジスタは電流制御回路の制御範囲において常に飽和領域で動作する。第1の電圧比較部と第2の電圧比較部とのコモンモード電圧は等しく設定されているので、第1の電圧比較部の第2及び第3のMOSトランジスタも同様に常に飽和領域で動作することができる。
【0021】
また、請求項2の発明は、電圧比較器として、バイアス電圧、並びに第1及び第2の入力電圧に応じた信号を出力する第1の電圧比較部と、コモンモード電圧が前記第1及び第2の入力電圧のコモンモード電圧にほぼ等しい第1の差動電圧を入力とし、前記バイアス電圧に関わらず、前記第1の差動電圧に応じた信号を出力する第2の電圧比較部と、コモンモード電圧が前記第1及び第2の入力電圧のコモンモード電圧にほぼ等しく、かつ、前記第1の差動電圧よりも大きい第2の差動電圧を入力とし、前記バイアス電圧及び前記第2の差動電圧に応じた信号を出力する第3の電圧比較部と、制御電流を出力する電流制御回路と、前記制御電流に応じて前記バイアス電圧を生成して出力するバイアス電圧発生回路とを備え、前記電流制御回路は、前記バイアス電圧発生回路が、前記第2の電圧比較部が出力する信号の電圧と前記第3の電圧比較部が出力する信号の電圧との差が小さくなるような前記バイアス電圧を出力するように、前記制御電流を出力するものであり、前記第1の電圧比較部は、ソースに第1の電源電圧が与えられ、ゲートに所定の電圧が与えられた第1のMOSトランジスタと、ソースが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記第1の入力電圧が与えられた第2のMOSトランジスタと、ソースが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記第2の入力電圧が与えられた第3のMOSトランジスタと、ソースが前記第2のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第4のMOSトランジスタと、ソースが前記第3のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第5のMOSトランジスタと、一端が前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、他端に第2の電源電圧が与えられた第1の抵抗性素子と、一端が前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続され、他端に前記第2の電源電圧が与えられた第2の抵抗性素子と、ドレインが前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続された第6のMOSトランジスタと、ドレインが前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、ソースが第6のMOSトランジスタのソースに接続された第7のMOSトランジスタと、前記第6のMOSトランジスタのソースと前記第2のMOSトランジスタのドレインとの間、及び前記第6のMOSトランジスタのソースと前記第3のMOSトランジスタのドレインとの間を、制御クロックに応じて導通させるスイッチ回路とを備えたものであり、前記第3の電圧比較部は、ゲートに前記第2の差動電圧の一方の信号が入力された第8のMOSトランジスタと、ゲートに前記第2の差動電圧の他方の信号が入力された第9のMOSトランジスタと、ソースが前記第8のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第10のMOSトランジスタと、ソースが前記第9のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第11のMOSトランジスタとを有するものである。
【0022】
請求項2の発明によると、第2の差動電圧は第1の差動電圧より大きいので、第3の電圧比較部を構成するMOSトランジスタ等がすべて飽和領域で動作しているとすると、第3の電圧比較部の出力電圧は第2の電圧比較部よりも大きい。また、第2の電圧比較部の出力電圧は、バイアス電圧に依らずほぼ一定の電圧となる。バイアス電圧が第1の電源電圧に近づいていくとすると、第3の電圧比較部の第8及び第9のMOSトランジスタは、その動作が飽和領域から線形領域に遷移し、差動利得が低下していく。そして、あるバイアス電圧において、第2の電圧比較部と第3の電圧比較部の出力電圧が同じになる。
【0023】
電流制御回路は、第2及び第3の電圧比較部の出力電圧差に応じて、前記バイアス電圧発生回路が、第2の電圧比較部が出力する信号の電圧と第3の電圧比較部が出力する信号の電圧との差が小さくなるバイアス電圧を出力するように、制御電流を出力する。この結果、第1の電圧比較部の第2及び第3のMOSトランジスタは飽和領域と線形領域との境界付近で動作することができる。
【0024】
また、請求項3の発明では、請求項1又は2に記載の電圧比較器において、前記電流制御回路は、当該電流制御回路に入力された信号に応じて差動電圧を出力する差動増幅回路と、前記差動増幅回路の出力段の2つのMOSトランジスタのそれぞれと第1及び第2のカレントミラー回路を構成する2つのMOSトランジスタと、前記第1のカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタを流れる電流に対する第3のカレントミラー回路を構成する2つのMOSトランジスタとを備え、かつ、前記第2のカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタを流れる電流と、前記第3のカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタを流れる電流との和を前記制御電流として出力するように構成されているものである。
【0025】
請求項3の発明によると、電流制御回路に入力された信号に応じて求められた差動電圧を制御電流に変換することができる。このため、第2及び第3の電圧比較部が出力する電圧の差を検出して、この電圧の差が小さくなるようなバイアス電圧をバイアス電圧発生回路が出力するように、制御電流を出力することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0027】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電圧比較器のブロック図である。図1の電圧比較器は、第1の電圧比較部10と、バイアス部100とを備えている。バイアス部100は、第2の電圧比較部110と、第3の電圧比較部120と、バイアス電圧発生回路130と、電流制御回路140とを備えている。
【0028】
電圧比較部10の入力端子inp,innには、それぞれ比較対象となる入力電圧Vinp,Vinnが入力されている。電圧比較部10の制御クロック端子clk及びバイアス入力端子bias2iには、それぞれ制御クロックVclk及びバイアス電圧Vbias2が入力されている。また、電圧比較部10は、正出力端子outp及び負出力端子outnのそれぞれから、比較結果として出力電圧Voutp,Voutnを出力する。
【0029】
電圧比較部110,120は、電圧比較部10と同様に構成されている。電圧比較部110は、その正出力端子outpから電圧Vd1opを電流制御回路140の正入力端子inp20に出力している。電圧比較部120は、その正出力端子outpから電圧Vd2opを電流制御回路140の負入力端子inn20に出力している。
【0030】
電流制御回路140は、その出力端子out20から制御電流Ictlをバイアス電圧発生回路130に出力している。バイアス電圧発生回路130は、バイアス電圧Vbias2を電圧比較部10,110,120のそれぞれのバイアス入力端子bias2iに出力している。
【0031】
図2は、図1の入力電圧を比較する電圧比較部10の回路図である。電圧比較部10は、NMOSトランジスタ11,12,13,14,15,16,17と、抵抗18,19と、スイッチ回路20とを備えている。スイッチ回路20は、NMOSトランジスタ21,22を備えている。ここでは電圧比較部10について説明するが、電圧比較部110,120も同様に構成されている。なお、抵抗18,19としては、ほぼ抵抗としての特性を持つものであれば、どのような素子であってもよい。
【0032】
NMOSトランジスタ11のソースには第1の電源電圧としての接地電圧VSSが与えられ、ゲートには所定のバイアス電圧Vbias1が与えられており、NMOSトランジスタ11は定電流源として動作する。NMOSトランジスタ12,13のソースは、NMOSトランジスタ11のドレインに接続されている。NMOSトランジスタ12,13のゲートは、それぞれ電圧比較部10の正入力端子inp、負入力端子innとなっている。
【0033】
NMOSトランジスタ14,15のソースは、それぞれNMOSトランジスタ12,13のドレインに接続されている。NMOSトランジスタ14,15のゲートは、バイアス入力端子bias2iとなっていて、バイアス部100が出力したバイアス電圧Vbias2が入力される。NMOSトランジスタ14,15は、NMOSトランジスタ12,13に対してカスコード回路を構成する。
【0034】
抵抗18の一端はNMOSトランジスタ14のドレインに接続され、他端には電源電圧VDDが与えられている。抵抗19の一端はNMOSトランジスタ15のドレインに接続され、他端には第2の電源電圧VDDが与えられている。
【0035】
NMOSトランジスタ16のゲートは、NMOSトランジスタ15のドレイン(以下では、ノードBと称する)に接続され、ドレインは、NMOSトランジスタ14のドレイン(以下では、ノードAと称する)に接続されている。NMOSトランジスタ17のゲートはノードAに接続され、ドレインはノードBに接続されている。
【0036】
NMOSトランジスタ16のソースは、NMOSトランジスタ17のソース(以下では、ノードCと称する)に接続されている。NMOSトランジスタ21,22のドレインはノードCに接続され、ゲートには制御クロックVclkが与えられている。NMOSトランジスタ21,22のソースは、それぞれノードD,Eに接続されている。
【0037】
ノードA,Bは、それぞれ電圧比較部10の負出力端子outn、正出力端子outpとなっている。電圧比較部10は、正入力端子inp及び負入力端子innに入力された信号の比較結果として、負出力端子outn、正出力端子outpのそれぞれから出力電圧Voutn,Voutpを出力する。
【0038】
図3は、図1の電流制御回路140の構成を示す回路図である。電流制御回路140は、NMOSトランジスタ141,142,143,144,171,172と、PMOSトランジスタ173,174と、差動増幅回路150,160とを備えている。差動増幅回路150と160とは、同様に構成されている。
【0039】
NMOSトランジスタ141,142は、いずれも、ソースに接地電圧VSSが与えられ、ゲートにバイアス電圧Vbias20が与えられており、定電流源として動作する。
【0040】
NMOSトランジスタ143は、ソースがNMOSトランジスタ141のドレインに接続され、ゲートが電流制御回路140の正入力端子inp20となっている。NMOSトランジスタ144は、ソースがNMOSトランジスタ142のドレインに接続され、ゲートが電流制御回路140の負入力端子inn20となっている。NMOSトランジスタ143,144のドレインには、電源電圧VDDが与えられている。NMOSトランジスタ143,144は、それぞれNMOSトランジスタ141,142とでソースフォロアを構成している。
【0041】
NMOSトランジスタ143,144のソースは、それぞれ差動増幅回路150の正入力端子inp30、負入力端子inn30に接続されている。差動増幅回路150は、その出力信号を次段の差動増幅回路160に出力している。
【0042】
差動増幅器160は、その出力信号を、正出力端子outp30、負出力端子outn30のそれぞれからPMOSトランジスタ173,174のゲートに出力している。PMOSトランジスタ173のドレインは、NMOSトランジスタ171のゲート及びドレインに接続され、PMOSトランジスタ174のドレインは、NMOSトランジスタ172のドレインに接続されている。PMOSトランジスタ173,174のソースには、電源電圧VDDが与えられている。
【0043】
NMOSトランジスタ171,172のソースには、接地電圧VSSが与えられている。NMOSトランジスタ172は、そのゲートがNMOSトランジスタ171のゲートに接続され、NMOSトランジスタ171とでカレントミラーを構成している。また、NMOSトランジスタ172のドレインは、電流制御回路140の出力端子out20となっている。
【0044】
図4は、図3の差動増幅回路150の構成を示す回路図である。差動増幅回路150は、NMOSトランジスタ151,152,153と、PMOSトランジスタ154,155とを備えている。
【0045】
NMOSトランジスタ151のソースには、接地電圧VSSが与えられ、ゲートには、バイアス電圧Vbias30が与えられている。NMOSトランジスタ151のドレインは、NMOSトランジスタ152,153のソースに接続されている。NMOSトランジスタ151は、電流源として動作し、ドレイン・ソース間に電流I30を流している。
【0046】
NMOSトランジスタ152,153のドレインは、それぞれPMOSトランジスタ154,155のドレインに接続されている。NMOSトランジスタ152,153のゲートは、それぞれ差動増幅回路150の正入力端子inp30、負入力端子inn30となっている。
【0047】
PMOSトランジスタ154のゲートは、そのドレインに接続されており、差動増幅回路150の正出力端子outp30となっている。PMOSトランジスタ155のゲートは、そのドレインに接続されており、差動増幅回路150の負出力端子outn30となっている。PMOSトランジスタ154,155のソースには、電源電圧VDDが与えられている。
【0048】
図5は、図1のバイアス電圧発生回路130の回路図である。バイアス電圧発生回路130は、電流源31と、PMOSトランジスタ32,34,35,36と、NMOSトランジスタ33とを備えている。
【0049】
PMOSトランジスタ32のドレイン及びゲートは、電流源31の一端に接続され、ソースには、電源電圧VDDが与えられている。電流源31の他端には接地電圧VSSが与えられている。電流源31は、PMOSトランジスタ32のドレインから流れ出す向きに電流を流す。PMOSトランジスタ35,36は、ゲートがPMOSトランジスタ32のゲートに接続され、ソースに電源電圧VDDが与えられている。PMOSトランジスタ35,36は、PMOSトランジスタ32とカレントミラーを構成する。
【0050】
NMOSトランジスタ33は、ソースに接地電圧VSSが与えられ、ゲート及びドレインがPMOSトランジスタ35のドレインに接続され、ダイオード又は抵抗として動作する。PMOSトランジスタ34は、ドレインに接地電圧VSSが与えられ、ソースがPMOSトランジスタ36のドレインに接続され、ゲートがNMOSトランジスタ33のドレインに接続されている。PMOSトランジスタ34は、PMOSトランジスタ36とソースフォロアを構成する。
【0051】
電流制御回路140が出力する制御電流Ictlは、NMOSトランジスタ33のドレインに与えられている。バイアス電圧発生回路130は、PMOSトランジスタ36のドレインからバイアス電圧Vbias2を出力する。
【0052】
電圧比較部10の動作について説明する。電圧比較部10は、制御クロックVclk=VSSのときコンパレートモード、Vclk=VDDのときラッチモードで動作する。この2つのモードは制御クロックVclkに従って、所定の時間毎に交互に繰り返される。
【0053】
制御クロックVclk=VSSの場合、すなわちコンパレートモードの場合、NMOSトランジスタ21,22はOFF状態となる。電流源として機能しているNMOSトランジスタ11のドレイン電流は、抵抗18、NMOSトランジスタ14,12又は抵抗19、NMOSトランジスタ15,13を介して流れ、NMOSトランジスタ16,17には流れない。
【0054】
すなわち、NMOSトランジスタ11〜15と、抵抗18,19とで差動増幅回路が構成され、電圧比較部10は、入力端子inp、innのそれぞれに入力された入力電圧Vinp,Vinnの差を増幅して、出力端子outp,outnから出力電圧Voutp,Voutnとして出力する。このときノードCの電圧は、ノードA,Bの電圧のうち、コンパレートモードの間に到達した最大電圧からNMOSトランジスタ16,17のしきい値電圧だけ低い電圧にほぼ等しくなり、NMOSトランジスタ16,17はOFF状態となる。
【0055】
制御クロックVclk=VDDの場合、すなわちラッチモードの場合、NMOSトランジスタ21,22はON状態になり、NMOSトランジスタ16,17,21,22を介してノードA,BとノードD,Eとの間に電流パスが形成される。
【0056】
コンパレートモードからラッチモードに状態が遷移する直前において、入力電圧Vinp>Vinnのとき、出力電圧Voutp>Voutnとなって電位差が増幅される。ラッチモードに切り替わると、NMOSトランジスタ21,22はOFF状態からON状態に遷移し、ノードCの電圧はノードD,Eの電圧の中間の電圧に遷移し、NMOSトランジスタ16,17はON状態になる。
【0057】
出力電圧VoutpはNMOSトランジスタ16のゲート電圧、出力電圧VoutnはNMOSトランジスタ17のゲート電圧であるので、NMOSトランジスタ16のドレイン電流は、NMOSトランジスタ17のドレイン電流より大きくなる。したがって、NMOSトランジスタ16のドレイン電位である出力電圧Voutnが低下し、一方、NMOSトランジスタ17のドレイン電位である出力電圧Voutpが上昇する。
【0058】
出力電圧Voutpの上昇が出力電圧Voutnの低下を促し、逆に出力電圧Voutnの低下が出力電圧Voutpの上昇を促すという相互作用により、出力電圧Voutp,Voutnは、Voutp=VDD、Voutn=VDD−I・Rに収束していく。ここで、NMOSトランジスタ11のドレイン電流I、抵抗18,19の抵抗値Rを用いている。
【0059】
なお、ラッチモード開始直前においてVinp<Vinnの場合は、全く逆の動作によりVoutp=VDD−I・R、Voutn=VDDに収束していく。以上のように、電圧比較部10は、入力端子inp,innに入力された入力電圧Vinp,Vinnの大小関係に応じて、出力端子outp,outnから出力電圧としてVDDとVDD−I・Rとの何れかを出力する、電圧比較動作を行う。
【0060】
バイアス部100の動作について説明する。制御クロック端子clkに接地電圧VSSが与えられているので、電圧比較部110,120の動作モードはコンパレートモードに固定される。すなわち、電圧比較部110,120は、入力端子inp,innに入力された差動電圧を増幅して、出力端子outp,outnから出力する。したがって、電圧比較部110,120は、NMOSトランジスタ16,17及びスイッチ回路20を備えていなくてもよい。
【0061】
図6は、バイアス電圧Vbias2と、電圧比較部110,120のそれぞれの出力電圧Vd1op,Vd2opとの関係を示すグラフである。図6において、横軸はバイアス電圧Vbias2、縦軸は出力電圧Vd1op,Vd2opを示している。また、実線は出力電圧Vd1op、点線は出力電圧Vd2opを示している。
【0062】
ここで、電圧比較部110の入力電圧Vd1ip,Vd1inは、そのコモンモード電圧が電圧比較部10への入力電圧Vinp,Vinnのコモンモード電圧Vcom1と同じであって、かつ、入力電圧Vd1ip,Vd1inの差動電圧Vdif1は、電圧比較部110の入力ダイナミックレンジ内にあるように設定されている。
【0063】
一方、電圧比較部120の入力電圧Vd2ip,Vd2inは、そのコモンモード電圧がVcom1より電源電圧VDDに近い電圧Vcom2であって、かつ、入力電圧Vd2ip,Vd2inの差動電圧Vdif2は、差動電圧Vdif1より大きく、電圧比較部120の入力ダイナミックレンジ内にあるように設定されている。
【0064】
バイアス電圧Vbias2が、図2のNMOSトランジスタ12,13が飽和領域で動作するような電圧であれば、出力電圧Vd1op,Vd2opはバイアス電圧Vias2に関わらず一定電圧となる。差動電圧Vdif1,Vdif2の間の関係はVdif1<Vdif2であるので、出力電圧Vd1op,Vd2opの間の関係はVd1op<Vd2opとなる。
【0065】
次に、バイアス電圧Vbias2が低くなったとし、NMOSトランジスタ12、13の動作が飽和領域から線形領域に遷移していくと、出力電圧Vd1op,Vd2opは次第に減少していく。ここで、電圧比較部110,120のそれぞれのコモンモード電圧Vcom1,Vcom2の関係はVcom1<Vcom2であるので、バイアス電圧Vbias2の減少に対して、出力電圧Vd2opは出力電圧Vd1opよりも大きく減少する。
【0066】
したがって、出力電圧Vd1opとVd2opとが同じ値となるようなバイアス点αが存在する(このときのバイアス電圧Vbias2をVstaαとする)。すなわち、Vbias2>VstaαのときはVd2op>Vd1op、Vbias2<VstaαのときはVd1op>Vd2opの関係が成立する。
【0067】
次に電流制御回路140の動作について説明する。まず、トランジスタ141〜144で構成されるソースフォロアは、入力端子inp20,inn20に与えられた電圧を、それぞれトランジスタ143,144のゲート・ソース間電圧の分だけ下げた後、差動増幅回路150に出力する。差動増幅回路150は、入力された差動電圧を増幅して差動増幅回路160に出力する。差動増幅回路160も、入力された差動電圧を増幅して出力する。
【0068】
ここで、差動増幅回路160のPMOSトランジスタ154とPMOSトランジスタ173とで構成される第1のカレントミラー回路、及び差動増幅回路160のPMOSトランジスタ155とPMOSトランジスタ174とで構成される第2のカレントミラー回路は、差動増幅回路160が出力する差動電圧を電流に変換する。
【0069】
また、NMOSトランジスタ171,172で構成される第3のカレントミラー回路は、NMOSトランジスタ172のドレイン電流をPMOSトランジスタ173のドレイン電流に等しくする。したがって、PMOSトランジスタ174のドレイン電流からNMOSトランジスタ172のドレイン電流を減じた電流、すなわち、PMOSトランジスタ174のドレイン電流からPMOSトランジスタ173のドレイン電流を減じた電流が、出力端子out20から制御電流Ictlとしてバイアス電圧発生回路130に出力される。
【0070】
図7は、電流制御回路140に与えられる入力差動電圧ΔVdopと、電流制御回路140が出力する制御電流Ictlとの関係を示すグラフである。図7において、横軸は電流制御回路140の入力端子inp20,inn20に与えられる入力差動電圧ΔVdop(=Vd1op−Vd2op)、縦軸は制御電流Ictlを示している。制御電流Ictlは、出力端子out20から流れ出す電流が正であるとする。
【0071】
制御電流Ictlの値は、入力差動電圧ΔVdopが、2段縦続に接続された差動増幅回路150,160を総合した回路の入力のダイナミックレンジよりも低い場合は−I30であり、高い場合は+I30である。入力差動電圧ΔVdopがこのダイナミックレンジ内にある場合には、制御電流Ictlの値は−I30〜+I30の間の値となる。
【0072】
次に、バイアス電圧発生回路130の動作について説明する。まず、電流源31の電流は、PMOSトランジスタ32を介して、カレントミラーを構成するPMOSトランジスタ35,36により所定の比でミラーされる。PMOSトランジスタ35により生じた電流は、ダイオード接続されたPMOSトランジスタ33を流れ、その電流値に応じたゲート・ソース間電圧Vgs33が生じる。PMOSトランジスタ36により生じた電流は、ソースフォロアを構成するPMOSトランジスタ34を流れ、その電流値に応じたゲート・ソース間電圧Vgs34が生じる。
【0073】
したがって、バイアス電圧発生回路130が出力するバイアス電圧Vbias2は、電圧Vgs33と電圧Vgs34との和として出力される。このバイアス電圧Vbias2は、電圧比較部10,110,120のNMOSトランジスタ14,15のゲートに与えられる。
【0074】
バイアス電圧Vbias2の値は、入力電圧Vinp,Vinn間の差が、目標とする比較精度程度である場合において、NMOSトランジスタ12,13,14,15が飽和領域で動作するように設定される。これにより、電圧比較部10は、上述の電圧比較動作を正常に行うことが可能となる。
【0075】
MOSトランジスタのしきい値電圧や相互コンダクタンスを始めとするデバイスパラメータは、プロセス、電源電圧、温度等の条件変動の影響によって大きく変化する。バイアス電圧発生回路130はMOSトランジスタで構成されているので、制御電流Ictlが与えられない場合、すなわち、バイアス電圧発生回路130が単独で発生するバイアス電圧Vbias2は、各種の条件によって変動する。
【0076】
バイアス電圧Vbias2<Vstaαの場合には、電圧Vd1op>Vd2opとなるので(図6を参照)、電流制御回路140は、制御電流IctlをΔVdopの大きさに応じた正の電流として出力する(図7を参照)。この制御電流Ictlは、バイアス電圧発生回路130のPMOSトランジスタ35とNMOSトランジスタ33との接続ノードに入力される。この場合、制御電流Ictlはバイアス電圧発生回路130に流れ込む方向であるので、NMOSトランジスタ33のゲート・ソース電圧Vgs33は高くなり、バイアス電圧Vbias2も電圧Vgs33の増加分だけ高くなる。すなわち、バイアス電圧Vbias2は電圧Vstaαに近づく。
【0077】
バイアス電圧Vbias2>Vstaαの場合には、逆にバイアス電圧Vbias2が低くなって、電圧Vstaαに近づく。
【0078】
言い換えると、バイアス電圧発生回路130が出力するバイアス電圧Vbias2が電圧Vstaαからずれると、電流制御回路140は、バイアス電圧Vbias2と電圧Vstaαとの差に応じてバイアス電圧Vbias2が電圧Vstaαに近づくように制御電流Ictlを制御して、バイアス電圧発生回路130に出力する。
【0079】
このため、出力電圧Vd1op、Vd2opが図6の関係となるように電圧比較部110,120への入力電圧Vd1ip,Vd1in,Vd2ip,Vd2inを設定すれば、バイアス電圧Vbias2は電圧Vstaαになる。このとき、電圧比較部110,120のそれぞれの出力電圧Vd1op,Vd2opは、ほぼ等しい値となっている。
【0080】
また、このとき、入力電圧Vd1ip,Vd1inが与えられる、電圧比較部110のNMOSトランジスタ12,13は飽和領域で動作する。したがって、電圧比較部110とコモンモード電圧が同じである電圧比較部10のNMOSトランジスタ12,13も飽和領域で動作する。電圧比較部10のNMOSトランジスタ12,13の飽和の深さは、図6の点αの位置によって定まる。点αの位置は、コモンモード電圧Vcom1,Vcom2の値によってほぼ決まるので、飽和の深さを制御することは容易に行うことができる。
【0081】
このように、本実施形態によれば、バイアス発生回路130が出力するバイアス電圧Vbias2は、電圧比較部10のNMOSトランジスタ12,13が飽和領域で動作するような電圧値Vstaαなるように制御される。このため、バイアス電圧Vbias2が低すぎて、電圧比較部10のNMOSトランジスタ12,13の動作点が飽和領域から線形領域に遷移して差動利得が低下し、電圧比較の精度が劣化することがない。また、バイアス電圧Vbias2が高すぎて、ラッチモード時にNMOSトランジスタ16,17が十分に導通状態となることができずにラッチ応答速度が低下することがない。したがって、プロセス、電源電圧、温度等の条件変動に対する電圧比較器の動作マージンを大きくすることができる。
【0082】
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態に係る電圧比較器のブロック図である。図8の電圧比較器は、電圧比較部10と、バイアス部200とを備えている。バイアス部200は、図1のバイアス部100において、電圧比較部110を第2の電圧比較部としての差動増幅回路210に置き換えたものである。図1の電圧比較器と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0083】
図9は、図8の差動増幅回路210の構成を示す回路図である。差動増幅回路210は、NMOSトランジスタ211,212,213と、抵抗218,219とを備えている。NMOSトランジスタ211〜213は、それぞれ図2のNMOSトランジスタ11〜13と同様のものであり、抵抗218,219は、それぞれ図2の抵抗18,19と同様のものである。
【0084】
NMOSトランジスタ211のソースには接地電圧VSSが与えられ、ゲートにはバイアス電圧Vbias1が与えられている。NMOSトランジスタ211は、電流源として動作する。NMOSトランジスタ212,213のソースはNMOSトランジスタ211のドレインに接続されている。NMOSトランジスタ212のゲート及びドレインはそれぞれ差動増幅回路210の正入力端子inp2及び負出力端子outn2となっている。NMOSトランジスタ213のゲート及びドレインはそれぞれ差動増幅回路210の負入力端子inn2及び正出力端子outp2となっている。抵抗218の一端はNMOSトランジスタ212のドレインに接続され、他端には電源電圧VDDが与えられている。
【0085】
抵抗219の一端はNMOSトランジスタ213のドレインに接続され、他端には電源電圧VDDが与えられている。差動増幅回路210は、その正出力端子outp2から出力電圧Vd3opを電流制御回路140に出力する。
【0086】
バイアス部200の動作について説明する。図10は、バイアス電圧Vbias2に対する、差動増幅回路210の出力電圧Vd3op及び電圧比較部120の出力電圧Vd4opの関係を示すグラフである。図10において、横軸はバイアス電圧Vbias2、縦軸は出力電圧Vd3op,Vd4opを示している。また、実線は出力電圧Vd3op、点線は出力電圧Vd4opを示している。
【0087】
ここで、差動増幅回路210の入力電圧Vd3ip,Vd3inは、そのコモンモード電圧が電圧比較部10への入力電圧Vinp,Vinnのコモンモード電圧Vcom1と同じであって、かつ、入力電圧Vd3ip,Vd3inの差動電圧Vdif3は、差動増幅回路210の入力ダイナミックレンジ内にあるように設定されている。
【0088】
一方、電圧比較部120の入力電圧Vd4ip,Vd4inは、そのコモンモード電圧がVcom1であって、かつ、入力電圧Vd4ip,Vd4inの差動電圧Vdif4は、差動電圧Vdif3より大きく、電圧比較部120の入力ダイナミックレンジ内にあるように設定されている。
【0089】
差動増幅回路210は、図2のNMOSトランジスタ14,15に相当するトランジスタを備えておらず、カスコード構成となっていないので、その出力電圧Vd3opはバイアス電圧Vbias2に関わらず一定電圧となる。一方、電圧比較部120については、バイアス電圧Vbias2がNMOSトランジスタ12,13が飽和領域で動作するような値であれば、出力電圧Vd4opはバイアス電圧Vias2に関わらず一定電圧となる。差動電圧の関係はVdif3<Vdif4であるので、出力電圧Vd3op,Vd4opの間の関係はVd3op<Vd4opとなる。
【0090】
このとき、制御電流Ictlは負の向きとなるので、バイアス電圧Vbias2が低くなる。すると、電圧比較部120のNMOSトランジスタ12,13の動作が飽和領域から線形領域に遷移していき、出力電圧Vd4opは次第に減少していく。
【0091】
したがって、出力電圧Vd3opとVd4opとが同じ値となるようなバイアス点βが存在する(このときのバイアス電圧Vbias2をVstaβとする)。すなわちVbias2>VstaβのときはVd4op>Vd3op、Vbias2<VstaβのときはVd3op>Vd4opの関係が成立する。
【0092】
第1の実施形態と同様に、バイアス電圧発生回路130が出力するバイアス電圧Vbias2が電圧Vstaβからずれると、電流制御回路140は、バイアス電圧Vbias2と電圧Vstaβとの差に応じてバイアス電圧Vbias2が電圧Vstaβに近づくように制御電流Ictlを制御して、バイアス電圧発生回路130に出力する。
【0093】
このため、出力電圧Vd3op,Vd4opが図10の関係となるように差動増幅回路210及び電圧比較部120への入力電圧Vd3ip,Vd3in,Vd4ip,Vd4inを設定すれば、バイアス電圧Vbias2は電圧Vstaβになる。このとき、差動増幅回路210及び電圧比較部120のそれぞれの出力電圧Vd3op,Vd4opは、ほぼ等しい値となっている。
【0094】
また、このとき、電圧比較部120のNMOSトランジスタ12,13は、飽和領域と線形領域の境界付近で動作する。したがって、電圧比較部120とコモンモード電圧が同じである電圧比較部10のNMOSトランジスタ12,13も、同様に飽和領域と線形領域の境界付近で動作する。電圧比較部10のNMOSトランジスタ12,13の動作領域は、図8の点βの位置によって定まる。点βの位置は、差動電圧Vdif3,Vdif4の値によってほぼ決まるので、これらのトランジスタが動作する領域を制御することは容易に行うことができる。
【0095】
このように、本実施形態によれば、バイアス発生回路130が出力するバイアス電圧Vbias2は、電圧比較部10のNMOSトランジスタ12,13が飽和領域と線形領域の境界付近で動作するような電圧値Vstaβなるように制御される。このため、バイアス電圧Vbias2を低くして、電圧比較部10におけるノードCとノードDとの間、ノードCとノードEとの間の電位差を大きくし、電圧比較部10がコンパレートモードからラッチモードに遷移したときのラッチ応答速度が高速になるようにする場合において、NMOSトランジスタ12,13が飽和領域から大きく外れない範囲で動作するようにすることができる。したがって、プロセス、電源電圧、温度等が変動しても、所定の範囲内であれば、回路の持つ最大のラッチ応答速度を利用することができる。
【0096】
なお、以上の実施形態においては、第1及び第2の電源電圧として接地電圧VSS及び電源電圧VDDをそれぞれ用いたが、第1及び第2の電源電圧として電源電圧VDD及び接地電圧VSSをそれぞれ用いるようにしてもよい。この場合は、NMOSトランジスタをPMOSトランジスタに、PMOSトランジスタをNMOSトランジスタに置き換えればよい。
【0097】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、プロセス、電源電圧、温度等の条件変動に対する動作マージンの広い電圧比較器を実現することができる。また、ラッチ応答速度が高速である電圧比較器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電圧比較器のブロック図である。
【図2】図1の入力電圧を比較する電圧比較部の回路図である。
【図3】図1の電流制御回路の構成を示す回路図である。
【図4】図3の差動増幅回路の構成を示す回路図である。
【図5】図1のバイアス電圧発生回路の回路図である。
【図6】バイアス電圧と、電圧比較部の出力電圧Vd1op,Vd2opとの関係を示すグラフである。
【図7】電流制御回路に与えられる入力差動電圧ΔVdopと、電流制御回路が出力する制御電流Ictlとの関係を示すグラフである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る電圧比較器のブロック図である。
【図9】図8の差動増幅回路の構成を示す回路図である。
【図10】バイアス電圧に対する、差動増幅回路の出力電圧Vd3op及び電圧比較部の出力電圧Vd4opの関係を示すグラフである。
【図11】従来の電圧比較器の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 第1の電圧比較部
11 NMOSトランジスタ(第1のMOSトランジスタ)
12 NMOSトランジスタ(第2、第8、第12のMOSトランジスタ)
13 NMOSトランジスタ(第3、第9、第13のMOSトランジスタ)
14 NMOSトランジスタ(第4、第10、第14のMOSトランジスタ)
15 NMOSトランジスタ(第5、第11、第15のMOSトランジスタ)
16 NMOSトランジスタ(第6のMOSトランジスタ)
17 NMOSトランジスタ(第7のMOSトランジスタ)
18 抵抗(第1の抵抗性素子)
19 抵抗(第2の抵抗性素子)
20 スイッチ回路
110 第2の電圧比較部
120 第3の電圧比較部
130 バイアス電圧発生回路
140 電流制御回路
150,160 差動増幅回路
154,155,173,174 PMOSトランジスタ
171,172 NMOSトランジスタ
210 差動増幅回路(第2の電圧比較部)

Claims (3)

  1. バイアス電圧、並びに第1及び第2の入力電圧に応じた信号を出力する第1の電圧比較部と、
    コモンモード電圧が前記第1及び第2の入力電圧のコモンモード電圧にほぼ等しい第1の差動電圧を入力とし、前記バイアス電圧及び前記第1の差動電圧に応じた信号を出力する第2の電圧比較部と、
    コモンモード電圧が前記第1及び第2の入力電圧のコモンモード電圧よりも第1の電源電圧から離れており、かつ、前記第1の差動電圧よりも大きい第2の差動電圧を入力とし、前記バイアス電圧及び前記第2の差動電圧に応じた信号を出力する第3の電圧比較部と、
    制御電流を出力する電流制御回路と、
    前記制御電流に応じて前記バイアス電圧を生成して出力するバイアス電圧発生回路とを備え、
    前記電流制御回路は、
    前記バイアス電圧発生回路が、前記第2の電圧比較部が出力する信号の電圧と前記第3の電圧比較部が出力する信号の電圧との差が小さくなるような前記バイアス電圧を出力するように、前記制御電流を出力するものであり、
    前記第1の電圧比較部は、
    ソースに前記第1の電源電圧が与えられ、ゲートに所定の電圧が与えられた第1のMOS(metal oxide semiconductor)トランジスタと、
    ソースが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記第1の入力電圧が与えられた第2のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記第2の入力電圧が与えられた第3のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第2のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第4のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第3のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第5のMOSトランジスタと、
    一端が前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、他端に第2の電源電圧が与えられた第1の抵抗性素子と、
    一端が前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続され、他端に前記第2の電源電圧が与えられた第2の抵抗性素子と、
    ドレインが前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続された第6のMOSトランジスタと、
    ドレインが前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、ソースが第6のMOSトランジスタのソースに接続された第7のMOSトランジスタと、
    前記第6のMOSトランジスタのソースと前記第2のMOSトランジスタのドレインとの間、及び前記第6のMOSトランジスタのソースと前記第3のMOSトランジスタのドレインとの間を、制御クロックに応じて導通させるスイッチ回路とを有するものであり、
    前記第2の電圧比較部は、
    ゲートに前記第1の差動電圧の一方の信号が入力された第8のMOSトランジスタと、
    ゲートに前記第1の差動電圧の他方の信号が入力された第9のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第8のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第10のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第9のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第11のMOSトランジスタとを有するものであり、
    前記第3の電圧比較部は、
    ゲートに前記第2の差動電圧の一方の信号が入力された第12のMOSトランジスタと、
    ゲートに前記第2の差動電圧の他方の信号が入力された第13のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第12のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第14のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第13のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第15のMOSトランジスタとを有するものである電圧比較器。
  2. バイアス電圧、並びに第1及び第2の入力電圧に応じた信号を出力する第1の電圧比較部と、
    コモンモード電圧が前記第1及び第2の入力電圧のコモンモード電圧にほぼ等しい第1の差動電圧を入力とし、前記バイアス電圧に関わらず、前記第1の差動電圧に応じた信号を出力する第2の電圧比較部と、
    コモンモード電圧が前記第1及び第2の入力電圧のコモンモード電圧にほぼ等しく、かつ、前記第1の差動電圧よりも大きい第2の差動電圧を入力とし、前記バイアス電圧及び前記第2の差動電圧に応じた信号を出力する第3の電圧比較部と、
    制御電流を出力する電流制御回路と、
    前記制御電流に応じて前記バイアス電圧を生成して出力するバイアス電圧発生回路とを備え、
    前記電流制御回路は、
    前記バイアス電圧発生回路が、前記第2の電圧比較部が出力する信号の電圧と前記第3の電圧比較部が出力する信号の電圧との差が小さくなるような前記バイアス電圧を出力するように、前記制御電流を出力するものであり、
    前記第1の電圧比較部は、
    ソースに第1の電源電圧が与えられ、ゲートに所定の電圧が与えられた第1のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記第1の入力電圧が与えられた第2のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第1のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記第2の入力電圧が与えられた第3のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第2のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第4のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第3のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第5のMOSトランジスタと、
    一端が前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、他端に第2の電源電圧が与えられた第1の抵抗性素子と、
    一端が前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続され、他端に前記第2の電源電圧が与えられた第2の抵抗性素子と、
    ドレインが前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続された第6のMOSトランジスタと、
    ドレインが前記第5のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第4のMOSトランジスタのドレインに接続され、ソースが第6のMOSトランジスタのソースに接続された第7のMOSトランジスタと、
    前記第6のMOSトランジスタのソースと前記第2のMOSトランジスタのドレインとの間、及び前記第6のMOSトランジスタのソースと前記第3のMOSトランジスタのドレインとの間を、制御クロックに応じて導通させるスイッチ回路とを備えたものであり、
    前記第3の電圧比較部は、
    ゲートに前記第2の差動電圧の一方の信号が入力された第8のMOSトランジスタと、
    ゲートに前記第2の差動電圧の他方の信号が入力された第9のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第8のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第10のMOSトランジスタと、
    ソースが前記第9のMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートに前記バイアス電圧が与えられた第11のMOSトランジスタとを有するものである
    電圧比較器。
  3. 請求項1又は2に記載の電圧比較器において、
    前記電流制御回路は、
    当該電流制御回路に入力された信号に応じて差動電圧を出力する差動増幅回路と、
    前記差動増幅回路の出力段の2つのMOSトランジスタのそれぞれと第1及び第2のカレントミラー回路を構成する2つのMOSトランジスタと、
    前記第1のカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタを流れる電流に対する第3のカレントミラー回路を構成する2つのMOSトランジスタとを備え、かつ、
    前記第2のカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタを流れる電流から前記第3のカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタを流れる電流を減じた電流を前記制御電流として出力するように構成されているものである
    ことを特徴とする電圧比較器。
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